JPH0686856A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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Publication number
JPH0686856A
JPH0686856A JP4264300A JP26430092A JPH0686856A JP H0686856 A JPH0686856 A JP H0686856A JP 4264300 A JP4264300 A JP 4264300A JP 26430092 A JP26430092 A JP 26430092A JP H0686856 A JPH0686856 A JP H0686856A
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JP
Japan
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game
winning
special game
probability
special
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Application number
JP4264300A
Other languages
English (en)
Inventor
Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0686856A publication Critical patent/JPH0686856A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 釘調整によらず、簡単にベース管理が可能
で、第2種本来のゲーム性を楽しみながら、しかも第1
種の醍醐味を味えるようにする。 【構成】 変動入賞装置72の可動片92a、92bの
開閉による特別動作の終了時(規定回数の特別動作を行
った後、あるいはパンク時)、設定された確率で(すな
わち、6段階の設定確率で)、1回抽選を行い、当った
ときは規定回数(例えば、10回)の特別動作が発生し
易いように、可変表示ゲームの判定率を高確率に変更し
て普通電動始動口75への入賞率を上げる。これによ
り、釘調整によらず、普通電動始動口75への入賞率を
管理して特別動作の連続発生回数の発生頻度を6段階に
設定することによって、普段は遊べて、ときには出玉が
多くなるというように第2種本来のゲーム性を楽しみな
がら、しかも第1種の醍醐味(出玉が大)を味う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技機に係わり、詳し
くは、遊技媒体としてパチンコ玉を使用し、いわゆる第
2種に属するパチンコ遊技機であって、釘調整によら
ず、始動口への入賞率を管理可能な遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、遊技媒体として玉を用いた遊技
機としては、例えばパチンコ機が代表的である。近時
は、この遊技機によって遊技を行う過程で、特定の遊技
状態(例えば、大当り状態)では玉の賞球数が多く、遊
技者の興味を誘っている。従来の第1種に属するパチン
コ機では、いわゆる大当りの発生する確率は一定(例え
ば、1/210程度)に設定されており、この確率を変
更することはできない。一方、第1種に属するパチンコ
機では釘調整によらず、始動口への入賞率を可変可能な
タイプ(ベース管理機能付きのもの)が既に開発され、
ホールで営業に供している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のパチ
ンコ機の場合、ベース管理機能付きのものは第1種に属
するパチンコ機のみで、第2種に属するパチンコ機につ
いてはベース管理機能付きのものが未だ開発されていな
かった。したがって、始動口への入賞率を可変するに
は、依然として釘調整に頼っており、面倒であるととも
に、何れの台についても均等に調整することが困難であ
った。
【0004】また、従来第2種に属するパチンコ機で
は、大当りの終了後であっても、次回の大当りが発生す
る確率は同一で、ゲーム内容の変化が乏しいという問題
点があった。すなわち、第2種本来のゲーム性を楽しみ
ながら、しかも第1種の醍醐味を味わえるようなタイプ
はいままでなく、この点で遊技者が十分に楽しめる遊技
機が望まれている。
【0005】そこで本発明は、釘調整によらず簡単にベ
ース管理が可能で、第2種本来のゲーム性を楽しみなが
ら、しかも第1種の醍醐味を味わうことができる遊技機
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明による遊技機(例えば、パチンコ機1)は、入賞領
域を形成する遊技部に設けた特定の入賞検出器(例え
ば、普通図柄ゲート73、74)が、遊技媒体(例え
ば、パチンコ玉)の入賞を検出したことを条件に可変表
示ゲームを行い、前記可変表示ゲームの所定の結果に基
づいて遊技媒体を入賞させ易い状態に変換作動する特定
の入賞部(例えば、普通電動役物付き始動口75)と、
前記可変表示ゲームの判定率を高確率あるいは低確率に
変動することにより、前記特定の入賞部への遊技媒体の
入賞を管理する特定入賞部入賞率補正手段(例えば、役
物制御装置101)と、前記特定の入賞部への遊技媒体
の入賞を条件に、遊技者に不利な第1の状態から有利な
第2の状態に変換される前記遊技部に配設された変動入
賞装置72と、前記変動入賞装置72内の特定入賞口
(例えば、特別入賞口93)への入賞に基づいて、遊技
者に利益を与える特別遊技を発生させる特別遊技状態発
生手段(例えば、役物制御装置101)と、を備えた遊
技機において、前記特別遊技の終了を検出する特別遊技
状態終了検出手段(例えば、役物制御装置101)と、
前記特別遊技状態終了検出手段の出力に基づいて特別遊
技を所定回数発生させるか否かを判定する連続特別遊技
判定手段(例えば、役物制御装置101)と、前記連続
特別遊技判定手段が特別遊技を所定回数発生させる場合
の判定率を設定する判定率設定手段(例えば、確率設定
装置102)と、前記連続特別遊技判定手段の出力に基
づいて前記可変表示ゲームの判定率を高確率に変動させ
て、所定回数特別遊技が発生するまで継続させる特別遊
技所定回数発生手段(例えば、役物制御装置101)
と、を設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明では、パチンコ玉の発射数と、特定の入
賞部(始動口)への入賞数とが比較演算されて可変表示
ゲームの判定率が高確率又は低確率に変動制御され、特
定の入賞部の入賞調整が行われる。したがって、特定の
入賞部への入賞率が釘調整によらず、何れの遊技機も均
等に調整できる。
【0008】また、変動入賞装置の開閉による特別動作
の終了時(規定回数の特別動作を行った後、あるいはパ
ンク時)、設定された確率で(例えば、6段階の設定機
能)、1回抽選が行われ、当ったときは規定回数(例え
ば、10回)の特別動作が発生し易いように、可変表示
ゲームの判定率が高確率に変更されて特定の入賞部への
入賞率が上がる。したがって、釘調整によらず簡単にベ
ース管理が可能で、第2種本来のゲーム性を楽しみなが
ら、しかも出玉の多い第1種の醍醐味を味わうことがで
きる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明を適用したクレジット方式の
パチンコ遊技機の一実施例の正面図である。図1におい
て、1はパチンコ機であり、パチンコ遊技を行う過程で
内部のマイクロコンピュータに一定の範囲で玉数を記憶
するクレジット方式になっている。
【0010】パチンコ機1は、正面側に見える部分とし
て額縁状の前面枠11と、前面枠11の開口部に配設さ
れ、ガラスを支持する金枠(ガラス枠)12と、遊技盤
13と、前面表示パネル14と、前面表示パネル14の
下方の前面操作パネル15とを有している。前面枠11
はパチンコ機1を設置している木製の枠体に開閉可能に
支持されており、同様に金枠12は前面枠11に開閉可
能に支持されている。なお、前面枠11は樹脂製であ
り、所定のカラフルな色彩が施されている。
【0011】前面表示パネル14は前面側が突出しつつ
やや盛り上がるような曲面状に形成され、この前面表示
パネル14には賞品球としてのパチンコ玉を受ける上皿
21が形成されるとともに、前面側にクレジット表示器
22、精算スイッチ23および上皿玉抜きスイッチ24
が設けられている。
【0012】クレジット表示器22は250個を限度と
して遊技者が保有するパチンコ玉の数をクレジットとし
て保留表示するもので、具体的には上皿21が一杯(満
杯)になった時点で、そのとき入賞により上皿21をオ
ーバーして供給される玉の数を250個までの範囲で表
示し、250個を超える玉は後述の下皿(玉供給皿)3
2に排出される。なお、上皿21が満杯でなくなると、
保留した玉が排出され、残りの玉数をクレジット数とし
て表示する。クレジット数を250個に限定したのは、
マイクロコンピュータの「1バイト」の範囲に合せるた
めと、回動式スロットルマシン(いわゆるパチスロ)に
おけるクレジットの範囲(例えば、現行では最大でクレ
ジット数=50:メダル数)と同調させるためである。
【0013】クレジット表示器22は、例えば7セグメ
ントの大型のLEDを用いて3列で構成され、クレジッ
ト数を100の位まで1個単位で表示する。なお、クレ
ジット数表示器22は7セグメントのLEDに限らず、
例えばドットLED、液晶、蛍光表示管等を用いて構成
してもよい。
【0014】また、本実施例の場合、クレジット数表示
器22は排出エラーの表示(例えば、CEと表示)を行
う機能も兼ねている。排出エラーとしては、例えば賞球
排出のトラブル、貸玉数のトラブルなどがあり、これら
の場合にクレジット数表示器22は排出エラーを表示し
て遊技者に対して報知している。
【0015】精算スイッチ23はクレジットを精算する
ためのもので、精算スイッチ23を押すと、上皿21と
下皿32とを閉鎖していた通路が連通するとともに、そ
のときのクレジット数に相当する玉数が払い出されて上
皿21あるいは下皿32に排出される(上皿21が満杯
のとき下皿32に排出)。精算スイッチ23の信号は保
留数払い出し指令に相当する。
【0016】上皿玉抜きスイッチ24は上皿21の玉を
下皿32に移すために、両者を接続する通路を開閉する
上玉受皿ソレノイド(図示略)をオンするための押し釦
であり、上皿玉抜きスイッチ24を押すと、そばにある
100皿LED(図示略)が点滅して遊技者に知らせる
ようになっている。なお、上皿玉抜きスイッチ24に、
100皿LEDを内蔵するようにしてもよい。
【0017】図2は前面操作パネル15を示す斜視図で
ある。この図に示すように、前面操作パネル15の一部
は前方に突出するような形状に形成され、その突出部の
うち左側に下玉受皿の灰皿部(以下、灰皿という)31
が形成され、中央部に下玉受皿の玉受部(以下、玉貯留
皿:下皿という)32が形成されている。玉貯留皿32
は上皿21およびクレジット数が一杯のときに賞品玉を
受ける等の役目がある他、玉を一時的に貯留するための
ものである。また、前面操作パネル15には玉抜きレバ
ー33、オーバーフローランプ34、発射装置の発射操
作ハンドル35、発射強弱レベルLED36、単発スイ
ッチ37およびP機前面物体検出センサ38が設けられ
ている。
【0018】玉抜きレバー33は玉貯留皿32に貯留さ
れた玉を外部下方に抜くためのもので、この玉抜きレバ
ー33を、例えば左方向に移動させると、玉貯留皿32
の下底部が一部開口して玉を下方に放出することができ
る。オーバーフローランプ34は玉貯留皿32の玉が一
杯になったとき、点灯して遊技者に知らせるとともに、
特に本実施例では、クレジットの保留数が規定値(25
0個)を超えたことを報知する保留数満杯報知手段およ
び過大保留状態を報知する過大保留報知手段としての機
能を有している。
【0019】これは、玉貯留皿32の玉が一杯になって
オーバーフロー状態のとき、入賞が発生すると、上皿2
1への賞品球の放出を保留し、クレジット保留数に加え
て過大保留(250個を超える保留)を行うようになっ
ているからである。一方、オーバーフロー状態が解除さ
れたときには、クレジット保留数に加えられた過大保留
球が上皿21へ放出されるようになっている。
【0020】オーバーフローランプ34は、下玉受皿と
しての灰皿31と玉貯留皿32との仕切り位置、すなわ
ち灰皿31と玉貯留皿32とを仕切る側壁部に内蔵され
るように配置されている。オーバーフローランプ34は
その前面側が光を通す部材(例えば、赤い半透明部材)
で形成され、内部に複数のランプを有している。そし
て、ランプ全体で灰皿31と玉貯留皿32とを仕切る仕
切壁が構成されるようになっている。なお、オーバーフ
ローランプ34の側面は耐熱を考慮してメッキ処理され
ている。
【0021】オーバーフロー状態になると、内蔵のラン
プが点灯し、過大保留状態になると、内蔵のランプが点
滅するようになっている。オーバーフローランプ34の
点灯に応じて遊技者が玉抜きレバー33を操作して玉貯
留皿32の玉を放出すると、オーバーフロー状態が解消
する。
【0022】保留数満杯報知手段および過大保留状態の
報知はオーバーフローランプ34を兼用し、ランプの点
滅によって行っているが、これに限らず、専用の保留数
満杯ランプあるいは過大保留ランプを設けてもよい。ま
た、保留数満杯報知や過大保留状態の報知は表示に限ら
ず、音声合成、効果音等の音で行ってもよいし、あるい
は表示と音声合成、効果音等とを混在するようにしても
よい。
【0023】発射操作ハンドル35は1列に整列してい
るパチンコ玉のうち、発射位置にあるものを1個ずつ遊
技盤13前面の遊技領域内に弾発させる発射装置の操作
を行うものである。発射操作ハンドル35は、その外周
全体にわたって金属製の薄い膜でコーティング処理され
ており、これにより遊技者がハンドルを握った状態を金
属の導電性によって検知できるように、タッチセンサが
設けられている。また、発射操作ハンドル35の図中左
側方には飛距離調整用の発射強スイッチ35aおよび発
射弱スイッチ35bが配置されている。
【0024】発射強スイッチ35aおよび発射弱スイッ
チ35bは、例えばスイッチの入力時間によって、PW
M制御(パルス幅変調)されている発射ソレノイド(ロ
ータリソレノイド)のパルス幅を変化させることによっ
て発射の強弱(例えば、玉の飛距離)を調整するもの
で、押圧タイプのものが用いられている。この場合、発
射強スイッチ35aを押すと玉の発射勢が強くなり、発
射強スイッチ35bを押すと玉の発射勢が弱くなる。ま
た、発射勢の強い方向に対して変移量が大きくなってい
る。具体的には、発射強スイッチ35aの1回の入力で
は、発射勢の弱い発射弱スイッチ35bの1回の入力よ
りも玉を発射する変移量が大きくなっている。例えば、
玉の右打ちを余儀なくされるような機種の場合に、即座
に対応できるという利点がある。
【0025】発射強弱レベルLED36は発射強スイッ
チ35a、発射弱スイッチ35bの操作によって可変さ
れた発射強弱レベル(玉の飛距離)を表示するもので、
例えばLEDの点灯個数で発射強弱レベルが分かるよう
になっている。単発スイッチ37は発射操作ハンドル3
5の操作にかかわらず一時的に玉の発射を停止するため
のもので、例えば玉を単発的に発射するようなときに用
いられる。
【0026】P機前面物体検出センサ38は遊技者がパ
チンコ機1の前に存在している状態(すなわち、通常、
椅子に座っている状態)を検出するもので、例えばパチ
ンコ機1の前面に向けて一定の光を発射し、この光が人
体に反射して返ってくるときの反射光を検知することに
より、遊技者を検出する。P機前面物体検出センサ38
の検出出力は発射・排出制御装置のマイクロコンピュー
タに供給され、マイクロコンピュータはP機前面物体検
出センサ38からの出力に基づき、少なくともパチンコ
機1の前に遊技者が存在し、かつ遊技者が発射操作ハン
ドル35に触れているという条件を満足している場合
に、発射装置のロータリソレノイドを作動させて玉の発
射を許可し、それ以外の場合には玉の発射を停止するよ
うな制御を行う。
【0027】再び図1に戻り、遊技盤13の下方左側に
は金枠開閉検出スイッチ41が設けられており、金枠開
閉検出スイッチ41は、例えばマイクロスイッチによっ
て構成され、金枠12の開閉状態を検出する。例えば、
金枠12が閉じると、金枠本体がマイクロスイッチに当
接して接点がオンし、開くと同接点がオフするような構
成である。
【0028】金枠12は前面枠11に開閉可能に支持さ
れ、通常は施錠孔51にキーを挿入して操作することに
より施錠装置によって前面枠11に対して施錠されてい
る。金枠12を開く場合には、施錠孔51に所定のキー
を挿入して回動操作することにより、施錠装置のロック
状態が解除されてオープンする。また、パチンコ機1の
前面枠11の上部には役物装置の大当り時に点灯するタ
ーボランプ(大当り表示器)61が設けられている。さ
らに、ターボランプ61の側方には玉抜き装置を作動さ
せるための玉抜き挿入ピンが挿入可能な挿入ピン穴62
が形成されている。
【0029】遊技盤13は、例えば木製のベニアからな
り、その前面側が遊技領域になっている。遊技領域は第
2種に属するものであれば、任意の構成をとり得ること
ができる。一例として、本実施例では図3に示すような
構成のものを採用している。図3において、遊技領域の
周囲には弾発された玉を遊技盤13面の上方部まで案内
したり、後述のアウト玉回収88まで案内するなどの機
能を有するレール71が配置されており、レール71内
側のほぼ中央部には変動入賞装置72が、該変動入賞装
置72の下方左右には普通図柄ゲート(以下、普図ゲー
トという)73、74が、変動入賞装置72の直下には
チューリップタイプの普通電動役物付き始動口(特定の
入賞部に相当)75がそれぞれ配置されている。
【0030】また、遊技領域にはその他に一般入賞口7
6〜81が配置されるとともに、遊技領域内の適宜位置
には風車と呼ばれる打球方向変換部材82〜87が回転
自在に複数設置されるとともに、障害釘(図示略)が多
数植設されている。一方、遊技領域の中央下部にはアウ
ト玉回収口88が形成されている。
【0031】変動入賞装置72は開口部90を有し、開
口部90の上方の表面には横長な鎧部91が突設される
とともに、開口部90の左右には直立状に起立して流下
してきた玉が開口部90内に流入することを阻止する遊
技者にとって不利な第1状態(閉状態)と、上端を外側
に倒して流下してきた玉を受け止めて開口部90に流入
させる遊技者にとって有利な第2状態(開状態)とに変
換可能な一対の可動片(可動部材)92a、92bが設
けられている。
【0032】開口部90における可動片92a、92b
の下方には中央部に特別入賞口(いわゆるV入賞口で、
継続入賞口に相当)93が、その両側に一般入賞口(詳
細図示略)が設けられている。また、可動片92a、9
2bの上方には7セグメントLEDよりなる2桁のモー
ド決定図柄表示器94が配置されており、モード決定図
柄表示器94は特別遊技実行中(いわゆる大当り中)に
その図柄が回転して変化し、大当り終了時に図柄が停止
して高確率モード(「当り」に相当)あるいは通常モー
ド(「はずれ」に相当)の何れかの図柄を表示するもの
である。また、モード決定図柄表示器94はこの他の機
能として、権利の継続回数、すなわち大当り時における
特別遊技サイクルの継続回数を遊技者に知らせるための
表示を行う。
【0033】普通電動役物付き始動口(以下、普通電動
始動口という)75へ玉が入賞すると、変動入賞装置7
2の可動片92a、92bが玉を受入れ易い第2状態
(開状態)になり、このとき変動入賞装置72の特別入
賞口93に入賞した場合(V入賞した場合)には、特別
遊技状態(大当り状態)に移行する。この特別遊技状態
では、可動片92a、92bが最大18回の開閉動作を
行うとともに、これを1サイクルとしてV入賞を条件
に、例えば最大8サイクルだけ特別遊技を繰り返すこと
を可能にしている。したがって、遊技者は多くの出玉を
得て、より高い利益を享受することができるようになっ
ている。
【0034】変動入賞装置72の両側でレール71の内
側に沿った部分には、装飾用のサイドランプ95、96
が配置されており、サイドランプ95、96は、例えば
可動片92a、92bが開くときに点滅する他、大当り
中などには遊技者の意欲を盛り上げるように点滅する。
【0035】普図ゲート(特定の入賞検出器に相当)7
3、74は玉が1個分だけ通過可能なゲートを有し、玉
がゲートを通過すると、普通電動始動口75に配置され
た普通図柄表示器75aの図柄(例えば、数字)を変化
させ、この数字が特定の値(例えば、「7」)になる
と、普通電動始動口75のチューリップを電動動作させ
て一定時間だけ開く(つまり、入賞させ易い状態にな
る)ようになっている。普図ゲート73、74には普図
ゲートスイッチ162が配設され、玉の通過が検出され
る。普通電動始動口75は通常はチューリップを閉じて
いるが、上記のように一定条件下でチューリップを開く
ように構成されている。なお、普通図柄表示器75aの
図柄を変化させる制御は、可変表示ゲームに相当する。
【0036】可変表示ゲームの結果、つまり普通図柄表
示器75aの図柄が特定の値(例えば、「7」)になっ
て普通電動始動口75のチューリップが電動動作して一
定時間だけ開く確率は、高確率あるいは低確率の2つに
変動制御されている。 『確率制御の内容』ここで、本実施例のパチンコ機1
は、普通電動始動口75の電動チューリップへの入賞確
率(以下、適宜単に普電入賞確率という)を以下のよう
に変動制御している。
【0037】(I)通常時(普段動作) 玉の発射100個に対して、ほぼ3個の始動入賞がある
ような割合に、普通電動始動口75の入賞確率を制御す
る。例えば、当り確率1/6と、1/30の乱数を使い
分けて入賞率を制御する。具体的には、玉の発射数と、
普通電動始動口75への入賞数とを比較演算して、玉の
発射数が所定値を超えても、普通電動始動口75への入
賞がないときは、普通図柄表示器75aの図柄が特定の
値(例えば、「7」)になる確率を高確率に変動制御
し、このとき普通電動始動口75への入賞があると、ま
た元の低確率に戻すように普通電動始動口75の入賞調
整を行う。
【0038】(II)高確率時(大当りの抽選を引いた
とき) 変動入賞装置72の大当り終了後、所定の確率設定器装
置102(図4参照)によって設定された後述の6段階
の確率値のうちの1つを用いて1回抽選を行い、この抽
選結果が「当り」のときは規定回数(例えば、10回)
の特別動作が発生し易いように、普電入賞確率を高確率
(例えば、1/6)に変更して普通電動始動口75への
入賞率を上げ、変動入賞装置72内の特別入賞口93へ
の入賞率を高めて特別動作の発生率を高めるように制御
する。これにより、特別動作を発生し易い環境は意図的
に作る。なお、変動入賞装置72の大当り終了後とは、
変動入賞装置72における可動片92a、92bの開閉
による特別動作の終了時で、例えば規定回数の特別動作
完了後、又はパンクがある。また、特別動作中は、普電
入賞確率を通常の低確率に戻しておく。一方、抽選結果
が「はずれ」のときは、単に上述した普段動作を行わせ
る制御に戻すのみとする。
【0039】確率設定値 大当り終了後、1回抽選を行ってその抽選結果が「当
り」になる確率としては、次の6段階(設定[6]〜設
定[1])がある。 [6]……1/6 [5]……1/8 [4]……1/10 [3]……1/15 [2]……1/20 [1]……1/30
【0040】上記の6段階の変動確率値は確率設定装置
102により、例えばホールの開店前に係員によって予
め変更・設定(すなわち、6段階のうちの1つが設定)
される。この確率設定は重要であることから密閉のため
に、施錠装置が設けられ、ホールの係員がキー挿入口に
所定のキーを差し込むことより、確率の設定が行われ
る。したがって、簡単に外部から遊技者が触れることが
なく、しかも確率の値を外部から見ることができない構
造になっている。
【0041】このように、普通電動始動口75への入賞
率を管理することにより、最終的に特別動作の連続発生
回数の発生頻度が6段階に設定されることになる。すな
わち、普通電動始動口75への入賞率を管理して高確率
にすると、変動入賞装置72内の特別入賞口93への入
賞率が高まり、その結果、特別動作の発生率が高まる。
なお、特別動作を発生し易い環境は意図的に作るが、実
際に特別動作を起こさせるのは遊技者の自力となる。こ
のため、特別動作の発生は連続という訳にはいかず、間
欠的になる。
【0042】次に、図4はパチンコ機1における役物制
御系のブロック図である。なお、発射・排出制御回路は
別に設けられ、例えばマイクロコンピュータを含むボー
ド基盤によって実装されている。図4において、役物制
御系は大きく分けると、役物制御を行う役物制御装置1
01と、確率設定装置102と、外部情報端子板103
と、中継基盤104と、音声合成装置105と、パチン
コ遊技に関連する各種状態を検出して必要なデータを役
物制御装置101に出力する信号入力部106と、役物
制御装置101からの信号によって駆動される信号出力
部(アクチュエータ部)107とによって構成される。
【0043】役物制御装置101は役物制御のための演
算処理を行うCPU111、制御プログラムや制御デー
タ等を格納しているROM112、ワーキングエリアと
して用いられるRAM113、CPU111を作動させ
るための基準クロックを得るための分周回路114、必
要な電源を確保して各部に供給する電源回路115によ
って構成される。
【0044】役物制御装置101は特定入賞部入賞率補
正手段、特別遊技状態発生手段、特別遊技状態終了検出
手段、連続特別遊技判定手段および特別遊技所定回数発
生手段としての機能を有している。役物制御装置101
は、可変表示ゲームの判定率を高確率あるいは低確率に
変動することにより、普通電動始動口75への玉の入賞
を管理するとともに、変動入賞装置72内の特別入賞口
93への入賞に基づいて、遊技者に利益を与える特別遊
技を発生させるような制御を行う。また、特別遊技の終
了を検出し、終了後に特別遊技を所定回数発生させるか
否かを判定し、例えば、その判定結果が「当り」のとき
は可変表示ゲームの判定率を高確率に変動させて、所定
回数特別遊技が発生するまで継続させるような制御を行
う。
【0045】確率設定装置(判定率設定手段)102は
確率切換スイッチ121および確率設定表示器122に
よって構成されている。確率切換スイッチ121は、さ
らに確率設定スイッチおよび確率設定表示スイッチを有
しており、確率設定スイッチは前述した特別動作連続発
生の「当り」確率を6段階のうちの1つに設定し、確率
設定表示スイッチは手動によって操作された6段階のう
ちの1つの確率に対応する接点を閉じて接点信号を役物
制御装置101に出力する。また、確率設定表示器12
2は役物制御装置101からの信号に基づいて現在制御
中の確率を表示する。
【0046】外部情報端子板103はホールの管理装置
に対して必要な情報を送信するときの中継を行うもので
あり、役物制御装置101からは普電入賞確率の設定値
信号131、大当り信号132、賞球数信号134がこ
の外部情報端子板103を介して管理装置に出力され
る。中継基盤104は発射・排出制御回路に対してデー
タを送信するときの中継を行うものであり、役物制御装
置101からは賞球データ信号141、同期用クロック
142がこの中継基盤104を介して発射・排出制御回
路に出力される。
【0047】音声合成装置105は役物制御に必要な各
種の音声合成音、効果音を発生するためのもので、音声
合成を行う音声合成IC151および効果音を発生する
サウンドジェネレータ152によって構成される。音声
合成IC151およびサウンドジェネレータ152の出
力はアンプ153によって増幅され、スピーカー154
から放音される。
【0048】信号入力部106は、普通電動始動口75
への入賞を検出する始動口センサ161と、普図ゲート
73、74への玉の通過を検出する普図ゲートスイッチ
162と、変動入賞装置72の特別入賞口93への入賞
を検出する継続スイッチ163と、変動入賞装置72へ
の入賞を検出する大入賞口カウントスイッチ164と、
変動入賞装置72の役物装置(図3ではカバに似た構造
物)を初期位置に規制するためのフォトセンサ(MSW
1)165と、変動入賞装置72の役物装置の回転を規
制するためのフォトセンサ(MSW2)166と、セー
フ玉払出装置で1個当て排出されるセーフ玉を検出する
セーフセンサ167と、玉の発射を検出する発射球セン
サ168と、ファール球を検出するファール球センサ1
69と、CPU111をリセットするクリアスイッチ1
70とからなり、これら各センサの出力は役物制御装置
101に入力される。
【0049】信号出力部107は、普通電動始動口75
に配置され、変動する図柄を表示する普通図柄表示器7
5aと、高確率モード(「当り」に相当)あるいは通常
モード(「はずれ」に相当)の何れかの図柄を表示する
モード決定図柄表示器94と、装飾用のサイドランプ9
5、96と、役物装置の装飾等を行うLED181と、
変動入賞装置72の可動片92a、92bを開閉翼のよ
うに開閉駆動するソレノイド(SOL−A)182と、
変動入賞装置72の特別入賞口93への玉の入賞を遮蔽
可能に変位する障害部材を駆動するソレノイド(SOL
−B)183と、普通電動始動口75のチューリップを
開閉駆動するソレノイド(SOL−C)184と、変動
入賞装置72の役物装置を初期位置に規制するために駆
動するモータ(1)185と、変動入賞装置72の役物
装置を回転駆動するモータ(2)186とからなってい
る。
【0050】次に、上述した役物制御装置101によっ
て行われる各種制御の手順を図5〜図15を参照して詳
細に説明する。役物制御装置101による制御は、パチ
ンコ機1の電源の投入と同時に開始され、電源が投入さ
れている限り繰り返してその処理が実行される。
【0051】メインルーチン 最初に、メインルーチン(いわゆるゼネラルフロー)に
ついて図5を参照して説明する。このルーチンは、前述
したようにパチンコ機1の電源の投入後、繰り返して行
われる。
【0052】メインルーチンが起動すると、まずステッ
プS10で制御命令を順次読み出すためのスタックポイ
ンタを設定し、ステップS12で入力処理を行う。この
入力処理では、例えば各種検出スイッチからの論理変換
やチャタリング防止処理が行われる。チャタリング防止
処理としては、例えばCPU111で各種検出スイッチ
からの信号をソフト的に2回読み込む処理を行うことに
より、ノイズの時定数等を考慮し、チャタリング防止を
図るような処理がある。
【0053】次いで、ステップS14で電源の投入時か
否かを判別し、初回の電源投入時であれば、ステップS
16に進んでRAM113のクリアを行うとともに、ス
テップS18で初期設定を行う。これにより、RAM1
13のワーキングエリアがクリアされたり、フラグの設
定、出力ポートのリセット、サブルーチンのイニシャラ
イズ等が行われる。その後、リセット待ちになり、2m
s毎のソフト割込によりメインルーチンが繰り返され
る。
【0054】一方、ステップS14で初回の電源投入時
でなければ、すなわち2回目以降のルーチンでは既に電
源を投入した後であるから、今度はNOに分岐し、ステ
ップS20で出力処理を行う。ここでは、例えば出力ポ
ートにデータを出力したり、ソレノイドに切換信号を出
力するなどの処理が行われる。次いで、ステップS22
で2系統賞球制御を行う。
【0055】この2系統賞球制御では、7個あるいは1
5個の何れかの賞球を行うために必要な制御が行われ
る。次いで、ステップS24に進み、不正処理中である
か否かを判別する。不正処理中のときはステップS36
にジャンプし、役物装置の制御や普電入賞確率の変動制
御を行わない。一方、不正処理中でないときは続くステ
ップS26に進んで各スイッチの監視処理を行う。これ
は、役物制御に必要な情報を得るために各種センサの出
力を監視するものである。ステップS28では時間分割
を判別して対応するステップに進む。分岐先のステップ
としては、特電ゲームおよび普電ゲームがあり、これら
は時間分割で処理されているため、ステップS28で今
回のルーチンが何れのステップに分岐するべきかを判断
するものである。
【0056】ステップS30に分岐したときは特電ゲー
ムを行う。特電ゲームは役物装置の制御を行うもので、
具体的には変動入賞装置72の大当りに関連する制御な
どを行う。また、ステップS32に分岐したときは普電
ゲームを行う。普電ゲームは可変表示ゲームの制御を行
うもので、具体的には可変表示ゲームの判定率を高確率
あるいは低確率に変動することにより、普通電動始動口
75の入賞管理を行う。
【0057】次いで、ステップS30あるいはステップ
S32の処理を経ると、次いで、ステップS34に進
み、表示・ソレノイド制御を行う。これは、ランプ類や
各種ソレノイドへの通電制御を行うものである。次い
で、ステップS36に進んで音制御を行う。これは、役
物制御に必要な各種の効果音を発生する等の制御を行う
ものである。次いで、ステップS38で不正監視処理を
行い、パチンコ機1のゲームを進行中不正が行われてい
ないかどうかを監視する。次いで、ステップS40に進
み、乱数の生成を行う。乱数は役物装置の大当り、ある
いは可変表示ゲームを実行するときに用いられる。ステ
ップS40の処理を経ると、リセット待ちになり、2m
s毎のソフト割込によりメインルーチンが繰り返され
る。
【0058】各スイッチの監視処理 図6はメインルーチンのステップS26における各スイ
ッチの監視処理のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。まず、ステップS50で始動口監視処理を行う。
これは、普通電動始動口75への入賞判断、チューリッ
プの開放動作等の制御を行うものである。次いで、ステ
ップS52で継続スイッチ監視処理を行う。これは、変
動入賞装置72の特別入賞口93への入賞判断、特別遊
技状態の継続処理等を行うものである。
【0059】次いで、ステップS54でカウントスイッ
チ監視処理を行う。これは、特別遊技動作中における変
動入賞装置72への入賞数をカウントするものである。
次いで、ステップS56で発射スイッチ監視処理を行
う。これは、玉の発射数、ファール数などから普通電動
始動口75への入賞率を管理する情報を得るものであ
る。次いで、ステップS58でファールスイッチ監視処
理を行い、ファール数を得る。次いで、ステップS60
で普図ゲートスイッチ監視処理を行う。これは、普図ゲ
ートスイッチ162の出力に基づいて普図ゲート73、
74を玉が通過したか否かを監視するものである。
【0060】次いで、ステップS62で設定スイッチ監
視処理を行う。これは、6段階の特別動作連続発生の抽
選確率のうち、どの確率が確率設定装置102によって
設定されたのかを監視するものである。次いで、ステッ
プS64でセーフセンサ監視処理を行う。これは、セー
フセンサ167の出力に基づきセーフ玉払出装置で1個
当て排出されるセーフ玉を監視するものである。ステッ
プS64の処理を経ると、メインルーチンにリターンす
る。
【0061】始動口監視処理 図7は各スイッチ監視処理のステップS50における始
動口監視処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。まず、ステップS70で普通電動始動口75に玉が
入賞したか否かを判別し、入賞がないときはリターンす
る。一方、入賞があるときはステップS72で入賞調整
カウンタが[0]であるか否かを判別する。入賞調整カ
ウンタは普電入賞率を管理するために、玉の発射数が一
定値(例えば、32個)になる毎に[+1]され、ま
た、普通電動始動口75への入賞毎に入賞調整カウンタ
が[0]でなければ[−1]される。そして、入賞調整
カウンタ値が規定値以上のとき(所定発射数に対する普
通電動始動口75への入賞数が満たなかった場合)、普
通図柄表示器75aの図柄が特定の値(「7」)になる
確率を高確率に変動制御して、普通電動始動口75を開
放(チューリップを開放するという意味、以下同様)し
易くするデータを取るものである。したがって、普通電
動始動口75への入賞があると、ステップS74で入賞
調整カウンタを[−1]だけ更新してステップS76に
進む。一方、入賞調整カウンタが[0]のときはステッ
プS74をジャンプしてステップS76に進む。
【0062】ステップS76では2系統のカウンタのう
ち7個賞球のカウンタを更新する。これは、普通電動始
動口75への入賞があると、7個賞球を行うためであ
る。次いで、ステップS78で普通電動始動口75のチ
ューリップが開放中(以下、単に普電開放中という)で
あるか否かを判別する。普電開放中のときはステップS
80で普電開放終了情報を設定する。これにより、一定
時間後に普通電動始動口75のチューリップが閉じるこ
とになる。一方、普電開放中でないときはステップS8
0をジャンプしてステップS82に進む。
【0063】ステップS82では普段動作中であるか否
かを判別する。これは、変動入賞装置72が大当りでな
い通常の動作中であるか否かを判断するものである。し
たがって、普段動作中でないときは大当り(特別遊技)
状態ということになる。ステップS82で普段動作中の
ときはステップS84に進んで始動口動作初期情報を設
定する。これにより、普通電動始動口75への入賞に伴
い、変動入賞装置72の可動片92a、92bが1回開
放して玉を受け入れ易い状態になる。ステップS84の
処理を経ると、リターンする。一方、ステップS82で
普段動作中でないときは大当り(特別遊技)状態である
から、ステップS84をジャンプしてリターンする。
【0064】継続スイッチ監視処理 図8は各スイッチ監視処理のステップS52における継
続スイッチ監視処理のサブルーチンを示すフローチャー
トである。まず、ステップS100で継続スイッチ16
3の入力があるか否かを判別する。すなわち、変動入賞
装置72の特別入賞口93への入賞があったか否かを判
断する。特別入賞口93への入賞がなければリターン
し、入賞があるときは続くステップS102で継続スイ
ッチの有効時間中であるか否かを判別する。これは、変
動入賞装置72の可動片92a、92bの開放終了後、
一定時間(可動片92a、92bの開放終了後4秒間を
一定時間とする)内に特別入賞口93への入賞があった
場合に次のサイクルへ移行するためである。不正などを
防止するためである。
【0065】継続スイッチの有効時間中でないとき(例
えば、特別遊技1サイクル目の可動片92a、92bの
開放時)には、続くステップS104に進んで普段動作
中であるか否か、すなわち変動入賞装置72が大当りで
ない通常の動作中であるか否かを判別する。普段動作中
のときは変動入賞装置72が大当りでないから、今回の
ルーチンをリターンする。一方、普段動作中でないとき
は大当り(特別遊技)状態ということになり、ステップ
S106でファンファーレ中であるか否かを判別する。
ファンファーレ中のときはリターンし、ファンファーレ
中でないときはステップS108に進んで特別遊技の継
続が8回以上か否かを判別する。一方、ステップS10
2で継続スイッチの有効時間中のときは、ステップS1
04、ステップS106をジャンプしてステップS10
8に進む。
【0066】本実施例では特別遊技の継続は8回を最大
にしているので、ステップS108で特別遊技の継続が
8回になったときは今回のルーチンをリターンし、特別
遊技の継続が8回になっていないときはステップS11
0に進んで継続が1回目であるか否かを判別する。継続
が1回目であるときは続くステップS112で入賞調整
カウンタの初期値(例えば、[0])を設定する。次い
で、ステップS114で高確率フラグをクリアする。し
たがって、普電入賞率が低確率に戻る。これは、特別遊
技状態になると普電入賞率を低くして通常の確率に戻す
ためである。
【0067】次いで、ステップS116でモード決定図
柄回転情報を設定する。これは、特別遊技状態のとき
(大当り状態のとき)モード決定図柄を回転させてお
き、大当り終了時にストップさせて、大当りの連続可能
性が高い「当り」か、あるいは通常の普段動作(大当り
の連続可能性としては低いことになる)となる「はず
れ」かを判定するための図柄の回転情報を設定するもの
である。「当り」の場合には、例えば普電入賞率が高確
率である状態が大当り10回終了まで続く。したがっ
て、遊技者にしてみれば、大当りが10回連続する可能
性が高くなる。なお、実際に大当りを引くかどうかは遊
技者の自力によることになる。一方、「はずれ」の場合
には、普電入賞率が普段動作に戻る。
【0068】次いで、ステップS118でファンファー
レ開始情報を設定する。これにより、特別遊技の各サイ
クルに入るとき、所定のファンファーレが発生して臨場
感が高められる。ステップS118の処理を経るとリタ
ーンする。一方、ステップS110で特別遊技の継続が
1回目でないときはステップS112〜ステップS11
6をジャンプしてステップS118に進む。したがっ
て、特別遊技の継続が1回目でなくても特別遊技の各サ
イクルに入るときはファンファーレが発生することにな
る。
【0069】カウントスイッチ監視処理 図9は各スイッチ監視処理のステップS54におけるカ
ウントスイッチ監視処理のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。まず、ステップS130でカウントスイ
ッチ(大入賞口カウントスイッチ)164の入力がある
か否かを判別する。すなわち、変動入賞装置72の可動
片92a、92bが開いて入賞があったか否かを判断す
る。変動入賞装置72への入賞がなければリターンし、
入賞があるときは続くステップS132で普段動作中で
あるか否か、すなわち変動入賞装置72が大当りでない
通常の動作中であるか否かを判別する。普段動作中のと
きは変動入賞装置72が大当りでないから、今回のルー
チンをリターンする。一方、普段動作中でないときは大
当り(特別遊技)状態ということになり、ステップS1
34に進んでファンファーレ中であるか否かを判別す
る。
【0070】ファンファーレ中のときはリターンし、フ
ァンファーレ中でないときはステップS136に進んで
カウント音の出力を要求する。これにより、変動入賞装
置72への入賞があると、その度入賞を知らせる効果音
が発生する。次いで、ステップS138でカウントカウ
ンタが[10]ケ以上をカウントしたか否かを判別す
る。カウントカウンタは変動入賞装置72への入賞をカ
ウントするものである。本実施例のパチンコ機1では大
当りのとき変動入賞装置72への入賞数を[10]ケに
制限している。
【0071】カウントカウンタが[10]ケ未満のとき
はステップS140に進んでカウントカウンタを更新
(インクリメント)し、ステップS142で特別動作中
(大当り中)か否かを判別する。特別動作中でないとき
はリターンし、特別動作中のときはステップS144に
進んでカウントカウンタが[10]ケであるか否かを判
別する。[10]ケでないときはリターンする。したが
って、ルーチンが繰り返されることになる。そして、カ
ウントカウンタが[10]ケになると、続くステップS
146に進んで変動入賞装置72の可動片92a、92
bを開閉駆動するソレノイド(SOL−A)182の開
閉動作終了の情報を設定してリターンする。これによ
り、変動入賞装置72の可動片92a、92bの開閉動
作サイクルが終了して大当りが終了することになる。一
方、ステップS138でカウントカウンタが既に[1
0]ケになっているときはステップS148に進んでカ
ウントカウンタを[10]ケに留めてリターンする。
【0072】発射スイッチ監視処理 図10は各スイッチ監視処理のステップS56における
発射スイッチ監視処理のサブルーチンを示すフローチャ
ートである。まず、ステップS150で発射スイッチ
(発射球センサ)168の入力があるか(玉が発射され
たか)否かを判別する。発射スイッチ(発射球センサ)
168の入力がなければリターンし、入力があるとステ
ップS152に進んでファール球センサ169の入力が
あるか(ファール玉があるか)否かを判別する。ファー
ル玉がなければステップS154で発射数を[+1]だ
け更新(インクリメント)し、ステップS156で発射
数が[32]発未満であるか否かを判別する。
【0073】発射数が[32]発未満のときはリターン
してルーチンを繰り返し、発射数が[32]発になる
と、ステップS158に進んで発射数をクリアする。例
えば、発射数をカウントしている発射数カウンタをクリ
アする。次いで、ステップS160に進んで入賞調整カ
ウンタを[+1]だけ更新する。一方、ステップS15
2でファール球センサ169の入力がある(ファール玉
がある)ときはステップS162に進んで発射数を[−
1]だけ更新してリターンする。ファールになったの
で、発射数に加えないためである。
【0074】ファールスイッチ監視処理 図11は各スイッチ監視処理のステップS58における
ファールスイッチ監視処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。まず、ステップS170でファール球
センサ169の入力があるか(玉がファールになった
か)否かを判別する。玉がファールになっていなければ
リターンし、ファールになっていればステップS172
に進んでファール数を[+1]だけ更新する。このよう
にしてファール数のカウントが行われる。
【0075】特電ゲーム処理 図12はメインルーチンのステップS30における特電
ゲーム処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。まず、ステップS180で継続スイッチ163の有
効時間が[0]であるか否かを判別する。継続スイッチ
163の有効時間は、前述したように変動入賞装置72
の可動片92a、92bの開放終了後の一定時間(例え
ば、可動片92a、92bの開放終了後4秒間)に相当
し、この時間内に特別入賞口93への入賞があった場合
に次のサイクルに移行するのを許可して不正などを防止
するものである。
【0076】継続スイッチ163の有効時間が[0]で
ないときはステップS182で有効時間を[−1]だけ
更新してステップS184に進む。これにより、特電ゲ
ーム処理のサブルーチンを繰り返す毎に有効時間が減少
していく。一方、有効時間が既に[0]のときはステッ
プS182をジャンプしてステップS184に進む。ス
テップS184ではステップによる分岐処理を行う。こ
れは、その後に続くステップS186〜ステップS20
2のどのステップに進むかを判断するものである。
【0077】各分岐先ステップの処理内容は、次の通り
である。 ステップ186:普段動作処理を行う。これは、変動入
賞装置72が大当りでない通常の動作を行うものであ
る。 ステップ188:始動口ウエイト処理を行う。これは、
普通電動始動口75への入賞から2秒後に可動片92
a、92bが開放する構成であるため、普通電動始動口
75に入賞したとき、2秒だけ待機するものである。
【0078】ステップ190:始動口動作処理を行う。
ここでは、普図ゲート73、74を玉が通過した場合に
普通電動始動口75に配置された普通図柄表示器75a
の図柄を変化させ、この数字が特定の値(例えば、
「7」)になると、普通電動始動口75のチューリップ
を電動動作させて一定時間だけ開放(つまり、入賞させ
易い状態になる)するような制御処理を行う。また、普
通電動始動口75に玉が入賞した場合に、変動入賞装置
72の可動片92a、92bが玉を受入れ易い第2状態
(開状態)に変換作動させる。
【0079】ステップ192:特別動作前半動作処理を
行う。例えば、大当りの各サイクルの前半部分で役物装
置にバリエーションを持たせて遊技者を楽しませるよう
な動作をさせる処理を行う。 ステップ194:特別動作後半動作処理を行う。例え
ば、大当りの各サイクルの後半部分で役物装置の作動を
制御する処理を行う。
【0080】ステップ196:始動口動作の継続スイッ
チ有効時間終了監視処理を行う。これは、変動入賞装置
72の可動片92a、92bの開放終了後、一定時間
(例えば、開放終了後4秒間)内に特別入賞口93への
入賞があると、特別遊技を開始させるような構成である
ため、この有効時間が終了するまで継続スイッチ163
の出力を監視するものである。 ステップ198:特別動作前半の継続スイッチ有効時間
終了監視処理を行う。これは、特別動作の各サイクルの
前半部分で上記有効時間が終了するまで継続スイッチ1
63の出力を監視するものである。
【0081】ステップ200:特別動作後半の継続スイ
ッチ有効時間終了監視処理を行う。これは、特別動作の
各サイクルの後半部分で上記有効時間が終了するまで継
続スイッチ163の出力を監視するものである。 ステップ202:ファンファーレ動作処理を行う。これ
は、特別動作の過程でファンファーレを発生してゲーム
の臨場感を高める処理を行うものである。上記ステップ
S186〜ステップS202の何れかのステップを経る
と、メインルーチンにリターンする。
【0082】特別動作前半の継続スイッチ有効時間終了
監視処理および特別動作後半の継続スイッチ有効時間終
了監視処理 図13は特電ゲーム処理のステップS198における特
別動作前半の継続スイッチ有効時間終了監視処理のサブ
ルーチンおよびステップS200における特別動作後半
の継続スイッチ有効時間終了監視処理のサブルーチンを
示すフローチャートである。まず、ステップS210で
確率設定装置102によって設定された確率設定値に基
づいて連続して10回まで大当りが継続して発生する可
能性が高い高確率の普電入賞率とするかどうかを判定す
る判定値を取り出す。
【0083】例えば、確率設定値[6]のときは、
[6]=1/6という大当り確率であるから、6個の乱
数の中の1つの乱数を引いてきて、その乱数が大当りに
相当する値であるか否かを判断することになる。なお、
6個の乱数のうちの1つの乱数が「当り」に相当する。
したがって、確率設定値[6]のときは1/6という極
めて高い確率で「当り」を引くことができる。
【0084】「当り」を引いた場合には、大当りを10
回発生するまで普電入賞率が高確率となる。なお、前述
したように大当り中のみは一旦低確率に戻る。同様に、
確率設定値[5]のときは[5]=1/8の大当り確
率、確率設定値[4]のときは[4]=1/10の大当
り確率、確率設定値[3]のときは[3]=1/15の
大当り確率、確率設定値[2]のときは[2]=1/2
0の大当り確率、確率設定値[1]のときは[1]=1
/30の大当り確率で乱数(判定値)を1つ取り出す。
【0085】次いで、ステップS212で取り出した乱
数(判定値)が大当りであるか(「当り」を引いている
か)否かを判別する。乱数が「当り」のときはステップ
S214に進んで当り図柄(例えば、「77」:ゾロ
目)を設定し、ステップS216で高確率モード中であ
るか否かを判別する。既に、高確率モード中であるとき
はステップS222に進み、高確率モード中でないとき
はステップS218で高確率回数(10回)を設定して
ステップS222に進む。これにより、大当りを10回
発生するまで普電入賞率が高確率となる。一方、取り出
した乱数が「はずれ」を引いているときは、ステップS
220に進んではずれ図柄(例えば、「12」:ゾロ目
以外)を設定し、ステップS222に進む。
【0086】ステップS222では、再度、高確率モー
ド中であるか否かを判別し、今回のルーチンが既に高確
率モード中であるときはステップS224で高確率回数
を[−1]だけ更新(デクリメント)する。このように
して、高確率回数が10回から順次減算されていく。次
いで、ステップS226で高確率フラグを設定するとと
もに、ステップS228で普段動作初期情報を設定して
リターンする。これにより、普電入賞率が高確率になっ
た状態で普段動作が行われる。一方、ステップS222
で今回のルーチンが高確率モード中でないときは、ステ
ップS224、ステップS226をジャンプしてステッ
プS228に進む。すなわち、このときは「はずれ」を
引いたときである。
【0087】普図ゲーム処理 図14はメインルーチンのステップS32における普図
ゲーム処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。まず、ステップS240で処理時間が終了したか否
かを判別する。この処理時間とは、以下のステップS2
44〜ステップS252のそれぞれの処理を実行するの
に要する時間である。処理時間が終了しているときはス
テップS242に進み、ステップによる分岐処理を行
う。
【0088】ここで、通常は処理時間を[0]にしてお
き、ステップS244の普段動作を行う。そして、普図
ゲート73、74に入賞すると、普通図柄表示器75a
の回転図柄をイニシャライズしてステップS246の自
動停止時間終了監視処理の実行のセットと、ステップ移
行時間をセットしてリターンする。次いで、次回のルー
チンに入って、ステップS246の処理時間が経過する
と、ステップS248に進んで図柄当り判定処理を行
う。
【0089】ここでは、普通図柄表示器75aの回転図
柄を停止させるとともに、停止させた図柄について「当
り」あるいは「はずれ」を判定(確認のために内部乱数
のみならず、図柄でも判定)し、「当り」の場合は普通
電動始動口75の開放等の普図当りのイニシャルをして
ステップS252の実行のセットと、ステップ移行時間
をセットしてリターンする。一方、「はずれ」の場合は
ステップS250の実行のセットと、ステップ移行時間
をセットしてリターンする。
【0090】次いで、次回のルーチンに入って、ステッ
プS248の処理時間が経過すると、ステップS250
あるいはステップS252に進んではずれ処理あるいは
当り処理を行う。具体的には、「はずれ」あるいは「当
り」のそれぞれの事後処理(例えば、「当り」の場合で
あれば普通電動始動口75の閉鎖を行う)のイニシャル
と、ステップS244の実行のセットと、ステップ移行
時間[0]をセットしてリターンする。
【0091】このようにして、ステップS244〜ステ
ップS252のそれぞれの処理を実行する。一方、ステ
ップS240で処理時間が終了していないときはステッ
プS254に進んで処理時間を[−1]だけ更新(デク
リメント)してリターンする。
【0092】自動停止時間終了監視処理 図15は普図ゲーム処理のステップS246における自
動停止時間終了監視処理のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。まず、ステップS260で高確率モード
中(すなわち、特別遊技が連続して発生する可能性があ
るモード中)であるか否かを判別し、高確率モード中で
ないときはステップS262に進んで入賞調整カウンタ
が規定値であるか否かを判別する。入賞調整カウンタは
普通電動始動口75への入賞があると、[1]だけ減算
される。入賞調整カウンタ値(初期値は[80H])が
規定値(例えば、[82H])のときは、ステップS2
64に進んで低確率の判定値を設定する。これにより、
普電入賞率が低確率になった状態で普段動作が行われ
る。
【0093】なお、通常は玉の発射数32発で[1]だ
け入賞調整カウンタ値が更新され、また、普通電動始動
口75への入賞で入賞調整カウンタ値が[−1]だけ更
新されるので、入賞調整カウンタ値が規定値よりも小さ
いとき(所定の発射数に対する普通電動始動口75への
入賞数が多いとき)は、普通電動始動口75の開放動作
が行われないように普通図柄表示器75aの回転図柄
(可変表示ゲーム)の判定率を低確率側に変位するよう
な制御が行われる。これに対して、入賞調整カウンタ値
が規定値よりも大きいとき(所定の発射数に対する普通
電動始動口75への入賞数が小さいとき)は、普通電動
始動口75が開放動作するように普通図柄表示器75a
の回転図柄(可変表示ゲーム)の判定率を高確率側に変
位するような制御が行われる。
【0094】すなわち、ステップS260で高確率中の
とき、あるいはステップS262で入賞調整カウンタ値
が規定値より小さいときは何れもステップS270に進
んで高確率の判定値を設定する。これにより、普電入賞
率が高確率になった状態で普段動作が行われる。
【0095】ステップS264あるいはステップS27
0の処理を経ると、次いで、ステップS266に進み、
「当り」であるか否かを判別する。これは、例えば低確
率あるいは高確率のもとで1つの内部乱数を引き、その
値が「当り」、「はずれ」の何れに相当するかを判定し
て行う。引いた乱数が「当り」のときはステップS26
8で停止図柄に「当り」図柄(例えば、「3」、
「5」、「7」の図柄)を設定し、引いた乱数が「はず
れ」のときはステップS272で停止図柄に「はずれ」
図柄(例えば、「3」、「5」、「7」以外の図柄)を
設定してリターンする。
【0096】以上のように、本実施例では玉の発射数
と、普通電動始動口75への入賞数とが比較演算されて
普通図柄表示器75aの回転図柄(可変表示ゲーム)の
判定率が高確率又は低確率に変動制御され、普通電動始
動口75の入賞調整が行われる。したがって、普通電動
始動口75への入賞率を釘調整によらず、何れの遊技機
でも均等に調整することができる。言い換えれば、釘調
整によらず簡単にベース管理が可能になる。すなわち、
普通電動始動口75での入賞調整を行うことができる。
ここで、ベースは次式で表される。 ベース=賞球払出数(客が獲得する玉)/アウト玉数
(ホール側が回収する玉:ただし、大当り中は含まな
い)
【0097】また、変動入賞装置72の可動片92a、
92bの開閉による特別動作の終了時(規定回数の特別
動作を行った後、あるいはパンク時)、設定された確率
で(すなわち、6段階の設定確率で)、1回抽選が行わ
れ、当ったときは規定回数(例えば、10回)の特別動
作が発生し易いように、可変表示ゲームの判定率が高確
率に変更されて普通電動始動口75への入賞率が上が
る。
【0098】なお、この場合は普通電動始動口75への
入賞調整制御は行われない。また、規定回数の特別動作
発生中であっても、特別動作の動作中は可変表示ゲーム
の判定率が一旦低確率に戻され、特別動作終了後、規定
回数の特別動作が発生していなければ、再度高確率に移
行する。
【0099】このように、釘調整によらず、普通電動始
動口75への入賞率を管理して特別動作の連続発生回数
の発生頻度を6段階に設定することによって、普段は遊
べて、ときには出玉が多くなるというように第2種(い
わゆる羽根物)本来のゲーム性を楽しみながら、しかも
第1種の醍醐味(出玉が大)を味わうことができる。な
お、本発明の対象は第2種に属するパチンコ機であるか
ら、特別動作終了後、特別動作を規定回数発生させるか
どうかを抽選する確率を6段階に設定することが技術的
ポイントとなる。
【0100】さらに、釘調整が不要なので、釘曲げを行
う必要がなく、ホールの係員の手間を省くことができ
る。また、玉の流れを規制するために、例えば釘に代え
て樹脂性の部材を採用することができる。これは、コス
ト低下あるいは遊技領域のデザインを斬新なものに変え
れるという効果がある。
【0101】なお、上記実施例では玉貸機を備えていな
いパチンコ遊技機に本発明を適用した例であるが、本発
明は玉貸機を備えたパチンコ遊技機にも適用できるのは
勿論である。また、本発明はパッキーカード方式のパチ
ンコ遊技機にも適用することができる。
【0102】
【発明の効果】本発明によれば、玉の発射数と、特定の
入賞部(始動口)への入賞数とを比較演算して可変表示
ゲームの判定率を高確率又は低確率に変動制御し、特定
の入賞部の入賞調整を行っているので、特定の入賞部へ
の入賞率を釘調整によらず、何れの遊技機も均等に調整
することができ、釘調整によらず簡単にベース管理を行
うことができる。
【0103】また、変動入賞装置の開閉による特別動作
の終了時(規定回数の特別動作を行った後、あるいはパ
ンク時)、設定された確率で(例えば、6段階の設
定)、1回抽選を行い、当ったときは規定回数(例え
ば、10回)の特別動作が発生し易いように、可変表示
ゲームの判定率を高確率に変更して特定の入賞部への入
賞率を上げているので、第2種本来のゲーム性を楽しみ
ながら、しかも第1種の醍醐味を味わうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ遊技機の一実施例の構成
を示す正面図である。
【図2】同実施例の前面操作パネルの斜視図である。
【図3】同実施例の遊技領域を示す図である。
【図4】同実施例のパチンコ遊技機の役物制御系のブロ
ック図である。
【図5】同実施例の制御のメインルーチンを示すフロー
チャートである。
【図6】同実施例の各スイッチの監視処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図7】同実施例の始動口監視処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図8】同実施例の継続スイッチ監視処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図9】同実施例のカウントスイッチ監視処理のサブル
ーチンを示すフローチャートである。
【図10】同実施例の発射スイッチ監視処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図11】同実施例のファールスイッチ監視処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図12】同実施例の特電ゲーム処理のサブルーチンを
示すフローチャートである。
【図13】同実施例の特別動作前半の継続スイッチ有効
時間終了監視処理および特別動作後半の継続スイッチ有
効時間終了監視処理のサブルーチンを示すフローチャー
トである。
【図14】同実施例の普図ゲーム処理のサブルーチンを
示すフローチャートである。
【図15】同実施例の自動停止時間終了監視処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機 11 額縁状前面枠 12 金枠(ガラス枠) 13 遊技盤 14 前面表示パネル 15 前面操作パネル 22 クレジット表示器 23 精算スイッチ 24 上皿玉抜きスイッチ 32 玉貯留皿 34 オーバーフローランプ 35 発射操作ハンドル 36 発射強弱レベルLED 38 P機前面物体検出センサ 72 変動入賞装置 73、74 普通図柄ゲート(特定の入賞検出器) 75 普通電動役物付き始動口(特定の入賞部) 92a、92b 可動片(可動部材) 93 特別入賞口(V入賞口) 94 モード決定図柄表示器 101 役物制御装置(特定入賞部入賞率補正手段、特
別遊技状態発生手段、特別遊技状態終了検出手段、連続
特別遊技判定手段、特別遊技所定回数発生手段) 102 確率設定装置(判定率設定手段) 106 信号入力部 107 信号出力部 111 CPU

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入賞領域を形成する遊技部に設けた特定
    の入賞検出器が、遊技媒体の入賞を検出したことを条件
    に可変表示ゲームを行い、前記可変表示ゲームの所定の
    結果に基づいて遊技媒体を入賞させ易い状態に変換作動
    する特定の入賞部と、 前記可変表示ゲームの判定率を高確率あるいは低確率に
    変動することにより、前記特定の入賞部への遊技媒体の
    入賞を管理する特定入賞部入賞率補正手段と、 前記特定の入賞部への遊技媒体の入賞を条件に、遊技者
    に不利な第1の状態から有利な第2の状態に変換される
    前記遊技部に配設された変動入賞装置と、 前記変動入賞装置内の特定入賞口への入賞に基づいて、
    遊技者に利益を与える特別遊技を発生させる特別遊技状
    態発生手段と、を備えた遊技機において、 前記特別遊技の終了を検出する特別遊技状態終了検出手
    段と、 前記特別遊技状態終了検出手段の出力に基づいて特別遊
    技を所定回数発生させるか否かを判定する連続特別遊技
    判定手段と、 前記連続特別遊技判定手段が特別遊技を所定回数発生さ
    せる場合の判定率を設定する判定率設定手段と、 前記連続特別遊技判定手段の出力に基づいて前記可変表
    示ゲームの判定率を高確率に変動させて、所定回数特別
    遊技が発生するまで継続させる特別遊技所定回数発生手
    段と、を設けたことを特徴とする遊技機。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09155018A (ja) * 1995-12-04 1997-06-17 Kyoraku Sangyo Kk パチンコ機
JP2004267234A (ja) * 2003-03-04 2004-09-30 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2005261979A (ja) * 2005-06-13 2005-09-29 Daiichi Shokai Co Ltd 弾球遊技機
JP2008110268A (ja) * 2008-02-06 2008-05-15 Sophia Co Ltd 遊技用演算処理装置
JP2008149163A (ja) * 2008-02-06 2008-07-03 Sophia Co Ltd 遊技用演算処理装置

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