JP3422239B2 - 分電盤 - Google Patents

分電盤

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JP3422239B2
JP3422239B2 JP35302397A JP35302397A JP3422239B2 JP 3422239 B2 JP3422239 B2 JP 3422239B2 JP 35302397 A JP35302397 A JP 35302397A JP 35302397 A JP35302397 A JP 35302397A JP 3422239 B2 JP3422239 B2 JP 3422239B2
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晃一 正田
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主幹開閉器に電気
的に接続された主幹バーに、該主幹バーの幅方向から複
数の分岐開閉器を接続した分電盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、実開平4−111202号公報に
示されるように、主幹開閉器の二次側に接続された3本
の主幹バーの幅方向両側で、分岐開閉器を主幹バーの延
出方向に複数個並設し、両側の二つの主幹バーのうちの
1本に分岐バーを介して向かい合う2つの分岐開閉器を
接続している。一方側の分岐開閉器に接続するときに
は、分岐バーが中央の主幹バーの裏面側を通過する形で
接続する。
【0003】主幹バーは、中性極を中心に幅方向に並設
されており、上述したように両側の電圧極を分岐開閉器
に接続するとともに、中性極を中性線開閉スイッチに接
続し、分岐開閉器及び中性線開閉スイッチを介して負荷
に電気供給する。主幹開閉器の容量が大きい場合には、
3本の主幹バーを幅方向に並設している関係上、各主幹
バー間の絶縁が図れるように、各主幹バーの厚みを厚く
して対応させることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した分電盤にあっ
ては、主幹開閉器の電流容量に応じて各主幹バーの厚み
を変える関係上、主幹開閉器の容量が大きくなって各主
幹バーの厚みが厚くなった場合、電圧極の主幹バーに接
続される分岐バーと中性極の主幹バーとの間隔が狭くな
って十分な絶縁間隔を取ることができないという問題が
ある。
【0005】また絶縁間隔を取るために各主幹バー間の
間隔を広くすれば、分電盤自体が大型化してしまうとい
う問題があった。本発明は上記問題点に鑑みて為された
もので、その目的とするところは、主幹開閉器の電流容
量が大きい場合でも十分な絶縁間隔を取りやすく、もっ
て小型化が図れる分電盤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、主幹開閉器と、この主幹開閉
器の二次側に電気的に接続されて盤内の底面から前方に
向かって厚み方向に並設した電圧極及び中性極の主幹バ
ーと、これらの主幹バーの幅方向から一次側が接続さ
れ、負荷に二次側を接続する複数の分岐開閉器とを備え
た分電盤において、前記主幹バーは、その幅方向を分電
盤の幅方向と一致させて配置され、主幹開閉器の電流容
量に応じて幅が可変設定されて成り、前記主幹バーの前
面には支点部材を並設し、前記分岐開閉器は、盤内の底
面に設けた係止片に係止する凹部と、前記主幹バーを差
し込み接続する受刃とを有しており、前記分岐開閉器を
取り外す際には前記支点部材に当接した状態で該当接箇
所を支点として回動させるもので、主幹バーの厚みが均
等となり、各極の主幹バー間の絶縁距離が確保し易く、
分電盤の小型化が図れる。さらに、主幹開閉器の容量に
応じて主幹バーの幅方向が可変するので、主幹バーに接
続される分岐開閉器の受刃の共通化が図れる。
【0007】求項の発明では、請求項1の発明にお
いて、前記主幹開閉器の二次側と主幹バーとを接続する
送りバーを主幹バーの裏面側に配設し、送りバーに主幹
バーとの接続を行う取り付けねじのねじ孔を形成したも
ので、主幹バーの厚みが薄くても送りバーを確実に接続
することができる。
【0008】請求項の発明では、請求項1または2
発明において、前記主幹バーは、幅方向両側から差し込
む第1及び第2の受台により保持されるもので、主幹バ
ーの幅方向の長さが可変しても保持することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態1を図面
を参照して説明する。 (実施形態1)図2,図3は本実施形態の分電盤7を示
しており、前面が開口するとともに前面に扉71が開閉
自在に取り付けられた筐体70内には金属製の取付ベー
ス2が筐体70の奥面より一定高さ位置となるように配
設され、この取付ベース2の前面部の上部の片側には回
路遮断器からなる主幹開閉器5が設置されて、該主幹開
閉器5に各一端が接続されたL字条に屈曲形成された例
えば銅製の平角導体からなる2本の電圧極バーである送
りバーL1’,L2’と中性極バーである送りバーL
0’を分電盤7の前面方向において間隔を開け且つ並行
に置いて接続され、各バーL1’,L2’,L0’の他
端が後述する導電バー支持台4において、筐体70の中
央部の中程より下方に向けて配設されている夫々に対応
する各主幹バーL1,L2,L0の上端部と接続されて
いる。
【0010】これら各主幹バーL1,L2,L0が配設
されている両側には後述すつ分岐開閉器1,1’が配設
され、各主幹バーL1,L2,L0に接続されている。
また取付ベース2の前面の片側の上、下部には中蓋6を
開閉自在に枢支する蝶番部50,50を設けてある。ま
た蝶番部50,50とは反対片側の取付ベース2の前面
には中蓋6を閉じた状態で固定するための固定ねじ51
を螺合するためのねじ部を有する支柱52,52を立て
てある。中蓋6には分岐開閉器1,1’や主幹開閉器5
のハンドル54を臨ませる窓53を開口している。
【0011】さて上記主幹バーL1,L2,L0は図1
及び図4乃至図9に示すように一定の厚みで、電流容量
に応じた幅の例えば銅製の平角導体からなり、上端を導
電バー支持台4にて支持され且つ下端両側を左右に配置
した受台3,3にて支持されることにより、筐体70の
開口を前側として前後方向に間隔を置いて前述のように
前から順に主幹バーL1、主幹バーL0、主幹バーL2
となるように設置されている。そして、筐体70内の左
右方向のほぼ中央に設置された上記主幹バーL1,L
0,L2の左右両側において、回路遮断器からなる各分
岐開閉器1は、左右両側の取付ベース2の前面部に直接
的に設置固定されるとともに主幹バーL1,L0,L2
に対して接続されている。
【0012】導電バー支持台4は、図1,図4に示すよ
うに側方からの送りバーL1’,L0’,L2’の端部
と、下方からの主幹バーL1,L0,L2の上端部との
対応するもの同士を重ねて取り付けねじ8により結合す
る部位を支持するためのもので、夫々の重結合部を分離
絶縁するための3つの隔離部41,40,42を前後方
向に3つ形成してある。これら隔離部41,40,42
は側断面が逆L字状の壁からなり、その縦壁で送りバー
L1’,L0’,L2’の端部の裏面を支え、縦壁の上
端から前方へ突出した横壁で、送りバーL1’,L
0’,L2’の端部の上面及び主幹バーL1,L0,L
2の上端面を当接するものであり、各縦壁の下端を連設
した支持台基部4aには各隔離部41,40,42内に
対応する主幹バーL1,L0,L2の上端部を挿入する
ための開口部61,60,62を設けてある。各隔離部
41,40,42の各縦壁の高さは、隔離部41,4
0,42の順番で順次高くなっており、これに合わせて
夫々に対応する主幹バーL1,L0,L2の長さも順次
長くしてある。
【0013】而して導電バー支持台4はその基部4aの
両側に沿って設け後方へ延設した脚片4bの後端に形成
した取付片4cを取付ベース2前面に載せて取付片4c
に形成せる切欠4dに挿通した取り付けねじ9により図
2に示すように取付ベース2に締め付け固定される。一
方受台3は主幹バーL1,L0,L2の下端部の左右両
側の取付ベース2にねじ固定されて配置されるもので、
合成樹脂製成形品からなり、各主幹バーL1,L0,L
2に対応して内側壁を蛇腹状に屈曲させて形成した嵌合
溝31,30,32に各主幹バーL1,L0,L2の下
端部の両側部を圧入して主幹バーL1,L0,L2の下
端部を支持固定するようになっている。
【0014】図4中3aは受台3を取付けベース2に固
定するための取り付けねじ13の挿通孔3bを形成した
取付片である。而して上記導電バー支持台4で送りバー
L1’,L0’,L2’の端部と、主幹バーL1,L
0,L2の上端を支持固定するに際しては、送りバーL
1’,L0’,L2’の端部を隔離部41,40,42
の側方開口から夫々の縦壁及び横壁に沿うようにして各
隔離部41,40,42に挿入する。この挿入方向の前
方には各隔離部41,40,42を構成する縦壁、横壁
に沿うように側壁410,400,420を一体に形成
しており、この側壁410,400,420に送りバー
L1’,L0’,L2’の端部が当たり位置決めされ
る。一方基部4aの開口61,60,62を介して下方
から各隔離部41,40,42に主幹バーL1,L0,
L2の上端部を挿入する。この場合これら上端部は横壁
に当たるまで挿入され且つ対応する送りバーL1’,L
0’,L2の前面に重ねられる。ここで横壁が主幹バー
L1,L0,L2の上端の位置決め手段となる。この挿
入した状態では、主幹バーL1,L0,L2の上端部に
形成した各ねじ挿通孔80が重ねた送りバーL1’,L
0’,L2’のねじ孔81に対向することになる。そし
て各ねじ挿通孔80が夫々の高さ位置の異なる隔離部4
1,40,42の前面開口から臨むことになり、これら
の前面開口側から夫々の取り付けねじ8をねじ挿通孔8
0を介してねじ孔81に螺合締結する。
【0015】ここで横壁の基端から先端に至る長さは送
りバーL1’,L0’,L2’の厚さ寸法と主幹バーL
1,L0,L2の厚さ寸法を足した寸法と略等しくなっ
ており、送りバーL1’,L0’,L2’に重ねた各主
幹バーL1,L0,L2の上端部の前面は図6に示すよ
うにそれぞれの隔離部41,40,42の前面開口面と
略面一となるとともに平行する主幹バーL1,L0,L
2は一定間隔の絶縁距離を確保することになる。
【0016】また各隔離部41,40,42の左右幅は
図7に示すように主幹バーL1,L0,L2の幅より広
く形成しており、そのため主幹バーL1,L0,L2を
図示するように側壁410,400,420側に寄せて
配置した状態では41,40,42の側面開口側縁と、
該側縁側の主幹バーL1,L0,L2の側端との間の距
離Xが十分に大きくなり、絶縁距離が確保できる。
【0017】主幹バーL1,L0,L2の下端部は両側
半分を、図5,図99に示すように両側に配置される受
台3,3の嵌合溝31,30,32に夫々挿入して受台
3に支持されることになる。尚分電盤7として上下方向
の寸法が長い大型のものが使用され、配設される主幹バ
ーL1,L0,L2に長尺ものが使用される場合には、
下端部を支持する受台3,3の他に主幹バーL1,L
0,2の中間部を両側から支持するために受台3、3を
使用する。この場合主幹バーL1,L0,L2は中間に
配置された受台3,3の嵌合溝31,30,32を図9
の破線で示すように上下方向に貫挿されることになる。
【0018】上記主幹バーL1,L0,L2の設置とと
もに、主幹バーL1の前方側に主幹バーL1と平行する
ように硬質の合成樹脂材から形成された支点部材10を
導電バー支持台4と、受台3、3との間に架橋配設す
る。この支点部材10は回路遮断器からなる分岐ブレー
カ1を取り外すときの支点となる部材であって、上端に
設けた横バー11を導電バー支持台4の基部4aの前端
部に形成し凹部4eに係止し、下端部に設けた幅広の横
片12の両側部を受台3,3に設けた溝33、33に挿
入して下端部を受台3,3間に配置されるようになって
おり、横片12の下端が溝33,33内に設けたストッ
パ34に衝合して位置決めされ、支点部材10の下端部
が受台3,3の上面に略面一となるとともに、図9に示
すように下端が受台3,3の下端と一致するように配置
される。
【0019】上述のように分電盤7に上下方向の寸法が
大きな大型のものが使用され、主幹バーL1,L0,L
2に長尺ものが使用される場合、受台3,3を主幹バー
L1,L0,L2の中間部を支持するために使用するこ
とになるが、この場合、下端部を支えるために配設され
た受台3,3と、中間部を支えるために配設された受台
3,3との間及び導電バー支持台4と中間部を支えるた
めに配設された受台3,3との間に夫々支点部材10が
配設されることになる。そのため受台3の下端部側には
下方に配設される支点部材10の上端部に設けた横バー
11を嵌める凹部35を図9に示すように設けてある。
【0020】さて上記のように取付ベース2の前面に受
台3,3と導電バー支持台4との間に配設した主幹バー
L1,L0,L2の両側には1極の回路遮断器からなる
分岐開閉器1或いは2極の回路遮断器からなる分岐開閉
器1’を配設して主幹バーL1,L0又はL2、L0を
接続したり或いはL1,L2を接続する。ここで本発明
分電盤7に使用する分岐開閉器1は次のような構造とな
っている。
【0021】分岐開閉器1は、図10に示すように本体
20と、この本体20の一方の側端側に装着されるカバ
ー21とからなるもので、各カバー21内は2つの隔壁
22,22によって前後3つの部屋に区画され、各部屋
に面する側壁に切り溝23を備えている。そして、分岐
開閉器1はカバー21内に配された2つの接続端子板2
4,25は、いずれも一端に受刃26,26を備えたも
ので、電圧極である主幹バーL1と中性極である主幹バ
ーL0に接続する分岐開閉器1の場合、カバー21の前
記3つの部屋のうちの前側(図10では上側)の部屋に
受刃26の部分を納めた接続端子板24は、他端の接続
固定部27を本体20の端子28に接続しており、中程
の部屋に受刃26の部分を納めた接続端子板25は、他
端の接続固定部29を本体20の端子30に接続してい
る。尚カバー21に設けられた孔21aは端子28,3
0のねじ締め付け工具の挿入孔である。
【0022】また電圧極である主幹バーL2と中性極の
主幹バーL0に接続する分岐開閉器1の場合、上記と同
様の接続端子板25と同様に受刃26を中程の部屋に納
めて接続固定部29を端子30に接続しており、また接
続端子板24は前記3つの部屋のうちの後方(図10で
は下側)の部屋に受刃26の部分を納めるとともに接続
固定部27を端子28に接続している。
【0023】さらにL1、L2の主幹バーに接続する2
00V用の分岐開閉器1の場合、接続端子板25の受刃
26を後方の部屋に納めるとともに接続固定部29を端
子12に接続しており、接続端子板24の一端の受刃2
6を前側の部屋に納めて接続固定部29を端子30に接
続している。このように構成された3つの分岐開閉器1
は、図2に示すように、前から電圧極の主幹バーL1、
中性極の主幹バーL0、そして電圧極の主幹バーL2の
順で前後に間隔をおいて設置された単相三線の電源ライ
ンに接続されるのであるが、これらの主幹バーL1,L
0,L2の側方から各カバー21の切り溝23に主幹バ
ーL1,L0,L2の片側半分を嵌め込めば、図10の
分岐開閉器1の場合、接続端子板30の受刃26は主幹
バーL0に、接続端子板31の受刃26は主幹バーL1
に接続される。
【0024】各分岐開閉器1の固定は1極型の場合には
図11に示すように取付ベース2に切り起こした略逆L
状の固定爪14と、く字状に折曲され、取付ベース2に
取り付けられた係止ばね15とを用いて行うようになっ
ており、図10において上記カバー21の下端面側に設
けられた凹部21bに臨む本体20の一端面、上記固定
爪14の先部を係止する凹部16を形成し、本体20の
他端面に係止ばね15の中程の突出部15aを係止する
凹部17を形成してある。
【0025】この分岐開閉器1を取付ベース2に取付け
る場合には、カバー21の側壁に前後方向へ列設された
3つの切り溝23に3本の主幹バーL1,L0,L2を
当て、主幹バーL1,L0,L2の長手方向に略直交す
る平面内で、分岐開閉器1のカバー21と反対側の端部
を取付ベース2に近づける方向へ回動すれば、先にカバ
ー21側の凹部16に固定爪14が係止し、次に上記回
動に伴って本体20の後端部で係止ばね15を押し拡
げ、最終的に係止ばね15が弾性復帰したときに本体2
0の凹部17に係止ばね15の突出部15aが係止され
て分岐開閉器1が取付ベース2に取付固定される。この
とき、カバー20の切り溝23内に配置されている受刃
26が主幹バーL1,L0,L2の幅方向から差込み接
続される。
【0026】一方、分岐開閉器1を取り外すには、係止
ばね15の自由端を指で押して係止ばね15を外側に撓
ませることによって凹部17との係合を外し、その状態
で図12に示すように本体20のカバー21と反対側の
端部を手前に引くようにする。このとき、カバー21の
側端に支点部材10が図12に示すように当接し、この
支点部材10に当接する部位を支点として本体20を回
動させれば、受刃26が主幹バーL1,L0,L3から
引き抜かれるとともに固定爪14と凹部16との係合も
外れて分岐開閉器1を取り外すことができる。
【0027】2極の分岐開閉器1’を取付け場合には、
図13に示すように略Z字状に折り曲げ形成した係止金
具15’を係止ばね15の代わりに用いる。この係止金
具15’は係止金具15’に設けた長孔19とこれに挿
通するねじ18により移動自在に取付ベース2に取付け
られている。分岐開閉器1’を取付ベース2に取付ける
場合には固定爪14を上述のように凹部16に係止する
とともに、係止金具15’の先端を分岐開閉器1’の本
体20’の端部に形成した凹部(図示せず)に係止して
ねじ18を取付ベース2に締め付けて分岐開閉器1’を
取付ベース2に固定する。取り外す場合にはねじ18を
緩めて係止金具15’を後退させて分岐開閉器1’の本
体20’の凹部から先端を外した後、1極の分岐開閉器
1の場合と同様に取り外す。
【0028】ところで、本発明分電盤では、主幹開閉器
5の電流容量を増やした場合には、送りバーL1’,L
0’,L2’及び主幹バーL1,L0,L2の断面積を
電流容量に対応して増やすために、厚みは小容量のもの
と同じであるが幅広のものを使用する。つまり厚みを増
やすと、各バー間の絶縁距離を同じとするためには、分
電盤7の筐体70の深さ方向の寸法を厚みに応じて大き
くする必要があり、そのため分電盤1の寸法が大きくな
るという問題がある。これに対して各バーの幅方向の多
少の寸法増加は、同じ分電盤7の筐体70の大きさでも
対処することができるので、分電盤7の変更を必要とし
ない利点がある。
【0029】図14は、電流容量の大きな主幹開閉器5
を用いる場合の送りバーL1’,L0’,L2、主幹バ
ーL1,L0,L2及び対応する導電バー支持台4を示
しており、この場合導電バー支持台4は各隔離部41,
40,42の上下方向及び左右方向の幅を送りバーL
1’,L0’,L2、主幹バーL1,L0,L2の幅増
加に対応させたものを使用する。また送りバーL1’,
L0’,L2、主幹バーL1,L0,L2の幅増加に伴
って両者を2箇所でねじ固定するようにしてある。
【0030】尚送りバーL1’,L0’,L2や主幹バ
ーL1,L0,L2の幅増加に伴って主幹開閉器5、分
岐開閉器1,1’の固定位置が変わることになるため、
固定位置に対応するように固定爪14の切り起こし位置
や係止ばね15(係止金具15’)の取付け位置を変え
た取付ベース2を用いる。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明は、主幹開閉器と、この
主幹開閉器の二次側に電気的に接続されて盤内の底面か
ら前方に向かって厚み方向に並設した電圧極及び中性極
の主幹バーと、これらの主幹バーの幅方向から一次側が
接続され、負荷に二次側を接続する複数の分岐開閉器と
を備えた分電盤において、前記主幹バーは、その幅方向
を分電盤の幅方向と一致させて配置され、主幹開閉器の
電流容量に応じて幅が可変設定されて成り、前記主幹バ
ーの前面には支点部材を並設し、前記分岐開閉器は、盤
内の底面に設けた係止片に係止する凹部と、前記主幹バ
ーを差し込み接続する受刃とを有しており、前記分岐開
閉器を取り外す際には前記支点部材に当接した状態で該
当接箇所を支点として回動させるので、電流容量が変わ
っても主幹バーの厚みは変わらず、そのため電流容量が
大きくなっても各極の主幹バー間の絶縁距離が確保し易
く、分電盤の小型化が図れるという効果がある。さら
に、主幹開閉器の容量に応じて主幹バーの幅方向が可変
するので、主幹バーに接続される分岐開閉器の受刃の共
通化が図れるという効果がある。
【0032】求項の発明は、請求項1の発明におい
て、前記主幹開閉器の二次側と主幹バーとを接続する送
りバーを主幹バーの裏面側に配設し、送りバーに主幹バ
ーとの接続を行う取り付けねじのねじ孔を形成したもの
で、主幹バーの厚みが薄くても送りバーを確実に接続す
ることができるという効果がある。
【0033】請求項の発明は、請求項1または2の発
明において、前記主幹バーは、幅方向両側から差し込む
第1及び第2の受台により保持されるもので、主幹バー
の幅方向の長さが可変しても保持することができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の要部の一部省略せる分解
斜視図である。
【図2】同上の扉、中蓋を外した筐体を示す正面図であ
る。
【図3】同上の横断面図である。
【図4】同上の主幹バーの支持構造の分解斜視図であ
る。
【図5】同上の主幹バーの支持構造を示す一部省略せる
側断面図である。
【図6】同上の導電バー支持台部位の一部省略せる側断
面図である。
【図7】同上の導電バー支持台部位の一部省略せる正面
図である。
【図8】同上の導電バー支持台部位の一部省略せる正面
図である。
【図9】同上の支持台部位の一部省略せる正面図であ
る。
【図10】同上に用いる分岐開閉器の一例の側面図であ
る。
【図11】同上に用いる分岐開閉器を取付ベースに取付
けた状態を示す一部省略破断せる斜視図である。
【図12】同上に用いる分岐開閉器を取付ベースから外
す場合の説明図である。
【図13】同上に用いる別の分岐開閉器を取付ベースに
取付けた状態を示す一部省略破断せる斜視図である。
【図14】本発明の別の実施形態の要部の一部省略せる
分解斜視図である。
【符号の説明】
L0〜L2 主幹バー L0’〜L2 送りバー 4 導電バー支持台 4a 支持台基部 4b 脚片 4c 取付片 4d 切欠 40〜42 隔離部 400、410、420 側壁 60〜62 開口部 8 取り付けねじ 81 ねじ孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−270226(JP,A) 実開 昭59−47203(JP,U) 米国特許3346777(US,A) 特許3362388(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02B 1/40 - 1/42 H01H 73/06,73/08,73/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主幹開閉器と、この主幹開閉器の二次側に
    電気的に接続されて盤内の底面から前方に向かって厚み
    方向に並設した電圧極及び中性極の主幹バーと、これら
    の主幹バーの幅方向から一次側が接続され、負荷に二次
    側を接続する複数の分岐開閉器とを備えた分電盤におい
    て、前記主幹バーは、その幅方向を分電盤の幅方向と一
    致させて配置され、主幹開閉器の電流容量に応じて幅が
    可変設定されて成り、前記主幹バーの前面には支点部材
    を並設し、前記分岐開閉器は、盤内の底面に設けた係止
    片に係止する凹部と、前記主幹バーを差し込み接続する
    受刃とを有しており、前記分岐開閉器を取り外す際には
    前記支点部材に当接した状態で該当接箇所を支点として
    回動させることを特徴とする分電盤。
  2. 【請求項2】前記主幹開閉器の二次側と主幹バーとを接
    続する送りバーを主幹バーの裏面側に配設し、送りバー
    に主幹バーとの接続を行う取り付けねじのねじ孔を形成
    したことを特徴とする請求項1記載の分電盤。
  3. 【請求項3】前記主幹バーは、幅方向両側から第1及び
    第2の受台により保持されることを特徴とする請求項1
    または2記載の分電盤。
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