JP2004067174A - ディスク収容ケースおよび電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディスク状記録媒体の収容および取出しに起因する材料層の剥離を回避し、同時に、中心孔の口縁近傍に応力を加えることなくディスク状記録媒体を保持する。
【解決手段】光ディスクDの挿入および排出が可能な入出口2aが形成されると共に入出口2aおよび収容位置2bの間で光ディスクDを案内する案内路2cが形成された浅皿状のケース本体2と、案内路2cにおける挿入方向の奥側に配設されて光ディスクDの挿入方向への移動を規制するリブ14、および基端部31cを介してケース本体2に配設されて案内路2cに光ディスクDの直径よりも狭い狭窄部Hを形成することにより光ディスクDの排出方向への移動を規制すると共に基端部31cの弾性変形によって狭窄部Hを開口して光ディスクDの移動を許容する保持用凸部31aを有する離脱規制手段とを備えている。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク状記録媒体を収容可能に構成されたディスク収容ケース、およびそのディスク収容ケースを一体的に取付け可能に構成された電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CDやDVDなどの光ディスク(ディスク状記録媒体)を収容するディスク収容ケース(以下、「収容ケース」ともいう)は、通常、光ディスクを収容可能な浅皿状のケース本体と、ケース本体の上面開口部位を閉塞する蓋体とを備えて構成されている。この場合、ケース本体には、光ディスクの中心孔に挿入されて光ディスクを保持(クランプ)する複数の保持片がその底板の内面中央部に立設されている。この保持片は、その基端部(内面側の端部)から上端部にかけて、その外周面が外向きに徐々に迫り出した逆テーパー状に形成され、光ディスクにおける中心孔の口縁を外周方向に押圧することによって光ディスクを保持する。また、蓋体は、ケース本体に対して回動自在に取り付けられている。
【0003】
この収容ケースに光ディスクを収容する際には、まず、ケース本体に対して蓋体を回動させてケース本体の上面を開口した後に、光ディスクの中心孔に各保持片が挿入されるようにしてケース本体の上方から光ディスクを嵌め込む。この際に、各保持片は、光ディスクの嵌込みに伴って各々の基端部が弾性変形させられることにより、それぞれ内向きに傾動させられる。これにより、傾動させられた各保持片の基端部が復帰しようとする力によって中心孔の口縁が保持片の外周面によって外周方向に押圧されて、光ディスクがケース本体に保持される。この後、ケース本体に対して蓋体を回動させてケース本体の上面を閉塞することにより、収容ケースへの光ディスクの収容が完了する。一方、収容ケースに収容されている光ディスクを取り出す際には、ケース本体に対して蓋体を回動させた後に、光ディスクの外縁部を挟持してケース本体から引き上げる。この際には、各保持片の各々の基端部が光ディスクの引上げに伴って弾性変形させられて各保持片がそれぞれ内向きに傾動させられる。これにより、光ディスクの引上げが許容されて収容ケースから光ディスクが取り出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の収容ケースには、以下の問題点がある。すなわち、従来の収容ケースでは、保持片が光ディスクの中心孔における口縁を外周方向に押圧することによって光ディスクをケース本体に保持している。したがって、この収容ケースに対する光ディスクの収容および取出しに際しては、保持片の外周面が中心孔の口縁に押し付けられた状態で光ディスクの嵌込みおよび引上げが行われる。この場合、DVDなどの高密度光ディスクは、複数の材料層が積層されて1枚のディスク状に形成されている。このため、従来の収容ケースには、高密度光ディスクの収容および取出し時に、各保持片が中心孔の口縁に押し付けられた状態で光ディスクの嵌込みおよび引上げが行われることに起因して、光ディスクを構成する材料層が中心孔の口縁近傍で剥離するおそれがあるという問題点が存在する。また、従来の収容ケースでは、保持片によって光ディスクが保持された状態において、その中心孔の口縁に対して常に外周向きの力(応力)が加えられている。この場合、DVDなどの高密度光ディスクは、その記録面が極めて緻密に形成されている。このため、この種の高密度光ディスクを収容する収容ケースとしては、中心孔の口縁近傍に応力が加わらない構成を採用するのが好ましい。
【0005】
また、従来の収容ケースでは、複数の収容ケースを積み重ねた状態において収容ケースに手や物が触れた際に、上方の収容ケースが下方の収容ケースに対して容易にスライドする。このため、積み重ねた状態の収容ケースが崩れ易いという問題点がある。さらに、従来の収容ケースでは、例えば記録再生装置(一例として、ビデオカメラ)に装填した光ディスクとは別個の光ディスクを収容ケースに収容して持ち運ぶ際に、記録再生装置と収容ケースとを別個に持ち運ぶ必要がある。したがって、記録再生装置と収容ケースとを持ち運ぶ際に両手が塞がるため、片手で持ち運ぶためには、収容ケースを持ち運ぶための専用の鞄等が必要となる。
【0006】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、ディスク状記録媒体の収容および取出しに起因する材料層の剥離を回避でき、同時に、中心孔の口縁近傍に応力を加えることなくディスク状記録媒体を保持し得るディスク収容ケースを提供することを主目的とする。また、積み重ねた状態での崩れを回避し得るディスク収容ケースを提供することを他の目的とする。さらに、ディスク収容ケースを電子機器と共に容易に持ち運び可能なディスク収容ケースおよび電子機器を提供することをさらに他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく本発明に係るディスク収容ケースは、ディスク状記録媒体を収容可能に形成された浅皿状のケース本体と、収容位置に収容された前記ディスク状記録媒体の当該収容位置からの離脱を規制可能に前記ケース本体に配設された離脱規制手段とを備えたディスク収容ケースであって、前記ケース本体は、その側面が開口されて側方からの前記ディスク状記録媒体の挿入および当該側方への当該ディスク状記録媒体の排出が可能なディスク入出口が形成されると共に、当該ディスク入出口および前記収容位置の間で前記ディスク状記録媒体を挿入方向および排出方向に案内するディスク案内路が形成されて構成され、前記離脱規制手段は、前記ディスク案内路における前記挿入方向の奥側に配設されて前記収容されたディスク状記録媒体の当該挿入方向への移動を規制する第1移動規制部と、弾性変形部を介して前記ケース本体に配設されて前記ディスク案内路に前記ディスク状記録媒体の直径よりも狭い狭窄部を形成することにより当該ディスク状記録媒体の前記収容位置から前記排出方向への移動を規制すると共に当該弾性変形部の弾性変形によって前記狭窄部を開口して当該ディスク状記録媒体の前記挿入方向および当該排出方向への移動を許容する第2移動規制部とを備えている。
【0008】
この場合、一対の前記第2移動規制部が前記ディスク案内路内を挟んで対向配置されているのが好ましい。
【0009】
また、前記第2移動規制部は、前記ケース本体および前記弾性変形部と共に樹脂材料で一体成形されているのが好ましい。
【0010】
さらに、前記収容されたディスク状記録媒体における上面の外縁部が当接可能に前記ディスク案内路を挟んで対向配置されて当該収容されたディスク状記録媒体の上向き方向への移動を規制する一対の第3移動規制部を備えているのが好ましい。
【0011】
また、前記ケース本体は、前記ディスク案内路の幅方向中央部が前記収容位置から前記ディスク入出口にかけて凹まされているのが好ましい。
【0012】
さらに、前記ケース本体には、当該ケース本体を複数積み重ねた状態において下方に位置する当該ケース本体の両側板および背板の少なくとも一方の上端部と嵌合可能な嵌合用凹部が底板の外面に形成されているのが好ましい。
【0013】
また、前記ケース本体の上面開口部位を閉塞可能に構成された蓋体を備え、前記ケース本体および前記蓋体のいずれか一方には、当該ケース本体に対して当該蓋体を回動可能に取り付けるための回動軸が形成され、前記ケース本体および前記蓋体のいずれか他方には、前記回動軸を軸支する取付用溝部が形成され、当該取付用溝部は、その一端側において前記回動軸を軸支すると共にその他端側が開放されて当該回動軸の当該取付用溝部からの離脱および当該回動軸の当該取付用溝部への挿入が可能に形成されているのが好ましい。
【0014】
この場合、前記蓋体は、前記ケース本体における前記ディスク入出口を閉塞可能な閉塞板を備えているのが好ましい。
【0015】
さらに、前記ケース本体は、電子機器に形成された取付部に一体的に取付け可能に構成されているのが好ましい。
【0016】
この場合、前記ケース本体は、その底板の板面方向で両側板からそれぞれ外向きに延出させられると共に前記電子機器における前記取付部の一部を構成する係止用爪部によって係止されて当該電子機器に当該ケース本体を取付け可能とする取付用係止片を備えているのが好ましい。
【0017】
また、本発明に係る電子機器は、上記のディスク収容ケースに収容可能な前記ディスク状記録媒体に対する記録データの書込み、および当該ディスク状記録媒体に書き込まれている当該記録データの読出しの少なくともいずれかを実行可能に構成された電子機器であって、前記ケース本体を一体的に取付け可能に形成された取付部を備えている。
【0018】
この場合、前記取付部は、前記ディスク収容ケースの前記ケース本体に形成された取付用係止片を係止して当該ケース本体を取付け可能とする係止用爪部を備えて構成されているのが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係るディスク収容ケースおよび電子機器の好適な実施の形態について説明する。
【0020】
最初に、本発明に係るディスク収容ケースの構成について、図面を参照して説明する。
【0021】
図1に示す収容ケース1は、本発明におけるディスク状記録媒体に相当する光ディスクD(一例として、その直径が8cmのDVD)を収容するディスク収容ケースであって、図2に示すように、光ディスクDを収容可能に上面開口浅皿状に形成されたケース本体2と、ケース本体2に対して矢印A1,A2の向きで回動自在に取り付けられた蓋体3とを備えて構成されている。ケース本体2は、図3に示すように、底板11、側板12,12、背板13、リブ14、ディスク保持部15,15および係止片16,16が樹脂材料で一体成形されている。このケース本体2では、背板13に対向する一辺側が開口されて光ディスクDの挿入および排出を可能とするディスク入出口(以下、「入出口」ともいう)2aが形成されると共に、入出口2aから挿入された光ディスクDを矢印B1の向き(本発明における挿入方向)で収容位置2b(ケース本体2の中央部)に案内すると共に収容位置2bに収容された光ディスクDを矢印B2の向き(本発明における排出方向)で入出口2aに案内するディスク案内路(以下、「案内路」ともいう)2cが形成されている。
【0022】
底板11は、全体として方形薄板状に形成されると共に、図4〜6に示すように、矢印C方向へのディスク保持部15,15の変形を可能とするスリット21,21がその内面11aから外面11bにかけて連通形成されている。また、図3に示すように、底板11には、光ディスクDの外縁部が接触可能に内面11aよりも一段高く形成されて、収容位置2bに収容された光ディスクD、および案内路2cを移動させられている状態の光ディスクDの裏面を内面11aに対して非接触の状態で保持する載置部22が形成されている。さらに、底板11の内面11aには、光ディスクDの記録内容などを記したラベル(図示せず)を貼付するためのラベル貼付用凹部23と、収容位置2bに収容された光ディスクDの取出しに際して中心孔Da(図1参照)に対して指をより深く挿入可能とするための引出し用凹部24とが形成されている。また、図7に示すように、底板11における外面11bの外縁部には、複数のケース本体2,2・・を積み重ねたときに(図13,14参照)、下方に位置するケース本体2における側板12,12および背板13の上端部が嵌合可能な嵌合用凹部25,25・・が形成されている。
【0023】
側板12,12は、図3に示すように、底板11の両端部にそれぞれ立設されてケース本体2の対向する2つの側壁を構成すると共に、案内路2cを構成するガイド部材として機能する。この側板12には、ケース本体2に蓋体3を取り付けるための切欠き12a,12aと、ケース本体2に対して蓋体3を閉塞した状態において蓋体3のカード保持片44,44・・(図11参照)の当接を避けるための切欠き12b,12b・・が形成されている。この場合、切欠き12aは、本発明における取付用溝部に相当し、図2に示すように、側面視L字状に形成されて、その奥側端部において蓋体3の回動軸42aを軸支可能に構成されると共に、側板12の上端部側が開放されて切欠き12aからの回動軸42aの離脱、および切欠き12aへの回動軸42aの挿入が可能に構成されている。背板13は、図3に示すように、側板12,12の一端側を連結した状態で底板11に立設されてケース本体2の1つの側壁を構成する。リブ14は、本発明における第1移動規制部に相当し、その上面視が光ディスクDの外形と同様の円弧状に形成されて底板11の内面11aに立設されている。このリブ14は、矢印B1の向きで挿入された光ディスクDが当接することによって光ディスクDを収容位置2bに停止させると共に、収容位置2bに収容された状態の光ディスクDが矢印B1方向に移動するのを規制する。
【0024】
ディスク保持部15は、図4,5に示すように、保持片31および保持片32を備え、図6に示すように、断面L字状に形成されている。保持片31は、図4,5に示すように、その内壁面31bがリブ14の内壁面と面一に上面視円弧状に形成されてリブ14および側板12に連結されると共に、その先端部(矢印B2側の端部)に保持用凸部31a(本発明における第2移動規制部)が形成されている。この場合、保持片31の矢印B1側の基端部31cが本発明における弾性変形部に相当し、ディスク保持部15の矢印C方向への移動を許容する。保持片32は、本発明における第3移動規制部に相当し、図6に示すように、保持片31の上端部に底板11と平行に延設されている。この場合、図7,8に示すように、ディスク保持部15,15は、その内壁面31b,31bが対向するように配置されている。また、ディスク保持部15,15は、その内壁面31b,31b間の距離L2が光ディスクDの直径L1(図2参照)よりも僅かに長尺で、かつ、保持用凸部31a,31a間の距離L3が光ディスクDの直径L1よりも短尺となるように配置されている。これにより、保持用凸部31a,31aによって光ディスクDの直径L1よりも狭い狭窄部Hが形成されている。また、図9,10に示すように、ディスク保持部15,15は、側板12および背板13よりも僅かに低く、かつリブ14と等しい高さに形成されている。
【0025】
係止片16は、本発明における取付用係止片に相当し、図12に示すビデオカメラ51に形成された係止用爪53,53・・によって係止されることによって収容ケース1をビデオカメラ51に取り付けるための部材であって、図10に示すように、底板11の板面方向で側板12,12からそれぞれ外向きに延出させられている。この場合、ビデオカメラ51は、本発明に係る電子機器に相当し、光ディスクDに対する記録データ(映像データ)の書込み、および光ディスクDに書き込まれている記録データの読出しを実行可能に構成されている。このビデオカメラ51には、図12に示すように、その筐体の一部が凹まされて収容ケース1を一体的に取付けるための取付用凹部52(本発明における取付部)が形成されると共に、取付用凹部52の側壁部には、本発明における取付部の一部を構成し、取付用凹部52の内底面と相俟って係止片16,16を係止(挟持)する係止用爪53,53・・が配設されている。この場合、取付用凹部52は、その深さが収容ケース1の厚みとほぼ同等に形成されている。一方、図3に示すように、係止片16には、取付用凹部52に対して収容ケース1を収容(下動)させる際に係止用爪53の挿通を許容する切欠き16aと、係止用爪53の下面に形成された係止用凸部53a(図12参照)が係合することによってビデオカメラ51に対する収容ケース1のスライドを規制する係止用凹部16b,16bとが形成されている。
【0026】
蓋体3は、図11に示すように、天板41、側板42,42および表板43が樹脂材料で一体成形されている。天板41は、全体として方形薄板状に形成されている。側板42は、天板41の両端部にそれぞれ立設されて蓋体3の対向する2つの側壁を構成する。この側板42には、ケース本体2の切欠き12aに挿入可能な回動軸42a,42aが内向きに突出形成されている。また、図1に示すように、側板42には、ビデオカメラ51の係止用爪53,53・・の当接を避けるための切欠き42b,42bが形成されている。この場合、蓋体3によってケース本体2の上面開口部位を閉塞した状態では、ケース本体2の係止片16と、蓋体3における切欠き42bの縁部とによって側面視L字状の溝が形成される。さらに、図11に示すように、側板42には、蓋体3の内側にインデックスカード(図示せず)を保持するための4つのカード保持片44,44・・が天板41と平行に延設されている。表板43は、本発明における閉塞板に相当し、図1に示すように、ケース本体2の入出口2aを閉塞可能に天板41の前面側に配設されている。
【0027】
次に、収容ケース1の使用方法について、図面を参照して説明する。
【0028】
収容ケース1に光ディスクDを収容する際には、まず、図2に示すように、ケース本体2に対して蓋体3を矢印A1の向きで回動させることにより、ケース本体2の上面開口部位を開口する。次に、例えば光ディスクDの中心孔Daに人差し指を挿入すると共に外縁部に親指を添えることにより、人差し指と親指とで光ディスクDを挟持する。次いで、その状態の光ディスクDをケース本体2の入出口2aに矢印B1の向きで挿入して、図3に破線で示すように光ディスクDを載置部22上に載置する。続いて、光ディスクDの外縁部に指を添えて矢印B1の向きにさらに押し込む。この際には、光ディスクDの中心部近傍が狭窄部Hに達した際に、その外縁部がディスク保持部15,15の保持用凸部31a,31aに当接する。この状態で、光ディスクDが矢印B1の向きでさらに押し込まれることにより、保持片31の基端部31cが弾性変形させられてディスク保持部15,15が矢印Cの方向において互いに離間させられる。これにより、保持用凸部31a,31aが光ディスクDの直径L1(図2参照)と等しくなるように離間されて光ディスクDの矢印B1の向きでの移動が許容される。
【0029】
次に、光ディスクDが矢印B1の向きでさらに押し込まれると、光ディスクDの外縁部がリブ14の内壁面に当接して収容位置2bで停止させられる。この際には、弾性変形させられている保持片31の基端部31cが復元することによってディスク保持部15,15が矢印Cの方向において互いに接近させられる。これにより、保持用凸部31a,31a間の距離L3(図7,8参照)が光ディスクDの直径L1よりも幅狭となり、光ディスクDの矢印B2の向きでの移動が規制される。また、収容位置2bに位置させられた光ディスクDは、図6に示すように、ディスク保持部15,15の保持片32,32によって収容位置2bからの上動が規制される。これにより、リブ14、保持片31,31、保持用凸部31a,31aおよび保持片32,32によって光ディスクDが収容位置2bに保持される。この場合、保持片31,31の内壁面31b,31b間の距離L2が光ディスクDの直径L1よりも幅広に形成されているため、収容位置2bに収容された状態の光ディスクDには、いずれの部位にも応力が加えられることなく、若干の遊動が許容された状態で収容位置2bからの離脱が規制される。この後、ケース本体2に対して蓋体3を図2に示す矢印A2の向きで回動させることにより、図1に示すように、天板41によってケース本体2の上面開口部位を開口する。この際には、蓋体3の表板43によってケース本体2の入出口2aが閉塞されて光ディスクDの入出口2aからの意図しない脱落および入出口2aからの塵埃の侵入が阻止される。
【0030】
一方、収容ケース1に収容されている光ディスクDを取り出す(排出する)際には、まず、ケース本体2に対して蓋体3を回動させてケース本体2の上面開口部位を開口する。次に、例えば人差し指を光ディスクDの中心孔Daに挿入した状態で中心孔Daの口縁を図3の矢印B2の向きで引き出す。この際には、光ディスクDが矢印B2の向きで移動させられて、その中心部近傍が狭窄部Hに達した際に、その外縁部がディスク保持部15,15の保持用凸部31a,31aに当接する。この状態で、光ディスクDが矢印B2の向きでさらに引き出されることにより、保持片31の基端部31cが弾性変形させられてディスク保持部15,15が矢印Cの方向において互いに離間させられる。これにより、保持用凸部31a,31aが光ディスクDの直径L1(図2参照)と等しくなるように離間されて光ディスクDの矢印B2の向きでの移動が許容される。
【0031】
次に、光ディスクDが矢印B2の向きでさらに引き出されると、弾性変形させられている保持片31の基端部31cが復元することによってディスク保持部15,15が矢印Cの方向において互いに接近させられる。また、引き出された光ディスクDは、その外縁部が入出口2aから突出させられると共に、保持片32,32による上動規制が解除されて上向きに持ち上げられる状態となる。したがって、光ディスクDの外縁部に親指を添えて、中心孔Daに挿入している人差し指と外縁部に添えた親指とで光ディスクDを挟持してケース本体2から持ち上げる。これにより、ケース本体2からの光ディスクDの取り出しが完了する。この後、取り出した光ディスクDをビデオカメラ51などにセットすることにより、光ディスクDに対する記録データの書込み、または光ディスクDに書き込まれている記録データの読出しが行われる。
【0032】
一方、この収容ケース1では、一般的なディスク収容ケースと同様にしてケース本体2に蓋体3を取り付けた状態で光ディスクDを収容する上記の使用方法だけではなく、蓋体3を取り外した状態のケース本体2に光ディスクDを収容して持ち運ぶことができる。例えば、光ディスクDの挿入および排出を頻繁に行う場合には、その都度、蓋体3を開閉するのが煩雑であるため、ケース本体2から蓋体3を予め取り外しておく。この際には、まず、ケース本体2に対して蓋体3を回動させ、図2に破線で示すようにケース本体2に対して蓋体3を半開き状態とした後に、その状態の蓋体3を矢印X1で示す向きでケース本体2に対して移動させる。この際に、切欠き12aの上端部側がそれぞれ開放されているため、その奥側端部に軸支されている回動軸42aは、切欠き12a内を矢印X1で示す軌跡で移動させられて切欠き12aの上端部からケース本体2の上方に離脱させられる。これにより、ケース本体2から蓋体3が取り外される。この状態のケース本体2に対して前述したようにして光ディスクDを収容することにより、蓋体3を開放することなく光ディスクDを直ちに排出または挿入することができる。この場合、このケース本体2には、収容位置2bに収容された状態の光ディスクDの上動を規制する保持片32,32が形成されている。したがって、蓋体3によってケース本体2の上面開口部位を閉塞することなく、ケース本体2から上方への光ディスクDの離脱が規制される。
【0033】
また、この収容ケース1では、蓋体3を取り外した状態の複数のケース本体2,2・・を積み重ねておくことで、上方に重ねられたケース本体2によって下方のケース本体2における上面開口部位を閉塞することができる。具体的には、図13,14に示すように、各々の上面開口部位を上向きにしてケース本体2,2・・を積み重ねる。この際には、下方のケース本体2における側板12および背板13の上端部が上方に積み重ねられたケース本体2の嵌合用凹部25,25・・にそれぞれ嵌合することにより、積み重ねられた状態のケース本体2,2・・が互いに位置ずれする方向でのスライドが規制される。したがって、手や物が僅かに触れたことに起因する積重ね状態のケース本体2,2・・の崩れを十分に回避することができる。なお、ケース本体2,2・・を積み重ねる際には、両図に示すように、最上位に積み重ねるケース本体2に蓋体3を装着しておくのが好ましい。これにより、最上位のケース本体2における上面開口部位が蓋体3によって閉塞されて、光ディスクDに対する塵埃の付着が回避される。
【0034】
さらに、この収容ケース1は、ビデオカメラ51の取付用凹部52に取り付けた状態でビデオカメラ51と共に持ち運ぶことができる。例えば、予備用の光ディスクDを収容ケース1に収容した状態でビデオカメラ51と共に持ち運ぶ際には、まず、光ディスクDを収容した収容ケース1を取付用凹部52の上方に位置させる。次に、図1,12の矢印Y1aの向きでビデオカメラ51に対して収容ケース1を下動させる。この際には、ビデオカメラ51の係止用爪53が切欠き16aを通過して収容ケース1における蓋体3の切欠き42b内に進入させられると共に、ケース本体2における底板11の外面11bが取付用凹部52の内底面に面的接触させられる。次いで、矢印Y1bの向きでビデオカメラ51に対して収容ケース1をスライドさせる。この際には、係止用爪53の係止用凸部53aが係止片16の係止用凹部16bに嵌合することにより、ビデオカメラ51に対する収容ケース1の矢印Y2aの向きでのスライドが規制される。これにより、図15,16に示すように、ビデオカメラ51に対する収容ケース1の取付けが完了する。
【0035】
また、ビデオカメラ51に取り付けた収容ケース1内の光ディスクDを使用する際には、まず、ビデオカメラ51に対して図1,12の矢印Y2aで示す向きで収容ケース1をスライドさせる。この際には、係止用凹部16bに対する係止用凸部53aの嵌合が解除されて、ビデオカメラ51に対する収容ケース1の矢印Y2aの向きでのスライドが許容される。次に、矢印Y2bの向きでビデオカメラ51に対して収容ケース1を上動させる。これにより、ビデオカメラ51からの収容ケース1の取り外しが完了する。この後、ビデオカメラ51に装填されている光ディスクDに代えて収容ケース1に収容されていた光ディスクDを装填すると共に、装填されていた光ディスクDを収容ケース1に収容してビデオカメラ51に取り付ける。
【0036】
このように、この収容ケース1によれば、収容された光ディスクDの挿入方向(図3の矢印B1の方向)への移動を規制するリブ14と、光ディスクDの直径L1よりも狭い狭窄部Hを形成することによって光ディスクDの排出方向(矢印B2の方向)への移動を規制すると共に保持片31の基端部31cの弾性変形によって狭窄部Hを開口して光ディスクDの挿入方向および排出方向への移動を許容する保持用凸部31aとを備えたことにより、光ディスクDの中心孔Da近傍に対して非接触の状態で光ディスクDを収容位置2bに保持することができるため、光ディスクDの収容および取出しに起因する材料層の剥離を確実に回避することができる。また、収容位置2bに保持した状態においては、光ディスクDの中心孔Daに応力が加わらないため、DVDなどの高密度光ディスク(光ディスクD)を傷めることなく収容することができる。
【0037】
また、この収容ケース1によれば、一対の保持用凸部31a,31aを案内路2cを挟んで対向配置したことにより、例えば1つの保持用凸部31aで光ディスクDの移動を規制する構成と比較して、光ディスクDの幅方向両側の外縁部が保持用凸部31a,31aに当接させられることで、光ディスクDの移動をより確実に規制することができる。一方、1つの保持用凸部31aで光ディスクDの移動を確実に規制し得る狭窄部Hを形成する場合、挿入時および排出時に光ディスクDの移動を許容するための弾性変形部(保持片31の基端部31c)の変形量を大きくしなければならず、これに起因して、保持片31の破損を招くおそれがある。これに対して、この収容ケース1によれば、2つの保持用凸部31a,31aを備えたことにより、弾性変形部(保持片31の基端部31cの変形量を小さくできる結果、上記の問題点を解決することができる。さらに、この収容ケース1によれば、底板11、側板12,12、背板13、リブ14、保持片31および保持用凸部31aなどを樹脂材料で一体成形したことにより、例えばケース本体2とは別体の保持用部材をケース本体2に対してスライド可能に取り付けると共にスプリング等によって狭窄部Hを形成する向きに保持用部材を付勢する構成と比較して、所定形状の型枠内に樹脂を注入するだけで本発明に係るディスク収容ケースを製造することができる結果、組立て作業等を不要にできる分だけ、その製造コストを十分に低減することができる。
【0038】
また、この収容ケース1によれば、収容した光ディスクDの上向き方向への移動を規制する一対の保持片32,32を備えたことにより、蓋体3が存在しないとしても光ディスクDの上方への離脱を回避することができる。これにより、光ディスクDの収容および取出し(排出)を頻繁に行うときなど、ケース本体2から蓋体3を取り外した状態で収容ケースとして機能させることができる。さらに、この収容ケース1によれば、案内路2cの幅方向中央部を収容位置2bから入出口2aにかけて凹ませて引出し用凹部24を形成したことにより、収容位置2bに収容されている光ディスクDを取り出す際に、引出し用凹部24の深さ分だけ中心孔Daに指を深く挿入することができるため、光ディスクDを容易に取り出すことができる。
【0039】
また、この収容ケース1によれば、複数のケース本体2,2・・を積み重ねたときに下方のケース本体2における両側板12,12および背板13の上端部が嵌合可能な嵌合用凹部25,25・・をケース本体2における底板11の外面11bに形成したことにより、下方のケース本体2に対する上方のケース本体2のスライドがし難くなるため、手や物が僅かに触れたことに起因する積重ね状態のケース本体2,2・・の崩れを十分に回避することができる。さらに、この収容ケース1によれば、蓋体3に回動軸42a,42aを形成すると共に、その一端側において回動軸42aを軸支すると共にその他端側が開放されて回動軸42aの離脱および挿入が可能な切欠き12aをケース本体2に形成したことにより、蓋体3が不要なときには、ケース本体2から蓋体3を容易に取り外すことができる。また、この収容ケース1によれば、ケース本体2における入出口2aを閉塞可能な表板43を蓋体3に設けたことにより、ケース本体2に対して蓋体3を装着した状態において入出口2aからの光ディスクDの意図しない排出を確実に回避することができると共に、入出口2aからの塵埃の侵入を回避することができる。
【0040】
さらに、本発明の実施の形態に係る収容ケース1およびビデオカメラ51によれば、ビデオカメラ51の取付用凹部52に形成された係止用爪53,53・・によって係止されることによってビデオカメラ51に収容ケース1を取付け可能とする係止片16,16を収容ケース1に形成し、収容ケース1における係止片16,16を係止可能な係止用爪53,53・・をビデオカメラ51に形成して収容ケース1を取付け可能に構成したことにより、比較的簡易な構成でありながら、ビデオカメラ51に収容ケース1を確実かつ容易に嵌め合わせて取り付けることができる。したがって、収容ケース1(および光ディスクD)をがたつかせることなくビデオカメラ51と一体的に持ち運ぶことができる。このため、収容ケース1を持ち運ぶための専用の鞄等を携帯することなく、例えば予備用の光ディスクDを収容した収容ケース1をビデオカメラ51と共に容易に持ち運ぶことができる。
【0041】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されない。例えば、本発明の実施の形態では、リブ14を光ディスクDの外形に沿って上面視円弧状に形成した例について説明したが、本発明における第1移動規制部の形状はこれに限定されず、光ディスクDの収容位置2bから矢印B1方向への移動を規制可能な各種形状を採用することができる。この場合、第1移動規制部としては、本発明の実施の形態に例示したリブ14のようにその両端部を側板12に連結した構成に限定されず、例えば、光ディスクDの外縁部が当接可能な位置に側板12とは独立したピン状のストッパを立設して光ディスクDの矢印B1方向への移動を規制する構成を採用することができる。また、リブ14やピン状の部材を使用せずに、背板13の内壁面に光ディスクDが当接可能に構成することで、背板13を本発明における第1移動規制部として機能させることもできる。さらに、本発明の実施の形態では、一対のディスク保持部15,15を対向配置したケース本体2を例に挙げて説明したが、本発明における第2移動規制部の数はこれに限定されず、左右いずれか一方に1つの第2移動規制部を配設して光ディスクDの移動を規制する構成を採用することができる。この場合、ディスク保持部15における保持片32(本発明における第3移動規制部)については、左右両方に配設するのが好ましい。
【0042】
また、本発明の実施の形態では、ビデオカメラ51の係止用爪53,53・・によってケース本体2の係止片16を係止することでビデオカメラ51に収容ケース1を取り付ける構成について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図3に破線で示すように、ケース本体2の底板11に上面視L字状の係止用孔17,17を形成すると共に、図17,18に示すように、この係止用孔17.17の口縁部(底板11)をそれぞれ係止可能な断面L字状の係止用爪54,54をビデオカメラ51Aにおける取付用凹部52aの内底面に立設する構成を採用することができる。この取付用凹部52bに対する収容ケース1の取付け時には、矢印Y1aの向きでビデオカメラ51Aに対して収容ケース1を下動さ、次いで、矢印Y1bの向きでビデオカメラ51Aに対して収容ケース1をスライドさせる。これにより、図18に示すように、係止用爪54によって係止用孔17の口縁部(底板11)が係止されて、ビデオカメラ51Aに対する収容ケース1の取付けが完了する。また、ビデオカメラ51Aから収容ケース1を取り外す際には、矢印Y2aの向きでビデオカメラ51Aに対して収容ケース1をスライドさせた後に矢印Y2bの向きでビデオカメラ51Aに対して収容ケース1を上動させる。
【0043】
さらに、本発明は、電子機器に対してディスク収容ケースを下動させた後にスライドさせて取り付ける取付け方法、およびスライドさせた後に上動させる取外し方法によって電子機器にディスク収容ケースを着脱する構成に限定されない。例えば、図19に示すように、ビデオカメラ51Bの取付用凹部52bに、その下端部が弾性変形可能に構成された係止用爪55,55・・を立設し、図20に示すように、この係止用爪55,55・・によって収容ケース1の係止片16,16を係止する構成を採用することができる。この構成では、矢印Y1aの向きでビデオカメラ51Bに対して収容ケース1を下動させることにより、係止用爪55,55・・が、図20に示す矢印E,E・・の向きで弾性変形させられた後に係止片16を係止する。この結果、ビデオカメラ51Bに対する収容ケース1の取付けが完了する。また、ビデオカメラ51Bから収容ケース1を取り外す際には、矢印Y2bの向きでビデオカメラ51Bに対して収容ケース1を上動させることにより、係止用爪55,55・・が、図20に示す矢印E,E・・の向きで弾性変形させられて係止片16に対する係止を解除する。この結果、ビデオカメラ51Bからの収容ケース1の取外しが完了する。したがって、この構成によれば、ビデオカメラ51Bに対して収容ケース1を下動および上動させるだけで着脱することができる。この場合、係止用爪55によって係止するのは係止片16に限定されず、底板11、側板12の上端部および蓋体3の上面などのいずれかを係止可能に構成することもできる。
【0044】
また、本発明の実施の形態では、収容ケース1の収容対象である光ディスクDとして直径8cmのDVDを例に挙げて説明したが、本発明におけるディスク状記録媒体の直径は8cmに限定されず、さらに、その種類もDVDのみならず、CD、CD−R、CD−RW、DVD−RおよびDVD−RWなどの各種のディスク状記録媒体を収容可能に構成することができる。さらに、本発明の実施の形態では、本発明に係る電子機器の一例としてビデオカメラ51に収容ケース1を取り付ける例を説明したが、本発明はこれに限定されず、音声録再機やコンピュータなど、ビデオカメラ以外の各種の電子機器にディスク収容ケースを取付け可能に構成することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るディスク収容ケースによれば、収容されたディスク状記録媒体の挿入方向への移動を規制する第1移動規制部と、ディスク状記録媒体の直径よりも狭い狭窄部を形成することによってディスク状記録媒体の排出方向への移動を規制すると共に弾性変形部の弾性変形によって狭窄部を開口してディスク状記録媒体の挿入方向および排出方向への移動を許容する第2移動規制部とを備えたことにより、ディスク状記録媒体の中心孔近傍に対して非接触の状態でディスク状記録媒体を収容位置に保持することができるため、ディスク状記録媒体の収容および取出しに起因する材料層の剥離を確実に回避することができる。また、収容位置に保持した状態においては、ディスク状記録媒体の中心孔に応力が加わらないため、DVDなどの高密度光ディスク(ディスク状記録媒体)を傷めることなく収容することができる。
【0046】
また、本発明に係るディスク収容ケースによれば、一対の第2移動規制部をディスク案内路内を挟んで対向配置したことにより、例えば1つの第2移動規制部でディスク状記録媒体の移動を規制する構成と比較して、ディスク状記録媒体の幅方向両側の外縁部が第2移動規制部にそれぞれ当接させられることで、ディスク状記録媒体の移動をより確実に規制することができる。一方、1つの第2移動規制部によってディスク状記録媒体の移動を確実に規制し得る狭窄部を形成する場合には、挿入時および排出時のディスク状記録媒体の移動を許容するための弾性変形部の変形量を大きくしなければならず、これに起因して、弾性変形部の破損を招くおそれがある。これに対して、このディスク収容ケースによれば、2つの第2移動規制部を備えたことにより、弾性変形部の変形量を小さくできる結果、上記の問題点を解決することができる。
【0047】
さらに、本発明に係るディスク収容ケースによれば、第2移動規制部をケース本体および弾性変形部と共に樹脂材料で一体成形したことにより、例えばケース本体とは別体の保持用部材をケース本体に対してスライド可能に取り付けると共にスプリング等によって狭窄部を形成する向きに保持用部材を付勢する構成と比較して、所定形状の型枠内に樹脂を注入するだけで本発明に係るディスク収容ケースを製造することができる結果、組立て作業等を不要にできる分だけ、その製造コストを十分に低減することができる。
【0048】
また、本発明に係るディスク収容ケースによれば、収容したディスク状記録媒体の上向き方向への移動を規制する一対の第3移動規制部を備えたことにより、蓋体が存在しないとしてもディスク状記録媒体の上方への離脱を回避することができる。これにより、ディスク状記録媒体の収容および取出し(排出)を頻繁に行うときなど、ケース本体から蓋体を取り外した状態で収容ケースとして機能させることができる。
【0049】
さらに、本発明に係るディスク収容ケースによれば、ディスク案内路の幅方向中央部を収容位置からディスク入出口にかけて凹ませたことにより、収容位置に収容されているディスク状記録媒体を取り出す際に、凹ませた凹部の深さ分だけ中心孔に指を深く挿入することができるため、ディスク状記録媒体を容易に取り出すことができる。
【0050】
また、本発明に係るディスク収容ケースによれば、ケース本体を複数積み重ねた状態において下方に位置するケース本体の両側板および背板の少なくとも一方の上端部と嵌合可能な嵌合用凹部をケース本体における底板の外面に形成したことにより、下方に位置するケース本体に対する上方に位置するケース本体のスライドがし難くなるため、手や物が僅かに触れたことに起因する積重ね状態のケース本体の崩れを十分に回避することができる。
【0051】
さらに、本発明に係るディスク収容ケースによれば、ケース本体および蓋体のいずれか一方に回動軸を形成すると共に、その一端側において回動軸を軸支すると共にその他端側が開放されて回動軸の離脱および挿入が可能な取付用溝部をケース本体および蓋体のいずれか他方に形成したことにより、蓋体が不要なときには、ケース本体から蓋体を容易に取り外すことができる。
【0052】
また、本発明に係るディスク収容ケースによれば、ケース本体におけるディスク入出口を閉塞可能な閉塞板を蓋体に設けたことにより、ケース本体に対して蓋体を装着した状態においてディスク入出口からのディスク状記録媒体の意図しない排出を確実に回避することができると共に、ディスク入出口からの塵埃の侵入を回避することができる。
【0053】
さらに、本発明に係るディスク収容ケースおよび電子機器によれば、電子機器にディスク収容ケースを一体的に取付け可能な取付部を形成し、この取付部にディスク収容ケースを取付け可能に構成したことにより、電子機器にディスク収容ケース(およびディスク状記録媒体)を一体的に取り付けて持ち運ぶことができる。このため、ディスク収容ケースを持ち運ぶための専用の鞄等を携帯することなく、例えば予備用のディスク状記録媒体を収容したディスク収容ケースを電子機器と共に容易に持ち運ぶことができる。この場合、電子機器における取付部の一部を構成する係止用爪部によって係止されることによって電子機器にディスク収容ケースを取付け可能とする取付用係止片をディスク収容ケースに形成し、取付用係止片を係止してディスク収容ケースを取付け可能に構成された係止用爪部を有する取付部を電子機器に形成したことにより、比較的簡易な構成でありながら、電子機器にディスク収容ケースを確実かつ容易に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る収容ケース1の外観斜視図である。
【図2】収容ケース1および光ディスクDの右側面図である。
【図3】収容ケース1におけるケース本体2の外観斜視図である。
【図4】ケース本体2のディスク保持部15近傍を上方から示した平面図である。
【図5】ケース本体2のディスク保持部15近傍を下方から示した底面図である。
【図6】ケース本体2におけるディスク保持部15近傍の断面図である。
【図7】ケース本体2を下方から示した底面図である。
【図8】ケース本体2を上方から示した平面図である。
【図9】ケース本体2の右側面図である。
【図10】ケース本体2の正面図である。
【図11】収容ケース1における蓋体3を下方(内側)から示した底面図である。
【図12】ビデオカメラ51の外観斜視図である。
【図13】5つのケース本体2を積み重ねた状態の右側面図である。
【図14】5つのケース本体2を積み重ねた状態の正面図である。
【図15】ビデオカメラ51の取付用凹部52に対する収容ケース1の収容方法を説明するための平面図である。
【図16】ビデオカメラ51の取付用凹部52に対する収容ケース1の収容方法を説明するための側面図である。
【図17】本発明の他の実施の形態に係るビデオカメラ51Aにおける取付用凹部52a近傍の斜視図である。
【図18】ケース本体2における係止用孔17近傍の斜視図である。
【図19】本発明のさらに他の実施の形態に係るビデオカメラ51Bにおける取付用凹部52b近傍の斜視図である。
【図20】ビデオカメラ51Bの取付用凹部52bに収容ケース1を取り付けた状態の断面図である。
【符号の説明】
1 収容ケース
2 ケース本体
2a 入出口
2b 収容位置
2c 案内路
3 蓋体
11 底板
11a 内面
11b 外面
12a 切欠き
13 背板
14 リブ
15 ディスク保持部
16 係止片
17 係止用孔
21 スリット
24 引出し用凹部
25 嵌合用凹部
31 保持片
31a 保持用凸部
31c 基端部
32 保持片
42a 回動軸
43 表板
51,51A,51B ビデオカメラ
52,52a,52b 取付用凹部
53,54,55 係止用爪
D 光ディスク
Da 中心孔
H 狭窄部
L1 直径
L2,L3 距離

Claims (12)

  1. ディスク状記録媒体を収容可能に形成された浅皿状のケース本体と、収容位置に収容された前記ディスク状記録媒体の当該収容位置からの離脱を規制可能に前記ケース本体に配設された離脱規制手段とを備えたディスク収容ケースであって、
    前記ケース本体は、その側面が開口されて側方からの前記ディスク状記録媒体の挿入および当該側方への当該ディスク状記録媒体の排出が可能なディスク入出口が形成されると共に、当該ディスク入出口および前記収容位置の間で前記ディスク状記録媒体を挿入方向および排出方向に案内するディスク案内路が形成されて構成され、
    前記離脱規制手段は、前記ディスク案内路における前記挿入方向の奥側に配設されて前記収容されたディスク状記録媒体の当該挿入方向への移動を規制する第1移動規制部と、弾性変形部を介して前記ケース本体に配設されて前記ディスク案内路に前記ディスク状記録媒体の直径よりも狭い狭窄部を形成することにより当該ディスク状記録媒体の前記収容位置から前記排出方向への移動を規制すると共に当該弾性変形部の弾性変形によって前記狭窄部を開口して当該ディスク状記録媒体の前記挿入方向および当該排出方向への移動を許容する第2移動規制部とを備えているディスク収容ケース。
  2. 一対の前記第2移動規制部が前記ディスク案内路内を挟んで対向配置されている請求項1記載のディスク収容ケース。
  3. 前記第2移動規制部は、前記ケース本体および前記弾性変形部と共に樹脂材料で一体成形されている請求項1または2記載のディスク収容ケース。
  4. 前記収容されたディスク状記録媒体における上面の外縁部が当接可能に前記ディスク案内路を挟んで対向配置されて当該収容されたディスク状記録媒体の上向き方向への移動を規制する一対の第3移動規制部を備えている請求項1から3のいずれかに記載のディスク収容ケース。
  5. 前記ケース本体は、前記ディスク案内路の幅方向中央部が前記収容位置から前記ディスク入出口にかけて凹まされている請求項1から4のいずれかに記載のディスク収容ケース。
  6. 前記ケース本体には、当該ケース本体を複数積み重ねた状態において下方に位置する当該ケース本体の両側板および背板の少なくとも一方の上端部と嵌合可能な嵌合用凹部が底板の外面に形成されている請求項1から5のいずれかに記載のディスク収容ケース。
  7. 前記ケース本体の上面開口部位を閉塞可能に構成された蓋体を備え、前記ケース本体および前記蓋体のいずれか一方には、当該ケース本体に対して当該蓋体を回動可能に取り付けるための回動軸が形成され、前記ケース本体および前記蓋体のいずれか他方には、前記回動軸を軸支する取付用溝部が形成され、当該取付用溝部は、その一端側において前記回動軸を軸支すると共にその他端側が開放されて当該回動軸の当該取付用溝部からの離脱および当該回動軸の当該取付用溝部への挿入が可能に形成されている請求項1から6のいずれかに記載のディスク収容ケース。
  8. 前記蓋体は、前記ケース本体における前記ディスク入出口を閉塞可能な閉塞板を備えている請求項7記載のディスク収容ケース。
  9. 前記ケース本体は、電子機器に形成された取付部に一体的に取付け可能に構成されている請求項1から8のいずれかに記載のディスク収容ケース。
  10. 前記ケース本体は、その底板の板面方向で両側板からそれぞれ外向きに延出させられると共に前記電子機器における前記取付部の一部を構成する係止用爪部によって係止されて当該電子機器に当該ケース本体を取付け可能とする取付用係止片を備えている請求項9記載のディスク収容ケース。
  11. 請求項1から8のいずれかに記載のディスク収容ケースに収容可能な前記ディスク状記録媒体に対する記録データの書込み、および当該ディスク状記録媒体に書き込まれている当該記録データの読出しの少なくともいずれかを実行可能に構成された電子機器であって、
    前記ケース本体を一体的に取付け可能に形成された取付部を備えている電子機器。
  12. 前記取付部は、前記ディスク収容ケースの前記ケース本体に形成された取付用係止片を係止して当該ケース本体を取付け可能とする係止用爪部を備えて構成されている請求項11記載の電子機器。
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