JPH10248120A - 分電盤 - Google Patents

分電盤

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JPH10248120A
JPH10248120A JP9046433A JP4643397A JPH10248120A JP H10248120 A JPH10248120 A JP H10248120A JP 9046433 A JP9046433 A JP 9046433A JP 4643397 A JP4643397 A JP 4643397A JP H10248120 A JPH10248120 A JP H10248120A
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晃一 正田
Akinori Uchimura
昭紀 内村
Tamotsu Mori
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分岐開閉器の容量が大きくなっても大型化を抑
えることができる分電盤を提供する。 【解決手段】導電バー20a…は、分岐開閉器1の接続
端子6を差込み接続する接続部21と、長手方向に沿っ
て接続部21よりも厚みが厚くなっている突条の中央部
22とから成る。分岐開閉器1の接続端子6が差込み接
続される接続部21における厚みが、それ以外の中央部
22の厚みよりも薄く形成されている。而して、接続端
子6が差込み接続される接続部21を基準として導電バ
ー全体の厚みが同一である場合に比較して、中央部22
が相対的に厚くなる分だけ導電バー20a…の抵抗が減
少し、分岐開閉器1の容量が大きくなった場合に導電バ
ー20a…の幅方向の寸法を長くしなくても発熱しにく
くなり、導電バー20a…全体の幅寸法を狭くして分電
盤A自体のコンパクト化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主幹開閉器に接続
された導電バーに接続端子が差込み接続される分岐開閉
器を備えた分電盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、主幹開閉器と、この主幹開閉器に
電気的に接続された複数の導電バーと、これらの導電バ
ーの長手方向と直交する幅方向の少なくとも一方側に並
設されて少なくとも1本の導電バーに差込み接続する受
刃状の接続端子を有する1乃至複数の分岐開閉器とを備
えた分電盤においては、導電バーの厚みが全体で同一で
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、分岐開閉器
の容量が大きくなると導電バーの幅方向の寸法が長くな
り、分電盤自体が大型化してしまうという問題があっ
た。本発明は上記問題点の解決を目的とするものであ
り、分岐開閉器の容量が大きくなっても大型化を抑える
ことができる分電盤を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、主幹開閉器と、この主幹開閉器
に電気的に接続された複数の導電バーと、これらの導電
バーの長手方向と直交する幅方向の少なくとも一方側に
並設されて少なくとも1本の導電バーに差込み接続する
受刃状の接続端子を有する1乃至複数の分岐開閉器とを
備えた分電盤において、導電バーが、分岐開閉器の接続
端子が差込み接続される幅方向の先端部分における厚み
がそれ以外の部分の厚みよりも薄く形成されて成ること
を特徴とし、接続端子が差込み接続される幅方向の先端
部分を基準として導電バー全体の厚みが同一である場合
に比較して、上記先端部分以外の部分が相対的に厚くな
る分だけ導電バーの抵抗が減少し、分岐開閉器の容量が
大きくなった場合に導電バーの幅方向の寸法を長くしな
くても発熱しにくくなり、導電バー全体の幅寸法を狭く
して分電盤自体のコンパクト化が図れる。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、導電バーの幅方向における先端部分に、先端に向け
て厚みが薄くなるようなテーパを形成して成ることを特
徴とし、テーパにガイドされることで導電バーに接続端
子を容易に差し込むことができ、接続が容易になる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図10を参照して本
発明の実施形態を説明する。図9に示すように、一面が
開口する箱形の分電盤ボックス50の中に左右一対の取
付フレーム51が配設され、両取付フレーム51の間に
複数枚(ここでは、2枚)の取付ベース52が上下方向
に並べて架設される。上側の取付ベース52には主幹開
閉器53が取着され、下側の取付ベース52には複数個
の分岐開閉器1が取着される。
【0007】主幹開閉器53は、器体内に3極の接点を
有するとともに3個の負荷側端子54が設けられた単相
3線用のものであって、負荷側端子54と、各分岐開閉
器1とは接続バー18及び帯板状の導電バー20a,2
0b,20cを介して接続される。導電バー20a,2
0bは電力線用になり、導電バー20cは中性線用にな
る。
【0008】3本の導電バー20a,20b,20c
は、下側の取付ベース52の手前側(分電盤ボックス5
0の開口面側)に中性線用の導電バー20cを間に挟む
ようにして、分電盤ボックス50の手前側から奥側(取
付ベース52側)に略平行に離間して配置される。また
各導電バー20a…の上端部には、一端が主幹開閉器5
3の負荷側端子54に接続された複数(3本)の接続バ
ー18の他端がねじ固定される。そして、複数の分岐開
閉器1は、3本の導電バー20a,20b,20cの幅
方向(図9における左右)両側に並設される。
【0009】一方分岐開閉器1は、図2に示すように両
端に各一対のねじ式の端子部3を有するとともに前面
(分電盤ボックス50の開口面側)に手動のハンドル4
を具備する開閉器本体2と、開閉器本体2の端子部3を
導電バー20a,20b,20cに電気的に接続するた
めの接続端子部5と、接続端子部5が収納されるととも
に導電バー20a,20b,20cを手前側から覆う保
護部9とを備えている。
【0010】接続端子部5は、略Ω形の受刃状をした一
対の接続端子6と、開閉器本体2の端子部3に接続され
る端子片7と、接続端子6と端子片7とを連結する連結
片8とが帯板状の導電部材で一体に折曲形成されるもの
で、接続端子6の開口部6aに導電バー20a…が幅方
向から差込み接続される(図1参照)。但し、図2〜図
7に示すように接続端子部5には4種類の異なる形状の
ものがあり、これら4種類の中から2種類の接続端子部
1 〜54 を組み合わせて100Vと200Vの異なる
電圧仕様の設定等ができる(詳細については後述す
る)。
【0011】保護部9は絶縁性を有する合成樹脂製であ
って、角筒状の主体10と、主体10の一端側に一体に
設けられる略平坦な表示部11とを備えている。主体1
0の長手方向の一方の側面には、隔壁141 ,142
より仕切られて手前側(表示部11側)から奥側に向け
て上中下の3段に並ぶバー収納凹所12が形成されてい
る。さらに各バー収納凹所12に連通する矩形の切溝1
3が、バー収納凹所12の開口面に隣合う主体10の両
側壁に設けてある。すなわち、後述するように導電バー
20a…に分岐開閉器1が取り付けられた状態では、図
1に示すように各導電バー20a,20b,20cがそ
れぞれ切溝13に貫通され、対応するバー収納凹所12
に隔離収納されることになる。なお、主体10における
各切溝13の導電バー20a…が挿入される側の先端部
分には、外側に拡開するテーパ13aがそれぞれ形成さ
れている。
【0012】また、主体10の長手方向の他方の側面
は、図3,図5,図7に示すように端子部3が設けられ
た開閉器本体2の側面と突き合わされて密着する形状に
形成されている。さらに表示部11の開閉器本体2側に
は一対の点検孔16,16が穿設されており、この点検
孔16,16を通して開閉器本体2の絶縁試験等を行う
ことができる。
【0013】一方、バー収納凹所12を仕切る隔壁14
1 ,142 のうち、上段(手前側)の隔壁141 の両端
には接続端子部51 ,54 の連結片8を通過させるため
の通過溝15が形成され、中段の隔壁142 の一端には
接続端子部51 ,52 の連結片8を通過させるための通
過溝15が形成されている。ところで、本実施形態にお
ける分岐開閉器1には、端子部3と導電バー20a〜2
0cとの接続関係に応じて、図2及び図3に示すように
一方の電力線用の導電バー20a(分電盤ボックス50
の手前側)と中性線用の導電バー20cとが接続端子部
1 ,53 を介して電源側の端子部3に接続された10
0V仕様のもの、図4及び図5に示すように他方の電力
線用の導電バー20b(分電盤ボックス50の奥側)と
中性線用の導電バー20cとが接続端子部52 ,53
介して電源側の端子部3に接続された100V仕様のも
の、図6及び図7に示すように2本の電力線用の導電バ
ー20a,20bが接続端子部52 ,54 を介して電源
側の端子部3に接続された200V仕様のもの、という
3種類のものがある。
【0014】本実施形態における導電バー20a,20
b,20cは、分岐開閉器1の接続端子6を差込み接続
する接続部21と、長手方向に沿って接続部21よりも
厚みが厚くなっている突条の中央部22とから成り、分
岐開閉器1の接続端子6が差込み接続される幅方向の先
端部分(接続部21)における厚みがそれ以外の部分
(中央部22)の厚みよりも薄く形成されている。而し
て、接続端子6が差込み接続される幅方向の先端部分
(接続部21)を基準として導電バー全体の厚みが同一
である場合に比較して、上記先端部分以外の部分(中央
部22)が相対的に厚くなる分だけ導電バー20a…の
抵抗が減少し、分岐開閉器1の容量が大きくなった場合
に導電バー20a…の幅方向の寸法を長くしなくても発
熱しにくくなり、導電バー20a…全体の幅寸法を狭く
して分電盤A自体のコンパクト化が図れるものである。
また接続部21には、先端に向けて厚みが薄くなるよう
なテーパ23が形成してあるので、テーパ23にガイド
されることで導電バー20a…に接続端子6を容易に差
し込むことができ、接続が容易になるという利点があ
る。
【0015】図1は分岐開閉器1が導電バー20a,2
0b,20cに接続された状態を示しており、導電バー
20a…の幅方向から保護部9の各切溝13に導電バー
20a…の接続部21を貫通させるように装着すれば、
各接続端子部51 …の接続端子6に導電バー20a…の
接続部21が差込み接続されるとともに、各バー収納凹
所12に導電バー20a,20c,20cの接続部21
が隔離収納される。而して、導電バー20a…の幅方向
両側の接続部21にそれぞれ分岐開閉器1が接続された
状態では、導電バー20a…の長手方向に隣合う分岐開
閉器1の保護部9同士の側面が当接するため、手前側
(分電盤ボックス50の開口面側)から各導電バー20
a,20b,20cが保護部9によって覆われることに
なる。なお、表示部11には分電盤ボックス50に配設
されたときに各分岐回路を判別するための分岐回路名が
記してある。
【0016】ところで、図10に示すように開閉器本体
2の長手方向の両端下部には引掛凹所17が設けてあ
る。各開閉器本体2の下にはそれぞれ取付部材30を配
置してあり、この取付部材30を介して開閉器本体2を
取付ベース52に取着するようになっている。取付部材
30の長手方向の両端には上記引掛凹所17に係止する
引掛爪31が設けてある。両端の引掛爪31のうち導電
バー20a…側の引掛爪31は変位可能な形状にした係
脱用引掛爪31aとなっており、他方の引掛爪31は略
剛体になっている。取付部材30の上には開閉器本体2
が配置され、両端の引掛爪31を開閉器本体2の引掛凹
所17に引掛係止することで取付部材30の上に開閉器
本体2が取り付けてある。このとき係脱用引掛爪31a
を用いて容易に開閉器本体2を着脱できる。取付ベース
52には取付部材30の長手方向に長い長孔(図示せ
ず)が穿孔してある。取付部材30には、上記長孔に係
止される係止爪(図示せず)を長孔に対応するように設
けてある。また取付ベース52には係止孔(図示せず)
を穿孔してあり、取付部材30の長手方向の端部には上
記係止孔に係止される略V字状の板ばね33を設けてあ
り、板ばね33の下方に尖った部分の先端部33aが係
止孔に係止するようになっている。また板ばね33には
操作片33bも設けてある。
【0017】そして開閉器本体2を取付部材30に取り
付けた状態で取付部材30と一緒に開閉器本体2が次の
ように装着される。取付部材30を取付ベース52の上
に配置して係止爪が長孔に挿入され、開閉器本体2と一
緒に取付部材30が導電バー20a…の方にスライドさ
せられる。開閉器本体2と取付部材30をスライドさせ
ると、接続端子6が導電バー20a…に差し込まれて電
気的に接続される。この状態で係止爪が長孔の周縁に係
止される。このとき板ばね33の先端部33aが係止孔
に係止して取付部材30が動かないように止められる。
このように開閉器本体2を取り付けたとき、係脱用引掛
爪31aが導電バー20a…側に位置するため、導電バ
ー20a…と接続端子6の係止にて係脱用引掛爪31a
と引掛凹所17との係止が外れにくくなり、開閉器本体
2が外れにくいように取り付けることができる。また板
ばね33の先端部33aの係止を外して上記と逆にスラ
イドさせるとことで開閉器本体2と一緒に取付部材30
を取り外すことができる。
【0018】上述のようにして分岐開閉器1が取付ベー
ス52に取り付けられることにより、図9に示すように
導電バー20a…の幅方向両側に多数の分岐開閉器1が
並設された分電盤Aが構成される。同図から明らかなよ
うに導電バー20a,20b,20cは、分岐開閉器1
の接続端子部5並びに開閉器本体2の端子部3とともに
保護部9によって手前側(分電盤ボックス50の開口面
側)から覆われることとなって、見栄えがよくなる。な
お、導電バー20a…の幅方向に対向する分岐開閉器1
の保護部9同士の間には導電バー20a…の中央部22
の幅寸法の隙間が生じるが、この隙間は人の指先が挿入
できない程度の隙間であるから、人が誤って導電バー2
0a…に触れるというような事故が防止できる。
【0019】図10に示すように、分電盤ボックス50
内には一側端側で開閉自在に枢支された蓋体58が設け
てある。この蓋体58には主幹開閉器53のハンドル5
3aを突出させる窓孔(図示せず)と、全ての分岐開閉
器1のハンドル4並びに表示部11を露出させる窓孔
(図示せず)とが形成してある。而して、蓋体58を閉
じた状態で主幹開閉器53のハンドル53a並びに各分
岐開閉器1のハンドル4が操作可能であるとともに、従
来のように蓋体58の表面に分岐回路名を記載しなくて
も、蓋体58の窓孔から露出する表示部11によって各
分岐開閉器1の分岐回路名を判別することができる。蓋
体58の自由端側には上下一対のロック機構部59が設
けてあって、蓋体58を閉じた状態に保持できるように
なっている。さらに分電盤ボックス50には、開口面を
開閉自在に閉塞する扉60が一側端側で枢支されてい
る。
【0020】
【発明の効果】請求項1の発明は、主幹開閉器と、この
主幹開閉器に電気的に接続された複数の導電バーと、こ
れらの導電バーの長手方向と直交する幅方向の少なくと
も一方側に並設されて少なくとも1本の導電バーに差込
み接続する受刃状の接続端子を有する1乃至複数の分岐
開閉器とを備えた分電盤において、導電バーが、分岐開
閉器の接続端子が差込み接続される幅方向の先端部分に
おける厚みがそれ以外の部分の厚みよりも薄く形成され
て成るので、接続端子が差込み接続される幅方向の先端
部分を基準として導電バー全体の厚みが同一である場合
に比較して、上記先端部分以外の部分が相対的に厚くな
る分だけ導電バーの抵抗が減少し、分岐開閉器の容量が
大きくなった場合に導電バーの幅方向の寸法を長くしな
くても発熱しにくくなり、導電バー全体の幅寸法を狭く
して分電盤自体のコンパクト化が図れるという効果があ
る。
【0021】請求項2の発明は、導電バーの幅方向にお
ける先端部分に、先端に向けて厚みが薄くなるようなテ
ーパを形成して成るので、テーパにガイドされることで
導電バーに接続端子を容易に差し込むことができ、接続
が容易になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における分岐開閉器及び導電
バーを示す斜視図である。
【図2】同上における分岐開閉器の分解斜視図である。
【図3】同上における分岐開閉器の側面図である。
【図4】同上における分岐開閉器の分解斜視図である。
【図5】同上における分岐開閉器の側面図である。
【図6】同上における分岐開閉器の分解斜視図である。
【図7】同上における分岐開閉器の側面図である。
【図8】同上における分岐開閉器の斜視図である。
【図9】同上における分電盤を示す正面図である。
【図10】同上における分電盤を示し、蓋体及び扉を閉
じた状態の断面図である。
【符号の説明】
1 分岐開閉器 2 開閉器本体 6 接続端子 20a,20b,20c 導電バー 21 接続部 22 中央部 23 テーパ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主幹開閉器と、この主幹開閉器に電気的
    に接続された複数の導電バーと、これらの導電バーの長
    手方向と直交する幅方向の少なくとも一方側に並設され
    て少なくとも1本の導電バーに差込み接続する受刃状の
    接続端子を有する1乃至複数の分岐開閉器とを備えた分
    電盤において、導電バーは、分岐開閉器の接続端子が差
    込み接続される幅方向の先端部分における厚みがそれ以
    外の部分の厚みよりも薄く形成されて成ることを特徴と
    する分電盤。
  2. 【請求項2】 導電バーの幅方向における先端部分に、
    先端に向けて厚みが薄くなるようなテーパを形成して成
    ることを特徴とする請求項1記載の分電盤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004088899A (ja) * 2002-08-27 2004-03-18 Matsushita Electric Works Ltd 分電盤
JP2007282361A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Kawamura Electric Inc 主幹ブレーカと分岐ブレーカとの接続構造
JP2009290945A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Panasonic Electric Works Denro Co Ltd 分電盤

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