JP2004074940A - トラクタの振動低減装置 - Google Patents

トラクタの振動低減装置 Download PDF

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Abstract

【課題】トラクタのキャビン前方にワイパ駆動用モータを、フロントガラスと一体に連結固定する構成においては、該フロントガラスの質量が該モータの質量の分だけ増加し、該フロントガラスの共振周波数が低下するため、エンジンと該フロントガラスとの共振現象が起こりやすく、キャビン内部にこもり音が発生する原因となっていた。
【解決手段】トラクタのキャビンのフロントガラス13、または該フロントガラス13を支持する横フレーム25にワイパ駆動用モータ23を固設して構成したトラクタのワイパにおいて、ワイパ駆動用モータ23とフロントガラス13との連結部33、及び該ワイパ駆動用モータ23と該ピラー25との連結部31の一方、あるいは両方に、弾性及び振動減衰性を有する防振部材26・32を介した。
【選択図】    図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャビンを有する走行車両に配設するワイパの取付技術に関する。特に、トラクタのキャビンにワイパを弾性体を介してキャビンに取り付けて、該弾性体の特性を調整してキャビンの振動を低減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車体上にキャビンを設け、該キャビン内部に運転席を配置したトラクタにおいては、キャビンのフロントガラスやリアガラスにワイパを配置し、該ワイパによって該ガラス表面に付着した雨水を除去するとともに、該ガラス表面の汚れがひどい場合や油膜等が発生したときには、ウォッシャによって洗浄液を吹きつけて洗浄可能とした構成が知られている。
該ワイパは該ガラス表面上の雨水や汚れを除去するワイパブレード、該ワイパブレードに駆動力を与えるワイパ駆動用モータ、及び該モータの駆動力を該ワイパブレードに伝達するワイパアームによって構成され、該ワイパ駆動用モータは前記ガラス、もしくは該ガラスの支持部材に固設されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一方、前記キャビンのフロントガラスの前方には、エンジンが配置されており、該エンジンと該フロントガラスとの位置が近く、また該フロントガラスを構成するガラス材の前後方向での振動における固有振動数がエンジンの回転数と近いために、該エンジンと該フロントガラスとが共振現象を起こし、該キャビン内部にこもり音を発生させるという問題があった。
そして、前述のワイパの取付構成は、前記ワイパ駆動用モータと該フロントガラスが一体的に固定されるため、該フロントガラスの質量が増加することとなる。そのため該フロントガラスの共振周波数が低下し、該フロントガラスとエンジンとの共振現象が起こりやすくなるので、キャビン内部にこもり音を発生させやすくなっていた。
そこで、本発明はワイパの取付部において、弾性体を介装して振動を減衰させようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
即ち、請求項1においては、トラクタのエンジンからキャビンに伝わる振動を低減するために、フロントガラスとワイパ駆動用モータとの間に防振材を配置する構成であって、該防振材を、ワイパ駆動用モータの駆動軸と該フロントガラスとの間、及び、該ワイパ駆動用モータの支持部材とキャビンフレームの間に配置し、少なくとも一方の防振材の伝達関数が、エンジンからフロントガラスに伝わる振動に対して、フロントガラスからワイパ駆動用モータに伝わる振動を逆位相とするように構成したものである。
【0006】
請求項2においては、前記防振材を、エンジン使用回転数域内で、キャビンの振動が最も大きくなる周波数域で、逆位相となるように構成したものである。
【0007】
請求項3においては、前記防振材の質量を変更することで伝達関数を変更して、共振周波数に合わせるようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明によるワイパを配設したトラクタの側面図、図2はバックミラー取付の構成を示す平面断面図、図3は第2実施例によるトラクタの側面図、図4は従来技術によるトラクタの側面図、図5は従来技術によるドアの構成を示す平面断面図、図6はドアの構成を示す平面断面図、図7は従来技術によるワイパ駆動用モータの支持部の構成を示す側面断面図、図8はワイパ駆動用モータの支持部の構成を示す側面断面図である。
【0009】
まず、本発明にかかるワイパを配設したトラクタ1の全体構成について、図1を用いて説明する。
エンジンフレーム2にフロントアクスルケースを介して前輪3・3が支承され、該エンジンフレーム2の後部にクラッチハウジングを介してミッションケースが配置され、該ミッションケースの両側にリアアクスルケースを介して後輪4・4が支承されている。該ミッションケースの後部には、トップリンク、ロワーリンク等からなる作業機装着装置を介して、作業機を装着できるようにしている。該ミッションケースの前下部に前輪駆動出力軸が前方に突出されて、ユニバーサルジョイント、伝動軸等を介して前輪2・2を駆動できるようにしている。
【0010】
前記エンジンフレーム2にはエンジン5が載置され、該エンジン5はボンネット6によって覆われている。該ボンネット6の後方に、操作パネル、操向ハンドル7、座席8等が配置され運転部を構成し、該運転部はキャビン9によって覆われている。該キャビン9は、キャビン支柱10・11をそれぞれエンジンフレーム2、ミッションケースより立設して、上部には上部フレームを横設している。そして、キャビン9の上面はルーフ12、前面はフロントガラス13、側面はドア40・40、後面はリアガラス14によって覆われている。
前記フロントガラス13の下部、リアガラス14の上部にはそれぞれワイパ装置20・20が配設され、ワイパブレード22が回動することによって該ガラス13・14表面の水滴を除去し、視界を確保することが可能であると共に、図示しないウォッシャから供給される洗浄液によって該ガラス13・14表面の汚れを除去することができるように構成される。
【0011】
前記ドア40は、ガラス材42の外周にゴム等の弾性部材41を覆うように嵌装して、開閉時のショックを和らげている。このように該ドア40を透明に構成することで、キャビン9内部の運転者がトラクタ1の車体側方や車体前後方向の視界を確保している。
そして、従来バックミラーは、キャビンを有するトラクタにおいては、図4に示すように、前キャビン支柱の上部から外側方にアームを突出して、該アームの先端にミラーを角度調節可能に取り付けていた。しかし、バックミラー43’をキャビン前方の上部に配設する構成では、オペレーターがステップに足をかけて乗るときに頭がバックミラーに当たることがあり、また、低い位置に配置すると乗降の邪魔になる。更に、バックミラーをキャビンの前上部の側部に配置していると、後輪の後部から後方しか視認することができず、トラクタの車体側端部が見えづらく、そのため、畦際や隣接畝の作業等においては、車体側端部や作業機の側端部の位置が正確に把握することができない場合があり、畦に接触したり、畝を崩したりする、などの問題があった。
【0012】
そこで本実施例においては、図1及び図2に示す如く、ハンドル7側方のドア40の前部外側にバックミラー43を配置している。つまり、ドア40のガラス材42に取付孔を開口し、該取付孔にゴム等の弾性部材44を介してバックミラーの基部43aのボルト46を挿入してナット等でガラス材に直接固定している。或いは、該ドア40のキャビン9内側の面にフレーム材45を配置固定し、該フレーム材45と取付孔に弾性部材44を介してバックミラーの基部43aのボルト46を挿入して、ナット等で締結固定することもできる。
このように構成することで、バックミラー43は振動や多少の衝撃でもガラスに衝撃を与えて割れるようなことがなく支持することができる。また、ガラスを通してバックミラー43を見て、後輪4の前側部まで視認して視界を充分に確保しつつ、オペレーターがキャビン9へ乗降するときにバックミラー43が妨げになることがない。
【0013】
また、前記フレーム材45はガラス材42の一部に設けても、図3に示す如く、フレーム材45bをドア40の前後にわたって形成してもよく、該フレーム材45bの両端をドア40の前後に固定する構成として、該フレーム材45bとガラス材42にバックミラー43を固定することも可能である。このように構成することで、フレーム材45bによるドア40の強度アップを図ることができる。
また、バックミラー43はガラス材42の外側に配置されるので、キャビン9内より角度調節ができないと不便であるため、キャビン9内側から角度調節ができるようにモータをフレーム材45への取付部に配置して、モータの駆動によりバックミラー取付部を回動して角度変更するように構成することもできる。また、ミラーからアームをキャビン9内部に突出して、該アームをキャビン内部で手動で直接角度を調節するように構成することもできる。
【0014】
次に、ドア40の開き角の制限のための構造について説明する。
従来、トラクタのキャビン側面に設けられるドアにおいて、ドアの後端部においてヒンジ等の連結部材により該ドアとキャビンを連結し、該ドアをトラクタに対し後方に回動して開くようにした構成が広く用いられている。このような構成においては、ドアを最大限開くと、該ドアが車体後部の部材と接触し損傷する可能性があり、これを防止するために、該ドアとキャビンとを連結する前記ヒンジ等に、該ドアの開き角を制限する構造を設ける構成がある。例えば、図5に示すような、ドアの開閉を補助し、ショックを和らげるガススプリング等からなる規制部材47’とは別に、ドア40’とキャビンフレーム11’とを回動自在に連結するヒンジ60の固定側に突起部60aを形成してストッパーとし、ドアを開いた際に該突起部60aと、回動側のヒンジに形成した端部60bが当接して、ヒンジ60がそれ以上回動できないように構成することで、ドア40’を一定角度以上開くことができないようにしていた。
しかし、このような構成においては、ドア40’の最大開き角を変更することができないので、後輪4の外側に平行に水田用補助輪48等を装着すると、ドア40’の開閉の際に該ドア40’と該補助輪48とが接触してしまう可能性があった。そのため、該補助輪48の装着などで、ドア40’の開き角をさらに制限する必要が生じた際には、ドア40’の開き角を制限するためのバンド等を後付けすることで該ドア40’の最大開き角を変更可能とした構成が用いられている。しかし、この構成においては、ドア40’の開閉の際に該バンドが該ドア40’とキャビンとの間に挟み込まれてしまい開閉の妨げとなる場合があり、また、該バンドが切れてしまうといった不具合が生じる恐れがあるという問題があった。
【0015】
そのため本実施例においては、図6に示す如く、伸縮可能なガススプリング等からなる緩衝作用と回動規制を行う規制部材47の一端をドア40に枢支し、詳しくは、ドア40の回動基部内側に設けたヒンジの回動側に枢支し、規制部材47の他端はキャビン9の機体側の固定部または機体に枢結される。この規制部材47の他端を枢結するために、キャビン9の固定部または機体に複数の連結部9a・9a・・・を設けている。つまり、該連結部9a・9a・・・はキャビン9の上部フレームまたは機体側のフェンダー上に前後方向に適宜間隔をあけて複数の取付孔(連結部)9a・9a・・・を開口し、該取付孔9aにボルトまたはピン等を介して規制部材の他端に枢結できるようにし、この取付位置を変更可能に構成している。
このように構成することで、ドア40の開き角は該規制部材47の最大伸長位置によって制限されるため、バンド等の後付けの部材を要さずに、一側の枢支位置の付け替えのみでドア40の最大開き角を変更することが可能となる。したがって、バンドが切れたり、該バンドがドアの開閉を妨げるといった問題を回避しつつ、水田用補助輪48等を装着する際に、容易にドア40の開き角を調節し、該ドア40が該補助輪48と接触しないようにすることが可能となるのである。
なお、キャビン9に設ける規制部材47の連結個所9aの個数及び位置は限定するものではなく、さらに角度規制位置を多く設定することもでき、フェンダーやキャビンの上部フレームだけでなく、機体本体から突出したステー等に取付孔を設けることもできる。こうして、トラクタ1に装着する補助輪48や格納時の壁との間隔等に合わせて、取付位置を任意に設定することが可能である。
【0016】
次に、フロントガラス13に用いるワイパ装置20の構成について説明する。
図1に示す如く、エンジン5を収納するボンネット6の後部周囲はキャビン9の前部で覆われ、シール等で密着して取り付けて水等が浸入しないようにしている。該キャビン9の前部はフロントガラス13により覆われ、該フロントガラス13の外側にワイパ装置20を配置して雨滴等の除去をできるようにしている。
該ワイパ装置20のワイパアーム21の先端はワイパブレード22を支持し、基部は図8に示す如く、ワイパ駆動用モータ23の駆動軸23aに連結され、該駆動軸23aは該フロントガラス13に開口された孔を貫通し、ブッシュ32を介してフロントガラス13に支持され、該駆動軸23aの先端に前記ワイパアーム21に固設されている。該ワイパ駆動用モータ23はキャビンフレームを構成する横フレーム25に連結部31を介して支持されている。該連結部31はキャビン9の内部側に配設される。
従来、キャビンのフロントガラスにワイパ駆動用モータを配設する構成のトラクタにおいて、該モータと該フロントガラスとを一体に連結固定していた。例えば図7に示すように、ワイパ駆動用モータ50は支持板50aに固設されている。一方、横フレーム52の前部にシール材51を介してフロントガラス13’が固定され、該横フレーム52上に支持板52aが固設されている。前記支持板50aと該支持板52aに、それぞれ孔を設け、ボルト53によって座金54とカラー55により位置が設定されて、横フレーム52にモータ50を固定する構成としている。
しかし、このような構成においては、該フロントガラス13’の質量が該モータ50の質量の分だけ増加し、該フロントガラス13’の共振周波数が低下することになる。そのため、エンジンの振動がキャビン9に伝達されると、該エンジンと該フロントガラス13’との共振現象が起こりやすく、キャビン内部にこもり音が発生する原因となっていた。
【0017】
そこで、本発明においてはワイパ駆動用モータ23の固定部で振動が低下するようにしている。
即ち、図8に示す如く、ワイパ駆動用モータ23は支持部材となる支持板23bに固設されている。一方、フロントガラス13は横フレーム25にシール材24を介して固定され、横フレーム25上に支持板25aを固設し、前記支持板23bと該支持板25aの間に連結部31を配置している。該連結部31は前記支持板23bと支持板25aにそれぞれ連結孔を開口し、該支持板25aに開口した連結孔に振動減衰性を有するゴム等の素材で構成した防振材26を嵌入固定し、該防振材26は円筒状に構成して、その中心位置にカラー27を挿入している。
そしてボルト28を、該支持板23b、座金29、該カラー27、該支持板25aの順に貫通し、該支持板25aから露出した該ボルト28の端部をナット30を締結することで、該モータ23と該横フレーム25とを連結し、連結部31を構成している。
また、ワイパ駆動用モータ23の回動軸23aをフロントガラス13に設けた孔から突出し、この孔と回動軸23aとの間に、振動減衰性を有するゴム等の素材で構成した防振材32を配置する。
【0018】
このように、キャビンフレームの横フレームとワイパ駆動用モータ23との間の連結部31・33に防振材26・32を介装することで、該モータ23がフロントガラス13と一体となって振動することがなくなる。そのため、該フロントガラス13の共振周波数の低下を防ぎ、エンジン5と該フロントガラス13の共振によるこもり音を発生しにくくすることが可能となるのである。
なお、該モータ23の連結部31・33のうち一方のみに防振材を用いる構成としても、こもり音の低減効果を得ることは可能である。また、防振材26・32に用いる素材は、振動減衰性を有するものであれば特に限定しない。
【0019】
そして更に、前記フロントガラス13から防振材26または防振材32を介してモータ23に伝わる振動波形が、エンジン5からフロントガラス13に伝わる振動波形に対して逆位相となるように、防振材26または防振材32の伝達関数を設定して、エンジンからの振動を低減するようにしている。つまり、エンジン5からフロントガラス13に伝わる振動波形はエンジン5の回転数によって異なるが、ある周波数において、キャビン9の固有振動数と共振してキャビン9内でこもり音となってオペレーターに対して違和感が生じていた。そこで、防振材26または防振材32の伝達関数がエンジン5からフロントガラス13に伝わる振動波形に対して逆位相となるように、質量や材質や形状を調整して変更することによって、該モータ23に伝わる振動が共振点において逆位相となるようにするのである。例えば、質量または形状を変更する場合には防振材26または32の一部を切り取ったり、弾性部材を接着したり、座金状に構成した弾性部材をボルトに外嵌付加したり、厚さを増減したり、一部を膨出して形成したりする。また、材質を変更する場合には、弾性係数の異なる防振材と付け替える。
【0020】
なお、キャビン9の固有振動数は各トラクタにおいて異なるものであり、また、エンジン5からフロントガラス13に伝わる伝達関数も異なることから、各トラクタ毎に共振する周波数を測定し、この共振周波数に対して逆位相となる防振材26または32を選択する必要がある。そして、エンジンの使用回転数域内において、このキャビン9において共振する最も大きくなる周波数域で逆位相の振動がモータ23に伝わるようにして、こもり音低減の効果をより大きくすることが可能となる。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0022】
即ち、請求項1に示す如く、トラクタのエンジンからキャビンに伝わる振動を低減するために、フロントガラスとワイパ駆動用モータとの間に防振材を配置する構成であって、該防振材を、ワイパ駆動用モータの駆動軸と該フロントガラスとの間、及び、該ワイパ駆動用モータの支持部材とキャビンフレームの間に配置し、少なくとも一方の防振材の伝達関数が、エンジンからフロントガラスに伝わる振動に対して、フロントガラスからワイパ駆動用モータに伝わる振動を逆位相とするように構成したので、該ワイパ駆動用モータが該フロントガラスと一体となって振動することがなくなる。そのため、該フロントガラスの共振周波数の低下を防ぎ、エンジンと該フロントガラスの共振によるこもり音を発生しにくくすることが可能となるのである。
【0023】
請求項2に示す如く、前記防振材を、エンジン使用回転数域内で、キャビンの振動が最も大きくなる周波数域で、逆位相となるように構成したので、該モータの振動によって該フロントガラスの振動を相殺し、エンジンと該フロントガラスの共振によるこもり音を低減させることが可能となる。
【0024】
請求項3に示す如く、前記防振材の質量を変更することで伝達関数を変更して、共振周波数に合わせるようにしたので、エンジンと該フロントガラスの共振によるこもり音の低減効果をより大きくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるワイパを配設したトラクタの側面図。
【図2】バックミラー取付の構成を示す平面断面図。
【図3】第2実施例によるトラクタの側面図。
【図4】従来技術によるトラクタの側面図。
【図5】従来技術によるドアの構成を示す平面断面図。
【図6】ドアの構成を示す平面断面図。
【図7】従来技術によるワイパ駆動用モータの支持部の構成を示す側面断面図。
【図8】ワイパ駆動用モータの支持部の構成を示す側面断面図。
【符号の説明】
13 フロントガラス
23 ワイパ駆動用モータ
25 横フレーム
26 防振部材
31 連結部
32 防振部材
33 連結部

Claims (3)

  1. トラクタのエンジンからキャビンに伝わる振動を低減するために、フロントガラスとワイパ駆動用モータとの間に防振材を配置する構成であって、該防振材を、ワイパ駆動用モータの駆動軸と該フロントガラスとの間、及び、該ワイパ駆動用モータの支持部材とキャビンフレームの間に配置し、少なくとも一方の防振材の伝達関数が、エンジンからフロントガラスに伝わる振動に対して、フロントガラスからワイパ駆動用モータに伝わる振動を逆位相とするように構成したことを特徴とするトラクタの振動低減装置。
  2. 前記防振材を、エンジン使用回転数域内で、キャビンの振動が最も大きくなる周波数域で、逆位相となるように構成したことを特徴とする請求項1記載のトラクタの振動低減装置。
  3. 前記防振材の質量を変更することで伝達関数を変更して、共振周波数に合わせるようにしたことを特徴とする請求項1記載のトラクタの振動低減装置。
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