JP2004110117A - 保守管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】故障発生時の対応時間および故障復旧時間の短縮を実現した保守管理システムを得る。
【解決手段】設備故障発生時に異常発報Ea、Ebを送信する管理ビル1a〜1nと、通信手段2を介して異常発報を受信する管理センター3Aと、一次対応者41a〜41jが所有する携帯電話51a〜51jおよび移動手段6a〜6jと、二次対応者42a〜42kが所有する携帯電話52a〜52kとを備え、異常発報Ea、Ebに応答して各対応者を故障発生した管理ビルに出動させる。故障発生した管理ビルの位置情報を中心とする対応可能エリアと、各対応者の位置情報と、二次対応者の技術者管理計画とを管理センター内のモニター34Aに表示させ、対応可能エリア内に存在する各対応者の携帯電話に出動指示を自動通報する。
【選択図】 図1
【解決手段】設備故障発生時に異常発報Ea、Ebを送信する管理ビル1a〜1nと、通信手段2を介して異常発報を受信する管理センター3Aと、一次対応者41a〜41jが所有する携帯電話51a〜51jおよび移動手段6a〜6jと、二次対応者42a〜42kが所有する携帯電話52a〜52kとを備え、異常発報Ea、Ebに応答して各対応者を故障発生した管理ビルに出動させる。故障発生した管理ビルの位置情報を中心とする対応可能エリアと、各対応者の位置情報と、二次対応者の技術者管理計画とを管理センター内のモニター34Aに表示させ、対応可能エリア内に存在する各対応者の携帯電話に出動指示を自動通報する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベーターなどの各種設備を有するビルを保守管理するシステムに関し、特にエレベーター昇降機およびビル設備に対する緊急異常発生時の対応時間を短縮して故障復旧の早期化を実現した保守管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は現状の保守管理システムの全体構成を示すブロック図であり、ビル内の各種設備機器としてエレベーターを保守管理対象とした場合を示している。
【0003】
図4において、1a〜1nは保守管理対象となる複数(たとえば、n棟)の管理ビル、2はたとえば電話交換機および電話回線などを含む通信手段、3は管理センターである。
【0004】
各管理ビル1a〜1nは、通信手段2を介して、管理センター3に接続されている。
4a〜4mは複数(たとえば、m人)の技術者であり、それぞれ、個別の携帯電話5a〜5mを所有している。
【0005】
管理ビル1a〜1nは、それぞれ同様に構成されており、たとえば1つの管理ビル1aに注目した場合、以下の構成要素11〜14を備えている。
11はエレベーターかご(以下、単に「かご」ともいう)であり、乗客に表示情報をサービスするための液晶モニター12を有している。
13はかご11および昇降機(図示せず)などを制御するエレベーター制御盤である。
【0006】
14はエレベーター制御盤13に接続された通信装置であり、エレベーター制御盤13からの異常発生信号に応答して、自動的に異常発報Eaを出力するようになっている。
【0007】
15は管理ビル1a内のかご11および他の各種設備を管理するビル管理者(以下、単に「管理者」ともいう)であり、電話機(図示せず)を所有しており、異常を発見した場合には電話による異常発報Ebを出力する。
通信装置14および管理者15の電話機は、通信手段2に接続されている。
【0008】
管理センター3は、以下の構成要素31〜34を備えている。
31は通信手段2に接続された通信装置、32は各技術者4a〜4mの管理計画データからなる技術者管理計画、33は通信装置31および技術者管理計画32に接続された管理装置、34は通信装置31に接続されて各種情報をリアルタイムに表示するモニターである。
【0009】
35は管理センター3内の受信者であり、電話機(図示せず)を所有しており、各技術者4a〜4mに出動を要請するための出動指示者となる。
管理センター3内の出動指示者35は、異常発報EaまたはEbの生成時に、各携帯電話5a〜5mの少なくとも1つをコールして、要請すべき技術者を緊急異常の発生したビルに出動させるようになっている。
【0010】
図4においては、管理ビル1a内のかご11の故障時に自動的に(または、電話を介して)発生する異常発報Ea(または、Eb)が受信されてから、実際に技術者が出動するまでの、通信装置14、ビル管理者15、出動指示者35および技術者4a〜4m(出動者)の関係を示している。
【0011】
一般に、故障発生時の通知方法には、異常発報Ea、Ebに対応して、以下の2種類のケースがある。
(1)エレベーター制御盤13で異常を検知し、通信装置14を介した異常発報Eaにより、管理センター3に自動通報するケース。
(2)各管理ビル1a〜1n内の管理者15などがエレベーターかご11の異常を発見し、電話機を介した異常発報Ebにより、管理センター3に通報するケース。
【0012】
上記(1)、(2)のいずれのケースにおいても、管理センター3内の受信者すなわち出動指示者35は、異常通報を確認した後、以下の手順で技術者4a〜4mに対して出動指示を行う。
【0013】
次に、図5を参照しながら、図4に示した従来の保守管理システムによる処理動作について説明する。
図5はビル管理者15から電話によって通報される異常発報Ebに応答した出動者選定処理を示すフローチャートである。
【0014】
図5において、まず、ビル管理者15からの電話により、管理センター3に異常発報Ebが通報されると(ステップS31)、続いて、ビル管理者15は、故障発生した管理ビルのNoを連絡する(ステップS33)。
【0015】
続いて、管理センター3においては、当該管理ビルのNoおよび所在地を確認する(ステップS34)。
このとき、管理センター3内のモニター12には、技術者管理計画32の内容(各技術者4a〜4mの作業内容データも含む)とともに、故障発生した管理ビルの所在地および通報内容などがモニター表示される(ステップS35)。
【0016】
これにより、故障通報の受付後に、管理センター3内の出動指示者35は、モニター12を参照して、故障発生した管理ビルの所在地および通報内容などを確認するとともに、出動対象となる多数の技術者4a〜4mの作業計画および作業内容(作業場所、出動の可否)を確認する(ステップS36)。
【0017】
次に、出動指示者35は、ステップS36の確認結果に基づいて、技術者4a〜4mの中から当該管理ビルに速やかに出動できる出動者を選定し、携帯電話5a〜5mのいずれかにコールして確認する(ステップS37)。
【0018】
このとき、出動指示者35は、携帯電話でコールした選定技術者が直ちに出動可能か否かを判定し(ステップS38)、出動不可能(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS36に戻って次の候補者を選定する。
【0019】
また、ステップS38において、選定した技術者が出動可能(すなわち、YES)と判定されれば、図5の処理ルーチンを終了して、当該技術者に出動指示を行う。
【0020】
上記のように、管理センター3内の出動指示者35は、技術者4a〜4mの中から出動者を選定して最終的な出動指示を行うが、以下の2つの問題点により対応遅れが生じることになる。
【0021】
(1)技術者(出動者)4a〜4mは、常に固有の業務を抱えており、たとえば、故障発生した管理ビルの最寄り他のビルで作業中であれば即出動することはできない。
【0022】
(2)技術者4a〜4mの人数には限りがあり、故障発生に即応できる専任の技術者を確保することは困難である。
上記問題点(1)、(2)は、エレベーター制御盤13から自動的に生成される異常発報Eaに応答する場合であっても同様に生じることは言うまでもない。
【0023】
特に、近年では、超高層ビルの出現にともなって垂直輸送機関として昇降機の重要性が増加しつつあり、また、ビル設備の高機能化などにともなって故障復旧の早期化ニーズが増大している。
【0024】
また、保守管理サービスの費用の点に鑑みた場合、たとえば重要な故障に対する対策費用は、若干高くなっても良いが、優先度の低い故障に対する対策費用は安い方が良いといった、サービスの質に対する差別化も許容されつつある。
【0025】
たとえば、かご11内の閉じ込め事故などのように最重要故障に対しては、最速の即応性が要求される。
しかし、一方では、昇降機などのビル設備の台数増加に応じて熟練した技術者を増やすことは容易ではないという状況にある。
【0026】
したがって、最重要故障(たとえば、かご11内の閉じ込め救出)に対して、技術者4a〜4mにより対処していたのでは、技術者数に限りがあるうえ、技術者個々に固有業務を抱えているので、閉じ込め発生後に即出動することが困難となり、対応遅れが発生してしまう。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
従来の保守管理システムは以上のように、技術者(出動者)4a〜4mの状況により、異常発報Ea、Ebの受信から出動者の到着までの対応時間が左右されるので、ビル管理者15および出動指示者35に対して、各技術者4a〜4mの対応時間を明示することができず、緊急異常に対して速やかに対応することが困難になるという問題点があった。
【0028】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、出動モードを2つのモードに分割することにより、緊急異常発生時の対応時間を短縮するとともに故障復旧の早期化を実現した保守管理システムを得ることを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る保守管理システムは、各種設備を有する複数の管理ビルと、各管理ビルに設けられて、各種設備の故障発生時に第1の異常発報を自動的に送信するための第1の通信装置と、各管理ビルの管理者に所有されて、各種設備の故障発生時に第2の異常発報を送信するための第1の電話機と、第1または第2の異常発報を受信するための第2の通信装置を有する管理センターと、管理センターに設けられて、第2の通信装置に接続されたモニターと、管理センター内の出動指示者に所有された第2の電話機と、第1の通信装置および第1の電話機と第2の通信装置および第2の電話機とを相互通信可能に接続する通信手段と、複数の一次対応者の各々に所有された第1の携帯電話および移動手段と、故障復旧用の技術者からなる複数の二次対応者の各々に所有された第2の携帯電話とを備え、第1または第2の異常発報に応答して、一次対応者および二次対応者を故障発生した管理ビルに出動させるための保守管理システムであって、第2の通信装置は、第1または第2の異常発報に応答して、故障発生した管理ビルの位置情報を中心とする対応可能エリアと、一次対応者および二次対応者の位置情報と、二次対応者の管理計画データからなる技術者管理計画とをモニターに表示させるとともに、第1または第2の異常発報が最重要故障を示す場合に、対応可能エリア内に存在する一次対応者および二次対応者の第1および第2の携帯電話に出動指示を自動通報するものである。
【0030】
また、この発明に係る保守管理システムは、管理センターに設けられて、第2の通信装置に接続されたGPS処理部と、各移動手段に設けられたGPSアンテナとを備え、第2の通信装置は、GPS処理部およびGPSアンテナに基づいて形成される地図上に一次対応者の位置情報を表示させるものである。
【0031】
また、この発明に係る保守管理システムによる第2の通信装置は、技術者管理計画に基づいて二次対応者の位置情報を表示させるものである。
【0032】
また、この発明に係る保守管理システムの対応可能エリアは、5分圏内および10分圏内を含み、第2の通信装置は、5分圏内に一次対応者または二次対応者が存在する場合には、5分圏内に存在する一次対応者または二次対応者の各携帯電話に出動指示を自動通報し、5分圏内に一次対応者または二次対応者が存在しない場合には、10分圏内に存在する一次対応者または二次対応者の各携帯電話に出動指示を自動通報するものである。
【0033】
また、この発明に係る保守管理システムは、5分圏内および10分圏内に一次対応者または二次対応者が全く存在しない場合には、緊急対応処理により一次対応者または二次対応者を選定するものである。
【0034】
また、この発明に係る保守管理システムによる第2の通信装置は、出動指示を自動通報した一次対応者および二次対応者からの応答に基づいて、所要数の一次対応者および二次対応者が確保された時点で、他の一次対応者および二次対応者の各携帯電話に対して、自動的に出動指示の取消通報を行うものである。
【0035】
また、この発明に係る保守管理システムによる第2の通信装置は、第1または第2の異常発報に応答して、対応可能エリア内の第1および第2の携帯電話に、故障内容情報を通報して表示させるものである。
【0036】
また、この発明に係る保守管理システムによる第1および第2の携帯電話は、計時機能および計時停止機能を有し、計時機能は、第2の通信装置からの通報が開始した時点で有効化され、計時停止機能は、出動指示に応答して選定された一次対応者または二次対応者が、故障発生した管理ビルに到着した時点で有効化されるものである。
【0037】
また、この発明に係る保守管理システムの管理センターは、対応時間判定手段を含み、対応時間判定手段は、第1または第2の異常発報に応答した第2の通信装置からの通報開始時点から、出動指示に選定された一次対応者または二次対応者が故障発生した管理ビルに到着した時点までの対応時間を適正であるか否かを判定し、適正でない場合には、異常データとして格納するものである。
【0038】
また、この発明に係る保守管理システムは、異常データを含む各種情報を記載したホームページを備え、ホームページは、各管理ビル内の管理者によりアクセスされるものである。
【0039】
また、この発明に係る保守管理システムは、各管理ビル内の各種設備はエレベータ設備を含み、最重要故障は、エレベータ設備の閉じ込め故障を含み、一次対応者は、閉じ込め故障に対応して、エレベータかご内の乗客の救出に寄与し、二次対応者は、閉じ込め故障の原因追求および完全復旧に寄与するものである。
【0040】
また、この発明に係る保守管理システムのエレベータかごは、乗客に表示情報をサービスするための液晶モニターを有し、液晶モニターは、閉じ込め故障の発生時に、第2の通信装置または各携帯電話から取得される各種の出動情報を表示するものである。
【0041】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の形態1を示すブロック図であり、前述(図4参照)と同様のものについては、同一符号を付して、または符号の後に「A」を付して、詳述を省略する。
【0042】
図1において、管理センター3Aは、前述の構成に加えて、GPS処理部36を備えている。
GPS処理部36は、通信装置31Aに接続されており、GPS通信用のGPSアンテナ27を有している。
【0043】
41a〜41jは多数(たとえば、j人)の一次対応出動者(以下、「一次対応者」という)であり、緊急の最重要故障(たとえば、閉じ込め者の救出のみ)に対処するための要員である。
【0044】
51a〜51jは各一次対応者41a〜41jが個別に所有している携帯電話(iモード付、時計停止用のストップボタン付)、6a〜6jは各一次対応者41a〜41jが個別に所有しているバイク、7a〜7jは各バイク6a〜6jに設けられたGPSアンテナである。
【0045】
なお、各一次対応者41a〜41jは、バイク6a〜6jに代えて、車両を所有していてもよい。この場合、各車両にGPSアンテナ7が設けられることになる。
【0046】
42a〜42kは少数(たとえば、k人)の二次対応出動者(以下、「二次対応者」という)であり、完全な復旧作業を行うための熟達した技術者(閉じ込め原因などを追求して完全復旧を図る技術者)である。
【0047】
二次対応者42a〜42kの人数kは、熟達技術を特に必要としない一次対応者41a〜41jの人数jに比べて、少人数となっている。
52a〜52kは各二次対応者42a〜42kが個別に所有している携帯電話(iモード付、時計停止用のストップボタン付)である。
【0048】
なお、特に技術を必要としない一次対応者41a〜41jとしては、バイク便を適用してもよく、この場合、管理会社の要員は、二次対応者42a〜42kのみで済むことになる。
【0049】
図1において、管理センター3A内の通信装置31Aは、異常発報Ea、Ebに応答して、故障発生ビルおよび出動者の位置情報など(後述する)をモニター34Aに表示させ、出動可能範囲内の各対応者に対して自動的に一斉通報するとともに、実際の出動者の選定後に他の対応者に対して取消通報するようになっている。
【0050】
すなわち、異常発生時において、一次対応者41a〜41jの携帯電話51a〜51jおよび二次対応者42a〜42kの携帯電話52a〜52kは、異常内容に応じて通信装置31Aにより自動的にコールされ、管理センター3Aからの送信情報を自動表示する。
【0051】
また、各対応者から管理センター3Aへの応答によって実際の出動者が決定した後には、他の対応者の携帯電話には、通信装置31Aからの取消通報が自動表示される。
その後、出動指示者35Aは、実際の出動者の携帯電話にコールして、当該管理ビルへの移動に必要な具体的な指示を与える。
【0052】
図2は管理センター3A内のモニター34Aの画面表示例を示す説明図であり、一次対応者41a〜41jおよび二次対応者42a〜42kの各位置把握を容易にしている。
【0053】
図2において、移動手段となるバイク6a〜6j(または、車両など)を所有する一次対応者41a〜41jは、車載のGPSアンテナ7および管理センター3A内のGPS処理部36を介してモニター34Aの画面に常時表示され、地図上の位置が把握される。
【0054】
一方、二次対応者(技術者)42a〜42kは、技術者管理計画32内のデータ(当日の作業スケジュール)に応じて、モニター34Aの画面に表示され、概略の位置が把握される。
【0055】
次に、図2を参照しながら、図1に示したこの発明の実施の形態1による具体的な処理動作について説明する。
まず、故障発生時の異常発報Ea、Ebに応答して各対応者41a〜41jおよび二次対応者42a〜42kの位置を表示するときの具体的な処理手順は、以下の(A1)〜(A3)の通りとなる。
【0056】
(A1)GPSにより、各出動者の位置情報をモニター34Aの表示画面の地図上で常時把握する。
このとき、モニター34A上に位置情報とともに、各出動者の勤務内容(集配作業中、集配場所に移動中、待機中、休憩、事故など)を表示させ、出動可否を識別する。
【0057】
(A2)故障発生時の異常発報(遠隔監視信号により自動発生する異常発報Ea、またはビル管理者15の電話による異常発報Eb)に応答して、モニター34Aの地図上に故障発生ビルの位置情報を表示させる。
【0058】
(A3)モニター34Aに、故障発生ビルおよび故障対応者の位置を重ね表示するとともに、故障発生場所を中心にして、発生場所への対応可能時間を、時間対応(たとえば、「5分」、「10分」)毎のエリアにより表示する(図2参照)。
【0059】
次に、通信装置31Aおよび管理装置33Aと関連して、管理センター3A内の出動指示者35Aは、一次対応者41a〜41jおよび二次対応者42a〜42kの中から、自動的に最適な出動者を把握して出動指示する。
このときの具体的な処理手順は、以下の(B1)〜(B4)の通りとなる。
【0060】
(B1)まず、通信装置31Aは、確認された出動者の位置を自動判断し、5分エリア内の対応者から順番に、携帯電話を自動的にコールして一斉に出動を指示する。
【0061】
(B2)また、通信装置31Aは、上記指示と連動して、各携帯電話に向けて管理センター3Aの受付時間を送信し、携帯電話の画面上に受付時間を表示させる。
【0062】
また、各エリア内の出動者の携帯電話に出動指示情報(出動先現場名、現場位置、経路、現場の入館情報、顧客の代表者、顧客の連絡先など)も表示させる。また、管理装置33Aは、以降のタイムカウントを行う。
【0063】
(B3)指示を受けた出動者は、自身の出動可否を携帯電話により管理センター3Aに返信する。
(B4)この返信結果から、1名の一次対応者と2名の二次対応者(技術者)とが確保されて「出動可能」と判定された場合、通信装置31Aは、上記(B1)で出動指示した他の出動者に対して、「出動取り消し」の通知を自動的に行う。
【0064】
ただし、一次対応者で10分エリアの出動者の出動可能の連絡が先行した場合には、5分エリアの出動者の取り消し通知は、上記(B1)の通知後から5分後に行われる。
【0065】
次に、対応者の当該管理ビルへの到着を確認するために、たとえば管理者15からの通報受信時間から対応時間の計時をスタートし、ビル到着時に対応者が携帯電話のストップボタンを押すことにより、対応時間を計測可能にする。
このときの管理ビルと保守管理会社との間での対応時間の具体的な確認方法は、以下の(C1)〜(C4)の通りとなる。
【0066】
(C1)まず、受信時間の確認方法として、管理者15からの電話連絡を受け付けた場合、管理センター3Aにおいては、管理者15への電話により受付時間を確認する。
たとえば、「2002年8月29日14時35分に閉じ込め故障の連絡をいただきましたので、閉じ込め対応時間の時計をスタート致します」旨を連絡する。
【0067】
(C2)上記タイムカウント用の時計は、保守管理会社のホームページに表示して、管理者15が時間の経過状況を確認できるようになっている。
このとき表示内容は、クローズ表示(他の利用者が確認できない)と、オープン表示(管理ビル名は表示されないものの、ホームページ閲覧者なら全員確認可能)との2種類のパターンとする。
上記内容は、出動者の携帯電話にも通知される。
【0068】
(C3)次に、当該管理ビルへの対応者到着時間を事前連絡するために、管理センター3Aにおいては、モニター34A上のGPS画面にて出動者の現在位置を確認し、現場に接近した時点で「14時40分にお客様の付近に弊社社員が到着しております。今しばらくお待ちください。」の旨を、管理者15に電話連絡する。
【0069】
(C4)次に、以下の2種類のパターンにより、実際の対応者の到着時間の双方確認を行う。
(a)出動者は、現場到着時に当該管理ビルの代表者に到着を報告するとともに、携帯電話を提示してストップボタンの操作を依頼する。なお、閉じ込め故障の救出を優先する場合は、救出後に到着時間を入力してもらう。
(b)出動者は、現場到着時に当該管理ビルの代表者に到着を報告するとともに、携帯電話を提示して到着時間を管理センター3Aに報告する。
【0070】
最後に、不正行為の防止方法として、対応時間を対応者毎に一定期間設定し、平均的な対応時間よりも異常に長い場合には警報を出力することにより、異常値(不正)を管理可能とし、不正を抑制できるようにする。
このときの具体的な不正行為の防止方法は、以下の(D1)、(D2)の通りとなる。
【0071】
(D1)まず、当該管理ビルへの到着時間をデータベースに蓄積し、各到着時間の時間差を、他の条件データ(発生日時、現場名、顧客代表者、出動対象者、天候、その他到着遅れとなる要因など)とともに、定期的に監視する。
(D2)上記により、時間差が大きい事例について、調査、分析およびフォローなどの材料とする。
【0072】
次に、図3を参照しながら、上記動作の処理手順について具体的に説明する。
図3はこの発明の実施の形態1による処理ルーチンを示すフローチャートであり、ビル管理者15からの電話による異常発報Eb(故障通報)に応じて、出動者を選定するまでの流れを示している。
【0073】
図3において、各ステップS1、S3〜S5は、それぞれ、前述(図5参照)の各ステップS31、S33〜S35に対応している。
ビル管理者15からの異常発報Ebが発生してから出動者の現場到着までの処理は、以下の通りとなる。
【0074】
図3において、まず、ビル管理者15からの電話により、管理センター3Aに異常発報Ebが通報されると(ステップS1)、対応時間の計測が開始されて、受信時間が登録される(ステップS2)。
【0075】
続いて、ビル管理者15は、故障発生した管理ビルのNoを連絡し(ステップS3)、これにより、管理センター3Aにおいて、当該管理ビルのNoおよび所在地が確認される(ステップS4)。
【0076】
このとき、管理センター3A内のモニター34Aには、前述の各種情報(技術者管理計画32の内容、故障発生した管理ビルの所在地や通報内容など)とともに、図2のように各圏内(5分エリア、10分エリア)の各対応者の位置が表示される(ステップS5)。
【0077】
これにより、管理センター3A内の出動指示者35Aは、各出動者の現在位置を常時把握して確認することができる。
また、通信装置31Aは、管理装置33Aおよびモニター34Aと関連して、5分圏内に一次対応者が存在するか否かを判定する(ステップS6)。
【0078】
ステップS6において、一次対応者が存在しない(すなわち、NO)と判定されればステップS19(後述する)に進み、一次対応者が存在する(すなわち、YES)と判定されれば、通信装置31Aは、5分圏内の一次対応者に対して携帯電話で一斉に自動通報する(ステップS7)。
【0079】
続いて、5分圏内に二次対応者が存在するか否かを判定し(ステップS8)、二次対応者が存在しない(すなわち、NO)と判定されればステップS22(後述する)に進み、二次対応者が存在する(すなわち、YES)と判定されれば、通信装置31Aは、5分圏内の二次対応者に対して携帯電話で一斉に自動通報する(ステップS9)。このとき、二次対応者に対して、受信時間も通知する。
【0080】
続いて、ステップS7、S9で通報した一次対応者または二次対応者から応答があったか否かを判定し(ステップS10)、応答なし(すなわち、NO)と判定されればステップS24(後述する)に進み、応答あり(すなわち、YES)と判定されれば、その応答時間が一斉通報から5分以内か否かを判定する(ステップS11)。
【0081】
ステップS11において、応答時間が一斉通報から5分以上経過している(すなわち、NO)と判定されればステップS25(後述する)に進み、5分以内(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、1名の一次対応者と2名の二次対応者とが確保されているか否かを判定する(ステップS12)。
【0082】
ステップS12において、各対応者が確保されていない(すなわち、NO)と判定されればステップS26(後述する)に進み、各対応者が確保されている(すなわち、YES)と判定されれば、通信装置31Aは、先着の1名の一次対応者および2名の二次対応者以外に対して、自動的に取消通報を行う(ステップS13)。
【0083】
こうして、最終的に選定された対応者は、現地に出動する(ステップS14)。
次に、対応者が当該管理ビルに到着したか否かを判定し(ステップS15)、到着した(すなわち、YES)と判定された時点で、対応時間の計測を終了して到着時間を登録する(ステップS16)。
【0084】
最後に、対応時間が適正であるか否かを判定し(ステップS17)、適正でない(すなわち、NO)と判定されれば、異常データとして、管理ビルの顧客名、地域および出動者などを記録し(ステップS18)、図3の処理ルーチンを終了する。
また、ステップS17において、対応時間が適正である(すなわち、YES)と判定されれば、そのまま図2の処理ルーチンを終了する。
【0085】
一方、ステップS6において、5分圏内に一次対応者が存在しない(すなわち、NO)と判定された場合には、10分圏内に一次対応者が存在するか否かを判定し(ステップS19)、一次対応者が存在しない(すなわち、NO)と判定されれば、緊急対応処理(ステップS20)を実行して、10分圏外の対応者に緊急に出動指示を与え、前述の出動ステップS14に進む。
【0086】
また、ステップS19において、10分圏内に一次対応者が存在する(すなわち、YES)と判定されれば、通信装置31Aは、10分圏内の一次対応者に対して携帯電話で一斉に自動通報する(ステップS21)。
【0087】
続いて、10分圏内に二次対応者が存在するか否かを判定し(ステップS22)、二次対応者が存在しない(すなわち、NO)と判定されれば緊急対応ステップS20に進み、二次対応者が存在する(すなわち、YES)と判定されれば、通信装置31Aは、10分圏内の二次対応者に対して携帯電話で一斉に自動通報する(ステップS23)。このとき、二次対応者に対して、受信時間も通知する。
【0088】
続いて、ステップS21、S23で通報した一次対応者または二次対応者から応答があったか否かを判定し(ステップS24)、応答なし(すなわち、NO)と判定されれば緊急対応ステップS20に進み、応答あり(すなわち、YES)と判定されれば、前述のステップS11に進み、応答時間が一斉通報から5分以内か否かを判定する。
【0089】
また、ステップS11において、応答時間が一斉通報から5分以上経過している(すなわち、NO)と判定された場合には、応答時間が一斉通報から10分以内か否かを判定し(ステップS25)、10分以上経過している(すなわち、NO)と判定されれば緊急対応ステップS20に進み、10分以内(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、1名の一次対応者と2名の二次対応者とが確保されているか否かを判定する(ステップS26)。
【0090】
ステップS26において、各対応者が確保されていない(すなわち、NO)と判定されれば緊急対応ステップS20に進み、各対応者が確保されている(すなわち、YES)と判定されれば、前述の取消通報ステップS13に進む。
【0091】
このように、最重要故障に対応するための出動者として、一次対応者41a〜41jと、二次対応者42a〜42kとに分け、出動モードを2つのモードにすることにより、対応時間の大幅な削減を実現するとともに、二次対応者42a〜42k(技術者)による完全復旧を速やかに行うことができる。
【0092】
すなわち、サービスの多様化にともない増加する常時ビル業務の一部または定期的で簡単な保守業務は、バイク6a〜6j(または、車両)などの移動手段を所有する一次対応者41a〜41jに当てることにより、最重要故障の発生からの対応時間を大幅に短縮することができる。
【0093】
また、移動時間が早く人数の多い一次対応者41a〜41jと、移動時間は遅いが完全復旧技術を有する二次対応者42a〜42kとに分けて対応することにより、復旧時間の短縮と確実な故障対応との両方を実現することができる。
【0094】
また、緊急を要する場合には、必要以上に出動者を派遣することが多々あるが、GPSなどで出動対象者の位置を自動的に且つ正確に把握して、対応可能エリア内の対象者に一斉に出動指示するとともに、必要人員が確保された時点で出動を自動的に解除することにより、必要最小限で適正な出動者入員を確保して無駄出動を回避することができるので、他の出動などに出動者を効果的に活用することができる。
【0095】
また、ビル管理者15とともに到着時間を評価する場合に、管理者15と管理センター3Aとの間で受付時間および到着時間を共有化することができ、公正な時間管理および時間評価を実現することができる。
【0096】
さらに、GPSを用いて到着時間を予測することができ、何らかの不正行為が発生した場合に、出動者およびビル管理者などを特定することによって、不正行為防止用の指導を行うことができ、これにより、適正な時間管理を行うことができる。
【0097】
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1では、具体的に言及しなかったが、出動者の携帯電話51a〜51j、52a〜52kに対して、故障発生ビルの所在地、入館方法、ビル管理者名、当該管理ビルに関する特異事項などを送信し、出動者の移動中にビル情報を逐次把握できるようにしてもよい。
【0098】
このように、移動中に種々の情報を入手することにより、ビル到着後の実際の入館手続きや管理者15との連絡、および復旧作業などの対応をスムーズに行うことができ、結果として故障復旧を早めることができる。
【0099】
実施の形態3.
また、上記実施の形態1では、具体的に言及しなかったが、故障出動に関する情報として、受信時間、現在時間、出動者の現在位置、出動中の対応者情報(顔写真やプロフィール)などを管理センター3Aのホームページに掲載し、これらの出動情報をビル管理者15が常時確認できるようにしてもよい。
【0100】
なお、上記出動情報のデータアクセスにおいては、パスワードなどが設定されており、当該管理ビルの管理者15以外は閲覧することができないようになっている。
【0101】
このように、出動情報をリアルタイムに把握可能にすることにより、ビル管理者15が故障復旧までの時間などを予測することができ、当該故障(たとえば、閉じ込め故障中の当事者)の関係者に安心感を与えることができる。
【0102】
また、出動者のプロフィールなどを掲載することにより、当該ビル管理者15などに親近感および信頼感を与えることができ、入館から復旧までの業務を円滑に進めることができる。
【0103】
実施の形態4.
なお、上記実施の形態3では、昇降機の閉じ込め故障中のかご11内の乗客に対する情報提供方法について、具体的に言及しなかったが、取得された出動情報をかご11内の液晶モニター12の画面に表示してもよい。
【0104】
この場合、閉じ込め故障中のかご11内の乗客は、対応者の出動情報をリアルタイムに把握することができるうえ、故障復旧までの時間などを正確に予測することができるので、安心感を得ることができる。
【0105】
実施の形態5.
なお、上記実施の形態3では、具体的に言及しなかったが、ホームページの内容を一般公開して、他のビル管理者などが閲覧できるようにしてもよい。
ただし、管理ビル名などの固有情報は表示しないものとする。
このように、保守管理サービス会社(当社)の対応状況を一般公開することにより、他のビル管理者などが当社および他社のサービス品質を評価することができる。
【0106】
さらに、上記各実施の形態1〜5では、各管理ビル1a〜1n内の設備故障として、エレベータかご11内への閉じ込め故障を例にとって説明したが、他の設備故障を対象としてもよい。
【0107】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、各種設備を有する複数の管理ビルと、各管理ビルに設けられて、各種設備の故障発生時に第1の異常発報を自動的に送信するための第1の通信装置と、各管理ビルの管理者に所有されて、各種設備の故障発生時に第2の異常発報を送信するための第1の電話機と、第1または第2の異常発報を受信するための第2の通信装置を有する管理センターと、管理センターに設けられて、第2の通信装置に接続されたモニターと、管理センター内の出動指示者に所有された第2の電話機と、第1の通信装置および第1の電話機と第2の通信装置および第2の電話機とを相互通信可能に接続する通信手段と、複数の一次対応者の各々に所有された第1の携帯電話および移動手段と、故障復旧用の技術者からなる複数の二次対応者の各々に所有された第2の携帯電話とを備え、第1または第2の異常発報に応答して、一次対応者および二次対応者を故障発生した管理ビルに出動させるための保守管理システムであって、第2の通信装置は、第1または第2の異常発報に応答して、故障発生した管理ビルの位置情報を中心とする対応可能エリアと、一次対応者および二次対応者の位置情報と、二次対応者の管理計画データからなる技術者管理計画とをモニターに表示させるとともに、第1または第2の異常発報が最重要故障を示す場合に、対応可能エリア内に存在する一次対応者および二次対応者の第1および第2の携帯電話に出動指示を自動通報するようにしたので、緊急異常発生時での一次対応者による対応時間の大幅な削減および二次対応者(技術者)による完全故障復旧の早期化を実現した保守管理システムが得られる効果がある。
【0108】
また、この発明によれば、管理センターに設けられて、第2の通信装置に接続されたGPS処理部と、各移動手段に設けられたGPSアンテナとを備え、第2の通信装置は、GPS処理部およびGPSアンテナに基づいて形成される地図上に一次対応者の位置情報を表示させるようにしたので、一次対応者の現在位置を正確に把握して出動指示することのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【0109】
また、この発明によれば、第2の通信装置は、技術者管理計画に基づいて二次対応者の位置情報を表示させるようにしたので、二次次対応者の現在位置を把握して出動指示することのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【0110】
また、この発明によれば、対応可能エリアは、5分圏内および10分圏内を含み、第2の通信装置は、5分圏内に一次対応者または二次対応者が存在する場合には、5分圏内に存在する一次対応者または二次対応者の各携帯電話に出動指示を自動通報し、5分圏内に一次対応者または二次対応者が存在しない場合には、10分圏内に存在する一次対応者または二次対応者の各携帯電話に出動指示を自動通報するようにしたので、短時間に対応可能な各対応者から順に有効に出動指示することのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【0111】
また、この発明によれば、5分圏内および10分圏内に一次対応者または二次対応者が全く存在しない場合には、緊急対応処理により一次対応者または二次対応者を選定するようにしたので、対応可能エリア内に各対応者が存在しない場合でも、対応可能エリア外の各対応者に確実に出動指示することのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【0112】
また、この発明によれば、第2の通信装置は、出動指示を自動通報した一次対応者および二次対応者からの応答に基づいて、所要数の一次対応者および二次対応者が確保された時点で、他の一次対応者および二次対応者の各携帯電話に対して、自動的に出動指示の取消通報を行うようにしたので、必要最小限の対応者のみを効率的に出動させることのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【0113】
また、この発明によれば、第2の通信装置は、第1または第2の異常発報に応答して、対応可能エリア内の第1および第2の携帯電話に、故障内容情報を通報して表示させるようにしたので、各対応者による出動可否および故障状況の判断を正確に行うことのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【0114】
また、この発明によれば、第1および第2の携帯電話は、計時機能および計時停止機能を有し、計時機能は、第2の通信装置からの通報が開始した時点で有効化され、計時停止機能は、出動指示に応答して選定された一次対応者または二次対応者が、故障発生した管理ビルに到着した時点で有効化されるようにしたので、予測された対応時間内に各対応者が当該管理ビルに到着したことを確認することのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【0115】
また、この発明によれば、管理センターは、対応時間判定手段を含み、対応時間判定手段は、第1または第2の異常発報に応答した第2の通信装置からの通報開始時点から、出動指示に選定された一次対応者または二次対応者が故障発生した管理ビルに到着した時点までの対応時間を適正であるか否かを判定し、適正でない場合には、異常データとして格納するようにしたので、各対応者による不正な出動状況を把握することのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【0116】
また、この発明によれば、異常データを含む各種情報を記載したホームページを備え、ホームページは、各管理ビル内の管理者によりアクセスされるようにしたので、保守管理会社による実際の出動状況を他の管理ビルにおいても把握して評価することのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【0117】
また、この発明によれば、各管理ビル内の各種設備はエレベータ設備を含み、最重要故障は、エレベータ設備の閉じ込め故障を含み、一次対応者は、閉じ込め故障に対応して、エレベータかご内の乗客の救出に寄与し、二次対応者は、閉じ込め故障の原因追求および完全復旧に寄与するようにしたので、エレベータ故障においても効率的に各対応者を出動させることのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【0118】
また、この発明によれば、エレベータかごは、乗客に表示情報をサービスするための液晶モニターを有し、液晶モニターは、閉じ込め故障の発生時に、第2の通信装置または各携帯電話から取得される各種の出動情報を表示するようにしたので、閉じ込め故障中のかご内の乗客に対して、情報提供により安心感を与えることのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるシステム全体構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1による管理センター内のモニター画面の一例を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態1による具体的な処理動作を示すフローチャートである。
【図4】従来の保守管理システムを示すブロック図である。
【図5】従来の保守管理システムによる処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1a〜1n 管理ビル、11 かご(エレベータかご)、12 液晶モニター、13 エレベータ制御盤、14 通信装置、15 管理者(ビル管理者)、2通信手段、3A 管理センター、31A 通信装置、32 技術者管理計画、33A 管理装置、34A モニター、35A 出動指示者(受信者)、36 GPS処理部、37 GPSアンテナ、41a〜41j 一次対応者、42a〜42k 二次対応者(技術者)、51a〜51j、52a〜52k 携帯電話、6a〜6j バイク(移動手段)、7a〜7j GPSアンテナ、Ea 異常発報(自動)、Eb 異常発報(電話)。
【発明の属する技術分野】
この発明は、エレベーターなどの各種設備を有するビルを保守管理するシステムに関し、特にエレベーター昇降機およびビル設備に対する緊急異常発生時の対応時間を短縮して故障復旧の早期化を実現した保守管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は現状の保守管理システムの全体構成を示すブロック図であり、ビル内の各種設備機器としてエレベーターを保守管理対象とした場合を示している。
【0003】
図4において、1a〜1nは保守管理対象となる複数(たとえば、n棟)の管理ビル、2はたとえば電話交換機および電話回線などを含む通信手段、3は管理センターである。
【0004】
各管理ビル1a〜1nは、通信手段2を介して、管理センター3に接続されている。
4a〜4mは複数(たとえば、m人)の技術者であり、それぞれ、個別の携帯電話5a〜5mを所有している。
【0005】
管理ビル1a〜1nは、それぞれ同様に構成されており、たとえば1つの管理ビル1aに注目した場合、以下の構成要素11〜14を備えている。
11はエレベーターかご(以下、単に「かご」ともいう)であり、乗客に表示情報をサービスするための液晶モニター12を有している。
13はかご11および昇降機(図示せず)などを制御するエレベーター制御盤である。
【0006】
14はエレベーター制御盤13に接続された通信装置であり、エレベーター制御盤13からの異常発生信号に応答して、自動的に異常発報Eaを出力するようになっている。
【0007】
15は管理ビル1a内のかご11および他の各種設備を管理するビル管理者(以下、単に「管理者」ともいう)であり、電話機(図示せず)を所有しており、異常を発見した場合には電話による異常発報Ebを出力する。
通信装置14および管理者15の電話機は、通信手段2に接続されている。
【0008】
管理センター3は、以下の構成要素31〜34を備えている。
31は通信手段2に接続された通信装置、32は各技術者4a〜4mの管理計画データからなる技術者管理計画、33は通信装置31および技術者管理計画32に接続された管理装置、34は通信装置31に接続されて各種情報をリアルタイムに表示するモニターである。
【0009】
35は管理センター3内の受信者であり、電話機(図示せず)を所有しており、各技術者4a〜4mに出動を要請するための出動指示者となる。
管理センター3内の出動指示者35は、異常発報EaまたはEbの生成時に、各携帯電話5a〜5mの少なくとも1つをコールして、要請すべき技術者を緊急異常の発生したビルに出動させるようになっている。
【0010】
図4においては、管理ビル1a内のかご11の故障時に自動的に(または、電話を介して)発生する異常発報Ea(または、Eb)が受信されてから、実際に技術者が出動するまでの、通信装置14、ビル管理者15、出動指示者35および技術者4a〜4m(出動者)の関係を示している。
【0011】
一般に、故障発生時の通知方法には、異常発報Ea、Ebに対応して、以下の2種類のケースがある。
(1)エレベーター制御盤13で異常を検知し、通信装置14を介した異常発報Eaにより、管理センター3に自動通報するケース。
(2)各管理ビル1a〜1n内の管理者15などがエレベーターかご11の異常を発見し、電話機を介した異常発報Ebにより、管理センター3に通報するケース。
【0012】
上記(1)、(2)のいずれのケースにおいても、管理センター3内の受信者すなわち出動指示者35は、異常通報を確認した後、以下の手順で技術者4a〜4mに対して出動指示を行う。
【0013】
次に、図5を参照しながら、図4に示した従来の保守管理システムによる処理動作について説明する。
図5はビル管理者15から電話によって通報される異常発報Ebに応答した出動者選定処理を示すフローチャートである。
【0014】
図5において、まず、ビル管理者15からの電話により、管理センター3に異常発報Ebが通報されると(ステップS31)、続いて、ビル管理者15は、故障発生した管理ビルのNoを連絡する(ステップS33)。
【0015】
続いて、管理センター3においては、当該管理ビルのNoおよび所在地を確認する(ステップS34)。
このとき、管理センター3内のモニター12には、技術者管理計画32の内容(各技術者4a〜4mの作業内容データも含む)とともに、故障発生した管理ビルの所在地および通報内容などがモニター表示される(ステップS35)。
【0016】
これにより、故障通報の受付後に、管理センター3内の出動指示者35は、モニター12を参照して、故障発生した管理ビルの所在地および通報内容などを確認するとともに、出動対象となる多数の技術者4a〜4mの作業計画および作業内容(作業場所、出動の可否)を確認する(ステップS36)。
【0017】
次に、出動指示者35は、ステップS36の確認結果に基づいて、技術者4a〜4mの中から当該管理ビルに速やかに出動できる出動者を選定し、携帯電話5a〜5mのいずれかにコールして確認する(ステップS37)。
【0018】
このとき、出動指示者35は、携帯電話でコールした選定技術者が直ちに出動可能か否かを判定し(ステップS38)、出動不可能(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS36に戻って次の候補者を選定する。
【0019】
また、ステップS38において、選定した技術者が出動可能(すなわち、YES)と判定されれば、図5の処理ルーチンを終了して、当該技術者に出動指示を行う。
【0020】
上記のように、管理センター3内の出動指示者35は、技術者4a〜4mの中から出動者を選定して最終的な出動指示を行うが、以下の2つの問題点により対応遅れが生じることになる。
【0021】
(1)技術者(出動者)4a〜4mは、常に固有の業務を抱えており、たとえば、故障発生した管理ビルの最寄り他のビルで作業中であれば即出動することはできない。
【0022】
(2)技術者4a〜4mの人数には限りがあり、故障発生に即応できる専任の技術者を確保することは困難である。
上記問題点(1)、(2)は、エレベーター制御盤13から自動的に生成される異常発報Eaに応答する場合であっても同様に生じることは言うまでもない。
【0023】
特に、近年では、超高層ビルの出現にともなって垂直輸送機関として昇降機の重要性が増加しつつあり、また、ビル設備の高機能化などにともなって故障復旧の早期化ニーズが増大している。
【0024】
また、保守管理サービスの費用の点に鑑みた場合、たとえば重要な故障に対する対策費用は、若干高くなっても良いが、優先度の低い故障に対する対策費用は安い方が良いといった、サービスの質に対する差別化も許容されつつある。
【0025】
たとえば、かご11内の閉じ込め事故などのように最重要故障に対しては、最速の即応性が要求される。
しかし、一方では、昇降機などのビル設備の台数増加に応じて熟練した技術者を増やすことは容易ではないという状況にある。
【0026】
したがって、最重要故障(たとえば、かご11内の閉じ込め救出)に対して、技術者4a〜4mにより対処していたのでは、技術者数に限りがあるうえ、技術者個々に固有業務を抱えているので、閉じ込め発生後に即出動することが困難となり、対応遅れが発生してしまう。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
従来の保守管理システムは以上のように、技術者(出動者)4a〜4mの状況により、異常発報Ea、Ebの受信から出動者の到着までの対応時間が左右されるので、ビル管理者15および出動指示者35に対して、各技術者4a〜4mの対応時間を明示することができず、緊急異常に対して速やかに対応することが困難になるという問題点があった。
【0028】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、出動モードを2つのモードに分割することにより、緊急異常発生時の対応時間を短縮するとともに故障復旧の早期化を実現した保守管理システムを得ることを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る保守管理システムは、各種設備を有する複数の管理ビルと、各管理ビルに設けられて、各種設備の故障発生時に第1の異常発報を自動的に送信するための第1の通信装置と、各管理ビルの管理者に所有されて、各種設備の故障発生時に第2の異常発報を送信するための第1の電話機と、第1または第2の異常発報を受信するための第2の通信装置を有する管理センターと、管理センターに設けられて、第2の通信装置に接続されたモニターと、管理センター内の出動指示者に所有された第2の電話機と、第1の通信装置および第1の電話機と第2の通信装置および第2の電話機とを相互通信可能に接続する通信手段と、複数の一次対応者の各々に所有された第1の携帯電話および移動手段と、故障復旧用の技術者からなる複数の二次対応者の各々に所有された第2の携帯電話とを備え、第1または第2の異常発報に応答して、一次対応者および二次対応者を故障発生した管理ビルに出動させるための保守管理システムであって、第2の通信装置は、第1または第2の異常発報に応答して、故障発生した管理ビルの位置情報を中心とする対応可能エリアと、一次対応者および二次対応者の位置情報と、二次対応者の管理計画データからなる技術者管理計画とをモニターに表示させるとともに、第1または第2の異常発報が最重要故障を示す場合に、対応可能エリア内に存在する一次対応者および二次対応者の第1および第2の携帯電話に出動指示を自動通報するものである。
【0030】
また、この発明に係る保守管理システムは、管理センターに設けられて、第2の通信装置に接続されたGPS処理部と、各移動手段に設けられたGPSアンテナとを備え、第2の通信装置は、GPS処理部およびGPSアンテナに基づいて形成される地図上に一次対応者の位置情報を表示させるものである。
【0031】
また、この発明に係る保守管理システムによる第2の通信装置は、技術者管理計画に基づいて二次対応者の位置情報を表示させるものである。
【0032】
また、この発明に係る保守管理システムの対応可能エリアは、5分圏内および10分圏内を含み、第2の通信装置は、5分圏内に一次対応者または二次対応者が存在する場合には、5分圏内に存在する一次対応者または二次対応者の各携帯電話に出動指示を自動通報し、5分圏内に一次対応者または二次対応者が存在しない場合には、10分圏内に存在する一次対応者または二次対応者の各携帯電話に出動指示を自動通報するものである。
【0033】
また、この発明に係る保守管理システムは、5分圏内および10分圏内に一次対応者または二次対応者が全く存在しない場合には、緊急対応処理により一次対応者または二次対応者を選定するものである。
【0034】
また、この発明に係る保守管理システムによる第2の通信装置は、出動指示を自動通報した一次対応者および二次対応者からの応答に基づいて、所要数の一次対応者および二次対応者が確保された時点で、他の一次対応者および二次対応者の各携帯電話に対して、自動的に出動指示の取消通報を行うものである。
【0035】
また、この発明に係る保守管理システムによる第2の通信装置は、第1または第2の異常発報に応答して、対応可能エリア内の第1および第2の携帯電話に、故障内容情報を通報して表示させるものである。
【0036】
また、この発明に係る保守管理システムによる第1および第2の携帯電話は、計時機能および計時停止機能を有し、計時機能は、第2の通信装置からの通報が開始した時点で有効化され、計時停止機能は、出動指示に応答して選定された一次対応者または二次対応者が、故障発生した管理ビルに到着した時点で有効化されるものである。
【0037】
また、この発明に係る保守管理システムの管理センターは、対応時間判定手段を含み、対応時間判定手段は、第1または第2の異常発報に応答した第2の通信装置からの通報開始時点から、出動指示に選定された一次対応者または二次対応者が故障発生した管理ビルに到着した時点までの対応時間を適正であるか否かを判定し、適正でない場合には、異常データとして格納するものである。
【0038】
また、この発明に係る保守管理システムは、異常データを含む各種情報を記載したホームページを備え、ホームページは、各管理ビル内の管理者によりアクセスされるものである。
【0039】
また、この発明に係る保守管理システムは、各管理ビル内の各種設備はエレベータ設備を含み、最重要故障は、エレベータ設備の閉じ込め故障を含み、一次対応者は、閉じ込め故障に対応して、エレベータかご内の乗客の救出に寄与し、二次対応者は、閉じ込め故障の原因追求および完全復旧に寄与するものである。
【0040】
また、この発明に係る保守管理システムのエレベータかごは、乗客に表示情報をサービスするための液晶モニターを有し、液晶モニターは、閉じ込め故障の発生時に、第2の通信装置または各携帯電話から取得される各種の出動情報を表示するものである。
【0041】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の形態1を示すブロック図であり、前述(図4参照)と同様のものについては、同一符号を付して、または符号の後に「A」を付して、詳述を省略する。
【0042】
図1において、管理センター3Aは、前述の構成に加えて、GPS処理部36を備えている。
GPS処理部36は、通信装置31Aに接続されており、GPS通信用のGPSアンテナ27を有している。
【0043】
41a〜41jは多数(たとえば、j人)の一次対応出動者(以下、「一次対応者」という)であり、緊急の最重要故障(たとえば、閉じ込め者の救出のみ)に対処するための要員である。
【0044】
51a〜51jは各一次対応者41a〜41jが個別に所有している携帯電話(iモード付、時計停止用のストップボタン付)、6a〜6jは各一次対応者41a〜41jが個別に所有しているバイク、7a〜7jは各バイク6a〜6jに設けられたGPSアンテナである。
【0045】
なお、各一次対応者41a〜41jは、バイク6a〜6jに代えて、車両を所有していてもよい。この場合、各車両にGPSアンテナ7が設けられることになる。
【0046】
42a〜42kは少数(たとえば、k人)の二次対応出動者(以下、「二次対応者」という)であり、完全な復旧作業を行うための熟達した技術者(閉じ込め原因などを追求して完全復旧を図る技術者)である。
【0047】
二次対応者42a〜42kの人数kは、熟達技術を特に必要としない一次対応者41a〜41jの人数jに比べて、少人数となっている。
52a〜52kは各二次対応者42a〜42kが個別に所有している携帯電話(iモード付、時計停止用のストップボタン付)である。
【0048】
なお、特に技術を必要としない一次対応者41a〜41jとしては、バイク便を適用してもよく、この場合、管理会社の要員は、二次対応者42a〜42kのみで済むことになる。
【0049】
図1において、管理センター3A内の通信装置31Aは、異常発報Ea、Ebに応答して、故障発生ビルおよび出動者の位置情報など(後述する)をモニター34Aに表示させ、出動可能範囲内の各対応者に対して自動的に一斉通報するとともに、実際の出動者の選定後に他の対応者に対して取消通報するようになっている。
【0050】
すなわち、異常発生時において、一次対応者41a〜41jの携帯電話51a〜51jおよび二次対応者42a〜42kの携帯電話52a〜52kは、異常内容に応じて通信装置31Aにより自動的にコールされ、管理センター3Aからの送信情報を自動表示する。
【0051】
また、各対応者から管理センター3Aへの応答によって実際の出動者が決定した後には、他の対応者の携帯電話には、通信装置31Aからの取消通報が自動表示される。
その後、出動指示者35Aは、実際の出動者の携帯電話にコールして、当該管理ビルへの移動に必要な具体的な指示を与える。
【0052】
図2は管理センター3A内のモニター34Aの画面表示例を示す説明図であり、一次対応者41a〜41jおよび二次対応者42a〜42kの各位置把握を容易にしている。
【0053】
図2において、移動手段となるバイク6a〜6j(または、車両など)を所有する一次対応者41a〜41jは、車載のGPSアンテナ7および管理センター3A内のGPS処理部36を介してモニター34Aの画面に常時表示され、地図上の位置が把握される。
【0054】
一方、二次対応者(技術者)42a〜42kは、技術者管理計画32内のデータ(当日の作業スケジュール)に応じて、モニター34Aの画面に表示され、概略の位置が把握される。
【0055】
次に、図2を参照しながら、図1に示したこの発明の実施の形態1による具体的な処理動作について説明する。
まず、故障発生時の異常発報Ea、Ebに応答して各対応者41a〜41jおよび二次対応者42a〜42kの位置を表示するときの具体的な処理手順は、以下の(A1)〜(A3)の通りとなる。
【0056】
(A1)GPSにより、各出動者の位置情報をモニター34Aの表示画面の地図上で常時把握する。
このとき、モニター34A上に位置情報とともに、各出動者の勤務内容(集配作業中、集配場所に移動中、待機中、休憩、事故など)を表示させ、出動可否を識別する。
【0057】
(A2)故障発生時の異常発報(遠隔監視信号により自動発生する異常発報Ea、またはビル管理者15の電話による異常発報Eb)に応答して、モニター34Aの地図上に故障発生ビルの位置情報を表示させる。
【0058】
(A3)モニター34Aに、故障発生ビルおよび故障対応者の位置を重ね表示するとともに、故障発生場所を中心にして、発生場所への対応可能時間を、時間対応(たとえば、「5分」、「10分」)毎のエリアにより表示する(図2参照)。
【0059】
次に、通信装置31Aおよび管理装置33Aと関連して、管理センター3A内の出動指示者35Aは、一次対応者41a〜41jおよび二次対応者42a〜42kの中から、自動的に最適な出動者を把握して出動指示する。
このときの具体的な処理手順は、以下の(B1)〜(B4)の通りとなる。
【0060】
(B1)まず、通信装置31Aは、確認された出動者の位置を自動判断し、5分エリア内の対応者から順番に、携帯電話を自動的にコールして一斉に出動を指示する。
【0061】
(B2)また、通信装置31Aは、上記指示と連動して、各携帯電話に向けて管理センター3Aの受付時間を送信し、携帯電話の画面上に受付時間を表示させる。
【0062】
また、各エリア内の出動者の携帯電話に出動指示情報(出動先現場名、現場位置、経路、現場の入館情報、顧客の代表者、顧客の連絡先など)も表示させる。また、管理装置33Aは、以降のタイムカウントを行う。
【0063】
(B3)指示を受けた出動者は、自身の出動可否を携帯電話により管理センター3Aに返信する。
(B4)この返信結果から、1名の一次対応者と2名の二次対応者(技術者)とが確保されて「出動可能」と判定された場合、通信装置31Aは、上記(B1)で出動指示した他の出動者に対して、「出動取り消し」の通知を自動的に行う。
【0064】
ただし、一次対応者で10分エリアの出動者の出動可能の連絡が先行した場合には、5分エリアの出動者の取り消し通知は、上記(B1)の通知後から5分後に行われる。
【0065】
次に、対応者の当該管理ビルへの到着を確認するために、たとえば管理者15からの通報受信時間から対応時間の計時をスタートし、ビル到着時に対応者が携帯電話のストップボタンを押すことにより、対応時間を計測可能にする。
このときの管理ビルと保守管理会社との間での対応時間の具体的な確認方法は、以下の(C1)〜(C4)の通りとなる。
【0066】
(C1)まず、受信時間の確認方法として、管理者15からの電話連絡を受け付けた場合、管理センター3Aにおいては、管理者15への電話により受付時間を確認する。
たとえば、「2002年8月29日14時35分に閉じ込め故障の連絡をいただきましたので、閉じ込め対応時間の時計をスタート致します」旨を連絡する。
【0067】
(C2)上記タイムカウント用の時計は、保守管理会社のホームページに表示して、管理者15が時間の経過状況を確認できるようになっている。
このとき表示内容は、クローズ表示(他の利用者が確認できない)と、オープン表示(管理ビル名は表示されないものの、ホームページ閲覧者なら全員確認可能)との2種類のパターンとする。
上記内容は、出動者の携帯電話にも通知される。
【0068】
(C3)次に、当該管理ビルへの対応者到着時間を事前連絡するために、管理センター3Aにおいては、モニター34A上のGPS画面にて出動者の現在位置を確認し、現場に接近した時点で「14時40分にお客様の付近に弊社社員が到着しております。今しばらくお待ちください。」の旨を、管理者15に電話連絡する。
【0069】
(C4)次に、以下の2種類のパターンにより、実際の対応者の到着時間の双方確認を行う。
(a)出動者は、現場到着時に当該管理ビルの代表者に到着を報告するとともに、携帯電話を提示してストップボタンの操作を依頼する。なお、閉じ込め故障の救出を優先する場合は、救出後に到着時間を入力してもらう。
(b)出動者は、現場到着時に当該管理ビルの代表者に到着を報告するとともに、携帯電話を提示して到着時間を管理センター3Aに報告する。
【0070】
最後に、不正行為の防止方法として、対応時間を対応者毎に一定期間設定し、平均的な対応時間よりも異常に長い場合には警報を出力することにより、異常値(不正)を管理可能とし、不正を抑制できるようにする。
このときの具体的な不正行為の防止方法は、以下の(D1)、(D2)の通りとなる。
【0071】
(D1)まず、当該管理ビルへの到着時間をデータベースに蓄積し、各到着時間の時間差を、他の条件データ(発生日時、現場名、顧客代表者、出動対象者、天候、その他到着遅れとなる要因など)とともに、定期的に監視する。
(D2)上記により、時間差が大きい事例について、調査、分析およびフォローなどの材料とする。
【0072】
次に、図3を参照しながら、上記動作の処理手順について具体的に説明する。
図3はこの発明の実施の形態1による処理ルーチンを示すフローチャートであり、ビル管理者15からの電話による異常発報Eb(故障通報)に応じて、出動者を選定するまでの流れを示している。
【0073】
図3において、各ステップS1、S3〜S5は、それぞれ、前述(図5参照)の各ステップS31、S33〜S35に対応している。
ビル管理者15からの異常発報Ebが発生してから出動者の現場到着までの処理は、以下の通りとなる。
【0074】
図3において、まず、ビル管理者15からの電話により、管理センター3Aに異常発報Ebが通報されると(ステップS1)、対応時間の計測が開始されて、受信時間が登録される(ステップS2)。
【0075】
続いて、ビル管理者15は、故障発生した管理ビルのNoを連絡し(ステップS3)、これにより、管理センター3Aにおいて、当該管理ビルのNoおよび所在地が確認される(ステップS4)。
【0076】
このとき、管理センター3A内のモニター34Aには、前述の各種情報(技術者管理計画32の内容、故障発生した管理ビルの所在地や通報内容など)とともに、図2のように各圏内(5分エリア、10分エリア)の各対応者の位置が表示される(ステップS5)。
【0077】
これにより、管理センター3A内の出動指示者35Aは、各出動者の現在位置を常時把握して確認することができる。
また、通信装置31Aは、管理装置33Aおよびモニター34Aと関連して、5分圏内に一次対応者が存在するか否かを判定する(ステップS6)。
【0078】
ステップS6において、一次対応者が存在しない(すなわち、NO)と判定されればステップS19(後述する)に進み、一次対応者が存在する(すなわち、YES)と判定されれば、通信装置31Aは、5分圏内の一次対応者に対して携帯電話で一斉に自動通報する(ステップS7)。
【0079】
続いて、5分圏内に二次対応者が存在するか否かを判定し(ステップS8)、二次対応者が存在しない(すなわち、NO)と判定されればステップS22(後述する)に進み、二次対応者が存在する(すなわち、YES)と判定されれば、通信装置31Aは、5分圏内の二次対応者に対して携帯電話で一斉に自動通報する(ステップS9)。このとき、二次対応者に対して、受信時間も通知する。
【0080】
続いて、ステップS7、S9で通報した一次対応者または二次対応者から応答があったか否かを判定し(ステップS10)、応答なし(すなわち、NO)と判定されればステップS24(後述する)に進み、応答あり(すなわち、YES)と判定されれば、その応答時間が一斉通報から5分以内か否かを判定する(ステップS11)。
【0081】
ステップS11において、応答時間が一斉通報から5分以上経過している(すなわち、NO)と判定されればステップS25(後述する)に進み、5分以内(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、1名の一次対応者と2名の二次対応者とが確保されているか否かを判定する(ステップS12)。
【0082】
ステップS12において、各対応者が確保されていない(すなわち、NO)と判定されればステップS26(後述する)に進み、各対応者が確保されている(すなわち、YES)と判定されれば、通信装置31Aは、先着の1名の一次対応者および2名の二次対応者以外に対して、自動的に取消通報を行う(ステップS13)。
【0083】
こうして、最終的に選定された対応者は、現地に出動する(ステップS14)。
次に、対応者が当該管理ビルに到着したか否かを判定し(ステップS15)、到着した(すなわち、YES)と判定された時点で、対応時間の計測を終了して到着時間を登録する(ステップS16)。
【0084】
最後に、対応時間が適正であるか否かを判定し(ステップS17)、適正でない(すなわち、NO)と判定されれば、異常データとして、管理ビルの顧客名、地域および出動者などを記録し(ステップS18)、図3の処理ルーチンを終了する。
また、ステップS17において、対応時間が適正である(すなわち、YES)と判定されれば、そのまま図2の処理ルーチンを終了する。
【0085】
一方、ステップS6において、5分圏内に一次対応者が存在しない(すなわち、NO)と判定された場合には、10分圏内に一次対応者が存在するか否かを判定し(ステップS19)、一次対応者が存在しない(すなわち、NO)と判定されれば、緊急対応処理(ステップS20)を実行して、10分圏外の対応者に緊急に出動指示を与え、前述の出動ステップS14に進む。
【0086】
また、ステップS19において、10分圏内に一次対応者が存在する(すなわち、YES)と判定されれば、通信装置31Aは、10分圏内の一次対応者に対して携帯電話で一斉に自動通報する(ステップS21)。
【0087】
続いて、10分圏内に二次対応者が存在するか否かを判定し(ステップS22)、二次対応者が存在しない(すなわち、NO)と判定されれば緊急対応ステップS20に進み、二次対応者が存在する(すなわち、YES)と判定されれば、通信装置31Aは、10分圏内の二次対応者に対して携帯電話で一斉に自動通報する(ステップS23)。このとき、二次対応者に対して、受信時間も通知する。
【0088】
続いて、ステップS21、S23で通報した一次対応者または二次対応者から応答があったか否かを判定し(ステップS24)、応答なし(すなわち、NO)と判定されれば緊急対応ステップS20に進み、応答あり(すなわち、YES)と判定されれば、前述のステップS11に進み、応答時間が一斉通報から5分以内か否かを判定する。
【0089】
また、ステップS11において、応答時間が一斉通報から5分以上経過している(すなわち、NO)と判定された場合には、応答時間が一斉通報から10分以内か否かを判定し(ステップS25)、10分以上経過している(すなわち、NO)と判定されれば緊急対応ステップS20に進み、10分以内(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、1名の一次対応者と2名の二次対応者とが確保されているか否かを判定する(ステップS26)。
【0090】
ステップS26において、各対応者が確保されていない(すなわち、NO)と判定されれば緊急対応ステップS20に進み、各対応者が確保されている(すなわち、YES)と判定されれば、前述の取消通報ステップS13に進む。
【0091】
このように、最重要故障に対応するための出動者として、一次対応者41a〜41jと、二次対応者42a〜42kとに分け、出動モードを2つのモードにすることにより、対応時間の大幅な削減を実現するとともに、二次対応者42a〜42k(技術者)による完全復旧を速やかに行うことができる。
【0092】
すなわち、サービスの多様化にともない増加する常時ビル業務の一部または定期的で簡単な保守業務は、バイク6a〜6j(または、車両)などの移動手段を所有する一次対応者41a〜41jに当てることにより、最重要故障の発生からの対応時間を大幅に短縮することができる。
【0093】
また、移動時間が早く人数の多い一次対応者41a〜41jと、移動時間は遅いが完全復旧技術を有する二次対応者42a〜42kとに分けて対応することにより、復旧時間の短縮と確実な故障対応との両方を実現することができる。
【0094】
また、緊急を要する場合には、必要以上に出動者を派遣することが多々あるが、GPSなどで出動対象者の位置を自動的に且つ正確に把握して、対応可能エリア内の対象者に一斉に出動指示するとともに、必要人員が確保された時点で出動を自動的に解除することにより、必要最小限で適正な出動者入員を確保して無駄出動を回避することができるので、他の出動などに出動者を効果的に活用することができる。
【0095】
また、ビル管理者15とともに到着時間を評価する場合に、管理者15と管理センター3Aとの間で受付時間および到着時間を共有化することができ、公正な時間管理および時間評価を実現することができる。
【0096】
さらに、GPSを用いて到着時間を予測することができ、何らかの不正行為が発生した場合に、出動者およびビル管理者などを特定することによって、不正行為防止用の指導を行うことができ、これにより、適正な時間管理を行うことができる。
【0097】
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1では、具体的に言及しなかったが、出動者の携帯電話51a〜51j、52a〜52kに対して、故障発生ビルの所在地、入館方法、ビル管理者名、当該管理ビルに関する特異事項などを送信し、出動者の移動中にビル情報を逐次把握できるようにしてもよい。
【0098】
このように、移動中に種々の情報を入手することにより、ビル到着後の実際の入館手続きや管理者15との連絡、および復旧作業などの対応をスムーズに行うことができ、結果として故障復旧を早めることができる。
【0099】
実施の形態3.
また、上記実施の形態1では、具体的に言及しなかったが、故障出動に関する情報として、受信時間、現在時間、出動者の現在位置、出動中の対応者情報(顔写真やプロフィール)などを管理センター3Aのホームページに掲載し、これらの出動情報をビル管理者15が常時確認できるようにしてもよい。
【0100】
なお、上記出動情報のデータアクセスにおいては、パスワードなどが設定されており、当該管理ビルの管理者15以外は閲覧することができないようになっている。
【0101】
このように、出動情報をリアルタイムに把握可能にすることにより、ビル管理者15が故障復旧までの時間などを予測することができ、当該故障(たとえば、閉じ込め故障中の当事者)の関係者に安心感を与えることができる。
【0102】
また、出動者のプロフィールなどを掲載することにより、当該ビル管理者15などに親近感および信頼感を与えることができ、入館から復旧までの業務を円滑に進めることができる。
【0103】
実施の形態4.
なお、上記実施の形態3では、昇降機の閉じ込め故障中のかご11内の乗客に対する情報提供方法について、具体的に言及しなかったが、取得された出動情報をかご11内の液晶モニター12の画面に表示してもよい。
【0104】
この場合、閉じ込め故障中のかご11内の乗客は、対応者の出動情報をリアルタイムに把握することができるうえ、故障復旧までの時間などを正確に予測することができるので、安心感を得ることができる。
【0105】
実施の形態5.
なお、上記実施の形態3では、具体的に言及しなかったが、ホームページの内容を一般公開して、他のビル管理者などが閲覧できるようにしてもよい。
ただし、管理ビル名などの固有情報は表示しないものとする。
このように、保守管理サービス会社(当社)の対応状況を一般公開することにより、他のビル管理者などが当社および他社のサービス品質を評価することができる。
【0106】
さらに、上記各実施の形態1〜5では、各管理ビル1a〜1n内の設備故障として、エレベータかご11内への閉じ込め故障を例にとって説明したが、他の設備故障を対象としてもよい。
【0107】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、各種設備を有する複数の管理ビルと、各管理ビルに設けられて、各種設備の故障発生時に第1の異常発報を自動的に送信するための第1の通信装置と、各管理ビルの管理者に所有されて、各種設備の故障発生時に第2の異常発報を送信するための第1の電話機と、第1または第2の異常発報を受信するための第2の通信装置を有する管理センターと、管理センターに設けられて、第2の通信装置に接続されたモニターと、管理センター内の出動指示者に所有された第2の電話機と、第1の通信装置および第1の電話機と第2の通信装置および第2の電話機とを相互通信可能に接続する通信手段と、複数の一次対応者の各々に所有された第1の携帯電話および移動手段と、故障復旧用の技術者からなる複数の二次対応者の各々に所有された第2の携帯電話とを備え、第1または第2の異常発報に応答して、一次対応者および二次対応者を故障発生した管理ビルに出動させるための保守管理システムであって、第2の通信装置は、第1または第2の異常発報に応答して、故障発生した管理ビルの位置情報を中心とする対応可能エリアと、一次対応者および二次対応者の位置情報と、二次対応者の管理計画データからなる技術者管理計画とをモニターに表示させるとともに、第1または第2の異常発報が最重要故障を示す場合に、対応可能エリア内に存在する一次対応者および二次対応者の第1および第2の携帯電話に出動指示を自動通報するようにしたので、緊急異常発生時での一次対応者による対応時間の大幅な削減および二次対応者(技術者)による完全故障復旧の早期化を実現した保守管理システムが得られる効果がある。
【0108】
また、この発明によれば、管理センターに設けられて、第2の通信装置に接続されたGPS処理部と、各移動手段に設けられたGPSアンテナとを備え、第2の通信装置は、GPS処理部およびGPSアンテナに基づいて形成される地図上に一次対応者の位置情報を表示させるようにしたので、一次対応者の現在位置を正確に把握して出動指示することのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【0109】
また、この発明によれば、第2の通信装置は、技術者管理計画に基づいて二次対応者の位置情報を表示させるようにしたので、二次次対応者の現在位置を把握して出動指示することのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【0110】
また、この発明によれば、対応可能エリアは、5分圏内および10分圏内を含み、第2の通信装置は、5分圏内に一次対応者または二次対応者が存在する場合には、5分圏内に存在する一次対応者または二次対応者の各携帯電話に出動指示を自動通報し、5分圏内に一次対応者または二次対応者が存在しない場合には、10分圏内に存在する一次対応者または二次対応者の各携帯電話に出動指示を自動通報するようにしたので、短時間に対応可能な各対応者から順に有効に出動指示することのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【0111】
また、この発明によれば、5分圏内および10分圏内に一次対応者または二次対応者が全く存在しない場合には、緊急対応処理により一次対応者または二次対応者を選定するようにしたので、対応可能エリア内に各対応者が存在しない場合でも、対応可能エリア外の各対応者に確実に出動指示することのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【0112】
また、この発明によれば、第2の通信装置は、出動指示を自動通報した一次対応者および二次対応者からの応答に基づいて、所要数の一次対応者および二次対応者が確保された時点で、他の一次対応者および二次対応者の各携帯電話に対して、自動的に出動指示の取消通報を行うようにしたので、必要最小限の対応者のみを効率的に出動させることのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【0113】
また、この発明によれば、第2の通信装置は、第1または第2の異常発報に応答して、対応可能エリア内の第1および第2の携帯電話に、故障内容情報を通報して表示させるようにしたので、各対応者による出動可否および故障状況の判断を正確に行うことのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【0114】
また、この発明によれば、第1および第2の携帯電話は、計時機能および計時停止機能を有し、計時機能は、第2の通信装置からの通報が開始した時点で有効化され、計時停止機能は、出動指示に応答して選定された一次対応者または二次対応者が、故障発生した管理ビルに到着した時点で有効化されるようにしたので、予測された対応時間内に各対応者が当該管理ビルに到着したことを確認することのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【0115】
また、この発明によれば、管理センターは、対応時間判定手段を含み、対応時間判定手段は、第1または第2の異常発報に応答した第2の通信装置からの通報開始時点から、出動指示に選定された一次対応者または二次対応者が故障発生した管理ビルに到着した時点までの対応時間を適正であるか否かを判定し、適正でない場合には、異常データとして格納するようにしたので、各対応者による不正な出動状況を把握することのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【0116】
また、この発明によれば、異常データを含む各種情報を記載したホームページを備え、ホームページは、各管理ビル内の管理者によりアクセスされるようにしたので、保守管理会社による実際の出動状況を他の管理ビルにおいても把握して評価することのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【0117】
また、この発明によれば、各管理ビル内の各種設備はエレベータ設備を含み、最重要故障は、エレベータ設備の閉じ込め故障を含み、一次対応者は、閉じ込め故障に対応して、エレベータかご内の乗客の救出に寄与し、二次対応者は、閉じ込め故障の原因追求および完全復旧に寄与するようにしたので、エレベータ故障においても効率的に各対応者を出動させることのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【0118】
また、この発明によれば、エレベータかごは、乗客に表示情報をサービスするための液晶モニターを有し、液晶モニターは、閉じ込め故障の発生時に、第2の通信装置または各携帯電話から取得される各種の出動情報を表示するようにしたので、閉じ込め故障中のかご内の乗客に対して、情報提供により安心感を与えることのできる保守管理システムが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1によるシステム全体構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1による管理センター内のモニター画面の一例を示す説明図である。
【図3】この発明の実施の形態1による具体的な処理動作を示すフローチャートである。
【図4】従来の保守管理システムを示すブロック図である。
【図5】従来の保守管理システムによる処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1a〜1n 管理ビル、11 かご(エレベータかご)、12 液晶モニター、13 エレベータ制御盤、14 通信装置、15 管理者(ビル管理者)、2通信手段、3A 管理センター、31A 通信装置、32 技術者管理計画、33A 管理装置、34A モニター、35A 出動指示者(受信者)、36 GPS処理部、37 GPSアンテナ、41a〜41j 一次対応者、42a〜42k 二次対応者(技術者)、51a〜51j、52a〜52k 携帯電話、6a〜6j バイク(移動手段)、7a〜7j GPSアンテナ、Ea 異常発報(自動)、Eb 異常発報(電話)。
Claims (12)
- 各種設備を有する複数の管理ビルと、
前記各管理ビルに設けられて、前記各種設備の故障発生時に第1の異常発報を自動的に送信するための第1の通信装置と、
前記各管理ビルの管理者に所有されて、前記各種設備の故障発生時に第2の異常発報を送信するための第1の電話機と、
前記第1または第2の異常発報を受信するための第2の通信装置を有する管理センターと、
前記管理センターに設けられて、前記第2の通信装置に接続されたモニターと、
前記管理センター内の出動指示者に所有された第2の電話機と、
前記第1の通信装置および前記第1の電話機と前記第2の通信装置および前記第2の電話機とを相互通信可能に接続する通信手段と、
複数の一次対応者の各々に所有された第1の携帯電話および移動手段と、
故障復旧用の技術者からなる複数の二次対応者の各々に所有された第2の携帯電話とを備え、
前記第1または第2の異常発報に応答して、前記一次対応者および前記二次対応者を故障発生した管理ビルに出動させるための保守管理システムであって、
前記第2の通信装置は、
前記第1または第2の異常発報に応答して、
故障発生した管理ビルの位置情報を中心とする対応可能エリアと、前記一次対応者および前記二次対応者の位置情報と、前記二次対応者の管理計画データからなる技術者管理計画とを前記モニターに表示させるとともに、
前記第1または第2の異常発報が最重要故障を示す場合に、前記対応可能エリア内に存在する一次対応者および二次対応者の第1および第2の携帯電話に出動指示を自動通報することを特徴とする保守管理システム。 - 前記管理センターに設けられて、前記第2の通信装置に接続されたGPS処理部と、
前記各移動手段に設けられたGPSアンテナとを備え、
前記第2の通信装置は、前記GPS処理部および前記GPSアンテナに基づいて形成される地図上に前記一次対応者の位置情報を表示させることを特徴とする請求項1に記載の保守管理システム。 - 前記第2の通信装置は、前記技術者管理計画に基づいて前記二次対応者の位置情報を表示させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の保守管理システム。
- 前記対応可能エリアは、5分圏内および10分圏内を含み、
前記第2の通信装置は、
前記5分圏内に一次対応者または二次対応者が存在する場合には、前記5分圏内に存在する一次対応者または二次対応者の各携帯電話に出動指示を自動通報し、
前記5分圏内に一次対応者または二次対応者が存在しない場合には、前記10分圏内に存在する一次対応者または二次対応者の各携帯電話に出動指示を自動通報することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の保守管理システム。 - 前記5分圏内および前記10分圏内に前記一次対応者または前記二次対応者が全く存在しない場合には、緊急対応処理により一次対応者または二次対応者を選定することを特徴とする請求項4に記載の保守管理システム。
- 前記第2の通信装置は、
前記出動指示を自動通報した一次対応者および二次対応者からの応答に基づいて、
所要数の一次対応者および二次対応者が確保された時点で、他の一次対応者および二次対応者の各携帯電話に対して、自動的に出動指示の取消通報を行うことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の保守管理システム。 - 前記第2の通信装置は、
前記第1または第2の異常発報に応答して、前記対応可能エリア内の第1および第2の携帯電話に、故障内容情報を通報して表示させることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の保守管理システム。 - 前記第1および第2の携帯電話は、計時機能および計時停止機能を有し、
前記計時機能は、前記第2の通信装置からの通報が開始した時点で有効化され、
前記計時停止機能は、前記出動指示に応答して選定された一次対応者または二次対応者が、故障発生した管理ビルに到着した時点で有効化されることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の保守管理システム。 - 前記管理センターは、対応時間判定手段を含み、
前記対応時間判定手段は、前記第1または第2の異常発報に応答した前記第2の通信装置からの通報開始時点から、前記出動指示に選定された一次対応者または二次対応者が故障発生した管理ビルに到着した時点までの対応時間を適正であるか否かを判定し、適正でない場合には、異常データとして格納することを特徴とする請求項8に記載の保守管理システム。 - 前記異常データを含む各種情報を記載したホームページを備え、
前記ホームページは、前記各管理ビル内の管理者によりアクセスされることを特徴とする請求項9に記載の保守管理システム。 - 前記各管理ビル内の各種設備はエレベータ設備を含み、
前記最重要故障は、前記エレベータ設備の閉じ込め故障を含み、
前記一次対応者は、前記閉じ込め故障に対応して、エレベータかご内の乗客の救出に寄与し、
前記二次対応者は、前記閉じ込め故障の原因追求および完全復旧に寄与することを特徴とする請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の保守管理システム。 - 前記エレベータかごは、乗客に表示情報をサービスするための液晶モニターを有し、
前記液晶モニターは、前記閉じ込め故障の発生時に、前記第2の通信装置または前記各携帯電話から取得される各種の出動情報を表示することを特徴とする請求項11に記載の保守管理システム。
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