JP4513091B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、一定周期で回転し、周縁部に特別入賞口と一般入賞口とを有する回転体、及び入賞開口部より受け入れた球を前記回転体の周縁部に誘導する誘導部を設けた入賞装置を具備し、前記入賞開口部より受け入れた球が前記特別入賞口に振り分けられると、特別遊技を発生する遊技機に関する。
従来より、パチンコ遊技に変化を与え、遊技の面白みを高めるために、種々の入賞装置を備えた遊技機が提案されている。
このような従来の遊技機としては、例えば以下の特許文献に開示のものがある。
特開平2−177986号公報
上記特許文献に開示のものは、遊技盤の遊技領域に入賞装置が配設され、この入賞装置には、周縁部に特別入賞口と一般入賞口とを有する回転体、及び受け入れた球を回転体の周縁部に誘導する誘導部が設けられ、受け入れた球が誘導部に到達したときの回転体の回転位置により(即ち、誘導部に特別入賞口、一般入賞口の何れかが臨むことにより)受け入れた球を特別入賞口又は一般入賞口の何れかに振り分けるものである。そして、この遊技機では、球が特別入賞口に入賞すると特別遊技を発生し、遊技者の興趣を高めていた。
そして、上記入賞装置は入賞空間中に流入した遊技球が特別入賞口に入賞するか否かの決着がつくまでの時間を稼ぐとともに、その決着がつくまでの状態を遊技者に視認し易くさせるようにして、これによって、遊技に対する興趣を高めるように意図している。
しかしながら、上記従来の遊技機にあっては、入賞装置の回転体が一定周期で回転し、また、球が発射されてから誘導部に到達するまでの時間が概ね一定である構成になっていたため、特別入賞口が誘導部に臨む位置となるときに発射球が誘導部に到達するような発射タイミングを誘導部と特別入賞口との相対位置関係によって特定できてしまっていた。
このため、遊技者は上記の発射タイミングに2、3個の球を連続発射し、少ない発射球で効率よく特別遊技を発生するような遊技(所謂止め打ち遊技)を行うことが可能となっていた。然るに、上記従来の遊技機は遊技者が球を発射し続けることを前提に設計されており、したがって、止め打ち遊技が行われることは遊技店が多大な損失を被ることになるという問題点があった。
これに対して、上記の止め打ち遊技を防止するために、(イ)例えば遊技球が2、3個発射される間に回転体が1周するように回転体の速度を設定したり、(ロ)回転体の速度をランダムなタイミングで可変することが考えられる。
しかしながら、前者(イ)は回転速度が速すぎて特別入賞口、一般入賞口の何れにも振り分けできない虞があり、そうなると、入賞装置によって遊技の面白みを高めるという本来の意図が達成されず、遊技者の遊技意欲も減退してしまう。
一方、後者(ロ)は遊技店の営業上重要となる特別入賞口、一般入賞口の振り分け率が担保できないという問題がある。振り分け率は出玉率に直接反映するため、振り分け率が担保できないということは遊技店の利益配分の見通しが立たないということにつながり、受入れ難いものになる。したがって、(イ)及び(ロ)の何れによっても止め打ち遊技を有効に防止することはできなかった。
そこで本発明は、遊技の興趣を損わずに、かつ遊技店が損失を被ることなく、止め打ち遊技を有効に防止できる遊技機を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、一定周期で回転し、周縁部に特別入賞口と一般入賞口とを有する回転体と、前記回転体を回転させるための第1駆動手段と、入賞開口部より受け入れた球を前記回転体の周縁部に誘導する誘導部と、を設けた入賞装置を具備し、
前記入賞開口部より受け入れた球が前記特別入賞口に振り分けられると、特別遊技を発生する遊技機において、
前記入賞装置は、
前記誘導部を有し、前記回転体の外周にて球を旋回可能な環状流路と、
前記環状流路の上方に設けられ、前記入賞開口部より受け入れた球を前記環状流路に旋回初速度を変えて誘導する速度可変誘導手段と、
を備え
前記速度可変誘導手段は、
当該速度可変誘導手段を作動させるための第2駆動手段によって、作動速度を変化させることで、前記入賞開口部より受け入れた球を前記環状流路に旋回初速度を変えて誘導することを特徴とする。
請求項1に従属する請求項2記載の発明は、前記環状流路は、前記誘導部が最下部なるように傾斜させて形成し、
前記速度可変誘導手段は、前記入賞開口部より受け入れた球を前記環状流路の傾斜上部に落下させるようにしたことを特徴とする。
請求項2に従属する請求項3記載の発明は、前記速度可変誘導手段は、
前記入賞開口部より受け入れた球が通過し、前記環状流路に下流端を臨ませる通過樋と、
前記通過樋の下流端を前記環状流路に沿って回転させる速度をランダムに変化させる回転速度可変制御手段と、
前記回転する通過樋の下流端を閉塞するように円筒状に形成されるとともに、前記環状流路の傾斜上部に応じた部分を切り欠いて形成された閉鎖解除部を有する閉塞部材と、を備えたことを特徴とする。
請求項3に従属する請求項4記載の発明は、前記閉塞部材は、
前記閉鎖解除部を後方に配設し、前記回転する通過樋に収納される球を前方側から視認可能としたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、環状流路の上方に設けられて旋回初速度を変えて誘導する速度可変誘導手段により、入賞開口部より受け入れた球を環状流路に旋回初速度を変えて誘導することで、環状流路での球の旋回回数を変化させることができるので、発射球が誘導部に到達するまでの時間が一定となることを防止することができ、所謂止め打ち遊技を有効に防止することができる。その結果、遊技の興趣を損わずに、遊技店が損失を被ることを防止することができる。
請求項2記載の発明によれば、環状流路は誘導部が最下部となるように傾斜させてあるので、環状流路を旋回する球を確実に回転体の何れかの入賞口に振り分けることができる。また、速度可変誘導手段は入賞開口部より受け入れた球を環状流路の傾斜上部に落下させるので、落下の衝撃により旋回初速度が減衰することを極力防止することができ、球をスムーズに環状流路で旋回させられる。
請求項3記載の発明によれば、通過樋の下流端を環状流路に沿って回転させる速度をランダムに変化させるとともに、環状流路の傾斜上部に応じた部分を切り欠いて形成された閉鎖解除部を有する閉塞部材を備えることにより、通過樋に収納される球に付与される遠心力が変化するので、閉鎖解除部からリリースされる球の旋回初速度を確実に変化させることができ、発射球が誘導部に到達するまでの時間が一定となることを有効に防止できる。
請求項4記載の発明によれば、閉鎖解除部からリリースされるまで通過樋に収納される球が見られるので、振り分けゲームに対する遊技者の心の準備ができ、遊技の興趣が高まる。
以下、本発明の実施の形態を、パチンコ機に適用した例について説明する。
A.遊技盤の構成
図1はパチンコ機(遊技機)の遊技盤を示す正面図である。図1において、符号1は遊技盤であり、遊技盤1には前面の略円形領域がガイドレール2で囲まれることにより遊技領域3が形成されている。
遊技盤1のほぼ中央部には入賞装置11が、入賞装置11の下方には一般入賞口12〜15及び変動入賞装置16がそれぞれ配置されている。入賞装置11は入賞開口部22を備え、入賞開口部22より受け入れた球を後述の回転体44の周縁部に誘導する誘導部33を設けたもので、詳細は図2以降により後述する。変動入賞装置16はいわゆる大入賞口としてのアタッカーであり、大当りが発生すると、開放して遊技者に多くの出球を獲得可能にさせるものである。なお、大当り遊技の詳細については後述する。
また、遊技盤1の遊技領域3内の適宜位置には風車と呼ばれる打球方向変換部材(図示略)が回転自在に複数設置されるとともに、障害釘(図示略)が多数植設されている。遊技領域3の中央下部にはアウト玉回収口(図示略)が形成されている。
入賞装置11の両側でレール2の内側に沿った部分には、装飾用のサイドランプ17、18が配置されており、サイドランプ17、18は、例えば入賞装置11の回転体31のランダムな作動に応じて点滅する他、大当り(特別遊技)中などには遊技者の意欲を盛り上げるように点滅する。
一方、遊技盤1の周囲のガイドレール2に沿った周辺位置には大当り発生時に点灯する大当りランプ19、20が配置されている。なお、各ランプ19、20はカバー内に装着されている。
次に、図2〜図6を参照して入賞装置11の詳細な構成について説明する。
図2は入賞装置11の正面図である。図2において、入賞装置11は枠部材21によって周囲を取り囲むように形成され、枠部材21の上部には入賞開口部22が設けられている。なお、枠部材21は入賞装置11の枠を形成する他、後述の閉塞部材34等を固定するもので、入賞装置11の本体(ボディ)を構成するものでもある。
入賞開口部22は前面側から見たその横幅が球を1個宛て受入可能な大きさに形成されている。また、入賞開口部22は、図3に断面を示すように枠部材21を構成する上部前面部材23と後部前面部材24とによって形成され、上部前面部材23及び後部前面部材24の各上端部によって球を奥側(図3でいうと、紙面右側)に導いて受け入れるようになっている。また、上部前面部材23及び後部前面部材24は入賞流路25を形成しており、この入賞流路25により球を下方に導き、後述の通過樋31に流入させるようになっている。
入賞装置11は主要な構成要素として通過樋31、前述した回転体44、誘導部33、閉塞部材34を備えている。閉塞部材34は上部前面部材23及び後部前面部材24に連結されており、即ち閉塞部材34は枠部材21に固定されて動かない構造である。なお、図2では枠部材21、通過樋31、回転体44、閉塞部材34及び後述の環状内周壁42が正面から見える状態になっている。
通過樋31は曲折した筒状で内部に流路が形成されているもので、その上部側には入口としての開口部が形成されるとともに、上部側は上部前面部材23と後部前面部材24とにより回動可能に挟持されている。そして、通過樋31は上部側の開口部から受け入れた球を内部に形成された流路を通して下流端(つまり下方端)に形成された開口部から排出する構造である。通過樋31の上部側はフランジ状のギア部32になっており、ギア部32は後部前面部材24に形成された開口を通じて樋回転モータ36に連結された駆動ギア37に噛合している。樋回転モータ36はその回転速度がランダムに制御されるようになっており、樋回転モータ36の回転は駆動ギア37を介してギア部32に伝達される。これにより、通過樋31がその上部側を中心軸として回動する。このとき、通過樋31は前述した上部前面部材23及び後部前面部材24により形成される入賞流路25によって導かれた球を上部側の開口部(入口か)ら受け入れて、内部の流路を通過させ、下流端に形成された開口部から環状流路41に排出する。
閉塞部材34は、回転する通過樋31の下流端を閉塞するように円筒状に形成されている。すなわち、閉塞部材34は回転する通過樋31の周りを取り囲むように設けられ、1ケ所のみ切り欠きが形成され、この切り欠きは閉鎖解除部34aとなっている。なお、閉鎖解除部34aは閉塞部材34の後方(つまり、パチンコ機の前面側と逆の後面側:遊技者から見えない背面側)に設けられており、閉塞部材34の後方部分は環状流路41の傾斜上部41aに連なる部分である。したがって、閉鎖解除部34aは環状流路41の傾斜上部41aに対向する部分を切り欠いて形成されるという構成になっている。そして、通過樋31の下流端の開口部は丁度、閉塞部材34の壁面に臨むようになっており、閉鎖解除部34a以外の部分では下流端の開口部に球T1が到達したとき、図2及び図3に示すように、球T1は閉塞部材34の壁面に当接して、下流端の開口部から下方に流出(排出)されずに留る(通過樋31に球T1を収納した状態)ような構成(つまり、下流端を閉塞するように円筒状)になっている。
一方、通過樋31が回転して球T1が閉塞部材34の閉鎖解除部34aのところにくると、図4に示すように、閉鎖解除部34aは通過樋31の下流端から球T1を通過させるだけの大きさの切り欠きに形成されているため、この閉鎖解除部34aを通過して球T1が通過樋31の下流端から環状流路41に排出(リリース)するようになっている。
したがって、閉塞部材34は閉鎖解除部34aを後方に配設し、回転する通過樋31に収納される球をパチンコ機の前面側から遊技者が視認可能な構成となっている。図2は、遊技者がパチンコ機の前面側から通過樋31に収納される球T1を視認した状態であり、図3はその断面を示すものである。そして、通過樋31は下流端に球T1を収納した状態で回転し、図4に示すように閉鎖解除部34aの所で、球T1をリリースする。したがって、遊技者は通過樋31の回転を視認できるとともに、閉鎖解除部34aからリリースされるまで通過樋31に収納される球T1が見られることになる。
ここで、上記駆動ギア37及び樋回転モータ36は通過樋31を駆動して回転させることにより、通過樋31の下流端を環状流路41に沿って回転させる駆動手段を構成する。また、樋回転モータ36の駆動は後述の遊技制御装置100によって制御されている。したがって、遊技制御装置100は駆動手段の回転速度をランダムに変化させる回転速度可変制御手段を構成する。
また、通過樋31、駆動手段、閉塞部材34及び回転速度可変制御手段は全体として速度可変誘導手段を構成し、通過樋31は入賞開口部22より受け入れた球が通過し、環状流路41に下流端を臨ませるものであり、駆動手段は通過樋31の下流端を環状流路41に沿って回転させるものであり、更に閉塞部材34は回転する通過樋31の下流端を閉塞するように円筒状に形成されたものであり、回転速度可変制御手段は駆動手段の回転速度をランダムに変化させるものである。
したがって、速度可変誘導手段はその通過樋31を環状流路41の上方に設け、入賞開口部22より受け入れた球を環状流路41の傾斜上部に落下させるという構成である。
前述したように、閉塞部材34は通過樋31を取り囲むように配置されている。閉塞部材34の外方には閉塞部材34から所定間隔(概ね球1個分)隔離させて閉塞部材34を取り囲むように配置されるとともに、通過樋31より更に下方に延在する外側壁部40が起立している。この外側壁部40は、後部前面部材24の一部をなすもので、外側壁部40の下端から内側に向けて環状流路41が形成されている。環状流路41の内周縁には環状内周壁42が起立している。
環状流路41は、パチンコ機の前面側に向って下り傾斜して形成された構造であり、その傾斜の最下部に前述した誘導部33が設けられている。また、環状流路41は環状に配置されており、その環状の内側に回転体44が設けられている。
回転体44は図5に半断面図(すなわち、回転体44を半分に切断した状態の図)、図6に斜視図を示すように、円盤状に形成され、その周囲の縁(つまり周縁部)には9個の一般入賞口45と、1個の特別入賞口46とが形成されている。なお、図5、図6では説明が煩雑になるので、一般入賞口45については1個のみ符号を付している。一般入賞口45はほぼ球1個を嵌合する切り欠きにより形成される。また、特別入賞口46は一般入賞口45の切り欠きよりも中心側に深い切り欠きにより形成され、特別入賞口46の切り欠きの周縁側には中心部に向って下り傾斜した傾斜部材59が設けられており、この傾斜部材59により特別入賞口46の切り欠きに受け入れられた球を奥側(回転体44の中心側)に迄導くことが可能となっている。図3は、一般入賞口45及び特別入賞口46の断面の様子を示している。
なお、9個の一般入賞口45は外れ、1個の特別入賞口46は大当り発生に対応しているから、結局、V率(大当り発生率)は1/10となっている。
図3に示すように、回転体44の下方部には筒状に形成された入賞流路区画部47が配置されており、入賞流路区画部47は回転体44よりも小径で、後部前面部材24と一体的に形成されている。また、入賞流路区画部47よりも更にパチンコ機の前面側の部分は前面下部装飾部48になっており、入賞装置11の前面側の見栄えを良くしている。したがって、入賞流路区画部47及び前面下部装飾部48は枠部材21の一部として前述した外側壁部40、環状流路41、環状内周壁42に連なり一体的に形成され連続した部材となっている。
図5に示すように、入賞流路区画部47には一般入賞球処理口51と特別入賞球処理口52とが設けられている。一般入賞球処理口51は回転体44の下方側で、かつ一般入賞口45の軌跡に沿った入賞流路区画部47の1ケ所に形成されており、一般入賞口45によって保持された球が回転体44の回転により、一般入賞球処理口51の所まで移動してきた場合に、一般入賞口45から一般入賞球処理口51に重力で流入するようになっている。なお、図3の断面図では一般入賞球処理口51は示されていない。
特別入賞球処理口52は回転体44の下方側で、かつ一般入賞口45の軌跡の内周に沿った入賞流路区画部47の1ケ所に形成されており、特別入賞口46によって保持された球が回転体44の回転により、特別入賞球処理口52の所まで移動してきた場合に、特別入賞口46から特別入賞球処理口52に重力で流入するようになっている。なお、特別入賞球処理口52には特定領域センサ62が設けられ、特別入賞球処理口52を通過する球を検出するようになっている。図3の断面図では特別入賞球処理口52が示されているとともに、特定領域センサ62も図示されている。
回転体44は、その中心部が軸53に固定され、軸53は入賞流路区画部47の中心部を上下方向に貫通して形成され、ギア部54に連結されている。そして、ギア部54は駆動ギア55に噛合している。駆動ギア55は分別回転体モータ56に連結され、分別回転体モータ56の回転力を受けて駆動されるようになっている。したがって、分別回転体モータ56が回転すると、駆動ギア55が回転し、更に駆動ギア55に噛合するギア部54に回転力が伝達され、ギア部54に軸53を介して連結された回転体44が回転するという構成である。
なお、軸53は入賞流路区画部47の中心部を貫通しているが、軸53の回転によっても入賞流路区画部47が回転することなく、入賞流路区画部47は単に軸53を回転自由に支持しているだけである。
分別回転体モータ56の回転は一定方向に等速であり、かつパチンコ機に電源が供給されている間は常に分別回転体モータ56がオンして回転するようになっている。したがって、回転体44は分別回転体モータ56の駆動力を受けて回転するから、結局、回転体44は常に一定方向に等速(一定周期)で回転していることになる。
図3は、球T2が回転体44の一般入賞口45に保持されたときの様子であり、特別入賞球処理口52への流入が阻止された状態を示している。この球T2は回転体44の回転により、一般入賞球処理口51の所まで移動してきたときに、一般入賞口45から一般入賞球処理口51に重力により流入することになる。
一方、図4は球T3が回転体44の特別入賞口46に保持されたときの様子であり、丁度、特別入賞球処理口52への流入が許容された状態を示している。
環状流路41の内周縁には、誘導部33を除いた部分に前述の環状内周壁42が起立している(図3の断面参照)。また、環状流路41は回転体44の周囲を囲むような環状に形成されるとともに、パチンコ機の前面側に向って下り傾斜するように全体的に傾いて配置されている(図6参照)。環状流路41の外周縁の後側には、前述の外側壁部40が起立する一方、前側には環状流路41の上面よりも一段高い段差部49が設けられている。以上の外側壁部40、段差部49、環状内周壁42は環状流路41における球の旋回をガイドする旋回ガイド部材として機能する。そして、環状流路41を流れる球はどの位置からでも環状内周壁42を超えて回転体44に流下することが可能ではあるが、通常は球は環状流路41の上面を旋回してその傾斜の最下部に位置する誘導部33に至ることが多いようになっている。
環状流路41の傾斜の最下部には誘導部33が設けられており、誘導部33は環状流路41を流れる球を回転体44の周縁部に誘導することが可能に後方に向って下り傾斜している。環状流路41の誘導部33と、その他の環状流路41との接続部分には両者の傾斜方向の違いによる段差が生ずるが、この段差を埋めるように段差傾斜部58a、58bが設けられている。したがって、環状流路41における球の旋回がスムーズになされる。なお、誘導部33は、丁度、特別入賞球処理口52の極めて近傍に配置されている。
すなわち、環状流路41は誘導部33が最下部なるように傾斜させてあり、環状流路41を旋回する球を確実に回転体41の何れかの入賞口(一般入賞口45又は特別入賞口46の何れかの入賞口)に振り分けることができるようになっている。
環状流路41は通過樋31の下流端から排出された球を受けて、回転体41の外周にて旋回させることができる構成である。この場合、通過樋31は樋回転モータ36の駆動力を受けてランダムな速度で回転するから、結局、通過樋31は球の旋回初速度を変えて下流端から球を環状流路41に排出することになる。そして、球は旋回初速度で環状流路41に排出されると、環状流路41の路面を環状に沿って旋回し、流速が弱くなって環状流路41の路面を旋回することが困難になると、環状流路41の最下部に設けられた誘導部33に導かれるという構成である。そして、球を誘導部33から回転体41の方に導き、回転体41の周縁部に形成された一般入賞口45又は特別入賞口46の何れかに係合させて、その後、一般入賞球処理口51又は特別入賞球処理口52に流入させるという構成である。
このとき、環状流路41の誘導部33はその他の環状流路41の流路部分に比べて一段低い位置に形成されているから、環状流路41を旋回する球を確実に回転体41の何れかの入賞口に振り分けられる。
一方、球が特別入賞口46に係合して特別入賞球処理口52を通過して特定領域センサ62によって検出されると、大当り(特別遊技)が発生し、大当り遊技が行われる。大当り遊技では、変動入賞装置16の開閉扉を規定時間(例えば、30秒)を越えない範囲内において、例えばカウントセンサ61により10個入賞が検出されるまでの期間だけ一時的に開放する開放動作を行う。そして、この開放動作は、無条件に例えば16回行われる。また、変動入賞装置16に球が入賞すると、1個の入賞球につき、15個の賞球排出が行われる。
したがって、本実施の形態の入賞装置11は入賞開口部22より受け入れた球を回転体44の周縁部に誘導する誘導部33を有する環状流路41と、速度可変誘導手段とを備え、入賞開口部22より受け入れた球が回転体44により特別入賞口46に振り分けられると、大当りが発生するという構成である。
B.制御系統
次に、本例のパチンコ機の制御系統について、図7を参照して説明する。
図7において、遊技制御装置100は遊技の総括的制御(遊技進行の制御やそのための各被制御機器の直接的又は間接的な制御含む)を行うもので、パチンコ遊技等に必要な役物制御を行うワンチップマイコンからなる遊技用マイコン101(遊技用マイクロコンピュータ:いわゆるアミューズチップ用のICとして製造)と、発振器101a(クロック生成回路)と、入力インターフェース102と、出力インターフェース103とを含んで構成され、さらに遊技用マイコン101は、CPU104、RAM105及びROM106を備えている。
ここで、遊技用マイコン101のRAM105には、賞球データ(例えば、10個賞球、15個賞球というデータ)を格納するエリアや、電源遮断時の遊技状態を再開するためのバックアップデータ(全レジスタやスタックポインタ等のデータ)を格納するエリアの他に、樋回転モータ36の回転速度を決定するための乱数カウンタなどのデータを、各種別個に格納記憶するための格納領域が設けられている。
遊技制御装置100の入力インターフェース102には、一般入賞口12〜15にそれぞれ対応して配置された入賞口センサ111〜114、カウントセンサ61、特定領域センサ62からの検出信号が入力される。
ここで、入賞口センサ111〜114は一般入賞口12〜15に入賞した入賞球をそれぞれ検出するセンサであり、遊技盤に一般入賞口がn個ある場合には、入賞口センサはn個配置される。
一方、遊技制御装置100の出力インターフェース103からは、変動入賞装置16の開閉扉開放ソレノイド121、樋回転モータ36、分別回転体モータ56に制御信号が出力されるとともに、遊技店の管理装置に対して盤用外部情報(例えば、大当り信号等)を送信するための盤用外部接続端子122、排出制御装置123、音制御装置124、装飾制御装置125に対して制御信号が出力される。
排出制御装置123は遊技盤1に設けられた入賞口センサ111〜114、カウントセンサ61、特定領域センサ62により遊技球の入賞が検出されると、入賞口の入賞価値に対応して予め設定された賞球数の情報(賞球データ)が遊技制御装置100から送信されてくるので、この情報に基づき排出装置126を制御して賞球データに応じた賞球を排出する制御を行う。
音制御装置124はスピーカ127を駆動して効果音などの出力制御を行う。装飾制御装置125は遊技盤1上の各種装飾ランプ128(サイドランプ17、18、大当りランプ19、20も含む)や各種LED129を点灯あるいは点滅させる装飾制御を行う。
なお、本例の場合、図示省略した電源ユニット(各制御装置やソレノイド等に所定電力を供給する回路基板よりなるユニット)には、遊技制御装置100のRAM105にバックアップ電源を供給するバックアップ電源130が備えられている。バックアップ電源130は排出制御装置123のRAM(図示省略)にもバックアップ電源を供給している。
そして、上記バックアップ電源130の働きによって、遊技制御装置100のRAM105と排出制御装置123のRAMは、電源遮断時(停電時含む)でも、所定のバックアップ保証期間の間はその全データが記憶保持可能となっている。
C.遊技の概要
次に、遊技制御装置100の制御フローを説明する前に、本例のパチンコ機で行われる遊技の概要について説明する。
(a)普段遊技
まず、ガイドレール2を介して遊技領域中に打込まれた遊技球が一般入賞口12〜15の何れかに入賞すると、何れかの入賞口センサ111〜114によって入賞が検出され、この入賞に応じた賞球として10個の遊技球が排出される。
なお、賞球の排出については、遊技制御装置100で入賞口の入賞価値に対応して予め設定された賞球数の情報(賞球データ)を排出制御装置123に送信し、この情報に基づき排出装置126が賞球の排出を行い、これは後述の賞球排出についても同様の制御である。
また、一般入賞口12〜15の何れにも入らない場合には遊技領域中に打込まれた遊技球はアウト玉回収口を通過して回収される。
このように普段遊技では、上述の遊技が繰り返して行われる。
(b)補助遊技
普段遊技を行いながら、遊技者は入賞装置11の入賞開口部22を狙って球を打ち、球が入賞開口部22に入ると、入賞流路25を通過して通過樋31に流入する。通過樋31は樋回転モータ36の駆動力を受けて回転しており、球を下流端から環状流路41の傾斜上部に回転速度に応じた旋回初速度で排出し、落下させる。
環状流路41は誘導部33が最下部なるように傾斜させてあるので、環状流路41を旋回する球を確実に回転体44の何れかの入賞口(一般入賞口45又は特別入賞口46の何れかの入賞口)に振り分ける。このとき、回転体44の駆動力を制御して下流端より排出する球の旋回初速度を変えることで、環状流路41での球の旋回回数を変化させ、発射球が誘導部33に到達するまでの時間が一定となることを防止する。
そして、球が回転体44の一般入賞口45に係合すると、一般入賞球処理口51に重力により流入し、外れ遊技となる。一方、球が回転体44の特別入賞口46に係合すると、特別入賞球処理口52に重力により流入し、大当りが発生する。
(c)大当り遊技(特別遊技)
球が特別入賞口46に係合して特別入賞球処理口52を通過して特定領域センサ62によって検出されると、大当り(特別遊技)が発生し、大当り遊技が行われる。大当り遊技では、変動入賞装置16の開閉扉を規定時間(例えば、30秒)を越えない範囲内において、例えば10個入賞までの期間だけ一時的に開放する開放動作が行われる。
D.制御処理
次に、前述した制御系により行われるパチンコ機の制御について、図8、図9に示すフローチャートにより説明する。
(a)遊技制御装置のメインルーチン
まず、遊技制御装置100のメインルーチンについて説明する。なお、この処理は図8(a)に示すフローチャートに従って行われる。
遊技制御装置100が起動すると、ステップS1で初期化処理を行い、遊技用マイクロコンピュータ101におけるROM106の正常判定処理、RAM105におけるワークエリアのイニシャライズ、I/Oレジスタの設定、システム内部のレジスタの設定処理、フラグのイニシャライズ等が行われる。ステップS1で起動処理は終了する。
次いで、ステップS2で乱数更新処理を行う。これは、通過樋31を駆動している樋回転モータ36の出力態様(つまり制御態様)を変化させるための乱数の更新を行うもので、詳細はサブルーチンで後述する。なお、乱数の更新は乱数カウンタをインクリメントすることで行われる。
また、ステップS2は、タイマ割り込み処理の発生していない時間中に繰り返し実行される。タイマ割込みは所定時間ごとに実行されるが、タイマ割り込みの処理時間は制御内容に従い不定である。そのため、タイマ割り込み発生ごとのメイン処理実行時間は不定になり、タイマ割込みごとにステップS2の実行回数は異なる。このステップS2の実行回数は外部から推定困難であるため、乱数の更新はランダム性を持つようになる。したがって、乱数に基づいて回転が制御される樋回転モータ36の出力態様(つまり制御態様)がランダムになり、最終的に通過樋31の回転速度がランダムに制御されることになる。
(b)遊技制御装置のタイマ割込処理
次に、遊技制御装置100のタイマ割込処理について図8(b)を参照して説明する。
図8(b)は、タイマ割込処理のフローチャートである。このタイマ割込処理は、タイマ起動によって起動され、例えば1msec毎に実行される。
このタイマ割込処理では、まず、ステップS11で必要に応じてレジスタの退避や割込の禁止処理を実行した後、ステップS12で入力処理を実行する。この入力処理では、前述の各センサ類、すなわち入賞口センサ111〜114、カウントセンサ61、特定領域センサ62からの検出信号の読み取りを実行する。具体的には、各センサの出力値をタイマ割込周期毎に判定し、同じレベルの出力値が規程回数(例えば、2回)以上継続した場合に、この出力値のレベルを各センサの検出信号の確定的な値として読み取る。なお、いずれかのセンサ或いはスイッチがオンしていることが読み取られると、それを示すフラグ(入力フラグ)が立てられる。
次いで、ステップS13で出力処理を行う。これは、出力データを出力ポートに設定して出力するもので、例えば外部情報出力、モーター出力、ソレノイド出力、遊技機エラー状態信号などを出力ポートに設定して出力する。
次いで、ステップS14では、設定された各制御装置(排出制御装置123、音制御装置124)への制御情報(コマンド)を送信する処理(コマンド送信処理)を実行する。ここでは、例えば演出用コマンドの送信、排出用コマンドの編集と送信を実行する。これにより、音制御装置124により効果音による遊技状態の演出などが適宜行われる。
次いで、ステップS15でスイッチ監視処理(センサ入力監視処理)を実行する。これは、前述したように設定される入力フラグを監視し、例えばカウントセンサ61の入力フラグが設定されていると、賞球排出の実行の準備するなどの処理を実行するものである。
なお、ここではその他に入賞口センサ111〜114、特定領域センサ62の各入力フラグについても監視し、入力フラグが設定されていると、対応する処理(例えば、大当り遊技の開始など)を実行する。
次いで、ステップS16でモータ出力編集処理を行う。これは、乱数カウンタの値に基づいて樋回転モータ36の出力態様のセットを行うもので、詳細はサブルーチンで後述する。
次いで、ステップS17で特別遊技処理を行う。これは、変動入賞装置16に関する特別遊技の制御を行うものである。すなわち、遊技球が特別入賞球処理口52を通過して特定領域センサ62によって検出された場合に、大当り遊技を行うというものである。大当り遊技(特別遊技)については前述したので、略す。
次いで、ステップS18で外部情報編集処理を行う。ここでは、遊技用マイクロコンピュータ101から盤用外部接続端子122を介して外部の管理装置へ送信する外部端子情報(例えば、大当り信号等)の編集を行うものである。
その後、ステップS19でメインルーチンを再開すべく、退避させたレジスタを復帰させ、割込を許可し、そして割込時に中断した処理に復帰(リターン)する。
図9(a)は、図8(a)のステップS2で行われる乱数更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
サブルーチンでは、まずステップS21で乱数カウンタの値が上限値であるか否かを判別する。乱数カウンタは図10にテーブルを示すように、「0」〜「1」〜「2」というようにインクリメントして更新されている。したがって、上限値とは「2」を指す。
なお、乱数カウンタの初期値であるが、メインルーチンのステップS1の初期化処理にて「0」に設定される。
ステップS21で乱数カウンタの値が上限値でなければステップS22に進んで、乱数カウンタの値を1だけインクリメントする。これにより、乱数カウンタの値が「1」となる。ステップS22を経るとリターンする。そして、ルーチンを繰り返し、次回以降のルーチンでステップS21の判別結果がYES(乱数カウンタの値=上限値)になると、ステップS21からステップS23に分岐して、乱数カウンタの値を初期値である「0」にセットしてリターンする。
このように、乱数カウンタの値は「0」〜「1」〜「2」〜「0」という順序で更新が行われる。このとき、前述したようにタイマ割込みごとにステップS2で行われる乱数更新処理のサブルーチンの実行回数が異なり、乱数の更新がランダム性を持つようになって、樋回転モータ36の出力態様(つまり制御態様)がランダムになる。
図9(b)は、図8(b)のステップS16で行われるモータ出力編集処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
サブルーチンでは、まずステップS31で起動タイマがタイムアップしているか否かを判別する。起動タイマは図10に示すように乱数カウンタの値に応じて所定の値(時間:秒数)にセットされるもので、乱数カウンタが「0」のとき起動タイマ=0.5S(秒)にセットされ、乱数カウンタが「1」のとき起動タイマ=0.7S(秒)にセットされ、更に乱数カウンタが「2」のとき起動タイマ=1.1S(秒)にセットされるものである。
ステップS31で起動タイマがタイムアップしていなければルーチンを繰り返す。ルーチンを繰り返すことによって起動タイマがセットされていた値にタイムアップすると、ステップS32に進んで、このときの乱数カウンタの値を取得する。乱数カウンタの値は前述したようにランダム性を持っているから、このステップS32で取得する乱数カウンタの値についても規則性はなく、ランダムである。次いで、ステップS33で取得した乱数カウンタの値(フローでは取得値と表記)に応じて起動タイマをセットする。起動タイマのセットは図10に示すテーブルに従って行われる。
次いで、ステップS34で取得した乱数カウンタの値(取得値)に応じて樋回転モータ36への出力態様をセットする。この出力態様のセットも図10のテーブルに従って行われる。ステップS34を経るとリターンする。
ここで、ステップS34でセットされる樋回転モータ36への出力態様及びステップS33でセットされる起動タイマについて説明する。
本発明においては、樋回転モータ36としてパルスモータが設定されているが、樋回転モータ36への出力態様とは樋回転モータ36へのパルス出力周期のことである。したがって、樋回転モータ36への出力態様をセットすることによって樋回転モータ36の回転速度が決定される。また、起動タイマとは、所定パルス出力周期によるパルス出力を実行する時間であり、樋回転モータ36を所定回転速度で回転させる時間を決定するためのパラメータである。なお、樋回転モータ36は1パルスあたり0.9度回転する。
図10のテーブルによると、乱数カウンタの値が「0」のときは樋回転モータ36に2ms周期のパルス出力が0.5S(秒)間なされ、樋回転モータ36は0.8S(秒)で1回転する回転速度で0.5S(秒)間回転する。また、乱数カウンタの値が「1」のときは樋回転モータ36に4ms周期のパルス出力が0.7S(秒)間なされ、樋回転モータ36は1.6S(秒)で1回転する回転速度で0.7S(秒)間回転する。更に、乱数カウンタの値が「2」のときは樋回転モータ36に8ms周期のパルス出力が1.1S(秒)間なされ、樋回転モータ36は3.2S(秒)で1回転する回転速度で1.1S(秒)間回転する。すなわち、乱数カウンタの値に応じて樋回転モータ36の回転速度及び回転時間が変化する。
このように本実施の形態では、遊技者は入賞装置11の上部の入賞開口部22を狙って球を打ち、そこには中々入り難いが、球が入賞開口部22に入ると、入賞装置11の内部にて球の挙動を変化させ、かつランダム性を伴ったゲームが行われる。
すなわち、入賞装置11では入賞開口部22に入った球は入賞流路25を通過して通過樋31に流入するが、通過樋31は図10に示すテーブルに従ってランダムに出力態様が制御される樋回転モータ36の駆動力を受けて回転しているから、球を下流端から環状流路41の傾斜上部に排出し、落下させる際に、不特定な位置で回転速度が変化することになり、旋回初速度もランダムに変化する。そして、通過樋31からリリースされた球は環状流路41に傾斜上部に落下するが、環状流路41は誘導部33が最下部なるように傾斜させてあるので、球は環状流路41の誘導部33を経て回転体44の何れかの入賞口(一般入賞口45又は特別入賞口46の何れかの入賞口)に確実に振り分けられる。
このとき、通過樋31への駆動力をランダムに制御して下流端より排出する球の旋回初速度を変えることで、環状流路41での球の旋回回数を変化させ、発射球が誘導部33に到達するまでの時間が一定となることを防止することができる。したがって、遊技者は回転体44の周縁部に形成された各入賞口(一般入賞口45又は特別入賞口46)の何れに球が入賞するかの見当を付けようが無く、所謂止め打ち遊技を有効に防止することができる。
因みに、従来は球が発射されてから誘導部に到達するまでの時間が概ね一定であったため、止め打ち遊技がなされていたが、本実施の形態では発射球が誘導部33に到達するまでの時間がランダムになり、遊技者にしてみれば予測ができないので、止め打ち遊技を行っても意味がなくなる。つまり、止め打ちをしておき、特別入賞口46が誘導部33に臨む位置となるときに発射球が誘導部33に到達するような発射タイミングを誘導部33と特別入賞口46との相対位置関係によって特定して狙って発射しようとしても、発射球が誘導部33に到達するまでの時間がランダムになるので、このような予測的な発射を行っても大当りを狙うことが困難になるからである。その結果、遊技の興趣を損わずに、遊技店が損失を被ることを防止することができる。
また、本実施の形態では回転体44の回転速度が適切であるので、従来のように回転速度が速すぎて特別入賞口、一般入賞口の何れにも振り分けできないということがなく、遊技の面白みを高めるという本来の意図も達成しつつ、遊技者の遊技意欲を向上させることができる。
さらに、本実施の形態では、球が環状流路41の誘導部33を経て回転体44の何れかの入賞口(一般入賞口45又は特別入賞口46の何れかの入賞口)に確実に振り分けられるので、球が入賞装置11に入賞した場合の大当り発生率はほぼ1/10となる。したがって、遊技店の営業上にあっても、特別入賞口、一般入賞口の振り分け率を担保することができ、出玉率が安定するので、遊技店の利益配分の見通しが立ち、受入れやすいパチンコ機を提供することができる。
また、通過樋31は入賞装置11の入賞開口部22より受け入れた球を環状流路41の傾斜上部に落下させるので、落下の衝撃により旋回初速度が減衰することを極力防止することができ、球をスムーズに環状流路41で旋回させることができる。
通過樋31の下流端を樋回転モータ36により回転させているが、この回転速度をランダムに変化させることにより、通過樋31に収納される球に付与される遠心力が変化するので、閉鎖解除部34aからリリースされる球の旋回初速度を確実に変化させることができ、発射球が誘導部33に到達するまでの時間が一定となることを有効に防止することができる。
閉鎖解除部34aからリリースされるまで通過樋31に収納される球が見られるので、回転体44の何れかの入賞口(一般入賞口45又は特別入賞口46の何れかの入賞口)への振り分けゲームに対する遊技者の心の準備ができ、遊技の興趣が高まる。
本発明は上述した形態例に限られず、以下のような各種の変形や応用があり得る。
(a)変動入賞装置における各部材の作動時間は上記実施の形態の例に限るものではなく、遊技機の種類や遊技内容に合せて適切に定めればよい。
(b)また、変動入賞装置における各部材の大きさや位置関係についても、本発明の目的の範囲内で適切に定めればよく、実施の形態に限定されない。
(c)通過樋が特定位置にあることを検出する特定位置検出センサを設け、この特定位置検出センサからの検出信号があったときに、乱数カウンタの値を取得するような制御内容にしてもよい。そのようにすると、通過樋が特定位置に来る毎に回転速度を変化させることができ、通過樋31の下流端より排出する球の旋回初速度を変えて止め打ち遊技を有効に防止することができる。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
遊技盤の正面図である。 入賞装置の正面図である。 入賞装置の断面図である。 入賞装置の断面図である。 回転体を説明する図である。 環状流路を説明する図である。 パチンコ機の制御系統を示す図である。 パチンコ機の起動処理及びタイマ割込処理を示すフローチャートである。 パチンコ機の乱数更新処理及びモータ出力編集処理を示すフローチャートである。 乱数カウンタの対応テーブルを説明する図である。
符号の説明
1 遊技盤
11 入賞装置
31 通過樋
33 誘導部
34 閉塞部材
36 樋回転モータ
41 環状流路
44 回転体
45 一般入賞口
46 特別入賞口
56 分別回転体モータ
100 遊技制御装置(回転速度可変制御手段)


Claims (4)

  1. 一定周期で回転し、周縁部に特別入賞口と一般入賞口とを有する回転体と、前記回転体を回転させるための第1駆動手段と、入賞開口部より受け入れた球を前記回転体の周縁部に誘導する誘導部と、を設けた入賞装置を具備し、
    前記入賞開口部より受け入れた球が前記特別入賞口に振り分けられると、特別遊技を発生する遊技機において、
    前記入賞装置は、
    前記誘導部を有し、前記回転体の外周にて球を旋回可能な環状流路と、
    前記環状流路の上方に設けられ、前記入賞開口部より受け入れた球を前記環状流路に旋回初速度を変えて誘導する速度可変誘導手段と、
    を備え
    前記速度可変誘導手段は、
    当該速度可変誘導手段を作動させるための第2駆動手段によって、作動速度を変化させることで、前記入賞開口部より受け入れた球を前記環状流路に旋回初速度を変えて誘導することを特徴とする遊技機。
  2. 前記環状流路は、前記誘導部が最下部なるように傾斜させて形成し、
    前記速度可変誘導手段は、前記入賞開口部より受け入れた球を前記環状流路の傾斜上部に落下させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記速度可変誘導手段は、
    前記入賞開口部より受け入れた球が通過し、前記環状流路に下流端を臨ませる通過樋と、
    前記通過樋の下流端を前記環状流路に沿って回転させる速度をランダムに変化させる回転速度可変制御手段と、
    前記回転する通過樋の下流端を閉塞するように円筒状に形成されるとともに、前記環状流路の傾斜上部に応じた部分を切り欠いて形成された閉鎖解除部を有する閉塞部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 前記閉塞部材は、
    前記閉鎖解除部を後方に配設し、前記回転する通過樋に収納される球を前方側から視認可能としたことを特徴とする請求項3記載の遊技機。
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