JP2010160842A - ディスクカートリッジ及びディスクチェンジャー - Google Patents

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Abstract

【課題】収納ケースに対するディスクトレイ及びディスク状記録媒体の収納性等の向上を図る。
【解決手段】ディスク状記録媒体300をそれぞれ保持し収納ケース201に対して移動されて収納ケースからディスク状記録媒体とともに取り出されるシート状の弾性部材によって形成された複数のディスクトレイ226と、ディスクトレイを移動させる複数のトレイ用レバーとを設け、ディスクトレイにタブを設け、トレイ用レバーにタブを押圧する押圧部を設け、厚み方向において隣り合うディスクトレイのタブの位置が厚み方向に直交する方向において異なる位置とされ、収納ケースの一対の側面部206にディスクトレイの外周部が挿入されて保持される複数の保持溝206aを形成した。
【選択図】図12

Description

本発明はディスクカートリッジ及びディスクチェンジャーについての技術分野に関する。詳しくは、シート状のディスク状記録媒体をそれぞれ保持するシート状の弾性体によって形成された複数のディスクトレイをそれぞれ保持溝に保持して収納ケースに対するディスクトレイ及びディスク状記録媒体の収納性等の向上を図る技術分野に関する。
光ディスク等の複数のディスク状記録媒体を収納するディスクカートリッジを保持するカートリッジ保持ブロックと、ディスクカートリッジから所望のディスク状記録媒体を取り出して記録再生位置まで搬送するディスク搬送ブロックと、記録再生位置まで搬送されたディスク状記録媒体が装着され該ディスク状記録媒体に対する情報信号の記録や再生を行うディスクドライブブロックとを備えたディスクチェンジャーがある(例えば、特許文献1参照)。
このようなディスクチェンジャーには、例えば、それぞれディスクトレイに保持された複数のディスク状記録媒体が厚み方向に並んだ状態でディスクカートリッジに収納されたものがある。収納されたディスク状記録媒体は、所望のディスク状記録媒体がディスク取出機構によって選択されて取り出されディスク搬送ブロックによって記録再生位置まで搬送される。
特開2002−50105号公報
ところで、ディスクチェンジャーにおいては、ディスクカートリッジに対するディスク状記録媒体の良好な収納性及び取出性を確保して動作の適正化を図る必要がある。
このようなディスクカートリッジに対するディスク状記録媒体の良好な収納性及び取出性を確保するために、収納された各ディスク状記録媒体の十分な距離を確保する方法がある。収納された各ディスク状記録媒体の十分な距離を確保することにより、収納ケースに対するディスク状記録媒体の収納時及び取出時に隣り合うディスク状記録媒体同士の接触を防止することが可能となり、ディスクカートリッジに対するディスク状記録媒体の良好な収納性及び取出性を確保することができる。
しかしながら、各ディスク状記録媒体の十分な距離を確保しようとすると、ディスクカートリッジに対するディスク状記録媒体の収納枚数の減少やディスクカートリッジの大型化を来たしてしまう。
従って、ディスクカートリッジ及びディスクチェンジャーにあっては、ディスクカートリッジに対するディスク状記録媒体の良好な収納性及び取出性を確保した上で大型化を来たすことなく収納ケースに対するディスク状記録媒体の収納枚数を増やすことが必要とされる。
そこで、本発明ディスクカートリッジ及びディスクチェンジャーは、上記した問題点を克服し、収納ケースに対するディスクトレイ及びディスク状記録媒体の収納性等の向上を図ることを課題とする。
ディスクカートリッジは、上記した課題を解決するために、シート状の複数のディスク状記録媒体が厚み方向に並んで収納される収納ケースと、前記ディスク状記録媒体をそれぞれ保持し前記収納ケースに対して一方へ移動されて前記収納ケースに前記ディスク状記録媒体とともに収納され他方へ移動されて前記収納ケースから前記ディスク状記録媒体とともに取り出されるシート状の弾性部材によって形成された複数のディスクトレイと、前記収納ケースの内部に所定の方向へ移動可能に配置されると共に前記ディスクトレイを前記他方へ移動させる複数のトレイ用レバーとを備え、前記ディスク状記録媒体の厚み方向を第1の方向とし、前記ディスクトレイの前記収納ケースに対する移動方向を第2の方向とし、前記第1の方向と第2の方向の双方に直交する方向を第3の方向とし、前記ディスクトレイに前記第2の方向へ突出されたタブが設けられ、前記トレイ用レバーに、前記収納ケースからの前記ディスクトレイの取出時に前記タブを前記他方へ押圧する押圧部を設け、前記第1の方向において隣り合う前記ディスクトレイのタブの位置が前記第3の方向において異なる位置とされ、前記複数のトレイ用レバーをそれぞれ前記各タブに近接する位置に配置し、前記収納ケースに前記第3の方向に離隔して位置された一対の側面部を設け、前記一対の側面部に前記ディスクトレイの外周部が挿入されて保持されると共に前記第2の方向に延びる複数の保持溝をそれぞれ形成したものである。
従って、ディスクカートリッジにあっては、シート状に形成されたディスク状記録媒体及び弾性体によって形成されたディスクトレイが、一対の側面部に形成された保持溝に保持される。
前記ディスクカートリッジにおいては、前記ディスク状記録媒体の少なくとも中心部を前記ディスクトレイの反対側から覆うカバーシートを設けることが望ましい。
ディスク状記録媒体の少なくとも中心部を覆うカバーシートを設けることにより、ディスク状記録媒体を挟んでディスクトレイの反対側にカバーシートが位置される。
前記ディスクカートリッジにおいては、前記ディスクトレイの前記一方の側の端部と前記カバーシートの前記一方の側の端部を接合することが望ましい。
ディスクトレイの端部とカバーシートの端部を接合することにより、カバーシートがディスクトレイから分離された後もディスクトレイとカバーシートの位置ずれが生じない。
前記ディスクカートリッジにおいては、前記ディスクトレイを導電性材料によって形成することが望ましい。
ディスクトレイを導電性材料によって形成することにより、ディスク状記録媒体とディスクトレイが導通される。
前記ディスクカートリッジにおいては、前記ディスクトレイの前記第3の方向における幅を前記ディスク状記録媒体の直径より大きくし、前記収納ケースの一対の側面部間の距離を前記ディスク状記録媒体の直径より大きく前記ディスクトレイの前記第3の方向における幅より小さくし、前記側面部に形成された保持溝の前記第1の方向における幅を前記ディスクトレイの厚みより大きく前記ディスクトレイの厚みと前記ディスク状記録媒体の厚みの合計より小さくすることが望ましい。
一対の側面部間の距離をディスク状記録媒体の直径より大きくディスクトレイの第3の方向における幅より小さくすることにより、ディスク状記録媒体が側面部の内面によって位置決めされる。
前記ディスクカートリッジにおいては、前記複数のディスクトレイにそれぞれリブ配置切欠又はリブ配置孔を形成し、前記収納ケースに、前記複数のディスクトレイが収納された状態において前記複数のディスクトレイに形成された全てのリブ配置切欠又は全てのリブ配置孔に挿入されると共に前記ディスクトレイに保持された前記ディスク状記録媒体の位置決めを行う位置決めリブを設けることが望ましい。
複数のディスクトレイに形成された全てのリブ配置切欠又は全てのリブ配置孔に挿入される位置決めリブを設けることにより、全てのディスクトレイが位置決めリブによって位置決めされる。
前記ディスクカートリッジにおいては、前記収納ケースに前記ディスク状記録媒体の収納及び取出が行われる開口部を形成し、前記収納ケースに、回動可能とされ前記ディスク状記録媒体及び前記ディスクトレイの前記収納ケースに対する収納時に前記開口部を閉塞し又は開放する開閉蓋を設け、前記開閉蓋に、前記開口部の閉塞時に前記ディスク状記録媒体の外周面に接触可能な位置決め部を設け、前記位置決め部を前記開口部の前記厚み方向における幅と略同じにすることが望ましい。
開閉蓋に、開口部の閉塞時にディスク状記録媒体の外周面に接触可能な位置決め部を設けることにより、開口部の閉塞時にディスク状記録媒体が位置決め部によって位置決めされる。
前記ディスクカートリッジにおいては、前記収納ケースの側面部を導電性材料によって形成することが望ましい。
収納ケースの側面部を導電性材料によって形成することにより、収納ケースの側面部とディスクトレイ及びディスク状記録媒体が導通される。
前記ディスクカートリッジにおいては、前記収納ケースに、両端部がそれぞれ前記一対の側面部に連続し前記第1の方向に離隔して配置された天面部と底面部とを設け、前記ディスクトレイが前記ディスク状記録媒体とともに弾性変形され前記天面部又は前記底面部に接したときの最大の撓み角をθとし、前記ディスクトレイの前記保持溝に対する前記ディスク状記録媒体の半径方向における挿入量をLtとし、前記ディスクトレイが前記撓み角θで撓んだときの前記第3の方向における前記ディスクトレイの端面の移動量をΔbとし、
Δa=Δb・cosθとしたときに、
Lt>Δa
を満足するようにすることが望ましい。
Lt>Δaを満足するようにすることにより、ディスクトレイが撓んだときに保持溝からディスクトレイが脱落しない。
ディスクチェンジャーは、上記した課題を解決するために、ディスクカートリッジを保持するカートリッジ保持ブロックと該カートリッジ保持ブロックに保持されたディスクカートリッジに対して所定の方向へ移動可能なディスク選択ブロックとを備え、前記ディスクカートリッジは、シート状の複数のディスク状記録媒体が厚み方向に並んで収納される収納ケースと、前記ディスク状記録媒体をそれぞれ保持し前記収納ケースに対して一方へ移動されて前記収納ケースに前記ディスク状記録媒体とともに収納され他方へ移動されて前記収納ケースから前記ディスク状記録媒体とともに取り出されるシート状の弾性体によって形成された複数のディスクトレイと、前記収納ケースの内部に所定の方向へ移動可能に配置されると共に前記ディスクトレイを前記他方へ移動させる複数のトレイ用レバーとを有し、前記ディスク状記録媒体の厚み方向を第1の方向とし、前記ディスクトレイの前記収納ケースに対する移動方向を第2の方向とし、前記第1の方向と第2の方向の双方に直交する方向を第3の方向とし、前記ディスクトレイに前記第2の方向へ突出されたタブが設けられ、前記トレイ用レバーに、前記収納ケースからの前記ディスクトレイの取出時に前記タブを前記他方へ押圧する押圧部が設けられ、前記第1の方向において隣り合う前記ディスクトレイのタブの位置が前記第3の方向において異なる位置とされ、前記複数のトレイ用レバーがそれぞれ前記各タブに近接する位置に配置され、前記収納ケースに前記第3の方向に離隔して位置された一対の側面部が設けられ、前記一対の側面部に前記ディスクトレイの外周部が挿入されて保持されると共に前記第2の方向に延びる複数の保持溝がそれぞれ形成され、前記ディスク選択ブロックは、前記収納ケースからの取出を行う前記ディスク状記録媒体及びディスクトレイを選択し前記ディスクトレイが前記他方へ移動するように前記トレイ用レバーを移動させる選択スライダーを有し、前記選択スライダーが前記第3の方向へ移動可能とされている。
従って、ディスクチェンジャーにあっては、シート状に形成されたディスク状記録媒体及び弾性体によって形成されたディスクトレイが、一対の側面部に形成された保持溝に保持される。
本発明ディスクカートリッジは、シート状の複数のディスク状記録媒体が厚み方向に並んで収納される収納ケースと、前記ディスク状記録媒体をそれぞれ保持し前記収納ケースに対して一方へ移動されて前記収納ケースに前記ディスク状記録媒体とともに収納され他方へ移動されて前記収納ケースから前記ディスク状記録媒体とともに取り出されるシート状の弾性部材によって形成された複数のディスクトレイと、前記収納ケースの内部に所定の方向へ移動可能に配置されると共に前記ディスクトレイを前記他方へ移動させる複数のトレイ用レバーとを備え、前記ディスク状記録媒体の厚み方向を第1の方向とし、前記ディスクトレイの前記収納ケースに対する移動方向を第2の方向とし、前記第1の方向と第2の方向の双方に直交する方向を第3の方向とし、前記ディスクトレイに前記第2の方向へ突出されたタブが設けられ、前記トレイ用レバーに、前記収納ケースからの前記ディスクトレイの取出時に前記タブを前記他方へ押圧する押圧部を設け、前記第1の方向において隣り合う前記ディスクトレイのタブの位置が前記第3の方向において異なる位置とされ、前記複数のトレイ用レバーをそれぞれ前記各タブに近接する位置に配置し、前記収納ケースに前記第3の方向に離隔して位置された一対の側面部を設け、前記一対の側面部に前記ディスクトレイの外周部が挿入されて保持されると共に前記第2の方向に延びる複数の保持溝をそれぞれ形成している。
従って、ディスクトレイを保持溝に挿入することにより第1の方向において隣り合うディスクトレイの第3の方向における両端部が接触せず一定間隔が保持され、ディスクトレイが弾性変形可能な状態で収納ケースに収納され、収納ケースに対するディスク状記録媒体の収納枚数を増やすことができる。
請求項2に記載した発明にあっては、前記ディスク状記録媒体の少なくとも中心部を前記ディスクトレイの反対側から覆うカバーシートを設けている。
従って、ディスク状記録媒体の損傷や傷付きの発生を防止することができる。 請求項3に記載した発明にあっては、前記ディスクトレイの前記一方の側の端部と前記カバーシートの前記一方の側の端部を接合している。
従って、カバーシートがディスクトレイから分離された後もディスクトレイとカバーシートの位置ずれが生じることがないため、両者の適正な位置関係を保持することができると共にカバーシートによってディスク状記録媒体を常に適正な位置において覆うことができる。
請求項4に記載した発明にあっては、前記ディスクトレイを導電性材料によって形成している。
従って、ディスク状記録媒体の帯電を防止することができる。
請求項5に記載した発明にあっては、前記ディスクトレイの前記第3の方向における幅を前記ディスク状記録媒体の直径より大きくし、前記収納ケースの一対の側面部間の距離を前記ディスク状記録媒体の直径より大きく前記ディスクトレイの前記第3の方向における幅より小さくし、前記側面部に形成された保持溝の前記第1の方向における幅を前記ディスクトレイの厚みより大きく前記ディスクトレイの厚みと前記ディスク状記録媒体の厚みの合計より小さくしている。
従って、ディスク状記録媒体が側面部の内面によって第3の方向における位置決めが行われ、ディスクトレイにディスク状記録媒体を位置決めするための位置決め部を必要としないため、ディスクトレイの薄型化及びディスクカートリッジに対するディスク状記録媒体の収納枚数を増やすことができる。
請求項6に記載した発明にあっては、前記複数のディスクトレイにそれぞれリブ配置切欠又はリブ配置孔を形成し、前記収納ケースに、前記複数のディスクトレイが収納された状態において前記複数のディスクトレイに形成された全てのリブ配置切欠又は全てのリブ配置孔に挿入されると共に前記ディスクトレイに保持された前記ディスク状記録媒体の位置決めを行う位置決めリブを設けている。
従って、位置決めリブをディスク状記録媒体の数と同数設ける必要がなく、部品点数の削減による構造の簡素化を図ることができる。
請求項7に記載した発明にあっては、前記収納ケースに前記ディスク状記録媒体の収納及び取出が行われる開口部を形成し、前記収納ケースに、回動可能とされ前記ディスク状記録媒体及び前記ディスクトレイの前記収納ケースに対する収納時に前記開口部を閉塞し又は開放する開閉蓋を設け、前記開閉蓋に、前記開口部の閉塞時に前記ディスク状記録媒体の外周面に接触可能な位置決め部を設け、前記位置決め部を前記開口部の前記厚み方向における幅と略同じにしている。
従って、ディスク状記録媒体の収納ケースからの脱落の防止を図ることができると共にディスク状記録媒体の位置決めを行うことができる。
請求項8に記載した発明にあっては、前記収納ケースの側面部を導電性材料によって形成している。
従って、ディスクトレイ及びディスク状記録媒体の帯電を防止することができる。
請求項9に記載した発明にあっては、前記収納ケースに、両端部がそれぞれ前記一対の側面部に連続し前記第1の方向に離隔して配置された天面部と底面部とを設け、前記ディスクトレイが前記ディスク状記録媒体とともに弾性変形され前記天面部又は前記底面部に接したときの最大の撓み角をθとし、前記ディスクトレイの前記保持溝に対する前記ディスク状記録媒体の半径方向における挿入量をLtとし、前記ディスクトレイが前記撓み角θで撓んだときの前記第3の方向における前記ディスクトレイの端面の移動量をΔbとし、
Δa=Δb・cosθとしたときに、
Lt>Δa
を満足するようにしている。
従って、ディスクトレイが撓んだときの保持溝からの脱落を回避することができる。
本発明ディスクチェンジャーは、ディスクカートリッジを保持するカートリッジ保持ブロックと該カートリッジ保持ブロックに保持されたディスクカートリッジに対して所定の方向へ移動可能なディスク選択ブロックとを備え、前記ディスクカートリッジは、シート状の複数のディスク状記録媒体が厚み方向に並んで収納される収納ケースと、前記ディスク状記録媒体をそれぞれ保持し前記収納ケースに対して一方へ移動されて前記収納ケースに前記ディスク状記録媒体とともに収納され他方へ移動されて前記収納ケースから前記ディスク状記録媒体とともに取り出されるシート状の弾性体によって形成された複数のディスクトレイと、前記収納ケースの内部に所定の方向へ移動可能に配置されると共に前記ディスクトレイを前記他方へ移動させる複数のトレイ用レバーとを有し、前記ディスク状記録媒体の厚み方向を第1の方向とし、前記ディスクトレイの前記収納ケースに対する移動方向を第2の方向とし、前記第1の方向と第2の方向の双方に直交する方向を第3の方向とし、前記ディスクトレイに前記第2の方向へ突出されたタブが設けられ、前記トレイ用レバーに、前記収納ケースからの前記ディスクトレイの取出時に前記タブを前記他方へ押圧する押圧部が設けられ、前記第1の方向において隣り合う前記ディスクトレイのタブの位置が前記第3の方向において異なる位置とされ、前記複数のトレイ用レバーがそれぞれ前記各タブに近接する位置に配置され、前記収納ケースに前記第3の方向に離隔して位置された一対の側面部が設けられ、前記一対の側面部に前記ディスクトレイの外周部が挿入されて保持されると共に前記第2の方向に延びる複数の保持溝がそれぞれ形成され、前記ディスク選択ブロックは、前記収納ケースからの取出を行う前記ディスク状記録媒体及びディスクトレイを選択し前記ディスクトレイが前記他方へ移動するように前記トレイ用レバーを移動させる選択スライダーを有し、前記選択スライダーが前記第3の方向へ移動可能とされている。
従って、ディスクトレイを保持溝に挿入することにより第1の方向において隣り合うディスクトレイの第3の方向における両端部が接触せず一定間隔が保持され、ディスクトレイが弾性変形可能な状態で収納ケースに収納され、収納ケースに対するディスク状記録媒体の収納枚数を増やすことができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に従って説明する。
以下の説明においては、説明の便宜上、ディスクカートリッジをディスクチェンジャーに対して挿入する方向を後方とし、ディスクカートリッジをディスクチェンジャーから排出する方向を前方とする。
尚、以下に示す上下前後左右の方向は、説明の便宜上示すものであり、本発明はこれらの方向に限定して適用されることはない。
<ディスクチェンジャーの概略構成>
ディスクチェンジャー1は、図1に示すように、外筐2の内部に所要の各部が配置されて成る。外筐2は、例えば、前後方向に長い直方体状に形成されている。
外筐2はフロントパネル3を有し、該フロントパネル3にディスクカートリッジ200の挿入及び取出を行うための開口3aが形成されている。フロントパネル3には開口3aを開閉する開閉扉4が回動自在に支持されている。
フロントパネル3の前面には複数の操作部5、5、・・・と表示部6、6が配置されている。操作部5、5、・・・としては、例えば、再生釦、記録釦、停止釦、ディスクチェンジ釦、イジェクト釦、電源釦等が設けられている。表示部6には、例えば、再生や記録が行われるディスク番号や再生位置等が表示される。
<ディスクカートリッジの概略構成>
ディスクカートリッジ200は、収納ケース201に所要の各部が配置されて成る。収納ケース201は本体202と該本体202の後端部に回動自在に支持された開閉蓋203とから成る(図1及び図2参照)。
本体202は、図2に示すように、それぞれ上下方向を向く底面部204及び天面部205と、一対の側面部206、206と、該側面部206、206の前端部間に配置された前面部207とによって構成されている。従って、本体202は後方に開口された箱状に形成され、後方の開口が開口部202aとして形成されている。
側面部206、206は、例えば、導電性材料によって形成されている。
底面部204の左右方向における中央部にはトレイ受け208が取り付けられている。トレイ受け208は底面部204の後端寄りの位置に配置された幅広部204aと該幅広部204aの左右方向における中央部から前方へ突出された幅細部204bとが一体に形成されて成る。トレイ受け208の前端部は底面部204の前端寄りの位置に配置されている。
<ディスクカートリッジの内部構成>
底面部204の前端部には下側支持部材209が取り付けられている。下側支持部材209は左右方向に延びる支持部210と該支持部210の右端寄りの位置から後方へ突出された位置決めリブ211とから成る。
支持部210は上面が右方へ行くに従って段階的に上方に位置するように階段状に形成され、各段差によって区切られた各部にそれぞれ上方へ突出された支持軸210a、210a、・・・が設けられている。支持軸210a、210a、・・・は、例えば、10本が設けられている。各段差によって区切られた隣接する各部は、例えば、0.5mm間隔で高さが段階的に異なるようにされている。
位置決めリブ211は高さが支持部210の高さより高くされ、上端が支持部210の上面より上方に位置され、高さが底面部204と天面部205の距離と略同じにされた左右方向を向く板状に形成されている。
支持軸210a、210a、・・・にはそれぞれトレイ用レバー212、212、・・・が回動自在に支持される。トレイ用レバー212の厚みは、例えば、3mmとされている。一本の支持軸210aには、例えば、二つのトレイ用レバー212、212が上下に離隔して支持され、二つのトレイ用レバー212、212間には支持軸210aに挿入されたスペーサー213が配置される。
従って、支持軸210a、210a、・・・には、それぞれ上下2段に位置された二つずつのトレイ用レバー212、212がそれぞれ回動自在に支持される。
上記したように、下側支持部材209は支持部210が右方へ行くに従って段階的に上方に位置する階段状に形成されているため、左右方向において隣り合って位置されたトレイ用レバー212、212、・・・は右方へ行くに従って段階的に上方に位置される。
支持軸210a、210a、・・・にそれぞれトレイ用レバー212、212、・・・が支持された状態において、支持軸210a、210a、・・・の各上端部に上側支持部材214が取り付けられる(図2及び図3参照)。上側支持部材214は左右方向に延びる支持部215と該支持部215の左端寄りの位置から後方へ突出された位置決めリブ216とから成る。
支持部215は下面が右方へ行くに従って段階的に上方に位置するように階段状に形成されている。
位置決めリブ216は高さが支持部215の高さより高くされ、下端が支持部215の下面より下方に位置され、高さが底面部204と天面部205の距離と略同じにされた左右方向を向く板状に形成されている。
上側支持部材214が支持軸210a、210a、・・・の各上端部に取り付けられた状態においては、位置決めリブ216が下側支持部材209の位置決めリブ211と左右に離隔して平行な状態で位置される。
上側支持部材214は上面が天面部205の下面に取り付けられる。
<トレイ用レバー>
トレイ用レバー212は平面形状で見て略L字状に形成され、図4に示すように、支持軸210aに支持された円環状の被支持部217と該被支持部217からそれぞれ略互いに直交する方向へ突出された第1の突部218、第2の突部219とが一体に形成されて成る。
被支持部217には周方向に離隔して第1の係合突部217aと第2の係合突部217bが設けられている。
第1の突部218の先端部には第2の突部219と略同じ方向へ突出されたロック用突部218aが設けられている。
第2の突部219の先端寄りの位置にはストッパー突部219aが設けられ、第2の突部219の先端部は押圧部219bとして設けられている。
<金属板>
トレイ用レバー212、212、・・・の前側には前面部207の後面に取り付けられた金属板220が配置されている。金属板220は、図5に示すように、外形が横長の矩形状に形成され、ベース面部221と所定の各部分が打ち出されて形成された複数の付勢バネ222、222、・・・とが一体に形成されて成る。付勢バネ222、222、・・・は、例えば、トレイ用レバー212、212、・・・と同数の20個が設けられている。
上記のように金属板220を加工してベース面部221と複数の付勢バネ222、222、・・・とを一体に形成しているため、付勢バネ222、222、・・・を各別の部品として形成する必要がなく、部品点数の削減を図ることができる。
付勢バネ222、222、・・・は、それぞれトレイ用レバー212、212、・・・に近接し、かつ、直前に位置するように設けられている。即ち、付勢バネ222、222、・・・は上下2段の上下に10個ずつが等間隔で設けられ、右方に位置するに従って上方に位置するようにされている。
付勢バネ222はベース面部221から側方へ突出され、該ベース面部221に連続する基部222aと、該基部222aに連続し左方へ行くに従って後方へ変位するように傾斜された第1の傾斜部222bと、該第2の傾斜部222bに連続し左方へ行くに従って前方へ変位するように傾斜された第2の傾斜部222cとから成る。
金属板220には付勢バネ222、222、・・・の周囲、即ち、付勢バネ222、222、・・・の上下及び左方にそれぞれ空間が形成されており、付勢バネ222、222、・・・の左側の空間がそれぞれ押圧用挿通孔220a、220a、・・・として形成されている。
押圧用挿通孔220a、220a、・・・はそれぞれトレイ用レバー212、212、・・・の第2の突部219、219、・・・の直前に位置されている。
<収納ケースの側面部の構成>
収納ケース201の側面部206、206の内面には、それぞれ複数の保持溝206a、206a、・・・が形成されている。保持溝206a、206a、・・・は後述するディスクトレイを保持するための溝であり、側面部206、206に、例えば、20個ずつ形成され、前後方向に長く形成されている。保持溝206a、206a、・・・の上下方向における間隔(ピッチ)は、例えば、0.5mmとされている。
収納ケース201の前面部207の後面には後方に開口された凹部207a、207a、・・・が形成されている。凹部207a、207a、・・・は左右方向において等間隔に形成され、右方へ行くに従って上方に位置するようにされている。
<収納ケースの前面部の構成>
前面部207の前面には複数のピン挿入孔223、223、・・・が形成されている(図6参照)。ピン挿入孔223、223、・・・は上下2段の上下に10個ずつが等間隔で形成され、右方へ行くに従って上方に位置するようにされている。上下に位置するピン挿入孔223、223の中心間の距離は、例えば、5mmとされ、左右方向において隣り合うピン挿入孔223、223の中心間の距離は、例えば、12mmとされている。
ピン挿入孔223、223、・・・はそれぞれ金属板220に形成された押圧用挿通孔220a、220a、・・・の直前に位置されている。
ピン挿入孔223は前方へ行くに従って径が大きくなるように形成されている(図7参照)。ピン挿入孔223、223、・・・は後端がそれぞれ凹部207a、207a、・・・に開口されている。
<開閉蓋>
開閉蓋203は、図2及び図3に示すように、左右に長い開閉部224と該開閉部224の左右両端部からそれぞれ前方へ突出された被支持突部225、225とから成る。開閉蓋203は被支持突部225、225がそれぞれ側面部206、206の後端部に支持され、該側面部206、206に対して回動される。
開閉蓋203によって本体202の開口部202aが閉塞された状態においては、図示しないロック機構によって開閉蓋203がロックされる。
開閉蓋203には開閉部224の左右方向における中央部に位置決め部224aが設けられている。位置決め部224aは開閉部224の内面に該開閉部224の長手方向に直交する方向に延びるように設けられ、本体202の開口部202aの上下の幅と略同じ長さに形成されている。
<ディスクトレイ>
収納ケース201には複数のディスクトレイ226、226、・・・が上下方向に並んだ状態で収納される(図8参照)。
ディスクトレイ226は、例えば、厚さが0.15mmにされたシート状の導電性を有する金属材料によって形成されヤング率の高い弾性体として設けられている。ディスクトレイ226の材料としては剛性が高く曲げ強度の大きな材料、例えば、ステンレス鋼が用いられている。
ディスクトレイ226の前端部には左右に離隔してリブ配置切欠226a、226aが形成されている(図9参照)。リブ配置切欠226a、226aは前後に延び前端に開口されたスリット状に形成されている。
ディスクトレイ226には前縁から前方へ突出されたタブ227が設けられている。タブ227は前縁に連続する被押圧部227aと該被押圧部227aの前端部から右方へ突出された被ロック用突部227bとから成る。
タブ227、227、・・・は収納ケース201に収納されるディスクトレイ226、226、・・・の位置に応じて左右方向における形成位置が異なるようにされている(図8及び図10参照)。例えば、収納ケース201には20枚のディスクトレイ226、226、・・・が収納され(図8参照)、上側に位置する10枚のディスクトレイ226、226、・・・を第1のグループG1とし、下側に位置する10枚のディスクトレイ226、226、・・・を第2のグループG2とすると、各グループG1、G2毎に最も上方に位置するディスクトレイ226、226のタブ227、227の形成位置が最も右側とされている。タブ227、227、・・・の形成位置は、各グループG1、G2毎に、ディスクトレイ226、226の収納ケース201に対する収納位置が下がるに従って順に左側に位置され、上から10枚目のディスクトレイ226、226のタブ227、227の形成位置が最も左側とされている。
第1のグループG1と第2のグループG2の上下方向に離隔して位置されたタブ227、227の間隔は、それぞれ、例えば、5mmとされている。また、各グループG1、G2において、上下方向において隣り合うディスクトレイ226、226のタブ227、227の左右方向におけるピッチは、例えば、12mmとされている。従って、ディスクトレイ226、226、・・・が収納ケース201に収納された状態において、タブ227、227、・・・はそれぞれ収納ケース201の前端部に配置されたトレイ用レバー212、212、・・・の後方において近接して位置される。
ディスクトレイ226の前端寄りの位置には左右に離隔して軸挿入孔226b、226bが形成されている(図9参照)。
ディスクトレイ226には後方に開口された配置用切欠226cが形成されている。配置用切欠226cはディスクトレイ226の後端から中央部まで切り欠かれて形成され、後述するディスクテーブルが配置される部分である。
ディスクトレイ226には配置用切欠226cの前縁に連続した部分に小さな切欠が形成され、この切欠の前縁がそれぞれ位置決め縁226d、226dとして設けられている。
ディスクトレイ226には配置用切欠226cの左右にそれぞれ後方に開口された挿入用切欠226e、226eが形成されている。挿入用切欠226e、226eの前端部はそれぞれ軸挿入孔226f、226fとして形成され、挿入用切欠226e、226eの開口縁における前端寄りの部分にはそれぞれ作用突縁226g、226gが設けられている。ディスクトレイ226の前端部は接合部226hとして設けられている。
<カバーシート>
カバーシート228は、ディスクトレイ226より厚みが薄いシート状の樹脂材料によって形成されている。
カバーシート228の前端部には左右に離隔してリブ配置切欠228a、228aが形成されている。リブ配置切欠228a、228aは前後に延び前端に開口されたスリット状に形成され、それぞれディスクトレイ226に形成されたリブ配置切欠226a、226aの真上に位置されている。
カバーシート228の前端部は接合部228bとして設けられ、例えば、接着によりディスクトレイ226の226hに接合されている。
カバーシート228の後縁には、左右方向における中央部に前方に開口された位置決め凹部228cが形成されている。
カバーシート228は、左右方向における幅がディスクトレイ226の左右方向における幅より稍小さく、前後方向における幅がディスクトレイ226の前後方向における幅と略同じにされている。従って、カバーシート228は接合部228bがディスクトレイ226の接合部226hに接合された状態において、前縁がディスクトレイ226の前縁に略一致され、左右両側縁がそれぞれディスクトレイ226の左右両側縁より稍内側に位置されている。
<ディスク状記録媒体>
ディスクトレイ226とカバーシート228の間には、カバーシート228より厚くディスクトレイ226より薄い樹脂材料によって形成されたシート状のディスク状記録媒体300が配置される(図10及び図11参照)。ディスク状記録媒体300の直径はディスクトレイ226の前後左右の各幅より稍小さくされている。ディスク状記録媒体300がディスクトレイ226とカバーシート228の間に配置された状態においては、ディスク状記録媒体300の外周縁がディスクトレイ226に形成された四つの軸挿入孔226b、226b、226f、226fの開口縁における各内側の部分に近接して位置される。
ディスク状記録媒体300は、上記したように、ディスクトレイ226とカバーシート228の間に配置されて保持された状態でディスクトレイ226とカバーシート228とともに収納ケース201の内部に収納される。ディスク状記録媒体300が収納された状態においては、図12に示すように、ディスクトレイ226の左右両端部が側面部206、206にそれぞれ形成された保持溝206a、206aに挿入されて保持される。尚、図12及び後述する図15には、ディスクトレイ226、226、・・・、ディスク状記録媒体300、300、・・・及びカバーシート228、228、・・・の収納枚数を減じた状態で収納ケース201に対する収納状態を概念的に示している。
上記のように、ディスクトレイ226を導電性材料によって形成することにより、ディスク状記録媒体300の帯電を防止することができる。尚、カバーシート228を導電性材料によって形成することにより、ディスク状記録媒体300の帯電を防止することも可能である。
また、上記のように、収納ケース201の側面部206、206を導電性材料によって形成することにより、ディスクトレイ226及びディスク状記録媒体300の帯電を防止することができる。
<ディスクカートリッジの寸法>
ディスクカートリッジ200にあっては、ディスクトレイ226の左右方向における幅Wtがディスク状記録媒体300の直径Dより大きくされ、側面部206、206間の距離Wsがディスク状記録媒体300の直径Dより大きくディスクトレイ226の左右方向における幅Wtより小さくされている。また、側面部206に形成された保持溝206aの上下方向における幅Hmは、ディスクトレイ226の厚みHtより大きく、かつ、ディスクトレイ226の厚みHtとディスク状記録媒体300の厚みHdの合計より小さくされている。
従って、ディスク状記録媒体300が保持溝206a、206aには挿入されず側面部206、206の内面によって左右方向における位置決めが行われる。このようにディスクカートリッジ200にあっては、ディスクトレイ226にディスク状記録媒体300を位置決めするための位置決め部を必要としないため、ディスクトレイ226の薄型化及びディスクカートリッジ200に対するディスク状記録媒体300の収納枚数を増やすことができる。
<ディスク状記録媒体の収納>
上記のようにディスク状記録媒体300、300、・・・が収納された状態においては、図13に示すように、全てのディスクトレイ226、226、・・・のリブ配置切欠226a、226a、・・・及びカバーシート228、228、・・・のリブ配置切欠228a、228a、・・・にそれぞれ位置決めリブ211、216が挿入される。
このとき位置決めリブ211、216はそれぞれ後縁が収納されたディスク状記録媒体300、300、・・・の外周面に当接又は近接して位置されるため、位置決めリブ211、216によってディスク状記録媒体300、300、・・・の前後方向における位置決めが行われる。
従って、位置決めリブ211、216によって全てのディスク状記録媒体300、300、・・・の前後方向における位置決めが行われるため、位置決めリブ211、216をディスク状記録媒体300、300、・・・の数と同数設ける必要がなく、部品点数の削減による構造の簡素化を図ることができる。
ディスク状記録媒体300、300、・・・が収納された状態においては、図14に示すように、開閉蓋203によって本体202の開口部202aが閉塞され、開閉蓋203の位置決め部224aが全てのカバーシート228、228、・・・の位置決め凹部228c、228c、・・・に挿入される。
このとき位置決め部224aは収納されたディスク状記録媒体300、300、・・・の外周面に当接又は近接して位置されるため、位置決め部224aによってディスク状記録媒体300、300、・・・の前後方向における位置決めが行われる。
従って、開口部202aを閉塞した開閉蓋203の位置決め部224aによってディスク状記録媒体300、300、・・・の位置決めが行われるため、ディスク状記録媒体300、300、・・・の収納ケース201からの脱落の防止を図ることができると共にディスク状記録媒体300、300、・・・の位置決めを行うことができる。
また、閉塞蓋203によって全てのディスク状記録媒体300、300、・・・の位置決めが行われるため、部品点数の削減による構造の簡素化を図ることができる。
<ディスクトレイの撓み>
以下に、ディスクトレイ226、226、・・・に保持されたディスク状記録媒体300、300、・・・が収納ケース201に収納された状態において、ディスクトレイ226、226、・・・が撓んだ状態について説明する(図15参照)。
上記したように、ディスクトレイ226、ディスク状記録媒体300及びカバーシート228はシート状に形成されているため、振動や外力による負荷が生じたときに左右方向における中央部が他の部分より下方に位置するように撓む場合が生じる。
収納ケース201の底面部204にはトレイ受け208が取り付けられており、ディスクトレイ226、226、・・・等が最も大きく撓んだときには、最下段に位置するディスクトレイ226の左右方向における中央部がトレイ受け208に接した状態とされる。このときディスクトレイ226、226、・・・は側面部206、206の保持溝206a、206a、・・・に保持され、該保持溝206a、206a、・・・が上下に所定のピッチで形成されているため、最上段に位置されたディスクトレイ226が最も大きく撓む。
尚、ディスクカートリッジ200にあっては、振動や外力による負荷が生じたときに左右方向における中央部が他の部分より上方に位置するように撓む場合も生じるが、以下には、ディスクトレイ226、226、・・・等が下方に撓んだ場合についてのみ説明する。
ディスクトレイ226は、上記したように、剛性が高く曲げ強度の大きな材料によって形成され、カバーシート228とディスク状記録媒体300はプラスチックフィルム等の剛性が低く曲げ強度の弱い材料によって形成されている。従って、ディスクトレイ226等が撓んだ状態について考察する以下の場合に、カバーシート228とディスク状記録媒体300の曲げ強度は無視して考察する。
また、カバーシート228とディスク状記録媒体300はディスクトレイ226と比較して重量が極めて小さいため、ディスクトレイ226等が撓んだ状態について考察する以下の場合に、カバーシート228とディスク状記録媒体300の重量も無視して考察する。
図16に示すように、ディスクトレイ226の左右方向における長さを長さLとし、ディスクトレイ226が撓んでいない状態において該ディスクトレイ226の保持溝206a、206aに対する挿入量(左右方向における長さ)をそれぞれLt、Ltとする。
ディスクトレイ226が撓む状態は、図17に示すように、等分布荷重qを受けたときの両端支持梁のモデルとして考察することができ、最大の撓み量をδ、撓み角をθとすると、
(1)δ=5qL/384EI
(2)θ=qL/24EI
となる。Eはディスクトレイ226の縦弾性係数、Iはディスクトレイ226の断面2次モーメントである。最大の撓み量δは最上段に位置するディスクトレイ226に発生する。
図18は、両端支持梁が等分布荷重qを受けたときの右半分の状態を簡略化して示す図である。尚、両端支持梁が等分布荷重qを受けたときには、両端支持梁の長手方向(図に示す左右方向)には力が生じない。また、両端支持梁が撓んだときには、中立軸より上側に圧縮応力が生じ、中立軸より下側に引張応力が生じるが、これらの応力の大きさは両端支持梁の長手方向の力としては無視できる程度である。従って、両端支持梁が等分布荷重qを受けたときには、両端支持梁は長手方向に伸縮しないものとして考察する。
両端支持梁の右半分の長さL/2を以下のように
(3)L/2=a(但し、Δa=Δb・cosθ)
とする。このとき撓む前の両端支持梁の右端から撓んだ後の両端支持梁の中央までの距離をbとすると、
(4)b=L/2+Δb
=a+Δb
となる。
従って、図19に示すように、両端支持梁が撓んだときにはΔbだけ両端支持梁の右端が左方へ変位する。
このように考察すると、以下の条件式(5)
(5)Lt>Δa
を満足するように保持溝206aに対するディスクトレイ226の挿入量Ltを設定すれば、撓みが生じたときにディスクトレイ226は保持溝206a、206aから脱落しないことになる。
そこで、ディスクカートリッジ200にあっては、最大の撓み量δが生じた場合においても条件式(5)を満足するように構成されている。
図20は、理解を容易にするために、図20の向きを変更した図である。図19より、
(6)b=a/cosθ
(7)Δb=b−L/2
=(1/cosθ)・(L/2)−L/2
=(L/2)・(1/cosθ−1)
(8)Δa=Δb・cosθ
=(L/2)・(1/cosθ−1)・cosθ
=(L/2)・(1−cosθ)
となり、Δaは撓み角θと両端支持梁(ディスクトレイ226)の長さLから算出することができる。また、撓み角θは上記した式(1)、(2)を用いて撓み量δから算出することができる。
上記したように、ディスクカートリッジ200にあっては、条件式(5)Lt>Δaを満足するように構成されているため、ディスクトレイ226が撓んだときの保持溝206a、206aからの脱落を回避することができる。
尚、振動や外力により撓んだディスクトレイ226、ディスク状記録媒体300及びカバーシート228は、振動や外力が消失又は低減したときに、主に、ディスクトレイ226の弾性により弾性復帰して元の状態に戻る。
<トレイ用レバーの動作>
次に、トレイ用レバー212の動作について説明する(図21乃至図29参照)。
トレイ用レバー212、212、・・・はそれぞれ第2の突部219、219、・・・が金属板220に形成された押圧用挿通孔220a、220a、・・・の真後ろに位置されている(図21参照)。また、押圧用挿通孔220a、220a、・・・はそれぞれ前面部207に形成されたピン挿入孔223、223、・・・の真後ろに位置されている。
ディスクトレイ226に保持されたディスク状記録媒体300が収納ケース201に収納された状態においては、図22に示すように、トレイ用レバー212のロック用突部218aがディスクトレイ226のタブ227に設けられた被ロック用突部227bに後側から係合されてディスクトレイ226がロック位置においてロックされている。
ロック位置においては、第2の係合突部217bが付勢バネ222の基部222aに接し、第2の突部219の一部が押圧用挿通孔220aに挿入されストッパー突部219aが前面部207の後面に接している。
トレイ用レバー212は前面部207のピン挿入孔223及び金属板220の押圧用挿通孔220aに順に挿入された後述する操作ピン(23)によって第2の突部219が後方へ押圧されることにより、平面で見て時計回り方向(第1の回動方向)へ回動される。ピン挿入孔223は前方へ行くに従って径が大きくなるように形成されているため、操作ピンはピン挿入孔223に案内されて確実に収納ケース201の内部に挿入される。
尚、操作ピンによって第2の突部219が後方へ押圧されるときには、ディスクカートリッジ200が後述するカートリッジ保持ブロックに保持されており、開閉蓋203が回動されて本体202の開口部202aが開放されている。
操作ピンによって第2の突部219が後方へ押圧されると、トレイ用レバー212は第1の回動方向へ回動されタブ217に対するロック用突部218aのロックが解除される(図23参照)。このとき第2の係合突部217bが付勢バネ222の基部222aから第1の傾斜部222bに摺接され、付勢バネ222が付勢力に抗して前方へ変位される。
さらに操作ピンによって第2の突部219が後方へ押圧されると、トレイ用レバー212は第1の回動方向へさらに回動され押圧部219bによってさらにタブ217の被押圧部217aが後方へ押圧されていく(図24参照)。従って、ディスクトレイ226、ディスク状記録媒体300及びカバーシート228が一体となって後方へ移動され収納ケース201の開口部202aから後方へ突出されていく。このとき第2の係合突部217bが付勢バネ222の第1の傾斜部222bから第2の傾斜部222cに摺接され、依然として付勢バネ222が付勢力に抗して前方へ変位されている。
操作ピンによって第2の突部219がさらに後方へ押圧されると、トレイ用レバー212はさらに第1の回動方向へ回動され押圧部219bによってタブ217の被押圧部217aがさらに後方へ押圧されていく(図25参照)。従って、ディスクトレイ226、ディスク状記録媒体300及びカバーシート228が一体となってさらに後方へ移動され収納ケース201の開口部202aからさらに後方へ突出されていく。このとき第2の係合突部217bが付勢バネ222から離隔され第1の係合突部217aが付勢バネ222の基部222aに接する。従って、付勢バネ222は後方へ変位されて付勢力を生じない元の位置に戻る。
さらに操作ピンによって第2の突部219が後方へ押圧されると、トレイ用レバー212は第1の回動方向へさらに回動され押圧部219bによってさらにタブ217の被押圧部217aが後方へ押圧されていく。このとき操作ピンは第2の突部219の外周面を摺接され、ストッパー突部219aに接する(図26参照)。操作ピンがストッパー突部219aに接することにより、それ以上のトレイ用レバー212の回動が不能な状態となり、トレイ用レバー212が押圧完了位置に保持される。従って、ディスクトレイ226、ディスク状記録媒体300及びカバーシート228の後方への移動が停止される。このとき第1の係合突部217aが付勢バネ222の基部222aから第1の傾斜部222bに摺接され、付勢バネ222が付勢力に抗して再び前方へ変位される。従って、トレイ用レバー212は付勢バネ222によって平面で見て反時計回り方向(第2の回動方向)へ付勢される。
上記したように一部が開口部202aから後方へ突出されたディスクトレイ226、ディスク状記録媒体300及びカバーシート228は、後述するディスク搬送機構によって後方へ搬送される。
ディスクトレイ226、ディスク状記録媒体300及びカバーシート228がディスク搬送機構によって後方へ搬送されるときには、操作ピンが前面部207のピン挿入孔223から前方へ引き出され、トレイ用レバー212に対する押圧状態が解除される。
操作ピンによるトレイ用レバー212に対する押圧状態が解除されると、トレイ用レバー212は付勢バネ222の付勢力によって第2の回動方向へ回動される(図27参照)。第2の回動方向へ回動されたトレイ用レバー212は第1の係合突部217aと第2の係合突部217bが何れも付勢バネ222に接し、回動が停止されて待機位置において保持される。
後方へ搬送されたディスクトレイ226、ディスク状記録媒体300及びカバーシート228は、再びディスク搬送機構によって前方へ搬送される。ディスクトレイ226、ディスク状記録媒体300及びカバーシート228が前方へ搬送されて収納ケース201の内部に収納されていくと、タブ227の被押圧部227aによって待機位置に保持されているトレイ用レバー212の押圧部219bが前方へ押圧され、トレイ用レバー212が第2の回動方向へ回動されていく(図28参照)。このとき第1の係合突部217aが付勢バネ222から離隔され第2の係合突部217bが付勢バネ222の第2の傾斜部222cに摺接される。従って、付勢バネ222が付勢力に抗して前方へ変位される。
さらにタブ227の被押圧部227aによってトレイ用レバー212の押圧部219bが前方へ押圧されると、トレイ用レバー212がさらに第2の回動方向へ回動されていく(図29参照)。このとき第2の係合突部217bが付勢バネ222の第2の傾斜部222cから第1の傾斜部222bに摺接される。従って、付勢バネ222は依然として付勢力に抗して前方へ変位されている。
タブ227の被押圧部227aによってさらにトレイ用レバー212の押圧部219bが前方へ押圧されると、さらにトレイ用レバー212が第2の回動方向へ回動されていく。トレイ用レバー212が第2の回動方向へ回動されることにより、ロック用突部218aがディスクトレイ226のタブ227に設けられた被ロック用突部227bに後側から係合されてディスクトレイ226が再びロック位置においてロックされる(図22参照)。このとき第2の係合突部217bが付勢バネ222の第1の傾斜部222bから基部222aに摺接される。従って、付勢バネ222は付勢力を生じない元の位置に戻る。
以上に記載した通り、ディスクカートリッジ200にあっては、ディスクトレイ226、226、・・・にそれぞれタブ217、217、・・・を設け、厚み方向において隣り合うディスクトレイ226、226、・・・のタブ217、217、・・・の位置を左右方向において異なる位置とし、各トレイ用レバー212、212、・・・をそれぞれ各タブ217、217、・・・に近接する位置に配置している。
従って、厚み方向において隣り合うディスクトレイ226、226、・・・のタブ217、217、・・・が厚み方向に存在しないため、トレイ用レバー212、212、・・・によるディスクトレイ226、226、・・・の収納ケース201からの取出を容易に行うことができると共に多数のディスクトレイ226、226、・・・及びディスク状記録媒体300、300、・・・を収納ケース201に収納することができる。
また、ディスクカートリッジ200にあっては、ディスクトレイ226、226、・・・のタブ227、227、・・・とトレイ用レバー212、212、・・・を上下左右に並ぶように配置している。
従って、トレイ用レバー212、212、・・・によるディスクトレイ226、226、・・・の収納ケース201からの容易な取出性を確保した上でディスクカートリッジ200の横幅を大きくすることなく多数のディスク状記録媒体300、300、・・・を収納ケース201に収納することができる。
さらに、ディスクカートリッジ200にあっては、各グループG1、G2毎に、ディスクトレイ226、226、・・・のタブ227、227、・・・が左右に等間隔のピッチで位置するようにしている。
従って、トレイ用レバー212、212、・・・を左右方向において等間隔で配置することができ、スペース効率の向上を図ることができる。
また、上記したように、ディスクカートリッジ200にあっては、ディスクトレイ226のタブ227に被ロック用突部227bを設け、トレイ用レバー212にディスク状記録媒体300、300、・・・の収納ケース201に対する収納時にディスクトレイ226をロックするロック用突部218aを設けている。
従って、タブ227を後方へ押圧してディスクトレイ226を収納ケース201から突出させる機能を有するトレイ用レバー212によってディスクトレイ226がロックされるため、ディスクトレイ226をロックする専用の部品を別に設ける必要がなく、部品点数の削減を図ることができる。
また、トレイ用レバー212にあっては、第1の回動方向へ回動したときにディスクトレイ226のタブ217を押圧部219bによって後方へ押圧し、第2の回動方向へ回動したときにタブ227の被ロック用突部227bにロック用突部218aが係合するようにしている。
従って、トレイ用レバー212の回動方向に応じてディスクトレイ226に対する押圧とロックが行われるため、動作が単純であり、機構の簡素化を図ることができる。
さらに、トレイ用レバー212をロック位置と押圧完了位置との間で回動可能とし、トレイ用レバー212がロック位置へ向けて回動されるときにトレイ用レバー212に対して第2の回動方向への付勢力を付与する付勢バネ222を設けている。
従って、付勢バネ22の付勢力によってディスクトレイ226をトレイ用レバー212でロック位置において確実にロックすることができる。
さらにまた、トレイ用レバー212において、ディスクトレイ226が前方へ移動され収納ケース201に収納されるときにタブ227が押圧部219bに接触可能な状態でトレイ用レバー226が待ち受ける待機位置を形成し、付勢バネ222によってディスクトレイ226が待機位置に保持されるようにしている。
従って、付勢バネ222がディスクトレイ226をロック位置において確実にロックする機能と、ディスクトレイ226を待機位置に保持する機能とを有するため、付勢バネ222が多機能であり、機構の簡素化及び部品点数の削減を図ることができる。
加えて、ディスクカートリッジ200にあっては、収納ケース201に、複数のトレイ用レバー212、212、・・・に対応する複数のピン挿入孔223、223、・・・を形成し、操作ピンをピン挿入孔223、223、・・・から挿入してトレイ用レバー212、212、・・・を押圧して回動させるようにしている。
従って、ピン挿入孔223、223、・・・がディスクトレイ212、212、・・・を押圧するための案内として機能し、操作ピンによってトレイ用レバー212、212、・・・の最適位置を押圧することができる。
さらにまた、トレイ用レバー212の押圧部219bの厚みがディスクトレイ226のタブ227の厚みより厚くされているため、該タブ227を確実に押圧することができる。また、トレイ用レバー212のディスクトレイ226に対する高い位置精度が不要となり、製造コストの低減を図ることができる。さらに、トレイ用レバー212を操作ピン23A、23Bによって確実に押圧することができる。加えて、操作ピン23A、23Bのトレイ用レバー212に対する高い位置精度が不要となり、製造コストの低減を図ることができる。
尚、トレイ用レバー212の押圧部219bの厚みをディスクトレイ226のタブ227の厚みより厚くすることは、シート状に形成された撓みが生じ易いディスクトレイ226を用いたときには、動作の信頼性の観点から特に有効である。
また、トレイ用レバー212の押圧部219bの厚みをディスクトレイ226のタブ227の厚みより厚くすることにより、ピン挿入孔223、223、・・・から挿入された押圧ピンによってトレイ用レバー212、212、・・・を確実に押圧することができる。
<ディスクチェンジャーの内部構成の概略>
次に、ディスクチェンジャー1の内部構成を概略的に説明する(図30参照)。
外筐2の内部には、例えば、導電性金属材料から成り上下方向を向き縦長に形成されたベースシャーシ1000が配置されている。ベースシャーシ1000には、ディスク選択ブロック2000、カートリッジ保持ブロック3000及びディスクドライブブロック4000が配置されている。ディスク選択ブロック2000はベースシャーシ1000の前端部と右端部における前側の部分に設けられ、カートリッジ保持ブロック3000及びディスクドライブブロック4000はベースシャーシ1000の前端部に設けられたディスク選択ブロック2000の後側において前後に位置されている。ベースシャーシ1000の右端部における後方側にディスクローディングブロック5000が配置され、ベースシャーシ1000の左端部における後方側にディスクイジェクトブロック6000が配置されている。
ディスクローディングブロック5000とディスクイジェクトブロック6000は、ディスクトレイ226及びディスク状記録媒体300を収納ケース201と後述する記録再生位置との間で搬送するディスク搬送ブロックとして機能する。
<ベースシャーシ>
ベースシャーシ1000には、図31に示すように、前半部における中央部に上方へ凸の配置用突部1001が設けられ、該配置用突部1001には側方に開口された連結用孔1002が形成されている。
ベースシャーシ1000の前半部には、配置用突部1001の周囲の位置に上方に貫通された四つの配置用凹部1003、1003、・・・が設けられている。配置用凹部1003、1003、・・・には、それぞれ配置用突部1001を結ぶ方向に貫通された連結用孔1004、1004、・・・が形成されている。
ベースシャーシ1000の前後方向における中央部には、上下に貫通されたギヤ配置孔1005が形成されている。
ベースシャーシ1000の後半部には略矩形状の大きな配置孔1006が形成されている。
<選択スライダー>
ディスク選択ブロック2000は、二つの選択スライダー7A、7Bと左右方向に延びるガイド軸8と同じく左右方向に延びる案内軸9、9とを有している(図32乃至図35参照)。
ガイド軸8及び案内軸9、9は左右両端部がそれぞれベースシャーシ1000に取り付けられた保持部材10、10に取り付けられている(図34乃至図36参照)。
ガイド軸8は案内軸9、9の前方に位置され、案内軸9、9は上下に離隔して位置されている。
選択スライダー7Aはガイド軸8に支持されたピン取付部材11Aと案内軸9、9に支持されたピン支持部材12Aとを有している(図36参照)。
ピン取付部材11Aはガイド軸8が挿通された軸受部13Aと該軸受部13Aから略上方へ突出されたピン取付部14Aとから成る。ピン取付部14Aには被案内孔15Aが形成されている。ピン取付部材11Aはガイド軸8に対して軸方向へ摺動可能とされると共に軸回り方向へ回動可能とされている。
ピン支持部材12Aは、前後方向を向く板状のベース板部16Aと、該ベース板部16Aから前方へ突出された案内ピン17Aと、ベース板部16Aの左右両端部からそれぞれ後方へ突出されそれぞれ案内軸9、9が挿通された軸受部18A、18A、18Aと、ベース板部16Aの上端部に設けられたピン支持部19Aと、ベース板部16Aの下端部から後方へ突出され左右に延びるラック部20Aとから成る。
ピン支持部19Aは前後方向に長い円筒状に形成されている。
ピン取付部材11Aは被案内孔15Aにピン支持部材12Aの案内ピン17Aが挿通されて摺動自在に支持される。
ピン取付部材11Aにおけるピン取付部14Aの上端寄りの位置には規制ネジ21Aが貫通され、該規制ネジ21Aは後端部がピン支持部材12Aにおけるベース板部16Aの上端寄りの位置に取り付けられている。規制ネジ21Aの前端部には外方へ張り出されたフランジ状の規制部22Aが設けられ、該規制部22Aがピン取付部14Aの前面側に位置される。
ピン取付部材11Aの上端部には操作ピン23Aの前端部が取り付けられ、該操作ピン23Aはピン支持部材12Aのピン支持部19Aに摺動自在に支持されている。
操作ピン23Aには、ピン支持部19Aとピン取付部14Aの間の部分に圧縮コイルバネ24Aが支持されている。従って、ピン取付部材11Aは圧縮コイルバネ24Aによってピン取付部14Aがピン支持部材12Aから離隔する回動方向へ付勢されている。ピン取付部材11Aに後方側への力が付与されていない状態においては、ピン取付部14Aの前面に規制ネジ21Aの規制部22Aが接してピン取付部材11Aのピン支持部材12Aから離隔する方向への回動が規制されている。
ピン取付部材11Aは、後述する作用レバー(25)に押圧されてガイド軸8に対して圧縮コイルバネ24Aの付勢力に抗してピン取付部14Aがピン支持部材12Aのベース板部16Aに近付く方向へ回動される(図37参照)。ピン取付部材11Aがガイド軸8に対して回動されるときには、被案内孔15Aがベース板部16Aの案内ピン17Aに案内される。
ピン取付部材11Aがガイド軸8に対して圧縮コイルバネ24Aの付勢力に抗してピン取付部14Aがピン支持部材12Aのベース板部16Aに近付く方向へ回動されると、操作ピン23Aが後方へ移動される。後方へ移動された操作ピン23Aは先端部がピン支持部材12Aのピン支持部19Aから後方へ突出され、上記したように、ディスクカートリッジ200の前面部207に形成されたピン挿入孔223に挿入される。
ピン取付部材11Aに対する作用レバーによる押圧力が解除されると、圧縮コイルバネ24Aの付勢力によりピン取付部材11Aのピン取付部14Aがベース板部16Aから離隔する方向へ回動され元の位置に戻る(図38参照)。
選択スライダー7Bはガイド軸8に支持されたピン取付部材11Bと案内軸9、9に支持されたピン支持部材12Bとを有している(図36参照)。ピン取付部材11Bはピン取付部材11Aの左方に位置されている。
ピン取付部材11Bはガイド軸8が挿通された軸受部13Bと該軸受部13Bから略上方へ突出されたピン取付部14Bとから成る。ピン取付部14Bには被案内孔15Bが形成されている。ピン取付部材11Bはガイド軸8に対して軸方向へ摺動可能とされると共に軸回り方向へ回動可能とされている。
ピン支持部材12Bは、前後方向を向く板状のベース板部16Bと、該ベース板部16Bから前方へ突出された案内ピン17Bと、ベース板部16Bの左右両端部から後方へ突出されそれぞれ上側の案内軸9が挿通された軸受部18B、18B、18Bと、ベース板部16Bの上端部に設けられたピン支持部19Bと、ベース板部16Bの下端部から後方へ突出され左右に延びるラック部20Bとから成る。
ベース板部16Bは、図35に示すように、ベース板部16Aの後側に位置され、軸受部18B、18B、18Bはそれぞれ軸受部18A、18A、18Aの左側に位置され、ピン支持部19Bはピン支持部19Aの左側に位置され、ラック部20Bはラック部20Aの上側に位置されている。
ピン支持部19Bは前後方向に長い円筒状に形成されている(図36参照)。
ピン取付部材11Bは被案内孔15Bにピン支持部材12Bの案内ピン17Bが挿通されて摺動自在に支持される。
ピン取付部材11Bにおけるピン取付部14Bの上端寄りの位置には規制ネジ21Bが貫通され、該規制ネジ21Bは後端部がピン支持部材12Bにおけるベース板部16Bの上端寄りの位置に取り付けられている。規制ネジ21Bの前端部には外方へ張り出されたフランジ状の規制部22Bが設けられ、該規制部22Bがピン取付部14Bの前面側に位置される。
ピン取付部材11Bの上端部には操作ピン23Bの前端部が取り付けられ、該操作ピン23Bはピン支持部材12Bのピン支持部19Bに摺動自在に支持されている。
操作ピン23Bには、ピン支持部19Bとピン取付部14Bの間の部分に圧縮コイルバネ24Bが支持されている。従って、ピン取付部材11Bは圧縮コイルバネ24Bによってピン取付部14Bがピン支持部材12Bから離隔する方向へ付勢されている。ピン取付部材11Bに後方側への力が付与されていない状態においては、ピン取付部14Bの前面と規制ネジ21Bの規制部22Bが接してピン取付部材11Bのピン支持部材12Bから離隔する方向への回動が規制されている。
ピン取付部材11Bは、作用レバーに押圧されてガイド軸8に対して圧縮コイルバネ24Bの付勢力に抗してピン取付部14Bがピン支持部材12Bのベース板部16Bに近付く方向へ回動される(図37参照)。ピン取付部材11Bがガイド軸8に対して回動されるときには、被案内孔15Bがベース板部16Bの案内ピン17Bに案内される。
ピン取付部材11Bがガイド軸8に対して圧縮コイルバネ24Bの付勢力に抗してピン取付部14Bがピン支持部材12Bのベース板部16Bに近付く方向へ回動されると、操作ピン23Bが後方へ移動される。後方へ移動された操作ピン23Bは先端部がピン支持部材12Bのピン支持部19Bから後方へ突出され、上記したように、ディスクカートリッジ200の前面部207に形成されたピン挿入孔223に挿入される。
ピン取付部材11Bに対する作用レバーによる押圧力が解除されると、圧縮コイルバネ24Bの付勢力によりピン取付部材11Bのピン取付部14Bがベース板部16Bから離隔する方向へ回動され元の位置に戻る(図38参照)。
<作用レバー>
ガイド軸8には作用レバー25が回動自在に支持されている(図32乃至図34参照)。作用レバー25は、左右に長い矩形の平板状に形成された基面部26と、該基面部26の左右両端部を除く部分から上方へ突出された作用部27と、基面部26の左右両端部からそれぞれ後方へ突出された被支持面部28、28と、右側の被支持面部28に連続された連結部29とを有している。
連結部29は被支持面部28の右方に位置され、上端部に右方へ突出された連結軸29aを有している。
選択スライダー7A、7Bは作用レバー25が回動されたときに、ピン取付部材11A、11Bのピン取付部14A、14Bが作用部27によって前方から押圧される。
<連結レバー>
連結部29の連結ピン29aは連結レバー30に回動可能な状態で連結されている(図32及び図33参照)。連結レバー30は前後方向に長く形成され、前端部に連結ピン29aが連結されている。連結レバー30の後端寄りの位置には右方へ突出されたバネ支持ピン30aが設けられている。
<駆動ギヤ>
ベースシャーシ1000の前端側には、その下面側に駆動ギヤ31が支持されている(図39及び図40参照)。駆動ギヤ31は大径部31aと該大径部31aの上側に位置する小径部31bとが一体に形成されて成る。大径部31aは外周部の各一部がそれぞれベースシャーシ1000の配置用孔1004、1004、・・・から配置用凹部1003、1003、・・・に突出された状態で配置され、小径部31bはベースシャーシ1000の配置用突部1001の内部に配置されている。
<連動ギヤ>
駆動ギヤ31の小径部31bにはベースシャーシ1000の上面側に支持された第1の連動ギヤ32が噛合されている。
第1の連動ギヤ32は、図41に示すように、平歯ギヤ部33と該平歯ギヤ部33の下側に位置された欠歯ギヤ部34と平歯ギヤ部33の上側に位置された欠歯ギヤ部35とが一体に形成されて成る。第1の連動ギヤ32は平歯ギヤ部33が駆動ギヤ31の小径部31bに噛合されている。
欠歯ギヤ部34、35はそれぞれギヤ部34a、35aと欠歯部34b、35bから成る。ギヤ部34a、35aはそれぞれ回転角で約160°の部分に形成されている。ギヤ部34aとギヤ部35aは位相が180°ずれた位置に形成されている。
第1の連動ギヤ32にはベースシャーシ1000の上面側に支持された第2の連動ギヤ36A、36Bがそれぞれ噛合可能とされている。第2の連動ギヤ36A、36Bは回転軸が同軸とされ、第2の連動ギヤ36Aが下側に位置され、第2の連動ギヤ36Bが上側に位置されている。
第2の連動ギヤ36Aは下側に位置する大径部37Aと上側に位置する小径部38Aとが一体に形成されている。小径部38Aはギヤ部39Aと欠歯部40Aから成り、第2の連動ギヤ36Aは小径部38Aのギヤ部39Aが第1の連動ギヤ32のギヤ部34aに噛合可能とされている。
第2の連動ギヤ36Bは上側に位置する大径部37Bと下側に位置する小径部38Bとが一体に形成されている。小径部38Bはギヤ部39Bと欠歯部40Bから成り、第2の連動ギヤ36Bは小径部38Bのギヤ部39Bが第1の連動ギヤ32のギヤ部35aに噛合可能とされている。
<ギヤ群>
ベースシャーシ1000の前端寄りの位置にはギヤ群41が配置されている(図34、図35及び図40参照)。ギヤ群41は大ギヤ42A、42A、・・・、大ギヤ42B、42B、・・・、小ギヤ43A、43A、・・・及び小ギヤ43B、43B、・・・によって構成されている。大ギヤ42Aと大ギヤ42Bは回転軸が同軸とされ、小ギヤ43Aと小ギヤ43Bは回転軸が同軸とされている。
ギヤ群41は、大ギヤ42A、42A、・・・と小ギヤ43A、43A、43Aが左右方向において交互に噛合されると共に大ギヤ42B、42B、・・・と小ギヤ43B、43B、43Bが左右方向において交互に噛合されることにより構成されている。
ギヤ群41は、図40に示すように、最も右側に位置する大ギヤ42Aが第2の連動ギヤ36Aの大径部37Aに噛合され、最も右側に位置する大ギヤ42Bが第2の連動ギヤ36Bの大径部37Bに噛合されている。
ギヤ群41は、大ギヤ42Aが選択スライダー7Aにおけるピン支持部材12Aのラック部20Aに噛合され、大ギヤ42Bが選択スライダー7Bにおけるピン支持部材12Bのラック部20Bに噛合される。ラック部20A、20Bは左右方向における長さが、それぞれ左右方向における両端部が、隣り合う大ギヤ42A、42A又は隣り合う大ギヤ42B、42Bに同時に噛合される長さとされている。
後述する昇降モーターの駆動力が、順に、駆動ギヤ31、第1の連動ギヤ32及び第2の連動ギヤ36Aに伝達されると、大ギヤ42A、42A、・・・及び小ギヤ43A、43A、・・・が昇降モーターの回転方向に応じた方向へ回転される。従って、選択スライダー7Aのラック部20Aが順に大ギヤ42A、42A、・・・に噛合され、選択スライダー7Aがガイド軸8及び案内軸9、9に案内されて左右方向へ移動される。
また、昇降モーターの駆動力が、順に、駆動ギヤ31、第1の連動ギヤ32及び第2の連動ギヤ36Bに伝達されると、大ギヤ42B、42B、・・・及び小ギヤ43B、43B、・・・が昇降モーターの回転方向に応じた方向へ回転される。従って、選択スライダー7Bのラック部20Bが順に大ギヤ42B、42B、・・・に噛合され、選択スライダー7Bがガイド軸8及び案内軸9、9に案内されて左右方向へ移動される。
上記したように、第1の連動ギヤ32は二つの欠歯ギヤ部34、35を有しており、欠歯ギヤ部34のギヤ部34aが第2の連動ギヤ36Aの小径部38Aのギヤ部39Aに噛合されたときに、第2の連動ギヤ36Aが回転される。また、欠歯ギヤ部35のギヤ部35aが第2の連動ギヤ36Bの小径部38Bのギヤ部39Bに噛合されたときに、第2の連動ギヤ36Bが回転される。
ギヤ部34a、35aは、上記したように、位相が180°ずれた位置に形成されているため、駆動ギヤ31が回転されたときに、何れか一方のギヤ部34a、35aが第2の連動ギヤ36Aのギヤ部39A又は第2の連動ギヤ36Bのギヤ部39Bに噛合される。従って、選択スライダー7Aと選択スライダー7Bは同時には移動されず、何れか一方が選択的に左右方向へ移動される。
<カートリッジホルダー>
カートリッジ保持ブロック3000はカートリッジホルダー44を有している(図39参照)。
カートリッジホルダー44は、図39及び図42に示すように、上下方向を向く被支持板45と該被支持板45に取り付けられた保持部材46によって構成されている。保持部材46は、上板部46aと該上板部46aの左右両端部からそれぞれ下方へ突出された側板部46b、46bと該側板部46b、46bの下縁からそれぞれ側方へ突出された被取付板部46c、46cとを有している。保持部材46は被取付板部46c、46cが被支持板45の左右両端部の上面に取り付けられている。
被支持板45の左右両端部には、それぞれ前後に離隔して螺孔45a、45a、・・・が形成されている(図42参照)。
<昇降モーター>
ベースシャーシ1000の右端部には昇降モーター47が配置されている(図39及び図40参照)。
外筐2の底面にはプーリーギヤ48と連結ギヤ49が支持され、プーリーギヤ48と連結ギヤ49はベースシャーシ1000のギヤ配置孔1005に配置されている。プーリーギヤ48はベルト巻回部48aとギヤ部48bから成る。連結ギヤ49は大径部49aと小径部49bから成る。
プリーギヤ48のベルト巻回部48aと昇降モーター47の間にはベルト50が巻回されている。
連結ギヤ49は、大径部49aがプーリーギヤ48のギヤ部48bに噛合され、小径部49bが駆動ギヤ31の大径部31aに噛合されている。
従って、昇降モーター47が回転されると、該昇降モーター47の駆動力がベルト50、プーリーギヤ48及び連結ギヤ49を介して駆動ギヤ31に伝達され、該駆動ギヤ31が昇降モーター47の回転方向に応じた方向へ回転される。
<昇降用ギヤ>
ベースシャーシ1000の配置用凹部1003、1003、・・・にはそれぞれ昇降用ギヤ51、51、・・・が支持され、該昇降用ギヤ51、51、・・・は駆動ギヤ31の大径部31aに噛合されている。
昇降用ギヤ51、51、・・・の中心部にはそれぞれ送りネジ52、52、・・・が取り付けられている。送りネジ52は昇降用ギヤ51から上方へ突出され、下端部を除く部分に螺溝52aが形成されている。
右側かつ後側に位置する送りネジ52の下端部には、側方へ突出されたスイッチ操作突部52bが設けられている。
送りネジ52、52、・・の螺溝52a、52a、・・・は、それぞれカートリッジホルダー44の被支持板45に形成された螺孔45a、45a、・・・に螺合されている。従って、駆動ギヤ31の回転による昇降用ギヤ51、51、・・・の回転に伴って送りネジ52、52、・・・が回転されると、該送りネジ52、52、・・・の回転方向に応じて螺孔45a、45a、・・・が送られてカートリッジホルダー44が昇降される。
<昇降位置検出スイッチ>
ベースシャーシ1000の右端部には、スイッチ操作突部52bが設けられた送りネジ52の近傍に昇降位置検出スイッチ500が配置されている。昇降位置検出スイッチ500は送りネジ52のスイッチ操作突部52bが1回転される毎に該スイッチ操作突部52bによって操作され、カートリッジホルダー44の昇降位置を検出する。カートリッジホルダー44の昇降位置が検出されることにより、カートリッジホルダー44に保持されたディスクカートリッジ200に形成されたピン挿入孔223、223、・・・の上下方向における位置が判断される。
上記したように、昇降モーター47の回転により駆動ギヤ31が回転されると、選択スライダー7A、7Bが左右方向へ移動されると共にカートリッジホルダー44が昇降される。
従って、ディスクチェンジャー1にあっては、カートリッジホルダー44の昇降と選択スライダー7A、7Bの左右方向における移動とが同一の昇降モーター47によって行われるため、部品点数の削減を図ることができる。
上記のように、ディスクチェンジャー1にあっては、カートリッジホルダー44の昇降と選択スライダー7A、7Bの左右方向における移動とが同一の昇降モーター47によって連動して行われるようにされている。このとき、単位時間当たりのカートリッジホルダー44の昇降量(上下方向における移動量)と選択スライダー7A、7Bの左右方向における移動量との比が、以下のように、前面部207に形成されたピン挿入孔223、223、・・・の上下方向におけるピッチと左右方向におけるピッチとの比と同じにされている。尚、ピン挿入孔223、223、・・・の中心の位置はディスクトレイ226、226、・・・を選択して収納ケース201から取り出すための選択位置とされている。
ピン挿入孔223、223、・・・の上下方向におけるピッチが、上記したように、例えば、0.5mmであり、左右方向におけるピッチが12mmであるとすると、両者の比は1:24である。従って、単位時間当たりのカートリッジホルダー44の上下方向における移動量と選択スライダー7A、7Bの左右方向における移動量との比も、1:24となるように設定されている。例えば、カートリッジホルダー44が0.5mm昇降すると、同じ時間で選択スライダー7A、7Bが12mm左右方向へ移動される。
このように単位時間におけるカートリッジホルダー44と選択スライダー7A、7Bの移動量の比と、選択位置の上下と左右のピッチの比とを同じにすることにより、ディスクカートリッジ200が保持されたカートリッジホルダー44の昇降時に、ピン挿入孔223、223、・・・と選択スライダー7の操作ピン23との位置が常に前後方向において一致される。
従って、選択スライダー7A、7Bの操作ピン23、23を常に選択位置に合わせる動作を容易に行うことができる。
また、選択位置が厚み方向に所定のピッチずつ存在しないため、選択位置の位置決めのための精度を高精度とする必要がなく、選択の容易化を図ることができる。
また、ディスクチェンジャー1にあっては、上側に位置する10枚のディスクトレイ226、226、・・・を第1のグループG1とし、下側に位置する10枚のディスクトレイ226、226、・・・を第2のグループG2とし、グループG1、G2のディスクトレイ226、226、・・・をそれぞれ選択スライダー7Aと選択スライダー7Bによって選択し、一方の選択スライダー7の動作時には他方の選択スライダー7の動作が停止するようにされている。
従って、選択スライダー7A、7Bによるディスクトレイ226、226、・・・に対する選択動作の効率化を図ることができる。
尚、上記には、二つのグループG1、G2と二つの選択スライダー7A、7Bを設けた例を示したが、設定するグループの数は任意であり、設定したグループの数と同数の選択スライダーを設けることにより、グループの数に拘わらず選択動作の効率化を図ることができる。
さらに、選択スライダー7A、7Bは共通のガイド軸8に案内されて移動されるため、部品点数の削減を図ることができる。
加えて、ディスクチェンジャー1にあっては、互いに噛合された複数の大ギヤ42A、42A、・・・、小ギヤ43A、43A、・・・、、大ギヤ42B、42B、・・・及び小ギヤ43B、43B、・・・が左右に配列されて成るギヤ群41を設け、選択スライダー7A、7Bのラック部20A、20Bがギヤ群41の大ギヤ42A、42A又は大ギヤ42B、42Bに順に噛合されて移動されるようにしている。
従って、選択スライダー7A、7Bのラック部20A、20Bの左右方向における長さが短くて済み、ディスクチェンジャー1の小型化を図ることができる。
<支持プレート>
ディスクローディングブロック5000はベースシャーシ1000の後半部における右端部に取り付けられた支持プレート53に所要の各部が支持されて成る(図32及び図33参照)。支持プレート53は、例えば、導電性金属材料によって形成されている。
支持プレート53には、図43に示すように、前後に離隔しそれぞれ右方へ突出されたバネ掛けピン53aとバネ支持ピン53bが設けられている。支持プレート53のバネ掛けピン53aとバネ支持ピン53bの間には、前後に延びるピン支持孔53cと円形のギヤ挿入孔53dが形成されている。支持プレート53にはギヤ挿入孔53dの右方にギヤ支持片53eが設けられている。支持プレート53の後端寄りの位置には上下に延びる軸案内孔53fが形成されている。支持プレート53の上端部には上下方向を向く取付面部53gが設けられている。
支持プレート53の前端部には上記した連結レバー30が前後方向へ移動自在に支持されている。
<作動レバー>
連結レバー30には作動レバー54Rが前後方向へ移動自在、かつ、前端部を支点として回動自在に支持されている。
作動レバー54Rは支持プレート53の外面側に位置され、後端寄りの位置に左方へ突出されたカムピン54aを有し、後端部に前後に延びる被支持孔54bを有している。
作動レバー54Rの前端部には上下に延びる被支持軸54cが設けられている。作動レバー54Rは被支持軸54cが連結レバー30に支持されている。
作動レバー54Rの被支持軸54cと連結レバー30のバネ支持ピン30aとの間にはリミッターバネ55が支持されている。リミッターバネ55は、例えば、引張コイルバネであり、リミッターバネ55によって作動レバー54Rと連結レバー30に付与される不必要な負荷が軽減され、両者の動作の円滑化が図られている。
作動レバー54Rと支持プレート53のバネ掛けピン53aとの間には引張コイルバネ56が支持されている。従って、作動レバー54Rは支持プレート53に対して前方へ付勢される。引張コイルバネ56はカムピン54aを常に後述するカムギヤのカム突部の外周面に押し付ける機能を有する。
作動レバー54Rは、被支持孔54bに支持プレート53のバネ支持ピン53bが挿入され、この状態でバネ支持ピン53bに圧縮コイルバネである規制バネ57が支持される。規制バネ57は作動レバー54Rの被支持軸54cを支点とした支持プレート53から離隔する方向への一定以上の回動量を規制する機能を有する。
作動レバー54Rはカムピン54aが支持プレート53のピン支持孔53cに挿入されている。
<ローディングモーター>
支持プレート53の後端部にはローディングモーター58が取り付けられている(図44参照)。
支持プレート53の外面にはギヤプーリー59が支持され、該ギヤプーリー59はプーリー部59aとギヤ部59bから成る。ギヤプーリー59のプーリー部59aとローディングモーター58の間には伝達ベルト60が巻回されている。
支持プレート53のギヤ支持片53eには中間ギヤ61が支持され、該中間ギヤ61は大径部61aと小径部61bから成る。中間ギヤ61は大径部61aがギヤプーリー59のギヤ部59bに噛合され、支持プレート53のギヤ挿入孔53dに挿入されて配置される。
<カムギヤ>
支持プレート53の内面にはカムギヤ62Rが支持されている。カムギヤ62Rは円板状のギヤ部63と該ギヤ部63の右側面から右方へ突出されたカム突部64とから成る。カム突部64には回転軸を基準として対称な位置に形成されたカム溝64a、64aが形成されている。カム溝64a、64aはそれぞれ一端がギヤ部62の右側面に連続され、他端に行くに従って右方へ変位する傾斜面にされ、カムギヤ62Rの回転中心を基準とした円弧状に形成されている。
カムギヤ62Rは、ギヤ部63が中間ギヤ61の小径部61bに噛合され、カム部64に作動レバー54Rのカムピン54aが摺動自在に係合される。
<送りローラー>
支持プレート53の内面には前後に離隔して四つの送りローラー65、65、・・・が前後に離隔して支持されている。送りローラー65には軸方向に離隔してギヤ部65aとローラー部65bが設けられている。前から二番目と三番目の送りローラー65、65は、ギヤ部65a、65aがカムギヤ62Rの前後においてギヤ部63に噛合されている。
<連結ギヤ>
支持プレート53の内面には前後に離隔して連結ギヤ66、66が支持されている。連結ギヤ66は大径部66aと小径部66bから成る。連結ギヤ66、66はそれぞれ前側の二つの送りローラー65、65と後側の二つの送りローラー65、65の間に配置され、大径部66a、66aがそれぞれ二つずつの送りローラー65、65、・・・のギヤ部65a、65a、・・・に噛合されている。
<搬送ユニット>
支持プレート53の内面には前後に離隔して搬送ユニット67、67が回転自在に支持されている。
搬送ユニット67は、図45及び図46に示すように、一対の支持金具68、68と該支持金具68、68にそれぞれ支持された送りローラー69、69と支持金具68、68に支持された大ギヤ70及び小ギヤ71と押付用バネ72とから成る。
支持金具68は、略上下方向を向くベース部68aと、該ベース部68aの一端部における左右両側縁からそれぞれ略下方へ突出されたギヤ支持片68b、68bと、一方のギヤ支持片68bの下縁から右方へ突出されたバネ掛け片68cと、ベース部68aの他端部における左右両側縁からそれぞれ略下方へ突出された支持アーム68d、68dとから成る。
送りローラー69には軸方向に離隔してギヤ部69aとローラー部69bが設けられている。送りローラー69はギヤ支持片68b、68bに回転自在に支持されている。
大ギヤ70は平ギヤであり、中心部に軸挿通孔70aを有している。
小ギヤ71はギヤ部71aと該ギヤ部71aの中心部から左方へ突出された軸部71bと該軸部71bの先端から左方へ突出され軸部71bより径の小さい回転軸部71cとから成る。
小ギヤ71は回転軸部71cが大ギヤ70の軸挿通孔70aに右方から挿入されて固定される。
支持金具68、68は二つずつのギヤ支持片68b、68b、・・・が左右方向において重ねられた状態とされ、この状態で小ギヤ71の回転軸部71cが支持金具68、68に回転自在に支持される。小ギヤ71と大ギヤ70の間には軸部71bが位置された分の一定の間隔が保持される。
送りローラー69、69のギヤ部69a、69aはそれぞれ大ギヤ70に噛合される。小ギヤ71は大ギヤ70と一体になって支持金具68、68に対して回転され、小ギヤ71と大ギヤ70の回転に伴って送りローラー69、69が回転される。
押付用バネ72は支持金具68、68のバネ掛け片68c、68c間に支持される。従って、支持金具68、68は、小ギヤ71の回転軸部71cを支点として送りローラー69、69が略下方へ移動する回動方向へ押付用バネ72によって付勢される。
搬送ユニット67、67は小ギヤ71、71の中心軸がそれぞれ支持プレート53に回転自在に支持される。
搬送ユニット67が支持プレート53に支持された状態において、大ギヤ70と小ギヤ71のギヤ部71aとの間に連結ギヤ66の大径部66aが挿入され、連結ギヤ66の小径部66bが小ギヤ71のギヤ部71aに噛合される。このとき送りローラー69のギヤ部69aは、送りローラー65のギヤ部65aとローラー部65bの間に送りローラー69に接触しない状態で挿入され、送りローラー69のローラー部69bが押付用バネ72の付勢力によって送りローラー65のローラー部65bに押し付けられる。
上記のように構成されたディスクローディングブロック5000において、ローディングモーター58が回転されると、該ローディングモーター58の駆動力が順に伝達ベルト60、ギヤプーリー59、中間ギヤ61、カムギヤ62R、該カムギヤ62Rに噛合されたギヤ部65a、65aを有する送りローラー65、65、連結ギヤ66、66及び前後両端側に位置する送りローラー65、65に伝達されて回転される。
このとき連結ギヤ66、66から小ギヤ71、71、大ギヤ70、70及びギヤ部69a、69aに順に駆動力が伝達され送りローラー69、69が回転される。送りローラー65、65、・・・のローラー部65b、65b、・・・と送りローラー69、69、・・・のローラー部69b、69b、・・・とは接触した状態で回転される。
送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・の一方の方向(正転方向)への回転は収納ケース201からディスクトレイ226及びディスク状記録媒体300を取り出す方向への回転であり、送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・の他方の方向(反転方向)への回転は収納ケース201にディスクトレイ226及びディスク状記録媒体300を収納する方向への回転である。
送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・が正転方向へ回転されたときには、作動レバー54Rのカムピン54aはカムギヤ62Rのカム突部64の外周面に押し付けられて摺動される。従って、作動レバー54Rは前後方向へ移動され、該作動レバー54Rの移動に伴って連結レバー30が前後方向へ移動されて作用レバー25がガイド軸8を支点として回動される。
正転方向への回転時に、カムギヤ62Rの回転により作動レバー54Rが後方の移動端まで移動された状態においては、図47に示すように、作用レバー25によって選択スライダー7のピン取付部材11が後方へ押圧されて操作ピン23がディスクカートリッジ200の前面部207に形成されたピン挿入孔223に挿入されディスクトレイ226のタブ227が操作ピン23によって押圧される。
また、正転方向への回転時に、カムギヤ62Rの回転により作動レバー54Rが前方の移動端まで移動された状態においては、図48に示すように、作用レバー25による選択スライダー7のピン取付部材11に対する押圧が解除されて操作ピン23が前面部207のピン挿入孔223から引き出される。
送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・が反転方向へ回転されたときには、作動レバー54Rのカムピン54aはカムギヤ62Rのカム溝64a、64aへの挿入を繰り返しながら摺動される。従って、作動レバー54Rは前後方向へは移動されず、カムピン54aの傾斜されたカム溝64a、64aに対する摺動に伴って被支持軸54cを支点として略左右方向へ移動するように回動される(図49参照)。このときカムピン54aの先端面が規制バネ57の付勢力によってカム溝64a、64aに押し付けられる。
従って、送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・が反転方向へ回転されたときには、連結レバー30及び作用レバー25は動作されない。
<支持プレート>
ディスクイジェクトブロック6000はベースシャーシ1000の後半部における左端部に取り付けられた支持プレート73に所要の各部が支持されて成る(図32及び図33参照)。支持プレート73は、例えば、導電性金属材料によって形成されている。
支持プレート73には、図50に示すように、前後に離隔しそれぞれ左方へ突出されたバネ掛けピン73aとバネ支持ピン73bが設けられている。支持プレート73のバネ掛けピン73aとバネ支持ピン73bの間には、前後に延びるピン支持孔73cが形成されている。支持プレート73の前端部には前後に延びるレバー挿通孔73dが形成されている。支持プレート73には前後に離隔して上下に延びる軸案内孔73e、73eが形成されている。支持プレート73の上端部には上下方向を向く取付面部73fが設けられている。
<連結スライダー>
支持プレート73の前端部には連結スライダー74が前後方向へ移動自在に支持されている。連結スライダー74の前端部における下端部にはレバー支持孔74aが形成されている。
<作動レバー>
連結スライダー74には作動レバー54Lが前後方向へ移動自在、かつ、前端部を支点として回動自在に支持されている。
作動レバー54Lは支持プレート73の外面側に位置され、後端寄りの位置に右方へ突出されたカムピン54aを有し、後端部に前後に延びる被支持孔54bを有している。
作動レバー54Lの前端部には上下に延びる被支持軸54cが設けられている。作動レバー54Lは被支持軸54cが連結スライダー74に支持されている。
作動レバー54Lと支持プレート73のバネ掛けピン73aとの間に引張コイルバネ75が支持されている。従って、作動レバー54Lは支持プレート73に対して前方へ付勢される。引張コイルバネ75はカムピン54aを常に後述するカムギヤのカム突部の外周面に押し付ける機能を有する。
作動レバー54Lは、被支持孔54bに支持プレート73のバネ支持ピン73bが挿入され、この状態でバネ支持ピン73bに圧縮コイルバネである規制バネ76が支持されている。規制バネ76は作動レバー54Lの被支持軸54cを支点とした支持プレート73から離隔する方向への一定以上の回動量を規制する機能を有する。
作動レバー54Lはカムピン54aが支持プレート73のピン支持孔73cに挿入されている。
支持プレート73の内面にはカムギヤ62Lが支持されている。カムギヤ62Lは上記したカムギヤ62Rと同じ形状及び大きさに形成され、カム突部64がギヤ部63の左側面から左方へ突出されている。
支持プレート73の内面には、図44に示すように、前後に離隔して四つの送りローラー65、65、・・・と二つの連結ギヤ66、66と二つの搬送ユニット67、67とが支持されている。
送りローラー65、65、・・・、連結ギヤ66、66及び搬送ユニット67、67は、それぞれディスクローディングブロック5000の送りローラー65、65、・・・、連結ギヤ66、66及び搬送ユニット67、67と同じ形状及び大きさに形成されると共に左右対称に配置され、これらの各部材及びカムギヤ62Lとの噛合状態も同じ構成とされているため、説明は省略する。
ディスクローディングブロック5000における前側の連結ギヤ66とディスクイジェクトブロック6000における前側の連結ギヤ66とは、同期軸77によって連結されている(図44参照)。従って、ディスクイジェクトブロック6000は、ローディングモーター58の駆動力がディスクローディングブロック5000から同期軸77を介して伝達されて動作される。
上記したように、ディスクチェンジャー1にあっては、一つのローディングモーター58によって選択スライダー7A、7Bのピン取付部材11A、11Bを押圧する作用レバー25と送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・を動作させるようにしている。
従って、一つのローディングモーター58によって異なる部品である作用レバー25と送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・を動作させるため、部品点数の削減及び機構の簡素化を図ることができる。
また、作用レバー25と送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・を各別のモーターを用いて動作させる必要がないため、モーターの切替が不要であり、動作の迅速化及び消費電力の低減を図ることができる。
<リターンレバー>
ベースシャーシ1000の左端部には、カートリッジホルダー44の直ぐ後側の位置にリターンレバー78が配置されている(図40参照)。
リターンレバー78はベースシャーシ1000の上面に取り付けられたレバー支持部材79に支持されている(図51及び図52参照)。
レバー支持部材79は、上下方向を向く被取付面部79aと、該被取付面部79aの前縁から上方へ突出されたバネ取付面部79b、被取付面部79aの前縁から上方へ突出されたレバー取付面部79cと、被取付面部79aの後縁から上方へ突出されたバネ支持面部79dと、被取付面部79aの上面から上方へ突出された第1の回動軸79eと、被取付面部79aの上面から上方へ突出され第1の回動軸79eより後方に位置された第2の回動軸79fとから成る。
リターンレバー78は揺動レバー80と伝達レバー81によって構成されている。
揺動レバー80は第1の回動軸79eに回動自在に支持されている。揺動レバー80は、上下に延び第1の回動軸79eに支持された被支持筒部80aと、該被支持筒部80aの下端部から側方へ突出された第1のアーム部80bと、該第1のアーム部80bの先端部から上方へ突出された第2のアーム部80cと、該第2のアーム部80cの上端部から水平方向へ突出された押圧突部80dと、被支持軸部80aの下端寄りの位置から第1のアーム部80bに対して反対方向へ突出された被支持腕部80eと、第1のアーム部80bから水平方向へ突出されたバネ掛け突部80fとから成る。
レバー支持部材79のバネ支持面部79dと揺動レバー80のバネ掛け突部80fとの間にはリミットバネ82が支持されている。リミットバネ82は、例えば、引張コイルバネであり、揺動レバー80はリミットバネ82によって平面で見て反時計回り方向へ付勢される。
揺動レバー80は被支持腕部80eが支持プレート73のレバー挿通孔73dに挿通され連結スライダー74のレバー支持孔74aに挿入されて支持される。従って、揺動レバー80は連結スライダー74の前後方向への移動によって第1の回動軸79eを支点として回動される。
伝達レバー81は第2の回動軸79fに回動自在に支持されている。伝達レバー81は、上下に延び第2の回動軸79fに支持された筒部81aと、該筒部81aの上端部から側方へ突出されたアーム部81bと、該アーム部81bの先端部から上方へ突出された作用突部81cとから成る。伝達レバー81の筒部81aの下端部には側方へ突出された操作突部81dが設けられている。
伝達レバー81の作用突部81cの上端部は揺動レバー80の押圧突部80dより上方に位置されている。
伝達レバー81のアーム部81bは揺動レバー80の第1のアーム部80bより上方に位置されている。
伝達レバー81の筒部81aには捩じりコイルバネ83が支持され、該捩じりコイルバネ83の両端部がそれぞれレバー支持部材79とアーム部81bに係合されている。従って、伝達レバー81は捩じりコイルバネ83によって平面で見て時計回り方向へ付勢される。
レバー支持部材79のバネ取付面部79bには上下に長い戻しバネ84の下端部が取り付けられている。戻しバネ84としては、例えば、板バネが用いられ、上端部が伝達レバー81のアーム部81bに接触可能な位置に存在する。戻しバネ84は捩じりコイルバネ83の付勢力より強くされている。
<トレイ収納検出スイッチ>
レバー支持部材79の被取付面部79aにはトレイ収納検出スイッチ600が配置されている。トレイ収納検出スイッチ600は伝達レバー81の回動時に、操作突部81dによって操作されディスクトレイ226の収納ケース201に対する位置検出を行う機能を有する。
上記したように、ローディングモーター58が回転されると、ディスクローディングブロック5000が動作され、同時に、同期軸77によってローディングモーター58の駆動力がディスクイジェクトブロック6000に伝達されて該ディスクイジェクトブロック6000が動作される。
即ち、ローディングモーター58が回転されると、該ローディングモーター58の駆動力が同期軸77を介してディスクイジェクトブロック6000のカムギヤ62L、送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・及び連結ギヤ66、66に伝達されて回転される。このときディスクローディングブロック5000のカムギヤ62R、送りローラー65、65、・・・及び連結ギヤ66、66の回転方向と、ディスクイジェクトブロック6000のカムギヤ62L、送りローラー65、65、・・・及び連結ギヤ66、66の回転方向とはそれぞれ同じ方向とされる。
従って、送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・が正転方向へ回転されたときにはカムギヤ62R、62L、全ての送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・及び連結ギヤ66、66、・・・はディスク状記録媒体300をディスクカートリッジ200から取り出して後方へ送るディスクローディング機構として機能する。また、送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・が反転方向へ回転されたときにはカムギヤ62R、62L、全ての送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・及び連結ギヤ66、66、・・・はディスク状記録媒体300をディスクカートリッジ200に収納するように前方へ送るディスクイジェクト機構として機能する。
ディスクイジェクトブロック6000において、送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・が反転方向へ回転されたときには、作動レバー54Lのカムピン54aはカムギヤ62Lのカム突部64の外周面に押し付けられて摺動される。従って、作動レバー54Lは前後方向へ移動され、該作動レバー54Lの移動に伴って連結スライダー74が前後方向へ移動されて揺動レバー80が揺動される。
反転方向への回転時に、カムギヤ62Lの回転により作動レバー54Lが後方の移動端まで移動された状態においては、図53に示すように、揺動レバー80が回動方向における前方側の移動端まで回動される。
また、反転方向への回転時に、カムギヤ62Lの回転により作動レバー54Lが前方の移動端まで移動された状態においては、図54に示すように、揺動レバー80が回動方向における後方側の移動端まで回動される。
送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・が正転方向へ回転されたときには、作動レバー54Lのカムピン54aはカムギヤ62Lのカム溝64a、64aへの挿入を繰り返しながら摺動される。従って、作動レバー54Lは前後方向へは移動されず、カムピン54aの傾斜されたカム溝64a、64aに対する摺動に伴って被支持軸54cを支点として略左右方向へ移動するように回動される(図55参照)。このときカムピン54aの先端面が規制バネ76の付勢力によってカム溝64a、64aに押し付けられる。
従って、送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・が正転方向へ回転されたときには、連結スライダー74及び揺動レバー80は動作されない。
上記したように、ディスクチェンジャー1にあっては、一つのローディングモーター58によって送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・とディスクトレイ226を収納ケース201に収納するための伝達レバー80とを動作させるようにしている。
従って、一つのローディングモーター58によって異なる部品である送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・と伝達レバー80を動作させるため、部品点数の削減及び機構の簡素化を図ることができる。
また、送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・と伝達レバー80を各別のモーターを用いて動作させる必要がないため、モーターの切替が不要であり、動作の迅速化及び消費電力の低減を図ることができる。
さらに、ローディングモーター58の回転方向に応じて作用レバー25と伝達レバー80の動作が切り替えられるため、動作の迅速化及び消費電力の低減を図ることができる。
ディスクカートリッジ200においてディスクトレイ226、ディスク状記録媒体300及びカバーシート228が収納ケース201に収納された状態にあっては、伝達レバー81が戻しバネ84の平面で見て時計回り方向への付勢力及び捩じりコイルバネ83の反時計回り方向への付勢力によってディスクカートリッジ200の後面より稍後方の位置(退避位置)に保持されている(図56及び図57参照)。
このとき、作動レバー54Lは前方の移動端に保持されており、揺動レバー80は回動方向における後方の移動端に保持されている。
ローディング動作において、タブ227が操作ピン23によって押圧されディスクトレイ226の一部がディスク状記録媒体300及びカバーシート228とともに収納ケース201の開口部202aから後方へ突出されると、図58に示すように、ディスクトレイ226の左端部によって伝達レバー81の作用突部81cが押圧され、伝達レバー81が平面で見て反時計回り方向へ回動されていく。このとき作用突部81cは捩じりコイルバネ83の付勢力によってディスクトレイ226の外周面に摺接され、アーム部81bは戻しバネ84から後方へ離隔される。
ディスクトレイ226の一部が開口部202aから後方へ突出されると、ローディングモーター58の駆動力によって回転される送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・によってディスクトレイ226が後方へ移動されていく。このとき伝達レバー81の作用突部81cがディスクトレイ226の外周面に摺接され、伝達レバー81が捩じりコイルバネ83の付勢力に抗して反時計回り方向へ回動されていく。
反時計回り方向へ回動された伝達レバー81は、作用突部81cがディスクトレイ226の左側面に摺接されている状態において、一定の回動位置(非作用位置)に保持される(図59参照)。
送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・によって後方へ移動されたディスクトレイ226は、後述するように、ディスク状記録媒体300とともに記録再生位置まで搬送される。
イジェクト動作においては、記録再生位置からディスクトレイ226がディスク状記録媒体300とともに搬送されて前方へ移動され、送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・によってディスクトレイ226がディスク状記録媒体300及びカバーシート228とともに収納ケース201に収納されていく。
送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・によるディスクトレイ226の搬送が行われているときには、伝達レバー81は作用突部81cがディスクトレイ226の左側面に摺接されているため非作用位置に保持されている。このときイジェクト動作が行われているため、上記したように、作動レバー54Lが前後へ繰り返し移動され、揺動レバー80が揺動されている。
上記のように揺動レバー80はイジェクト動作において揺動されているが、伝達レバー81が非作用位置に保持されている状態においては、前方側へ回動されたときに第1のアーム部80bが伝達レバー81のアーム部81bの下側に潜り込み、揺動レバー80と伝達レバー81は接触されない(図60参照)。
揺動レバー80は引き続き揺動され、ディスクトレイ226は送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・により前方へ搬送され、伝達レバー81は作用突部81cがディスクトレイ226の左側面から後面へ向けて摺接されて非作用位置から時計回り方向へ回動されていく(図61参照)。
このときも前方側へ回動されたときに揺動レバー80は、第1のアーム部80bが伝達レバー81のアーム部81bの下側に潜り込み、揺動レバー80と伝達レバー81は接触されない(図62参照)。
揺動レバー80は引き続き揺動され、ディスクトレイ226は送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・によりさらに前方へ搬送され、伝達レバー81は作用突部81cがディスクトレイ226の後面に摺接されてさらに時計回り方向へ回動されていく(図63参照)。
送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・による前方への搬送が終了しディスクトレイ226が所定の位置まで搬送されると、揺動されている揺動レバー80の押圧突部80dが時計回り方向へ回動された伝達レバー81の作用突部81cに接触される(図64参照)。
続いて、前方側へ回動された揺動レバー80の押圧突部80dによって伝達レバー81の作用突部81cが押圧され、該作用突部81cによってディスクトレイ226の左端部における後面が前方へ向けて押圧され、ディスクトレイ226がディスク状記録媒体300及びカバーシート228とともに収納ケース201に収納される(図65参照)。このとき揺動レバー80にはリミットバネ82による反時計回り方向への付勢力が付与された状態とされており、揺動レバー80から伝達レバー81に対して過大な負荷が作用しないようにされている。
ディスクトレイ226等の収納ケース201への収納が終了し、揺動レバー80が反時計回り方向へ回動され押圧突部80dによる伝達レバー81の作用突部81cに対する押圧が解除されると、伝達レバー81が戻しバネ84の付勢力によって僅かに反時計回り方向へ回動されて再び退避位置に保持される(図56及び図57参照)。
上記のように揺動レバー80の押圧突部80dによって伝達レバー81の作用突部81cが押圧されディスクトレイ226等の収納ケース201への収納が行われるときには、伝達レバー81の操作突部81dによってトレイ収納検出スイッチ600が操作される(図64参照)。従って、ディスクトレイ226の位置検出が行われ、ディスクトレイ226が収納ケース201に収納されたことが検出される。逆に、伝達レバー81が退避位置よりも反時計回り方向へ回動されたときには、伝達レバー81の操作突部81dによるトレイ収納検出スイッチ600の操作が解除され、ディスクトレイ226が収納ケース201に収納されていないことが検出される。
上記したように、ディスクチェンジャー1にあっては、送りローラー65、65、・・・69、69、・・・によるディスクトレイ226等の搬送動作が終了したときに、揺動レバー80と伝達レバー81によって構成されたリターンレバー78によりディスクトレイ226等を収納ケース201に収納するようにしている。
従って、リターンレバー78によって送りローラー65、65、・・・69、69、・・・によるディスクトレイ226等の搬送動作の補助が行われ、ディスクトレイ226、ディスク状記録媒体300及びカバーシート228を収納ケース201に確実に収納することができる。
また、送りローラー65、65、・・・69、69、・・・によるディスクトレイ226等の搬送が終了した後の短時間のみディスクトレイ226に対してリターンレバー78から押圧力が付与されるため、ディスクトレイ226に対する負荷を最小限に抑制することができる。
さらに、ディスクチェンジャー1にあっては、ディスクトレイ226等が収納ケース201に収納された状態において、伝達レバー81を戻しバネ84によってディスクカートリッジ200から離隔させるようにしている。
従って、ディスクトレイ226等が収納ケース201に収納された後のカートリッジホルダー44の昇降動作時に伝達レバー81がカートリッジホルダー44と干渉することがなく、カートリッジホルダー44の昇降動作の円滑化及びカートリッジホルダー44と伝達レバー81の損傷の防止を図ることができる。
さらに、ディスクチェンジャー1にあっては、伝達レバー81の回動方向における位置によってディスクトレイ226の収納ケース201に対する位置を検出するトレイ収納検出スイッチ600が設けられている。
従って、ディスクトレイ226の位置検出を行うための専用の機構を必要とせず、機構の簡素化及び製造コストの低減を図ることができる。
<剥がしレバー>
ベースシャーシ1000にはレバー支持部材79の右方にバネ取付部材85が取り付けられている(図40参照)。
レバー支持部材79のレバー取付面部79cとバネ取付部材85にはそれぞれ剥がしレバー86、86の下端部が取り付けられている。剥がしレバー86、86は略上下に延びる、例えば、板バネであり、導電性金属材料によって形成されている。剥がしレバー86はディスクトレイ226より剛性が低く、カバーシート228より剛性が高くされている。従って、剥がしレバー86は弾力がディスクトレイ226の弾力より弱く、カバーシート228の弾力より強くされている。
<ディスク駆動機構>
ディスクドライブブロック4000はベースシャーシ1000の後半部に形成された配置孔1006に配置されている(図66参照)。ディスクドライブブロック4000はディスク駆動機構87と一対の昇降用スライダー88、88とを備えている。
ディスク駆動機構87は、図66及び図67に示すように、トラバースシャーシ89と、該トラバースシャーシ89にガイド90、90を介して前後方向(ディスク状記録媒体300の半径方向)へ移動自在に支持された光ピックアップ91と、トラバースシャーシ89の前端寄りの位置に配置されたスピンドルモーター92と、該スピンドルモーター92によって回転されるディスクテーブル93とを有している。
ディスクテーブル93はテーブル部93aと該テーブル部93aの中心部から上方へ突出されたセンターリング突部93bとを有している。センターリング突部93bにはマグネットが埋め込まれている。センターリング突部93bの中心部には上方に開口された挿入凹部93cが形成されている。
トラバースシャーシ89には側方へ突出された4本の被案内軸89a、89a、・・・が設けられている。
トラバースシャーシ89の上面には位置決め用リブ94、94が左右に離隔して設けられている。位置決め用リブ94、94はディスクテーブル93より後方に位置され、例えば、略三角形状に形成されている。
トラバースシャーシ89の上面には上方へ突出された4本の位置決め軸95、95、・・・が設けられている。位置決め軸95、95、・・・は位置決め用リブ94、94の前方に位置され、ディスクテーブル93の中心を基準として放射方向に同距離の位置に設けられている。
位置決め軸95は上端部が他の部分より外径の大きな大径部95aとして設けられ、大径部95a以外の部分が小径部95bとして設けられている。
昇降用スライダー88、88はディスク駆動機構87の左右方向における両側に位置されている。昇降用スライダー88は左右方向を向き前後に延びる被ガイド孔88a、88a、88aと傾斜部を有するカム孔88b、88bとを有している。
昇降用スライダー88の後端部における上面にはラック88cが形成されている。
昇降用スライダー88、88はそれぞれ支持プレート53、73の各内面に設けられた図示しないガイドピンが被ガイド孔88a、88a、・・・にそれぞれ摺動自在に係合され、それぞれ支持プレート53、73に前後方向へ移動自在に支持される。
<チャッキングモーター>
ベースシャーシ1000の左端部に取り付けられた支持プレート73の後端部にはチャッキングモーター97が取り付けられている(図66参照)。支持プレート73の左側面にはプーリーギヤ及び複数の2段ギヤによって構成された減速機構98が支持されている。減速機構98には、チャッキングモーター97とプーリーギヤの間に巻回された駆動ベルト99を介してチャッキングモーター97の駆動力が伝達される。
支持プレート53、73の各内面にはそれぞれ第1のギヤ100、100と第2のギヤ101、101が支持されている。第1のギヤ100と第2のギヤ101は上下方向において噛合され、第1のギヤ100、100は伝達軸102によって連結されている。第2のギヤ101、101はそれぞれ昇降用スライダー88のラック88c、88cに噛合されている。一方の第1のギヤ100は減速機構98の2段ギヤと同軸上に連結されている。
従って、チャッキングモーター97の駆動力が減速ギヤ98に伝達されると、第1のギヤ100、100及び第2のギヤ101、101が同期して回転され、ラック88c、88cがチャッキングモーター97の回転方向に応じた方向へ送られて昇降用スライダー88、88が前後方向へ移動される。
ベースシャーシ1000には、ディスク駆動機構87と昇降用スライダー88、88の間にそれぞれ位置決め部材96、96が取り付けられている。位置決め部材96には上下に延びる逃げ用スリット96aが形成されている。
ディスク駆動機構87は被案内軸89a、89a、・・・がそれぞれ昇降用スライダー88、88のカム孔88b、88b、・・・に摺動可能に挿入され、さらに3本の被案内軸89a、89a、89aがそれぞれ支持プレート53、73の軸案内孔53f、73e、73eに摺動可能に挿入される。このとき前側の被案内軸89a、89aはそれぞれ位置決め部材96、96の逃げ用スリット96a、96aを挿入される。
上記のようにチャッキングモーター97が回転されて昇降用スライダー88、88が前後方向へ移動されると、被案内軸89a、89a、・・・が昇降用スライダー88、88のカム孔88b、88b、・・・及び支持プレート53、73の軸案内孔53f、73e、73eに案内される。従って、被案内軸89a、89a、・・・のカム孔88b、88b、・・・における係合位置に応じてディスク駆動機構87が上下方向へ移動される。
<ディスク保持ユニット>
ディスク駆動機構87の上方にはディスク保持ユニット103が配置されている。ディスク保持ユニット103は支持プレート53、73の取付面部53g、73fに取り付けられてディスク駆動機構87の上方に位置されている(図32参照)。
ディスク保持ユニット103は、図68乃至図70に示すように、ベース板104と保持体105と支持リング106と支持体107とスタビライザー108を有している。
ベース板104は、例えば、透明な矩形の樹脂材料によって形成されている。
保持体105は、図68及び図69に示すように、横長の矩形の被取付板109と該被取付板109の上面に取り付けられた取付部材110、110と被取付板109に取り付けられた第1のシートガイド111、111、・・・と取付部材110、110にそれぞれ取り付けられた第2のシートガイド112、112とから成る。保持体105は、例えば、導電性金属材料によって形成されている。
被取付板109には中央部に上下に貫通された円形の挿通孔109aが形成されている。
取付部材110、110は被取付板109に連続し該被取付板109からそれぞれ上方へ突出された垂直部110a、110aと該垂直部110a、110aの上端部から互いに近付く方向へ突出された水平部110b、110bとから成る。取付部材110の水平部110bと被取付板109の間には一定の隙間110cが形成されている。
第1のシートガイド111、111、・・・は左右に離隔して設けられ、前後に長い形状に形成され、少なくとも前側の部分が被取付板109から前方へ突出されている。第1のシートガイド111は、前端部を除いた部分の上面が被取付板109の上面より上方に位置され、前端部が前方へ行くに従って下方へ変位する略円弧状に形成された案内部111aとして設けられている。
第2のシートガイド112、112はそれぞれ取付部材110、110における水平部110b、110bの対向する面に取り付けられている。第2のシートガイド112は前後に長い形状に形成され、前端部が案内部112aとして設けられ、該案内部112aの下面が緩やかな円弧状に形成されている。第2のシートガイド112における案内部112aの下面は、第1のシートガイド111における案内部111aの上面より稍高い位置に形成されている。
保持体105は第1のシートガイド111、111、・・・の上面と第2のシートガイド112、112の上面がベース板104の下面に接した状態で取り付けられている。
支持リング106は、例えば、導電性金属材料によって形成されている。支持リング106はリング部106aと該リング部106aの下縁から内方へ張り出されたフランジ部106bとリング部106aの外周面に設けられた被取付突部106c、106cとが一体に形成されて成る。被取付突部106c、106cはリング部106aの対向する位置からそれぞれ外方へ突出されている。
支持体107は、図70に示すように、例えば、導電性金属材料によって形成されたプレート113と該プレート113の下面に取り付けられた円環状のマグネット114とから成る。プレート113は円板部113aと該円板部113aの外周寄りの位置から下方へ突出された円環状の保持突部113bと円板部113aの中心部から下方へ突出された位置決めピン113cとから成る。
マグネット114は保持突部113bの内部において円板部113aの下面に取り付けられている。マグネット114の中心部には位置決めピン113cを下方へ突出するための突部挿通孔114aが形成されている。
スタビライザー108は、例えば、導電性金属材料によって形成され、図68及び図70に示すように、中心部に設けられたコア部115と該コア部115の下端部から外方へ張り出された薄い円板状の吸着面部116とが一体に形成されて成る。
コア部115の中心部には上下に貫通された突部挿入孔115aが形成されている。コア部115の下面は吸着面部116の下面より僅かに下方に位置されている。
吸着面部116の内周部には周方向に離隔して複数の空孔116a、116a、・・・が形成されている。
スタビライザー108は支持リング106を挟んだ状態で支持体107にネジ止め等により固定される。スタビライザー108が支持体107に固定された状態においては、コア部115が保持突部113bの内部に挿入され、コア部115の上面がマグネット115の下面に接触される(図70参照)。スタビライザー108が支持体107に固定された状態においては、スタビライザー108のコア部115に形成された突部挿入孔115aにマグネット114の突部挿通孔114aを挿通されて下方へ突出された支持体17の位置決めピン113cが配置される。
スタビライザー108の吸着面部116の内周部と支持体107の円板部113aの外周部との間には一定の間隔が形成され、この間隔内に支持リング106のフランジ部106bが位置される。
従って、支持体107とスタビライザー108は、吸着面部116の内周部と円板部113aの外周部との間に形成された間隔分、上下方向へ移動可能とされる。
ディスク保持ユニット103において、スタビライザー108にディスクテーブル93が装着される前の状態においては、プレート112における円板部112aの外周部が支持リング106のフランジ部106bと上下方向において接した状態とされている(図70参照)。
<後方への搬送動作>
以下に、ディスクトレイ226及びディスク状記録媒体300がカバーシート228とともにディスクローディングブロック5000によって後方へ搬送されるときの各部の動作について説明する。
ディスクチェンジャー1のフロントパネル3に形成された開口3aからディスクカートリッジ200が挿入されると、カートリッジ保持ブロック3000に設けられた図示しない蓋ロック解除機構によって開閉蓋203のロックが解除され、開閉蓋203が回動されて本体2の開口部202aが開放される。また、このとき図示しないカートリッジロック機構によってカートリッジホルダー44にディスクカートリッジ200がロックされる。
ディスクトレイ226のタブ227が操作ピン23に押圧されてディスクトレイ226、ディスク状記録媒体300及びカバーシート228が開口部202aから後方へ突出されると、上記したように、送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・によってディスクトレイ226等が後方へ搬送されて行く。
ディスクトレイ226、ディスク状記録媒体300及びカバーシート228が後方へ搬送されると、収納ケース201の後方に位置されている剥がしレバー86、86がそれぞれディスクトレイ226の挿入用切欠226e、226eに挿入されて行く(図71参照)。
剥がしレバー86、86がそれぞれディスクトレイ226の挿入用切欠226e、226eに挿入されると、カバーシート228が剥がしレバー86、86に案内されて後端部が上方へ屈曲されるように変位されディスクトレイ226から分離されて行く(図71及び図72参照)。このときカバーシート228の後端部は剥がしレバー228、228に案内されてディスク保持ユニット103の第1のシートガイド111、111、・・・と第2のシートガイド112、112の間に挿入されていく。
引き続きディスクトレイ226等が後方へ搬送されると、剥がしレバー86、86がそれぞれディスクトレイ226の作用突縁226g、226gに押圧されて弾性変形され、ディスクトレイ226の下面側に退避されディスクトレイ226の下面に摺接される(図73参照)。このときカバーシート228は第1のシートガイド111、111、・・・と第2のシートガイド112、112の間にさらに挿入されていく。
上記のように、ディスクチェンジャー1にあっては、カバーシート228をディスクトレイ226から分離する剥がしレバー86、86が設けられ、該剥がしレバー86、86がディスクトレイ226の下面側へ退避される。
従って、剥がしレバー86、86によってディスク状記録媒体300を傷付けることなくカバーシート228をディスクトレイ226から剥がして分離することができる。
また、剥がしレバー86、86を設けることにより、カバーシート228をディスクトレイ226から確実に分離して剥がすことができる。
さらに、剥がしレバー86、86はディスクトレイ226等の後方への搬送に伴って弾性変形されディスクトレイ226の下面側に退避される。
従って、カバーシート228を剥がすための専用の駆動力と剥がしレバー86、86を退避させるための専用の駆動力とが不要であり、機構の簡素化及び製造コストの低減を図ることができる。
さらに、剥がしレバー86、86は導電性材料によって形成されているため、カバーシート228及びディスクトレイ226に摺接されたときに、カバーシート228及びディスクトレイ226に帯電している静電気を剥がしレバー86、86に導通させることが可能となる。
従って、カバーシート228及びディスクトレイ226の帯電を防止することができる。
さらにディスクトレイ226等が後方へ搬送されると、カバーシート228は左右両端部がそれぞれディスク保持ユニット103における取付部材110、110と被取付板109の間の隙間110c、110cに挿入される。このとき後方へ搬送されたディスクトレイ226は左右方向において位置決め部材96、96によって案内される(図74参照)。
上記のようにディスクトレイ226等が後方へ搬送されたときに、該ディスクトレイ226の位置決め縁226d、226dがそれぞれディスク駆動機構87の位置決め用リブ94、94に接したところでローディングモーター58の回転が停止され、ディスク状記録媒体300の記録再生位置への搬送が終了する(図74参照)。ディスクトレイ226等の搬送が終了した状態においては、カバーシート228が第1のシートガイド111、111、・・・に載置されディスク状記録媒体300から上方へ離隔した離隔位置に保持される(図73参照)。
ディスク状記録媒体300が記録再生位置に搬送された状態においては、ディスクトレイ226の接合部226hとカバーシート228の接合部228bとは、収納ケース201の開口部202aから後方へ突出されず収納ケース201の内部に位置されている。従って、ディスクトレイ226の左側面が伝達レバー81の作用突部81cに接しており、伝達レバー81は非作用位置に保持されている。
<ディスク駆動機構の動作>
ディスクトレイ226等の搬送が終了すると、チャッキングモーター97が回転され、ディスク駆動機構87が上方へ移動されていく。ディスク駆動機構87の上方への移動により位置決め軸95、95、・・・の大径部95a、95a、・・・がディスク状記録媒体300の外周縁に摺接し、ディスク状記録媒体300が位置決めされる(図75及び図76参照)。
このようにディスクチェンジャー1にあっては、ディスク駆動機構87の上方への移動によってディスク状記録媒体300の位置決めを行う位置決め軸95、95、・・・を設けているため、ディスク駆動機構87の上昇時に位置決めが行われディスクテーブル93のセンターリング突部93bをディスク状記録媒体300の中心孔300aに確実に挿入することができる。
引き続きディスク駆動機構87が上方へ移動されると、位置決め軸95、95、・・・の小径部95b、95b、・・・がディスク状記録媒体300の外周面と離隔した状態で対向して位置されると共にディスクテーブル93のセンターリング突部93bがディスク状記録媒体300の中心孔300aに下方から挿入される。
さらにディスク駆動機構87が上方へ移動され、ディスクテーブル93のテーブル部93aによってディスク状記録媒体300が持ち上げられると共にセンターリング突部93bがスタビライザー108のコア部115に形成された突部挿入孔115aに下方から挿入される(図77参照)。このときディスク状記録媒体100は位置決め用リブ94、94から離隔される。
センターリング突部93bが突部挿入孔115aに挿入されると、支持体107のマグネット114にセンターリング突部93bに埋め込まれたマグネットが吸着され、ディスクテーブル93が支持体107に固定される。ディスク状記録媒体300は内周部がディスクテーブル93のテーブル部93aとスタビライザー108のコア部115によって挟持されてチャッキングされ、ディスクテーブル93の回転に伴って回転可能な状態とされる。このときチャッキングモーター97の回転が停止され、ディスク駆動機構87の上方への移動が停止される。
ディスク状記録媒体300の内周部がテーブル部93aとコア部115によって挟持されてチャッキングされた状態においては、ディスク状記録媒体300の外周面が位置決め軸95、95、・・・及び位置決め用リブ94、94の何れの部分とも接触されていない。このときディスクテーブル93及びスタビライザー108のコア部115は、支持体107と接触されておらず円滑な回転が可能とされている。また、ディスク状記録媒体300は剛性の低いシート状に形成されているため、内周部以外の部分が撓んだ状態とされている。
スピンドルモーター92によってディスクテーブル93がスタビライザー108と一体となって回転されると、該ディスクテーブル93とスタビライザー108の回転に伴ってディスク状記録媒体300が回転される。スタビライザー108が回転されると、吸着面部116に形成された空孔116a、116a、・・・から吸着面部116の下面側に向かう対流が発生し、撓んでいたディスク状記録媒体300が吸着面部116に吸着された状態で回転される(図78参照)。このとき吸着面部116の下面とディスク状記録媒体300の上面との間には微少な隙間が生じており、この微少な隙間が生じた状態でディスク状記録媒体300が回転される。
ディスク状記録媒体300が回転されたときには光ピックアップ91が駆動され、ディスク状記録媒体300に対する情報信号の記録又は再生が行われる。
上記のように、ディスクチェンジャー1にあっては、位置決め軸95、95、・・・の大径部95a、95a、・・・によるディスク状記録媒体300の位置決めが行われた後は位置決め軸95、95、・・・がディスク状記録媒体300の外周面から離隔されるため、ディスク状記録媒体300を円滑に回転させることができる。
また、ディスク駆動機構87の上方への移動によって、位置決め軸95、95、・・・によるディスク状記録媒体300に対する位置決めとディスク状記録媒体300の外周面から位置決め軸95、95、・・・が離隔する動作が行われるため、機構及び動作の簡素化を図ることができる。
上記のように、ディスクチェンジャー1にあっては、カバーシート228をディスク状記録媒体300から離隔する離隔位置へ案内する第1のシートガイド111、111、・・・及び第2のシートガイド112、112、・・・を設けている。
従って、ディスク状記録媒体300の回転動作を円滑に行うことができる。
また、第1のシートガイド111、111、・・・が導電性材料によって形成されているため、第1のシートガイド111、111、・・・を介してカバーシート228に帯電する静電気を放出することが可能となり、カバーシート228の帯電を防止することができる。
ディスク状記録媒体300に対する情報信号の記録又は再生が終了すると、上記とは逆の動作によってディスク状記録媒体300が再びディスクトレイ226に載置される。
即ち、ディスクテーブル93とスタビライザー108の回転が停止され、チャッキングモーター97が上記とは逆方向へ回転されディスク駆動機構87が下方へ移動されてディスクテーブル93が支持体107から下方へ離隔され、ディスクテーブル93がディスク状記録媒体300の中心孔300aから下方に離隔されてディスク状記録媒体300がディスクトレイ226に載置される。
ディスク駆動機構87が下方へ移動されたときには、プレート113における円板部113aの外周部が再び支持リング106のフランジ部106bに接した状態とされる(図70参照)。
従って、上記したように、スタビライザー108と保持体105を導電性材料によって形成することにより、スタビライザー108と保持体105を介してディスク状記録媒体300に帯電する静電気を放出することが可能となり、ディスク状記録媒体300の帯電を防止することができる。
<前方への搬送動作>
ディスク状記録媒体300がディスクトレイ226に載置されると、ローディングモーター58が上記とは逆方向へ回転され、送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・によってディスクトレイ226、ディスク状記録媒体300及びカバーシート228が前方へ向けて搬送される。送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・によるディスクトレイ226等の搬送が終了すると、上記したように、リターンレバー78によってディスクトレイ226が前方へ押圧されてディスクトレイ226、ディスク状記録媒体300及びカバーシート228が再び収納ケース201に収納される。このときディスクトレイ226とカバーシート228は接合部226hと接合部228bが接合されているため、両者に位置ずれが生じることなくカバーシート228によってディスク状記録媒体300が覆われた状態でディスクトレイ226等が収納ケース201に収納される。
このように、ディスクトレイ226の接合部226hとカバーシート228の接合部228bとを接合することにより、カバーシート228が剥がされた後もディスクトレイ226とカバーシート228の位置ずれが生じることがないため、両者の適正な位置関係を保持することができると共にカバーシート228によってディスク状記録媒体300を常に適正な位置において覆うことができる。
また、ディスクトレイ226とカバーシート228は接合部226hと接合部228bが接合されているため、前方へ搬送されるときにディスク状記録媒体300をディスクトレイ226とカバーシート228とともに確実に前方へ向けて搬送することができる。
上記したように、ディスクチェンジャー1にあっては、ディスクトレイ226のタブ227を押圧して収納ケース201から突出させ、送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・によってディスクトレイ226等を搬送するようにしている。
従って、収納ケース201からディスクトレイ226等を突出させると言う簡単な動作に加え、送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・と言う簡素な機構によりディスクトレイ226等を搬送しているため、簡素な機構及び動作により確実にディスクトレイ226等を搬送することができる。
特に、シート状のディスクトレイ226等を搬送する場合には、該ディスクトレイ226に突起物が存在しないため、搬送手段として送りローラー65、65、・・・、69、69、・・・を用いることにより、最適な搬送動作を行うことができる。
また、シート状の弾性部材によって形成されたディスクトレイ226、226、・・を側面部206、206にそれぞれ形成された保持溝206a、206a、・・・に挿入することにより収納ケース201に収納するようにしている。
従って、保持溝206a、206a、・・・に挿入することにより隣り合うディスクトレイ226、226、・・・の両端部が接触せず一定間隔が保持され、ディスクトレイ226、226、・・・が弾性変形可能な状態で収納ケース201に収納され、収納ケース201に対するディスク状記録媒体300の収納枚数を増やすことができる。
また、ディスクトレイ226、226、・・・が弾性変形するため、ディスク状記録媒体300、300、・・・の損傷や傷付きの発生を抑制することができる。
さらに、ディスク状記録媒体300は少なくとも中心部がカバーシート228によって覆われるため、ディスク状記録媒体300の損傷や傷付きの発生を防止することができる。
加えて、ディスク状記録媒体300がカバーシート228によって覆われると共にディスクトレイ226が弾性部材によって形成されているため、カバーシート228とディスクトレイ226が接触してもディスク状記録媒体300に損傷や傷付きが発生しない。
従って、カバーシート228とディスクトレイ226の接触が許容される分、厚み方向において対向する位置にあるカバーシート228とディスクトレイ226間の隙間を小さくすることができ、ディスクカートリッジ200の小型化を確保した上でディスク状記録媒体300の収納枚数を増加させることができる。
<選択番地>
ディスクチェンジャー1にあっては、収納ケース201において、最も上方に収納されるディスクトレイ226を選択する番地が1番地とされ、最も下方に収納されるディスクトレイ226を選択する番地が20番地とされている。従って、カートリッジホルダー44はディスクトレイ226の選択動作時には1番地に対応する位置と20番地に対応する位置との間で上下方向へ移動される。また、フロントパネル3の開口3aに対してディスクカートリッジ200が挿入又は排出される位置は、1番地より上方の位置である0番地に対応する位置とされている。従って、カートリッジホルダー44は開口3aに対してディスクカートリッジ200が挿入又は排出されるときには、0番地に対応する位置と1番地に対応する位置との間においても上下方向へ移動される。
<ディスクカートリッジに関する機構>
開口3aからディスクカートリッジ200が挿入されると、上記したように、蓋ロック解除機構によって開閉蓋203のロックが解除され開閉蓋203が回動されて本体2の開口部202aが開放される。また、このときカートリッジロック機構によってカートリッジホルダー44にディスクカートリッジ200がロックされる。
一方、カートリッジホルダー44にディスクカートリッジ200が収納された状態において、カートリッジホルダー44が上方へ移動されて0番地に対応する位置に達したときには、カートリッジロック機構によるディスクカートリッジ200のカートリッジホルダー44に対するロックが解除されると共に開閉蓋203が回動されて本体202に対してロックされ開口部202aが閉塞される。カートリッジロック機構によるディスクカートリッジ200のカートリッジホルダー44に対するロックが解除されたときには、フロントパネル3の開口3aから自動的にディスクカートリッジ200の一部が排出される。
<ディスクチェンジャーの各動作>
以下に、ディスクチェンジャー1の各動作について図79乃至図84のフローチャート図を参照して説明する。
尚、以下の説明において「ON」は動作が検出された場合を示し、「OFF」は待機状態の場合を示す。
ディスクチェンジャー1には、図79に示すように、カートリッジ検出スイッチ901、番地カウントスイッチ902、番地リセットスイッチ903、トレイ収納検出スイッチ904、トレイ搬送検出スイッチ905、チャッキング状態検出スイッチ906及びプレーヤー下降位置検出スイッチ907が設けられている。
カートリッジ検出スイッチ901はカートリッジホルダー44に対するディスクカートリッジ200の挿入状態を検出するスイッチである。
番地カウントスイッチ902はディスクトレイ226を選択する番地をカウントするスイッチであり、番地リセットスイッチ903はディスクトレイ226を選択する番地をリセットするスイッチである。番地カウントスイッチ902は上記した昇降位置検出スイッチ500に相当する。
トレイ収納検出スイッチ904は収納ケース201に対するディスクトレイ226の収納状態を検出するスイッチであり、トレイ搬送検出スイッチ905はディスクトレイ226の記録再生位置への搬送状態を検出するスイッチである。トレイ収納検出スイッチ904は上記したトレイ収納検出スイッチ600に相当する。
チャッキング状態検出スイッチ906はディスク状記録媒体300に対するチャッキング状態を検出するスイッチであり、プレーヤー下降位置検出スイッチ907はディスク駆動機構87の下方における位置を検出するスイッチである。
また、ディスクチェンジャー1には、上記した各スイッチ901〜907、昇降モーター47、ローディングモーター58、チャッキングモーター97、ディスク駆動機構87、表示部6の制御を行うマイクロコンピュータ10000が設けられている。マイクロコンピュータ10000は操作部5、5、・・・に対する操作に応じて入力される信号に基づいて各部に対する制御を行う。
先ず、ディスクカートリッジ200がカートリッジホルダー44に挿入されてからディスク状記録媒体300の選択を行うまでの動作について説明する(図80参照)。
ディスクカートリッジ200がフロントパネル3に形成された開口3aから挿入される前の状態においては、カートリッジホルダー44は最も上方の位置に保持されている。
また、ユーザーの操作部5に対する操作によって電源が投入されると、マイクロコンピュータ10000によるカートリッジ検出スイッチ901と操作部5に対する検出動作が開始される。
(A1)ユーザーの操作部5に対する操作によってディスクトレイ226に対する選択位置の番地指定が行われる。
(A2)ユーザーによってディスクカートリッジ200が開口3aから挿入される。
(A3)カートリッジ検出スイッチ901の状態検出を行う。カートリッジ検出スイッチ901は、カートリッジホルダー44に対するディスクカートリッジ200の挿入が検出された場合にはONとなり、カートリッジホルダー44に対するディスクカートリッジ200の挿入が検出されなかった場合にはOFFとなる。カートリッジ検出スイッチ901がONの場合には(A4)に移行する。一方、カートリッジ検出スイッチ901がOFFの場合には(A3)の検出動作を繰り返し行う。
(A4)昇降モーター47を駆動し、カートリッジホルダー44を下方へ移動する。
(A5)番地リセットスイッチ903の状態検出を行う。番地リセットスイッチ903は、0番地がカウントされていることが検出された場合にはONとなり、0番地がカウントされていることが検出されなかった場合にはOFFとなる。番地リセットスイッチ903がONの場合には(A6)に移行する。一方、番地リセットスイッチ903がOFFの場合には(A4)に移行する。
(A6)番地カウントスイッチ902に対するカウントを開始する。番地カウントスイッチ902が次にONになった場合が1番地として設定されており、1番地から番地カウントスイッチ902のONの回数をカウントし、カウント数を番地カウンタに記憶する。
(A7)(A1)における操作部5に対する操作によって指定された番地の数値と番地カウンタの数値が一致するか否かを検出する。一致する場合には(A8)に移行する。一方、一致しない場合には(A7)の検出動作を繰り返し行う。
(A8)昇降モーター47を停止する。
次に、ディスクカートリッジ200に収納されユーザーによって指定された番地のディスク状記録媒体300に対する再生を行う動作について説明する(図81参照)。
(B1)ユーザーの操作部5に対する操作によって指定された番地のディスク状記録媒体300に対する再生の入力が行われる。
(B2)トレイ収納検出スイッチ904の状態検出を行う。トレイ収納検出スイッチ904は、収納ケース201に対するディスクトレイ226の収納が検出された場合にはONとなり、収納ケース201に対するディスクトレイ226の収納が検出されなかった場合にはOFFとなる。トレイ収納検出スイッチ904がONの場合には(B3)に移行する。一方、トレイ収納検出スイッチ904がOFFの場合には、後述する「再生動作の状態からディスク状記録媒体300を元の番地に戻す動作(図82参照)」のフローに移行する。
(B3)プレーヤー下降位置検出スイッチ907の状態検出を行う。プレーヤー下降位置検出スイッチ907は、ディスク状記録媒体300に対するディスクテーブル93等によるチャッキングが行われていることが検出された場合にはONとなり、ディスク状記録媒体300に対するディスクテーブル93等によるチャッキングが行われていることが検出されなかった場合にはOFFとなる。プレーヤー下降位置検出スイッチ907がOFFの場合には(B4)に移行する。一方、プレーヤー下降位置検出スイッチ907がONの場合には、後述する「再生動作の状態からディスク状記録媒体300を元の番地に戻す動作(図82参照)」のフローに移行する。
(B4)ローディングモーター58を駆動し、ディスクトレイ226を収納ケース201から記録再生位置まで搬送する。
(B5)トレイ搬送検出スイッチ905の状態検出を行う。トレイ搬送検出スイッチ905は、ディスクトレイが記録再生位置まで搬送されたことが検出された場合にはONとなり、ディスクトレイが記録再生位置まで搬送されたことが検出されなかった場合にはOFFとなる。トレイ搬送検出スイッチ905がONの場合には(B6)に移行する。一方、トレイ搬送検出スイッチ905がOFFの場合には(B4)に移行する。
(B6)ローディングモーター58を停止する。
(B7)チャッキングモーター97を駆動し、ディスク駆動機構87を上方へ移動する。
(B8)チャッキング状態検出スイッチ906の状態検出を行う。チャッキング状態検出スイッチ906がONの場合には(B9)に移行する。一方、チャッキング状態検出スイッチ906がOFFの場合には(B7)に移行する。
(B9)チャッキングモーター97を停止する。
(B10)ディスク駆動機構87に対して再生指令を行い、スピンドルモーター92を駆動すると共に光ピックアップ91を駆動してディスク状記録媒体300に対する再生動作を行う。
次いで、ディスク状記録媒体300に対する再生動作の状態からディスク状記録媒体300を元の番地に戻す動作について説明する(図82参照)。
(C1)ユーザーの操作部5に対する操作によってディスク状記録媒体300に対する再生の停止の入力が行われる。
(C2)ディスク駆動機構87に対して再生停止指令を行い、スピンドルモーター92を停止すると共に光ピックアップ91の駆動を停止してディスク状記録媒体300に対する再生動作を終了する。
(C3)ディスク駆動機構87からの停止した旨の信号の入力を検出する。信号の入力を検出した場合には(C4)に移行する。一方、信号の入力を検出しなかった場合には(C3)の動作を繰り返し行う。
(C4)トレイ搬送検出スイッチ905の状態検出を行う。トレイ搬送検出スイッチ905がONの場合には(C5)に移行する。一方、トレイ搬送検出スイッチ905がOFFの場合にはエラー表示を行って動作を停止する。
(C5)チャッキングモーター97を駆動し、ディスク駆動機構87を下方へ移動する。
(C6)プレーヤー下降位置検出スイッチ907の状態検出を行う。プレーヤー下降位置検出スイッチ907がONの場合には(C7)に移行する。一方、プレーヤー下降位置検出スイッチ907がOFFの場合には(C5)に移行する。
(C7)チャッキングモーター97を停止する。
(C8)ローディングモーター58を駆動し、ディスクトレイ226を記録再生位置から収納ケース201まで搬送する。
(C9)トレイ収納検出スイッチ904の状態検出を行う。トレイ収納検出スイッチ904は、収納ケース201に対するディスクトレイ226の収納が検出された場合にはONとなり、収納ケース201に対するディスクトレイ226の収納が検出されなかった場合にはOFFとなる。トレイ収納検出スイッチ904がONの場合には(C10)に移行する。一方、トレイ収納検出スイッチ904がOFFの場合には(C8)に移行する。
(C10)ローディングモーター58を停止する。
続いて、ユーザーによって指定された選択位置の番地の変更動作について説明する(図83参照)。
(D1)ユーザーの操作部5に対する操作によって新しい選択位置の番地の入力が行われる。
(D2)トレイ収納検出スイッチ904の状態検出を行う。トレイ収納検出スイッチ904がONの場合には(D3)に移行する。一方、トレイ収納検出スイッチ904がOFFの場合には、「再生動作の状態からディスク状記録媒体300を元の番地に戻す動作(図82参照)」のフローに移行する。
(D3)(D1)における操作部5に対する操作によって指定された番地の数値と番地カウンタの数値が一致するか否かを検出する。一致しない場合には(D4)に移行する。一方、一致する場合には動作を行わない。
(D4)(D1)における操作部5に対する操作によって指定された番地の数値と番地カウンタの数値の大小を検出する。指定された番地の数値が番地カウンタの数値より小さい場合には(D5)に移行する。一方、指定された番地の数値が番地カウンタの数値より大きい場合には(D6)に移行する。
(D5)昇降モーター47を駆動し、カートリッジホルダー44を上方へ移動する。この場合に、番地カウントスイッチ902がONになる毎に、番地カウンタの数値から1を引き、カートリッジホルダー44を一番地ずつ上方へ移動する。
(D6)昇降モーター47を駆動し、カートリッジホルダー44を下方へ移動する。この場合に、番地カウントスイッチ902がONになる毎に、番地カウンタの数値に1を足し、カートリッジホルダー44を一番地ずつ下方へ移動する。
(D7)(D1)における操作部5に対する操作によって指定された番地の数値と番地カウンタの数値が一致するか否かを検出する。一致する場合には(D8)に移行する。一方、一致しない場合には(D4)に移行する。
(D8)昇降モーター47を停止する。
次に、ディスクカートリッジ200をカートリッジホルダー44から排出する動作について説明する(図84参照)。
(E1)ユーザーの操作部5に対する操作によってディスクカートリッジ200のイジェクトの入力が行われる。
(E2)トレイ収納検出スイッチ904の状態検出を行う。トレイ収納検出スイッチ904がONの場合には(E3)に移行する。一方、トレイ収納検出スイッチ904がOFFの場合には、「再生動作の状態からディスク状記録媒体300を元の番地に戻す動作(図82参照)」に移行する。
(E3)昇降モーター47を駆動し、カートリッジホルダー44を上方へ移動する。
(E4)番地カウンタの数値が1か否かを検出する。番地カウンタの数値が1の場合には(E5)に移行する。一方、番地カウンタの数値が1でない場合には(E3)に移行する。
(E5)番地リセットスイッチ903の状態検出を行う。番地リセットスイッチ903がONの場合には(E3)に移行する。一方、番地リセットスイッチ903がOFFの場合には(E6)に移行する。
(E6)昇降モーター47を駆動し、カートリッジホルダー44を上方へ移動する。
(E7)カートリッジ検出スイッチ901の状態検出を行う。カートリッジ検出スイッチ901がOFFの場合には(E8)に移行する。一方、カートリッジ検出スイッチ901がONの場合には(E6)に移行する。
(E8)昇降モーター47を停止し、ディスクカートリッジ200のカートリッジホルダー44からの排出動作を完了する。
尚、上記には、ディスクトレイ226、ディスク状記録媒体300及びカバーシート228が上下方向(垂直方向)を向く向きで収納ケース201に収納された例を示したが、ディスクトレイ226、ディスク状記録媒体300及びカバーシート228の収納の向きが水平方向である場合にも本発明を適用することが可能である。
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
図2乃至図84と共に本発明の最良の形態を示すものであり、本図は、ディスクチェンジャーとディスクカートリッジを示す概略斜視図である。 ディスクカートリッジの分解斜視図である。 ディスクカートリッジの一部を分解して示す斜視図である。 トレイ用レバー及び付勢バネ等を示す拡大斜視図である。 金属板の一部を示す拡大斜視図である。 ディスクカートリッジの拡大正面図である。 ディスクカートリッジの一部を示す拡大断面図である。 ディスクトレイ等を二つのグループに分離して示すディスクカートリッジの斜視図である。 ディスクトレイ、ディスク状記録媒体及びカバーシートを分離して示す斜視図である。 ディスクトレイのタブの位置関係を示す拡大斜視図である。 ディスクトレイ、ディスク状記録媒体及びカバーシートを示す斜視図である。 収納ケースに対するディスクトレイ等の収納状態を示す概念図である。 収納ケースにディスクトレイ等が収納された状態を示す斜視図である。 開閉蓋によってディスクトレイ等が位置決めされている状態を示す拡大断面図である。 収納ケースに対するディスクトレイ等の収納状態をディスクトレイ等が撓んだ状態で示す概念図である。 保持溝の幅と各部の厚みとの関係等を示す概念図である。 ディスクトレイ等が撓んだ状態を両端支持梁のモデルで説明するための概念図である。 ディスクトレイ等が撓んだ状態における寸法関係を示す模式図である。 ディスクトレイ等が撓んだ状態における寸法関係を図18とは異なる方法で示す模式図である。 ディスクトレイ等が撓んだ状態における寸法関係を図19とは異なる方法で示す模式図である。 収納されたディスクトレイとトレイ用レバー等との位置関係を示す概念図である。 図23乃至図29と共にトレイ用レバーの動作を示すものであり、本図は、ディスクトレイのタブがトレイ用レバーによってロックされている状態を示す拡大平面図である。 図22に引き続きディスクトレイのタブに対するトレイ用レバーのロックが解除された状態を示す拡大平面図である。 図23に引き続きトレイ用レバーが回動されている状態を示す拡大平面図である。 図24に引き続きトレイ用レバーが回動されている状態を示す拡大平面図である。 図25に引き続きトレイ用レバーが押圧完了位置まで回動された状態を示す拡大平面図である。 図26に引き続きトレイ用レバーに対する操作ピンの押圧が解除され、トレイ用レバーが待機位置に保持された状態を示す拡大平面図である。 トレイ用レバーがタブによって押圧されて回動されている状態を示す拡大平面図である。 図28に引き続きトレイ用レバーがタブによって押圧されて回動されている状態を示す拡大平面図である。 ディスクチェンジャーの構成を示す概略図である。 ベースシャーシの斜視図である。 ディスクチェンジャーの内部構造を示す斜視図である。 ディスクチェンジャーの内部構造を一部を省略して示す斜視図である。 ディスクチェンジャーの内部構造における前端側の部分を示す拡大斜視図である。 図34において作用レバーを省略して示す拡大斜視図である。 選択スライダーの拡大分解斜視図である。 ピン取付部材が回動されて操作ピンがピン支持部材から突出された状態を示す拡大側面図である。 ピン取付部材による操作ピンに対する押圧が行われていない状態を示す拡大側面図である。 ベースシャーシと該ベースシャーシに配置される各部を一部を分解して示す斜視図である。 ベースシャーシと該ベースシャーシに配置される各部を一部を分解して示す斜視図である。 各ギヤを示す拡大斜視図である。 カートリッジホルダーを示す拡大分解斜視図である。 ディスクローディングブロック等の構成部品を示す拡大分解斜視図である。 ディスクローディングブロック及びディスクイジェクトブロックの構成部品を示す拡大分解斜視図である。 搬送ユニットの拡大分解斜視図である。 搬送ユニットの一部を分解して示す拡大斜視図である。 ディスクローディングブロックの作動レバーが後方の移動端まで移動されたときの各部の状態を示す拡大側面図である。 ディスクローディングブロックの作動レバーが前方の移動端まで移動されたときの各部の状態を示す拡大側面図である。 ディスクローディングブロックの作動レバーが回動されている状態を示す拡大平面図である。 ディスクイジェクトブロックの構成部品を示す拡大分解斜視図である。 リターンレバー等を示す拡大分解斜視図である。 リターンレバー等を示す拡大斜視図である。 ディスクイジェクトブロックの作動レバーが後方の移動端まで移動されたときの各部の状態を示す拡大側面図である。 ディスクイジェクトブロックの作動レバーが前方の移動端まで移動されたときの各部の状態を示す拡大側面図である。 ディスクイジェクトブロックの作動レバーが回動されている状態を示す拡大平面図である。 戻しバネによって伝達レバーが付勢されている状態を示す拡大側面図である。 図58乃至図65と共にリターンレバーの動作を示すものであり、本図は、ディスクトレイが収納ケースから突出される前の状態を一部を断面にして示す拡大平面図である。 ディスクトレイが収納ケースから突出された状態を一部を断面にして示す拡大平面図である。 ディスクトレイが収納ケースからさらに突出された状態を一部を断面にして示す拡大平面図である。 ディスクトレイが収納ケースに収納されている途中の状態を一部を断面にして示す拡大平面図である。 図60に引き続きディスクトレイが収納ケースに収納されている途中の状態を一部を断面にして示す拡大平面図である。 図61に引き続きディスクトレイが収納ケースに収納されている途中の状態を一部を断面にして示す拡大平面図である。 図62に引き続きディスクトレイが収納ケースに収納されている途中の状態を一部を断面にして示す拡大平面図である。 図63に引き続きディスクトレイが収納ケースに収納されている途中の状態を一部を断面にして示す拡大平面図である。 図64に引き続きディスクトレイが収納ケースに収納された状態を一部を断面にして示す拡大平面図である。 支持プレートとディスク駆動機構等を一部を分解して示す斜視図である。 ディスク駆動機構等を示す拡大分解斜視図である。 ディスク保持ユニットの分解斜視図である。 ディスク保持ユニットの斜視図である。 ディスク状記録媒体がチャッキングされる前の状態を一部を断面にして示す拡大側面図である。 剥がしレバーによってカバーシートの一部が剥がされた状態を示す拡大斜視図である。 剥がしレバーによってカバーシートの一部が剥がされた状態を示す拡大側面図である。 剥がしレバーによってカバーシートが剥がされた状態を示す拡大側面図である。 ディスクトレイの位置決め縁が位置決め用リブに接触してディスクトレイの位置決めが行われた状態を示す平面図である。 位置決め軸によってディスク状記録媒体の位置決めが行われた状態を示す平面図である。 位置決め軸によってディスク状記録媒体の位置決めが行われた状態を示す斜視図である。 ディスク状記録媒体がチャッキングされた状態を一部を断面にして示す拡大側面図である。 ディスク状記録媒体がチャッキングされて回転されている状態を一部を断面にして示す拡大側面図である。 ディスクチェンジャーのブロック図である。 ディスクカートリッジがカートリッジホルダーに挿入されてからディスク状記録媒体の選択を行うまでの動作についてのフローチャート図である。 ディスクカートリッジに収納されユーザーによって指定された番地のディスク状記録媒体に対する再生を行う動作についてのフローチャート図である。 ディスク状記録媒体に対する再生動作の状態からディスク状記録媒体を元の番地に戻す動作についてのフローチャート図である。 ユーザーによって指定された選択位置の番地の変更動作についてのフローチャート図である。 ディスクカートリッジをカートリッジホルダーから排出する動作についてのフローチャート図である。
1…ディスクチェンジャー、200…ディスクカートリッジ、201…収納ケース、202a…開口部、203…開閉蓋、204…底面部、205…天面部、206…側面部、206a…保持溝、211…位置決めリブ、212…トレイ用レバー、216…位置決めリブ、219b…押圧部、224a…位置決め部、226…ディスクトレイ、227…タブ、228…カバーシート、228a…リブ配置切欠、300…ディスク状記録媒体、2000…ディスク選択ブロック、3000…カートリッジ保持ブロック、7A…選択スライダー、7B…選択スライダー

Claims (10)

  1. シート状の複数のディスク状記録媒体が厚み方向に並んで収納される収納ケースと、
    前記ディスク状記録媒体をそれぞれ保持し前記収納ケースに対して一方へ移動されて前記収納ケースに前記ディスク状記録媒体とともに収納され他方へ移動されて前記収納ケースから前記ディスク状記録媒体とともに取り出されるシート状の弾性部材によって形成された複数のディスクトレイと、
    前記収納ケースの内部に所定の方向へ移動可能に配置されると共に前記ディスクトレイを前記他方へ移動させる複数のトレイ用レバーとを備え、
    前記ディスク状記録媒体の厚み方向を第1の方向とし、前記ディスクトレイの前記収納ケースに対する移動方向を第2の方向とし、前記第1の方向と第2の方向の双方に直交する方向を第3の方向とし、
    前記ディスクトレイに前記第2の方向へ突出されたタブが設けられ、
    前記トレイ用レバーに、前記収納ケースからの前記ディスクトレイの取出時に前記タブを前記他方へ押圧する押圧部を設け、
    前記第1の方向において隣り合う前記ディスクトレイのタブの位置が前記第3の方向において異なる位置とされ、
    前記複数のトレイ用レバーをそれぞれ前記各タブに近接する位置に配置し、
    前記収納ケースに前記第3の方向に離隔して位置された一対の側面部を設け、
    前記一対の側面部に前記ディスクトレイの外周部が挿入されて保持されると共に前記第2の方向に延びる複数の保持溝をそれぞれ形成した
    ディスクカートリッジ。
  2. 前記ディスク状記録媒体の少なくとも中心部を前記ディスクトレイの反対側から覆うカバーシートを設けた
    請求項1に記載のディスクカートリッジ。
  3. 前記ディスクトレイの前記一方の側の端部と前記カバーシートの前記一方の側の端部を接合した
    請求項2に記載のディスクカートリッジ。
  4. 前記ディスクトレイを導電性材料によって形成した
    請求項1に記載のディスクカートリッジ。
  5. 前記ディスクトレイの前記第3の方向における幅を前記ディスク状記録媒体の直径より大きくし、
    前記収納ケースの一対の側面部間の距離を前記ディスク状記録媒体の直径より大きく前記ディスクトレイの前記第3の方向における幅より小さくし、
    前記側面部に形成された保持溝の前記第1の方向における幅を前記ディスクトレイの厚みより大きく前記ディスクトレイの厚みと前記ディスク状記録媒体の厚みの合計より小さくした
    請求項1に記載のディスクカートリッジ。
  6. 前記複数のディスクトレイにそれぞれリブ配置切欠又はリブ配置孔を形成し、
    前記収納ケースに、前記複数のディスクトレイが収納された状態において前記複数のディスクトレイに形成された全てのリブ配置切欠又は全てのリブ配置孔に挿入されると共に前記ディスクトレイに保持された前記ディスク状記録媒体の位置決めを行う位置決めリブを設けた
    請求項1に記載のディスクカートリッジ。
  7. 前記収納ケースに前記ディスク状記録媒体の収納及び取出が行われる開口部を形成し、
    前記収納ケースに、回動可能とされ前記ディスク状記録媒体及び前記ディスクトレイの前記収納ケースに対する収納時に前記開口部を閉塞し又は開放する開閉蓋を設け、
    前記開閉蓋に、前記開口部の閉塞時に前記ディスク状記録媒体の外周面に接触可能な位置決め部を設け、
    前記位置決め部を前記開口部の前記厚み方向における幅と略同じにした
    請求項1に記載のディスクカートリッジ。
  8. 前記収納ケースの側面部を導電性材料によって形成した
    請求項1に記載のディスクカートリッジ。
  9. 前記収納ケースに、両端部がそれぞれ前記一対の側面部に連続し前記第1の方向に離隔して配置された天面部と底面部とを設け、
    前記ディスクトレイが前記ディスク状記録媒体とともに弾性変形され前記天面部又は前記底面部に接したときの最大の撓み角をθとし、
    前記ディスクトレイの前記保持溝に対する前記ディスク状記録媒体の半径方向における挿入量をLtとし、
    前記ディスクトレイが前記撓み角θで撓んだときの前記第3の方向における前記ディスクトレイの端面の移動量をΔbとし、
    Δa=Δb・cosθとしたときに、
    Lt>Δa
    を満足するようにした
    請求項1に記載のディスクカートリッジ。
  10. ディスクカートリッジを保持するカートリッジ保持ブロックと該カートリッジ保持ブロックに保持されたディスクカートリッジに対して所定の方向へ移動可能なディスク選択ブロックとを備え、
    前記ディスクカートリッジは、シート状の複数のディスク状記録媒体が厚み方向に並んで収納される収納ケースと、前記ディスク状記録媒体をそれぞれ保持し前記収納ケースに対して一方へ移動されて前記収納ケースに前記ディスク状記録媒体とともに収納され他方へ移動されて前記収納ケースから前記ディスク状記録媒体とともに取り出されるシート状の弾性体によって形成された複数のディスクトレイと、前記収納ケースの内部に所定の方向へ移動可能に配置されると共に前記ディスクトレイを前記他方へ移動させる複数のトレイ用レバーとを有し、前記ディスク状記録媒体の厚み方向を第1の方向とし、前記ディスクトレイの前記収納ケースに対する移動方向を第2の方向とし、前記第1の方向と第2の方向の双方に直交する方向を第3の方向とし、前記ディスクトレイに前記第2の方向へ突出されたタブが設けられ、前記トレイ用レバーに、前記収納ケースからの前記ディスクトレイの取出時に前記タブを前記他方へ押圧する押圧部が設けられ、前記第1の方向において隣り合う前記ディスクトレイのタブの位置が前記第3の方向において異なる位置とされ、前記複数のトレイ用レバーがそれぞれ前記各タブに近接する位置に配置され、前記収納ケースに前記第3の方向に離隔して位置された一対の側面部が設けられ、前記一対の側面部に前記ディスクトレイの外周部が挿入されて保持されると共に前記第2の方向に延びる複数の保持溝がそれぞれ形成され、
    前記ディスク選択ブロックは、前記収納ケースからの取出を行う前記ディスク状記録媒体及びディスクトレイを選択し前記ディスクトレイが前記他方へ移動するように前記トレイ用レバーを移動させる選択スライダーを有し、
    前記選択スライダーが前記第3の方向へ移動可能とされた
    ディスクチェンジャー。
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