JP2004103912A - 蛍光顔料を含有した発光成形体 - Google Patents

蛍光顔料を含有した発光成形体 Download PDF

Info

Publication number
JP2004103912A
JP2004103912A JP2002265240A JP2002265240A JP2004103912A JP 2004103912 A JP2004103912 A JP 2004103912A JP 2002265240 A JP2002265240 A JP 2002265240A JP 2002265240 A JP2002265240 A JP 2002265240A JP 2004103912 A JP2004103912 A JP 2004103912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shelf
led
light
fluorescent pigment
ultraviolet light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002265240A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Morikawa
森川 聡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP2002265240A priority Critical patent/JP2004103912A/ja
Publication of JP2004103912A publication Critical patent/JP2004103912A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)

Abstract

【課題】構造が簡単で、設置場所の制約が少なく、一つ又は少数の照明源で効果的、興趣深い照明を可能とする。
【解決手段】蛍光顔料4を含有した成形体である棚板1の近傍又は内部に、紫外線8を放射するLED5を配置し、このLED5が放射する紫外線8により、蛍光顔料4を励起発光させて、棚板1を効果的且つ興趣深く照明する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蛍光顔料を含有し紫外線を照射すると励起発光するプラスチック、セラミック等の成形体に関するものであり、さらにこの成形体を利用した棚板、水栓用ハンドル、浴槽、浴槽の天井、壁、装飾壁等の各種の部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、表面に蛍光発光塗料を塗ったり、蛍光顔料入りの印刷フィルムを貼ったり、又は蛍光顔料入りの成形品の表面にブラックライトを照射して発光させる製品は知られている。
【0003】
図6は、一つの従来例を説明する図であり、浴室内に設けた棚板53には蛍光顔料が含有されており、この棚板53を、棚板53の上方の離れた位置にあるブラックライト54の外部光により照射して発光させていた。
【0004】
さらに、浴槽基体の内面に蛍光塗料層を形成し、その内面に透明アクリル樹脂層を形成した浴槽の上方からブラックライトを照射する構成は知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
さらに、浴室の天井、壁、手摺り、浴槽等にLEDを多数配置して照明する構成、或いは透光性素材で形成した手摺りの端部からLEDによる光を入れて照明する構成は知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
さらに、浴槽を外側から補強層、加飾層及び透明層で形成し、加飾層及び透明層の一部を切り欠いて、そこからLEDで透明層に向けて照射する浴槽の演出照明装置は知られている(例えば、特許文献3参照。)。
【0007】
さらに、浴室のカウンタの上部に透明なアクリル樹脂板の発光板を設け、この裏面に光反射シート、表面に光拡散シートを貼着して、この発光板の後端から管状蛍光灯で照明する構成は知られている(例えば、特許文献4参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−116557号公報(第2頁、図2)
【特許文献2】
特開2001−040891号公報(第2−4頁、図1、図5−11)
【特許文献3】
特開2001−169949号公報(第2−3頁、図1)
【特許文献4】
特開平08−004328号公報(第2頁、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図6の従来例では、ブラックライトにより、照明又は発光させる必要のない部材まで照明又は発光してしまう(例えば、図6中、上の棚だけ発光させたいのに、下の棚まで発光させてしまう。)。要するに、照明又は発光させる部材とライトとの位置関係に制約があった。
【0010】
さらに、従来の照明手段は、照明源(特許文献2のLED)が多数必要であったり、被照明部材(特許文献1、3の浴槽、特許文献4の発光板等)が複数の層から構成されているから、その構造が複雑であった。
【0011】
本発明は、上記従来の問題点を解決することを目的とするものであり、構造が簡単で、設置場所の制約が少なく、しかも照明源が小型で、被照明部材が小さい部材であれば一つの照明源で全体が照明でき、消費電力が少なく、寿命が半永久的な、蛍光顔料入りの成形体、及び該成形体を利用した部材を効果的かつ興趣深く発光させるものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、蛍光顔料を含有した成形体であって、この成形体の近傍に紫外線を放射するLEDを配置し、前記LEDからの紫外線を受けて前記蛍光顔料が発光することを特徴とする成形体を提供する。
【0013】
前記LEDにカバーが付設されている構成としてもよい。
【0014】
本発明は上記課題を解決するために、蛍光顔料を含有した成形体であって、この成形体の内部に紫外線を放射するLEDを配置して、前記LEDからの紫外線を受けて前記蛍光顔料が発光することを特徴とする成形体を提供する。
【0015】
本発明は上記課題を解決するために、蛍光顔料を含有した成形体を取り付けた部材であって、この成形体の裏面に紫外線を放射するLEDを配置して、前記LEDからの紫外線を受けて前記蛍光顔料が発光することを特徴とする部材を提供する。
【0016】
前記蛍光顔料は複数の色で構成されるようにしてもよい。
【0017】
前記成形体は、前記蛍光顔料の色が互いに異なる複数の部分を有し、移動可能に取り付けられている構成としてもよい。
【0018】
前記成形体は、前記蛍光顔料の色が互いに異なる複数の部分を有し、回転可能に取り付けられている構成としてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を実施例に基づいて図面を参照し、以下説明する。
【0020】
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1を説明する図であり、図1(a)は実施例1の第1の態様を示し、図1(b)、(c)は実施例1の第2の態様を示し、図1(d)は実施例1の第3の態様を示す。そして、図1(a)、(b)、(d)は断面図であり、図1(c)は、第2の態様の斜視図を示す。
【0021】
図1(a)、(b)、(d)に示す第1〜3の態様の棚板1は、浴室、洗面所、トイレ、キッチン等の壁2に取り付けられる棚板1であり、例えば、L型の取付金具3及びボルト等の固定具で取り付けられている。図1(c)に示す棚板1は、小物置き用の棚板で小さな幅であるが、幅や長さの大きい大きな棚板でもよい。
【0022】
棚板1は、例えば、プラスチック(例えば、アクリル樹脂等)に蛍光顔料4を混練して成形された板材から構成される。要するに、棚板1は、蛍光顔料を含有したプラスチックが成形されて成る成形体である。なお、プラスチックとしては、光が透過する材料(光透過性を有する材料)であれば、表面に照射される光だけでなく、成形体の内部を透過する光も効果的に利用できるから、より好ましい。又、棚板1をセラミックの成形体とすると、視覚的な重厚感が向上する。
【0023】
棚板1の近傍に紫外線を放射するLED(発光ダイオード)5が設けられている。ここで「近傍」とは、棚板1(成形体)のみの全体又は一部を照射できる程度の近くという意味であり、その配置は、棚板1の直上(表面側)、直下(裏面側)、側面側及び端面側(端面の背後側)のいずれでもよい。
【0024】
実施例1の第1の態様及び第2の態様では、棚板1の基端(図1(a)、(b))に示す棚板1の右端)10の直上近傍に、紫外線を放射するLED5が設けられている。LED5には、電源に接続される電線6が接続され、この電線6は壁2を貫通する配線孔7を通して適宜、配線されている。
【0025】
第1の態様(図1(a))では、特にLED5に特に照明カバーを付設していない構成であり、このような構成では、LED5から放射する紫外線8を棚板1に十分向かうように、棚板1に対するLED5の取付位置や、取り付け方向を考慮した構成とすることが好ましい。
【0026】
第2の態様(図1(b))では、LED5は、LED5から放射される紫外線8を反射して棚板1に積極的に向けるための照明用のカバー(照明用の反射鏡が好ましい。)9が、LED5を上方から覆ってLED5に付設されるように、壁2に取り付けられている。
【0027】
第3の態様(図1(d))では、棚板1の基端10の端面の背後側であって、基端10の端面に対向してLED5が設けられており、LED5から放射される紫外線8を棚板1の基端10の端面から棚板1内に入射させる構成としている。
【0028】
具体的には、第3の態様では、棚板1の基端10の端面が当接する壁2に透孔13を形成する。そして、棚板1の基端10の端面の背後に紫外線8を放射するLED5を配置する。このLED5は、LED取り付け用のソケットカバー11に取り付けられ、このソケットカバー11は、壁2の背面に固定されている。ソケットカバー11の内面は、反射しやすいような形状、かつ鏡面にしておくことが好ましい。これにより、紫外線8を棚板1の基端10の端面に照射する効率が向上する。
【0029】
以上の構成から成る実施例1の第1〜3の態様の作用を夫々説明する。第1の態様では、LED5から放射される紫外線8は、図1(a)に示すように、棚板1の上面に照射され、その表面にある蛍光顔料4を照射して励起発光させる。
【0030】
さらに、棚板1の上面から棚板1内に入射(入光)した紫外線8は、棚板1内にある蛍光顔料4を照射して励起発光させ、この光(具体的には蛍光である。)を棚板1から出光させる。さらに、棚板1内に入射した紫外線8の一部は、棚板1の互いに平行な上面及び下面により全反射されて、棚板1内を基端10から先端12に向けて進行し、棚板1の先端12から出射(出光)するが、この進行中、蛍光顔料4を照射して励起発光させ、この光を棚板1の各面から出光させる。
【0031】
第2の態様では、LED5から放射される紫外線8は、棚板1に集光されて照射されるので、LED5から放射される紫外線8をより効果的に利用できる。即ち、LED5から放射される紫外線8は、照明用のカバー9の内面で反射されて棚板1の上面に集光して照射され、第1の態様と同様に棚板1の表面の蛍光顔料4を励起発光させるが、第1の態様よりもより多くの光量の紫外線8を、棚板1の上面に照射することができる。
【0032】
棚板1に照射された紫外線8は、棚板1の表面及び棚板1内にある蛍光顔料4を照射して励起発光させ、その光(蛍光)を棚板1から出光させる。さらに、棚板1内に入射した紫外線8の一部は、棚板1の互いに平行な上面及び下面により全反射されて、棚板1内を基端10から先端12に向けて進行する。
【0033】
紫外線8が棚板1内を進行する際に、棚板1内の蛍光顔料4を照射する。すると、紫外線8が蛍光顔料4を励起発光させる。蛍光顔料4から発光した蛍光は、棚板1を透過して棚板1の上面、下面、側面及び先端12の端面から外部に出射する。
【0034】
このように第1及び第2の態様では、LED5から放射される紫外線を、棚板1の上面又はその一部に、上方から照射しただけで、棚板1の全体から発光するかのように見える。従って、暗い中で棚板1を照明し、又棚板1自体が周囲への照明源ともなる。又、棚板1が全体的に発光するから、浴室、キッチン、洗面所、トイレ等の利用者への興趣深さを与える。
【0035】
第3の態様では、LED5から発光する紫外線8は、壁2の透孔13を通して棚板1の基端10の端面から棚板1内に入射して、その一部は棚板1内をその先端12に向けて直進し、又その一部は実施例1、2同様に、棚板1内を先端12に向けて上下面で全反射しながら進行する。紫外線8が棚板1内を先端12に向けて進行する間に、蛍光顔料4を励起発光させて、その光を棚板1の各面から出射するので、第1及び2の態様と同様に、効果的に発光し、照明源ともなる。
【0036】
(実施例2)
図2は、本発明の実施例2を説明する図である。この実施例2は、実施例1とほぼ同じ構成であるが、その特徴は、紫外線8の照射源であるLED5を棚板1の基端10の内部に設け、LED5から放射される紫外線8を棚板1内に向けて入射し、透過させる構成とした点である。
【0037】
これを具体的に図2(a)及びそのA−A断面である図2(b)で説明する。実施例1と同様に、蛍光顔料4を含有した光透過性のプラスチックから成形した成形体である棚板1を、壁2に取付金具3及びボルトで取り付ける。この棚板1の基端10の端面には、棚板1の先端側に窪んだ凹部14が形成されている。
【0038】
この凹部14内にLED5が装入されて取り付けられている。そして電源に接続される電線6は、壁2に形成された配線孔7を通して壁2の背後に導出されている。
【0039】
凹部14内にLED5を装入し取り付ける構造としては、例えば、図2(a)、(b)に示すように、LED5を支持している支持部片15を凹部14に螺着するような構成としてもよいし、或いは支持部片15を壁2の内面にネジ等で固定するような構成としてもよい。
【0040】
この実施例2によると、LED5から発光する紫外線8は、凹部14から棚板1に照射され、実施例1同様に、その一部は表面から出光し、その一部は棚板1内を先端12に向けて直進し、その一部は棚板1内を先端12に向けて上下面で全反射しながら進行する。このように紫外線8が棚板1内を進行する際に、顔料を励起発光させて、実施例1同様に棚板1の発光及び棚板1による照明を可能とする。
【0041】
なお、棚板1内に設けるLED5の配置についてはいろいろな構成が考えられる。その一例として、図2(c)及びそのB−B断面図である図2(d)に、実施例2の変形例を示す。この変形例は、LED5を、棚板1の基端10と先端12の中間部に設けた構成である。
【0042】
これは、具体的には、棚板1の中間部における下面に開口する凹部16を設け、さらに下面にはこの凹部16から基端10まで電線埋設用の溝17を形成しておく。この凹部16にLED5を装入して取付け、電線6を溝17内を通して、壁2の配線孔7から導出するような構成とする。
【0043】
以上の実施例1、2では、LED5を一つ設けた例を示したが、棚板1の横幅が大きい場合は、一つのLED5では棚板1全体が照明できないので、複数のLED5を棚板1の横幅方向に一定間隔で設けてもよい。同様に、棚板1の奥行き幅が大きい場合は、一つのLED5では棚板1全体が照明できないので、特に実施例2の変形例等の場合は、複数のLED5を棚板1の奥行き方向(図2(c)中の紙面左右方向)に一定間隔で設けてもよい。
【0044】
さらに、実施例1、2では、棚板1の表面を平滑面としたが、棚板1の表面に微細な凹凸面(粗面)を設ければ、棚板1から出射する蛍光は散乱するのでより明るい発光が可能となる。
【0045】
又、実施例1〜3は、棚板1に関する実施例であるが、本発明に係る成形体は、棚板1に限らず、板状、棒状等の成形体であって各種用途の部材に適用でき、例えば、浴槽、浴槽の天井壁、装飾壁等にも適用できる。
【0046】
(実施例3)
図3は、本発明の実施例3を説明する図である。図3(a)はその正面図であり、そのA−A断面図を図3(b)に示す。この実施例3は、本発明をキッチン、洗面、浴室等で使用される湯水混合用の水栓用のハンドル18の表示照明装置に適用した例である。
【0047】
このハンドル18を回すことにより、湯と水の混合割合いを変えて湯水の温度を調整することができるものであり、その湯水の混調機構の構造自体は周知であるからここではその説明は省略し、以下、ハンドル18の表示照明装置について説明する。
【0048】
ハンドル18は、図3(b)に示すように、全体として断面凹状に形成されており、その中心には内側に向けてボス19が形成されている。このボス19には、回転操作軸20の基端(図3(b)中の左端)が固定されている。この回転操作軸20は、壁2を通して回転可能に取り付けられており、その先端側には湯水の混調機構(図示省略)に接続されている。
【0049】
ハンドル18の正面壁21には、ハンドル18の周縁に沿って一定の幅を有する半円状(半環状)の透孔22が形成されており、この透孔22に半円状(半環状)の表示部材23が装着されている。この表示部材23は、例えば、光が透過するプラスチック材料に蛍光顔料4を混練して成形されて成るものであり、要するに、蛍光顔料4を含有した光透過性のプラスチックの成形体である。
【0050】
この実施例3では、表示部材23は、湯水の三つの温度領域に対応して周方向に三つの表示部24、26、25に区分されている。表示部材23の三つの表示部は、紫外線8が照射されると励起されて互いに異なる色が発光するように互いに異なる色の蛍光顔料4が混練されている。要するに、表示部材23は、複数の色(三つの色)の蛍光顔料4から成る三つの色表示部24、26、25に区分されている。
【0051】
又、このように異なる色の蛍光顔料4を混練して成形すると、その境界部の顔料を区分けして成形することが困難であるため、複数の色(三つの色)の成形体を個別に成形した後、各々の成形体を貼り付けて一つの表示部材23としてもよい。
【0052】
具体的には、表示部材23は、正面から見て、左部には温度の高い湯の領域に対応し赤色を発光する蛍光顔料4が混練された赤色表示部24を有し、右部には温度の低い水の領域に対応して青色を発光する蛍光顔料4が混練された青色表示部25を有し、これらの中間の温度の湯水の領域に対応し黄色を発光する蛍光顔料4が混練された黄色表示部26を有している。
【0053】
壁2に形成された配線孔7に対応して壁2からハンドル18の内側に向けてLED装着用のソケットカバー11’が取り付けられている。このソケットカバー11’内には、紫外線8を放射するLED5が装着されており、このLED5から電源に接続される電線6が配線孔7を通して壁2の背面側に導出されている。LED5から放射した紫外線8が表示部材23を照射できるように、ソケットカバー11’及びLED5は、半円状の表示部材23に対応した位置に設けられている。
【0054】
以上の構成から成るハンドル18の表示照明装置の作用を説明する。ハンドル18の回転停止位置が、図3(a)に示すように中立状態にある時には、黄色表示部26がLED5の位置に対応しており、LED5から放射される紫外線8は黄色表示部26を背後から照射し、黄色の蛍光顔料4を励起発光して黄色の発光表示をする。
【0055】
使用者がハンドル18を時計針廻りの方向に回転操作して高温側を選択すると、赤色表示部24がLED5の位置に対応するから、LED5から放射される紫外線8は赤色表示部24を背後から照射し、赤色の蛍光顔料4を励起発光して赤色の発光表示をする。同様に、ハンドル18を反時計針廻りの方向に回転操作して低温側(水)を選択すると、青色表示部25がLED5の位置に対応するから、LED5から放射される紫外線8は青色表示部25を背後から照射し、青色の蛍光顔料4を励起発光して青色の発光表示をする。
【0056】
この実施例3では、ハンドル18を回転操作することにより、1つのLED5で三つ(複数)の色表示部を選択して、複数の色を発光表示することができる。しかも、LED5という小さな照明源から放射される紫外線8で蛍光顔料を照射して励起発光することにより、明るい発光表示が可能となる。
【0057】
図3(c)及びそのB−B断面図である図3(d)は、実施例3の変形例を説明する図であり、その構成は実施例3とほぼ同じであるが、その特徴は、回転操作軸20の先端(図3(c)中の右端)をスイッチケース31に回転可能に取り付け、このスイッチケース31内に、回転選択スイッチ機構27を設けている構成である。
【0058】
この回転選択スイッチ機構27は、回転操作軸20に固着した回転板28を有し、この回転板28の裏面に一つの導電片29を固定するとともに、回転板28に対面して接触可能な三つの常開スイッチ接点30(30R、30B、30Y)が、スイッチケース31の内面に周方向に隔設されて構成される。
【0059】
回転選択スイッチ機構27は、三つの常開スイッチ接点30(30R、30B、30Y)を三つの色表示部24、26、25に対応して設けることにより、ハンドル18を回転操作して、回転板28を選択的に回転し、導電片29を常開スイッチ接点30の一つに選択的に接触して閉じることができ、しかも選択した色表示部24、26、25の色の発光表示を行うことが可能である。
【0060】
(実施例4)
図4は、本発明の実施例4を説明する図であり、図4(a)は、その原理を説明する図である。スライド部材32は、その長手方向(図4(a)中の矢印方向)に移動可能な部材である。このスライド部材32は、紫外線8をその下方又は上方から照射すると励起発光される蛍光顔料が混練されたプラスチック材料から成形された成形体である。
【0061】
そして、このスライド部材32は、その長手方向の複数の領域の夫々毎に、紫外線8が照射されると互いに異なる色を発光する異なる色の蛍光顔料4が混練された、複数の色表示部33〜37を有する。
【0062】
スライド部材32の下面(裏面)側に、紫外線8を放射するLED5をその位置を固定して配置している。今、スライド部材32をその長手方向に移動し、LED5の位置に対応して、複数の色表示部33〜37から選択されたある色表示部(図1(a)では色表示部35)を選択すると、LED5が放射する紫外線8がその選択された色表示部の蛍光顔料を励起発光してその色の発光表示を行う。
【0063】
図4(b)、(c)及び図5(a)〜(c)は、この原理をスライドスイッチとして具体化した実施例4を説明する図であり、図4(b)は斜視図であり、図4(c)は、図4(b)のA−A断面図であり、図5(a)〜(c)は、図4(c)のB−B断面図である。
【0064】
図4、5において、スライドスイッチ38は、それが設けられる家屋内の壁や機器本体39に形成された案内溝40に沿ってその長手方向にスライドする操作部材41を有する。この操作部材41は、プラスチック材から形成されており、その表面側には操作用に指をかける摘み42が形成されており、裏面には図5(a)に示すように、導電片43が固定されている。操作部材41の一部に長手方向に長細く形成された透孔44を有する。
【0065】
この透孔44に、表示部材45が装着されている。この表示部材45は、紫外線8を照射すると励起発光される蛍光顔料4が混練されたプラスチック材料から成形された成形体から成る。この表示部材45は、紫外線8が照射されると互いに異なる色を発光する異なる色の蛍光顔料4が混練されて成る複数の色表示部46、47、48が、長手方向に連設されている(隔設されてもよい。)。
【0066】
壁や機器本体39において、操作部材41がスライドする下方には凹所49が形成されており、この凹所49には、三つの常開スイッチ接点50、51、52が導電片43に選択的に接触可能なように突出して設けられている。
【0067】
さらに、凹所49には、紫外線8を放射するLED5が、操作部材41の表示部材45に対向し、複数の色表示部46、47、48に選択的に照射可能な位置に固定して設けられている。三つの常開スイッチ接点50、51、52が導電片43に選択的に接触可能な位置と、LED5が表示部材45に対向し、複数の色表示部46、47、48を選択的に照射する位置は互いに対応して構成されている。
【0068】
以上の構成から成る実施例4の作用を説明する。図5(a)〜(c)に示すように、使用者は、摘み42に指をかけて操作部材41をその長手方向にスライドして、導電片43が複数の常開スイッチ接点50、51、52の一つを選択して閉じることができる。
【0069】
この操作部材42の選択位置に対応して、表示部材45の複数の色表示部46、47、48の一つがLED5に対向する位置に選択される。すると、LED5から放射される紫外線8は、選択された色表示部46、47、48の蛍光顔料4を照射して励起発光し、選択された色表示部の色を発光表示することができる。
【0070】
以上、本発明に係る蛍光顔料を含有した発光成形体実施形態を実施例に基づいて説明したが、本発明は特にこのような実施例に限定されることなく、特許請求の範囲記載の技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることはいうまでもない。
【0071】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるので、次のような効果が生じる。
(1)紫外線を放射するLEDを利用して蛍光顔料入り成形体を照射し、励起発光させるようにしたので、LEDから放射される紫外線により、きわめて効率的で明るい照明が可能となり、照明源が小型で済み、成形体が小さい部材であれば一つ又は少数で全体が照明でき、消費電力が少なく、しかも寿命が半永久的である。
【0072】
(2)照明源であるLEDと被照明体である蛍光顔料入り成形体の配置を近傍、端部又は内部としたので、全体的な構造がきわめて構造が簡単となり、その設置場所の制約等の条件が少ない。
【0073】
(3)照明源であるLEDを固定して、被照明体である蛍光顔料入り成形体を移動可能とし、しかも異なる複数の色の蛍光含量を含む複数の色領域を設けることにより、各種の機器の選択状態を色表示でき、又色を選択できるという興趣深い照明も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を説明する図である。
【図2】本発明の実施例2を説明する図である。
【図3】本発明の実施例3を説明する図である。
【図4】本発明の実施例4を説明する図である。
【図5】本発明の実施例4を説明する図である。
【図6】従来例を説明する図である。
【符号の説明】
1  棚板
2  壁
3  取付金具
4  蛍光顔料
5  LED
6  電線
7  配線孔
8  紫外線
9  照明用のカバー
10  棚板の基端
11、11’  ソケットカバー
12  棚板の先端
13  壁の透孔
14  棚板の基端の端面に形成された凹部
15  支持部片
16  凹部
17  電線埋設用の溝
18  ハンドル
19  ボス
20  回転操作軸
21  ハンドルの正面壁
22  ハンドルの透孔
23  表示部材
24  赤色表示部
25  青色表示部
26  黄色表示部
27  回転選択スイッチ機構
28  回転板
29  導電片
30、30R、30B、30Y  常開スイッチ接点
31  スイッチケース
32  スライド部材
33、34、35、36、37  スライド部材の色表示部
38  スライドスイッチ
39  機器本体
40  案内溝
41  操作部材
42  操作部材の摘み
43  導電片
44  操作部材の透孔
45  表示部材
46、47、48  色表示部
49  凹所
50、51、52  常開スイッチ接点
53  棚板
54  ブラックライト

Claims (7)

  1. 蛍光顔料を含有した成形体であって、この成形体の近傍に紫外線を放射するLEDを配置し、前記LEDからの紫外線を受けて前記蛍光顔料が発光することを特徴とする成形体。
  2. 前記LEDにカバーが付設されていることを特徴とする請求項1に記載の成形体。
  3. 蛍光顔料を含有した成形体であって、この成形体の内部に紫外線を放射するLEDを配置して、前記LEDからの紫外線を受けて前記蛍光顔料が発光することを特徴とする成形体。
  4. 蛍光顔料を含有した成形体を取り付けた部材であって、この成形体の裏面に紫外線を放射するLEDを配置して、前記LEDからの紫外線を受けて前記蛍光顔料が発光することを特徴とする部材。
  5. 前記蛍光顔料は複数の色で構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の成形体又は部材。
  6. 前記成形体は、前記蛍光顔料の色が互いに異なる複数の部分を有し、移動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の部材。
  7. 前記成形体は、前記蛍光顔料の色が互いに異なる複数の部分を有し、回転可能に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の部材。
JP2002265240A 2002-09-11 2002-09-11 蛍光顔料を含有した発光成形体 Pending JP2004103912A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002265240A JP2004103912A (ja) 2002-09-11 2002-09-11 蛍光顔料を含有した発光成形体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002265240A JP2004103912A (ja) 2002-09-11 2002-09-11 蛍光顔料を含有した発光成形体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004103912A true JP2004103912A (ja) 2004-04-02

Family

ID=32264435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002265240A Pending JP2004103912A (ja) 2002-09-11 2002-09-11 蛍光顔料を含有した発光成形体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004103912A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006303373A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Matsushita Electric Works Ltd 発光装置の製造方法と該発光装置を用いた照明器具
JP2008047539A (ja) * 2006-08-09 2008-02-28 Philips Lumileds Lightng Co Llc 波長変換要素側面保持放熱板を有する照明装置
JP2009109029A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Panasonic Corp 物品貯蔵装置
JP2009109030A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Panasonic Corp 物品貯蔵装置
JP2009529231A (ja) * 2006-03-06 2009-08-13 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 発光ダイオードモジュール
JP2010527114A (ja) * 2007-05-07 2010-08-05 ザ・コカ−コーラ・カンパニー Led照明を備えたディスペンサー

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1153920A (ja) * 1997-07-31 1999-02-26 Sanyo Electric Co Ltd 発光装置およびled発光体
JP2000208818A (ja) * 1999-01-13 2000-07-28 Asahi Rubber:Kk 発光装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1153920A (ja) * 1997-07-31 1999-02-26 Sanyo Electric Co Ltd 発光装置およびled発光体
JP2000208818A (ja) * 1999-01-13 2000-07-28 Asahi Rubber:Kk 発光装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006303373A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Matsushita Electric Works Ltd 発光装置の製造方法と該発光装置を用いた照明器具
JP4692059B2 (ja) * 2005-04-25 2011-06-01 パナソニック電工株式会社 発光装置の製造方法
JP2009529231A (ja) * 2006-03-06 2009-08-13 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 発光ダイオードモジュール
JP2008047539A (ja) * 2006-08-09 2008-02-28 Philips Lumileds Lightng Co Llc 波長変換要素側面保持放熱板を有する照明装置
JP2010527114A (ja) * 2007-05-07 2010-08-05 ザ・コカ−コーラ・カンパニー Led照明を備えたディスペンサー
JP2009109029A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Panasonic Corp 物品貯蔵装置
JP2009109030A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Panasonic Corp 物品貯蔵装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110283577A1 (en) Mirror unit comprising a mirror surface and a lighting unit
JP2008073174A (ja) 照明付き鏡
JP2004103912A (ja) 蛍光顔料を含有した発光成形体
US20050028413A1 (en) Illuminated sign
JP2007059163A (ja) 発光パネル及びそれを利用した発光物
JP5455593B2 (ja) 流体の吐出装置
JP2007125194A (ja) 発光洗面台
JP2001078909A (ja) 洗面化粧台,キッチンの照明,滅菌装置
JP2007291606A (ja) 照明機能付の水栓
JP2004218243A (ja) 屋内の間接照明装置
JP2001061623A (ja)
JP4733087B2 (ja) 遊技機の電飾装置
JP2001262955A (ja) キャビネットの照明構造
JP2001112655A (ja) 衛生設備器具の照明装置及び衛生設備室の照明装置
RU167182U1 (ru) Зеркало с торцевой подсветкой
JP2001112654A (ja) 浴室,洗面化粧台の照明
JP2981978B2 (ja) 洗面化粧台
JP2007170052A (ja) 発光便器
JP2009080980A (ja) 面発光装置
JP6643628B2 (ja) 水回り設備及び厨房装置
JP2004358010A (ja) 仏壇
JP2023175549A (ja) 浴室カウンター及び浴室構造
JP2005353491A (ja) 電気機器用スイッチ
JP2008055060A (ja) 収納家具
RU36224U1 (ru) Санитарно-гигиеническое устройство (варианты)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080930