JP2003290460A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003290460A
JP2003290460A JP2002103120A JP2002103120A JP2003290460A JP 2003290460 A JP2003290460 A JP 2003290460A JP 2002103120 A JP2002103120 A JP 2002103120A JP 2002103120 A JP2002103120 A JP 2002103120A JP 2003290460 A JP2003290460 A JP 2003290460A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者に遊技の途中経過に対する興趣を与え
ることができる遊技機を提供すること。 【解決手段】 点灯数カウンタの値が3以上となった場
合、即ち、変動表示の保留回数が3以上に達した場合に
は(S21)、第2ソレノイドをオンしてストッパを前
進させることにより、第2移送通路を閉鎖して球を駐止
可能な状態にする(S22:Yes,S23)。これに
より、例えば、変動表示の保留回数が上限値に達した場
合でも、遊技者は、第2移送通路内へ球を流入させるべ
く、球の発射を継続して遊技を楽しむことができる。よ
って、変動表示が特定の図柄の組み合わせになるか否か
といった遊技の最終的な結果にのみ遊技者が傾注してし
まうことを防止して、遊技の途中経過、即ち、第2移送
通路に球が駐止されるか否か、或いは、その駐止された
球が放出された後の経緯等といった興趣を遊技者に与え
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、パチンコ機やス
ロットマシンなどに代表される遊技機に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】 従来、表示器の表示結果に応じて遊技
者に有利な遊技状態を発生させる遊技機がある。例え
ば、ある種のパチンコ機等の遊技機には、表示装置(例
えば、液晶表示装置)に予め定められた表示結果が表示
されると、いわゆる大当たりとなって遊技者に所定の遊
技価値が付与され、電動入賞装置(例えば、特定入賞
口)が所定時間開放されるものがある。 【0003】かかる遊技機では、遊技の興趣を向上させ
るために、表示装置に表示する画像に様々なバリエーシ
ョンを持たせる等の工夫がなされている。また、この遊
技機の遊技盤には、遊技媒体(例えば、球)の移動をラ
ンダムにしたり、所定の方向に誘導したりするための誘
導部材(例えば、クギ)や、或いは、多種の遊技情報を
表示するための表示器(例えば、ランプ)なども設けら
れている。 【0004】遊技中の遊技者は、遊技盤上を流下する遊
技媒体の移動を一喜一憂しつつ見守っており、遊技の興
趣という点においては、遊技盤の限られたスペースをい
かに有効に活用しつつ遊技媒体の移動に変化を持たせる
かが重要なのである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、近
年、より迫力ある遊技を遊技者に提供すべく、表示装置
や電動入賞装置等が大型化される傾向にあり、その結
果、遊技媒体の流下に使用できる遊技盤上の流下スペー
スが制限されるという問題点があった。そのため、遊技
盤上において遊技者が視認可能な球の数が減少するばか
りか、その遊技盤上を遊技媒体が流下している間に、遊
技媒体の移動に十分な変化を与えることが困難となり、
遊技の興趣が減少してしまうという問題点があった。 【0006】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、遊技媒体が流下するための遊技盤
上の流下スペースが制限される場合においても、遊技の
興趣が減少してしまうことを抑制することができる遊技
機を提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の遊技機は、球が打ち込まれる遊技領
域に設けられ、識別情報の動的表示を行う表示手段を備
え、その表示手段による動的表示が予め定められた状態
で終了した場合に遊技者に有利な特別遊技状態を付与す
るものであり、前記遊技領域に打ち込まれた球の流下を
遅延させる遅延手段を備えている。 【0008】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。本実施例で
は、遊技機の一例として弾球遊技機の一種であるパチン
コ機、特に、第1種パチンコ遊技機を用いて説明する。
なお、本発明を第3種パチンコ機や、コイン遊技機、ス
ロットマシン等の他の遊技機に用いることは、当然に可
能である。 【0009】図1は、本発明の第1実施例におけるパチ
ンコ機1の遊技盤2の正面図であり、センターフレーム
10の一部を断面視して図示している。遊技盤2の中央
には、複数種類の識別情報としての図柄などを表示する
液晶ディスプレイ(LCD)3が設けられている。この
LCD3の表示画面は横方向に3分割されており、3分
割された各表示領域において、それぞれ右から左へ横方
向にスクロールしながら図柄の変動表示(動的表示)が
行われる。 【0010】LCD3の下方には、図柄作動口(第1種
始動口)4が設けられ、球がこの図柄作動口4を通過
(入賞)することにより、前記したLCD3の変動表示
が開始される。LCD3の変動表示の最中に、球が新た
に図柄作動口4を通過した場合、その通過による変動表
示を即座に開始することはできないので、実行中の変動
表示が終了するまで、その変動表示が保留される。本実
施例におけるパチンコ機1では、この変動表示の保留回
数が最大4回に設定されており、この変動表示の保留回
数を表示する4つのランプ5a〜5dが、LCD3の上
方に配設されている。保留回数の表示は、これら4つの
ランプ5a〜5dが保留回数に対応する個数分だけラン
プ5aから順にランプ5dまで点灯することにより行わ
れる。 【0011】図柄作動口4の下方には、特定入賞口(大
入賞口)6が設けられている。この特定入賞口6は、L
CD3の変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み
合わせの1つと一致する場合に、大当たりとなって、球
が入賞しやすいように所定時間(例えば30秒間経過す
るまで、あるいは、例えば球が10個入賞するまで)開
放される。この特定入賞口6内には、Vゾーン6aが設
けられており、特定入賞口の開放中に、球がVゾーン6
a内を通過すると、継続権が成立して、特定入賞口の閉
鎖後、再度、その特定入賞口6が所定時間(又は、特定
入賞口6に球が所定個数入賞するまで)開放される。こ
の特定入賞口6の開閉動作は、最高で16回(16ラウ
ンド)繰り返し可能にされており、開閉動作の行われ得
る状態が、いわゆる所定の遊技価値の付与された状態
(特別遊技状態)である。 【0012】なお、第3種パチンコ遊技機において所定
の遊技価値が付与された状態(特別遊技状態)とは、L
CD3の変動後の表示結果が予め定められた図柄の組み
合わせの1つと一致する場合に、特定入賞口が所定時間
開放されることをいう。この特定入賞口の開放中に、球
がその特定入賞口内へ入賞すると、特定入賞口とは別に
設けられた大入賞口が所定時間、所定回数開放される。 【0013】図柄作動口4の両側には、球が入賞するこ
とにより5個から15個の球が払い出される複数の入賞
口7が設けられており、LCD3の両側には、2つの普
通図柄作動口8が設けられている。球がこの普通図柄作
動口8を通過することにより、普通図柄表示装置9の変
動表示が開始される。普通図柄表示装置9は、LCD3
の上方に配設されており、マルの図柄が表示された左図
柄LED9aとバツの図柄が表示された右図柄LED9
bとから構成されている。この普通図柄表示装置9の変
動表示は、上述したように、球が普通図柄作動口8のい
ずれかを通過することにより開始され、その変動表示が
左図柄LED(マル図柄)9aの点灯状態(普通図柄当
たり状態)で終了すると、球が入賞し易いように図柄作
動口4の両脇に設けられた開閉弁が所定時間(例えば、
略0.3秒または1.9秒)経過するまで所定回数(例
えば、1回または3回)開放される。 【0014】また、LCD3の手前側周囲には、樹脂材
料で略中空状体に構成されたセンターフレーム10が周
設されており、このセンターフレーム10によりLCD
3の周囲が装飾されている。このセンターフレーム10
の内部左右側には、球が通過可能に構成された一対の通
路(第1移送通路11及び第2移送通路12)が配設さ
れている。この第1移送通路11及び第2移送通路12
は、センターフレーム10の上部に開口する球流入口1
3から分岐して形成されると共に、センターフレーム1
0下部に配設された球流出口14で合流するように形成
されている。また、その第1移送通路11及び第2移送
通路12の通路幅は、球の外径の略1個分に形成されて
いる。よって、球入賞口13からセンタフレーム10内
へ流入した球は、各移送通路11,12内を1個ずつ通
過し、球流出口14からセンターフレーム10外へ流出
される。なお、各移送通路11,12の前面側(図1紙
面手前側)は透明な光透過性の樹脂材料で構成されてお
り、通路内を通過する(又は、駐止された)球を視認可
能に構成されている。 【0015】球流入口13の左側端部には、案内部材1
5が配設されている。この案内部材15は、球流入口1
3から流入した球を第2移送通路12へ優先的に案内す
るための部材であり、揺動可能に構成される案内板15
aと、その案内板15aに駆動力を付与する第1ソレノ
イド15bとを備えている。第1ソレノイド15bは、
所定のタイミング(例えば、後述する第2ソレノイド1
6bがオンされた場合)でオンされ、その結果、図1に
示すように、案内板15aが第1移送通路11の上流側
入口を閉鎖する。これにより、球流入口13から流入す
る球を第2移送通路12へ優先的に流下させることがで
きる。また、第1ソレノイド15bがオフされると、案
内板15aが後方へ格納され、第1移送通路11の上流
側入口の閉鎖が解除される(図3(b)参照)。これに
より、球流入口13から流入した球が第1移送通路11
と第2移送通路12との両通路内へ流下可能となる。 【0016】第2移送通路12の1箇所には、閉鎖部材
16が配設されている。この閉鎖部材16は、第2移送
通路12内を閉鎖して球を駐止するための部材であり、
前進後退可能に構成されるストッパ16aと、そのスト
ッパ16aに駆動力を付与する第2ソレノイド16bと
を備えている。第2ソレノイド16bは、所定のタイミ
ング(例えば、変動表示の保留回数が3回に達した場
合)でオンされ、その結果、図1に示すように、ストッ
パ16aaが前進して第2移送通路12内を閉鎖する。
これにより、第2移送通路12内へ流入した球をストッ
パ16aによって駐止しておくことができる。また、第
2ソレノイド16bがオフされると、ストッパ16aが
後退して、第2移送通路12内の閉鎖が解除される(図
3(b)参照)。これにより、第2移送通路12内に駐
止されていた球が下流へ流下して、球流出口14からセ
ンターフレーム10外へ流出される。 【0017】また、第2移送通路12には、上述した閉
鎖部材16よりも上流側に駐止球満杯スイッチ17が配
設されている。この駐止球満杯スイッチ17は、上述し
た閉鎖部材16によって第2移送通路12内に駐止され
た球の数が所定個数に達したか否かを検出するためのも
のであり、第2移送通路12内に駐止される所定個数番
目の球(本実施例では、6個目の球)に対応する位置へ
可動片を突出させて構成されている。第2移送通路12
内に所定個数(6個)の球が駐止されていない場合に
は、可動片は通路内へ突出しており駐止球満杯スイッチ
17の接点は開成(オフ)されている。一方、第2移送
通路12内に所定個数(6個)の球が駐止されると、そ
の6個目の球により可動片が押圧され、駐止球満杯スイ
ッチ17の接点が閉成(オン)される。よって、この駐
止球満杯スイッチ17の状態によって、第2移送通路1
2内に駐止される球が所定個数(6個)に達したか否か
を検出することができる。 【0018】第1移送通路11と第2移送通路12との
合流部には、各移送通路11,12から流下した球をラ
ンダムに転動させるためのステージ部18が設けられて
いる。このステージ部18は、球流出口14へ向かって
漸次下降傾斜された平面状に形成されると共に、球の転
動方向に自由度を持たせるために拡幅されて形成されて
いる。よって、各移送通路11,12からステージ部1
8へ流下した球は、そのステージ部18上を往復移動等
しつつランダムに転動し、球流出口14へ向かって移送
される。よって、球が図柄作動口4により検出されるか
否かを一喜一憂して見守る遊技者の興趣を盛り上げるこ
とができる。 【0019】図2は、パチンコ機1の電気的な構成を概
略的に示したブロック図である。図2に示すように、パ
チンコ機1は、主制御基板Cに、複数の制御基板H,
D,Sが接続されて構成されている。主制御基板Cは、
遊技内容の制御を行うためのものであり、この主制御基
板Cに接続された各種スイッチSWから出力される信号
と、主制御基板C内に設けられるカウンタ値等とに基づ
いて、各制御基板H,D,Sへ制御コマンドを送信して
遊技の制御を行っている。 【0020】遊技領域に打ち込まれた球の図柄作動口4
への入賞は、第1種始動口スイッチ24aにより検出さ
れる。この第1種始動口スイッチ24aは、各種スイッ
チSWの1つとして、その出力が主制御基板Cに出力さ
れている。 【0021】主制御基板Cには、ナック(NAC)IC
であるワンチップマイコンとしてのMPU21が搭載さ
れている。MPU21は、演算装置としてのCPUと、
図4に示すフローチャートの制御プログラム等を記憶す
るROM22と、制御プログラムの実行時に各種のデー
タを書き換え可能に記憶するRAM23と、タイマ割り
込み回路と、フリーランニングカウンタと、ウォッチド
ッグタイマと、チップセレクトロジック等との各種の回
路をワンチップに内蔵したものであり、これらの回路の
他に、パチンコ機1の遊技の制御(大当たりの有無を決
定する制御)に使用される乱数を発生するための乱数発
生回路や、このMPU21に固有の識別番号(ID番
号)を記憶してその識別番号を所定の操作により出力す
るID出力回路を有している。またRAM23には、保
留球数カウンタ23aが設けられている。 【0022】保留球数カウンタ23aは、LCD3によ
り行われる変動表示の保留回数を記憶するためのカウン
タであり、その変動表示の保留回数に対応して「0〜
4」の範囲内で、図4に示す保留球数処理により更新さ
れる。例えば、LCD3の変動表示の最中に図柄作動口
4への入賞が第1種始動口スイッチ24により検出され
ると、その検出分の変動表示が保留され、保留球数カウ
ンタ23aの値(保留回数)が1加算される。変動表示
が終了するとその保留された分の変動表示が行われ、保
留球数カウンタ23aの値(保留回数)が1減算され
る。 【0023】MPU21には、電源断時においてもバッ
クアップ電圧が供給されている。よって、停電などの発
生によって電源がオフされても、MPU21のRAM2
3のデータは保持(バックアップ)される。従って、R
AM23に設けられた保留球数カウンタ23aの値(変
動表示の保留回数)は停電時においても保持され続け
て、停電の解消後に残りの保留回数分の変動表示を行う
ことができる。また、RAM23には、賞球の払い出し
残数も記憶されており、停電解消後に残りの賞球の払い
出しも行うことができる。 【0024】なお、本実施例のRAM23は、そのすべ
てのデータがバックアップされており、上記した変動表
示の保留回数や賞球の払い出し残数以外のデータもバッ
クアップされている。但し、必ずしもRAM23の全デ
ータをバックアップする必要はなく、全データのバック
アップに代えて、RAM23の一部のデータのみをバッ
クアップするように構成しても良い。 【0025】払出制御基板Hは、主制御基板Cから送信
される制御コマンドに基づいて、賞球や貸し球の払出制
御を行うものであり、主制御基板Cの他に、遊技盤2内
の遊技領域へ球を発射するための発射モータ26を制御
する発射制御基板Bと、賞球や貸し球を払い出すための
払出モータ27とが接続されている。 【0026】この払出制御基板HのRAM25には、電
源断時においてもバックアップ電圧が供給されている。
よって、停電などの発生によって電源がオフされても、
RAM25のデータは保持(バックアップ)される。R
AM25には、賞球や貸し球の払い出し残数が記憶され
るので、停電時においてもこれらを記憶し続けて、停電
の解消後に残りの賞球や貸し球を払い出すことができ
る。 【0027】表示用制御基板Dは、主制御基板Cから送
信される制御コマンドに基づいて、LCD3と普通図柄
表示装置9との変動表示を制御するためのものである。
また、音声ランプ制御基板Sは、主制御基板Cから送信
される制御コマンドに基づいて、遊技の進行に合わせた
効果音をスピーカ28から出力すると共に、各ランプ5
a〜5dの発光状態を主に制御するためのものであり、
スピーカ28、ランプ5a〜5d、第1ソレノイド15
b、第2ソレノイド16b、駐止球満杯スイッチ17と
が接続されている。 【0028】音声ランプ制御基板Sには、ナック(NA
C)ICであるワンチップマイコンとしてのMPU31
が搭載されており、そのMPU31は、演算装置として
のCPUと、図5から図7に示すフローチャートの制御
プログラム等を記憶するROM32と、制御プログラム
の実行時に各種のデータを書き換え可能に記憶するRA
M33との各種の回路をワンチップに内蔵したものであ
る。また、RAM33には、点灯数カウンタ33aと、
第2ソレノイドフラグ33bとが設けられている。 【0029】点灯数カウンタ33aは、ランプ5a〜5
dの点灯数(即ち、LCD3により行われる変動表示の
保留回数)を記憶するためのカウンタであり、ランプ5
a〜5dの点灯数に対応して「0〜4」の範囲内で、図
5に示す保留球数表示処理により更新される。例えば、
LCD3の変動表示の最中に図柄作動口4への入賞が第
1種始動口スイッチ24により検出され変動表示が保留
されると、ランプ5a〜5dが保留回数に対応する個数
分だけ点灯され、点灯数カウンタ33aの値(点灯数)
が1加算される。変動表示が終了しその保留された分の
変動表示が行われると、ランプ5a〜5dの点灯数が1
減少し、点灯数カウンタ33aの値(点灯数)が1減算
される。 【0030】第2ソレノイドフラグ33bは、第2ソレ
ノイド16bの動作を認識するために設けられたフラグ
である。この第2ソレノイドフラグ33bは、第2ソレ
ノイド16bがオンされている場合、即ち、ストッパ1
6aにより第2移送通路12内が閉鎖されている場合に
オンされ、逆に、第2ソレノイド16bがオフされてい
る場合、即ち、ストッパ16aによる第2移送通路12
内の閉鎖が解除されている場合にオフされる(図3参
照)。音声ランプ制御基板Sは、この第2ソレノイドフ
ラグ33bの状態から第2移送通路12内が閉鎖されて
いるか否かを確認し、案内部材15の位置を制御する。 【0031】第1ソレノイド15b及び第2ソレノイド
16bは、自己保持型のキープソレノイドであり、従来
のオープンフレームソレノイドに永久磁石を組み合わせ
て構成されている。この第1ソレノイド15b及び第2
ソレノイド16bによれば、コイル15b2、16b2
への瞬時通電(オン)により、シャフト15b1,16
b1がプランジャ(図示せず)により吸引され、その吸
引されたシャフト15b1,16b1は、永久磁石によ
って吸着保持される。また、逆電力の瞬時通電(オフ)
により復旧することができる。よって、シャフト15b
1,16b1の吸引状態を通電により保持する必要がな
いため、極めて低消費電力に構成することができ、ま
た、停電時においてもその吸引状態を保持することがで
きる。 【0032】案内板15aとストッパ16aとは、第1
ソレノイド15b及び第2ソレノイド16bにそれぞれ
接続されており、これら第1ソレノイド15b及び第2
ソレノイド16bがオン・オフ持に発生する駆動力(吸
引力)によって駆動される。駐止球満杯スイッチ17
は、上述したように、第2移送通路12内に駐止された
球が所定個数(6個)に達したか否かを検出するための
スイッチであり、その出力が音声ランプ制御基板Sに出
力されている。 【0033】次に、図3を参照して、案内部材15及び
閉鎖部材16の動作について説明する。図3は、センタ
ーフレーム10の部分拡大図である。案内板15aは、
球流入口13の左側端部に揺動可能に軸支されており、
センターフレーム10の後面側(図3紙面奥側)に配設
された第1ソレノイド15bと連結されている。この第
1ソレノイド15bは、上述したように、自己保持型の
キープソレノイドであり、コイル15b2への瞬時通電
(オン)により、シャフト15b1がコイル15b2の
右側に突出した状態に保持され、この状態では、図3
(a)に示すように、案内板15aが第1移送通路11
の上流側入口を閉鎖する位置に配置される。これによ
り、球流入口13から流入する球は、案内板15aによ
り第2移送通路12へ強制的に流下させられる。 【0034】一方、第1ソレノイド15bは、コイル1
5b2への逆電力の瞬時通電(オフ)により、シャフト
15b1がコイル15b2の左側に突出した状態に保持
され、この状態では、図3(b)に示すように、案内板
15aが第1移送通路11側方の格納位置に配置され、
第1移送通路11の上流側入口の閉鎖が解除される。こ
れにより、球流入口13から流入する球は、第1移送通
路11と第2移送通路12との両通路内への流下が可能
となる。 【0035】ストッパ16aは、第2移送通路12の1
箇所に前進後退可能に配設されており、センターフレー
ム10内に配設された第2ソレノイド16bと連結され
ている。この第2ソレノイド16bは、上述した第1ソ
レノイド15bと同様に、自己保持型のキープソレノイ
ドであり、コイル16b2への瞬時通電(オン)によ
り、シャフト16b1がコイル16b2の左側に突出し
た状態に保持され、この状態では、図3(a)に示すよ
うに、ストッパ16aは前進して第2移送通路12内を
閉鎖する位置に配置される。これにより、第2移送通路
12内へ流入した球をストッパ16aによって駐止して
おくことができる。 【0036】一方、第2ソレノイド16bは、コイル1
62bへの逆電力の瞬時通電(オフ)により、シャフト
16b1がコイル16b2の右側に突出した状態に保持
され、この状態では、図3(b)に示すように、ストッ
パ16aは後退して第2移送通路12内の閉鎖が解除さ
れる。これにより、第2移送通路12内に駐止されてい
た球が開放され、第2移送通路12内を球流出口14へ
向かって流下する。 【0037】次に、図4を参照して、主制御基板CのM
PU21により定期的に実行される保留球処理について
説明する。図4は、保留球処理を示したフローチャート
である。この保留球処理は、球が図柄作動口4へ入賞し
て第1種始動口スイッチ24により検出された場合に、
LCD3において、図柄の変動表示が行われていなけれ
ば変動表示を実行し、図柄の変動表示が行われていれ
ば、変動表示の実行を保留(待機)させる処理である。 【0038】保留球処理では、まず、第1種始動口スイ
ッチ24が球を検出したか否かを判断する(S1)。第
1種始動口スイッチ24により、球が検出されれば(S
1:Yes)、球が図柄作動口4に入賞したということ
であるので、保留球数カウンタ23aの値、即ち、LC
D3において行われる変動表示の保留回数が最大の4回
になっているか否かを確認する(S2)。変動表示の保
留回数が4回未満であれば(S2:No)、更に変動表
示を保留することができるので、今回の検出に伴う変動
表示を保留して(S3)、保留球数カウンタ23aの値
を1加算し(S4)、音声ランプ制御基板Sへ制御コマ
ンドを送信して、加算後の保留球数カウンタ23aの値
を報せる(S5)。これにより、音声ランプ制御基板S
は、加算された保留球数カウンタ23aの値(保留回
数)に対応する個数分だけランプ5a〜5dを点灯さ
せ、遊技者にLCD3において行われる変動表示の保留
回数を報知する。 【0039】S1の処理において、第1種始動口スイッ
チ24が球を検出しない場合や(S1:No)、第1種
始動口スイッチ24が球を検出しても既に変動表示の保
留回数が最大の4回になっている場合には(S1:Ye
s,S2:Yes)、それ以上の変動表示を保留するこ
とはできないので、それらの場合には、S3〜S5の各
処理をスキップして、処理をS6へ移行する。 【0040】S6の処理では、LCD3において図柄の
変動表示中であるか否かを判断し(S6)、図柄の変動
中でなければ(S6:No)、保留球数カウンタ23a
の値、即ち、LCD3において行われる変動表示の保留
回数が1以上であるか否かを確認する(S7)。始めて
の変動表示であっても、既にS1〜S5の処理が実行さ
れているので、第1種始動口スイッチ24が球を検出し
た場合には変動表示の保留回数は最低でも1になってい
る。 【0041】よって、変動表示の保留回数(保留球数カ
ウンタ23aの値)が1以上であれば(S7:Ye
s)、保留されている変動表示があるので、表示用制御
基板Dへ制御コマンドを送信して、最も古く保留した変
動表示をLCD3において開始する(S8)。その後、
変動表示の保留回数、即ち、保留球数カウンタ23aの
値を1減算すると共に(S9)、音声ランプ制御基板S
へ制御コマンドを送信して、減算後の保留球数カウンタ
23aの値を報せる(S10)。これにより、音声ラン
プ制御基板Sは、減算された保留球数カウンタ23aの
値(保留回数)に対応する個数分だけランプ5a〜5d
を点灯させ、遊技者にLCD3において行われる変動表
示の保留回数を報知する。 【0042】S6の処理において、図柄の変動中である
場合や(S6:Yes)、図柄の変動中でなくとも、変
動表示の保留回数が0である場合には(S6:No,S
7:No)、表示用基板DにLCD3における変動表示
を行わせることはできないので、それらの場合には、S
8〜S10の各処理をスキップして、この保留球処理を
終了する。 【0043】次に、図5を参照して、音声ランプ制御基
板SのMPU31により実行される保留球表示処理につ
いて説明する。図5は、保留球数表示処理を示したフロ
ーチャートである。この保留球数表示処理は、保留球数
カウンタ23aの値(保留回数)に対応する個数分だけ
ランプ5a〜5dを点灯して、遊技者にLCD3におい
て行われる変動表示の保留回数を報知するための処理で
ある。 【0044】保留球数表示処理では、まず、保留球数に
関する制御コマンドを受信したか否かを判断する(S1
1)。主制御基板Cから送信された制御コマンドがLC
D3において行われる変動表示の保留回数に関するもの
であれば(S11:Yes)、変動表示の保留回数が増
加または減少したということである。よって、かかる場
合には、増加後または減少後の保留回数を遊技者に報知
するべく、制御コマンドに付加された保留球数カウンタ
23aの値、即ち、LCD3において行われる変動表示
の保留回数を読み取って(S12)、その読み取った保
留球数カウンタ23aの値に基づいてランプ5a〜5d
の表示状態(点灯個数)を制御すると共に点灯数カウン
タ33aの値を更新する(S14)。これにより、保留
回数に対応する個数分だけランプ5a〜5dが点灯さ
れ、LCD3において行われる変動表示の保留回数が遊
技者に報知される。また、音声ランプ制御基板SのMP
U31は、更新された点灯数カウンタ33aの値に基づ
いて閉鎖部材16の制御を実行する(図6参照)。 【0045】主制御基板Cから受信した制御コマンドが
保留球数に関するものでない場合、例えば、スピーカ2
8から出力する効果音に関するものである場合には(S
11:No)、遊技の進行に合わせた効果音をスピーカ
28から出力するべく、この保留球表示処理を終了す
る。 【0046】次に、図6を参照して、音声ランプ制御基
板SのMPU31により実行されるストッパ駆動処理に
ついて説明する。図6は、ストッパ駆動処理を示したフ
ローチャートである。このストッパ駆動処理は、保留さ
れている変動表示の回数(即ち、点灯数カウンタ33a
の値)が3以上となった場合には、第2移送通路12内
をストッパ16aによって閉鎖して球の駐止が可能な状
態(図3(a)参照)に設定すると共に、保留されてい
る変動表示の回数(即ち、点灯数カウンタ33aの値)
が0となった場合には、第2移送通路12内に駐止され
ている球を図柄作動口4へ向かって流出させるべく、第
2移送通路12内の閉鎖を解除する(図3(b)参照)
ための処理である。 【0047】ストッパ駆動処理では、まず、点灯数カウ
ンタ33aの値が3以上であるか否か、即ち、変動表示
が3回以上保留されているか否かを確認する(S2
1)。例えば、点灯数カウンタ33aの値が4である場
合、即ち、変動表示の保留回数が4である場合には、図
柄作動口4へ球が入賞しても変動表示が保留されないの
で、発射した球が無駄となり、遊技者が球の発射を止め
てしまう。そこで、この場合には、図3(a)に示すよ
うに、第2移送通路12内をストッパ16aによって閉
鎖する。これにより、発射した球を第2移送通路12内
に駐止しておくことができるので、遊技者に球の発射を
継続させて、遊技の中断を防止することができる。な
お、変動表示の保留回数が上限値に達した時点で、第2
移送通路12が未だ閉鎖されていないと、第2移送通路
12が閉鎖されるまでの間、遊技者が球を発射を中止し
てしまう。そこで、変動表示が3回保留された時点で予
め第2移送通路12を閉鎖しておくことにより、遊技者
は安心して球の発射を継続することができ、その結果、
遊技の中断を効果的に抑制することができる。 【0048】S21の処理において、点灯数カウンタ3
3aの値が3以上である場合、即ち、変動表示が3回以
上保留されている場合には(S21)、第2ソレノイド
フラグ33bの状態を確認して(S22)、第2移送通
路12が既に閉鎖されているか否かを判断する。第2ソ
レノイドフラグ33bの状態がオンであれば(S22:
No)、第2ソレノイド16bはオンの状態にあるの
で、ストッパ16aが前進駆動されており、第2移送通
路12は、既にストッパ16aによって閉鎖されてい
る。よってこの場合には、S23及びS24の各処理を
スキップして、このストッパ駆動処理を終了する。 【0049】一方、第2ソレノイドフラグ33bの状態
がオフであれば(S22:Yes)、ストッパ16aは
後退駆動されており、第2移送通路12内の閉鎖が解除
されている。よって、この場合には(S22:Ye
s)、第2ソレノイド16bをオンしてストッパ16a
を前進駆動させることにより、第2移送通路12内をス
トッパ16aにより閉鎖して、かかる第2移送通路12
を球の駐止が可能な状態に設定する(S23)。その
後、第2移送通路12内が閉鎖されている、即ち、第2
ソレノイド16bがオンされていることを認識可能とす
るべく、第2ソレノイドフラグ33bの状態をオンに設
定して、このストッパ駆動処理を終了する。 【0050】S21の処理において、点灯数カウンタ3
3aの値が3未満である場合、即ち、変動表示が3回に
達していない場合には(S21:No)、次に、点灯数
カウンタ33aの値が0であるか否か、即ち、保留され
ていた変動表示が全て終了しているか否かを確認する
(S25)。保留されていた変動表示が全て終了してい
る場合には、第2移送通路12の閉鎖を解除する。これ
により、かかる第2移送通路12内に駐止されている球
を球流出口14から流出させ、図柄作動口4へ入賞させ
ることにより、新たな変動表示を開始させることができ
る。 【0051】そこで、この場合には(S25:Ye
s)、まず、第2ソレノイドフラグ33bの状態を確認
して(S26)、第2移送通路12の閉鎖が既に解除さ
れているか否かを判断する。第2ソレノイドフラグ33
bの状態がオフであれば(S26:No)、第2ソレノ
イド16bはオフの状態にあるので、ストッパ16aが
後退駆動されており、第2移送通路12の閉鎖は既に解
除されている。よって、この場合には、S27及びS2
8の各処理をスキップして、このストッパ駆動処理を終
了する。 【0052】一方、第2ソレノイドフラグ33bの状態
がオンであれば(S26:Yes)、ストッパ16aは
前進駆動されており、かかるストッパ16aにより第2
移送通路12内が閉鎖されている。よって、この場合に
は(S26:Yes)、第2ソレノイド16bをオフし
てストッパ16aを後退駆動することにより、第2移送
通路12内の閉鎖を解除して、この第2移送通路12内
に駐止されている球を開放する(S23)。これによ
り、第2移送通路12内に駐止されていた球が球流出口
14から図柄作動口4へ向かって流出する。 【0053】S27の処理の後は、第2移送通路12内
の閉鎖が解除されている、即ち、第2ソレノイド16b
がオフされていることを認識可能とするべく、第2ソレ
ノイドフラグ33bの状態をオフに設定して、このスト
ッパ駆動処理を終了する。 【0054】なお、点灯数カウンタの値が、3未満、か
つ、0より大きい場合、即ち、変動表示の保留回数が1
又は2回の場合には(S21:No,S25:No)、
保留回数が0回、又は、3回以上に増減するまで、第2
移送通路12の現在の状態を維持すべく、S26からS
28の各処理をスキップして、このストッパ駆動処理を
終了する。 【0055】このように、第1実施例におけるパチンコ
機1によれば、変動表示の保留回数が増加した場合に
は、第2移送通路12がストッパ16aにより閉鎖され
るので、かかる第2移送通路12内へ球を駐止させてお
くことが可能となる。更に、この第2移送通路12の閉
鎖は、保留回数が0となった時点、即ち、保留されてい
た変動表示が全て終了した時点で解除され、第2移送通
路12内に駐止されていた球が球流出口14から図柄作
動口4へ向かって流出されるので、更なる変動表示を開
始させることができる。その結果、変動表示の保留回数
が上限に達し、それ以上の保留がされなくなった場合で
も、発射した球が無駄となることを低減することができ
るので、遊技者に球の発射を続行させることができ、遊
技が中断されることを防止することができるのである。 【0056】次に、図7を参照して、音声ランプ制御基
板SのMPU31により実行される案内板駆動処理につ
いて説明する。図7は、案内板駆動処理を示したフロー
チャートである。この案内板駆動処理は、球流入口13
の左側端部に設けられた案内部材15の案内板15aの
揺動方向を制御するための処理であり、案内板15aの
揺動方向により、球流入口13から流入する球を第2移
送通路12へ優先的に案内可能な状態(図3(a)参
照)と、第1移送通路11及び第2移送通路12の両通
路へ球が流下可能な状態(図3(b)参照)とが切り替
えられる。 【0057】案内板駆動処理では、まず、駐止球満杯ス
イッチ17がオンであるか否か、即ち、第2移送通路1
2内に所定個数の球が駐止されているか否かを確認する
(S31)。駐止球満杯スイッチ17がオンされていな
ければ(S31:No)、次に、第2ソレノイドフラグ
33bがオンされているか否か、即ち、第2移送通路1
2内がストッパ16aにより閉鎖されているか否かを確
認する(S32)。その結果、第2ソレノイドフラグ3
3bがオンされており、第2移送通路12内がストッパ
16aにより閉鎖されている場合には(S32:Ye
s)、第1ソレノイド15bをオンして、図3(a)に
示すように、案内板15aを第1移送通路11の上流側
入口を閉鎖する方向へ揺動駆動することにより、球流入
口13から流入する球を第2移送通路12へ優先的に案
内可能な状態として(S33)、この案内板駆動処理を
終了する。これにより、球を第2移送通路12内へ効率
的に駐止することができるので、遊技者が球の発射を止
めてしまうことを防止して、遊技が中断されることを防
止することができる。 【0058】一方、S31の処理において、駐止球満杯
スイッチ17がオンである場合には(S31:Ye
s)、第2移送通路12内に所定個数(本実施例では、
6個)の球が駐止されている。これは、S33の処理が
既に実行されているということであり、この場合には、
第1移送通路11の上流側入口が案内板15aによって
閉鎖されている(図3(a)参照)。そのため、この状
態を継続した場合には、第2移送通路12側が球で充塞
されてしまい、球流入口13近傍において球詰まりが生
ずる恐れがある。そこで、かかる球詰まりを回避すべ
く、第1ソレノイド15bをオフして、図3(b)に示
すように、案内板15aを第1移送通路11側方の格納
位置に配置することにより、第1移送通路11の閉鎖を
解除して球流入口13から流入する球が第1移送通路1
1と第2移送通路12との両通路内へ流下可能な状態と
して(S34)、この案内板駆動処理を終了する。これ
により、球流入口13近傍における球詰まりを回避し
て、球を円滑に流下させることができる。 【0059】次に、図8を参照して第2実施例について
説明する。第1実施例のパチンコ機1では、センターフ
レーム10内に設けられた第2移送通路12が球を駐止
可能に構成されていたのに対し、第2実施例のパチンコ
機100は、遊技領域に設けられた回転体120が球を
保持可能に構成されている。なお、前記した第1実施例
と同一の部分には同一の符号を付して、その説明は省略
する。 【0060】図8は、第2実施例におけるパチンコ機1
00の遊技盤2の正面図であり、回転体120の一部を
断面視して図示している。図8に示すように、LCD3
の手前側周囲には、樹脂材料で略中空状体に構成された
センターフレーム110が周設されており、このセンタ
ーフレーム110によりLCD3の周囲が装飾されてい
る。このセンターフレーム110の内部左右側には、第
1実施例と同様に球が通過可能に構成された一対の通路
(第1移送通路11及び第2移送通路12)が配設され
ており、この第1移送通路11及び第2移送通路12
は、センターフレーム10の上部に開口する球流入口1
3から分岐すると共に、センターフレーム10下部に配
設された球流出口14で合流するように形成されてい
る。 【0061】センターフレーム110に開口する球流入
口13の上方には、回転体120が配設されている。こ
こで、この回転体120の詳細構成について、図9を参
照して説明する。図9は、回転体120の正面図であ
り、回転本体120aの一部を断面視して図示してい
る。回転体120は、遊技領域に打ち込まれた球を一時
的に保持してその流下を遅延させるためのものであり、
正面視略円形に形成された回転本体120aと、その回
転本体120aに回転駆動力を付与する回転モータ12
0b(図10参照)と、回転本体120aの外周に沿っ
て立設された側壁部材120cとを備えている。 【0062】回転本体120aは、遊技盤2に回転可能
に軸支されており、回転モータ120bから付与される
回転駆動力により所定の回転速度で時計回り(図9の矢
印X方向)に向かって回転されている。回転本体120
aの外周には、図9に示すように、8つの収納凹部12
0a1〜120a8が略等間隔を隔てつつ凹設されてい
る。この各収納凹部120a1〜120a8の凹設幅お
よび深さは、球の外径の略1個分に形成されており、各
収納凹部120a1〜120a8内には、球が1個ずつ
出入自在に収納される。また、回転本体120aの側方
(図9右側)には、側壁部材120cが立設されてお
り、各収納凹部120a1〜120a8内に収納された
球が外部に脱落することが防止されている。 【0063】よって、回転体120の収納凹部120a
1〜120a8(図9では収納凹部120a1,120
a2,120a3の3箇所)内に収納された球は、回転
本体120aの回転と共に時計回りに移送され、回転本
体120aの下方(図9では収納凹部120a7の位
置)に到着すると、到着した順に各収納凹部120a1
〜120a8内から排出される。即ち、回転体120に
収納された球は、かかる回転体120内に収納されてい
た所定の時間分だけ、遊技領域における流下が遅延され
る。よって、変動表示の保留回数が上限値に達した場合
に遊技者が球を打ち続けても、回転体120により球の
流下を遅延させることができるので、その間に保留され
ていた変動表示を順次終了させ、発射した球が無駄とな
ることを防止することができる。よって、遊技者が球の
発射を止めてしまうことを防止して、遊技が中断される
ことを抑制することができるのである。 【0064】なお、回転体120の側方(図9左側)に
は、複数のクギ121が列設されている。この複数のク
ギ121は、遊技領域を流下する球を回転本体120a
の外周へ向けて誘導するためのものであり、回転本体1
20aの外周へ向かって下降傾斜しつつ列設されてい
る。その結果、遊技領域を流下する球は、複数のクギ1
21上を転動しつつ回転本体120aの外周へ誘導さ
れ、回転本体120aの各収納凹部120a1〜120
a8内に効率良く収納される。更に、大量の球が流下し
た場合には、次の収納凹部120a1〜120a8が回
転してくるまでの間、かかる複数のクギ121の上面側
に球を載置して保持しておくことができる。よって、球
をより確実に収納凹部120a1〜120a8内に収納
させることができ、また、後述するように、回転本体1
20aの回転速度が低速に設定された場合でも、かかる
クギ121の上面側に球を保持しておくことができるの
で、遊技者が遊技を中断してしまうことを抑制すること
ができる。 【0065】図8に戻って説明する。回転体120は、
図8に示すように、センターフレーム110の真上に配
設されており、そのセンターフレーム110の上部に
は、回転体120の下端に対応する位置に、球流入口1
3が開口されている。その結果、回転体120から排出
された球は、球流入口13へ流入し、第1移送通路11
又は第2移送通路12内を通過した後、球流出口14か
ら図柄作動口4へ向かって流下する。よって、回転体1
20内に球を収納することにより、より高い確率で変動
表示を開始させることができるので、遊技者の遊技の中
断をより効果的に抑制することができる。 【0066】図10は、第2実施例におけるパチンコ機
100の電気的な構成を概略的に示したブロック図であ
る。図2に示すように、パチンコ機1は、第1実施例と
概略同様に構成されており、主制御基板Cには複数の制
御基板H,D,Sが接続されて構成されている。音声ラ
ンプ制御基板Sには、第1実施例と同様に、スピーカ2
8、ランプ5a〜5dが接続され、更に、回転本体12
0aを回転駆動する回転モータ120bが接続されてい
る。音声ランプ制御基板Sは、この回転モータ120b
の回転速度を、変動表示の保留回数、即ち、MPU31
のRAM33に記憶される点灯数カウンタ33aの値に
応じて、3段階に制御する。回転本体120aは、この
回転モータ120bから付与される回転駆動によって、
3段階の回転速度で回転する。 【0067】次に、図11を参照して、音声ランプ制御
基板SのMPU31により実行される回転体駆動処理に
ついて説明する。図11は、回転体駆動処理を示したフ
ローチャートである。この回転体駆動処理は、保留され
ている変動表示の回数(即ち、点灯数カウンタ33aの
値)に応じて回転体120の回転速度を制御するための
処理である。 【0068】回転体駆動処理では、まず、点灯数カウン
タ33aの値が3以上であるか否か、即ち、変動表示が
3回以上保留されているか否かを確認する(S10
1)。点灯数カウンタ33aの値が3以上である場合、
即ち、変動表示が3回以上保留されている場合には(S
101:Yes)、回転体120の収納凹部120a1
〜120a8内に収納されている球を排出しても、新た
に開始することができる変動表示は最大で1回であるた
め、収納した球が無駄に排出されることとなる。そこ
で、MPU31は、回転モータ120bの駆動速度を低
速モードに設定し、回転本体120aを低速で回転させ
(S102)、この回転体駆動処理を終了する。これに
より、回転体120の収納凹部120a1〜120a8
内に収納された球が無駄に排出されることを防止するこ
とができる。なお、この場合でも、遊技者が発射した球
は、回転体120の側方(図8左側)に列設されたクギ
121の上面側に保持されるので、遊技者に球の発射を
続行させることができ、遊技の中断が抑制される。 【0069】S101の処理において、点灯数カウンタ
33aの値が3未満である場合、即ち、変動表示が3回
に達していない場合には(S101:No)、次に、点
灯数カウンタ33aの値が0であるか否か、即ち、保留
されていた変動表示が全て終了しているか否かを確認す
る(S103)。保留されていた変動表示が全て終了し
ている場合には(S103:Yes)、回転体120の
収納凹部120a1〜120a8内に収納された球を早
急に排出して図柄作動口4への入賞を獲得するべく、回
転モータ120bの駆動速度を高速モードに設定し、回
転本体120aを高速で回転させ(S104)、この回
転体駆動処理を終了する。これにより、回転体120の
収納凹部120a1〜120a8内から排出される単位
時間当たりの排出数が増加され、新たな変動表示をより
早期に開始させることができる。よって、回転体120
の収納凹部120a1〜120a8内に球を収納させて
おく利益が高まるので、変動表示の保留回数が上限値に
達した場合でも、遊技者は、回転体120の収納凹部1
20a1〜120a8内に球を収納するべく、球の発射
を継続して、その結果、遊技が中断することが抑制され
る。 【0070】点灯数カウンタの値が、3未満、かつ、0
より大きい場合、即ち、変動表示の保留回数が1又は2
回の場合には(S101:No,S103:No)、回
転モータ120bの駆動速度を中速モードに設定し、回
転本体120aを中速で回転させ(S105)、この回
転体駆動処理を終了する。ここで、中速モードにおける
回転本体120aの回転速度は、点灯数カウンタ33a
の値(即ち、変動表示の保留回数)の消費速度に基づい
て設定されており、具体的には、点灯数カウンタ33a
の値が1消費される期間に、回転体120は、略45°
の回転角だけ回転する。よって、保留された1の変動表
示が終了する毎に回転体120から1個の球が排出され
ることとなるので、変動表示の保留回数が過剰に変化す
ることを防止することができる。 【0071】なお、請求項1において記載した待機手段
としては、保留球処理におけるS3の処理が該当する。 【0072】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。 【0073】例えば、第1実施例では、音声ランプ制御
基板Sが第1ソレノイド15b及び第2ソレノイド16
bを制御すると共に駐止球満杯スイッチ17の出力が音
声ランプ制御基板Sに入力されるように構成され、ま
た、第2実施例では、音声ランプ制御基板Sが回転モー
タ120bを制御するように構成されたが、必ずしもこ
れに限られるわけではなく、音声ランプ制御基板Sに代
えて主制御基板Cが上述した制御等を行うように構成し
ても良い。 【0074】第1実施例では第2移送通路12内に駐止
可能な球の個数が6個に構成され、第2実施例では回転
体120に収納可能な球の個数が8個に構成されたが、
必ずしもこれらに限られるわけではなく、この駐止可能
数及び収納可能数を6未満、又は、8より大きく設定す
ることは、当然可能である。 【0075】第1実施例では、第2移送通路12内に駐
止されている球が所定個数に達した場合には、球流入口
13近傍における球詰まりを防止すべく、案内板15a
を格納位置へ後退させることにより、球流入口13から
流入する球を第1移送通路11内へ回避させるように構
成された(S34参照)。これに代えて、第2移送通路
12内に駐止されている球が所定個数に達した場合に
は、ストッパ16aを後退させることにより、第2移送
通路12の閉鎖を解除して、駐止されている球を放出す
るように構成しても良い。 【0076】第2実施例では、保留されている変動表示
の回数が3以上となった場合に、回転体120の回転本
体120aの回転速度を低速に設定して、収納されてい
る球が無駄に排出されることを防止した。この場合に
は、回転体120の回転本体120aの回転が完全に停
止されるように構成しても良い。これにより、収納され
ている球が無駄に排出されることをより防止することが
できる。 【0077】上記各実施例では、第2移送通路12の閉
鎖動作や回転体120の回転速度を変動表示の保留回数
に応じて制御したが、この第2移送通路12の閉鎖動作
や回転体120の回転速度の制御を他の条件に基づいて
行うように構成しても良い。例えば、ランダムなタイミ
ング(又は、一定の時間間隔)で第2移送通路12を閉
鎖(又は、その解除)したり、回転体120の回転速度
をランダム(又は、一定の時間間隔毎)に変更したりし
ても良い。 【0078】また、所定の条件をクリアした場合に、第
2移送通路12が閉鎖(又は、その解除)されたり、回
転体120の回転が開始(又は、その停止)されるよう
に構成しても良い。所定の条件としては、例えば、球が
特定の入賞口に入賞した場合や、リーチや大当たりが発
生した場合などが例示される。 【0079】本発明を上記実施例とは異なるタイプのパ
チンコ機等に実施しても良い。例えば、一度大当たりす
ると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当た
り状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるよ
うなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称さ
れる)として実施しても良い。また、大当たり図柄が表
示された後に、所定の領域に球を入賞させることを必要
条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施し
ても良い。更に、パチンコ機以外にも、アレパチ、雀
球、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した
遊技機などの各種遊技機として実施するようにしても良
い。 【0080】なお、スロットマシンは、例えばコインを
投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバー
を操作することにより図柄が変動され、ストップボタン
を操作することにより図柄が停止されて確定される周知
のものである。従って、スロットマシンの基本概念とし
ては、「複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に
図柄を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手
段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄の変動が
開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の
操作に起因して、或いは、所定時間経過することによ
り、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特
定図柄であることを必要条件として、遊技者に有利な特
別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え
たスロットマシン」となり、この場合、遊技媒体はコイ
ン、メダル等が代表例として挙げられる。 【0081】また、パチンコ機とスロットマシンとが融
合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図
柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手
段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないも
のが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)
に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操
作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボ
タンの操作に起因して、或いは、所定時間経過すること
により、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄
がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊
技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者に
は、下部の受皿に多量の球が払い出されるものである。 【0082】以下に本発明の変形例を示す。請求項1記
載の遊技機において、前記遊技領域に打ち込まれた球を
検出する球検出手段と、その球検出手段により球が検出
された場合に識別情報の動的表示を行う前記表示手段に
よる動的表示の最中に前記球検出手段によって球が検出
された場合には、新たな動的表示の開始を待機させる待
機手段と、その待機手段による待機回数を記憶する待機
回数記憶手段と、その待機回数記憶手段に記憶される待
機回数を表現する表現手段とを備え、前記遅延手段は前
記球検出手段よりも上流側において球の流下を遅延可能
に構成されていることを特徴とする遊技機1。 【0083】遊技機1において、前記遅延手段は、流入
した球を移送して少なくとも前記球検出手段より上流側
へ流出させる移送通路と、その移送通路内を少なくとも
球が通過不可能な状態に閉鎖する閉鎖手段と、その閉鎖
手段による移送通路内の閉鎖を解除する解除手段とを備
え、前記閉鎖手段により移送通路内を閉鎖して移送通路
内に流入した球を駐止すると共にその閉鎖手段による移
送通路内の閉鎖を前記解除手段により解除して移送通路
内に駐止された球を移送通路外へ流出させることによ
り、前記遊技領域に打ち込まれた球の流下を遅延させる
ように構成されていることを特徴とする遊技機2。 【0084】遊技機1及び2によれば、遊技領域に打ち
込まれた球は、遅延手段によりその流下が遅延される。
そのため、かかる遅延手段により遅延される分だけ遊技
領域に留まる球の数を増加させることができるので、遊
技領域を流下する球の移動を一喜一憂しつつ見守る遊技
者により多くの球の移動を視認させ、遊技の興趣を向上
させることができる。 【0085】ここで、動的表示中の最中に球検出手段が
球を検出すると、新たな動的表示の開始が待機され、そ
の待機回数が待機回数記憶手段に記憶される。この場
合、球検出手段によって球が立て続けに検出されると、
待機回数記憶手段に記憶される待機回数が設定上限値に
達することがある。この状態では、球検出手段によって
球が検出されても待機回数記憶手段に記憶されず、その
検出の分の動的表示が行われない。遊技者に有利な特別
遊技状態は、動的表示の結果により付与されるので、遊
技者は、待機回数が設定上限値に達すると、遊技を中断
してしまうという問題点がある。かかる中断は、遊技ホ
ールの売上げ低下を招くため、好ましいものではない。 【0086】しかし、遊技機2によれば、遊技領域に打
ち込まれた球のうちの移送通路内へ流入した球を閉鎖手
段により駐止することができる。よって、その後、この
駐止されている球を解除手段により所定のタイミングで
移送通路外へ流出させることにより、かかる球の流下を
駐止されていた期間分だけ遅延させることができる。よ
って、例えば、複数の動的表示が待機されている場合で
も、移送通路内へ球を流入させ球の流下を遅延させるこ
とにより、待機されている動的表示を順次終了させるこ
とができるので、遊技者に球の発射を継続させて、遊技
が中断されることを抑制することができる。 【0087】遊技機2において、前記閉鎖手段による移
送通路の閉鎖または前記解除手段による閉鎖の解除の少
なくとも一方は、前記待機回数記憶手段に記憶される待
機回数に基づいて行われることを特徴とする遊技機3。
遊技者は、通常、待機回数記憶手段の値に応じて球の発
射を止め遊技を中断するため、かかる待機回数に基づい
て閉鎖手段または(及び)解除手段を制御することによ
り、遊技が中断されることを効果的に抑制することがで
きる。 【0088】遊技機2又は3において、前記閉鎖手段に
よる移送通路の閉鎖は、少なくとも前記待機回数記憶手
段に記憶される待機回数が少なくとも上限値に達する前
に行われることを特徴とする遊技機4。 【0089】待機回数が上限値に達すると、これ以上の
球の発射は無駄となり中止すべきとの打ち止め心理が遊
技者に発生する。この時点で、移送通路が未だ閉鎖され
ておらず球の駐止が不可能な状態であれば、球の流下を
遅延させることができないので、移送通路が閉鎖される
までの間は遊技者が球を発射せず遊技が中断されてしま
う。そこで、その打ち止め心理が遊技者に発生する前に
移送通路を閉鎖しておくことにより、遊技者は安心して
球の発射を継続することができ、その結果、遊技の中断
を効果的に抑制することができる。 【0090】遊技機2から4のいずれかにおいて、前記
閉鎖手段により閉鎖された移送通路の前記解除手段によ
る解除は、前記待機回数記憶手段に記憶される待機回数
が少なくとも上限値よりも少ない場合に行われることを
特徴とする遊技機5。 【0091】待機過数が上限値に達した状態では、球検
出手段によって球が検出されても待機回数記憶手段に記
憶されず、その検出の分の動的表示が行われない。その
ため、移送通路の閉鎖を解除して駐止されていた球を流
出させても、かかる流出球では動的表示を開始させるこ
とができない。よって、遊技者にとっては移送通路に球
を流入させ駐止しておく行為自体が無駄となるため、か
かる遊技者は球の発射を止めてしまう。そこで、少なく
とも待機回数が上限値に達する前に移送通路の閉鎖を解
除するように構成することにより、動的表示が開始する
可能性を遊技者に与えることができ、その結果、遊技の
中断を効果的に抑制することができる。 【0092】遊技機3から5のいずれかにおいて、前記
閉鎖手段による移送通路の閉鎖が行われる待機回数と前
記解除手段による閉鎖の解除が行われる待機回数とは異
なる値に設定されていることを特徴とする遊技機6。 【0093】遊技機6によれば、移送通路の閉鎖とその
閉鎖の解除とは、異なる待機回数に基づいて行われる。
よって、待機回数が例えば上限値に達した時に、待機回
数の変化の仕方によっては移送通路が閉鎖される場合と
閉鎖されない場合とが起こり得るという不安定な現象を
回避することができる。その結果、所望のタイミングで
確実に移送通路の閉鎖とその解除とを実行して、遊技の
中断を効果的に抑制することができる。 【0094】例えば、移送通路の閉鎖及びその解除が行
われる待機回数が「2」に設定されているとする。移送
通路が解除された状態で待機回数が「1」から「2」に
増加した場合には、移送通路が閉鎖される。その後、待
機回数が増加し続けた場合には、移送通路が閉鎖された
状態で待機回数が上限値に達するので、遊技の中断を抑
制することができる。しかし、同様に、移送通路が解除
された状態で待機回数が「1」から「2」に増加して移
送通路が閉鎖された場合であっても、その後、例えば、
待機回数が一端「1」に減少してから待機回数が増加し
続けた場合には、移送通路が解除された状態で待機回数
が上限値に達してしまうため、遊技者が球の発射を止め
てしまい、遊技が中断されてしまうのである。 【0095】遊技機6において、前記閉鎖手段による移
送通路の閉鎖が行われる待機回数が前記解除手段による
閉鎖の解除が行われる待機回数よりも大きな値に設定さ
れていることを特徴とする遊技機7。 【0096】移送通路の閉鎖及びその解除を待機回数に
基づいて行う場合には、移送通路の状態(閉鎖・解除)
が、遊技機5において例示したように、待機回数の変化
の仕方に依存してしまう。そこで、移送通路の閉鎖が行
われる待機回数をその閉鎖の解除が行われる待機回数よ
りも大きな値に設定することにより、待機回数の変化の
仕方に関わらず、少なくとも待機回数が上限値に達した
場合には移送通路を確実に閉鎖させることができるの
で、遊技の中断をより確実に抑制することができる。 【0097】遊技機2から7のいずれかにおいて、前記
閉鎖手段および解除手段は、前進後退可能に構成された
ストッパ部材と、そのストッパ部材に駆動力を付与する
ストッパ駆動手段とを備えており、前記閉鎖手段は、前
記ストッパ駆動手段の前進または後退駆動力をストッパ
部材へ付与することにより前記移送通路を閉鎖するよう
に構成され、一方、前記解除手段は、前記ストッパ部材
へストッパ駆動手段の後退または前進駆動力を付与する
ことにより移送通路の閉鎖を解除するように構成されて
いることを特徴とする遊技機8。 【0098】遊技機8によれば、ストッパ部材は前進又
は後退することにより移送通路の閉鎖又はその閉鎖の解
除をなし得るように構成されている。よって、ストッパ
駆動手段をソレノイドにより構成した場合においても、
そのソレノイドの駆動力を回転ギヤ等の複雑な機構を使
用して回転運動に変換する必要がない。従って、装置の
構造を簡素化することができるので、閉鎖手段および解
除手段の装置コストを低減して、その分、遊技機全体と
しての装置コストを低減することができる。 【0099】遊技機8において、前記ストッパ部材の先
端側が尖形形状に形成されていることを特徴とする遊技
機9。遊技機9によれば、ストッパ部材の先端側は尖形
形状に形成されているので、ストッパ部材の先端と移送
通路の側面との間に流下途中にある球を挟み込んでしま
うことを回避することができる。よって、移送通路をス
トッパ部材により確実に閉鎖することができ、その結
果、移送通路内に球を確実に駐止することができる。 【0100】遊技機2から9のいずれかにおいて、前記
移送通路は、前記遊技領域に少なくとも2本以上が配設
されており、これら少なくとも2本以上の移送通路のう
ちの少なくとも1本の移送通路には前記閉鎖手段と解除
手段とが設けられており、遊技領域に打ち込まれた球の
流下を遅延可能に構成されていることを特徴とする遊技
機10。即ち、遊技領域に配設された複数本の移送通路
の全てに閉鎖手段と解除手段とを設けても良いのであ
る。 【0101】遊技機10において、少なくとも2本以上
の前記移送通路は、上方に向かって開口形成された1の
球流入口から分岐して構成されており、この分岐して構
成された少なくとも2本以上の移送通路のうちの少なく
とも1本の移送通路には前記閉鎖手段と解除手段とが設
けられその移送通路内に流入した球の流下を遅延可能に
構成されると共に、分岐して構成された少なくとも2本
以上の移送通路のうちの少なくとも1本の移送通路には
前記閉鎖手段と解除手段とが設けられていないことを特
徴とする遊技機11。 【0102】遊技機11によれば、例えば、遊技領域に
2本の移送通路が配設される場合には、一方の移送通路
には閉鎖手段と解除手段とが設けられ、他方の移送通路
には閉鎖手段と解除手段とが設けられない。よって、一
方の移送通路が閉鎖手段により閉鎖された場合でも、他
方の移送通路を使用して球を所定の箇所へ移送すること
ができる。そのため、球検出手段が例えば表示装置等の
下方に位置してしまい球の進路が遮られてしまっている
場合でも、かかる他方の移送通路を球検出手段に向けて
配設することにより、球検出手段への球の進路を確保す
ることができる。従って、一方の移送通路が閉鎖されて
も他方の移送通路により球検出手段への進路を確保する
ことができるので、球検出手段へ球を打ち込みたい遊技
者が球の発射を躊躇してしまうことが回避され、その結
果、遊技の中断を効果的に抑制することができる。 【0103】遊技機10又は11において、少なくとも
2本以上の前記移送通路は、球を遊技領域へ流出可能に
開口して形成される1の球流出口で合流するように構成
されていることを特徴とする遊技機12。 【0104】遊技機12において、少なくとも2本以上
の移送通路が合流する前記1の球流出口は、前記球検出
手段の上流側近傍に配設されていることを特徴とする遊
技機13。なお、上流側近傍に配設するとは、球流出口
から流出する球を球検出手段がより高い確率で検出し得
るようにするという趣旨である。具体的には、球流出口
から球検出手段までの距離が球の外形の略6個分以内で
あることが好ましく、また、球流出口と球検出手段との
遊技領域左右方向へのずれが球の外形の略3個分以内で
あることが好ましい。 【0105】遊技機13によれば、球流出口は球検出手
段の上流側近傍に配設されているので、移送通路から流
出する球が球検出手段により検出される確率を高くする
ことができる。よって、移送通路内に駐止された球によ
って動的表示が開始する確率が高くなるので、その結果
として、遊技の中断を抑制することができる。なお、球
検出手段による球の検出をより確実とするために、球流
出口から流出した球を球検出手段へ誘導する誘導部材
(例えば、クギ等)を設けても良い。 【0106】遊技機12又は13において、少なくとも
2本以上の移送通路が合流する1の前記球流出口には、
その開口部に向かって下降傾斜され球が転動可能なステ
ージ部が形成されていることを特徴とする遊技機14。 【0107】遊技機14によれば、移送通路を通過して
ステージ部へ移送された球は、そのステージ部上をラン
ダムに転動しつつ球流出口の開口部へ向かって移送され
るので、球が球検出手段により検出されるか否かを一喜
一憂して見守る遊技者の興趣を盛り上げることができ
る。 【0108】遊技機2から14のいずれかにおいて、前
記移送通路には、その移送通路内に球が所定個数だけ駐
止されたか否かを検出する駐止数検出手段が設けられて
いることを特徴とする遊技機15。なお、駐止数検出手
段としては、可動片により球の有無を検出するリミット
スイッチや光センサ、磁気センサ等が例示される。 【0109】遊技機15において、前記駐止数検出手段
によって移送通路内に所定個数の球が駐止されているこ
とが検出された場合には、前記閉鎖手段による移送通路
内の閉鎖が前記解除手段により解除され移送通路内に駐
止された球が移送通路外へ流出されるように構成されて
いることを特徴とする遊技機16。なお、移送通路外へ
流出させる球の数は、移送通路内に駐止されている所定
個数の球の全部でも良く、所定個数の球のうちの一部で
も良い。 【0110】遊技機16によれば、移送通路内に駐止さ
れる球が所定個数に達すると、解除手段によって移送通
路内の閉鎖が解除され移送通路内に駐止されていた球が
移送通路外へ流出されるので、かかる移送通路内の球の
駐止数を減少させることができる。よって、球の駐止数
が減少した分だけ、かかる移送通路球内へ球を更に駐止
させることができるので、球の発射が中止されることを
回避して、遊技の中断を抑制することができる。 【0111】遊技機10から16のいずれかにおいて、
前記閉鎖手段と解除手段とが設けられ球の流下を遅延可
能に構成された第1の移送通路と、前記閉鎖手段と解除
手段とが設けられていない第2の移送通路との少なくと
も2本の移送通路が1の球流入口から分岐して構成され
ており、その分岐部には、球流入口から流入した球を前
記第1の移送通路へ優先的に誘導する誘導手段を備えて
いることを特徴とする遊技機17。 【0112】遊技機17において、前記第1の移送通路
内が閉鎖手段によって閉鎖されているか否かを判断する
閉鎖判断手段を備え、前記球流入口から流入した球の前
記誘導手段による前記第1の移送通路への誘導は、前記
閉鎖判断手段によって第1の移送通路内が閉鎖されてい
ると判断された場合に行われることを特徴とする遊技機
18。 【0113】遊技機18によれば、第1の移送通路が閉
鎖された場合には、球流入口から流入した球を誘導手段
により第1の移送通路へ優先的に誘導することができ
る。よって、第1の移送通路への球の流下数を増加し
て、第1の移送通路内への球の駐止効率を向上させるこ
とができるので、遊技の中断を効果的に抑制することが
できる。 【0114】遊技機17又は18において、前記球流入
口から流入した球の前記誘導手段による前記第1の移送
通路への誘導は、前記駐止数検出手段によって移送通路
内に所定個数の球が駐止されていることが検出された場
合に解除されることを特徴とする遊技機19。 【0115】遊技機19によれば、第1の移送通路内に
所定個数の球が駐止されると、誘導手段による第1の移
送通路への誘導が解除され、第2の移送通路へも球の流
下が可能となる。よって、第1の移送通路から球が溢出
して球流入口付近で球詰まりが生じることを未然に防止
することができる。 【0116】遊技機18において、前記球流入口から流
入した球の前記誘導手段による前記第1の移送通路への
誘導は、前記駐止数検出手段によって移送通路内に所定
個数の球が駐止されていることが検出されず、かつ、前
記閉鎖判断手段によって第1の移送通路内が閉鎖されて
いると判断された場合に行われることを特徴とする遊技
機20。 【0117】遊技機1から20のいずれかにおいて、識
別情報の動的表示を行う前記表示装置の周囲を装飾する
装飾部材を備えており、前記移送通路の少なくとも一部
分または全部は前記装飾部材内に内設されていることを
特徴とする遊技機21。遊技機21によれば、移送通路
の少なくとも一部分は、表示装置を装飾する装飾部材内
に内設されているので、その分、遊技領域にクギ等の配
設スペースを確保することができる。 【0118】遊技機2から21のいずれかにおいて、前
記移送通路の一部分または全部は、透明または半透明の
樹脂材料で構成されており、その移送通路内に駐止され
た球の一部または全部が視認可能に構成されていること
を特徴とする遊技機22。遊技機22によれば、移送通
路の一部または全部が透明または半透明の樹脂材料で構
成され、その移送通路内に駐止された球の一部または全
部が視認可能に構成されている。よって、移送通路内に
駐止された球の数を遊技者へ報せるためにランプ等を点
灯させて表示する必要がないので、その分、装置コスト
を低減することができる。 【0119】遊技機1において、前記遅延手段は、球を
収納可能な収納部がその外周に複数形成され前記球検出
手段よりも上流側に配設される回転体と、その回転体を
所定の回転速度で回転させる回転体駆動手段とを備え、
その回転体駆動手段により回転体が所定の回転角だけ回
転駆動されることにより回転体の各収納部に収納された
球が順次放出され、遊技領域に打ち込まれた球の流下を
遅延させるように構成されていることを特徴とする遊技
機23。 【0120】遊技機23によれば、回転体には複数の収
納部が設けられており、各収納部に球を収納することが
できる。各収納部に収納された球は、回転体が所定の回
転角だけ回転した後に各収納部から順次放出されるの
で、かかる球の流下を回転体に収納されていた期間分だ
け遅延させることができる。よって、例えば、複数の動
的表示が待機されている場合でも、回転体の収納部内へ
球を収納させ球の流下を遅延させることにより、待機さ
れている動的表示を順次終了させることができるので、
遊技者に球の発射を継続させて、遊技が中断されること
を抑制することができる。 【0121】遊技機23において、前記回転体駆動手段
は前記回転体を略一定の回転速度で回転駆動させるよう
に構成されていることを特徴とする遊技機24。なお、
回転速度としては、特に限定はされないが、待機回数記
憶手段に記憶される待機回数の消費速度に基づいて決定
されることが好ましい。例えば、待機回数が1消費され
る期間に少なくとも1以上の球が収納部から放出される
という回転速度とすることにより、遊技の中断を効果的
に抑制することができる。 【0122】遊技機24において、前記回転体駆動手段
は、前記待機回数記憶手段に記憶される待機回数に基づ
いて回転体の回転速度を変更することを特徴とする遊技
機25。遊技者は、通常、待機回数記憶手段の値に応じ
て球の発射を止め遊技を中断するため、かかる待機回数
に基づいて回転体の回転速度を変更することにより、遊
技者の遊技の中断を効果的に抑制することができる。 【0123】遊技機23から25のいずれかにおいて、
球流入口から流入した球を移送して少なくとも前記球検
出手段よりも上流側へ球流出口から流出させる移送通路
を備えており、前記回転体は、その移送通路よりも上流
側に配設されていることを特徴とする遊技機26。な
お、移送通路の配設本数としては、1本であっても良
く、2本以上であっても良い。また、2本以上の移送通
路の上流側は、1の球流入口から分岐されて構成されて
いても良い。更に、2本以上の移送通路の下流側は、1
の球流出口において合流するように構成されていても良
い。 【0124】遊技機26において、前記回転体は、前記
移送通路の球流入口の上流側近傍に配設されており、前
記移送通路の球流出口は、前記球検出手段の上流側近傍
に配設されていることを特徴とする遊技機27。なお、
上流側近傍に配設するとは、遊技機12において説明し
たと同様の趣旨であり、具体的には、回転体から球流入
口および球流出口から球検出手段までの距離がそれぞれ
球の外形の略6個分以内であることが好ましく、また、
回転体と球流入口との遊技領域左右方向へのずれ及び球
流出口と球検出手段との遊技領域左右方向へのずれが球
の外形の略3個分以内であることが好ましい。 【0125】遊技機27によれば、回転体から放出され
る球が球検出手段により検出される確率を高くすること
ができる。よって、回転体に収納された球によって動的
表示が開始する確率が高くなるので、その結果として、
遊技の中断を抑制することができる。なお、球流入口へ
の球の流入、及び、球検出手段による球の検出をより確
実とするために、回転体から放出された球を球流入口へ
誘導する誘導部材(例えば、クギ等)、及び、球流出口
から流出した球を球検出手段へ誘導する誘導部材を設け
ても良い。 【0126】遊技機1から27のいずれかにおいて、前
記待機回数記憶手段に記憶される待機回数が所定の回数
に達した場合には、前記表示手段により行われる動的表
示に要する時間を短縮する短縮手段を備えていることを
特徴とする遊技機28。 【0127】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
28のいずれかにおいて、遊技の制御を行う主制御手段
と、その主制御手段からの指令に基づいて前記表現部材
の点灯状態の制御を行うランプ制御手段とを備え、その
ランプ制御手段により前記遅延手段の制御が行われるよ
うに構成されていることを特徴とする遊技機29。遊技
機29によれば、遅延手段の制御は、ランプ制御手段に
より行われるので、主制御手段の制御負担を低減するこ
とができる。 【0128】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
29のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機であ
ることを特徴とする遊技機30。中でも、パチンコ機の
基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンド
ルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊
技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は
作動口を通過)することを必要条件として、表示装置に
おいて変動表示されている識別情報が所定時間後に確定
停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の出
力時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入
賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入
賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球の
みならず、磁気カードへ書き込まれる情報等も含む)が
付与されるものが挙げられる。 【0129】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
29のいずれかにおいて、前記遊技機はスロットマシン
であることを特徴とする遊技機31。中でも、スロット
マシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる
識別情報列を変動表示した後に識別情報を確定表示する
可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバ
ー)の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操
作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或
いは、所定時間経過することにより、識別情報の変動が
停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報で
あることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状
態を出力させる特別遊技状態出力手段とを備えた遊技
機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が
代表例として挙げられる。 【0130】請求項1記載の遊技機または遊技機1から
29のいずれかにおいて、前記遊技機はパチンコ機とス
ロットマシンとを融合させたものであることを特徴とす
る遊技機32。中でも、融合させた遊技機の基本構成と
しては、「複数の識別情報からなる識別情報列を変動表
示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備
え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因
して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(例え
ばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時
間経過することにより識別情報の変動が停止され、その
停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要
条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を出力させる
特別遊技状態出力手段とを備え、遊技媒体として球を使
用すると共に、前記識別情報の変動開始に際しては所定
数の球を必要とし、特別遊技状態の出力に際しては多く
の球が払い出されるように構成されている遊技機」とな
る。 【0131】 【発明の効果】 請求項1記載の遊技機によれば、遅延
手段によって遊技領域に打ち込まれた球の流下を遅延さ
せることができる。よって、例えば、遊技媒体が流下す
るための流下スペースが制限されるような場合において
も、その流下スペース上において遊技者が視認可能な遊
技媒体の数を増加させると共に、その流下スペースを遊
技媒体が流下している間に、遊技媒体の移動に変化を与
えることができるので、その遊技媒体の流下を見守る遊
技者へ遊技の興趣を与えることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の第1実施例におけるパチンコ機の遊
技盤の正面図である。 【図2】 パチンコ機の電気的構成を示したブロック図
である。 【図3】 センターフレームの部分拡大図である。 【図4】 保留球処理を示すフローチャートである。 【図5】 保留球数表示処理を示すフローチャートであ
る。 【図6】 ストッパ駆動処理を示すフローチャートであ
る。 【図7】 案内板駆動処理を示すフローチャートであ
る。 【図8】 第2実施例におけるパチンコ機の遊技盤の正
面図である。 【図9】 回転体の正面図である。 【図10】 パチンコ機の電気的構成を示したブロック
図である。 【図11】 回転体駆動処理を示すフローチャートであ
る。 【符号の説明】 3 LCD(表示手段) 5a〜5d ランプ(表現手段) 12 第2移送通路(遅延手段の
一部) 16 閉鎖部材(遅延手段の一
部) 120 回転体(遅延手段の一部) 23a 保留球数カウンタ(待機回
数記憶手段) 24 第1種始動口スイッチ(球
検出手段) 1,100 パチンコ機(遊技機)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 球が打ち込まれる遊技領域に設けられ、
    識別情報の動的表示を行う表示手段を備え、その表示手
    段による動的表示が予め定められた状態で終了した場合
    に遊技者に有利な特別遊技状態を付与する遊技機におい
    て、 前記遊技領域に打ち込まれた球の流下を遅延させる遅延
    手段を備えていることを特徴とする遊技機。
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