JP2008181632A - 薄型情報記録媒体用カートリッジ、及び薄型情報記録媒体用トレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】カートリッジ内部における複数の薄型情報記録媒体の位置ずれを防止することができる情報記録媒体用カートリッジ、及び薄型情報記録媒体用トレイを提供する。
【解決手段】円盤状の薄型情報記録媒体が板状の引き出しトレイに載置され、そのトレイが複数段重ねられてカートリッジに収納される。このように薄型情報記録媒体がカートリッジ内に収納された場合、薄型情報記録媒体の円周上の端面とカートリッジの内部の側面とが接近している。そして、引き出しトレイに載置された円盤状の薄型情報記録媒体が滑り動くと、カートリッジ内部の側面に、薄型情報記録媒体の端面が当たって止まり、大きな移動が出来ないようになっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、薄型情報記録媒体を収容した複数のトレイを多層状に保持し、このトレイを取り出すための開口部を有する薄型情報記録媒体用カートリッジ、及びカートリッジ内に多層状に保持され、薄型情報記録媒体を収容するための薄型情報記録媒体用トレイに関し、より詳細には、薄型情報記録媒体を位置決めする機構に関するものである。
近年、コンピュータ用情報のみならず、音声や静止画像、動画像などの情報を保存するための記録媒体として光情報記録媒体が実用化されている。例えば非特許文献1に示されるように、1.2mm厚の光ディスクを3mm厚のトレイに入れ、それを複数段重ねたディスクカートリッジ(ディスクの変形を防ぐ全周受けトレイ式マガジン)が製品化されている。このように、光情報記録媒体は更なる高密度化や高速転送化に向け開発が進められているが、同時に記録再生を行うドライブ装置の将来的な形としての薄型化や小型化、あるいは媒体収納時の軽量小型化等を見据えると、光情報記録媒体自体の厚みはより薄いほうが望ましい。そして、その実現を狙って厚さ0.3mm以下の超薄型光情報記録媒体の開発が進められている。この薄型情報記録媒体は、薄いトレイに搭載し、さらにそれを複数枚積層してカートリッジの内部に納める。再生時はカートリッジから任意のトレイを引き出し、そのトレイ上にある任意のディスクを装置までハンドリングして装着させて記録や再生が行われる。
http://www.jvc-victor.co.jp/pro/library/product/mc-9200/option.html「ディスクの変形を防ぐ全周受けトレイ式マガジン」
ところが、輸送や保管の目的でドライブ装置からカートリッジを取り出し、それを斜めに傾けたり、卓上に置いたり、回したり、あるいは落としたり投げたり、また、車両や台車等に載せて移動させたりする場合など、カートリッジに外力や振動が加わると、トレイに載せただけの薄型情報記録媒体は、カートリッジ内部の側面壁や蓋壁面までのクリアランスの範囲内でトレイ上を自由に移動してしまう。しかも、その移動の方向や量は一定ではなく、複数枚収納されたもの個々についての移動状態を把握するのは非常に困難である。そして、そのようにトレイ上の所定の位置からずれてしまった状態で薄型情報記録媒体をハンドリングして記録再生装置に装着しようとすると、薄型情報記録媒体の中心に設けられた装着用のセンターホールと装置のチャック機構のスピンドルセンターがずれてしまうため正規の状態で装着されず、最悪の場合、噛み込みが起きて薄型情報記録媒体や装置本体が破損する恐れもある。
このような問題点を回避する方法として、薄型情報記録媒体の外周にあわせてトレイ上にリブを設けたり、或いはその逆に薄型情報記録媒体が収まる窪みを設ける(薄型情報記録媒体ではないが、非特許文献に開示のマガジンのトレイには2mmの深さのディスク収納窪みが設けられている)などの方法が考えられる。しかし、その場合、リブの高さあるいは窪みの深さはある程度の寸法が必要となり、折角情報記録媒体を薄型化してもトレイの厚みが増してしまうため、カートリッジの収納率が下がることに繋がって高記録密度化が実現できなくなってしまう。さらに、そのような凹凸を設けるとトレイの摺動時には他のトレイや薄型情報記録媒体と当たりが生じるため好ましい形状ではなく、トレイは極力、平面に近い形状が望ましい。
また、その他の方法として、距離検出センサーなどで薄型情報記録媒体のずれ量を検知してアクチュエータやソレノイドを使ってその位置ずれを補正する方法も考えられるが、それはかなり複雑な機構になることが必至で、カートリッジにそのような機構を組み込むことは、構造や価格の面から考えて現実的ではなく、仮に実現させてもかなり大係りで複雑なカートリッジになるため、量産して製品化することは不可能である。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、カートリッジ内部における複数の薄型情報記録媒体の位置ずれを防止することができる情報記録媒体用カートリッジ、及び情報記録媒体用トレイを提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明による薄型情報記録媒体用カートリッジ、及び薄型情報記録媒体用トレイは以下のような特徴を有している。
円盤状の薄型情報記録媒体が板状の引き出しトレイに載置され、そのトレイが複数段重ねられてカートリッジに収納される。このように薄型情報記録媒体がカートリッジ内に収納された場合、薄型情報記録媒体の円周上の端面とカートリッジの内部の側面とが接近している。そして、引き出しトレイに載置された円盤状の薄型情報記録媒体が滑り動くと、カートリッジ内部の側面に、薄型情報記録媒体の端面が当たって止まり、大きな移動が出来ないようになっている。
このように薄型情報記録媒体の外周部分と、カートリッジの内部の壁面や設けた部材の辺を適当な微小間隔を空けて配置させ、情報記録媒体の位置を規制することで、振動や衝撃などの外力が作用しても薄型情報記録媒体は所定の位置からずれることは無い。
即ち、本発明による薄型情報記録媒体用カートリッジは、薄型情報記録媒体を収容した複数のトレイを多層状に保持し、このトレイを取り出すための開口部を有する薄型情報記録媒体用カートリッジであって、開口部に対向する壁面に、薄型情報記録媒体の後端部の位置決めをするための第1の位置規制手段を備え、カートリッジの側壁内面によって、薄型情報記録媒体の左右端面の位置決めをすることを特徴とする。そして、トレイの後端部には第1の切り欠き部が設けられ、第1の位置規制手段はリブ又はシャフトによって構成され、そのリブ又はシャフトが第1の切り欠き部に嵌ることによって薄型情報記録媒体の後端部の位置決めを行う。さらに、カートリッジは、薄型情報記録媒体の前端部の位置決めをするための第2の位置規制手段を有する開閉蓋を備える。また、トレイの前端部には第2の切り欠き部が設けられ、第2の位置規制手段はリブによって構成され、開閉蓋が閉じられているときには、リブが前記第2の切り欠き部に嵌ることによって薄型情報記録媒体の前端部の位置決めを行う。
トレイの終端部に設けた切り欠き部(第1の切り欠き部)における凸部(リブ又はシャフト)の挿入終端部(リブ又はシャフトが第1の切り欠き部(溝)の挿入されたときに一番奥の位置)が薄型情報記録媒体の円周端部に当接し、薄型情報記録媒体のトレイ内での動きを規制する。また、第1の切り欠き部の挿入終端部の形状は、リブ又はシャフトの側面と合致する形状となっている。さらに、第1の切り欠き部は、リブ又はシャフトが挿入終端部に位置する状態でリブ又はシャフトの動きを規制する突起部を備える。
第1の切り欠き部はトレイのシート部材(載置部材)の終端部に複数設けてもよい。また、トレイカバーと載置部材とを、共に同じ材質及び同じ厚さのシートで構成しても良い。さらに、トレイカバーと載置部材とが一体化されて袋状をなすようにしてもよい。
また、第1の位置規制手段の先端部と第2の位置規制手段の先端部との長さは、薄型情報記録媒体の直径以上、薄型情報記録媒体の直径+所定の許容値以下であり、この所定の許容値は、薄型情報記録媒体に対して情報の記録再生を行う記録再生装置が有するテーパードコーン形状のクランプの底面半径と先端部半径との差となっている。また、カートリッジの側壁面間の長さは、薄型情報記録媒体の直径以上、薄型情報記録媒体の直径+所定の許容値以下であり、この所定の許容値は、上述と同様に、薄型情報記録媒体に対して情報の記録再生を行う記録再生装置が有するテーパードコーン形状のクランプの底面半径と先端部半径との差となっている。
トレイの前端部に切り欠きが設けられている場合とは別の態様として、トレイの前端部にはトレイの識別情報となるタブが設けられており、複数のトレイが多層状に保持された場合には第2の位置規制手段が嵌る収容部が形成される態様がある。そして、このときは、第2の位置規制手段はリブによって構成され、開閉蓋が閉じられているときには、リブが収容部に嵌ることによって薄型情報記録媒体の前端部の位置決めを行う。
さらに、上述の全ての態様において、第1の位置規制手段に取り付けられ、複数のトレイの間にそれぞれが配置される複数の薄型シートを備えられるようにしてもよい。
さらに別の態様のカートリッジは、薄型情報記録媒体を収容した複数のトレイを多層状に保持し、このトレイを取り出すための開口部を有する薄型情報記録媒体用カートリッジであって、上筐体と、下筐体と、薄く柔軟な板で構成される、一組のシャッター部材と、開口部に対向する壁面に設けられた、薄型情報記録媒体の後端部の位置決めをするための媒体位置規制手段と、を備え、上下筐体には、対向する位置にシャッター部材が摺動する摺動溝が、開口部中央周辺部から上下筐体の左右側面部まで延設されており、一組のシャッター部材が摺動溝を摺動することにより、開口部を覆い、或いは開口させるようにしている。また、一組のシャッター部材の1つが摺動する摺動溝は、開口部中央付近でカートリッジ内部方向に切り込んで形成されている。
さらに、トレイの前端部にカートリッジ内部方向に切り込んで形成された摺動溝に合った形状をなす切り欠き部が設けられており、一組のシャッター部材の1つが摺動溝に沿ってカートリッジ内部方向に入り込むことによって薄型情報記録媒体の前端部の位置を規制する。媒体位置規制手段の先端部とカートリッジ内部に方向に切り込んで形成された摺動溝の終端との長さは、薄型情報記録媒体の直径以上、薄型情報記録媒体の直径+所定の許容値以下であり、所定の許容値は、薄型情報記録媒体に対して情報の記録再生を行う記録再生装置が有するテーパードコーン形状のクランプの底面半径と先端部半径との差となっている。
本発明による引き出しトレイは、カートリッジ内に多層状に保持され、薄型情報記録媒体を収容するための薄型情報記録媒体用トレイであって、薄型情報記録媒体を載置するための載置部材と、載置シートに載置された薄型情報記録媒体を覆うためのトレイカバーと、を備え、載置部材の後端部には、カートリッジの後端側壁に設けられた薄型情報記録培媒体の位置規制をするための凸部が嵌る第1の切り欠きが設けられ、載置部材の前端部には、カートリッジの開閉蓋内側に設けられた薄型情報記録媒体の位置規制をするための凸部が嵌る第2の切り欠きが設けられていることを特徴とする。そして、第1の切り欠きの終端と第2の切り欠きの終端との長さは、薄型情報記録媒体の直径以上、薄型情報記録媒体の直径+所定の許容値以下であり、所定の許容値は、薄型情報記録媒体に対して情報の記録再生を行う記録再生装置が有するテーパードコーン形状のクランプの底面半径と先端部半径との差となっている。
さらなる本発明の特徴は、以下本発明を実施するための最良の形態および添付図面によって明らかになるものである。
上述のような構成を備える本発明のカートリッジによれば、シャッター機構を安価で信頼性高く構成することができるようになる。
また、上述のような構成を備える本発明のトレイを用いれば、カートリッジ内でトレイ及び薄型情報記録媒体の位置を容易に規制できる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。ただし、本実施形態は本発明を実現するための一例に過ぎず、本発明を限定するものではないことに注意すべきである。また、各図において共通の構成については同一の参照番号が付されている。
<一般的な薄型情報記録媒体用カートリッジの構成>
まず、各実施形態の説明の前に本発明をより理解するべく、一般的な薄型情報記録媒体を収納するためのカートリッジについて簡単に説明する。
図1は、一般的な薄型情報記録媒体を収納させるカートリッジ10の概略構成を示す図である。薄型情報記録媒体11はカバー付きトレイ12に収納され、その状態のトレイ12を複数枚積層してカートリッジ10の中に収納されている。そして、記録再生を行う時には、カートリッジ10の開口部から、図示はしないがトレイ12をクランプして引き出す機構などを用いて、カバー付きトレイ12ごと引き出し、カバー13を剥離して薄型情報記録媒体11を記録再生装置にセットして記録再生を行う。
このような一般的なカートリッジを用いれば記録容量を大きくすることはできるが、カートリッジ内における各薄型記録媒体の位置ずれが生じるおそれがある。ハンドリングが通常の光情報記録媒体に比べて難しい薄型情報記録媒体では、この位置ずれは記録再生時に大きな問題となることは、上述の通りである。
そこで、以下説明する本発明の各実施形態では、各薄型情報記録媒体の位置ずれを防止することのできるカートリッジが提案されている。
<第1の実施形態>
図2は、本発明による第1の実施形態に係る薄型情報記録媒体用カートリッジ20及び薄型記録媒体用カバー付トレイ23の構成を示す図である。
図2において、薄型情報記録媒体用カートリッジ20は、その収納後部壁面21に薄型記録媒体11の収納位置を後方から規制する位置規制柱(後述のようにリブでもよい)22が設けられている。また、薄型情報記録媒体(例えば、1枚の厚さが300μm以下の光ディスク)11を一枚一枚収容するカバー付トレイ23には、その後端部にはカートリッジ20の位置規制柱22が嵌る切り欠き部25が設けられている。そして、薄型情報記録媒体11を収容したトレイ23が複数カートリッジ20に収められると、位置規制柱22が複数のトレイ23のそれぞれの切り欠き部25に入り込む。図2に示されるように、切り欠き部25は、カバー13とトレイ23の接合部26の幅よりも深くなっているので、位置規制柱22がトレイ23に収容された薄型情報記録媒体11の端部に当接してそれより後方にずれないようにしている。このように位置規制柱22を設けることによって、薄型情報記録媒体11の位置を規制でき、よって薄型情報記録媒体11がカバー13とトレイ23との間に挟まって取り出しにくくなるということもなくなる。
薄型情報記録媒体11の後方の位置決めについては上述した通りである。続いて、薄型情報記録媒体11の前方の位置決めについて説明するが、第1の実施形態では、トレイ23の前端部をそろえることにより間接的に薄型情報記録媒体11の位置決めをするものである。
図3は、トレイ位置決め機構を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。トレイ押し部材31は、情報記録再生装置本体などに固定された回動軸32を軸に回動することができる。ただし、動けるのはストッパ34までの範囲となる。トレイ押し部材31は、ばね33によって引っ張られており、外力がない状態では、ストッパ34の位置において保持される。しかしこの図に示す状態では、突起35がカートリッジ20によって押下されているため、トレイ押し部材31はカートリッジ20の開口面に接合し、カートリッジ20に収容されたトレイ23の端面を押し、トレイ23の位置を揃える。トレイ押し部材31のカートリッジ1の開口面に接合してトレイ23の端面を押す部分は、平面状又は直線状とする。トレイ押し部材31の形状は、この図に示す例のような板状のほかに、棒状等であってもよい。さらに、トレイ押し部材31のトレイ23に当たる部分は、スポンジ等の柔軟な材料で形成することが望ましい。このようにすれば、トレイ23の破損を防ぐことができ、トレイ押し部材31が経年変化で反ったとしても、すべてのトレイ23を押し切ることができる。また、トレイ押し部材31のばね33が取り付けられる位置は、軸32に近いほうが望ましい。このようにすれば、トレイ押し部材31に働いているテンションを小さくできるため、トレイ押し部材31の経年変化による反りを軽減することができる。このようなトレイ位置決め機構は、通常、情報記録再生装置に組み込まれる。
図4は、情報記録再生装置における本発明のトレイ位置決め機構の動作を説明する図である。カートリッジ20が情報記録再生装置に挿入されていない図4(b)の状態では、トレイ押し部材31はばね33によってストッパ34の位置まで引っ張られている。カートリッジ20は、先ず、図3(b)に示すような、直下に突起35がある位置まで挿入される。
カートリッジ20が挿入されると、カートリッジ昇降手段40は、カートリッジ20を降下させる。すると、図4(c)に示すように、カートリッジ20の底面は突起35を押し下げ、トレイ押し部材31は回動軸32を軸に回動し、トレイ押し部材31の平面状又は直線状部分はカートリッジ20の開口面に接合してカートリッジ20に収納されたトレイ23の端面を押し、トレイ23は位置合わせされる。この状態ではカートリッジ20内部のトレイ23はトレイ押し部材31によって位置が固定されるため、振動などの外力が加わっても動くことが出来ないためトレイの位置ずれが生じることはない。
次に、前記カートリッジ昇降手段40は、カートリッジ20を記録再生を行うための動作位置に移動するために上昇させる。カートリッジ20が上昇することで、カートリッジ20の底面が突起35を押す力がなくなる。すると、ばね33の縮む力によってトレイ押し部材31は矢印の方向に回動し、ストッパ34の位置まで動いて保持される。
カートリッジ昇降手段40がカートリッジ20をさらに上昇させ、トレイ押し部材31の位置よりも上方の動作位置まで動かすと、カートリッジ20の開口部を遮る物体が無くなる。この状態において、トレイ出し入れ手段41は、薄型情報記録媒体11を収納したトレイ23をカートリッジ20に対して出し入れすることが出来るようになる。
トレイ押し部材31がカートリッジ20内に積層されたトレイ23の端面から離れることで、位置の強制が無くなったトレイ23は、カートリッジ20に対する記録再生のための出し入れや、振動や、トレイ間のエアギャップの浮力等が原因で、カートリッジ20の開口部から引き出される方向に動いてしまうことがある。このような場合、図4(c)の位置まで再びカートリッジ20を下降させれば、カートリッジ20の底面が突起35を押下し、それと連動して、トレイ押し部材31が回動してカートリッジ20の開口面に接合し、飛び出して不揃いとなったトレイ23の端面を押し揃え、位置ずれを解消することができる。
<第2の実施形態>
図5は、本発明による第2の実施形態に係る薄型記録媒体用カバー付トレイ50の構成を示す図である。図6は、第2の実施形態に係る薄型記録媒体用カートリッジ60の構成を示す図である。
図5に示されるように、薄型情報記録媒体11がカバー付きトレイ23の中で動かないような改良がトレイに加えられている。つまり、カバーとトレイを接合させた部分およびその向かい側の両方には、お互いの方向に向けて切り込み部25及び51が設けられている。その切り込んだ先端同士の寸法(切り込み部25の端部と切り込み51の端部の寸法X)は、薄型情報記録媒体11の外径と同等もしくは若干大きいという程度の寸法になっている。さらに、それらと90度方向の両側辺、すなわちトレイ50の側端面同士の寸法Yも薄型情報記録媒体11と同等もしくは若干大きいという程度の寸法になっている。このトレイ50に薄型情報記録媒体11を収納して、切り込みの先端面両方とトレイ側面両方の合計4箇所に、それぞれに突き合わせるように面や辺を配置させると、薄型情報記録媒体11が移動できる範囲を規制することが出来る。その範囲は、寸法X及びYと薄型情報記録媒体11の直径とが全く同じ場合は移動範囲がゼロになり、そして、寸法X及びYが大きくなる分だけ移動可能範囲が増す。この移動可能範囲量は、図示しない記録再生装置の回転部分に設けられた薄型情報記録媒体11のチャッキング機構に対して、トレイの中で薄型情報記録媒体11が位置ずれを起こしていても、それを正確にセットできる範囲(許容範囲)を超えない程度が理想的な寸法となる。つまり、記録再生装置のテーパードコーン状のクランプの最小径(コーン先端部の直径)Φ1と最大径(コーン底面部の直径)Φ2との差の1/2が許容範囲となり、それを越えないように移動可能範囲(X及びY)を決定すればよい。
図6に示されるように、薄型情報記憶媒体用カートリッジ60において、収納方向にある奥の内部壁面(後部壁面)63には薄型記録媒体11の収納位置を後方から規制する位置規制リブ62(位置規制柱でも良い)が設けられている。リブ62の形状は、カバー付きトレイ50のカバーとトレイの接合部26に入った切り欠き部25に合致するようになっている。また、カートリッジ60の内部側面同士の寸法はトレイ50の横寸法Yと同じ、もしくは、上述の許容できる移動範可能囲量以下の寸法になっている。このカートリッジ60の中に完全にトレイ50が収納された状態ではリブ62と側壁面との作用で、薄型情報記録媒体11は振動などの外力を受けても奥や両側面に移動することが出来ないため、3方向への位置で規制することができる。
また、カートリッジ60は開閉蓋61を備えている。この開閉蓋61には、リブ64が設けられおり、リブ64はカバー開口方向にある、トレイ50の切り欠き部51に合致するようになっている。このカートリッジ60にトレイ50が完全に収納されて開閉蓋61が閉められることで、カートリッジ自体においてさらに一方向の規制が加わる。この様子を示しているのが図7である。このような構造を採ることにより、前後左右の4方向から薄型情報記録媒体11のカートリッジ内での位置ずれを防止することができる。
なお、図8は、第2の実施形態に係るトレイの変形例を示す図である。図8に示されるように、トレイ80にはリブ64が嵌る切り欠き部51が積極的に設けられていない。ただし、トレイ80において、トレイを識別するためのタブ81の配列を工夫することで切り欠き部51と同等の機能をトレイ80に持たせるようにしている。つまり、トレイを4枚1組(枚数は単なる例示である)で重ねた場合、例えばトレイ80の前端部の中央部分にリブ64の嵌合部82が形成されるようになっている。このような構造によっても、前後左右の4方向から薄型情報記録媒体11のカートリッジ内での位置ずれを防止することができる。
<第3の実施形態>
図9は、第3の実施形態に係る薄型情報記録媒体用カートリッジ90の構成を示す図である。カートリッジ90は、収納方向にある奥の内部壁面(後部壁面)92の少し前面に薄型記録媒体11の収納位置を後方から規制する位置規制柱91と、開閉蓋61を備えている。また、カートリッジ90では、位置規制柱(シャフト)91が薄型シート93のシート穴94を貫通し、薄型シート93がカートリッジ90と一体となっている。そして、各薄型シート93の間にそれぞれ薄型情報記録媒体11を収容したトレイ50が挟み込まれる。カートリッジ90から任意の1枚のトレイを引き出す場合、そのトレイの上下にはシャフトで固定された薄型シート93が位置しているためそのトレイだけ引き出すことが出来る。もし、薄型シート93が無い状態で積層されたところから任意の1枚のトレイを取り出そうとすると、その上下に位置するトレイがそれらの間の摩擦力によって引き出され、それが連鎖して、さらにその上下に至るトレイまでもが引き出されてしまう可能性がある。そこで、トレイ50間に薄型シート93を挟み入れることで、引き出そうとするトレイの上下に働く摩擦力を薄型シート93で受けるようにしている。さらに、薄型シート93を貫通しているシャフト91が第1及び第2の実施形態で示した後部壁面の位置規制柱22や位置規制リブ62を兼ねることができる。
以上のように、積層された状態のカバー付きトレイの引き出し動作を確実にさせるための構成を薄型シートという単純なもので実現しているので、カートリッジ自体のコストを上げることもない。なお、トレイ50の構成は第2の実施形態に示したものと同じであるのでその説明を省略する。また、トレイ50の材質と薄型シート93の材質は同じものが望ましく、例えばPET材で構成されている。そして、トレイ50の引き出し/収納時の摩擦をより少なくするために、薄型シート93の表面にはコート材を塗布するようにしてもよい。
<第4の実施形態>
図10及び11は、第4の実施形態に係る薄型情報記録媒体用カートリッジ100及び薄型情報記憶媒体用トレイ103の構成を示す図である。
カートリッジ100は、後部端面に位置規制柱又はリブ(図10及び11には示されていない)を有する薄型タイプのカートリッジであり、開閉蓋61の代わりに薄型シャッター101を用いている。つまり、開閉蓋61のリブ64の機能を、2つある薄型シャッター101の片方で実現している。
図11に示されるように、片方のシャッターのスライド溝110がトレイ103のスロープ切り込み104に入るように設けられている。そして、トレイ103がカートリッジ100に収納されてシャッター101が閉められると、図示しない後部端面位置規制柱とシャッター101の先端部と、カートリッジ100の横側壁面とによって、4方向から薄型情報記録媒体11の位置が規制され、外力が加わっても正規の位置を保持することが出来るようになっている。
続いて、図12及び13を用いて、カートリッジ100を図示しない記録再生装置に脱着するときの動作について簡単に説明する。
図12に示されるように、図示しない記録再生装置には、カートリッジ脱着機構として、カートリッジガイド・保持部材120とシャッター開閉手段121が設けられている。カートリッジガイド・保持部材120の端部は、カートリッジ100が挿入しやすいように外側に所定の角度で広がって形成されている。また、カートリッジガイド・保持部材120にはコの字型溝が全体に亘って形成されており、カートリッジ挿入時にスライドシャッターつまみ部102がスムーズに通過できるようになっている。
シャッター開閉手段121は、開閉部材122と、シャッター101の開閉中にスライドシャッターつまみ部102を保持するためのつまみ保持部123と、カートリッジ挿入時にカートリッジ100の絞り面105に接触する突起部124と、バネ部材126とを備えている。そして、シャッター開閉手段121に関し、開閉部材122が支点125によって軸支され、カートリッジ100を挿入していないときには、バネ126の力によりつまみ保持部123が所定の角度を持って外側に広がるようになっている。
図12(a)に示されるように、まず、カートリッジ100が矢印Sの方向に挿入されると、カートリッジ100のスライドシャッターつまみ部102がカートリッジガイド・保持部材120を通過する。そして、カートリッジの絞り面105がシャッター開閉手段121の突起部124に当接する。
図12(b)に示されるように、さらにカートリッジ100を矢印T方向に挿入し続けると、その絞り面105によってカートリッジ側面の外側方向に徐々に力が作用する。そして、一対のシャッター開閉手段121は矢印Uの方向に閉じて平行に近い状態になる。そのときカートリッジ100のスライドシャッターつまみ部102がつまみ保持部123の第1端部127に当接し、一対のシャッター開閉手段121は略平行となる。すると、スライドシャッターつまみ部102は、つまみ保持部123によって押下され、シャッター101のロックが外れて、シャッター101が摺動溝130をスライド移動できるようになる。この様子を示しているのが、図13である。図13(a)に示されるように、シャッター101は、スライドシャッターつまみ部102の端部が摺動溝130に設けられた移動規制部(ロック部)131によってロックされている。カートリッジ100が記録再生装置に挿入され、つまみ保持部123によってスライドシャッターつまみ部102が押下されると、図13(b)に示されるように、シャッター101のロックが解除される。ロックが解除されると、図13(c)に示されるように、シャッター101が摺動溝130のストレート部を移動することができるようになる。
そして、図12(c)に示されるように、さらにカートリッジ100を奥まで挿入すると(矢印V)、シャッター101が矢印Wの方向に完全に開き、薄型情報記録媒体11を載置したトレイ103を取り出すことができるようになる。なお、カートリッジ100を記録再生装置から取り出すときの動作は、以上説明したカートリッジ100の挿入動作の全く逆であるので説明は省略する。
<第5の実施形態>
図14は、ディスク位置を規制する機能及びセパレータ93をカートリッジ90本体に固定する機能を有するシャフト91(図9参照)がトレイ50に設けた溝を出入りする様子を示す図である。上述したように、薄型情報記録媒体11の円周上の辺(媒体円周端部)にシャフト91を近接することができるので、媒体の奥行き方向の位置を規制することができる。
しかし、溝25がストレートに形成されているため、カートリッジ90が傾いたり、或いはそれに振動が加わると、シャフト91は溝25の中を容易に動いてしまう。即ち、トレイ50がカートリッジ90内で容易に動いてしまうことを意味する。一方、溝25の幅を狭くしてシャフト91の動きを規制しようとすると、トレイ50の取り出し及び収納動作をスムーズに実行できないという問題が生じてしまう。
そこで、カートリッジからのトレイの取り出し及び収納動作をスムーズに保ちつつ、シャフトのトレイ溝内での動きを規制(回避)することのできるトレイを提供する必要がある。
図15は、第5の実施形態によるトレイ兼セパレータ150の概略構成を示す図である。ここで、セパレータとは、トレイ積み重ね状態での任意トレイ引き出し時、摩擦で目的外の上下トレイが連動して飛び出すことを防ぐ役割を有するものである。
図15に示されるように、トレイ兼セパレータ150は、その後端部周辺に溝151と、当該溝151の位置規制端153にシャフト91が当接したときにシャフト91を囲むように、シャフト外周に沿わせた突起152とを備えている。また、2つ設けられた突起152の頂点(山)同士の距離がシャフト91の直径よりも小さくなっている。
図16は、シャフト91がトレイ兼セパレータ150の溝151を出入りする様子を示す図である。上述のような突起152が溝151に設けられているので、シャフト91が溝151に出入りする際には、抵抗力が生じる。従って、カートリッジ90の動きによってトレイ兼セパレータ150に掛かる力が当該抵抗力未満であれば、トレイ兼セパレータ150の動きは規制される。
なお、本実施形態では、突起152を2つ設けたが、2つに限られるものではなく、1つでも良い。また、突起152を対向させる必要もなく、溝151の長手方向においてずらして設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、そのバリエーションとして図17乃至19に示されるトレイ兼セパレータが提供される。
図17は、カバーとトレイが同じ厚み/同じ材質で構成されたトレイ兼セパレータ170の概略構成を示している。これは、リバースタイプのトレイ兼セパレータである。つまり、当該トレイ兼セパレータを収容したカートリッジ90をひっくり返して用いたとしても、ドライバ側では同じカバー剥離機構(トレイカバーを持ち上げてトレイに載置された媒体を取り出す機構)を用いることができるようになる。
図18は、袋タイプのトレイ兼セパレータ180の概略構成を示している。図17のトレイとは機構が異なる媒体取り出し機構を採用しなければならないが、このタイプのトレイ兼セパレータを用いても媒体裏面を記録再生動作に供するには単にカートリッジ90をひっくり返して図示しないドライバにセットすればよい。また、トレイが袋状になっているので、単独で持ち運びできる。そして、カートリッジ90内にゲストディスク専用棚部を設ければ、袋式のトレイに収納された薄型情報記録媒体11にのみ記録された情報を再生でき、かつそれに対してのみ情報を記録することができる。さらに、記録或いは再生後は、再度カートリッジから取り出して持ち運びすることができるようになる。このように非常に使い勝手の良い使用形態をユーザに提供することができる。
図19は、溝が複数あるタイプのトレイ兼セパレータ190の概略構成を示している。この場合、トレイ兼セパレータ190がカートリッジに収納されたときにその溝191にシャフトが嵌るように、カートリッジにも複数のシャフトが設けられている。複数の溝と複数のシャフトを採用した場合にも、それぞれの溝191に突起192を設けることにより、よりシャフトの動きを安定的に規制することができるようになる。
<まとめ>
本発明の実施形態によれば、開口部に対向する壁面(後部壁面)に、薄型情報記録媒体の後端部の位置決めをするための第1の位置規制手段を備え、また、カートリッジの側壁面によって、薄型情報記録媒体の左右端面の位置決めをしている。これにより、カートリッジに収納されている薄型情報記録媒体の収納位置が、カートリッジの搬送や移動によってずれることがなくなる。よって、記録再生装置に記録媒体を安定的にチャッキングすることができ、記録再生の信頼性を担保することができる。
そして、トレイの後端部には第1の切り欠き部が設けられている。また、第1の位置規制手段はリブ又はシャフトによって構成され、そのリブ又はシャフトが第1の切り欠き部に嵌ることによって薄型情報記録媒体の後端部の位置決めを行う。さらに、カートリッジは、薄型情報記録媒体の前端部の位置決めをするための第2の位置規制手段を有する開閉蓋を備える。これにより、安価な構成で薄型情報記録媒体のカートリッジ内での位置ずれを防止することができるようになる。また、簡単な構成で薄型情報記録媒体を4方向から位置決めすることができる。なお、トレイの前端部には第2の切り欠き部が設けるようにしてもよい。この場合、第2の位置規制手段はリブによって構成され、開閉蓋が閉じられているときには、リブが第2の切り欠き部に嵌ることによって薄型情報記録媒体の前端部の位置決めを行う。
また、第1の位置規制手段の先端部と第2の位置規制手段の先端部との長さは、薄型情報記録媒体の直径以上、薄型情報記録媒体の直径+所定の許容値以下となっている。この所定の許容値は、薄型情報記録媒体に対して情報の記録再生を行う記録再生装置が有するテーパードコーン形状のクランプの底面半径と先端部半径との差とするのが望ましい。また、カートリッジの側壁面間の長さも、薄型情報記録媒体の直径以上、薄型情報記録媒体の直径+所定の許容値以下となっている。この所定の許容値も、上述と同様に、薄型情報記録媒体に対して情報の記録再生を行う記録再生装置が有するテーパードコーン形状のクランプの底面半径と先端部半径との差とするのが望ましい。このようにすることにより、カートリッジ内での記録媒体の収納のための「遊び」を確保できると共に、記録再生装置への安定的なチャッキングも保証することができる。
本実施形態では、トレイの前端部に切り欠きが設けられている場合とは別の態様として、トレイの前端部にトレイの識別情報となるタブが設けられる場合も開示されている。複数のトレイが多層状に保持された場合には、第2の位置規制手段たるリブが嵌る収容部が形成される。そして、開閉蓋が閉じられているときには、リブがタブで形成された収容部に嵌ることによって薄型情報記録媒体の前端部の位置決めを行う。このようにしても、前述同様に、薄型情報記録媒体の前端部の位置決めを安価な構成で実現することができる。
本実施形態では、カートリッジ後部壁面付近に設けられたリブやシャフト(第1の位置規制手段)に、複数の薄型シートが取り付けられている。この複数の薄型シートそれぞれの間には、複数のトレイが配置される。これによって、それぞれのトレイを1つずつスムーズに取り出すことができるようになる。
本実施形態のさらに別の態様のカートリッジは、上筐体と、下筐体と、薄く柔軟な板で構成される、一組のシャッター部材と、開口部に対向する壁面に設けられた、薄型情報記録媒体の後端部の位置決めをするための媒体位置規制手段(リブやシャフト)と、を備えている。この上下筐体には、対向する位置にシャッター部材が摺動する摺動溝が、開口部中央周辺部から上下筐体の左右側面部まで延設され、一組のシャッター部材が摺動溝を摺動することにより、開口部を覆い、或いは開口させるようにしている。また、一組のシャッター部材の1つが摺動する摺動溝は、開口部中央付近でカートリッジ内部方向に切り込んで形成されている。そして、その摺動溝に合せて、トレイの前端部にカートリッジ内部方向に切り込んで形成された切り欠き部が設けられている。この切り込んだ摺動溝にシャッター部材が誘導されることによって、シャッター部材の先端で薄型情報記録媒体の前端部の位置決めをすることができる。
この場合でも、リブやシャフトの先端とカートリッジ内部に方向に切り込んで形成された摺動溝の終端との長さは、薄型情報記録媒体の直径以上、薄型情報記録媒体の直径+所定の許容値以下となっている。所定の許容値は、前述同様に、薄型情報記録媒体に対して情報の記録再生を行う記録再生装置が有するテーパードコーン形状のクランプの底面半径と先端部半径との差とするのが望ましい。これにより、カートリッジ内での記録媒体の収納のための「遊び」を確保できると共に、記録再生装置への安定的なチャッキングも保証することができる。
以上のように、シンプルで耐久性が高く、また、部品点数が少ないため安価な機構にすることができ、量産にも向く薄型情報記録媒体用カートリッジを提供することができる。
また、トレイの終端部に設けた溝における凸部(リブ又はシャフト)の挿入終端部(リブ又はシャフトが第1の切り欠き部(溝)の挿入されたときに一番奥の位置)が薄型情報記録媒体の円周端部に当接し、薄型情報記録媒体のトレイ内での動きを規制する。これにより、薄型情報記録媒体の位置決めをより正確にすることができる。
トレイ終端部の溝における挿入終端部の形状は、リブ又はシャフトの側面と合致する形状となっている。これにより、トレイがカートリッジ内でガタつくのを防止することできる。
さらに、上記溝は、リブ又はシャフトが挿入終端部に位置する状態で、リブ又はシャフトの動きを規制する突起部を備える。これにより、カートリッジに何かの力が作用した場合であっても、トレイのカートリッジ内における収納位置が大きく(ローディングに影響を与えるほど大きく)ずれることがなくなる。
薄型情報記録媒体を収納させる一般的なカートリッジの構成を示す図である。 第1の実施形態による薄型情報記録媒体用カートリッジの構成を示す図である。 第1の実施形態において、トレイ位置決めをする機構を示す斜視図である。 第1の実施形態において、トレイ位置決め機構の動作を説明する断面図である。 第2の実施形態による薄型情報記録媒体用トレイの構成を示す図である。 第2の実施形態による薄型情報記録媒体用カートリッジの構成を示す図である。 第2の実施形態による薄型情報記録媒体用カートリッジにトレイを収納したときの様子を示す図である。 第2の実施形態による薄型情報記録媒体用カートリッジに別の構成を有するトレイを適用したときの様子を示す図である。 第3の実施形態による薄型情報記録媒体用カートリッジの構成を示す図である。 第4の実施形態による薄型情報記録媒体用カートリッジの構成を示す図である。 第4の実施形態による薄型情報記録媒体用カートリッジの分解図である。 複数枚の薄型フレキシブルディスクを収容したカートリッジ1をディスク記録/再生装置に装着するための脱着機構及び装着時のシーケンスを示す図である。 シャッターをロックするための構成を示す図である。 シャフト(図9参照)がトレイに設けた溝を出入りする様子を示す図である。 第5の実施形態によるトレイ兼セパレータの概略構成を示す図である。 シャフトがトレイ兼セパレータの溝を出入りする様子を示す図である。 カバーとトレイが同じ厚み/同じ材質で構成されたトレイ兼セパレータの概略構成を示す図である。 袋タイプのトレイ兼セパレータの概略構成を示す図である。 溝が複数あるタイプのトレイ兼セパレータの概略構成を示す図である。
符号の説明
10 一般的な薄型情報記録媒体用カートリッジ
11 薄型情報記録媒体
20 第1の実施形態による薄型情報記録媒体用カートリッジ
21 後部壁面
22 位置規制柱
23 カバー付トレイ
25 切り欠き部
50 カバー付トレイ
90 第3の実施形態による薄型情報記録媒体用カートリッジ
100 第4の実施形態による薄型情報記録媒体用カートリッジ
150,170,180,190 トレイ兼セパレータ
151,191 溝
152,192 突起

Claims (24)

  1. 薄型情報記録媒体を収容した複数のトレイを多層状に保持し、このトレイを取り出すための開口部を有する薄型情報記録媒体用カートリッジであって、
    前記開口部に対向する壁面に、前記薄型情報記録媒体の後端部の位置決めをするための第1の位置規制手段を備え、
    前記カートリッジの側壁内面によって、前記薄型情報記録媒体の左右端面の位置決めをすることを特徴とする薄型情報記録媒体用カートリッジ。
  2. 前記トレイの後端部には第1の切り欠き部が設けられ、
    前記第1の位置規制手段はリブ又はシャフトによって構成され、そのリブ又はシャフトが前記第1の切り欠き部に嵌ることによって前記薄型情報記録媒体の後端部の位置決めを行うことを特徴とする請求項1に記載の薄型情報記録媒体用カートリッジ。
  3. さらに、前記薄型情報記録媒体の前端部の位置決めをするための第2の位置規制手段を有する開閉蓋を備えることを特徴とする請求項2に記載の薄型情報記録媒体用カートリッジ。
  4. 前記トレイの前端部には第2の切り欠き部が設けられ、
    前記第2の位置規制手段はリブによって構成され、前記開閉蓋が閉じられているときには、前記リブが前記第2の切り欠き部に嵌ることによって前記薄型情報記録媒体の前端部の位置決めを行うことを特徴とする請求項3に記載の薄型情報記録媒体用カートリッジ。
  5. 前記第1の位置規制手段の先端部と前記第2の位置規制手段の先端部との長さは、前記薄型情報記録媒体の直径以上、前記薄型情報記録媒体の直径+所定の許容値以下であり、
    前記所定の許容値は、前記薄型情報記録媒体に対して情報の記録再生を行う記録再生装置が有するテーパードコーン形状のクランプの底面半径と先端部半径との差であることを特徴とする請求項4に記載の薄型情報記録媒体用カートリッジ。
  6. 前記カートリッジの側壁面間の長さは、前記薄型情報記録媒体の直径以上、前記薄型情報記録媒体の直径+所定の許容値以下であり、
    前記所定の許容値は、前記薄型情報記録媒体に対して情報の記録再生を行う記録再生装置が有するテーパードコーン形状のクランプの底面半径と先端部半径との差であることを特徴とする請求項5に記載の薄型情報記録媒体用カートリッジ。
  7. 前記トレイの前端部にはトレイの識別情報となるタブが設けられており、前記複数のトレイが多層状に保持された場合には前記第2の位置規制手段が嵌る収容部が形成され、
    前記第2の位置規制手段はリブによって構成され、前記開閉蓋が閉じられているときには、前記リブが前記収容部に嵌ることによって前記薄型情報記録媒体の前端部の位置決めを行うことを特徴とする請求項3に記載の薄型情報記録媒体用カートリッジ。
  8. さらに、前記第1の位置規制手段に取り付けられ、前記複数のトレイの間にそれぞれが配置される複数の薄型シートを備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の薄型情報記録媒体用カートリッジ。
  9. 前記第1の切り欠き部における前記リブ又はシャフトの挿入終端部が前記薄型情報記録媒体の円周端部に当接し、前記薄型情報記録媒体の前記トレイ内での動きを規制することを特徴とする請求項3に記載の薄型情報記録媒体用カートリッジ。
  10. 前記第1の切り欠き部の前記挿入終端部の形状が、前記リブ又はシャフトの側面と合致する形状であることを特徴とする請求項9に記載の薄型情報記録媒体用カートリッジ。
  11. 前記第1の切り欠き部は、前記リブ又はシャフトが前記第1の切り欠き部に嵌った状態で前記リブ又はシャフトの動きを規制する突起部を備えることを特徴とする請求項3、9又は10に記載の薄型情報記録媒体用カートリッジ。
  12. 薄型情報記録媒体を収容した複数のトレイを多層状に保持し、このトレイを取り出すための開口部を有する薄型情報記録媒体用カートリッジであって、
    上筐体と、
    下筐体と、
    薄く柔軟な板で構成される、一組のシャッター部材と、
    前記開口部に対向する壁面に設けられた、前記薄型情報記録媒体の後端部の位置決めをするための媒体位置規制手段と、を備え、
    前記上下筐体には、対向する位置に前記シャッター部材が摺動する摺動溝が、前記開口部中央周辺部から前記上下筐体の左右側面部まで延設されており、
    前記一組のシャッター部材が前記摺動溝を摺動することにより、前記開口部を覆い、或いは開口させるようにしたことを特徴とする薄型情報記録媒体用カートリッジ。
  13. 前記一組のシャッター部材の1つが摺動する摺動溝が前記開口部中央付近で前記カートリッジ内部方向に切り込んで形成されていることを特徴とする請求項12に記載の薄型情報記録媒体用カートリッジ。
  14. 前記トレイの前端部に前記カートリッジ内部方向に切り込んで形成された摺動溝に合った形状をなす切り欠き部が設けられており、
    前記一組のシャッター部材の1つが前記摺動溝に沿って前記カートリッジ内部方向に入り込むことによって前記薄型情報記録媒体の前端部の位置を規制することを特徴とする請求項13に記載の薄型情報記録媒体用カートリッジ。
  15. 前記媒体位置規制手段の先端部と前記カートリッジ内部方向に切り込んで形成された摺動溝の終端との長さは、前記薄型情報記録媒体の直径以上、前記薄型情報記録媒体の直径+所定の許容値以下であり、
    前記所定の許容値は、前記薄型情報記録媒体に対して情報の記録再生を行う記録再生装置が有するテーパードコーン形状のクランプの底面半径と先端部半径との差であることを特徴とする請求項13又は14に記載の薄型情報記録媒体用カートリッジ。
  16. カートリッジ内に多層状に保持され、薄型情報記録媒体を収容するための薄型情報記録媒体用トレイであって、
    前記薄型情報記録媒体を載置するための載置部材と、
    前記載置部材に載置された前記薄型情報記録媒体を覆うためのトレイカバーと、を備え、
    前記載置部材の後端部には、前記カートリッジの後端側壁に設けられた前記薄型情報記録培媒体の位置規制をするための凸部が嵌る第1の切り欠きが設けられていることを特徴とする薄型情報記録媒体用トレイ。
  17. 前記載置部材の前端部には、前記カートリッジの開閉蓋内側に設けられた前記薄型情報記録媒体の位置規制をするための凸部が嵌る第2の切り欠きが設けられていることを特徴とする請求項16に記載の薄型情報記録媒体用トレイ。
  18. 前記第1の切り欠きの終端と前記第2の切り欠きの終端との長さは、前記薄型情報記録媒体の直径以上、前記薄型情報記録媒体の直径+所定の許容値以下であり、
    前記所定の許容値は、前記薄型情報記録媒体に対して情報の記録再生を行う記録再生装置が有するテーパードコーン形状のクランプの底面半径と先端部半径との差であることを特徴とする請求項17に記載の薄型情報記録媒体用トレイ。
  19. 前記第1の切り欠き部における前記凸部の挿入終端部が前記薄型情報記録媒体の円周端部に当接し、前記薄型情報記録媒体の前記トレイ内での動きを規制することを可能とすることを特徴とする請求項16に記載の薄型情報記録媒体用トレイ。
  20. 前記第1の切り欠き部の前記挿入終端部の形状が、前記凸部の側面と合致する形状であることを特徴とする請求項19に記載の薄型情報記録媒体用トレイ。
  21. 前記第1の切り欠き部は、前記凸部が前記第1の切り欠き部に嵌った状態で前記凸部の動きを規制する突起部を備えることを特徴とする請求項16、19又は20に記載の薄型情報記録媒体用トレイ。
  22. 複数の前記第1の切り欠き部が前記載置部材の終端部に設けられていることを特徴とする請求項16乃至21の何れか1項に記載の薄型情報記録媒体用トレイ。
  23. 前記トレイカバーと前記載置部材とが、共に同じ材質及び同じ厚さのシートで構成されていることを特徴とする請求項16乃至22の何れか1項に記載の薄型情報記録媒体用トレイ。
  24. 前記トレイカバーと前記載置部材とが一体化されて袋状をなしていることを特徴とする請求項16乃至23の何れか1項に記載の薄型情報記録媒体用トレイ。
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