JP2004074831A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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古海 洋
Hiroshi Ichimura
市村 博
Kazuhiko Inaba
稲葉 和彦
Koichi Kitazawa
北沢 浩一
Tomoaki Sugano
菅野 智明
Osamu Tsurumiya
鶴宮 修
Katsuyuki Miyashita
宮下 勝行
Fumihiro Morishita
森下 文寛
Takahiro Yaginuma
柳沼 隆宏
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Abstract

【課題】2個の電動モータを備えた電動パワーステアリング装置を、より小型化すること。
【解決手段】電動パワーステアリング装置10は、ステアリングハンドル21をステアリング軸22並びにラックアンドピニオン機構25を介してラック軸26に連結し、このラック軸に操舵車輪29,29を連結するとともに、ステアリング軸に動力を付加する第1電動モータ41、並びに、ラック軸に動力を付加する第2電動モータ51を設けたものである。
【効果】第1電動モータの取付け位置と第2電動モータの取付け位置とを分散させることができる。従って、第1・第2電動モータの配置の自由度が増す。第1・第2電動モータを、車両のスペースに合わせて比較的自由に配置できるので、電動パワーステアリング装置を、より小型にすることができる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電動パワーステアリング装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ステアリングハンドルの操舵力を軽減して快適な操舵感を与えるために、電動パワーステアリング装置が多用され、大型車両にも採用されるようになってきた。しかしながら、大型車両に電動パワーステアリング装置を採用した場合には、電動モータによる補助トルクが増大する。このため、大型の電動モータが必要になる。大型電動モータを車両の狭いスペースに配置するには限界がある。しかも、大容量のモータ駆動回路を用いる必要があるので、コストアップの要因となる。
【0003】
このような点を改良する技術として、1個の大型電動モータを2個の小型電動モータに変更した、電動パワーステアリング装置が開発されてきた。この種の電動パワーステアリング装置としては、例えば特開平5−155343号公報「電動式パワーステアリング装置」(以下、「従来の技術」と言う。)が知られている。以下、上記従来の技術の概要を説明する。
【0004】
図26は従来の電動パワーステアリング装置の概要図であり、特開平5−155343号公報の図1の要部を再掲する。なお、符号は振り直した。
【0005】
従来の電動パワーステアリング装置700は、ステアリングハンドル701の操舵トルクをステアリングギヤ702を介してラック軸703に伝達するとともに、操舵トルクセンサ704で検出した操舵トルクに応じてコントロール装置705が2個の補助モータ706,707を駆動制御し、2個の補助モータ706,707が操舵トルクに応じた補助トルクを発生し、これらの補助トルクをそれぞれステアリングギヤ708,709を介してラック軸703に伝達することで、ラック軸703によって左右の車輪711,711を操舵するというものである。712は車速センサである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両の狭いスペースに電動パワーステアリング装置700を配置するのであるから、電動パワーステアリング装置700をできるだけ小型することが求められる。小型化するには、2個の補助モータ706,707の配置を十分に検討する必要があり、更なる改良が求められている。
【0007】
そこで本発明の目的は、2個の電動モータを備えた電動パワーステアリング装置を、より小型化できる技術を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、ステアリングハンドルをステアリング軸並びにラックアンドピニオン機構を介してラック軸に連結し、このラック軸に操舵車輪を連結するとともに、ステアリング軸又はステアリング軸からラックアンドピニオン機構までの間に動力を付加する第1電動モータ、並びに、ラック軸に動力を付加する第2電動モータを設けた電動パワーステアリング装置である。
【0009】
第1電動モータの動力を、ステアリング軸又はステアリング軸からラックアンドピニオン機構までの間に付加するとともに、第2電動モータの動力を、ラック軸に付加するようにしたので、第1電動モータの取付け位置と第2電動モータの取付け位置とを分散させることができる。従って、第1・第2電動モータの配置の自由度が増す。第1・第2電動モータを、車両のスペースに合わせて比較的自由に配置できるので、第1・第2電動モータの配置スペースを容易に確保できるとともに、電動パワーステアリング装置を、より小型にすることができる。
【0010】
請求項2は、ステアリングハンドルをステアリング軸並びにラックアンドピニオン機構を介してラック軸に連結し、このラック軸に操舵車輪を連結するとともに、ラック軸の周囲に2個の電動モータを設け、これらの電動モータを伝動機構並びにボールねじを介してラック軸に連結した電動パワーステアリング装置である。
【0011】
ステアリングハンドルの操舵トルクを操舵車輪に伝えるラック軸の周囲に、2個の電動モータを設け、これらの電動モータを伝動機構並びに小型のボールねじを介してラック軸に連結したので、2個の電動モータを互いに接近させるとともにラック軸に隣接させて、比較的小型に配置することができる。従って、電動パワーステアリング装置を、より小型にすることができる。
【0012】
請求項3は、ステアリングハンドルをステアリング軸、ピニオン軸並びにラックアンドピニオン機構を介してラック軸に連結し、このラック軸に操舵車輪を連結するとともに、ピニオン軸にラックアンドピニオン機構のピニオンを備え、ピニオン軸に且つピニオンを挟んだ両側に2個の電動モータを個別に連結することで、これら2個の電動モータの動力をピニオン軸に付加するように構成したことを特徴とする電動パワーステアリング装置である。
【0013】
ステアリングハンドルの操舵トルクをラック軸に伝えるピニオン軸に、且つ、ピニオンを挟んだ両側に2個の電動モータを個別に連結することで、これら2個の電動モータの動力をピニオン軸に付加するように構成したことにより、2個の電動モータをピニオン軸に隣接させて比較的小型に配置することができる。従って、電動パワーステアリング装置を、より小型にすることができる。
【0014】
請求項4は、ステアリングハンドルをステアリング軸を介してラック軸に連結し、このラック軸に操舵車輪を連結するとともに、ラック軸にラックアンドピニオン機構を介してピニオン軸を連結し、このピニオン軸に動力を付加する第1電動モータ、並びに、ラック軸にボールねじを介して動力を付加する第2電動モータを設けた電動パワーステアリング装置である。
【0015】
ステアリングハンドルをステアリング軸を介して連結したラック軸に、さらにラックアンドピニオン機構を介してピニオン軸を連結し、このピニオン軸に動力を付加する第1電動モータを設け、ラック軸に小型のボールねじを介して動力を付加する第2電動モータを設けたので、2個の電動モータをラック軸に隣接させて比較的小型に配置することができる。従って、電動パワーステアリング装置を、より小型にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
【0017】
先ず、電動パワーステアリング装置の第1実施例について、図1〜図6に基づき説明する。
図1は本発明に係る電動パワーステアリング装置(第1実施例)の模式図である。第1実施例の電動パワーステアリング装置10は、車両のステアリングハンドル21から操舵車輪29,29に至るステアリング系20と、このステアリング系20に補助トルクを加える補助トルク機構30とからなる。この電動パワーステアリング装置10は、ラック軸26の両端から操舵トルクを取り出すようにしたエンドテイクオフ型操舵装置である。
【0018】
ステアリング系20は、ステアリングハンドル21にステアリング軸22及び自在軸継手23,23を介してピニオン軸24を連結し、ピニオン軸24にラックアンドピニオン機構25を介してラック軸26を連結し、ラック軸26の両端に左右のタイロッド27,27及びナックル28,28を介して左右の操舵車輪29,29を連結したものである。
ラックアンドピニオン機構25は、ピニオン軸24に形成したピニオン25aと、ラック軸26に形成したラック25bとからなる。
【0019】
運転者がステアリングハンドル21を操舵することで、その操舵トルクによりラックアンドピニオン機構25、ラック軸26及び左右のタイロッド27,27を介して、左右の操舵車輪29,29を操舵することができる。
【0020】
補助トルク機構30は、ステアリングハンドル21に加えたステアリング系20の操舵トルクを操舵トルクセンサ31で検出し、この検出信号に基づき制御部32でモータ制御信号を発生し、このモータ制御信号に基づき操舵トルクに応じた補助トルク(動力)を第1電動モータ41並びに第2電動モータ51で発生し、これら第1・第2電動モータ41,51の動力を操舵車輪29,29へ伝達するようにしたものである。
【0021】
詳しく説明すると、補助トルク機構30は、操舵トルクセンサ31と制御部32と第1補助トルク機構40と第2補助トルク機構50とからなる。操舵トルクセンサ31は磁歪式トルクセンサである。
【0022】
第1補助トルク機構40は、第1電動モータ41と、第1電動モータ41の補助トルクをピニオン軸24に伝達するトルク伝達部材としての第1ウォームギヤ機構42とからなる。
第1ウォームギヤ機構42は、第1ウォーム軸43に形成した第1ウォーム44と、ピニオン軸24に結合した第1ウォームホイール45と、を噛合わせた倍力機構である。第1電動モータ41のモータ軸41aにカップリング46を介して第1ウォーム軸43を連結するようにした。
【0023】
第2補助トルク機構50は、第2電動モータ51を第2ウォームギヤ機構52、補助ピニオン軸57、及び、補助ラックアンドピニオン機構58を介してラック軸26に連結したものである。補助ラックアンドピニオン機構58は、補助ピニオン軸57に形成したピニオン58aと、ラック軸26に形成したラック58bとからなる。
【0024】
第2ウォームギヤ機構52は、第2ウォーム軸53に形成した第2ウォーム54と、補助ピニオン軸57に結合した第2ウォームホイール55と、を噛合わせた倍力機構である。第2電動モータ51のモータ軸51aにカップリング56を介して第2ウォーム軸53を連結するようにした。
【0025】
第1電動モータ41の補助トルクを、カップリング46、第1ウォームギヤ機構42、ピニオン軸24及びラックアンドピニオン機構25を介して、ラック軸26に伝達することができる。また、第2電動モータ51の補助トルクを、カップリング56、第2ウォームギヤ機構52、補助ピニオン軸57及び補助ラックアンドピニオン機構58を介して、ラック軸26に伝達することができる。
運転者の操舵トルクに第1・第2電動モータ41,51の補助トルクを加えた複合トルクにより、ラック軸26で操舵車輪29,29を操舵することができる。
【0026】
以上の説明から明らかなように、第1実施例の電動パワーステアリング装置10は、ステアリングハンドル21をステアリング軸22並びにラックアンドピニオン機構25を介してラック軸26に連結し、このラック軸26に操舵車輪29,29を連結するとともに、ステアリング軸22からラックアンドピニオン機構25までの間に動力を付加する第1電動モータ41、及び、ラック軸26に動力を付加する第2電動モータ51を設けたことを特徴とする。
【0027】
図2は本発明に係る電動パワーステアリング装置(第1実施例)の正面図であり、左端部及び右端部を断面して表した。この図は、電動パワーステアリング装置10のラック軸26を、車幅方向(図左右方向)に延びるハウジング61に軸方向へスライド可能に収容したことを示す。ハウジング61は、図示せぬ車体に取付ける取付部62を備える。図中、63,63はボールジョイント、64,64はダストシール用ブーツである。
【0028】
図3は図2の3−3線断面図であり、ラックアンドピニオン機構25、操舵トルクセンサ31及び第1ウォームギヤ機構42周りの縦断面構造を示す。
電動パワーステアリング装置10はピニオン軸24、ラックアンドピニオン機構25、操舵トルクセンサ31、第1ウォームギヤ機構42をハウジング61に収納し、このハウジング61の上部開口をリッド65で塞いだものである。
ハウジング61は、ピニオン軸24の上端部、長手中央部及び下端部を、上下3個の軸受66〜68を介して回転可能に支承することで、縦置きにセットしたものであり、ラックガイド70Aを備える。
【0029】
ラックガイド70Aは、ラック軸26のうちラック25bを有する面の背面を押出す押圧手段であって、ラック25bと反対側からラック軸26に当てるガイド部71と、このガイド部71を圧縮ばね72を介して押す調整ボルト73とからなる。
【0030】
このようなラックガイド70Aによれば、ハウジング61にねじ込んだ調整ボルト73で、圧縮ばね72を介してガイド部71を適切な押圧力で押すことにより、ガイド部71でラック25bに予圧を与えて、ラック25bをピニオン25aに押し付けることができる。図中、69はオイルシール、74はラック軸26の背面を滑らせる当て部材、75はロックナットである。
【0031】
図4は図3の4−4線断面図であり、ピニオン軸24と第1電動モータ41と第1ウォームギヤ機構42との関係を示す。第1電動モータ41は、モータ軸41aを横向きにしてハウジング61に取付け、ハウジング61内にモータ軸41aを延したものである。
【0032】
この図は、水平に延びる第1ウォーム軸43の両端部を軸受81,82並びに中空偏心スリーブ83を介してハウジング61にて回転可能に支承したことを示す。84,85はナットである。偏心スリーブ83を回転させるだけで、第1ウォームホイール45に対する第1ウォーム44のバックラッシを容易に調整することができる。
【0033】
図5は図2の5−5線断面図であり、第2ウォームギヤ機構52及び補助ラックアンドピニオン機構58周りの縦断面構造を示す。
電動パワーステアリング装置10は第2ウォームギヤ機構52、補助ピニオン軸57及び補助ラックアンドピニオン機構58をハウジング61に収納し、このハウジング61の上部開口をリッド91で塞いだものである。
ハウジング61は、補助ピニオン軸57の上端部、長手中央部及び下端部を、上下3個の軸受92〜94を介して回転可能に支承することで、縦置きにセットしたものであり、ラックガイド70Bを備える。
【0034】
ラックガイド70Bは、上記図3に示すラックガイド70Aと同じ構成であり、ラック軸26のうちラック58bを有する面の背面を押出す押圧手段であって、ガイド部71、圧縮ばね72、調整ボルト73、当て部材74、ロックナット75からなる。
【0035】
図6は図5の6−6線断面図であり、第2電動モータ51と第2ウォームギヤ機構52と補助ピニオン軸57との関係を示す。第2電動モータ51は、モータ軸51aを横向きにしてハウジング61に取付け、ハウジング61内にモータ軸51aを延したものである。
【0036】
この図は、水平に延びる第2ウォーム軸53の両端部を軸受95,96並びに中空偏心スリーブ97を介してハウジング61にて回転可能に支承したことを示す。偏心スリーブ97を回転させるだけで、第2ウォームホイール55に対する第2ウォーム55のバックラッシを容易に調整することができる。98,99はナットである。
【0037】
以上の説明をまとめると、第1実施例の電動パワーステアリング装置10によれば、図1〜図6に示すように、第1電動モータ41の動力を、ステアリング軸22からラックアンドピニオン機構25までの間に付加するとともに、第2電動モータ51の動力を、ラック軸26に付加するようにしたので、第1電動モータ41の取付け位置と第2電動モータ51の取付け位置とを分散させることができる。従って、第1・第2電動モータ41,51の配置の自由度が増す。第1・第2電動モータ41,51を、車両のスペースに合わせて比較的自由に配置できるので、第1・第2電動モータ41,51の配置スペースを容易に確保できるとともに、電動パワーステアリング装置10を、より小型にすることができる。
【0038】
さらにまた、ステアリングハンドル21の操舵トルクをラック軸26に伝える伝動部分(すなわちラックアンドピニオン機構25)に、第2電動モータ51の動力が付加されないので、この伝動部分の強度を確保する上で有利である。
【0039】
次に、電動パワーステアリング装置の第2実施例について、図7〜図9に基づき説明する。
図7は本発明に係る電動パワーステアリング装置(第2実施例)の模式図である。第2実施例の電動パワーステアリング装置100は、上記図1〜図6に示す第1実施例の補助トルク機構30のうち、第2補助トルク機構50の構成を第2補助トルク機構150に変更したことを特徴とする。他の構成については、上記図1〜図6に示す第1実施例の電動パワーステアリング装置10と同じであり、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0040】
詳しく説明すると、第2実施例の補助トルク機構30は、操舵トルクセンサ31と制御部32と第1補助トルク機構40と第2補助トルク機構150とからなる。第2補助トルク機構150は、第2電動モータ151をボールねじ160を介してラック軸26に連結したものである。
【0041】
より具体的には、電動パワーステアリング装置100は、ラック軸26の一端部にラック25bを形成し、ラック軸26のうちラック25bを除く部分にねじ部161を形成し、ねじ部161にボールねじ160のナット163を組付け、ナット163にラック軸26を囲う中空の第2電動モータ151を連結し、ラック25bと第2電動モータ151との間にナット163を配置したことを特徴とする。第2電動モータ151は同軸モータと称する。
【0042】
制御部32のモータ制御信号に基づき操舵トルクに応じた補助トルク(動力)を第1電動モータ41並びに第2電動モータ151で発生することができる。そして、第2電動モータ151の補助トルクを、ボールねじ160を介してラック軸26に伝達することができる。このようにして、運転者の操舵トルクに第1・第2電動モータ41,151の補助トルクを加えた複合トルクにより、ラック軸26で操舵車輪29,29を操舵することができる。
【0043】
以上の説明から明らかなように、第2実施例の電動パワーステアリング装置100は、ステアリングハンドル21をステアリング軸22並びにラックアンドピニオン機構25を介してラック軸26に連結し、このラック軸26に操舵車輪29,29を連結するとともに、ステアリング軸22からラックアンドピニオン機構25までの間に動力を付加する第1電動モータ41、及び、ラック軸26に動力を付加する第2電動モータ151を設けたことを特徴とする。
【0044】
図8は本発明に係る電動パワーステアリング装置(第2実施例)の正面図であり、第2実施例の電動パワーステアリング装置100におけるハウジング61は、概ね管状の第1ハウジング171並びに第2ハウジング172の一端面同士をボルト結合することで、1つの細長いギヤボックスに組立てたものである。第2ハウジング172は、第2電動モータ151のモータケースの役割を兼ねる。
【0045】
なお、第1補助トルク機構40の具体的な構成については、上記図3並びに図4に示す構成と同じであり説明を省略する。すなわち、図8の3−3線断面構造は、上記図3にて示される。
【0046】
図9は本発明に係るラック軸、第2電動モータ、ボールねじ回りの要部断面図である。第2電動モータ151は、第2ハウジング172内に嵌合した筒状のステータ152と、ステータ152の内部に配置したロータ153と、ロータ153に一体的に設けた管状のモータ軸154とからなる。モータ軸154は、ラック軸26を囲うことで、ラック軸26に相対的に回転可能に嵌合した、中空の出力軸である。モータ軸154の内径は、ねじ部161の外径よりも大きい。
【0047】
ボールねじ160は、ラック軸26に形成した雄ねじから成るねじ部161と、多数のボール162・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)と、ねじ部161にボール162・・・を介して取付けた外筒部分のナット163と、からなるボールナット機構である。このようなボールねじ160は、第2電動モータ151が発生した補助トルクを、ナット163からボール162・・・を介してねじ部161へ伝達するものであって、ナット163のねじ溝の端部に到達したボール162・・・が図示せぬチューブ内を通って循環する、いわゆる内部循環形式又は外部循環形式の一般的な構成である。
【0048】
第1ハウジング171は、第2ハウジング172内に嵌合するボールねじ収納部171aを一体に形成し、このボールねじ収納部171aに第1軸受181を介して、ナット163を回転可能に且つ軸方向移動を規制して支持したものである。ナット163は連結孔163aに、モータ軸154の出力端部154aを嵌合し且つ動力伝達可能に連結したものである。
【0049】
モータ軸154の出力端部154aを、ナット163及び第1軸受181を介して第1ハウジング171で回転可能に支持することができる。また、モータ軸154の反出力端部154bを、第2軸受182を介して第2ハウジング172で回転可能に支持することができる。
【0050】
以上の説明をまとめると、第2実施例の電動パワーステアリング装置100によれば、図7〜図9に示すように、第1電動モータ41の動力を、ステアリング軸22からラックアンドピニオン機構25までの間に付加するとともに、第2電動モータ151の動力を、ラック軸26に付加するようにしたので、第1電動モータ41の取付け位置と第2電動モータ151の取付け位置とを分散させることができる。従って、第1・第2電動モータ41,151の配置の自由度が増す。第1・第2電動モータ41,151を、車両のスペースに合わせて比較的自由に配置できるので、第1・第2電動モータ41,151の配置スペースを容易に確保できるとともに、電動パワーステアリング装置100を、より小型にすることができる。
【0051】
さらには、小型のボールねじ160を介して動力を付加する同軸モータから成る第2電動モータ151を設けたので、第1・第2電動モータ41,151の配置スペースを一層容易に確保できるとともに、電動パワーステアリング装置100を、より一層小型にすることができる。しかも、第2電動モータ151の動力をラック軸26に伝達するための補助ラックアンドピニオン機構、補助ピニオン軸及びラックガイドは不要であり、その分、ラック軸26の長さを短くすることもできるとともに、コストダウンを図ることができる。
【0052】
さらにまた、ステアリングハンドル21の操舵トルクをラック軸26に伝える伝動部分(すなわちラックアンドピニオン機構25)に、第2電動モータ151の動力が付加されないので、この伝動部分の強度を確保する上で有利である。
【0053】
次に、電動パワーステアリング装置の第3実施例について、図10〜図13に基づき説明する。
図10は本発明に係る電動パワーステアリング装置(第3実施例)の模式図である。第3実施例の電動パワーステアリング装置200は、上記図7〜図9に示す第2実施例の補助トルク機構30のうち、第1補助トルク機構40の構成を第1補助トルク機構240に変更したものである。第1補助トルク機構240は、第1電動モータ41の動力をステアリング軸22に付加するようにしたことを特徴とする。他の構成については、上記図7〜図9に示す第2実施例の電動パワーステアリング装置100と同じであり、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0054】
詳しく説明すると、第1補助トルク機構240は、第1電動モータ41と、第1電動モータ41の補助トルクをステアリング軸22に伝達するトルク伝達部材としての第1ウォームギヤ機構42とからなる。第1ウォームギヤ機構42は、第1ウォーム軸43に形成した第1ウォーム44と、ステアリング軸22に結合した第1ウォームホイール45と、を噛合わせた倍力機構である。
【0055】
図11は本発明に係る電動パワーステアリング装置(第3実施例)の斜視図であり、第3実施例の電動パワーステアリング装置200における、ステアリング系20並びに第1・第2補助トルク機構240,150の外観構成を示す。
【0056】
図12は図11の12−12線断面図であり、操舵トルクセンサ31及び第1ウォームギヤ機構42周りの縦断面構造を示す。
電動パワーステアリング装置200はステアリング軸22、操舵トルクセンサ31、第1ウォームギヤ機構42をハウジング261に収納し、このハウジング261の上部開口をリッド265で塞いだものである。
ハウジング261は、ステアリング軸22の上端部、長手中央部及び下端部を、上下2個の軸受266,267を介して回転可能に支承することで、縦置きにセットしたものである。図中、268,269はオイルシールである。
【0057】
なお、ステアリング軸22と第1電動モータ41と第1ウォームギヤ機構42との関係、すなわち、図12の4−4線断面構造については、上記図4に示す構成に準ずる。但し、上記図4に示すピニオン軸24をステアリング軸22に置き換えて考えることにする。
【0058】
図13は図11の13−13線断面図であり、ピニオン軸24及びラックアンドピニオン機構25周りの縦断面構造を示す。この図13の構成は、上記図3の構成から操舵トルクセンサ31及び第1ウォームギヤ機構42を除いたものと同じ構成である。
【0059】
以上の説明をまとめると、第3実施例の電動パワーステアリング装置200によれば、図10〜図13に示すように、第1電動モータ41の動力をステアリング軸22に付加するとともに、第2電動モータ151の動力をラック軸26に付加するようにしたので、第1電動モータ41の取付け位置と第2電動モータ151の取付け位置とを分散させることができる。従って、第1・第2電動モータ41,151の配置の自由度が増す。第1・第2電動モータ41,151を、車両のスペースに合わせて比較的自由に配置できるので、第1・第2電動モータ41,151の配置スペースを容易に確保できるとともに、電動パワーステアリング装置10を、より小型にすることができる。
しかも、ピニオン軸24に電動モータを連結する必要がない。従って、ピニオン軸24の周囲のスペースを自由に利用することができる。
【0060】
さらには、小型のボールねじ160を介して動力を付加する同軸モータから成る第2電動モータ151を設けたので、第1・第2電動モータ41,151の配置スペースを一層容易に確保できるとともに、電動パワーステアリング装置200を、より一層小型にすることができる。しかも、第2電動モータ151の動力をラック軸26に伝達するための補助ラックアンドピニオン機構、補助ピニオン軸及びラックガイドは不要であり、その分、ラック軸26の長さを短くすることもできるとともに、コストダウンを図ることができる。
【0061】
さらにまた、ステアリングハンドル21の操舵トルクをラック軸26に伝える伝動部分(すなわちラックアンドピニオン機構25)に、第2電動モータ151の動力が付加されないので、この伝動部分の強度を確保する上で有利である。
【0062】
次に、電動パワーステアリング装置の第4実施例について、図14〜図17に基づき説明する。
図14は本発明に係る電動パワーステアリング装置(第4実施例)の模式図である。第4実施例の電動パワーステアリング装置300は、上記図1〜図6に示す第1実施例の補助トルク機構30の構成を補助トルク機構330に変更したものである。他の構成については、上記図1〜図6に示す第1実施例の電動パワーステアリング装置10と同じであり、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0063】
補助トルク機構330は、ステアリングハンドル21に加えたステアリング系20の操舵トルクを操舵トルクセンサ31で検出し、この検出信号に基づき制御部32でモータ制御信号を発生し、このモータ制御信号に基づき操舵トルクに応じた補助トルク(動力)を第1電動モータ41並びに第2電動モータ51で発生し、これら第1・第2電動モータ41,51の動力を操舵車輪29,29へ伝達するようにしたものである。
【0064】
詳しく説明すると、補助トルク機構330は、操舵トルクセンサ31と制御部32と第1補助トルク機構340と第2補助トルク機構350とからなる。
【0065】
第1補助トルク機構340は、第1電動モータ41の補助トルクをトルク伝達部材としての第1ベルト式伝動機構341並びにボールねじ360を介してラック軸26に伝達するようにしたものである。
第2補助トルク機構350は、第2電動モータ51の補助トルクをトルク伝達部材としての第2ベルト式伝動機構351並びに上記ボールねじ360を介してラック軸26に伝達するようにしたものである。
【0066】
第1・第2電動モータ41,51で発生した補助トルクを、1個のボールねじ360を介してラック軸26に伝達することができる。このようにして、運転者の操舵トルクに第1・第2電動モータ41,51の補助トルクを加えた複合トルクにより、ラック軸26で操舵車輪29,29を操舵することができる。
【0067】
以上の説明から明らかなように、第4実施例の電動パワーステアリング装置300は、ステアリングハンドル21をステアリング軸22並びにラックアンドピニオン機構25を介してラック軸26に連結し、このラック軸26に操舵車輪29,29を連結するとともに、ラック軸26の周囲に2個の電動モータ41,51を設け、これらの電動モータ41,51を伝動機構341,351並びに1個のボールねじ360を介してラック軸26に連結したことを特徴とする。
【0068】
図15は本発明に係る電動パワーステアリング装置(第4実施例)の正面図である。この図は、図14に示すラックアンドピニオン機構25及びボールねじ360をハウジング61に収納するとともに、第1・第2電動モータ41,51をハウジング61の外側面に沿わせて配置したことを示す。
ハウジング61は、概ね管状の第1ハウジング371並びに第2ハウジング372の一端面同士をボルト結合して組立てた、細長いギヤボックスであり、車幅方向(図左右方向)に延びる。
【0069】
図16は図15の16−16線断面図であり、ピニオン軸24、ラックアンドピニオン機構25及び操舵トルクセンサ31周りの縦断面構造を示す。この図16の構成は、上記図3の構成から第1ウォームギヤ機構42を除いたものと同じ構成である。
【0070】
図17は本発明に係るハウジング、ラック軸、第1・第2電動モータ、第1・第2ベルト式伝動機構、ボールねじ(第4実施例)回りの要部断面図である。ハウジング61は、第1ハウジング371の一端のフランジ371aに第2ハウジング372の一端のフランジ372aを、ボルト結合したものである。
【0071】
この図は、モータ軸41a,51aを互いに同方向に延すとともにラック軸26に平行に並べて、第1・第2電動モータ41,51をハウジング61の外側面に沿わせて配置して第2ハウジング372に取付けたことを示す。
【0072】
第1ベルト式伝動機構341は、第1電動モータ41のモータ軸41aに取付けた第1駆動プーリ342と、ボールねじ360のナット363に一体に形成又は取付けた第1従動プーリ343と、これら第1駆動・第1従動プーリ342,343間に掛けた第1ベルト344とからなる。
第2ベルト式伝動機構351は、第2電動モータ51のモータ軸51aに取付けた第2駆動プーリ352と、ボールねじ360のナット363に一体に形成又は取付けた第2従動プーリ353と、これら第2駆動・第2従動プーリ352,353間に掛けた第2ベルト354とからなる。
【0073】
ボールねじ360は、ラック軸26に形成した雄ねじから成るねじ部361と、多数のボール362・・・と、ねじ部361にボール362・・・を介して取付けた外筒部分のナット363と、からなるボールナット機構である。このようなボールねじ360は、第1・第2電動モータ41,51が発生した補助トルクを、ナット363からボール362・・・を介してねじ部361へ伝達するものであって、ナット363のねじ溝の端部に到達したボール362・・・が図示せぬチューブ内を通って循環する、いわゆる内部循環形式又は外部循環形式の一般的な構成である。
【0074】
第1ハウジング371は、一端部にボールねじ収納部371bを一体に形成し、このボールねじ収納部371bに軸受381を介して、ナット363を回転可能に且つ軸方向移動を規制して支持したものである。
【0075】
以上の説明をまとめると、第4実施例の電動パワーステアリング装置300によれば、図14〜図17に示すように、ステアリングハンドル21の操舵トルクを操舵車輪29,29に伝えるラック軸26の周囲に、2個の電動モータ41,51を設け、これらの電動モータ41,51を伝動機構341,351並びに小型の1個のボールねじ360を介してラック軸26に連結したので、2個の電動モータ41,51を互いに接近させるとともにラック軸26に隣接させて、比較的小型に配置することができる。従って、電動パワーステアリング装置300を、より小型にすることができる。
【0076】
さらには、ステアリング軸22からラックアンドピニオン機構25までの間に、電動モータを接続する必要がない。従って、ステアリング軸22からラックアンドピニオン機構25までの間の、周囲のスペースを自由に利用することができる。
さらにまた、2個の電動モータ41,51を1個のボールねじ360を介してラック軸26に連結するので、この連結部分にラックアンドピニオン機構を設ける必要はない。従って、ラックをピニオンに押し付けるためのラックガイドも不要であり、簡単な構成にできる。
【0077】
さらにまた、電動モータ41,51をベルト式伝動機構341,351とボールねじ360を介してラック軸26に連結したので、ラック軸26からモータ軸41a,51aまでの軸間距離を比較的小さくすることができるとともに、電動モータ41,51の配置の自由度をより高めることができる。
電動モータ41,51は、同軸モータではなく一般的なモータを採用したので、コストダウンを図ることができる。
【0078】
次に、電動パワーステアリング装置の第5実施例について、図18〜図20に基づき説明する。
図18は本発明に係る電動パワーステアリング装置(第5実施例)の模式図である。第5実施例の電動パワーステアリング装置400は、上記図14〜図17に示す第4実施例の第1・第2電動モータ41,51の配置を変更したものである。他の構成については、上記図14〜図17に示す第4実施例の電動パワーステアリング装置300と同じであり、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0079】
以上の説明から明らかなように、第5実施例の電動パワーステアリング装置400は、ステアリングハンドル21をステアリング軸22並びにラックアンドピニオン機構25を介してラック軸26に連結し、このラック軸26に操舵車輪29,29を連結するとともに、ラック軸26の周囲に2個の電動モータ41,51を設け、これらの電動モータ41,51を伝動機構341,351並びに1個のボールねじ360を介してラック軸26に連結したことを特徴とする。
【0080】
図19は本発明に係るハウジング、ラック軸、第1・第2電動モータ、第1・第2ベルト式伝動機構、ボールねじ(第5実施例)回りの要部断面図である。
この図は、モータ軸41a,51aの先端同士を対向させるように延すとともにラック軸26に平行に並べて、第1・第2電動モータ41,51をハウジング61の外側面に沿わせて配置し、第1電動モータ41を第1ハウジング371に取付け、第2電動モータ51を第2ハウジング372に取付けたことを示す。
【0081】
第5実施例のハウジング61は、第1ハウジング371の一端のフランジ371aと、第2ハウジング372の一端のフランジ372aとの間に、中間ハウジング373を介在させたものである。中間ハウジング373は、軸受381を介してナット363を回転可能に且つ軸方向移動を規制して支持することができる。
【0082】
図20は本発明に係る電動パワーステアリング装置(第5実施例)の正面図であり、第1・第2電動モータ41,51を軸方向に1列に並べて対向させて、ハウジング61の外側面に沿わせて配置したことを示す。
【0083】
以上の説明をまとめると、第5実施例の電動パワーステアリング装置400によれば、図18〜図20に示すように、ステアリングハンドル21の操舵トルクを操舵車輪29,29に伝えるラック軸26の周囲に、2個の電動モータ41,51を設け、これらの電動モータ41,51を伝動機構341,351並びに小型の1個のボールねじ360を介してラック軸26に連結したので、2個の電動モータ41,51を互いに接近させるとともにラック軸26に隣接させて、比較的小型に配置することができる。従って、電動パワーステアリング装置400を、より小型にすることができる。
【0084】
さらには、ステアリング軸22からラックアンドピニオン機構25までの間に、電動モータを接続する必要がない。従って、ステアリング軸22からラックアンドピニオン機構25までの間の、周囲のスペースを自由に利用することができる。
さらにまた、2個の電動モータ41,51を1個のボールねじ360を介してラック軸26に連結するので、この連結部分にラックアンドピニオン機構を設ける必要はない。従って、ラックをピニオンに押し付けるためのラックガイドも不要であり、簡単な構成にできる。
【0085】
また、電動モータ41,51をベルト式伝動機構341,351とボールねじ360を介してラック軸26に連結したので、ラック軸26からモータ軸41a,51aまでの軸間距離を比較的小さくすることができるとともに、電動モータ41,51の配置の自由度をより高めることができる。
電動モータ41,51は、同軸モータではなく一般的なモータを採用したので、コストダウンを図ることができる。
【0086】
さらには、モータ軸41a,51aの先端同士を対向させるように延すとともにラック軸26に平行に並べて、第1・第2電動モータ41,51をハウジング61の外側面に沿わせて配置したので、図20に示すように、第1・第2電動モータ41,51をハウジング61の上に配置することができる。従って、第1・第2電動モータ41,51の地上高(地上からの高さ)を十分に確保して第1・第2電動モータ41,51を保護することができる。
しかも、第1・第2電動モータ41,51をハウジング61の前ではなく、上に配置したので、車両が前方の衝突物に衝突したときの衝突エネルギーによって、車体フレームが塑性変形する衝突ストロークを十分に確保して、衝突エネルギーを緩和させることができる。
【0087】
次に、電動パワーステアリング装置の第6実施例について、図21〜図23に基づき説明する。
図21は本発明に係る電動パワーステアリング装置(第6実施例)の模式図である。第6実施例の電動パワーステアリング装置500は、上記図1〜図6に示す第1実施例の補助トルク機構30のうち、第2補助トルク機構50の構成を第2補助トルク機構550に変更したことを特徴とする。他の構成については、上記図1〜図6に示す第1実施例の電動パワーステアリング装置10と同じであり、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0088】
詳しく説明すると、第2実施例の補助トルク機構30は、操舵トルクセンサ31と制御部32と第1補助トルク機構40と第2補助トルク機構550とからなる。
第2補助トルク機構550は、第1補助トルク機構40と同様に、ピニオン軸24に第2ウォームホイール55を取付けたことを特徴とする。従って、上記図1に示す第2補助トルク機構50のうち、補助ピニオン軸57及び補助ラックアンドピニオン機構58を廃止することができる。
【0089】
このような補助トルク機構30によれば、第1・第2電動モータ41,51で発生した補助トルクをピニオン軸24に付加し、さらにラックアンドピニオン機構25を介して、ラック軸26に伝達することができる。
運転者の操舵トルクに第1・第2電動モータ41,51の補助トルクを加えた複合トルクにより、ラック軸26で操舵車輪29,29を操舵することができる。
【0090】
以上の説明から明らかなように、第6実施例の電動パワーステアリング装置500は、ピニオン軸24に且つピニオン25aを挟んだ両側に2個の電動モータ(第1・第2電動モータ41,51)を個別に連結することで、これら2個の電動モータ41,51の動力をピニオン軸24に付加するようにしたことを特徴とする。
【0091】
図22は本発明に係る電動パワーステアリング装置(第6実施例)の正面図であり、ハウジング61に対して第1電動モータ41と第2電動モータ51とを上下に振り分けて配置したことを示す。
【0092】
図23は図22の23−23線断面図であり、ラックアンドピニオン機構25、操舵トルクセンサ31及び第1・第2ウォームギヤ機構42,52周りの縦断面構造を示す。
電動パワーステアリング装置500はピニオン軸24、ラックアンドピニオン機構25、操舵トルクセンサ31、第1・第2ウォームギヤ機構42,52をハウジング61に収納し、このハウジング61の上部開口をリッド65で塞ぐとともに、ハウジング61の下部開口をリッド565で塞いだものである。568は軸受である。
【0093】
なお、ピニオン軸24と第1電動モータ41と第1ウォームギヤ機構42との関係、すなわち、図23の4−4線断面構造については、上記図4に示す構成と同じである。
また、ピニオン軸24と第2電動モータ51と第2ウォームギヤ機構52との関係、すなわち、図23の6−6線断面構造については、上記図6に示す構成に準ずる。但し、上記図6に示す補助ピニオン軸57をピニオン軸24に置き換えて考えることにする。
【0094】
以上の説明をまとめると、第6実施例の電動パワーステアリング装置500によれば、図21〜図23に示すように、ステアリングハンドル21の操舵トルクをラック軸26に伝えるピニオン軸24に、且つ、ピニオン25aを挟んだ両側に2個の電動モータ41,51を個別に連結することで、これら2個の電動モータ41,51の動力をピニオン軸24に付加するように構成したことにより、2個の電動モータ41,51をピニオン軸24に隣接させて比較的小型に配置することができる。従って、電動パワーステアリング装置500を、より小型にすることができる。
【0095】
さらには、ラック軸26に電動モータを連結する必要がない。従って、ラック軸26に電動モータを連結する部材を設ける必要がないとともに、ラック軸26周囲のスペースを自由に利用することができる。
【0096】
さらにまた、1個のピニオン軸24にラックアンドピニオン機構25、及び、2個の電動モータ41,51の動力を個別に伝える2つの伝動部分42,52(すなわち、ウォームギヤ機構42,52)を、全て組付けることができる。このため、ピニオン軸24にラックアンドピニオン機構25及び2個の電動モータ41,51を組付けた段階で、中間検査を行うことができる。従って、検査を容易に行うことができるとともに、検査工数が少なくてすみ、性能のバラツキを抑制することができる。
【0097】
さらに、比較例の電動パワーステアリング装置として、ピニオン軸24に、且つ、自在軸継手23とピニオン25aとの間に2個の電動モータ41,51を連結した場合を考える。この場合には、上位に第1電動モータ41と第1ウォームギヤ機構42を配置し、下位に第2電動モータ51と第2ウォームギヤ機構52を配置することになる。ピニオン25aから上位の第1ウォームホイール45までの距離は大きい。このため、ピニオン25aからピニオン軸24の先端(自在軸継手23を連結する端部)までの長さは大きくならざるを得ない。
【0098】
これに対して、第6実施例の電動パワーステアリング装置500は、ピニオン25aから上位の第1ウォームホイール45までの距離を小さくできる。このため、ピニオン25aからピニオン軸24の先端(自在軸継手23を連結する端部)までの長さを小さくすることができる。
従って、ピニオン軸24の剛性を十分に確保する上で有利である。そして、ラックアンドピニオン機構25の噛合い振動(噛合い音)が、ピニオン軸24を介してラッステアリングハンドル21に伝わることを防止する上で、有利である。
【0099】
次に、電動パワーステアリング装置の第7実施例について、図24及び図25に基づき説明する。
図24は本発明に係る電動パワーステアリング装置(第7実施例)の模式図である。第7実施例の電動パワーステアリング装置600は、上記図7〜図9に示す第2実施例の補助トルク機構30のうち、第1補助トルク機構40の構成を第1補助トルク機構640に変更したことを特徴とする。他の構成については、上記図7〜図9に示す第2実施例の電動パワーステアリング装置100と同じであり、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0100】
詳しく説明すると、電動パワーステアリング装置600は、上記図7に示す第1補助トルク機構40を廃止し、これの代わりに、上記図1に示す第1実施例の第2補助トルク機構50を設け、この第2補助トルク機構50を第7実施例の第1補助トルク機構640として用いるようにしたものである。
【0101】
具体的には、第1補助トルク機構640は、第2電動モータ51、第2ウォームギヤ機構52、補助ピニオン軸57、及び、補助ラックアンドピニオン機構58からなる。第7実施例の電動パワーステアリング装置600の説明においては、第2電動モータ51のことを、以下、「第1電動モータ51」と言い換えることにする。
【0102】
このような補助トルク機構30によれば、ステアリングハンドル21に加えたステアリング系20の操舵トルクを操舵トルクセンサ31で検出し、このトルク検出信号に基づき制御部32で制御信号を発生し、この制御信号に基づき操舵トルクに応じた補助トルクを第1・第2電動モータ51,151で発生することができる。
【0103】
第1電動モータ51の補助トルクを、カップリング56、第2ウォームギヤ機構52、補助ピニオン軸57及び補助ラックアンドピニオン機構58を介して、ラック軸26に伝達することができる。第2電動モータ151の補助トルクを、ボールねじ160を介してラック軸26に伝達することができる。
このようにして、運転者の操舵トルクに第1・第2電動モータ51,151の補助トルクを加えた複合トルクにより、ラック軸26で操舵車輪29,29を操舵することができる。
【0104】
以上の説明から明らかなように、第7実施例の電動パワーステアリング装置600は、ラック軸26に補助ラックアンドピニオン機構58を介して補助ピニオン軸57を連結し、この補助ピニオン軸57に動力を付加する第1電動モータ51、並びに、ラック軸26にボールねじ160を介して動力を付加する第2電動モータ151を設けたことを特徴とする。
【0105】
図25は本発明に係る電動パワーステアリング装置(第7実施例)の正面図であり、電動パワーステアリング装置600におけるハウジング61に、ピニオン軸24、第1補助トルク機構640及び第2補助トルク機構150を組付けたことを示す。
【0106】
なお、第1補助トルク機構640の具体的な構成については、上記図5並びに図6に示す第2補助トルク機構50と同じであり説明を省略する。すなわち、図25の5−5線断面構造は、上記図5にて示される。
また、ピニオン軸24、ラックアンドピニオン機構25及び操舵トルクセンサ31周りの具体的な構成については、上記図16に示す構成と同じであり説明を省略する。すなわち、図25の16−16線断面構造は、上記図16にて示される。
【0107】
以上の説明をまとめると、第7実施例の電動パワーステアリング装置600によれば、図24及び図25に示すように、ステアリングハンドル21をステアリング軸22を介して連結したラック軸26に、さらに補助ラックアンドピニオン機構58を介して補助ピニオン軸57を連結し、この補助ピニオン軸57に動力を付加する第1電動モータ51を設け、ラック軸26に小型のボールねじ160を介して動力を付加する同軸モータから成る第2電動モータ151を設けたので、2個の電動モータ51,151をラック軸26に隣接させて比較的小型に配置することができる。従って、電動パワーステアリング装置600を、より小型にすることができる。
【0108】
さらには、ステアリング軸22からラック軸26までの間に、電動モータを連結する必要がない。従って、ステアリング軸22からラック軸26までの間の、周囲のスペースを自由に利用することができる。
【0109】
さらにまた、ステアリングハンドル21の操舵トルクをラック軸26に伝える伝動部分(すなわちラックアンドピニオン機構25)に、電動モータの動力が付加されないので、この伝動部分の強度を確保する上で有利である。しかも、ラック軸26に操舵トルク、第1電動モータ51の動力及び第2電動モータ151の動力を分散して伝えることができるので、ラック軸26の強度を確保する上でも有利である。
【0110】
なお、上記本発明の実施の形態において、電動パワーステアリング装置10,100,200,300,400,500,600は、ピニオン軸24をステアリング軸22に直接連結することなく、分離、独立させた構成であってもよい。その場合には、ステアリング軸22に作用した操舵トルクを操舵トルクセンサ31で検出し、その検出信号に基づいて別個の動力源(例えば電動モータ)が操舵トルク分のトルクを発生し、そのトルクをピニオン軸24に伝達するようにしてもよい。
【0111】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、第1電動モータの動力を、ステアリング軸又はステアリング軸からラックアンドピニオン機構までの間に付加するとともに、第2電動モータの動力を、ラック軸に付加するようにしたので、第1電動モータの取付け位置と第2電動モータの取付け位置とを分散させることができる。従って、第1・第2電動モータの配置の自由度が増す。第1・第2電動モータを、車両のスペースに合わせて比較的自由に配置できるので、第1・第2電動モータの配置スペースを容易に確保できるとともに、電動パワーステアリング装置を、より小型にすることができる。
【0112】
請求項2は、ステアリングハンドルの操舵トルクを操舵車輪に伝えるラック軸の周囲に、2個の電動モータを設け、これらの電動モータを伝動機構並びに小型のボールねじを介してラック軸に連結したので、2個の電動モータを互いに接近させるとともにラック軸に隣接させて、比較的小型に配置することができる。従って、電動パワーステアリング装置を、より小型にすることができる。
【0113】
さらに請求項2によれば、ステアリング軸からラックアンドピニオン機構までの間に、電動モータを接続する必要がない。従って、ステアリング軸からラックアンドピニオン機構までの間の、周囲のスペースを自由に利用することができる。
さらにまた、電動モータをボールねじを介してラック軸に連結するので、この連結部分にラックアンドピニオン機構を設ける必要はない。従って、ラックをピニオンに押し付けるためのラックガイドも不要であり、簡単な構成にできる。
【0114】
請求項3は、ステアリングハンドルの操舵トルクをラック軸に伝えるピニオン軸に、且つ、ピニオンを挟んだ両側に2個の電動モータを個別に連結することで、これら2個の電動モータの動力をピニオン軸に付加するように構成したことにより、2個の電動モータをピニオン軸に隣接させて比較的小型に配置することができる。従って、電動パワーステアリング装置を、より小型にすることができる。
【0115】
さらに請求項3によれば、ラック軸に電動モータを連結する必要がない。従って、ラック軸に電動モータを連結する部材を設ける必要がないとともに、ラック軸周囲のスペースを自由に利用することができる。
【0116】
さらにまた請求項3によれば、1個のピニオン軸にラックアンドピニオン機構、及び、2個の電動モータの動力を個別に伝える2つの伝動部分を、全て組付けることができる。このため、ピニオン軸にラックアンドピニオン機構及び2個の電動モータを組付けた段階で、中間検査を行うことができる。従って、検査を容易に行うことができるとともに、検査工数が少なくてすみ、性能のバラツキを抑制することができる。
【0117】
請求項4は、ステアリングハンドルをステアリング軸を介して連結したラック軸に、さらにラックアンドピニオン機構を介してピニオン軸を連結し、このピニオン軸に動力を付加する第1電動モータを設け、ラック軸に小型のボールねじを介して動力を付加する第2電動モータを設けたので、2個の電動モータをラック軸に隣接させて比較的小型に配置することができる。従って、電動パワーステアリング装置を、より小型にすることができる。
【0118】
さらに請求項4によれば、ステアリング軸からラック軸までの間に、電動モータを連結する必要がない。従って、ステアリング軸からラック軸までの間の、周囲のスペースを自由に利用することができる。
【0119】
さらにまた請求項4によれば、ステアリングハンドルの操舵トルクをラック軸に伝える伝動部分に、電動モータの動力が付加されないので、この伝動部分の強度を確保する上で有利である。しかも、ラック軸に操舵トルク、第1電動モータの動力及び第2電動モータの動力を分散して伝えることができるので、ラック軸の強度を確保する上でも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動パワーステアリング装置(第1実施例)の模式図
【図2】本発明に係る電動パワーステアリング装置(第1実施例)の正面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】本発明に係る電動パワーステアリング装置(第2実施例)の模式図
【図8】本発明に係る電動パワーステアリング装置(第2実施例)の正面図
【図9】本発明に係るラック軸、第2電動モータ、ボールねじ回りの要部断面図
【図10】本発明に係る電動パワーステアリング装置(第3実施例)の模式図
【図11】本発明に係る電動パワーステアリング装置(第3実施例)の斜視図
【図12】図11の12−12線断面図
【図13】図11の13−13線断面図
【図14】本発明に係る電動パワーステアリング装置(第4実施例)の模式図
【図15】本発明に係る電動パワーステアリング装置(第4実施例)の正面図
【図16】図15の16−16線断面図
【図17】本発明に係るハウジング、ラック軸、第1・第2電動モータ、第1・第2ベルト式伝動機構、ボールねじ(第4実施例)回りの要部断面図
【図18】本発明に係る電動パワーステアリング装置(第5実施例)の模式図
【図19】本発明に係るハウジング、ラック軸、第1・第2電動モータ、第1・第2ベルト式伝動機構、ボールねじ(第5実施例)回りの要部断面図
【図20】本発明に係る電動パワーステアリング装置(第5実施例)の正面図
【図21】本発明に係る電動パワーステアリング装置(第6実施例)の模式図
【図22】本発明に係る電動パワーステアリング装置(第6実施例)の正面図
【図23】図22の23−23線断面図
【図24】本発明に係る電動パワーステアリング装置(第7実施例)の模式図
【図25】本発明に係る電動パワーステアリング装置(第7実施例)の正面図
【図26】従来の電動パワーステアリング装置の概要図
【符号の説明】
10,100,200,300,400,500,600…電動パワーステアリング装置、21…ステアリングハンドル、22…ステアリング軸、24…ピニオン軸、25…ラックアンドピニオン機構、25a…ピニオン、25b…ラック、26…ラック軸、29…操舵車輪、41…第1電動モータ、51,151…第2電動モータ、57…補助ピニオン軸、58…補助ラックアンドピニオン機構、58a…ピニオン、58b…ラック、160,360…ボールねじ、341,351…伝動機構(第1・第2ベルト式電動機構)。

Claims (4)

  1. ステアリングハンドルをステアリング軸並びにラックアンドピニオン機構を介してラック軸に連結し、このラック軸に操舵車輪を連結するとともに、前記ステアリング軸又はステアリング軸から前記ラックアンドピニオン機構までの間に動力を付加する第1電動モータ、並びに、前記ラック軸に動力を付加する第2電動モータを設けた電動パワーステアリング装置。
  2. ステアリングハンドルをステアリング軸並びにラックアンドピニオン機構を介してラック軸に連結し、このラック軸に操舵車輪を連結するとともに、前記ラック軸の周囲に2個の電動モータを設け、これらの電動モータを伝動機構並びにボールねじを介して前記ラック軸に連結した電動パワーステアリング装置。
  3. ステアリングハンドルをステアリング軸、ピニオン軸並びにラックアンドピニオン機構を介してラック軸に連結し、このラック軸に操舵車輪を連結するとともに、前記ピニオン軸に前記ラックアンドピニオン機構のピニオンを備え、前記ピニオン軸に且つピニオンを挟んだ両側に2個の電動モータを個別に連結することで、これら2個の電動モータの動力をピニオン軸に付加するように構成したことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  4. ステアリングハンドルをステアリング軸を介してラック軸に連結し、このラック軸に操舵車輪を連結するとともに、前記ラック軸にラックアンドピニオン機構を介してピニオン軸を連結し、このピニオン軸に動力を付加する第1電動モータ、並びに、前記ラック軸にボールねじを介して動力を付加する第2電動モータを設けた電動パワーステアリング装置。
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