JP2639626B2 - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JP2639626B2
JP2639626B2 JP6117450A JP11745094A JP2639626B2 JP 2639626 B2 JP2639626 B2 JP 2639626B2 JP 6117450 A JP6117450 A JP 6117450A JP 11745094 A JP11745094 A JP 11745094A JP 2639626 B2 JP2639626 B2 JP 2639626B2
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吉平 新山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第1状態と第2状態と
に変換可能な変動入賞装置、特典遊技権利状態の発生お
よび消滅を制御する特典遊技権利状態発生制御手段、
典遊技待機状態を起生する特典遊技待機状態起生手段及
び遊技者に遊技の進行状態を報知する報知制御手段を備
えたパチンコ機に係り、特に、報知制御手段の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】上記した特典遊技権利状態になること
で、特典遊技待機状態起生手段が特典遊技待機状態を起
生した後に、始動入賞検出手段からの検出信号に基づい
て変動入賞装置を遊技者にとって有利な第2状態に変換
するようにしたパチンコ機が、所謂第3種パチンコ機と
して例えば特開昭58−146376号公報及び本願出
願人による特開昭59−115070号公報等により提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、上記パチンコ機
にあっては、特典遊技権利状態が発生して特典遊技待機
状態が起生され、この特典遊技待機状態中に始動入賞球
が発生することで特典遊技が実行されると比較的短時間
に大量の賞球を獲得可能なことから遊技者に人気を博し
ている機種の1つである。しかし、この従来の第3種の
パチンコ機は、特典遊技権利状態という特殊な遊技状態
を発生させるにも拘わらず、遊技者に遊技の進行状態を
報知する報知手段か無いものであったり、或はこの報知
手段が装着されてはいるものの遊技進行状態の報知が遊
技者にとって分かり難い構成であったりして、遊技者に
とって不満があるとともに時流に則した効率の良い報知
制御がなされていなかった。
【0004】 特に、特典遊技権利状態中の特典遊技待機
状態は、変動入賞装置が作動している特典遊技実行状態
とは異なり、これといった遊技装置が作動しているわけ
でもないため、特典遊技権利が発生していない通常の遊
技状態と見分けがつかず、効率的な遊技展開に移行でき
ないばかりか、期せずして特典遊技権利の消滅条件が達
成されてしまい、遊技者にとって大きな不利益を与える
ことにもなりかねないのである。
【0005】また、該種パチンコ機の遊技盤面において
は、近年の傾向として比較的に大型の特典遊技待機状態
起生手段、比較的に大型の変動入賞装置が或は遊技結果
において発生する遊技状況を可視表示する各種の表示器
が多様に設置されて、装飾的効果を高めてある反面遊技
機能部内が繁雑化して、遊技を長く続けていると視覚的
な疲労が高まり易いことから、特に、該種パチンコ遊技
の醍醐味となる特有な遊技制御であるところの、変動入
賞装置が第1状態から第2状態に変換することを待機し
ている特典遊技待機状態及び変動入賞装置を予め設定さ
れている規定に基づいた第2状態に変換する特典遊技
状態を、遊技者に対して分かり易く且つ効果的に報知
しなければ遊技上の作戦が立てられない等の不利益を与
えることになって、遊技の意欲感や臨場感を高めること
ができない。
【0006】本発明は上記に鑑み提案されたもので、該
種パチンコ機の特有な遊技制御であるところの、特典遊
待機状態および特典遊技実行状態を、近年繁雑化しつ
つある遊技盤面の有効利用を図りながら遊技者に対して
分かり易く且つ効果的に視聴覚的な報知を以てして、遊
技上の作戦が立てられない等の遊技者の不満を解消しつ
つ格別に遊技の意欲感や臨場感が高められるパチンコ機
の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、遊技機
能部(10)を形成した遊技盤(1)と、上記遊技盤に
設けられて、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者に
とって有利な第2状態とに変換可能な変動入賞装置(例
えば第3入賞装置)と、上記遊技盤に設けられた始動入
賞口(例えば第2入賞装置14)に入賞した打球を検出
する始動入賞検出手段(例えば第2検出器42)と、予
め定めた特典遊技権利発生条件が達成されることに基づ
いて特典遊技権利状態を発生させると共に、特典遊技権
利状態を発生させた後に始動入賞口への入賞球数が所定
数に達する第1条件または特典遊技権利状態を発生させ
た後に特典遊技権利発生条件が達成される第2条件の何
れか最先の条件が達成されることに基づいて特典遊技権
利状熊を消滅させる特典遊技権利状態発生制御手段(例
えば電気的制御装置32)と、特典遊技権利状態が発生
していることに基づいて、上記変動入賞装置第1状態
から第2状態に所定回数変換することが可能な特典遊技
の実行を待機している特典遊技待機状態を起生する特典
遊技待機状態起生手段(例えば第1検出器31,第1D
フリップフロップ51等)と、上記特典遊技待機状態が
起生されていることを条件に、上記始動入賞検出手段か
らの検出信号に基づいて上記変動入賞装置を予め設定さ
れている規定に基づいた第2状態に変換して特典遊技
実行する駆動制御手段(例えば第3Dフリップフロップ
60,タイマー65,第2カウンタ69等)と、遊技者
に遊技の進行状態を報知する報知制御手段(例えば第1
表示器33,スピーカー55,効果音発生器54)とを
有するパチンコ機において、上記報知制御手段は、上記
特典遊技待機状態及び上記特典遊技実行状態を可視表示
する表示手段(例えば第1表示器33,33)と、上記
特典遊技待機状態及び特典遊技実行状態を効果音により
報知する効果音発生手段(例えばスピーカー55)とを
備え、上記始動入賞検出手段からの検出信号に基づい
て、上記特典遊技待機状態の発光表示中にある上記表示
手段を特典遊技実行状態の発光表示に切り替えるととも
に上記特典遊技待機状態の効果音を発生中にある上記効
果音発生手段から特典遊技実行状態の効果音に切り替え
て発生させるようにした。
【0008】
【作用】特典遊技権利状態が発生していることに基づい
て特典遊技待機状態起生手段が特典遊技待機状態を起生
する。報知制御手段は、この特典遊技待機状態が起生さ
れている際には、表示手段及び効果音発生手段に対して
特典遊技待機状態を報知するための発光表示を行うとと
もに効果音を発生し、且つ、始動入賞検出手段からの検
出信号に基づいてこの特典遊技待機状態が特典遊技実行
状態に切り替わると、特典遊技待機状態の発光表示中に
ある表示手段及び特典遊技待機状態の効果音を発生中に
ある効果音発生手段に対して、特典遊技実行状態になっ
たことを報知するための発光表示と効果音に夫々切り替
える。したがって、遊技者は特典遊技待機状態から特典
遊技実行状態への切り替わりを視聴覚的な報知により容
易に認識できる。また、特典遊技実行状態が終了した後
であっても、特典遊技権利状態が継続していれば、再び
特典遊技待機状態が起生されることとなり、更なる特典
遊技実行状態への移行が可能となる。
【0009】
【実施例】以下本発明を図面の実施例にもとづいて説明
する。図1に示すパチンコ機は、遊技盤1を交換可能に
した所謂分離式のものであり、機枠2に開閉自在に軸支
した額縁状前面枠3の裏面に枠状の遊技盤収納枠4を設
け、該遊技盤収納枠4の内部に収納した遊技盤1を係止
具5…により着脱可能に止着し、遊技盤収納枠4の裏側
には、賞球タンク6や賞球排出装置(図示せず)等の裏
機構を装備した裏機構板7を開閉自在に設け、該裏機構
板7を閉じたときに裏機構板7の前面が遊技盤1の裏面
に臨むようにしてある。
【0010】したがって、裏機構板7を開放した後、係
止具5…を外すと、遊技盤1だけを取り出して他の遊技
盤1と簡単に交換することができる。
【0011】遊技盤1は、合板の表面にプラスチックシ
ート状のセルを貼着して装飾し、この表面には、鋼帯板
を円弧状に湾曲成形した外区画板8と内区画板9を略円
形状に止着することにより両区画板8,9に囲まれた遊
技機能部10を形成し、左右及び上端縁には所定幅の平
坦な装着部11…を形成してある。そして、この装着部
11…と内、外区画板8,9との間の表示機能部に照明
部材12等を設け、また、内、外区画板8,9に囲まれ
た遊技機能部10には無数の障害釘を植えると共に、第
1入賞装置13、第2入賞装置14、第3入賞装置15
を上中下に配設する。
【0012】なお、本実施例におけるパチンコ機は、所
謂第3種のパチンコ機に属するものであり、特典遊技権
状態になることに基づいて特典遊技待機状態が起生さ
れ、この特典遊技待機状態が起生されているときに始動
入賞口としての第2入賞装置14に打球が入賞すると、
第3入賞装置が遊技者にとって不利な第1状態から遊技
者にとって有利な第2状態に変換する特典遊技実行状態
に移行する遊技内容のパチンコ機である。なお、特典遊
技実行状態が終了した際に、特典遊技権利状態が継続し
ていれば、再び特典遊技待機状態が起生されることとな
り、更なる特典遊技実行状態への移行が可能となる。
【0013】第1入賞装置13は、打球を一般入賞と特
別入賞とに分別して入賞可能とし、特別入賞した打球を
検出する機能を有する。図3及び図4に示す第1入賞装
置13の実施例は、前面の上方部分が開口する箱状ケー
ス16の内部に、モータ及び減速機からなる第1駆動源
17を組み込み、特別入賞球通路18と一般入賞球通路
19とを形成した基台20を固定し、該基台20の上面
には特別入賞球落下口21と一般入賞球落下口22とを
開設してある保持枠23を前方に僅かに下り傾斜させた
状態で設け、該保持枠23の上面に形成した窪部24内
に円盤状の分別部材25を入れて第1駆動源17の出力
軸17′に接続する。
【0014】分別部材25は放射状リブ26…により上
面を複数の扇状部分27a,27b…27fに区画し、
図面の実施例では対向する扇状部分27a,27bに特
別入賞用の一部段底付切欠部28a,28bを形成し、
他の扇状部分27b,27c,27e,27fには一般
入賞用の嵌合孔29…を開設してある。なお、一般入賞
用嵌合孔29は特別入賞用切欠部28a,28bの底2
8a′,28b′よりも中心近くに位置する。
【0015】分別部材25は、第1駆動源17が常に作
動しているので、常時回動し続け、打球の流入を待つ。
遊技機能部10内を流下する打球がケース16の上部開
口部30からケース16内に流入すると、この打球は分
別部材25上に落下し、一般入賞用嵌合孔29或は特別
入賞用切欠部28のいずれかに入る。打球が一般入賞用
嵌合孔29に入ると、この打球は保持枠23の窪部24
上面に支持されて分別部材25と共に回動する。そし
て、一般入賞球落下口22上に来ると打球はこの落下口
22から落下し、一般入賞球通路19を通って遊技盤1
の裏側に流出し、入賞球となる。
【0016】一方、特別入賞用切欠部28内に落下した
打球は保持枠23の窪部24上面に支持されて分別部材
25と共に回動する。そして、一般入賞球落下口22は
特別入賞用切欠部28の底28′で塞がれてしまうの
で、打球は一般入賞球落下口22上を通過し、特別入賞
球落下口21内に落下する。この落下口21に落下した
打球は特別入賞球通路18を通って途中で第1検出器3
1に作用した後入賞球となる。
【0017】第1検出器31が打球を検出すると電気的
制御装置32に特別入賞の信号を伝送する。この信号を
受けた電気的制御装置32は特別入賞球の発生、即ち予
め定められた特定遊技状態になったことを認識し、遊技
機能部10の左右の第1表示器33,33、第2入賞装
置14の第2表示器34、第3入賞装置15の入賞口前
面の第3表示器35,35を点滅すると同時にスピーカ
(図示せず)から効果音を発し、遊技者に特典遊技権利
状態が発生した旨を知らせる。すなわち、第3表示器3
3,33の比較的低速な点滅動作や効果音によって特典
遊技の行使が可能となった特典遊技待機状態が起生され
たことを遊技者に報知するのである。なお、図面に示す
実施例における特典遊技は、打球が第2入賞装置14に
入ることを条件として行使されるものであり、変動入賞
装置としての第3入賞装置15の打球受け入れ状態を遊
技者にとって不利な第1状態から遊技者にとって有利な
第2状態に変換するように設定してある。
【0018】図2及び図5に示す始動入賞口としての第
2入賞装置14の実施例は、取付基板36の表面に上面
開放のポケット状枠37を取り付け、該枠37内にソレ
ノイド等の第2駆動源38を設け、第2駆動源38に接
続した開閉部材39を枠37の上面開口部分で昇降する
ことにより取付基板36の球入口40を開閉するように
したもので、球入口40から延設した球通路41に始動
入賞検出手段としての第2検出器42を臨ませてある。
したがって、第2駆動源38を消磁した状態において
は、スプリング38′の付勢により開閉部材39が上昇
して球入口40を閉塞し、打球の入賞を阻止する。
【0019】一方、第1入賞装置13に打球が入って
典遊技権利状態になると、電気的制御装置32からの信
号により第2駆動源38が励磁し、開閉部材39を下降
して球入口40を開放し、打球が入賞し得る状態(遊技
者にとって有利な第2状態)に変換する。この特典遊技
待機状態で遊技機能部10内を流下してきた打球が誘導
片43,43によって案内されるなどして開閉部材39
上に落下し、球入口40に入ると、該打球は球通路41
内を流下する途中で第2検出器42に作用した後、入賞
球となる。第2検出器42が打球を検出すると電気的制
御装置32に信号を送るので、該電気的制御装置32が
第1,第2,第3表示器33,34,35を高速点滅す
ると共に前記と異なる効果音を発し、同時に第3入賞装
置15を打球が入り易い状態(遊技者にとって有利な第
2状態)に変換する。すなわち、特典遊技待機状態中に
第2入賞装置14への入賞球が発生すると、特典遊技
状態として第3入賞装置15を予め設定されている規
定に基づいた第2状態に変換して特典遊技を行使すると
共に、該状態への移行を第3表示器33,33の高速な
点滅動作や効果音によって遊技者に報知するのである。
【0020】図6及び図7に示す第3入賞装置15の実
施例は所謂アタッカであり、取付基板44に開設した横
長な球入口45に横長な扉状の球受部材46を開閉可能
に軸着し、該球受部材46を電磁ソレノイド等の第3駆
動源47に接続してなる。従って、この第3入賞装置1
5は、第3駆動源47が消磁した状態においてはスプリ
ング47′の付勢により球受部材46で球入口45を閉
じて打球を受け入れない(遊技者にとって不利な)第1
状態を維持する。そして電気的制御装置32からの電力
供給により第3駆動源47が励磁して球受部材46を図
7で示すように前方に回動すると、球入口45が開放さ
れ、打球が入り易い(遊技者にとって有利な)第2状態
に変換する。この状態で遊技機能部10内を流下する打
球が球受部材46上に落下すると、この打球は、球受部
材46上面の下り傾斜により球入口45から裏枠48内
に入り、球通路49を流下する途中で10カウント用の
第3検出器50に作用した後、遊技盤1の裏側に排出し
て入賞球となる。
【0021】上記の様にして多数の打球を入賞させ得る
第3入賞装置15は、停止条件が成立するまで第2状態
を維持する。停止条件は、電気的制御装置32に予め設
定されており、図面の実施例では、第3入賞装置15が
第2状態に変換してから10秒間が経過するか、或は1
0個の打球が入るかいずれか一方の充足で停止条件が成
立するようにしてある。そして、特典遊技権利状態は、
原則として第3入賞装置15の停止条件が8回成立する
まで、即ち第3入賞装置15が第2状態に変換してから
10秒間経過するか、或はその間に10個の打球が入る
までを特典遊技の1サイクルとすると、特典遊技を8サ
イクルまで繰り返して遊技できるように設定してあり、
このサイクルの更新は第2入賞装置14に打球が入るこ
とを条件としてある。
【0022】また本発明は、特典遊技権利状態中に打球
が第1入賞装置13に入って再度特別入賞となった場合
には、特典遊技の残りサイクル数に拘らず特典遊技権利
状態を消滅させるようにしてある。更に、図面の実施例
では、第2入賞装置14に8個の打球が入賞した場合に
は、サイクルの更新実行数に拘らず特典遊技権利状態を
消滅させる。斯くして、当該特典遊技が終了した後には
特典遊技待機状態が起生されなくなるので、その時点
(特典遊技権利状態の消滅条件が成立した時点)で行っ
ていた特典遊技が終了すると、特典遊技権利状態が再び
発生するまで特典遊技が起生されることはない
【0023】したがって、上記した遊技形態のパチンコ
機で遊技する場合、先ず第1入賞装置13を狙って打球
を発射し、打球が第1入賞装置13に入って運良く特別
入賞に分別されて特典遊技の権利が発生した後(特典遊
技権利状態中)は、第2入賞装置14を狙って打球を発
射し、打球が第2入賞装置14に入って第3入賞装置1
5が第2状態に変換した後は第3入賞装置15を狙って
打球を発射する方が遊技者にとっては有利となる。そし
て、第3入賞装置15が第2状態に変換してから10秒
間が経過するか、或はそれまでに10個の打球が第3入
賞装置15に入賞することによって第1状態に復帰した
場合には、第1入賞装置13に入らないように注意しな
がら第2入賞装置14を狙って打球を発射する。
【0024】注意したにも拘らず打球が第1入賞装置1
3に入って特別入賞に分別された場合には、その時点で
特典遊技権利状態が消滅してしまう。しかし、運良く第
1入賞装置13の特別入賞とならずに第2入賞装置14
に入ったときは、第2検出器42が打球を検出し、電気
的制御装置32が第3駆動源47を再度励磁し、第3入
賞装置15の打球受け入れ状態を第2状態に変換して2
サイクル目に更新する。
【0025】特典遊技権利発生中に打球が第1入賞装置
13に入らない様に注意することは前記した通りである
が、サイクル更新途中で第2入賞装置14に入った打球
数が8個に達しても特典遊技権利状態の消滅条件が達成
されることとなって、その時点で特典遊技の実行回数に
拘らず特典遊技権利状態が消滅してしまうので、第3入
賞装置15が第2状態に変換中は打球が第2入賞装置1
4に入らないように注意して打球を発射する。この様に
パチンコ機の遊技状態に応じて打球を発射すると、遊技
者に有利な遊技を行うことができる。したがって遊技者
は遊技の進行具合に応じて打球発射の標を変化させ、変
化に富んだ興趣豊かなゲームを楽しむことができる。
【0026】次に、第1,第2,第3入賞装置13,1
4,15を備えるパチンコ機を統括的に制御する電気的
制御装置32について図8に基づき説明する。なお説明
の便宜上信号をHレベル「H」、Lレベルを「L」で表
わす。
【0027】図8に示す電気的制御装置32の実施例
は、第1入賞装置13の第1検出器31を第1Dフリッ
プフロップ51のT入力側に波形整形回路52を介して
接続し、第1Dフリップフロップ51の反転Q出力側を
D入力側に接続し、Q出力側を第2入賞装置14の第2
駆動源38にドライバ53を介して接続すると共に、効
果音発生器54に接続する。したがって第1Dフリップ
フロップ51がリセット状態では反転Q出力「H」とな
り、この「H」がD入力に入力されている。
【0028】この状態で打球が第1入賞装置13に入
り、運良く特別入賞に分別されると、第1検出器31が
この打球を検出して第1Dフリップフロップ51のT入
力側に「H」信号を送る。第1Dフリップフロップ51
はこの「H」信号を受けるとQ出力側からD入力側と同
じ信号、即ち反転Qからの「H」信号を出力する。この
出力は、ドライバ53を介して第2駆動源38を励磁
し、第2入賞装置14を打球が入賞し得る状態に変換す
ると同時に、効果音発生器54を作動し、スピーカ55
から効果音を出す。すなわち、第1検出器31や第1D
フリップフロップ51等が協働することにより、予め定
められた特典遊技権利状態になったことに基づいて、変
動入賞装置としての第3入賞装置15が第1状態から第
2状態に変換することを待機している特典遊技待機状態
を起生する特典遊技待機状態起生手段として機能するの
である。また、第1表示器33や効果音発生器55及び
スピーカー55は、遊技の進行状態を遊技者に報知する
報知制御手段として機能するのである。
【0029】第2駆動源38の励磁により打球が入り得
る状態に変換した第2入賞装置14に打球が入ると、第
2検出器42が当該打球を検出する。第2検出器42
は、波形整形回路56を介してFIFOレジスタ57の
SI入力側に接続する。
【0030】FIFOレジスタ57は、第2入賞装置1
4に入賞した打球を記憶しておき、この記憶内容があれ
ば第3入賞装置15が1サイクルを終了する毎にDOR
出力側に接続した第1アンド回路58と協働して第2D
フリップフロップ59及び第3Dフリップフロップ60
等を作動し、第3入賞装置15を次のサイクルに移行さ
せるものである。第1アンド回路58は、第3Dフリッ
プフロップ60の反転Q出力を一方の入力とし、出力側
が第2Dフリップフロップ59のT入力側に接続する。
【0031】第2Dフリップフロップ59はQ出力側が
積分回路61と第2アンド回路62からなる遅延回路6
3に接続し、遅延回路63の出力側、即ち第2アンド回
路62の出力側が第2Dフリップフロップ59のリセッ
ト側に接続し、第2Dフリップフロツプ59の反転Q出
力側が第3Dフリップフロップ60のT入力側に接続す
る。そしてこの第3Dフリップフロップ60は反転Q出
力側が前記した第1アンド回路58の一方の入力側に接
続すると共にFIFOレジスタ57のSO入力側に接続
する。そしてQ出力側がドライバ64を介して第3入賞
装置15の第3駆動源47と、効果音発生器54に接続
する。
【0032】したがって第2検出器42から波形整形回
路56を介して「H」信号がFIFOレジスタ57のS
I入力側に入ると、DOR出力側から「H」信号が発せ
られ第1アンド回路58に入る。第1アンド回路58は
第3Dフリップフロップ60の反転Q出力を他の入力と
しているので、第3Dフリップフロップ60がリセット
状態のときは反転Q出力の「H」とアンドが採れ、第2
Dフリップフロップ59のT入力側に「H」のクロック
信号を送る。第2Dフリップフロップ59のT入力側に
クロック信号が入ると、Q出力側が「H」となり、この
「H」が遅延回路63の第2アンド回路62の一方の入
力側に送られる。
【0033】第2アンド回路62は、タイマー65から
の出力を他方の入力としているので、タイマー65から
の0.5秒毎の「H」信号を受けると開き、第2Dフリ
ップフロップ59のリセット側に「H」信号を送り、第
2Dフリップフロップ59を上記0.5秒だけ遅らせて
リセットする。第2Dフリップフロップ59がリセット
されると、反転Q出力が「H」に変換するので、この反
転Q出力をクロック入力とする第3Dフリップフロップ
60が「H」の立ち上りによりセットされ、Q出力側を
「H」に、反転Q出力側を「L」に変換する。
【0034】第3Dフリップフロップ60は、Q出力側
が効果音発生器54と、ドライバ64を介して第3入賞
装置15の第3駆動源47と、第1カウンタ66のカウ
ント入力側と、前記タイマー65のスタート信号入力側
とに接続する。したがって、第3Dフリップフロップ6
0がセットされ、Q出力側から「H」が送出されると、
効果音発生器54が作動して前記とは異なる効果音をス
ピーカ55から発生し、同時に第3駆動源47が励磁し
て第3入賞装置15を打球が入り易い第2状態に変換
し、1サイクル目を開始する。
【0035】すなわち、第3Dフリップフロップ60、
タイマー65、第2カウンタ69等が協働することによ
り、特典遊技待機状態が起生されていることを条件に、
始動入賞検出手段としての第2検出器42からの信号に
基づいて変動入賞装置としての第3入賞装置を予め設定
されている規定に基づいた第2状態に変換して特典遊技
実行状態にする駆動制御手段として機能するのである。
【0036】また、本実施例においては、第1検出器3
1からの信号出力(特典遊技待機状態の起生)に基づく
第1Dフリップフロップ51のQ出力を受けた効果音発
生器54がスピーカー55から発生させる効果音と、第
2検出器42からの信号出力(特典遊技実行状態への移
行)に基づく第3Dフリップフロップ60のQ出力を受
けた効果音発生器54がスピーカー55から発生させる
効果音とを異ならしめ、これらの効果音を切り替えて発
生させるようにしたので、スピーカー55が、特典遊技
待機状態および特典遊技実行状態を効果音により報知す
る効果音発生手段として機能するのである。そして、特
典遊技待機状態および特典遊技実行状態を切り替えて可
視表示する表示手段としての第1表示器33,33や、
上記効果音発生手段としてのスピーカー55等からなる
報知制御手段によれば、特典遊技待機状態と特典遊技
状態とを視覚的・聴覚的に報知できるのである。
【0037】この様に第3入賞装置15が1サイクル目
を開始すると、第3Dフリップフロップ60のQ出力側
から「H」を受けた第1カウンタ66が1サイクル目を
カウントし、デコーダ67を介して第1表示手段68に
サイクル数をデジタル表示する。そしてこの第1カウン
タ66は第3Dフリップフロップ60のQ出力側が
「H」になる度に、即ち第3入賞装置15が第1状態か
ら第2状態に変換する度にカウントし、この回数(サイ
クル数)を第1入賞装置13の第1表示手段68に表示
する。
【0038】第3入賞装置15は第2状態に変換すると
停止条件が成立するまで第2状態を維持し、打球を入賞
し続ける。そして本実施例では第3入賞装置15の第3
検出器50からの信号をカウント入力とする第2カウン
タ69、及び前記タイマー65により停止条件を設定
し、いずれか一方の条件が成立したときに第3入賞装置
15を第2状態から第1状態に戻し、当該サイクルを終
了させるようにしてある。即ち、サイクル継続最長時間
10秒を設定したタイマー65の出力側を微分回路70
を介してオア回路71の一方の入力側に接続し、該オア
回路71の出力側を第3Dフリップフロップ60のリセ
ット入力側に接続する。また、第2カウンタ69のQ1
出力側とQ3出力側とを第3アンド回路72の入力側に
各々接続し、該第3アンド回路72の出力側を前記した
オア回路71の他方の入力側に接続する。
【0039】したがって第3入賞装置15に打球が次々
に入賞し、第3検出器50がこれらの打球を1個宛検出
し、波形整形回路73を介して第2カウンタ69に
「H」信号を送ると該カウンタ69が入賞球数を逐一カ
ウントし、Q0−Q3出力を順次変換する。このため該
カウンタ69のQ0〜Q3にデコーダ74を介して接続
した第2表示手段75に当該サイクルにおける入賞個数
をデジタル表示することができる。そして第3入賞装置
15に10個の打球が入賞すると、第2カウンタ69の
Q0出力が「L」、Q1出力が「H」、Q2出力が
「L」、Q3出力が「H」、即ち「10」となり第3ア
ンド回路72のアンドが採れ、出力が「H」となり、オ
ア回路71を介して第3Dフリップフロップ60のリセ
ット入力側に「H」信号が送られ、第3Dフリップフロ
ップ60をリセットして、1サイクル目を終了させる。
【0040】一方、第3入賞装置15に打球が10個入
賞する前にタイマー65の設定時間10秒が経過する
と、タイマー65からの「H」信号がオアゲート71を
介して第3Dフリップフロップ60のリセット入力側に
送られ、第3入賞装置15への入賞個数に拘らず第3D
フリップフロップ60がリセットされる。
【0041】第3Dフリップフロップ60がリセットさ
れると、Q出力が「L」に変換するので第3駆動源47
が消磁し、第3入賞装置15が打球を受け入れ易い第2
状態から打球を受け入れない第1状態に復帰すると共
に、効果音発生器54からスピーカー55へは特典遊技
待機状態を報知する効果音が発生されるように切り替わ
る。また第3Dフリップフロップ60がリセットされる
と反転Q出力が「H」に変換するので、この「H」が第
2カウンタ69をリセットすると共に、一方の入力側を
第2Dフリップフロップ59の反転Q出力側に接続した
第4アンド回路76を介してタイマー65をリセットす
る。
【0042】この状態で第2入賞装置14に打球が入り
第2検出器42からの「H」信号がFIFOレジスタ5
7のSI入力側に入ると、前記と同様に第2Dフリップ
フロップ59が一旦セットした後僅かに遅れてリセット
し、第3Dフリップフロップ60が再度セット状態とな
る。したがって第3入賞装置15が再度第2状態に変換
し、2サイクル目に更新され、同時に第1表示手段68
が2サイクル目である旨を可視表示する。
【0043】このようにして第3入賞装置15は、タイ
マー65に設定した「10秒」、或は第2カウンタ69
に設定した「10個」という停止条件が成立する度に打
球を受け入れ易い第2状態から打球を受け入れない第1
状態に復帰し、第2入賞装置14に打球が入ることを条
件として次のサイクルに更新される。
【0044】第2入賞装置14は、特典遊技権利状態の
間継続して、即ち、第1Dフリップフロップ51がセッ
ト状態を維持する限り、打球を受け入れる状態を維持す
る。したがって、第2入賞装置14は、第3入賞装置1
5の状態に拘らず打球を受け入れ、第2検出器42がF
IFOレジスタ57のSI入力側にサイクル開始信号を
送る。FIFOレジスタ57は第2検出器42からの信
号を記憶し、この記憶内容が用尽されるまで、即ちSO
入力側において、第3Dフリップフロップ60がセット
され反転Q出力が「H」から「L」に変換する時の立ち
下がりの数と、SI入力側への「H」信号数とが一致す
るまでDOR出力側を「H」に維持する。
【0045】FIFOレジスタ57のDOR出力側が
「H」を維持すると、第1アンド回路58の一方の入力
側が「H」となる。この第1アンド回路58は、他方の
入力側が第3Dフリップフロップ60の反転Q出力側に
接続しているので、第3Dフリップフロップ60がセッ
ト状態からリセット状態に変換したときに、即ち第3入
賞装置15が某るサイクルを終了して第2状態から第1
状態に復帰したときに開き、第2Dフリップフロップ5
9をセットする。第2Dフリップフロップ59がセット
すると、遅延回路63の時間だけ遅れて直ちにリセット
状態に復帰し、前記と同様第3Dフリツプフロップ60
をセットして、第3入賞装置15を再度打球が入り易い
第2状態に変換し、次のサイクルに更新する。
【0046】なお、第3駆動源47が消磁するとFIF
Oレジスタ57の記憶内容により第2Dフリップフロッ
プ59が直ちに第3入賞装置15のサイクル更新を行う
べく始動するが、遅延回路63により第3Dフリップフ
ロップ60のセット時間、即ち第3駆動源47の再励磁
を遅延させているので、第3入賞装置15の球受部材4
6がスプリング47′等の付勢で球入口45を閉じるだ
けの時間を確保することができる。したがって、第3入
賞装置15は、球受部材46を一旦確実に閉じてから再
度開き、節度をもってサイクルの更新を行う。そして第
3入賞装置15が実際に打球の受け入れ状態を変換する
と、即ちサイクルが更新されると、第1カウンタ66が
第3Dフリップフロップ60のQ出力をカウントするの
で、遊技を行ったサイクル数(遊技中のものを含む)を
第1表手段68に可視表示することができる。
【0047】また、第3入賞装置15が実行したサイク
ル数と、第2入賞装置14に入った打球数とは、遊技途
中においては必ずしも一致せず、第2入賞装置14に入
った打球数が多くなる場合が多い。そこで図面の実施例
では第2入賞装置14の第2検出器42からの打球検出
信号「H」を第3カウンタ77によりカウントし、この
カウント値をデコーダ78を介して接続した第3表示手
段79にデジタル表示する。したがって、第3表示手段
79は、第3入賞装置15のサイクル実行数に拘らず、
当該特典遊技権利状態において第2入賞装置14に入っ
た打球数、換言すれば更新し得るサイクル数を可視表示
する。
【0048】第2入賞装置14に打球が入り続ける限り
第3入賞装置15のサイクルを無制限に更新したので
は、健全な遊技とならないし、パチンコ店に大きな損害
を与える。したがって、一回の特典遊技権利状態中に起
生可能な特典遊技のサイクル数を制限する必要がある。
そこで本実施例においては8サイクル目まで更新できる
ようにするため、前記第3カウンタ77のQ3出力側を
遅延回路80を介して第1Dフリップフロップ51のリ
セット入力側に接続する。
【0049】したがって、第2入賞装置14に7個の打
球が入ると第3入賞装置15がこの7個の打球入賞にも
とづいて7サイクル目までの更新を行うことができ、8
個目の打球が第2入賞装置14に入ると、この8個目の
入賞にもとづいて第3カウンタ77のQ3出力が「H」
に変換して第1Dフリップフロップ51をリセットする
ので、第2駆動源38が消磁すると共に効果音発生器5
4からスピーカー55への出力が停止し、第2入賞装置
14に9個目の打球が入ることを阻止すると共に特典遊
待機状態の終了を聴覚的に報知することができる。こ
のため第3入賞装置15は8サイクル目まで更新できる
が9サイクル目に移行することはない。なお、第3カウ
ンタ77のQ3出力側と第1Dフリップフロップ51の
リセット入力側との間に遅延回路80を入れてあるの
で、第3入賞装置15を8サイクル目に確実に更新させ
た後に第1Dフリップフロップ51をリセットさせるこ
とができる。
【0050】また本実施例においては第2入賞装置14
に入った打球の数により特典遊技権利状態の消滅条件を
成立させるようにしてあるので、この特典遊技権利状態
の消 条件が成立した場合には第3入賞装置15のサイ
クル更新実行数に拘らず特典遊技権利状態を強制的に
滅させることができる。
【0051】更に本実施例においては、第1Dフリップ
フロップ51のD入力側に反転Q出力を接続してあるの
で、第1Dフリップフロップ51がセツトされて特典遊
権利状態が発生した後、第1入賞装置13に入った打
球が特別入賞に分別されると、第1検出器31からのク
ロック信号によりQ出力がD入力側と同じレベルの信
号、即ち反転Q出力からの「L」となる。したがって第
2駆動源38が消磁して第2入賞装置14が打球が入ら
ない状態に復帰するとともに、反転Q出力側からの
「H」によりFIFOレジスタ57、第1カウンタ6
6、及び第3カウンタ77がリセットされ、FIFOレ
ジスタ57の記憶内容の有無に拘らず特典遊技権利状態
を強制的に消滅させる。
【0052】この様に本実施例では第1入賞装置13に
入った打球が特別入賞に分別されて特典遊技権利状態に
なったとしても、その後の入賞態様の如何んにより利益
の大きさが異なる。したがって遊技者は、特典遊技権利
状態の発生後は第1入賞装置13に打球が入らないよう
に注意しながら、尚且つ先ずは第2入賞装置14を狙っ
て打球の発射操作を行い、第2入賞装置14に入ったな
らば開放された第3入賞装置15に出来るだけ多くの打
球が入るように第3入賞装置15だけを狙って打球の発
射操作を行い、第3入賞装置15が閉じたならばサイク
ル更新を行うべく第2入賞装置14だけを狙って打球の
発射操作を行い、特典遊技権利状態の特典を出来る限り
活かすべく、即ち出来る限り多数の打球が入賞するよう
に、遊技の進行状況に応じた目標を狙って打球を発射す
る。このため遊技者はパチンコ遊技本来の遊技を楽しむ
ことができる。
【0053】なお、本発明における第1、第2、第3入
賞装置13,14,15は、上記実施例に記載のものに
限定されない。第1入賞装置13は分別部材により打球
を一般入賞と特別入賞とに分別して入賞させることがで
きれば、どのような構成でもよい。例えば図9に示す第
1入賞装置13の他の実施例は、取付基板81の裏面に
凹室82を形成し、該凹室82内に上段傾斜面83と下
段傾斜面84とを設けると共に、下段傾斜面84の傾斜
下端に臨ませて特別入賞口85と一般入賞口85,86
とを開設したもので、取付基板81の上部に形成した入
口87…から入った打球、或は他の入賞具に入った打球
を側面入口88から上段傾斜面83上に放出可能にして
ある。
【0054】そして、上段傾斜面83に放出された打球
は下段傾斜面84の傾斜上端に落下した後、下段傾斜面
84の突起89…に当って流下方向を変えながら流下
し、この下段傾斜面84と共に分別部材として機能する
区分板90により特別入賞口85又は一般入賞口86の
いずれかに分別されて入賞する。なお、特別入賞口85
に入った打球は該入賞口85から延設した通路に臨設し
た第1検出器(図示せず)により検出される。
【0055】また、第2入賞装置14は、図10に示す
ように取付基板91の表面に、球受溝92を有する変動
部材93を回動可能に枢着し、取付基板91の裏側に設
けた第4駆動源94を変動部材93に接続し、この駆動
源94の駆動により変動部材93を回動して打球の受け
入れ状態を変換するようにしたものでもよいし、或は図
11に示すように取付基板95の表面に一対の可動翼片
96,96を対向させて軸着し、両可動翼片96,96
を回動する第5駆動源97を取付基板95の裏側に取付
け、該駆動源97の駆動により両可動翼片96,96を
回動して、打球の受け入れ状態を変換するようにしても
よい。また、駆動源が作動しない状態では一般入賞だけ
を可能とし、駆動源が作動したときだけ入賞打球を検出
器により検出して特別入賞として処理するようにしたも
のでもよく、例えば駆動源の作動により打球通路の途中
を検出器側に切り換えるようにしてもよい。
【0056】また図12及び図13に示す第2入賞装置
14の他の実施例は、取付基板98に開設した開口部9
9に板状変動部材100を上端部において軸着し、該変
動部材100の表面に所謂風車と呼ばれている回転式打
球流下方向変換部材101を回転可能に軸着し、取付基
板98の裏側に設けた第6駆動源102を上記変動部材
100にく字状レバ103を介して接続したものであ
る。この入賞装置14は駆動源102が消磁した状態に
おいてはレバ103の自重及びスプリング102′の付
勢等により変動部材100が開口部99を閉塞して打球
を受け入れない第1状態となり、駆動源102が励磁す
るとレバ103が図13中に点線で示す状態に回動して
変動部材100のロックを外すので、変動部材100が
自重により回動し、図13で示すように開口部99の下
端を開放する。変動部材100が回動すると風車が傾い
て正面の回転板が傾斜して入賞案内板となるので、打球
を受け入れ易い状態に変換する。
【0057】また、第3入賞装置15は上記実施例のよ
うな所謂アタッカに限定されるものではない。例えば図
14及び図15に示す第3入賞装置15は、取付基板1
04の表面に、球受溝105を有する球受部材106を
回動可能に軸着すると共に、略扇形の球案内部材10
7,107を一対並べて回動可能に軸着したものであ
る。したがって駆動源108が消磁した状態では図14
で示すように、球受部材106が上球入口109を、両
球案内部材107,107が下球入口110への通路を
塞いで打球を受け入れない第1状態となり、駆動源10
8が励磁すると図15で示すように球受部材106が回
動して球受溝105を上向きにして上球入口109に通
じさせると共に、両球案内部材107,107が内側に
向かって回動し、下球入口110からも入賞し得る状
態、即ち打球を受け入れ易い第2状態に変換する。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、報
知制御手段により、特典遊技待機状態が起生されている
際には、表示手段及び効果音発生手段に対して特典遊技
待機状態であることを報知するための発光表示を行うと
ともに効果音を発生し、且つ、始動入賞検出手段からの
検出信号に基づいてこの特典遊技待機状態が特典遊技
状態に切り替わると、特典遊技待機状態の発光表示中
にある表示手段及び特典遊技待機状態の効果音を発生中
にある効果音発生手段に対して、特典遊技去実行状態に
なったことを報知するための発光表示と効果音に夫々切
り替えるようにしたので、遊技者は視覚的な疲労が高ま
り易い遊技中においても、特典遊技待機状態から特典遊
実行状態への切り替わりを視聴覚的な報知により容易
に認識でき、遊技上の作戦が立て易くなるとともに遊技
の意欲感や臨場感が格別に高められる。
【0059】また、該種パチンコ機の特有な遊技制御で
あるところの特典遊技待機状態及び特典遊技実行状態
を、特に、表示手段で交互に切り替え表示することによ
り、近年繁雑化しつつある遊技盤面の有効利用を図りな
がら遊技者に対して分かり易く且つ効果的に報知でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の分解傾斜図である。
【図2】遊技盤の正面図である。
【図3】第1入賞装置の断面図である。
【図4】第1入賞装置の分解斜視図である。
【図5】第2入賞装置の断面図である。
【図6】第3入賞装置の第2状態における斜視図であ
る。
【図7】第3入賞装置の側面図である。
【図8】電気的制御装置のブロック図である。
【図9】第1入賞装置の他の実施例の斜視図である。
【図10】第2入賞装置の他の実施例の概略正面図であ
る。
【図11】第2入賞装置の他の実施例の一部欠截概略斜
視図でる。
【図12】第2入賞装置の他の実施例の斜視図である。
【図13】第2入賞装置の他の実施例の概略縦断面図で
ある。
【図14】第3入賞装置の第1状態における斜視図であ
る。
【図15】第3入賞装置の第2状態における斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 遊技盤 10 遊技機能部 14 第2入賞装置 15 第3入賞装置 31 第1検出器 32 電気的制御装置 33 第1表示器 42 第2検出器 50 第3検出器 51 第1Dフリップフロップ 54 効果音発生器 55 スピーカー 60 第3Dフリップフロップ 65 タイマー 69 第2カウンタ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機能部を形成した遊技盤と、 上記遊技盤に設けられて、遊技者にとって不利な第1状
    態と遊技者にとって有利な第2状態とに変換可能な変動
    入賞装置と、 上記遊技盤に設けられた始動入賞口に入賞した打球を検
    出する始動入賞検出手段と、 予め定めた特典遊技権利発生条件が達成されることに基
    づいて特典遊技権利状態を発生させると共に、特典遊技
    権利状態を発生させた後に始動入賞口への入賞球数が所
    定数に達する第1条件または特典遊技権利状態を発生さ
    せた後に特典遊技権利発生条件が達成される第2条件の
    何れか最先の条件が達成されることに基づいて特典遊技
    権利状態を消滅させる特典遊技権利状態発生制御手段
    と、 特典遊技権利状態が発生している ことに基づいて、上記
    変動入賞装置第1状態から第2状態に所定回数変換す
    ることが可能な特典遊技の実行を待機している特典遊技
    待機状態を起生する特典遊技待機状態起生手段と、 上記特典遊技待機状態が起生されていることを条件に、
    上記始動入賞検出手段からの検出信号に基づいて上記変
    動入賞装置を予め設定されている規定に基づいた第2状
    態に変換して特典遊技を実行する駆動制御手段と、 遊技者に遊技の進行状態を報知する報知制御手段とを有
    するパチンコ機において、 上記報知制御手段は、上記特典遊技待機状態及び上記特
    典遊技実行状態を可視表示する表示手段と、上記特典遊
    待機状態及び特典遊技実行状態を効果音により報知す
    る効果音発生手段とを備え、 上記始動入賞検出手段からの検出信号に基づいて、上記
    特典遊技待機状態の発光表示中にある上記表示手段を特
    典遊技実行状態の発光表示に切り替えるとともに上記特
    典遊技待機状態の効果音を発生中にある上記効果音発生
    手段から特典遊技実行状態の効果音に切り替えて発生さ
    せるようにしたことを特徴とするパチンコ機。
  2. 【請求項2】 上記始動入賞口は、特典遊技待機状態が
    起生されたことを条件に打球が入賞可能に開放するもの
    であることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
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