JP2000137835A - 機器監視・制御システム、およびこのシステムに使用される無線機器 - Google Patents

機器監視・制御システム、およびこのシステムに使用される無線機器

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JP2000137835A
JP2000137835A JP31068098A JP31068098A JP2000137835A JP 2000137835 A JP2000137835 A JP 2000137835A JP 31068098 A JP31068098 A JP 31068098A JP 31068098 A JP31068098 A JP 31068098A JP 2000137835 A JP2000137835 A JP 2000137835A
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JP31068098A
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Sanae Izumi
早苗 出水
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、係員による負担を低減でき、機器
異常が発生したとき迅速な対応ができる機器監視・制御
システムを提供することを課題とする。 【解決手段】駅務機器監視・制御システム1は、鉄道の
各駅間を接続した複数のPBX2を有している。PBX
2には、自動券売機11、自動改札機12、自動精算機
13などの駅務機器を監視・制御する駅務機器制御機2
5が接続され、各駅務機器に発生したトラブルが駅務機
器制御機25およびPBX2を介して携帯端末10に無
線によって通知される。携帯端末10では、障害情報の
表示、インターホン14との間の通話、および障害解除
操作がなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、機器の状態を監
視して制御する機器監視・制御システムに係り、特に、
鉄道の駅に設置された自動券売機、自動改札機、自動精
算機などの駅務機器の状態を監視して各駅務機器を制御
する機器監視・制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄道の駅には、自動券売機、自
動改札機、自動精算機などの駅務機器が設けられ、これ
らの駅務機器の状態を監視するとともに各駅務機器を制
御する機器監視・制御システムが設けられている。
【0003】駅務機器の状態は、機器監視・制御システ
ムの監視センターに設置されたモニタを介して常時監視
されており、駅務機器に券詰まりなどの機器異常が発生
した場合、この異常が監視センターに自動的に通知さ
れ、異常発生の通知を受けた監視センターにおいて、操
作パネルを介して異常解除などの機器制御がなされるよ
うになっている。
【0004】このとき、駅務機器に隣接して配置された
インターホンを介して、監視センターにいる係員と利用
者との間で通話がなされ、利用者に対する応対が計られ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のシステムでは、監視センターに設置されたモニタを介
して機器異常を監視するため、監視センターに係員を常
駐させる必要があり、係員の負担が大きいといった問題
があった。また、監視センターに機器異常が通知された
場合、操作パネルを介して機器異常を解除した後、係員
を現場に派遣して券詰まりなどの処理をするため、異常
解除処理に多くの時間を要し、その間利用者を待たせる
ことになり、迅速な対応ができないといった問題があっ
た。
【0006】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、係員による負担を低減でき、機器異常
が発生したとき迅速な対応ができる機器監視・制御シス
テムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のうち請求項1記載の機器監視・制御シス
テムは、利用者により操作され、取引処理を行う取引手
段と、この取引手段を制御するとともに前記取引手段の
異常を検知する制御手段とを有する取引機器と、この取
引機器と無線通信可能に設けられ、上記制御手段を介し
て上記取引手段の異常を表示する表示手段と、上記取引
手段の異常を解除するための入力操作を行う入力手段と
を有する無線機器と、を備えている。
【0008】また、この発明のうち請求項2記載の無線
機器は、利用者により操作され、取引処理を行う取引手
段と、この取引手段を制御するとともに前記取引手段の
異常を検知する制御手段とを有する取引機器と、この取
引機器と通信可能に設けられる通信機器とから構成され
る機器監視・制御システムに使用されるもので、前記取
引機器と無線通信可能に設けられ、上記制御手段を介し
て上記取引手段の異常を表示する表示手段と、上記取引
手段の異常を解除するための入力操作を行う入力手段
と、を備えている。
【0009】また、この発明のうち請求項3記載の機器
監視・制御システムは、利用者により操作され、取引処
理を行う取引手段と、この取引手段を制御するとともに
前記取引手段の異常を検知する制御手段とを有する取引
機器と、利用者による通話を受け付ける第1の通話手段
と、上記取引機器と無線通信可能に設けられ、上記制御
手段を介して上記取引手段の異常を表示する表示手段
と、上記取引手段の異常を解除するための入力操作を行
う入力手段と、上記第1の通話手段との間で利用者と通
話する第2の通話手段と、を有する無線機器と、を備え
ている。
【0010】また、この発明のうち請求項4記載の機器
監視・制御システムは、利用者により操作され、取引処
理を行う第1および第2の取引手段と、この第1および
第2の取引手段を制御するとともに前記第1および第2
の取引手段の異常を検知する制御手段とを有する取引機
器と、利用者による通話を受け付ける第1の通話手段
と、上記取引機器と無線通信可能に設けられ、上記制御
手段を介して上記第1および第2の取引手段の異常を表
示する表示手段と、上記第1および第2の取引手段の異
常を解除するための入力操作を行う入力手段と、上記第
1の通話手段との間で利用者と通話する第2の通話手段
と、を有する無線機器と、を備え、上記第1の取引手段
に異常が発生し、上記無線機器の表示手段を介してこの
異常が表示された場合、上記第1および第2の通話手段
を介して利用者と通話し、上記入力手段を介して上記第
2の取引手段を制御し該第2の取引手段にて取引を継続
するとともに、上記入力手段を介して上記第1の取引手
段の異常を解除することを特徴とする。
【0011】また、この発明のうち請求項5記載の機器
監視・制御システムは、利用者との間で各種取引をする
取引手段と、利用者による通話を受け付ける通話手段
と、上記取引手段を撮影する撮影手段と、上記取引手段
を制御するとともに取引手段の異常を監視する制御手段
と、この制御手段と無線通信可能に設けられ、上記制御
手段を介して通知される上記取引手段の異常を表示する
とともに上記撮影手段にて撮影された映像を表示する表
示部、通知された異常を解除するための入力操作をする
入力部、および上記通話手段との間で利用者と通話する
通話部を有する無線操作手段と、を備えている。
【0012】また、この発明のうち請求項6記載の機器
監視・制御システムは、利用者との間で各種取引をする
取引手段と、この取引手段を制御するとともに該取引手
段の異常を監視する制御手段と、この制御手段との間で
無線による通信をする通信部、上記取引手段の異常を表
示する表示部、および異常を解除するための入力操作を
する入力部を有する複数の無線操作手段と、上記取引手
段に異常を生じた場合、上記制御手段を介して通知され
る異常の処理を担当する無線操作手段を上記複数の無線
操作手段から検索し、該当する無線操作手段に上記異常
を通知するとともに、該当する無線操作手段の入力部を
介して入力される異常解除のための信号を上記制御手段
を介して上記異常を発生した取引手段に通知する無線通
知手段と、を備えている。
【0013】また、この発明のうち請求項7記載の機器
監視・制御システムは、利用者により操作され、取引処
理を行う取引手段と、この取引手段を制御するとともに
前記取引手段の異常を検知する制御手段とを有する取引
機器と、この取引機器と無線通信可能に設けられ、上記
制御手段を介して上記取引手段の異常を表示する表示手
段と、上記取引手段の異常を解除するための入力操作を
行う入力手段とを有する複数台の無線機器と、これら複
数台の無線機器を識別する識別情報を記憶する記憶手段
と、上記取引機器の制御手段にて前記取引手段の異常を
検知したとき、前記記憶手段から1の識別情報を検索す
る第1の検索手段と、この第1の検索手段で検索された
1の識別情報に基づいて1の無線機器に対して前記取引
手段の異常情報を送信する第1の送信手段と、この第1
の送信手段による前記1の無線機器への送信ができない
とき、再度前記記憶手段からの検索を行い他の1の識別
情報を検索する第2の検索手段と、この第2の検索手段
で検索された前記他の1の識別情報に基づいて他の1の
無線機器に対して前記取引手段の異常情報を送信する第
2の送信手段と、を備えている。
【0014】また、この発明のうち請求項8記載の機器
監視・制御システムは、利用者との間で各種取引をする
取引手段と、この取引手段に隣接して設けられ、利用者
による通話を受け付ける通話手段と、上記取引手段を制
御するとともに該取引手段の異常を監視する制御手段
と、この制御手段との間で無線による通信をする通信
部、上記取引手段の異常を表示する表示部、異常を解除
するための入力操作をする入力部、および上記通話手段
との間で利用者と通話する通話部を有する複数の無線操
作手段と、上記取引手段に異常を生じた場合、上記制御
手段を介して通知される異常の処理を担当する無線操作
手段を上記複数の無線操作手段から検索し、該当する無
線操作手段に上記異常を通知するとともに、該当する無
線操作手段の入力部を介して入力される異常解除のため
の信号を上記制御手段を介して上記異常を発生した取引
手段に通知する無線通知手段と、を備えている。
【0015】また、この発明のうち請求項9記載の機器
監視・制御システムは、利用者との間で各種取引をする
第1および第2の取引手段と、この第1および第2の取
引手段に隣接して設けられ、利用者による通話を受け付
ける通話手段と、上記第1および第2の取引手段を制御
するとともに第1および第2の取引手段の異常を監視す
る制御手段と、この制御手段との間で無線による通信を
する通信部、上記第1および第2の取引手段の異常を表
示する表示部、異常を解除するための入力操作をする入
力部、および上記通話手段との間で利用者と通話する通
話部を有する無線操作手段と、上記第1および第2の取
引手段に異常を生じた場合、上記制御手段を介して通知
される異常の処理を担当する無線操作手段を上記複数の
無線操作手段から検索し、該当する無線操作手段に上記
異常を通知するとともに、該当する無線操作手段の入力
部を介して入力される異常解除のための信号を上記制御
手段を介して上記異常を発生した第1または第2の取引
手段に通知する無線通知手段と、を備え、上記第1の取
引手段に異常が発生し、異常の処理を担当する無線操作
手段の表示部を介してこの異常が表示された場合、上記
通話部を介して利用者と通話し、上記入力部を介して上
記第2の取引手段を制御し該第2の取引手段にて取引を
継続するとともに、上記入力部を介して上記第1の取引
手段の異常を解除することを特徴とする。
【0016】更に、この発明のうち請求項10記載の機
器監視・制御システムは、利用者との間で各種取引をす
る取引手段と、この取引手段に隣接して設けられ、利用
者による通話を受け付ける通話手段と、上記取引手段に
隣接して設けられ、この取引手段を撮影する撮影手段
と、上記取引手段を制御するとともに該取引手段の異常
を監視する制御手段と、この制御手段との間で無線によ
る通信をする通信部、上記取引手段の異常を表示すると
ともに上記撮影手段にて撮影された映像を表示する表示
部、異常を解除するための入力操作をする入力部、およ
び上記通話手段との間で利用者と通話する通話部を有す
る無線操作手段と、上記取引手段に異常を生じた場合、
上記制御手段を介して通知される異常の処理を担当する
無線操作手段を上記複数の無線操作手段から検索し、該
当する無線操作手段の表示部を介して上記撮影手段にて
撮影した映像を表示して上記異常を通知するとともに、
該当する無線操作手段の入力部を介して入力される異常
解除のための信号を上記制御手段を介して上記異常を発
生した取引手段に通知する無線通知手段と、を備えてい
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。図1には、こ
の発明の機器監視・制御システムの一例として、鉄道の
駅に設置された自動券売機、自動改札機、自動精算機な
どの駅務機器(後述する)の状態を監視して制御する駅
務機器監視・制御システム1(以下、単にシステム1と
称する)の概略構成をブロック図にして示してある。
【0018】このシステム1は、鉄道の各駅毎に設置さ
れた複数の無線交換機2(以下、単にPBX2と称す
る)を介して、比較的規模の大きい大・中規模駅4と、
比較的規模の小さい小規模駅6と、を接続して構成され
ている。
【0019】大・中規模駅4は、大きく分けて、改札口
のある北口や南口といったメイン/サブコーナ3、駅の
ホーム5、および、上述したPBX2を含む遠隔監視セ
ンター7の3つのエリアに分割される。遠隔監視センタ
ー7は、後述する自動券売機、自動改札機、自動精算機
などの駅務機器の状態を監視するとともに、利用者の安
全や電車の運行状況を監視する。
【0020】メイン/サブコーナ3には、利用者による
金銭の投入を受けて乗車券を自動的に発券する自動券売
機11、普通乗車券や定期乗車券の投入を受けて利用者
の通過を許可する自動改札機12、乗車券の投入を受け
て出札時に不足分の運賃精算をする自動精算機13など
の駅務機器がそれぞれ所定台数づつ並設されている。ま
た、各駅務機器の近くには、駅務機器のトラブル発生時
などに利用者による通話を受け付けるためのインターホ
ン14がそれぞれ設置されている。このインターホン1
4は、遠隔監視センター7のPBX2に接続されてい
る。さらに、各駅務機器の近くには、各駅務機器を介し
て各種取引をする利用者を含む各駅務機器付近を撮影す
る工業用テレビカメラ15(以下、単にITV15と称
する)、およびこのITV15を介して撮影された映像
を表示するモニタ16が設置されている。これらITV
15およびモニタ16は、ITV制御機17に接続され
ている。
【0021】ホーム5には、ホームに発着する電車や利
用者の様子などホームの状況を撮影するITV21、お
よびこのITV21を介して撮影された映像を表示する
モニタ22が設置されている。これらITV21および
モニタ22は、ITV制御機23に接続されている。
【0022】遠隔監視センター7には、メイン/サブコ
ーナ3に設置された自動券売機11、自動改札機12、
自動精算機13などの駅務機器に接続された駅務機器制
御機25が設けられている。この駅務機器制御機25に
は、PBX2が接続されているとともに、ITV制御機
26が接続されている。このITV制御機26には、メ
イン/サブコーナ3に設けられたITV制御機17、お
よびホーム5に設けられたITV制御機23が接続され
ている。また、ITV制御機26には、メイン/サブコ
ーナ3およびホーム5に設けられたITV制御機17、
23にそれぞれ接続されたITV15、21を介して撮
影された映像を表示するモニタ27、およびこのモニタ
27を介して表示される情報に基づく各種入力操作をす
る操作機28が接続されている。また、この操作機28
には、図示しない操作ボタンが設けられているととも
に、上述したインターホン14との間で音声による通話
をするための図示しない通話部が設けられている。
【0023】しかして、遠隔監視センター7の操作機2
8を介して、メイン/サブコーナ3またはホーム5のい
ずれかに設置されたITVのうち所定のITVが指定さ
れると、指定したITVが撮影した駅務機器やホームの
映像が遠隔監視センター7のモニタ27を介して表示さ
れる。遠隔監視センター7にいる駅係員は、このモニタ
27に表示された映像を見て、各駅務機器の異常、利用
者の安全、電車の運行状況などを監視する。
【0024】このとき、自動券売機11、自動改札機1
2、自動精算機13などの駅務機器において券詰まりな
どのトラブルが発生すると、指定したITVの映像に優
先して、トラブルを発生した駅務機器近傍に設置された
ITVを介して撮影した映像が遠隔監視センター7のモ
ニタ27を介して自動的に表示される。モニタ27に
は、トラブルの状況や内容に関する文字情報も同時に表
示される。
【0025】また、この際、利用者によってインターホ
ン14の図示しない呼出ボタンが押されると、PBX
2、駅務機器制御機25、ITV制御機26、およびモ
ニタ27を介して、ボタンが押されたことが通知され、
操作機28の通話部を介して利用者との間で通話がなさ
れる。
【0026】これにより、遠隔監視センター7にいる駅
係員は、トラブルの発生場所やトラブルに関する状況を
把握し、操作機28を介してトラブルを解除するための
操作入力をするとともに、券詰まりなどの処理のため係
員を現場に派遣する。
【0027】以上のように、遠隔監視センター7にて駅
務機器の異常を監視する場合、遠隔監視センター7に少
なくとも一人の係員を常駐させる必要が生じる。このた
め、本実施の形態では、PBX2を介して駅務機器制御
機25との間で無線通信可能な複数の携帯端末10をシ
ステム1に組込んだ。携帯端末10は、遠隔監視センタ
ー7における上述したような監視機能のうち、インター
ホン14を介して利用者と通話するための通話機能、遠
隔監視センター7のモニタ27に相当する表示機能、お
よび操作機28の操作ボタンに相当する遠隔操作機能を
有している。
【0028】尚、携帯端末10は、システム1内で勤務
している駅係員にそれぞれ1台ずつ割り当てられ、PB
X2に接続された図示しない基地局の通信可能エリア内
にある全ての端末の位置が監視されている。また、携帯
端末10は、そのID番号と各駅係員の勤務時間、所属
エリア、担当業務、担当機器などの担当データとが関連
付けて用意されている。システム1内の全ての携帯端末
10のID番号および担当データ(識別情報)は、駅務
機器制御機25内に設けられているデータベースに書換
え可能に格納されている。
【0029】図2には、携帯端末10の概略構成をその
制御系のブロック図として示してある。携帯端末10
は、制御部30を有している。この制御部30には、遠
隔監視センター7のモニタ27を介して表示される映像
や文字を表示する表示部31、遠隔監視センター7の操
作機28の操作ボタンに相当する各種操作ボタンを有す
る操作部32、メイン/サブコーナ3のインターホン1
4との間で通話をする遠隔監視センター7の操作機28
の通話部に相当する通話部33、および遠隔監視センタ
ー7のPBX2に接続された図示しない基地局との間の
無線による通信をするための通信部34が接続されてい
る。つまり、携帯端末10を介して、遠隔監視センター
7のモニタ27および操作機28に代る略全ての作業が
できるようになっている。例えば、携帯端末10の表示
部31を介してITVの映像を見ることができるため、
利用者や機器の状況をモニタチェックできる。
【0030】次に、上記のように構成された携帯端末1
0を含むシステム1の動作について説明する。尚、ここ
では、駅務機器に発生したトラブルを携帯端末10を用
いて解除する場合のトラブル解除動作について説明す
る。図3には、動作のタイミングを説明するためのタイ
ミングチャートを示してあり、図4には、動作の流れを
説明するためのフローチャートを示してある。
【0031】例えば、メイン/サブコーナ3の自動券売
機11のうちの1台に券詰まりによるトラブルが発生し
た場合、当該自動券売機11の設置場所やトラブルの状
況などの障害情報が遠隔監視センター7の駅務機器制御
機25を介してPBX2に通知される(ステップ1、ス
テップ2)。このとき、駅務機器制御機25では、トラ
ブルを生じた自動券売機11の障害情報に基づいて、当
該自動券売機11の担当係員や当該自動券売機11の最
も近くにいる駅係員をデータベースを検索して探し出
し、その係員が持っている携帯端末10のID番号を障
害情報とともにPBX2に通知する。
【0032】PBX2では、駅務機器制御機25を介し
て通知された障害情報を、この障害情報とともに通知さ
れたID番号に該当する携帯端末10に通知する(ステ
ップ3)。このとき、当該携帯端末10が通話中などの
ビジー状態である場合には、再び駅務機器制御機25の
データベースを検索し、次に該当する携帯端末に障害情
報を通知する(ステップ4;Yes、ステップ5、ステ
ップ6)。
【0033】尚、PBX2に接続された基地局Bの通信
可能エリアA内に該当する携帯端末10が存在しない場
合、当該する携帯端末10のID番号と障害情報が他駅
のPBX2に通知され、他駅にある当該携帯端末10に
障害情報が通知される。つまり、該当する携帯端末10
がシステム1内のどこにあっても障害情報を通知でき
る。
【0034】障害情報の通知された携帯端末10では、
その表示部31を介して、障害情報が自動的に表示され
る(ステップ7)。このとき、トラブルを生じた自動券
売機11に近接して配置されたインターホン14の呼出
ボタンが利用者によって押されている場合(ステップ
8;Yes)、音声通話の要求があることが当該携帯端
末10に通知され(ステップ9)、利用者との間で割り
込みによる音声通話がなされる(ステップ10)。尚、
携帯端末10の表示部31には、障害情報とともにトラ
ブルを生じた自動券売機11を撮影した映像も自動的に
表示される。
【0035】障害情報が通知されて利用者との間で通話
がなされると、当該携帯端末10の操作部32の操作ボ
タンを介してリセットボタンなどの押下によって障害解
除情報が入力され(ステップ11)、遠隔監視センター
7のPBX2および駅務機器制御機25を介してトラブ
ルを生じた自動券売機11に障害解除情報が通知される
(ステップ12)。障害解除情報を受けた自動券売機1
1では、この障害解除情報に基づいて障害を解除し、
“販売中止”などを表示する(ステップ13)。
【0036】利用者には、携帯端末10の通話部33を
介して障害を解除したことを知らせ、例えば券詰まりな
どの場合には、トラブルを生じた自動券売機11に隣接
した他の券売機を利用して代替券を発券して対応し、利
用者に対するサービスが終わった後に当該自動券売機1
1のジャム処理がなされる。
【0037】尚、上記システム1内で事故や災害などの
トラブルが発生した場合には、そのトラブルの対応にあ
たる駅係員の携帯端末10に対し、事故や災害に関する
情報が一括通知される。
【0038】つまり、システム1内で事故や災害などの
トラブルが発生すると、図示しない運行管理センターか
ら遠隔監視センター7の駅務機器制御機25にトラブル
発生が通知される。事故や災害などの通知を受けた駅務
機器制御機25では、事故や災害の状況に基づいて、対
応にあたる駅係員の携帯端末10のID番号をデータベ
ースから検索し、このID番号をPBX2に通知する。
PBX2では、該当する複数の携帯端末10に対して事
故や災害に関する情報を一括して通知する。
【0039】このように、複数の携帯端末10に対して
事故や災害に関する情報を一括して通知できるため、ト
ラブルの処理を迅速にできる。また、システム1内で勤
務する駅係員に携帯端末10を持たせることにより、例
えば、交通弱者からの要求に素早く対処でき、サービス
向上につながる。尚、この発明は、上述した実施の形態
に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変
形可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の機器監
視・制御システムは、上記のような構成および作用を有
しているので、係員による負担を低減でき、機器異常が
発生したとき迅速な対応ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る駅務機器監視・制
御システムの概略構成を示すブロック図。
【図2】図1のシステムに組込まれた形態端末の制御系
を示すブロック図。
【図3】図1のシステムによる障害解除動作を説明する
ためのタイミングチャート。
【図4】図1のシステムによる障害解除動作を説明する
ためのフローチャート。
【符号の説明】
1…機器監視・制御システム、 2…PBX、 3…メイン/サブコーナ、 4…大・中規模駅、 5…ホーム、 6…小規模駅、 7…遠隔監視センター、 10…携帯端末、 11…自動券売機、 12…自動改札機、 13…自動精算機、 14…インターホン、 15、21…ITV、 16、22、27…モニタ、 17、23、26…ITV制御機、 25…駅務機器制御機、 28…操作機、 30…制御部、 31…表示部、 32…操作部、 33…通話部、 34…通信部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者により操作され、取引処理を行う
    取引手段と、この取引手段を制御するとともに前記取引
    手段の異常を検知する制御手段とを有する取引機器と、 この取引機器と無線通信可能に設けられ、上記制御手段
    を介して上記取引手段の異常を表示する表示手段と、上
    記取引手段の異常を解除するための入力操作を行う入力
    手段とを有する無線機器と、 を備えていることを特徴とする機器監視・制御システ
    ム。
  2. 【請求項2】 利用者により操作され、取引処理を行う
    取引手段と、この取引手段を制御するとともに前記取引
    手段の異常を検知する制御手段とを有する取引機器と、
    この取引機器と通信可能に設けられる通信機器とから構
    成される機器監視・制御システムに使用されるもので、 前記取引機器と無線通信可能に設けられ、 上記制御手段を介して上記取引手段の異常を表示する表
    示手段と、 上記取引手段の異常を解除するための入力操作を行う入
    力手段と、 を具備したことを特徴とする無線機器。
  3. 【請求項3】 利用者により操作され、取引処理を行う
    取引手段と、この取引手段を制御するとともに前記取引
    手段の異常を検知する制御手段とを有する取引機器と、 利用者による通話を受け付ける第1の通話手段と、 上記取引機器と無線通信可能に設けられ、上記制御手段
    を介して上記取引手段の異常を表示する表示手段と、上
    記取引手段の異常を解除するための入力操作を行う入力
    手段と、上記第1の通話手段との間で利用者と通話する
    第2の通話手段と、を有する無線機器と、 を備えていることを特徴とする機器監視・制御システ
    ム。
  4. 【請求項4】 利用者により操作され、取引処理を行う
    第1および第2の取引手段と、この第1および第2の取
    引手段を制御するとともに前記第1および第2の取引手
    段の異常を検知する制御手段とを有する取引機器と、 利用者による通話を受け付ける第1の通話手段と、 上記取引機器と無線通信可能に設けられ、上記制御手段
    を介して上記第1および第2の取引手段の異常を表示す
    る表示手段と、上記第1および第2の取引手段の異常を
    解除するための入力操作を行う入力手段と、上記第1の
    通話手段との間で利用者と通話する第2の通話手段と、
    を有する無線機器と、を備え、 上記第1の取引手段に異常が発生し、上記無線機器の表
    示手段を介してこの異常が表示された場合、上記第1お
    よび第2の通話手段を介して利用者と通話し、上記入力
    手段を介して上記第2の取引手段を制御し該第2の取引
    手段にて取引を継続するとともに、上記入力手段を介し
    て上記第1の取引手段の異常を解除することを特徴とす
    る機器監視・制御システム。
  5. 【請求項5】 利用者との間で各種取引をする取引手段
    と、 利用者による通話を受け付ける通話手段と、 上記取引手段を撮影する撮影手段と、 上記取引手段を制御するとともに取引手段の異常を監視
    する制御手段と、 この制御手段と無線通信可能に設けられ、上記制御手段
    を介して通知される上記取引手段の異常を表示するとと
    もに上記撮影手段にて撮影された映像を表示する表示
    部、通知された異常を解除するための入力操作をする入
    力部、および上記通話手段との間で利用者と通話する通
    話部を有する無線操作手段と、 を備えていることを特徴とする機器監視・制御システ
    ム。
  6. 【請求項6】 利用者との間で各種取引をする取引手段
    と、 この取引手段を制御するとともに該取引手段の異常を監
    視する制御手段と、 この制御手段との間で無線による通信をする通信部、上
    記取引手段の異常を表示する表示部、および異常を解除
    するための入力操作をする入力部を有する複数の無線操
    作手段と、 上記取引手段に異常を生じた場合、上記制御手段を介し
    て通知される異常の処理を担当する無線操作手段を上記
    複数の無線操作手段から検索し、該当する無線操作手段
    に上記異常を通知するとともに、該当する無線操作手段
    の入力部を介して入力される異常解除のための信号を上
    記制御手段を介して上記異常を発生した取引手段に通知
    する無線通知手段と、 を備えていることを特徴とする機器監視・制御システ
    ム。
  7. 【請求項7】 利用者により操作され、取引処理を行う
    取引手段と、この取引手段を制御するとともに前記取引
    手段の異常を検知する制御手段とを有する取引機器と、 この取引機器と無線通信可能に設けられ、上記制御手段
    を介して上記取引手段の異常を表示する表示手段と、上
    記取引手段の異常を解除するための入力操作を行う入力
    手段とを有する複数台の無線機器と、 これら複数台の無線機器を識別する識別情報を記憶する
    記憶手段と、上記取引機器の制御手段にて前記取引手段
    の異常を検知したとき、前記記憶手段から1の識別情報
    を検索する第1の検索手段と、この第1の検索手段で検
    索された1の識別情報に基づいて1の無線機器に対して
    前記取引手段の異常情報を送信する第1の送信手段と、
    この第1の送信手段による前記1の無線機器への送信が
    できないとき、再度前記記憶手段からの検索を行い他の
    1の識別情報を検索する第2の検索手段と、この第2の
    検索手段で検索された前記他の1の識別情報に基づいて
    他の1の無線機器に対して前記取引手段の異常情報を送
    信する第2の送信手段と、 を備えていることを特徴とする機器監視・制御システ
    ム。
  8. 【請求項8】 利用者との間で各種取引をする取引手段
    と、 この取引手段に隣接して設けられ、利用者による通話を
    受け付ける通話手段と、 上記取引手段を制御するとともに該取引手段の異常を監
    視する制御手段と、 この制御手段との間で無線による通信をする通信部、上
    記取引手段の異常を表示する表示部、異常を解除するた
    めの入力操作をする入力部、および上記通話手段との間
    で利用者と通話する通話部を有する複数の無線操作手段
    と、 上記取引手段に異常を生じた場合、上記制御手段を介し
    て通知される異常の処理を担当する無線操作手段を上記
    複数の無線操作手段から検索し、該当する無線操作手段
    に上記異常を通知するとともに、該当する無線操作手段
    の入力部を介して入力される異常解除のための信号を上
    記制御手段を介して上記異常を発生した取引手段に通知
    する無線通知手段と、 を備えていることを特徴とする機器監視・制御システ
    ム。
  9. 【請求項9】 利用者との間で各種取引をする第1およ
    び第2の取引手段と、 この第1および第2の取引手段に隣接して設けられ、利
    用者による通話を受け付ける通話手段と、 上記第1および第2の取引手段を制御するとともに第1
    および第2の取引手段の異常を監視する制御手段と、 この制御手段との間で無線による通信をする通信部、上
    記第1および第2の取引手段の異常を表示する表示部、
    異常を解除するための入力操作をする入力部、および上
    記通話手段との間で利用者と通話する通話部を有する無
    線操作手段と、 上記第1および第2の取引手段に異常を生じた場合、上
    記制御手段を介して通知される異常の処理を担当する無
    線操作手段を上記複数の無線操作手段から検索し、該当
    する無線操作手段に上記異常を通知するとともに、該当
    する無線操作手段の入力部を介して入力される異常解除
    のための信号を上記制御手段を介して上記異常を発生し
    た第1または第2の取引手段に通知する無線通知手段
    と、を備え、 上記第1の取引手段に異常が発生し、異常の処理を担当
    する無線操作手段の表示部を介してこの異常が表示され
    た場合、上記通話部を介して利用者と通話し、上記入力
    部を介して上記第2の取引手段を制御し該第2の取引手
    段にて取引を継続するとともに、上記入力部を介して上
    記第1の取引手段の異常を解除することを特徴とする機
    器監視・制御システム。
  10. 【請求項10】 利用者との間で各種取引をする取引手
    段と、 この取引手段に隣接して設けられ、利用者による通話を
    受け付ける通話手段と、 上記取引手段に隣接して設けられ、この取引手段を撮影
    する撮影手段と、 上記取引手段を制御するとともに該取引手段の異常を監
    視する制御手段と、 この制御手段との間で無線による通信をする通信部、上
    記取引手段の異常を表示するとともに上記撮影手段にて
    撮影された映像を表示する表示部、異常を解除するため
    の入力操作をする入力部、および上記通話手段との間で
    利用者と通話する通話部を有する無線操作手段と、 上記取引手段に異常を生じた場合、上記制御手段を介し
    て通知される異常の処理を担当する無線操作手段を上記
    複数の無線操作手段から検索し、該当する無線操作手段
    の表示部を介して上記撮影手段にて撮影した映像を表示
    して上記異常を通知するとともに、該当する無線操作手
    段の入力部を介して入力される異常解除のための信号を
    上記制御手段を介して上記異常を発生した取引手段に通
    知する無線通知手段と、 を備えていることを特徴とする機器監視・制御システ
    ム。
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