JPH1125556A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

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Publication number
JPH1125556A
JPH1125556A JP17940797A JP17940797A JPH1125556A JP H1125556 A JPH1125556 A JP H1125556A JP 17940797 A JP17940797 A JP 17940797A JP 17940797 A JP17940797 A JP 17940797A JP H1125556 A JPH1125556 A JP H1125556A
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JP
Japan
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disk
tray
disc
clamper
chassis
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP17940797A
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English (en)
Inventor
Sunao Aoki
青木  直
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH1125556A publication Critical patent/JPH1125556A/ja
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクに直接手を触れることなくハンドリ
ングすることができ、スロットイン方式のローディング
の操作性を確保しつつディスクドライブ装置の薄型化及
び低コスト化を図ること。 【解決手段】 ディスクDをディスクトレイ1によって
トレイ挿入口からディスクドライブ装置内のトレイホル
ダー54内に挿入し、そのトレイホルダー54をシャー
シ58に近接させるように下降して、ディスクDをディ
スクテーブル60にディスククランパー55によってチ
ャッキングするようにしたものであって、ディスクトレ
イ1の挿入時に、ディスクDをディスククランパー55
に衝突させないためのディスク挿入ガイド57を設けた
もの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光ディスク
や光磁気ディスク等の記録及び/又は再生用のディスク
を予めディスクトレイ上に載置しておき、そのディスク
をディスクトレイによってフロントパネルのトレイ挿入
口から脱着可能に装填することができるようにした新規
なディスクドライブ装置の技術分野に属するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、ディスクドライブ装置には、
CDプレーヤやCD−ROMドライブ等で一般的なトレ
イ方式のローディング機構がある。これらはディスクド
ライブ装置の内部に組み込んだトレイをフロントパネル
に形成したトレイ出入口から出し入れ自在に構成し、裸
のCD(コンパクトディスク)やCD−ROM(コンパ
クトディスク・リードオンメモリ)をディスクドライブ
装置外に引き出したトレイ上に載置した後、そのトレイ
をディスクドライブ装置内に引き込むようにしたもので
ある。また、CD−Rドライブ等には、CD−R(コン
パクトディスク・レコーダブル)を開閉蓋付のキャディ
内に脱着可能に収納して、そのキャディをフロントパネ
ルに形成したキャディ挿入口からスロットイン方式で引
き込むようにしたローディング機構がある。更に、カー
オーディオ等のディスクドライブ装置ではCDを裸のま
までフロントパネルに形成したCD挿入口からスロット
イン方式で引き込むようにしたローディング機構が用い
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、CDプレーヤ
やCD−ROMドライブ等のトレイ方式のローディング
機構では、トレイの出し入れ機構が複雑でコスト高につ
く上に、トレイの出し入れ機構を組み込むことによって
ディスクドライブ装置の薄型化に制約を受ける。また、
ディスクドライブ装置のフロントパネルの前面にトレイ
を出し入れするためのスペースを確保する必要があった
り、フロントパネルのデザインに制約を与えたり、ディ
スクドライブ装置を垂直に立てて使用する縦置き使用時
にはトレイへのディスクの装着性に問題があるものが多
かった。また、CD−Rドライブ等の開閉蓋付のキャデ
ィを用いたスロットイン方式のローディング機構では、
ディスククランパーをキャディに内蔵している関係で、
キャディの厚さが厚くなり、ディスクドライブ装置の薄
型化には不向きであったり、ディスククランパーのクラ
ンプ力に制約があることから、ディスクの回転速度が限
定される。また、キャディの価格が高く、ユーザーが手
持ちのディスク枚数分全てキャディを購入して使用する
よりは、ディスクの掛け換え時に、その都度キャディ内
のディスクを交換してディスクドライブ装置にローディ
ングすることが多く、使い勝手が良くない。更に、カー
オーディオ等のスロットイン方式のローディング機構で
は、裸のディスクをローラ等で挟み込んで出し入れして
いるが、ディスクのデータ記録面に直接手が触れて汚れ
たり、ローラ等で挟み込んで出し入れする際に、そのデ
ータ記録面に傷が付き易い。また、ディスクをローラで
挟み込んで出し入れする方式では機構が複雑であり、耐
久性や信頼性に問題があった。
【0004】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、ユーザーがディスクのデータ記録
面に直接手を触れることなく、ディスクをハンドリング
することができ、スロットイン方式のローディングの操
作性を確保しつつ、ディスクドライブ装置の薄型化及び
低コスト化を実現することができるようにしたディスク
ドライブ装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のディスクドライブ装置は、記録及び/又は
再生用のディスクが脱着可能に載置された扁平なディス
クトレイを用い、そのディスクトレイが挿入、排出され
るトレイ挿入口をフロントパネルに形成し、そのトレイ
挿入口に対向させてフロントパネルの内側にトレイホル
ダーを配置し、そのトレイホルダー内へのディスクトレ
イの挿入、排出方向に対する垂直な方向の一方の側に配
置したシャーシにその軸線方向がディスクトレイの挿
入、排出方向に対する垂直な方向に設定されたディスク
テーブルを有するスピンドルモータを取り付け、トレイ
ホルダーのシャーシ側とは反対側に配置されている天板
部の内側にディスクテーブルに対向されたディスククラ
ンパーを保持し、ローディング時にはトレイホルダーを
シャーシに対して相対的に近接し、イジェクト時にはト
レイホルダーをシャーシに対して相対的に離間するロー
ディング機構を備えたものである。
【0006】上記のように構成されたディスクドライブ
装置は、記録及び/又は再生用のディスクをディスクト
レイに脱着可能に載置し、ローディング時には、そのデ
ィスクトレイをフロントパネルのトレイ挿入口から内部
のトレイホルダー内に脱着可能に挿入すると、ローディ
ング機構によってトレイホルダーがシャーシに対して相
対的に近接されて、ディスクトレイ内のディスクがシャ
ーシに取り付けられているスピンドルモータのディスク
テーブルに、トレイホルダーの天板部に取り付けられて
いるディスククランパーによってチャッキングされる。
また、イジェクト時には、ローディング機構によってト
レイホルダーがシャーシに対して相対的に離間されて、
ディスククランパーがディスクテーブルから離間され、
ディスクのチャッキングが解除されて、そのディスクが
ディスクトレイに載置されるので、ディスクトレイをト
レイ挿入口からフロントパネル外へ抜き取ることができ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したディスク
ドライブ装置の実施の形態を図を参照して説明する。
【0008】「ディスクドライブ装置の実施の形態」ま
ず、図1〜図17によって、ディスクドライブ装置の実
施の形態について説明する。
【0009】「ドライブ装置本体の概要説明」まず、図
7及び図8に示すように、ディスクドライブ装置51の
ドライブ装置本体52は、合成樹脂によって成形された
フロントパネル2aと、板金によって形成されたサイド
フレーム52b及びリアフレーム52cと、板金によっ
て形成された上下カバー52d、52eを上下、左右、
前後から嵌合構造やビス止め等にて組み立てることによ
って扁平な箱型に構成されていて、フロントパネル52
aには横長開口であるスリット状のトレイ挿入口53が
水平に形成されている。そして、フロントパネル52a
のトレイ挿入口53の下部にはイジェクト釦52fが取
り付けられている。なお、図12〜図15に示すよう
に、フロントパネル52aのトレイ挿入口53の内側に
は内開き方式の開閉蓋53aが回転自在に取り付けられ
ている。また、このドライブ装置本体52内の低部には
メインプリント基板79が水平に組み込まれていて、そ
のメインプリント基板79の後端に実装されたインター
フェース79aがドライブ装置本体52の後方に露出さ
れている。
【0010】「ローディング機構の概要説明」次に、図
19に示すように、このドライブ装置本体52の内部に
は、ローディング機構64を構成するトレイホルダー5
4、シャーシであるメインシャーシ58、スライド板6
5等がそれぞれ水平で、平行状に組み込まれている。そ
して、メインシャーシ58にはディスクテーブル60を
有するスピンドルモータ59、光学ピックアップ61、
イジェクトモータ69やトリガーアーム71等が取り付
けられていて、トレイホルダー54にはディスククラン
パー55、クランパーリフター56やディスク挿入ガイ
ド57等が取り付けられている。そして、メインンシャ
ーシ58及びスライド板65にはこれらの左右両側縁か
ら上方に垂直に立上げられた左右両側板58a、65a
がプレス加工されている。
【0011】「ディスクドライブ装置の説明」次に、図
10〜図17によって、後述するディスクトレイ1を使
用するのに最適な光ディスクドライブや光磁気ディスク
ドライブ等のディスクドライブ装置51の詳細について
説明する。即ち、ドライブ装置本体51内で、フロント
パネル52aのトレイ挿入口53の真後ろにはトレイホ
ルダー54が水平に配置されている。このトレイホルダ
ー54は板金等にてプレス加工されていて、天板部54
aと、その左右両側縁から下方及び内側にほぼL型で、
対称状に折り曲げられた左右一対のトレイ保持部54b
(図5参照)が水平状で、かつ、ホルダーセンターP21
と平行に形成されている。そして、天板部54aの後端
縁には下方に垂直に折り曲げられたトレイストッパー5
4cが形成されている。そして、その天板部54aの中
央部で、ホルダーセンターP21上には円板状のディスク
クランパー55がクランパーリフター56によって回転
自在で、かつ、昇降自在に支持されていて、その天板部
54aのホルダーセンターP21上でトレイ挿入口53と
ディスククランパー55との間にはディスク挿入ガイド
57が取り付けられている。
【0012】そして、ドライブ装置本体52内で、トレ
イホルダー54の下部位置には板金等にてプレス加工さ
れたメインシャーシ58が水平状に配置されていて、そ
のメインシャーシ58に垂直状に取り付けられたスピン
ドルモータ59の上端のディスクテーブル60がホルダ
ーセンターP21上でディスククランパー55の真下位置
に配置されている。また、ディスクテーブル60の後方
位置で、メインシャーシ58には光学ピックアップ61
が取り付けられていて、その光学ピックアップ61に
は、ホルダーセンターP21上に配置されている対物レン
ズ61aが2軸アクチュエータを介して上向きで垂直状
に取り付けられているキャリッジ61bと、そのキャリ
ッジ61bを矢印a、b方向に水平移動するキャリッジ
移動機構(図示せず)が取り付けられている。なお、図
1、図2、図5及び図6に示すように、これらディスク
クランパー55及びディスクテーブル60の軸線P23
トレイホルダー54に対するディスクトレイ1の挿入、
排出方向である矢印a、b方向に対して垂直に設定され
ている。
【0013】そして、メインシャーシ58上で前端側の
左右両側位置には、ディスクトレイ1を位置決めするた
めの左右一対の基準ピン62が垂直状に取り付けられて
いて、そのメインシャーシ58上で後端側の左右両側位
置には、ディスクトレイ1の高さを規制するための左右
一対の高さ規制ピン63が取り付けられている。なお、
左右一対の基準ピン62は上端が円錐形状に形成され、
下端にはディスクトレイ1の高さを規制するための高さ
規制用段部62aが形成されている。
【0014】そして、トレイホルダー54をメインシャ
ーシ58に対して上下方向である矢印i、k方向に平行
運動によって昇降駆動するローディング機構64がメイ
ンシャーシ58上に取り付けられている。このローディ
ング機構64は、板金等にてプレス加工されていて、メ
インシャーシ58上に水平状に載置され、合計4つの基
準ピン62及び高さ規制ピン63の基部によって案内さ
れて、矢印a、b方向にスライドされるスライド板65
と、そのスライド板65を矢印b方向にスライド付勢す
る手段である左右一対のスライド板バネ66と、そのス
ライド板65の一側部から後方に延長されたイジェクト
モータ係合部67に偏心カム68を介して係合して、そ
のスライド板65を左右一対のスライド板バネ66に抗
して矢印a方向にスライドするようにメインシャーシ5
8上の後端側の一側部に搭載されたイジェクトモータ6
9と、メインシャーシ58上の後端側の一側部に支点ピ
ン70を介して矢印a、b方向に回転自在に取り付けら
れたトリガーアーム71と、そのトリガーアーム71を
矢印b方向に回転付勢する手段であるトリガーアームバ
ネ72と、そのトリガーアームバネ72の基部側に円弧
状に一体成形されたロック片73及びスライド板65の
後端の一側部上に取り付けられて、そのロック片73に
よってロック及びロック解除されるロックピン74と、
トレイホルダー54の左右一対のトレイ保持部54bの
左右両側で、前後両端近傍位置にそれぞれ水平に固着さ
れた合計4つのガイドピン75と、スライド板65の左
右両側板65aの前後両端近傍位置に形成されていて、
合計4つのガイドピン75を昇降駆動するための上下方
向の傾斜溝である合計4つの傾斜ガイド溝76と、メイ
ンシャーシ58の左右両側板58aの後端側に形成され
ていて、トレイホルダー54の後端側の左右一対のガイ
ドピン75を上下方向にガイドする垂直ガイド溝77等
によって構成されている。そして、これらのガイドピン
75と、傾斜ガイド溝76及び垂直ガイド溝77によっ
てトレイホルダー54を昇降駆動するガイド機構78が
構成されている。
【0015】このディスクドライブ装置51は以上のよ
うに構成されていて、まず、イジェクト状態では、図1
0に示すように、スライド板65がスライド板バネ66
に抗して矢印a方向にスライドされて、トリガーアーム
71によってロックされていることによって、図12に
示すように、トレイホルダー54がトレイ挿入口53と
同一高さの上昇位置まで矢印i方向に平行に上昇されて
いる。そこで、前述したように、トレイ収納ケース21
内からディスクトレイ1を抜き取って、そのディスクト
レイ1のディスク載置用凹部2内にディスクDを載置し
たまま、そのディスクトレイ1をその前端1a側からデ
ィスクドライブ装置51のトレイ挿入口53に開閉蓋5
3aを内側へ押し開くようにして矢印a方向から水平に
挿入する。
【0016】この際、前述したように、ディスクトレイ
1のディスク載置用凹部2内に載置されているディスク
Dの脱落が合計4つのディスク脱落防止用凸部5、6に
よって未然に防止される構造が採用されていることによ
って、例えば、ディスクドライブ装置51を垂直状に立
てて使用する、いわゆる縦置き使用のディスクドライブ
装置51であっても、ディスクDを不用意に脱落するこ
となく、ディスクトレイ1によってディスクDをディス
クドライブ装置51内に安全、かつ、スムーズに挿入す
ることができる。なお、このディスクトレイ1の矢印a
方向への挿入時に、後述するディスクトレイ1の前側開
放端3cからディスク挿入ガイド57及びディスククラ
ンパー55がディスクDの上部位置に矢印b方向から相
対的に挿入される。そして、ディスクDがディスククラ
ンパー55の側面と干渉(衝突)しないように、ディス
ク挿入ガイド57がディスクDを案内する。
【0017】そして、図10、図12及び図14に示す
ように、トレイ挿入口53からドライブ装置本体52内
に矢印a方向に水平に挿入されたディスクトレイ1はそ
のままトレイホルダー54内である天板部54aの下部
で、左右一対のトレイ保持部54b間に矢印a方向に水
平に挿入(図5参照)される。そして、その挿入された
ディスクトレイ1の前端1aがトレイストッパー54c
に当接される直前に、そのディスクトレイ1の前端1a
の一側部がトリガーアーム71に当接して、このトリガ
ーアーム71をトリガーバネ72に抗して矢印a方向に
回転する。
【0018】すると、図11に示すように、トリガーア
ーム71のロック片73がスライド板65のロックピン
74から一側方に離脱して、スライド板65のロックが
解除され、その瞬間に、スライド板65が図10に示す
矢印a方向のスライド位置から図11に示す矢印b方向
のスライド位置まで左右一対のスライド板バネ66によ
ってスライド駆動される。
【0019】この結果、図17に示すように、ガイド機
構78におけるトレイホルダー54の後端側の左右一対
のガイドピン75をメインシャーシ58の左右一対の垂
直ガイド溝77によって垂直方向に案内しつつ、スライ
ド板65の合計4つの傾斜ガイド溝76がトレイホルダ
ー54の合計4つのガイドピン75に対して矢印b方向
に偏位されて、これらの傾斜ガイド溝76によってこれ
らのガイドピン75が同時に矢印k方向に押し下げられ
て、トレイホルダー54と一緒にディスクトレイ1が図
12及び図14に示す上昇位置から、図13及び図15
に示す下降位置まで矢印k方向に平行に下降される。
【0020】すると、図15に示すように、ディスクト
レイ1の左右一対の基準穴8がメインシャーシ58上の
左右一対の基準ピン62に上方から嵌合されると共に、
そのディスクトレイ1の下面1dの4箇所が左右一対の
基準ピン62の高さ規制用段部62a上と左右一対の高
さ規制ピン63上とに水平に載置されて、このディスク
トレイ1がメインシャーシ58上に正確に位置決めされ
る。そして、これとほぼ同時に、図13に示すように、
ディスクテーブル60がディスクトレイ1の底部開口3
の半円形穴3a内に下方から矢印i方向に相対的に挿入
されて、そのディスクテーブル60の上部中央に形成さ
れているセンターリング用ハブ60aがディスクDの中
心穴Da内に下方から嵌合され、かつ、そのディスクテ
ーブル60によってディスクDがディスクトレイ1のデ
ィスク載置用凹部2内における底部2aと4つのディス
ク脱落防止用凸部5、6との間の中間位置まで矢印i方
向に相対的に浮上する。
【0021】そして、この時、クランパー55の上部中
央に水平に埋設されているクランパーマグネット55a
の磁気吸引力が磁性材で構成されているディスクテーブ
ル60に作用して、その磁気吸引力によってディスクク
ランパー55がディスクDの中心穴D1 の外周を下方に
押圧し、そのディスクDの中心穴Daがディスクテーブ
ル60のセンターリングハブ60aの外周に正確に嵌合
されると同時に、そのディスククランパー55によって
ディスクDがディスクテーブル60上に水平にチャッキ
ングされる。そして、この時、図13に示すように、光
学ピックアップ61の対物レンズ61a及びキャリッジ
61bがディスクトレイ1の底部開口3の角長穴3b内
に下方から矢印i方向に相対的に挿入されて、対物レン
ズ61aがディスクDのデータ記録面Dcに近接され
る。
【0022】以上により、ディスクドライブ装置51内
へのディスクトレイ1の装填及びディスクDのローディ
ング動作が終了する。そして、この後に、ホストコンピ
ュータからの記録及び/又は再生の指令信号によって、
ディスクDがスピンドルモータ59によって所定の高速
回転数まで立ち上げられると共に、光学ピックアップ6
1のキャリッジ61bによって対物レンズ61aがディ
スクDの中心からの放射線であるトレイセンターP1
沿って矢印a、b方向にシーク及びトラッキングされな
がら、その対物レンズ61aからディスクDのデータ記
録面Dcに照射されるレーザビームのスポット光によっ
て、そのディスクDにデータの記録及び/又は再生が行
われる。
【0023】この際、前述したように、ディスクトレイ
1のディスク載置用凹部2内へのディスクDの挿入か
ら、トレイ収納ケース21に対するディスクトレイ1の
脱着及びディスクドライブ装置51内へのディスクトレ
イ1の装填に至るまでの間に、一貫して、ディスクDの
データ記録面Dcに傷を発生したり、指紋その他の汚れ
を付着する危険が全くないことから、そのディスクDの
データ記録面Dcを常に高品質状態に保つことができ
て、データの記録及び/又は再生動作を常に高精度に行
うことができて、書込み不良や読取り不良が発生しな
い。
【0024】次に、ディスクトレイ1のイジェクト時に
は、ホストコンピュータからのイジェクト指令信号或い
はフロントパネル52aのイジェクト釦52fを押すこ
とによって、イジェクトモータ69が作動し、その偏心
カム68がスライド板65のイジェクトモータ係合部6
7を図11及び図17で矢印a方向に引っ張る。する
と、スライド板65が左右一対のスライド板バネ66に
抗して図11及び図17に示す矢印b方向のスライド位
置から図10及び図16に示す矢印a方向のスライド位
置までスライド駆動される。
【0025】すると、ローディング時の逆動作で、図1
6に示すように、スライド板65の合計4つの傾斜ガイ
ド溝76がトレイホルダー54の合計4つのガイドピン
75に対して矢印a方向に偏位され、これらの傾斜ガイ
ド溝76によって、これらのガイドピン75が同時に矢
印i方向に押し上げられて、トレイホルダー54が図1
3及び図15に示す下降位置から図12及び図14に示
す上昇位置まで矢印i方向に平行に上昇される。
【0026】そして、このトレイホルダー54と一緒に
ディスクトレイ1が矢印i方向に平行に上昇されて、左
右一対の基準穴8が左右一対の基準ピン62の上方へ矢
印i方向に抜き取られるとほぼ同時に、ディスククラン
パー55のディスクチャッキングが解除されて、ディス
クテーブル60及び光学ピックアップ61の対物レンズ
61a及びキャリッジ61bがディスクトレイ1の底部
開口3から下方である矢印k方向に相対的に抜き取られ
て、ディスクDがディスクトレイ1のディスク載置用凹
部2のディスク支持部4上に再び水平に載置される。
【0027】そして、トレイホルダー54が上昇位置ま
で上昇されて、ディスクトレイ1の左右一対の基準穴8
が左右一対の基準ピン62から矢印i方向に完全に抜き
取られた瞬間に、図10に示すように、トリガーアーム
71がトリガーアームバネ72によって矢印b方向に回
転駆動されて、そのトリガーアーム71によってディス
クトレイ1の前端1aが矢印b方向に押されて、このデ
ィスクトレイ1がトレイホルダー54内からトレイ挿入
口53の外方にほぼ一定寸法だけ矢印b方向にイジェク
トされる。そして、矢印b方向に回転されたトリガーア
ーム72のロック片73がスライド板65のロックピン
74の前側に再び入り込んで係合されて、スライド板6
5が矢印a方向のスライド位置で再びロックされる。な
お、この時、イジェクトモータ69の偏心カム68は1
回転駆動されて、最終的に原位置に戻った時には、この
偏心カム68はスライド板65のイジェクトモータ係合
部67から前方(矢印b方向)に離間される。
【0028】以上により、ディスクトレイ1のディスク
ドライブ装置51外へのイジェクト動作が終了するの
で、この後、ディスクトレイ1をディスクドライブ装置
51内から矢印b方向に抜き取って、後述するように、
トレイ収納ケース21内に再び挿入して収納するが、こ
の際にも、ディスクDをディスクトレイ1から不用意に
脱落することなく、ディスクトレイ1をトレイ収納ケー
ス21内に安全、かつ、スムーズに挿入して収納するこ
とができる。
【0029】「ディスククランパーの説明」次に、図1
〜図6に示すように、ディスククランパー55は合成樹
脂によって成形されていて、環状のクランパーマグネッ
ト55aが水平に埋設された中心円筒部55bの上下両
端に直径が異なる上下フランジ部55c、55dが水平
に形成されていて、その中心円筒部55bの外周には上
下フランジ部55c、55d間に外周環状溝55eが形
成されている。そして、このディスククランパー55の
クランパーマグネット55aの下部には円錐台形状の開
口55fが形成されていて、その開口55fの中心には
下向きで、垂直な中心ピン55gが形成されている。な
お、クランパーマグネット55bの上部にはクランパー
ヨーク(図示せず)が重合されて埋設されている。そし
て、トレイホルダー54のメインシャーシ58側とは反
対側に配置されている水平な天板部54aのほぼ中央部
で、そのホルダーセンターP21上に円形のクランパー取
付穴81が形成されている。このクランパー取付穴81
の直径はディスククランパー55の中心円筒部55bの
直径より十分に大きく構成されていて、ディスククラン
パー55がその中心円筒部55bをこのクランパー取付
穴81内に貫通させ、上下フランジ部55c、55dを
天板部54aの上下に配置させた状態に遊嵌されてい
て、このディスククランパー55は天板部54aに対し
てその軸線P23の方向である上下方向に一定範囲内で移
動自在であると共に、その軸線P23の周りに回転自在に
取り付けられている。
【0030】「クランパーリフターの説明」次に、図1
〜図6に示すように、クランパーリフター56はステン
レス薄板等によって帯板状に形成された板バネ56aに
よって構成されていて、その板バネ56aの一端56b
には半円形状の凹部56cが形成されていて、その他端
56d側はテーパー状に形成されている。そして、この
板バネ56aの長さ方向の中央部から他端56d側にや
や偏位された位置である中間部56fの両側には相対向
する一対のコ字状切欠き56eが形成されていて、その
中間部56fはほぼ+形に形成されている。また、この
板バネ56aの両端56b、56dの両側にはそれぞれ
上方に垂直に折り曲げられた一対の立上げ片56g、5
6hが形成されている。そして、この板バネ56aはト
レイホルダー54の天板部54aの外側である上面上
で、クランパー取付穴81の一側部に、ホルダーセンタ
ーP21に対してクランパー取付穴81の中心にて直交す
るリフターセンターP22に沿って配置されていて、その
板バネ56aの中間部56fが天板部54aのリフター
センターP22上に位置決め用ダボ82及び複数のビス8
3によって固着されている。そして、その板バネ56a
の一端56bが凹部56cによってディスククランパー
55の中心円筒部55bの外周の外周環状溝55e内に
天板部54aと上フランジ部55cとの間から挿入され
ている。なお、凹部56cの半径は中心円筒部55bの
半径より充分に大きく構成されていて、その凹部56c
と外周環状溝55eは相互に遊嵌された状態に構成され
ている。そして、この板バネ56aの他端56dはトレ
イホルダー54の天板部54aの一端縁から外側に食み
出されていて、その他端56dの下部相当位置にて、メ
インシャーシ58及びスライド板65の一方の側板58
a、65aの上端部分にはほぼ台形状の切欠き84、8
5(図16、図17参照)が形成されている。なお、メ
インシャーシ58の切欠き84がスライド板65の切欠
き85より深さ及び長さが小さく構成されている。
【0031】「ディスク挿入ガイドの説明」次に、図1
〜図4に示すように、ディスク挿入ガイド57はポリア
セタール樹脂等の合成樹脂によって成形されていて、ほ
ぼ方形状の基板部57aと、その基板部57aの前端側
57bの両側部に左右一対のヒンジ部57cによって接
続された左右一対の平行なディスクガイドアーム57d
とを互いに一体成形したものである。そして、左右一対
のヒンジ部57cはこれらの下面に形成された凹溝57
eによって薄肉構造に構成されていて、左右一対のディ
スクガイドアーム57dは基板部57aの前端57bか
ら後端57f側に進むに従って次第に下降されるように
傾斜されていて、これらのディスクガイドアーム57d
の下面はその傾斜に沿ったディスクガイド面57gに形
成されている。そして、これら左右一対のディスクガイ
ドアーム57dの後端には上方及び後方に向けてほぼL
型に折曲された左右一対のストッパー57bが一体成形
されている。そして、基板部57aの上面には凹部57
iが形成されていて、その凹部57i内の中央部の前後
2箇所には一対の係止用突起57jが一体成形されてい
る。なお、これらの係止用突起57jは上端57j1
大径で、基部57j2 が小径に形成された垂直断面形状
がほぼT型に形成されている。また、その凹部57i内
の左右両側位置にはほぼU字状のスリット状の切欠き5
7kによって弾性が付与された一対の弾性片57mが一
体成形されていて、これらの弾性片57mの先端の上部
にはそれぞれ係止爪57nが一体成形されている。そし
て、左右一対のディスクガイドアーム57dはこれらの
ヒンジ部57cを中心にして基板部57aに対して図1
に示す位置から上方へ弾性変位自在に構成されている。
【0032】そして、このディスク挿入ガイド57の基
板部57aをその上面の凹部57iによって嵌合させる
凸部86がドライブ装置本体52の上カバー52dの前
端側(フロントパネル52a側)の中央部の内側である
下面に下方に突出されるようにプレス加工されていて、
その凸部86の中央部の前後2箇所には基板部57a上
の一対の係止用突起57jを脱着可能に係止する一対の
突起係止穴87が形成されている。また、その凸部86
内の左右両側位置には基板部57a上の一対の係止爪5
7nを脱着可能に係止する一対の爪係止穴88が形成さ
れている。なお、一対の突起係止穴87は、これらの後
端側が一対の係止用突起57jの大径の上端57j1
り少し大きい内径を有する大径穴87aに構成され、こ
れらの前端側が一対の係止用突起57jの小径の基部5
7j2 より少し大きい内径の小径穴87bに構成され
た、いわゆるダルマ穴形状に構成されている。そして、
ディスク挿入ガイド57の左右一対のディスクガイドア
ーム57dが挿入される左右一対の長穴89がトレイホ
ルダー54の天板部54aの前端側(フロントパネル5
2a側)で、ホルダーセンターP21の左右両側位置にそ
のホルダーセンターP21と平行に形成されている。
【0033】そして、このディスク挿入ガイド57は、
図3及び図4において、その基板部57a上の一対の係
止用突起57jの上端57j1 を上カバー52dの凸部
86の一対の突起係止穴87の大径穴87aに下方から
矢印i方向に貫通して、その基板部57aの凹部57i
を上カバー52dの凸部86に下方から矢印i方向に嵌
合させた後、その基板部57aを上カバー52dに対し
てフロントパネル52a側へ矢印b方向にスライドさせ
ると、一対の係止用突起57jの基部57j2が一対の
突起係止穴87の小径穴87b内に係止される。そし
て、この時、一対の係止爪57nが一対の弾性片57m
の弾性を利用して上カバー52dの凸部86の一対の爪
係止穴88に下方から係止され、以後、基板部57aが
上カバー52dに対してリアパネル52c側へ矢印a方
向にスライドされることが禁止されて、基板部57aが
上カバー52dの下面に固定される。つまり、ディスク
挿入ガイド57の基板部57aの凹部57iを上カバー
52dの凸部86の下面に矢印i、b方向からL形に嵌
合させることによって、その基板部57aを上カバー5
2dの内側である下面に脱着可能に取り付ける(固定す
ること)ことができる。そして、基板部57aを上カバ
ー52dから取り外す時には、一対の弾性片57mに抗
して一対の係止爪57nを一対の爪係止穴88から下方
に外した後、基板部57aを上カバー52dに対して矢
印a、i方向の逆方向にL形にスライドさせれば、ディ
スク挿入ガイド57を上カバー52dから取り外すこと
ができる。従って、ディスク挿入ガイド57を上カバー
52dに対してビス等を用いることなく、簡単に脱着す
ることができ、そのディスク挿入ガイド57の組立てや
交換等を簡単に行える。
【0034】そして、上カバー52dの下面に取り付け
られたディスク挿入ガイド57の左右一対のディスクガ
イドアーム57dがトレイホルダー54の天板部54a
の左右一対の長穴89の真上に配置される。そして、図
1及び図12に示すように、トレイホルダー54が上昇
位置まで矢印i方向に平行に上昇された時に、これら左
右一対のディスクガイドアーム57dが左右一対の長穴
89内に矢印k方向から相対的に挿入されて、これらの
ディスクガイドアーム57dの下面のディスクガイド面
57が天板部54aの下方に突出される。そして、これ
らのディスクガイドアーム57dの後端のストッパー5
7hが天板部54aの上面上にこれらのディスクガイド
アーム57dの弾性に抗して当接されることによって、
これらのディスクガイドアーム57dの天板部54aの
下方への挿入量が規制されるように構成されている。そ
して、この時、左右一対のディスクガイドアーム57d
はディスククランパー55より前側(フロントパネル5
2a側)にて、そのディスククランパー55の両側相当
位置に配置されることになる。
【0035】「クランパーリフター及びディスク挿入ガ
イドの機能の説明」ここで、以上のように構成されたク
ランパーリフター56及びディスク挿入ガイド57の機
能について説明する。
【0036】即ち、まず、図5に示すように、トレイホ
ルダー54が上昇位置まで矢印i方向に平行に上昇され
ている時、クランパーリフター56の板バネ56aの他
端56dは固定部材であるメインシャーシ58の一方の
側板58aの切欠き84の底部84aから上方に高さH
11だけ上昇されている。そして、この時には、板バネ5
6aの一端56bに付与されている中間部56fを中心
とした矢印i方向のバネ力によって、その一端56bが
トレイホルダー54の天板部54aから上方である矢印
i方向に上昇付勢されていて、その一端56bによって
ディスククランパー55が天板部54aに対して上方で
ある矢印i方向に高さH12だけ上昇付勢されている。な
お、この時、その板バネ56aの一端56bがディスク
クランパー55の上フランジ部55cを矢印i方向に押
し上げて、下フランジ部55dが天板部54aの下面に
当接される高さH12までディスククランパー55が天板
部54aに対して矢印i方向に上昇付勢されている。こ
の際、板バネ56aの一端56bにおける両側にプレス
加工されている一対の立上げ片56gによって、その一
端56bの折れ曲りが規制されるので、その一端56b
がディスククランパー55を矢印i方向に確実に上昇す
ることができる。そして、この上昇されたディスククラ
ンパー55の下フランジ部55dはディスクテーブル6
0のセンターリングハブ60aから矢印i方向に高さH
13だけ充分に離間されることになる。
【0037】一方、図1に示すように、ディスク挿入ガ
イド57の左右一対のディスクガイドアーム57dはト
レイホルダー54の天板部54aにおける左右一対の長
穴89から下方である矢印k方向に挿入されて、これら
の後端のストッパー57kを天板部54aの上面上に矢
印k方向から弾性に抗して当接させていて、その天板部
54aの下方へのこれらディスクガイドアーム57dの
挿入量が正確に規制されている。この結果、これらのデ
ィスクガイドアーム57dの下面に形成されているディ
スクガイド面57gの天板部54aから下方に最も突出
されている下端部分はディスククランパー55の下フラ
ンジ部55dの下面から高さH14だけ下方に突出された
位置に正確に規制される。但し、そのディスクガイド面
57gの下端部分は下フランジ部55dの下面とほぼ面
一状態から高さH14の範囲に設定することが可能であ
る。
【0038】従って、図10及び図12で説明したよう
に、ディスクDが載置されているディスクトレイ1をド
ライブ装置本体52のトレイ挿入口53からトレイホル
ダー54内に矢印a方向から挿入する際に、そのディス
クトレイ1上のディスクDがディスククランパー55の
側面に衝突されないように、ディスク挿入ガイド57が
ディスクDを案内して、ディスクトレイ1をトレイホル
ダー54内に矢印a方向からスムーズに挿入することが
できる。
【0039】即ち、ディスクドライブ装置51を水平に
倒して使用する横置き使用時には、図1に1点鎖線で示
すように、ディスクDがディスクトレイ1上に自重で載
置された状態に安定するので、そのディスクDとディス
ククランパー55との間には充分な高さH15のクリアラ
ンスが形成される。従って、この横置き使用時には、デ
ィスクトレイ1をトレイホルダー54内へ矢印a方向か
ら挿入する際に、ディスクDがディスククランパー55
の側面に衝突される危険は少ない。
【0040】しかし、ディスクドライブ装置51を垂直
に立てて使用する縦置き使用時には、図1に実線で示す
ように、ディスクDがディスクトレイ1からディスクク
ランパー55側に矢印i方向に片寄る(浮いたり、倒れ
たりして片寄る)ことがあり、この状態で、ディスクト
レイ1をトレイホルダー54内へ矢印a方向から挿入す
る際に、ディスクDがディスククランパー55の下フラ
ンジ部55dの側面に衝突される危険が生じる。
【0041】しかし、そのディスクトレイ1の矢印a方
向への挿入時に、ディスク挿入ガイド57の左右一対の
ディスクガイドアーム57dのディスクガイド面57g
がディスククランパー55の左右両側位置にて、ディス
クDをディスククランパー55から遠ざける方向である
矢印k方向に押し込むように案内するために、ディスク
Dがディスククランパー55の下フランジ部55dに衝
突される危険が回避されて、ディスクDをディスククラ
ンパー55の下部位置へ安全、かつ、スムーズに挿入す
ることができる。
【0042】この際、左右一対のディスクガイドアーム
57dのディスクガイド面57gは、ディスク挿入方向
である矢印a方向に進むに従って次第にディスクテーブ
ル60に近付くように傾斜されているので、このディス
クガイドアーム57gは矢印a方向に挿入されるディス
クDを矢印k方向に無理なく、スムーズに押し込むこと
ができる。また、この際、ディスク挿入ガイド57がポ
リアセタール樹脂等の合成樹脂で成形されているので、
左右一対のディスクガイドアーム57dがディスクDに
接触しても、ディスクDに傷が付きにくい。更に、ま
た、これらのディスクガイドアーム57dは、ヒンジ部
57cを中心にして図1に示す傾斜姿勢から、それより
上方である矢印i方向に弾性変位自在に構成されている
ので、矢印a方向に挿入されるディスクDが左右一対の
ディスクガイドアーム57dのディスクガイド面57g
を矢印a方向に強く押した場合には、これらのディスク
ガイドアーム57dがヒンジ部57cを中心に矢印k方
向に弾性に抗して逃げることができ、矢印a方向に挿入
されるディスクDに過大な負荷がかからない。従って、
ディスクトレイ1をトレイホルダー54内へ矢印a方向
から軽く挿入することができる。
【0043】また、左右一対のディスクガイドアーム5
7dのストッパー57hをトレイホルダー54の天板部
54aの上面に矢印k方向から相対的に当接させて、こ
れらのディスクガイド面57gの天板部54aの下方側
への挿入量を正確に規制しているので、ディスクドライ
ブ装置51の横置き使用時の場合等、ディスクDを特に
案内する必要がないような時に、左右一対のディスクガ
イドアーム57dがディスクDに接触することを防止す
ることができる。従って、その横置き使用時の場合等に
は、ディスクDをディスクガイドアーム57dに接触さ
せることなく、ディスクトレイ1をトレイホルダー54
内に、スムーズに、軽く挿入することができる。
【0044】以上のように、トレイホルダー54が上昇
位置まで平行に上昇されている時に、ディスククランパ
ー55をクランパーリフター56によってディスクテー
ブル60から離間させるように上昇付勢させておくこと
ができること、及び/又は、ディスクトレイ1をトレイ
ホルダーへ54内に矢印a方向から挿入する際に、ディ
スク挿入ガイド57によってディスクトレイ1上のディ
スクDをディスククランパー55の側面に衝突させない
ように案内するように構成したことによって、ディスク
ドライブ装置51の大幅な薄型化を実現することがで
き、しかも、その薄型のディスクドライブ装置51を縦
置き使用する際でも、ディスクDをディスククランパー
55の側面に衝突させることなく、ディスクトレイ1に
よってディスクDをトレイホルダー54内に矢印a方向
から安全に、かつ、スムーズに挿入することができるも
のである。
【0045】そして、図6に示すように、トレイホルダ
ー54内へのディスクトレイ1の挿入完了後に、前述し
たように、ローディング機構64によってトレイホルダ
ー54が下降位置まで矢印k方向に平行に下降された時
には、クランパーリフター56の板バネ56aの他端5
6dがメインシャーシ58の一方の側板58aにおける
切欠き84の底部84aに矢印k方向から当接されて、
その他端56dがその底部84aによって相対的に矢印
i方向に突き上げられる。すると、その板バネ56a全
体に中間部56fを中心とした矢印i、k方向の回転モ
ーメントが働き、その板バネ56a全体が固定用部分5
6fを中心にバネ力に抗してシーソー状に回転して、そ
の一端56bがトレイホルダー54の天板部54aに対
して矢印k方向に下降されて、その天板部54aの上面
上にバネ力に抗して密着される。この際、板バネ56a
の中間部56fの両側に形成されている一対の切欠き5
6eによってその他端56dの矢印i方向の弾性変位量
と一端56bの矢印k方向の弾性変位量との差を吸収す
ることができて、その一端56bを天板部54aの上面
上に無理なく密着させることができる。なお、この時、
板バネ56aの他端56dの両側に折り曲げられている
一対の立上げ片56hによってその他端56dの折れ曲
りが防止されるので、板バネ56a全体に中間部56f
を中心とした矢印i、k方向の回転モーメントを確実に
発生させることができる。
【0046】そして、板バネ56aの一端56bが天板
部54aに対して矢印k方向に下降されたことによっ
て、ディスククランパー55が天板部54aの下方であ
る矢印k方向に下降されて、ディスクテーブル60に近
接される。一方、この時、前述したように、ディスクD
の中心穴Daにディスクテーブル60のセンターリング
ハブ60aが下方から矢印i方向に嵌合されて、そのデ
ィスクテーブル60によってディスクDがディスクトレ
イ1のディスク支持部4から隙間G11だけ矢印i方向に
浮上(押し上げること)される。
【0047】この結果、ディスククランパー55とディ
スクテーブル60が矢印k、i方向から至近距離に近接
されて、そのディスククランパー55のクランパーマグ
ネット55aの磁気吸引力によって、その下フランジ部
55dがディスクDの中心穴Daの外周をディスクテー
ブル60上に圧着して固定するようにチャッキングす
る。なお、この時、ディスクテーブル60のセンターリ
ングハブ60aがディスククランパー55の開口55f
内に挿入され、その中心ピン55gがセンターリングハ
ブ60の中心に形成されている基準穴60bに嵌合され
て、ディスクテーブル60に対するディスククランパー
55のセンターリングが行われる。そして、この時、実
際には、ディスクテーブル60によってディスククラン
パー55全体が矢印i方向に少し押し上げられて、ディ
スククランパー55はクランパー取付穴81内で天板部
54a及び板バネ55aの何れにも接触しない状態に浮
かされることになる。
【0048】また、図13に示すように、トレイホルダ
ー54が下降位置まで矢印k方向に下降されたことによ
って、ディスク挿入ガイド57の左右一対のディスクガ
イドアーム57dがトレイホルダー54の天板部54a
における左右一対の長穴89から矢印i方向に相対的に
抜ける。そして、これら左右一対のディスクガイドアー
ム57dは、これらのヒンジ部57c部分に付与されて
いる弾性力によって、図13に示した傾斜姿勢をそのま
ま保持し、これらディスクガイドアーム57dのストッ
パー57h側が必要以上に矢印k方向に垂れ下ることが
ない。従って、前述したディスクDへのデータの記録及
び/又は再生時に、これらのディスクガイドアーム57
dがディスクD上に接触して、そのディスクDの高速回
転が阻害されることがない。また、ディスククランパー
55も天板部54aや板バネ55aに接触されることな
く、クランパー取付穴81内でディスクテーブル60と
一体にスムーズに高速回転することができる。
【0049】「ディスクトレイとディスク収納ケースの
第1の実施形態」次に、図18〜図34によって、本発
明のディスクドライブ装置51に使用するのに最適なデ
ィスクトレイ1と、そのディスクトレイ1を収納するの
に最適なトレイ収納ケース21の第1の実施の形態につ
いて説明する。
【0050】即ち、図18に示すように、まず、記録及
び/又は再生用のディスクDとしては、CD、CD−R
OM、CD−R、DVDやDVD−ROM等の直径が約
120mmで、厚さが約1.2mmの光ディスクや光磁
気ディスクが使用され、このディスクDには中心に直径
が約15mmの中心穴Daが形成されている。そして、
図22に示すように、このディスクDの下面がデータ記
録面Dcに形成されていて、そのデータ記録面Dcのデ
ータ記録エリアDdの内側で、中心穴Daの外周はデー
タ非記録エリアDcに構成されている。
【0051】そして、ディスクトレイ1は図18〜図2
4に示すように構成されている。即ち、このディスクト
レイ1はABS樹脂やポリアセタール樹脂等の不透明な
合成樹脂によって成形されていて、このディスクトレイ
1は左右方向Yの幅W1=約124mm、前後方向Xの
長さL1 =約131mm、上下方向Zの厚さT1=約5
mmの扁平で、かつ、ほぼ四角形状に構成されている。
そして、このディスクトレイ1の上面1cのほぼ中央部
には円形で、上部が開放されたディスク載置用凹部2が
形成されていて、このディスク載置用凹部2の直径A1
=約121.6mm、深さB1 =約3.6mmに構成さ
れている。従って、このディスク載置用凹部2の直径A
1 及び深さB1 はディスクDの直径A2 及び厚さB2
対してA1 >A2 、B1 >B2 に構成されている。
【0052】そして、このディスク載置用凹部2の底部
2aには、ほぼ中央部からディスクトレイ1の前端1a
のほぼ中央部にかけてトレイセンターP1 に沿ってほぼ
U字状に切り欠かれた底部開口3が形成されていて、こ
の底部開口3は中央部のほぼ半円形穴3aと、それより
前端1a側のほぼ長角穴3bによって全体としてほぼU
字状に形成されている。そして、このディスク載置用凹
部2の底部2aのほぼ中央部の上部には底部開口3のほ
ぼ半円形穴3aの外周に沿って外径が約38mmでほぼ
半円弧状に形成された補強用リブ兼用のディスク支持部
4が一体成形されている。
【0053】そして、このディスク載置用凹部2の内周
2bのディスク載置用凹部2の上部開放端の内側で、デ
ィスクトレイ1の前端1a側の左右2箇所と、ディスク
トレイ1の後端1b側の左右2箇所の合計4箇所に左右
各一対、合計4つのほぼ円弧状で、板厚が約0.2mm
のディスク脱落防止用凸部5、6がディスクトレイ1の
上面1cとほぼ面一状で、かつ、トレイセンターP1
対して左右対称状に一体成形されている。そして、これ
ら合計4つのディスク脱落防止用凸部5、6の下面とデ
ィスク載置用凹部2の底部2aとの間の隙間B3 =約
3.4mm以下に構成されている。そして、これら合計
4つのディスク脱落防止用凸部5、6の内側端に接する
内接円の直径A3 =約117.6mmに構成されてい
る。従って、これら隙間B3 及び内接円の直径A3 とデ
ィスクDの厚さB2 及び直径A2 との関係はB3 >B
2 、A3 <A2 に構成されている。
【0054】そして、ディスクトレイ1の後端1b側に
配置されている左右一対のディスク脱落防止用凸部6の
付根部分の両側にはディスク載置用凹部2の中心からの
放射線とほぼ平行な2本の切れ目7がそれぞれ形成され
ていて、これら左右一対のディスク脱落防止用凸部6は
ディスクトレイ1の上面とほぼ面一状である水平位置か
ら上下方向へ弾性変形可能に構成されている。なお、デ
ィスクトレイ1の前端1a側に配置されている左右一対
のディスク脱落防止用凸部5の付根部分の両側にも同様
に切れ目を形成して、これらのディスク脱落防止用凸部
5も弾性変形可能に構成することもできる。
【0055】そして、ディスクトレイ1のディスク載置
用凹部2の外周で、そのディスクトレイ1の前端1b側
に偏位され、かつ、トレイセンターP1 に対して直角な
基準線P2 上に左右一対の位置決め用基準穴8がそのデ
ィスクトレイ1の上下両面1c、1d間を貫通する状態
に形成されている。なお、これら両基準穴8はトレイセ
ンターP1 に対して左右対称位置に配置されていて、一
方の基準穴8(例えば図20で右側)が真円形穴に構成
され、他方の基準穴8(例えば図20で左側)が基準線
2 に沿った長穴に構成されている。
【0056】そして、このディスクトレイ1の左右両側
面1eにおける前端1a側には、そのディスクトレイ1
の前端1a下面1d及び両側面1eの3方からほぼ角柱
状に切り込まれた左右一対の切欠き9がトレイセンター
1 とほぼ平行状で、かつ、左右対称状に形成されてい
る。そして、これら左右一対の切欠き9の前後方向(矢
印Y方向)の中間位置にはトレイ収納ケース21への係
合部であるほぼ半円弧で、かつ、左右対称状の係合凹部
10が形成されていて、その左右一対の切欠き9の係合
凹部10より前側の側面はテーパー面9aに形成されて
いる。また、このディスクトレイ1の左右両側面1eに
おける後端1b側に偏位された位置には、そのディスク
トレイ1の下面1d及び両側面1eの2方向から切り込
まれた左右一対のほぼ角形の切欠き11が形成されてい
る。
【0057】そして、このディスクトレイ1の後端1b
の上面1cにはすべり止め用の筋目が形成された把持部
12が形成されていて、このディスクトレイ1の後端面
1fには横長のラベル貼付エリア13が形成されてい
る。そしてこのディスクトレイ1の下面1dで、ディス
ク載置用凹部2の外周位置には多数の補強用リブ14が
一体成形されていて、このディスクトレイ1の前端面1
gは底部開口3の両側においてテーパー状に形成されて
いる。
【0058】このディスクトレイ1は以上のように構成
されていて、このディスクトレイ1を合成樹脂にて射出
成形する際に、合計4つのディスク脱落防止用凸部5、
6をアンダーカット加工することによって、上下方向
(矢印Z方向)からの2つ割り構造の簡単な金型によっ
て簡単に射出成形することができる。従って、このディ
スクトレイ1の下面1dで、合計4つのディスク脱落防
止用凸部5、6の真下位置には上記アンダーカット加工
時に発生する穴15、16が形成されている。
【0059】次に、トレイ収納ケース21は図25〜図
34に示すように構成されている。即ち、このトレイ収
納ケース21はABS樹脂やポリアセタール樹脂等の透
明又は半透明等の合成樹脂によって成形されたほぼ四角
形状で、薄板状のベース22とカバー23によって組み
立てられている。そして、ベース22の上面上で、その
後端縁22bと左右両側縁22cには後端壁24と左右
両側壁25が全体としてほぼコ字状で、かつ、垂直状に
一体成形されていて、これら後端壁24及び両側壁25
の上端縁の内側にはそれぞれ嵌合用リブ26、27が水
平状に一体成形されている。そして、リブ26の中央部
と、リブ26、27の左右両コーナー部分と、リブ27
の前端側にはそれぞれ切欠き28、29、30が形成さ
れている。
【0060】そして、カバー23の下面下で、その後端
縁23bと左右両側縁23cとの内側には剪断面形状が
それぞれ外向きにほぼL型に形成された嵌合用リブ3
1、32が垂直状に一体成形されていて、両側のリブ3
2の下端の内側にはディスクトレイ1の挿入ガイド用リ
ブ33が水平状に一体成形されている。そして、左右両
側の嵌合用リブ32の外側で、その前端側に偏位された
位置には左右一対の位置決め用凸部34が一体成形され
ている。
【0061】そこで、図29に示すように、カバー23
の左右両側の嵌合用リブ32をベース22の左右両側の
嵌合用リブ27に嵌合させるようにして、このカバー2
3をベース22に矢印a方向から水平に差し込むと、カ
バー23の後端の嵌合用リブ31がベース22の後端の
嵌合用リブ26に嵌合されると同時に、左右一対の位置
決め用凸部34が左右一対の切欠き30内に弾性に抗し
て嵌合されてカバー23がベース22に位置決めされ、
これらベース22とカバー23が脱着可能に結合され
る。そして、これらベース22とカバー23とによって
前端21aに横長開口であるスリット状の開口部35が
形成され、後端21b、上下両側21c及び左右両側2
1dが閉塞された扁平で、ほぼ四角形状であり、かつ、
ほぼスリーブ型に構成されたトレイ収納ケース21が組
み立てられる。
【0062】そして、このトレイ収納ケース21の後端
21bの内側の中央部であるトレイセンターP11上に
は、そのトレイ収納ケース21と同様の合成樹脂によっ
て成形されたディスク押圧部36が脱着可能に組み込ま
れている。そして、このディスク押圧部36は基部36
aと、その基部36aの前面にほぼテーパー状に一体成
形された左右一対の弾性アーム36bとによって構成さ
れていて、これら両弾性アーム36bの先端には円柱部
36cが垂直状に一体成形されている。また、このトレ
イ収納ケース21の後端21b側に偏位された左右両側
21dの内側には、そのトレイ収納ケース21と同様の
合成樹脂によって成形された左右一対のトレイ係止部3
7が左右対称状で、脱着可能に組み込まれている。そし
て、これらのトレイ係止部37は基部37aと、その基
部37aから前端2a側に延長された弾性係止爪37b
とによって構成されていて、その弾性係止爪37bの先
端の内側には前後両方向(矢印X方向)のテーパー面3
7c、37dが形成されている。
【0063】そして、図27に示すように、ディスク押
圧部36の基部36aの中央部には下方から切り込まれ
た嵌合用切欠き38が形成されていて、ベース22の後
端22bの中央部で後端壁24の内側には小リブ39a
と大リブ39bとによって平面形状がほぼT型に形成さ
れた係止部39が一体成形されている。また、図28に
示すように、左右一対のトレイ係止部37の基部37a
の外側には互いに直角状で、かつ垂直状の2つのリブ4
0、41が一体成形されていて、ベース22の左右両側
壁25の内側で、後端壁24とのコーナー部分の近傍位
置に一体成形された左右対称状の係止部42には垂直状
で、ほぼT型のリブ嵌合溝43が形成されている。そし
て、そして、カバー23の左右両端縁23cの後端位置
には左右一対の係止部押え用凸部44が一体成形されて
いる。
【0064】そこで、カバー23をベース22に組み付
ける前に、図27及び図28に示すように、ディスク押
圧部36をベース22の切欠き28を通して後端壁24
と係止部39の大リブ39bとの間に上方から挿入し
て、その基部36aの嵌合用切欠き38を係止部39の
小リブ39aに上方から脱着可能に嵌合して位置決めす
る。また、左右一対のトレイ係止部37をベース22の
左右一対の切欠き29を通して左右一対の係止部42に
上方から挿入して、これらのトレイ係止部37の直角状
の嵌合用リブ40、41をその係止部42及びリブ嵌合
溝43に脱着可能に嵌合して位置決めする。そして、こ
の後に、図29に示すように、ベース22にカバー23
を矢印a方向から差し込んで、そのカバー23をベース
22に脱着可能に結合すると、そのスバー23の後端縁
23bの嵌合用リブ31によってディスク押圧部36の
基部36aが上方から押え込まれて固定されると同時
に、そのカバー23の左右一対の係止部押え用凸部44
によって左右一対のトレイ係止部37の基部37aが上
方から押え込まれて固定されることになり、これらディ
スク押え部36及び左右一対のトレイ係止部37をトレ
イ収納ケース21内に脱着可能に取り付けることができ
る。
【0065】このトレイ収納ケース21は以上のように
構成されていて、ベース22上でカバー23の左右一対
のディスクトレイ挿入ガイド用リブ33の下部がトレイ
収納空間45に形成されている。そして、このトレイ収
納空間45の左右方向Yの幅W11、前後方向Xの長さL
11及び上下方向Zの深さT11は、ディスクトレイ1の幅
1 、長さL11及び厚さT1 に対して、W11≧W1 、L
11>L1 、T11≧T1に構成されている。そして、ベー
ス22の前端22aがカバー23の前端23aより前方
に突出されていて、そのベース22の前端22aの中央
部にはトレイ脱着操作用のほぼ半円形状の切欠き46が
形成されている。また、カバー22の前端22aの下面
にはトレイ挿入ガイド用リブ47が一体成形されてい
て、ベース22上で左右両側壁25の内側における左右
一対のトレイ係止部37よりやや前方位置には左右一対
のトレイストッパー48が一体成形されている。
【0066】トレイ及びトレイ収納ケースの第1の実施
形態は、以上のように構成されていて、ディスクDのデ
ータ記録面Dcを下向きにして、そのディスクDをディ
スクトレイ1のディスク載置用凹部2内に上方から脱着
可能に簡単に挿入して載置し、そのディスクトレイ1を
トレイ収納ケース21の開口部35からトレイ収納空間
45内に矢印a方向から簡単に、かつ、スムーズに挿入
して収納することができる。
【0067】即ち、図22及び図24示すように、ま
ず、ディスクDをディスクトレイ1のディスク載置用凹
部2内に挿入する際には、そのディスクDの外周Dbの
前端Db1 側を、トレイ前端側の左右一対のディスク脱
落防止用凸部5の下部に矢印c方向から斜めに挿入した
後、図24の(A)に示すように、そのディスクDのデ
ィスク記録面Dcとは反対側の面である上面Dfにおけ
る外周Dbの後端Db1側で、トレイ後端側の左右一対
のディスク脱落防止用凸部6の内側近傍位置の2箇所を
指先で上方から軽く下方である矢印d方向に押しつけ
る。すると、図24の(B)(C)に示すように、ディ
スクDの外周Dbの後端Db2 側の2箇所がこれらのデ
ィスク脱落防止用凸部6の内側端に矢印d方向から押し
つけられて、これらのディスク脱落防止用凸部6が矢印
e方向に弾性変形して、そのディスクDの外周Dbの後
端Db2 側の2箇所がこれらのディスク脱落防止用凸部
6を下方にすり抜けてディスク載置用凹部2内に押し込
まれ、これと同時に、これらのディスク脱落防止用凸部
6が元の水平位置まで矢印f方向に自然に弾性復帰す
る。
【0068】従って、左右一対のディスク脱落防止用凸
部6の弾性変形作用を利用して、ディスクDを合計4つ
のディスク脱落防止用凸部5、6の下部にすべり込ませ
るようにしてディスク載置用凹部2内にワンタッチで簡
単に挿入することができる。しかも、この際、ディスク
Dの外周Dbの2箇所を指先で上方から押すだけで良い
ので、ディスクDの下面であるデータ記録面Dcに指紋
や汚れ等を付着することが全くない。なお、ディスクD
をディスク載置用凹部2内から取り出す時には、ディス
クDの中心穴Da内に人差指を挿入して、図24の
(C)に点線で示すように、そのディスクDの外周Db
の後端Db2側を矢印g方向に引き上げる。すると、ディ
スクD自体の弾性変形作用と、トレイ後端側の左右一対
のディスク脱落防止用凸部6の矢印f方向への弾性変形
作用とによって、そのディスクDの外周Dbの後端Db
2 側がこれらのディスク脱落防止用凸部6を矢印g方向
にすり抜けるので、そのディスクDをディスク載置用凹
部2内から矢印h方向に斜めに引き抜くようにして、デ
ィスクDを簡単に取り出すことができる。
【0069】そして、図22に示すように、ディスク載
置用凹部2内に挿入されたディスクDは中心穴Daの外
周のデータ非記録エリアDe部分においてディスク支持
部4上に水平に載置され、ディスクDのデータ記録面D
cのデータ記録エリアDdとディスク載置用凹部2の底
部2a間には隙間G1 が確保される。また、ディスクD
の外周Dbとディスク載置用凹部2の内周2bとの間に
も約0.8mm程度の隙間G2 が確保される。従って、
ディスクDはディスク載置用凹部2内にデータ記録面D
cと平行な方向(矢印X、Y方向)及びデータ記録面D
cに対して垂直な方向(矢印Z方向)の遊びを有する状
態に脱着可能に載置される。従って、ディスクDがディ
スク載置用凹部2内で矢印X、Y、Z方向に移動して
も、データ記録面Dcが底部2aに接触することがない
ので、そのデータ記録面にすり傷等が発生することがな
い。
【0070】そして、4つのディスク脱落防止用凸部
5、6の下部に挿入されてディスク載置用凹部2内に水
平で、かつ、遊びを有する状態に載置されたディスクD
の直径A2 と、4つのディスク脱落防止用凸部5、6の
内側端に接する内接円の直径A3 との直径差(A2 −A
3 =約2.4mm)によって、これらのディスク脱落防
止用凸部5、6がディスクDの外周Db上にオーバーラ
ップされることになり、これらのディスク脱落防止用凸
部5、6によってディスク載置用凹部2内からのディス
クDの自然な脱落を防止することができる。即ち、ディ
スクトレイ1を水平状態から大きく傾けたり、或いはデ
ィスクトレイ1を上下に反転した場合でも、ディスクD
がディスク載置用凹部2内から自然に脱落することは全
くない。従って、図30〜図32に示すように、ディス
クDを載置したディスクトレイ1をトレイ収納ケース2
1内に開口部35から矢印a、b方向に脱着操作する際
に、ディスクDがディスクトレイ1から不用意に脱落し
て床上等に落下して破損されたり、データ記録面Dcに
傷がついたり、汚れが付着してしまうような不都合を未
然に防止することができる。
【0071】即ち、図30〜図34に示すように、トレ
イ収納ケース21内にディスクトレイ1を挿入する際に
は、ディスクトレイ1の後端1b側の把持部12のほぼ
中央部を指で上下から把持して、そのディスクトレイ1
を前端1a側からトレイ収納ケース21の開口部35内
に矢印a方向から水平に挿入する。すると、ディスクト
レイ1がトレイ挿入ガイド用リブ47、33によって案
内されてトレイ収納空間45内に水平に挿入されて、デ
ィスクトレイ1の左右一対の切欠き9がトレイ収納ケー
ス21内の左右一対のトレイ係止部37及びトレイスト
ッパー48に挿入される。そして、図34に示すよう
に、左右一対のトレイ係止部37の弾性係止爪37bが
ディスクトレイ1の左右一対の係合凹部10内に弾性に
抗して、かつ、クリック感を伴って係止されて、ディス
クトレイ1がトレイ収納ケース21内に脱着可能に係止
される。この時、左右一対のトレイストッパー48が左
右一対の切欠き9の後端9bに当接して、トレイ収納ケ
ース21内へのディスクトレイ1の必要以上の押し込み
を制限する。
【0072】そして、トレイ収納ケース21内に矢印a
方向から挿入されたディスクトレイ1が左右一対のトレ
イ係止部37によって係止される直前に、トレイ収納ケ
ース21内の後端側の中央部に配置されているディスク
押圧部36がディスクトレイ1の底部開口3の前側開放
端3c内に矢印b方向から相対的に挿入されて、その左
右一対の弾性アーム36bにディスクDの外周Dbの前
端Db1 側の中央部の2箇所が矢印a方向から押圧され
る。すると、図33に示すように、その左右一対の弾性
アーム36bが1点鎖線で示す原位置から実線で示す変
形位置まで矢印a方向に弾性変形され、これらの弾性ア
ーム36bの矢印b方向の弾性反発力によってディスク
Dの外周Dbの後端Db1 側が矢印b方向に押圧され
る。この結果、図32に示すように、ディスクDがディ
スクトレイ1に対して矢印b方向へ偏位されて、そのデ
ィスクDの外周Dbの後端Db2 側がディスク載置用凹
部2の内周2bに矢印b方向から弾性的に押圧されて、
そのディスクDの外周Dbの前後両端Db1 、Db2
トレイ収納ケース21内で前後両側から弾性的に保持さ
れることになり、ディスクDのディスク載置用凹部2内
でのガタツキが防止される。
【0073】従って、ディスクトレイ1をトレイ収納ケ
ース21内に挿入して係止することによって、ディスク
Dがディスク載置用凹部2内でガタつかないように自動
的に保持されることになり、このディスクトレイ1の挿
入、係止後に、トレイ収納ケース21を保管や携帯等す
る際に、ディスクDのガタツキが全く発生せず、そのガ
タツキによってディスクDのデータ記録面Dcに傷等が
発生することを未然に防止することができて、高い安全
性を確保することができる。なお、ディスクトレイ1を
トレイ収納ケース21内から取り出す際には、トレイ収
納ケース21の切欠き46に指を挿入して、そのディス
クトレイ1の把持部12のほぼ中央部を把持して、ディ
スクトレイ1をトレイ収納ケース21内から矢印b方向
に引き抜くだけで、ディスクトレイ1が左右一対のトレ
イ係止部37から簡単に離脱するので、そのディスクト
レイ1の取り出しも簡単に行える。
【0074】そして、トレイ収納ケース21の前端21
aのほぼ中央部に脱着操作用の切欠き46を形成してあ
ることによって、そのトレイ収納ケース21内へのディ
スクトレイ1の矢印a方向からの挿入時には、ディスク
トレイ1の把持部12のほぼ中央部を把持したまま指を
その切欠き46内まで挿入するようにして、ディスクト
レイ1をトレイ収納ケース21内の奥まで容易に挿入す
ることができ、また、トレイ収納ケース21内からのデ
ィスクトレイ1の引き出し時には、指をその切欠き46
内に挿入して把持部12を確実に把持してからディスク
トレイ1を引き抜くことができるので、ディスクトレイ
1の脱着操作を容易に行える。
【0075】また、図34に示すように、ディスクトレ
イ1の左右一対の切欠き9の前端側にはテーパー面9a
が形成されていて、左右一対のトレイ係止部37の弾性
係止爪37bの先端には前後両方向のテーパー面37
c、37dが形成されていることから、トレイ収納ケー
ス21内へのディスクトレイ1の矢印a、b方向からの
脱着操作時に、これらの弾性係止爪37bをこれらの切
欠き9及び係合凹部10内にスムーズに係止及び離脱す
ることができて、ディスクトレイ1の脱着操作をスムー
ズに行える。しかも、左右一対のトレイ係止部37をデ
ィスクトレイ1の左右一対の切欠き9内で係合凹部10
に係止及び離脱することができるので、左右一対のトレ
イ係止部37をトレイ収納ケース21の左右両側21d
の内側に完全に収めることができて、トレイ収納ケース
21の高い防塵性を確保できる。
【0076】「トレイ及びトレイ収納ケースの第2の実
施形態」次に、図35によって、ディスクトレイ1及び
トレイ収納ケース2の第2の実施形態について説明す
る。即ち、この第2の実施形態では、ディスクトレイ1
のディスク載置用凹部2の内周2bで、ディスクトレイ
1の後端1b側のほぼ中央部に弾性変形可能で、左右対
称状の左右一対のディスク後端側押圧部17をそのディ
スクトレイ1に一体成形している。また、トレイ収納ケ
ース21内のディスク押圧部36を非弾性部材又はスポ
ンジやゴム等の弾性部材36cで構成している。
【0077】従って、この第2の実施形態では、ディス
クDをディスク載置用凹部2内に載置してあるディスク
トレイ1をトレイ収納ケース21内に矢印a方向から挿
入して係止すると、ディスクDの外周Dbの前端Db1
の中央部がディスク押圧部36cに矢印a方向から当接
されて、そのディスクDがディスクトレイ1に対して矢
印b方向側に偏位され、そのディスクDの外周Dbの後
端Db2 側が左右一対のディスク後端側押圧部17に押
圧される。この際、その左右一対のディスク後端側押圧
部17が矢印b方向に弾性変形し、その矢印a方向の弾
性反発力によってディスクDの外周Dbの前端Db1
がディスク押圧部36に矢印a方向から押圧されて、そ
のディスクDの外周Dbの前後両端Db1 、Db2 が前
後両側から弾性的に保持されて、ディスクDのガタツキ
が防止される。従って、この場合には、ディスク押圧部
36は非弾性部材又はスポンジやゴム等の弾性部材36
cの何れであっても良い。
【0078】「トレイ及びトレイ収納ケースの第3の実
施形態」次に、図19によってディスクトレイ1の第3
の実施形態について説明する。即ち、この第3の実施形
態では、ディスクトレイ1の合計4つのディスク脱落防
止用凸部5、6をゴムや軟質合成樹脂等によって成形し
た回転式凸部18によって構成し、これらの回転式凸部
18を偏心ピン18aによってディスクトレイ1に18
0°〜360°偏心回転自在に取り付けたものである。
【0079】従って、この第3の実施形態では、図36
に1点鎖線で示すように、4つの回転式凸部18を偏心
ピン18aを中心にディスク載置用凹部2の外側に回転
させて逃がした状態で、ディスクDをディスク載置用凹
部2内にスムーズに挿入して載置することができる。そ
して、その後に、図36で実線で示すように、4つの回
転式凸部18を偏心ピン18aを中心にディスク載置用
凹部2の内側に突出する位置まで回転すれば、これら4
つの回転式凸部18によってディスク載置用凹部2内か
らのディスクDの脱落が防止されることになる。なお、
これら4つの回転式凸部18を図36に実線で示すよう
にディスク載置用凹部2の内側に突出させた位置でクリ
ック感を伴って位置決めする位置決め手段(図示せず)
が設けられている。
【0080】以上、本発明の実施の形態について述べた
が、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。例えば、クランパーリフター56を板金等にて形
成して、トレイホルダー54の天板部54a上にシーソ
ー式に回転自在に取り付けたものでも良い。また、ディ
スク挿入ガイド57も上カバー52dやトレイホルダー
54の天板部54aに回転方式や平行移動方式によって
上下動自在に取り付けたものでも良い。
【0081】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のディス
クドライブ装置は、次のような効果を奏する。
【0082】請求項1は、記録及び/又は再生用のディ
スクをディスクトレイ上に載置して、そのディスクトレ
イによってディスクをフロントパネルのトレイ挿入口か
ら内部のトレイホルダー内に挿入することができるよう
にし、そのディスクトレイの挿入されたトレイホルダー
をローディング機構によってシャーシに対して相対的に
近接させることによって、ディスクをスピンドルモータ
のディスクテーブルにトレイホルダーのディスククラン
パーによってチャッキングするようにしたので、ユーザ
ーがディスクのデータ記録面に直接手を触れることな
く、ディスクトレイによってディスクを容易にハンドリ
ングすることができる。それでいて、ディスクドライブ
装置の内部に組み込んだトレイをフロントパネルのトレ
イ出入口から出し入れするものと異なり、フロントパネ
ルの前面にトレイを出し入れするためのスペースを確保
する必要や複雑なトレイ出し入れ機構を設ける必要がな
い。また、ディスクをその都度開閉蓋付のキャディ内に
収納して、そのキャディをフロントパネルのキャディ挿
入口からスロットインするもののようにディスクドライ
ブ装置が厚型化することもない。更に、裸のディスクを
ローラ等で挟み込んで、スロットイン方式で出し入れす
るもののように、ディスクのデータ記録面に傷が付いた
り、その複雑な出し入れ機構を設ける必要もない。従っ
て、スロットイン方式のローディングの操作性を確保し
つつ、ディスクドライブ装置の薄型化及び低コスト化を
実現することができる。
【0083】請求項2は、トレイホルダーをシャーシに
対して相対的に近接、離間するローディング機構に、ス
ライド板、ガイド機構、スライド板のスライド付勢手
段、トリガーアームを少なくとも備えたので、トレイホ
ルダー内へのディスクトレイの挿入動作に同期したトレ
イホルダーのシャーシに対する近接、離間動作を確実に
行え、しかも、構造が簡単で、ディスクドライブ装置の
薄型化を促進できる。
【0084】請求項3は、ディスクトレイによってトレ
イホルダー内に挿入されるディスクがディスククランパ
ーの側面に衝突されないように、そのディスクを案内す
るディスク挿入ガイドを設けたので、ディスクドライブ
装置の薄型化を促進でき、特に、ディスクドライブ装置
の縦置き使用に最適なものが得られる。
【0085】請求項4は、ディスク挿入ガイドに、ディ
スクトレイの挿入方向に進むに従ってディスクテーブル
に次第に近付くように傾斜されたディスクガイド面を設
けたので、ディスクをディスククランパーの側面に衝突
させないようにスムーズに案内することができる。
【0086】請求項5は、ディスク挿入ガイドの少なく
ともディスクガイド面が形成された部分をディスクテー
ブル側へ弾性的に移動付勢する手段を備えたので、ディ
スクに過大な負荷を与えることなく、ディスクをスムー
ズに案内することができる。
【0087】請求項6は、ディスク挿入ガイドの基板部
と、ヒンジ部とディスクガイド面を有するディスクガイ
ドアームを合成樹脂によって一体成形し、その基板部を
ドライブ装置本体の上カバーの内側に脱着自在に取り付
けて、ディスクガイドアームをトレイホルダーの天板部
に形成した長穴からその天板部の内側に挿入して、その
ディスクガイドアームをヒンジ部を中心として天板部の
内側から外側へ弾性に抗して逃げることができるように
し、そのディスクガイドアームの天板部の内側への挿入
量を規制するストッパーを設けたので、ディスク挿入ガ
イドの構造、製造及び組立てを簡単に行えて、低コスト
化を促進できる上に、ディスクに過大な負荷を与えるこ
となく、ディスクを安全、かつ、スムーズに案内するこ
とができる。
【0088】請求項7は、ディスク挿入ガイドにディス
ククランパーの両側相当位置に配置された一対のディス
クガイドアームを一体成形したので、これら一対のディ
スクガイドアームによってディスクを平行に案内するこ
とができて、ディスククランパーの側面にディスクが衝
突されることを確実に防止することができて、信頼性が
向上する。
【0089】請求項8は、トレイホルダーがシャーシに
対して相対的に離間された時には、ディスククランパー
をディスクテーブルから離間させ、トレイホルダーがシ
ャーシに相対的に近接された時にはディスククランパー
をディスクテーブルに近接させるようにしたので、ディ
スクトレイをトレイホルダー内に挿入する際に、ディス
クがディスククランパーの側面に衝突されることを防止
できる上に、ディスククランパーによるディスクテーブ
ルへのディスクのチャッキング動作を確実に行え、しか
もディスクドライブ装置の薄型化を促進できる。
【0090】請求項9は、クランパーリフターを板バネ
で構成して、トレイホルダーがシャーシから相対的に離
間された時には、その板バネの一端に付与したバネ力に
よってディスククランパーをディスクテーブルから離間
させ、トレイホルダーがシャーシに対して相対的に近接
された時には、その板バネの他端をバネ力に抗して固定
部材に相対的に当接させることによって、ディスククラ
ンパーをディスクテーブルに近接させるようにしたの
で、ディスククランパーを板バネのみの単一部品で構成
することができて、低コスト化を図ることができ、省ス
ペースの板バネを用いることによるディスクドライブ装
置の薄型化を促進することができると共に、板バネの撓
みを利用するだけの動作の単純さに基づく動作の確実性
を得ることができる。
【0091】請求項10は、トレイホルダーがシャーシ
に相対的に近接された時に、トレイホルダーの位置決め
用基準穴をシャーシの位置決め用基準ピンに相対的に嵌
合させるようにしたので、ローディング完了時点でのデ
ィスクトレイの位置決めを確実に行えて、ディスクテー
ブルへのディスクのチャッキングを確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したディスクドライブ装置の実施
の形態におけるディスク挿入ガイドとディスククランパ
ーとの関係を説明するための図2のJ−J矢視での拡大
断面側面図である。
【図2】同上のディスク挿入ガイドとクランパーリフタ
ーを説明する要部の平面図である。
【図3】同上のディスク挿入ガイドと上カバー及びトレ
イホルダーの天板部の分解斜視図である。
【図4】同上のディスク挿入ガイドの平面図及びL−L
矢視での断面側面図である。
【図5】トレイホルダーの上昇位置における図2のK−
K矢視での拡大断面側面図である。
【図6】トレイホルダーの下降位置における図2のK−
K矢視での拡大断面側面図である。
【図7】ディスクドライブ装置とトレイホルダーの斜視
図である。
【図8】ディスクドライブ装置のドライブ装置本体の分
解斜視図である。
【図9】ディスクドライブ装置のローディング機構の分
解斜視図である。
【図10】ディスクドライブ装置におけるディスクのロ
ーディング開始及びイジェクト状態を説明する一部切欠
き平面図である。
【図11】ディスクドライブ装置におけるディスクのロ
ーディング完了状態を説明する一部切欠き平面図であ
る。
【図12】図10のディスクドライブ装置のD−D矢視
での断面側面図である。
【図13】図11のディスクドライブ装置のE−E矢視
での断面側面図である。
【図14】図10のディスクドライブ装置のF−F矢視
での断面側面図である。
【図15】図11のディスクドライブ装置のG−G矢視
での断面側面図である。
【図16】図10のディスクドライブ装置のH−H矢視
での断面側面図である。
【図17】図11のディスクドライブ装置のI−I矢視
での断面側面図である。
【図18】本発明のディスクドライブ装置に適用するの
に最適なディスクトレイ及びトレイ収納ケースの第1の
実施形態の概要を示した斜視図である。
【図19】同上の第1の実施形態におけるディスクトレ
イを説明する斜視図である。
【図20】図19のディスクトレイの平面図、正面図及
び側面図である。
【図21】図19のディスクトレイの底面図である。
【図22】図20のディスクトレイのA−A矢視での断
面側面図である。
【図23】図20のディスクトレイのB−B矢視及びC
−C矢視での断面側面図である。
【図24】同上の第1の実施形態におけるディスクトレ
イに対するディスクの脱着操作を説明する要部の拡大断
面側面図である。
【図25】同上の第1の実施形態におけるトレイ収納ケ
ースを説明する斜視図である。
【図26】図25のトレイ収納ケースの分解斜視図であ
る。
【図27】図25のトレイ収納ケース内のディスク押圧
部の拡大分解斜視図である。
【図28】図25のトレイ収納ケース内のトレイ係止部
の拡大、分解斜視図である。
【図29】図25のディスクトレイの一部切欠き平面
図、正面図及び側面図である。
【図30】同上の第1実施形態のトレイ収納ケース内に
ディスクトレイを収納した状態の斜視図である。
【図31】図30の平面図である。
【図32】図30の一部切欠き平面図である。
【図33】図30のディスク押圧部によるディスクの押
圧状況を説明する要部の拡大一部切欠き平面図である。
【図34】図30のトレイ係止部によるディスクトレイ
の係止状況を説明する要部の拡大、一部切欠き平面図で
ある。
【図35】本発明のディスクドライブ装置に適用するの
に最適なディスクトレイ及びトレイ収納ケースの第2の
実施形態を説明する一部切欠き平面図である。
【図36】本発明のディスクドライブ装置に適用するの
に最適なディスクトレイの第3の実施形態を説明するデ
ィスクトレイの斜視図である。
【符号の説明】
Dはディスク、1はディスクトレイ、8はディスクトレ
イの基準穴、51はディスクドライブ装置、52はドラ
イブ装置本体、52aはフロントパネル、52dは上カ
バー、53はトレイ挿入口、54はトレイホルダー、5
4aはトレイホルダーの天板部、55はディスククラン
パー、55dはディスククランパーの下フランジ部、5
6はクランパーリフター、56aはクランパーリフター
を構成している板バネ、56bは板バネの一端、56d
は板バネの他端、56fは板バネの中間部、57はディ
スク挿入ガイド、57aはディスク挿入ガイドの基板
部、57cはディスク挿入ガイドのヒンジ部、57dは
ディスク挿入ガイドのディスクガイドアーム、57gは
ディスク挿入ガイドのディスクガイド面、57hはディ
スク挿入ガイドのストッパー、58はシャーシであるメ
インシャーシ、59はスピンドルモータ、60はディス
クテーブル、62は基準ピン、64はローディング機
構、65はスライド板、66はスライド付勢手段である
スライド板バネ、69はイジェクトモータ、71はトリ
ガーアーム、75はガイド機構のガイドピン、76はガ
イド機構の傾斜ガイド溝、77はガイド機構の垂直ガイ
ド溝、89はディスクガイドアームが挿入される長穴で
ある。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録及び/又は再生用のディスクが脱着可
    能に載置された扁平なディスクトレイと、 フロントパネルに形成され、上記ディスクトレイが挿
    入、排出されるトレイ挿入口と、 上記トレイ挿入口に対向されて上記フロントパネルの内
    側に配置され、上記ディスクトレイが上記トレイ挿入口
    から脱着可能に挿入、排出されるトレイホルダーと、 上記トレイホルダー内への上記ディスクトレイの挿入、
    排出方向に対する垂直な方向の一方の側に配置されたシ
    ャーシと、 上記シャーシに取り付けられて、その軸線の方向が上記
    ディスクトレイの挿入、排出方向に対する垂直な方向と
    平行に設定されたディスクテーブルを有するスピンドル
    モータと、 上記トレイホルダーの上記シャーシ側とは反対側に配置
    されている天板部の内側に、上記ディスクテーブルと対
    向されて保持されたディスククランパーと、 ローディング時には、上記ディスクトレイが上記トレイ
    挿入口から上記トレイホルダー内に挿入完了された時に
    上記トレイホルダーを上記シャーシに対して相対的に近
    接し、イジェクト時には上記トレイホルダーを上記シャ
    ーシに対して相対的に離間するローディング機構を備え
    たことを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】上記シャーシ上で上記ディスクトレイの挿
    入、排出方向にスライド自在に構成されたスライド板
    と、 上記トレイホルダー、上記シャーシ及び上記スライド板
    の間に形成され、そのスライド板のスライドによって上
    記トレイホルダーを上記シャーシに対して近接、離間さ
    せるように駆動するガイド機構と、 上記スライド板を一方向にスライド付勢する手段と、 上記シャーシに回転自在に取り付けられ、上記スライド
    付勢手段に抗して他方向にスライドされた上記スライド
    板をそのスライド位置でロックし、上記トレイホルダー
    内へ挿入された上記ディスクトレイによって回転されて
    上記スライド板のロックを解除するトリガーアームを少
    なくとも上記ローディング機構に備えたことを特徴とす
    る請求項1記載のディスクドライブ装置。
  3. 【請求項3】上記トレイ挿入口と上記ディスククランパ
    ーとの間で上記トレイホルダーの天板部に取り付けら
    れ、上記ディスクトレイによって上記トレイ挿入口から
    上記トレイホルダー内に挿入される上記ディスクが上記
    ディスククランパーの側面に衝突されないようにそのデ
    ィスクを案内するディスク挿入ガイドを備えたことを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載のディスクドライブ
    装置。
  4. 【請求項4】上記ディスク挿入ガイドは、上記トレイホ
    ルダー内への上記ディスクトレイの挿入方向に進むに従
    って上記ディスクテーブルに次第に近付くように傾斜さ
    れたディスクガイド面を備えたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載のディスクドライブ装置。
  5. 【請求項5】上記ディスク挿入ガイドの少なくとも上記
    ディスクガイド面が形成された部分を上記ディスクテー
    ブル側に弾性的に移動付勢する手段を備えたことを特徴
    とする請求項4記載のディスクドライブ装置。
  6. 【請求項6】上記ディスク挿入ガイドは合成樹脂によっ
    て互いに一体成形された基板部と、その基板部にヒンジ
    部によって接続され、かつ、上記ディスクガイド面が形
    成されたディスクガイドアームを備え、 上記ディスク挿入ガイドをその基板部によってドライブ
    装置本体の上カバーの内側に脱着自在に取り付け、 上記ディスクガイドアームのディスクガイド面側を上記
    トレイホルダーの天板部に形成した長穴からその天板部
    の内側に挿入して、そのディスクガイドアームを上記ヒ
    ンジ部を中心として上記天板部の内側からその天板部の
    外側へ弾性に抗して逃げるように弾性変位自在に構成
    し、 上記ディスクガイドアームの上記天板部の内側への挿入
    量を規制するストッパーを備えたことを特徴とする請求
    項2記載のディスクドライブ装置。
  7. 【請求項7】上記ディスク挿入ガイドの基板部にトレイ
    センターと平行で、上記ディスククランパーの両側相当
    位置に配置された一対のディスクガイドアームを一体成
    形したことを特徴とする請求項6記載のディスクドライ
    ブ装置。
  8. 【請求項8】上記トレイホルダーの天板部の外側に取り
    付けられ、そのトレイホルダーが上記シャーシに対して
    相対的に離間された時には、上記ディスククランパーを
    上記ディスクテーブルから離間させ、そのトレイホルダ
    ーが上記シャーシに相対的に近接された時には、上記デ
    ィスククランパーを上記ディスクテーブルに近接させる
    クランパーリフターを備えたことを特徴とする請求項1
    又は請求項2記載のディスクドライブ装置。
  9. 【請求項9】上記クランパーリフターを板バネで構成し
    て、その板バネの長さ方向の中間部を上記トレイホルダ
    ーの天板部の外側に固定し、 上記板バネの一端に上記ディスククランパーをその軸線
    の方向に一定範囲内で移動自在であると共に、その軸線
    の周りに回転自在に保持し、 上記トレイホルダーが上記シャーシから相対的に離間さ
    れた時には、上記板バネの一端に付与したバネ力によっ
    て上記ディスククランパーを上記ディスクテーブルから
    離間させ、 上記トレイホルダーが上記シャーシに相対的に近接され
    た時には、上記板バネの他端をそのバネ力に抗して固定
    部材に弾性に抗して当接させることにより、上記ディス
    ククランパーを上記ディスクテーブルに近接させるよう
    に構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    のディスクドライブ装置。
  10. 【請求項10】上記トレイホルダーが上記シャーシに相
    対的に近接された時に、上記トレイホルダーに形成され
    ている位置決め用の一対の基準穴を上記シャーシに設け
    られている位置決め用の一対の基準ピンに相対的に嵌合
    させるように構成したことを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載のディスクドライブ装置。
JP17940797A 1997-07-04 1997-07-04 ディスクドライブ装置 Withdrawn JPH1125556A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7627875B2 (en) 2003-09-11 2009-12-01 Sony Corporation Disk drive
CN113827810A (zh) * 2020-06-23 2021-12-24 科技医疗股份公司 可佩戴式药物递送装置

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