JPH08226525A - デファレンシャル装置 - Google Patents

デファレンシャル装置

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JPH08226525A
JPH08226525A JP3319695A JP3319695A JPH08226525A JP H08226525 A JPH08226525 A JP H08226525A JP 3319695 A JP3319695 A JP 3319695A JP 3319695 A JP3319695 A JP 3319695A JP H08226525 A JPH08226525 A JP H08226525A
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gear
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gears
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Shuhei Ono
修平 小野
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Tochigi Fuji Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トランスファレシオを強化し、広い範囲での
調整を可能にする。 【構成】 デフケース21と、一対の出力側ヘリカルサ
イドギヤ35,37と、これらのヘリカルサイドギヤと
各別に噛み合うヘリカルピニオンギヤ65,67と、デ
フケース21に形成され各ヘリカルピニオンギヤ65,
67を摺動回転自在に収納する収納孔61,63と、サ
イドギヤ35,37とデフケース21との間に配置され
ると共にヘリカルピニオンギヤ65,67と噛み合い、
ヘリカルサイドギヤ35,37の噛み合いスラスト力に
よって押圧される摩擦リング57,59とを備えたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のデファレンシ
ャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】実開平6−8846号公報に図6のよう
なデファレンシャル装置201が記載されている。この
デファレンシャル装置201は、デフケース203と、
ヘリカルピニオンギヤ205,207と、出力側のヘリ
カルサイドギヤ209,211とを備えており、各ヘリ
カルピニオンギヤ205,207はデフケース203の
収納孔213,215に摺動回転自在に収納されてい
る。又、各サイドギヤ209,211とデフケース20
3との間には多板クラッチ217,219が配置されて
いる。
【0003】エンジンの駆動力はデフケース203を回
転させ、ヘリカルピニオンギヤ205,207からサイ
ドギヤ209,211を介して車輪側に伝達される。
【0004】トルクを伝達している間、各ヘリカルピニ
オンギヤ205,207の歯先はヘリカルサイドギヤ2
09,211との噛み合い反力により収納孔213,2
15の壁面に押し付けられて摩擦抵抗が生じる。又、ヘ
リカルギヤの噛み合いスラスト力によりヘリカルピニオ
ンギヤ205,207とデフケース203との間で摩擦
抵抗が生じると共に、ヘリカルサイドギヤ209,21
1の噛み合いスラスト力が内側向きのときはヘリカルサ
イドギヤ209,211の間で、又、外側向きのときは
多板クラッチ217,219がそれぞれヘリカルサイド
ギヤ209,211に押圧されて摩擦抵抗が生じる。デ
ファレンシャル装置201はこれらの摩擦抵抗によって
トルク感応型の差動制限力を得ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】デファレンシャル装置
201のような基本構成のデファレンシャル装置では、
差動制限力(トランスファレシオ)を上記のようにトル
ク伝達に伴って発生する摩擦抵抗に頼っているから、軽
量、コンパクトであるが、大きなトランスファレシオは
得られない。
【0006】デファレンシャル装置201では多板クラ
ッチ217,219でトランスファレシオを強化してい
るが、これらはデフケース203とヘリカルサイドギヤ
209,211との間に配置されており、その上、多板
クラッチ217,219のデフケース203と係合する
クラッチ板218,220とデフケース203とは相対
回転しないからそれだけ摺動回転速度が低く、大きな差
動回転を取り出すことができない。これらの理由によ
り、トランスファレシオの増強効果には限界があると共
に、多板クラッチ217,219のフリクションプレー
ト枚数や摩擦半径などを十分に変えることができずトラ
ンスファレシオの調整効果は不充分である。
【0007】そこで、この発明は、ヘリカルギヤの噛み
合いスラスト力を利用して大きなトランスファレシオが
得られ、広い範囲でトランスファレシオを調整できるデ
ファレンシャル装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のデファレンシ
ャル装置は、エンジンの駆動力により回転駆動されるデ
フケースと、一対の出力側ヘリカルサイドギヤと、これ
らのヘリカルサイドギヤと各別に噛み合う第1ギヤ部及
び互いに噛み合う第2ギヤ部を有するヘリカルピニオン
ギヤからなるピニオンギヤ組と、デフケースに形成され
各ヘリカルピニオンギヤを摺動回転自在に収納する収納
孔と、前記一対のサイドギヤ間又は前記一対のサイドギ
ヤの少なくとも一方とデフケースとの間に配置されると
共にヘリカルピニオンギヤと噛み合いヘリカルサイドギ
ヤの噛み合いスラスト力によって押圧される摩擦リング
とを備えたことを特徴とする。
【0009】請求項2のデファレンシャル装置は、摩擦
リングが、一方のヘリカルサイドギヤと噛み合ったヘリ
カルピニオンギヤと噛み合うと共に他方のヘリカルサイ
ドギヤとデフケースとの間に配置され、他方のヘリカル
サイドギヤの噛み合いスラスト力によって押圧される請
求項1のデファレンシャル装置である。
【0010】請求項3のデファレンシャル装置は、摩擦
リングが、ヘリカルサイドギヤと相対回転可能に同軸配
置された請求項1又は2のデファレンシャル装置であ
る。
【0011】請求項4のデファレンシャル装置は、摩擦
リングに設けられた噛み合い部と、相対回転不能に連結
されたデフケース上で軸方向に移動操作されて摩擦リン
グと噛み合いその回転をロックするロック部材とを有す
る差動ロック機構を備えた請求項3のデファレンシャル
装置である。
【0012】請求項5のデファレンシャル装置は、エン
ジンの駆動力により回転駆動されるデフケースと、一対
の出力側ヘリカルサイドギヤと、これらのヘリカルサイ
ドギヤと各別に噛み合う第1ギヤ部及び互いに噛み合う
第2ギヤ部を有するヘリカルピニオンギヤからなるヘリ
カルピニオンギヤ組と、デフケースに形成され各ヘリカ
ルピニオンギヤを摺動回転自在に収納する収納孔と、前
記一対のサイドギヤ間又は前記一対のサイドギヤの少な
くとも一方とデフケースとの間に配置されると共にヘリ
カルピニオンギヤと噛み合い、ヘリカルサイドギヤの噛
み合いスラスト力によって押圧される複数枚の摩擦リン
グと、該摩擦リングの各間に交互に配置されると共にヘ
リカルサイドギヤと係合し、ヘリカルサイドギヤの噛み
合いスラスト力によって押圧される複数枚のクラッチ板
とを備えたことを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1のデファレンシャル装置は、差動制限
用の摩擦リングを、従来例と異なってデフケースとヘリ
カルサイドギヤとの間ではなく、一対のヘリカルサイド
ギヤ間又は一対のサイドギヤの少なくとも一方とデフケ
ースとの間に配置してヘリカルピニオンギヤと噛み合わ
せ、ヘリカルサイドギヤの噛み合いスラスト力によって
押圧するように構成した。
【0014】従って、摩擦リングはピニオンギヤとサイ
ドギヤとの間の差動回転を利用でき、それだけ摩擦面数
が増える上に、歯数の小さいヘリカルピニオンギヤはヘ
リカルサイドギヤ上で増速され公転する。つまりデフケ
ースとの相対回転を大きく取り出せる。そして、サイド
ギヤの大きなスラスト力で押圧するので、大きなトラン
スファレシオが得られる。
【0015】又、摩擦リングにより得られるトランスフ
ァレシオが大きいから、摩擦リングの摩擦面数や摩擦半
径などを変えることにより、トランスファレシオを広い
範囲で微調整することができる。
【0016】又、摩擦リングはピニオンギヤと噛み合う
のでデフケース側には摩擦リングとの係合箇所を設ける
必要がなく低コストである。
【0017】更に、ヘリカルピニオンギヤは、摩擦リン
グとの噛み合い部だけ支点間距離が長くなり、それだけ
倒れの角度が減少し、収納孔や相手ギヤとの偏った接触
による偏磨耗や焼き付きなどが防止される。
【0018】請求項2のデファレンシャル装置は、請求
項1のデファレンシャル装置において、一方のヘリカル
サイドギヤと噛み合ったヘリカルピニオンギヤと噛み合
うと共に他方のヘリカルサイドギヤとデフケースの間に
摩擦リングを配置し、他方のヘリカルサイドギヤの噛み
合いスラスト力により押圧するように構成した。
【0019】従って、請求項1の構成による差動回転の
増幅効果に加えて、摩擦リングが噛み合ったヘリカルピ
ニオンギヤとこれを押圧するヘリカルサイドギヤは反対
方向に回転するから、摩擦リングは両ヘリカルサイドギ
ヤの間(車輪間の差動回転を受ける箇所)に配置した場
合と近似して、従来例に較べて約2倍の差動回転数が得
られるから、トランスファレシオがそれだけ大きくなる
と共に、摩擦リングとサイドギヤとの間と摩擦リングと
デフケースとの間とでは異なった摺動回転を制止するの
で、よりスムーズな差動制限作用が得られる。摩擦リン
グの容量を変えることによってトランスファレシオを広
い範囲で微調整することができる。又、ヘリカルピニオ
ンギヤの倒れ角を低減できる。
【0020】請求項3のデファレンシャル装置は、摩擦
リングをヘリカルサイドギヤと相対回転可能に同軸配置
したものであり、請求項1、2と同様に、大きなトラン
スファレシオが得られ、広い範囲でトランスファレシオ
を微調整することができると共に、サイドギヤの外周に
同軸的に支承できるので摩擦リングの位置決めが確実に
なされ、ヘリカルピニオンギヤの倒れをさらに低減でき
る。
【0021】請求項4のデファレンシャル装置は、請求
項3のデファレンシャル装置において、デフケース側の
ロック部材と摩擦リングとを係脱させてヘリカルピニオ
ンギヤの回転をロックする差動ロック機構を設けたもの
であり、簡単な構造で差動をロックし悪路などでの車両
の走行性を大幅に改善することができる。
【0022】請求項5のデファレンシャル装置は、ピニ
オンギヤと噛み合った摩擦リングとサイドギヤと噛み合
ったクラッチ板とをそれぞれ複数枚交互に配置し、サイ
ドギヤのスラスト力で押圧するようにしたので、請求項
1、2、3以上に、大きなトランスファレシオが得られ
ると共に、摩擦リングやクラッチ板の枚数や摩擦半径を
変えることによりトランスファレシオを広い範囲で容易
に微調整することができ、又、ヘリカルピニオンギヤの
倒れ角を低減できる。
【0023】
【実施例】図1、2、3により本発明の第1実施例を説
明する。この実施例は請求項2、3の特徴を備えてい
る。図1は実施例の縦断面を示し、図2、3はそのギヤ
組を示している。左右の方向は図1での左右の方向であ
る。なお、符号を与えていない部材等は図示されていな
い。
【0024】図1のように、デファレンシャル装置7の
デフケース21はケーシング本体31とカバー33とか
らなり、これらはボルトで固定されている。デフケース
21の内部には左右のヘリカルサイドギヤ35,37
(一対の出力側ヘリカルサイドギヤ)が配置されてい
る。
【0025】各サイドギヤ35,37の中空のボス部3
9,41はデフケース21の支承部43,45によって
回転自在に支承されている。サイドギヤ35,37の間
にはスラストブロック47が配置されている。
【0026】図示外左右の後車軸は、それぞれデフケー
ス21のボス部49,51を貫通してサイドギヤ35,
37のボス部39,41にスプライン連結されており、
スラストブロック47を介して互いに付き当てられてい
る。各サイドギヤ35,37とデフケース21との間に
は外周にスパーギヤ部53,55が形成された摩擦リン
グ57,59が配置されており、これらのリング57,
59はボス部39,41の周上に相対回転自在に支承さ
れている。
【0027】デフケース21には収納孔61,63が周
方向に複数組形成されている。これらの収納孔61,6
3にはそれぞれヘリカルピニオンギヤ65,67が摺動
回転自在に収納されている。
【0028】図2のように、ピニオンギヤ65は、第1
と第2のヘリカルギヤ部69,71とスパーギヤ部73
とこれらを連結する小径の軸部75とからなり、第1ギ
ヤ部69は右のサイドギヤ37と噛み合っている。又、
ピニオンギヤ67は、第1と第2のヘリカルギヤ部7
7,79とスパーギヤ部81とこれらを連結する小径の
軸部83とからなり、第1ギヤ部77は左のサイドギヤ
35と噛み合い、第2ギヤ部79はピニオンギヤ65の
第2ギヤ部71と噛み合っている。
【0029】又、ピニオンギヤ65のスパーギヤ部73
は左側の摩擦リング57のスパーギヤ部53と噛み合
い、ピニオンギヤ67のスパーギヤ部81は右側の摩擦
リング59のスパーギヤ部55と噛み合っている。摩擦
リング57はサイドギヤ35とデフケース21のカバー
33との間に配置され、摩擦リング59はサイドギヤ3
7とデフケース21のケーシング本体31との間に配置
されている。後述のように、摩擦リング57,59はサ
イドギヤ35,37の噛み合いスラスト力によってデフ
ケース21に押圧されることにより締結される。つま
り、摩擦リング57,59、サイドギヤ35,37、デ
フケース21によって摩擦クラッチ85,87を構成し
ている。
【0030】デフケース21を回転させるエンジンの駆
動力はピニオンギヤ65,67からサイドギヤ35,3
7を介して左右の後輪13,15側に分配される。又、
例えば悪路走行中に、後輪間に駆動抵抗差が生じるとピ
ニオンギヤ65,67の自転によりエンジンの駆動力は
左右各側に差動分配される。
【0031】トルクの伝達中、各ピニオンギヤ65,6
7の歯先はサイドギヤ35,37との噛み合い反力によ
り収納孔61,63の壁面に押し付けられて摩擦抵抗が
発生し、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力によって各
ピニオンギヤ65,67の端面とデフケース21との間
で摩擦抵抗が発生する。
【0032】又、サイドギヤ35,37の歯すじは車両
が前進走行するときサイドギヤ35,37の噛み合いス
ラスト力が外側向きになる方向に形成されており、この
外側向きの噛み合いスラスト力によって摩擦クラッチ8
5,87の摩擦リング57,59がデフケース21に押
圧されて摩擦抵抗が発生する。又、車両が後進走行する
ときはサイドギヤ35,37の噛み合いスラスト力が内
側向きになり、この内側向きの噛み合いスラスト力によ
りスラストブロック47を介してサイドギヤ35,37
の間で摩擦抵抗が発生する。
【0033】これらの摩擦抵抗によって、トルク感応型
の差動制限機能が得られる。
【0034】上記のように、ピニオンギヤと噛み合うと
共にサイドギヤ35,37とデフケース21との間に配
置された摩擦クラッチ85,87の摩擦リングは、従来
例と異なってデフケース21との差動回転を利用できる
上に、歯数の小さいピニオンギヤ65,67はサイドギ
ヤ35,37上で増速され公転するから差動回転を大き
く取り出すことができる。
【0035】これに加えて、ピニオンギヤ65,67を
介して連結されたサイドギヤ35,37の差動回転は互
いに反対方向になるから、摩擦リング57はサイドギヤ
35と反対方向に差動回転し、摩擦リング59はサイド
ギヤ37と反対方向に差動回転して、差動回転を更に大
きく増幅する。
【0036】こうして、摩擦クラッチ85,87の摩擦
リング57,59の差動回転数は従来例の約2倍に増幅
され、それだけ大きなトランスファレシオが得られる。
【0037】図1のように、デフケース21には開口8
9,91,93,95が設けられており、ボス部49,
51の内周には螺旋状のオイル溝が形成されている。デ
ファレンシャル装置7の回転に伴ってオイル溜りから撥
ね上げられたオイルは、これらの開口89,91,9
3,95とオイル溝とからデフケース21に流出入し、
摩擦クラッチ85,87の摩擦リング57,59の摺動
面、各ギヤの噛み合い部、収納孔61,63などの各摺
動部を潤滑する。
【0038】こうして、デファレンシャル装置7が構成
されている。
【0039】図1のデファレンシャル装置7を車両に搭
載した場合、前進走行時にはサイドギヤ35,37のス
ラスト力によって摩擦リング57,59がサイドギヤ3
5,37とデフケース21との間で得る摺動摩擦抵抗に
よって、すなわち摩擦クラッチ85,87によるデファ
レンシャル装置7の大きな差動制限力によって、発進時
や加速時のように大きなトルクを掛けた時の車体の挙動
が安定し操縦性が向上する。又、後進時にはそれより差
動制限力が小さくなり、デファレンシャル装置7内部の
トルクの方向が後進走行時と同じ方向になる前進中の制
動時にA.B.S(アンチロック・ブレーキ・システ
ム)との干渉を避けることができる。
【0040】又、デファレンシャル装置7はリング5
7,59の径(摩擦半径)を変えることによりトランス
ファレシオを微調整することができると共に、摩擦リン
グの摺動摩擦抵抗によってトランスファレシオが強化さ
れているからその調整範囲も広く、異なった車種に広く
対応できる。摩擦プレート53,55とサイドギヤ3
5,37との間と摩擦プレート57,59とデフケース
21との間とでは相対回転速度が異なり、この異なった
摺動回転を同時に制止するので、よりスムーズな差動制
限力が得られる。
【0041】ピニオンギヤ65,67はそれぞれスパー
ギヤ部73,81と小径の軸部75,83とを形成した
ことにより支点間距離が長くなり、それだけ倒れの角度
が減少し、収納孔61,63や相手ギヤとの偏った接触
による偏磨耗や焼き付きなどが防止される。
【0042】それぞれ摩擦リング57,59を配置した
だけで摩擦クラッチ85,87を構成できるから、又、
摩擦リング57,59がピニオンギヤ65,67と噛み
合うのでデフケース21側に係合部位を形成することが
ないから、デファレンシャル装置7の部品増加点数や加
工工数は少なく、機能に較べて構造が簡単かつ低コスト
である。
【0043】なお、摩擦リングの噛み合い部は、上記の
例と異なって、スパーギヤでなくヘリカルギヤでもよ
い。図3は、このようなギヤ組の例を示している。この
例において図1、2の部材と同機能の部材は同一の符号
で引用すると共に、これら同機能部材の説明は省く。
【0044】このギヤ組は、一対のヘリカルサイドギヤ
35,37と、複数組のヘリカルピニオンギヤ95,9
7と、リング99,101とから構成されている。
【0045】リング99,101の外周にはヘリカルギ
ヤ部103,105が形成されている。これらのリング
99,101はサイドギヤ35,37とデフケース21
との間にそれぞれ配置され、サイドギヤ35,37のボ
ス部39,41の周上に相対回転自在に支承されてい
る。
【0046】ピニオンギヤ95,97はデフケース21
の収納孔61,63にそれぞれ摺動回転自在に収納され
ている。
【0047】ピニオンギヤ95は、第1と第2のヘリカ
ルギヤ部107,109と第3のヘリカルギヤ部111
とこれらを連結する小径の軸部113とからなり、第1
ギヤ部107はサイドギヤ37と噛み合っている。又、
ピニオンギヤ97は、第1と第2のヘリカルギヤ部11
5,117と第3のヘリカルギヤ部119とこれらを連
結する小径の軸部121とからなり、第1ギヤ部115
はサイドギヤ35と噛み合い、第2ギヤ部117はピニ
オンギヤ95の第2ギヤ部109と噛み合っている。
【0048】又、ピニオンギヤ95の第3のヘリカルギ
ヤ部111は摩擦リング99のヘリカルギヤ部103と
噛み合い、ピニオンギヤ97の第3のヘリカルギヤ部1
19は摩擦リング101のヘリカルギヤ部105と噛み
合っている。摩擦リング99とピニオンギヤ95とサイ
ドギヤ35とで摩擦クラッチ123が構成され、リング
101とピニオンギヤ97とサイドギヤ37とで摩擦ク
ラッチ125が構成されている。
【0049】各リング99,101はサイドギヤ35,
37とデフケース21との間に配置され、サイドギヤ3
5,37によってデフケース21に押圧されることによ
り締結される。
【0050】この例のように、各リング99,101の
ヘリカルギヤ部103,105と各ピニオンギヤ95,
97のヘリカルギヤ部111,119とを噛み合わせる
と、噛み合いスラスト力によってリング99,101が
デフケース21あるいはサイドギヤ35,37に押し付
けられて生じる摩擦抵抗が加わって、図1、2のスパー
ギヤの例より更に大きなトランスファレシオが得られ
る。
【0051】又、この例においても、ピニオンギヤ9
5,97はそれぞれヘリカルギヤ部111,119と小
径の軸部113,121とを形成したことにより支点間
距離が長くなり、倒れの角度が減少し、収納孔61,6
3や相手ギヤとの偏った接触による偏磨耗や焼き付きな
どが防止される。
【0052】又、摩擦クラッチ123,125を配置し
たことによる部品増加点数や加工工数が少なく、機能に
較べて構造が簡単である。
【0053】なお、図1ないし図3のデファレンシャル
装置7において、摩擦リング57,59のようにサイド
ギヤ35,37とデフケース21との間ではなく、サイ
ドギヤ35,37間に配設しても良く、この場合も前述
したように大きなトランスファレシオを得ることができ
る。
【0054】次に、図4により第2実施例の説明をす
る。この実施例は請求項2、3、4の特徴を備えてい
る。なお、この実施例において図1の部材と同機能の部
材は同一の符号で引用すると共に、これら同機能部材の
説明は省く。
【0055】図4のように、エンジンの駆動力によって
回転駆動されるデファレンシャル装置127のデフケー
ス129はケーシング本体131とカバー33とからな
り、これらはボルトで固定されている。デフケース12
9の内部には左右のヘリカルサイドギヤ35,37が配
置されている。
【0056】左のサイドギヤ35とデフケース129と
の間には外周にスパーギヤ部53が形成された摩擦リン
グ57が配置されており、右のサイドギヤ37とデフケ
ース129との間には外周にスパーギヤ部133と噛み
合い部135とが形成された摩擦リング137が配置さ
れている。これらのリング57,137は各サイドギヤ
35,37のボス部39,41の外周上に相対回転自在
に支承されている。
【0057】デフケース129には収納孔139,14
1が周方向に複数組形成され、これらの収納孔139,
141にはそれぞれヘリカルピニオンギヤ65,67が
摺動回転自在に収納されている。
【0058】ピニオンギヤ65のスパーギヤ部73は左
側のリング57のスパーギヤ部53と噛み合い、ピニオ
ンギヤ67のスパーギヤ部81は右側のリング137の
スパーギヤ部133と噛み合っている。リング57とピ
ニオンギヤ65とサイドギヤ35とで摩擦クラッチ85
が構成され、リング137とピニオンギヤ67とサイド
ギヤ37とで摩擦クラッチ143が構成されている。後
述のように、摩擦リングはサイドギヤ35,37のスラ
スト力によってデフケース129に押圧されることによ
り摺動摩擦抵抗を発生する。
【0059】デフケース129の右側のボス部145に
は、軸方向溝147が設けられており、この溝147に
はロック部材149が移動可能に係合し、止め輪15
1,151で位置決めされている。リング137の噛み
合い部135はデフケース129軸方向溝147に位置
を合わせ形成された開口153から外部に露出してお
り、ロック部材149にはこの噛み合い部135と係脱
可能な噛み合い部155が設けられ、差動ロック機構1
57を構成している。ロック部材149とデフケース1
29との間にはリターンスプリング159が配置されて
いる。
【0060】ロック部材149は操作手段によって左方
に、又リターンスプリング159により右方に、図4の
ストローク長だけ移動操作される。
【0061】ロック部材149が左方に移動操作される
と、噛み合い部155がリング137の噛み合い部13
5と噛み合ってロック機構157が作動し、リング13
7を介して各ギヤの差動回転がロックされる。又、ロッ
ク部材149が右方に移動操作されると、噛み合い部1
35、155の噛み合いが解除され、各ギヤの差動回転
がフリーになる。
【0062】デフケース129を回転させるエンジンの
駆動力はピニオンギヤ65,67からサイドギヤ35,
37を介して左右の後輪13,15に分配され、後輪間
に駆動抵抗差が生じると、ロック機構157を解除した
状態では、ピニオンギヤ65,67の自転により左右各
側に差動分配される。
【0063】又、トルクの伝達中、各ピニオンギヤ6
5,67の歯先はサイドギヤ35,37との噛み合い反
力により収納孔139,141の壁面に押し付けられて
摩擦抵抗が発生し、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力
によって各ピニオンギヤ65,67の端面とデフケース
129との間で摩擦抵抗が発生する。
【0064】摩擦リング57,137は、第1実施例と
同様に車両が前進走行するときサイドギヤ35,37と
デフケース129との間で押圧されて摩擦抵抗が発生
し、車両が後進走行するときはスラストブロック47を
介してサイドギヤ35,37の間で摩擦抵抗が発生す
る。
【0065】これらの摩擦抵抗によって、トルク感応型
の差動制限機能が得られる。
【0066】第1実施例と同様に、デフケース129と
の差動回転、ピニオンギヤ65,67の公転と増速、サ
イドギヤ35とピニオンギヤ65(摩擦リング57)及
びサイドギヤ37とピニオンギヤ67(摩擦リング13
7)の反対方向の差動回転などにより、差動回転数は従
来例の約2倍に増幅されて大きなトランスファレシオが
得られる。
【0067】図4のように、デフケース129には開口
89,153,161,163が設けられており、ボス
部49,145の内周には螺旋状のオイル溝が形成され
ている。デファレンシャル装置127が回転すると、オ
イル溜りから撥ね上げられたオイルがこれらの開口8
9,153,161,163とオイル溝とからデフケー
ス129に流出入し、摩擦クラッチ85,143の摩擦
リング57,137の摺動面、各ギヤの噛み合い部、収
納孔139,141などの各摺動部を潤滑する。
【0068】こうして、デファレンシャル装置127が
構成されている。
【0069】デファレンシャル装置129を車両に搭載
した場合、前進走行時にはサイドギヤ35,37のスラ
スト力によって摩擦リング57,137がサイドギヤ3
5,37とデフケース131との間で発生させる摺動摩
擦抵抗によって、すなわち摩擦クラッチ85,143に
よるデファレンシャル装置127の大きな差動制限力に
よって、発進時や加速時のように大きなトルクを掛けた
時の車体の挙動が安定し操縦性が向上すると共に、制動
時はA.B.Sとの干渉を避けることができる。
【0070】又、差動ロック機構157を作動させると
後輪13,15の差動がロックされ、悪路脱出性や走破
性が大きく向上する。
【0071】デファレンシャル装置127は、摩擦リン
グ57,137の径(摩擦半径)を変えることによりト
ランスファレシオを微調整することができると共に、摩
擦リング57,137の摺動摩擦抵抗によってトランス
ファレシオが強化されているからその調整範囲も広く、
異なった車種に広く対応できる。
【0072】摩擦リング57,137を用いた摩擦クラ
ッチ85,143と、ロック部材149を用いた差動ロ
ック機構157を配置したことによるデファレンシャル
装置127の部品増加点数は少なく、デファレンシャル
装置127は機能に較べて構造が簡単である。
【0073】次に、図5により第3実施例の説明をす
る。この実施例は請求項2、5の特徴を備えている。図
5はこのデファレンシャル装置165の縦断面を示して
いる。なお、この実施例において図1の部材と同機能の
部材は同一の符号で引用すると共に、これら同機能部材
の説明は省く。
【0074】図5のように、デファレンシャル装置16
5のデフケース21はケーシング本体31とカバー33
とからなり、これらはボルトで固定されている。デフケ
ース21の内部には左右のヘリカルサイドギヤ35,3
7が配置され、サイドギヤ35,37はデフケース21
の収納孔61,63に収納されたヘリカルピニオンギヤ
65,67を介して連結されている。
【0075】各サイドギヤ35,37の中空のボス部1
67,169はデフケース21の支承部43,45によ
って回転自在に支承されており、サイドギヤ35,37
の間にはスラストブロック47が配置されている。
【0076】各サイドギヤ35,37とデフケース21
との間にはピニオンギヤ65,67のスパーギヤ部7
3,81と噛み合う複数枚(本実施例では3枚)の摩擦
リング174とサイドギヤ35,37のボス部167,
169の外周に形成された溝179,181に係合した
複数枚(本実施例では2枚)のクラッチ板176とが交
互に配置されている。これらの摩擦リング174とクラ
ッチ板176とにより多板クラッチ171,173が構
成され、多板クラッチ171,173はサイドギヤ3
5,37の噛み合いスラスト力によってデフケース21
に押圧され、摺動摩擦抵抗が発生し締結される。
【0077】デフケース21を回転させるエンジンの駆
動力はサイドギヤ35,37を介して左右の後輪13,
15に分配され、後輪間に駆動抵抗差が生じるとピニオ
ンギヤ65,67の自転により左右各側に差動分配され
る。
【0078】トルクの伝達中、噛み合い反力と噛み合い
スラスト力とによってピニオンギヤ65,67とデフケ
ース21との間で摩擦抵抗が発生する。
【0079】又、車両が前進走行するときは多板クラッ
チ171,173がサイドギヤ35,37とデフケース
21との間で押圧されて摩擦抵抗が発生し、車両が後進
走行するときはスラストブロック47を介してサイドギ
ヤ35,37の間で摩擦抵抗が発生する。
【0080】これらの摩擦抵抗によって、トルク感応型
の差動制限機能が得られる。
【0081】第1、2実施例と同様に、デフケース21
との差動回転、ピニオンギヤ65,67の公転と増速、
サイドギヤ35とピニオンギヤ65(摩擦リング17
4)及びサイドギヤ37とピニオンギヤ67(摩擦リン
グ174)の反対方向の差動回転などにより、多板クラ
ッチ171,173の差動回転数は従来例の約2倍に増
幅されるから、それだけ大きなトランスファレシオが得
られる。
【0082】摩擦リング174とクラッチ板176とで
構成される多板クラッチ171,173、各ギヤの噛み
合い部、収納孔61,63は、デフケース21の開口8
5,87,91,93やボス部49,51のオイル溝か
ら流出入する撥ね上げオイルによって潤滑される。
【0083】こうして、デファレンシャル装置165が
構成されている。
【0084】デファレンシャル装置165は、前進走行
時には多板クラッチ171,173による大きな差動制
限力によって、発進時や加速時のように大きなトルクを
掛けた時の車体の挙動が安定し操縦性が向上すると共
に、制動時はA.B.Sとの干渉が避けられる。
【0085】又、デファレンシャル装置165は、摩擦
リング174やクラッチ板176の枚数や径(摩擦半
径)を変えることによりトランスファレシオを微調整す
ることが容易であると共に、摩擦リング174の摺動面
数が増加することによってトランスファレシオが強化さ
れているからその調整範囲も広く、異なった車種に広く
対応できる。
【0086】なお、この発明において、摩擦クラッチは
一方のサイドギヤ側にだけ設けてもよい。
【0087】又、摩擦リングとサイドギヤやデフケース
との摺動面は本実施例のラジアル方向平面に形成するこ
とに限らず、互いの摺動面にコーン形状を持たせても良
い。この場合、摺動部の差動回転数が高く、サイドギヤ
のスラスト力が強いのでさらに大きなトランスファレシ
オを得ることができる。
【0088】以上、この発明のデファレンシャル装置は
リヤデフ(後輪側の車軸デフ)に限らず、フロントデフ
(前輪側の車軸デフ)やセンターデフ(前輪と後輪とに
駆動力を分配するデファレンシャル装置)にも用いられ
る。
【0089】
【発明の効果】請求項1のデファレンシャル装置は、差
動制限用の摩擦リングを、一対のヘリカルサイドギヤ間
又は一対のサイドギヤの少なくとも一方とデフケースと
の間に配置してヘリカルピニオンギヤと噛み合わせ、ヘ
リカルサイドギヤの噛み合いスラスト力によって押圧さ
れる構成としたので、デフケースとの相対回転を大きく
でき、大きなトランスファレシオが得られる。また摩擦
リングの摩擦面数や摩擦半径などを変えることによりト
ランスファレシオを広い範囲で微調整することができ
る。
【0090】請求項2のデファレンシャル装置は、一方
のサイドギヤと噛み合ったヘリカルピニオンギヤと噛み
合うと共に他方のサイドギヤとデフケースとの間に摩擦
リングを配置し、他方のサイドギヤの噛み合いスラスト
力により押圧されるよう構成したから、請求項1のデフ
ァレンシャル装置による効果に加えて、より大きなトラ
ンスファレシオが得られると共に、摩擦リングとサイド
ギヤの間と摩擦リングとデフケースの間とでは異なった
摺動回転を制止するので、よりスムーズな差動制限作用
が得られる。
【0091】請求項3のデファレンシャル装置は、摩擦
リングをヘリカルサイドギヤと相対回転可能に同軸配置
したので、請求項1、2のデファレンシャル装置による
効果に加え、ヘリカルピニオンギヤの倒れをさらに低減
できる。
【0092】請求項4のデファレンシャル装置は、請求
項3のデファレンシャル装置による効果に加え、デフケ
ース側のロック部材と摩擦リングとを係脱させる構成に
したので、簡単な構造で差動をロックでき悪路などでの
車両の走行性を大幅に改善することができる。
【0093】請求項5のデファレンシャル装置は、ピニ
オンギヤと噛み合った摩擦リングとサイドギヤと噛み合
ったクラッチ板とをそれぞれ複数枚交互に配置し、サイ
ドギヤのスラスト力で押圧する構成にしたので、請求項
1,2,3以上に大きなトランスファレシオが得られる
と共に、摩擦リングの摩擦面数や摩擦半径などを変える
ことによりトランスファレシオを広い範囲で微調整する
ことができ、またヘリカルピニオンギヤの倒れを低減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】第1実施例に用いられたギヤ部の斜視図であ
る。
【図3】第1実施例に用いられた他のギヤ部の斜視図で
ある。
【図4】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【図6】従来例の断面図である。
【符号の説明】
7,127,165 デファレンシャル装置 21,129 デフケース 35,37 出力側ヘリカルサイドギヤ 57,59,137,174 摩擦リング 61,63,139,141 収納孔 65,67,97,99 ヘリカルピニオンギヤ 69,77,107,115 第1ギヤ部 71,79,109,117 第2ギヤ部 75,83,113,121 小径の軸部 85,87,143 摩擦クラッチ 135 噛み合い部 149 ロック部材 157 ロック機構 171,173 摩擦クラッチ 176 クラッチ板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力により回転駆動される
    デフケースと、一対の出力側ヘリカルサイドギヤと、こ
    れらのヘリカルサイドギヤと各別に噛み合う第1ギヤ部
    及び互いに噛み合う第2ギヤ部を有するヘリカルピニオ
    ンギヤからなるピニオンギヤ組と、デフケースに形成さ
    れ各ヘリカルピニオンギヤを摺動回転自在に収納する収
    納孔と、前記一対のサイドギヤ間又は前記一対のサイド
    ギヤの少なくとも一方とデフケースとの間に配置される
    と共にヘリカルピニオンギヤと噛み合いヘリカルサイド
    ギヤの噛み合いスラスト力によって押圧される摩擦リン
    グとを備えたことを特徴とするデファレンシャル装置。
  2. 【請求項2】 摩擦リングが、一方のヘリカルサイドギ
    ヤと噛み合ったヘリカルピニオンギヤと噛み合うと共に
    他方のヘリカルサイドギヤとデフケースとの間に配置さ
    れ、他方のヘリカルサイドギヤの噛み合いスラスト力に
    よって押圧される請求項1のデファレンシャル装置。
  3. 【請求項3】 摩擦リングが、ヘリカルサイドギヤと相
    対回転可能に同軸配置された請求項1又は2のデファレ
    ンシャル装置。
  4. 【請求項4】 摩擦リングに設けられた噛み合い部と、
    相対回転不能に連結されたデフケース上で軸方向に移動
    操作されて摩擦リングと噛み合いその回転をロックする
    ロック部材とを有する差動ロック機構を備えた請求項3
    のデファレンシャル装置。
  5. 【請求項5】 エンジンの駆動力により回転駆動される
    デフケースと、一対の出力側ヘリカルサイドギヤと、こ
    れらのヘリカルサイドギヤと各別に噛み合う第1ギヤ部
    及び互いに噛み合う第2ギヤ部を有するヘリカルピニオ
    ンギヤからなるヘリカルピニオンギヤ組と、デフケース
    に形成され各ヘリカルピニオンギヤを摺動回転自在に収
    納する収納孔と、前記一対のサイドギヤ間又は前記一対
    のサイドギヤの少なくとも一方とデフケースとの間に配
    置されると共にヘリカルピニオンギヤと噛み合い、ヘリ
    カルサイドギヤの噛み合いスラスト力によって押圧され
    る複数枚の摩擦リングと、該摩擦リングの各間に交互に
    配置されると共にヘリカルサイドギヤと係合し、ヘリカ
    ルサイドギヤの噛み合いスラスト力によって押圧される
    複数枚のクラッチ板とを備えたことを特徴とするデファ
    レンシャル装置。
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