JP4213391B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、伝達トルクを受けて作動するカム機構によって差動制限用摩擦クラッチを締結するデファレンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来のデファレンシャル装置301を示している。
【0003】
このデファレンシャル装置301は、デフケース303、ベベルギア式の差動機構305、一対のプレッシャーリング307、一対のカム309、一対の多板クラッチ311などから構成されている。
【0004】
差動機構305は、ピニオンシャフト313上に支承されたピニオンギア315と、ピニオンギア315と噛み合った出力側の左サイドギア317と右サイドギアからなり、各プレッシャーリング307はデフケース303の内周に軸方向移動自在にスプライン連結されている。
【0005】
各カム309は上記のピニオンシャフト313の先端部と各プレッシャーリング307との間に形成されており、各多板クラッチ311はデフケース303と各サイドギアとの間に配置されている。また、各プレッシャーリング307には押圧部319が形成されており、この押圧部319はそれぞれ各サイドギアと各多板クラッチ311との間に配置されている。
【0006】
エンジンの駆動力はデフケース303を回転させ、デフケース303の回転は各プレッシャーリング307から各カム309を介して差動機構305に伝達され、出力側サイドギアから左右の車輪側に配分される。
【0007】
このとき、伝達トルクを受けて各カム309が作動し、生じたカムスラスト力によって各プレッシャーリング307が各多板クラッチ311に押圧されると共に、ピニオンギア315との噛み合いによって各サイドギアに生じた噛み合い反力が各プレッシャーリング307を介して各多板クラッチ311を押圧する。
【0008】
伝達トルクに比例して大きくなる各サイドギアの噛み合い反力と各カム309のカムスラスト力によって各多板クラッチ311が締結されると、これらの摩擦抵抗によってトルク感応型の差動制限機能が得られ、差動機構305の差動が制限される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
デファレンシャル装置301では、プレッシャーリング307の押圧部319がサイドギアと多板クラッチ311との間に配置されているから、多板クラッチ311の収容スペースがそれだけ狭くなっている。
【0010】
多板クラッチ311の差動制限力を強化するには、クラッチ板の枚数を増やすか、カム309の角度を変更する必要がある。しかし、クラッチ板の枚数を増やせば、デフケース303が大型化してデファレンシャル装置301の車載性が低下する上に、デフケース303の設計変更に伴ってコストが上昇する。また、カム309の角度を変更するには、プレッシャーリング307とピニオンシャフト313の設計変更が必要であり、コストが上昇する。
【0011】
また、プレッシャーリング307は押圧部319を設けたことにより形状が複雑になっており、鍛造加工などの塑性加工が難しく、従って、機械加工が必要であり、それだけ製造コストが高い。
【0012】
また、プレッシャーリング307(押圧部319)とサイドギアは、サイドギアの噛み合い反力を受けながら互いに摺動するから、これらの磨耗を防止するために、摺動部の潤滑促進、耐磨耗性(硬度)の改善などの配慮が必要であり、これに伴うコストの上昇が避けられない。
【0013】
そこで、この発明は、伝達トルクを受けて作動するカム機構により差動制限用摩擦クラッチを締結するように構成され、大型化とコストの上昇とを伴わずに、差動制限力を強化することができる動力伝達装置(デファレンシャル装置)の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の動力伝達装置は、原動機の駆動力によって回転するデフケースと、ピニオンシャフト上に支承されたピニオンギアと、前記ピニオンギアと噛み合った一対の出力側サイドギアからなるベベルギア式の差動機構と、前記デフケースとサイドギアとの間に配置され、差動を制限する摩擦クラッチと、前記デフケースに移動自在に連結されたプレッシャーリングと、前記ピニオンシャフトとプレッシャーリングとの間に設けられ、伝達トルクを受けて作動し各プレッシャーリングを介して前記摩擦クラッチを押圧するカム機構とを備え、前記プレッシャーリングとサイドギアとが、それぞれの軸方向投影が互いに重ならないように配置され、前記プレッシャーリングの内周が前記出力側サイドギアの外周を支承することを特徴とする。
また、請求項2の動力伝達装置は、請求項1記載の動力伝達装置であって、
前記摩擦クラッチを前記カム機構の作動方向と同方向に押圧するように、前記出力側サイドギア間に皿ばねを配置したことを特徴とする。
【0015】
このように、請求項1、2の発明の動力伝達装置では、プレッシャーリングを、その軸方向投影がサイドギアの軸方向投影と重ならない形状にしたから、プレッシャーリング307の押圧部319とサイドギアのそれぞれの軸方向投影が互いに重なっている従来例と較べて、摩擦クラッチの収容スペースが広くなっている。
【0016】
例えば、摩擦クラッチが多板クラッチである場合は、広くなった収容スペースで、クラッチ板の枚数を増やすことが可能になり、多板クラッチの差動制限力を強化することができる。
【0017】
従って、差動制限力を強化するために、カム機構の角度を変更する必要がなくなり、カム角の変更に伴うプレッシャーリングとピニオンシャフトの設計変更、コストの上昇が防止され、また、デフケースを大型化する必要もなくなり、デフケースの大型化に伴うデファレンシャル装置の車載性低下、デフケースの設計変更、コスト上昇が防止される。
【0018】
また、プレッシャーリングは、従来例のような押圧部319がなく、それだけ形状がシンプルであるから、鍛造加工、塑性加工のような低コストの加工方法を採ることが可能になり、それだけ製造コストが低減される。
【0019】
また、軸方向投影が互いに重ならないプレッシャーリングとサイドギアは、サイドギアの噛み合い反力を受けながら摺動することがなくなるから、これらの磨耗を防止するための、潤滑促進、耐磨耗性(硬度)改善などの配慮が不要になり、これに伴うコストの上昇が避けられる。
また、請求項1の発明では、プレッシャーリングの内周が出力側サイドギアの外周を支承するので、カム機構がプレッシャーリングを介して摩擦クラッチを押圧する際にサイドギアが傾斜することがなくプレッシャーリングと共にサイドギアによって摩擦クラッチを均一に押圧することができ、安定した摩擦クラッチの締結が得られる。
また、請求項2の発明では、サイドギヤ間に皿ばねを配置することにより、サイドギアを介して摩擦クラッチにイニシャルトルクを安定して付与することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1と図2によってデファレンシャル装置1(一実施形態の動力伝達装置)の説明をする。左右の方向は図1と図2及びデファレンシャル装置1を用いた車両の左右の方向であり、符号を与えていない部材等は図示されていない。
【0021】
デファレンシャル装置1は、デフケース3、プレッシャーリング5,5、カム7,7(カム機構)、ベベルギア式の差動機構9、多板クラッチ11,11(摩擦クラッチ)、皿ばね13,15などから構成されている。
【0022】
デファレンシャル装置1はデフキャリヤの内部に配置されており、このデフキャリヤにはオイル溜りが設けられている。
【0023】
デフケース3は、ケーシング本体17とカバー19からなり、カバー19はボルト21でケーシング本体17の左側開口部に固定されている。
【0024】
デフケース3の左右のボス部23,25はベアリングによってデフキャリヤに支承されている。また、デフケース3にはリングギアが固定されており、このリングギアはドライブピニオンギアと噛み合っている。このドライブピニオンギアは動力伝達系を介してトランスミッション側に連結されており、エンジン(原動機)の駆動力はトランスミッションとこの動力伝達系とを介してデフケース3を回転駆動する。
【0025】
デフケース3(ケーシング本体17)の内周には、軸方向の溝27が全周にわたって等間隔に設けられている。また、図2に拡大して示したように、各プレッシャーリング5は外周に設けられた凸部29をこの溝27と係合することによって、デフケース3に対し軸方向移動自在に連結されている。
【0026】
また、図1のように、各プレッシャーリング5の凸部29は、それぞれ下記の多板クラッチ11に近接した箇所に設けられている。
【0027】
カム7,7は、差動機構9のピニオンシャフト31の先端部分に形成されたカム面33,33と各プレッシャーリング5に形成されたカム面35,35とによって構成されており、デフケース3の回転は溝27と凸部29から各プレッシャーリング5とカム7,7とを介してピニオンシャフト31に伝達され、差動機構9に入力する。
【0028】
このとき、カム7,7はプレッシャーリング5,5とピニオンシャフト31との間で伝達されるトルクを受けて作動し、生じたカムスラスト力によってプレッシャーリング5,5を多板クラッチ11,11に押圧し締結させる。
【0029】
差動機構9は、上記のピニオンシャフト31と、各ピニオンシャフト31上に回転自在に支承されたピニオンギア37と、左右から各ピニオンギア37と噛み合った出力側のサイドギア39,41とで構成されている。
【0030】
また、図1,2のように、各プレッシャーリング5は、その軸方向投影がサイドギア39,41の軸方向投影と重ならない形状に形成されていると共に、各プレッシャーリング5の内周はサイドギア39,41の外周と接触しており、サイドギア39,41はこのように各プレッシャーリング5によって支承されている。
【0031】
各ピニオンシャフト31はハブ43を中心にし周方向等間隔で放射状に形成されている。
【0032】
各サイドギア39,41にはそれぞれの軸方向外側にボス部45,47が形成されており、各ボス部45,47はカバー19とケーシング本体17に形成された支承部49,51によってそれぞれ支持されている。
【0033】
また、左サイドギア39はボス部45のスプライン53に係合した車軸を介して左車輪側に連結されており、右サイドギア41はボス部47のスプライン55に係合した車軸を介して右車輪側に連結されている。
【0034】
また、各プレッシャーリング5にはピニオンギア37と対向する位置に球面ワッシャ部57が形成されており、これらの球面ワッシャ部57は各ピニオンギア37の背面を支持し、その遠心力と噛み合い反力とを受けている。
【0035】
各多板クラッチ11はそれぞれケーシング本体17の内周とサイドギア39,41(ボス部45,47)の外周との間に配置されている。
【0036】
そのアウタープレート59の外周には凸部61が等間隔に設けられており、各アウタープレート59はこれらの凸部61をケーシング本体17の溝27に係合することによってデフケース3に対し軸方向移動自在に連結されている。
【0037】
また、サイドギア39,41(ボス部45,47)の外周には軸方向の溝63が全周にわたって等間隔に設けられている。インナープレート65の内周には、凸部67が等間隔に設けられており、各インナープレート65はこれらの凸部67をボス部45,47の溝63に係合することによってサイドギア39,41に対し軸方向移動自在に連結されている。
【0038】
ピニオンシャフト31のハブ43と各サイドギア39,41との間には、一対のリテーナ73が配置されている。皿ばね13,15は、各リテーナ73の内周側に形成されたフランジ部75,75の間に、ワッシャ77を挟んで互いに反対向きに配置されており、それぞれの外周をハブ43の内周で支持されてセンターリングされ、倒れが防止されている。
【0039】
デファレンシャル装置1の組み付けが終了した状態で、各皿ばね13,15はリテーナ73,73の間でそれぞれ所定の撓みが与えられ、リテーナ73,73とサイドギア39,41とを介して多板クラッチ11,11を押圧し、イニシャルトルクを与えている。
【0040】
デフケース3を回転させるエンジンの駆動力は、プレッシャーリング5,5からカム7,7を介してピニオンシャフト31に伝達され、ピニオンギア37からサイドギア39,41に配分され、左右の車輪側に伝達される。
【0041】
また、発進時、加速時、悪路走行中などに車輪間に駆動抵抗差が生じると、エンジンの駆動力はピニオンギア37の自転によって左右の車輪に差動配分される。
【0042】
また、車両の走行中は、前進走行と後進走行の両方で、ピニオンギア37との噛み合いによりサイドギア39,41に噛み合い反力が生じ、サイドギア39,41はこの噛み合い反力によって多板クラッチ11,11をデフケース3との間で押圧する。
【0043】
さらに、上記のように伝達トルクを受けてカム7,7が作動し、プレッシャーリング5,5によって多板クラッチ11,11が押圧される。
【0044】
サイドギア39,41の噛み合い反力とカム7,7のカムスラスト力はそれぞれ伝達トルクに比例して大きくなるから、これらの力によって多板クラッチ11,11が締結されると、その摩擦抵抗によってトルク感応型の差動制限機能が得られ、差動機構9の差動が制限される。
【0045】
デファレンシャル装置1に大きな駆動力が掛かる発進時や加速時などには、トルク感応型の差動制限機能によって差動制限力が強化されるから、車両の操縦性や安定性が大きく向上する。
【0046】
また、多板クラッチ11,11には、皿ばね13,15によって与えられる上記のイニシャルトルクにより、伝達トルクや差動回転速度とは無関係に、一定の差動制限力が与えられている。
【0047】
従って、発進時や加速時、あるいは、悪路走行中のように、片輪が大きく空転しトルク感応型差動制限機能が低下するような条件下でも、このイニシャルトルクによって、発進性、加速性、悪路走破性などの低下が防止され、車体の挙動が安定し、操縦性が大きく向上する。
【0048】
デフケース3には開口79,81,83が設けられており、ボス部23,25の内周には螺旋状のオイル溝85,87が設けられている。オイル溜りのオイルはデフケース3の回転に伴ってこれらの開口79,81,83とオイル溝85,87からデフケース3に流出入する。
【0049】
流出入したオイルは、カム7,7(カム面33,35)、多板クラッチ11,11、プレッシャーリング5,5の内周とサイドギア39,41の外周との摺動部、支承部49,51、各ギア37,39,41の噛み合い部、ピニオンシャフト31とピニオンギア37との摺動面、球面ワッシャ部57、プレッシャーリング5,5の係合部である凸部29と溝27、皿ばね13,15とハブ43とワッシャ77とリテーナ73との摺動部などを充分に潤滑・冷却し、耐久性を高めている。
【0050】
こうして、デファレンシャル装置1が構成されている。
【0051】
デファレンシャル装置1は、上記のように、プレッシャーリング5,5を、その軸方向投影がサイドギア39,41の軸方向投影と重ならない形状にしたから、従来例と較べて、多板クラッチ11,11の収容スペースが広くなっており、それだけアウタープレート59とインナープレート65の収容枚数が増加し、差動制限力が強化されている。
【0052】
従って、差動制限力を強化するために、カム7,7(カム面33,35)の角度を変更する必要がなくなり、カム角の変更に伴うプレッシャーリング5,5とピニオンシャフト31の設計変更とコストの上昇が防止され、また、デフケース3を大型化する必要もなくなり、デフケース3の大型化に伴うデファレンシャル装置1の車載性低下、デフケース3の設計変更、コスト上昇などが防止される。
【0053】
また、プレッシャーリング5,5は、従来例のような押圧部319がなく、形状がシンプルであるから、鍛造加工、塑性加工のような低コストの加工方法を採ることが可能になり、それだけ製造コストが低減される。
【0054】
また、軸方向投影が互いに重ならないプレッシャーリング5,5とサイドギア39,41は、サイドギア39,41の噛み合い反力を受けながら摺動することがなくなるから、磨耗防止のための、潤滑促進、耐磨耗性(硬度)改善などの配慮が不要になり、これに伴うコストの上昇が防止される。
【0055】
なお、本発明のデファレンシャル装置において、摩擦クラッチは多板クラッチの他に、円錐クラッチでもよい。
【0056】
円錐クラッチの場合も、本発明によれば、円錐部を長くし(摺動面面積を増やし)てクラッチ容量を大きくすることができるから、差動制限力の強化が可能になる。
【0057】
また、本発明のデファレンシャル装置は、フロントデフ(エンジンの駆動力を左右の前輪に配分するデファレンシャル装置)と、リヤデフ(エンジンの駆動力を左右の後輪に配分するデファレンシャル装置)と、センターデフ(エンジンの駆動力を前輪と後輪に配分するデファレンシャル装置)のいずれにも用いることができる。
【0058】
【発明の効果】
請求項1のデファレンシャル装置は、摩擦クラッチ用の広い収容スペースが得られるから、クラッチ容量を増やして差動制限力を強化することが可能である。
【0059】
また、差動制限力を強化するために、カム機構の角度を変更する必要がなくなり、これに伴うプレッシャーリングとピニオンシャフトの設計変更、コストの上昇が防止され、デフケースを大型化する必要がなくなり、これに伴うデファレンシャル装置の車載性低下、デフケースの設計変更、コスト上昇が防止される。
【0060】
また、プレッシャーリングの形状がシンプルになって低コストの加工方法が可能になり、製造コストが低減される。
【0061】
また、プレッシャーリングとサイドギアの磨耗を防止するための潤滑促進、耐磨耗性(硬度)改善などの配慮が不要になり、これに伴うコストの上昇が防止される。
また、請求項1の発明によればプレッシャーリングの内周が出力側サイドギアの外周を支承するので、カム機構がプレッシャーリングを介して摩擦クラッチを押圧する際にサイドギアが傾斜することがなくプレッシャーリングと共にサイドギアによって摩擦クラッチを均一に押圧することができ、安定した摩擦クラッチの締結が得られる。
さらに、請求項2の発明によれば、サイドギヤ間に皿ばねを配置することにより、サイドギアを介して摩擦クラッチにイニシャルトルクを安定して付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 デファレンシャル装置(動力伝達装置)
3 デフケース
5,5 プレッシャーリング
7,7 カム(カム機構)
9 ベベルギア式差動機構
11,11 多板クラッチ(摩擦クラッチ)
31 ピニオンシャフト
37 ピニオンギア
39,41 出力側サイドギア

Claims (2)

  1. 原動機の駆動力によって回転するデフケースと、
    ピニオンシャフト上に支承されたピニオンギアと、前記ピニオンギアと噛み合った一対の出力側サイドギアからなるベベルギア式の差動機構と、
    前記デフケースとサイドギアとの間に配置され、差動を制限する摩擦クラッチと、
    前記デフケースに移動自在に連結されたプレッシャーリングと、
    前記ピニオンシャフトとプレッシャーリングとの間に設けられ、伝達トルクを受けて作動し各プレッシャーリングを介して前記摩擦クラッチを押圧するカム機構とを備え、
    前記プレッシャーリングとサイドギアとが、それぞれの軸方向投影が互いに重ならないように配置され、前記プレッシャーリングの内周が前記出力側サイドギアの外周を支承することを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1記載の動力伝達装置であって、
    前記摩擦クラッチを前記カム機構の作動方向と同方向に押圧するように、前記出力側サイドギア間に皿ばねを配置したことを特徴とする動力伝達装置。
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