JP2011233362A - キャップおよびキャップアレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】使用されていない端子部の電線挿入孔を覆うことにより端子部に塵埃が入ることを防止できるキャップおよびキャップアレイを提供する。
【解決手段】キャップ1は、負荷端子部43に装着された状態で、負荷端子部43の電線挿入孔44を覆う露出部11と、露出部11から突出し電線挿入孔44に挿入されることにより露出部11を器体41に保持させる挿入部12とを有している。露出部11は、電線挿入孔44の開口面より大きく設定されている第1の面13を有し、この第1の面13を器体41における電線挿入孔44の周辺に当接させるようにして電線挿入孔44を塞ぐ。キャップ1は全体が絶縁性を有する合成樹脂材料から形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気装置に用いられるキャップおよびキャップアレイに関するものである。
従来から、住宅などにおける電力の分配用に、主幹ブレーカと、主幹ブレーカに接続される複数個の分岐ブレーカとを備えた分電盤が用いられている。各分岐ブレーカは、それぞれ負荷接続用の負荷端子部を具備している。この分電盤は、各分岐ブレーカの負荷端子部に接続された負荷回路に対し、主幹ブレーカおよび分岐ブレーカを介して交流電源から電力を供給する。
一般的に、分電盤内に収納される分岐ブレーカの個数は負荷回路の数に応じて決められるが、将来の負荷回路の拡張に備え、分岐ブレーカは実際の負荷回路の数に比べて多めに収納されていることもある。この場合、一部の分岐ブレーカは負荷回路が拡張されるまでは使用されず、負荷回路も接続されないため、負荷端子部が長期間未使用の状態となる。また、全ての分岐ブレーカが使用される場合でも、分電盤の取り付け施工時などにおいては、負荷回路が接続されていないため負荷端子部は未使用の状態である。
ところで、分電盤における分岐ブレーカにおいては、器体の一部に電線挿入孔が開口し、電線挿入孔に挿入された電線と電気的に接続される構造の端子部(たとえば速結端子)を負荷端子部に用いることがある(たとえば特許文献1参照)。
特開2004−88899号公報(第0022段落)
しかし、分岐ブレーカにおいて、電線挿入孔から電線が挿入される構造の端子部を負荷端子部に用いると、上述したように負荷端子部が使用されていない状態で、電線挿入孔から端子部に塵埃などが入る可能性がある。同様の問題は、分岐ブレーカに限らず、電線挿入孔から電線が挿入される構造の端子部(たとえば速結端子)を有する電気装置全般において、使用されていない端子部があれば生じ得る。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、使用されていない端子部の電線挿入孔を覆うことにより端子部に塵埃が入ることを防止できるキャップおよびキャップアレイを提供することを目的とする。
本発明のキャップは、電線挿入孔が開口した器体を有しており前記電線挿入孔に挿入された電線と電気的に接続される構造の端子部を有する電気装置に用いられ、前記電線挿入孔を覆う露出部と、前記露出部から突出しており前記電線挿入孔内に挿入されることにより前記露出部を前記器体に保持させる挿入部とを有することを特徴とする。
このキャップにおいて、前記電線挿入孔は前記器体に複数個を1組として形成されており、前記露出部は、前記1組の前記電線挿入孔に跨る大きさに形成されており、前記挿入部は、前記1組の前記電線挿入孔と同数設けられ前記1組の前記電線挿入孔の各々に挿入されることが望ましい。
このキャップにおいて、前記露出部と前記挿入部との少なくとも一方は可撓性を有する材料からなり、前記複数個の前記挿入部のうち少なくとも2個の挿入部は、互いの間隔が先端部と基端部とで異なっており、前記電線挿入孔に挿入された状態で先端部を前記電線挿入孔の内周面に押し付けて前記電線挿入孔からの抜け止めとなることがより望ましい。
このキャップにおいて、少なくとも前記挿入部が絶縁材料から形成されていることがより望ましい。
このキャップにおいて、前記露出部は、前記挿入部の突出する方向に所定の長さを有するつまみ部を有し、前記つまみ部は、前記挿入部の突出する方向において前記挿入部から離れるほど太く形成されていることがより望ましい。
このキャップにおいて、前記露出部は、前記挿入部の突出する方向と交差する方向に貫通する貫通孔を有し、前記貫通孔は、手の指を引掛可能なように所定の大きさに形成されていることがより望ましい。
本発明のキャップアレイは、上記キャップを複数個備え、前記電気装置は1つの盤内に既定のピッチで一列に複数個並べて配置されるブレーカ装置であって、前記複数個の前記キャップは、前記電気装置と同じピッチで一列に並ぶように前記露出部間が連結片によって連結されており、前記連結片は、前記露出部に比べて薄肉に形成されており隣接する前記キャップ同士を分離可能とすることを特徴とする。
本発明は、使用されていない端子部の電線挿入孔を覆うことにより端子部に塵埃が入ることを防止できるという利点がある。
実施形態1のキャップの使用例を示す概略断面図である。 同上のキャップが用いられる分電盤を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 同上のキャップが用いられる分岐ブレーカを示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 同上のキャップの構成を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 同上のキャップの他の構成を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 実施形態2のキャップアレイの構成を示す平面図である。
以下の実施形態では、キャップが用いられる電気装置として、分電盤内に収納されている分岐ブレーカ(ブレーカ装置)を例示しており、ここではまず分電盤について簡単に説明する。
分電盤10は、図2に示すように主幹ブレーカ20と、それぞれ複数本の導電バー30を介して主幹ブレーカ20に接続される複数個の分岐ブレーカ40とを筐体50内に備えている。
ここでは、配電方式は、単相交流電源を中性極Nの電路と電圧極L1,L2の2本の電路とを用いて供給する単相3線式であるものと仮定して説明する。つまり、導電バー30は中性極Nと電圧極L1,L2との3本からなる。なお、以下では、建物の壁に取り付けられる分電盤10を例示し、取付状態の一例を示す図2(a)の上下左右を上下左右として説明する。
筐体50は、前面開口の箱本体51と、箱本体51の前面側に結合される蓋体(図示せず)とで構成される。
主幹ブレーカ20は、交流電源(商用電源)の引込線が接続される1次側端子21と、導電バー30が接続される2次側端子22と、1次側端子21−2次側端子22間に挿入された接点(図示せず)とを有しており、導電バー30への給電をオンオフする。
各導電バー30は、左右方向に延長された金属板からなり、主幹ブレーカ20の2次側端子21に対してそれぞれ連結バー31を介して接続される。ここでは、各極性の導電バー30は前後方向(奥行き方向)に等間隔で並んでいる。
分岐ブレーカ40は、直方体状に形成された器体41を具備し、導電バー30の幅方向(上下方向)の両側において、導電バー30の長手方向に複数個ずつ(図2の例では8個ずつ)各一列に並べて配置される。ここで、分岐ブレーカ40は、導電バー30の幅方向の両側において、それぞれ器体41の幅方向(左右方向)に既定のピッチP1で複数個並ぶ。なお、各分岐ブレーカ40の外形寸法は、いわゆる分電盤協約寸法(分電盤10の内器の規格としてJIS規格に定められた寸法)に設定されている。
この分岐ブレーカ40は、いわゆるプラグイン式であって、導電バー30との対向部位に凹溝状の電源端子部42が形成されており、装着時に導電バー30が電源端子部42に挿入されることにより導電バー30との電気的接続が完了する。したがって、導電バー30の幅方向の両側に分岐ブレーカ40が装着された状態では、一対の分岐ブレーカ40に各導電バー30が挟み込まれることになる。
また、分岐ブレーカ40の器体41の長手方向(上下方向)における電源端子部42と反対側の端部には、図3に示すように、負荷回路を接続するための負荷端子部43が形成されている。
器体41の一部には電線挿入孔44が開口しており、負荷端子部43は、電線挿入孔44を通して器体41内に挿入された電線(図示せず)と電気的に接続される構造の端子部からなる。ここでは、負荷端子部43は、電線挿入孔44の奥に端子板(図示せず)と鎖錠ばね(図示せず)とを有し、電線挿入孔44から電線の先端部が挿入されるだけで電線との電気的接続および電線の機械的保持(抜け止め)を行ういわゆる速結端子である。
電線挿入孔44は、器体41の長手方向における電源端子部42と反対側の端面の一部を、前面側ほど器体41の長手方向の寸法が小さくなるように傾斜させた傾斜面に開口する。なお、器体41における電線挿入孔44近傍には、電線の機械的保持を解除するための解除ボタン45が設けられている。
電線挿入孔44は、器体41の幅方向(左右方向)に並ぶ2個を1組として形成されている。一対の電線挿入孔44の間には、両負荷端子部43間を仕切る仕切壁46が形成されている。
分岐ブレーカ40は電源端子部42と負荷端子部43との間に介在する接点(図示せず)を器体41内に具備しており、負荷回路への給電をオンオフする。なお、器体41の前面には、接点を操作するためのハンドル47が設けられている。
(実施形態1)
本実施形態のキャップは、上述した分岐ブレーカ40において使用されていない負荷端子部43に装着されて用いられる。
キャップ1は、図4に示すように、電線挿入孔44を覆う露出部11と、露出部11から突出する形の挿入部12とを有している。
露出部11は、電線挿入孔44の開口面より大きく設定されている第1の面13を有し、この第1の面13を分岐ブレーカ40の器体41における電線挿入孔44の周辺に当接させるようにして電線挿入孔44を塞ぐ。
挿入部12は、第1の面13のうち電線挿入孔44に対応する部位から突出し、先端側ほど外径が小さくなる略円柱状に形成されている。挿入部12の外径(最大外径)は電線挿入孔44の内径以下に設定されており、挿入部12はキャップ1の装着時には電線挿入孔44に挿入されることにより露出部11を器体41に保持させる。
また、本実施形態では、キャップ1は全体が絶縁性を有する合成樹脂材料から形成されている。ただし、キャップ1は、少なくとも挿入部12が絶縁材料から形成されていればよく、たとえば露出部11の一部に導電材料が用いられていてもよい。
ところで、本実施形態では、分岐ブレーカ40の器体41には上述のように2個1組の電線挿入孔44が形成されており、露出部11は第1の面13が1組(2個)の電線挿入孔44に跨る大きさに形成されている。さらに、挿入部12は、1組(2個)の電線挿入孔44と同数となるように、第1の面13における各電線挿入孔44に対応する各部位に設けられ、キャップ1の装着時には1組の電線挿入孔44の各々に挿入される。これにより、器体31に形成されている2個の電線挿入孔44は、1つのキャップ1にてまとめて覆われることになる。
ここにおいて、一対の電線挿入孔44の間には仕切壁46が形成されている。そこで、露出部11は、第1の面13のうち仕切壁46に対応する部位に切欠部14が形成され、切欠部14にて仕切壁46との干渉を避けている。また、キャップ1は、両挿入部12の間に切欠部14が形成されていることにより、切欠部14がない場合に比べて一対の挿入部12間の沿面距離を長くできるという利点もある。
さらにまた、露出部11は、挿入部12の突出する方向に沿って所定の長さを有するつまみ部15を有している。つまみ部15は、挿入部12の突出方向において、挿入部12から離れるほど太く形成されている。具体的には、つまみ部15は、2個の挿入部12の中心軸を含む平面に対して直交する厚み方向(図4(b)の上下方向)の寸法が、挿入部12から離れるほど大きくなるように、厚み方向の両面を傾斜が付けられたテーパ面16としている。なお、つまみ部15のうち挿入部12の突出方向における挿入部12と反対側の端部は、厚み方向の両側にフランジ17が突出した押圧部を形成している。
このように、露出部11がつまみ部15を有することにより、ユーザは、キャップ1を負荷端子部43に装着する際には、幅広に形成された押圧部を指で押すことにより、容易にキャップ1を装着可能となる。また、ユーザは、キャップ1を負荷端子部43から取り外す際には、つまみ部15を厚み方向の両側から指でつまんで引き抜くことができるので、容易にキャップ1を取り外すことが可能となる。
さらに、つまみ部15の厚み方向の各面(テーパ面16)には、それぞれ2個の挿入部12が並ぶ方向に沿ったリブ18が複数本形成されている。そのため、ユーザがつまみ部15をつまんでキャップ1を引き抜く際に、このリブ18が滑り止めとして機能し、リブ18がない場合に比べてキャップ1の取り外しが一層簡単になる。
次に、本実施形態のキャップ1の使用時の形態について図1を参照して説明する。
キャップ1は、一対の挿入部12がそれぞれ対応する1組の電線挿入孔44に挿入された状態で使用される。この状態で、露出部11は、第1の面13を各電線挿入孔44の周囲に当接させることにより、1組の電線挿入孔44の開口を覆う。
本実施形態では、挿入部12は、電線挿入孔44に挿入された状態で電線挿入孔44の奥にある端子板や鎖錠ばねに接触しないように、長さ寸法(第1の面13からの突出寸法)が設定されている。そのため、キャップ1は、速結端子の抜け止め機構(端子板および鎖錠ばね)によっては電線挿入孔44からの抜け止めが為されない。
そこで、本実施形態のキャップ1は、以下に説明する構成により電線挿入孔44から抜け止めされる。
すなわち、一対の挿入部12の間隔が先端側ほど狭まるように、各挿入部12は中心軸が第1の面13に対して斜めに傾いている。ここで、両挿入部12の先端部間の距離は、一対の電線挿入孔44間の距離よりも短く設定されている。そのため、キャップ1は、両挿入部12の先端部間の距離を広げるように、両挿入部12を撓ませながら負荷端子部43に装着される。
これにより、キャップ1が負荷端子部43に装着された状態では、図1に示すように両挿入部12は、先端部を電線挿入孔44の内周面に押し付け、電線挿入孔44からの抜け止めとして機能する。言い換えれば、両挿入部12は、器体41における両電線挿入孔44の間の部分を、互いの先端部間に挟み込むようにして、電線挿入孔44からの抜け止めを行う。
負荷端子部43に装着されたキャップ1は、挿入部12による抜け止めの力より大きな力で電線挿入孔44から引き抜かれることにより、負荷端子部43から取り外されることになる。
このように挿入部12を電線挿入孔44の内周面に押し付けることによって抜け止めが為される構成によれば、キャップ1は、速結端子の抜け止め機構を用いることなく電線挿入孔44から抜け止めされる。したがって、負荷端子部43に装着されたキャップ1は、分岐ブレーカ40の輸送時や取り付け施工時に振動等が加わったとしても、電線挿入孔44から抜け落ちてしまう可能性が低くなる。しかも、キャップ1の抜け止めには速結端子の抜け止め機構が使用されないので、負荷端子部43の使用前から速結端子の抜け止め機構が用いられて抜け止め機構に負担が掛かることを回避でき、また、キャップ1の取り外しも容易になるという利点がある。
さらに、たとえば一対の挿入部12の間隔が先端側ほど広くなる構成としても、両挿入部12は先端部を電線挿入孔44の内周面に押し付け、抜け止めとして機能することが可能である。さらにまた、上述したように両挿入部12が抜け止めとして機能するためには、キャップ1全体が可撓性を有する必要はなく、両挿入部12間を連結する露出部11と挿入部12との少なくとも一方が可撓性を有していればよい。
また、キャップ1の抜け止めのための構造は上述した構成に限らず、たとえば少なくとも1個の挿入部12の先端部にスリットを形成して二股とした構成でも、挿入部12は抜け止めとして機能することができる。つまり、挿入部12は先端部を閉じた状態で電線挿入孔44に挿入され、この先端部が電線挿入孔44内で開くことにより電線挿入孔44の内周面に押し付けられ、抜け止めとして機能する。
その他、キャップ1は、挿入部12がゴム材料等の弾性材料から形成され、挿入部12の外径(最大外径)が電線挿入孔44の内径より大きく設定された構造でも、挿入部12を電線挿入孔44に押し込むことにより抜け止めとして機能させることができる。
以上説明した構成のキャップ1を用いることにより、分岐ブレーカ40の負荷端子部43が使用されていない状態であれば、この負荷端子部43の電線挿入孔44をキャップ1にて覆うことができる。したがって、上記キャップ1を用いれば、使用されていない負荷端子部43の電線挿入孔44が開放されることにより、この電線挿入孔44から器体41内に塵埃が入り込むことを防止できるという利点がある。そのため、将来の負荷回路の拡張に備え分岐ブレーカ40が実際の負荷回路の数に比べて多めに収納されている場合や、あるいは分電盤10の取り付け施工時などにおいて、未使用の負荷端子部43に塵埃が入ることを防止できる。
しかも、1つのキャップ1が2個の電線挿入孔44をまとめて覆っているので、複数(2個)の負荷端子部43に対するキャップ1の着脱を一度に行うことができ、複数の負荷端子部43の各々に対してキャップ1が個別に着脱される場合に比べて作業性が向上する。
さらに、挿入部12は先端側ほど外径が小さく形成されているので、キャップ1は、装着される際に挿入部12の中心と電線挿入孔44の中心との間に多少のずれがあっても、第1の面13が器体41に接触するまで位置まで挿入部12を挿入することができる。
また、キャップ1は、少なくとも挿入部12が絶縁材料から形成されているので、たとえ挿入部12が負荷端子部43の充電部に接触したとしても、短絡等の不具合が生じないという利点がある。
ところで、本実施形態では、キャップ1の取り外しを容易にするための構造として、露出部11がテーパ面16に滑り止め用のリブ18が形成されたつまみ部15を有する構造を例示したが、この構造に限らない。すなわち、露出部11は、たとえば図5に示すように人の手の指が入る程度の大きさの貫通孔19が形成された構造であってもよい。貫通孔19は、2個の挿入部12の中心軸を含む平面に対して直交する方向(図5(b)の上下方向)に露出部11を貫通する。これにより、露出部11は貫通孔19を囲む枠状に形成され、ユーザは貫通孔19に手の指を引っ掛けることにより容易にキャップ1を引き抜くことができる。
なお、図5の例では、露出部11は、上述したつまみ部15と同様に、厚み方向(図5(b)の上下方向)の寸法が挿入部12から離れるほど大きくなるように、厚み方向の両面を傾斜が付けられたテーパ面としている。そのため、ユーザは、キャップ1を負荷端子部43に装着する際には、露出部11のうち幅広に形成された部分を指で押すことにより、容易にキャップ1を装着可能となる。
上記実施形態では、キャップ1が用いられる電気装置として分岐ブレーカ40を例示したが、この例に限らず、一部に電線挿入孔が開口した器体を有し電線挿入孔に挿入された電線と電気的に接続される構造の端子部(速結端子)を有する電気装置であればよい。すなわち、上述した構成のキャップ1は、分岐ブレーカ40だけでなく、たとえば分電盤10内に収納される端子台や、その他の電気装置など、種々の電気装置に用いることができる。
また、上記実施形態では、器体41に2個1組の電線挿入孔44が形成されている電気装置(分岐ブレーカ40)に合わせて、キャップ1は、2個の電線挿入孔44をまとめて覆うように構成されていたが、3個以上の電線挿入孔44をまとめて覆う構成でもよい。つまり、電気装置によっては、たとえば単相3線式に対応するために器体に3個以上の電線挿入孔が形成されていることがあり、この種の電気装置には、3個以上の電線挿入孔をまとめて覆う構成のキャップ1が用いられることがある。
(実施形態2)
本実施形態のキャップアレイ100は、図6に示すように実施形態1で説明した構成のキャップ1を複数個備え、これら複数個のキャップ1を連結片101にて連結し一体化することにより構成されている。本実施形態では、一例として4個のキャップ1を一体化してなるキャップアレイ100を例示するが、キャップアレイ100を構成するキャップ1の個数は4個に限定されない。
連結片101は、複数個のキャップ1が分岐ブレーカ40と同じピッチP1(図2(a)参照)で一列に並ぶように、隣接するキャップ1の露出部11間を連結する。キャップアレイ100を構成する複数個のキャップ1は、各々の一対の挿入部12が並ぶ方向に沿って並べられている。ここでは、連結片101は、露出部11のうち挿入部12の突出方向における挿入部12と反対側の端部(押圧部)同士を連結している。
上記構成のキャップアレイ100によれば、キャップ1が合成樹脂の成型品である場合、複数個のキャップ1を1つの金型で形成することができるため、キャップ1を1個ずつ個別に形成する場合に比べて製造コストを低く抑えることができる。しかも、複数個のキャップ1は、分岐ブレーカ40と同じピッチP1で並んでいるので、キャップアレイ100として一体化された状態で、図2(a)のように盤内に並べられた複数個の分岐ブレーカ40に装着可能となる。
また、連結片101は、各キャップ1の露出部11に比べて薄肉に形成されている。そのため、キャップアレイ100は、連結片101の部分でキャップ1を必要個数に応じて容易に分離することができる。つまり、図6に示すように4個のキャップ1が一体化されたキャップアレイ100の場合、1〜4個の間で任意に選択される個数のキャップ1を分離することができる。
なお、本実施形態のキャップアレイ100を構成するキャップ1の構成および機能については実施形態1と同様であるため、詳しい説明は省略する。
1 キャップ
11 露出部
12 挿入部
13 第1の面
15 つまみ部
19 貫通孔
40 分岐ブレーカ(電気装置)
41 器体
43 負荷端子部(端子部)
44 電線挿入孔
100 キャップアレイ
101 連結片

Claims (7)

  1. 電線挿入孔が開口した器体を有しており前記電線挿入孔に挿入された電線と電気的に接続される構造の端子部を有する電気装置に用いられ、前記電線挿入孔を覆う露出部と、前記露出部から突出しており前記電線挿入孔内に挿入されることにより前記露出部を前記器体に保持させる挿入部とを有することを特徴とするキャップ。
  2. 前記電線挿入孔は前記器体に複数個を1組として形成されており、前記露出部は、前記1組の前記電線挿入孔に跨る大きさに形成されており、前記挿入部は、前記1組の前記電線挿入孔と同数設けられ前記1組の前記電線挿入孔の各々に挿入されることを特徴とする請求項1記載のキャップ。
  3. 前記露出部と前記挿入部との少なくとも一方は可撓性を有する材料からなり、前記複数個の前記挿入部のうち少なくとも2個の挿入部は、互いの間隔が先端部と基端部とで異なっており、前記電線挿入孔に挿入された状態で先端部を前記電線挿入孔の内周面に押し付けて前記電線挿入孔からの抜け止めとなることを特徴とする請求項2記載のキャップ。
  4. 少なくとも前記挿入部が絶縁材料から形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のキャップ。
  5. 前記露出部は、前記挿入部の突出する方向に所定の長さを有するつまみ部を有し、前記つまみ部は、前記挿入部の突出する方向において前記挿入部から離れるほど太く形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のキャップ。
  6. 前記露出部は、前記挿入部の突出する方向と交差する方向に貫通する貫通孔を有し、前記貫通孔は、手の指を引掛可能なように所定の大きさに形成されていることを特徴とすることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のキャップ。
  7. 前記請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のキャップを複数個備え、前記電気装置は1つの盤内に既定のピッチで一列に複数個並べて配置されるブレーカ装置であって、前記複数個の前記キャップは、前記電気装置と同じピッチで一列に並ぶように前記露出部間が連結片によって連結されており、前記連結片は、前記露出部に比べて薄肉に形成されており隣接する前記キャップ同士を分離可能とすることを特徴とするキャップアレイ。
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