JP2011183941A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二個の電動モータを備える電動パワーステアリング装置を簡便に構成すること。
【解決手段】軸方向への移動で車輪が操舵されるラックシャフト1と、ラックシャフト1を移動させる駆動力を発生する駆動ユニット10と、駆動ユニット10の駆動力によって回転する駆動プーリ22と、駆動プーリ22との間に掛け回されたベルト23によって回転する従動プーリ24と、従動プーリ24の回転をラックシャフト1の軸方向への移動へと変換するボールねじ機構30とを備え、駆動ユニット10は、出力軸11aが回転して駆動プーリ23を回転させる第1電動モータ11と、第1電動モータ11と対向して設けられ出力軸12aが回転して駆動プーリ23を回転させる第2電動モータ12と、出力軸11aと出力軸12aとを直列に結合するカップリング15とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用の電動パワーステアリング装置に関するものである。
ドライバーが行うハンドル操作をアシストするパワーステアリング装置として、電動モータの回転力を利用してハンドル操作をアシストする電動パワーステアリング装置が知られている。
電動パワーステアリング装置において、大容量の電動モータを用いた場合には、大きなアシスト力を発揮できるが、電動モータが大きくなる分だけ装置が大きくなる。
特許文献1には、二個の電動モータを備え、それぞれの電動モータがベルトを介してボールナットを駆動する電動パワーステアリング装置が開示されている。この電動パワーステアリング装置では、容量の小さな二個の電動モータを並行して使用することで、アシスト力を大きくすると共に、各々の電動モータを小さくして装置の大きさを抑制している。
特開2004−74831号公報
しかしながら、特許文献1では、二個の電動モータの各々の出力軸にプーリが設けられ、各々のプーリにベルトが設けられるためベルトも二本になり、電動パワーステアリング装置が大型化していた。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、二個の電動モータを備える電動パワーステアリング装置を簡便に構成することを目的とする。
本発明は、軸方向への移動によって車輪が操舵されるラックシャフトと、前記ラックシャフトを移動させるための駆動力を発生する駆動ユニットと、前記駆動ユニットによって駆動されて回転する駆動回転体と、前記駆動回転体の回転が伝達されて回転する従動回転体と、前記従動回転体の回転を前記ラックシャフトの軸方向への移動へと変換する変換機構と、を備え、前記ラックシャフトの軸方向への移動を前記駆動ユニットの駆動力によってアシストする電動パワーステアリング装置であって、前記駆動ユニットは、出力軸が回転して前記駆動回転体を回転させる第1電動モータと、前記第1電動モータと対向して設けられ、出力軸が回転して前記駆動回転体を回転させる第2電動モータと、前記第1電動モータの出力軸と前記第2電動モータの出力軸とを直列に結合するカップリングと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1電動モータの出力軸と第2電動モータの出力軸とが、カップリングを介して直列に結合され、共通の駆動回転体を回転させることで、二個の電動モータに対してベルトを一本にできるため、それぞれの電動モータに個々に駆動回転体が設けられる場合と比べて、電動パワーステアリング装置を簡便に構成することができる。
本発明の実施の形態に係る電動パワーステアリング装置を示す断面図である。 (a)は、カップリング本体の正面図であり、(b)は、図2(a)における側面図である。 (a)は、ジョイントの正面図であり、(b)は、図3(a)におけるA−A断面図である。 電動パワーステアリング装置のケーシングカバーを外した状態を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
まず、図1を参照して、本実施の形態に係る電動パワーステアリング装置100の全体構成について説明する。電動パワーステアリング装置100は、車両に搭載され、ドライバーが行うハンドル操作をアシストするものである。
電動パワーステアリング装置100は、両端にタイロッド(図示省略)を介して左右の車輪が連結されるラックシャフト1と、ハンドル操作をラックシャフト1に伝達するためのステアリング装置(図示省略)とを備える。
ラックシャフト1は、車体に締結されラックシャフト1の軸方向端部が開口して形成される略円筒状のケーシング2と、ケーシング2の開口を閉塞するケーシングカバー3とに組み込まれ、ラックシャフト1はケーシング2及びケーシングカバー3を挿通する。ラックシャフト1にはラック(図示省略)が形成される。
ステアリング装置は、ステアリングホイールに連動して回転しピニオン(図示省略)が外周に形成されるピニオン軸(図示省略)を備える。このピニオン軸がラックシャフト1のラックと噛合するため、ドライバーがステアリングホイールを操作することによって、ラックとピニオンを介してラックシャフト1が軸方向へと移動し、車輪が操舵される。
ステアリング装置には、ステアリングホイールから入力されるトルクを検出するためのトルクセンサ(図示省略)が設けられる。
ラックシャフト1は、ピニオンとの噛合部で一端をケーシング2に支持され、ケーシングカバー3内に設けられたブッシュ(図示省略)で他端をケーシングカバー3に支持される。このように、ラックシャフト1は、ケーシング2及びケーシングカバー3に支持されて径方向への移動が規制され、軸方向へのみ移動可能に設けられる。ケーシングカバー3は、ケーシング2に締結されるボルト4によって固定される。
また、電動パワーステアリング装置100は、ハンドル操作をアシストするための駆動力を発生する駆動ユニット10と、駆動ユニット10の駆動力を伝達するアシスト機構20と、アシスト機構20を介して伝達された駆動ユニット10の駆動力をラックシャフト1の軸方向への移動に変換する変換機構としてのボールねじ機構30とを備える。
電動パワーステアリング装置100では、トルクセンサにて検出されたトルクに基づいてコントローラ(図示省略)が駆動ユニット10を駆動し、この駆動力がアシスト機構20とボールねじ機構30とを介してラックシャフト1に伝達される。つまり、電動パワーステアリング装置100では、ドライバーのステアリングホイールの操作に基づいて、ドライバーがステアリングホイールに加える操舵力を補助するアシスト力が、ラックシャフト1に付与される。
駆動ユニット10は、出力軸11aに回転力を発生させることで、ラックシャフト1を軸方向に移動させるための駆動力を発生するものである。駆動ユニット10の構成については、後で詳細に説明する。
アシスト機構20は、駆動ユニット10の出力軸11aに固定され駆動ユニット10によって駆動されて回転する駆動回転体としての駆動プーリ22と、駆動プーリ22の回転が伝達され後述するボールねじ機構30のナットホルダ34に固定されて一体として回転する従動回転体としての従動プーリ24と、駆動プーリ22と従動プーリ24との間に掛け回され駆動プーリ22の回転を従動プーリ24に伝達するためのベルト23とを備える。アシスト機構20は、ケーシングカバー3内に収装される。駆動プーリ22及び従動プーリ24の代わりに、噛合するギアを駆動回転体及び従動回転体として用いてもよい。
従動プーリ24の径は駆動プーリ22より大きく設定され、従動プーリ24には駆動ユニット10の回転が伝達される。伝達される駆動ユニット10の回転は、減速されトルクが増幅される。従動プーリ24の回転は、ナットホルダ34に伝達され、ボールねじ機構30を介してラックシャフト1の軸方向への移動に変換される。
ボールねじ機構30は、ステアリング装置のピニオンとの噛合部と、ケーシングカバー3の内周に設けられたブッシュ(図示省略)との二箇所の支持部の間に配置される。ボールねじ機構30は、ケーシング2内に収装される。
ボールねじ機構30は、ラックシャフト1の外周に形成された螺旋溝1aと、ラックシャフト1の外周を覆う円筒状に形成され内周に螺旋溝31aが形成されたボールナット31と、ラックシャフト1の螺旋溝1aとボールナット31の螺旋溝31aとの間に介装された複数のボール32とを備え、駆動ユニット10の駆動力をボールナット31及びボール32を介してラックシャフト1の軸方向への移動へと変換するものである。なお、ラックシャフト1とボールナット31は、互いの螺旋溝1a,31aがボール32を介して螺合するものであるが、ボール32を介さずに直接螺合するように構成してもよい。
ボールナット31は、ラックシャフト1の外周を覆う円筒状のナットホルダ34の内周に支持される。ナットホルダ34は、ラックシャフト1の軸方向に延在して形成され、一端部の外周が従動プーリ24の内周に圧入されて従動プーリ24に連結される。
ナットホルダ34は、一端部に従動プーリ24が設けられ、自由端部の内周にボールナット31を支持する。ナットホルダ34の自由端部近傍のボールナット31の外周には、軸受39が設けられる。これにより、ラックシャフト1の軸方向への移動による力がボール32を介して伝達されるボールナット31がケーシング2に回転自在に支持される。
また、ナットホルダ34の外周とケーシング2の内周との間には軸受35が介装される。このように、ナットホルダ34は、軸受35を介してケーシング2に回転自在に支持され、従動プーリ24の回転に伴って回転する。
軸受35は、アンギュラベアリングであり、二個対向した状態で配置される。軸受35は、ケーシング2の開口に臨んで設けられる。軸受35の一端はケーシング2の内周に形成された段差部2a及びナットホルダ34の外周に形成された段差部34aにて係止されると共に、他端はナットホルダ34の外周に螺合して締結されたナット37及びケーシング2の内周に螺合して締結されたプラグ38によって係止される。このように、軸受35は、ナットホルダ34をケーシング2に回転自在に支持すると共に、ナットホルダ34の軸方向への移動を規制するように構成される。
次に、駆動ユニット10の構成について詳細に説明する。
駆動ユニット10は、出力軸11aが回転して駆動力を発生する第1電動モータ11と、第1電動モータ11と対向して設けられ出力軸12aが回転して駆動力を発生する第2電動モータ12と、第1電動モータ11の出力軸11aと第2電動モータ12の出力軸12aとを直列に結合するカップリング15と、を備える。駆動ユニット10は、第1電動モータ11と第2電動モータ12とが並行して駆動力を発生し、駆動プーリ22を回転させるものである。
第1電動モータ11は、略筒状のモータケーシング18に固定され、モータケーシング18と一体にケーシング2に支持される。第1電動モータ11の出力軸11aは、二個のベアリング18a,18bを介してモータケーシング18の内周に回転自在に支持される。第1電動モータ11は、ケーシング2からケーシングカバー3を取り外した状態で、その出力軸11aがケーシング2に形成された開口に臨むように設けられる。
出力軸11aは、第1電動モータ11の回転軸11bにセレーション嵌合して設けられる。出力軸11aをセレーション嵌合する代わりに、出力軸11aを回転軸11bと一体に形成してもよい。アシスト機構20の駆動プーリ22に固定される。よって、第1電動モータ11の出力軸11aが、駆動ユニット10の出力軸である。出力軸11aの自由端には、第2電動モータ12からの駆動力を伝達するためのカップリング15が取り付けられる。なお、駆動プーリ22は、出力軸11aに限られず、出力軸12aに固定されてもよい。
モータケーシング18は、ケーシング2に形成されたモータ取付穴2bに電動モータ11の出力軸11aが臨むように取り付けられる。モータケーシング18は、ケーシング2に対して出力軸11aと垂直な方向に移動可能である。よって、第1電動モータ11の出力軸11aは、ケーシング2に対するモータケーシング18の位置を調整することで径方向に移動可能である。
第2電動モータ12は、ケーシングカバー3に形成されたモータ取付穴3bに出力軸12aが臨むように取り付けられる。第2電動モータ12の出力軸12aは、第1電動モータ11の出力軸11aにカップリング15を介して結合される。つまり、出力軸12aは、駆動プーリ22にカップリング15を介して結合される。第2電動モータ12は、カップリング15を介して第1電動モータ11の出力軸11aを回転させる駆動力、即ち駆動プーリ22を回転させる駆動力を発生する。
以上より、第1電動モータ11及び第2電動モータ12が並行して駆動力を発生することによって、容量の小さな第1電動モータ11及び第2電動モータ12を用いた場合でも、大容量の電動モータを単独で用いた場合と同等の駆動力を発生できる。よって、大容量の電動モータを単独で用いる場合と比べて、それぞれの電動モータ11,12の外径を小さくできるため、電動パワーステアリング装置100の大きさを抑制することが可能である。
また、電動パワーステアリング装置100では、第1電動モータ11及び第2電動モータ12が一個の駆動プーリ22を回転させる。よって、駆動プーリ22に掛け回されるベルト23も一本である。よって、それぞれの電動モータ11,12に別々の駆動プーリ22が設けられる場合と比べて電動パワーステアリング装置100を簡便に構成することができる。
次に、主に図2及び図3を参照して、カップリング15について説明する。
カップリング15は、出力軸11aと出力軸12aとを両者の中心軸の軸ずれを吸収しながら結合するものである。カップリング15は、第2電動モータ12の出力軸12aと、第1電動モータ11の出力軸11aに固定される駆動プーリ22とを、軸方向に非拘束、かつ回転方向に駆動力を伝達可能に結合する。
カップリング15は、略円形に形成されたカップリング本体15aと、カップリング本体15aの軸方向両端に挿入される一対のジョイント16とを備える。
図2(a),(b)に示すように、カップリング本体15aは、出力軸11aと出力軸12aとを中継するための部材である。カップリング本体15aには、円周上に45度間隔に並んだ八個の爪15bが放射状に形成され、隣接する爪15bの間には、八個の凹部15cが形成される。カップリング本体15aの軸中心には、軸穴15dが形成される。
図3(a),(b)に示すように、ジョイント16は、円周上に90度間隔で形成された四個の爪16aを備える。ジョイント16の軸中心には、軸穴16bが形成され、出力軸11aと出力軸12aとにそれぞれ圧入等の嵌合によって固定される。
爪16aは、カップリング本体15aの凹部15cに弾性部材(図示省略)を介して挿入される。弾性部材は、直列に結合される出力軸11aと出力軸12aとの軸ずれを、その弾性によって吸収可能である。
具体的には、一方からカップリング本体15aに挿入されるジョイント16の爪16aは、90度間隔の四か所の凹部15cに挿入される。他方からカップリング本体15aに挿入されるジョイント16の爪16aは、一方から挿入された爪16aが挿入されていない90度間隔の四か所の凹部15cに挿入される。つまり、凹部15cには、ジョイント16の爪16aが軸方向両端から互い違いに挿入される。これにより、爪16aが凹部15cに係合するため、第2電動モータ12の出力軸12aと、第1電動モータ11の出力軸11aに固定される駆動プーリ22とは、回転方向に駆動力を伝達可能である。
また、各爪16aと各凹部15cとの間には、弾性部材が設けられているため、第2電動モータ12の出力軸12aからジョイント16に伝達された駆動力は、爪16aから凹部15cに弾性部材を介して伝達される。よって、第2電動モータ12の出力軸12aから伝達された駆動力は、カップリング本体15aを介して駆動プーリ22に伝達される。このとき、爪16aと凹部15cとの間には弾性部材が設けられるため、カップリング本体15aとジョイント16との中心軸が多少ずれていても、弾性部材が軸ずれを吸収できる。
爪16aは凹部15cに挿入されているだけである。よって、爪16aは、凹部15cから軸方向に着脱自在である。つまり、出力軸12aと駆動プーリ22とは、軸方向に非拘束に結合されている。
以下、主に図4を参照しながら、電動パワーステアリング装置100におけるベルト23のテンション調整、及びケーシングカバー3の組み付けについて説明する。
電動パワーステアリング装置100では、駆動プーリ22と従動プーリ24との間に掛け回されたベルト23のテンションが適切になるように、テンションを計測して確認しながら調整する必要がある。ベルト23のテンション調整は、ケーシング2に対して第1電動モータ11を出力軸11aの径方向に移動させ、駆動プーリ22と従動プーリ24との間の距離を調整することで行われる。
ベルト23のテンション調整は、図4に示すように、ケーシング2からケーシングカバー3を取り外した状態で行われる。ケーシングカバー3が取り外されているため、ケーシングカバー3に固定された第2電動モータ12も取り外されている。
図4に示された状態で、ケーシング2に対してモータケーシング18を出力軸11aの径方向に移動させながら、ベルト23のテンションが適切になるように調整を行う。テンションが適切になったら、モータケーシング18をケーシング2にボルト(図示省略)で締結する。
ここで、電動パワーステアリング装置100におけるベルト23のテンション調整を、ケーシング2とケーシングカバー3とを組み立てた後で行う場合には、ベルト23のテンションを確認するための穴をケーシング2又はケーシングカバー3に形成する必要がある。確認用の穴が形成されると、穴を塞ぐためのプラグが必要になり、部品点数が増加して作業性を悪化させるおそれがあり、また、シール性の面で不利になるおそれがある。
これに対して電動パワーステアリング装置100では、ケーシングカバー3をケーシング2から取り外した状態でベルト23のテンション調整を行う。第1電動モータ11の出力軸11aは、ケーシングカバー3を取り外した状態でケーシング2の開口に臨むように設けられているため、出力軸11aに固定された駆動プーリ22を当該開口から視認することが可能である。よって、ケーシングカバー3をケーシング2から取り外した状態でベルト23のテンションを計測しながら調整できるため、ベルト23のテンション調整が容易である。
テンション調整が完了してモータケーシング18がケーシング2に固定されると、次に、ケーシングカバー3がケーシング2に取り付けられる。このとき、ケーシングカバー3に固定された第2電動モータ12も同時に取り付けられる。第2電動モータ12をケーシングカバー3と同時に取り付けるのでは無く、ケーシングカバー3をケーシング2に取り付けた後で、第2電動モータ12をケーシングカバー3に取り付けてもよい。
ケーシングカバー3を取付ける際には、ケーシングカバー3にラックシャフト1を挿通させ、徐々にケーシングカバー3をケーシング2と当接させる。互いの端面が当接すると、第2電動モータ12の出力軸12aに固定されたジョイント16の爪16aは、カップリング本体15aの凹部15cに挿入され、出力軸11aと出力軸12aとが直列に結合させられる(図1に示す状態)。この状態で、ボルト4を締結すると、ケーシングカバー3の取り付けが完了する。なお、第2電動モータ12の出力軸12aに固定されたジョイント16に弾性体を介してカップリング本体15aを取り付けておいて、第2電動モータ12を取り付けるときに第1電動モータ11の出力軸11aに固定されたジョイント16を結合させてもよい。
以上のように、ケーシングカバー3をケーシング2に取り付けるだけで、カップリング本体15aの凹部15cにジョイント16の爪16aが挿入され、出力軸12aと出力軸11aとを直列に結合させることができる。このとき、ベルト23のテンション調整によって第1電動モータ11の出力軸11aが動かされたことで、第1電動モータ11の出力軸11aと第2電動モータ12の出力軸12aとの中心軸が微妙にずれている可能性があるが、出力軸11aと出力軸12aとは、カップリング15を介して結合されるため、カップリング15の弾性部材が軸ずれを吸収可能である。
以上の実施の形態によれば、以下に示す効果を奏する。
電動パワーステアリング装置100では、第1電動モータ11及び第2電動モータ12が共通の駆動プーリ22を回転させることで、駆動プーリ22に掛け回されるベルト23を一本にできる。よって、それぞれの電動モータ11,12に別々の駆動プーリ22が設けられる場合と比べて電動パワーステアリング装置100を簡便に構成することができる。
また、第1電動モータ11の出力軸11aと第2電動モータ12の出力軸12aとをカップリング15を介して結合したため、ケーシングカバー3をケーシング2に取り付けるだけで、カップリング本体15aの凹部15cにジョイント16の爪16aが挿入されて出力軸12aと出力軸11aとを直列に結合できる。このとき、ベルト23のテンション調整によって第1電動モータ11の出力軸11aが動かされたことで、第1電動モータ11の出力軸11aと第2電動モータ12の出力軸12aとの中心軸が微妙にずれている可能性があるが、出力軸11aと出力軸12aとは、カップリング15を介して結合されるため、カップリング15の弾性部材が軸ずれを吸収可能である。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
本発明は、車両に搭載される電動パワーステアリング装置に適用することができる。
100 電動パワーステアリング装置
1 ラックシャフト
2 ケーシング
3 ケーシングカバー
10 駆動ユニット
11 第1電動モータ
12 第2電動モータ
15 カップリング
15a カップリング本体
16 ジョイント
20 アシスト機構
22 駆動プーリ
23 ベルト
24 従動プーリ
30 ボールねじ機構

Claims (4)

  1. 軸方向への移動によって車輪が操舵されるラックシャフトと、
    前記ラックシャフトを移動させるための駆動力を発生する駆動ユニットと、
    前記駆動ユニットによって駆動されて回転する駆動回転体と、
    前記駆動回転体の回転が伝達されて回転する従動回転体と、
    前記従動回転体の回転を前記ラックシャフトの軸方向への移動へと変換する変換機構と、を備え、
    前記ラックシャフトの軸方向への移動を前記駆動ユニットの駆動力によってアシストする電動パワーステアリング装置であって、
    前記駆動ユニットは、
    出力軸が回転して前記駆動回転体を回転させる第1電動モータと、
    前記第1電動モータと対向して設けられ、出力軸が回転して前記駆動回転体を回転させる第2電動モータと、
    前記第1電動モータの出力軸と前記第2電動モータの出力軸とを直列に結合するカップリングと、を備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記第1電動モータの出力軸は、前記駆動回転体に固定され、
    前記第2電動モータの出力軸は、前記カップリングを介して前記駆動回転体に結合されることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記カップリングは、前記第1電動モータの出力軸と、前記第2電動モータの出力軸との軸ずれを吸収可能な弾性部材を備えることを特徴とする請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記第1電動モータを支持し、前記第1電動モータの出力軸が臨む端部が開口して形成されるケーシングと、
    前記第2電動モータを支持し、前記ケーシングの前記開口を閉塞するように前記ケーシングに固定されるケーシングカバーと、を備え、
    前記カップリングは、前記第2電動モータの出力軸と前記駆動回転体とを、軸方向に非拘束、かつ回転方向に駆動力を伝達可能に結合することを特徴とする請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
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