JP2981978B2 - 洗面化粧台 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は鏡に照明具が付設された
洗面化粧台に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、鏡が付設された洗面化粧台は広く
用いられている。この種の洗面化粧台は通常室内に設置
されるが、置かれる位置によっては暗すぎて顔を充分に
確認できないので照明具が付設されている。このような
照明具の付いた洗面化粧台は、鎖の上方部あるいは側部
に露呈されているので、点灯すると光源が顔面を直接照
射して使用者の目に刺激感を与える上に鏡面に光が反射
して鏡像を視認するのに充分なものとは言えなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、従来洗
面化粧台のこのような欠点に鑑みて使用者に光の照射、
反射による刺激感を与えず、鏡像の視認が容易な洗面化
粧台を得んものとして鋭意研究の結果、光源を鏡の背後
に隠すようにして周囲壁面の光の反射により顔面を照射
するようにすればよいことに想到し、本発明を完成させ
た。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、鏡を垂直な固
定板で正面部に固定している洗面化粧台において、前記
鏡の水平方向中央寄りの裏部に固定された固定板と、鏡
の水平方向端側裏部に一端を、そして他端を前記固定板
または前記正面部の正面にいずれも着脱自在に垂直に固
定する透光板と、鏡の裏部とで囲繞された垂直な空間
に、鏡の背後に隠れるように照明具を配置して、照明具
の光線が固定板、正面部の正面および側壁等で反射する
ようにすることを特徴とする洗面化粧台である。以下、
添付図面を参照しながら本発明の内容を説明する。

【０００５】図１は本発明洗面化粧台の実施態様を表す
上部切欠斜視図である。この洗面化粧台は鏡１を固定し
ている正面部２と、該正面部２の下端に正面に対して直
角方向手前に突出するように連設された洗面化粧部３と
を有している。

【０００６】本発明において、鏡１の形状は任意であ
り、円形、角形、楕円形等好みにより選択使用してよい
が、好ましくは図１に示すように正面部２の上〜下面
（蓋〜床面）に達する高さを有し、正面部２の側壁２
ｂ、２ｂとの間に一定幅の空隙を作るような左右長さを
有する方形に作る。あるいは前記鏡１は、上記の例に限
らず正面部２の上下面および側壁２ｂ、２ｂとの間に一
定幅の空隙を作るような上下、左右長さの短めの寸法に
作ってもよい（図２、３、５参照）。

【０００７】なお本発明洗面化粧台の正面部２は、前記
鏡１の背後に位置する正面２ａと、この正面２ａの両端
より前方に鏡１の位置まで延設された側壁２ｂ、２ｂ
と、これら正面２ａ、側壁２ｂ、２ｂに差し渡して正面
部２全体を覆蓋する蓋板２ｃと床面２ｄを有しており、
横断面コの字型で正面が開口した箱状構造のものであ
る。なお、この蓋板２ｃは正面２ａから少なくとも鏡１
の上方位置まで覆蓋するが（図４参照）、必要によりこ
れをさらに延設して鏡１の前方に突き出るような長さで
取付けて光の収束力を高めるようにしてもよい（図５参
照）。この正面部２は木材、合成樹脂、金属、セラミッ
クス等任意の材料を用いて作られ、前記洗面部３と一体
成型するか、あるいはこれらを個別に作って両者を接
着、その他の手段により固定するようにして用いる。

【０００８】本発明において前記側壁２ｂ、２ｂは、最
も簡単には各々を１枚の板で形成するようにすればよい
が（図２、図３参照）、これらを図１に示すように箱型
に作り、引出し２ｂａ、２ｂａを備えるようにしてもよ
い。

【０００９】前記鏡１の正面部２への取り付けは、固定
板４を垂直に用いて行う。即ち、この固定板４を横断面
直角形状のＬ字型に作り、一端を鏡１の水平方向中央寄
り裏部に接着その他の手段で固定し、他端を前記正面部
２の側壁２ｂに固定するが（図１参照）、これに限ら
ず、この固定板４を平板に作り、一端を鏡１の水平方向
中央寄り裏部に固定し、他端を正面部２の正面２ａに固
定するようにしてもよい（図２、図３参照）。使用する
固定板４の材料は、木材、合成樹脂、金属、セラミック
ス等任意のものを用いればよく、またこのものの取付け
数は２枚を平行させる態様で使用するが、図３に示すよ
うに１枚の板を用いて鏡１の裏部と正面２ａとに固定す
るようにしてもよい。

【００１０】さらに本発明では、前記鏡１の上下、左右
長さよりも短い寸法の透光板５を用い、該透光板５の一
端を鏡１の水平方向端側裏部に、そしてさらに他端を前
記固定板４または前記正面２ａにいずれも着脱自在に垂
直に固定するようにして、透光板５が前記側壁２ｂと、
あるいはこの側壁２ｂと鏡１の裏部、正面２ａ等と垂直
な空間を形成するように取付けてもよい。このようにす
れば洗面化粧者が鏡の正面に位置した場合に、透光板５
は常に鏡１の背後に隠れており、これを直接視認するこ
とができない構成となる。この透光板５は不透明または
半透明のプラスチック材で成型されており、これを透通
する光線は刺激性のない柔らかなものとなる。なお、鏡
１の上下寸法が短くて正面部２の蓋板２ｃおよび床面２
ｄに届かない構成の場合には、透光板５も当然に鏡１の
寸法よりも短くなり蓋、床面との間に空隙が生じるの
で、直射光の漏れを防ぐために前記垂直な空間の頂部お
よび底部を透光板５で覆蓋するようにするのが好ましい
（図５参照）。

【００１１】前記固定板４、透光板５等で囲繞された空
間には、外部電源に連絡するコード６ａが付いた適数の
照明具６が鏡１の背後に隠れるように配置されている。
この照明具６は、棒状の蛍光ランプを直立させる態様で
配設すればよいが（図１、図４参照）、別法として電球
を適数、好ましくは小型の電球複数個を固定板４に固定
するようにしても（図５参照）、あるいは大型の電球を
１個取り付けるのであってもよい（図省略）。このよう
に配置された電球乃至蛍光ランブは、ソケットに連結さ
れたコード６ａに繋がれている。このコード６ａは固定
板４の内部を通って正面部２を貫通し、外部の電源に連
絡している。そして前記正面部２乃至洗面化粧部３の適
当位置には、電源にコード連絡して照明具６の点灯、消
灯を指示するスイッチ６ｂが設けられている。

【００１２】

【００１３】前記洗面部３は、この種洗面化粧台に用い
る通常の形態のものを用いればよい。即ちこの洗面化粧
部３は、前記正面部２の下端に正面に対して直角方向手
前に突出するように連設された脚部と平面部とからなる
台部３ａに、排水口を備えた洗面器３ｂを嵌込み、湯お
よび水を供給する水道蛇口３ｃを取り付けた構造のもの
である。勿論、この台部３ａには石鹸、化粧料、化粧用
具等を収納する引出し３ａｂ、棚等を取り付けることが
できる。別法として前記洗面部３は、洗面器３ｂや水道
蛇口３ｃを取り付けずに、平面部を板状に作って、これ
に必要時に湯、水を入れた洗面器３ｄを載置して使用す
るようにすることもできる（図２、図５参照）。

【００１４】

【発明の効果】本発明洗面化粧台は、照明具を点灯する
と光線が正面部の側壁、正面、固定板等に反射して一層
柔らかな反射光のみが使用者の顔を照射し、光源が直接
洗面化粧者の目に入ったり、また光源が直接鏡を照射す
ることもないので、使用者の目に刺激感を与えず、鏡面
に光が反射して鏡像の視認を妨げることがない利点を有
する非常に使い勝手のよい製品である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明洗面化粧台の実施態様を示す上部切欠斜
視図である。

【図２】本発明洗面化粧台の別の実施態様を示す一部切
離し斜視図である。

【図３】本発明洗面化粧台のさらに別の実施態様を示す
上部切欠斜視図である。

【図４】本発明洗面化粧台の実施態様を示す要部縦断側
面図である。

【図５】本発明洗面化粧台の別の実施態様を示す要部縦
断側面図である。

【図６】本発明洗面化粧台の別の実施態様を示す一部切
欠側面図である。

【符号の説明】

１ 鏡 ２ 正面部 ２ａ 正面 ２ｂ 側壁 ２ｂａ 引出し ２ｃ 蓋板 ２ｄ 床面 ３ 洗面化粧部 ３ａ 台部 ３ａｂ 引出し ３ｂ 洗面器 ３ｃ 水道蛇口 ３ｄ 洗面器 ４ 固定板 ５ 透光板 ６ 照明具 ６ａ コード ５ｂ スイッチ

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 鏡を垂直な固定板で正面部に固定してい
   る洗面化粧台において、前記鏡の水平方向中央寄りの裏
   部に固定された固定板と、鏡の水平方向端側裏部に一端
   を、そして他端を前記固定板または前記正面部の正面に
   いずれも着脱自在に垂直に固定する不透明または半透明
   の透光板と、鏡の裏部とで囲繞された垂直な空間に、鏡
   の背後に隠れるように照明具を配置して、照明具の光線
   が固定板、正面部の正面および側壁等で反射するように
   することを特徴とする洗面化粧台。