JP2010178806A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】特定領域を狙い得る部位を案内レールに近接配置して遊技進行を判りやすくしながらも、小当たり種別を確認してから打ち出し始めても間に合わず、時短付き小当たりの当選時にだけ特定領域を狙う狙い打ちをし得ないようにした弾球遊技機を提供する。
【解決手段】パチンコ遊技機10は、遊技領域52に、案内レール55を介して打ち出された遊技球が特定領域8に到達するまでの時間を比較的長く要して所定の有効期間内に特定領域に入賞させることを難しくする遅延ルートG2を含む遊技球案内部Gを備える。このため、特定領域を狙い得る部位を案内レール側に近く配置して遊技進行を判りやすくしながらも、抽選結果を確認してから打ち出し始めても特定領域への入球が間に合わなくなるようにすることができる。
【選択図】図1
【解決手段】パチンコ遊技機10は、遊技領域52に、案内レール55を介して打ち出された遊技球が特定領域8に到達するまでの時間を比較的長く要して所定の有効期間内に特定領域に入賞させることを難しくする遅延ルートG2を含む遊技球案内部Gを備える。このため、特定領域を狙い得る部位を案内レール側に近く配置して遊技進行を判りやすくしながらも、抽選結果を確認してから打ち出し始めても特定領域への入球が間に合わなくなるようにすることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、パチンコ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に超熟練者による攻略法を有効に抑止し得る構造を備えた弾球遊技機に関する。
弾球遊技機として様々な機種のパチンコ遊技機が親しまれている。従来のパチンコ遊技機の中には、遊技盤上に形成された始動口へ遊技球が落入すると、その結果としてランダムに抽選値が取得されるものがある。取得された抽選値は保留球として、例えば最大4個まで一時記憶される。保留球は順次1つずつ読み出される。読み出された抽選値は当否判定され、特別図柄と呼ばれる図柄が変動表示され、特別図柄の停止表示態様により当否判定の結果が遊技者に報知される。
当たり態様にて特別図柄が停止表示されると、所謂「大当たり」として特別遊技に遊技状態が移行する。特別遊技は、複数回の単位遊技で構成される。遊技盤上に形成される大入賞口は単位遊技の開始時に開放される。単位遊技はその開始から、所定の上限時間、例えば30秒間経過するか、或いは単位遊技中において遊技球が大入賞口へ例えば9球以上入賞したときに終了する。このとき大入賞口も一旦閉鎖される。単位遊技中において、大入賞口内に遊技球が入球していれば、単位遊技は次の単位遊技へと継続される。このとき再び大入賞口は開放される。単位遊技は所定回数、例えば15回を限度として継続され得る。遊技球が大入賞口に落入すると、通常よりも多くの遊技球が賞球として払い出される。
一般的な遊技者は多くの賞球を獲得するために大入賞口を開放させる、すなわち、特別遊技に遊技状態を移行させることを目的として遊技を行う(例えば、特許文献1参照)。
弾球遊技機の中には、特別遊技が終了した後にも、所謂「時短(時間短縮)」とも呼ばれる遊技者に有利な特定遊技に遊技状態を移行させるものもある(例えば、特許文献2参照)。この時短状態に移行すると、始動口の入口が拡開しやすくなり、結果として、遊技球が始動口に入球しやすくなる。時短は、例えば、特別図柄が所定回数変動するまで継続する。以下、時短のような特定遊技の実行期間を決定づける図柄変動回数のことを「継続回数」と呼ぶ。継続回数は一定であってもよいし、特定遊技ごとに様々な回数に設定されてもよい。
遊技者は、特別図柄の変動表示が開始されると、その停止によって示される抽選の結果を待つという心理状態になりやすい。このため、第1種のパチンコ遊技機のように遊技者の技量があまり問われない遊技機の場合には、技量を競うという遊技本来のあるべき姿が失われつつある。これは、昨今、技量に自信を持つ遊技者が遊技離れを起こす主因となっている。
このような背景から、遊技球が始動口だけでなく「特定領域」にも入球したことを条件として大当たりを発生させることにより、弾球遊技機の技術介入性を高める方法も提案されている。より具体的には、
S1.遊技球を始動口に入球させる。
S2.特別図柄は、所定の確率にて「小当たり」を示す態様にて停止表示される。
S3.小当たりとなると、遊技領域中に形成される特定領域を遊技球が入球可能となる。
S4.遊技球を特定領域に入球させる。
というプロセスを経て、大当たり(以下、このようなタイプの大当たりのことを「小当たり発展大当たり」と呼ぶ)が発生する。小当たりの発生確率を高く設定すれば、特定領域に遊技球を入球させる技量の有無により受益機会が変化する。以下、小当たりの発生確率を「小当たり確率」とよび、大当たりの発生確率を「大当たり確率」と呼ぶ。
S1.遊技球を始動口に入球させる。
S2.特別図柄は、所定の確率にて「小当たり」を示す態様にて停止表示される。
S3.小当たりとなると、遊技領域中に形成される特定領域を遊技球が入球可能となる。
S4.遊技球を特定領域に入球させる。
というプロセスを経て、大当たり(以下、このようなタイプの大当たりのことを「小当たり発展大当たり」と呼ぶ)が発生する。小当たりの発生確率を高く設定すれば、特定領域に遊技球を入球させる技量の有無により受益機会が変化する。以下、小当たりの発生確率を「小当たり確率」とよび、大当たりの発生確率を「大当たり確率」と呼ぶ。
また、特別遊技終了後、始動口に遊技球が入球しやすい時短に移行すると、継続回数に到達する前に上記S1、S2、S3、S4のプロセスを経て再度の小当たり発展大当たりが発生しやすくなる。時短は小当たりが発生しやすい遊技状態であるといえる。この結果、時短が途切れずに小当たり発展大当たりが連発する状態、所謂「連チャン」状態となることがある。小当たり確率を90%といった高確率に設定すれば、遊技球を特定領域に入球させる技量の有無が決定的な受益格差を生じる。このため、設計によっては、技量に優れていなければ連チャンを楽しめないという遊技性となってしまう。弾球遊技機の興趣を高める上で技術介入性は重要であるが、技術介入性が高すぎる弾球遊技機は技量に乏しい遊技者から敬遠されかねない。
そこで、本出願人は、特別遊技終了後、必ず時短に移行するのではなく、所定の確率(以下、「移行確率」と呼ぶ)で時短に移行するように設定することにより、技量に優れていても長期にわたって連チャンするとは限らないように処置する必要性を認識した。その上で、「時短付き小当たり」と「時短無し小当たり」の2つの小当たりを定義し、時短付き小当たりから小当たり発展大当たりとなったときだけ、特別遊技終了後に時短に移行させるという方法に想到した。このような方法によれば、特別遊技後に時短に移行するとは限らないため、過度に長い連チャンが発生する可能性を相当程度抑制できると考えられる。また、「移行確率」の導入により、特定領域への入球が過度に困難な設計としなくてもよいため、技量に自信のある遊技者もそうでない遊技者も楽しめる遊技性を実現できる。
しかし、更に考察を進めると、時短付き小当たりのときには特定領域を狙い、時短無し小当たりのときには敢えて特定領域を狙わないという攻略法を実行可能な特別な技量を有する遊技者(以下、「超熟練者」と呼ぶ)を想定した場合、移行確率の設定だけでは万全の対策とはいえない。更なる対策としては、小当たり確率や移行確率を低くしたり、継続回数を短く設定することにより、実質的に連チャンしにくくする方法も考えられる。しかし、このような方法を採用した場合、技量に乏しい遊技者の受益機会が大きく損なわれてしまうため、遊技の魅力が減殺されてしまう。
このようなパチンコ遊技機において、特別遊技終了後に特定領域を狙い得る時間を比較的短く設定しておくことにより、特定領域が遊技領域の右側(即ち、発射装置から発射された遊技球を遊技領域に導く案内レールから離れた位置)にある場合には、特定遊技終了後、小当たりが時短付きか時短無しかが分かる特別図柄表示を見てから打ち出しを始めても所定時間内に間に合わず、時短付き小当たりに当選したときだけ特定領域を狙うような狙い打ちができないように構成することができる。しかし、そのように構成すると、熟練度の低い遊技者(初心者等)にあっては、遊技開始時には遊技領域の左側(即ち、案内レールに近い位置)を狙って打ち出していたのに、特別遊技終了後には遊技領域の右側を狙って打ち出さなければならず、遊技進行に戸惑うなどの懸念がある。
そこで本発明は、特定領域を狙い得る部位を案内レールに近接配置して遊技進行を判りやすくしたものでありながら、時短付き小当たりか時短無し小当たりかを確認してから打ち出しを始めても間に合わず、時短付き小当たりに当選したときだけ特定領域を狙うような狙い打ちができないようなルートを構成し、もって上記課題を解決するようにした弾球遊技機を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明は(例えば図1ないし図10参照)、遊技領域(52)が形成された遊技盤(50)と、
該遊技領域(52)に遊技球を発射する発射装置(46)と、
前記遊技領域(52)の一側(例えば図1の左側)に配置された状態で前記発射装置(46)から発射された遊技球を前記遊技領域(52)に案内する案内レール(55)と、
前記遊技領域(52)の所定位置に設けられた第1始動口(62)と、
前記遊技領域(52)の所定位置に前記第1始動口(62)とは別の始動口として設けられ、所定の入賞容易条件が成立したとき遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第2始動口(28)と、
前記第1始動口(62)及び第2始動口(28)への遊技球の入球を契機に当否抽選を実行する当否抽選手段(112)と、
前記当否抽選の結果を示す図柄を変動表示させる表示制御手段(118)と、
前記図柄の変動表示開始に際し、前記図柄の変動停止時における表示態様を前記当否抽選の結果に応じて決定する図柄決定手段(114)と、
前記遊技領域(52)の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な大入賞口(91)と、
前記当否抽選が大当たりとなり、前記図柄が該大当たりを示す表示態様にて変動停止されたとき、前記大入賞口(91)を開放させることにより遊技者に有利な第1の特別遊技を実行する第1特別遊技制御手段(173)と、
前記遊技領域(52)の所定位置に設けられる特定領域(8)に遊技球が向かうときの該遊技領域の前記一側の移動経路上に設けられ、作動時においては非作動時に比べて遊技球が前記特定領域(8)を通過容易となるように前記移動経路上における位置が変化する可動役物(2)と、
前記当否抽選の結果が所定結果(例えば小当たり)となり、前記図柄が該所定結果を示す表示態様にて変動停止されたとき、前記可動役物(2)を所定の有効期間が経過するまで作動させる役物制御手段(124)と、
遊技球が前記特定領域(8)を通過したとき、前記大入賞口(91)を開放させることにより遊技者に有利な第2の特別遊技を実行する第2特別遊技制御手段(129)と、
前記第1の特別遊技又は前記第2の特別遊技の終了後、前記入賞容易条件が通常状態よりも成立しやすい特定遊技(例えば時短遊技)に遊技状態を所定の確率にて移行させる特定遊技実行手段(122)と、
前記当否抽選が前記大当たり又は前記所定結果となるとき、前記特定遊技への移行可否を判定するための移行抽選を実行する移行抽選手段(127)と、を備え、
前記特定遊技実行手段(122)は、前記当否抽選が前記所定結果となるときには、前記移行抽選が当たり(例えば時短付き小当たり)となり、かつ、遊技球が前記特定領域(8)を通過し前記第2の特別遊技が実際に実行されることを条件として、前記特定遊技に遊技状態を移行させ、
前記図柄決定手段(114)は、前記当否抽選が前記所定結果となるときには、該所定結果と前記移行抽選の当否の双方を示す特定表示態様(例えば小当たりの図柄「2」)を、前記図柄の変動停止時における表示態様として決定し、
前記遊技領域(52)に、前記案内レール(55)を介して前記遊技領域(52)に打ち出された遊技球が前記特定領域(8)に到達するまでの時間を比較的長く要して所定の有効期間内に前記特定領域(8)に入賞させることを難しくする遅延ルート(G2)を含む遊技球案内部(G)を備えた、
ことを特徴とする弾球遊技機(10)にある。
該遊技領域(52)に遊技球を発射する発射装置(46)と、
前記遊技領域(52)の一側(例えば図1の左側)に配置された状態で前記発射装置(46)から発射された遊技球を前記遊技領域(52)に案内する案内レール(55)と、
前記遊技領域(52)の所定位置に設けられた第1始動口(62)と、
前記遊技領域(52)の所定位置に前記第1始動口(62)とは別の始動口として設けられ、所定の入賞容易条件が成立したとき遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第2始動口(28)と、
前記第1始動口(62)及び第2始動口(28)への遊技球の入球を契機に当否抽選を実行する当否抽選手段(112)と、
前記当否抽選の結果を示す図柄を変動表示させる表示制御手段(118)と、
前記図柄の変動表示開始に際し、前記図柄の変動停止時における表示態様を前記当否抽選の結果に応じて決定する図柄決定手段(114)と、
前記遊技領域(52)の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な大入賞口(91)と、
前記当否抽選が大当たりとなり、前記図柄が該大当たりを示す表示態様にて変動停止されたとき、前記大入賞口(91)を開放させることにより遊技者に有利な第1の特別遊技を実行する第1特別遊技制御手段(173)と、
前記遊技領域(52)の所定位置に設けられる特定領域(8)に遊技球が向かうときの該遊技領域の前記一側の移動経路上に設けられ、作動時においては非作動時に比べて遊技球が前記特定領域(8)を通過容易となるように前記移動経路上における位置が変化する可動役物(2)と、
前記当否抽選の結果が所定結果(例えば小当たり)となり、前記図柄が該所定結果を示す表示態様にて変動停止されたとき、前記可動役物(2)を所定の有効期間が経過するまで作動させる役物制御手段(124)と、
遊技球が前記特定領域(8)を通過したとき、前記大入賞口(91)を開放させることにより遊技者に有利な第2の特別遊技を実行する第2特別遊技制御手段(129)と、
前記第1の特別遊技又は前記第2の特別遊技の終了後、前記入賞容易条件が通常状態よりも成立しやすい特定遊技(例えば時短遊技)に遊技状態を所定の確率にて移行させる特定遊技実行手段(122)と、
前記当否抽選が前記大当たり又は前記所定結果となるとき、前記特定遊技への移行可否を判定するための移行抽選を実行する移行抽選手段(127)と、を備え、
前記特定遊技実行手段(122)は、前記当否抽選が前記所定結果となるときには、前記移行抽選が当たり(例えば時短付き小当たり)となり、かつ、遊技球が前記特定領域(8)を通過し前記第2の特別遊技が実際に実行されることを条件として、前記特定遊技に遊技状態を移行させ、
前記図柄決定手段(114)は、前記当否抽選が前記所定結果となるときには、該所定結果と前記移行抽選の当否の双方を示す特定表示態様(例えば小当たりの図柄「2」)を、前記図柄の変動停止時における表示態様として決定し、
前記遊技領域(52)に、前記案内レール(55)を介して前記遊技領域(52)に打ち出された遊技球が前記特定領域(8)に到達するまでの時間を比較的長く要して所定の有効期間内に前記特定領域(8)に入賞させることを難しくする遅延ルート(G2)を含む遊技球案内部(G)を備えた、
ことを特徴とする弾球遊技機(10)にある。
請求項2に係る本発明は(例えば図1ないし図10参照)、前記遊技球案内部(G)には、前記遅延ルート(G2)とは別のルートであり、遊技球が前記特定領域(8)に到達するまでの時間を前記遅延ルート(G2)に比して短く要する通常ルート(G1)を備え、
前記当否抽選が前記所定結果となるときには、前記移行抽選が当たり(例えば時短付き小当たり)となり、かつ、遊技球が前記特定領域(8)を通過し前記第2の特別遊技が実際に実行されることを条件として、遊技状態が前記特定遊技に移行した場合は、前記遅延ルート(G2)で遊技し得るように切換え、かつ、遊技状態が前記特定遊技ではない場合には、前記通常ルート(G1)で遊技し得るように切換える切換え手段(51,111)を備えてなる、
請求項1記載の弾球遊技機(10)にある。
前記当否抽選が前記所定結果となるときには、前記移行抽選が当たり(例えば時短付き小当たり)となり、かつ、遊技球が前記特定領域(8)を通過し前記第2の特別遊技が実際に実行されることを条件として、遊技状態が前記特定遊技に移行した場合は、前記遅延ルート(G2)で遊技し得るように切換え、かつ、遊技状態が前記特定遊技ではない場合には、前記通常ルート(G1)で遊技し得るように切換える切換え手段(51,111)を備えてなる、
請求項1記載の弾球遊技機(10)にある。
請求項3に係る本発明は(例えば図1ないし図5参照)、前記遊技球案内部(G)は、
遊技球が前記特定領域(8)に到達するまでの時間を前記遅延ルート(G2)に比して短く要する通常ルート(G1)と、
前記遅延ルート(G2)を形成するように前記可動役物(2)に遊技球(Ba)が到達するまでの時間を長く要するための複数の凹凸(26b,26a)を有する遅延ルート部材(26)と、
該遅延ルート部材(26)と前記案内レール(55)との間にて該遅延ルート部材(26)に対向するように前記遊技盤(50)に埋設した状態で配置され、かつ前記切換え手段(51,111)により該遊技盤(50)からの突出位置と退避位置とに移動するシャッタ部材(27)と、を備え、
該シャッタ部材(27)が前記突出位置にある状態にあってはその傾斜面(27c)により前記通常ルート(G1)を形成し、かつ前記シャッタ部材(27)が前記退避位置にある状態にあっては前記遅延ルート部材(26)により前記遅延ルート(G2)を形成してなる、
請求項1又は2記載の弾球遊技機(10)にある。
遊技球が前記特定領域(8)に到達するまでの時間を前記遅延ルート(G2)に比して短く要する通常ルート(G1)と、
前記遅延ルート(G2)を形成するように前記可動役物(2)に遊技球(Ba)が到達するまでの時間を長く要するための複数の凹凸(26b,26a)を有する遅延ルート部材(26)と、
該遅延ルート部材(26)と前記案内レール(55)との間にて該遅延ルート部材(26)に対向するように前記遊技盤(50)に埋設した状態で配置され、かつ前記切換え手段(51,111)により該遊技盤(50)からの突出位置と退避位置とに移動するシャッタ部材(27)と、を備え、
該シャッタ部材(27)が前記突出位置にある状態にあってはその傾斜面(27c)により前記通常ルート(G1)を形成し、かつ前記シャッタ部材(27)が前記退避位置にある状態にあっては前記遅延ルート部材(26)により前記遅延ルート(G2)を形成してなる、
請求項1又は2記載の弾球遊技機(10)にある。
請求項4に係る本発明は(例えば図7及び図8参照)、前記遊技球案内部(G)は、
遊技球が前記特定領域(8)に到達するまでの時間を前記遅延ルート(G2)に比して短く要する通常ルート(G1)と、
前記遅延ルート(G2)を形成するように前記可動役物(2)に遊技球(Ba)が到達するまでの時間を長く要するための複数の凹凸(26′b,26′a)を有し、かつ前記遊技盤(50)に埋設されて前記切換え手段(51,111)により該遊技盤(50)からの突出位置と退避位置とに移動する埋設ルート部材(26′)と、を備え、
該埋設ルート部材(26′)が前記突出位置にある状態で前記遅延ルート(G2)を形成し、かつ前記埋設ルート部材(26′)が前記退避位置にある状態で前記通常ルート(G1)を形成してなる、
請求項1又は2記載の弾球遊技機(10)にある。
遊技球が前記特定領域(8)に到達するまでの時間を前記遅延ルート(G2)に比して短く要する通常ルート(G1)と、
前記遅延ルート(G2)を形成するように前記可動役物(2)に遊技球(Ba)が到達するまでの時間を長く要するための複数の凹凸(26′b,26′a)を有し、かつ前記遊技盤(50)に埋設されて前記切換え手段(51,111)により該遊技盤(50)からの突出位置と退避位置とに移動する埋設ルート部材(26′)と、を備え、
該埋設ルート部材(26′)が前記突出位置にある状態で前記遅延ルート(G2)を形成し、かつ前記埋設ルート部材(26′)が前記退避位置にある状態で前記通常ルート(G1)を形成してなる、
請求項1又は2記載の弾球遊技機(10)にある。
請求項5に係る本発明は(例えば図9及び図10参照)、前記遊技球案内部(G)は、
遊技球が前記特定領域(8)に到達するまでの時間を前記遅延ルート(G2)に比して短く要する通常ルート(G1)と、
前記遅延ルート(G2)を形成するように前記可動役物(2)に遊技球(Ba)が到達するまでの時間を長く要するための複数の凹凸(26b,26a)を有する遅延ルート部材(26)と、
該遅延ルート部材(26)に対向するように前記遊技盤(50)に打ち込まれた複数の障害釘(n)からなる障壁部(N)と、
前記切換え手段(51,111)により前記遅延ルート部材(26)の上端部と前記障壁部(N)との間の隙間を閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置との間で移動し得る進退部(64d)と、を備え、
該進退部(64d)が前記閉鎖位置にある状態にあっては前記障壁部(N)により前記通常ルート(G1)を形成し、かつ該進退部(64d)が前記開放位置にある状態にあっては前記遅延ルート部材(26)により前記遅延ルート(G2)を形成してなる、
請求項1又は2記載の弾球遊技機(10)にある。
遊技球が前記特定領域(8)に到達するまでの時間を前記遅延ルート(G2)に比して短く要する通常ルート(G1)と、
前記遅延ルート(G2)を形成するように前記可動役物(2)に遊技球(Ba)が到達するまでの時間を長く要するための複数の凹凸(26b,26a)を有する遅延ルート部材(26)と、
該遅延ルート部材(26)に対向するように前記遊技盤(50)に打ち込まれた複数の障害釘(n)からなる障壁部(N)と、
前記切換え手段(51,111)により前記遅延ルート部材(26)の上端部と前記障壁部(N)との間の隙間を閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置との間で移動し得る進退部(64d)と、を備え、
該進退部(64d)が前記閉鎖位置にある状態にあっては前記障壁部(N)により前記通常ルート(G1)を形成し、かつ該進退部(64d)が前記開放位置にある状態にあっては前記遅延ルート部材(26)により前記遅延ルート(G2)を形成してなる、
請求項1又は2記載の弾球遊技機(10)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の記載に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、遊技領域に、案内レールを介して遊技領域に打ち出された遊技球が特定領域に到達するまでの時間を比較的長く要して所定の有効期間内に特定領域に入賞させることを難しくする遅延ルートを含む遊技球案内部を備えるので、抽選結果に応じて決定される図柄を確認してから遊技領域に遊技球を打ち出しても、それら遊技球を、遅延ルートを流下させるようにすることが可能になり、その場合、可動役物が開放している間の、しかも有効期間に間に合うことは極めて困難になる。従って、特定領域を狙い得る部位を案内レール側に近く配置して遊技進行を判りやすくしながらも、抽選結果を確認してから打ち出し始めても特定領域への入球が間に合わなくなるようにすることができる。
請求項2に係る本発明によると、遊技球が特定領域に到達するまでの時間を遅延ルートに比して短く要する通常ルートを遊技球案内部に備え、当否抽選が所定結果となるときには、移行抽選が当たりとなり、かつ、遊技球が特定領域を通過し第2の特別遊技が実際に実行されることを条件として、遊技状態が特定遊技に移行した場合は、遅延ルートで遊技し得るように切換え、かつ、遊技状態が特定遊技ではない場合には、通常ルートで遊技し得るように切換える切換え手段を備えるので、切換え手段により遊技状態に応じて遅延ルートと通常ルートを適時切換えることで、抽選結果としての例えば時短付き小当たりか時短無し小当たりかを確認してから打ち出しを始めても間に合わないようにすることができ、例えば時短付き小当たりに当選したときだけ特定領域を狙うような狙い打ちを極めて困難にした弾球遊技機を提供することができる。
請求項3に係る本発明によると、遊技球案内部が、遅延ルートを形成するように可動役物に遊技球が到達するまでの時間を長く要するための複数の凹凸を有する遅延ルート部材と、該遅延ルート部材と案内レールとの間にて該遅延ルート部材に対向するように遊技盤に埋設した状態で配置され、かつ切換え手段により該遊技盤からの突出位置と退避位置とに移動するシャッタ部材とを備え、該シャッタ部材が突出位置にある状態にあってはその傾斜面により通常ルートを形成し、かつシャッタ部材が退避位置にある状態にあっては遅延ルート部材により遅延ルートを形成するので、切換え手段によってシャッタ部材を進退動作させるだけで通常ルートと遅延ルートとを容易に切換えることができ、従って、簡略化しつつ廉価に構成した弾球遊技機を得ることができる。
請求項4に係る本発明によると、遊技球案内部が、遅延ルートを形成するように可動役物に遊技球が到達するまでの時間を長く要するための複数の凹凸を有し、かつ遊技盤に埋設されて切換え手段により該遊技盤からの突出位置と退避位置とに移動させられる埋設ルート部材を備え、該埋設ルート部材が突出位置にある状態で遅延ルートを形成し、かつ埋設ルート部材が退避位置にある状態で通常ルートを形成するので、切換え手段によって埋設ルート部材を進退動作させるだけで通常ルートと遅延ルートとを容易に切換えることができ、従って、簡略化しつつ廉価に構成した弾球遊技機を得ることができる。
請求項5に係る本発明によると、遊技球案内部が、遅延ルートを形成するように可動役物に遊技球が到達するまでの時間を長く要するための複数の凹凸を有する遅延ルート部材と、該遅延ルート部材に対向するように遊技盤に打ち込まれた複数の障害釘からなる障壁部と、切換え手段により遅延ルート部材の上端部と障壁部との間の隙間を閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置との間で移動し得る進退部とを備え、該進退部が閉鎖位置にある状態にあっては障壁部により通常ルートを形成し、かつ該進退部が開放位置にある状態にあっては遅延ルート部材により遅延ルートを形成するので、切換え手段によって進退部を障壁部に対して進退動作させるだけで通常ルートと遅延ルートとを容易に切換えることができ、従って、簡略化しつつ廉価に構成した弾球遊技機を得ることができる。
本実施形態のパチンコ遊技機(弾球遊技機)においては、従来にいう第1種パチンコ遊技機に相当する遊技が複数混在する。これらの遊技性を両立させるために、本実施形態のパチンコ遊技機は、複数の始動入賞口(以下、略して「始動口」と呼ぶ)、複数の特別図柄表示装置、複数の保留ランプを備える。以下、第1始動口と第1特別図柄によって実現される遊技のことを「第1遊技」、第2始動口と第2特別図柄によって実現される遊技のことを「第2遊技」と呼ぶ。本実施形態におけるパチンコ遊技機においては、第1遊技と第2遊技を同時並行実行可能となっている。
本実施形態に示すパチンコ遊技機の基本的な仕様は以下の通りである。
1)遊技状態は、「通常遊技」と「特別遊技」に大別される。通常遊技実行中においては、遊技者は特別遊技への移行を目的として打球する。特別遊技に移行すると通常遊技に比べて多くの賞球獲得を期待できる。
2)特別遊技は「通常特別遊技」と「発展特別遊技」に大別される。特別図柄が大当たり態様にて停止したことを契機として実行される特別遊技が通常特別遊技、特別図柄が小当たり態様にて停止したことを契機として実行される特別遊技が発展特別遊技である。
3)通常遊技は、更に「通常状態」と「特定遊技」に大別される。本実施形態における特定遊技とは、所謂「時短(時間短縮)」のことである。
4)特別遊技終了後、時短として特定遊技が開始される。特別遊技終了後に時短に移行するか否かは抽選(以下、「移行抽選」と呼ぶ)により決定される。本実施形態においては、通常特別遊技後に時短に移行する移行確率は20%、発展特別遊技後に時短に移行する移行確率は70%となっている。
5)時短は、第1特別図柄の変動回数又は第2特別図柄の変動回数が所定の「継続回数」に達するまで継続される。継続回数は5回〜100回の範囲で移行抽選により決定される。なお、時短中に新たに特別遊技に移行するときには、1.の目的は達成されたことになるので、継続回数に到達していなくても時短(特定遊技)は終了する。以下においては、時短開始後、継続回数に到達すること、及び、時短中において特別遊技に移行することを、時短の終期を示す「時短終了条件」と呼ぶ。
6)第1始動口と第2始動口は、通常遊技中であろうと特別遊技中であろうと遊技球は入球可能である。ただし、第2始動口は球通過状態と球導入状態とが切換え可能に構成されており、実質的には時短中しか入球しない。
7)第1特別図柄と第2特別図柄は同時並行的に変動表示可能である。
以上の仕様をもとに、本実施形態におけるパチンコ遊技機10について説明する。
1)遊技状態は、「通常遊技」と「特別遊技」に大別される。通常遊技実行中においては、遊技者は特別遊技への移行を目的として打球する。特別遊技に移行すると通常遊技に比べて多くの賞球獲得を期待できる。
2)特別遊技は「通常特別遊技」と「発展特別遊技」に大別される。特別図柄が大当たり態様にて停止したことを契機として実行される特別遊技が通常特別遊技、特別図柄が小当たり態様にて停止したことを契機として実行される特別遊技が発展特別遊技である。
3)通常遊技は、更に「通常状態」と「特定遊技」に大別される。本実施形態における特定遊技とは、所謂「時短(時間短縮)」のことである。
4)特別遊技終了後、時短として特定遊技が開始される。特別遊技終了後に時短に移行するか否かは抽選(以下、「移行抽選」と呼ぶ)により決定される。本実施形態においては、通常特別遊技後に時短に移行する移行確率は20%、発展特別遊技後に時短に移行する移行確率は70%となっている。
5)時短は、第1特別図柄の変動回数又は第2特別図柄の変動回数が所定の「継続回数」に達するまで継続される。継続回数は5回〜100回の範囲で移行抽選により決定される。なお、時短中に新たに特別遊技に移行するときには、1.の目的は達成されたことになるので、継続回数に到達していなくても時短(特定遊技)は終了する。以下においては、時短開始後、継続回数に到達すること、及び、時短中において特別遊技に移行することを、時短の終期を示す「時短終了条件」と呼ぶ。
6)第1始動口と第2始動口は、通常遊技中であろうと特別遊技中であろうと遊技球は入球可能である。ただし、第2始動口は球通過状態と球導入状態とが切換え可能に構成されており、実質的には時短中しか入球しない。
7)第1特別図柄と第2特別図柄は同時並行的に変動表示可能である。
以上の仕様をもとに、本実施形態におけるパチンコ遊技機10について説明する。
図1は、パチンコ遊技機10の前面側における基本的な構造を示す。同図に関連して、まず、パチンコ遊技機10の構成を述べた後に、遊技の内容について説明する。
パチンコ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。パチンコ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、及び発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、パチンコ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56からなる案内レール55により区画された遊技領域52上に、アウト口58、第1特別図柄表示装置70、第2特別図柄表示装置71、演出表示装置60、第1始動入賞口(以下、「第1始動口」という)62、第2始動入賞口(以下、「第2始動口」という)28、センター飾り64、大入賞口91、作動口68a(図3参照)、複数の一般入賞口72を含む。上記案内レール55は、遊技領域52の左側(一側)に配置された状態で、発射装置46(図2参照)から発射された遊技球を該遊技領域52に案内する。更に遊技領域52には、図示しない多数の遊技釘(障害釘)や風車24などの機構が設置される。なお、図1中の符号64aは、センター飾り64の右側部を中心に形成され、該センター飾り64の上部中央を越えた遊技球を遊技領域52の下部に流すための流路を示している。
第1始動口62は、第1遊技に対応する始動入賞口として、遊技領域52の所定位置(本実施形態では遊技領域52の中央下部)に設けられている。第2始動口28は、遊技領域52の所定位置(本実施形態では遊技領域52の中央左側部)に、第1始動口62とは別の、第2遊技に対応する始動口として設けられ、所定の入賞容易条件が成立したとき遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能に構成されている。第1始動口62及び第2始動口28は、打ち出された遊技球の流下方向での上流側か下流側かの位置に違いがあるだけで、いずれも遊技領域52の上部(センター飾り64の上部)を同様に狙って遊技球を発射して左側の流路を流下させることで、それぞれの入球が可能である。
第1始動口62は、始動入賞検出装置74を備える。始動入賞検出装置74は、第1始動口62への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1始動入賞情報を生成する。第2始動口28は、始動入賞検出装置75(図5参照)を備える(図1には不図示)。始動入賞検出装置75は、第2始動口28への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2始動入賞情報を生成する。
第2始動口28は、図4に示すように、上部開口28aと、下部開口28bと、これら上部開口28aと下部開口28bを連通する連通部28cと、上部開口28aの直ぐ下方に形成されて該上部開口28aから入球した遊技球を遊技盤50の裏面側に進入させる開口部28dと、遊技盤50の盤面から突出した状態と後退(退避)した状態とに切換え可能に該開口部28dの下側に配置された舌状の進退部材28eとを有している。該進退部材28eが開口部28dから後退すると、上部開口28aから入球した遊技球を連通部28c側に単に通過させるだけの通過状態となり、進退部材28eが開口部28dから突出すると、上部開口28aから入球した遊技球を開口部28dに取り込んで始動入賞検出装置75(図5参照)で検出し得る検出可能状態となる。進退部材28eは、進退部材駆動ソレノイド76(図5参照)によって進退動作させられる。
一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を複数備える。一般入賞検出装置73は、一般入賞口72への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す一般入賞情報を生成する。
大入賞口91は、遊技領域52の所定位置(本実施形態では遊技領域52における第1始動口62の下部)に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能に構成されており、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78(図5参照)と、大入賞口91を開閉させるための大入賞口ソレノイド80(図5参照)を備える。入賞検出装置78は、大入賞口91への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す大入賞口入賞情報を生成する。大入賞口91は、第1特別図柄192が所定の大当たり態様にて停止したとき、或いは、第1特別図柄192が所定の小当たり態様にて停止した上で遊技球が特定領域8に入球したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。大入賞口91はアウト口58の上方の位置に設けられる。
また、センター飾り64は、図1及び図3に示すように、全体的に矩形状に構成され、中央部に矩形状の開口64bを有しており、該開口64bから演出表示装置60の画面を露出させている。該センター飾り64の上部中央には、遊技球案内部Gが配置されており、該センター飾り64の開口64bの左上部には、遊技領域52の左側(一側)の上部に位置するように、遊技球案内部Gから傾斜流路1を介して転動してきた遊技球を、常時は閉止している開閉部材2aの開放時に取り込むように構成された特定入球部(可動役物)2が設けられている。該特定入球部2は、遊技領域52の所定位置(本実施形態では中央転動部7の中央部)に設けられる特定領域8に遊技球が向かうときの該遊技領域52の左側(一側)上部の移動経路上に設けられ、作動時においては非作動時に比べて遊技球が特定領域8を通過容易となるように上記移動経路上における位置が変化するように構成される。開閉部材2aは、特定入球駆動ソレノイド30(図5参照)により、図の紙面手前−奥方向において突出することで開放され且つ後退することで閉鎖するように作動させられる。
特定入球部2の下方には、センター飾り64の左側部に沿うように流下通路3が配置されている。該流下通路3は、開閉部材2aの開放時に進入した遊技球Baを検出する入賞検出装置4と、中央部の屈曲した部分に遊技球Baを一旦貯留しつつ1球ずつ解放して下部開口3aから球受け部6に放出するように作動する球送り部材5とを有している。
センター飾り64における開口64bの下部には、開閉部材2aの開放時に特定入球部2に取り込まれて流下通路3を経由して下部開口3aから球受け部6に落下した遊技球を用いて機械的な抽選を行う中央転動部7が設けられている。該中央転動部7は、開口64bの下部中央に位置した状態で球受け部6からの遊技球を導いて転動させるように構成されており、該中央転動部7の中央部に設けられた状態で進入した遊技球を特定入球検出装置32(図5参照)により検出するための特定領域8(所謂Vゾーン)を有している。即ち、特別遊技終了後に時短がある場合、特定入球部2が所定の契機で開閉部材2aを所定時間だけ開放し、遊技領域52に打ち出された遊技球を進入させた後、該遊技球が特定領域8に入球すると大当たりになるように構成されている。なお、上記所定の契機とは、後述する作動口68aに遊技球が通過したことを契機とした抽選(以下、「普図抽選」と呼ぶ)で第2始動口28の進退部材28eが突出し、突出した該進退部材28eに当接することで開口部28dに入球した際の抽選に当選した場合である。
また、センター飾り64は、中央転動部7の下方にステージSを有している。該ステージSは、センター飾り64の左側部に設けられた導入口(所謂ワープ導入口)9から導入されて放出口19から放出された遊技球を中央の湾曲部30aに集めて転動させるように構成されている。該湾曲部30aの中央部には、該中央部に乗り上げた遊技球を奥側に取り込むように傾斜する導入口23が設けられ、かつ湾曲部30aの下方に設けられた湾曲部30bの中央部には、導入口23から導入した遊技球を下方の第1始動入賞口62に放出するように該導入口23の直下方に形成された放出口25が設けられている。該放出口25から放出された遊技球は、第1始動入賞口62の直上方に打ち込まれた一対の所謂命釘の間を上手く通過した場合に、第1始動入賞口62に入賞することになる。
遊技領域52には、図4に示すように、センター飾り64の上部中央に、案内レール55を介して打ち出された遊技球Baが特定入球部2に到達するまでの時間を比較的多く(長く)要するように構成された遅延ルートG2と、該遅延ルートG2とは別のルートであり、案内レール55を介して打ち出された遊技球Baが特定入球部2に到達するまでの時間を該遅延ルートG2に比して少なく(短く)要する通常ルートG1と、を有する遊技球案内部Gが設けられている。該遊技球案内部Gは、遊技盤50に埋め込まれた状態でルート切換えソレノイド51(図5参照)の作動により遊技盤50に対する突出状態と退避(後退)状態とに切換わるシャッタ部材27を有している。
センター飾り64は上部中央に、上記シャッタ部材27に対向するように配置されて遅延ルートG2を形成する遅延ルート部材26を一体的に有している。該遅延ルート部材26は、最上部に位置する流路64aの下部側から凹凸を繰り返すように順に形成された凹部26b及び凸部26aを複数有している。各凹部26bは奥側が湾曲しており、各凸部26aは、凹部26bから遊技球Baを導き出すため図の左側に向かって下降するように傾斜している。
シャッタ部材27は、遅延ルート部材26と対向する面に、最上部に位置する流路64aの下部側から凹凸を繰り返すように順に形成された凹部27b及び凸部27aを複数有している。またシャッタ部材27は、遅延ルート部材26と反対側の面に、最上部に位置する流路64aの下部側から比較的急峻に傾斜して遊技球Baを一気に流下させる傾斜面27cを有している。各凹部27bは遅延ルート部材26と略々並行するように傾斜する平坦面状に形成され、かつ各凸部27aは遅延ルート部材26に向かって下降するように傾斜している。
遊技領域52における遊技盤50の背面側には、抽選で時短無し小当たりに当選した際には通常ルートG1で遊技するようにシャッタ部材27を突出状態に切換え、かつ抽選で時短付き小当たりに当選した際には遅延ルートG2で遊技するようにシャッタ部材27を退避状態に切換えるルート切換えソレノイド51(図5参照)が配置されている。該ルート切換えソレノイド51は、ルート切換え制御手段111により作動させられて、シャッタ部材27を遊技盤50からの突出状態と退避状態とに切換えるように制御される。これにより、遊技球案内部Gでは、シャッタ部材27が突出した状態で通常ルートG1が形成され、かつシャッタ部材27が後退した状態で遅延ルートG2が形成される。
シャッタ部材27の進退に伴って通常ルートG1及び遅延ルートG2の何れが形成された状態であっても、遊技球Baを遊技球案内部Gまで届くように打ち出さなければ、該遊技球Baを、傾斜流路1を介して特定入球部2に到達させることは困難である。即ち、案内レール55の上端部と遊技球案内部Gとの間の領域には、複数の障害釘nからなる釘列が打ち込まれて、特定入球部2及びその周辺がそれら釘列で囲まれているため、遊技球案内部Gまで届かない程度に弱く打ち出した場合には、これら釘列が邪魔して特定入球部2側への接近が阻止される。
シャッタ部材27が後退した遅延ルートG2の形成状態において、センター飾り64の上部中央に向けて打ち出された遊技球Baは、凹部26bに引き込まれた後、凸部26aの傾斜に沿って放出され、下方の凸部26aや凹部26bに当接しながら更に流下し、比較的多くの時間を要して傾斜流路1から特定入球部2に至る。
ここで、例えばシャッタ部材27が後退した遅延ルートG2の形成状態において、遅延ルート部材26に遊技球Baが進入したタイミングで該シャッタ部材27が突出した場合には、凸部26aの傾斜に沿って放出された遊技球Baが凹部27bに当接して凸部27aに落下しその傾斜に沿って放出され、更に、遅延ルート部材26の凸部26aの傾斜に沿ってシャッタ部材27側に放出される、という状況が繰り返される。この場合、遊技球Baは、シャッタ部材27の最下部の凸部27dと遅延ルート部材26の最下部の凸部26aとの間の隙間s1を通過して傾斜流路1に到達する。
また、シャッタ部材27が突出した通常ルートG1の形成状態において、センター飾り64の上部中央に向けて打ち出された遊技球Baは、傾斜面27cをその上部から一気に流下して、下部側に打ち込まれた障害釘nの列に当接し、該列と凸部27dとの間の隙間s2を通過し、遅延ルートG2に比して少ない時間で傾斜流路1に到達する。
センター飾り64における流下通路3の更に左側には、特定入球部2のやや左下方に配置された作動口68aと、該作動口68aから入球した遊技球の通過を検出して該通過時にその通過を示す通過情報を生成する通過検出装置69と、該通過検出装置69で検出した遊技球を遊技領域52側に再び流下させる放出口68bとが設けられている。作動口68aへの遊技球の入球は、第2始動口28の進退部材28eを進退動作させるための抽選(以下、「普図抽選」と呼ぶ)の契機となる。作動口68aは、直前部分に打ち込まれた障害釘によって遊技球の入球率が調整される。放出口68bのやや下方には上記導入口9が配置されており、該導入口9も、直前部分に打ち込まれた障害釘によって遊技球の入球率が調整される。
なお、第2特別図柄193が小当たりとなる確率、いいかえれば、第2特別図柄193についての小当たり確率は例えば97%という高確率に設定されている。したがって、小当たり発展大当たりを狙うときには、第1始動口62ではなく第2始動口28に向けて打球することになる。すなわち、
S1.第2始動口28に遊技球が入球する
S2.第2特別図柄193が変動し、小当たりとなる(特図が例えば7のとき時短付き小当たりとなり、例えば3のとき時短無し小当たりとなる)。
S3.特定入球部2が開放される。
S4.特定入球部2内に遊技球が落入し、更に、特定領域8に入球する。
という一連のプロセスを経て小当たり発展大当たりとなるが、特定入球部2と第2始動口28は同じ流下経路に位置しているため、遊技者は打球方向をほとんど変化させる必要がない。
S1.第2始動口28に遊技球が入球する
S2.第2特別図柄193が変動し、小当たりとなる(特図が例えば7のとき時短付き小当たりとなり、例えば3のとき時短無し小当たりとなる)。
S3.特定入球部2が開放される。
S4.特定入球部2内に遊技球が落入し、更に、特定領域8に入球する。
という一連のプロセスを経て小当たり発展大当たりとなるが、特定入球部2と第2始動口28は同じ流下経路に位置しているため、遊技者は打球方向をほとんど変化させる必要がない。
第1及び第2特別図柄表示装置70,71は、大入賞口91の左側部に配置されており、第1特別図柄表示装置70には第1遊技に対応する第1特別図柄192の変動が表示され、第2特別図柄表示装置71には第2遊技に対応する第2特別図柄193の変動が表示される。第1特別図柄192は、第1始動口62への遊技球の落入を契機として行われる抽選(以下、「第1当否抽選」と呼ぶ)の結果に対応した図柄であり、その変動表示が所定の当たり態様にて停止されたときに大当たり発生となる。
本実施形態においては、第1当否抽選の大当たり確率は例えば100%、小当たりとなる確率は例えば0%に設定されている。また、大当たり確率を例えば99%、小当たりとなる確率を例えば1%などに設定してもよく、第1特別図柄に小当たりを設けることも可能である。
第2特別図柄193は、第2始動口28への遊技球の落入を契機として行われる抽選(以下、「第2当否抽選」と呼ぶ)の結果に対応した図柄であり、その変動表示が所定の当たり態様にて停止されたときに大当たり発生となる。本実施形態においては、第2当否抽選の大当たり確率は例えば1%、小当たりとなる確率は例えば99%に設定されている。
第1特別図柄表示装置70及び第2特別図柄表示装置71は、例えば7セグメントLEDで構成される表示手段であり、第1特別図柄192及び第2特別図柄193はそれぞれ「0」〜「9」の10種類の数字で表される。
図1に示すように、演出表示装置60の画面には第1遊技に対応する第1領域としての左エリア194と、第2遊技に対応する第2領域としての右エリア195とが設定される。左エリア194には第1特別図柄192に連動する第1演出図柄190を含む演出図柄の変動が表示され、右エリア195には第2特別図柄193に連動する第2演出図柄191を含む演出図柄の変動が表示される。左エリア194と右エリア195は、それぞれの背景に対照的な色を施して視覚的に区別させてもよい。
更に、左エリア194における第1演出図柄190の下方には、横並びに整列配置された4つの第1特定表示領域196が設定されている。この第1特定表示領域196には、第1遊技における抽選値(以下、「第1当否抽選値」と呼ぶ)の保留数を表す後述の第1保留対応画像が左側から順次表示される。右エリア195における第2演出図柄191の下方には、横並びに整列配置された4つの第2特定表示領域197が設定されている。この第2特定表示領域197には、第2遊技における抽選値(以下、「第2当否抽選値」と呼ぶ)の保留数を表す後述の第2保留対応画像が順次表示される。図示のように、保留対応画像が表示される各特定表示領域は、各演出図柄の変動表示領域と干渉しないように設定されている。
演出表示装置60は、例えば液晶ディスプレイである。第1演出図柄190は、第1特別図柄192で示される第1当否抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄であり、第1遊技に対応する。第2演出図柄191は、第2特別図柄193で示される第2当否抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄であり、第2遊技に対応する。演出表示装置60は、第1演出図柄190及び第2演出図柄191として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を左エリア194と右エリア195のそれぞれに表示する。演出表示装置60は、この実施形態では液晶ディスプレイで構成されるが、機械式のドラムやLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。なお、第1特別図柄192及び第2特別図柄193は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施形態では演出表示装置60の左下方の第1特別図柄表示装置70及び第2特別図柄表示装置71にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて演出図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ案内レール55に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車24に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72、第1始動口62、第2始動口28、大入賞口91の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15又は下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
遊技球が第1始動口62に落入すると、第1特別図柄表示装置70において第1特別図柄192が変動表示され、演出表示装置60の左エリア194において第1演出図柄190が変動表示される。遊技球が第2始動口28に落入すると、第2特別図柄表示装置71において第2特別図柄193が変動表示され、演出表示装置60の右エリア195において第2演出図柄191が変動表示される。第1特別図柄192、第2特別図柄193、第1演出図柄190、第2演出図柄191の変動表示は、表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。いずれかの特別図柄が大当たり態様にて停止した場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である通常特別遊技に移行し、大入賞口91の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した演出図柄は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる(例えば777)。
一方、第2特別図柄193が小当たり態様にて停止した場合、特定入球部2が開放され、遊技球が特定入球部2内の特定領域8に入球すると、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である発展特別遊技に移行し、大入賞口91の開閉動作が開始される。なお、第1特別図柄に小当たりを設ける場合は、第2特別図柄と同様である。
大入賞口91は、約30秒間開放された後、又は9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような大入賞口91の開閉が所定回数繰り返される。例えば、大入賞口91は通常特別遊技(大当たり)において7回、発展特別遊技(小当たり)において6回の開閉が繰り返される。
遊技球が第1始動口62に入球したときに実行される第1当否抽選が大当たりとなるときにも、続けて、時短移行可否を決定するための抽選(以下、「第1移行抽選」と呼ぶ)が実行される。第1移行抽選の当たりとなる確率は、例えば20%である。第1当否抽選の結果は、
R1.時短付き大当たり:通常特別遊技が実行され、その後、時短に移行する。
R2.時短無し大当たり:通常特別遊技が実行され、その後、時短に移行しない。
R3.外れ
の3種類に大別される。
R1.時短付き大当たり:通常特別遊技が実行され、その後、時短に移行する。
R2.時短無し大当たり:通常特別遊技が実行され、その後、時短に移行しない。
R3.外れ
の3種類に大別される。
遊技球が第2始動口28に入球したときに実行される第2当否抽選が大当たり(例えば1%)、又は、小当たり(例えば99%)となるときには、続けて、時短移行可否を決定するための抽選(以下、「第2移行抽選」と呼ぶ)が実行される。第2移行抽選の当たりとなる確率は、70%である。
第2当否抽選の結果は、
R1.時短付き大当たり:通常特別遊技が実行され、その後、時短に移行する。
R2.時短無し大当たり:通常特別遊技が実行され、その後、時短に移行しない。
R3.時短付き小当たり:遊技球が特定領域8にも入球して発展特別遊技が実行されれば、その後、時短に移行する。
R4.時短無し小当たり:遊技球が特定領域8にも入球して発展特別遊技が実行されても、その後、時短に移行しない。
R5.外れ
の5種類に大別される。
第2当否抽選の結果は、
R1.時短付き大当たり:通常特別遊技が実行され、その後、時短に移行する。
R2.時短無し大当たり:通常特別遊技が実行され、その後、時短に移行しない。
R3.時短付き小当たり:遊技球が特定領域8にも入球して発展特別遊技が実行されれば、その後、時短に移行する。
R4.時短無し小当たり:遊技球が特定領域8にも入球して発展特別遊技が実行されても、その後、時短に移行しない。
R5.外れ
の5種類に大別される。
第1移行抽選や第2移行抽選が当たりとなったときには、特別遊技の終了後に特定遊技として時短(特定遊技)が開始される。第1移行抽選や第2移行抽選に際しては5回〜100回の範囲でランダムに継続回数が選択される。時短は、原則として、時短終了条件が成立するまで継続される。時短中は、第1特別図柄192又は第2特別図柄193の変動時間が概ね短縮される。
作動口68aを遊技球が通過すると、所定時間、普通図柄と呼ばれる図柄が普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59はセンター飾り64における右下部に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄の変動表示が所定の当たり態様にて停止すると、第2始動口28の進退部材28eが所定時間突出する。通常状態においては、普通図柄が当たり態様で停止する確率は低確率、例えば20%に設定されるが、時短中にはその確率が高確率、例えば99%に変動する。そのため、通常状態においては第2始動口28の進退部材28eは突出されにくいが、時短中には突出されやくすなる。また時短中においては、普通図柄の変動表示時間が短縮されるとともに、進退部材28eが突出状態となる時間が相対的に長くなるよう設定される。このように、通常状態では進退部材28eが突出されにくいのに対し、時短中は進退部材28eが突出されやすく、しかも突出される回数や突出時間も増加する。したがって、時短中であるか否かで第2始動口28への入球容易性が大きく異なり、その結果、時短中であるか否かによって賞球数に大きな差が発生する。
演出表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。図3に示すように、第1遊技に対応する第1特図保留ランプ20は第1特別図柄表示装置70の上方に設けられ、第2遊技に対応する第2特図保留ランプ21は第2特別図柄表示装置71の上方に設けられ、普通図柄変動に対応する普図保留ランプ22は普通図柄表示装置59の下方に設けられる。第1特図保留ランプ20及び第2特図保留ランプ21は、それぞれ4個のランプからなり、それぞれの点灯個数又は点滅個数の組合せによって第1遊技及び第2遊技のそれぞれにおける当否抽選値の保留数を表示する。
第1特図保留ランプ20における第1当否抽選値の保留数は、第1特別図柄192の変動中、特別遊技の実行中、のうちいずれかの間に第1始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。この保留数は、上述した第1保留対応画像として第1特定表示領域196にも表示される。第2特図保留ランプ21における第2当否抽選値の保留数は、第2特別図柄193の変動中、特別遊技の実行中のうちいずれかの間に第2始動口28へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。この保留数は、上述した第2保留対応画像として第2特定表示領域197にも表示される。
普図保留ランプ22もまた4個のランプからなり、その点灯個数又は点滅個数の組合せによって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄の変動中に作動口68aを通過した遊技球の個数であり、普通図柄の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。操作ボタン82は、遊技者が遊技機側所定の指示を入力するために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
以上をもとにしてパチンコ遊技機10の典型的な遊技方法を整理すると、以下の通りである。
S1.通常状態においては、まず、第1始動口62に向けて打球する。
通常状態においては、進退部材28eはほとんど突出されないため、遊技球を第2始動口28に入球させるのは困難である。そこで、まずは第1始動口62を狙うように打球し(実際にはセンター飾り64の上部左側に打って第2始動口28を通過させて第1始動口62を狙う)、大当たり、特に時短付き大当たりを目指すことになる。第1始動口62に入球し、大当たりとなると通常特別遊技が実行される。時短付き大当たりであったとすると、通常特別遊技後に時短に移行する。
S2.時短状態となると、同じ打ち方(所謂左打ち)のままであるが、今度は、第2始動口28を狙う気持ちで打球する(実際には上記した第1始動口62を狙うときと同様)。
時短状態においては、進退部材28eが突出されやすくなるため、遊技球を第1始動口62に入球させるよりも第2始動口28に入球させる方が容易となる。そこで、今度は第2始動口28に向けて入球し、大当たり(例えば1%)や小当たり(例えば99%)、特に、時短付き大当たりか時短付き小当たりを目指すことになる。第2当否抽選における小当たり確率は例えば99%であるため、遊技球が第2始動口28に入球すれば、ほぼ確実に小当たりとなる。小当たりとなると、特定入球部2の開閉部材2aが所定時間だけ開放される。
S3.開閉部材2aが開放されると、特定入球部2に向けるように打球する。
特定入球部2内に落入した遊技球が特定領域8にも入球すると「小当たり発展大当たり」となり、発展特別遊技が実行される(特図が小当たり態様)。
S1.通常状態においては、まず、第1始動口62に向けて打球する。
通常状態においては、進退部材28eはほとんど突出されないため、遊技球を第2始動口28に入球させるのは困難である。そこで、まずは第1始動口62を狙うように打球し(実際にはセンター飾り64の上部左側に打って第2始動口28を通過させて第1始動口62を狙う)、大当たり、特に時短付き大当たりを目指すことになる。第1始動口62に入球し、大当たりとなると通常特別遊技が実行される。時短付き大当たりであったとすると、通常特別遊技後に時短に移行する。
S2.時短状態となると、同じ打ち方(所謂左打ち)のままであるが、今度は、第2始動口28を狙う気持ちで打球する(実際には上記した第1始動口62を狙うときと同様)。
時短状態においては、進退部材28eが突出されやすくなるため、遊技球を第1始動口62に入球させるよりも第2始動口28に入球させる方が容易となる。そこで、今度は第2始動口28に向けて入球し、大当たり(例えば1%)や小当たり(例えば99%)、特に、時短付き大当たりか時短付き小当たりを目指すことになる。第2当否抽選における小当たり確率は例えば99%であるため、遊技球が第2始動口28に入球すれば、ほぼ確実に小当たりとなる。小当たりとなると、特定入球部2の開閉部材2aが所定時間だけ開放される。
S3.開閉部材2aが開放されると、特定入球部2に向けるように打球する。
特定入球部2内に落入した遊技球が特定領域8にも入球すると「小当たり発展大当たり」となり、発展特別遊技が実行される(特図が小当たり態様)。
時短付き小当たりにて発展特別遊技に移行した場合、発展特別遊技の後に再び時短に移行するため、S2以降のプロセスが繰り返されることになる。本実施形態に示すパチンコ遊技機10は、時短に移行させることができれば、第2始動口28へ入球しやすくなり、小当たりが発生しやすくなり、特定領域8へ入球しやすくなる。また、発展特別遊技後には例えば70%という高確率にて時短に移行する。一方、通常状態においては第2始動口28がほとんど進退部材28eを突出させないため、小当たり発展大当たりを発生させることは困難である。時短状態であるか通常状態であるかが遊技者利益に直結しやすい遊技性となっている。
図2は、パチンコ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。
電源スイッチ40はパチンコ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、パチンコ遊技機10の全体動作を制御し、とくに第1始動口62、第2始動口28へ入賞したときの当否抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板102及びサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、パチンコ遊技機10の各部へ電力を供給する。
電源スイッチ40はパチンコ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、パチンコ遊技機10の全体動作を制御し、とくに第1始動口62、第2始動口28へ入賞したときの当否抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容を制御し、特にメイン基板102による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板102及びサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、パチンコ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図5は、パチンコ遊技機10の機能ブロックを示す。パチンコ遊技機10において、遊技制御装置100は、第1始動口62、第2始動口28、大入賞口91、一般入賞口72、作動口68a、第1特別図柄表示装置70、第2特別図柄表示装置71、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90、特定入球部2、ルート切換えソレノイド51のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むパチンコ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
メイン基板102は、入球判定手段110、当否抽選手段112、図柄決定手段114、保留制御手段116、ルート切換え制御手段111、メイン表示制御手段118、特別遊技制御手段120、特定遊技実行手段122、開閉制御手段124及び移行抽選手段127を備える。
サブ基板104は、パターン記憶手段130、演出決定手段132及び演出表示制御手段134を備える。
なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
サブ基板104は、パターン記憶手段130、演出決定手段132及び演出表示制御手段134を備える。
なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
メイン基板102:
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、第1始動入賞情報を受け取ると遊技球が第1始動口62に入賞したと判断し、第2始動入賞情報を受け取ると遊技球が第2始動口28に入賞したと判断する。入球判定手段110は、大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が大入賞口91に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68aを通過したと判断する。
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、第1始動入賞情報を受け取ると遊技球が第1始動口62に入賞したと判断し、第2始動入賞情報を受け取ると遊技球が第2始動口28に入賞したと判断する。入球判定手段110は、大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が大入賞口91に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68aを通過したと判断する。
当否抽選手段112は、第1始動口62及び第2始動口28への遊技球の入球を契機に当否抽選を実行すると共に作動口68aへの遊技球の通過を契機に普図抽選を実行するものであり、第1抽選手段126、第2抽選手段128、普図抽選手段136を含む。
第1抽選手段126は、第1始動口62への入球を契機に、第1当否抽選のために乱数の値を第1当否抽選値として取得する。
第2抽選手段128は、第2始動口28の開口部28dへの入球を契機に、第2当否抽選のために乱数の値を第2当否抽選値として取得する。第1当否抽選値と第2当否抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。
普図抽選手段136は、作動口68aを遊技球が通過したときに普図抽選値を取得する。各抽選値は、保留制御手段116により一時的に保留される。ただし、保留制御手段116により保留される所定の保留上限数を超えない場合にだけ当否抽選値又は普図抽選値が取得され、保留される。
第1抽選手段126は、第1始動口62への入球を契機に、第1当否抽選のために乱数の値を第1当否抽選値として取得する。
第2抽選手段128は、第2始動口28の開口部28dへの入球を契機に、第2当否抽選のために乱数の値を第2当否抽選値として取得する。第1当否抽選値と第2当否抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。
普図抽選手段136は、作動口68aを遊技球が通過したときに普図抽選値を取得する。各抽選値は、保留制御手段116により一時的に保留される。ただし、保留制御手段116により保留される所定の保留上限数を超えない場合にだけ当否抽選値又は普図抽選値が取得され、保留される。
第1抽選手段126及び第2抽選手段128は、当否判定で参照する当否テーブルを保持する。各当否テーブルにおいて対応付けられた大当たりや小当たりの範囲設定に応じて大当たり確率や小当たり確率が定まる。第1抽選手段126及び第2抽選手段128は、当否テーブルを参照し、当否抽選値が大当たりや小当たりであるか否かを判定する。
普図抽選手段136は、普図抽選の当否を判定するときに参照する普図当否テーブルを複数保持する。複数の普図当否テーブルには、当たり又は外れの判定結果と普図抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。普図抽選手段136は、通常時には通常確率による当否判定のための普図当否テーブルを参照し、時短時には通常確率より当たりの確率が高い普図当否テーブルを参照する。
第1抽選手段126による判定結果は、第1特別図柄表示装置70において第1特別図柄192の形で変動表示され、演出表示装置60の左エリア194において第1演出図柄190の形で変動表示される。第2抽選手段128による判定結果は、第2特別図柄表示装置71において第2特別図柄193の形で変動表示され、演出表示装置60の右エリア195において第2演出図柄191の形で変動表示される。普図抽選手段136による判定結果は、普通図柄表示装置59において普通図柄の形で変動表示される。
図柄決定手段114は、図柄の変動表示開始に際し、図柄の変動停止時における表示態様を当否抽選の結果等に応じて決定するものであり、即ち、第1特別図柄表示装置70、第2特別図柄表示装置71、演出表示装置60に表示させる停止図柄と変動パターンを、当否抽選の結果及び移行抽選の結果に応じて決定する。また、図柄決定手段114は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を抽選により決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄である。図柄決定手段114は、当否抽選が所定結果(例えば小当たり)となるときには、該所定結果と移行抽選の当否の双方を示す特定表示態様(例えば小当たりの図柄「2」)を、図柄の変動停止時における表示態様として決定する。
図柄決定手段114は、第1図柄決定手段138、第2図柄決定手段140、普図決定手段142を含む。
第1図柄決定手段138は、第1当否抽選の結果と第1移行抽選の結果に応じて第1特別図柄192の停止図柄を決定する。第1当否抽選の結果は先述した3種類であり、第1特別図柄192の停止図柄によってこれら3種類の結果のいずれかが示される。なお、第1当否抽選の結果は、第2当否抽選の場合のように5種類であっても良い。
第1図柄決定手段138は、複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。
第2図柄決定手段140は、第2当否抽選の結果と第2移行抽選の結果に応じて第2特別図柄193の停止図柄を決定する。第2当否抽選の結果は先述した5種類であり、第2特別図柄193の停止図柄によってこれら5種類の結果のいずれかが示される。
第2図柄決定手段140は、複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。
第1図柄決定手段138は、第1当否抽選の結果と第1移行抽選の結果に応じて第1特別図柄192の停止図柄を決定する。第1当否抽選の結果は先述した3種類であり、第1特別図柄192の停止図柄によってこれら3種類の結果のいずれかが示される。なお、第1当否抽選の結果は、第2当否抽選の場合のように5種類であっても良い。
第1図柄決定手段138は、複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。
第2図柄決定手段140は、第2当否抽選の結果と第2移行抽選の結果に応じて第2特別図柄193の停止図柄を決定する。第2当否抽選の結果は先述した5種類であり、第2特別図柄193の停止図柄によってこれら5種類の結果のいずれかが示される。
第2図柄決定手段140は、複数の変動パターンからいずれかのパターンを選択する。
第1図柄決定手段138及び第2図柄決定手段140は、決定した停止図柄及び変動パターンを示すデータをメイン表示制御手段118及び演出決定手段132へ送出する。第1図柄決定手段138及び第2図柄決定手段140は、特別図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められた複数種の変動パターンを記憶する。複数種の変動パターンは、長短様々な変動時間をもつ。すなわち、各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄の変動が停止される。
普図決定手段142は、遊技球が作動口68aを通過して通過検出装置69で検出された場合に、普通図柄を決定するための抽選乱数として普図抽選値を取得し、その普図抽選値に応じて普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段124が第2始動口28の開口部28dを所定時間突出させる。
保留制御手段116は、第1保留手段144、第2保留手段146、普図保留手段147を含む。第1保留手段144は、第1抽選手段126により取得された第1当否抽選値を保留球として保持する。第2保留手段146は、第2抽選手段128により取得された第2当否抽選値を保留球として保持する。普図保留手段147は、普図抽選手段136により取得された普図抽選値を保留球として保持する。第1当否抽選値、第2当否抽選値と普図抽選値は、それぞれの保留数が所定の上限に達するまで蓄積される。保留数の上限はそれぞれ4である。これらの保留数がそれぞれ第1特図保留ランプ20、第2特図保留ランプ21、普図保留ランプ22の点灯数又は点滅数により表される。保留制御手段116は、第1当否抽選値、第2当否抽選値の各保留球の取得情報を演出表示制御手段134に送出する。
ルート切換え制御手段111は、抽選で時短無し小当たりに当選した際には、シャッタ部材27を突出させるようにルート切換えソレノイド51を作動させて通常ルートG1で遊技し得るように切換え、また、抽選で時短付き小当たりに当選した際には、シャッタ部材27を退避(後退)させるようにルート切換えソレノイド51を作動させて遅延ルートG2で遊技し得るように切換える。なお、ルート切換えソレノイド51とルート切換え制御手段111とにより、当否抽選が所定結果となるときには、移行抽選が当たり(例えば時短付き小当たり)となり、かつ、遊技球が特定領域8を通過し第2の特別遊技が実際に実行されることを条件として、遊技状態が特定遊技に移行した場合は、遅延ルートG2で遊技し得るように切換え、かつ、遊技状態が特定遊技ではない場合には、通常ルートG1で遊技し得るように切換える切換え手段が構成される。
メイン表示制御手段118は、当否抽選の結果を示す図柄を変動表示させるものであり、第1特図制御手段148、第2特図制御手段150、特図調整手段152、普図制御手段153を含む。
第1特図制御手段148は、第1当否抽選の結果を第1図柄決定手段138により決定された変動パターンにしたがって第1特別図柄192の変動表示として第1特別図柄表示装置70に表示させる。
第2特図制御手段150は、第2当否抽選の結果を第2図柄決定手段140により決定された変動パターンにしたがって第2特別図柄193の変動表示として第2特別図柄表示装置71に表示させる。
第1特図制御手段148及び第2特図制御手段150は、第1特別図柄192及び第2特別図柄193の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段134へ送信することにより、メイン表示制御手段118及び演出表示制御手段134による変動表示が同期し、連動が保たれる。
普図制御手段153は、普図抽選手段136による抽選の結果を普通図柄の変動表示として普通図柄表示装置59に表示させる。
第1特図制御手段148は、第1当否抽選の結果を第1図柄決定手段138により決定された変動パターンにしたがって第1特別図柄192の変動表示として第1特別図柄表示装置70に表示させる。
第2特図制御手段150は、第2当否抽選の結果を第2図柄決定手段140により決定された変動パターンにしたがって第2特別図柄193の変動表示として第2特別図柄表示装置71に表示させる。
第1特図制御手段148及び第2特図制御手段150は、第1特別図柄192及び第2特別図柄193の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段134へ送信することにより、メイン表示制御手段118及び演出表示制御手段134による変動表示が同期し、連動が保たれる。
普図制御手段153は、普図抽選手段136による抽選の結果を普通図柄の変動表示として普通図柄表示装置59に表示させる。
特図調整手段152は、第1特別図柄192及び第2特別図柄193のうち、一方の特別図柄が当たり態様で停止されたときは他方の変動表示の開始を待機させる。特別遊技の実行中に新たな特別図柄の変動表示は開始されない。例えば、第1特別図柄192の変動表示中に第2特別図柄193が大当たり態様で変動停止された場合は、第1特別図柄192の変動表示は一時停止される。同様に、第2特別図柄193の変動表示中に第1特別図柄192が大当たり態様で変動停止された場合は、第2特別図柄193の変動表示を一時停止させる。特別遊技終了後、一時停止は解除され、変動表示の続きが実行される。このように、複数の遊技性が混在してもそれぞれの遊技性が個別に把握できるよう制御している。
本実施形態においては、第1特別図柄192と第2特別図柄193が同時に変動(並列)するように構成しているが、このような変動(並列)に限らず、第1特別図柄192と第2特別図柄193の何れか一方のみを変動させて他方は変動させない所謂直列タイプとして構成しても良い。
特別遊技制御手段120は、特別遊技の実行を制御する。特別遊技制御手段120は、通常特別遊技制御手段173と発展特別遊技制御手段129を含む。
通常特別遊技制御手段(第1特別遊技制御手段)173は、当否抽選が大当たりとなり、図柄が該大当たりを示す表示態様にて変動停止されたとき、大入賞口91を開放させることで遊技者に有利な第1の特別遊技を実行するものであり、即ち、第1当否抽選又は第2当否抽選が大当たりとなり、第1特別図柄192又は第2特別図柄193が所定の大当たり態様で停止されたときに大入賞口91を開放させることにより通常特別遊技(第1の特別遊技)を実行する。
発展特別遊技制御手段(第2特別遊技制御手段)129は、遊技球が特定領域8を通過したとき、大入賞口91を開放させることにより遊技者に有利な第2の特別遊技を実行するように制御するものであり、即ち、第2当否抽選が小当たりとなり、第2特別図柄193が所定の小当たり態様で停止されたときに開閉制御手段124に指示して特定入球部2の開閉部材2aを開放させる。そして、特定入球部2の開放中に遊技球が特定領域8に入球したときに大入賞口91を開放させることにより発展特別遊技(第2の特別遊技)を実行する。
通常特別遊技制御手段(第1特別遊技制御手段)173は、当否抽選が大当たりとなり、図柄が該大当たりを示す表示態様にて変動停止されたとき、大入賞口91を開放させることで遊技者に有利な第1の特別遊技を実行するものであり、即ち、第1当否抽選又は第2当否抽選が大当たりとなり、第1特別図柄192又は第2特別図柄193が所定の大当たり態様で停止されたときに大入賞口91を開放させることにより通常特別遊技(第1の特別遊技)を実行する。
発展特別遊技制御手段(第2特別遊技制御手段)129は、遊技球が特定領域8を通過したとき、大入賞口91を開放させることにより遊技者に有利な第2の特別遊技を実行するように制御するものであり、即ち、第2当否抽選が小当たりとなり、第2特別図柄193が所定の小当たり態様で停止されたときに開閉制御手段124に指示して特定入球部2の開閉部材2aを開放させる。そして、特定入球部2の開放中に遊技球が特定領域8に入球したときに大入賞口91を開放させることにより発展特別遊技(第2の特別遊技)を実行する。
特別遊技は、大入賞口91の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした複数回の単位遊技で構成される。1回の単位遊技において大入賞口91を原則として約30秒間開放させる。特別遊技制御手段120は、単位遊技の設定ラウンド数を消化したときに特別遊技を終了させる。通常特別遊技の設定ラウンド数は7回、発展特別遊技の設定ラウンド数は6回である。
特定遊技実行手段122は、時短の状態における通常遊技、すなわち、特定遊技を制御するもので、特別遊技(第1の特別遊技又は第2の特別遊技)の終了後、遊技状態を、入賞容易条件が通常状態よりも成立しやすい特定遊技(例えば時短遊技状態)に所定の確率にて移行させ、時短終了条件が成立した時点で終了する。
該特定遊技実行手段122は、当否抽選が所定結果(例えば小当たり)となるときには、移行抽選が当たり(例えば時短付き小当たり)となり、かつ、遊技球が特定領域8を通過し第2の特別遊技が実際に実行されることを条件として、特定遊技に遊技状態を移行させる。
該特定遊技実行手段122は、当否抽選が所定結果(例えば小当たり)となるときには、移行抽選が当たり(例えば時短付き小当たり)となり、かつ、遊技球が特定領域8を通過し第2の特別遊技が実際に実行されることを条件として、特定遊技に遊技状態を移行させる。
時短においては、第1特別図柄192及び第2特別図柄193の変動時間が概ね短くなるよう、図柄決定手段114は変動時間の短い変動パターンを選択する。
普図抽選手段136は、時短状態においては通常確率より当たりの確率が高い普図当否テーブルを参照する。これにより、時短中には第2始動口28の進退部材28eが高い確率で突出される。特定遊技実行手段122は、時短状態においては普通図柄の変動時間も通常状態と比べて概ね短くするとともに、進退部材28eの突出時間を通常状態よりも長くする。
普図抽選手段136は、時短状態においては通常確率より当たりの確率が高い普図当否テーブルを参照する。これにより、時短中には第2始動口28の進退部材28eが高い確率で突出される。特定遊技実行手段122は、時短状態においては普通図柄の変動時間も通常状態と比べて概ね短くするとともに、進退部材28eの突出時間を通常状態よりも長くする。
開閉制御手段(役物制御手段)124は、当否抽選の結果が所定結果(例えば小当たり)となり、図柄が該所定結果を示す表示態様にて変動停止されたとき、特定入球部2を所定の有効期間が経過するまで作動させる、などの制御を行うもので、即ち、第2始動口28の進退部材28eの進退動作や、大入賞口91、特定入球部2の開閉部材2aの開閉を制御する。開閉制御手段124は、普通図柄が特定の態様で停止されると、第2始動口28の進退部材駆動ソレノイド76に開放指示を送り、第2始動口28の進退部材28eを突出させる。開閉制御手段124は、時短状態においては通常状態に比べて長い時間開放させる。開閉制御手段124は、特別遊技において大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、大入賞口91を開放させる。開閉制御手段124は、小当たり時において特定入球駆動ソレノイド30に開放指示を送り、特定入球部2の開閉部材2aを開放させる。
移行抽選手段127は、当否抽選が大当たり又は所定結果(小当たり)となるとき、特定遊技への移行可否を判定するための移行抽選を実行する。移行抽選手段127は、第1移行抽選手段135と第2移行抽選手段174を含む。
第1移行抽選手段135は、第1当否抽選の結果が大当たりとなったとき、第1移行抽選を実行する。第1移行抽選の当たり確率は20%である。第1移行抽選の当否は、第1特別図柄192の停止時に示される。
具体的には、R1.時短付き大当たり:「0」、R2.時短無し大当たり:「1」、R3.外れ:「2」〜「9」のいずれか、が第1特別図柄192として停止表示される。
第2移行抽選手段174は、第2当否抽選の結果が大当たり又は小当たりとなったとき、第2移行抽選を実行する。第2移行抽選の当たり確率は70%である。第2移行抽選の当否は、第2特別図柄193の停止時に示される。
具体的には、R1.時短付き大当たり:「0」、R2.時短無し大当たり:「1」、R3.時短付き小当たり:「2」、R4.時短無し小当たり:「3」、R5.外れ:「4」〜「9」のいずれか、が第2特別図柄193として停止表示される。
なお、第1移行抽選及び第2移行抽選が当たりとなるときには、継続回数も選択される。移行抽選が当たりとなるとき、継続回数は、「5回」から「100回」の範囲でランダムに選択される。
第1移行抽選手段135は、第1当否抽選の結果が大当たりとなったとき、第1移行抽選を実行する。第1移行抽選の当たり確率は20%である。第1移行抽選の当否は、第1特別図柄192の停止時に示される。
具体的には、R1.時短付き大当たり:「0」、R2.時短無し大当たり:「1」、R3.外れ:「2」〜「9」のいずれか、が第1特別図柄192として停止表示される。
第2移行抽選手段174は、第2当否抽選の結果が大当たり又は小当たりとなったとき、第2移行抽選を実行する。第2移行抽選の当たり確率は70%である。第2移行抽選の当否は、第2特別図柄193の停止時に示される。
具体的には、R1.時短付き大当たり:「0」、R2.時短無し大当たり:「1」、R3.時短付き小当たり:「2」、R4.時短無し小当たり:「3」、R5.外れ:「4」〜「9」のいずれか、が第2特別図柄193として停止表示される。
なお、第1移行抽選及び第2移行抽選が当たりとなるときには、継続回数も選択される。移行抽選が当たりとなるとき、継続回数は、「5回」から「100回」の範囲でランダムに選択される。
サブ基板104:
パターン記憶手段130は、演出図柄の変動パターンとして複数の変動パターンデータを保持する。演出決定手段132は、第1演出図柄190及び第2演出図柄191の停止図柄と変動パターンを、第1抽選手段126又は第2抽選手段128による当否抽選の結果、第1特別図柄192又は第2特別図柄193の停止図柄及び変動パターンに応じて決定する。
パターン記憶手段130は、演出図柄の変動パターンとして複数の変動パターンデータを保持する。演出決定手段132は、第1演出図柄190及び第2演出図柄191の停止図柄と変動パターンを、第1抽選手段126又は第2抽選手段128による当否抽選の結果、第1特別図柄192又は第2特別図柄193の停止図柄及び変動パターンに応じて決定する。
第1演出図柄190及び第2演出図柄191の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、例えば第1抽選手段126又は第2抽選手段128による判定結果が通常特別遊技への移行を示す「大当たり」の場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。この場合、第1演出図柄190や第2演出図柄191として揃える数字には、第1特別図柄192や第2特別図柄193と同じ数字(対応する数字)が選ばれるのが好ましい。例えば、第1特別図柄192又は第2特別図柄193が「3」の場合は第1演出図柄190又は第2演出図柄191が「333」となる。第1抽選手段126又は第2抽選手段128による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す「外れ」の場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。演出決定手段132は、第1演出図柄190及び第2演出図柄191の停止図柄と演出図柄の変動パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。第2抽選手段128による判定結果が「小当たり」の場合は、所定キャラクタなどの特殊絵柄を停止表示させてもよい。
演出図柄の変動パターンには、演出図柄の変動表示態様、すなわち演出図柄の変動開始から変動停止までの演出過程が定義される。変動パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。
演出決定手段132は、特別図柄の変動パターンに応じて、特別図柄と変動時間が等しい演出図柄の変動パターンを選択する。
演出表示制御手段134は、第1演出制御手段168、第2演出制御手段170、演出調整手段172を含む。演出表示制御手段134は、遊技効果ランプ90の点灯及び消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理を更に制御する。
第1演出制御手段168は、第1抽選手段126による第1当否抽選の結果を、選択された変動パターンデータにしたがって演出図柄として演出表示装置60の左エリア194に変動表示させる。
第2演出制御手段170は、第2抽選手段128による第2当否抽選の結果を、選択された変動パターンデータにしたがって演出図柄として演出表示装置60の右エリア195に変動表示させる。
このように演出表示制御手段134は、第1演出図柄190及び第2演出図柄191の変動表示を含む図柄変動演出を演出表示装置60に表示させる。演出表示制御手段134は、通常遊技においては第1演出図柄190及び第2演出図柄191を同時並行的に変動表示させる。すなわち、通常遊技においては、第1演出図柄190及び第2演出図柄191のうち一方が変動表示中であっても他方の変動表示開始を妨げない。
第1演出制御手段168は、第1抽選手段126による第1当否抽選の結果を、選択された変動パターンデータにしたがって演出図柄として演出表示装置60の左エリア194に変動表示させる。
第2演出制御手段170は、第2抽選手段128による第2当否抽選の結果を、選択された変動パターンデータにしたがって演出図柄として演出表示装置60の右エリア195に変動表示させる。
このように演出表示制御手段134は、第1演出図柄190及び第2演出図柄191の変動表示を含む図柄変動演出を演出表示装置60に表示させる。演出表示制御手段134は、通常遊技においては第1演出図柄190及び第2演出図柄191を同時並行的に変動表示させる。すなわち、通常遊技においては、第1演出図柄190及び第2演出図柄191のうち一方が変動表示中であっても他方の変動表示開始を妨げない。
演出調整手段172は、第1演出図柄190及び第2演出図柄191のうち、一方が当たり態様で停止されたとき、他方の変動表示がなされていない場合はその変動表示の開始を待機させる。この場合、特別遊技を実行する間は演出図柄の変動表示はあらたに開始されず、また、特別遊技が同時にもう一つ発生することもないので、遊技者は一つの特別遊技に集中することができる。演出調整手段172は、第1演出図柄190及び第2演出図柄191のうち一方の図柄が変動表示されている間に他方の図柄が当たり態様にて変動停止された場合は、一方の図柄を一時停止させる。例えば第1演出図柄190の変動表示中に第2演出図柄191が当たり態様で変動停止された場合は、第1演出図柄190の変動表示は一時停止される。同様に、第2演出図柄191の変動表示中に第1演出図柄190が当たり態様で変動停止された場合は、第2演出図柄191の変動表示を一時停止させる。特別遊技終了後、一時停止は解除され、変動表示の続きが実行される。
図6(a)は、大当たり発生時におけるタイムチャートである。
例えば、第1抽選手段126が時刻t0にて第1当否抽選を実行し、結果が大当たりであったとする。この場合、第1移行抽選手段135は第1移行抽選を実行する。ここで、第1移行抽選も当たりとなり、「R1.時短付き大当たり」が発生したとする。また、第1移行抽選により継続回数も決定される。第1図柄決定手段138は、第1特別図柄192の停止図柄として時短付き大当たりを示す「0」を設定する。第1特図制御手段148は、第1図柄決定手段138により選択された変動パターンにしたがって第1特別図柄192を変動表示させる。このとき、第1演出制御手段168も第1演出図柄190を変動表示させる。
例えば、第1抽選手段126が時刻t0にて第1当否抽選を実行し、結果が大当たりであったとする。この場合、第1移行抽選手段135は第1移行抽選を実行する。ここで、第1移行抽選も当たりとなり、「R1.時短付き大当たり」が発生したとする。また、第1移行抽選により継続回数も決定される。第1図柄決定手段138は、第1特別図柄192の停止図柄として時短付き大当たりを示す「0」を設定する。第1特図制御手段148は、第1図柄決定手段138により選択された変動パターンにしたがって第1特別図柄192を変動表示させる。このとき、第1演出制御手段168も第1演出図柄190を変動表示させる。
時刻t1にて第1特別図柄192と第1演出図柄190の変動が停止され、遊技者に時短付き大当たりの発生が報知される。ただし、このときには時短の継続回数については報知されない。時刻t1から、通常特別遊技制御手段173は通常特別遊技を実行する。この通常特別遊技中に継続回数を報知する。通常特別遊技中に継続回数を報知することにより、遊技者が漫然と通常特別遊技を消化するのを防ぎやすくなる。時刻t2に通常特別遊技が終了すると、特定遊技実行手段122は時短終了条件が成立するまで遊技状態を時短状態に移行させる。時短は時刻t3にて終了する。遊技者は、時短終了条件が成立する前に、大当たり又は小当たりを発生させることを目的として打球しつづけることになる。
図6(b)は、小当たり発展大当たりの発生時におけるタイムチャートである。例えば、第2抽選手段128が時刻t0にて第2当否抽選を実行し、結果が小当たりであったとする。この場合、第2移行抽選手段174は第2移行抽選を実行する。ここで、第2移行抽選も当たりとなり、「R3.時短付き小当たり」が発生したとする。また、第2移行抽選により継続回数も決定される。第2図柄決定手段140は、第2特別図柄193の停止図柄として時短付き小当たりを示す「2」を設定する。第2特図制御手段150は、第2図柄決定手段140により選択された変動パターンにしたがって第2特別図柄193を変動表示させる。このとき、第2演出制御手段170も第2演出図柄191を変動表示させる。
時刻t1にて第2特別図柄193と第2演出図柄191の変動が停止され、遊技者に時短付き小当たりの発生が報知される。ただし、このときには時短の継続回数については報知されない。発展特別遊技制御手段129は、特定入球部2を開放させる。特定入球部2は、所定の開放時間、ここでは時刻t1から時刻t5まで開放される。また、時刻t1から時刻t4までは有効期間として予め設定され、有効期間内に遊技球が特定領域8に落入すると「小当たり発展大当たり」となる。或いは、有効期間内に特定入球部2に入球した遊技球のみが、小当たり発展大当たりの対象となるとしてもよい。小当たり発展大当たりが発生すると、時刻t5から、発展特別遊技制御手段129は発展特別遊技を実行する。この発展特別遊技中に継続回数が報知される。
このように、所定結果が遊技者に示されてから、短期の有効期間内にしか遊技球を特定領域8に入球させられないように構成することにより、前述の攻略法を封じることができる。具体的には、遊技球が発射されてから特定領域8に到達するまでに要する時間よりも有効期間が短ければ、物理的に上記攻略法を実行不可能とすることができる。超熟練者に過度の受益機会が提供される可能性を抑止することにより、技量差による受益格差が過度に拡大するのを防ぎやすくすることができる。
本実施形態においては、特定入球部2内に入球した複数の遊技球は、特定入球部2内部の流下通路3に一旦貯留された後、球送り部材5の作動で1球ずつ下部開口3aから球受け部6に放出され、中央転動部7に導かれる。該中央転動部7は、円形の皿状に構成され且つその内周側に特定領域8が設けられているため、遊技球が外周側を転がり移動する際には不図示の排出口から遊技盤50の裏面側に排出される可能性が高くなるが、内周側を転がり移動する際には特定領域8に入球する可能性が高くなる。特定入球部2の開閉部材2aは、この所定の有効期間が経過すると、すなわち、時刻t4を経過すると特定入球部2を閉鎖する。これにより、有効期間内に特定入球部2に入球した遊技球のみが小当たり発展大当たりの対象となるように物理的に制御している。
時刻t6に発展特別遊技が終了すると、特定遊技実行手段122は時短終了条件が成立するまで遊技状態を時短状態に移行させる。時短は時刻t7にて終了する。遊技者は、時短終了条件が成立する前に、大当たり(例えば1%)又は小当たり(例えば99%)を発生させることを目的として打球することになる。
有効期間が短すぎると、特定入球部2が開放されてもなかなか小当たり発展大当たりとはならないことになり、遊技者から敬遠されてしまう。しかし、有効期間が長すぎると、時刻t1における停止図柄によって時短付き小当たりか時短無し小当たりを確認してから、特定入球部2を狙うという攻略法が可能となる。例えば、時短付き小当たりであれば特定入球部2を狙うが、時短無し小当たりの場合には敢えて特定領域8を狙わないことにより、時短無し小当たりにより時短終了条件が成立してしまうのを意図的に回避できてしまう。特に、継続回数を消化する前に複数回の小当たりを引き当て可能であるほど小当たり確率が高く設定されている場合には、遊技球を第2始動口28に入球させ続けながらじっくりと時短付き小当たりを選ぶという攻略法を実現しやすくなる。こういった攻略法を可能としてしまうと、超熟練者だけに過大な受益機会が提供されてしまうことになる。本実施形態のように小当たり確率を例えば99%、第2移行抽選の移行確率を例えば70%として高確率設定している場合には、特にこのような状況が懸念される。しかも、本実施形態では、特定入球部2が遊技領域52における左上側に位置し、時刻t1における停止図柄を確認してから打ち出しても間に合うような距離にある。
そこで、本実施形態においては、第1及び第2特別図柄表示装置70,71を見て、時短付き小当たりか時短無し小当たりかを確認してから打球した場合には、小当たり発展大当たりを得ることができないように構成している。その実現のため、抽選で時短無し小当たりに当選した際にはシャッタ部材27を突出させて通常ルートG1で遊技させるように切換え、また抽選で時短付き小当たりに当選した際にはシャッタ部材27を後退させて遅延ルートG2で遊技させるように切換えると共に、図6で説明した時刻t1〜t4の有効期間を、開閉部材2aが開放する前に打ち出された遊技球しか特定領域8での時短付き小当たり又は時短無し小当たりの抽選に間に合わないような時間(例えば0.5秒)に予め設定するのである。
すなわち、ルート切換え制御手段111が、抽選で時短無し小当たりに当選した際には、シャッタ部材27を突出させるようにルート切換えソレノイド51を作動させて、通常ルートG1で遊技させるように切換えることにより、遊技球案内部Gでは、遅延ルート部材26が案内レール55側に露出した状態の遅延ルートG2を形成する。従って、遊技者が第1及び第2特別図柄表示装置70,71を見て時短付き小当たりか時短無し小当たりかを確認してから発射ハンドル17の操作で案内レール55から打ち出しても、センター飾り64の上部中央に受けて打ち出された遊技球Baが、凹部26bに引き込まれた後、凸部26aの傾斜に沿って放出され、下方の凸部26aや凹部26bに当接しながら更に流下し、比較的長い時間を要して傾斜流路1から特定入球部2に至るようになる。そのため、僅かな有効期間(例えば0.5秒)に間に合うように特定入球部2に入球させることができず、従って、小当たり発展大当たりを得ることはできない。つまり、時刻t1にて第1及び第2特別図柄表示装置70,71を見て時短付き小当たりか時短無し小当たりかを確認するようなことをせずに、普通に打ち出して遅延ルートG2を狙うことでしか、小当たり発展大当たりを得ることはできないのである。また、時短移行可否を確認した上で、特定領域8を狙うか否かを判断するという攻略法を実質的に無効化できる。そして、超熟練者に過大な受益機会が提供されないように対処しつつも、小当たり確率や大当たり確率、移行確率を下げるといった遊技性に関わる調整が不要となる。
以上のように本実施形態では、遊技領域52に、案内レール55を介して該遊技領域52に打ち出された遊技球Baが特定領域8に到達するまでの時間を比較的長く要して所定の有効期間内に特定領域8に入賞させることを難しくする遅延ルートG2を含む遊技球案内部Gを備えるので、抽選結果に応じて決定される図柄を確認してから遊技領域52に遊技球Baを打ち出しても、それら遊技球Baを、遅延ルートG2を流下させるようにすることができ、その場合、遊技領域52の左側(一側)上部の特定入球部(可動役物)2の開閉部材2aが開放している間の、しかも有効期間に間に合うことは極めて困難になる。このため、特定領域8を狙い得る部位(即ち、特定入球部2)を案内レール55側に近く配置して遊技進行を判りやすくしながらも、抽選結果を確認してから打ち出し始めても特定領域8への入球が間に合わなくなるようにすることができる。
そして、本実施形態では、遊技球Baが特定領域8に到達するまでの時間を遅延ルートG2に比して短く要する通常ルートG1を上記遊技球案内部Gに備え、当否抽選が所定結果となるときには、移行抽選が当たりとなり、かつ、遊技球が特定領域8を通過し第2の特別遊技が実際に実行されることを条件として、遊技状態が特定遊技に移行した場合は、遅延ルートG2で遊技し得るように切換え、かつ、遊技状態が特定遊技ではない場合には、通常ルートG1で遊技し得るように切換える、ルート切換えソレノイド51及びルート切換え制御手段111からなる切換え手段を備えるので、該切換え手段により遊技状態に応じて遅延ルートG2と通常ルートG1を適時切換えることで、特別図柄表示を見て抽選結果としての時短付き小当たりか時短無し小当たりかを確認してから打ち出しを始めても、有効期間内に間に合わないようにすることができ、時短付き小当たりに当選したときだけ特定領域8を狙うような狙い打ちを極めて困難にしたパチンコ遊技機10を提供することができる。
また、本実施形態では、遊技球案内部Gが、遅延ルートG2を形成するように特定入球部2に遊技球Baが到達するまでの時間を多く要するための複数の凸部26a及び凹部26bを有する遅延ルート部材26と、該遅延ルート部材26と案内レール55との間にて該遅延ルート部材26に対向するように遊技盤50に埋設した状態で配置され、かつ上記切換え手段により該遊技盤50からの突出位置と退避位置とに移動するシャッタ部材27とを備え、該シャッタ部材27が突出位置にある状態にあってはその傾斜面27cにより通常ルートG1を形成し、かつシャッタ部材27が退避位置にある状態にあっては遅延ルート部材26により遅延ルートG2を形成するので、ルート切換えソレノイド51及びルート切換え制御手段111からなる切換え手段によってシャッタ部材27を進退動作させるだけで通常ルートG1と遅延ルートG2とを容易に切換えることができる。これにより、簡略化しつつ廉価に構成したパチンコ遊技機10を得ることができる。
ついで、上述した本実施形態における遊技球案内部Gの構成を変更した変形例1について、図7及び図8を参照して説明する。
すなわち、本変形例1における遊技球案内部Gは、図7及び図8に示すように、先の実施形態における遅延ルート部材26と同様の位置に埋設ルート部材26′を備えている。該埋設ルート部材26′は、遅延ルートG2を形成するように特定入球部2に遊技球Baが到達するまでの時間を多く要するための複数の凸部26′a及び凹部26′bを有し、かつ遊技盤50に埋設された状態で、ルート切換えソレノイド51及びルート切換え制御手段111からなる切換え手段により、センター飾り64側の案内壁部64eに沿って該遊技盤50からの突出位置と退避位置とに摺動移動させられるように構成される。そして、該埋設ルート部材26′が突出位置にある状態で遅延ルートG2が形成され、かつ該埋設ルート部材26′が退避位置にある状態で通常ルートG1が形成される。
以上の構成を備える本変形例1によっても、先の実施形態と略々同様の効果を得ることができると共に、ルート切換えソレノイド51及びルート切換え制御手段111からなる切換え手段によって埋設ルート部材26′を進退動作させるだけで、通常ルートG1と遅延ルートG2とを容易に切換えることができ、従って、簡略化しつつ廉価に構成したパチンコ遊技機10を得ることができる。なお、埋設ルート部材26′に代えて、障害釘を遊技盤50から突出させ或いは退避させるように構成することによっても、通常ルートG1と遅延ルートG2の切換えを行うようにすることが可能である。
更に、上述した本実施形態における遊技球案内部Gの構成を変更した変形例2について、図9及び図10を参照して説明する。
すなわち、本変形例2における遊技球案内部Gは、図9及び図10に示すように、先の実施形態と同じ位置に同じ構成の遅延ルート部材26を備えている。該遅延ルート部材26は、同様に、遅延ルートG2を形成するように特定入球部2に遊技球Baが到達するまでの時間を多く要するための複数の凸部26a及び凹部26bを有している。遊技球案内部Gは更に、遅延ルート部材26に対向するように遊技盤50に打ち込まれた複数の障害釘nからなる障壁部Nと、ルート切換えソレノイド51及びルート切換え制御手段111からなる切換え手段により遅延ルート部材26の上端部と障壁部Nの上端部との間の隙間sを閉鎖する閉鎖位置(図9に示す状態)と開放する開放位置(図10に示す状態)との間で移動し得るように構成した、センター飾り64の一部を構成する進退部64dとを備えている。該進退部64dは、センター飾り64の上部突出部64cの左端部に形成された不図示の進退溝に摺動自在に嵌合された状態で、上記ルート切換えソレノイド51に連動連結されている。そして、該進退部64dが閉鎖位置にある状態にあっては障壁部Nにより通常ルートG1が形成され、かつ該進退部64dが開放位置にある状態にあっては遅延ルート部材26により遅延ルートG2が形成される。
以上の構成を備える本変形例2によっても、先の実施形態と略々同様の効果を得ることができると共に、ルート切換えソレノイド51及びルート切換え制御手段111からなる切換え手段によって進退部64dを障壁部Nに対して進退動作させるだけで通常ルートG1と遅延ルートG2とを容易に切換えることができ、従って、簡略化しつつ廉価に構成したパチンコ遊技機10を得ることができる。
以上、本発明をその好適な実施形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明の弾球遊技機は、上記実施形態及び変形例の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態及び変形例の構成から種々の修正及び変更を施した弾球遊技機も、本発明の範囲に含まれる。
本発明に係る弾球遊技機は、パチンコ遊技機等に用いることが可能であり、特に打ち出された遊技球を遊技領域に向けて案内する案内レールが配置された側に、特定領域を狙うための部位が設けられた構成を備える弾球遊技機に用いて好適である。
2 可動役物(特定入球部)
2a 開閉部材
8 特定領域
10 弾球遊技機(パチンコ遊技機)
26 遅延ルート部材
26b,26a 凹凸(凹部、凸部)
26′ 埋設ルート部材
26′b,26′a 凹凸(凹部、凸部)
27 シャッタ部材
27c 傾斜面
28 第2始動口(第2始動入賞口)
46 発射装置
50 遊技盤
51,111 切換え手段(ルート切換えソレノイド、ルート切換え制御手段)
52 遊技領域
55 案内レール
62 第1始動口(第1始動入賞口)
64d 進退部
91 大入賞口
112 当否抽選手段
114 図柄決定手段
118 表示制御手段(メイン表示制御手段)
122 特定遊技実行手段
124 役物制御手段(開閉制御手段)
127 移行抽選手段
129 第2特別遊技制御手段(発展特別遊技制御手段)
173 第1特別遊技制御手段(通常特別遊技制御手段)
Ba 遊技球
G 遊技球案内部
G1 通常ルート
G2 遅延ルート
n 障害釘
N 障壁部
2a 開閉部材
8 特定領域
10 弾球遊技機(パチンコ遊技機)
26 遅延ルート部材
26b,26a 凹凸(凹部、凸部)
26′ 埋設ルート部材
26′b,26′a 凹凸(凹部、凸部)
27 シャッタ部材
27c 傾斜面
28 第2始動口(第2始動入賞口)
46 発射装置
50 遊技盤
51,111 切換え手段(ルート切換えソレノイド、ルート切換え制御手段)
52 遊技領域
55 案内レール
62 第1始動口(第1始動入賞口)
64d 進退部
91 大入賞口
112 当否抽選手段
114 図柄決定手段
118 表示制御手段(メイン表示制御手段)
122 特定遊技実行手段
124 役物制御手段(開閉制御手段)
127 移行抽選手段
129 第2特別遊技制御手段(発展特別遊技制御手段)
173 第1特別遊技制御手段(通常特別遊技制御手段)
Ba 遊技球
G 遊技球案内部
G1 通常ルート
G2 遅延ルート
n 障害釘
N 障壁部
Claims (5)
- 遊技領域が形成された遊技盤と、
該遊技領域に遊技球を発射する発射装置と、
前記遊技領域の一側に配置された状態で前記発射装置から発射された遊技球を前記遊技領域に案内する案内レールと、
前記遊技領域の所定位置に設けられた第1始動口と、
前記遊技領域の所定位置に前記第1始動口とは別の始動口として設けられ、所定の入賞容易条件が成立したとき遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な第2始動口と、
前記第1始動口及び第2始動口への遊技球の入球を契機に当否抽選を実行する当否抽選手段と、
前記当否抽選の結果を示す図柄を変動表示させる表示制御手段と、
前記図柄の変動表示開始に際し、前記図柄の変動停止時における表示態様を前記当否抽選の結果に応じて決定する図柄決定手段と、
前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な状態に開放可能な大入賞口と、
前記当否抽選が大当たりとなり、前記図柄が該大当たりを示す表示態様にて変動停止されたとき、前記大入賞口を開放させることにより遊技者に有利な第1の特別遊技を実行する第1特別遊技制御手段と、
前記遊技領域の所定位置に設けられる特定領域に遊技球が向かうときの該遊技領域の前記一側の移動経路上に設けられ、作動時においては非作動時に比べて遊技球が前記特定領域を通過容易となるように前記移動経路上における位置が変化する可動役物と、
前記当否抽選の結果が所定結果となり、前記図柄が該所定結果を示す表示態様にて変動停止されたとき、前記可動役物を所定の有効期間が経過するまで作動させる役物制御手段と、
遊技球が前記特定領域を通過したとき、前記大入賞口を開放させることにより遊技者に有利な第2の特別遊技を実行する第2特別遊技制御手段と、
前記第1の特別遊技又は前記第2の特別遊技の終了後、前記入賞容易条件が通常状態よりも成立しやすい特定遊技に遊技状態を所定の確率にて移行させる特定遊技実行手段と、
前記当否抽選が前記大当たり又は前記所定結果となるとき、前記特定遊技への移行可否を判定するための移行抽選を実行する移行抽選手段と、を備え、
前記特定遊技実行手段は、前記当否抽選が前記所定結果となるときには、前記移行抽選が当たりとなり、かつ、遊技球が前記特定領域を通過し前記第2の特別遊技が実際に実行されることを条件として、前記特定遊技に遊技状態を移行させ、
前記図柄決定手段は、前記当否抽選が前記所定結果となるときには、該所定結果と前記移行抽選の当否の双方を示す特定表示態様を、前記図柄の変動停止時における表示態様として決定し、
前記遊技領域に、前記案内レールを介して前記遊技領域に打ち出された遊技球が前記特定領域に到達するまでの時間を比較的長く要して所定の有効期間内に前記特定領域に入賞させることを難しくする遅延ルートを含む遊技球案内部を備えた、
ことを特徴とする弾球遊技機。 - 前記遊技球案内部には、前記遅延ルートとは別のルートであり、遊技球が前記特定領域に到達するまでの時間を前記遅延ルートに比して短く要する通常ルートを備え、
前記当否抽選が前記所定結果となるときには、前記移行抽選が当たりとなり、かつ、遊技球が前記特定領域を通過し前記第2の特別遊技が実際に実行されることを条件として、遊技状態が前記特定遊技に移行した場合は、前記遅延ルートで遊技し得るように切換え、かつ、遊技状態が前記特定遊技ではない場合には、前記通常ルートで遊技し得るように切換える切換え手段を備えてなる、
請求項1記載の弾球遊技機。 - 前記遊技球案内部は、
遊技球が前記特定領域に到達するまでの時間を前記遅延ルートに比して短く要する通常ルートと、
前記遅延ルートを形成するように前記可動役物に遊技球が到達するまでの時間を長く要するための複数の凹凸を有する遅延ルート部材と、
該遅延ルート部材と前記案内レールとの間にて該遅延ルート部材に対向するように前記遊技盤に埋設した状態で配置され、かつ前記切換え手段により該遊技盤からの突出位置と退避位置とに移動するシャッタ部材と、を備え、
該シャッタ部材が前記突出位置にある状態にあってはその傾斜面により前記通常ルートを形成し、かつ前記シャッタ部材が前記退避位置にある状態にあっては前記遅延ルート部材により前記遅延ルートを形成してなる、
請求項1又は2記載の弾球遊技機。 - 前記遊技球案内部は、
遊技球が前記特定領域に到達するまでの時間を前記遅延ルートに比して短く要する通常ルートと、
前記遅延ルートを形成するように前記可動役物に遊技球が到達するまでの時間を長く要するための複数の凹凸を有し、かつ前記遊技盤に埋設されて前記切換え手段により該遊技盤からの突出位置と退避位置とに移動する埋設ルート部材と、を備え、
該埋設ルート部材が前記突出位置にある状態で前記遅延ルートを形成し、かつ前記埋設ルート部材が前記退避位置にある状態で前記通常ルートを形成してなる、
請求項1又は2記載の弾球遊技機。 - 前記遊技球案内部は、
遊技球が前記特定領域に到達するまでの時間を前記遅延ルートに比して短く要する通常ルートと、
前記遅延ルートを形成するように前記可動役物に遊技球が到達するまでの時間を長く要するための複数の凹凸を有する遅延ルート部材と、
該遅延ルート部材に対向するように前記遊技盤に打ち込まれた複数の障害釘からなる障壁部と、
前記切換え手段により前記遅延ルート部材の上端部と前記障壁部との間の隙間を閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置との間で移動し得る進退部と、を備え、
該進退部が前記閉鎖位置にある状態にあっては前記障壁部により前記通常ルートを形成し、かつ該進退部が前記開放位置にある状態にあっては前記遅延ルート部材により前記遅延ルートを形成してなる、
請求項1又は2記載の弾球遊技機。
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