JP2004093422A - ナビゲーション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】目的地に所定の時間に到着する必用があるとき、現在の走行状態で間に合うか否かを容易に知ることができなかった。
【解決手段】希望時刻到着用必用走行位置演算部18では、利用者が入力した目的地に到着する希望時刻を取り込み、目的地に希望時間に到着するために現在走行している必用がある地点を演算し、ダミーマーク表示処理部10によってモニタ画面の誘導経路上の対応する地点に、所定時間毎または所定距離走行毎にダミーマークを移動して表示する。その際に、現在の走行状態では目的地に何時頃着くかを表示し、また、ダミーマークとの距離、走行時間を表示することによって、より明瞭に目的地に希望時刻までに到着可能か否かを知ることができる。更に、希望時刻までに到着できないと判別したときには、希望時刻までに到着することができる高速道路利用の誘導経路を新たに演算し、利用者に提示する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等を現在地から目的地に案内するナビゲーション装置に関し、特に予め設定した目的地到着希望時間に対して、現在の走行状態が適切か否かを容易に知ることができるようにしたナビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在の車両用ナビゲーション装置においては、地図を描画するための地図データ及び施設等を検索するための施設情報データを記録したCD−ROM、DVD−ROM、或いはハードディスク等の地図・情報記憶媒体と、この地図・情報記憶媒体のデータを読み取る再生装置と、地図等を表示するディスプレイ装置と、距離センサやジャイロ等の自立航法装置及びGPS受信機等により車両の現在位置及び進行方向の方位を検出する車両位置検出装置を有し、車両の現在位置を含む地図データを地図・情報記憶媒体から読出し、この地図データに基づいて車両位置の周囲の地図画像をディスプレイ装置の画面に描画すると共に、車両位置マークをディスプレイ画面に重ね合わせて表示し、車両の移動に応じて地図画像をスクロール表示したり、地図画像を画面に固定し車両位置マークを移動させたりして、車両が現在どこを走行しているのかを一目で分かるようにしている。
【0003】
CD−ROMやDVD−ROM等の地図・情報記憶装置に記憶されている地図データは、各種の縮尺レベルに応じて適当な大きさの経度幅及び緯度幅に区切られており、道路等は経度及び緯度で表現されたノードの座標集合として記憶されている。道路は2以上のノードの連結からなり、地図データは、道路リスト、ノードテーブル及び交差点構成ノードリスト等からなる道路レイヤ、及び地図画面上に道路、建築物、施設、公園及び河川等を表示するための背景レイヤ等の地図データと、市町村名などの行政区画名、道路名、交差点名及び施設の名前等の、文字や地図記号等を表示するための情報データなどから構成される。
【0004】
また、このナビゲーション装置においては、利用者が所望の目的地に向けて道路を間違うことなく容易に走行できるようにするための経路誘導機能を備えている。この経路誘導機能によれば、地図情報を用いて出発地から目的地まで、また必要に応じて経由地を指定すると、これらの地点を結ぶ経路の内、時間、距離、料金等の条件を加味して最も適切な経路を自動探索し、その探索した経路を誘導経路として記憶しておき、走行中、地図画像上に誘導経路を他の経路とは色を変えて太く描画して画面表示したり、車両が誘導経路上の進路を変更すべき交差点に一定距離以内に近づいたときに、交差点を拡大表示し、進路を変更すべき方向を示す矢印等を描画して画面表示したり、音声で右左折の誘導を行うことで、利用者を目的地まで案内することができるようにしている。
【0005】
更に、ナビゲーション装置においてはVICS情報センターから電波ビーコンや光ビーコン、更にはFM放送によりVICS情報を受信し、交通渋滞、交通規制等の情報を取り込み、状況に応じて迂回路を探索し新たな誘導経路を提示することもできるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなナビゲーション装置を用いて、現在地から目的地迄の誘導経路を演算し、その誘導経路に沿って走行を行うとき、モニタ画面中に走行残り距離などの表示を行うことにより、利用者が目的地迄どの程度走行する必用があるか、あるいはどの程度の時間がかかりそうかを感覚的に把握できるようにしたものも存在する。また、現在地からの誘導経路に沿った道路データを元に、現在地から目的地迄のおおよその所要時間を演算し、モニタ画面に表示することも試みられている。
【0007】
しかしながら、上記のような表示のみでは、例えば車で社外に出ている人が、予定されている時刻から開始する社内の会議に間に合うように帰らなければならないとき、現在地から会社までの誘導経路の設定により現在地から目的地迄のおおよその所要時間を知ることができるものの、走行後はナビゲーション装置に対して所定時間の計算を行わせる複雑な操作を行わなければ、現在走行している地点から目的地迄の所要時間を知ることはできない。
【0008】
特に、走行中に渋滞に巻き込まれたとき、現在地から目的地への所要時間は地図データとは全く異なることとなる。このような渋滞状況を加味した所要時間を得るためには、例えばVICSデータを取り込み、混雑状況を加味したおおよその所要時間を求めることも可能であるが、その際も利用者がその所要時間を知りたい思ったとき毎に、上記と同様の複雑な操作を行わなければこれを知ることはできない。
【0009】
上記のように、運転中において目的地迄の所要時間をたびたびモニタ画面に表示させたとしても、実際に所定の時刻に開かれる会議に間に合うか否かの判断は、現在の時刻に対して前記のようにして表示した所要時間をプラスして到着時刻を求め、その到着時刻が会議の開催時刻より前か、そりより後か、それより後であるならばどの程度会議に遅れるのかを暗算しなければならず面倒である。特に車の運転中は安全運転に注意力を集中していなければならず、このような計算に注意力を割くことは好ましくない。
【0010】
更に、上記のような走行中に目的地へ所定の時刻に到着することができないことがわかったとき、現在走行している誘導経路が高速道路を使用しない経路であるときには、多くの利用者は、目的地迄の間に高速道路を利用する経路が存在するのか、存在するときには現在走行している誘導経路より早く到着することができるのか、早く到着できるときにはどの程度早く到着することができるのか、特に会議開催時刻に間に合うか否かを知りたいと思う。
【0011】
その際に利用者は、ナビゲーション装置を操作して、現在走行している地点から目的地迄の、新たな誘導経路を検索する画面を表示し、その際に高速道路を利用する設定を行い、求められた誘導経路について現在走行している地点から目的地迄の所要時間を表示させ、現在の時刻を元にこの所要時間で目的地に到着する時刻を求め、その時刻が会議の開催時刻に間に合うか否かを判断する操作及び作業を行うこととなる。しかしながら、このような複雑な操作及び作業を運転中に行うことは好ましくない。
【0012】
したがって、本発明は、目的地に所定の時刻までに到着するように誘導経路に沿って走行しているとき、各走行時点において、所定の時刻までに到着するためにはどの地点を走行していなければならないのかを利用者が一目でわかることができるようにし、また、現在の状態で走行すると所定の時刻にどの程度遅れるのかを逐次知ることができ、更に、所定の時刻に間に合わないとき、現在走行している誘導経路の他に高速道路を利用する等によって、より早く目的地に到着することができる経路は存在しないか、存在するときには前記所定の時刻までに間に合うのか否かを自動的に利用者に知らせることができるようにしたナビゲーション装置を提供することを主たる目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るナビゲーション装置は、上記課題を解決するため、現在位置から目的地までの誘導経路を演算する誘導経路演算手段と、目的地に到着する希望時刻に関するデータを取り込む目的地到着希望時刻取込手段と、前記目的地到着希望時刻に到着するために現在走行を行っている必用がある誘導経路上の位置を所定間隔で演算する必用走行位置演算手段と、前記必用走行位置演算手段で演算した位置を現在位置とともにマークで表示する表示手段とを備えたものである。
【0014】
また、本発明に係る他のナビゲーション装置は、前記ナビゲーション装置において、前記目的地に到着する希望時刻に関するデータを、目的地到着希望時刻または目的地までの希望所要時間としたものである。
【0015】
また、本発明に係る他のナビゲーション装置は、前記ナビゲーション装置において、前記必用走行位置演算手段で演算を行う所定間隔を、所定時間または所定走行距離としたものである。
【0016】
また、本発明に係る他のナビゲーション装置は、前記ナビゲーション装置において、現在走行している地点から目的地に到着する予想時刻を演算する到着予想時刻演算手段を備え、前記表示手段は、前記演算した到着予想時刻を表示するようにしたものである。
【0017】
また、本発明に係る他のナビゲーション装置は、前記ナビゲーション装置において、現在の走行している地点から前記マーク表示位置までの距離、または走行所要時間を演算する演算手段を備え、前記表示手段は、前記演算した距離または走行所要時間を表示するようにしたものである。
【0018】
また、本発明に係る他のナビゲーション装置は、前記ナビゲーション装置において、目的地に前記希望時刻に到着することができるか否かを判別する判別手段と、誘導経路走行中の現在位置から目的地迄の高速道路を利用する新たな誘導経路を前記誘導経路演算手段により検索する新誘導経路検索手段とを備え、前記判別手段により前記希望時刻に到着することができないと判別したとき、前記新誘導経路検索手段で検索した新たな誘導経路に沿って走行案内を行うようにしたものである。
【0019】
また、本発明に係る他のナビゲーション装置は、前記ナビゲーション装置において、前記高速道路を利用する新誘導経路の検索時に、利用者に高速道路を利用するか否かの問い合わせを行う高速道路利用可否問合わせ手段を備えたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。図1は本発明によるナビゲーション装置の実施例において、特に本発明が前記課題を解決するために用いる各種機能部と、それらの機能部の関係を主として示した機能ブロック図である。図1において、CPU、所定のプログラムを記録したROM、RAM等を備えたシステム制御部1は、前記プログラムに従ってこれに接続された各種機能部を作動可能としている。なお、図1における各機能部は、所定の機能を行う機能手段とも言うことができる。
【0021】
このナビゲーション装置の例においては、GPS受信器2からのデータを取り込む車両位置検出部3を備えており、この車両位置検出部3には更に必用に応じて車速センサ、ジャイロ等の自立航法による車両位置検出データを取り込み、より精細な車両位置の検出を可能とする。この車両位置データは後述する誘導経路の演算等において現在位置データとして利用される。
【0022】
目的地入力部4は、後述する誘導経路の演算に際しての目的地の位置データを入力する部分であり、その目的地の設定に際しては、地図画面のスクロール、住所による検索、電話番号による検索、ランドマークに基づく検索等各種の手段で入力を行うことができる。
【0023】
指示信号入力部5は、このナビゲーション装置に対して利用者が指示する各種の信号を入力し、前記目的地設定に際しても使用され、更に後述するダミーマーク表示の為の各種設定、予定時刻到着案内処理のための各種指示信号の入力を行う。その指示信号の入力に際しては、マイクに利用者が発声を行い、これを認識処理する音声認識装置を利用することもできる。
【0024】
画像出力部6では、ナビゲーション装置で利用者に対して各種情報を提示するため、モニタ画面に各種データを出力するものであり、適宜種々の画面を合成し、またモニタ画面を複数の画面に分割して表示を行う。また、音声出力部7では、例えば右左折交差点の案内等、利用者がモニタ画面を注視することが好ましくないときに音声によって情報を出力することができるようにしている。
【0025】
地図データ取込部8では、DVD−ROM、CD−ROM、或いはハードディスク等の地図データ記録媒体9に記録された各種の地図データのうち、システム制御部1によって指示された所定のデータを取り込み、出力することができるようになっている。この地図データの中には、道路データの他、各道路を走行する際に必用とする標準時間が、道路を構成するリンク毎に道路の種類、道路幅等に対応して記録されており、このデータを読み込むことにより、多数のリンクからなる各道路を走行する際の標準的な所用時間を容易に求めることができる。また、地図データ記録媒体9中には、地図データに関連した各種施設情報も記録されている。
【0026】
図1中におけるシステム制御部1の右側に配置された各機能ブロックは、主として本発明を実施するために用いられるものであり、後述するようなダミーマークを表示するためにダミーマーク表示処理部10を備えている。このダミーマーク表示処理部10には、この実施例においては、ダミーマークを出発地点や新しい誘導経路走行時の最初の地点等、所定の位置に表示するための所定位置表示処理部12と、ダミーマークを誘導経路上に逐次移動させて表示する移動表示処理部13とを備えている。
【0027】
このダミーマーク表示処理部10で処理された表示データは、システム制御部1を介して画像出力部6に出力し、ダミーマークを地図上の所定の位置に重ねて表示する。また、後述するダミーからの遅れ検出部27に対し、ダミーマーク表示位置切替部11で切り替えられた後のデータを出力している。
【0028】
目的地到着希望時刻取込部14は、利用者が例えば13時から開かれる会議に間に合うように、12時55分までに会社に到着することを希望する際には、この12時55分等の希望の時間を前記指示信号入力部5から所定の画面に従って入力するとき、この信号をシステム制御部1を介して取り込む。この目的地到着希望時刻取込部14では、利用者が指示信号入力部5から直接前記のように12時55分の時刻を入力するほか、例えば現在時刻から1時間後、等の現在時刻からの時間データが入力されるときには、後述する現在時刻読込部15の時刻データを元に目的地到着希望時刻を演算する。
【0029】
現在時刻読込部15では、システム制御部の時刻データを取り込み、後述するダミーマーク表示地点を求めるための、希望時刻到着用必用走行位置演算部18に対して、現在の時刻では誘導経路上のどの位置を走行していなければならないかを演算するため、基本的な時刻データとして用いる為に出力する。また、前記のように、目的地到着希望時刻取込部14において、目的地に到着する希望時刻として、現在時刻からの所要時間が入力されたときの演算用基本データとしても用いられる。更に、後述するような現在の時刻で現在の地点からこのまま走行を続けるとしたとき、目的地に到着する予想時刻を演算する、到着予想時刻演算部24にも出力する。
【0030】
所定時間・距離経過検出部16では、車両の走行開始後、ダミーマークの表示処理等のために演算を行うタイミングのデータを出力する。このタイミングのデータとしては、例えば3分毎、あるいは5km走行毎のように、クロック信号を入力して演算することによる所定の時間経過毎、或いは車両位置検出部3の信号を入力して走行距離を演算することによる所定の距離走行毎の信号を、希望時刻到着用必用走行位置演算部18に出力する。また、後述するような到着予想時刻演算部24にも出力する。
【0031】
地図データ読込部17では、前記地図データ取込部8で地図データ記録媒体9から取り込んだデータのうち、希望時刻到着用必用走行位置演算部18で用いる、後述する誘導経路メモリ22に沿った道路のデータを読み込む。このデータとしては特に、その誘導経路上の道路を走行するために必用な、距離データ、標準所要時間データの取り込みを行う。このデータは希望時刻到着用必用走行位置演算部18に出力するとともに、後述するような到着予想時刻演算部24にも出力する。
【0032】
希望時刻到着用必用走行位置演算部18では、前記のような所定時間・距離経過検出部16の信号のタイミングで演算を行うものであり、目的地到着希望時刻取込部14から入力した目的地到着希望時刻に対して、誘導経路メモリ22から入力した誘導経路上で、現在時刻読込部15で読み込んだ現在時点において、どの地点を走行していなければならないかを、地図データ読込部17から読み込んだ各道路の所要時間データを元に演算する。その演算結果は、後述する位置比較判別部23に出力し、その演算した位置が現在位置より目的地側に存在するか否かを判別し、その判別信号とともに前記演算結果をダミーマーク表示処理部10に出力して、地図上の所定の位置にダミーマークを表示することができるようにしている。
【0033】
現在位置読込部20においては、前記車両位置検出部3のデータを入力し、位置比較判別部23に出力して、前記のようにダミーマーク表示の基本データとなる希望時刻到着用必用走行位置演算部18からの位置データと比較することができるようにしている。また、後述する到着予想時刻演算部24に出力し、現在の時刻で現在の地点からこのまま走行を続けるときに、目的地に到着する予想時刻を演算する為のデータとする。更に、後述するダミーからの遅れ検出部27に出力し、現在位置とダミーマーク表示位置との位置比較データとする。
【0034】
誘導経路演算部21は従来から用いられているものと同様の機能を行うものであり、入力された現在地から目的地迄、また必用に応じて経由地を入力し、高速道路利用を優先する経路、高速道路を利用しない最も安価に走行できる経路、最も短時間で走行できる経路等、種々の態様で誘導経路を演算することができる。この誘導経路の演算は、近年のCPUの処理速度向上により短時間で正確なデータを得ることができるようになっている。得られたデータは誘導経路メモリ22に記憶される。また、誘導経路演算部21は、後述する予定時刻内到着案内処理部30の新誘導経路検索部32の指示によって、現在走行している位置から高速道路を利用して目的地に至る新たな誘導経路を演算し、その演算結果は誘導経路メモリ22に記憶する。
【0035】
この誘導経路メモリ22のデータはシステム制御部1を介して種々の機能部で用いることができ、また、前記希望時刻到着用必用走行位置演算部18に出力するとともに、到着予想時刻演算部24に出力し、各々の演算の基本データとして用いる。また、後述する予定時刻内到着案内処理部30の現在誘導経路高速利用判別部31に出力し、現在用いられている誘導経路は高速道路利用優先の経路であるか否かを判別するデータとして用いる。
【0036】
位置比較判別部23では、前記のように希望時刻到着用必用走行位置演算部18によって演算した、目的地に希望時刻迄に到着するために現在走行していなければならない位置と、現在位置読込部20からの現在位置とを比較し、特にその現在位置が誘導経路の走行開始地点であるときに、現在位置より目的地に向かって後方の位置に存在するか否かを判別する。
【0037】
そのデータをダミーマーク表示処理部10におけるダミーマーク表示位置切替部11に出力し、現在位置より目的地に向かって後方の位置に存在すると判別したときには、ダミーマーク表示切替部11の作動により所定位置表示処理部12を作動し、ダミーマークを誘導経路の出発地点に固定して表示する。また、前記演算位置が現在位置より目的地側に位置すると判別したときには、ダミーマーク表示位置切替部11の作動により移動表示処理部13を作動させ、前記希望時刻到着用必用走行位置演算部18で得られた位置にダミーマークを表示する処理を行う。その結果ダミーマークは、前記所定時間・距離経過検出部16のタイミングによる前記演算毎に、誘導経路上を移動して表示される。
【0038】
到着予想時刻演算部24は、所定時間・距離経過検出部16からの検出タイミングによって演算を行うものであり、現在時刻読込部15からの現在時刻で、現在位置読込部20からの現在位置において、通常の状態で走行したときに目的地に到着する予想時刻を、誘導経路メモリ22に沿った道路について、地図データ読込部17のデータによって演算を行う。その演算結果は、到着予想時刻出力部25から、システム制御部1を介して画像出力部6に出力し、モニタ画面上に、現在のまま走行したときに目的地に到着する予想時刻として、所定のタイミングで更新しつつ表示する。
【0039】
到着予想時刻演算部24のデータは時刻比較判別部26にも出力し、時刻比較判別部26ではこのデータと目的地到着希望時刻取込部14からの目的地到着希望時刻のデータとを比較し、現在の位置において通常の状態で走行したときに目的地に到着する予想時刻が、目的地到着希望時刻より遅れているか否かを判別し、遅れているときにはその時間を出力する。その判別結果は、後述する予定時刻内到着案内処理部30の現在誘導経路高速利用判別部31に出力し、予定時間内に到着するための高速道路利用案内処理の開始信号とする。また、後述する予定時刻遅れ警告出力可否判別部35にも出力し、利用者に対して、目的地に予定の時刻迄に到着できない恐れがある警告を出力するか否かを判別するためのデータとする。
【0040】
前記時刻比較判別26の判別により得られた走行の遅れ時間はダミーからの遅れ検出部27にも出力し、ダミーからの遅れ検出部27はその遅れ時間データを、システム制御部1を介して画像出力部6に出力し、モニタ画面にその遅れ時間を表示する。また、ダミーからの遅れ検出部27はダミーマーク表示処理部10におけるダミーマーク表示切替部11の切り替え後のデータを入力し、この実際のダミーマークの位置データと、現在位置読込部20からの現在位置データとを比較し、現在位置がダミーマークの位置から遅れている距離を検出し、これを前記と同様にシステム制御部1を介して画像出力部6に出力し、モニタ画面にその遅れ時間を表示する。
【0041】
予定時刻内到着案内処理部30においては、前記時刻比較判別部26から、現在の位置から通常の走行を行ったときには、目的地に予定の時刻内に到着することができない旨の判別結果の信号を現在誘導経路高速利用判別部31に入力し、この現在誘導経路高速利用判別部31では、前記信号が入力したとき、誘導経路メモリ22から、現在用いられている誘導経路は高速道路を利用する態様で得られたものであるか否かの判別を行い、その判別結果を新誘導経路検索部32に出力する。また、現在誘導経路高速利用判別部31の信号は、後述する予定時刻遅れ警告出力可否判別部35に出力する。
【0042】
新誘導経路検索部32では、前記現在誘導経路高速利用判別部31から、現在用いられている誘導経路が、高速道路を利用しない態様で得られたものである信号を入力したときには、誘導経路演算部21で現在位置から目的地迄高速道路を利用する態様の誘導経路の演算を行わせる。また、その演算の結果、適切な誘導経路が存在することを検出したときには、高速道路利用可否問合わせ入出力部33にその信号を出力し、高速道路利用可否問合わせ入出力部33では、システム制御部1を介して画像出力部6に、利用者に対して現在の位置から高速道路を利用する経路に変更するか否かの問い合わせを行う表示を行わせる。
【0043】
高速道路利用可否問合わせ入出力部33は更に、前記問い合わせを行う表示に対応して、利用者が指示信号入力部5から入力する、高速道路を利用するか否かの信号を、システム制御部1を介して入力し、その信号が高速道路を利用する旨の信号であるときには、新誘導経路表示指示部34に作動開始信号を出力する。新誘導経路表示指示部34においては、その信号によって、システム制御部1に対して今回誘導経路演算部21で演算した新しい誘導経路をこれからの誘導経路とする旨の指示を行う。
【0044】
それによりシステム制御部1では、誘導経路演算部21で演算した誘導経路データを、誘導経路メモリ22の先のデータと置き換え、新しい誘導経路として誘導経路メモリ22に記憶する。それ以降は前記誘導経路メモリ22のデータを利用する各機能部は、高速道路を利用する新しい誘導経路のデータを用いて各種処理を行うこととなる。
【0045】
予定時刻遅れ警告出力可否判別部35では、前記時刻比較判別部26からの現在位置から通常の走行を行うと、目的地に到着希望時刻に到着することができない旨の信号を入力したときには、現在誘導経路高速利用判別部31から現在の誘導経路は高速道路を利用する態様の経路である旨の信号を入力したとき、また、新誘導経路検索部32から高速道路を利用する適切な誘導経路が存在しないことを検出したデータを入力したとき、警告出力部36に対して作動信号を出力し、警告出力部36はシステム制御部1を介して画像出力部6、或いは音声出力部7から、利用者に対して、現在のままでは予定の時刻内に目的地に到着できない旨の出力を行わせる。それにより利用者は、現在のままでは目的地に予定の時刻に到着する手段は存在しないことを知り、利用者はその旨の電話連絡等を行うことができる。
【0046】
上記のような機能ブロックからなる図1に示すナビゲーション装置においては、例えば図2〜図4に示す作動フローに従って順に作動させることにより、本発明の所定の機能を行わせることができる。以下、図1の機能ブロック図、図5〜図7のモニタ画面表示例を参照しつつ説明する。
【0047】
図2に示す目的地到着予測案内処理に際して、最初誘導経路演算のために現在地の位置データ入力(ステップS1)、目的地設定入力(ステップS2)が行われ、それにより誘導経路の演算と表示がなされる(ステップS3)。その後目的地到着希望時刻または目的地迄の希望所要時間の入力が行われる(ステップS4)。なお、前記各ステップにおける入力は、図1の車両位置検出部3、目的地入力部4、指示信号入力部5において各々行われる。
【0048】
ここで、目的地迄の希望所要時間、例えば、「現在時刻から1時間後」のようなデータが入力されたときには、その後のデータ処理の統一性から、現在時刻にその希望所要時間を加えた時刻を演算して目的地到着希望時刻とする。その際には利用者はモニタ画面等に表示される案内は、利用者が入力した目的地迄の希望所要時間であることを念頭に対応することとなる。なお、その際にはモニタ画面に、利用者が「1時間後」のような希望所要時間を入力した旨の表示を行っても良い。
【0049】
次いで、ダミーマークを現在位置に表示する(ステップS5)。その結果、例えば図5(a)に示すような画面表示がなされる。この画面表示例においては、出発地S上に図中兎のイラストとして表示されているダミーちゃんマークDが表示され、更に同じ位置に図中小さく現在位置マークGを表示している。この画面表示例においては、目的地P迄道路R1〜R4が誘導経路に設定された例を示している。
【0050】
なお、道路R3にほぼ並行に高速道路Hが存在するが、この誘導経路は高速道路を利用しない態様で設定された結果、図示するように高速道路を使用しない誘導経路が表示されている。この高速道路Hには2つのインターチェンジ(IC)が示され、道路R2とR3の交差点に近接してインターチェンジaICが存在し、道路R3とR4の交差点に近接してインターチェンジbICが存在する例を示している。また、図示する画面表示例においては、ダミーちゃん案内として利用者が入力した目的地への到着希望時刻は、12時55分であり、それにより13時からの開かれる会議に間に合うように設定した例を示している。また、モニタ画面には現在時刻が11時45分であることが示されている。
【0051】
その後車両が走行を開始したか否かを判別し(ステップS6)、走行を開始しないときには開始するまでこの状態で待機する。ここで車両を開始したと判別したときには、所定時間または所定距離経過したか否かを判別する(ステップS7)。この判別は、図1における所定時間・距離経過検出部16において行う。ここでは別途モニタに表示された設定画面に沿って、ダミーマーク表示等の処理を所定時間間隔で行うか、車両が所定距離走行する毎に行うかの選択を利用者が行い、更に各々についてどの程度の間隔で行うかの入力を行う。
【0052】
その入力結果により、所定時間・距離経過検出部16において、時間の検出、走行距離の検出結果と前記入力データとを比較し、所定の時間が経過し、或いは所定の距離走行するまでこの状態で待機する。その後、所定の時間が経過し、或いは所定の距離走行したと判別したときには、図3に示すようなダミーマーク移動表示処理を行う(ステップS8)。
【0053】
ダミーマーク移動処理に際しては図3に示すように、目的地到着希望時刻または目的地迄の希望所要時間の取り込みを行う(ステップS21)。これは図1の目的地到着希望時刻取込部14において行う。この目的地到着希望時刻取込部14においては、前記のように目的地迄の希望所要時間が入力されたときには、これを現在時刻に加算して目的地到着希望時刻のデータとし、以降の処理を目的地到着希望時刻の入力と同様に行う。
【0054】
次いで、現時点で目的地に到着希望時刻に到着するために必用な、誘導経路上での走行位置を演算する(ステップS22)。この演算は図1における希望時刻到着用必用走行位置演算部18において、所定時間・距離経過検出部16の検出タイミングに従い、目的地到着希望時刻取込部14の利用者が前記のように入力した目的地に到着する希望時刻データ、現在時刻読込部15からの現在時刻データ、誘導経路メモリ22からの誘導経路に関するデータ、地図データ読込部17からの誘導経路上の各道路の標準所要時間のデータを入力して演算を行い、それにより、現時点で目的地に到着希望時刻に到着するために必用な、誘導経路上での走行位置を演算することができる。
【0055】
次いで、その演算結果の位置は出発位置より近いか否かを判別する(ステップS23)。その判別において、演算結果の位置は出発位置より近いと判別したときには、ダミーマークを誘導経路上の演算位置に表示する(ステップS24)。一方、その判別の結果、演算結果の位置は出発位置より近くないと判別したとき、即ち、演算結果の位置を地図上にそのまま表示すると現在地を中心に目的地の反対側の地点に表示されてしまうので、このような不自然な表示を避けるため、所定位置としての出発位置に固定して表示する。この処理は図1におけるダミーマーク表示処理部10において、前記のようにして行うことができる。
【0056】
その結果、例えば図5(a)に示すように、到着希望時刻が12時55分であるのに対して、利用者は安全のため早めの11時45分に出発し、その後同図(b)に示すように11時55分において車両が現在地Gまで走行したが、ダミーちゃんDはこの時刻まで出発する必用がないとして、先の出発地Sにそのまま固定して表示されている。なお、図示の例においては、地図データによると、出発地Sから目的地Pまで、通常の走行を行うと60分で走行することができ、従って到着希望時刻12時55分の60分前である11時55分迄は前記ステップS25の処理によって、ダミーちゃんDは出発位置Sに固定表示され、この時点以降は前記ステップS24の処理により移動表示を開始することとなる。
【0057】
図3のステップS24によりダミーマークの移動表示処理を行い、またステップS25によりダミーマークの出発位置への固定表示処理を行った後は、図2に示すステップS9に進む。その後図2のステップS9においては、現在走行地点とダミー位置との差を演算表示する。なお、ここで現在走行地点とダミー位置との差を演算した結果、現在走行位置がダミーマーク位置より目的地に近いことが演算されたときにおいても、その演算結果である距離、または時間をモニタ画面に表示しても良い。
【0058】
しかしながら、このような状態は車両が順調に走行しているときであるので、モニタ画面にあまり多数のデータの表示を行って画面が見にくくなることを防止するため、例えば図5(b)(c)、図6(a)の画面例のように、モニタ画面右下部分に「順調です」と表示するのみにしても良い。また、ダミーマークが誘導経路上を現在位置より先行したときには、目的地に希望時刻までに到着できない状態であるので、どの程度遅れているかを表示するため、例えば図6(b)に示すように、「ダミーちゃんからの遅れ」として、「3Km、5分」と表示し、目的地に希望時刻まで到着するための位置から3Km離れた位置を走行しており、またその地点まで通常の走行状態で5分かかる位置であることを示している。また、図6(c)には更に、現在位置がダミーちゃんから遅れていることが示されている。
【0059】
なお、図5(c)は現在時刻が12時05分において順調に走行しており、現在のまま走行すると12時50分に到着することができることを示している。しかしながら、同図(b)に示すように11時55分の時点においては、道路R1を走行しており、到着希望時刻より10分早い12時45分に到着できるはずであったものが、車両の混雑している道路R2に入り、到着希望時刻より5分早いだけの状態になっていることが示されている。
【0060】
その後図6(a)に示すように、ダミーちゃんDが車両の現在地Gとほぼ同一地点となり、それにより現在時刻が12時15分においては、到着予想時刻が到着希望時刻と一致した状態が示されている。更に車両が混雑した道路R2を継続して走行することにより、図6(b)に示すようにダミーちゃんDが車両の現在地Gより先行し、利用者はこの画面を一見するだけで目的地に希望到着時間以内に到着できない状態になったことを知ることができる。また、ここから順調に走行できるようになっても、到着予想時刻は13時00分であること、また、現在の時点で目的地に希望時間までに到着する為に必用な地点までに3kmあり、その地点まで通常の走行でも5分かかることを表示している。
【0061】
上記のように、ステップS8においてダミーマーク移動表示処理を行った後は、前記のように現在走行地点とダミー位置との差を演算表示し(ステップS9)、更に現時点での到着予想時刻の演算表示を行い(ステップS10)、次いで、予定時刻までに到着可能か否かの判別を行う(ステップS11)。なお、前記ステップS9の現在走行地点とダミー位置との差の演算は、図1のダミーからの遅れ検出部27において行い、またステップS10の現時点での到着予想時刻演算処理は、到着予想時刻演算部24で前記のようにして行う。更に、ステップS11の予定時刻までに到着可能か否かの判別は、図1の時刻比較判別部26において前記のようにして行うことができる。
【0062】
前記ステップS11において、予定時刻までに到着可能ではないと判別したときには、図4に示す予定時刻内到着案内処理を行う(ステップS12)。この処理は、図1における予定時刻内到着案内処理部30において行うことができる。また、前記ステップS11において、予定時刻までに到着可能と判別したときには、そのような処理を行うことなくステップS13に進み、目的地に到着したか否かの判別を行い(ステップS13)、未だ目的地に到着していないときには再び前記ステップS7に戻り、所定時間または所定距離経過毎の前記処理、演算等を行う。このような作動を継続し、前記ステップS11で予定時刻までに到着可能であると継続的に判別され、目的地に到着したときには前記ステップS12を行うことなくこの目的地到着予測案内処理の作動フローを終了することとなる(ステップS14)。
【0063】
ステップS12の予定時刻内到着案内処理は図4に示すように、現在の誘導経路は高速道路利用優先か否かの判別を行う。即ち、到着希望時刻までに到着できないときには、より多くの料金は必用とするものの、より早く目的地に到着できる手段として高速道路の利用がある。しかしながら、現在走行している誘導経路は高速道路を利用する態様で演算された経路の場合は、既に高速道路の利用が考慮されているので、以降の高速道路を利用する案内は行わず、ステップS38に進み、予定時刻に遅れる警告を出力するか否かの判別を行う。
【0064】
それに対して、前記ステップS31において現在の誘導経路は高速道路の利用優先ではないと判別したときには、目的地迄の間に高速道路利用の新誘導経路は存在するか否かの判別を行う(ステップS32)。その判別の結果、存在しないと判別したときにはステップS31と同様にステップS38に進む。また、存在すると判別したときには、その新誘導経路は現在の誘導経路より早く到着できるか否かの判別を行う(ステップS33)。これらの判別は図1の新誘導経路検索部32において行う。
【0065】
前記ステップS33において、現在の誘導経路より早く到着できる高速道路利用の新誘導経路が存在すると判別されたときには、予定時刻までに目的地に到着できそうもないので高速道路を利用するか、それとも高額の高速道路料金を支払うことは好ましくない等の理由により高速道路を利用しないかを選択するための信号を利用者に対して出力する(ステップS34)。この処理は図1における高速道路利用可否問合わせ入出力部33において行い、利用者に対しては例えば図6(c)に示すように、「走行ペースが遅れています。高速道路を使用しますか?」の表示を行い、そこに表示された「YES」「NO」の部分を、利用者がカーソル等で選択することにより入力可能とする。
【0066】
その後高速道路を利用する旨の入力があったか否かの判別を行い(ステップS35)、利用する旨の入力があったときには、次いで高速道路を利用する新誘導経路を表示する(ステップS36)。次いでダミーマークを現在位置に表示する(ステップS37)。即ち、新しい誘導経路は現在位置において目的地への希望到着時刻以内に到着できるので、ダミーマークの表示は現在地点を中心として目的地の逆側に表示されることとなるが、この実施例においては前記出発地のダミーマーク表示と同様に、現在地点にダミーマークを固定して表示した例を示している。なお、ここではダミーマークを先の出発地からの誘導経路を含めて現在地よりも後方の対応する位置に表示させることもできる。
【0067】
上記のような表示の状態は図7(a)に示しており、現在位置GにダミーちゃんDが重ねて表示され、この地点から目的地Pまで、インターチェンジaICで高速道路Hに入り、インターチェンジbICでこの高速道路Hを降りる新たな誘導経路が示されている。なお、図7(a)の例においては、高速道路を利用した新たな誘導経路が設定され、そのルートに沿った案内を行うことを示すため、「高速道路を利用するルートを案内します」と表示した例を示している。
【0068】
その後、図2のステップS13に進み、目的地に到着するまで前記処理を繰り返す。また、前記ステップS38における予定時刻に遅れる旨の警告出力を行うか否かの判別において、例えば利用者が予めこのような警告を出力するか否かの設定を行っていたときにはそれを検出したとき、また、それ以外に、予め目的地に到着する希望時刻よりも例えば10分過ぎ等の所定の時間遅れを設定しており、その時間遅れが発生したことを検出したときに警告を行う、という作動を行う。この判別の結果警告を出力する状態になっていると判別されたときにはその旨の警告出力を行う(ステップS39)。
【0069】
前記ステップS38において警告を出力する状態にないと判別したときにはステップS40に進み、図2のステップS13からの前記処理を行う。また、前記ステップS35において高速道路を利用しない旨の入力があったときもステップS40に進み、上記作動を繰り返す。なお、前記ステップS35の判別においては、既に前記ステップS34において利用者に対して予定時刻までに到着できそうもない旨の表示を行っているので、ステップS39の警告出力は行わないようにしている。
【0070】
本発明は上記のような実施例の他、例えばVICSデータを入力して目的地への到着予想時刻をより正確に演算し、或いはVICSデータを利用して新たな誘導経路の演算を行うように設定する等、更に種々の態様で実施することができる。
【0071】
【発明の効果】
本発明に係るナビゲーション装置は、現在位置から目的地までの誘導経路を演算する誘導経路演算手段と、目的地に到着する希望時刻に関するデータを取り込む目的地到着希望時刻取込手段と、前記目的地到着希望時刻に到着するために現在走行を行っている必用がある誘導経路上の位置を所定間隔で演算する必用走行位置演算手段と、前記必用走行位置演算手段で演算した位置を現在位置とともにマークで表示する表示手段とを備えたので、誘導経路に沿って走行しているとき、目的地に希望の時刻までに到着するためには、現在どの地点を走行している必用があるのかをマークで表示することができ、現在位置のマーク表示との誘導経路上での位置関係で現在の走行の状態でよいか、或いは希望の時刻までに到着することが困難であるかを容易に識別することができるようになる。
【0072】
また、本発明に係る他のナビゲーション装置は、前記ナビゲーション装置において、前記目的地に到着する希望時刻に関するデータを、目的地到着希望時刻または目的地までの希望所要時間としたので、目的地に到着する希望時刻を入力するに際して、利用者の要求に応じた種々の態様でそのデータを入力することができる。
【0073】
また、本発明に係る他のナビゲーション装置は、前記ナビゲーション装置において、前記必用走行位置演算手段で演算を行う所定間隔を、所定時間または所定走行距離としたので、利用者の要求に応じた種々の態様で必用走行位置演算データの更新を行うことができる。
【0074】
また、本発明に係る他のナビゲーション装置は、前記ナビゲーション装置において、現在走行している地点から目的地に到着する予想時刻を演算する到着予想時刻演算手段を備え、前記表示手段は、前記演算した到着予想時刻を表示するようにしたので、現在走行している地点において、目的地には何時頃到着するかを容易に知ることができる。
【0075】
また、本発明に係る他のナビゲーション装置は、前記ナビゲーション装置において、現在の走行している地点から前記マーク表示位置までの距離、または走行所要時間を演算する演算手段を備え、前記表示手段は、前記演算した距離または走行所要時間を表示するようにしたので、現在走行している地点から、現在の時点で目的地に希望時刻に到着するために必要な地点までの距離、または走行所要時間を容易に知ることができる。
【0076】
また、本発明に係る他のナビゲーション装置は、前記ナビゲーション装置において、目的地に前記希望時刻に到着することができるか否かを判別する判別手段と、誘導経路走行中の現在位置から目的地迄の高速道路を利用する新たな誘導経路を前記誘導経路演算手段により検索する新誘導経路検索手段とを備え、前記判別手段により前記希望時刻に到着することができないと判別したとき、前記新誘導経路検索手段で検索した新たな誘導経路に沿って走行案内を行うようにしたので、目的地に希望時刻までに到着することができないときには自動的に高速道路を利用した誘導経路が検索され、利用者は特別の操作なしに自動的に適切な誘導経路の提示がなされる。
【0077】
また、本発明に係る他のナビゲーション装置は、前記ナビゲーション装置において、前記高速道路を利用する新誘導経路の検索時に、利用者に高速道路を利用するか否かの問い合わせを行う高速道路利用可否問合わせ手段を備えたので、利用者の要求に応じて高速道路の使用、不使用を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の機能ブロック図である。
【図2】同実施例において、目的地到着予測案内処理を行う作動フロー図である。
【図3】同作動フローにおいて、ダミーマークの移動表示処理を行う部分の作動フロー図である。
【図4】同作動フローにおいて、予定時刻内到着案内処理を行う部分の作動フロー図である。
【図5】本発明の実施例における、モニタ画面の表示例を示す図である。
【図6】同実施例における、モニタ画面の他の表示例を示す図である。
【図7】同実施例における、モニタ画面の更に他の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 システム制御部
3 車両位置検出部
4 目的地入力部
5 指示信号入力部
6 画像出力部
8 地図データ取込部
10 ダミーマーク表示処理部
11 ダミーマーク表示位置切替部
12 所定位置表示処理部
13 移動表示処理部
14 目的地到着希望時刻取込部
15 現在時刻読込部
16 所定時間・距離経過検出部
17 地図データ読込部
18 希望時刻到着用必用走行位置演算部
20 現在位置読込部
21 誘導経路演算部
22 誘導経路メモリ
23 位置比較判別部
24 到着予想時刻演算部
25 到着予想時刻出力部
26 時刻比較判別部
27 ダミーからの遅れ検出部
30 予定時刻内到着案内処理部
31 現在誘導経路高速利用判別部
32 新誘導経路検索部
33 高速道路利用可否問合わせ入出力部
34 新誘導経路表示指示部
35 予定時刻遅れ警告出力可否判別部
36 警告出力部

Claims (7)

  1. 現在位置から目的地までの誘導経路を演算する誘導経路演算手段と、
    目的地に到着する希望時刻に関するデータを取り込む目的地到着希望時刻取込手段と、
    前記目的地到着希望時刻に到着するために現在走行を行っている必用がある誘導経路上の位置を所定間隔で演算する必用走行位置演算手段と、
    前記必用走行位置演算手段で演算した位置を現在位置とともにマークで表示する表示手段とを備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 前記目的地に到着する希望時刻に関するデータは、目的地到着希望時刻または目的地までの希望所要時間であることを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
  3. 前記必用走行位置演算手段で演算を行う所定間隔は、所定時間または所定走行距離であることを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
  4. 現在走行している地点から目的地に到着する予想時刻を演算する到着予想時刻演算手段を備え、
    前記表示手段は、前記演算した到着予想時刻を表示することを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
  5. 現在の走行している地点から前記マーク表示位置までの距離、または走行所要時間を演算する演算手段を備え、
    前記表示手段は、前記演算した距離または走行所要時間を表示することを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
  6. 目的地に前記希望時刻に到着することができるか否かを判別する判別手段と、
    誘導経路走行中の現在位置から目的地迄の高速道路を利用する新たな誘導経路を前記誘導経路演算手段により検索する新誘導経路検索手段とを備え、
    前記判別手段により前記希望時刻に到着することができないと判別したとき、前記新誘導経路検索手段で検索した新たな誘導経路に沿って走行案内を行うことを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
  7. 前記高速道路を利用する新誘導経路の検索時に、利用者に高速道路を利用するか否かの問い合わせを行う高速道路利用可否問合わせ手段を備えたことを特徴とする請求項6記載のナビゲーション装置。
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