JP3638983B2 - デファレンシャル装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、車両のデファレンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
実開平6−8846号公報に図6のようなデファレンシャル装置201が記載されている。このデファレンシャル装置201は、デフケース203と、ヘリカルピニオンギヤ205,207と、出力側のヘリカルサイドギヤ209,211とを備えており、各ヘリカルピニオンギヤ205,207はデフケース203の収納孔213,215に摺動回転自在に収納されている。又、各サイドギヤ209,211とデフケース203との間には多板クラッチ217,219が配置されている。
【0003】
エンジンの駆動力はデフケース203を回転させ、ヘリカルピニオンギヤ205,207からサイドギヤ209,211を介して車輪側に伝達される。
【0004】
トルクを伝達している間、各ヘリカルピニオンギヤ205,207の歯先はヘリカルサイドギヤ209,211との噛み合い反力により収納孔213,215の壁面に押し付けられて摩擦抵抗が生じる。又、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力によりヘリカルピニオンギヤ205,207とデフケース203との間で摩擦抵抗が生じると共に、ヘリカルサイドギヤ209,211の噛み合いスラスト力が内側向きのときはヘリカルサイドギヤ209,211の間で、又、外側向きのときは多板クラッチ217,219がそれぞれヘリカルサイドギヤ209,211に押圧されて摩擦抵抗が生じる。デファレンシャル装置201はこれらの摩擦抵抗によってトルク感応型の差動制限力を得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
デファレンシャル装置201のような基本構成のデファレンシャル装置では、差動制限力(トランスファレシオ)を上記のようにトルク伝達に伴って発生する摩擦抵抗に頼っているから、軽量、コンパクトであるが、大きなトランスファレシオは得られない。
【0006】
デファレンシャル装置201では多板クラッチ217,219でトランスファレシオを強化しているが、これらはデフケース203とヘリカルサイドギヤ209,211との間に配置されており、その上、多板クラッチ217,219のデフケース203と係合するクラッチ板218,220とデフケース203とは相対回転しないからそれだけ摺動回転速度が低く、大きな差動回転を取り出すことができない。これらの理由により、トランスファレシオの増強効果には限界があると共に、多板クラッチ217,219のフリクションプレート枚数や摩擦半径などを十分に変えることができずトランスファレシオの調整効果は不充分である。
【0007】
そこで、この発明は、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力を利用して大きなトランスファレシオが得られ、広い範囲でトランスファレシオを調整できるデファレンシャル装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1のデファレンシャル装置は、エンジンの駆動力により回転駆動されるデフケースと、一対の出力側ヘリカルサイドギヤと、これらのヘリカルサイドギヤと各別に噛み合う第1ギヤ部及び互いに噛み合う第2ギヤ部を有するヘリカルピニオンギヤからなるピニオンギヤ組と、デフケースに形成され各ヘリカルピニオンギヤを摺動回転自在に収納する収納孔と、前記一対のサイドギヤの少なくとも一方とデフケースとの間に配置されると共にヘリカルピニオンギヤと噛み合いヘリカルサイドギヤの噛み合いスラスト力によって押圧される摩擦リングとを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2のデファレンシャル装置は、摩擦リングが、一方のヘリカルサイドギヤと噛み合ったヘリカルピニオンギヤと噛み合うと共に他方のヘリカルサイドギヤとデフケースとの間に配置され、他方のヘリカルサイドギヤの噛み合いスラスト力によって押圧される請求項1のデファレンシャル装置である。
【0010】
請求項3のデファレンシャル装置は、摩擦リングが、ヘリカルサイドギヤと相対回転可能に同軸配置された請求項1又は2のデファレンシャル装置である。
【0011】
請求項4のデファレンシャル装置は、摩擦リングに設けられた噛み合い部と、相対回転不能に連結されたデフケース上で軸方向に移動操作されて摩擦リングと噛み合いその回転をロックするロック部材とを有する差動ロック機構を備えた請求項3のデファレンシャル装置である。
【0012】
請求項5のデファレンシャル装置は、エンジンの駆動力により回転駆動されるデフケースと、一対の出力側ヘリカルサイドギヤと、これらのヘリカルサイドギヤと各別に噛み合う第1ギヤ部及び互いに噛み合う第2ギヤ部を有するヘリカルピニオンギヤからなるヘリカルピニオンギヤ組と、デフケースに形成され各ヘリカルピニオンギヤを摺動回転自在に収納する収納孔と、前記一対のサイドギヤの少なくとも一方とデフケースとの間に配置されると共にヘリカルピニオンギヤと噛み合い、ヘリカルサイドギヤの噛み合いスラスト力によって押圧される複数枚の摩擦リングと、該摩擦リングの各間に交互に配置されると共にヘリカルサイドギヤと係合し、ヘリカルサイドギヤの噛み合いスラスト力によって押圧される複数枚のクラッチ板とを備えたことを特徴とする。
【0013】
請求項1のデファレンシャル装置は、差動制限用の摩擦リングを、従来例と異なってデフケースとヘリカルサイドギヤとの間ではなく、一対のサイドギヤの少なくとも一方とデフケースとの間に配置してヘリカルピニオンギヤと噛み合わせ、ヘリカルサイドギヤの噛み合いスラスト力によって押圧するように構成した。
【0014】
従って、摩擦リングはピニオンギヤとサイドギヤとの間の差動回転を利用でき、それだけ摩擦面数が増える上に、歯数の小さいヘリカルピニオンギヤはヘリカルサイドギヤ上で増速され公転する。つまりデフケースとの相対回転を大きく取り出せる。そして、サイドギヤの大きなスラスト力で押圧するので、大きなトランスファレシオが得られる。
【0015】
又、摩擦リングにより得られるトランスファレシオが大きいから、摩擦リングの摩擦面数や摩擦半径などを変えることにより、トランスファレシオを広い範囲で微調整することができる。
【0016】
又、摩擦リングはピニオンギヤと噛み合うのでデフケース側には摩擦リングとの係合箇所を設ける必要がなく低コストである。
【0017】
更に、ヘリカルピニオンギヤは、摩擦リングとの噛み合い部だけ支点間距離が長くなり、それだけ倒れの角度が減少し、収納孔や相手ギヤとの偏った接触による偏磨耗や焼き付きなどが防止される。
【0018】
請求項2のデファレンシャル装置は、請求項1のデファレンシャル装置において、一方のヘリカルサイドギヤと噛み合ったヘリカルピニオンギヤと噛み合うと共に他方のヘリカルサイドギヤとデフケースの間に摩擦リングを配置し、他方のヘリカルサイドギヤの噛み合いスラスト力により押圧するように構成した。
【0019】
従って、請求項1の構成による差動回転の増幅効果に加えて、摩擦リングが噛み合ったヘリカルピニオンギヤとこれを押圧するヘリカルサイドギヤは反対方向に回転するから、摩擦リングは両ヘリカルサイドギヤの間(車輪間の差動回転を受ける箇所)に配置した場合と近似して、従来例に較べて約2倍の差動回転数が得られるから、トランスファレシオがそれだけ大きくなると共に、摩擦リングとサイドギヤとの間と摩擦リングとデフケースとの間とでは異なった摺動回転を制止するので、よりスムーズな差動制限作用が得られる。摩擦リングの容量を変えることによってトランスファレシオを広い範囲で微調整することができる。又、ヘリカルピニオンギヤの倒れ角を低減できる。
【0020】
請求項3のデファレンシャル装置は、摩擦リングをヘリカルサイドギヤと相対回転可能に同軸配置したものであり、請求項1、2と同様に、大きなトランスファレシオが得られ、広い範囲でトランスファレシオを微調整することができると共に、サイドギヤの外周に同軸的に支承できるので摩擦リングの位置決めが確実になされ、ヘリカルピニオンギヤの倒れをさらに低減できる。
【0021】
請求項4のデファレンシャル装置は、請求項3のデファレンシャル装置において、デフケース側のロック部材と摩擦リングとを係脱させてヘリカルピニオンギヤの回転をロックする差動ロック機構を設けたものであり、簡単な構造で差動をロックし悪路などでの車両の走行性を大幅に改善することができる。
【0022】
請求項5のデファレンシャル装置は、ピニオンギヤと噛み合った摩擦リングとサイドギヤと噛み合ったクラッチ板とをそれぞれ複数枚交互に配置し、サイドギヤのスラスト力で押圧するようにしたので、請求項1、2、3以上に、大きなトランスファレシオが得られると共に、摩擦リングやクラッチ板の枚数や摩擦半径を変えることによりトランスファレシオを広い範囲で容易に微調整することができ、又、ヘリカルピニオンギヤの倒れ角を低減できる。
【0023】
【実施例】
図1、2、3により本発明の第1実施例を説明する。この実施例は請求項2、3の特徴を備えている。図1は実施例の縦断面を示し、図2、3はそのギヤ組を示している。左右の方向は図1での左右の方向である。なお、符号を与えていない部材等は図示されていない。
【0024】
図1のように、デファレンシャル装置7のデフケース21はケーシング本体31とカバー33とからなり、これらはボルトで固定されている。デフケース21の内部には左右のヘリカルサイドギヤ35,37(一対の出力側ヘリカルサイドギヤ)が配置されている。
【0025】
各サイドギヤ35,37の中空のボス部39,41はデフケース21の支承部43,45によって回転自在に支承されている。サイドギヤ35,37の間にはスラストブロック47が配置されている。
【0026】
図示外左右の後車軸は、それぞれデフケース21のボス部49,51を貫通してサイドギヤ35,37のボス部39,41にスプライン連結されており、スラストブロック47を介して互いに付き当てられている。各サイドギヤ35,37とデフケース21との間には外周にスパーギヤ部53,55が形成された摩擦リング57,59が配置されており、これらのリング57,59はボス部39,41の周上に相対回転自在に支承されている。
【0027】
デフケース21には収納孔61,63が周方向に複数組形成されている。これらの収納孔61,63にはそれぞれヘリカルピニオンギヤ65,67が摺動回転自在に収納されている。
【0028】
図2のように、ピニオンギヤ65は、第1と第2のヘリカルギヤ部69,71とスパーギヤ部73とこれらを連結する小径の軸部75とからなり、第1ギヤ部69は右のサイドギヤ37と噛み合っている。又、ピニオンギヤ67は、第1と第2のヘリカルギヤ部77,79とスパーギヤ部81とこれらを連結する小径の軸部83とからなり、第1ギヤ部77は左のサイドギヤ35と噛み合い、第2ギヤ部79はピニオンギヤ65の第2ギヤ部71と噛み合っている。
【0029】
又、ピニオンギヤ65のスパーギヤ部73は左側の摩擦リング57のスパーギヤ部53と噛み合い、ピニオンギヤ67のスパーギヤ部81は右側の摩擦リング59のスパーギヤ部55と噛み合っている。摩擦リング57はサイドギヤ35とデフケース21のカバー33との間に配置され、摩擦リング59はサイドギヤ37とデフケース21のケーシング本体31との間に配置されている。後述のように、摩擦リング57,59はサイドギヤ35,37の噛み合いスラスト力によってデフケース21に押圧されることにより締結される。つまり、摩擦リング57,59、サイドギヤ35,37、デフケース21によって摩擦クラッチ85,87を構成している。
【0030】
デフケース21を回転させるエンジンの駆動力はピニオンギヤ65,67からサイドギヤ35,37を介して左右の後輪13,15側に分配される。又、例えば悪路走行中に、後輪間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤ65,67の自転によりエンジンの駆動力は左右各側に差動分配される。
【0031】
トルクの伝達中、各ピニオンギヤ65,67の歯先はサイドギヤ35,37との噛み合い反力により収納孔61,63の壁面に押し付けられて摩擦抵抗が発生し、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力によって各ピニオンギヤ65,67の端面とデフケース21との間で摩擦抵抗が発生する。
【0032】
又、サイドギヤ35,37の歯すじは車両が前進走行するときサイドギヤ35,37の噛み合いスラスト力が外側向きになる方向に形成されており、この外側向きの噛み合いスラスト力によって摩擦クラッチ85,87の摩擦リング57,59がデフケース21に押圧されて摩擦抵抗が発生する。又、車両が後進走行するときはサイドギヤ35,37の噛み合いスラスト力が内側向きになり、この内側向きの噛み合いスラスト力によりスラストブロック47を介してサイドギヤ35,37の間で摩擦抵抗が発生する。
【0033】
これらの摩擦抵抗によって、トルク感応型の差動制限機能が得られる。
【0034】
上記のように、ピニオンギヤと噛み合うと共にサイドギヤ35,37とデフケース21との間に配置された摩擦クラッチ85,87の摩擦リングは、従来例と異なってデフケース21との差動回転を利用できる上に、歯数の小さいピニオンギヤ65,67はサイドギヤ35,37上で増速され公転するから差動回転を大きく取り出すことができる。
【0035】
これに加えて、ピニオンギヤ65,67を介して連結されたサイドギヤ35,37の差動回転は互いに反対方向になるから、摩擦リング57はサイドギヤ35と反対方向に差動回転し、摩擦リング59はサイドギヤ37と反対方向に差動回転して、差動回転を更に大きく増幅する。
【0036】
こうして、摩擦クラッチ85,87の摩擦リング57,59の差動回転数は従来例の約2倍に増幅され、それだけ大きなトランスファレシオが得られる。
【0037】
図1のように、デフケース21には開口89,91,93,95が設けられており、ボス部49,51の内周には螺旋状のオイル溝が形成されている。デファレンシャル装置7の回転に伴ってオイル溜りから撥ね上げられたオイルは、これらの開口89,91,93,95とオイル溝とからデフケース21に流出入し、摩擦クラッチ85,87の摩擦リング57,59の摺動面、各ギヤの噛み合い部、収納孔61,63などの各摺動部を潤滑する。
【0038】
こうして、デファレンシャル装置7が構成されている。
【0039】
図1のデファレンシャル装置7を車両に搭載した場合、前進走行時にはサイドギヤ35,37のスラスト力によって摩擦リング57,59がサイドギヤ35,37とデフケース21との間で得る摺動摩擦抵抗によって、すなわち摩擦クラッチ85,87によるデファレンシャル装置7の大きな差動制限力によって、発進時や加速時のように大きなトルクを掛けた時の車体の挙動が安定し操縦性が向上する。又、後進時にはそれより差動制限力が小さくなり、デファレンシャル装置7内部のトルクの方向が後進走行時と同じ方向になる前進中の制動時にA.B.S(アンチロック・ブレーキ・システム)との干渉を避けることができる。
【0040】
又、デファレンシャル装置7はリング57,59の径(摩擦半径)を変えることによりトランスファレシオを微調整することができると共に、摩擦リングの摺動摩擦抵抗によってトランスファレシオが強化されているからその調整範囲も広く、異なった車種に広く対応できる。摩擦プレート53,55とサイドギヤ35,37との間と摩擦プレート57,59とデフケース21との間とでは相対回転速度が異なり、この異なった摺動回転を同時に制止するので、よりスムーズな差動制限力が得られる。
【0041】
ピニオンギヤ65,67はそれぞれスパーギヤ部73,81と小径の軸部75,83とを形成したことにより支点間距離が長くなり、それだけ倒れの角度が減少し、収納孔61,63や相手ギヤとの偏った接触による偏磨耗や焼き付きなどが防止される。
【0042】
それぞれ摩擦リング57,59を配置しただけで摩擦クラッチ85,87を構成できるから、又、摩擦リング57,59がピニオンギヤ65,67と噛み合うのでデフケース21側に係合部位を形成することがないから、デファレンシャル装置7の部品増加点数や加工工数は少なく、機能に較べて構造が簡単かつ低コストである。
【0043】
なお、摩擦リングの噛み合い部は、上記の例と異なって、スパーギヤでなくヘリカルギヤでもよい。図3は、このようなギヤ組の例を示している。この例において図1、2の部材と同機能の部材は同一の符号で引用すると共に、これら同機能部材の説明は省く。
【0044】
このギヤ組は、一対のヘリカルサイドギヤ35,37と、複数組のヘリカルピニオンギヤ95,97と、リング99,101とから構成されている。
【0045】
リング99,101の外周にはヘリカルギヤ部103,105が形成されている。これらのリング99,101はサイドギヤ35,37とデフケース21との間にそれぞれ配置され、サイドギヤ35,37のボス部39,41の周上に相対回転自在に支承されている。
【0046】
ピニオンギヤ95,97はデフケース21の収納孔61,63にそれぞれ摺動回転自在に収納されている。
【0047】
ピニオンギヤ95は、第1と第2のヘリカルギヤ部107,109と第3のヘリカルギヤ部111とこれらを連結する小径の軸部113とからなり、第1ギヤ部107はサイドギヤ37と噛み合っている。又、ピニオンギヤ97は、第1と第2のヘリカルギヤ部115,117と第3のヘリカルギヤ部119とこれらを連結する小径の軸部121とからなり、第1ギヤ部115はサイドギヤ35と噛み合い、第2ギヤ部117はピニオンギヤ95の第2ギヤ部109と噛み合っている。
【0048】
又、ピニオンギヤ95の第3のヘリカルギヤ部111は摩擦リング99のヘリカルギヤ部103と噛み合い、ピニオンギヤ97の第3のヘリカルギヤ部119は摩擦リング101のヘリカルギヤ部105と噛み合っている。摩擦リング99とピニオンギヤ95とサイドギヤ35とで摩擦クラッチ123が構成され、リング101とピニオンギヤ97とサイドギヤ37とで摩擦クラッチ125が構成されている。
【0049】
各リング99,101はサイドギヤ35,37とデフケース21との間に配置され、サイドギヤ35,37によってデフケース21に押圧されることにより締結される。
【0050】
この例のように、各リング99,101のヘリカルギヤ部103,105と各ピニオンギヤ95,97のヘリカルギヤ部111,119とを噛み合わせると、噛み合いスラスト力によってリング99,101がデフケース21あるいはサイドギヤ35,37に押し付けられて生じる摩擦抵抗が加わって、図1、2のスパーギヤの例より更に大きなトランスファレシオが得られる。
【0051】
又、この例においても、ピニオンギヤ95,97はそれぞれヘリカルギヤ部111,119と小径の軸部113,121とを形成したことにより支点間距離が長くなり、倒れの角度が減少し、収納孔61,63や相手ギヤとの偏った接触による偏磨耗や焼き付きなどが防止される。
【0052】
又、摩擦クラッチ123,125を配置したことによる部品増加点数や加工工数が少なく、機能に較べて構造が簡単である。
【0054】
次に、図4により第2実施例の説明をする。この実施例は請求項2、3、4の特徴を備えている。なお、この実施例において図1の部材と同機能の部材は同一の符号で引用すると共に、これら同機能部材の説明は省く。
【0055】
図4のように、エンジンの駆動力によって回転駆動されるデファレンシャル装置127のデフケース129はケーシング本体131とカバー33とからなり、これらはボルトで固定されている。デフケース129の内部には左右のヘリカルサイドギヤ35,37が配置されている。
【0056】
左のサイドギヤ35とデフケース129との間には外周にスパーギヤ部53が形成された摩擦リング57が配置されており、右のサイドギヤ37とデフケース129との間には外周にスパーギヤ部133と噛み合い部135とが形成された摩擦リング137が配置されている。これらのリング57,137は各サイドギヤ35,37のボス部39,41の外周上に相対回転自在に支承されている。
【0057】
デフケース129には収納孔139,141が周方向に複数組形成され、これらの収納孔139,141にはそれぞれヘリカルピニオンギヤ65,67が摺動回転自在に収納されている。
【0058】
ピニオンギヤ65のスパーギヤ部73は左側のリング57のスパーギヤ部53と噛み合い、ピニオンギヤ67のスパーギヤ部81は右側のリング137のスパーギヤ部133と噛み合っている。リング57とピニオンギヤ65とサイドギヤ35とで摩擦クラッチ85が構成され、リング137とピニオンギヤ67とサイドギヤ37とで摩擦クラッチ143が構成されている。後述のように、摩擦リングはサイドギヤ35,37のスラスト力によってデフケース129に押圧されることにより摺動摩擦抵抗を発生する。
【0059】
デフケース129の右側のボス部145には、軸方向溝147が設けられており、この溝147にはロック部材149が移動可能に係合し、止め輪151,151で位置決めされている。リング137の噛み合い部135はデフケース129軸方向溝147に位置を合わせ形成された開口153から外部に露出しており、ロック部材149にはこの噛み合い部135と係脱可能な噛み合い部155が設けられ、差動ロック機構157を構成している。ロック部材149とデフケース129との間にはリターンスプリング159が配置されている。
【0060】
ロック部材149は操作手段によって左方に、又リターンスプリング159により右方に、図4のストローク長だけ移動操作される。
【0061】
ロック部材149が左方に移動操作されると、噛み合い部155がリング137の噛み合い部135と噛み合ってロック機構157が作動し、リング137を介して各ギヤの差動回転がロックされる。又、ロック部材149が右方に移動操作されると、噛み合い部135、155の噛み合いが解除され、各ギヤの差動回転がフリーになる。
【0062】
デフケース129を回転させるエンジンの駆動力はピニオンギヤ65,67からサイドギヤ35,37を介して左右の後輪13,15に分配され、後輪間に駆動抵抗差が生じると、ロック機構157を解除した状態では、ピニオンギヤ65,67の自転により左右各側に差動分配される。
【0063】
又、トルクの伝達中、各ピニオンギヤ65,67の歯先はサイドギヤ35,37との噛み合い反力により収納孔139,141の壁面に押し付けられて摩擦抵抗が発生し、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力によって各ピニオンギヤ65,67の端面とデフケース129との間で摩擦抵抗が発生する。
【0064】
摩擦リング57,137は、第1実施例と同様に車両が前進走行するときサイドギヤ35,37とデフケース129との間で押圧されて摩擦抵抗が発生し、車両が後進走行するときはスラストブロック47を介してサイドギヤ35,37の間で摩擦抵抗が発生する。
【0065】
これらの摩擦抵抗によって、トルク感応型の差動制限機能が得られる。
【0066】
第1実施例と同様に、デフケース129との差動回転、ピニオンギヤ65,67の公転と増速、サイドギヤ35とピニオンギヤ65(摩擦リング57)及びサイドギヤ37とピニオンギヤ67(摩擦リング137)の反対方向の差動回転などにより、差動回転数は従来例の約2倍に増幅されて大きなトランスファレシオが得られる。
【0067】
図4のように、デフケース129には開口89,153,161,163が設けられており、ボス部49,145の内周には螺旋状のオイル溝が形成されている。デファレンシャル装置127が回転すると、オイル溜りから撥ね上げられたオイルがこれらの開口89,153,161,163とオイル溝とからデフケース129に流出入し、摩擦クラッチ85,143の摩擦リング57,137の摺動面、各ギヤの噛み合い部、収納孔139,141などの各摺動部を潤滑する。
【0068】
こうして、デファレンシャル装置127が構成されている。
【0069】
デファレンシャル装置129を車両に搭載した場合、前進走行時にはサイドギヤ35,37のスラスト力によって摩擦リング57,137がサイドギヤ35,37とデフケース131との間で発生させる摺動摩擦抵抗によって、すなわち摩擦クラッチ85,143によるデファレンシャル装置127の大きな差動制限力によって、発進時や加速時のように大きなトルクを掛けた時の車体の挙動が安定し操縦性が向上すると共に、制動時はA.B.Sとの干渉を避けることができる。
【0070】
又、差動ロック機構157を作動させると後輪13,15の差動がロックされ、悪路脱出性や走破性が大きく向上する。
【0071】
デファレンシャル装置127は、摩擦リング57,137の径(摩擦半径)を変えることによりトランスファレシオを微調整することができると共に、摩擦リング57,137の摺動摩擦抵抗によってトランスファレシオが強化されているからその調整範囲も広く、異なった車種に広く対応できる。
【0072】
摩擦リング57,137を用いた摩擦クラッチ85,143と、ロック部材149を用いた差動ロック機構157を配置したことによるデファレンシャル装置127の部品増加点数は少なく、デファレンシャル装置127は機能に較べて構造が簡単である。
【0073】
次に、図5により第3実施例の説明をする。この実施例は請求項2、5の特徴を備えている。図5はこのデファレンシャル装置165の縦断面を示している。なお、この実施例において図1の部材と同機能の部材は同一の符号で引用すると共に、これら同機能部材の説明は省く。
【0074】
図5のように、デファレンシャル装置165のデフケース21はケーシング本体31とカバー33とからなり、これらはボルトで固定されている。デフケース21の内部には左右のヘリカルサイドギヤ35,37が配置され、サイドギヤ35,37はデフケース21の収納孔61,63に収納されたヘリカルピニオンギヤ65,67を介して連結されている。
【0075】
各サイドギヤ35,37の中空のボス部167,169はデフケース21の支承部43,45によって回転自在に支承されており、サイドギヤ35,37の間にはスラストブロック47が配置されている。
【0076】
各サイドギヤ35,37とデフケース21との間にはピニオンギヤ65,67のスパーギヤ部73,81と噛み合う複数枚(本実施例では3枚)の摩擦リング174とサイドギヤ35,37のボス部167,169の外周に形成された溝179,181に係合した複数枚(本実施例では2枚)のクラッチ板176とが交互に配置されている。これらの摩擦リング174とクラッチ板176とにより多板クラッチ171,173が構成され、多板クラッチ171,173はサイドギヤ35,37の噛み合いスラスト力によってデフケース21に押圧され、摺動摩擦抵抗が発生し締結される。
【0077】
デフケース21を回転させるエンジンの駆動力はサイドギヤ35,37を介して左右の後輪13,15に分配され、後輪間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤ65,67の自転により左右各側に差動分配される。
【0078】
トルクの伝達中、噛み合い反力と噛み合いスラスト力とによってピニオンギヤ65,67とデフケース21との間で摩擦抵抗が発生する。
【0079】
又、車両が前進走行するときは多板クラッチ171,173がサイドギヤ35,37とデフケース21との間で押圧されて摩擦抵抗が発生し、車両が後進走行するときはスラストブロック47を介してサイドギヤ35,37の間で摩擦抵抗が発生する。
【0080】
これらの摩擦抵抗によって、トルク感応型の差動制限機能が得られる。
【0081】
第1、2実施例と同様に、デフケース21との差動回転、ピニオンギヤ65,67の公転と増速、サイドギヤ35とピニオンギヤ65(摩擦リング174)及びサイドギヤ37とピニオンギヤ67(摩擦リング174)の反対方向の差動回転などにより、多板クラッチ171,173の差動回転数は従来例の約2倍に増幅されるから、それだけ大きなトランスファレシオが得られる。
【0082】
摩擦リング174とクラッチ板176とで構成される多板クラッチ171,173、各ギヤの噛み合い部、収納孔61,63は、デフケース21の開口85,87,91,93やボス部49,51のオイル溝から流出入する撥ね上げオイルによって潤滑される。
【0083】
こうして、デファレンシャル装置165が構成されている。
【0084】
デファレンシャル装置165は、前進走行時には多板クラッチ171,173による大きな差動制限力によって、発進時や加速時のように大きなトルクを掛けた時の車体の挙動が安定し操縦性が向上すると共に、制動時はA.B.Sとの干渉が避けられる。
【0085】
又、デファレンシャル装置165は、摩擦リング174やクラッチ板176の枚数や径(摩擦半径)を変えることによりトランスファレシオを微調整することが容易であると共に、摩擦リング174の摺動面数が増加することによってトランスファレシオが強化されているからその調整範囲も広く、異なった車種に広く対応できる。
【0086】
なお、この発明において、摩擦クラッチは一方のサイドギヤ側にだけ設けてもよい。
【0087】
又、摩擦リングとサイドギヤやデフケースとの摺動面は本実施例のラジアル方向平面に形成することに限らず、互いの摺動面にコーン形状を持たせても良い。この場合、摺動部の差動回転数が高く、サイドギヤのスラスト力が強いのでさらに大きなトランスファレシオを得ることができる。
【0088】
以上、この発明のデファレンシャル装置はリヤデフ(後輪側の車軸デフ)に限らず、フロントデフ(前輪側の車軸デフ)やセンターデフ(前輪と後輪とに駆動力を分配するデファレンシャル装置)にも用いられる。
【0089】
【発明の効果】
請求項1のデファレンシャル装置は、差動制限用の摩擦リングを、一対のサイドギヤの少なくとも一方とデフケースとの間に配置してヘリカルピニオンギヤと噛み合わせ、ヘリカルサイドギヤの噛み合いスラスト力によって押圧される構成としたので、デフケースとの相対回転を大きくでき、大きなトランスファレシオが得られる。また摩擦リングの摩擦面数や摩擦半径などを変えることによりトランスファレシオを広い範囲で微調整することができる。
【0090】
請求項2のデファレンシャル装置は、一方のサイドギヤと噛み合ったヘリカルピニオンギヤと噛み合うと共に他方のサイドギヤとデフケースとの間に摩擦リングを配置し、他方のサイドギヤの噛み合いスラスト力により押圧されるよう構成したから、請求項1のデファレンシャル装置による効果に加えて、より大きなトランスファレシオが得られると共に、摩擦リングとサイドギヤの間と摩擦リングとデフケースの間とでは異なった摺動回転を制止するので、よりスムーズな差動制限作用が得られる。
【0091】
請求項3のデファレンシャル装置は、摩擦リングをヘリカルサイドギヤと相対回転可能に同軸配置したので、請求項1、2のデファレンシャル装置による効果に加え、ヘリカルピニオンギヤの倒れをさらに低減できる。
【0092】
請求項4のデファレンシャル装置は、請求項3のデファレンシャル装置による効果に加え、デフケース側のロック部材と摩擦リングとを係脱させる構成にしたので、簡単な構造で差動をロックでき悪路などでの車両の走行性を大幅に改善することができる。
【0093】
請求項5のデファレンシャル装置は、ピニオンギヤと噛み合った摩擦リングとサイドギヤと噛み合ったクラッチ板とをそれぞれ複数枚交互に配置し、サイドギヤのスラスト力で押圧する構成にしたので、請求項1,2,3以上に大きなトランスファレシオが得られると共に、摩擦リングの摩擦面数や摩擦半径などを変えることによりトランスファレシオを広い範囲で微調整することができ、またヘリカルピニオンギヤの倒れを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】第1実施例に用いられたギヤ部の斜視図である。
【図3】第1実施例に用いられた他のギヤ部の斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【図6】従来例の断面図である。
【符号の説明】
7,127,165 デファレンシャル装置
21,129 デフケース
35,37 出力側ヘリカルサイドギヤ
57,59,137,174 摩擦リング
61,63,139,141 収納孔
65,67,97,99 ヘリカルピニオンギヤ
69,77,107,115 第1ギヤ部
71,79,109,117 第2ギヤ部
75,83,113,121 小径の軸部
85,87,143 摩擦クラッチ
135 噛み合い部
149 ロック部材
157 ロック機構
171,173 摩擦クラッチ
176 クラッチ板
Claims (5)
- エンジンの駆動力により回転駆動されるデフケースと、一対の出力側ヘリカルサイドギヤと、これらのヘリカルサイドギヤと各別に噛み合う第1ギヤ部及び互いに噛み合う第2ギヤ部を有するヘリカルピニオンギヤからなるピニオンギヤ組と、デフケースに形成され各ヘリカルピニオンギヤを摺動回転自在に収納する収納孔と、前記一対のサイドギヤの少なくとも一方とデフケースとの間に配置されると共にヘリカルピニオンギヤと噛み合いヘリカルサイドギヤの噛み合いスラスト力によって押圧される摩擦リングとを備えたことを特徴とするデファレンシャル装置。
- 摩擦リングが、一方のヘリカルサイドギヤと噛み合ったヘリカルピニオンギヤと噛み合うと共に他方のヘリカルサイドギヤとデフケースとの間に配置され、他方のヘリカルサイドギヤの噛み合いスラスト力によって押圧される請求項1のデファレンシャル装置。
- 摩擦リングが、ヘリカルサイドギヤと相対回転可能に同軸配置された請求項1又は2のデファレンシャル装置。
- 摩擦リングに設けられた噛み合い部と、相対回転不能に連結されたデフケース上で軸方向に移動操作されて摩擦リングと噛み合いその回転をロックするロック部材とを有する差動ロック機構を備えた請求項3のデファレンシャル装置。
- エンジンの駆動力により回転駆動されるデフケースと、一対の出力側ヘリカルサイドギヤと、これらのヘリカルサイドギヤと各別に噛み合う第1ギヤ部及び互いに噛み合う第2ギヤ部を有するヘリカルピニオンギヤからなるヘリカルピニオンギヤ組と、デフケースに形成され各ヘリカルピニオンギヤを摺動回転自在に収納する収納孔と、前記一対のサイドギヤの少なくとも一方とデフケースとの間に配置されると共にヘリカルピニオンギヤと噛み合い、ヘリカルサイドギヤの噛み合いスラスト力によって押圧される複数枚の摩擦リングと、該摩擦リングの各間に交互に配置されると共にヘリカルサイドギヤと係合し、ヘリカルサイドギヤの噛み合いスラスト力によって押圧される複数枚のクラッチ板とを備えたことを特徴とするデファレンシャル装置。
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