JP2004068904A - デファレンシャル装置 - Google Patents

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寺岡 正夫
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/38Constructional details
    • F16H48/42Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon
    • F16H2048/423Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon characterised by bearing arrangement
    • F16H2048/426Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon characterised by bearing arrangement characterised by spigot bearing arrangement, e.g. bearing for supporting the free end of the drive shaft pinion

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Abstract

【課題】コンパクトで車載性が高く低コストに構成しながら大きな差動制限力を得る。
【解決手段】デフケース3と、ピニオンシャフト19に支承されたピニオン21と、ギア21と噛み合ったサイドギア23,25とからなる差動機構5と、デフケース3のケース側凹部47に連結されたケース側摩擦板45,45と、ギア23,25のサイドギア側凹部51に連結されたサイドギア側摩擦板49とからなり、ギア21との噛み合いによってギア23,25に生じる噛み合い反力によって押圧される多板クラッチ7,7とを備え、クラッチ7,7の少なくとも1枚のケース側摩擦板45をギア23,25の歯底57よりピニオンの回転軸側に配置した。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、差動機構のサイドギアの噛み合い反力によってクラッチを締結するデファレンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平9−89086号公報に図3のようなデファレンシャル装置501が記載されている。デファレンシャル装置501は、デフケース503、ベベルギア式の差動機構505、一対の多板クラッチ507,507、皿ばね509,509などから構成されている。
【0003】
差動機構505は、両端をデフケース503に連結されたピニオンシャフト511と、ピニオンシャフト511上に支承された複数個のピニオン513と、各ピニオン513とそれぞれ噛み合った一対のサイドギア515,517などから構成されている。
【0004】
各サイドギア515,517は車軸519,521を介してそれぞれの車輪側に連結されている。
【0005】
エンジンの駆動力はドライブピニオン523からリングギア525を介してデフケース503を回転させ、デフケース503の回転はピニオンシャフト511からピニオン513を介してサイドギア515,517に配分され、各車輪側に伝達される。
【0006】
多板クラッチ507,507は、デフケース503と各サイドギア515,517との間にそれぞれ配置されており、各サイドギア515,517の噛み合い反力を受けて締結され、その摩擦抵抗によってトルク感応型の差動制限機能が得られ、大きな駆動力が掛かる発進時や加速時などに、車両の操縦性、安定性を向上させる。
【0007】
また、各皿ばね509によって多板クラッチ507,507に与えられるイニシャルトルクにより、車両の発進時、加速時、悪路などで車輪の空転が防止され、発進性、加速性、悪路走破性などが高く保たれる。
【0008】
また、デファレンシャル装置501のように多板クラッチをサイドギアの噛み合い反力によって締結させるデファレンシャル装置の他に、特公昭39−29512号公報に開示されているようにデファレンシャル装置内部のトルク伝達経路に設けられたカムによって差動制限用クラッチを締結させるデファレンシャル装置や、特公昭47−10484号公報に開示されているようにサイドギアとデフケースとの間に形成されたコーンクラッチをサイドギアの噛み合い反力で締結させるデファレンシャル装置などがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前者(カムを用いたデファレンシャル装置)は、カムによって大きな差動制限力が得られるが、構造が複雑で、重く、コスト高である。
【0010】
また、後者(コーンクラッチを用いたデファレンシャル装置)は、コーンクラッチ部のテーパー加工が難しい上に、摩擦面面積が限られ、大きな差動制限力を得るのが困難であるが、コンパクトで、車載性が高く、低コストであるという利点を持つ。
【0011】
また、デファレンシャル装置501の場合は、コーンクラッチより摩擦面面積の広い多板クラッチ507,507を用いたことによって大きな差動制限力が得られる上に、耐久性、信頼性も高く、テーパー加工から解放されるなどの利点を有するが、多板クラッチを用いたことによって、後者と比較した場合、小型・軽量化が困難で車両搭載性に問題があるとともに、製造コストの削減が困難である。
【0012】
このように、コーンクラッチを用いたデファレンシャル装置のようにコンパクトで車載性が高く低コストである上に、多板クラッチを用いたデファレンシャル装置のように大きな差動制限力が得られ、信頼性の高いデファレンシャル装置が望まれている。
【0013】
そこで、この発明は、上記のようにコンパクトで車載性が高く低コストであると共に、大きな差動制限力が得られるとともに、信頼性の高いデファレンシャル装置の提供を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1のデファレンシャル装置は、原動機の駆動力によって回転するデフケースと、該デフケースの内部にピニオンと一対のサイドギアを具備する差動機構と、前記デフケースのケース側凹部に連結されたケース側摩擦板と、前記サイドギアのサイドギア側凹部に連結されたサイドギア側摩擦板とからなる複数枚の摩擦板を具備し、且つ前記差動機構の噛み合い反力を受けて前記ケース側摩擦板と前記サイドギア側摩擦板とが押圧される差動制限用の多板クラッチを備え前記多板クラッチの少なくとも1枚の摩擦板が、前記サイドギアの歯底よりピニオンの回転軸側に配置されていることを特徴とする。
【0015】
このように、本発明のデファレンシャル装置は、差動制限用クラッチに摩擦面面積の広い多板クラッチを用いたことによって、大きな差動制限力が得られる上に、多板クラッチを構成する摩擦板のうちの少なくとも1枚の摩擦板をサイドギアの歯底よりピニオンの回転軸側に配置したことにより、装置全体の小型化が可能になり、車載性が向上する。
【0016】
また、クラッチを締結するための専用のカムを用いないので、構造が簡素化されることにより故障を減らすことができるとともに、軽量化、低コスト化ができる。
【0017】
また、コーンクラッチのテーパー加工から解放されて加工が容易になることで、製造コストを削減することができるとともに、多板クラッチで得られる広い摩擦面面積によって耐久性が大幅に向上する。
【0018】
請求項2の発明は、請求項1に記載されたデファレンシャル装置であって、前記サイドギアの歯の背面側に前記サイドギア側摩擦板用の前記サイドギア側凹部が設けられていることを特徴とし、請求項1の構成と同等の作用・効果を得ることができる。
【0019】
また、請求項2の発明は、サイドギア側摩擦板のサイドギア側凹部をサイドギアの歯の背面側に設けたことによって、サイドギアの形状、スペース・強度を保有したうえで凹部を形成し、より一層の小型・軽量化を行い、車載性がさらに向上する。
【0020】
また、サイドギア側凹部の外径を小径にすることが可能になるため、サイドギア側摩擦板の内径を小径にすることが可能になり、これにより多板クラッチの摩擦面面積が広くなるため、摺動面圧を抑制しつつ、十分な差動制限力を得ることができる。
【0021】
つまり、サイドギアの歯の肉部に軸方向に対応した部分、言い換えるとサイドギアの歯の肉部を軸方向に投影する部分に対してサイドギア側凹部を設けたことにより、サイドギア側凹部、およびサイドギアの強度と上記のようなコンパクト性とを両立させることができる。
【0022】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載されたデファレンシャル装置であって、前記多板クラッチの摩擦円半径が、前記サイドギアのピッチ円半径より大径であることを特徴とし、請求項1または請求項2の構成と同等の作用・効果を得ることができる。
【0023】
また、請求項3の発明では、多板クラッチの押圧力が同一の場合、多板クラッチの摩擦円半径をサイドギアのピッチ円半径より大径にしたことによって、より大きな摩擦トルク(差動制限力)を得ることができる。
【0024】
請求項4の発明は、請求項1または請求項3に記載された発明であって、前記サイドギアのギア部の半径方向外側に前記多板クラッチを押圧する押圧部が設けられていることを特徴とし、押圧部をサイドギアのギア部の半径方向外側に設けたことにより、多板クラッチを押圧部によって軸方向に直線状で押圧することができる。また、装置の軸方向スペースの拡大を抑制することができる。
【0025】
さらに、押圧部の形成により、ギア部外周側の強度が増し、ギア部背面側の肉厚も低減できるので、さらにコンパクト性が高まる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1によりデファレンシャル装置1(本発明の一実施形態)の説明をする。
【0027】
デファレンシャル装置1は、デフケース3、ベベルギア式の差動機構5、一対の多板クラッチ7,7などから構成されている。また、デファレンシャル装置1はデフキャリヤの内部に配置されており、このデフキャリヤにはオイル溜りが設けられている。
【0028】
デフケース3は、ケーシング本体9とカバー11から構成され、カバー11はボルト13によってケーシング本体9の左側開口部に固定されている。また、デフケース3の左右のボス部15,17はベアリングによってデフキャリヤに支承されている。さらに、デフケース3にはリングギアが固定されており、このリングギアと噛み合うドライブピニオンは動力伝達系を介してトランスミッション側に連結されている。エンジン(原動機)の駆動力はトランスミッションとこの動力伝達系とを介してデフケース3を回転駆動する。
【0029】
差動機構5は、ケーシング本体9の内部にデフケース3の回転軸と直交するように配設された1本ないし複数本のピニオンシャフト19、各ピニオンシャフト19上で回転自在に支承されたピニオン21、左右から各ピニオン21と噛み合ったのサイドギア23,25などから構成されている。
【0030】
左サイドギア23のボス部27は、そのスプライン部29に連結された左車軸を介して左車輪側に連結され、右サイドギア25のボス部31はそのスプライン部33に連結された右車軸を介して右車輪側に連結されている。また、各ボス部27,31はそれぞれカバー11とケーシング本体9に形成された支承部35,37によって回転自在に支承されている。
【0031】
ピニオンシャフト19の端部はケーシング本体9に設けられた貫通孔39に係合し、スプリングピン41によって抜け止めされている。また、ピニオン21とケーシング本体9との間には球面ワッシャ43が配置されており、この球面ワッシャ43はピニオン21の背面を支持し、その遠心力と噛み合い反力とを受けている。
【0032】
多板クラッチ7,7は、ケーシング本体9とサイドギア23,25との間に配置された2枚のアウタープレート45(ケース側摩擦板)と1枚のインナープレート49(サイドギア側摩擦板)から構成されており、アウタープレート45はケーシング本体9に形成されたケース側凹部47に係合され、インナープレート49はサイドギア23,25に形成されたサイドギア側凹部51に係合されている。
【0033】
ケース側凹部47はケーシング本体9を鋳造する際に形成されており、サイドギア側凹部51はサイドギア23,25のギア部53の背面側に形成されており、本実施例では、図1、図2に示されるように、インナープレート49の内周側に形成された凸部50がギア部53の背面側に一部食い込むように形成された凹部51に係合するように形成されている。また、ケース側凹部47には欠歯部が設けられており、ピニオンシャフト19を抜け止めするスプリングピン41が、この欠歯部に取り付けられている。
【0034】
また、各サイドギア23,25には、ギア部53の半径方向外側にそれぞれの多板クラッチ7を押圧する押圧部55が形成されている。押圧部55は、軸方向の一方側で多板クラッチ7,7と対向しつつ、軸方向の他方側でピニオン21の背面22、およびワッシャ43と対向しており、さらに押圧部55の径方向外側にはデフケース3の内周面が対向しており、これらの対向スペースに押圧部55が配置される。
【0035】
また、2枚のアウタープレート45のうち最もピニオンの回転軸に近いアウタープレート45(少なくとも1枚の摩擦板)は各サイドギア23,25の歯底57よりピニオンの回転軸側に配置されている。
【0036】
また、図1のように、各多板クラッチ7、7の摩擦円半径(Rc)は各サイドギア23,25のピッチ円半径(Rsg)より大径に設定されている。
【0037】
デフケース3を回転させるエンジンの駆動力はピニオンシャフト19からピニオン21を介してサイドギア23,25に配分され、左右の車輪側に伝達される。
【0038】
また、発進時、加速時、悪路走行中などで駆動車輪の間に駆動抵抗差が生じると、エンジンの駆動力はピニオン21の自転によって左右の車輪に差動配分される。
【0039】
また、車両の走行中は、前進走行と後進走行の両方で、ピニオン21との噛み合いによってサイドギア23,25に伝達トルクに比例する噛み合い反力が生じ、この噛み合い反力によって各多板クラッチ7,7が押圧され締結される。これらの摩擦抵抗によりトルク感応型の差動制限機能が得られ、差動機構5の差動が制限される。
【0040】
特に、デファレンシャル装置1に大きな駆動力が掛かる発進時や加速時などには、トルク感応型の差動制限力が強化されて、車両の操縦性や安定性が大きく向上する。
【0041】
また、デフケース3には開口61、62、63が設けられており、ボス部15,17の内周には螺旋状のオイル溝64、65が設けられている。オイル溜りのオイルが、デフケース3の回転に伴ってこれらの開口と螺旋状オイル溝からデフケース3に流出入することで、多板クラッチ7,7、各ギア21,23,25の噛み合い部、ピニオンシャフト19とピニオン21との摺動面、球面ワッシャ43などを充分に潤滑・冷却し、耐久性を高めている。
【0042】
このように構成されたデファレンシャル装置1は、差動制限用クラッチに摩擦面面積の広い多板クラッチ7,7を用いたことによって大きな差動制限力が得られると共に、摩擦面面積の狭いコーンクラッチと較べて耐久性が大幅に向上している。
【0043】
また、各多板クラッチ7のうち最もピニオンの回転軸に近いアウタープレート45(少なくとも1枚の摩擦板)を各サイドギア23,25の歯底57よりピニオンの回転軸側に配置したことによって、デファレンシャル装置1はそれだけコンパクトに構成され、車載性が向上している。
【0044】
また、サイドギア23,25の噛み合い反力を利用して各多板クラッチ7を締結する構成なので、クラッチ締結専用のカムを設ける必要がなく、構造が簡素化されることにより、軽量、低コスト化が可能である。
【0045】
また、コーンクラッチを使用しないので、高度な加工技術を必要とするテーパー加工を行うことも無くなるので、さらに製造コストを削減することができる。
【0046】
また、インナープレート49用のサイドギア側凹部51を各サイドギア23,25のギア部53に設けたことによって、さらに小型・軽量化がなされ、車載性が向上する。
【0047】
また、サイドギア23,25のギア部53に設けたことによってサイドギア側凹部51の外径が小径になるとともに、インナープレート49の内径が小径になることによって各多板クラッチ7の摩擦面面積が広くなり、差動制限力がさらに大きくなっている。
【0048】
また、サイドギア23,25のギア部53を利用してサイドギア側凹部51を設けたことにより、サイドギア側凹部51の強度とデファレンシャル装置1のコンパクト化とを両立させている。
【0049】
また、各多板クラッチ7の摩擦円半径(Rc)を各サイドギア23,25のピッチ円半径(Rsg)より大径にしたことにより、サイドギア23,25の噛み合い反力(押圧力)が同一の場合、それだけ大きい摩擦トルク(差動制限力)が得られる。
【0050】
上記のように、デファレンシャル装置1は、コーンクラッチを用いた従来のデファレンシャル装置のように、コンパクトで車載性が高く、低コストでありながら、多板クラッチ7,7によって大きな差動制限力を得ている。
【0051】
なお、押圧部55や凹部51は、サイドギア23,25と同一部材として一体に形成されているが、設定形状に合わせてサイドギア23,25と別部材で形成し、接着、溶接、圧入、焼きばめなどの固定手段を用いて一体的に結合しても良い。
【0052】
また、図3の従来例のように、各多板クラッチ7,7とデフケース3との間に皿ばねを配置して各多板クラッチ7,7にイニシャルトルクを与えれば、トルク感応型差動制限機能が低下し易い悪路走行中などで駆動車輪の空転を防止し、悪路走破性を高く保つことができる。
【0053】
また、本発明のデファレンシャル装置は、フロントデフ(エンジンの駆動力を左右の前輪に配分するデファレンシャル装置)と、リヤデフ(エンジンの駆動力を左右の後輪に配分するデファレンシャル装置)と、センターデフ(エンジンの駆動力を前輪と後輪に配分するデファレンシャル装置)のいずれにも用いることができる。
【0054】
【発明の効果】
請求項1のデファレンシャル装置は、広い摩擦面面積を得ることができる多板クラッチによって大きな差動制限力が得られると共に、多板クラッチのうち少なくとも1枚の摩擦板をサイドギアの歯底よりピニオンの回転軸側に配置したことによって装置全体の小型化が可能になり、車載性を向上することができる。
【0055】
また、クラッチを締結するための専用のカムを用いないので、構造が簡素化されることにより軽量化と低コスト化が可能である。
【0056】
また、多板クラッチを使用することにより、高度な加工技術を必要としないので製造コストを削減することができるとともに、広い摩擦面面積が得られることで耐久性が向上する。
【0057】
請求項2のデファレンシャル装置は、請求項1の構成と同等の効果を得ることができる。
【0058】
また、請求項2の発明は、サイドギア側摩擦板のサイドギア側凹部をサイドギアの歯の背面側に設けたことによって、より一層の小型・軽量化を行い、車載性がさらに向上する。
【0059】
また、サイドギアの歯の背面側にサイドギア側凹部を設けたことによって、多板クラッチの摩擦面面積が広くなり、摺動面圧を抑制しつつ、十分な差動制限力を得ることができる。
【0060】
また、サイドギアの歯の背面側を利用してサイドギア側凹部を設けたことにより、サイドギア側凹部の強度と上記のコンパクト性とを両立することができる。
【0061】
請求項3のデファレンシャル装置は、請求項1または請求項2の構成と同等の効果を得ることができる。
【0062】
また、多板クラッチの摩擦円半径をサイドギアのピッチ円半径より大径にしたことにより、大きな摩擦トルク(差動制限力)を得ることができる。
【0063】
請求項4のデファレンシャル装置は、押圧部をサイドギアのギア部の半径方向外側に設けたことにより、多板クラッチを押圧部によって軸方向に直線状で押圧することができる。
【0064】
また、装置の軸方向スペースの拡大を抑制することができる。
【0065】
さらに、押圧部の形成により、ギア部外周側の強度が増し、ギア部背面側の肉厚も低減できるので、さらにコンパクト性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図である。
【図2】図1上のX矢視方向から見たサイドギア、および多板クラッチ部分を示す要部透視図である。
【図3】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 デファレンシャル装置
3 デフケース
5 ベベルギア式の差動機構
7,7 多板クラッチ
19 ピニオンシャフト
21 ピニオン
23,25 サイドギア
45 アウタープレート(ケース側摩擦板)
47 ケース側凹部
49 インナープレート(サイドギア側摩擦板)
51 サイドギア側凹部
53 サイドギア23,25のギア部
55 押圧部
57 サイドギア23,25の歯底
Rc 多板クラッチ7の摩擦円半径
Rsg サイドギア23,25のピッチ円半径

Claims (4)

  1. 原動機の駆動力によって回転するデフケースと、
    該デフケースの内部にピニオンと一対のサイドギアを具備する差動機構と、
    前記デフケースのケース側凹部に連結されたケース側摩擦板と、前記サイドギアのサイドギア側凹部に連結されたサイドギア側摩擦板とからなる複数枚の摩擦板を具備し、且つ前記差動機構の噛み合い反力を受けて前記ケース側摩擦板と前記サイドギア側摩擦板とが押圧される差動制限用の多板クラッチを備え
    前記多板クラッチの少なくとも1枚の摩擦板が、前記サイドギアの歯底よりピニオンの回転軸側に配置されていることを特徴とするデファレンシャル装置。
  2. 請求項1に記載された発明であって、
    前記サイドギアの歯の背面側に前記サイドギア側摩擦板用の前記サイドギア側凹部が設けられていることを特徴とするデファレンシャル装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載された発明であって、
    前記多板クラッチの摩擦円半径が、前記サイドギアのピッチ円半径より大径であることを特徴とするデファレンシャル装置。
  4. 請求項1または請求項3に記載された発明であって、
    前記サイドギアのギア部の半径方向外側に前記多板クラッチを押圧する押圧部が設けられていることを特徴とするデファレンシャル装置。
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