JP3901083B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機として、遊技球が流下するほぼ円形の遊技領域に、複数の振分口が周設された円盤部材(クルーン)を1個設置し、遊技球が振分口を通過すると当該振分口に対応する図柄を表示装置において表示し、更に遊技球が振分口を通過すると既に表示されている図柄を左にずらして対応する図柄を右に加えて表示し、前々回、前回、そして今回表示された3個の図柄が揃うと、多数の遊技球の払出の得られる特別遊技状態を生起するものが知られている(例えば下記の特許文献1ないし特許文献4参照)。
【0003】
また、下記の特許文献5に示されるように、遊技領域にクルーンを1個備え、遊技球が振分口を通過すると当該振分口に対応する「権利アイテム」(特別遊技状態となるか否かに直接対応するものではなく「確率変動の権利や時短の権利など」の発生に関わるものである。0011段落ないし0015段落、図4等参照)を表示するものも公開されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−333077号公報
【特許文献2】
特開平11−333078号公報
【特許文献3】
特開平11−333079号公報
【特許文献4】
特開平11−333080号公報
【特許文献5】
特開2000−42193号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前者のパチンコ機では、遊技球の振分口通過により2個の図柄が右にずれるので図柄の並びにつき変化に乏しく、しかも結局は1個のクルーンにおいて同じ振分口に3回連続で入賞することのみが当りであって、比較的遊技に幅のないものとなっている。一方、後者のパチンコ機では、特別遊技状態の生起およびこれを示す表示については制御部で内部的に決定されているようであり、パチンコ機にとって重要な特別遊技状態に関し当該表示の面白みを追求することで遊技者の興味向上を図るものとなっている。
【0006】
請求項1に記載の発明は、特別遊技状態の生起ないしこれを示す図柄集合の表示についての決定過程を見せながら、当該決定過程を適度に難しくし、また図柄集合に関し多様な変遷を可能として、遊技者の興味を新しい仕方で向上することのできるパチンコ機を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、遊技球が流下する遊技領域に配置される入賞口と、入賞口からの遊技球を複数の振分口の何れかへ振分ける振分装置と、振分口別に遊技球の通過を検知する検知装置とを含む振分ユニットを複数設けるとともに、振分ユニットの配置に応じて相対的に定められた位置において、振分ユニット毎に決定される図柄を表示する表示装置を設け、
更に、当該図柄の決定を、検知装置により検知された最新の通過に係る振分口の種類に基づいて実行する図柄決定手段と、図柄決定手段により決定された図柄の集合が少なくとも1個の図柄を除き所定態様に該当する特別遊技前状態についての所定条件の充足に対応して、少なくとも所定態様に該当する図柄の一部を当該所定態様に該当しないものに変更する図柄変更手段と、図柄決定手段により決定された図柄の集合が所定態様となると、比較的に多数の遊技球の払出が得られる特別遊技状態を生起する特別遊技状態生起手段とを含む制御装置を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、上記目的に加えて、特別遊技状態の生起ないしこれを示す図柄集合の表示についての決定過程の適度な難しさを、分り易く円滑に実行する目的を達成するため、上記発明において、図柄変更手段における所定条件の充足を、特別遊技前状態についての所定時間の継続、特別遊技前状態についての所定入賞口への入賞、または乱数発生手段から取得した特別遊技前状態についての抽選値が所定値となったこと、の何れかとしたことを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、上記目的に加えて、特別遊技状態の生起決定過程ないし図柄表示を見た目に分り易くまた楽しめるようにする目的を達成するため、上記発明において、表示装置を、対応する図柄の表示部分が振分ユニットに含まれまたは近接するように振分ユニット毎に配置したことを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、上記目的に加えて、特別遊技状態の生起決定に関わる遊技球の振分を面白いものとする目的を達成するため、上記発明において、振分装置を、振分口の周設された円盤部材としたことを特徴とする。
【0011】
なお、本発明は、上記目的に加えて、振分ユニット毎の入賞率やその関連性を調整して、図柄集合の変遷の興味深い新たな遊技性を現出する目的を達成するため、上記発明において、一部の振分ユニットにおける入賞口への入賞を比較的に困難にするとともに、当該入賞口付近から延長された流下路に、他の振分ユニットにおける入賞口を配置し、当該一部の入賞口を狙うと、他の入賞口への入賞も比較的に多くなるようにしたり、一部の振分ユニットにおける入賞口への入賞に基づいて開成する開成装置を、他の振分ユニットにおける入賞口に設けたりしたことをも特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
(1)まず、本発明の実施の第1形態に係るパチンコ機について、全体的な外的構成から説明する。
【0013】
図1は当該パチンコ機1の正面図である。パチンコ機1は、正面上半部に、遊技球が流下する遊技領域2を有している。遊技領域2には、一部図示する釘3,3・・の他、3組の振分ユニット4,5,6が設置されている。また、流下遊技球が集る遊技領域2の下部には、開閉成可能であり、開成時に遊技球の払出につながる入賞を受付ける大入賞口8が配置されている。更に、遊技領域2の下方には、遊技球を載置可能な上皿10および下皿12が配置されており、下皿12の側方には、遊技球の遊技領域2への発射を操作するためのハンドル14が設けられている。
【0014】
(2)次に、振分ユニット4〜6およびその周辺における外的構成について説明する。
【0015】
振分ユニット4は、図2(a)に示すように、遊技球の入賞口40、入賞口40から下方へ延びる遊技球の導入路41、導入路41の下端と連通した空間42、空間42内に設置した円盤部材(クルーン、振分装置)43を備える。なお、空間43の前下部には、7セグメントタイプの表示器44が配置されている。
【0016】
図2(b)に平面図を示す円盤部材43は、5個の振分口45〜49の周設されたものであり、各振分口45〜49の下部に、遊技球の通過により検知信号を発する検知器45a〜49aが設置されている。なお、円盤部材43によって振分装置が構成され、検知器45a〜49aによって、振分口45〜49毎に遊技球の通過を検知する検知装置が構成される。
【0017】
そして、振分ユニット5(6)も、同様に入賞口50(60)、導入路51(61)、空間52(62)、円盤部材53(63)、表示器54(64)、振分口55〜59(65〜69)、検知器55a〜59a(65a〜69a)を備えている。
【0018】
(3)続いて、振分ユニット4〜6を含むパチンコ機1の内的構成について説明する。
【0019】
図3は、パチンコ機1における内的構成の一部を示すブロック図である。パチンコ機1は、全体的な制御を行う、制御装置としての主制御基板70を備えている。主制御基板70は、振分ユニット4の各検知器45a〜49aと、検知信号を受信可能に接続されており、表示器44とその表示を制御可能に接続されている。なお、振分ユニット5,6に関しても同様である。
【0020】
更に、主制御基板70は、大入賞口8からの図示しない遊技球通路に設置される検知器72とも接続されており、大入賞口8への入賞を検知可能である。また更に、主制御基板70は、大入賞口8を開閉成するソレノイド74とも接続されている。加えて、主制御基板70は、遊技店の島設備からパチンコ機1の上皿10または下皿12へ遊技球を払出す払出装置76とも接続されている。
【0021】
主制御基板70は、振分ユニット4の検知器45a〜49aから検知信号を受けると、図4(a)に示すような、図示しない格納手段に格納された対応表へ発信元の検知器45a〜49aの種類を当てはめて、振分口45〜49の種類に対応するように図柄を決定する。即ち、主制御基板70は、検知器45a〜49aにより検知された最新の通過に係る振分口45〜49の種類に基づいて、図柄の決定を実行する。また、主制御基板70は、振分ユニット5,6に関しても同様に図柄の決定をする。従って、主制御基板70は、図柄決定手段を備える。
【0022】
また、主制御基板70により、表示器44〜64において、振分ユニット4〜6毎に決定された図柄が、決定の後で表示される。よって、3個の表示器44〜64をもって、振分ユニットの配置に応じて定められた位置において図柄を表示する表示装置が構成される。
【0023】
加えて、主制御基板70は、検知信号の受信により表示器44〜64における図柄の集合が同じ種類の図柄のみを含む態様(同じ3個の図柄からなる当り図柄、所定態様の一例)となることを把握し、入賞し易く遊技球の払出のある大入賞口8を、所定期間に亘り断続的にソレノイド74に通電することで、所定期間において断続的に開成する。当該所定期間においては、大入賞口8の開成により、閉成時(通常時)に比較して多数の遊技球の払出を得る可能性が高くなる。よって、主制御基板70は、当該所定期間に亘る特別遊技状態を生起する特別遊技状態生起手段を備えている。なお、パチンコ機1において、主制御基板70は、当り図柄の把握により1となり、特別遊技状態に係る所定期間の後で0にクリアされる当りフラグを備えており、当りフラグが1であると特別遊技状態の処理を行うようになっている。
【0024】
更に、主制御基板70は、所定条件の充足としての、特別遊技前状態の所定時間(例えば5分間)の経過を把握するためのタイマ78を備えており、検知信号の受信により表示器44〜64における図柄の集合が同じ種類の図柄を2個含む態様(同じ2個の図柄および異なる1個の図柄からなるリーチ図柄)となることを把握した場合に、当該タイマ78を駆動する。
【0025】
また、主制御基板70は、タイマ78の残存中(所定時間の経過前)において図柄の集合がリーチ図柄に該当しなくなった場合に、タイマ78の駆動を停止して、タイマ78を初期化し、タイマ78の残存中において図柄の集合が別のリーチ図柄に変化した場合に、タイマ78を初期化して、タイマ78を駆動し直す。なお、パチンコ機1において、タイマ78は減算タイマであり、正の初期値が0となると所定時間の経過と判断する。
【0026】
そして、このようなタイマ78により、図柄の集合がリーチ図柄に該当している状態である特別遊技前状態について、所定時間の継続を把握した主制御基板70は、表示器44〜64のうち同じ2個の図柄を表示しているものから一方を選択して、表示している図柄と異なる種類の図柄をランダムに抽出し、抽出した図柄を選択した表示器44等において表示する。即ち、主制御基板70は、同じリーチ図柄を維持する特別遊技前状態についての所定時間の継続に対応して、リーチ図柄のうち揃った部分(同じ部分、当り図柄に該当する部分)の一部を、当該リーチ図柄(当り図柄)に該当しないものに変更する、図柄変更手段を有している。
【0027】
なお、このような図柄の変更によって、リーチ図柄を表示している特別遊技前状態が解除されるものである。但し、パチンコ機1では、変更に係る図柄が変更前における異なる1個の図柄となって別のリーチ図柄を現出する事態を許容するものとなっている(この場合は特別遊技前状態が継続するとして処理することもできるし、特別遊技前状態の解除と同時に別の特別遊技前状態が生起したとして処理することもできる)。更に、パチンコ機1において、図柄の抽出は、主制御基板70が駆動する0〜4のループカウンタ80から抽出した値を、図4(b)のように対応付けることで行う。
【0028】
(4)次に、パチンコ機1の動作面について説明する。
【0029】
パチンコ機1の電源が投入されると、主制御基板70は初期設定を行う。当該初期設定には、主制御基板70が表示器44〜64において3個の図柄からなる初期図柄を表示することが含まれる。なお、パチンコ機1において、初期図柄は図4(a)にない図柄(振分口44〜49に対応付けられた図柄以外の種類の図柄)のみを含むものであり、当り図柄とならない(同種類の図柄のみとなっていない)ものである(例えば「246」)。
【0030】
そして、遊技者によるハンドル14の操作により発射された遊技球が、遊技領域2を流下し、振分ユニット4に係る入賞口44に入賞すると、導入路41を介して空間42に導入され、円盤部材43の上を揺動した後でまたは直接に何れかの振分口44〜49に入る。振分口44〜49に入って通過した遊技球は、対応する検知器45a〜49aによって検知され、検知信号を発生させる。なお、振分口44〜49を通過した遊技球は、島設備の回収に供するために、図示しない遊技球通路によってパチンコ機1の下部裏側に導かれる。
【0031】
主制御基板70は、図5に示すように、特別遊技状態生起中でない限り(ステップ100)、検知器45a〜49aの発生した検知信号の受信を監視する(ステップ102)。検知器45a〜49aの何れかから検知信号を受信した場合には、受信電線の種類(発信元の種類、遊技球の通過した振分口44〜49の種類)に基づいて、表示器44に係る図柄の決定をする(ステップ104)。なお、ステップ104を実行する主制御基板70が、図柄決定手段に相当する。
【0032】
そして、主制御基板70は、決定した図柄を表示するように、表示器44における表示を更新する(ステップ110)。なお、以上の動作は振分ユニット5,6に関しても同様である。
【0033】
また、主制御基板70は、図柄表示の更新に際し、図柄変更処理112や特別遊技状態生起処理114を実行する。なお、パチンコ機1においては、双方の処理とも、図柄決定後であって表示更新前に行う。そして、図6(a)に示すように、ステップ120〜140を含む図柄変更処理112につき実行する主制御基板70が図柄変更手段に相当し、図6(b)に示すように、ステップ150,152を含む特別遊技状態生起処理114につき実行する主制御基板70が特別遊技状態生起手段に相当する。
【0034】
図柄変更処理112を実行する主制御基板70は、特別遊技前状態の所定時間の経過を把握するためのタイマ78が駆動中でなければ(ステップ120でYes)、図柄の集合が表示の更新によって「119」「737」「533」といったリーチ図柄に該当することとなるかを監視する(ステップ122)。リーチ図柄に該当することとなった場合には、タイマ78を駆動し始める(ステップ124)。
【0035】
一方、タイマ78が駆動中である場合には(ステップ120でNo)、図柄の集合が同じリーチ図柄を保っているかをチェックした後(ステップ130)、タイマ78を減算し(ステップ132)、タイマ78が所定時間の経過を示したかを判断する(ステップ134)。
【0036】
所定時間の経過を示し、特別遊技前状態の継続が所定時間に達することを把握すると、リーチ図柄を構成する図柄であって同種のもののうち1個の図柄を選択し、異なる種類への変更を実行する(ステップ136)。これにより、当該1個の図柄が当り図柄に該当しないものに変更され、図柄の集合が変更前のリーチ図柄に該当しないものとなる。なお、図柄の変更は、遊技球の振分口45〜69の通過に関係なく実行される。また、図柄変更後、タイマ78を初期化し、その駆動を停止する(ステップ138)。
【0037】
なお、図柄の集合が同一のリーチ図柄でなくなった場合には(ステップ130でNo)、タイマ78を初期化して停止し、特別遊技前状態についての所定時間の経過把握を止める(ステップ140)。別のリーチ図柄となった場合には、直後の図柄変更処理112においてタイマ72が改めて駆動される(ステップ120,122,124)。
【0038】
一方、主制御基板70は、特別遊技状態生起処理114において、表示器44〜64における図柄の集合が「111」「777」といった当り図柄となるか否かを判断する(ステップ150)。そして当り図柄となる場合には、当りフラグを1とし、特別遊技状態を生起するように指令する(ステップ152)。主制御基板70は、別処理において、当りフラグが1であると、図柄表示の更新後(当り図柄の表示後)からの所定期間において、大入賞口8の断続的開成を指令し、特別遊技状態を生起する。
【0039】
なお、パチンコ機1では、初期図柄を構成する図柄をもって当り図柄を表示することはなく、従って初期図柄表示状態から遊技を始めても、遊技球を各入賞口40〜60へ入賞させ、同じ図柄に対応する振分口44〜49,54〜59,64〜69の通過を勝取り、各表示器44〜64において図柄表示の更新を得ることで、当り図柄の表示ないしは特別遊技状態を獲得することができるものとなる。
【0040】
更に、主制御基板70は、大入賞口8に係る検知器72から検知信号を受けると、検知信号の受信毎(大入賞口への1回の入賞毎)に定められた数(例えば15個)の遊技球を払出すよう、払出装置76に指令する。よって、特別遊技状態においては、入賞し易い位置の大入賞口8が開成し、入賞毎に15個等といった比較的多数の遊技球の払出を、上皿10もしくは下皿12において受け得る。
【0041】
また、主制御基板70は、特別遊技状態に係る所定期間の経過(大入賞口8の所定回数の開成の完了)を判断し、当りフラグを0として特別遊技状態でない(通常の)処理をするようにする。なお、当りフラグのクリアに伴って、表示器44〜64において初期図柄と同様である3個の図柄を表示するようにする。
【0042】
(5)第1形態のパチンコ機1では、次に示すような効果を奏する。
【0043】
即ち、パチンコ機1では、遊技球が流下する遊技領域2に配置される入賞口40(50,60)と、入賞口40等からの遊技球を複数の振分口45〜49(55〜59,65〜69)の何れかへ振分ける円盤部材43(53,63)と、振分口45等のそれぞれにおける遊技球の通過を検知する検知器45a〜49a(55a〜59a,65a〜69a)とを含む振分ユニット4(5,6)を複数設けるとともに、振分ユニット4〜6の配置に応じて相対的に定められた位置において、振分ユニット4〜6毎に決定される図柄を表示する表示器44〜64を設け、更に、当該図柄の決定を検知器45a等により検知された最新の通過に係る振分口45等の種類に基づいて実行する図柄決定手段と、図柄決定手段により決定された図柄の集合がリーチ図柄に該当する状態である特別遊技前状態についての所定条件の充足に対応して当り図柄の一部であるリーチ図柄中の同じ図柄を当該当り図柄に該当しないものに変更する図柄変更手段と、図柄決定手段により決定された図柄の集合が同種類のみからなるという所定態様であると比較的に多数の遊技球の払出が得られる特別遊技状態を生起する特別遊技状態生起手段とを含む主制御手段70を設けたため、特別遊技状態の生起ないしこれを示す図柄の集合の表示についての決定過程を、遊技球の振分口45〜69の通過という形で見せ、しかも何れの状態であっても振分ユニット4〜6毎に配された表示器44〜64の図柄がそれぞれ変更可能であるというように図柄の集合に関し多様な変遷を可能とし、更に特別遊技状態を獲得できそうな特別遊技前状態において所定条件の充足がなされる前に特定の振分口45〜69の遊技球通過を得ることを要することとして遊技に適度な難しさを付与し、遊技者の興味を新しい仕方で向上することができる。
【0044】
なお、特別遊技前状態において所定条件の充足がなされると特別遊技前状態がほぼ解除されるようにしたことで、振分口45〜69の数を減らす等、振分における確率を向上することができるし、特別遊技状態につき当該解除の危険を乗越えて得たという価値、めりはりないし面白みを与えることができる。
【0045】
また、パチンコ機1では、図柄変更手段における所定条件の充足を、特別遊技前状態についての所定時間の継続としたため、特別遊技状態の生起を得るためには所定時間の経過前に図柄を揃えることに注力すれば良く、特別遊技状態の生起ないしこれを示す図柄集合の表示についての決定過程の適度な難しさを、分り易く円滑に実行することができる。
【0046】
更に、パチンコ機1では、表示器44〜64を、対応する図柄の表示部分が振分ユニット4〜6に近接するように当該部分毎に配置したため、遊技球の振分およびこれに対応した図柄の表示が見易いものとすることができ、また特別遊技状態の生起決定過程を見せながら多様な図柄集合の変遷を可能としたコンセプトを体現させて遊技者の興味を喚起するものとすることができる。
【0047】
加えて、パチンコ機1では、振分口45〜69の周設された円盤部材43〜63をそれぞれ設けたため、振分に際し遊技球が円盤部材43等の上を回転しあるいは揺動するようにすることができ、何れの振分口45〜49等に入るかや遊技球の動き等を楽しんでもらえるものとなる。
【0048】
(6)次に、本発明の実施の第2形態に係るパチンコ機について、第1形態との相違点を中心に説明する。
【0049】
図7は当該パチンコ機の遊技領域82を示す正面図である。遊技領域82において、入賞口40〜60は、上向き三角形の頂点にそれぞれ配置されている(山型配置)。なお、ここでは入賞口50を上に配置し、入賞口40を左に、入賞口60を右に配置している。また、入賞口40〜60に対応する振分ユニット4〜6や表示器44〜64も配されている。
【0050】
更に、釘83が、入賞口50への入賞を比較的に困難にするように配置されている。なお、入賞口50に近接され、互いの幅を例えば遊技球直径強程度に狭くされた3本の釘83aが、特に入賞口50への入賞を困難にしている。
【0051】
加えて、釘83が、上方の入賞口50の付近から左下方へ延長される流下路A,B等を形成しており、流下路A等に、入賞口40が位置することとなっている。なお、入賞口50の付近から見て右下方における流下路ないし入賞口60も、同様に構成されている。
【0052】
このような遊技領域82にあっては、入賞口50へ左から入賞するように、遊技球の流下路Cにおける流下を狙うと、釘83a等によって、流下路A等における流下も発生し、入賞口40への入賞も比較的多くなる。なお、入賞口50への右側からの入賞を狙うと、釘83a等によって、入賞口60への入賞が比較的多くなる。
【0053】
また、主制御基板70は、振分ユニット4,6に係る表示器44,64の図柄が同種類となった場合(リーチ図柄のうち特定のものである場合)にタイマ78を駆動して特別遊技前状態に係る所定時間の継続を把握し、当該継続があったときに、表示器44,64の図柄のうちの一方を異なる図柄に変更する。この変更を実行する主制御基板70が、第2形態に係る図柄変更手段に相当する。なおこの場合、特別遊技前状態について図柄の集合が少なくとも表示器54の図柄を除き当り図柄に該当するものとして処理することもでき、所定条件について図柄の集合が少なくとも表示器54の図柄を除き当り図柄に該当しかつ所定時間継続したときとして処理することもできる。
【0054】
第2形態のパチンコ機では、振分ユニット5における入賞口50への入賞を釘83によって比較的に困難にするとともに、入賞口50付近から延長された流下路A等に、振分ユニット4,6における入賞口40,60を配置し、入賞口50を狙うと、入賞口40,60への入賞も比較的に多くなるようになっているため、表示器44,64における図柄を揃え、表示器54の図柄も揃えようとして入賞口50への入賞を狙い、入賞口40,60へ入賞してしまって図柄の揃いが崩れる危険性を超えて図柄が揃い、当り図柄を獲得する、といったような楽しみを現出することができ、換言すれば特別遊技状態の決定過程を見せるものであり、かつ図柄の変更可能性に付随性を持たせることにより図柄が揃う一歩手前で揃え難く、揃ったときの達成感が興味深いものとなるパチンコ機を提供することができる。
【0055】
また、第2形態のパチンコ機では、表示器44,64の図柄が同種類となった特別遊技前状態に係る所定時間の継続に対応して、表示器44,64の図柄のうちの一方を異なる図柄に変更する図柄変更手段を有しているため、時間制限によっても図柄を揃え難くすることができ、揃うまでの難関を多様なものとして、難関突破の達成感の面白いパチンコ機を提供することができる。
【0056】
(7)続いて、本発明の実施の第3形態に係るパチンコ機について、第1形態との相違点を中心に説明する。
【0057】
図8は当該パチンコ機の遊技領域92を示す正面図である。遊技領域92において、入賞口40〜60は、横向き三角形の頂点にそれぞれ配置されている。なお、ここでは入賞口40を上に、入賞口60を下に、入賞口50を右に配置している。また、入賞口40〜60に対応する振分ユニット4〜6や表示器44〜64も配されている。
【0058】
更に、入賞口60には、入賞口40への入賞に基づいて開成する開成装置(チューリップ)94が付設されており、入賞口50には、入賞口60への入賞に基づいて開成する開成装置(チューリップ)96が付設されている。なお、釘93aが、開成装置94閉成時に入賞口60への入賞を不可能とするため、開成装置94の上方近傍に配されており、釘93bが、開成装置96閉成時に入賞口50への入賞を不可能とするため、開成装置96の上方近傍に配されている。
【0059】
また、各導入路41,61には、図示しない遊技球の検知器が設置されており、主制御基板70と接続されている。主制御基板70は、当該検知器からの検知信号により入賞口40,60への入賞を把握する。一方、開成装置94,96には図示しないソレノイドが設置されていて、主制御基板70は当該ソレノイドに通電することにより開成装置94,96を開成可能であり、通電しないことにより閉成可能である。主制御基板70は、入賞口40,60への入賞を把握すると、対応する開成装置94,96を開成する。なお、ここでは開成装置94,96を所定回に亘り断続的に開成する。
【0060】
このような遊技領域92においては、入賞口40への入賞を得ないと入賞口60への入賞が得られない。また、入賞口60への入賞を得ないと入賞口50への入賞が得られない。従って遊技者は、入賞口40,60,50を順番に狙いながら、各円盤部材43〜63での振分により当り図柄を獲得しようとする。
【0061】
また、主制御基板70は、振分ユニット5,6に係る表示器54,64の図柄が同種類となった場合に、タイマ78を駆動して特別遊技前状態に係る所定時間の継続を把握し、当該継続があったときに、表示器54,64の図柄のうちの一方を異なる図柄に変更する。この変更を実行する主制御基板70が、第3形態に係る図柄変更手段に相当する。
【0062】
第3形態のパチンコ機では、振分ユニット4,6における入賞口40,60への入賞に基づいて開成する開成装置94,96を、振分ユニット6,5における入賞口60,50に設けたため、表示器44の図柄の更新を顧みず入賞口40への入賞により入賞口60を開成し、表示器64の図柄の更新を顧みず入賞口60への入賞により入賞口50を開成し、入賞口50等への入賞をもって表示器44〜64の図柄を揃えて特別遊技状態の生起を得るといった、開成装置94,96と振分との組合せによる興味深い遊技を提供することができる。
【0063】
また、第3形態のパチンコ機では、表示器54,64の図柄が同種類となった特別遊技前状態に係る所定時間の継続に対応して、表示器54,64の図柄のうちの一方を異なる図柄に変更する図柄変更手段を含んでいるため、入賞口40,60,50の順で入賞を狙ううちに表示器54,64の図柄のみが揃ってしまい、後はじっくりと入賞口40のみを狙うだけとなってしまって、特別遊技状態が極簡単ないしは単調に得られる事態を防止することができ、適度な困難性による興味の維持を図ることができる。なお、入賞を本来の入賞口40,60,50の順で狙ってもらえ、イレギュラーな遊技性を防止することができる、という効果も奏し得る。
【0064】
(8)更に、本発明の実施の第4形態に係るパチンコ機について、第1形態との相違点を中心に説明する。
【0065】
図9は当該パチンコ機の遊技領域102を示す正面図である。遊技領域102において、入賞口40〜60は、上向き三角形の頂点にそれぞれ配置されている。なお、ここでは入賞口50を上に、入賞口40を左に、入賞口50を右に配置している。また、入賞口40〜60に対応する振分ユニット4〜6や表示器44〜64も配されている。
【0066】
更に、入賞口50には、入賞口40,60への入賞に基づいて開成する開成装置104が付設されている。なお、開成装置104の1入賞における開成回数は、入賞口40について1回、入賞口60について2回に設定されている。また、釘103aが、開成装置104閉成時に入賞口60への入賞を不可能とするため、開成装置104の上方近傍に配されている。
【0067】
加えて、各導入路41,61には、図示しない遊技球の検知器が設置されており、主制御基板70と接続されている。主制御基板70は、当該検知器からの検知信号により入賞口40,60への入賞を把握する。一方、開成装置104には図示しないソレノイドが設置されていて、主制御基板70は当該ソレノイドに通電することにより開成装置104を開成可能であり、通電しないことにより閉成可能である。主制御基板70は、入賞口40,60への入賞を把握すると、対応する開成装置104を開成する。なお、ここでは開成装置104を上記所定回数だけ開成する。
【0068】
このような遊技領域92においては、入賞口40,60への入賞を得ないと入賞口50への入賞が得られない。従って遊技者は、入賞口40,60を狙いながら、各円盤部材43〜63での振分により当り図柄を獲得しようとする。
【0069】
また、主制御基板70は、振分ユニット4,6に係る表示器44,64の図柄が同種類となった場合に、タイマ78を駆動して特別遊技前状態に係る所定時間の継続を把握し、当該継続があったときに、表示器44,64の図柄のうちの一方を異なる図柄に変更する。この変更を実行する主制御基板70が、第4形態に係る図柄変更手段に相当する。
【0070】
第4形態のパチンコ機では、振分ユニット4,6における入賞口40,60への入賞に基づいて開成する開成装置104を、振分ユニット5における入賞口50に設けたため、表示器44,64の図柄の更新を顧みず入賞口40,60への入賞により入賞口50を開成し、入賞口50等への入賞をもって表示器44〜64の図柄を揃えて特別遊技状態の生起を得るといった、開成装置104と振分との組合せによる興味深い遊技を提供することができる。
【0071】
また、第4形態のパチンコ機では、表示器44,64の図柄が同種類となった特別遊技前状態に係る所定時間の継続に対応して、表示器44,64の図柄のうちの一方を異なる図柄に変更する図柄変更手段を備えているため、時間制限においても図柄を揃え難くすることができ、揃うまでの難関を同様な入賞手順に係る多様なものとして、難関突破の達成感の面白いパチンコ機を提供することができる。
【0072】
(9)なお、主に上記形態を変更してなる、本発明の他の形態を例示する。
【0073】
所定条件の充足を、特別遊技前状態についての所定入賞口への入賞とする。即ち、遊技領域に所定入賞口を設け、当該入賞を把握した主制御基板が特別遊技前状態において図柄を変更する等する。なお、特別遊技前状態以外において所定入賞口への入賞があった場合でも図柄を変更するようにしても良いし、特別遊技前状態において所定入賞口への入賞があった場合に図柄を変更し、特別遊技前状態以外において所定入賞口への入賞があった場合に図柄を変更しないようにしても良いし、所定入賞口を特別遊技前状態等の所定の状態においてのみ開成するようにしても良い。
【0074】
また、所定条件の充足を、乱数発生手段から取得した特別遊技前状態についての抽選値が所定値となったこととする。即ち、主制御基板が駆動する当該抽選値のためのループカウンタを設定し、特別遊技前状態の生起時といったタイミングで主制御基板が抽選値を抽出し、抽選値が所定値であることを判断した主制御基板が図柄の変更を行う等する。なお、乱数発生手段として既存のループカウンタを利用しても良いし、乱数発生手段を主制御基板の回路において構成しても良い。
【0075】
更に、所定条件の充足を、上記条件の複合したものとする。即ち、特別遊技前状態についての所定時間の継続後の所定入賞口への入賞、所定入賞口への入賞に基づく抽選値の取得、これらの事象があってから所定時間経過したこと、所定入賞口への入賞後から所定時間経過したこと等をもって所定条件の充足とする。加えて、所定条件の充足を、所定入賞口への複数の入賞、複数の所定入賞口への入賞、当り図柄に該当しない図柄が所定種類となったこと等とする。これらのように所定条件の充足を変化することで、様々な遊技性を持つパチンコ機を提供することができる。
【0076】
また、特別遊技前状態の継続時間、これを所定時間から引いた所定時間経過に至るまでの残余時間等の所定条件ないしこれに関する情報を、図柄の表示装置等と共通のまたは別体の各種表示器やディスプレイ等(条件報知装置)で報知する。あるいは、当該条件報知装置を、所定入賞口における点滅可能な発光体(特別遊技前状態中のみ点滅または常時点滅等)や、抽選値またはこれに対応する抽選図柄を表示する抽選表示装置等とする。これらによれば、所定条件ないしその充足を分り易く報知して遊技に役立ててもらうことができる。
【0077】
加えて、リーチ図柄もしくはこのうちの揃った図柄の点滅といったような、特別遊技前状態の報知手段(状態表示装置)を、他の表示装置等と共通にあるいは独立して設けることもできる。この場合、遊技者は特別遊技前状態にあることを明確に把握することができ、遊技に役立ててもらうことができる。
【0078】
一方、図柄の変更に際し、当り図柄に該当する図柄のうち複数の(全部の)図柄を、変更前の図柄に該当しないように変更する。また、図柄の変更に際し、初期図柄を構成する図柄と同様の図柄を用いる。更に、図柄の変更に際し、他のリーチ図柄となることを許容しないようにする。また更に、2個の図柄において表示装置を構成し、特定種類の図柄(例えば「3」「7」)の揃いを当り図柄とし、特定種類の図柄が(特定位置において)1個表示されている場合を特別遊技前状態とする。また、4個以上の図柄において表示装置を構成し、1個(2個・・)の図柄を除き当り図柄に該当する場合を特別遊技前状態とする。更に、図柄の変更に際し、結果的に当該リーチ図柄に再度該当する場合が(比較的に低確率ながら)あることを許容するようにする(所定条件の充足があっても図柄の変更をしないときがあるようにする)。これらによれば、図柄表示ないし図柄変更に関し、様々なバリエーションのパチンコ機を提供することができる。
【0079】
各入賞口の配置と特別遊技前状態ないし所定条件との組合せを、第1形態のパチンコ機における入賞口の配置で左右の表示器の図柄が揃い所定時間継続した場合に所定条件の充足としたり、第2形態のパチンコ機における入賞口の配置で左中の表示器の図柄が揃い所定時間継続した場合に所定条件の充足としたりする等、自由に変更する。これにより、各入賞口の入賞率(の関連)と特別遊技前状態ないし所定条件に係る図柄との組合せを調整し、様々な遊技性のパチンコ機を提供することができる。
【0080】
なお、第3形態のパチンコ機における入賞口の配置で上下の表示器の図柄が揃い所定条件が充足した場合に揃った図柄を変更するものとすると、通常揃えていく順番(所定態様に該当させていく順番)において少なくとも1個の図柄を除き所定態様に該当することとなった場合に、その順番に合った状態で図柄を変更するものとなり、第2形態のように入賞率による難しさと図柄変更による難しさとが合致した遊技性を提供することができる。
【0081】
逆に、第2形態のパチンコ機における入賞口の配置で上左または上右の表示器の図柄が揃い所定条件が充足した場合に揃った図柄を変更するものとすると、第3形態のように右または左の入賞口につき上を簡単に避けて狙われる事態を防止し、興味あるいは遊技性の維持を図れるパチンコ機とすることができる。この点、第4形態についても同様である。
【0082】
図柄として麻雀牌といった他の記号を採用する。図柄ないし振分ユニットの数を、2個あるいは4個以上とする。当り図柄(特別遊技状態の生起と対応する図柄の集合)を、特定の順序における異なる種類の図柄の集合とする。上記形態において、一部の振分ユニットに係る振分口に対応する図柄を「2,4,6,7,8」とするというように、振分ユニットによって図柄の種類を相違させる。または振分ユニットに係る振分口に対応する図柄を「3,5,7,7,7」とするというように、異なる振分口に同一の種類の図柄を対応付ける。あるいは、初期図柄を振分口に対応させた図柄とする。または、初期図柄と特別遊技状態後の図柄集合とを相違させる。これらによって、図柄表示の雰囲気あるいは図柄集合の変遷を変化させることができ、表示態様に関し様々な種類のパチンコ機を提供することができる。
【0083】
入賞口を山型配置した場合に、図柄を、左右の順序は変えないで横一直線に配置したり、入賞口を横三角形状に配置した場合に、図柄を、上下の順序を左右の順序として横一直線配置したりする等、振分ユニットの配置と図柄配置とを、対応付け可能な範囲で相違させる。この場合も、振分ユニットの配置に応じて図柄の配置が相対的に定まり、振分と図柄表示とを関連付けて楽しめるし、表示パターンを更なる増加を図ることもできる。
【0084】
上記形態において2個の図柄が揃うとき等のように図柄の一部が当り図柄を構成するものとなった場合(特にあと1個揃うと当り図柄となる場合)、図柄あるいは揃った図柄を特殊態様(例えば点滅)で表示し、または主制御基板等により電飾ないし発音を特殊態様(例えば激しい点滅ないし特殊音楽の発音)にする。これにより、図柄の集合が当り図柄となりそうな表示(リーチ表示)を盛り上げることができ、当該状況を遊技者に楽しんでもらうことができる。
【0085】
表示装置を、ドット表示器等とする。また、表示装置を、振分ユニット毎の表示器として設けず、複数の図柄を表示可能な単一または複数のディスプレイとして設ける。これらによっても、図柄表示の雰囲気等を変化することができる。また、特に後者にあっては、主制御基板における処理を変えず、ディスプレイのみを変えて、図柄表示をまとめて変化させることができる。
【0086】
入賞口を単一の遊技球通路の分岐口とし、あるいは飾り部材の付設したものとする。振分装置を円盤部材とせず、空間内における個別あるいは共通の入賞口等とする。または釘や役物等で囲った部分を空間とし、釘等の間を比較的狭く空けた部分を入賞口とし、空間内に振分口を配する。これらによれば、入賞口ないし振分口における遊技球の流下態様を変化させることができ、流下態様に関し様々な種類のパチンコ機を提供することができる。
【0087】
主制御基板を制御(機能、手段)毎に複数の基板または素子に分割し、あるいは表示装置に主制御基板と同等の基板を搭載する。これらにより、上記形態と同様の制御を分散して行う制御装置を構成することができる。また、検知装置につき、検知孔を複数備えた検知器を採用する。これにより、検知器の数が減少して取扱い易くなる。更に、特別遊技状態として、入賞に基づき大入賞口を開成させる権利入賞口を制御装置により開成するもの等を採用することができる。この場合にも遊技者は比較的に多数の遊技球の払出を得ることが可能である。加えて、タイマを増加するものとしたり、特別遊技前状態につきフラグをもって生起の有無を把握したりする等、各種処理を同等なものに変える。また同様に、図柄変更処理や特別遊技状態生起処理につき、図柄表示の直後に行う等、処理順を変える。このような場合にも図柄決定過程を明らかながら多様で適度に難しいものとすることができる。
【0088】
各種開成態様につき、1回のみ開成するものや、長時間開成するもの、開成回数ないし制御装置の抽選により開成時間の変化するもの、あるいは閉成時にも比較的に困難ではあるが入賞が可能であるもの等とする。また、入賞可能性の調整を、風車やステージまたは釘を含めこれらの組合せ等で行う。または、振分ユニットに係る入賞口に付設された開成装置を開成させる専用の開成入賞口を独立して設ける。これらによっても、流下態様に関し様々な種類のパチンコ機を提供することができる。
【0089】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技球が通過した振分口の種類に応じて図柄決定手段により決定される図柄の集合をもって特別遊技状態か否かを適宜特別遊技状態生起手段により制御するとともに、特別遊技前状態における所定条件の充足によって特別遊技前状態を脱することがあるように図柄変更手段により図柄を変更する制御をすることで、特別遊技状態の生起ないしこれを示す図柄集合の表示についての決定過程を見せながら、図柄集合に関し多様な変遷を可能とし、また当該決定過程を適度に難しくして、遊技者の興味を新しい仕方で向上することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1形態に係るパチンコ機の正面図である。
【図2】図1のパチンコ機における(a)振分ユニットを示す正面図、(b)円盤部材および検知器を示す平面図である。
【図3】図1のパチンコ機における内部機構の一部を示すブロック図である。
【図4】図1のパチンコ機における(a)振分ユニット毎の振分口に係る検知器の種類と、当該検知器からの検知信号を受けた場合に表示する図柄の種類との対応を示す表、(b)ループカウンタの抽出値と変更後の図柄との対応を示す表である。
【図5】図1のパチンコ機における動作の一部を示すフローチャートである。
【図6】図5における(a)図柄変更処理(b)特別遊技状態生起処理に係る動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2形態に係るパチンコ機の遊技領域についての模式図である。
【図8】本発明の第3形態に係るパチンコ機の遊技領域についての模式図である。
【図9】本発明の第4形態に係るパチンコ機の遊技領域についての模式図である。
【符号の説明】
1・・パチンコ機、2,82,92,102・・遊技領域、3,83,83a,93,93a,93b,103,103a・・釘、4,5,6・・振分ユニット、8・・大入賞口、40,50,60・・入賞口、41,51,61・・導入路、42,52,62・・空間、43,53,63・・円盤部材(振分装置)、44,54,64・・表示器(表示装置)、45〜49,55〜59,65〜69・・振分口、45a〜49a,55a〜59a,65a〜69a・・検知器(検知装置)、70・・主制御基板(制御装置)、72・・検知器、74・・ソレノイド、76・・払出装置、78・・タイマ、80・・ループカウンタ、94,96,104・・開成装置、A,B,C・・流下路。

Claims (4)

  1. 遊技球が流下する遊技領域に配置される入賞口と、入賞口からの遊技球を複数の振分口の何れかへ振分ける振分装置と、振分口別に遊技球の通過を検知する検知装置とを含む振分ユニットを複数設けるとともに、
    振分ユニットの配置に応じて相対的に定められた位置において、振分ユニット毎に決定される図柄を表示する表示装置を設け、
    更に、当該図柄の決定を、検知装置により検知された最新の通過に係る振分口の種類に基づいて実行する図柄決定手段と、
    図柄決定手段により決定された図柄の集合が少なくとも1個の図柄を除き所定態様に該当する特別遊技前状態についての所定条件の充足に対応して、少なくとも所定態様に該当する図柄の一部を当該所定態様に該当しないものに変更する図柄変更手段と、
    図柄決定手段により決定された図柄の集合が所定態様となると、比較的に多数の遊技球の払出が得られる特別遊技状態を生起する特別遊技状態生起手段と
    を含む制御装置を設けた
    ことを特徴とするパチンコ機。
  2. 図柄変更手段における所定条件の充足を、特別遊技前状態についての所定時間の継続、特別遊技前状態についての所定入賞口への入賞、または乱数発生手段から取得した特別遊技前状態についての抽選値が所定値となったこと、の何れかとしたことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
  3. 表示装置を、対応する図柄の表示部分が振分ユニットに含まれまたは近接するように振分ユニット毎に配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパチンコ機。
  4. 振分装置を、振分口の周設された円盤部材としたことを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載のパチンコ機。
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