JPH11335020A - 遠隔監視システム - Google Patents

遠隔監視システム

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JPH11335020A
JPH11335020A JP14006598A JP14006598A JPH11335020A JP H11335020 A JPH11335020 A JP H11335020A JP 14006598 A JP14006598 A JP 14006598A JP 14006598 A JP14006598 A JP 14006598A JP H11335020 A JPH11335020 A JP H11335020A
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JP
Japan
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maintenance
building
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abnormality
team
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Application number
JP14006598A
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English (en)
Inventor
Kazumi Hasegawa
一美 長谷川
Shigenori Kawawaki
重徳 川脇
Tomoya Tanii
智也 谷井
Kenichi Honda
謙一 本田
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Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd, Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd filed Critical Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1又は複数の保守員からなる複数の保守チー
ムのうち、適切な保守員を迅速に選択することができる
遠隔監視システムを提供する。 【解決手段】 ビル10に設置された設備機器をセンタ
14から遠隔監視する遠隔監視システムにおいて、ビル
10には、設備機器に保守の必要が生じた場合に異常情
報をセンタ14のセンタ装置18に送信する。一方、1
又は複数の保守員からなる複数の保守チームは携帯端末
20を携行しており、該携帯端末20ではGPSを利用
して現在位置を表す保守チーム位置情報が生成され、セ
ンタ装置18に送信される。そして、センタ装置18で
は、前記保守要求信号を受信する場合に、該保守要求信
号を送信してきたビル10の位置を表す建物位置情報を
取得し、保守チーム位置情報と建物位置情報とに基づい
て少なくとも1つの保守チームを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遠隔監視システムに
関し、特に、保守対象について生じる各種保守要求に対
して複数の保守チームのうち適切なチームを出動させる
ことのできる遠隔監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来技術に係わる遠隔監視シス
テムの全体構成を示す図である。同図において、監視対
象である複数の設備機器103a,103b,…は、例
えばビル101内に設置されているエレベータやエスカ
レータ、或いは冷熱機器である。各ビル101には端末
装置102が設置されており、そこに含まれる異常検出
部104によって設備機器103で生じた異常が検出さ
れるようになっている。そして、この異常検出部104
によって設備機器103で生じている異常が検出された
場合、端末装置102に含まれる通信制御部105によ
って自動発呼がなされ、通信回線120を介してセンタ
110に異常情報が送信され、異常の発生が通報される
ようになっている。
【0003】一方、ビル101に設置されている設備機
器103で異常が生じた旨が報知された場合、センタ1
10の通信制御部111はこの異常情報を受信し、情報
処理部112に異常情報を送出する。情報処理部112
では異常情報に基づいて表示部113により監視員にビ
ル101で異常が発生していることを知らせるととも
に、記憶部114にその異常発生のログを残すようにし
ている。
【0004】このようにして表示部113により異常発
生の旨が表示されると、センタ110に常駐している監
視員はその表示内容を確認し、電話機118を用いて保
守営業所115に発呼する。この保守営業所115は複
数の保守員116の出動拠点として設けられているもの
であり、設備機器の点検や整備を行う保守員の日常業務
の管理や、顧客からの苦情処理も行っている。そして、
この保守営業所115の職員は、センタ110の電話機
118からの電話を受け、口頭で保守員の出動要請を受
ける。その後、出動要請を受けた職員は当日の保守員巡
回予定表を参照して適切な保守員を出動候補者として選
択し、その保守員116が携帯するポケットベル117
を呼び出す。
【0005】このポケットベル117によって呼出を受
けた保守員116は、図示しない携帯電話や公衆電話に
よって保守営業所115に連絡を取り、異常が発生して
いるビル101の位置やその異常内容を確認する。こう
して、保守員116はビル101に急行していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術に係る遠隔監
視システムは上述のように構成されていたので、ビル1
01で生じた異常に対して迅速且つ的確に対応すること
ができないという問題があった。すなわち、異常状態か
らの早期復旧はビル101の利用者の望むところである
が、上記遠隔監視システムでは、センタ110で異常発
生を察知すれば電話機118を用いて管轄の保守営業所
115の職員に口頭でその異常発生が連絡され、職員が
別途ポケットベルや携帯電話等で保守員116に連絡を
取っていた。このため、保守員116に実際に出動要請
をするまでに時間がかかるという問題があった。
【0007】また、この従来の遠隔監視システムでは、
保守営業所115の職員が予め記入されている保守員巡
回予定表に基づいて保守員116の現在位置を推測して
いるため、選択した保守員116が実際にビル101の
近くに巡回しているか否かはわからなかった。このた
め、より適切な保守員が他にいるにも拘わらずその適切
な保守員に出動要請できない場合もあったと考えられ
る。
【0008】さらに、保守営業所115やセンタ110
ではビル101で発生している異常内容については知ら
されておらず、営業所115が保守員巡回予定表に基づ
いて保守員116を派遣したとしても、その保守員11
6がビル101で発生している異常に対して十分に対処
できるだけのスキルレベルを有しているか否かは不明で
ある。したがって、保守員116がビル101に駆けつ
けたとしてもさらに高度なスキルレベルを有する保守員
に再度出動要請する必要が生じる場合もあり、却って異
常状態の復旧に時間を要する場合があった。
【0009】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あって、その目的は、1又は複数の保守員からなる複数
の保守チームのうち、適切な保守員を迅速に選択するこ
とができる遠隔監視システムを提供することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、保守対象で実
際に発生している異常内容に対処することのできる保守
員を迅速に選択することのできる遠隔監視システムを提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)上記課題を解決す
るために、本発明は、建物に設置された保守対象をセン
タから遠隔監視する遠隔監視システムにおいて、前記建
物には、前記保守対象に保守の必要が生じた場合に保守
要求信号を前記センタに送信する保守要求信号送信手段
が設けられ、前記センタには、1又は複数の保守員から
なる複数の保守チームから各々発信される情報に基づ
き、それら保守チームの現在位置を表す保守チーム位置
情報を取得する保守チーム位置情報取得手段と、前記保
守要求信号を受信する場合に、該保守要求信号を送信し
てきた建物の位置を表す建物位置情報を取得する建物位
置情報取得手段と、前記保守要求信号を受信する場合
に、前記保守チーム位置情報と前記建物位置情報とに基
づいて少なくとも1つの保守チームを選択する選択手段
と、が設けられることを特徴とする。
【0012】本発明に係る遠隔監視システムには、前記
保守チーム位置情報取得手段と前記建物位置情報取得手
段とが設けられ、保守チームの現在位置を表す保守チー
ム位置情報と保守要求信号を送信してきた建物の位置を
表す建物位置情報とが取得される。そして、前記選択手
段により保守要求信号が受信される場合、それら保守チ
ーム位置情報と建物位置情報とに基づいて少なくとも一
つの保守チームが選択される。その後、その選択された
保守チームに対し、例えば携帯端末機器等により出動を
要請することができる。ここで、前記保守チーム位置情
報取得手段は、例えばGPS(Global Positioning Sys
tem)等の衛星測位システムを携行した保守員から発信
される現在位置情報等、各保守チームから発信される情
報に基づいて保守チーム位置情報が取得される。
【0013】こうすれば、従来技術に係る遠隔監視シス
テムのように保守員巡回予定表を参照する方式に比し
て、より的確に保守チームの現在位置を把握することが
でき、この結果、最も適切な保守チームを保守の必要が
生じている建物に派遣することができる。
【0014】(2)また、本発明の一態様では、前記保
守要求信号送信手段は、前記保守対象に発生している異
常の内容を表す異常内容情報をさらに前記センタに送信
し、前記センタには、前記選択手段によって選択される
保守チームに前記異常内容情報が表す異常の内容を報知
する異常内容報知手段がさらに設けられることを特徴と
する。
【0015】本態様によれば、前記建物に設けられる前
記保守要求信号送信手段から異常内容情報が前記センタ
に送信される。そして前記センタにはさらに異常内容報
知手段が設けられており、選択された保守チームに異常
内容情報が表す異常の内容が報知されるようになってい
る。こうすれば、上記従来技術に係る遠隔監視システム
のように、呼び出された保守チームが再度保守営業所1
15に電話等で連絡を取って異常内容を問い合わせる必
要がなく、迅速に保守員を異常が発生している建物に出
動させることができる。
【0016】(3)また、本発明の一態様では、前記選
択手段は、前記保守要求信号を送信してきた建物の位置
と保守チームの現在位置との間の交通情報を少なくとも
取得する交通情報取得手段を含み、該交通情報に基づき
保守チームを選択することを特徴とする。
【0017】本態様によれば、前記交通情報取得手段に
より少なくとも前記建物の位置と保守チームの現在位置
との間の交通情報が取得される。この交通情報取得手段
は、例えば現在首都圏を中心に運用が開始されているV
ICS(Vehicle Information and Communication Syst
em)やATIS(Advanced Traffic Information Servi
ce:商標)等の各種交通情報提供システムを含んで構成
することができる。こうすれば、前記選択手段による保
守チームの選択の際にさらに適切な保守チームを選択す
ることができる。
【0018】(4)また、本発明の一態様では、前記保
守要求信号送信手段は、前記保守対象に発生している異
常の内容を表す異常内容情報をさらに前記センタに送信
し、前記選択手段は、前記異常内容情報に応じた保守チ
ームを選択することを特徴とする。
【0019】本態様によれば、建物に設けられた前記保
守要求送信手段は保守対象に発生している異常内容を表
す異常内容信号をさらにセンタに送信する。そうして前
記選択手段をその異常内容情報に応じた保守チームを選
択する。こうすれば、センタ側で建物に生じている異常
内容を把握することにより、その異常の内容に応じた適
切な保守チームを選択することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づき詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の実施の形態に係る遠隔監
視システムの全体構成を示す図である。同図に示すよう
に、この遠隔監視システムではビル10に保守対象であ
る複数の設備機器の管理を行うための端末装置16が取
り付けられており、一方、それらビル10内に設置され
ている設備機器の動作状態を遠隔監視するセンタ14に
はセンタ装置18が設けられている。そして、これら端
末装置16とセンタ装置18とは公衆回線12を用いて
相互に通信可能に接続されている。さらに、この遠隔監
視システムには、1又は複数の保守員からなる保守チー
ムに対して少なくとも一台の携帯端末20が配布されて
おり、該携帯端末20とセンタ装置18とでデータの送
受信ができるとともに、該携帯端末20から端末装置1
6にデータ送信ができるようになっている。なお、携帯
端末20は、保守チームが携行してもよいし、該保守チ
ームが使用する業務用車両等に搭載してもよい。
【0022】ここでまず、端末装置16の構成について
説明する。図2は、端末装置16の詳細構成とととも
に、そこに接続される複数の設備機器が表されている。
同図に示すように、端末装置16は、異常検出部24
と、制御部26と、表示部28と、通信制御部30と、
を含んで構成されている。異常検出部24には、ビル1
0内に設けられたエレベータ、エスカレータ、或いは冷
熱機器等の設備機器22a,22b,…が接続されてい
る。そして異常検出部24は設備機器22から送信され
るデータに基づいてそれら設備機器22で発生している
異常を検出することができるようになっている。なお、
異常検出部24は設備機器22に発生する異常の有無の
みならず、その異常内容の種別を検出することができる
ようになっている。制御部26は異常検出部24で設備
機器22の異常が検出された場合に、その異常内容を表
示部28に表示してビル10の管理者に異常発生の旨を
知らせることができるようになっている。また、制御部
26は異常検出部24によって設備機器22に異常が発
生したことが検出されると、その異常内容情報及びビル
10の建物コードを含む異常情報(保守要求信号)を通
信制御部30がセンタ14に自動送信するようになって
いる。そして、異常情報のセンタ装置18への送信の
際、その異常情報が正常にセンタ装置18で受理された
ことを表す異常情報着信確認信号を該センタ装置18か
ら受信することができるようになっており、制御部26
は異常情報着信確認信号を受信すると、表示部28によ
りその受信の旨を表示するようになっている。このため
ビル10の管理者は、表示部28の表示内容を確認する
ことにより、既に異常情報が正常にセンタ14側に送信
されていて異常復旧へ向けて順調に事態が推移している
ことを把握することができる。なお、表示部28を報知
済みランプを含んで構成し、正常にセンタ装置18で異
常情報が着信された場合に、該表示部28に含まれる報
知済みランプを点灯させることによって、ビル10の管
理者にその異常情報が正常着信した旨を知らせるように
してもよい。また、センタ装置18からの異常情報着信
確認信号の受信によってランプを点灯させるのではな
く、通信制御部30が異常情報をセンタ装置18に送信
する際、該通信制御部30が正常に異常情報の送信を完
了したことを判断できれば、それにより前記報知済みラ
ンプ等の手段でビル10の管理者に異常をセンタ14側
に正常に知らせたことを報知してもよい。
【0023】また、通信制御部30は保守チームが携行
する携帯端末20からの発呼を受け付けることができる
ようになっており、携帯端末20で生成された所要時間
情報が受信できるようになっている。すなわち、この遠
隔監視システムでは、ビル10への出動が要請された保
守チームが携行している携帯端末20において、該保守
チームがビル10に到着するまでの時間が算出されるよ
うになっており、こうして算出された所要時間情報は公
衆回線12を介して端末装置16の通信制御部30に送
信されるようになっている。そして、制御部26はこの
通信制御部30によって受信された所要時間情報を用い
て、表示部28により保守チームの到着時刻を表示する
ようになっている。こうして、この端末装置16では、
設備機器22に異常が発生した場合、その異常発生がセ
ンタ14に正常に報知されたか否かが表示部28により
表示されるのみならず、保守チームがビル10に到着す
る時刻が表示部28により表示される。このため、この
ビル10の管理者は表示部28の表示内容を確認するこ
とにより、設備機器22の復旧までにどの程度の時間が
掛かるを的確に把握することができ、心的負担を軽減す
ることができる。
【0024】次に、センタ装置18について説明する。
図3は、センタ装置18の構成を示す図である。同図に
示すようにセンタ装置18は、通信制御部32と、記憶
装置34と、異常情報処理部36と、交通情報取得部3
8と、保守チーム位置情報取得部40と、保守チーム選
択部42と、保守チーム呼出部52と、表示部54と、
を含んで構成されている。そして記憶装置34は、CD
−ROM、RAM、ROM等の記憶手段を含んで構成さ
れており、地図記憶部48と、異常レベル記憶部50
と、ビル位置記憶部46と、スキルレベル記憶部44
と、が設けられている。また、通信制御部32は公衆回
線12に接続されており、端末装置16や携帯端末2
0、さらにVICSサービスセンタ等の図示しない交通
情報提供サービスとの通信ができるようになっている。
【0025】すなわち、まずセンタ装置18では、端末
装置16から異常情報が受信されるようになっており、
この異常情報は異常情報処理部36に送信される。異常
情報処理部36では、端末装置16から異常情報を受信
した場合、それが正常受信がであれば異常情報着信確認
信号を生成し、通信制御部32を介してビル10の端末
装置16に該異常情報着信確認信号を返信するようにな
っている。
【0026】また、通信制御部32は図示しない交通情
報提供サービスと公衆回線12を介して接続されてお
り、この図示しない交通情報提供サービスからビル10
を含む地域の交通情報が適宜取得されるようになってい
る。そして、この交通情報は通信制御部32から交通情
報取得部38に送信されるようになっている。なお、交
通情報は設備機器に異常が発生しているビルと保守チー
ムとの間について少なくとも取得できれば、後述の保守
チームの選択処理を実施することができる。
【0027】さらに、この遠隔監視システムでは、携帯
端末20から保守チーム位置情報が送信されるようにな
っており、通信制御部32はこの保守チーム位置情報を
受信するとそれを保守チーム位置情報取得部40に送信
する。また、センタ装置18で適切な保守チームを選択
した場合には、保守チーム呼出部52がその選択された
保守チームが携行している携帯端末20に呼出情報を送
信するようになっている。
【0028】また、上記異常情報処理部36では、異常
情報が受信された場合、まず記憶装置34の異常レベル
記憶部50から異常レベル情報を読み出す。この異常レ
ベル情報は異常内容とその異常内容に対処するために必
要とされるスキルレベルとを対応付けて記憶するもので
あり、異常情報処理部36では端末装置16から送信さ
れる異常情報に含まれる異常内容情報をこの異常レベル
記憶部50の内容に照らし合わせ、端末装置16で現在
発生している異常に対して必要とされているスキルレベ
ルを調べる。そして、このスキルレベルを必要スキルレ
ベル情報として保守チーム選択部42に送信する。
【0029】また、交通情報取得部38では、通信制御
部32を介して交通情報を受け取ると、この情報を保守
チーム選択部42における処理に適した形式に変換し、
保守チーム選択部42に送信する。同様に、保守チーム
位置情報取得部40では、通信制御部32を介して受信
された保守チーム位置情報を、保守チーム選択部42に
おける処理に適した形式に変換し、この情報を保守チー
ム選択部42に送信する。
【0030】保守チーム選択部42ではこうして生成さ
れる交通情報、保守チーム位置情報、及び必要スキルレ
ベル情報を受信し、さらに、記憶装置34に含まれる地
図記憶部48、ビル位置記憶部46、スキルレベル記憶
部44の内容を参照し、ビル10で発生している異常に
対して適切な保守チームを選択する。
【0031】すなわち、まず保守チーム選択部42では
異常情報処理部36から送信された必要スキルレベル情
報と、スキルレベル記憶部44に記憶されている各保守
チームのスキルレベルと、を参照し、ビル10で現在発
生している異常に有効に対処することができる保守チー
ムの一次候補を選択する。
【0032】次に、保守チーム選択部42では保守チー
ムの一時候補のうち、ビル10の近くを巡回しているも
のを選び出す。すなわち、端末装置16から送信される
異常情報にはビル10を特定する建物コードが含まれて
おり、一方、記憶装置34に含まれるビル位置記憶部4
6には現在センタ14での保守を請け負っているビルに
ついて、建物コードとその建物の位置とが対応づけられ
て記憶されている。そして、保守チーム選択部42で
は、異常情報処理部36から受信する建物コードとビル
位置記憶部46の内容とに基づき、ビル10の位置を検
索する。一方、保守チーム選択部42には保守チーム位
置情報取得部40から保守チーム位置情報が入力されて
おり、既に候補として選択されている保守チームの位置
情報とビル10の位置情報とに基づいていずれの保守チ
ームがビル10の近くにいるかを調べる。そして、ビル
10に比較的早く到着することのできる保守チームを少
なくとも一つ選択する。この際、センタ装置18には交
通情報取得部38が設けられており、保守チーム選択部
42は、交通情報取得部38から出力される交通情報と
地図記憶部48に記憶されている地図情報とに基づき、
保守チーム選択部42はビル10への出動に適した保守
チームを選択するようにしてもよい。すなわち、保守チ
ーム選択部42は、ビル10の位置と保守チームの位置
の間で道路が混雑している等の事情を加味し、保守チー
ムの到着所要時間を算出し、到着所要時間が少ないもの
を出動すべき保守チームとして選択する。
【0033】そして、この保守チーム選択部42により
選択された保守チームは、次に保守チーム呼出部52に
送信され、そこで保守チームの呼出し処理がなされる。
すなわち、保守チーム呼出部52は、保守チーム選択部
42で選択された保守チームが携行している携帯端末2
0に通信制御部32及び公衆回線12を介して発呼し、
そこに異常情報処理部36で出力された建物コードと異
常内容情報とを呼出情報として送信する。また、この
際、ビル10の電話番号等、ビル10への連絡に必要な
情報も呼出情報に含められる。なお、保守チーム選択部
42で選択された全ての保守チームに対して保守チーム
呼出部52から呼出がされるようにしてもよいし、保守
チーム選択部42で選択された保守チームを最終候補と
して一旦表示部54により表示し、オペレータの入力操
作に従い、そのうちの少なくとも一つを実際に出動要請
する保守チームとして選択してもよい。こうすれば、オ
ペレータの経験を活かして適切な保守チームを選択する
ことができる。
【0034】また、センタ装置18には保守チーム位置
情報取得部40が設けられているが、この保守チーム位
置情報取得部で取得される保守チーム位置情報は、保守
チーム選択部42に送信されるとともに、表示部54に
も送信されている。この表示部54では、地図記憶部4
8に記憶されている地図情報に基づいてセンタ14の管
轄エリアの地図がディスプレイ表示されるとともに、そ
の地図上に各保守チームの現在位置が合成表示されるよ
うになっている。こうすれば、保守チームを選択する際
に、オペレータが迅速に各保守チームの位置を把握する
ことができる。
【0035】次に、本遠隔監視システムの保守チームが
携行する携帯端末20の構成について説明する。図4
は、この携帯端末20の構成を示す図である。同図に示
すように、携帯端末20は、通信制御部56と、ナビゲ
ーションシステム58と、制御部62と、ビル位置記憶
部64と、を含んで構成されており、ナビゲーションシ
ステム58にはGPSアンテナ61とFMアンテナ60
とが取り付けられている。
【0036】そして、ナビゲーションシステム58では
GPSアンテナ61で受信する衛星からの電波を利用し
て該携帯端末20の位置(自機位置)を計測することが
できるようになっており、制御部62に対して地図情報
と自機位置情報とを出力する。また、ナビゲーションシ
ステム58ではFMアンテナ60から交通情報を取得す
ることができるようになっている。この交通情報として
は、VICSサービスセンタから取得してもよいし、そ
の他、ATIS(商標)等のサービスを利用して取得し
てもよい。
【0037】また、ビル位置記憶部64は、センタ装置
18のビル位置記憶部46と同様の構成を成すものであ
り、通信制御部56から入力される建物コードを検索キ
ーとしてその建物コードが表す建物の位置が読み出され
るようになっている。そして、通信制御部56からは、
センタ装置18から送信された呼出情報が受信されるよ
うになっており、制御部62では、呼出情報に含まれる
建物コードに基づき、異常が発生している設備機器が設
置されているビル10の位置がビル位置記憶部64から
検索されるようになっている。
【0038】そして、通信制御部56によって呼出情報
が受信された場合、制御部62はビル位置記憶部64か
らビル10の位置を読み出すとともに、ナビゲーション
システム58から出力される地図情報及び自機位置情報
を取得し、これらの情報に基づいて表示部66にビル1
0周辺の地図を表示するとともに、そこに自機位置とビ
ル10の位置とを表すマークを合成表示する。こうすれ
ば、携帯端末20を携行する保守員はこの表示部66の
表示内容に基づいてビル10に急行することができる。
【0039】また、通信制御部56によって受信される
呼出情報には異常内容情報も含まれており、制御部62
では、この異常内容情報に基づいてビル10で発生して
いる異常の内容を表示部66によって表示する。このた
め、保守チームは表示部66の表示内容を確認すること
により、センタ14やビル10に別途問い合わせること
なく、迅速に異常内容を把握することができ、場合によ
って必要となる準備を好適に行うことができる。
【0040】また、制御部62では、ビル位置記憶部6
4から呼び出されたビル10の位置とナビゲーションシ
ステム58から出力される自機位置情報とに基づき、こ
の携帯端末20を携行する保守チームがビル10に到着
するまでの所要時間を算出することができるようになっ
ている。そして、ナビゲーションシステム58にはFM
アンテナ60が取り付けられ、交通情報を取得すること
ができるようになっているので、制御部62ではこの所
要時間の算出の際に交通情報を参照し、より正確な所要
時間を算出することができる。
【0041】そして、この算出された所要時間は所要時
間情報に変換され、通信制御部56を介してビル10の
端末装置16に送信されるようになっている。すなわ
ち、携帯端末20に送信される呼出情報には端末装置1
6の通信制御部32へアクセスするための電話番号が含
められており、制御部62はこの電話番号を基に通信制
御部56を用いて端末装置16にアクセスすることがで
きるようになっている。こうして、携帯端末20から送
信された所要時間情報は通信制御部32より受信され、
端末装置16において表示部28に、保守チームがビル
10に到着する予定時刻が表示される。この結果、ビル
10の管理人は、表示部28での表示内容を確認するこ
とにより保守チームがビル10に到着するまでの時間を
知ることができ、設備機器22がいつ頃復旧するかどう
かといった不安を軽減することができる。なお、表示部
28には、保守チームがビル10に到着するまでに要す
る時間を表示するようにしてもよい。
【0042】さらに、携帯端末20の制御部62では、
ナビゲーションシステム58から出力される自機位置情
報を自機の識別コードとともに保守チーム位置情報とし
て、定期的にセンタ14に送信するようになっており、
携帯端末20を携行している保守チームがどの地点を現
在巡回しているかを定期的に知らせるようになってい
る。このため、センタ装置18では保守チームの現在位
置を正確に把握して、ビル10での異常発生時におい
て、適切な保守チームに対する出動要請を行うことがで
きる。なお、この保守チーム位置情報のセンタ14への
送信を定期的に行う代わりに、センタ14からの送信要
求に応じて保守チーム位置情報を返信するようにしても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る遠隔監視システム
の全体構成を示す図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る端末装置の構成を
示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係るセンタ装置の構成
を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係る携帯端末の構成を
示す図である。
【図5】 従来技術に係る遠隔監視システムの構成を示
す図である。
【符号の説明】
10 ビル、12 公衆回線、14 センタ、16 端
末装置、18 センタ装置、20 携帯端末、22 設
備機器、24 異常検出部、26,62 制御部、2
8,54,66 表示部、30,32,56 通信制御
部、34 記憶装置、36 異常情報処理部、38 交
通情報取得部、40 保守チーム位置情報取得部、42
保守チーム選択部、44 スキルレベル記憶部、4
6,64 ビル位置記憶部、48 地図記憶部、50
異常レベル記憶部、52 保守チーム呼出部、58 ナ
ビゲーションシステム、60 FMアンテナ、61 G
PSアンテナ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷井 智也 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機ビルテクノサービス株式会社内 (72)発明者 本田 謙一 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物に設置された保守対象をセンタから
    遠隔監視する遠隔監視システムにおいて、 前記建物には、前記保守対象に保守の必要が生じた場合
    に保守要求信号を前記センタに送信する保守要求信号送
    信手段が設けられ、 前記センタには、 1又は複数の保守員からなる複数の保守チームから各々
    発信される情報に基づき、それら保守チームの現在位置
    を表す保守チーム位置情報を取得する保守チーム位置情
    報取得手段と、 前記保守要求信号を受信する場合に、該保守要求信号を
    送信してきた建物の位置を表す建物位置情報を取得する
    建物位置情報取得手段と、 前記保守要求信号を受信する場合に、前記保守チーム位
    置情報と前記建物位置情報とに基づいて少なくとも1つ
    の保守チームを選択する選択手段と、が設けられること
    を特徴とする遠隔監視システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の遠隔監視システムにお
    いて、 前記保守要求信号送信手段は、前記保守対象に発生して
    いる異常の内容を表す異常内容情報をさらに前記センタ
    に送信し、 前記センタには、前記選択手段によって選択される保守
    チームに前記異常内容情報が表す異常の内容を報知する
    異常内容報知手段がさらに設けられることを特徴とする
    遠隔監視システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の遠隔監視システ
    ムにおいて、 前記選択手段は、前記保守要求信号を送信してきた建物
    の位置と保守チームの現在位置との間の交通情報を少な
    くとも取得する交通情報取得手段を含み、該交通情報に
    基づき保守チームを選択することを特徴とする遠隔監視
    システム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の遠隔
    監視システムにおいて、 前記保守要求信号送信手段は、前記保守対象に発生して
    いる異常の内容を表す異常内容情報をさらに前記センタ
    に送信し、 前記選択手段は、前記異常内容情報に応じた保守チーム
    を選択することを特徴とする遠隔監視システム。
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