JP3435747B2 - 記録媒体の記録及び/又は再生装置 - Google Patents

記録媒体の記録及び/又は再生装置

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JP3435747B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスクや光デ
ィスクに対して情報信号の記録及び/又は再生を行う記
録及び/又は再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光磁気ディスクや光ディスクの如
き記録媒体を用いて、情報信号の記録及び/又は再生を
行うように構成された記録及び/又は再生装置が提案さ
れている。記録媒体として用いられる光磁気ディスクや
光ディスクは、カートリッジに収納されディスクカート
リッジとして構成されている。
【0003】記録及び/又は再生装置は、記録媒体に対
して情報信号の記録又は再生を行うための光学ピックア
ップ及び磁気ヘッドを備える。これら光学ピックアップ
及び磁気ヘッドは、シャーシ上に配設されて、記録及び
/又は再生部を構成している。この記録及び/又は再生
装置において、記録媒体は、記録及び/又は再生部に対
する相対位置が位置決めされて装着位置に装着される。
記録媒体は、装着位置に装着されることにより、光学ピ
ックアップ及び磁気ヘッドにより、情報信号の書き込み
又は読み出しが行われる。
【0004】ところで、記録及び/又は再生部は、記録
及び/又は再生装置の外部から印加される振動や衝撃に
より振動すると、記録媒体に対する情報信号の書き込み
又は読み出しを良好に行うことができない。すなわち、
記録及び/又は再生部が振動すると、記録媒体に対する
光学ピックアップの位置が変動して、いわゆるトラック
飛びを生ずるおそれがあるためである。特に、光磁気デ
ィスクに対する情報信号の書き込みにおいては、情報信
号を書き込んだ後、書き込まれた情報信号についての目
録情報を光磁気ディスクに書き込む必要がある。この目
録情報は、光磁気ディスク上における情報信号の書き込
み位置を示すアドレス等を表示するものであって、書き
込まれた情報信号を読み出すために必要不可欠な情報で
ある。対応する目録情報の書き込みの行われていない情
報信号は、その後に読み出すことができない。したがっ
て、情報信号の書き込み途中に、又は情報信号の書き込
みは完了していてもこの情報信号に対応する目録情報の
書き込みが完了していないときに、振動によるトラック
飛びが生じてしまうと、この情報信号は、その後に読み
出すことができない。
【0005】そのため、記録及び/又は再生装置におい
て、特に、携帯用の装置として構成されたものにおいて
は、記録及び/又は再生部を、ダンパ部材を介して、い
わゆるフローティング支持したものがある。このダンパ
部材は、記録及び/又は再生装置の筐体を構成するフレ
ーム部上に植設された支軸に外嵌装された振動吸収部材
となるゴム筒部と、このゴム筒部に外嵌装された圧縮コ
イルバネとを備える。記録及び/又は再生部を構成する
シャーシは、支持片部を有し、この支持片部をゴム筒部
の外周面に取り付けてフレーム部に支持される。圧縮コ
イルバネは、フレーム部と支持片部との間に介在され
て、記録及び/又は再生部を支持している。
【0006】このように支持された記録及び/又は再生
部は、記録及び/又は再生装置の外部から印加される振
動や衝撃がダンパ部材により吸収されるため、振動や衝
撃の影響を抑えた状態で、記録媒体に対する情報信号の
記録又は再生を行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、ダンパ部材により上記記録及び/又は再生部を支持
された記録及び/又は再生装置は、ダンパ部材が振動を
吸収するために変形すると、記録及び/又は再生部がフ
レーム部に対して移動する。したがって、フレーム部と
記録及び/又は再生部との間には、ダンパ部材が変形し
ていない中立状態において、ダンパ部材の変形により記
録及び/又は再生部が移動する可能性のある距離に相当
する空隙である、いわゆる耐震余裕を設ける必要があ
る。すなわち、ダンパ部材が変形したときに記録及び/
又は再生部がフレーム部に当接すると、記録及び/又は
再生部に振動が加わり、記録及び/又は再生部における
情報信号の良好な記録再生が阻害されるおそれがある。
【0008】このように、記録及び/又は再生部をいわ
ゆるフローティング支持した記録及び/又は再生装置に
おいては、記録及び/又は再生部とフレーム部との間
に、いわゆる耐震余裕を設ける必要があるために、装置
構成の小型化が困難となっている。
【0009】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、装置の外部から記録及び/又は
再生部に印加される振動の影響を防止し、情報信号の良
好な記録又は再生を可能とするとともに装置構成の小型
化を図ることができる記録及び/又は再生装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し上記
目的を達成するため、本発明に係る記録及び/又は再生
装置は、装置本体に対して、複数の緩衝機構を介して取
付けられ、上記装置本体内で微動可能に支持された記録
及び/又は再生部と、上記記録及び/又は再生部に回動
自在に取り付けられ、記録媒体を保持して上記記録及び
/又は再生部への装着及び脱着を行う保持部材と、上記
装置本体に回動自在に取り付けられ、上記記録及び/又
は再生部を覆う回動部材と、上記回動部材に移動可能に
取り付けられ、上記回動部材の回動動作によって、上記
保持部材と係合し、上記保持部材を記録媒体の脱着方向
に回動させる係合部材とを備え、上記回動部材が上記記
録及び/又は再生部を覆った状態で、上記記録及び/又
は再生部が上記装置本体内で微動して上記係合部材に接
触したときには、上記係合部材は、上記記録及び/又は
再生部の微動に追従して移動される。本発明に係る記録
媒体の記録及び/又は再生装置は、更に上記係合部材
を、常時上記保持部材に係合する方向に付勢する付勢部
材を備えている。上記係合部材は、基端側が上記付勢部
材により上記保持部材に係合する方向に付勢された状態
で上記回動部材に回動自在に取り付けられているととも
に、自由端側には、上記保持部材側に向かって突出され
上記保持部材と係合する係合部が形成されている。
【0011】
【作用】本発明に係る記録及び/又は再生装置は、回動
部材が記録及び/又は再生部を覆った状態で、記録及び
/又は再生部が装置本体内で微動して係合部材に接触し
たときには、係合部材が記録及び/又は再生部の微動に
追随して移動する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
しながら説明する。この例は、本発明を、記録再生型の
光磁気ディスクに対し情報信号の記録再生を行い、再生
専用型の光ディスクから情報信号の再生を行う記録再生
装置に適用した例である。
【0013】本発明は、以下、次の順序で説明される。 [1]記録再生装置の全体構成 [2]ディスクカートリッジの構成 [3]本体側筐体の構成 [4]メカシャーシ上の構成(ディスク駆動部の構成) [5]磁気ヘッドを支持する構成 [6]カートリッジホルダの構成 [7]ディスクカートリッジ排出機構 [8]磁気ヘッドを昇降操作する構成 [9]メカシャーシを支持する構成 [10]上蓋部の構成 [11]停止モードにおける状態 [12]ディスクカートリッジの装着 [13]再生モードにおける状態 [14]記録モードにおける状態 [15]ディスクカートリッジの取り出し
【0014】[1]記録再生装置の全体構成の概要 本発明に係る記録再生装置は、図1及至図8に示すよう
に、フレーム部を構成するメインフレーム1と、このメ
インフレーム1に対し複数のダンパ部材14を介してい
わゆるフローティング支持されるシャーシ部を構成する
メカシャーシ2とを備える。メインフレーム1には、バ
ッテリーケース8、外カバー5及び下カバー6が取り付
けられる。バッテリーケース8には、上カバー7とカバ
ー支持板4とからなる蓋体となる上蓋部が回動可能に取
り付けられる。すなわち、この記録再生装置において
は、メインフレーム1、バッテリーケース8、外カバー
5及び下カバー6からなる本体側筐体に対して、上蓋部
が回動可能に取り付けられている。上蓋部は、図9及び
図12に示すように、本体側筐体の上面側を開閉する。
メカシャーシ2の上面部には、記録媒体ホルダとなるカ
ートリッジホルダ3が回動可能に取り付けられている。
【0015】上蓋部の上カバー7とカバー支持板4との
間には、図示しない電子基板が内蔵されている。電子基
板は、上カバー7の上面部に設けられたキー入力部15
及び表示部16に接続されている。キー入力部15は、
図1に示すように、再生(プレイ)釦28、順方向トラ
ックジャンプ釦31、逆方向トラックジャンプ釦30、
一時停止(ポーズ)釦32、停止(ストップ)釦29、
及び出力音量(ボリューム)調節釦33,34を備えて
いる。表示部16は、いわゆる液晶表示デバイスの如き
平板状に構成された表示デバイスを有し、この記録再生
装置の動作モードに関連した種々の情報を表示するよう
に構成されている。キー入力部15を構成する他の押し
釦スイッチ27は、上カバー7上にスライド可能に取り
付けられたスライドカバー26が、図1中矢印A方向の
前方側にスライドされることにより、このスライドカバ
ー26により覆われる。
【0016】本体側筐体内にも、図示しない電子基板が
収納されている。この電子基板上には、図36に示すよ
うに、制御回路となるCPU338が設けられている。
このCPU338は、キー入力部15が接続されてい
る。CPU338は、キー入力部15に対する入力に応
じて、後述するようにメカシャーシ2上に構成される記
録及び/又は再生部を構成するディスク駆動部339を
駆動制御する。
【0017】[2]ディスクカートリッジの構成 この記録再生装置において情報信号の記録媒体として使
用される光磁気ディスクは、直径が例えば64mm程度
のポリカーボネイトの如き透明合成樹脂材料よりなるデ
ィスク基板に、磁性材料からなる信号記録層が被着形成
されている。信号記録層は、集光されたレーザビームの
照射により局所的にいわゆるキュリー温度以上に加熱さ
れ、この加熱された部分に外部磁界が印加されることに
より、情報信号の書き込みが行われる。このように書き
込まれた情報信号は、信号記録層にレーザビームの如き
直線偏光の光束を照射し、この光束の反射光束について
の記信号記録層におけるいわゆるカー効果による偏光方
向の回転を検出することにより読み出しが行われる。
【0018】光ディスクは、光磁気ディスクのディスク
基板と同様のディスク基板に、アルミニウムの如き金属
材料よりなる反射層が被着形成されている。この光ディ
スクのディスク基板には、射出成形等の手段により、情
報信号に対応した微細なピット列が形成されている。こ
の光ディスクに書き込まれている情報信号は、ピット列
にレーザビームの如き光束を照射し、この光束の反射光
束についての信号記録層における拡散や干渉による光量
の変化を検出することにより読み出しが行われる。
【0019】光磁気ディスク及び光ディスクは、図38
及至図41に示すように、カートリッジ205,216
に回転可能に収納されて、ディスクカートリッジを構成
している。光磁気ディスクを収納した記録再生用のディ
スクカートリッジ220を構成するカートリッジ205
は、一辺の長さが光磁気ディスクの直径にほぼ対応した
矩形状の主面を有する薄い筐体として形成されている。
このカートリッジ205は、図38に示すように、上面
側の主面に、光磁気ディスクの信号記録面の一部を外方
に臨ませるための磁気ヘッド用開口部223が設けられ
ている。このカートリッジ205は、図40に示すよう
に、下面側の主面の磁気ヘッド用開口部223に対向す
る位置に光学ピックアップ用開口部222が設けられ、
この下面側の主面のほぼ中央部分にチャッキング用開口
部213が設けられている。記録再生用のディスクカー
トリッジ220は、記録再生装置に対して、図38及び
図40中矢印E方向を挿入方向として装着される。
【0020】記録再生用のディスクカートリッジ220
を構成するカートリッジ205において、磁気ヘッド用
開口部223及び光学ピックアップ用開口部222は、
シャッタ部材206によって開閉される。このシャッタ
部材206は、これら開口部223,222に対応した
互いに平行に相対向されたシャッタ板と、これらシャッ
タ板の一端側同士間を連結する連結部とを有し、合成樹
脂材料又は金属材料により、一体的に形成されている。
このシャッタ部材206は、連結部側がカートリッジ2
05の一側部に形成された支持溝部207に摺動可能に
支持されている。すなわち、シャッタ部材206は、カ
ートリッジ205の一側部に沿って後方にスライドされ
ることにより各開口部223,222を開放し、後方側
より前方にスライドされて初期位置に復帰されると各シ
ャッタ板により各開口部223,222を閉塞する。
【0021】光ディスクを収納した再生専用型のディス
クカートリッジ221を構成するカートリッジ216
は、一辺の長さが光ディスクの直径にほぼ対応した矩形
状の主面を有する薄い筐体として形成されている。この
カートリッジ216は、図39に示すように、上面側の
主面には、開口部が形成されていない。このカートリッ
ジ216は、図41に示すように、下面側の主面に光学
ピックアップ用開口部222を有し、この下面側の主面
のほぼ中央部分にチャッキング用開口部213が設けら
れている。この再生専用型のディスクカートリッジ22
1は、記録再生装置に対して、図39及び図41中矢印
E方向を挿入方向として装着される。
【0022】再生専用型のディスクカートリッジ221
を構成するカートリッジ216において、光学ピックア
ップ用開口部222は、シャッタ部材217によって開
閉される。このシャッタ部材217は、光学ピックアッ
プ用開口部222に対応したシャッタ板と、このシャッ
タ板の一端側に設けられた支持部とを有して、合成樹脂
材料又は金属材料により、一体的に形成されている。こ
のシャッタ部材217は、支持部側がカートリッジ21
6の一側部に形成された支持溝部207に摺動可能に支
持されている。すなわち、シャッタ部材217は、カー
トリッジ216の一側部に沿って後方にスライドされる
ことにより光学ピックアップ用開口部222を開放し、
後方側より前方にスライドされて初期位置に復帰される
とシャッタ板により光学ピックアップ用開口部222を
閉塞する。
【0023】各シャッタ部材206,217には、連結
部又は支持部のほぼ中央位置に、側方側に向けて、シャ
ッタ閉蓋孔208が開設されている。このシャッタ閉蓋
孔208は、記録再生装置において各シャッタ部材20
6,217を閉蓋操作するための部材が係合するための
ものである。
【0024】光磁気ディスク及び光ディスクの中心部に
は、円形のチャッキング孔204が開設されている。チ
ャッキング孔204は、上面側より、チャッキングプレ
ート202により閉塞されている。チャッキングプレー
ト202は、鉄やステンレスの如き、磁性を有する金属
材料により、チャッキング孔204にほぼ対応した直径
の円盤状に形成されている。これらチャッキング孔20
4及びチャッキングプレート202は、チャッキング用
開口部213を介して、各カートリッジ205,216
の外方に臨んでいる。
【0025】各カートリッジ205,216の下側主面
には、対をなす前方側及び後方側位置決め穴209,2
10が形成されている。前方側位置決め穴209は、光
学ピックアップ用開口部222の前方側の主面の縁部近
傍に位置しており、長径方向が前後方向となされた長円
として形成されている。後方側位置決め穴210は、光
学ピックアップ用開口部222の後方側の主面の縁部近
傍に位置して円形に形成されている。
【0026】各カートリッジ205,216の下側主面
の後方側の他側の縁部近傍には、複数の識別用穴224
が形成されている。これら識別用穴224は、これらカ
ートリッジ205,216が収納しているディスクの種
別や状態、例えば情報信号の記録が可能か否かを識別す
るためのものである。記録及び再生用ディスクカートリ
ッジ220のカートリッジ205内には、識別用穴22
4に対応して、後側面部にセーブノッチ214が設けら
れている。このセーブノッチ214は、移動操作される
ことにより、識別用穴224のうちの一の内部に進退
し、この識別用穴224の深さを変えて、情報信号の記
録可否の識別状態を切り換える。これら各カートリッジ
205,216の下側主面の前方側の他側縁部には、被
係合凹部212が形成されている。
【0027】記録再生用のディスクカートリッジ220
のカートリッジ205には、下側主面の前方側縁部に、
光磁気ディスク識別凹部211が形成されている。再生
専用型のディスクカートリッジ221のカートリッジ2
16には、下側主面の前方側縁部に、光ディスク識別凹
部218が形成されている。これら光磁気ディスク識別
凹部211と光ディスク識別凹部218とは、互いに下
側主面よりの深さが異なっており、この深さの違いによ
り、収納されているディスクが記録再生型の光磁気ディ
スクか最専用型の光ディスクかを識別可能としている。
【0028】[3]本体側筐体の構成 記録再生装置のメインフレーム1は、金属の如き材料に
より、図21及び図22に示すように、本体側筐体の周
壁部分を構成する枠状に形成されている。このメインフ
レーム1の前面部には、図20及び図21に示すよう
に、後述するイジェクトスライダ116、ロックスライ
ダ115及び録音スライダ186がスライド可能に取り
付けられている。バッテリーケース8は、合成樹脂の如
き材料により、バッテリー225が収納され得る筐体状
に形成され、メインフレーム1の後側部分にネジ止めさ
れている。このバッテリーケース8は、側方側に開閉可
能な蓋部25を有しており、この蓋部25を開放するこ
とにより、バッテリー225の挿入及び取り出しが可能
とされている。バッテリー225は、例えばリチウムイ
オン電池、リチウム水素電池やニッケル−カドミウム
(Ni−Cd)電池の如き充電式の二次電池をカバーに
収納して構成されており、外面部に正負の電極端子を有
している。バッテリーケース8の内部には、バッテリー
225の各電極端子に接触する電源端子が配設されてい
る。
【0029】外カバー5は、合成樹脂の如き材料によ
り、図23及び図24に示すように、ほぼ枠状に形成さ
れ、メインフレーム1の外周面部を覆ってメインフレー
ム1に取り付けられている。外カバー5の前面部には、
イジェクトスライダ116の一端側に設けられた係合突
片175に係合するイジェクトノブ17及び上記録音ス
ライダ186の他端側に設けられた当接突片341に当
接係合する録音ノブ18が、それぞれスライド可能に取
り付けられている。イジェクトノブ17は、スライド操
作されることにより、イジェクトスライダ116をスラ
イドさせる。また、録音ノブ18は、スライド操作され
ることにより、録音スライダ186をスライドさせる。
なお、録音ノブ18は、キー入力部15の一部を構成す
るものであり、CPU338に接続された図示しない録
音開始スイッチを、録音スライダ186を介して押圧操
作する。下カバー6は、金属の如き材料により、ほぼ平
板状に形成されており、メインフレーム1の下側部に対
してネジ止めされ、本体側筐体の下面部を構成してい
る。
【0030】本体側筐体の外側面部には、情報信号の出
入力を行うための接続ジャック部36,37,38,3
9,40が設けられている。これら接続ジャック36,
37,38,39,40部は、本体側筐体内の電子基板
上に構成された電子回路に接続されている。
【0031】[4]メカシャーシ上の構成(ディスク駆
動部の構成) メカシャーシ2は、図15及至図17に示すように、金
属の如き材料によりほぼ平板状に形成されている。この
メカシャーシ2上には、ディスク駆動部339が構成さ
れている。すなわち、メカシャーシ2のほぼ中央部の下
面部には、図12に示すように、スピンドルモータ89
が、駆動軸を上方側に向けて取り付けられている。スピ
ンドルモータ89は、駆動軸をメカシャーシ2のほぼ中
央部に設けられた透孔を介してメカシャーシ2の上方側
に突出させている。このスピンドルモータ89の駆動軸
には、ディスクテーブル11が取り付けられている。デ
ィスクテーブル11は、合成樹脂の如き材料によりほぼ
円盤状に形成され、上面部に、光磁気ディスク及び光デ
ィスクのチャッキング孔204に対応する円錐台状の突
起部が形成されている。このディスクテーブル11は、
突起部の上端側部分に、チャッキングプレート202を
吸引するためのマグネットを有している。このディスク
テーブル11は、光磁気ディスク又は光ディスクの中心
部分が載置されると、チャッキング孔204に突起部を
嵌合させるとともに、マグネットによりチャッキングプ
レート202を吸引して、光磁気ディスク又は光ディス
クを位置決めして保持する。このとき、光磁気ディスク
又は光ディスクは、チャッキング孔204の中心がスピ
ンドルモータ89の駆動軸の中心軸と一致される。スピ
ンドルモータ89は、ディスクテーブル11とともに、
光磁気ディスク又は光ディスクを回転操作する。
【0032】メカシャーシ2には、光学ピックアップ1
0が取り付けられている。この光学ピックアップ10
は、光学ブロック部を有し、この光学ブロック部内に、
光源となるレーザダイオード、フォトトランジスタの如
き受光素子、レーザダイオードより出射される光束を導
く種々の光学デバイス及び対物レンズ130等を内蔵し
ている。光学ピックアップ10は、レーザダイオードよ
り出射される光束を光学デバイス及び対物レンズ130
を介して光磁気ディスク又は光ディスクの信号記録層に
集光して照射することができるように構成されている。
この光学ピックアップ10は、光磁気ディスク又は光デ
ィスクに照射された光束の反射光束を、対物レンズ13
0及び光学デバイスを介して、受光素子により検出でき
るように構成されている。この光学ピックアップ10に
おいては、反射光束について、光量及び偏光方向の回転
角を検出することができる。
【0033】光学ピックアップ10は、メカシャーシ2
に対して、互いに平行にメカシャーシ2の下面部に取り
付けられた一対のガイドシャフト122,123を介し
て、スピンドルモータ89の一側に位置して、移動可能
に取り付けられている。この光学ピックアップ10は、
各ガイドシャフト122,123に沿って、スピンドル
モータ89に対して接離方向に移動可能となされてい
る。この光学ピックアップ10は、メカシャーシ2の下
面側に位置し、このメカシャーシ2に設けられた透孔を
介して、対物レンズ130をこのメカシャーシ2の上方
側に臨ませている。この対物レンズ130は、ディスク
テーブル11に保持された光磁気ディスク又は光ディス
クの信号記録面に対向される。すなわち、光学ピックア
ップ10は、ディスクテーブル11に保持されて回転操
作される光磁気ディスクに対する情報信号の書き込みの
ための光束を照射し、光磁気ディスク又は光ディスクよ
りの反射光束を検出して情報信号の読み出しを行う。
【0034】光学ピックアップ10は、メカシャーシ2
の下面部に取り付けられたピックアップ送りモータ12
4により、各ガイドシャフト122,123に沿って送
り操作される。ピックアップ送りモータ124の駆動軸
には、駆動ギヤ125が取り付けられている。この駆動
ギヤ125は、メカシャーシ2の下面部において回転可
能に支持された減速伝達ギヤ126に噛合しており、こ
の減速伝達ギヤ126を回転させる。減速伝達ギヤ12
6は、メカシャーシ2の下面側に各ガイドシャフト12
2,123に平行となされて回転可能に取り付けられた
スクリューシャフト121の一端側に取り付けられた従
動ギヤ127に噛合しており、この従動ギヤ127を介
してスクリューシャフト121を軸回り方向に回転させ
る。このスクリューシャフト121は、外周面にスクリ
ューネジが形成され、このスクリューネジを光学ピック
アップ10の光学ブロック部に噛合させている。すなわ
ち、ピックアップ送りモータ124が駆動すると、スク
リューシャフト121が回転操作されて、光学ピックア
ップ10は、各ガイドシャフト122,123に沿って
移動操作される。
【0035】なお、スピンドルモータ89の近傍には、
光学ピックアップ10が移動可能な範囲内で最もスピン
ドルモータ89に接近された位置になったとき、すなわ
ち、光学ピックアップ10の位置が光磁気ディスク又は
光ディスクの最内周位置となったときに、この光学ピッ
クアップ10の光学ブロック部に押圧操作される内周検
出スイッチ128が取り付けられている。
【0036】メカシャーシ2の上面部には、前縁部近傍
及び後縁部近傍の一側部に、対をなす前方側及び後方側
位置決めピン70,342が植設されている。前方側位
置決めピン70は、図20に示すように、先端側が縮径
されてほぼ円錐形状となされたピンである。後方側位置
決めピン342は、ほぼ円錐台形状のピンである。これ
ら各位置決めピン70,342は、記録再生用のディス
クカートリッジ220又は再生専用型のディスクカート
リッジ221がメカシャーシ2上に載置されたとき、各
位置決め穴209,210に対応して嵌合し、各カート
リッジ205,216のメカシャーシ2に対する位置決
めを行う。このメカシャーシ2の前縁部近傍の他側部分
には、図12及び図20に示すように、高さ位置決め凸
部71が形成されている。この高さ位置決め凸部71
は、メカシャーシ2の一部が上方側に膨出形成されてい
る。この高さ位置決め凸部71は、メカシャーシ2上に
載置された各ディスクカートリッジ220,221の各
カートリッジ205,216の下方側の主面に当接し
て、これらカートリッジ205,216の高さ方向の位
置決めを行う。この高さ位置決め凸部71は、上面部に
透孔が設けられている。この高さ位置決め凸部71の下
方側には、カートリッジ装着検出スイッチ72が配設さ
れている。カートリッジ装着検出スイッチ72は、押圧
子73を、高さ位置決め凸部71の透孔を介して、高さ
位置決め凸部71の上面部よりも上方側に突出させてい
る。すなわち、カートリッジ装着検出スイッチ72は、
高さ位置決め凸部71の上面部に各カートリッジ20
5,216の下方側の主面が当接されると、この主面に
より押圧子73が押圧され、各ディスクカートリッジ2
20,221のいずれかが装着されたことを検出する。
メカシャーシ2のカートリッジ装着検出スイッチ72の
近傍には、複数の識別用穴224に対応する複数の識別
スイッチ107,108が取り付けられている。これら
識別スイッチ107,108は、対応する識別用穴22
4が浅い場合に押圧操作され、識別用穴224が深い場
合には押圧されない。
【0037】このメカシャーシ2においては、各ディス
クカートリッジ220,221が載置されると、各カー
トリッジ205,216が各位置決めピン70,342
及び高さ位置決め凸部71によって位置決めされるとと
もに、光磁気ディスク又は光ディスクがディスクテーブ
ル11上に位置決めされて保持、すなわち、チャッキン
グされる。このとき、光磁気ディスク及び光ディスク
は、各カートリッジ205,216内において、このカ
ートリッジ205,216の内壁に摺接することなく回
転操作される。このとき、カートリッジ装着検出スイッ
チ72によりディスクカートリッジ220,221の装
着が検出されるとともに、各識別スイッチ107,10
8により各識別用穴224の状態が識別される。カート
リッジ装着検出スイッチ72は、図36に示すように、
スイッチ(A)として、CPU338に接続されてい
る。
【0038】[5]磁気ヘッドを支持する構成 光学ピックアップ10には、図12及至図14及び図1
8、図19に示すように、連結アーム12、磁気ヘッド
支持板132及び磁気ヘッド支持アーム77を介して、
磁気ヘッド13が取り付けられている。連結アーム12
は、ほぼL字型に屈曲されて形成され、一端側を止めネ
ジ119,119によって光学ピックアップ10の光学
ブロック部に取り付けられ、他端側を光学ブロックの後
方側において上方側に向けている。この連結アーム12
の他端側部分は、メカシャーシ2の後側縁部よりも更に
後方側に位置しており、メカシャーシ2に当接すること
なく、光学ピックアップ10とともに移動操作される。
この連結アーム12の他端部は、メカシャーシ2の上面
部よりも上方側に突出されている。連結アームの他端
部、すなわち、上端部の近傍には、支軸74を介して、
磁気ヘッド支持板132の後側縁部分が回動可能に取り
付けられている。この磁気ヘッド支持板132は、前側
縁部分を前方側に向けており、この前端側部分を上下方
向、すなわち、メカシャーシ2に対する接離方向に回動
可能となしている。この磁気ヘッド支持板132には、
位置決め突片87が側方に向けて突設されている。一
方、連結アーム12の他端部近傍からは、前方側に向け
て位置決めアーム75が突設されている。位置決め突片
87は、位置決めアーム75の上方側に位置しており、
この位置決めアーム75の先端部近傍に当接したときに
下方側への移動を規制されて、位置決めされる。そし
て、磁気ヘッド支持板132には、磁気ヘッド支持アー
ム77の基端側が取り付けられている。この磁気ヘッド
支持アーム77は、先端側を前方側に向けて支持されて
おり、先端部近傍が側方に向かって屈曲されている。磁
気ヘッド支持板132には、ジンバルバネ79の基端側
が取り付けられている。ジンバルバネ79の先端側に
は、磁気ヘッド13が取り付けられるとともに、このジ
ンバルバネ79の一部を屈曲形成して吊り下げ部117
を設けている。吊り下げ部117は、磁気ヘッド支持ア
ーム77の先端部近傍の屈曲部に係合して吊り下げられ
ている。
【0039】このように支持された磁気ヘッド13は、
光学ピックアップ10の対物レンズ130の上方側に位
置してこの対物レンズ130に対向している。この磁気
ヘッド13は、磁気ヘッド支持板132が連結アーム1
2に対して回動されることにより、メカシャーシ2に接
離する上下方向に移動可能であるとともに、位置決め突
片87及び位置決めアーム75の当接によって、下方方
向についての位置決めがなされる。支軸74の一端側に
は、捻りコイルバネ76が巻装されている。この捻りコ
イルバネ76は、コイル部を位置決めアーム75の基端
側部分と磁気ヘッド支持板132との間に介在させると
ともに各アーム部を位置決めアーム75及び磁気ヘッド
支持板132に係止され、この磁気ヘッド支持板132
を連結アーム12に対して他端側方向に押圧して、この
磁気ヘッド支持板132の側方方向の位置決めを行うと
ともに、この磁気ヘッド支持板132を連結アーム12
に対して、磁気ヘッド13が下方側に向かう方向に回動
付勢されている。なお、磁気ヘッド13に対する給電
は、磁気ヘッド13及び磁気ヘッド支持アーム77の基
端側間に貼付されたフレキシブル基板133を介して行
われる。
【0040】[6]カートリッジホルダの構成 メカシャーシ2の上面部には、カートリッジホルダ3が
配設されている。カートリッジホルダ3は、図12及至
図14、図18、図19に示すように、各ディスクカー
トリッジ20,221が前方側より挿入され、挿入され
たディスクカートリッジ220,221を保持し得るよ
うに、天板部と、この天板部の両側縁部より下方側に垂
下された左右側壁部149,150と、これら各側壁部
の下端部より内方側に屈曲された支持片部151,15
2とを有している。このカートリッジホルダ3は、金属
板材料が屈曲形成されて、一体的に形成されている。こ
のカートリッジホルダ3において、各ディスクカートリ
ッジ220,221は、前方側より、天板部の下方側の
各壁部149,150間に挿入され、各支持片部15
1,152により下方側の主面の両側部分を支持して保
持される。このとき、ディスクカートリッジ220,2
21は、下方側の主面のほぼ全面を下方側に臨ませてお
り、チャッキング用開口部213、光学ピックアップ用
開口部222、各位置決め穴209,210及び識別用
穴224をカートリッジホルダ3の下方側に臨ませてい
る。
【0041】このカートリッジホルダ3の一方の側壁部
150の中途部には、このカートリッジホルダ3の内方
側に向けて、シャッタ開放片136が突設されている。
シャッタ開放片136は、このカートリッジホルダ3に
ディスクカートリッジ220,221が挿入されたと
き、シャッタ部材206,217の連結部又は支持部の
前端部に当接し、このディスクカートリッジ220,2
21がカートリッジホルダ3内に収納されたとき、シャ
ッタ部材206,217を開蓋状態となす。また、一方
の側壁部150の前方側部分には、このカートリッジホ
ルダ3の内方側に向けて膨出するようにして、シャッタ
閉蓋バネ135が配設されている。シャッタ閉蓋バネ1
35は、カートリッジホルダ3にディスクカートリッジ
220,221が挿入されたとき、シャッタ部材20
6,217のシャッタ閉蓋孔208に係合し、このディ
スクカートリッジ220,221がカートリッジホルダ
3より抜き出されるとき、シャッタ部材206,217
を閉蓋状態となす。
【0042】カートリッジホルダ3の天板部には、後方
側部分の両側に、一対の抑えバネ134,137が取り
付けられている。これら抑えバネ134,137は、基
端側を天板部の上面部に固定され、先端側を後方側に向
けている。これら抑えバネ134,137の先端側部分
は、天板部の後縁側の両側部分に設けられた透孔13
8,139を介して、天板部の下方、すなわち、カート
リッジホルダ3の内方側に進入している。したがって、
これら抑えバネ134,137は、カートリッジホルダ
3内にディスクカートリッジ220,221が挿入され
ると、これらディスクカートリッジ220,221のカ
ートリッジ205,216の上方側の主面の後縁側部分
を押圧支持する。
【0043】このカートリッジホルダ3は、後方側の両
側部分に、軸方向をカートリッジホルダ3の後縁部に平
行として左右一対の支軸86,86を有する。これら支
軸86,86は、メカシャーシ2の後縁部近傍に取り付
けられた左右一対の軸受け部材98,90に挿通され、
カートリッジホルダ3を支軸86,86の軸回りに回動
可能としている。このカートリッジホルダ3は、図12
に示すように、上方側に回動されてメカシャーシ2より
離間された状態において、ディスクカートリッジ22
0,221を挿入されてこのディスクカートリッジ22
0,221を保持した後、図13に示すように、下方側
に回動されてメカシャーシ2上に載置されると、保持し
ているディスクカートリッジ220,221を、メカシ
ャーシ2上の所定位置に装着させる。このようにメカシ
ャーシ2上に装着されたディスクカートリッジ220,
221は、各抑えバネ134,137によりメカシャー
シ2側に押圧支持される。
【0044】また、磁気ヘッド支持板132及び磁気ヘ
ッド支持アーム77は、カートリッジホルダ3の上方側
に位置している。カートリッジホルダ3の天板部には、
磁気ヘッド支持アーム77及びジンバルバネ79の光学
ピックアップ10の移動に伴う移動可能領域に対応し
て、開口部63が形成されている。すなわち、磁気ヘッ
ド13は、開口部63を介して、カートリッジホルダ3
内に保持されたディスクカートリッジ220,221の
上面側の主面に臨んでいる。
【0045】カートリッジホルダ3の一側面、すなわ
ち、一方の側壁部150の外側面には、図28及至図3
0に示すように、第1のクリックストップリンク24の
基端側が支軸318を介して回動可能に取り付けられて
いる。第1のクリックストップリンク24の先端側は、
前方側に向けられており、メカシャーシ2の上面部の一
側縁部近傍にスライド可能に取り付けられたクリックス
トップスライダ23に回動可能に取り付けられている。
すなわち、クリックストップスライダ24は、長手方向
を前後方向として、長手方向に沿って形成された長穴3
23にメカシャーシ2上に植設された支持ピン322を
挿通させ、前後方向にスライド可能とされている。この
クリックストップスライダ23は、上方側に向けて屈曲
形成された支持片部320を有している。第1のクリッ
クストップリンク24の先端側は、この支持片部320
に支軸328を介して取り付けられている。第1のクリ
ックストップリンク24の支軸328よりもさらに先端
側には、クリックストップ突起319が突設されてい
る。一方、支持片部320には、クリックストップ溝3
21が形成されている。
【0046】カートリッジホルダ3が、図29中矢印ク
方向の上方側に回動されると、クリックストップスライ
ダ23は、第1のクリックストップリンク24を介し
て、図29中矢印サ方向の後方側にスライド操作され
る。すると、クリックストップ突起319は、支持片部
320の上方側よりこの支持片部320の側方に向かう
図29中矢印ケ方向に第1のクリックストップリンク2
4の先端側を弾性変形させつつ移動し、カートリッジホ
ルダ3が所定角度まで回動されたときに、クリックスト
ップ溝321に嵌合する。このとき、カートリッジホル
ダ3は、メカシャーシ2より離間された位置において保
持される。そして、カートリッジホルダ3が、図29中
矢印コ方向のメカシャーシ2側に回動されるときには、
クリックストップ突起319がクリックストップ溝32
1より外れ、クリックストップスライダ23は、図29
中矢印シ方向の前方側にスライドされて初期位置に復帰
する。
【0047】[7]ディスクカートリッジ排出機構 メカシャーシ2の上面側には、後方側に位置して、カー
トリッジホルダ3に保持されていたディスクカートリッ
ジ220,221を前方側に排出するためのディスクカ
ートリッジ排出機構が設けられている。このディスクカ
ートリッジ排出機構は、図28に示すように、基端側を
メカシャーシ2の後縁部近傍に回動可能に取り付けられ
たカートリッジ排出レバー302と、このカートリッジ
排出レバー302を後方側位置にロックさせる排出レバ
ーロックスライダ309とを有している。
【0048】カートリッジ排出レバー302は、基端側
をメカシャーシ2の後縁部近傍に形成された透孔304
を介してメカシャーシ2の下方側に進入させ、このメカ
シャーシ2の下面に基端側を支軸303を介して回動可
能に支持されている。カートリッジ排出レバー302の
中途部の下側縁には、係合突片307が下方側に向けて
突設されている。この係合突片307は、メカシャーシ
2に形成された円弧状のスリット308に進入してい
る。カートリッジ排出レバー302は、スリット308
によって回動可能な範囲が規定され、先端側を斜め前方
に向ける位置より、先端側を側方に向けてメカシャーシ
2の後縁部に沿う位置に亘って回動可能とされている。
このカートリッジ排出レバー302の基端側部分に設け
られたバネ係止片305とメカシャーシ2の下面部に設
けられたバネ係止突片との間には、引っ張りコイルバネ
129が張架されており、この引っ張りコイルバネ12
9は、カートリッジ排出レバー302を、先端側が図2
8中矢印イ方向の前方に移動する方向に回動付勢してい
る。
【0049】排出レバーロックスライダ309は、メカ
シャーシ2の上面部に植設された支持ピン310,31
1により、側方に向かってスライド可能に支持されてい
る。排出レバーロックスライダは、一端側を、クリック
ストップスライダ23に取り付けられこのクリックスト
ップスライダ23の後方側に延在されたロックリリース
バネ324の後端部に臨ませ、他端側を、係合突片30
7が進入されたスリット308の後端側部分に臨ませて
いる。この排出レバーロックスライダ309の一端側部
分には、上方側に向けて、ロックリリースピン317が
植設されている。ロックリリースバネ324は、後端側
が上方側に向けて弾性変位可能であるとともに、後端部
近傍を排出レバーロックスライダ309の上面に位置さ
せている。このロックリリースバネ324は、後端部が
一側に向けて傾斜されたテーパ部325とされており、
後端側部分に、一側に向けて開放された切り欠き部32
6と、この切り欠き部326の後縁部に設けられた傾斜
縁部327とを有している。この排出レバーロックスラ
イダ309の他端部は、係合突片307に向けて傾斜さ
れたテーパ部316とされている。排出レバーロックス
ライダ309は、中途部に有するバネ係止片213とメ
カシャーシ2に設けられたバネ係止突起313との間に
張架された引っ張りコイルバネ315により、図28中
矢印ウ方向の他端側方向、すなわち、スリット308側
に付勢されている。
【0050】このカートリッジ排出機構は、図28に示
すように、カートリッジホルダ3がメカシャーシ2側に
位置している初期状態にあっては、カートリッジ排出レ
バー302が前方側に位置しており、ロックリリースバ
ネ324もクリックストップスライダ23とともに前方
側に位置している。カートリッジホルダ3が、図28中
矢印ア方向の上方側に回動されると、ロックリリースバ
ネ324が、図28中矢印カ方向の後方側に移動する。
このとき、ロックリリースバネ324は、テーパ部32
5によってロックリリースピン317を一側方向に押圧
し、排出レバーロックスライダ309を、引っ張りコイ
ルバネ315の付勢力に抗して一側方向にスライドさせ
る。カートリッジホルダ3が所定角度まで回動される
と、ロックリリースバネ324は、切り欠き部326を
上記ロックリリースピン317に対応させる位置まで移
動される。すると、排出レバーロックスライダ309
は、ロックリリースピン317を切り欠き部326内に
側方側より進入させるので、初期位置に復帰する。すな
わち、カートリッジホルダ3が上方側に回動されると、
排出レバーロックスライダ309は、カートリッジホル
ダ3が図28中矢印エ方向の回動中において一旦は一側
方向にスライドされた後、カートリッジホルダ3の回動
が完了したときに初期位置に復帰する。
【0051】そして、カートリッジホルダ3にディスク
カートリッジ220,221が挿入されると、ディスク
カートリッジ220,221は、カートリッジ205,
216の前端面部により、カートリッジ排出レバー30
2の先端側を押圧し、このカートリッジ排出レバー30
2を引っ張りコイルバネ129の付勢力に抗して図28
中矢印オ方向に回動させる。カートリッジ排出レバー3
02は、後方側に回動されると、係合突起307により
排出レバーロックスライダ309の他端部であるテーパ
部316を押圧し、この排出レバーロックスライダ30
9を一端側方向にスライドさせる。排出レバーロックス
ライダ309は、一旦図28中矢印エ方向の一端側方向
にスライドされるが、ディスクカートリッジ220,2
21のカートリッジホルダ3への挿入が完了してカート
リッジ排出レバー302が後方側位置に至ると、係合突
起307が搬出レバーロックスライダ309の他端部よ
りも後方側に至るために、引っ張りコイルバネ315の
付勢力により初期位置に復帰する。このとき、カートリ
ッジ排出レバー302は、後方側位置にてロックされて
いる。
【0052】カートリッジホルダ3をメカシャーシ2側
に回動させるときには、図30に示すように、ロックリ
リースバネ324が傾斜縁部327をロックリリースピ
ン317の上端部に摺接させて上方側に弾性変形されつ
つ前方側に移動される。このとき、排出レバーロックス
ライダ309がスライドされることはない。このとき、
カートリッジホルダ3がディスクカートリッジ220,
221を保持している場合には、このディスクカートリ
ッジ220,221は、カートリッジホルダ3内に保持
されたままメカシャーシ2側に移動される。
【0053】そして、ディスクカートリッジ220,2
21を保持したカートリッジホルダ3をメカシャーシ2
より離間させて上方側に回動させるときには、上述のよ
うに、排出レバーロックスライダ309が、カートリッ
ジホルダ309が図28中矢印エ方向に回動中に一旦一
端側方向にスライドされる。このように排出レバーロッ
クスライダ309が一端側にスライドされたときには、
カートリッジ排出レバー302に対するロックが解除さ
れ、このカートリッジ排出レバー302は、引っ張りコ
イルバネ129の付勢力により、図28中矢印イ方向の
前方側に回動されて、ディスクカートリッジ220,2
21をカートリッジホルダ3の前方側に排出する。
【0054】[8]磁気ヘッドを昇降操作する構成 この記録再生装置においては、カートリッジホルダ3の
上面部に配設された磁気ヘッド昇降板20及び伝達スラ
イダ19と、メカシャーシ2の下面部に配設され伝達ス
ライダ19をスライド操作するための磁気ヘッド昇降ス
ライダ94によって磁気ヘッド13の昇降操作が行われ
る。
【0055】磁気ヘッド昇降板20は、図12及至図1
4、図18、図19に示すように、開口部63の後方側
部分を閉蓋するようにして、磁気ヘッド支持アーム77
及びジンバルバネ79の下方側に位置して配設されてい
る。この磁気ヘッド昇降板20は、後縁側部分を支軸7
8を介して、カートリッジホルダ3の天板部に対して回
動可能に支持され、前縁側部分を上下方向に移動可能と
している。この磁気ヘッド昇降板20は、上方側に回動
されたときには、図12及び図13に示すように、ジン
バルバネ79を磁気ヘッド支持アーム77の側に押し上
げるとともに、このジンバルバネ79及び磁気ヘッド支
持アーム77を支軸74回りに回動させて上方側に押し
上げる。この磁気ヘッド昇降板20は、下方側に回動さ
れたときには、前縁側部分の一部をカートリッジホルダ
3の天板部に当接させて天板部にほぼ面一状態とされて
位置決めされる。このとき、磁気ヘッド支持アーム77
は、位置決め突片87が位置決めアーム75に当接する
位置まで下方側に回動される。また、ジンバルバネ79
は、吊り下げ部117が磁気ヘッド支持アーム77の先
端側の屈曲部に吊り下がる位置まで、磁気ヘッド支持ア
ーム77よりも下方側に降下する。したがって、磁気ヘ
ッド13の下面部より磁気ヘッド支持アーム77の上面
部までの距離は、磁気ヘッド昇降板20が上方側に回動
されているときには、図13中矢印Lで示すように、図
14中矢印Mで示す磁気ヘッド昇降板20が下方側に回
動されたときの記磁気ヘッド13の下面部より磁気ヘッ
ド支持アーム77の上面部までの距離よりも短い。
【0056】磁気ヘッド昇降板20は、基端側をカート
リッジホルダ3の上面部に取り付けピン142により取
り付けられた板バネ141の先端側部分によって、下方
方向に回動付勢されている。すなわち、この板バネ14
1は、先端側部分を磁気ヘッド昇降板20上に載置させ
ている。
【0057】伝達スライダ19は、カートリッジホルダ
3の上面部の他側部分に、前後方向にスライド可能に取
り付けられている。この伝達スライダ10は、互いに平
行な支持溝146,147を有し、これら支持溝14
6,147にカートリッジホルダ3の上面部に突設され
た支持ピン143,144を対応させて挿通させてい
る。この伝達スライダ19は、一側部分、すなわち、カ
ートリッジホルダ3のほぼ中央部に位置し磁気ヘッド昇
降板20の他側部分に臨む部分に、押し上げ突片80を
有している。この押し上げ突片80の前端部は、上方側
に傾斜されたテーパ部81となされている。そして、磁
気ヘッド昇降板20の他側部分の下面には、押し上げ突
片80に対応して傾斜面部82が形成されている。この
傾斜面部82は、磁気ヘッド昇降板20の一部が上方側
に屈曲されることにより、後方側に傾斜されたテーパ部
として形成されている。
【0058】伝達スライダ19は、後方側より前方側に
スライドされると、テーパ部81を磁気ヘッド昇降板2
0の傾斜面部82に摺接させつつ、押し上げ突片80を
磁気ヘッド昇降板20とカートリッジホルダ3の上面部
との間に進入させる。すると、磁気ヘッド昇降板20
は、板バネ141の付勢力に抗して上方側に回動され
る。伝達スライダ19は、前方側より後方側にスライド
されると、テーパ部81を磁気ヘッド昇降板20の傾斜
面部82に摺接させつつ、押し上げ突片80を磁気ヘッ
ド昇降板20とカートリッジホルダ3の上面部との間よ
り後方側に退出させる。すると、磁気ヘッド昇降板20
は、板バネ141の付勢力により、下方側に回動されて
初期位置に復帰する。この伝達スライダ19は、図12
及至図14に示すように、他側部分に、メカシャーシ2
側に垂下された連係アーム部83を有している。連係ア
ーム部83は、メカシャーシ2の他側縁近傍に設けられ
た透孔84を介してメカシャーシ2の下方側に進入され
ている。
【0059】磁気ヘッド昇降スライダ94は、図15及
至図17に示すように、メカシャーシ2の下面側の他側
部分に、前後方向にスライド可能に取り付けられてい
る。この磁気ヘッド昇降スライダ94は、互いに平行な
支持溝98,99を有し、これら支持溝98,99にメ
カシャーシ2の下面に突設された支持ピン96,97を
対応させて挿通させている。この磁気ヘッド昇降スライ
ダ94は、CPU338により制御されるステッピング
モータ85により、この記録再生装置の動作モードに応
じて前後方向に移動操作される。すなわち、ステッピン
グモータ85は、メカシャーシ2の下面部の後方側部分
に取り付けられている。このステッピングモータ85の
駆動軸には、駆動ギヤ91が取り付けられている。この
駆動ギヤ91は、メカシャーシ2の下面部に回転可能に
支持された第1の伝達ギヤ92に噛合している。第1の
伝達ギヤ92は、ウォームギヤ部を有しており、このウ
ォームギヤ部をメカシャーシ2の下面部に回転可能に取
り付けられた第2の伝達ギヤ93のウォームホイール部
に噛合させている。この第2の伝達ギヤ93は、ピニオ
ンギヤ部を有しており、このピニオンギヤ部を、磁気ヘ
ッド昇降スライダ94に設けられたラックギヤ部131
に噛合させている。この磁気ヘッド昇降スライダ94
は、ステッピングモータ85の駆動力により前後方向に
移動操作される。このステッピングモータ85は、CP
U338よりパルスを供給されることにより駆動され、
供給されたパルスの数に応じた回転角度だけ回転駆動す
る。
【0060】磁気ヘッド昇降スライダ94の後端側に
は、透孔84に対応する位置に係合孔114が設けられ
ている。この係合孔114には、透孔84を介して、伝
達スライダ19の連係アーム部83が挿通係合されてい
る。すなわち、磁気ヘッド昇降スライダ94が前後方向
にスライドされると、伝達スライダ19がカートリッジ
ホルダ3上を前後方向にスライドされ、さらに、磁気ヘ
ッド昇降板20が回動されるので、磁気ヘッド13は、
上下方向に昇降操作される。なお、連係アーム部83
は、カートリッジホルダ3の支軸86を中心とするほぼ
円弧状に形成されており、カートリッジホルダ3が支軸
86を中心に回動されても、常に、係合孔114に挿通
係合されている。
【0061】そして、磁気ヘッド昇降スライダ94の中
途部には、前方側に向けられた平坦状の当接部110が
設けられている。メカシャーシ2の下面部には、この当
接部110に対応する位置に、スライダ初期位置検出ス
イッチ109が配設されている。スライダ初期位置検出
スイッチ109は、磁気ヘッド昇降スライダ94が前方
にスライドされた初期位置にあるとき、当接部110に
押圧操作されて、磁気ヘッド昇降スライダ94が初期位
置にあることを示す検出信号をCPU338に送る。磁
気ヘッド昇降スライダ94が初期位置にあるときには、
伝達スライダ19が前方位置に移動されているので、図
13に示すように、磁気ヘッド13は、上方側位置に保
持されている。なお、磁気ヘッド昇降スライダ94の位
置は、スライダ初期位置検出スイッチ109が検出信号
を出力したときの後のステッピングモータ85に供給さ
れたパルス数をカウントすることにより求めることがで
きる。
【0062】磁気ヘッド昇降スライダ94の他側縁部に
は、係止突起111が側方に突設されている。この係止
突起111は、メカシャーシ2の他側縁部近傍に形成さ
れた透孔112を介して、上方側に臨んでいる。そし
て、カートリッジホルダ3の他側の側壁部149の下縁
位置には、被係止爪88が突設されている。この被係止
爪88は、下方側に向けて突設された爪の下端側部分が
内方側に屈曲された鈎状に形成されており、カートリッ
ジホルダ3が下方側に回動されてメカシャーシ2上に載
置されたとき、透孔112を介して、メカシャーシ2の
下方側に進入される。この被係止爪88は、透孔112
内に進入されたとき、磁気ヘッド昇降スライダ94が初
期位置にある場合には、係止突起111の後方側に位置
する。この被係止爪88は、透孔112に進入されてい
て、磁気ヘッド昇降スライダ94が後方側に移動される
と、図14に示すように、係止突起111に係止され、
透孔112より抜け出して上方側への移動を阻止され
る。すなわち、カートリッジホルダ3は、メカシャーシ
2側に回動された後、磁気ヘッド昇降スライダ94が後
方側にスライドされると、被係止爪88を係止突起11
1により係止されて、メカシャーシ2より離間すること
が阻止される。
【0063】[9]メカシャーシを支持する構成 メカシャーシ2は、メインフレーム1に対して、上述し
たように、いわゆるフローティング支持されている。す
なわち、メカシャーシ2は、図22に示すように、メイ
ンフレーム1の内方側に向けて突設された4個の支持片
190,191,192,193に対して、図31に示
すように、それぞれダンパ部材14を介して、支持され
ている。
【0064】ダンパ部材14は、図32に示すように、
メカシャーシ2の下面部より下方側に向けて植設された
軸部330を有している。軸部330は、メカシャーシ
2側である基端側(上端側)に第1のフランジ部331
を有し、先端側(下端側)に第2のフランジ部332が
取り付けられている。第2のフランジ部332は、中心
部にネジ部を有しており、軸部330の先端部に螺入さ
れて取り付けられている。各フランジ部331,332
間には、ダンパ334が介在配設されている。このダン
パ334は、ブチルゴム等の弾性的な材料によりほぼ円
筒形状に形成されており、中心孔内に軸部330を挿通
させ、上端部及び下端部をそれぞれ各フランジ部33
1,332に当接させている。このダンパ334は、外
周面にこのダンパ334を囲むようにして係合溝が形成
されており、この係合溝に各支持片190,191,1
92,193に穿設された支持孔194,195,19
6,197の内周縁部を係合させている。このダンパ3
34は、メインフレーム1より伝播される振動を吸収
し、メカシャーシ2への伝幡を防止する。このダンパ部
材14は、ダンパ334の外周側に嵌装され、メカシャ
ーシ2の下面部と各支持片部190,191,192,
193の上面部との間に介在される圧縮コイルバネ33
3を有している。この圧縮コイルバネ333は、弾発力
により、メカシャーシ2を上方側に押圧支持する。
【0065】そして、上蓋部を構成するカバー支持板4
の下面には、図31に示すように、一対の板バネ61,
62の基端側部分が、先端側を下方側に向けて突出させ
るようにして取り付けられている。カバー支持板4が、
後述するように、閉蓋状態においてメインフレーム1に
対して固定されたとき、メカシャーシ2及びカートリッ
ジホルダ3は、各ダンパ部材14,14,14,14
と、各板バネ61,62とにより、図31中矢印ソ方向
及び矢印セ方向の上下方向より挟持された状態で支持さ
れる。すなわち、メカシャーシ2の高さ位置は、各ダン
パ部材14の圧縮コイルバネ333の弾発力と、各板バ
ネ61,62の弾発力及びメカシャーシ2の自重とが釣
り合った位置となる。
【0066】なお、外カバー5の内側部には、図23に
示すように、当接片198が突設されている。この当接
片198は、この外カバー5がメインフレーム1に取り
付けられたとき、メインフレーム1に設けられた透孔を
介して、このメインフレーム1の内方側に進入する。こ
の当接片198は、メカシャーシ2の上方側に位置し、
このメカシャーシ2の上方側への移動範囲を規制する。
したがって、メカシャーシ2は、上蓋部が上方側に回動
された開蓋された状態においては、各ダンパ部材14の
圧縮コイルバネ333の弾発力により上方側に付勢さ
れ、当接片198に側縁部近傍を当接されることによっ
て位置決めされている。
【0067】[10]上蓋部の構成 上蓋部は、図9に示すように、カバー支持板4と、上カ
バー7とから構成されている。カバー支持板4は、金属
板の如き板材により形成され、主板部と、この主板部の
後端縁部に支軸59を介して回動可能に取り付けられた
取り付け板部58とを有している。取り付け板部58
は、バッテリーケース8の後面部に対し、下カバー6と
ともに、いわゆる共締めによりネジ止めされている。こ
のカバー支持板4の主板部は、メカシャーシ2の上方側
に、カートリッジホルダ3の上面部を覆うように支持さ
れる。このカバー支持板4の主板部は、カートリッジホ
ルダ3の上面部に対してて接離する方向に回動可能とな
っている。上カバー7は、カバー支持板4の主板部の上
面に、この主板部を覆うように固定して取り付けられて
いる。
【0068】カバー支持板4の主板部の一側縁部には、
図9に示すように、リンク取り付け板53が垂下されて
いる。リンク取り付け板53には、第2のクリックスト
ップリンク45の後端側部分が、支軸46を介して回動
可能に取り付けられている。この第2のクリックストッ
プリンク45の前端側部分は、支軸48を介して、メイ
ンフレーム1の一側の上縁部に上方に向けて突設された
クリックストップ片50の係合孔51に係合されてい
る。この係合孔51は、長手方向を前後方向となした長
孔状に形成されており、第2のクリックストップリンク
45の前端側を前後方向への移動及び回動を可能に支持
している。この第2のクリックストップリンク45の前
端部近傍には、クリックストップ突起49が突設されて
いる。また、クリックストップ片50の係合孔51より
も前方側の位置には、クリックストップ孔52が穿設さ
れている。上蓋部がメカシャーシ2の上方側部分を閉蓋
しているときには、図9に示すように、クリックストッ
プ突起49は、クリックストップ孔52よりも前方側に
位置している。そして、上蓋部が、図9中矢印Bで示す
ように、開蓋されると、第2のクリックストップリンク
45の前端側部分は、図9中矢印Cで示すように、係合
孔51に沿って後方に移動しつつ支軸48の軸回りに回
動され、クリックストップ突起49をクリックストップ
孔52内に係合させる。このとき、上蓋部は、開蓋状態
に保持される。
【0069】上カバー7の前端縁部近傍の内側部分に
は、図25及至図27に示すように、被係止部材301
が突設されている。この被係止部材301は、メインフ
レーム1の前面部に取り付けられたロックスライダ11
5により係止されて、上蓋部を閉蓋状態に保持する。
【0070】ロックスライダ115は、長手方向に支持
スリット177,178を有し、これら支持スリット1
77,178にメインフレーム1の前面部に植設された
支持ピン163,164を挿通させて、メインフレーム
1に対して側方に沿ってスライド可能に支持されてい
る。このロックスライダ115は、一端側に、上方側に
突出されたロック片181を有している。このロック片
181の上端側部分は、他端側方向に屈折された鈎形状
となされており、下方側に向いた係止部182を有して
いる。このロックスライダ115は、図26に示すよう
に、上蓋部が閉蓋状態であるときに、係止部182を被
係止部材301の上縁部に係合させ、上蓋部の開蓋を阻
止する。このロックスライダ115は、各支持スリット
177,178間にバネ配設孔179を有している。こ
のロックスライダ115は、バネ配設孔179内に配設
された圧縮コイルバネ168により、図20中矢印T方
向の他側方向に付勢されて、被係止部材301を係止し
得る位置で位置決めされている。圧縮コイルバネ168
は、一端側をバネ配設孔179の縁部のバネ係合片18
0に係合させ、他端側をメインフレーム1の前面部に形
成されたバネ配設孔156の縁部のバネ係合片157に
係合させている。
【0071】ロック片181は、上端部の他側部分が、
上方側に向けて傾斜されたテーパ状とされており、図2
5中矢印W方向に回動されて上蓋部が閉蓋されるときに
は、被係止部材301によりこのテーパ状の部分が摺接
されながら押圧されて、ロックスライダ115を図25
中矢印X方向の一側方向に移動させる。上蓋部の閉蓋が
完了すると、ロック片181は、係止部182が被係止
部材301よりも上方側となるため、圧縮コイルバネ1
68の付勢力により、図26中矢印Y方向に移動されて
初期位置に復帰し、図26に示すように、被係止部材3
01を係止する。
【0072】そして、イジェクトスライダ116は、長
手方向に支持スリット170,174を有し、これら支
持スリット170,174にメインフレーム1の前面部
に植設された支持ピン162,167を挿通させて、メ
インフレーム1に対して側方方向にスライド可能に支持
されている。このイジェクトスライダ116は、ほぼ中
央部に、ロックスライダ115に対応した開口部171
を有しており、ロックスライダ115に当接することが
ないようにされている。この開口部171の他端側の縁
部には、当接部176が設けられている。この当接部1
76は、ロックスライダ115の他端部に対向してい
る。イジェクトスライダ116は、開口部171と支持
スリット174との間にバネ配設孔172を有してい
る。このイジェクトスライダ116は、バネ配設孔17
2内に配設された圧縮コイルバネ169により、図20
中矢印U方向の他側方向に付勢されて、当接部176と
ロックスライダ115の他端部との間に空隙を形成し得
る位置で位置決めされている。圧縮コイルバネ169
は、一端側をバネ配設孔172の縁部のバネ係合片17
3に係合させ、他端側をメインフレーム1の前面部に形
成されたバネ配設孔159の縁部のバネ係合片160に
係合させている。
【0073】ロック片181の先端側の後面部には、検
出ピン183が突設されている。そして、カバー支持板
4の上面部の前端縁近傍には、伝達アーム64及び蓋ロ
ック検出スイッチ60が取り付けられている。蓋ロック
検出スイッチ60は、押圧子を一側に向けて取り付けら
れている。伝達アーム64は、一端側の被押圧部200
を被係止部材301の上方側に位置させ、他端側の押圧
部199を蓋ロック検出スイッチ60の押圧子に臨ませ
ている。ロック片181が被係止部材301を係止した
状態においては、図26に示すように、検出ピン183
が伝達アーム64の被押圧部200を押圧し、この伝達
アーム64は、押圧部199により、蓋ロック検出スイ
ッチ60の押圧子を押圧操作する。そして、図25に示
すように、上蓋部の閉蓋が完了していないときや、図2
7に示すように、上蓋部が閉蓋されていてもロックスラ
イダ115が圧縮コイルバネ168の付勢力に抗してス
ライドされているときには、蓋ロック検出スイッチ60
は、押圧操作されない。すなわち、蓋ロック検出スイッ
チ60が押圧操作されていることを検出することによ
り、上蓋部が閉蓋され、かつ、被係止部材301がロッ
クスライダ115により係止されていることを検出する
ことができる。この蓋ロック検出スイッチ60は、図3
6に示すように、スイッチ(B)として、CPU338
に接続されている。
【0074】そして、磁気ヘッド昇降スライダ94の前
端側には、図15及至図17に示すように、イジェクト
伝達部材95が取り付けられている。このイジェクト伝
達部材95は、前側及び後側の取り付け孔103,10
2を有しており、磁気ヘッド昇降スライダ94に植設さ
れた前側及び後側の支持ピン101,100をこれら取
り付け孔103,102に対応して挿通させて、この磁
気ヘッド昇降スライダ94に取り付けられている。前側
取り付け孔103は、前後方向及び側方方向について前
側支持ピン101の太さよりも大きい。また、後側取り
付け孔102は、前後方向を長手方向とする長穴状に形
成され、側方方向については後側支持ピン100の太さ
にほぼ対応している。すなわち、イジェクト伝達部材9
5は、磁気ヘッド昇降スライダ94に対して、後端側を
中心として図15中矢印H方向に回動可能であるととも
に、図15中矢印J方向の前後方向にスライド可能とさ
れている。このイジェクト伝達部材95は、前方側の一
側に突設されたバネ係止片106と磁気ヘッド昇降スラ
イダ94の前端側の一側に突設されたバネ係止片104
との間に張架された引っ張りコイルバネ105により、
初期位置に位置決めされている。このイジェクト伝達部
材95の初期位置は、磁気ヘッド昇降スライダ94に対
して前方側にスライドされ、前端側を図15中反矢印H
方向である他側方向に回動させた位置である。
【0075】イジェクト伝達部材95の前端側には、イ
ジェクト伝達片113が突設されている。このイジェク
ト伝達片113は、磁気ヘッド昇降スライダ94が前方
側にスライドされ磁気ヘッド13が上方位置に保持され
ているときには、メカシャーシ2の前縁側に設けられた
透孔及びメインフレーム1の前面部に設けられた透孔1
54を介して、メインフレーム1の前面部よりも前方側
に突出されている。このとき、イジェクト伝達片113
は、図15に示すように、ロックスライダ115の他端
部とイジェクトスライダ116の当接部176との間に
進入している。このとき、イジェクトノブ17が操作さ
れて、イジェクトスライダ116が圧縮コイルバネ16
9の付勢力に抗して図15中矢印G方向の一側方向にス
ライドされると、イジェクト伝達片113が、図15中
矢印H方向に回動されるとともに、ロックスライダ11
5が、図15中矢印I方向にスライドされ、このロック
スライダ115は、被係止部材301に対する係止を解
除する。
【0076】そして、磁気ヘッド昇降スライダ94が、
図16及び図17に示すように、後方側にスライドされ
ると、イジェクト伝達片113は、ロックスライダ11
5の他端部と上記イジェクトスライダ116の当接部1
76との間より後方側に退出する。この場合には、イジ
ェクトノブ17が操作されてイジェクトスライダ116
が一側に沿った方向にスライドされても、当接部176
がイジェクト伝達片113に当接しないため、このイジ
ェクト伝達片113が回動されず、ロックスライダ11
5は、スライドされることがなく、被係止部材301に
対する係止を解除することもない。
【0077】なお、磁気ヘッド昇降スライダ94は、再
生モードにおいては、図16に示すように、イジェクト
伝達片113をロックスライダ115及び当接部176
間より退出させているが磁気ヘッド13を上方側に保持
している第1の位置に置かれる。この磁気ヘッド昇降ス
ライダは、記録モードにおいては、図17に示すよう
に、イジェクト伝達片113をロックスライダ115及
び当接部176間より退出させるとともに磁気ヘッド1
3を下方側に回動させている第2の位置に置かれる。
【0078】また、磁気ヘッド昇降スライダ94が後方
側に移動されているときに、イジェクトスライダ116
がスライドされ、このままの状態で磁気ヘッド昇降スラ
イダ94が前方側に移動されると、イジェクト伝達片1
13がイジェクトスライダ116に当接する。この場合
には、イジェクト伝達部材95は、磁気ヘッド昇降スラ
イダ94が前方側に移動されても、引っ張りコイルバネ
105を変位させつつ、イジェクト伝達片113をイジ
ェクトスライダ116に当接させた位置に留まる。この
イジェクト伝達部材95は、イジェクトスライダ116
が初期位置に復帰されたときに、イジェクト伝達片11
3をロックスライダ115の他端部とイジェクトスライ
ダの当接部176との間に進入させて、磁気ヘッド昇降
スライダ94に対する初期位置に復帰する。
【0079】ところで、カバー支持板4の両側縁部に
は、図11に示すように、一側のカートリッジ吊り下げ
爪56と、係合部材となる他側のカートリッジ吊り下げ
爪55とが設けられ、下方側に垂下されている。一側の
カートリッジ吊り下げ爪56は、カバー支持板4に一体
的に形成され、後方側に屈曲された鈎形状に形成されて
いる。このカートリッジ吊り下げ爪56の鈎状の屈曲部
の上縁部は、吊り下げ部58とされている。そして、他
側のカートリッジ吊り下げ爪55は、図10に示すよう
に、基端側(上端側)部分66をカバー支持板4に対し
回動可能に取り付けられており、先端側(下端側)が後
方側に屈曲された鈎形状に形成されている。このカート
リッジ吊り下げ爪55の鈎状の屈曲部の上縁部は、吊り
下げ部57とされている。これら吊り下げ爪55,56
は、各吊り下げ部57,58を、カートリッジホルダ3
の両側部に側方側に向けて突設された係合片118,1
20に係合させている。これら吊り下げ爪55,56
は、上蓋部が開蓋されたときには、図12に示すよう
に、カートリッジホルダ3を吊り下げ、このカートリッ
ジホルダ3をメカシャーシ2の上方側に回動させる。こ
のとき、カートリッジホルダ3は、メカシャーシ2の上
面部より離間されているとともに、前方部を上カバー7
の前縁部の下方側として前方側に臨ませている。このと
き、カバー支持板4及びカートリッジホルダ3は、それ
ぞれ各クリックストップリンク24,45により、回動
された位置にて保持されている。
【0080】他側の吊り下げ爪55は、図10及び図3
3及至図35に示すように、基端側部分66がカバー支
持板4の下面部に沿うように屈曲され、この基端側部分
66をカバー支持板4に対して支軸65を介して回動可
能に支持されている。この支軸65は、カバー支持板4
の主面に対して垂直となされており、吊り下げ片55の
前縁側に位置している。したがって、吊り下げ片55
は、後縁側を外方側に移動させるように図10及び図3
3中矢印F方向に回動可能となされている。そして、こ
の吊り下げ爪55は、この吊り下げ爪55のカバー支持
板4に沿った基端側部分66に設けられたバネ係止部6
8とカバー支持板4に設けられたバネ係止部69との間
に張架された弾性部材となる引っ張りコイルバネ67に
より、図33中矢印D方向の後縁部を内方側となす方向
に回動付勢されている。この吊り下げ爪55は、カバー
支持板4に設けられた位置決め部材となる当接突起70
に、基端側部分66を当接させて、初期位置に位置決め
されている。なお、吊り下げ爪55の基端側部分66
は、支軸65を中心とした扇型に形成されており、後縁
部を支持片337により摺動可能に支持されている。
【0081】このように回動可能に支持された吊り下げ
片55は、装置外部から加えられる振動や衝撃によりダ
ンパ部材14が変形して、メカシャーシ2及びカートリ
ッジホルダ3が、メインフレーム1に対して移動したと
き、このカートリッジホルダ3に当接されて、外方側に
弾性的に回動され得る。したがって、吊り下げ爪55
は、カートリッジホルダ3に接近、又は接触されていて
もカートリッジホルダ3の振動による移動を阻害するこ
とがない。なお、メインフレーム1の他側部には、吊り
下げ爪55の回動範囲を確保するための外方側に膨出形
成された屈曲部336が設けられている。
【0082】この記録再生装置においては、吊り下げ爪
55が回動可能となっているため、メカシャーシ2及び
カートリッジホルダ3のダンパ部材14の変形による振
動吸収のための移動可能範囲を十分に確保しつつ、装置
構成の小型化を図ることができる。すなわち、カートリ
ッジホルダ3の移動可能範囲として、0.8mmを確保
しようとすると、吊り下げ爪55がカバー支持板4に対
して固定されている場合には、カートリッジホルダ3の
側面部と吊り下げ爪55との間に0.8mmの空隙が必
要であり、この吊り下げ爪55に係合する係合片118
の先端部と上カバー7の内壁部との間にも0.8mmの
空隙が必要となるので、カートリッジホルダ3の側面部
と上カバー7の内壁部との間には、少なくとも、1.6
mmと吊り下げ爪55の厚み分を合わせた距離の空隙が
必要となる。ところが、この記録再生装置では、カート
リッジホルダ3の移動可能範囲として、0.8mmを確
保しようとしたとき、吊り下げ爪55がカバー支持板4
に対して移動可能なので、図34に示すように、この吊
り下げ爪55に係合する係合片118の先端部と上カバ
ー7の内壁部との間には0.8mmの空隙が必要である
が、カートリッジホルダ3の側面部と吊り下げ爪55と
の間には殆ど空隙が不要であり、カートリッジホルダ3
の側面部と上カバー7の内壁部との間の空隙は、ほぼ
0.8mmに吊り下げ爪55の厚み分を加えた距離で足
りることとなる。但し、本実施例の記録再生装置では、
カートリッジホルダ3の移動可能範囲が0.8mmであ
って、カートリッジホルダ3の側面部と吊り下げ爪55
との間には、0.4mm程度の空隙を設けている。
【0083】なお、吊り下げ爪55,56は、片側のみ
がカバー支持板4に対して回動可能となっているが、双
方を同様の構成として、それぞれカバー支持板4に対し
て回動可能となるようにしてもよい。
【0084】[11]停止モードにおける状態 上述のように構成された記録再生装置において、停止モ
ードであって、かつ、ディスクカートリッジ220,2
21が装着されていないときには、磁気ヘッド昇降スラ
イダ94は、図15に示すように、前方側の初期位置に
ある。このとき、イジェクトノブ17を操作すると、ロ
ックスライダ115がスライドされ、上蓋部の被係止部
材301に対するロック片181による係止が解除され
る。このときには、カートリッジ装着検出スイッチ72
が押圧操作されていないため、CPU338は、キー入
力部15に対する操作があっても、ディスク駆動部33
9を駆動させない。すなわち、CPU338は、図37
のフローチャートに示すように、ステップst1におい
て電源投入されてスタートされると、ステップst2に
おいてキー入力部15に対する入力操作があったか否か
を判別する。キー入力部15に対する入力操作があった
ならばステップst3に進み、該キー入力部15に対す
る入力操作がないならばステップst6に進んでリター
ンする。ステップst3においては、カートリッジ装着
検出スイッチ(スイッチ(A))72が操作されている
かを判別する。カートリッジ装着検出スイッチ72が操
作されていればステップst4に進み、カートリッジ装
着検出スイッチ72が操作されていなければステップs
t6に進んでリターンする。ステップst4において
は、蓋ロック検出スイッチ(スイッチ(B))160が
操作されているかを判別する。蓋ロック検出スイッチ6
0が操作されていればステップst5に進み、蓋ロック
検出スイッチ60が操作されていなければステップst
6に進んでリターンする。ステップst5においては、
CPU338は、キー入力部15に対する操作に応じて
ディスク駆動部339を駆動制御する。
【0085】[12]ディスクカートリッジの装着 この記録再生装置にディスクカートリッジ220,22
1を装着するには、上述のようにイジェクトノブ17を
操作した後、図12に示すように、上蓋部を上方側に回
動させて開蓋する。そして、カートリッジホルダ3に対
して、前方側より、ディスクカートリッジ220,22
1を挿入する。すると、ディスクカートリッジ220,
221は、シャッタ部材206,217が開蓋される。
そして、上蓋部を下方側に回動させて閉蓋すると、ディ
スクカートリッジ220,221は、図13に示すよう
に、メカシャーシ2上に位置決めされて装着される。こ
のとき、カートリッジ装着検出スイッチ72が押圧操作
される。また、上蓋部がロックスライダ115により係
止されることにより、蓋ロック検出スイッチ60が押圧
操作される。この状態において、CPU338は、キー
入力部15に入力があればその入力に応じてディスク駆
動部339を駆動制御する状態となる。
【0086】[13]再生モードにおける状態 ディスクカートリッジ220,221が装着され上蓋部
が閉蓋されて係止されている状態において、キー入力部
15により再生モードを開始すべき指示がなされると、
CPU338は、ステッピングモータ85を駆動制御
し、磁気ヘッド昇降スライダ94を、図16中矢印N方
向の後方側に移動させ、図16に示すように、イジェク
ト伝達片113がロックスライダ115よりも後方側と
なり磁気ヘッド13が上方側に保持される第1の位置と
なす。
【0087】この状態において、光磁気ディスク又は光
ディスクがスピンドルモータ89により回転操作され、
光学ピックアップ10が作動して光磁気ディスク又は光
ディスクより情報信号の読み出しが行われて再生モード
が実行される。このとき、各トラックジャンプ釦30,
31、又は一時停止釦32を操作することにより、所定
の方向へのトラックジャンプ、又は一時停止動作を実行
することができる。この再生モードの実行中には、イジ
ェクトスライダ116を一側に沿ってスライド操作して
も、イジェクト伝達片113が後方側に退出しているた
め、ロックスライダ115がスライドされることがな
く、上蓋部に対する係止が解除されることがない。停止
釦29を操作して停止モードとすると、磁気ヘッド昇降
スライダ94が前方側の初期位置に復帰され、イジェク
トスライダ116のスライドによって上蓋部に対するロ
ックスライダ116による係止の解除が行える状態とな
る。
【0088】[14]記録モードにおける状態 記録再生用のディスクカートリッジ220が装着され上
蓋部が閉蓋されて係止されている状態において、キー入
力部15により記録モードを開始すべき指示がなされる
と、CPU338は、ステッピングモータ85を駆動制
御し、磁気ヘッド昇降スライダ94を、図17中矢印O
方向の後方側に移動させ、図17に示すように、イジェ
クト伝達片113がロックスライダ115よりも後方側
となり磁気ヘッド13が下方側に移動される第2の位置
となす。
【0089】この状態において、光磁気ディスクがスピ
ンドルモータ89により回転操作され、光学ピックアッ
プ10及び磁気ヘッド13が作動して光磁気ディスクに
対する情報信号の書き込みが行われて記録モードが実行
される。磁気ヘッド13は、光磁気ディスクに摺接され
る。このとき、一時停止釦29を操作することにより、
一時停止動作を実行することができる。この記録モード
の実行中においては、イジェクトスライダ116を一側
に沿ってスライド操作しても、イジェクト伝達片113
が後方側に退出しているため、ロックスライダ115が
スライドされることがなく、上蓋部に対する係止が解除
されることがない。停止釦29を操作して停止モードと
すると、それまで書き込みを行っていた情報信号につい
てのアドレス等を示す目録情報(いわゆるユーザーズト
ック:U−TOC)の書き込みが行われ、この目録情報
の書き込み完了後に、磁気ヘッド昇降スライダ94が前
方側の初期位置に復帰される。磁気ヘッド昇降スライダ
94の初期位置への復帰によって、イジェクトスライダ
116のスライドによって上蓋部に対するロックスライ
ダ116による係止の解除が行える状態となる。
【0090】なお、再生専用型のディスクカートリッジ
221又はセーブノッチ214が移動操作されて情報信
号の書き込みが禁止された記録再生用のディスクカート
リッジ220が装着された状態において、キー入力部1
5により記録モードを開始すべき指示がなされても、C
PU338は、識別用穴224によって装着されている
ディスクカートリッジ220,221が情報信号の記録
が不可能なものであると識別しているため記録モードを
実行しない。
【0091】[15]ディスクカートリッジの取り出し 上述のように、再生モードの実行後の停止モード、記録
モードの実行後の目録情報の書き込み完了後の停止モー
ド、又は未だ記録も再生も行われていない状態における
停止モードにおいては、この記録再生装置に装着されて
いるディスクカートリッジ220,221を取り出すこ
とができる。
【0092】すなわち、このとき、イジェクトノブ17
を操作してイジェクトスライダ116を一側に沿ってス
ライドさせると、ロックスライダ115による上蓋部に
対する係止が解除されて、上蓋部は、上方側に回動され
て開蓋されることが可能となる。このように上蓋部に対
する係止を解除して、この上蓋部を上方側に回動させて
開蓋させると、図12に示すように、カートリッジホル
ダ3が上方側に回動されてメカシャーシ2より離間す
る。すると、ディスクカートリッジ220,221は、
メカシャーシ2上より上方側に持ち上げられるととも
に、カートリッジ排出レバー302によってカートリッ
ジホルダ3の前方側に押し出される。このとき、ディス
クカートリッジ220,221は、後方側部分をカート
リッジホルダ3より突出させるので、このカートリッジ
ホルダ3より取り出すことができる。カートリッジホル
ダ3より抜き取られたディスクカートリッジ220,2
21においては、シャッタ部材206,217は、シャ
ッタ閉蓋バネ135により閉蓋状態となされている。
【0093】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る記録及び/
又は再生装置は、回動部材が記録及び/又は再生部を覆
った状態で、記録及び/又は再生部が装置本体内で微動
して係合部材に接触したときには、係合部材が、記録及
び/又は再生部の微動に追従して移動するように構成さ
れているので、回動部材が記録及び/又は再生部を覆っ
た状態で記録及び/又は再生部が装置本体内で微動した
ときには、保持部材を記録媒体の脱着方向に回動させる
係合部材が移動することによって、振動吸収時に緩衝部
材による振動吸収動作が保持部材と係合部材とが係合し
ていることによって制限されることがなく緩衝部材によ
る良好な振動吸収動作を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した記録再生装置の外観を示す斜
視図である。
【図2】上記記録再生装置の構成を示す平面図である。
【図3】上記記録再生装置の構成を示す正面図である。
【図4】上記記録再生装置の構成を示す左側面図であ
る。
【図5】上記記録再生装置の構成を示す背面図である。
【図6】上記記録再生装置の構成を示す右側面図であ
る。
【図7】上記記録再生装置の構成を示す底面図である。
【図8】上記記録再生装置の構成を示す縮小分解斜視図
である。
【図9】上記記録再生装置を構成する筐体体を示す右側
面図である。
【図10】上記記録再生装置のカバー支持板の構成を示
す底面図である。
【図11】上記記録再生装置のカバー支持板の構成を示
す左側面図である。
【図12】上記記録再生装置のイジェクト状態における
内部の構成を示す左側面図である。
【図13】上記記録再生装置の停止モードにおける内部
の構成を示す左側面図である。
【図14】上記記録再生装置の録音モードにおける内部
の構成を示す左側面図である。
【図15】上記記録再生装置の停止モードにおけるメカ
シャーシ上の構成を透視して示す平面図である。
【図16】上記記録再生装置の再生モードにおけるメカ
シャーシ上の構成を透視して示す平面図である。
【図17】上記記録再生装置の記録モードにおけるメカ
シャーシ上の構成を透視して示す平面図である。
【図18】上記記録再生装置のカートリッジホルダの停
止モード及び再生モードにおける構成を示す平面図であ
る。
【図19】上記記録再生装置のカートリッジホルダの記
録モードにおける構成を示す平面図である。
【図20】上記記録再生装置の上蓋部を係止するための
構成を示す要部拡大分解斜視図である。
【図21】上記記録再生装置の上蓋部を係止するための
構成を示す正面図である。
【図22】上記記録再生装置のメインフレームの構成を
示す平面図である。
【図23】上記記録再生装置の外カバーの構成を示す平
面図である。
【図24】上記記録再生装置の外カバーの構成を示す正
面図である。
【図25】上記記録再生装置の上蓋部が閉蓋途中の状態
を示す要部正面図である。
【図26】上記記録再生装置の上蓋部が閉蓋された状態
を示す要部正面図である。
【図27】上記記録再生装置の上蓋部に対する係止が解
除された状態を示す要部正面図である。
【図28】上記記録再生装置のカートリッジ排出機構の
構成を示す要部拡大斜視図である。
【図29】上記記録再生装置におけるメカシャーシとカ
ートリッジホルダとの取り付け状態を示す要部右側面図
である。
【図30】上記記録再生装置においてカートリッジホル
ダがメカシャーシの側に回動されている状態を示す要部
右側面図である。
【図31】上記記録再生装置におけるメカシャーシの支
持構造を示す縦断面図である。
【図32】上記記録再生装置のダンパ部材の構成を示す
拡大縦断面図である。
【図33】上記記録再生装置のカートリッジホルダを吊
り下げる部材の構成を示す要部拡大平面図である。
【図34】上記記録再生装置のカートリッジホルダを吊
り下げる部材の構成を示す要部拡大正面図である。
【図35】上記記録再生装置のカートリッジホルダを吊
り下げる部材の構成を示す要部拡大側面図である。
【図36】上記記録再生装置の電子回路部の要部の構成
を示すブロック図である。
【図37】上記記録再生装置のCPUの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図38】上記記録再生装置において使用される記録及
び再生用ディスクカートリッジの構成を示す上面側より
臨んだ斜視図である。
【図39】上記記録再生装置において使用される再生専
用ディスクカートリッジの構成を示す上面側より臨んだ
斜視図である。
【図40】上記記録再生装置において使用される記録及
び再生用ディスクカートリッジの構成を示す下面側より
臨んだ斜視図である。
【図41】上記記録再生装置において使用される再生専
用ディスクカートリッジの構成を示す下面側より臨んだ
斜視図である。
【符号の説明】
1 メインフレーム、 2 メカシャーシ、 3 カー
トリッジホルダ、 4カバー支持板、 7 上カバー、
14 ダンパ部材、 55 吊り下げ爪、67 引っ
張りコイルバネ、 70 当接突起、 118 係合
片、 339ディスク駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−216389(JP,A) 特開 平5−54508(JP,A) 特開 平6−208785(JP,A) 特開 平6−215551(JP,A) 実開 昭59−107701(JP,U) 実開 昭60−163592(JP,U) 実開 昭61−149161(JP,U) 特表 平3−505797(JP,A) 米国特許4922478(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 33/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体に対して、複数の緩衝機構を介
    して取付けられ、上記装置本体内で微動可能に支持され
    た記録及び/又は再生部と、 上記記録及び/又は再生部に回動自在に取り付けられ、
    記録媒体を保持して上記記録及び/又は再生部への装着
    及び脱着を行う保持部材と、 上記装置本体に回動自在に取り付けられ、上記記録及び
    /又は再生部を覆う回動部材と、 上記回動部材に移動可能に取り付けられ、上記回動部材
    の回動動作によって、上記保持部材と係合し、上記保持
    部材を記録媒体の脱着方向に回動させる係合部材とを備
    え、 上記回動部材が上記記録及び/又は再生部を覆った状態
    で、上記記録及び/又は再生部が上記装置本体内で微動
    して上記係合部材に接触したときには、上記係合部材
    は、上記記録及び/又は再生部の微動に追従して移動さ
    れる記録媒体の記録及び/又は再生装置。
  2. 【請求項2】 上記装置は、更に上記係合部材を、常時
    上記保持部材係合する方向に付勢する付勢部材を備え
    ている請求項1記載の記録媒体の記録及び/又は再生装
    置。
  3. 【請求項3】 上記係合部材は、基端側が上記付勢部材
    により上記保持部材に係合する方向に付勢された状態で
    上記回動部材に回動自在に取り付けられているととも
    に、自由端側には、上記保持部材側に向かって突出され
    上記保持部材と係合する係合部が形成されている請求項
    2記載の記録媒体の記録及び/又は再生装置。
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