JP2004088899A - 分電盤 - Google Patents

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Yoshiya Nakamichi
中道 義也
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

【課題】組立作業の自動化が容易であり、且つ、設置現場で主幹ブレーカの入力端子に接続する幹線の接続順を変更することなしに2つの電圧極の主幹バーの相を簡単に入れ替えることが可能な分電盤を提供する。
【解決手段】主幹ブレーカ1の出力端子12a,12b,12cはそれぞれ座金付きの端子ねじ14,15,15を備えており、主幹ブレーカ1の出力端子12a,12b,12cと送りバー4a,4b,4cとは端子ねじ14,15,15を用いて接続される。主幹バー5a,5b,5cは上下方向に長い帯板状に形成され、主幹バー5a,5bは、上端部に段差部52a,52bを介して接続部53a,53bが延設され、主幹バー5cは上端部が接続部53cを構成している。各接続部53a,53b,53cは各電圧極の出力端子12b,12cにおいて端子ねじ15が螺合する端子片16と同一平面上に配置される。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、単相三線式配線路に使用される分電盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、1つの建物内に多数の住戸が設けられ各住戸毎に分電盤が配設されるようなマンションにあっては、各住戸の間取りが同じ場合、屋内配線が同一となり、各住戸の同一の使用目的の部屋には各住戸の分電盤の同じ位置に配置された分岐ブレーカから電気が供給されることになる。
【0003】
ところで、電気の使用量は各家庭で違いがあるが、リビングやキッチンなどに関しては大部分の住戸で同じ時間帯に電気が使用されるので、各住戸の分電盤において同一位置に配置された分岐ブレーカを介した電気の使用量が多くなり、この分岐ブレーカが100V用の分岐ブレーカの場合にはL1相の幹線とL2相の幹線とのうちの一方が使用される割合が高くなって、マンション全体の負荷バランスが崩れやすい状態となってしまう。
【0004】
したがって、マンションでは、各住戸毎の分電盤の箱体内に配設される主幹ブレーカ(若しくは電流制限器)の3つの入力端子のうちの2つの電圧極の入力端子に対して一方の入力端子にL1相の幹線、他方の入力端子にL2相の幹線を接続した住戸と、上記一方の入力端子にL2相の幹線、上記他方の入力端子にL1相の幹線を接続した住戸とを設けることにより、つまり、L1相、L2相の各幹線を接続する入力端子を施工時に適宜入れ替えることにより、各住居毎で同一時間帯に分岐ブレーカを介して電気が使用される可能性の高い部屋が存在してもマンション全体の負荷バランスが崩れ難いようにしている。
【0005】
上述のように、L1相、L2相の各幹線を接続する入力端子を施工時に適宜入れ替える技術思想は、特開平9−84221号公報に開示された分電盤を採用する際にも適用することができる。
【0006】
この公報に開示された分電盤は、図11に示すように、主幹ブレーカ1および複数の分岐ブレーカ2’を前面開口した直方体状の箱本体6に収納してある。主幹ブレーカ1は、単相三線式配線路に挿入されるものであり、器体10に中性極(N相)の入力端子11aおよび2つの電圧極(L1相、L2相)の入力端子11b,11cが中性極の入力端子12aを中央として図11の左右方向に等間隔で並設されるとともに、中性極の出力端子12aおよび2つの電圧極の出力端子12b,12cが中性極の出力端子12aを中央として図11の左右方向に等間隔で並設されている。ここに、主幹ブレーカ1の出力端子12a,12b,12cは、箱本体6の背板61からの高さが同一高さとなる1つの平面上に配置されている。なお、主幹ブレーカ1は、器体10内に入力端子11a,11b,11cと出力端子12a,12b,12cとの間にそれぞれ挿入された3つの接点(図示せず)を有しており、器体10の前面に全接点を一括して開閉操作するハンドル13が露設されている。
【0007】
また、箱本体6内には、主幹ブレーカ1の各出力端子12a,12b,12cそれぞれに一端側が接続される3本の送りバー4a’,4b’,4c’および各送りバー4a’,4b’,4c’それぞれの他端側にそれぞれ接続される3本の主幹バー5a’,5b’,5c’が配設されており、上述の分岐ブレーカ2は、中性極となる主幹バー5a’を含む2本の主幹バー5a’,5b’(或いは5a’,5c’)に接続されている。ここにおいて、送りバー4a’,4b’,4c’と主幹バー5a’,5b’,5c’とは一対一で対応しており、互いに対応する送りバー4a’,4b’,4c’と主幹バー5a’,5b’,5c’とは接続ねじ45,43,43を用いて電気的および機械的に接続されており、接続ねじ45,43,43は箱本体3の左右方向および上下方向それぞれにおいて同一位置とならないように配置されている。
【0008】
上記公報に開示された分電盤をマンションなどの各住戸毎に設置する場合には、主幹ブレーカ1の3つの入力端子11a,11b,11cのうち電圧極となる2つの入力端子11b,11cに対して、L1相、L2相の順番で幹線を接続した住戸と、L2相、L1相の順番で幹線を接続した住戸とを設ければよいのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に開示された分電盤をマンションなどの各住戸に設置した場合には、箱本体6の背板61に開孔した電線挿通孔62を通して箱本体6内に各幹線を導入した後、N相の幹線を中心としてL1相およびL2相の幹線を互いに反対側に引き回す必要があるので、見栄えが悪くなったり、建物内に幹線をスマートに収納できないという問題があった。
【0010】
なお、主幹ブレーカ1の2つの電圧極の入力端子11b,11cに対してL1相およびL2相の幹線を接続する順番を変更せずに1通りとした場合でも、各送りバー4a’,4b’,4c’の代わりに電線を採用して2つの電圧極の出力端子12b,12cのうちの一方の出力端子12bを一方の主幹バー5bに接続し他方の出力端子12cを他方の主幹バー5cに接続した分電盤と、一方の出力端子12bを他方の主幹バー5cに接続し他方の出力端子12cを一方の主幹バー5bに接続した分電盤とを設けることで、分電盤の同じ位置に配置される分岐ブレーカにおいてL1相に接続されるものとL2相に接続されるものとが存在することになるが、送りバー4a’,4b’,4c’の代わりに電線を採用すると、分電盤の組立作業の自動化が難しいという問題がある。
【0011】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、組立作業の自動化が容易であり、且つ、設置現場で主幹ブレーカの入力端子に接続する幹線の接続順を変更することなしに2つの電圧極の主幹バーの相を簡単に入れ替えることが可能な分電盤を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、器体に中性極の入力端子および2つの電圧極の入力端子が設けられるとともに中性極の出力端子および2つの電圧極の出力端子が中性極の出力端子を中央として等間隔で並設され単相三線式配線路に挿入される主幹ブレーカと、主幹ブレーカの各出力端子それぞれに一端側が接続される3本の送りバーと、各送りバーそれぞれの他端側にそれぞれ接続される接続部を有する3本の主幹バーと、中性極となる主幹バーを含む2本の主幹バーに電気的に接続される分岐ブレーカとを備え、主幹ブレーカの2つの電圧極の出力端子が1つの平面上に器体の端面に沿って配置された分電盤において、それぞれ電圧極となる2つの主幹バーそれぞれの接続部を、主幹ブレーカの出力端子の並設方向において中性極の出力端子と同一位置であって主幹ブレーカの器体の前記端面からの距離が互いに異なる位置であり、且つ、各電圧極の出力端子と同一平面上に配設してなることを特徴とするものであり、主幹ブレーカの2つの電圧極(L1相、L2相)の出力端子それぞれに接続された送りバーを表裏逆として入れ替えれば、2つの出力端子それぞれに接続される主幹バーを入れ替えることができる(つまり、L1相の出力端子に電気的に接続されていた主幹バーがL2相の出力端子に電気的に接続されることになり、L2相の出力端子に電気的に接続されていた主幹バーがL1相の出力端子に電気的に接続されることになる)から、設置現場で2つの電圧極の主幹バーの相を簡単に入れ替えることができる。つまり、設置現場で主幹ブレーカの入力端子に接続する幹線の接続順を変更することなしに2つの電圧極の主幹バーの相を簡単に入れ替えることが可能となり、1つの建物内に複数の分電盤が配設された場合の負荷バランスを設置現場で合せ易くすることができ、しかも、送りバーの代わりに電線を採用する場合に比べて組立作業の自動化が容易になる。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記中性極となる主幹バーの接続部を、前記並設方向において前記中性極の出力端子と同一位置であって前記各電圧極の主幹バーそれぞれの接続部よりも前記器体の前記端面からの距離が短い位置に配設してあるので、前記中性極の主幹バーに前記中性極の送りバーを接続する際に前記電圧極の主幹バーが前記中性極の主幹バーの接続部に重なって邪魔になったり、前記電圧極の主幹バーに前記電圧極の送りバーを接続する際に前記中性極の主幹バーが前記電圧極の主幹バーの接続部に重なって邪魔になったりするのを防止することができる。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記主幹ブレーカは、前記各入力端子と前記各出力端子との間にそれぞれ挿入された接点を開閉操作するハンドルの操作方向の一方側に前記各入力端子が設けられるとともに他方側に前記各出力端子が設けられ、前記各主幹バーは、前記主幹ブレーカのハンドルの操作方向に沿って延長されているので、前記主幹ブレーカのハンドルの操作方向を縦方向として前記主幹ブレーカを配設すれば、前記分岐ブレーカを縦方向に並設することができ、縦型の分電盤とすることができる。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記主幹ブレーカは、前記各入力端子と前記各出力端子との間にそれぞれ挿入された接点を開閉操作するハンドルの操作方向の一方側に前記各入力端子が設けられるとともに他方側に前記各出力端子が設けられ、前記各主幹バーは、前記主幹ブレーカのハンドルの操作方向に対して直交する方向に延長されているので、前記主幹ブレーカのハンドルの操作方向を縦方向として前記主幹ブレーカを配設すれば、前記分岐ブレーカを横方向に横並びに並設することができ、横型の分電盤とすることができる。
【0016】
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記主幹ブレーカの前記各出力端子は、前記器体において前記各入力端子が並設された面と直交する前記端面に配設され、前記各主幹バーは、前記端面に直交する方向に延長されているので、前記主幹ブレーカにおいて前記各出力端子が配設された前記端面に直交する方向を横方向として前記主幹ブレーカを配設すれば、前記分岐ブレーカを横方向に横並びに並設することができ、横型の分電盤とすることができる。また、前記主幹ブレーカの縦方向には前記各主幹バーが位置しないこととなるから、縦方向の寸法を小さくでき、小型化が図れる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態の分電盤は、図1に示すように、1つの主幹ブレーカ1および2種類の分岐ブレーカ2,3を内器として図示しない箱体の中に配置した住宅分電盤であって、例えばマンションなどの建物において各住戸毎に施工面である屋内の壁面などに設置される。なお、箱体は、背板の周縁の全周が側板に囲まれた前面開口する箱本体と、箱本体の前面側に結合される蓋体とで構成される。ここに、本実施形態の分電盤は、箱体の左右方向(横方向)の寸法に比較して箱体の上下方向(縦方向)の寸法が大きく設定してあり、縦型の分電盤となっている。
【0018】
主幹ブレーカ1は、従来例で説明したものと同様、単相三線式配線路に挿入されるものであり、開閉操作のためのハンドル13を備え、ハンドル13を前面側としてハンドル13の操作方向が上下方向となるように箱本体に収納されている。ここに、主幹ブレーカ1は、外周形状が縦長の矩形状に形成された器体10の長手方向の一端部の前面側に3個の入力端子11b,11a,11cが中性極の入力端子11aを中央として左右方向に等間隔で並設され、長手方向の他端部の前面側に3個の出力端子12b,12a,12cが中性極の出力端子12aを中央として左右方向に等間隔で並設されており、入力端子11a〜11cが上側、出力端子12a〜12cが下側となるように箱本体に収納されている。なお、入力端子11a,11b,11cと出力端子12a,12b,12cとは一対一に対応し、互いに対応する入力端子11a,11b,11cと出力端子12a,12b,12cとの間にはそれぞれ接点(図示せず)が挿入されている。
【0019】
一方、分岐ブレーカ2はそれぞれ開閉操作のためのハンドル23を備え、ハンドル23を前面側としてハンドル23の操作方向が左右方向となるように箱本体に収納されている。なお、分岐ブレーカ3については後述する。
【0020】
また、箱本体には、上下方向に延長された主幹バー5a,5b,5cが収納されている。ここに、主幹バー5a〜5cは、分岐ブレーカ2,3を主幹ブレーカ1と電気的に接続するために設けられており、図1および図2に示すように前後方向に重なるように配設されている。主幹バー5a,5b,5cの左側(つまり、図1(a)における左側)で上下方向に並設されている分岐ブレーカ2は2極型の分岐ブレーカであって、分岐ブレーカ2の器体20の寸法は、電灯分電盤協約形配線遮断器の単位寸法の大きさに形成されている。一方、主幹バー5a,5b,5cの右側(つまり、図1(a)における右側)に配設されている分岐ブレーカ3は、それぞれの器体30aを上記単位寸法の大きさに形成した単極型のブレーカユニット3aを3つ連結した3極型の分岐ブレーカであって、分岐ブレーカ3の器体30の寸法は、全体として上記単位寸法の大きさの3倍の大きさ(3個分の大きさ)に形成されている。すなわち、分岐ブレーカ3の器体30は単極型の分岐ブレーカ2の器体20を幅方向に3個並べた大きさに形成されている。なお、分岐ブレーカ3は、各ブレーカユニット3aごとに操作方向が左右方向となるハンドル33aが設けられており、3つのハンドル33aに跨るハンドルキャップ35が嵌着されており、ハンドルキャップ35を1つのハンドルとして取り扱えるようになっている。
【0021】
また、箱本体には、主幹ブレーカ1の出力端子12a,12b,12cと主幹バー5a,5b,5cとを電気的に接続する送りバー4a,4b,4cが収納されている。送りバー4a〜4cについては後述する。
【0022】
図1(a)における左側に配設された分岐ブレーカ2は、電源側となる器体20の長手方向(図1(a)における左右方向)の一端部(図1(a)における右端部)にスリット状の3つの端子部(図示せず)が設けられており、3つの端子部のうちの1つの端子部には中性極の主幹バー5aが挿入され、他の2つの端子部には電圧極の主幹バー5b,5cが挿入される。つまり、分岐ブレーカ2にはいわゆるプラグイン式のものを用いている。ただし、各分岐ブレーカ2はそれぞれ各主幹バー5a〜5cのうちの2本にのみ電気的に接続され、他の1本はダミーとして扱われる。また、分岐ブレーカ2は、負荷側となる器体20の長手方向の他端部(図1(a)における左端部)に2つの電線挿入孔24,24が形成されており、電線挿入孔24,24を通して器体20内に挿入された電線を接続保持する2つの速結端子(図示せず)が収納されている。なお、速結端子は、端子板と端子板との間に電線を接続保持する鎖錠ばねとで構成されているが、この種の速結端子の構造については周知なので説明を省略する。
【0023】
また、図1(a)における右側に配設された分岐ブレーカ3は、各ブレーカユニット3aごとに、分岐ブレーカ2と同様、電源側に3つの主幹バー5a〜5cが挿入接続されるスリット状の3つの端子部が設けられているが、各ブレーカユニット3aにおいてはそれぞれ異なる1つの端子部のみが利用される。なお、各ブレーカユニット3aの負荷側には引締ねじ34を有する負荷側端子が1つずつ設けられている。負荷側端子は、周知のように、器体30a内に収納された断面ロ字形の端子金具(図示せず)と、端子金具の前片に螺挿した上記引締ねじ34と、引締ねじ34の先端に当接する端子板(図示せず)とを備えており、引締ねじ34を回転させると、端子金具の後片と端子板との距離を変えることができるものであり、器体30aの周壁に貫設された接続用孔(図示せず)を通して電線やブスバーのような配線部材を端子金具と端子板との間に挿入し、引締ねじ34を回転させて端子金具の後片を端子板に近づけることで配線部材を端子金具と端子板との間に挟持し、配線部材との電気的接続が行えるのである。
【0024】
ところで、主幹ブレーカ1の出力端子12a,12b,12cはそれぞれ座金付きの端子ねじ14,15,15を備えており、主幹ブレーカ1の出力端子12a,12b,12cと送りバー4a,4b,4cとは端子ねじ14,15,15を用いて電気的および機械的に接続される。ここに、各送りバー4a,4b,4cは、一端部に端子ねじ14,15,15が挿通される端子孔47,48,48が形成され、他端部に接続ねじ45,43,43が挿通される挿通孔46,44,44が形成されている。なお、主幹ブレーカ1の入力端子11a,11b,11cもそれぞれ座金付きの端子ねじを備えており、主幹ブレーカ1の中性極の入力端子11aには中性極の幹線(中性線)が接続され、電圧極11b,11cにはそれぞれL1相、L2相の幹線(電圧線)が接続される。
【0025】
主幹バー5a,5b,5cは上下方向に長い帯板状に形成されている。ここに、主幹バー5a,5bは、上端部に段差部52a,52bを介して接続部53a,53bが延設されている。各接続部53a,53bには接続ねじ45,43が螺合するねじ孔54a,54bが形成されている。これに対して、主幹バー5cは上端部が接続部53cを構成しており、この接続部53cには接続ねじ43が螺合するねじ孔54cが形成されている。したがって、各送りバー4a,4b,4cそれぞれの上記他端部を各主幹バー5a,5b,5cそれぞれの接続部53a,53b,53cの前面に重ねて配置し、挿通孔46,44,44を通してねじ孔54a,54b,54cに接続ねじ45,43,43を螺合させることにより、送りバー4a,4b,4cと主幹バー5a,5b,5cとが電気的および機械的に接続される。ここで、主幹バー5a,5bは、段差部52a,52bを設けていることによって、主幹ブレーカ1の出力端子12a〜12cの並設方向において中性極の出力端子12aと同一位置であっても、主幹バー5cとの箱本体の背板からの高さの違いを吸収して、接続部53a,53bを主幹バー5cの接続部53cと同一高さ位置に揃えることができる。すなわち、3つの主幹バー5a,5b,5cの接続部53a,53b,53cを同一平面上に揃えて配置することができる。また、各接続部53a,53b,53cの高さ位置は各電圧極の出力端子12b,12cにおいて端子ねじ15,15が螺合するねじ孔(図示せず)の形成された端子片16の高さ位置に揃えてあるので、それぞれ電圧極となる2つの主幹バー5b,5cそれぞれの接続部53b,53cを、各電圧極の出力端子12b,12cと同一高さ位置となる位置に配設することができる。ここに、端子片16の厚さ寸法は接続部53a,53b,53cの厚さ寸法と同じ寸法に設定してある。また、各主幹バー5a〜5cそれぞれの接続部53a〜53cは、図1(a)において器体10の下側の端面(下端面)からの距離が互いに異なる位置に配設されており、中性極となる主幹バー5aの接続部53aを、電圧極となる主幹バー5b,5cの接続部53b,53cよりも器体10の下端面からの距離が短い位置に配設してある。また、主幹バー5a,5bの段差部52a,52bは、箱本体の背板からの距離が大きくなるように傾斜する形で主幹バー5a,5bの上端部から延設されている。なお、上述の3本の主幹バー5a〜5cは図示しないバー支持部材によって、図1(b)に示すように主幹バー5a〜5cの厚み方向(前後方向)において重なるように配置される。ただし、各主幹バー5a〜5cの接続部53a〜53cは主幹バー5a〜5cの延長方向(図1(a)の上下方向)において等間隔で並ぶように配置される。
【0026】
また、3本の送りバー4a,4b,4cのうち中性極となる送りバー4aは、短冊状の形状であって、一端部に上記端子孔47が形成され他端部に上記挿通孔46が形成されている。これに対して、それぞれ電圧極となる送りバー4b,4cは、一端部に上記端子孔48が形成され主幹バー5a〜5cの延長方向に沿って配設される短冊状の端子接続片と、一端部に上記挿通孔46が形成され主幹バー5a〜5cの延長方向に直交する方向(つまり、主幹バー5a〜5cの幅方向)に沿って配設される短冊状の連結接続片との他端部同士が連続一体に連結されたL字状の形状に形成されている。ここにおいて、2つの電圧極の送りバー4b,4cは、厚み方向の表裏を逆にしても使用可能な形状に形成されている。要するに、電圧極となる2本の送りバー4b,4cは、それぞれの連結接続片の長手方向(図1(a)における左右方向)の寸法を同じ寸法に設定し、それぞれの端子接続片の長手方向(図1(a)における上下方向)の寸法を互いに異なる寸法に設定してある。図1(a)の例では、右側の送りバー4cの方が左側の送りバー4bよりも端子接続片の長手方向の寸法を大きく設定してある。
【0027】
したがって、本実施形態における分電盤では、図1および図2に示したように主幹ブレーカ1の2つの電圧極の出力端子12b,12cのうちの一方の出力端子12bと2本の電圧極の主幹バー5b,5cのうちの一方の主幹バー5bとを一方の送りバー4bを介して電気的に接続し且つ他方の出力端子12cと他方の主幹バー5cとを他方の送りバー4cを介して電気的に接続した使用形態と、図3および図4に示したように主幹ブレーカ1の2つの電圧極の出力端子12b,12cのうちの上記一方の出力端子12bと2本の電圧極の主幹バー5b,5cのうちの上記他方の主幹バー5cとを上記他方の送りバー4cを介して電気的に接続し且つ上記他方の出力端子12cと上記一方の主幹バー5bとを上記一方の送りバー4bを介して電気的に接続した使用形態とを選択的に採用することが可能となるように構成されている。
【0028】
要するに、本実施形態の分電盤では、それぞれ電圧極(L1相、L2相)となる2つの主幹バー5b,5cそれぞれの接続部53b,53cを、主幹ブレーカ1の出力端子12a〜12cの並設方向において中性極の出力端子12aと同一位置であって主幹ブレーカ1の器体10の下端面からの距離が互いに異なる位置であり、且つ、各電圧極の出力端子12b,12cと同一平面上に配設してあるので、主幹ブレーカ1の2つの電圧極の出力端子12b,12cそれぞれに接続された送りバー4b,4cを表裏逆として入れ替えれば、2つの出力端子12b,12cそれぞれに接続される主幹バー5b,5cを入れ替えることができる(図1のようにL1相の出力端子12bに接続されていた主幹バー5bが図3に示すようにL2相の出力端子12cに接続されることになり、図1のようにL2相の出力端子12cに接続されていた主幹バー5cが図3に示すようにL1相の出力端子12bに接続されることになる)から、設置現場で主幹バー5b,5cの相を簡単に入れ替えることができる。つまり、設置現場で主幹ブレーカ1の入力端子11b,11cに接続する幹線の接続順を変更することなしに2つの電圧極の主幹バー5b,5cの相を簡単に入れ替えることが可能となり、1つの建物内に複数の分電盤が配設された場合の負荷バランスを設置現場で合せ易くすることができる。
【0029】
また、本実施形態の分電盤では、送りバー4a,4b,4cの代わりに電線を採用する必要もなく、送りバー4a,4b,4c、端子ねじ14,15,15、接続ねじ45,43,43を一方向から組み付けることができるので、組立作業が容易になり、送りバー4b〜4cの代わりに電線を採用する場合に比べて組立作業の自動化が容易になる。
【0030】
また、中性極となる主幹バー5aの接続部53aを、出力端子12a〜12cの並設方向において中性極の出力端子12aと同一位置であって各電圧極の主幹バー5b,5cそれぞれの接続部53b,53cよりも器体10の下端面からの距離が短い位置に配設してあるので、中性極の主幹バー5aに中性極の送りバー4aを接続する際に電圧極の主幹バー5b,5cが中性極の主幹バー5aの接続部53aの前面側に重なって位置して邪魔になったり、電圧極の主幹バー5b,5cに送りバー4b,4cを接続する際に中性極の主幹バー5aが電圧極の主幹バー5b,5cの接続部53b,53cの前面側に重なって位置して邪魔になったりすることを防止することができる。
【0031】
また、主幹ブレーカ1は、ハンドル13の一端部が器体10に枢着されて回動自在であり、図1(a)における上下方向が操作方向となっており、ハンドル13の操作方向の一方側に各入力端子11a〜11cが設けられるとともに他方側に各出力端子12a〜12cが設けられ、主幹バー5a〜5cは、主幹ブレーカ1のハンドル13の操作方向に沿って延長されているので、上述のように主幹ブレーカ1のハンドル13の操作方向を縦方向として主幹ブレーカ1を配設すれば、分岐ブレーカ2,3を縦方向に並設することができ、縦型の分電盤とすることができる。なお、図1(a)および図3(a)に示した例では分岐ブレーカ2の数が3つになっているが、分岐ブレーカ2の数は特に限定するものではなく、また、右側の分岐ブレーカ3の代わりに分岐ブレーカ2を配設してもよいことは勿論である。また、分岐ブレーカ2は、ハンドル23の一端部が器体20に枢着されて回動自在であり、図1(a)における左右方向が操作方向となっている。
【0032】
(実施形態2)
本実施形態の分電盤の基本構成は実施形態1と略同じであって、図5および図6に示すように、主幹バー5a〜5cが、上記箱本体の背板に平行な面内で主幹ブレーカ1のハンドル13の操作方向である上下方向に対して直交する方向に延長されており、主幹バー5a〜5cの延長方向が左右方向となるようにして壁面などの施工面に設置される点などが相違する。したがって、本実施形態の分電盤では、主幹ブレーカ1および各分岐ブレーカ2が、いずれもハンドル13,23が前面側になるように配置され、かつハンドル13,23の開閉操作時の移動方向が上下方向となるように配置されている。また、分岐ブレーカ3はハンドルキャップ35が前面側となるように配置され、かつハンドルキャップ35の開閉操作時の移動方向が上下方向となるように配置されている。ここに、上下各段の分岐ブレーカ3,2ではハンドルの開操作位置と閉操作位置との上下の位置関係が逆になるように配置してある。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0033】
ところで、本実施形態の分電盤では、図5および図6に示すように、主幹バー5a〜5cの形状を実施形態1とは変更してある。すなわち、本実施形態における主幹バー5a,5b,5cは接続部53a,53b,53cが主幹ブレーカ1のハンドル13の操作方向である上下方向において中央極の出力端子12aとともに一直線上に並ぶにように、主幹バー5a,5cの各一端部51a,51cと各段差部52a,52cとの間に上下方向において主幹バー5bから離れる向きに延設され更に主幹バー5bに平行な方向に延長された連結部51a,51cを介在させてある。ここに、連結部51aはく字状に形成され、連結部51cは逆く字状に形成されている。また、主幹バー5a,5bの段差部52a,52bは、主幹バー5a,5bの厚み方向に延長されている。
【0034】
しかして、本実施形態の分電盤も、実施形態1と同様、図5および図6に示したように主幹ブレーカ1の2つの電圧極の出力端子12b,12cのうちの一方の出力端子12bと2本の電圧極の主幹バー5b,5cのうちの一方の主幹バー5bとを一方の送りバー4bを介して電気的に接続し且つ他方の出力端子12cと他方の主幹バー5cとを他方の送りバー4cを介して電気的に接続した使用形態と、図7および図8に示したように主幹ブレーカ1の2つの電圧極の出力端子12b,12cのうちの上記一方の出力端子12bと2本の電圧極の主幹バー5b,5cのうちの上記他方の主幹バー5cとを上記他方の送りバー4cを介して電気的に接続し且つ上記他方の出力端子12cと上記一方の主幹バー5bとを上記一方の送りバー4bを介して電気的に接続した使用形態とを選択的に採用することが可能となるように構成されており、実施形態1と同様に、設置現場で主幹ブレーカ1の入力端子11b,11cに接続する幹線の接続順を変更することなしに2つの電圧極の主幹バー5b,5cの相を簡単に入れ替えることが可能となり、1つの建物内に複数の分電盤が配設された場合の負荷バランスを設置現場で合せ易くすることができる。
【0035】
また、本実施形態の分電盤では、主幹バー1が主幹ブレーカ1のハンドル13の操作方向に対して直交する方向に延長されているので、例えば図5(a)のように主幹ブレーカ1のハンドル13の操作方向を縦方向として主幹ブレーカ1を配設すれば、分岐ブレーカ2を横方向に横並びに並設することができ、横型の分電盤とすることができる。なお、図5(a)および図7(a)に示した例では分岐ブレーカ2の数が3つになっているが、分岐ブレーカ2の数は特に限定するものではなく、また、上側の分岐ブレーカ3の代わりに分岐ブレーカ2を配設してもよいことは勿論である。また、分岐ブレーカ2は、ハンドル23の一端部が器体20に枢着されて回動自在であり、図5(a)における上下方向が操作方向となっている。
【0036】
(実施形態3)
本実施形態の分電盤の基本構成は実施形態1と略同じであって、図9に示すように、主幹ブレーカ1の器体10の形状が実施形態1と異なり、主幹ブレーカ1の各出力端子12a,12b,12cが、器体10において各入力端子11a,11b,11cが並設された面と直交する端面(図9における右端面)に配設され、主幹バー5a,5b,5cが当該端面に直交する方向に延長されている点などが相違する。ここに、各出力端子12a,12b,12cは端子ねじ14,15,15それぞれが螺合するねじ孔を形成した端子片16,16,16を備えており、各端子片16が上記端面から突出している。また、本実施形態の分電盤では、主幹ブレーカ1および各分岐ブレーカ2が、いずれもハンドル13,23が前面側になるように配置され、かつハンドル13,23の開閉操作時の移動方向が上下方向となるように配置されている。また、分岐ブレーカ3はハンドルキャップ35が前面側となるように配置され、かつハンドルキャップ35の開閉操作時の移動方向が上下方向となるように配置されている。ここに、上下各段の分岐ブレーカ3,2ではハンドルの開操作位置と閉操作位置との上下の位置関係が逆になるように配置してある。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0037】
本実施形態における器体10は直方体状の部分の一面に連続一体に突部を設けた形状に形成されている。具体的には、図9に示すように、直方体状に形成された部分の上面の右端部から突部が突設された形状であって、直方体状の部分の上面に沿って3つの入力端子11a,11b,11cが中性極の入力端子11aを中央として等間隔で横並びに並設され、器体10の右側面の上部に3個の出力端子12a〜12cが中性極の出力端子12aを中央として等間隔で縦並びに並設されている。なお、入力端子11a,11b,11cと出力端子12a,12b,12cとは一対一に対応し、互いに対応する入力端子11a,11b,11cと出力端子12a,12b,12cとの間にはそれぞれ接点(図示せず)が挿入されている。
【0038】
しかして、本実施形態の分電盤も、実施形態1と同様、図9に示したように主幹ブレーカ1の2つの電圧極の出力端子12b,12cのうちの一方の出力端子12bと2本の電圧極の主幹バー5b,5cのうちの一方の主幹バー5bとを一方の送りバー4bを介して電気的に接続し且つ他方の出力端子12cと他方の主幹バー5cとを他方の送りバー4cを介して電気的に接続した使用形態と、図10に示したように主幹ブレーカ1の2つの電圧極の出力端子12b,12cのうちの上記一方の出力端子12bと2本の電圧極の主幹バー5b,5cのうちの上記他方の主幹バー5cとを上記他方の送りバー4cを介して電気的に接続し且つ上記他方の出力端子12cと上記一方の主幹バー5bとを上記一方の送りバー4bを介して電気的に接続した使用形態とを選択的に採用することが可能となるように構成されており、実施形態1と同様に、設置現場で主幹ブレーカ1の入力端子11b,11cに接続する幹線の接続順を変更することなしに2つの電圧極の主幹バー5b,5cの相を簡単に入れ替えることが可能となり、1つの建物内に複数の分電盤が配設された場合の負荷バランスを設置現場で合せ易くすることができる。
【0039】
また、本実施形態では、主幹ブレーカ1の各出力端子12a〜12cが、器体10において各入力端子11a〜11cが並設された面と直交する端面に配設され、主幹バー5a〜5cが上記端面に直交する方向に延長されているので、図9に示すように、主幹ブレーカ1において各出力端子12a〜12cが配設された上記端面に直交する方向を横方向として主幹ブレーカ1を配設すれば、分岐ブレーカ2を横方向に横並びに並設することができ、横型の分電盤とすることができる。また、本実施形態では、主幹ブレーカ1の縦方向には主幹バー5a〜5cが位置しないこととなるから、実施形態1,2に比べて縦方向の寸法を小さくでき、小型化が図れる。なお、図9および図10に示した例では分岐ブレーカ2の数が3つになっているが、分岐ブレーカ2の数は特に限定するものではなく、また、上側の分岐ブレーカ3の代わりに分岐ブレーカ2を配設してもよいことは勿論である。また、分岐ブレーカ2は、ハンドル23の一端部が器体20に枢着されて回動自在であり、図9における上下方向が操作方向となっている。
【0040】
【発明の効果】
請求項1の発明は、器体に中性極の入力端子および2つの電圧極の入力端子が設けられるとともに中性極の出力端子および2つの電圧極の出力端子が中性極の出力端子を中央として等間隔で並設され単相三線式配線路に挿入される主幹ブレーカと、主幹ブレーカの各出力端子それぞれに一端側が接続される3本の送りバーと、各送りバーそれぞれの他端側にそれぞれ接続される接続部を有する3本の主幹バーと、中性極となる主幹バーを含む2本の主幹バーに電気的に接続される分岐ブレーカとを備え、主幹ブレーカの2つの電圧極の出力端子が1つの平面上に器体の端面に沿って配置された分電盤において、それぞれ電圧極となる2つの主幹バーそれぞれの接続部を、主幹ブレーカの出力端子の並設方向において中性極の出力端子と同一位置であって主幹ブレーカの器体の前記端面からの距離が互いに異なる位置であり、且つ、各電圧極の出力端子と同一平面上に配設してなるものであり、主幹ブレーカの2つの電圧極(L1相、L2相)の出力端子それぞれに接続された送りバーを表裏逆として入れ替えれば、2つの出力端子それぞれに接続される主幹バーを入れ替えることができる(つまり、L1相の出力端子に電気的に接続されていた主幹バーがL2相の出力端子に電気的に接続されることになり、L2相の出力端子に電気的に接続されていた主幹バーがL1相の出力端子に電気的に接続されることになる)から、設置現場で2つの電圧極の主幹バーの相を簡単に入れ替えることができる。つまり、設置現場で主幹ブレーカの入力端子に接続する幹線の接続順を変更することなしに2つの電圧極の主幹バーの相を簡単に入れ替えることが可能となり、1つの建物内に複数の分電盤が配設された場合の負荷バランスを設置現場で合せ易くすることができるという効果があり、しかも、送りバーの代わりに電線を採用する場合に比べて組立作業の自動化が容易になるという効果がある。
【0041】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記中性極となる主幹バーの接続部を、前記並設方向において前記中性極の出力端子と同一位置であって前記各電圧極の主幹バーそれぞれの接続部よりも前記器体の前記端面からの距離が短い位置に配設してあるので、前記中性極の主幹バーに前記中性極の送りバーを接続する際に前記電圧極の主幹バーが前記中性極の主幹バーの接続部に重なって邪魔になったり、前記電圧極の主幹バーに前記電圧極の送りバーを接続する際に前記中性極の主幹バーが前記電圧極の主幹バーの接続部に重なって邪魔になったりするのを防止することができるという効果がある。
【0042】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記主幹ブレーカは、前記各入力端子と前記各出力端子との間にそれぞれ挿入された接点を開閉操作するハンドルの操作方向の一方側に前記各入力端子が設けられるとともに他方側に前記各出力端子が設けられ、前記各主幹バーは、前記主幹ブレーカのハンドルの操作方向に沿って延長されているので、前記主幹ブレーカのハンドルの操作方向を縦方向として前記主幹ブレーカを配設すれば、前記分岐ブレーカを縦方向に並設することができ、縦型の分電盤とすることができるという効果がある。
【0043】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記主幹ブレーカは、前記各入力端子と前記各出力端子との間にそれぞれ挿入された接点を開閉操作するハンドルの操作方向の一方側に前記各入力端子が設けられるとともに他方側に前記各出力端子が設けられ、前記各主幹バーは、前記主幹ブレーカのハンドルの操作方向に対して直交する方向に延長されているので、前記主幹ブレーカのハンドルの操作方向を縦方向として前記主幹ブレーカを配設すれば、前記分岐ブレーカを横方向に横並びに並設することができ、横型の分電盤とすることができるという効果がある。
【0044】
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記主幹ブレーカの前記各出力端子は、前記器体において前記各入力端子が並設された面と直交する前記端面に配設され、前記各主幹バーは、前記端面に直交する方向に延長されているので、前記主幹ブレーカにおいて前記各出力端子が配設された前記端面に直交する方向を横方向として前記主幹ブレーカを配設すれば、前記分岐ブレーカを横方向に横並びに並設することができ、横型の分電盤とすることができる。また、前記主幹ブレーカの縦方向には前記各主幹バーが位置しないこととなるから、縦方向の寸法を小さくでき、小型化が図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示し、(a)は要部正面図、(b)は要部側面図である。
【図2】同上の要部分解斜視図である。
【図3】同上の他の構成例を示し、(a)は要部正面図、(b)は要部側面図である。
【図4】同上の他の構成例における要部分解斜視図である。
【図5】実施形態2を示し、(a)は要部正面図、(b)は要部側面図である。
【図6】同上の要部分解斜視図である。
【図7】同上の他の構成例を示し、(a)は要部正面図、(b)は要部側面図である。
【図8】同上の他の構成例における要部分解斜視図である。
【図9】実施形態3を示し、(a)は要部正面図、(b)は要部側面図である。
【図10】同上の他の構成例を示し、(a)は要部正面図、(b)は要部側面図である。
【図11】従来例を示す要部正面図である。
【符号の説明】
1 主幹ブレーカ
2 分岐ブレーカ
3 分岐ブレーカ
4a,4b,4c 送りバー
5a,5b,5c 主幹バー
10 器体
11a,11b,11c 入力端子
12a,12b,12c 出力端子
13 ハンドル
14 端子ねじ
15 端子ねじ
16 端子片
43 接続ねじ
45 接続ねじ
52a,52b 段差部
53a,53b,53c 接続部

Claims (5)

  1. 器体に中性極の入力端子および2つの電圧極の入力端子が設けられるとともに中性極の出力端子および2つの電圧極の出力端子が中性極の出力端子を中央として等間隔で並設され単相三線式配線路に挿入される主幹ブレーカと、主幹ブレーカの各出力端子それぞれに一端側が接続される3本の送りバーと、各送りバーそれぞれの他端側にそれぞれ接続される接続部を有する3本の主幹バーと、中性極となる主幹バーを含む2本の主幹バーに電気的に接続される分岐ブレーカとを備え、主幹ブレーカの2つの電圧極の出力端子が1つの平面上に器体の端面に沿って配置された分電盤において、それぞれ電圧極となる2つの主幹バーそれぞれの接続部を、主幹ブレーカの出力端子の並設方向において中性極の出力端子と同一位置であって主幹ブレーカの器体の前記端面からの距離が互いに異なる位置であり、且つ、各電圧極の出力端子と同一平面上に配設してなることを特徴とする分電盤。
  2. 前記中性極となる主幹バーの接続部を、前記並設方向において前記中性極の出力端子と同一位置であって前記各電圧極の主幹バーそれぞれの接続部よりも前記器体の前記端面からの距離が短い位置に配設してなることを特徴とする請求項1記載の分電盤。
  3. 前記主幹ブレーカは、前記各入力端子と前記各出力端子との間にそれぞれ挿入された接点を開閉操作するハンドルの操作方向の一方側に前記各入力端子が設けられるとともに他方側に前記各出力端子が設けられ、前記各主幹バーは、前記主幹ブレーカのハンドルの操作方向に沿って延長されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の分電盤。
  4. 前記主幹ブレーカは、前記各入力端子と前記各出力端子との間にそれぞれ挿入された接点を開閉操作するハンドルの操作方向の一方側に前記各入力端子が設けられるとともに他方側に前記各出力端子が設けられ、前記各主幹バーは、前記主幹ブレーカのハンドルの操作方向に対して直交する方向に延長されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の分電盤。
  5. 前記主幹ブレーカの前記各出力端子は、前記器体において前記各入力端子が並設された面と直交する前記端面に配設され、前記各主幹バーは、前記端面に直交する方向に延長されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の分電盤。
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