JP2004104008A - ロック機構付きカバー - Google Patents
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Abstract
【課題】爪部と軸受部を一体化したロック爪を用いるロック機構付きカバーにおける組み付け性を向上させるとともに、部品コスト、組立コスト及び解体コストの低減とリサイクル性向上を図ることができる構造を提供する。
【解決手段】画像形成装置等に回動可能に軸支するカバー1、これに取り付ける回転軸3、装置構成体等に係脱可能に回転軸3に取り付けるロック爪4F、4Rとからなる。ロック爪4F、4Rは回転位置を固定可能に回転軸3を通すD型形状の軸支部分を有し、この部分が回転軸3をカバー1に取り付ける軸受部を兼ねる。回転軸3及びロック爪4F、4Rの軸受部4Fb、4Fbを通すカバー1の穴14は、第1の穴14aとこれに連通し径が大きい第2の穴14bからなる。軸受部4Fb、4Fbを第2の穴14にまず通し、それから第1の穴14aへ弾性変形を利用して押し込み保持する。
【選択図】 図3
【解決手段】画像形成装置等に回動可能に軸支するカバー1、これに取り付ける回転軸3、装置構成体等に係脱可能に回転軸3に取り付けるロック爪4F、4Rとからなる。ロック爪4F、4Rは回転位置を固定可能に回転軸3を通すD型形状の軸支部分を有し、この部分が回転軸3をカバー1に取り付ける軸受部を兼ねる。回転軸3及びロック爪4F、4Rの軸受部4Fb、4Fbを通すカバー1の穴14は、第1の穴14aとこれに連通し径が大きい第2の穴14bからなる。軸受部4Fb、4Fbを第2の穴14にまず通し、それから第1の穴14aへ弾性変形を利用して押し込み保持する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置等の装置構成体に設けるロック機構付きカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4〜図6は、画像形成装置に設けられる従来のロック機構付きカバーの構成を示す。図中1がカバー、2が取手、3が回転軸、4F、4Rが軸受付きのロック爪である。カバー1は、図7に示すようなトナーカートリッジ10の様々な情報をメモリーしておくIDチップ11のカバーとして用いるときは、人体からの静電気によるIDチップ11の内部データ破壊を防止するために、人体に帯電した静電気を放電する機能を備える構造とする。
【0003】
例えば、カバー1の取手2とロック爪4F、4Rの回転軸3は人体に帯電した静電気を放電するために導電性材質で作成する。またロック爪4F、4Rは、導電性材質の回転軸3との間における摩擦による異常音(キュッキュッという音)の防止とコストダウン、リサイクル性向上を目的として回転支点となる軸受部を爪部と一体にした形状、構造としてある。ロック爪4F、4Rは回転軸3の両端側に位置可変に設けてあり、回転軸3に形成してあるEリング溝5、5にEリング(図示せず)を装着して位置を固定するようになっている。なお図中6はカバー1を画像形成装置本体等の装置構成体に回転可能に軸支するための穴であり、またロック爪4F、4Rを係止する相手部材は画像形成装置本体等の装置構成体に設けるが図示は省略してある。
【0004】
この従来の構造における組み付け方法は、まず一側のロック爪4Fを固定位置よりも内側に移動させておき、回転軸3のロック爪4Fから突出する側を、図6の矢印で示すように先にカバー1の右の穴1aへ挿入し、その後、回転軸3のロック爪4Rから突出する側を左の穴1bへ挿入し、その軸受部を穴1bに嵌着し(図5)、次いでロック爪4Fを回転軸3に沿ってスライドさせて規定の位置へ戻し、その軸受部をカバー1の穴1aへ挿入して軸支し、最後にEリングをEリング溝5、5に嵌めてロック爪4F、4Rのスラスト方向の固定を行っていた(図4A)。
【0005】
そして、図7に示したIDチップ11の付いたトナーカートリッジ10を交換等する際に、取手2を押すと回転軸3が回転し、両端にあるロック爪4F、4Rが持ち上がり、図示せぬ画像形成装置本体等の装置構成体に設けたロック軸からロック爪4F、4Rが外れるようになっている。その後、カバー1を閉めて取手2から手を離すとロック爪4F、4Rがロック位置へ自然に戻って図示せぬロック軸と係合するようになっている。なお図示しないが、回転軸3の端部にはアース板が接触しており、カバー1の閉時にはこのアース板が画像形成装置本体のアースの取れている箇所へも接触して静電気を放電している。従って、操作者が静電気を帯びていたとしても取手2に触ると同時に取手2から回転軸3、アース板、画像形成装置本体へと静電気が流れ、その後のカートリッジ10の脱着作業等によりIDチップ11周辺に触れたとしてもIDチップ11の内部データが静電気により破壊されることがないようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この構造では、取手2とロック爪4Fのラジアル方向の固定を行っているフライス面のスラスト方向の長さは、固定時には図4(A)で示すように寸法lで足りるが、組み付け途中ではロック爪4Fを内側へ逃がさなければならないため寸法L(L>l)が必要となり(図5)、フライス面の長さが長い分フライス加工に掛かる作業時間が増加し、コストが上昇していた。またEリングを必要とする等の部品点数増加によるコスト上昇、Eリング取り付け工具を必要とするための工程時間増加、組立コスト上昇という問題もあった。
【0007】
さらに、カバー1他のリサイクルを行うことを目的に解体する場合にもやはり工具を必要とするため、解体時間が増加し、その分解体コストが上昇していた。
【0008】
本発明は上記従来の問題点にかんがみてなしたもので、爪部と軸受部を一体化したロック爪を用いるロック機構付きカバーにおける組み付け性を向上させるとともに、部品コスト、組立コスト及び解体コストの低減とリサイクル性向上を図ることができる構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のロック機構付きカバーのうち請求項1に係るものは、上記目的を達成するために、画像形成装置等の装置構成体に回動可能に軸支して取り付けるカバーと、上記カバーに取り付ける軸と、上記装置構成体またはその他の装置構成体に対して係脱できるように上記軸に取り付けるロック爪体とからなり、上記ロック爪体が回転位置を固定可能に上記軸を内挿する軸支部を有し、該軸支部が上記軸を上記カバーに取り付けるための軸受部を兼ね、上記カバーが、該兼用の軸受部を軸支する第1の穴と、該第1の穴に連通し径が該第1の穴より大きい第2の穴とを有し、該第2の穴から上記第1の穴へ上記兼用の軸受部を押し込み保持可能としてなることを特徴とする。
【0010】
同請求項2に係るものは、上記目的を達成するために、請求項1のロック機構付きカバーにおいて、上記兼用の軸受部が、上記ロック爪体の上記軸の軸線方向の位置を固定するためのストップ爪体を一体に備えることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお以下では従来の例と共通する部分には共通する符号を付して説明する。
図1は本発明に係るロック機構付きカバーの分解斜視図(A)と断面図(B)である。図7に示したIDチップ11の付いたトナーカートリッジ10を交換等する際に開閉するカバー1には導電性材質製の取手2と、同じく導電性材質製の回転軸3が回動自在に装着してあり、回転軸3の両端部には軸受付きのロック爪4F、4Rが固定してある点は先に説明した従来の例と同様である。
【0012】
取手2の下面側には、板バネ13が固設してあり、取手2から手を離すとロック爪4F、4Rがロック位置へ自然に戻ってロック軸12と係合するようになっている。図示しないが、回転軸3の端部にはアース板が接触しており、カバー1の閉時にはこのアース板が画像形成装置本体のアースの取れている箇所へも接触して静電気を放電している。
【0013】
ロック爪4F、4Rはカバー1を閉める時にスムーズに回動動作が可能なように摺動性部材で形成してあるが、一体成形した外径φAの軸受部4Fb、4Fbがカバー1の穴14に嵌り、回動時の摩擦による異常音発生を防止している。
【0014】
このロック爪4F、4Rは、回転軸3に対するラジアル方向の固定を回転軸3の表面の一部とロック爪4F、4Rの内径のそれぞれを図示のようにD型形状にして行っており、回転軸3のスラスト方向の固定は一体成形されたストップ爪部4Fa、4Faを回転軸3に設けた溝3a、3bに嵌め込むことによって行っている。
【0015】
図2に示すように、ロック爪4F、4Rを取り付けるカバー1の穴14は、ロック爪4F、4Rの軸受部4Fb、4Fbを固定するφAの丸穴14aと、組み付け時に一時的に軸受部4Fb、4Fbを挿入するφBの丸穴14bを幅aの寸法で連結するように形成してある。この幅寸法a及び上述した丸穴14a、丸穴14bの径A、Bとの間には、a>A>Bの関係が設けてある。
【0016】
したがって、サブアセンブリしたロック爪4F、4R、回転軸3、取手2をカバー1に取り付けるには、穴14の下方の径がφBの丸穴14bへまず回転軸3の両端ともに挿入し、ロック爪4F、4Rの軸受部4Fb、4Fbを丸穴14bへ緩く嵌着しておき、ついで弾性変形を利用して軸受部4Fb、4Fbを幅aの連結部分を通して径がφAの丸穴14aへ強制的に通す。すると、軸受部4Fb、4FbがφAの丸穴14aで回動自在に軸支される。
【0017】
そして、図7に示したIDチップ11の付いたトナーカートリッジ10を交換等する際に、取手2を押すと回転軸3が回転し、両端にあるロック爪4F、4Rが持ち上がり、図示せぬ画像形成装置本体等の装置構成体に設けロック軸12からロック爪4F、4Rが外れる。カバー1を閉めて取手2から手を離すと、板バネ13の付勢力でロック爪4F、4Rがロック位置へ自然に戻ってロック軸12と係合する(図3)。
【0018】
なお本実施形態でも、図示は省略するが回転軸3の端部にはアース板が接触しており、カバー1の閉時にはこのアース板が画像形成装置本体のアースの取れている箇所へも接触して静電気を放電している。従って、操作者が静電気を帯びていたとしても取手2に触ると同時に取手2から回転軸3、アース板、画像形成装置本体へと静電気が流れ、その後のカートリッジ10の脱着作業等によりIDチップ11周辺に触れたとしてもIDチップ11の内部データが静電気により破壊されることがない。
【0019】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係るロック機構付きカバーは、以上説明してきたように、ロック爪のスラスト方向の固定を行うストップ爪部をロック爪と一体形状とすることにより、静電気の放電機能を維持しつつ部品コスト、組立コスト、解体コストの低減とリサイクル性向上が可能となるという効果がある。
【0020】
同請求項2に係るロック機構付きカバーは、上記共通の効果に加え、組み付け時にロック爪をスラスト方向に移動させるための余分なフライス面を設ける必要が無くなり、フライス面長さが必要最小限で済むため部品コストを低減することが可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロック機構付きカバーの分解斜視図(A)と断面図(B)である。
【図2】図1の実施形態でカバーに設けた穴の形状を示す拡大図である。
【図3】図1の実施形態の動作を示す断面図である。
【図4】従来のロック機構付きカバーの構成を示す断面図(A)と斜視図(B)である。
【図5】従来のロック機構付きカバーの動作を示す断面図である。
【図6】従来のロック機構付きカバーの動作を示す断面図である。
【符号の説明】
1 カバー
2 取手
3 回転軸
3a、3b 回転軸の溝
4F、4R ロック爪
4Fa、4Fa ストップ爪部
4Fb、4Fb 軸受部
10 トナーカートリッジ
11 IDチップ
12 ロック軸
13 板バネ
14 カバーの穴
14a、14b 丸穴
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置等の装置構成体に設けるロック機構付きカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4〜図6は、画像形成装置に設けられる従来のロック機構付きカバーの構成を示す。図中1がカバー、2が取手、3が回転軸、4F、4Rが軸受付きのロック爪である。カバー1は、図7に示すようなトナーカートリッジ10の様々な情報をメモリーしておくIDチップ11のカバーとして用いるときは、人体からの静電気によるIDチップ11の内部データ破壊を防止するために、人体に帯電した静電気を放電する機能を備える構造とする。
【0003】
例えば、カバー1の取手2とロック爪4F、4Rの回転軸3は人体に帯電した静電気を放電するために導電性材質で作成する。またロック爪4F、4Rは、導電性材質の回転軸3との間における摩擦による異常音(キュッキュッという音)の防止とコストダウン、リサイクル性向上を目的として回転支点となる軸受部を爪部と一体にした形状、構造としてある。ロック爪4F、4Rは回転軸3の両端側に位置可変に設けてあり、回転軸3に形成してあるEリング溝5、5にEリング(図示せず)を装着して位置を固定するようになっている。なお図中6はカバー1を画像形成装置本体等の装置構成体に回転可能に軸支するための穴であり、またロック爪4F、4Rを係止する相手部材は画像形成装置本体等の装置構成体に設けるが図示は省略してある。
【0004】
この従来の構造における組み付け方法は、まず一側のロック爪4Fを固定位置よりも内側に移動させておき、回転軸3のロック爪4Fから突出する側を、図6の矢印で示すように先にカバー1の右の穴1aへ挿入し、その後、回転軸3のロック爪4Rから突出する側を左の穴1bへ挿入し、その軸受部を穴1bに嵌着し(図5)、次いでロック爪4Fを回転軸3に沿ってスライドさせて規定の位置へ戻し、その軸受部をカバー1の穴1aへ挿入して軸支し、最後にEリングをEリング溝5、5に嵌めてロック爪4F、4Rのスラスト方向の固定を行っていた(図4A)。
【0005】
そして、図7に示したIDチップ11の付いたトナーカートリッジ10を交換等する際に、取手2を押すと回転軸3が回転し、両端にあるロック爪4F、4Rが持ち上がり、図示せぬ画像形成装置本体等の装置構成体に設けたロック軸からロック爪4F、4Rが外れるようになっている。その後、カバー1を閉めて取手2から手を離すとロック爪4F、4Rがロック位置へ自然に戻って図示せぬロック軸と係合するようになっている。なお図示しないが、回転軸3の端部にはアース板が接触しており、カバー1の閉時にはこのアース板が画像形成装置本体のアースの取れている箇所へも接触して静電気を放電している。従って、操作者が静電気を帯びていたとしても取手2に触ると同時に取手2から回転軸3、アース板、画像形成装置本体へと静電気が流れ、その後のカートリッジ10の脱着作業等によりIDチップ11周辺に触れたとしてもIDチップ11の内部データが静電気により破壊されることがないようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この構造では、取手2とロック爪4Fのラジアル方向の固定を行っているフライス面のスラスト方向の長さは、固定時には図4(A)で示すように寸法lで足りるが、組み付け途中ではロック爪4Fを内側へ逃がさなければならないため寸法L(L>l)が必要となり(図5)、フライス面の長さが長い分フライス加工に掛かる作業時間が増加し、コストが上昇していた。またEリングを必要とする等の部品点数増加によるコスト上昇、Eリング取り付け工具を必要とするための工程時間増加、組立コスト上昇という問題もあった。
【0007】
さらに、カバー1他のリサイクルを行うことを目的に解体する場合にもやはり工具を必要とするため、解体時間が増加し、その分解体コストが上昇していた。
【0008】
本発明は上記従来の問題点にかんがみてなしたもので、爪部と軸受部を一体化したロック爪を用いるロック機構付きカバーにおける組み付け性を向上させるとともに、部品コスト、組立コスト及び解体コストの低減とリサイクル性向上を図ることができる構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のロック機構付きカバーのうち請求項1に係るものは、上記目的を達成するために、画像形成装置等の装置構成体に回動可能に軸支して取り付けるカバーと、上記カバーに取り付ける軸と、上記装置構成体またはその他の装置構成体に対して係脱できるように上記軸に取り付けるロック爪体とからなり、上記ロック爪体が回転位置を固定可能に上記軸を内挿する軸支部を有し、該軸支部が上記軸を上記カバーに取り付けるための軸受部を兼ね、上記カバーが、該兼用の軸受部を軸支する第1の穴と、該第1の穴に連通し径が該第1の穴より大きい第2の穴とを有し、該第2の穴から上記第1の穴へ上記兼用の軸受部を押し込み保持可能としてなることを特徴とする。
【0010】
同請求項2に係るものは、上記目的を達成するために、請求項1のロック機構付きカバーにおいて、上記兼用の軸受部が、上記ロック爪体の上記軸の軸線方向の位置を固定するためのストップ爪体を一体に備えることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお以下では従来の例と共通する部分には共通する符号を付して説明する。
図1は本発明に係るロック機構付きカバーの分解斜視図(A)と断面図(B)である。図7に示したIDチップ11の付いたトナーカートリッジ10を交換等する際に開閉するカバー1には導電性材質製の取手2と、同じく導電性材質製の回転軸3が回動自在に装着してあり、回転軸3の両端部には軸受付きのロック爪4F、4Rが固定してある点は先に説明した従来の例と同様である。
【0012】
取手2の下面側には、板バネ13が固設してあり、取手2から手を離すとロック爪4F、4Rがロック位置へ自然に戻ってロック軸12と係合するようになっている。図示しないが、回転軸3の端部にはアース板が接触しており、カバー1の閉時にはこのアース板が画像形成装置本体のアースの取れている箇所へも接触して静電気を放電している。
【0013】
ロック爪4F、4Rはカバー1を閉める時にスムーズに回動動作が可能なように摺動性部材で形成してあるが、一体成形した外径φAの軸受部4Fb、4Fbがカバー1の穴14に嵌り、回動時の摩擦による異常音発生を防止している。
【0014】
このロック爪4F、4Rは、回転軸3に対するラジアル方向の固定を回転軸3の表面の一部とロック爪4F、4Rの内径のそれぞれを図示のようにD型形状にして行っており、回転軸3のスラスト方向の固定は一体成形されたストップ爪部4Fa、4Faを回転軸3に設けた溝3a、3bに嵌め込むことによって行っている。
【0015】
図2に示すように、ロック爪4F、4Rを取り付けるカバー1の穴14は、ロック爪4F、4Rの軸受部4Fb、4Fbを固定するφAの丸穴14aと、組み付け時に一時的に軸受部4Fb、4Fbを挿入するφBの丸穴14bを幅aの寸法で連結するように形成してある。この幅寸法a及び上述した丸穴14a、丸穴14bの径A、Bとの間には、a>A>Bの関係が設けてある。
【0016】
したがって、サブアセンブリしたロック爪4F、4R、回転軸3、取手2をカバー1に取り付けるには、穴14の下方の径がφBの丸穴14bへまず回転軸3の両端ともに挿入し、ロック爪4F、4Rの軸受部4Fb、4Fbを丸穴14bへ緩く嵌着しておき、ついで弾性変形を利用して軸受部4Fb、4Fbを幅aの連結部分を通して径がφAの丸穴14aへ強制的に通す。すると、軸受部4Fb、4FbがφAの丸穴14aで回動自在に軸支される。
【0017】
そして、図7に示したIDチップ11の付いたトナーカートリッジ10を交換等する際に、取手2を押すと回転軸3が回転し、両端にあるロック爪4F、4Rが持ち上がり、図示せぬ画像形成装置本体等の装置構成体に設けロック軸12からロック爪4F、4Rが外れる。カバー1を閉めて取手2から手を離すと、板バネ13の付勢力でロック爪4F、4Rがロック位置へ自然に戻ってロック軸12と係合する(図3)。
【0018】
なお本実施形態でも、図示は省略するが回転軸3の端部にはアース板が接触しており、カバー1の閉時にはこのアース板が画像形成装置本体のアースの取れている箇所へも接触して静電気を放電している。従って、操作者が静電気を帯びていたとしても取手2に触ると同時に取手2から回転軸3、アース板、画像形成装置本体へと静電気が流れ、その後のカートリッジ10の脱着作業等によりIDチップ11周辺に触れたとしてもIDチップ11の内部データが静電気により破壊されることがない。
【0019】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係るロック機構付きカバーは、以上説明してきたように、ロック爪のスラスト方向の固定を行うストップ爪部をロック爪と一体形状とすることにより、静電気の放電機能を維持しつつ部品コスト、組立コスト、解体コストの低減とリサイクル性向上が可能となるという効果がある。
【0020】
同請求項2に係るロック機構付きカバーは、上記共通の効果に加え、組み付け時にロック爪をスラスト方向に移動させるための余分なフライス面を設ける必要が無くなり、フライス面長さが必要最小限で済むため部品コストを低減することが可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロック機構付きカバーの分解斜視図(A)と断面図(B)である。
【図2】図1の実施形態でカバーに設けた穴の形状を示す拡大図である。
【図3】図1の実施形態の動作を示す断面図である。
【図4】従来のロック機構付きカバーの構成を示す断面図(A)と斜視図(B)である。
【図5】従来のロック機構付きカバーの動作を示す断面図である。
【図6】従来のロック機構付きカバーの動作を示す断面図である。
【符号の説明】
1 カバー
2 取手
3 回転軸
3a、3b 回転軸の溝
4F、4R ロック爪
4Fa、4Fa ストップ爪部
4Fb、4Fb 軸受部
10 トナーカートリッジ
11 IDチップ
12 ロック軸
13 板バネ
14 カバーの穴
14a、14b 丸穴
Claims (2)
- 画像形成装置等の装置構成体に回動可能に軸支して取り付けるカバーと、上記カバーに取り付ける軸と、上記装置構成体またはその他の装置構成体に対して係脱できるように上記軸に取り付けるロック爪体とからなり、上記ロック爪体が回転位置を固定可能に上記軸を内挿する軸支部を有し、該軸支部が上記軸を上記カバーに取り付けるための軸受部を兼ね、上記カバーが、該兼用の軸受部を軸支する第1の穴と、該第1の穴に連通し径が該第1の穴より大きい第2の穴とを有し、該第2の穴から上記第1の穴へ上記兼用の軸受部を押し込み保持可能としてなることを特徴とするロック機構付きカバー。
- 請求項1のロック機構付きカバーにおいて、上記兼用の軸受部が、上記ロック爪体の上記軸の軸線方向の位置を固定するためのストップ爪体を一体に備えることを特徴とするロック機構付きカバー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002266992A JP2004104008A (ja) | 2002-09-12 | 2002-09-12 | ロック機構付きカバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002266992A JP2004104008A (ja) | 2002-09-12 | 2002-09-12 | ロック機構付きカバー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004104008A true JP2004104008A (ja) | 2004-04-02 |
Family
ID=32265648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002266992A Pending JP2004104008A (ja) | 2002-09-12 | 2002-09-12 | ロック機構付きカバー |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2004104008A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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CN102135749A (zh) * | 2010-01-26 | 2011-07-27 | 京瓷美达株式会社 | 处理结构件、定影装置和具有定影装置的图像形成装置 |
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JPH11208903A (ja) * | 1998-01-20 | 1999-08-03 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置と給紙ユニット体との連結装置 |
-
2002
- 2002-09-12 JP JP2002266992A patent/JP2004104008A/ja active Pending
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