JP2012135115A - 分電盤 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流制限器と主幹ブレーカとの配線が容易で小型化が可能な分電盤を提供する。
【解決手段】分電盤1は、ボディ10a及びカバー10bにより構成される盤本体10を備え、その内部に電流制限器30、主幹ブレーカ31、及び、複数の分岐ブレーカ32が収納されている。電流制限器30及び主幹ブレーカ31は、各々の一次側が盤本体10の上方側となるように配置されている。主幹ブレーカ31は、端子台70が搭載された主幹用取付板50に取り付けられ、主幹ブレーカ31側には接続端子台80が設けられている。接続端子台80には、他端側が主幹ブレーカ31の一次側端子35と電気的に接続された端部81aが設けられている。この端部81aには、電流制限器30の二次側と電気的に接続された電力線L1が接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、主幹ブレーカ及び電流制限器を搭載する分電盤に関するものである。
従来、分電盤には、主幹ブレーカ及び分岐ブレーカとともに、主幹ブレーカの前段に接続され入力電流を契約アンペア値以下に制限する電流制限器を収納したものがある(例えば、特許文献1を参照)。
図6は、この種の分電盤を示す概略図であり、図6に示すように、分電盤100内に電流制限器30、主幹ブレーカ31、及び、分岐ブレーカ32が収容されている。この分電盤100内において、電流制限器30と主幹ブレーカ31は並べて配置され、電流制限器30の二次側と主幹ブレーカ31の一次側との間は、電力線L1により電気的に接続されている。
ここで、電流制限器30及び主幹ブレーカ31は、何れも図6の上方側(分電盤100の上側)に一次側端子が配列されるように配置されている。このように配置することで、例えば、電流制限器30を用いない場合であっても、主幹ブレーカ31や分電盤100の設計を変更することなく、同じ主幹ブレーカ31及び分電盤100を利用することができる。
特開2001−157321号公報
しかしながら、図6に示すような分電盤では、電流制限器30の下側に設けられた電流制限器30の二次側の端子から、主幹ブレーカ31の上側に設けられた主幹ブレーカ31の一次側の端子まで電力線L1を配線する必要がある。そのため、分電盤100は、この電力線L1を配線する為のスペースが必要となり、分電盤100が大型化するとともに配線作業が困難であるという問題があった。
本発明は、上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、電流制限器と主幹ブレーカとの配線が容易で小型化が可能な分電盤を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願の分電盤は、電流制限器及び主幹ブレーカを収納する盤本体と、電流制限器の二次側端子と主幹ブレーカの一次側端子とを電気的に接続する導電部材とを備え、盤本体は、電流制限器及び主幹ブレーカの各々の一次側端子が、同じ側となるように電流制限器及び主幹ブレーカを収納し、導電部材は、電流制限器の二次側端子に接続された電力線の一端が接続され、電流制限器の二次側端子と同じ側に配置された電力線接続部を有することを特徴とする。
この分電盤としては、外部より盤本体内部に導入された外部電源からの引込線が接続される入力端子と、入力端子と電気的に接続されるとともに電流制限器の一次側端子に接続される出力端子と、主幹ブレーカの一次側端子と電気的に接続されるブレーカ接続端子とを具備する端子台を備えることが好ましい。
また、この分電盤の端子台は、入力端子及び出力端子と電気的に接続される予備用端子を設けてもよい。
この分電盤によれば、電流制限器と主幹ブレーカとの配線が容易で小型化が可能となる。
本願の実施の形態にかかる分電盤を示す分解斜視図である。 同分電盤のカバーを外した状態を示す概略正面図である。 同分電盤の主幹ブレーカの取付部位を示す概略斜視図である。 同分電盤の主幹ブレーカの取付部位を別の角度から視た概略斜視図である。 同分電盤の要部を示し、(a)は正面図、(b)は右側側面図、(c)は左側側面図、(d)は上面図である。 従来の分電盤を示す概略図である。
以下に本願の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明を行う。本実施の形態にかかる分電盤1は、図1に示すように、ボディ10a及びカバー10bにより構成される盤本体10を備え、その内部に電流制限器30、主幹ブレーカ31、及び、複数の分岐ブレーカ32が収納されている。なお、以下の説明においては、図2における上下左右を分電盤1の上下左右とし、図2の紙面に垂直な方向を分電盤1の前後方向として説明を行う。
盤本体10は、合成樹脂成形品からなり、前面が開口した箱状のボディ10aと、後面が開口した箱状のカバー10bを備え、カバー10bがボディ10aの前面側に取り付けられている。このカバー10bは、盤本体10内に収納される主幹ブレーカ31や分岐ブレーカ32などの一部を露出させる窓孔21、22を前面に備えている。
ボディ10aは、矩形枠状に形成された底板11と、底板11の外周縁の全周から前方に向かって突出する周壁12とが一体に形成されている。この底板11の中央には矩形状に形成された電線挿通用の窓孔13が開口しており、後述する支持バー23a、23bが取り付けられている。
底板11には、窓孔13を挟んで左右両側に支持台14a、14bが1対ずつ設置されており、各支持台14a、14bの周囲には、底板11の前方に突出したガイド壁15a、15bがそれぞれ形成されている。また支持台14aの下方側には、底板11からの高さ寸法が支持台14aよりもやや高い寸法に設定された抜止ボス16が設けられている。さらにガイド壁15bの前方側の端面には、ガイド壁15bの下端部から受け片17が一体に形成されており、底板11と受け片17との間隔は、底板11と支持台14bとの間隔よりもやや広くなるように設定されている。
窓孔13の上下の周縁部には、複数個の通し孔19が左右方向に沿って所定の間隔で形成されており、窓孔13を挟んで上下に対向する一対の通し孔19、19を用いて、窓孔13の上下を物理的に連結する支持バー23a、23bが架設されている。この支持バー23a、23bは、両端部に設けたネジ孔29と通し孔19に固定ネジ(図示せず)を通し、この固定ネジをボディ10aの背面側に配置されたナット(図示せず)と螺合する。これにより、支持バー23a、23bはボディ10aにねじ止めされ、窓孔13を挟んで対向する底板11の上下間が支持バー23a、23bにより連結されている。
この支持バー23a、23bには、底板11に設けられた支持台14a、14bと同形状の支持台24a、24bが設けられている(図1及び図3を参照)。この支持台24a、24bと、支持台14a、14bは、それぞれ底板11からの前後方向高さ寸法が等しくなるように設定されている。また同様に、この支持台24a、24bの近傍には、ガイド壁15a、15b、抜止ボス16、及び、受け片17とそれぞれ同形状のガイド壁25a、25b、抜止ボス26、及び、受け片27が設けられている。
またボディ10aには、右側に配置された支持バー23bの支持台24a、24bと、窓孔13の右側縁部に設けられた支持台14a、14bの間に架台40が取り付けられている。この架台40は、分岐ブレーカ32を左右方向に20個ずつ上下2列に並べて配置することが可能な寸法に設定されており、本実施の形態では、左右方向に17個ずつ(計34個)の分岐ブレーカ32が左側から並べられている。なお、分岐ブレーカ32が配置されない領域にはスペーサ33が取り付けられ、カバー10bを取り付けた際に、カバー10bの窓孔21からスペーサ33の一部が露出し、ボディ10aの内部が見えないように設定されている。
またボディ10aは、後述する端子台70や主幹ブレーカ31などが前面に搭載され、支持バー23a及び支持バー23bの各々の支持台24a、24bに取り付けられた主幹用取付板50を備えている。この主幹用取付板50は、鉄板により上下方向を長手方向とする矩形板状に形成されており、主幹用取付板50の上下の幅寸法は、窓孔13の上下の幅寸法よりも狭い寸法に形成されている。
主幹用取付板50の上辺の縁部には、支持バー23a、23bの各々の支持台24aと連結する一対の連結片51a、51bが左右方向に突設されている(図3〜図5を参照)。また下方側には、支持バー23a、23bの各々の支持台24bと連結する一対の連結片52a、52bが左右方向に突設されている。各連結片51a、51b、52a、52bには、主幹用取付板50を支持バー23a、23bに取り付けるためのネジ相通孔53が設けられている。また、左側に突設した連結片51aには、このネジ相通孔53と連通し、ネジ相通孔53よりも大きな径に設定された位置決め用のだるま孔54が設けられている。
この主幹用取付板50を支持バー23a、23bに取り付ける際には、ガイド壁25a、25bを用いて、抜止ボス26がだるま孔54に挿通するように主幹用取付板50の位置決めを行う。その後、各ネジ相通孔53を用いて支持台24a、24bに主幹用取付板50をねじ止めする。このとき、下側の連結片52a、52bの一部が受け片27の後面側に重なるように配置することで、取付用のネジの一部が外れても受け片27で主幹用取付板50の荷重を受けることができる。
この主幹用取付板50に搭載される端子
台70は、図2に示すように、分電盤1の外部からの引込線(図示せず)が接続される入力端子71(71a〜71c)と、各入力端子71と電気的に接続された出力端子72(72a〜72c)を備える。この端子台70は、単相三線式の商用電源が接続される端子台であり、中央の入力端子71bには中性線が接続され、他の入力端子71a、71cにはそれぞれ外線が接続される。入力端子71と出力端子72との間には、入力端子71及び出力端子72に接続される電線が干渉しないように物理的な段差が設けられており、入力端子71a、71b、71cの各々の間には、前方側に突出した仕切板73が設けられている。各出力端子72に電力線L1を接続するためのネジ孔は、左右方向に長い長孔に形成されており、各入力端子71に電力線が接続されている状態であっても、この電力線と重ならない位置で各出力端子72に電力線L1を接続することができる。これにより、各出力端子72に電力線を配線する際の作業効率や視認性を向上している。
各々の出力端子72(72a〜72c)には、図2に示すように、後述する電流制限器30の一次側に接続された電力線L1が接続され、引込線を介して入力された商用電力が電流制限器30に供給される。また、出力端子72のうち、一方の外線が接続される出力端子72aと中性線が接続される出力端子72bは、それぞれ主幹ブレーカ31の左側まで延出され、それぞれ予備用接続端子74a、74bを一体に形成している(図3を参照)。この予備用接続端子74a、74bには、二次側に例えば電気温水器などの機器が接続されるブレーカ34の一次側に入力されており、これらの機器に電流制限器30を介さずに電力の供給を行うことができる。
また主幹用取付板50に搭載された主幹ブレーカ31は、その一次側端子35(35a〜35c)が端子台70側、すなわち、分電盤1の上方側となるように、端子台70の下方側に配置されている。中性極となる一次側端子35bと一方の電圧極となる一次側端子35aは、それぞれ主幹ブレーカ31の左側であって予備用端子74a、74bに接続されるブレーカ34の右側まで延出され、ブレーカ接続端子75a、75bを一体に形成している。このブレーカ接続端子75a、75bには、一次送りブレーカ36の一次側が接続されており、主幹ブレーカ31を介さずに電力の供給を行うことができる。
また主幹ブレーカ31の下方側には、接続端子台80が設けられている。この接続端子台80は、例えば樹脂成形品からなり、主幹用取付板50の背面側から主幹用取付板50の縁部に取り付けられている。接続端子台80は、主幹ブレーカ31の各一次側端子35と電気的にそれぞれ接続される3本の導電バー81をそれぞれ別個に通すためのスリット82が設けられている(図4を参照)。
導電バー81は、導電性の高い平板状の金属を略L字状に折り曲げ加工したものであり、その一端は主幹ブレーカ31の一次側端子35と電気的に接続されている。また導電バー81は、主幹用取付板50に設けられた窓孔53から主幹用取付板50の後方側を通し、他方の端部81aがスリット82から前面側に露出するように配置されている。この端部81aには、ネジ孔81bが設けられており、電流制限器30の二次側端子30bに一端が接続された電力線L2の他端が端部81aの前面側からねじ止めにより固定されている(図2を参照)。ここで隣り合う各々の端部81aは、前後方向に段差が設けられた状態で配置されており、電力線L2を電流制限器30側からボディ10aの下側の壁面と略平行に接続することが出来る。なお、各々の端部81aは、上下方向の位置が重ならないように配置してもよく、各端部81a間に絶縁を目的とした仕切りを設けるようにしてもよい。
またボディ10aには、支持バー23aの支持台24a、24bと、窓孔13の左側縁部に設けられた支持台14a、14bに、電流制限器30を搭載する為の台座60が取り付けられている。この台座60は、台座60の左右の側面から一対の係止突起61、61がそれぞれ突設されている。右側の係止突起61、61を支持バー23aの側面に設けられたスリット28に挿通させ、左側の係止突起61、61を窓孔13の左側縁部に設けられたネジ孔を用いて台座60をボディ10にねじ止めする。これにより台座60は、支持バー23a及びボディ10aに支持されボディ10aに固定されている。
電流制限器30は、この台座60の前面側に配置され、支持バー23aの支持台24a、24b及び、窓孔13の左側縁部に設けられた支持台14a、14bを用いて取り付けられる。この取付方法に関しては、主幹用取付板50を取り付ける方法と同じであるので、詳細な説明は省略する。
電流制限器30は、一次側端子30aが分電盤の上方側、二次側端子30bが分電盤の下方側となるように配置されており、一次側端子30aは端子台70の各入力端子71と電線L1を介して接続されている。また二次側端子30bは、各導電バー81の端部81aと電力線L2を介して接続されており、この電力線L2及び導電バー81を介して、主幹ブレーカ31の一次側と電気的に接続されている。これにより、引込線を介して入力される商用電源は、電流制限器30によりその電流値が制限され、電力線L2及び導電バー81を介して主幹ブレーカ31に入力され、主幹ブレーカ31から各分岐ブレーカ32に分岐される。
上述のように、電流制限器30の二次側端子30bに接続された電力線L2は、主幹ブレーカ31の一次側端子35まで取り回す必要が無く、主幹ブレーカ31の下方側に設けられた導電バー81の端部81a(導電材料の電力線接続部)まで配線すればよい。これにより電流制限器30と主幹ブレーカ31との配線が容易となり、分電盤1の小型化が可能となる。
また、主幹ブレーカ31の一次側端子35a、35bを延出させてブレーカ接続端子75a、75bを形成しているので、ブレーカ接続端子75a、75bに接続される分岐回路(例えば住宅情報盤)に主幹ブレーカ31を介さずに電力の供給ができる。
さらに出力端子72a、72bを延出させた予備用接続端子74a、74bを備えているので、予備用接続端子74a、74bに接続される分岐回路(例えば電気温水器などの機器)に電流制限器30を介さずに電力の供給を行うことができる。
1 分電盤
10 盤本体
10a ボディ
30 電流制限器
30a 一次側端子
30b 二次側端子
31 主幹ブレーカ
35(35a、35b、35c) 一次側端子
32 分岐ブレーカ
80 接続端子台
81 導電バー(導電材料)
81a 端部(電力線接続部)

Claims (3)

  1. 電流制限器及び主幹ブレーカを収納する盤本体と、前記電流制限器の二次側端子と前記主幹ブレーカの一次側端子とを電気的に接続する導電部材とを備え、
    前記盤本体は、電流制限器及び主幹ブレーカの各々の一次側端子が、同じ側となるように前記電流制限器及び前記主幹ブレーカを収納し、
    前記導電部材は、前記電流制限器の二次側端子に接続された電力線の一端が接続され、前記電流制限器の二次側端子と同じ側に配置された前記電力線接続部を有することを特徴とする分電盤。
  2. 外部より盤本体内部に導入された外部電源からの引込線が接続される入力端子と、前記入力端子と電気的に接続されるとともに前記電流制限器の一次側端子に接続される出力端子と、前記主幹ブレーカの一次側端子と電気的に接続されるブレーカ接続端子とを具備する端子台を備えることを特徴とする請求項1記載の分電盤。
  3. 前記端子台は、前記入力端子及び前記出力端子と電気的に接続される予備用端子を有することを特徴とする請求項2記載の分電盤。
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