JP3743755B2 - 遊技機 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、いわゆる羽根ものと呼ばれるパチンコ機(可動部材で入賞空間を開閉する変動入賞装置を備えるタイプ)などの遊技機に係わり、詳しくは遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を遊技者の技術介入によって継続させ得る遊技性の高い遊技機に関する。
【0002】
一般に、パチンコ機などの遊技球を使用した遊技機としては、特定入賞部が内在する入賞空間(例えば、大入賞口)を有し、さらにこの入賞空間を開閉可能な可動部材を有する変動入賞装置を備えたものが主流となっており、この変動入賞装置内の入賞空間への入賞、さらにはその内部の特定入賞部への入賞が、遊技の勝敗を分ける重要な条件となっている。
例えば、いわゆる羽根ものと呼ばれるパチンコ機では、通常、遊技盤面の遊技領域中央に設けられた特別電動役物が、前記変動入賞装置となっている。即ち、この特別電動役物は、内側に入賞空間を有し、この入賞空間の奥(通常、底部)に、特別な入賞として検出される特定入賞部(いわゆるV入賞口、或いは継続入賞口)を有する。またこの特別電動役物は、その入賞空間の入口を開閉する可動片(可動部材)を備えており、この可動片が開状態に作動すると、遊技盤面上の遊技領域を流下する遊技球が入賞空間内に流入し易い状態となり、逆にこの可動片が閉状態に作動すると、遊技盤面上の遊技領域を流下する遊技球が入賞空間内に流入できない状態となる。
【0003】
そして、遊技制御装置などと呼ばれる制御手段が、遊技盤面上に設けられた所定入賞部(例えば、始動口と呼ばれる入賞口)への入賞検出や、前記特定入賞部への入賞検出などを監視しつつ、前記変動入賞装置の可動片を開状態又は閉状態に制御して遊技を進行させる。即ち制御手段は、まず、遊技領域を流下する遊技球が始動口に入賞したか否かを監視しており、前記可動片が閉状態にある場合に始動口への入賞があると、前記可動片を開状態に作動させる補助遊技(いわゆる始動遊技)を行い、この始動遊技によって前記可動片が開状態にあるときに前記入賞空間内に入った遊技球が前記特定入賞部に入賞すると、いわゆる大当たりという遊技価値が付与された特別な状態(特別遊技状態)になったとして、所定の終了条件が成立するまで(例えば、可動片の作動回数が18回になるか、或いは、前記入賞空間への入賞球数が10個になるまで)を1ラウンドとして、前記可動片を間欠的に開状態に作動させる特別遊技を行い、さらに、この特別遊技のラウンド中に遊技球が前記特定入賞部に入賞すると、前記特別遊技を所定の範囲内(通常、15ラウンド内)において、ラウンド単位で継続させて繰り返し実行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の遊技機では、遊技の興趣を向上させるために、変動入賞装置の内部構造を適宜変化させ特定入賞部への入賞割合を変化させることが通常行われるが、特別遊技のラウンドが継続するか否かは、あくまで特定入賞部に遊技球が入賞するか否かで決まり、遊技者の技術力とは特に関係がなかった。このため近年、パチンコ機などの遊技機は、いわゆる技術介入が可能なスロットマシンに比較して人気が低迷する傾向にあり、改善が求められていた。
そこで本発明は、可動部材で入賞空間を開閉する変動入賞装置を備えるタイプの遊技機に係わり、詳しくは遊技者に有利な特別遊技(例えば、大当たり遊技)を遊技者の技術介入によって継続させ得る遊技性の高い遊技機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1記載の発明による遊技機は、遊技領域内を流下する遊技球を内部の入賞空間内に対し受け入れない閉状態と受け入れ易い開状態とに変換可能な可動部材を有する変動入賞装置と、
前記変動入賞装置の可動部材を開状態又は閉状態に制御して遊技を進行させる制御手段と、を備え、
前記制御手段は、特別遊技発生条件が成立すると、所定の終了条件が成立するまで前記可動部材を間欠的に開状態に作動させるラウンドを、繰り返し実行可能な特別遊技を行う遊技機において、
前記変動入賞装置は、
前記入賞空間内に受け入れられた遊技球を検出するカウントセンサと、
前記カウントセンサを通過した遊技球を貯留可能な振り分け部材と、
前記振り分け部材の奥側に設けられた導入口に流入した遊技球を流下させる奥側流路と、
前記振り分け部材の左右両側に設けられ、前記振り分け部材に貯留した遊技球を流下させる側面側流路と、
前記奥側流路と前記側面側流路から流下する遊技球が放出される床面と、を備え、
前記振り分け部材は、前面側への遊技球の落下を防ぐ正面板部と、該正面板部の奥側に形成された案内面と、該案内面の奥側に形成された傾斜面と、該傾斜面の左右方向中央に形成された案内溝と、を有し、
前記奥側流路の導入口には、前記振り分け部材の案内溝から流下した遊技球を1個宛て保持する保持手段を設け、
前記特別遊技の1つのラウンドが開始された場合は、前記カウントセンサを通過した遊技球は、前記案内溝から流下して前記保持手段によって保持されるか、或いは、前記案内面に流下して該案内面上に一列に並んだ状態で貯留され、
当該ラウンドの所定の終了条件が成立した場合は、前記振り分け部材が作動されて前記案内面上に貯留された遊技球が前記側面側流路を経て床面に放出され、かつ、前記保持手段が解除されて該保持手段に保持された遊技球が前記奥側流路を経て床面に放出されるように構成され、
前記制御手段は、
前記特別遊技の1つのラウンドの開始時に抽選により継続用カウント数を選択し、当該ラウンドが終了した時点で、当該ラウンド中に前記カウントセンサによって検出された遊技球のカウント数と前記継続用カウント数が同じ値である場合に、次のラウンドに継続させるための継続制御を実行する特別遊技制御手段と、
前記特別遊技の発生時に乱数による抽選を行い、該抽選により前記特別遊技制御手段によって選択された継続用カウント数を当該ラウンド中に遊技者に報知するか否かを決定する報知制御手段と、を含み、
前記報知制御手段は、前記特別遊技の発生時の乱数による抽選によって前記継続用カウント数を報知することが決定された場合は、前記特別遊技の1つのラウンド中に前記カウントセンサによって検出された遊技球のカウント数と、当該ラウンドの継続用カウント数を報知する一方、
前記継続用カウント数を報知しないことが決定された場合は、前記カウント数のみを報知することを特徴とする。
【0006】
ここで、「特別遊技」とは、例えば第2種や第1種のパチンコ機におけるいわゆる大当たり遊技である。
また、「特別遊技発生条件」とは、例えば第2種のパチンコ機の場合、前述の始動遊技において変動入賞装置の入賞空間内に入った遊技球が入賞空間内の特定入賞部に入賞することである。また、第1種のパチンコ機の場合、見かけ上は、いわゆる始動入賞により開始される変動表示装置での変動表示ゲームの結果が特定の表示結果になること(実際には、始動入賞を契機として実行される乱数抽出に基づいて大当りが判定されること)である。
また、「ラウンド」とは、所定のラウンド終了条件が成立するまで変動入賞装置の可動部材を動作させる特別遊技の一連の動作が行われる期間を意味する。ちなみに第2種のパチンコ機の場合、一般的には、可動片の作動回数が18回になるか、変動入賞装置への入賞球数が10個になると、ラウンド終了条件が成立する。また、第1種のパチンコ機の場合、変動入賞装置(大入賞口)の開閉扉(可動部材)の開放時間が、規定時間(例えば、30秒)になるか、変動入賞装置への入賞球数が例えば10個になると、ラウンド終了条件が成立する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態として、パチンコ機に適用した場合の一例を、図面を参照して説明する。
A.遊技盤の構成
図1は本例のパチンコ機の遊技盤1を示す正面図である。
図1において、遊技盤1の前面には、略円形領域がガイドレール2で囲まれることにより遊技領域3が形成されている。遊技領域3の略中央部には変動入賞装置11が、この変動入賞装置11の上端部と左右両側及び左右斜め下方には一般入賞口12〜16が、変動入賞装置11の真下には第2始動入賞口17(2回開きの始動入賞口)が、この第2始動入賞口17の左右両側には第1始動入賞口18,19(1回開きの始動入賞口)が、それぞれ配設されている。
この場合、第2始動入賞口17に遊技球が入賞すると、変動入賞装置11の後述する可動片(可動部材)31,32が2回開閉動作し、第1始動入賞口18,19に遊技球が入賞すると、前記可動片31,32が1回開閉動作するようになっている。つまり、いわゆる始動遊技中に変動入賞装置11内(入賞空間内)へ遊技球が入る可能性が、始動口の種類によって異なるように構成されている。
【0016】
また、遊技領域3の適宜位置には、その他に風車と呼ばれる打球方向変換部材21〜24が回転自在に複数配設されている。一方、遊技領域3の中央下部にはアウト球回収口25が形成されている。さらに、変動入賞装置11の両側でレール2の内側に沿った部分には、装飾ランプ26,27が配設されており、これら装飾ランプ26,27は、例えば可動片31,32が開くときに点滅する他、後述する大当り中などには遊技者の意欲を盛り上げるように点滅する。
【0017】
また通常、遊技領域3には、天釘やヨロイ釘といった多数の障害釘が設けられるが、ここでは繁雑になるので図示省略している。また、同様に図示省略しているが、遊技盤前面には、その他の各種装飾ランプや、LED等、或いは他の一般入賞口が設けられていてもよい。
なお、遊技盤1は、可動部材で入賞空間を開閉する変動入賞装置を備えたものであれば、任意の構成を取り得る。例えば、いわゆる変動表示装置を備えた「第1種」に属するもの、あるいは、羽根ものと呼ばれる「第2種」に属するもの、あるいは他の機種等であってもよい。本形態例では、一例として「第2種」に属するタイプのものを用いている。
【0018】
B.変動入賞装置の詳細構成
次に、変動入賞装置11の詳細構成について、図2〜図10により説明する。図2は、変動入賞装置11の正面図、図3は同装置11の斜視図である。また、図4(a)は同装置11の動作状態(4カウントまで)、図4(b)は同装置11の動作状態(5〜9カウントまで)、図5(a)は同装置11の動作状態(ラウンド終了時その1)、図5(b)は同装置11の動作状態(ラウンド終了時その2)をそれぞれ示す斜視図である。また、図6は同装置11の側面図(導入口に遊技球を貯留している状態)であり、図7は同装置11の側面図(導入口から遊技球を流下させた状態)である。また図8は、同装置11内の振り分け部材を示す図である。また、図9は、同振り分け部材の動作(遊技球の貯留動作)を示す図であり、図10は、同振り分け部材の動作(遊技球を各流路に排出する動作)を示す図である。
【0019】
変動入賞装置11には、図1及び図2などに示すように、上部の左右両側に、変動入賞装置11の内部空間(即ち、入賞空間)に続く開口部(以下、大入賞口という)が形成されているとともに、この大入賞口を開閉する可動片(可動部材)31,32が設けられている。
可動片31,32は、略直立状に起立した状態(大入賞口を閉塞した閉状態)から上端が外側に倒れた状態(大入賞口を開放した開状態)まで揺動可能に取付けられている。なお、これら可動片31,32が閉状態に維持されると、流下してきた遊技球が内部に流入することが阻止される遊技者にとって不利な状態となり、開状態に揺動すると、流下してきた遊技球がこれら可動片31,32により受け止められて変動入賞装置12内に流入し易い遊技者にとって有利な状態となる。
また、こうして上記大入賞口から入賞した遊技球は、まず、図3等に示す棚板33を経て上部奥側に配設されたカウントセンサ34を通過して検出された後、内部中央(後述する振り分け部材35上)に流下する構成となっている。
【0020】
そして、変動入賞装置11内におけるカウントセンサ34の下側には、横長の振り分け部材35が設けられ、この振り分け部材35の下側には下部誘導部材36が、振り分け部材35の奥側には導入口37が、下部誘導部材36の下側には床面38が、また床面38の前面側には球流下口39がそれぞれ設けられている。
振り分け部材35は、図8に示すような構造となっており、前面に形成されて遊技球の前面側への落下を防ぐ正面板部35aと、この正面板部35aの奥側に形成された山形の案内面35bと、この案内面35bのさらに奥側に形成された傾斜面35cと、この傾斜面35cの左右方向中央(案内面35bの頂点に対応する位置)に形成された案内溝35dとを有する。
なお、前記カウントセンサ34を通過した遊技球Kは、図8(c)に示すように、案内溝35dの位置に落下し、後述するストッパ44によって導入口37に遊技球が保持されていない状態では、案内溝35dを経て導入口37の側に流れ易い構成となっている。また傾斜面35cは、図8(b)に示すように、案内面35bよりも高い位置に設けられて前面側に傾斜した面であり、これにより、カウントセンサ34を通過して落下した際に導入口37の側に流下しない遊技球Kは、図8(d)に示す如く案内面35b上に流下し、その後導入口37の側に流れることはない。
【0021】
また、振り分け部材35は、図2に示す如く前面にキャラクタの上半身が形成されたもので、図6に示すモータ40によって駆動されて揺動し、時計回りと反時計回り方向に最大20度まで傾斜可能となっている。そして、変動入賞装置11内における振り分け部材35や下部誘導部材36の左右両側には、図2及び図10等に示すように、遊技球を床面38上に流下させる側面側流路41,42が形成されており、これら側面側流路41,42の上側流入口41a,42aが、振り分け部材35の左右両側の若干下方に位置するようになっている。これにより、図4(b)や図9(b),(c)に示すように、振り分け部材35が僅かな角度(例えば10度)だけ揺動しても、振り分け部材35の案内面35bに流下した遊技球Kは、案内面35b上に一例に並んだ状態で保持される(貯留される)。また、図5(a)や図10(a)に示すように、振り分け部材35が大きく(例えば20度)揺動すれば、振り分け部材35の案内面35b上の遊技球Kは、側面側流路41,42に流入し、側面側流路41,42の下側流出口41b,42bを経て床面38上に放出される。
【0022】
また、変動入賞装置11内における振り分け部材35や下部誘導部材36の奥側には、図6等に示すように、遊技球を下部誘導部材36の後述する振り分け出口36aに流下させる奥側流路43が形成されており、前述の導入口37がこの奥側流路43の上側流入口となっている。そして導入口37には、図示省略したアクチュエータ(モータ又はソレノイド等)によって駆動されるストッパ44が設けられ、このストッパ44が図6に示す状態(保持状態)になると、前述の案内溝35dを経て振り分け部材35の奥側に流れた遊技球Kが、図4(a)や図6に示すように1個だけ導入口37に保持される構成となっている。また、図5(b)や図7に示すように、ストッパ44が開放状態に動作すると、導入口37に保持されていた1個の遊技球Kは、奥側流路43を経て下部誘導部材36の振り分け出口36aに流下し、さらに振り分け出口36aから床面38上に放出される。なお、上記ストッパ44により導入口37に遊技球が保持されている状態では、カウントセンサ34を通過した遊技球は、保持されている遊技球に邪魔されて導入口37側には流下せず、全て図8(d)に示す如く案内面35b上に流下する構成となっている。またなお、上記ストッパ44は、本発明の保持手段を構成している。
【0023】
次に下部誘導部材36は、前述の奥側流路43の下側流出口である振り分け出口36aを有し、図6に示すモータ45により駆動されて左右に平行移動可能となっている。なお、この下部誘導部材36の前面形状は、振り分け部材35の前面に形成されたキャラクタの上半身に対応する下半身を表現したものとなっている(図2等参照)。
また球流下口39は、図6に示すように、遊技球を変動入賞装置11内から排出する排出口46に連通した開口であり、この球流下口39内の左右方向中央位置には、図2や図6等に示すように継続センサ47が配設され、さらにこの継続センサ47の僅か上方には、蓋部材48が出没可能に設けられている。ここで蓋部材48は、図6に示すソレノイド49により駆動されて、継続センサ47の通過口上面を覆う閉状態と、継続センサ47の上面開口を開放した開放状態とに動作可能となっている。
【0024】
なおこの場合、球流下口39内における継続センサ47の通過口は、本発明の特定入賞部を構成している。また、蓋部材48が突出状態になっていると、球流下口39に流下する全ての遊技球は、継続センサ47を通過せずに一般入賞となる。そして、蓋部材48が開放状態になっていると、球流下口39の左右方向中央に流下する遊技球は、継続センサ47を通過していわゆるV入賞(特定入賞部への入賞)となり、それ以外の遊技球は継続センサ47を通過せずに一般入賞となる。
また床面38は、前面側に向かって高さが低くなるよう一様に傾斜している(図6参照)。このため、蓋部材48が開放状態になっていて、さらに前記下部誘導部材36(振り分け出口36a)が左右方向中央位置にある誘導状態とき(特に中央位置で停止しているとき)に、振り分け出口36aから床面38上に放出された遊技球は、継続センサ47を通過してV入賞となる可能性が格段に高い。また逆に、蓋部材48が開放状態になっていても、下部誘導部材36が左右方向中央位置にない非誘導状態であると、振り分け出口36aから床面38上に放出された遊技球は、継続センサ47を通過せずに一般入賞となる可能性が高い。
【0025】
なお、図2等において符号50で示すものは、後述する補助遊技等において図柄を表示する表示装置であり、この場合カウントセンサ34の奥側上方(遊技盤前面側から見て可動片31,32の間の位置)に設けられている。
【0026】
C.制御系の構成
次に、本パチンコ機の制御系の構成について説明する。
図11は制御系を示す図である。この制御系は、大きく分けて、遊技制御装置100と、排出制御装置140や電源供給装置150を初めとするその他の周辺装置等によって構成される。
遊技制御装置100は、本発明の特別遊技制御手段や報知制御手段を構成する装置で、この場合遊技盤の裏面に取付けられた役物制御ユニット(図示略)により実現されている。図11に示すように、遊技制御装置100は、パチンコ遊技等に必要な役物制御を行うワンチップマイコンからなる遊技用マイクロコンピュータ101と、水晶の発振周波数を分周して所定のクロックを得るクロック生成回路(CLK)102と、各種信号の入出力を行う入出力インターフェース103と、バックアップ電源104とを有する。遊技用マイクロコンピュータ110は、CPU、ROM、RAM(符号省略)を内蔵しており、いわゆるアミューズチップ用のICとして製造されている。
【0027】
この遊技制御装置100の入出力インターフェース103には、第1始動口センサ71,72、第2始動口センサ73、入賞口センサA1〜AN、及び変動入賞装置11におけるカウントセンサ34や継続センサ47からの検出信号が入力される。
ここで、第1始動口センサ71,72は、第1始動入賞口18,19への入賞を検出するセンサであり、第2始動口センサ73は、第2始動入賞口17への入賞を検出するセンサであり、入賞口センサA1〜ANは、一般入賞口12〜16への入賞をそれぞれ検出するセンサである。また前述したように、カウントセンサ34は、変動入賞装置11に入賞した遊技球(即ち、一般入賞する遊技球とV入賞する遊技球の両方)を検出するセンサであり、継続センサ47は、変動入賞装置11に入賞した遊技球のうちV入賞した遊技球を検出するセンサである。なお、一般入賞口がN個あると、入賞口センサA1〜ANもこれに対応してN個存在する。
【0028】
一方、入出力インターフェース103からは、図示省略したスピーカを駆動して効果音などの出力制御を行う音制御装置132、遊技盤上の装飾ランプ26,27などの制御を行う装飾制御装置133、変動入賞装置11の可動片31,32を駆動する大入賞口ソレノイド81、変動入賞装置11における前述のソレノイド49やモータ40,45(図6参照)、変動入賞装置11における前述の表示装置50、遊技盤用外部出力端子82に信号が出力される。
また、この入出力インターフェース102からは、排出制御装置140にも賞球制御情報の信号が出力される。なお、賞球制御情報の内容としては、賞球数情報や排出条件の情報が出力される。
ここで、遊技盤用外部出力端子82は、遊技盤側に設けられた外部情報端子であり、ここから外部の管理装置(図示略)に各種信号(例えば、大当り信号等)を出力するものである。
【0029】
次に、排出制御装置140は、遊技制御装置100から入力される賞球制御情報に基づいて、排出ユニット(図示省略)を駆動して遊技球を排出する制御を行うものである。即ち、遊技制御装置100は、遊技盤1の各入賞口毎に設けられた入賞センサ71〜73,34,A1〜ANにより球の入賞が検出されると、入賞口の入賞価値に対応して予め設定された賞球数情報を、排出制御装置140へ送信する。そして、排出制御装置140では、この賞球数情報を受信して、それに応じた賞球排出制御を行う。
また、遊技制御装置100等への電源供給は、商用電源を入力として所定の電圧を生成する電源供給装置150によって行われる。但し停電時には、遊技制御装置100内のバックアップ電源104によって、遊技制御装置100内のメモリ等(マイコン101のRAM)に電源が供給され、遊技状態のデータ等が保持される。
【0030】
D.遊技の内容
次に、遊技制御装置100の制御により実現される本例のパチンコ機での遊技の内容(変動入賞装置11の動作を含む)について説明する。
まず、遊技開始直後などの通常状態(大当たりになっていない状態)では、変動入賞装置11の可動片31,32は前述の閉状態に維持され、変動入賞装置11の大入賞口は閉ざされて遊技球の入賞は不可能な状態に維持される。
そして、ガイドレール2を介して遊技領域中に打込まれた遊技球が、第1始動入賞口18,19、或いは第2始動入賞口17に入賞すると、いわゆる大当たりのための始動条件が成立したとして、以下説明する補助遊技(大当たりになるか否かを決する遊技であり、いわゆる始動遊技に相当する)が行われる。なお、この補助遊技には、変動入賞装置11内の特定入賞部(継続センサ47)への入賞割合を通常状態とした通常補助遊技と、該通常補助遊技よりも特定入賞部への入賞割合を高めた特別補助遊技とがある。
【0031】
上記補助遊技(通常補助遊技又は特別補助遊技)は、変動入賞装置11の可動片31,32が所定時間だけ前述の開状態に動作する開動作が所定回数繰返され、閉状態となった後には入賞した球がカウントセンサ34や継続センサ47で検出可能なように有効時間が設けられる。そして、この補助遊技期間(前記有効時間含む)において大入賞口から入賞した遊技球が変動入賞装置11内の特定入賞部に入賞すると、大当りと呼ばれる遊技価値が付与される。なおこの場合、第1始動入賞口18,19に入賞すると、上記可動片31,32は開放時間が例えば0.8秒の開動作を1回だけ実行し、第2始動入賞口17に入賞した場合には、上記可動片31,32は開放時間が例えば1.0秒の開動作を2回実行する。そして可動片31,32が閉じ状態となった後に例えば2.0秒の有効時間が付与され、この有効時間中も上記センサ34,47による入賞の監視が行われる。
【0032】
なお、この通常補助遊技中又は特別補助遊技中において、可動片31,32が開状態にあるとき又は閉状態になった直後のとき(変動入賞装置11内に遊技球が存在する可能性があるとき)の下部誘導部材36やストッパ44或いは蓋部材48の運転状態は、各種の態様があり得る。即ち、ストッパ44と蓋部材48が開放状態になっていて下部誘導部材36が左右方向中央位置で停止している誘導割合大のV誘導状態、ストッパ44と蓋部材48が開放状態になっているが、下部誘導部材36が左右に揺れるように動いている誘導割合中のV誘導状態、ストッパ44と蓋部材48が開放状態になっているが、下部誘導部材36が左側又は右側(中央以外の位置)で停止していてV誘導なしの状態、蓋部材48が閉状態になっていてV誘導の可能性ゼロの状態などがあり得る。なおこの際、振り分け部材35は例えば大きな角度(20度)で揺動していればよい。
但しこの場合、特別補助遊技は、普段の通常補助遊技よりもV入賞の割合が必ず高くなるように、制御内容に差異が設けられる。例えば、通常補助遊技中には、上述したV誘導なしの状態が必ず選択され、特別補助遊技中には、例えば上述した誘導割合中のV誘導状態、或いは誘導割合大のV誘導状態の何れかが必ず選択されるといった差異が設けられる。また、上記可動片31,32の開放時間が、特別補助遊技では、通常補助遊技よりも長くなるような差異(例えば通常補助遊技時の開放時間が0.4秒であるのに対して、特別補助遊技時の開放時間を0.8秒にするといったもの)でもよい。
【0033】
なお、特別補助遊技は、遊技者から見て例えば次のようにして行われる。
即ち、何れかの始動入賞口17〜19への入賞(始動入賞)を契機として表示装置50において図柄の変動表示が開始され、カウントセンサ34により遊技球が検出されると(即ち大入賞口への入賞があると)即座に前記図柄の変動表示が停止し、この図柄の停止態様が当りであると例えば下部誘導部材36の状態が切り替わって特定入賞部への入賞割合を高めた上述の特別補助遊技が行われる。
【0034】
次に、上記通常補助遊技や特別補助遊技において継続センサ47への入賞(即ち、V入賞)があり、大当りが発生すると、例えば大当たり演出用の効果音(ファンファーレなど)を出力する処理などが実行された後に、変動入賞装置11の可動片31,32が、所定時間開状態となる開閉動作を最高18回繰返す大当り遊技が開始される。なお、上記大当たり遊技の一つのラウンドは、変動入賞装置12への入賞球数が10個になると、可動片31,32の開閉回数が18回に到達してなくても強制終了する。また、この大当り遊技のラウンド終了時も、前述の補助遊技と同様の有効時間が付与され、この有効時間中も上記センサ34,47による入賞の監視が行われる。
そしてこの場合、上記大当り遊技(可動片31,32が最大18回開閉する動作を一つのラウンドとするもの)は、この大当りの一つのラウンド中(ラウンドが終了して前記有効時間が経過するまで)に大入賞口に入賞してカウントセンサ34により検出された遊技球数(即ち、カウント数)が、選択された継続用カウント数(この場合、10個以下の数)であることに基づいて、例えば最高15ラウンドまで継続して行われる。また、アシストモードとなっている場合には、選択された継続用カウント数が、例えば後述する図14(a)の表示例のように表示装置50に表示される(詳細後述する)。
【0035】
但し本形態例は、あくまで特定入賞部への遊技球の入賞をラウンド継続の最終的な条件としており、遊技制御装置100の後述する制御によって、次のように大当り遊技やそのラウンド継続が実行される。
即ち、可動片31,32が所定時間開状態となる開閉動作が開始された時点(即ち、大当り遊技のラウンドが開始された時点)から、前記カウント数が4個のときまでは、図6に示す如くストッパ44が保持状態に維持され、蓋部材48が閉状態に維持されるとともに、図4(a)に示すように振り分け部材35が水平に停止した状態に維持される。このため、ほとんどの場合この期間(カウント数4までの期間)においては、入賞球のうちの1個が導入口37に保持され、残りが振り分け部材35の案内面35bに水平に保持されることになる。
そして、前記カウント数が5個になると、図4(a)に示すように振り分け部材35が小さな角度(例えば、10度)で揺動し、このように揺動した状態は、可動片31,32の開閉回数が18回に到達しない限り、前記カウント数が9個の状態になるまで継続される。このため、この期間(カウント数が5から9までの期間)においては、入賞球のうちの1個が導入口37に保持され、残りが振り分け部材35の案内面35bを左右に転動した状態に保持されることになる。
【0036】
次いで、ラウンド終了条件(変動入賞装置12への入賞球数が10個、又は可動片31,32の開閉回数が18回)が成立すると、可動片31,32が閉状態に保持されるとともに、図5(a)に示すように振り分け部材35が大きな角度(例えば、20度)で1回以上揺動する。これにより、振り分け部材35の案内面35b上の遊技球が、図5(a)に示すように流路42を経て床面38上に放出され、さらに球流下口39を経て排出される。なおこの際も、蓋部材48は閉状態に維持されているので、振り分け部材35の案内面35b上から流れ落ちた上記遊技球がV入賞となることはない。また、ストッパ44も保持状態に維持されているので、ほとんどの場合、導入口37に1個の遊技球が保持されている。
【0037】
そして次に、ラウンド終了時の前記カウント数が選択された継続用カウント数であると、前述の有効時間中に、下部誘導部材36(球誘導部)が誘導状態とされてストッパ44の保持状態や蓋部材48の閉状態が解除されて開放状態となる。これにより、導入口37に保持されていた遊技球が流路43を経て誘導部材36の振り分け出口36aに流下し(図10(b)参照)、この振り分け出口36aから床面38の中央に放出され(図5(b)参照)、ほとんどの場合、前述の有効時間中に継続センサ47を通過してV入賞となる。そしてその後、このV入賞(継続センサ47による前記遊技球の検出)があったことを条件として、大当り遊技のラウンド継続(次ラウンドの実行)が行われる(後述の図13参照)。但し、最終ラウンドである場合には、当然にラウンド継続は行われない。
なお、ラウンド終了時の前記カウント数が選択された継続用カウント数でない場合には、下部誘導部材36が非誘導状態とされてストッパ44が開放状態とされるか、蓋部材48が閉状態のままストッパ44が開放状態とされるか、或いは前記有効時間経過後にストッパ44が開放状態とされる。これによって、導入口37に保持されていた遊技球がV入賞とならずに球流下口39から単に排出され、最終ラウンド以外でもラウンド継続は行われない。
【0038】
F.制御系の動作
次に、遊技制御装置100(遊技用演算処理装置;マイコン101)の制御処理の特徴部分について説明する(メインルーチン等については省略する)。
(a)ラウンド開始時処理
まず、ラウンド開始時処理を、図12により説明する。なお、この一連の処理(サブルーチン)は、例えばメインルーチンのなかの所定のステップにおいてメインルーチンが実行される度に実行されるか、或いはタイマ割り込みによって所定周期で繰り返し実行される(後述する他の処理も同様)。
処理が開始されると、図12に示すように、まずステップS1において、ラウンド開始条件が成立しているか否かが判定される。具体的には、1ラウンド目については補助遊技が大当たりで終了したか否か、2ラウンド以降については前ラウンドがラウンド更新して終了したか否かを判定する。そして、ラウンド開始条件が成立していると判断した場合にはステップS2に進み、そうでなければ、一連の処理を終了しリターンする。
【0039】
次にステップS2では、カウント数選択用乱数を抽出し、次いでステップS3でこの乱数値を判定し、この判定結果によりこれから開始するラウンド中の継続用カウント数を選択する。なお本例では、変動入賞装置11への入賞が10個(カウント上限数)になった時点で、大当りラウンドが強制終了するので、この継続用カウント数は10以下の範囲から選択される。
但し、この継続用カウント数は、カウント上限数である10個を含む値(例えば、1〜10個、或いは5〜10個)から選択される態様が好ましく、また、獲得できる遊技価値(変動入賞装置への入賞によりラウンド中に排出される賞球の総数)が相対的に大きい複数の値(例えば、7〜10個)の中から選択される態様が好ましい。このようにすれば、継続用カウント数が分からない遊技者が、大当りラウンド中に賞球を最大限獲得すべくカウント上限数目一杯まで変動入賞装置に入賞させた場合でも、ラウンドが継続される可能性が確保される利点がある。また、大当りラウンドを継続させるべく、故意に継続用カウント数で入賞を止めた場合でも、比較的多くの賞球(遊技価値)が獲得できるため、ラウンド継続とあいまって大当り中の賞球獲得増が期待でき、遊技者が大当りに対してより期待を抱くようになって遊技性がより高まる。
【0040】
ステップS3を経るとステップS4に進み、アシスト報知が許可されているか否か(即ち、現在のモードがアシストモードか否か)を判定し、アシストモードであればステップS5に、非アシストモードであればステップS6に進む。
なお、上記モードの設定は、例えば大当り発生時(補助遊技中にV入賞した時)に実行される別ルーチンにおいて、乱数により抽選で決定され、この場合大当り遊技全体において同一の設定に維持される。この際、遊技者にとって有利なアシストモードとなるか否かを表示装置50における図柄の変動表示で演出して報知してもよい。例えば、アシストモードとする場合には、前述の補助遊技時の変動表示の表示結果を特定の図柄(例えば、「3」又は「7」)で終了させ、非アシストモードとする場合には、上記特定の図柄以外の図柄で終了させる。このようにすれば、遊技者から見て、補助遊技時の変動表示結果が特定の図柄になればアシストモードになるのであり、補助遊技時の変動表示に対する期待が高まって遊技の興趣が向上する。
【0041】
そしてステップS5では、ステップS3で選択し決定した継続用カウント数をラウンド中に遊技者に報知するアシスト報知設定(例えば、図14(a)のように表示装置50に表示する設定)を行ってリターンする。
一方、ステップS6では、ステップS3で選択し決定した継続用カウント数をラウンド中に遊技者に報知しないノーマル報知設定(例えば、図14(b)のように表示装置50に表示する設定)を行ってリターンする。
なお、上記処理におけるステップS4〜S6の処理は、例えば大当り発生時に実行される別ルーチンにおいて行うようにしてもよい。
【0042】
(b)ラウンド終了時処理
次に、ラウンド終了時処理を、図13により説明する。
処理が開始されると、図13に示すように、まずステップS11において、大当り遊技のラウンド終了条件が成立しているか否かが判定される。具体的には、前記カウント数(変動入賞装置11への入賞球数)が10個になったか、或いは可動片31,32の開閉回数が18回に到達したかを判定する。そして、ラウンド終了時であると判断した場合にはステップS12に進み、そうでなければ、一連の処理を終了しリターンする。
次にステップS12では、ラウンド開始時に前述のステップS3で選択した継続用カウント数の情報を取得する(読み込む)。
【0043】
次いでステップS13で、現在の実際のカウント数(実カウント数)が選択されている継続用カウント数か否か判定し、継続用カウント数であればステップS14に進み、そうでなければステップS15に進む。なお、実際のカウント数を計数する処理やラウンド終了後にリセットする処理は、カウントセンサ34の検出信号に基づいて例えばメインルーチンにおいて行われる。
そしてステップS14では、下部誘導部材36を左右方向中央位置(誘導状態)に保持するV誘導処理を実行し、一方ステップS15では、下部誘導部材36を左右方向右側又は左側位置(非誘導状態)に保持するハズレ誘導処理を実行する。
次にステップS16では、導入口37のストッパ44を開放状態とする導入口ストッパ解除処理を実行する。
次いでステップS17では、V入賞(継続センサ47による遊技球の検出)が有ったか否か判定し、有ればステップS18に進み、無ければステップS20に進む。
そしてステップS18では、当該ラウンド(ステップS11で終了条件成立を判定したラウンド)が最終ラウンド(例えば15ラウンド)だったか否か判定し、最終ラウンドならばステップS20に、最終ラウンドでなければステップS19に進む。
次にステップS19では、ラウンド更新の処理(次ラウンドの実行を決定し、次ラウンドを開始するための処理)を実行し、一方ステップS20では、当該ラウンドを最後に今回の大当り遊技を終了させる処理を実行する。
そして、ステップS19又はS20を経ると、リターンする。
【0044】
以上説明した図12と図13の処理によれば、前述した大当り遊技のラウンド継続のための制御処理(継続制御)と、選択された継続用カウント数をアシストモードの場合に報知する制御処理とが実現される。
即ち、大当り遊技のラウンド終了の際(正確にはラウンド条件成立時)にそのラウンドでの前記カウント数が選択された継続用カウント数と同じ値であると、導入口37に保持された遊技球がV入賞に誘導され、V入賞を条件としてラウンド継続が行われる。また、アシストモードであるときには、選択された継続用カウントが報知される。
【0045】
G.表示例
次に、大当り遊技のラウンド中における表示装置50での表示例について、図14により説明する。
この場合、表示装置50の前面には、7セグメントの図柄表示領域を左右に二つ有する図柄表示部51が設けられている。また、表示装置50の前面左上(左側の図柄表示領域の上方)には、前述の継続用カウント数を意味する「ラッキーカウント」の文字が付されたランプ部52が設けられ、また前面右上(右側の図柄表示領域の上方)には、前述の実カウント数を意味する「現在カウント」の文字が付されたランプ部53が設けられている。なお、これらランプ部52,53は、内部に設けられたLED等の発光源の作動によって点灯可能となっている。
【0046】
そして図14(a)は、アシストモードでの表示例である。アシストモードでは、ランプ部52,53の両方が点灯され、ランプ部52の下方の図柄表示部には、選択された継続用カウント数(図の場合は、「9」)が表示され、ランプ部53の下方の図柄表示部には、現在の実カウント数(図の場合は、「7」)が表示される。
また図14(b)は、非アシストモードでの表示例である。非アシストモードでは、ランプ部53のみが点灯され、ランプ部52の下方の図柄表示部には図柄が表示されず、ランプ部53の下方の図柄表示部には現在の実カウント数(図の場合は、「7」)が表示される。
このような表示によれば、現在のモードと、現在の実カウント数と、アシストモードである場合の継続用カウント数を、遊技者が容易かつ明確に把握できる。
【0047】
以上説明した本例のパチンコ機では、大当り遊技のラウンド終了の際にそのラウンド中に変動入賞装置11の入賞空間内に受け入れられた遊技球のカウント数が、選択された継続用カウント数と同じ値であることに基づいて、大当り遊技のラウンドが継続される(図13のステップS11〜S20)。このため、遊技者にとっては、前記カウント数を故意に操作することによって、大当り遊技のラウンド継続を自分の技術力で実現できるようになり、いわゆる技術介入が可能となる。例えば、選択された継続用カウント数が9の場合、変動入賞装置の可動部材が規定回数開閉してラウンドが終了するまでに9個の遊技球を変動入賞装置に故意に入賞させる(例えば、変動入賞装置への入賞球数が9個になった時点で、そのラウンドが終了するまで遊技球の発射を停止させる)ことによって、前記カウント数を故意に継続用カウント数とし、これによってラウンドが継続されるように(或いは継続される可能性が高まるように)することができる。したがって本形態例のパチンコ機であると、従来にない興趣を実現できる。
しかも本形態例では、前記カウント数が前記継続用カウント数と同じ値である場合、特定入賞部(継続センサ47)の上流(導入口37)に保持されている遊技球を特定入賞部に誘導し、特定入賞部への遊技球の入賞があったことを条件として特別遊技のラウンドを継続させる態様である。このため、あくまで特定入賞部への遊技球の入賞がラウンド継続の最終的な条件となるため、従来の遊技機との整合性が確保できる。
【0048】
さらに本形態例の場合、アシストモードか非アシストモードかが選択され(図12のステップS4〜S6)、アシストモードでは大当り遊技中に前記継続用カウント数を遊技者に報知し(図14(a))、非アシストモードでは大当り遊技中に前記継続用カウント数を遊技者に報知しない制御(図14(b))が実行され、前記継続用カウント数を遊技者が明確に把握できる場合とできない場合が存在する。このため、同じ大当り遊技中でも、前述したような遊技者の技術介入が可能な有利な状態(即ち、アシストモード)と、前記技術介入が困難な不利な状態(即ち、非アシストモード)とが発生し、遊技状態が多様化して遊技の興趣がさらに向上する。
特に本形態例のように、大当り遊技開始時までに乱数による抽選を行い、この抽選結果に基づいてアシストモードと非アシストモードのうちの何れかを選択して設定し、当該特別遊技全体が終了するまでこのモード設定を維持する態様の場合には、大当り遊技中にアシストモードになるか否かがランダムに決定されることになるため、遊技性がより向上する。またこの場合、どのラウンドでも同じモードになるので、モードの設定状況が遊技者に分かり易い。
また本形態例では、大当り遊技の各ラウンド毎に乱数による抽選を行い、この抽選結果に基づいて前記継続用カウント数を選択して設定する態様であり、前記継続用カウント数が、大当り遊技の各ラウンド毎にランダムに決定される。このため、前述の遊技者による操作の目標値が、大当り遊技の各ラウンド毎にランダムに変化し、遊技の興趣がさらに向上する。
【0049】
なお、本発明は以上説明した実施の形態に限られず、各種の態様、各種の変形或いは応用があり得る。
例えば、既述したように、前記カウント数が前記継続用カウント数であることのみを条件として、大当り遊技のラウンド継続を行ってもよい(つまり、特定入賞部への入賞を検出する継続センサの検出に関わらない継続を行ってもよい)。この場合には、前述したような遊技者の操作によってラウンドが確実に継続されることになり、技術介入の度合いが増加して、遊技の興趣を特に向上できる。
また、大当り遊技中の各ラウンド毎に、乱数によりモード(アシストモード又は非アシストモード)をランダムに決定するようにしてもよい。
また、所定のモード切替条件によってアシストモードと非アシストモードが交互に設定される態様でもよい。この場合、長期間アシストモードにならず、遊技者が興ざめしてしまうといった不具合が防止される。また、モードを交互に切り替える場合、大当り遊技又は大当り遊技の各ラウンドが開始される際に設定されているモードを、当該大当り遊技全体又は当該ラウンドが終了するまで維持するようにしてもよい。このようにすれば、大当り遊技中又はそのラウンド中にモードが切り替わらないので、モードの設定状況が遊技者に分かり易い。
【0050】
また、特別遊技の特定ラウンドまでは、ラウンド中に遊技球が特定入賞部に入賞することを条件としてラウンド継続を実行し、特定ラウンド以降のラウンドでは、前記カウント数に基づく前記継続制御を実行する構成としてもよい。この場合、大当り遊技の途中のラウンドから前述の技術介入が可能となる。このため、前述したような技術介入が可能となることによる弊害(前記カウント数を故意に操作するために、大当り中の遊技球の発射操作が単発打ちになり易いといった弊害)が抑制される。
【0051】
また、特別遊技のラウンドの終了条件は、上記形態例のような規定の条件(例えば、18回の可動部材の開動作、又は変動入賞装置への10個の入賞)のみで終了させる態様に限定されず、例えば、ラウンド終了ボタン等を設けて、遊技者の操作により規定の条件による終了タイミングよりも早くラウンドを終了させることができるようにしてもよい。このようにすることで、スムーズな遊技進行が可能となる。というのは、継続用カウント数が、規定のラウンド終了条件を構成するカウント数(例えば10個)よりも少ない場合、ラウンド継続を実現する継続用カウント数に到達したのにラウンドがまだ終了しないという状況が生じる場合があり、この場合遊技者は例えば遊技球の発射を停止させた状態で規定のラウンド終了条件が成立するのをただ待つだけになり(即ち、遊技の進行が実質的に滞ってしまうことになり)、遊技者がイライラして不快感を抱く恐れもある。しかし、上述したようなボタン操作によって遊技者がラウンド継続が確定した時点でラウンドを強制終了させて次ラウンドにすぐに移行できれば、このような不具合が発生しないからである。
【0052】
また、継続用カウント数を乱数による抽選等で選択する場合、必ずしも一様の選択確率である必要はない。例えば、5〜10個のカウント数の範囲の中から何れかの値が継続用カウント数として選択される場合、数の多いもの(例えば、10個)の方が相対的に選択確率が高く設定され、より選択され易い構成としてもよい。このようにすると、ラウンド中に獲得できる遊技価値(賞球数)が多くなり易く、特別遊技の発生に対する期待感が高まる。
また、本発明の保持手段は、前述したストッパ44のような態様に限られない。例えば、遊技球を保持可能な穴(開口又は凹部)が設けられた傾斜板と、保持状態を解除する時に前記傾斜板の穴に保持された遊技球を押して前記傾斜板から下流に流下させる可動部材とよりなる構成でもよい。或いは、遊技球を保持可能な溝が外周に形成された回転体よりなり、前記溝が上部に位置する状態で遊技球を保持し、保持状態を解除する時に回転して前記溝を上部から下部に向けて回転移動させ、これにより前記溝に保持された遊技球を重力によって下流に落下させる構成でもよい。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0053】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、遊技領域内を流下する遊技球を内部の入賞空間内に対し受け入れない閉状態と受け入れ易い開状態とに変換可能な可動部材を有する変動入賞装置と、変動入賞装置の可動部材を開状態又は閉状態に制御して遊技を進行させる制御手段と、を備え、制御手段は、特別遊技発生条件が成立すると、所定の終了条件が成立するまで前記可動部材を間欠的に開状態に作動させるラウンドを、繰り返し実行可能な特別遊技を行う遊技機において、変動入賞装置は、入賞空間内に受け入れられた遊技球を検出するカウントセンサと、カウントセンサを通過した遊技球を貯留可能な振り分け部材と、振り分け部材の奥側に設けられた導入口に流入した遊技球を流下させる奥側流路と、振り分け部材の左右両側に設けられ、振り分け部材に貯留した遊技球を流下させる側面側流路と、奥側流路と側面側流路から流下する遊技球が放出される床面と、を備え、振り分け部材は、前面側への遊技球の落下を防ぐ正面板部と、該正面板部の奥側に形成された案内面と、該案内面の奥側に形成された傾斜面と、該傾斜面の左右方向中央に形成された案内溝と、を有し、奥側流路の導入口には、振り分け部材の案内溝から流下した遊技球を1個宛て保持する保持手段を設け、特別遊技の1つのラウンドが開始された場合は、カウントセンサを通過した遊技球は、案内溝から流下して保持手段によって保持されるか、或いは、案内面に流下して該案内面上に一列に並んだ状態で貯留され、当該ラウンドの所定の終了条件が成立した場合は、振り分け部材が作動されて案内面上に貯留された遊技球が側面側流路を経て床面に放出され、かつ、保持手段が解除されて該保持手段に保持された遊技球が奥側流路を経て床面に放出されるように構成され、制御手段は、特別遊技の1つのラウンドの開始時に抽選により継続用カウント数を選択し、当該ラウンドが終了した時点で、当該ラウンド中にカウントセンサによって検出された遊技球のカウント数と継続用カウント数が同じ値である場合に、次のラウンドに継続させるための継続制御を実行する特別遊技制御手段と、特別遊技の発生時に乱数による抽選を行い、該抽選により特別遊技制御手段によって選択された継続用カウント数を当該ラウンド中に遊技者に報知するか否かを決定する報知制御手段と、を含み、報知制御手段は、特別遊技の発生時の乱数による抽選によって継続用カウント数を報知することが決定された場合は、特別遊技の1つのラウンド中にカウントセンサによって検出された遊技球のカウント数と、当該ラウンドの継続用カウント数を報知する一方、継続用カウント数を報知しないことが決定された場合は、カウント数のみを報知するので、継続用カウント数を遊技者が明確に把握できる場合とできない場合とが存在し、このため、同じ特別遊技中であっても、遊技者の技術介入が可能な有利な状態と、技術介入が困難な不利な状態とを発生させることができ、遊技状態が多彩化して遊技の興趣を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の遊技盤を示す正面図である。
【図2】変動入賞装置の正面図である。
【図3】変動入賞装置を示す斜視図である。
【図4】変動入賞装置の動作状態(9カウントまで)を示す斜視図である。
【図5】変動入賞装置の動作状態(ラウンド終了時)を示す斜視図である。
【図6】変動入賞装置の側面図(導入口に遊技球を貯留している状態)である。
【図7】変動入賞装置の側面図(導入口から遊技球を流下させた状態)である。
【図8】変動入賞装置内の振り分け部材を示す図である。
【図9】振り分け部材の動作(遊技球の貯留動作)を示す図である。
【図10】振り分け部材の動作(遊技球を各流路に排出する動作)を示す図である。
【図11】パチンコ機の制御系を示すブロック図である。
【図12】ラウンド開始時処理を示すフローチャートである。
【図13】ラウンド終了時処理を示すフローチャートである。
【図14】表示装置の表示の具体例を示す図である。
【符号の説明】
3 遊技領域
11 変動入賞装置
31,32 可動片(可動部材)
36 下部誘導部材(球誘導部)
37 導入口
43 流路
44 ストッパ(保持手段)
50 表示装置
100 遊技制御装置(特別遊技制御手段、報知制御手段)

Claims (1)

  1. 遊技領域内を流下する遊技球を内部の入賞空間内に対し受け入れない閉状態と受け入れ易い開状態とに変換可能な可動部材を有する変動入賞装置と、
    前記変動入賞装置の可動部材を開状態又は閉状態に制御して遊技を進行させる制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、特別遊技発生条件が成立すると、所定の終了条件が成立するまで前記可動部材を間欠的に開状態に作動させるラウンドを、繰り返し実行可能な特別遊技を行う遊技機において、
    前記変動入賞装置は、
    前記入賞空間内に受け入れられた遊技球を検出するカウントセンサと、
    前記カウントセンサを通過した遊技球を貯留可能な振り分け部材と、
    前記振り分け部材の奥側に設けられた導入口に流入した遊技球を流下させる奥側流路と、
    前記振り分け部材の左右両側に設けられ、前記振り分け部材に貯留した遊技球を流下させる側面側流路と、
    前記奥側流路と前記側面側流路から流下する遊技球が放出される床面と、を備え、
    前記振り分け部材は、前面側への遊技球の落下を防ぐ正面板部と、該正面板部の奥側に形成された案内面と、該案内面の奥側に形成された傾斜面と、該傾斜面の左右方向中央に形成された案内溝と、を有し、
    前記奥側流路の導入口には、前記振り分け部材の案内溝から流下した遊技球を1個宛て保持する保持手段を設け、
    前記特別遊技の1つのラウンドが開始された場合は、前記カウントセンサを通過した遊技球は、前記案内溝から流下して前記保持手段によって保持されるか、或いは、前記案内面に流下して該案内面上に一列に並んだ状態で貯留され、
    当該ラウンドの所定の終了条件が成立した場合は、前記振り分け部材が作動されて前記案内面上に貯留された遊技球が前記側面側流路を経て床面に放出され、かつ、前記保持手段が解除されて該保持手段に保持された遊技球が前記奥側流路を経て床面に放出されるように構成され、
    前記制御手段は、
    前記特別遊技の1つのラウンドの開始時に抽選により継続用カウント数を選択し、当該ラウンドが終了した時点で、当該ラウンド中に前記カウントセンサによって検出された遊技球のカウント数と前記継続用カウント数が同じ値である場合に、次のラウンドに継続させるための継続制御を実行する特別遊技制御手段と、
    前記特別遊技の発生時に乱数による抽選を行い、該抽選により前記特別遊技制御手段によって選択された継続用カウント数を当該ラウンド中に遊技者に報知するか否かを決定する報知制御手段と、を含み、
    前記報知制御手段は、前記特別遊技の発生時の乱数による抽選によって前記継続用カウント数を報知することが決定された場合は、前記特別遊技の1つのラウンド中に前記カウントセンサによって検出された遊技球のカウント数と、当該ラウンドの継続用カウント数を報知する一方、
    前記継続用カウント数を報知しないことが決定された場合は、前記カウント数のみを報知することを特徴とする遊技機。
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