JP2004089583A - まつげカーラー - Google Patents

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Abstract

【課題】まつげに強力なカールを付与することができるまつげカーラーを提供する。
【解決手段】プレスヘッド2と、該プレスヘッドに対して相対的に接離する方向に移動するゴム弾性パッド3とを備え、それらの間でまつげを挟んでカールを付与するまつげカーラーにおいて、上記ゴム弾性パッドのプレスヘッドに対向する側の面を、該プレスヘッドが接触する方向に対して傾斜する斜面3aとし、この斜面には、上記プレスヘッドがゴム弾性パッドに押し込まれる際にその斜面に沿ってプレスヘッド2の先端がずれ動きながら押し込まれるようにするための傾斜を持たせる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、まつげにカールを付与するまつげカーラーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
まつげを第1の型付け部と第2の型付け部とで接離自在に挟み、まつげにカールを付与するまつげカーラーは従来公知である。
この従来公知のまつげカーラーは、図6に示すように、軸53により回動自在に軸支された鋏状に開閉する一対の金属製の指掛レバー51,52を備え、その一方の指掛レバー51における軸53から先端側には二股状に延出した平行な二股状支持杆54,54を連設し、他方の指掛レバー52には軸53から若干の長さ延び出した延設部55を設け、該延設部55の先端に上記二股状支持杆54,54に沿って摺動する左右一対の金属製のリンク杆56,56を回動自在に連結し、上記二股状支持杆54,54の先端に、瞼に沿う円弧状に湾曲した第1の型付け部を構成するプレスヘッド57を架け渡すように固着すると共に、上記一対のリンク杆56,56の先端に、同様に円弧状に湾曲した第2の型付け部を構成するゴム弾性パッド59を保持するためのパッド受け58を設けている。
【0003】
上記プレスヘッド57は、上記二股状支持杆54,54とは別体の薄い切り刃状の金属板で構成され、また、上記ゴム弾性パッド59は、図7に示すように、上記プレスヘッド57に対向する側の面が平坦面あるいはわずかに傾斜した表面59aを有するゴム弾性材で形成され、上記一対の指掛レバー51,52を操作して、上記パッド受け58に保持させたゴム弾性パッド59に上記プレスヘッド57を押しつけ、該ゴム弾性パッド59とプレスヘッド57との間にまつげ60を挟み、圧力を加えてまつげ60にカールを付与するようにしている。
【0004】
しかし、上記公知のまつげカーラーでは、ゴム弾性パッド59とプレスヘッド57との間で、ゴム弾性パッド59に窪み61ができるくらいの力でまつげ60を挟圧し、それにより、まつげを一時的に屈曲状態に癖付けしてカールを付与するに過ぎないので、単純な曲げ力の付与による一時的癖付けであって、まつげ60に長時間に亘って保持されるカールを付与することができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、このような問題を解決し、単純な曲げ力の付与によることなく、プレスヘッドによりまつげをしごくような態様で弾性ゴムパッドに押付け、それにより弾性ゴムパッド側ではまつげに摩擦による張力が付与され、結果的に長時間に亘って保持されるカールを強力に付与できるようにしたまつげカーラーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明のまつげカーラーは、基本的には、プレスヘッドで構成される第1の型付け部と、該プレスヘッドに対して相対的に接離する方向に移動するゴム弾性パッドで構成される第2の型付け部とを備え、それらの間でまつげを挟んでカールを付与するまつげカーラーにおいて、上記ゴム弾性パッドのプレスヘッドに対向する側の面は、該プレスヘッドが接触する方向に対して傾斜する斜面であり、上記斜面は、上記プレスヘッドがゴム弾性パッドに押し込まれる際にその斜面に沿ってプレスヘッド先端がずれ動きながら押し込まれる傾斜を有していることを特徴とするものである。
【0007】
上記まつげカーラーの好ましい実施形態においては、第1の型付け部を構成するプレスヘッドが、回動自在に軸支され鋏状に開閉する一対の指掛レバーの一方に連設された二股状支持部材の先端間に設けられ、第2の型付け部を構成するゴム弾性パッドが、上記一対の指掛レバーの他方に回動自在に連結されて上記二股状支持部材に沿って摺動するスライダー部材の先端に固定され、一対の指掛レバーの開閉操作により上記プレスヘッドとゴム弾性パッドとが相互に接離する方向に移動するものとして構成される。
【0008】
上記まつげカーラーは、上記斜面の傾斜角度がプレスヘッドの押し込み方向に対して35〜70°であるのが適しており、また、上記ゴム弾性パッドが上記斜面の下方に平面または窪み面により形成される底部を有し、該底部が、ゴム弾性パッドの斜面に沿ってプレスヘッド先端がずれ動いた後に該プレスヘッドが押し込まれる位置に設けられているのが、より一層強力なカール付与のために有効である。
【0009】
上記構成を有するまつげカーラーでは、ゴム弾性パッドのプレスヘッドに対向する側の面を、該プレスヘッドが接触する方向に対して傾斜する斜面とし、その斜面に、上記プレスヘッドがゴム弾性パッドに押し込まれる際にその斜面に沿ってプレスヘッド先端がずれ動きながら押し込まれる傾斜を持たせているので、まつげに対する単純な曲げ力の付与によるのではなく、上記プレスヘッドとゴム弾性パッドの斜面との間に挟み込んだまつげを、そのプレスヘッド側をしごくような態様で弾性ゴムパッドに押付け、それにより、弾性ゴムパッド側ではまつげに摩擦による張力が付与されるようにし、結果的に該まつげを押し伸ばしながら曲げることになるため、まつげをカールする力が強化されて、長時間に亘って保持されるカールをまつげに付与することができる。
【0010】
また、上記まつげカーラーは、上記斜面の傾斜角度がプレスヘッドの押し込み方向に対して35〜70°であるのが、上記ゴム弾性パッドの斜面に沿ってプレスヘッドがずれながら押し込まれるに適し、更に、上記ゴム弾性パッドにおける斜面の下方の平面または窪み面により形成される底部は、上記斜面に沿ってプレスヘッド先端がずれ動いた後に該プレスヘッドが押し込まれる位置に設けているので、上記斜面においてしごくようにしながら曲げられたまつげに、最終的に従来のまつげカーラーと同様な作用によるカールも付加され、まつげに一層強力なカールを付与することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は本発明に係るまつげカーラーの一実施例を示している。このまつげカーラー1は、軸6により回動自在に軸支され鋏状に開閉する一対の金属製の指掛レバー4,5と、該一対の指掛レバー4,5の一方及び他方にそれぞれ設けられた第1の型付け部を構成するプレスヘッド2、及び第2の型付け部を構成するゴム弾性パッド3とを有している。
【0012】
更に詳述すると、上記一対の指掛レバー4,5は、上記軸6から下方の操作側の部分は、指が挿入されるフィンガーホール4d,5dを有する板状部材4c,5cで形成されている。
上記指掛レバー4は、図1に示すように、上記軸6の先端側において左右対称形の二股状支持部材4a,4bが連設されており、該支持部材4a,4bは上記軸6の付近で二股に分かれて左右に延び、その左右間が所定の距離に広がった箇所からは平行に延び、その平行部分の先端に上記第1の型付け部を構成するところの、瞼に沿って湾曲した板状の金属製プレスヘッド2が、両支持部材の先端間に架け渡されるようにして設けられている。このプレスヘッド2は、図3に示すように、瞼に沿うように湾曲した当接面2aの両端が、該当接面2aの凹面とは反対側(瞼から離れる方向)に折り曲げられて上記二股状支持部材4a,4bと一体的に構成されている。
【0013】
また、上記二股状支持部材4a,4bは、その平行に延びた部分に長手方向に沿って一対の対向する溝部14a,14b(図3参照)を有しており、その溝部14a,14bには後述するスライダー部材8の左右の端部に設けた摺動部8dがそれぞれ摺動自在に挿入されている。
上記二股状支持部材4a,4bのプレスヘッド2と一体の先端部及び上記溝部14a,14bは板材の折曲加工により形成され、上記指掛レバー4のフィンガーホール4dを設けた操作部分は、上記二股状支持部材4a,4bと連なる同一形状の2つの板状部材4c,4cで構成され、該板状部材4c,4cは上記軸6の付近で他方の指掛レバー5を両側から挟み、軸6を介して該指掛レバー5と回動自在に連結すると共に、上記フィンガーホール4dの周囲付近で一体的に結合されている。
【0014】
上記指掛レバー5は、上記軸6から若干の長さ延び出した延設部5aと上記軸6から下方の操作部分に上記フィンガーホール5dを有する1枚の金属製板材で構成され、該延設部5aの先端には上記第2の型付け部を構成するゴム弾性パッド3を保持するためのスライダー部材8が、軸11を介して回動自在に連結されている。
上記スライダー部材8は、図1に示すように、その先端に上記湾曲したプレスヘッド2と対向するように瞼に沿って湾曲したゴム弾性パッド3を保持し、スライダー部材8を上記二股状支持部材4a,4bに沿って摺動させることにより、上記ゴム弾性パッド3を上記プレスヘッド2に接離する方向に移動できるようにしている。
【0015】
上記スライダー部材8は、図4の(イ)〜(ニ)に示すように、瞼や頬骨付近の皮膚に当接するのに適した曲面8cを有する透明の合成樹脂製プレートで構成され、その中央には覗き孔8aが形成され、その上辺には上記ゴム弾性パッド3を嵌入固定する湾曲した溝部8bが形成され、その側辺には二股状支持部材4a,4bの溝部14a,14bに挿入されて摺動する摺動部8d,8dが形成されている。
また、上記プレスヘッド2は、図1に示すように、上記ゴム弾性パッド3と対向する側にヘッドエッジ2bを延出しており、上記ゴム弾性パッド3も上記ヘッドエッジ2bと略等しい長さを有している。
【0016】
上記ゴム弾性パッド3は、図5の(イ)(ロ)に示すように、上記プレスヘッド2に対向する側の面に上記プレスヘッド2が接触する斜面3aを有し、該斜面3aの下方に平面または窪み面により形成される底部3bを有している。
上記斜面3aのプレスヘッド押し込み方向に対する傾斜角度αは、プレスヘッド2がゴム弾性パッド3に押し込まれる際に、その斜面3aに沿ってプレスヘッド2の先端がずれ動きながら押し込まれるような傾斜を有するものであり、具体的には、35〜70°(より適切には45〜60°)の傾斜角度に設定される。また、上記底部3bは、斜面3aに沿ってプレスヘッド2の先端のヘッドエッジ2bがずれ動いた後に該プレスヘッド2が押し込まれる位置に設けられている。
【0017】
上記構成を有するまつげカーラー1は、上記ゴム弾性パッド3が上記斜面3aを有しているため、上記一対の指掛レバー4,5を操作して、図5の(ロ)に示すように、上記ゴム弾性パッド3に上記プレスヘッド2を押圧力F1で押しつけると、上記斜面3aに沿って上記プレスヘッド2の先端がずれ動きながら押し込まれ、そのため、まつげ60に対して単純な曲げ力が付与されるのではなく、上記プレスヘッド2とゴム弾性パッド3の斜面3aとの間に挟み込んだまつげ60を、そのプレスヘッド2側をしごくような態様で弾性ゴムパッド3に押付け、それにより、弾性ゴムパッド3側ではまつげ60に摩擦による張力F2が付与され、結果的に該まつげを押し伸ばしながら曲げることになり、まつげをカールする力が強化されて、長時間に亘って保持されるカールをまつげに付与することができる。
【0018】
上記プレスヘッド2が更に斜面3aに深く押しつけられると、図5の(ロ)に示すように、上記斜面3aの下方の平面または窪み面により形成される底部3bにプレスヘッド2のヘッドエッジ2bが押し込まれるが、これにより、斜面3aにおいてしごくようにしながら曲げられたまつげ60に、最終的に従来のまつげカーラーと同様な作用によるカールも付加され、まつげ60に一層強力なカールを付与することができる。
【0019】
上記斜面3aの傾斜角度は、上述のように35〜70°(より適切には45〜60°)が適している。上記斜面3aの傾斜角度が70°より大きいと、上記斜面3aに対してプレスヘッド2がずれることなく押し込まれるため、まつげ60を引き伸ばす摩擦力F2が小さくなり、まつげに強力なカールを付与することができなくなる。
また、上記斜面3aの傾斜角度が35°より小さいと、上記プレスヘッド2が斜面3aに対してずれやすくなるため、上記プレスヘッド2が斜面3a上のまつげ60を十分にしごくことなく底部3bまで移動してしまい、そのためにまつげ60を引き伸ばす摩擦力F2が小さくなり、まつげに強力なカールを付与することができなくなる。
【0020】
本発明のまつげカーラーは、必ずしも上記実施例に限定されるものではなく、例えば、プレスヘッドとゴム弾性パッドを相対的に接離する機構として他の任意の機構を採用することができ、また、上記実施例ではスライダー部材8として図4の(イ)〜(ニ)に示すような合成樹脂製プレートで構成されたものを用いているが、スライダー部材として機能するものであるならば、図6に示すような金属製のリンク杆56,56で構成された従来のまつげカーラーのスライダー部材であってもよい。
【0021】
【発明の効果】
以上に詳述した本発明によれば、まつげに強力なカールを付与することができるまつげカーラーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るまつげカーラーの一実施例を示す正面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】同まつげカーラーをプレスヘッド側から見た拡大平面図である。
【図4】(イ)〜(ハ)は、本発明に係るまつげカーラーに用いられるスライダー部材の一実施例を示す正面図、側面図、平面図であり、(ニ)は(イ)におけるA−A線での断面図である。
【図5】(イ)及び(ロ)は、本発明のまつげカーラーにおいて、ゴム弾性パッドがプレスヘッドに押し込まれる前の状態と押し込まれた後の状態とをそれぞれ概念的に示す断面図である。
【図6】従来公知のまつげカーラーの斜視図である。
【図7】従来公知のまつげカーラーにおいて、プレスヘッドがゴム弾性パッドに押し込まれた状態を概念的に示す断面図である。
【符号の説明】
1     まつげカーラー
2     プレスヘッド
3     ゴム弾性パッド
3a    斜面
3b    底部
4,5   指掛レバー
4a,4b 二股状支持部材
8     スライダー部材

Claims (4)

  1. プレスヘッドで構成される第1の型付け部と、該プレスヘッドに対して相対的に接離する方向に移動するゴム弾性パッドで構成される第2の型付け部とを備え、それらの間でまつげを挟んでカールを付与するまつげカーラーにおいて、
    上記ゴム弾性パッドのプレスヘッドに対向する側の面は、該プレスヘッドが接触する方向に対して傾斜する斜面であり、
    上記斜面は、上記プレスヘッドがゴム弾性パッドに押し込まれる際にその斜面に沿ってプレスヘッド先端がずれ動きながら押し込まれる傾斜を有している、
    ことを特徴とするまつげカーラー。
  2. 第1の型付け部を構成するプレスヘッドが、回動自在に軸支され鋏状に開閉する一対の指掛レバーの一方に連設された二股状支持部材の先端間に設けられ、
    第2の型付け部を構成するゴム弾性パッドが、上記一対の指掛レバーの他方に回動自在に連結されて上記二股状支持部材に沿って摺動するスライダー部材の先端に固定され、
    一対の指掛レバーの開閉操作により上記プレスヘッドとゴム弾性パッドとが相互に接離する方向に移動するものとした、
    ことを特徴とする請求項1に記載のまつげカーラー。
  3. 上記斜面の傾斜角度がプレスヘッドの押し込み方向に対して35〜70°である、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のまつげカーラー。
  4. 上記ゴム弾性パッドが上記斜面の下方に平面または窪み面により形成される底部を有し、該底部が、ゴム弾性パッドの斜面に沿ってプレスヘッド先端がずれ動いた後に該プレスヘッドが押し込まれる位置に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のまつげカーラー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007300971A (ja) * 2006-05-08 2007-11-22 ▲張▼海燕 まつげカーラー
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JP2012040036A (ja) * 2010-08-12 2012-03-01 Niwaka:Kk 睫毛カール器
JP2020092939A (ja) * 2018-12-14 2020-06-18 株式会社コーセー アイラッシュカーラー
JP2021000450A (ja) * 2019-06-20 2021-01-07 幸加 新倉 まつ毛のカール方法及び当該方法に用いるまつ毛用カーラー

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