JPH1027397A - 回動部材の取付け装置及び磁気ヘッド装置の取付け装置 - Google Patents

回動部材の取付け装置及び磁気ヘッド装置の取付け装置

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JPH1027397A
JPH1027397A JP18235296A JP18235296A JPH1027397A JP H1027397 A JPH1027397 A JP H1027397A JP 18235296 A JP18235296 A JP 18235296A JP 18235296 A JP18235296 A JP 18235296A JP H1027397 A JPH1027397 A JP H1027397A
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Kazuhito Kurita
和仁 栗田
Toshihiro Kusunoki
俊宏 楠
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体保持部材に磁気ヘッド装置を容易且
つ着実に回動自在な状態で取り付けることを可能とする
磁気ヘッド装置の取付け装置を提供する。 【解決手段】 光磁気ディスク11を装着部45に装着
すると共に、一対の支軸97が設けられるカートリッジ
ホルダ42と、光磁気ディスク11に対し情報信号の記
録及び/又は再生を行う磁気ヘッド装置43と、カート
リッジホルダ42に対応して設けられる支軸97に対応
して軸穴90が設けられ、カートリッジホルダ42に回
動自在に支持され磁気ヘッド装置43を昇降させる磁気
ヘッド昇降部材80とを備え、磁気ヘッド昇降部材80
には、磁気ヘッド昇降部材80の取付け方向と略同じく
して半抜き部92が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器等に取り
付けられる回動部材の取付け装置及び光磁気ディスク、
磁気ディスク等の記録媒体に対する情報信号の記録及び
/又は再生に用いられる磁気ヘッド装置の取付け装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報信号が記録される記録媒体と
して、光磁気ディスク、磁気ディスク等のディスクが用
いられている。この種のディスクは、カートリッジに収
納されてディスクカートリッジとして構成されている。
このようなディスクカートリッジを記録媒体として用い
る記録及び/又は再生装置は、ディスクカートリッジを
記録再生位置に位置決めして装着され、このディスクカ
ートリッジに収納されたディスクに対し音楽信号、映像
信号等の情報信号を記録及び/又は再生手段を介して記
録及び/又は再生を行う。このような記録及び/又は再
生装置には、記録及び/又は再生装置に対して挿脱が行
われるディスクカートリッジを記録再生位置に装着し、
位置決めを行うためにカートリッジホルダが備えられて
いる。そして、例えば光磁気ディスクが記録媒体として
用いられるディスクカートリッジに適用されるカートリ
ッジホルダには、上記記録及び/又は再生手段である磁
気ヘッドが取り付けられ、また、このカートリッジホル
ダが回動自在に取り付けられるシャーシには、光ピック
アップ装置が取り付けられる。
【0003】このように光磁気ディスクが記録媒体とし
て用いられるディスクカートリッジは、ディスクに対し
情報信号の記録がなされる場合には、光ピックアップ装
置の光源から出射された光ビームにより局所的にキュリ
ー温度以上に加熱され、この加熱された部分に磁気ヘッ
ドにより外部磁界が印加されることにより情報信号の記
録が行われる。また、このように情報信号が記録された
ディスクを再生する場合には、ディスクに対し直線偏光
された光ビームを照射し、ディスクから反射される戻り
光のカー効果による偏光方向の回転を光検出器により検
出することにより再生がなされる。したがって、磁界を
印加する磁気ヘッドは、ディスクに対し情報信号を記録
する時以外は、ディスクに対し上方向に離れた位置に配
設される。このような記録及び/又は再生装置は、近
年、携帯性の向上を図るため、小型化が図られており、
これに使用される種々の部品についても小型化がされて
いる。
【0004】ここで、この磁気ヘッドは、図8に示すよ
うな昇降装置により昇降駆動される。すなわち、この昇
降装置200は、記録媒体であるディスクカートリッジ
を位置決めした状態で記録及び/又は再生位置に装着さ
せるカートリッジホルダ201と、磁気ヘッドが上面に
配置されると共にカートリッジホルダ201の上面に回
動自在に支持される支持部材202とを備える。カート
リッジホルダ201は、その内部にディスクカートリッ
ジが収納される収納部203が構成され、また、その上
面に、一対の突出片204a、204bが上方向に突出
して形成されている。そして、この突出片204a、2
04bには、互いに外方向に向かって支軸205a、2
05bが形成されている。さらには、カートリッジホル
ダ201には、その上面であって、突出片204a、2
04bの外側に後述する支持部材202の回動規制片の
逃げ穴206a、206bが穿設されている。
【0005】また、支持部材202は、磁気ヘッドが配
置される主面部208と、この主面部208の両側に設
けられた一対の支持片209a、209bと、支持片2
09aから延長して設けられた回動規制片210とから
構成される。また、この支持片209a、209bに
は、それぞれ上記支軸205a、205bが嵌合される
軸穴211a、211bが穿設されている。
【0006】このように構成される磁気ヘッドの昇降装
置200は、支軸205a、205bに軸穴211a、
211bが嵌合されることにより、カートリッジホルダ
201に対し支持部材202が回動自在とされる。そし
て、磁気ヘッドは、この支持部材202が図示しない駆
動機構により図8中上下方向に駆動されることにより、
昇降される。すなわち、磁気ヘッドは、ディスクに対し
情報信号を記録する場合には、下方向に移動されディス
クの主面に近接した第1の位置とされる。また、磁気ヘ
ッドは、ディスクに対し情報信号を記録しない再生時又
は記録若しくは再生も行わない停止時の場合には、上記
第1の位置から上昇され、ディスクの主面から離れた第
2の位置とされる。ここで、支持部材202が上方向に
回動される際には、図9に示すように、上記回動規制片
210の端部がカートリッジホルダ201の上面に突き
当てられることで、回動する領域が規制される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
昇降装置200は、次のようにカートリッジホルダ20
1に支持部材202が取り付けられる。すなわち、第1
の取付け方法として、支持部材202は、カートリッジ
ホルダ201の上面に平行にして、支持部材202の支
持片209a、209bの横方向の弾性力を利用して、
これら支持片209a、209bを互いに外方向に弾性
変位させて、図8中A方向よりカートリッジホルダ20
1の突出片204a、204bの支軸205a、205
bに嵌合さ取り付ける方法がある。
【0008】また、第2の取付け方法として、支持部材
202をカートリッジホルダ201の上面に対し垂直な
方向、すなわち図8中B方向から、支持部材202の支
持片209a、209bの横方向の弾性力を利用して、
これら支持片209a、209bを互いに外方向に弾性
変位させて、カートリッジホルダ201の突出片204
a、204bの支軸205a、205bに嵌合さ取り付
ける方法がある。
【0009】しかしながら、上記第1の方法により支持
部材202をカートリッジホルダ201に取り付ける場
合には、カートリッジホルダ201と支持部材202と
が極めて近接した状態で取り付けなければならず、その
取付け作業が困難である。特に、小型の回動部材を取付
け部材に取り付ける場合には、その取付け作業が極めて
困難となる。
【0010】また、上記第1の取付け方法、第2の取付
け方法の何れの方法により、カートリッジホルダ201
に支持部材202を取り付ける場合であっても、支持部
材202をカートリッジホルダ201に取り付ける際、
上述の通り支持片210を互いに外方向に弾性変位させ
ることになるが、この際に、支持片209a、209b
の弾性力の限界を超え弾性変位させてしまった場合に
は、支持片209a、209bが外広がりの状態となっ
てしまい、支軸205a、205bに軸穴211a、2
11bに着実に嵌合させることができなくなる場合があ
る。このような場合、完成された記録及び/又は再生装
置は、ユーザにより誤って落下されてしまった場合等の
衝撃が加わった場合に、カートリッジホルダ201から
支持部材202が外れてしまう場合がある。特に、支持
部材202の支持片209a、209bは、その長手寸
法が短いため、その弾性力の限界を超え弾性変位し易
く、支持片209a、209bが外広がりの状態となり
やすい。
【0011】さらには、これに加えて、カートリッジホ
ルダ201の上面に、形成時等に反りが発生してしま
い、突出片204a、204bが内方に向いてしまった
場合には、支軸205a、205bに軸穴211a、2
11bを嵌合させることができなくなる場合もあった。
【0012】そこで、本発明は、容易且つ着実に回動部
材を取付け部材に取り付けることを可能にする回動部材
の取付け装置を提供することを目的とする。
【0013】また、本発明は、記録媒体保持部材に磁気
ヘッド装置を容易且つ着実に回動自在な状態で取り付け
ることを可能とする磁気ヘッド装置の取付け装置を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る回動部材の
取付け装置は、上述のような課題を解決すべく、一対の
支軸部又は軸穴部が設けられる取付け部材と、取付け部
材に設けられる支軸部又は軸穴部に対応して支軸部又は
軸穴部が設けられ、取付け部材に回動自在に支持される
回動部材とを備え、取付け部材又は回動部材のいずれか
一方に設けられる軸穴部には、回動部材の取付け方向と
略同じくして半抜き部が設けられることを特徴とする。
【0015】以上のように構成された回動部材の取付け
装置は、回動部材が取付け部材に取り付けられる際に、
半抜き部より挿入されて、軸部と穴部が嵌合される。回
動部材が取付け部材に取り付けられた際には、この半抜
き部は、取付け方向と略同じくして設けられているだけ
であることから、実際に回動部材が回動する領域には半
抜き部は設けられておらず、取付け作業後に、回動部材
が外れることもない。
【0016】また、本発明に係る磁気ヘッド装置の取付
け装置は、上述のような課題を解決すべく、記録媒体を
記録及び/又は再生位置に装着すると共に、一対の支軸
部又は軸穴部が設けられる記録媒体保持部材と、記録媒
体に対し情報信号の記録及び/又は再生に用いられる磁
気ヘッドを有する磁気ヘッド装置と、記録媒体保持部材
に設けられる支軸部又は軸穴部に対応して支軸部又は軸
穴部が設けられ、記録媒体保持部材に回動自在に支持さ
れ磁気ヘッド装置を昇降させる磁気ヘッド昇降部材とを
備え、記録媒体保持部材又は磁気ヘッド昇降部材のいず
れか一方に設けられた軸穴部には、磁気ヘッド昇降部材
の取付け方向と略同じくして半抜き部が設けられること
を特徴とする。
【0017】以上のように構成された磁気ヘッド装置の
取付け装置は、磁気ヘッド昇降部材が記録媒体保持部材
に取り付けられる際に、半抜き部より挿入されて、軸部
と穴部が嵌合される。磁気ヘッド昇降部材が記録媒体保
持部材に取り付けられた際には、この半抜き部は、取付
け方向と略同じくして設けられているだけであることか
ら、実際に磁気ヘッド昇降部材により昇降される磁気ヘ
ッド装置の上下方向に移動する領域には半抜き部は設け
られておらず、取付け作業後に、磁気ヘッド昇降部材が
外れることもない。そして、磁気ヘッド装置は、この磁
気ヘッド昇降部材により昇降されることにより昇降され
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。
【0019】ここで説明する回動部材の取付け装置は、
音声信号等の情報信号が記録される光磁気ディスクを記
録媒体として、この光磁気ディスクをカートリッジ本体
内に回転自在に収納したディスクカートリッジを記録及
び/又は再生する記録及び/又は再生装置に適用され
る。すなわち、この記録及び/又は再生装置は、光磁気
ディスクがカートリッジ本体に収納された状態で、この
カートリッジ本体と一体に記録及び/又は再生が行われ
る装着部に装着されるものである。
【0020】ここで用いられるディスクカートリッジと
しては、情報信号の再記録を可能とする光磁気ディスク
11を収納した例えば図1及び図2に示すように構成さ
れたディスクカートリッジ10が用いられる。
【0021】情報信号の再記録を可能とする光磁気ディ
スク11は、直径が例えば64mm程度のポリカーボネ
ート樹脂等の透明な合成樹脂材料より形成されるディス
ク基板に、垂直磁化膜よりなる信号記録層が被着形成さ
れて構成されている。この信号記録層は、光ピックアッ
プ装置の光源から出射された光ビームにより局所的にキ
ュリー温度以上に加熱され、この加熱された部分に外部
磁界が印加されることにより、情報信号の記録が行われ
る。また、このように記録された情報信号は、信号記録
層に直線偏光された光ビームを照射し、信号記録層から
反射される戻り光のカー効果による偏光方向の回転を光
検出器により読み出される。
【0022】そして、ディスクカートリッジ10は、光
磁気ディスク11の外径を略内接円とする方形状のカー
トリッジ本体12を備えている。このカートリッジ本体
12には、その上面側に、図1に示すように、収納した
光磁気ディスク11の信号記録領域の一部を内外周に亘
って外方に臨ませる磁気ヘッド用の記録再生開口部13
が形成されている。また、カートリッジ本体12には、
図2に示すように、その下面側に、磁気ヘッド用の記録
再生開口部13に対向して、同じく光磁気ディスク11
の信号記録領域の一部を外方に臨ませる光ピックアップ
装置用の記録再生開口部14が形成されている。さらに
は、カートリッジ本体12には、その下面側に、光磁気
ディスク11を回転操作するディスク駆動機構であるデ
ィスクテーブルが進入する円形のディスクテーブル用の
中央開口部15が形成されている。
【0023】そして、ディスクカートリッジ10は、上
記カートリッジ本体12の記録再生開口部13、14を
閉塞するシャッタ部材16が取り付けられている。この
シャッタ部材16は、薄い金属板を打ち抜き折り曲げて
形成され、記録再生開口部13、14を覆うに足る大き
さを有するシャッタ板17、18とこれらシャッタ板1
7、18の基端部を連結する連結部19とから構成され
る。そして、シャッタ部材16は全体として略コ字状を
呈して形成される。なお、このシャッタ部材16は、合
成樹脂材料により成形しても良いのは勿論である。この
ように構成されるシャッタ部材16は、各シャッタ板1
7、18が各記録再生開口部13、14を覆うようにし
てカートリッジ本体12の前面側に取り付けられ、この
前面側に沿って移動することにより各記録再生開口部1
3、14を開閉する。シャッタ部材16は、連結部19
に設けられた図示しない係合片を上記カートリッジ本体
12の前面側に形成した移動ガイド溝20に係合される
ことにより、係合片が移動ガイド溝20にガイドされ安
定した移動が保証される。
【0024】以上のように構成されたディスクカートリ
ッジ10は、シャッタ部材16が移動する前面側と直交
する一側面を挿入端として記録及び/又は再生装置に挿
脱がなされる。すなわち、ディスクカートリッジ10
は、図1中X1、X2方向を挿脱方向として記録及び/又
は再生装置に挿脱される。
【0025】ディスクカートリッジ10には、シャッタ
部材16の連結部19の中央部に、ディスクカートリッ
ジ10を記録及び/又は再生装置からイジェクト操作す
る際、各記録再生開口部13、14を開放する位置に移
動されたシャッタ部材16を閉塞する位置方向に移動操
作する記録及び/又は再生装置側に設けられたシャッタ
閉塞操作部材が係合する係合部21がそれぞれ設けられ
ている。
【0026】ところで、各ディスクカートリッジ10に
収納される光磁気ディスク11は、その中央部にセンタ
穴22が形成されている。このセンタ穴22には、これ
を閉塞するハブ23が取り付けられている。このハブ2
3は、ディスク駆動機構であるディスクテーブルに配設
されたマグネットに吸引可能とさせる磁性を有する金属
材料により形成されている。これらセンタ穴22及びハ
ブ23は、カートリッジ本体12のディスクテーブル用
の中央開口部15より外方に臨まされている。
【0027】また、ディスクカートリッジ10には、そ
のカートリッジ本体12の下面側に、これらディスクカ
ートリッジ10が記録及び/又は再生装置内の記録再生
位置を構成する装着部に装着された際、装着部側の位置
決めピンが係合する一対の位置決め穴24、25bが形
成されている。これら位置決め穴24、25は、図2に
示すように、シャッタ部材16が取り付けられるカート
リッジ本体12の前面側の両側に位置して設けられてい
る。なお、一方の位置決め穴24は、シャッタ部材16
の移動方向を長径として形成され、長径方向の範囲で上
記位置決めピンに対する係合位置を調整可能としてい
る。また、他方の位置決め穴25は、真円に形成され、
位置決めピンに対する係合位置を規制している。
【0028】さらには、カートリッジ本体12には、図
2に示すように、その下面側に位置決め穴24、25が
設けられた前面側に対向する背面側に、複数の識別穴2
6が形成されている。この識別穴26は、カートリッジ
本体12に収納されているディスクの種別や状態、例え
ば情報信号の記録が可能か否かを表示するものである。
そして、ディスクカートリッジ10に設けられる1つの
識別穴27は、誤記録検出用として用いられ、カートリ
ッジ本体12、22内に移動可能に設けられた図1に示
す誤記録防止部材28により開閉される。すなわち、識
別穴27は、誤記録防止部材28が移動操作されること
により、光磁気ディスク11に対する情報信号の記録可
能か否かを切り換える。また、カートリッジ本体12に
は、記録及び/又は再生装置への挿入端となる前面側の
両側に、ディスクカートリッジ10を記録及び/又は再
生装置内に引き込み操作をする引き込み機構の一部が係
合する係合凹部29が形成されている。
【0029】そして、このようなディスクカートリッジ
10の記録及び/又は再生が行われる記録及び/又は再
生装置は、小型化され、携帯性に優れた構成となってい
る。すなわち、この記録及び/又は再生装置は、その外
装筐体が全体として矩形体形を有して構成され、その内
部に、例えば図3に示すディスクカートリッジ10の装
着部を構成するシャーシ41と、ディスクカートリッジ
10を保持する記録媒体保持部材であるカートリッジホ
ルダ42と、磁気ヘッド装置43や光ピックアップ装置
44からなる記録及び/又は再生機構とが備えられてい
る。
【0030】この外装筐体には、例えば、記録及び/又
は再生装置に装着されたディスクカートリッジ10の操
作を行うための、パワースイッチ投入釦、記録釦、再生
釦、一時停止釦、停止釦、音量調節釦、イジェクト釦等
のキー入力部や、再生している情報信号のアドレスを表
示する表示部等が設けられている。そして、このように
構成されたキー信号入力部や表示部は、外装筐体の内部
に取り付けられる電子基板に取り付けられた中央処理装
置(central processing unit,以下、「CPU」とい
う。)により制御される。そして、このCPUは、上記
キー信号入力部からの信号に基づいてディスク駆動機
構、記録及び/又は再生機構を制御する。また、この外
装筐体には、ディスクカートリッジ10の挿脱操作を行
うために、回動自在に蓋体が取り付けられいる。
【0031】そして、シャーシ41は、図3に示すよう
に、金属材料により略平板状に、ディスクカートリッジ
10の主面の外形寸法よりやや大とされた大きさをして
形成され、ディスクカートリッジ10の装着部45を構
成する。そして、シャーシ41には、その中央領域に、
ディスク駆動機構が備えられている。
【0032】このディスク駆動機構は、シャーシ41の
下面側に配設される図示しない駆動モータと、この駆動
モータよりシャーシ41の上面側に向かって取り付けら
れた駆動軸46と、この駆動軸46に取り付けられシャ
ーシ41の上面側に配設されるディスクテーブル47と
から構成される。このディスクテーブル47は、全体が
円盤状を呈して形成され、その内部にマグネットが配設
されている。そして、このディスクテーブル47は、デ
ィスクカートリッジ10が装着部45に装着されると、
ディスクカートリッジ10のハブ23を磁気吸着して、
ハブ23に嵌合される。このように装着部45に装着さ
れたディスクカートリッジ10は、駆動軸46の同軸上
に光磁気ディスク11の中心が配設され、位置決めがな
された状態で、ディスクテーブル47が駆動モータによ
り回転されて、光磁気ディスク11が回転操作される。
【0033】また、シャーシ41には、その下側にディ
スク駆動機構に隣り合って光ピックアップ装置44を外
方に臨ませるピックアップ用開口部48が設けられてい
る。そして、このピックアップ用開口部48は、ディス
クカートリッジ10のシャッタ部材16が記録再生開口
部13、14を開放した状態で装着部45に装着された
際に、光ピックアップ装置44が記録再生開口部14よ
り外方に臨まされる光磁気ディスク11の内外周に亘っ
て移動できるように、光ピックアップ装置44の移動領
域に対応して形成されている。すなわち、この光ピック
アップ装置44は、詳細は後述する対物レンズ49が光
磁気ディスク11の記録領域に対向して配設される。
【0034】この光ピックアップ装置44は、光学ブロ
ック部を有し、この光学ブロック部内に、半導体レーザ
等よりなる光源と、この光源から出射された光ビームを
ディスク11へと導く光学デバイス及び対物レンズ49
とから構成される。この光ピックアップ装置44は、光
源より出射される光ビームを光学デバイス、対物レンズ
49を介して光磁気ディスク11の表面の信号記録層に
集光して照射できるように構成されている。また、この
光ピックアップ装置44は、光磁気ディスク11に照射
された光ビームの反射光を上記対物レンズ49及び光学
デバイスを介して検出する。また、この光ピックアップ
装置44は、光量及び偏光方向の回転角を検出すること
ができる。そして、光ピックアップ装置44は、ディス
クテーブル47に保持されて回転される光磁気ディスク
11への情報信号の書き込みのための光束の照射、及
び、光磁気ディスク11より情報信号の読み出しを行う
ようになされている。
【0035】このように構成される光ピックアップ装置
44は、シャーシ41の下側に互いに平行に取り付けら
れたガイドシャフト50を介して移動可能に取り付けら
れている。そして、この光ピックアップ装置44は、シ
ャーシ41の下側に取り付けられた図示しない送りモー
タによりガイドシャフト50に沿って送り操作される。
この送りモータには、この送りモータの駆動軸に図示し
ない駆動ギヤが取り付けられている。そして、駆動ギヤ
は、シャーシ41の下側において回転可能に取り付けら
れた図示しない減速伝達ギヤに歯合されており、この伝
達ギヤを回転させる。減速ギヤは、上記ガイドシャフト
50に平行に回転可能に取り付けられたスクリューシャ
フト51の一端に取り付けられた従動ギヤ52に歯合さ
れており、この従動ギヤ52を介してスクリューシャフ
ト51を軸回りに回転させる。スクリューシャフト51
は、外周面部にスクリューネジ部53が構成されてお
り、このスクリューネジ部53を光ピックアップ装置4
4の光学ブロック部に歯合させている。したがって、光
ピックアップ装置44は、送りモータが駆動されると、
スクリューシャフト51が回転操作されて、ガイドシャ
フト50に沿って移動される。
【0036】なお、この光ピックアップ装置44は、移
動領域を移動されて光磁気ディスク11の最内周の位置
にされた時、シャーシ41の駆動モータ近傍に設けられ
た光ピックアップ装置44の動きを停止させるための検
出スイッチを押圧することで停止される。
【0037】また、シャーシ41には、その上面側であ
って前縁部及び後縁部に位置決めピン54a、54bが
植立されている。この位置決めピン54a、54bは、
全体として円錐状に形成されている。そして、この位置
決めピン54a、54bは、シャーシ41にディスクカ
ートリッジ10に載置された際に、図2に示す位置決め
穴24、25に嵌合されて、シャーシ41に対してディ
スクカートリッジ10の位置決めを行う。また、このシ
ャーシ41には、その上面側であって前縁部及び後縁部
に収納されるディスクカートリッジ10の高さ方向の位
置決めを行う位置決め凸部55a、55bが設けられて
いる。この位置決め凸部55a、55bは、シャーシ4
1に載置されたディスクカートリッジ10の下側の主面
部に当接して、ディスクカートリッジ10の高さ方向の
位置決めを行う。
【0038】そして、前方側の位置決め凸部55aに
は、ディスクカートリッジ10の検出スイッチが設けら
れている。この検出スイッチには、その上方に向かって
押圧子が設けられており、ディスクカートリッジ10が
シャーシ41に載置された際には、この押圧子が押圧さ
れることで、ディスクカートリッジ10の有無の検出を
行う。そして、これら検出スイッチは、上記CPUに接
続されている。
【0039】このように構成されるシャーシ41は、デ
ィスクカートリッジ10、20が載置された際には、上
記位置決めピン54a、54bによりカートリッジ本体
12の位置決めを行うと共に、ディスクテーブル47に
ハブ23をマグネットチャッキングさせることで、光磁
気ディスク11の位置決めを行い光磁気ディスク11を
回転させる。
【0040】また、このシャーシ41には、その後方に
一対の支持部材56a、56bが取り付けられている。
この支持部材56a、56bは、詳細は後述するカート
リッジホルダ42を回動自在に支持する。そして、この
支持部材56a、56bは、その中央に支軸57が互い
に内方に向かって植立されている。この支軸57は、後
述するカートリッジホルダ42の軸穴66に嵌合され
る。
【0041】また、このシャーシ41の上面側に回動自
在に取り付けられるカートリッジホルダ42は、ディス
クカートリッジ10の記録及び/又は再生を行う装着部
45に保持できるように、天板部62と、この天板部6
2の両側縁より下方向に垂下された側壁部63a、63
bと、この側壁部63a、63bより内方に曲折された
支持部64a、64bとから構成される。そして、この
カートリッジホルダ42は、金属材料が屈曲形成され
て、一体的に形成されている。このカートリッジホルダ
42は、ディスクカートリッジ10が前方側より天板部
62下側で側壁部63a、63b間に挿入されると、各
支持部64a、64bにディスクカートリッジ10の側
縁部が支持されて保持される。
【0042】このカートリッジホルダ42には、側壁部
63bの中途部に、カートリッジホルダ42の内方に向
かって、シャッタ開放片65が突設されている。このシ
ャッタ開放片65は、このカートリッジホルダ42にデ
ィスクカートリッジ10が挿入されたとき、上記ディス
クカートリッジ10の移動ガイド溝20に進入し、上記
シャッタ部材16の連結部19の前端部に当接し、この
ディスクカートリッジ10がカートリッジホルダ42内
に収納されたときに、シャッタ部材16を開状態とす
る。また、カートリッジホルダ42には、側壁部63
a、63bの後方に平行に軸穴66が穿設されている。
これら軸穴66は、シャーシ41の後方に設けられた支
軸57に嵌合され、カートリッジホルダ42を軸回りに
回動可能とさせる。また、カートリッジホルダ42に
は、その天板部62に複数の窓部67a、67bが開口
されている。この窓部67a、67bには、例えば後述
する磁気ヘッド71が臨まされ、ディスクカートリッジ
10がカートリッジホルダ42に挿入された際に、磁気
ヘッド71がディスクカートリッジ10の記録再生開口
部13より光磁気ディスク11に臨むようにされてい
る。さらには、カートリッジホルダ42には、支持部6
4aに突出部68が形成されている。この突出部68
は、図示しないがシャーシ41の一部に係止されること
によりカートリッジホルダ42をシャーシ1に対し閉状
態とさせる。
【0043】このように構成されたカートリッジホルダ
42は、図3中上側に回動された状態において、ディス
クカートリッジ10が挿入されて、このディスクカート
リッジ10を保持した後、図3中下方向に回動されてシ
ャーシ41に載置されると、シャーシ41の装着部45
に装着させる。このようにして、シャーシ41に装着さ
れたディスクカートリッジ10は、上記位置決めピン5
4a、54b、位置決め凸部55a、55b等により位
置決めがなされ、記録及び/又は再生が可能な状態とさ
れる。
【0044】また、磁気ヘッド装置43は、上記光ピッ
クアップ装置44に取り付けられる。そして、この磁気
ヘッド装置43は、光磁気ディスク11に磁界を印加す
る磁気ヘッド71と、この磁気ヘッド71を支持する磁
気ヘッド支持板72と、この磁気ヘッド支持板72を光
ピックアップ装置44に取り付ける連結部材73とを備
える。そして、連結部材73は、全体として略コ字状を
呈して形成され、その一端側を上記光ピックアップ装置
44の光学ブロック部の後方に取り付けられる。また、
この連結部材73の他端側は、シャーシ41の後方側縁
より後方側に位置されており、連結部材73が光ピック
アップ装置44に取り付けられていることから、このシ
ャーシ41に接触されることなく、光ピックアップ装置
44の移動と共に移動される。また、この連結部材73
は、シャーシ41の上面側より上方に突出されている。
この連結部材73は、その他端部、すなわち上端部の近
傍に、支軸74を介して磁気ヘッド支持板72の後方側
縁部分が回動可能に取り付けられている。
【0045】磁気ヘッド支持板72は、前側側縁部分を
図3中上下方向、すなわちシャーシ41に対し接離する
方向に回動可能となされている。そして、この磁気ヘッ
ド支持板72には、図示しないアーム部が設けられお
り、このアーム部はその先端側を前方に向けて突設され
て、先端部近傍が側方側に屈曲されている。また、磁気
ヘッド支持板72には、ジンバルバネ75が取り付けら
れている。そして、このジンバルバネ75には、その先
端側に磁気ヘッド71が取り付けられると共に、このジ
ンバルバネ75の一部が屈曲形成されて吊り下げ部が形
成されている。この吊り下げ部は、上記アーム部の先端
部近傍の屈曲部に掛合して吊り下げられている。
【0046】このような磁気ヘッド装置43は、磁気ヘ
ッド71が光ピックアップ装置44の対物レンズ49の
上方に位置し、この対物レンズ49に対向して配設され
ている。また、磁気ヘッド71は、磁気ヘッド支持板7
2が上記連結部材73に対して回動されることにより、
シャーシ41に対して接離する上下方向に回動可能に取
り付けられている。
【0047】このように構成される磁気ヘッド装置43
は、次のような昇降駆動装置により昇降される。すなわ
ち、この昇降駆動装置は、磁気ヘッド装置43を昇降さ
せる磁気ヘッド昇降部材80と、駆動源から駆動伝達さ
れてこの磁気ヘッド昇降部材80を駆動させる駆動伝達
部材81とから構成される。
【0048】磁気ヘッド昇降部材80は、例えば図3及
び図4に示すように、カートリッジホルダ42の窓部6
7aに掛け渡されて取り付けられ、磁気ヘッド装置43
を支持し持ち上げる磁気ヘッド支持部85と、この磁気
ヘッド支持部85の両端部からの突出して設けられこの
磁気ヘッド支持部85を回動自在に支持する支持片86
a、86bと、この支持片86aから延長方向に突出し
て設けられる回動規制片87とから構成される。
【0049】磁気ヘッド支持部85は、図4に示すよう
に、その上面に、磁気ヘッド装置43が配設される。そ
して、この磁気ヘッド支持部85には、その短辺方向の
側縁に突片88a、88bが突出して形成されている。
この突片88a、88bは、図示しない規制凹部に係合
され、磁気ヘッド昇降部材80の回動する領域を規制し
ている。また、磁気ヘッド支持部85には、突出片89
が支持片86b側に突出して形成されている。この突出
片89は、その一方の側縁部が上向きの傾斜面となるよ
うに形成されている。
【0050】また、支持片86a、86bは、磁気ヘッ
ド支持部85の短辺方向の側縁から同方向に突出して形
成されると共に、略水平方向、すなわち図4中X3方向
に弾性変位するように形成されている。この支持片86
a、86bには、その中央部に軸穴90a、90bが穿
設されている。そして、この軸穴90a、90bには、
カートリッジホルダ42の後方側であって窓部67aの
近傍に設けられた軸部(詳細は後述する)に嵌合され
る。そして、一方の軸穴90bの周縁部91には、例え
ば図5(A)(B)に示すように、支持片86bと同方
向であって、支持片86bの内方に半抜き部92が形成
されている。この半抜き部92は、図5(A)に示すよ
うに、軸穴90bの周縁部から支持片86bの外周縁部
に亘って形成され、また、その幅寸法が軸穴90bの直
径寸法と略同じくして形成されている。さらには、半抜
き部92は、図5(B)に示すように、磁気ヘッド支持
部85の厚さ方向に非貫通とされている。このような半
抜き部92は、磁気ヘッド昇降部材80のカートリッジ
ホルダ42への取付け操作を容易としている。なお、こ
の半抜き部92は、以上のように支持片86bに設ける
だけでなく、支持片86aについても設けてもよく、ま
た、支持片86aのみに設けても良いのは勿論である。
【0051】また、磁気ヘッド昇降部材80には、図4
に示すように、支持片86aの延長方向に回動規制片8
7が形成されている。この回動規制片87は、支持片8
6aから曲折して形成される。そして、この回動規制片
87は、磁気ヘッド昇降部材80の回動する領域を規制
している。また、この回動規制片87は、その端部93
が円弧状に形成される。
【0052】一方、この磁気ヘッド昇降部材80は、例
えば図6に示すように、カートリッジホルダ42に回動
自在に支持される。このカートリッジホルダ42には、
この上面後方側の窓部67aの近傍に一対の軸部95
a、95bが設けられている。この軸部95a、95b
は、カートリッジホルダ42の上面に立設された支持部
96a、96bと、この支持部96a、96bから外方
に向かって植立された支軸97a、97bとから構成さ
れる。そして、この支軸97a、97bには、上記磁気
ヘッド昇降部材80の軸穴90a、90bが嵌合され、
これにより、磁気ヘッド昇降部材80は、カートリッジ
ホルダ42に回動自在に支持されることになる。また、
軸部95a、95bには、その根本部の外方側に切欠穴
98a、98bが形成されている。そして、特に、切欠
穴98aは、直方形状の一つのコーナ部に係止部99を
設けた構成となっている。この係止部99は、カートリ
ッジホルダ42の上面に対し略垂直方向、すなわち図6
中X4方向に弾性変位するように形成されている。そし
て、この係止部99には、磁気ヘッド昇降部材80がカ
ートリッジホルダ42の軸部95a、95bに取り付け
られた際に回動規制片87の端部が突き当てられる。
【0053】また、カートリッジホルダ42には、上記
図3に示すように、窓部67bを囲むように駆動伝達部
材81が配設されている。この駆動伝達部材81には、
カートリッジホルダ42に取り付けられた際に、その内
方側に側縁部に、カム片100が上方に向かって立設さ
れている。そして、このカム片100には、上記駆動伝
達部材81の突出片89が配置される。そして、この駆
動伝達部材81は、シャーシ41の下側に配設された駆
動機構によりカートリッジホルダ42の前方向にスライ
ドされ、突出片89がカム片100により押し上げられ
ることにより、磁気ヘッド昇降部材80が上方向に回動
され、これと共に磁気ヘッド装置43が上方向に回動さ
れる。また、磁気ヘッド装置43が下降される際には、
駆動伝達部材81は、カートリッジホルダ42の後方向
にスライドされて、これによりカム片100を突出片8
9が下降される。
【0054】そして、このように構成される磁気ヘッド
装置43を昇降させる磁気ヘッド昇降部材80は、次の
ようにカートリッジホルダ42の軸部95a、95bに
組み付けられる。すなわち、磁気ヘッド昇降部材80
は、先ず、上記図6に示すように、支持片86a、86
bの端部をカートリッジホルダ42の上面側にした、カ
ートリッジホルダ42に対し略垂直状態とされる。次
に、磁気ヘッド昇降部材80は、上述したように支持片
86a、86bを外広がりとなるように図6中X3方向
に弾性変位される。さらには、磁気ヘッド昇降部材80
は、支持片86a、86bを外広がりに弾性変位させた
状態で、先ず、支持片86a及び回動規制片87を切欠
穴98aに挿入し、軸部95aの支軸97aに嵌合させ
る。そして、磁気ヘッド昇降部材80は、支持片86
a、86bが外広がりに弾性変位された状態で、支持片
86bを軸部95bの支軸97bに嵌合させる。この
際、支持片88bには、その内方に半抜き部92が形成
されていることから、支持片86a、86bのX3方向
の弾性力の限界を超えさせ支持片86a、86bを外広
がりの状態に変形させること無く容易に取り付けること
ができる。
【0055】そして、磁気ヘッド昇降部材80は、図6
中X5方向に略90度回動されて、例えば図7に示すよ
うに、カートリッジホルダ42の上面と略平行な状態と
される。この際、回動規制片87は、その端部が切欠穴
98aの下側にあり、磁気ヘッド昇降部材80が図6中
5方向に回動されることにより、切欠穴98の係止部
99に突き当たることになる。すると、この係止部99
は、図6中X4方向に弾性変位され、回動規制片87の
端部がカートリッジホルダ42の上面側に移動され、係
止部99の上面側に突き当てられる。また、磁気ヘッド
昇降部材80は、カートリッジホルダ42に組み付けら
れ、図7に示す状態にされた際には、半抜き部92がカ
ートリッジホルダ42の上面と略平行な状態になる。こ
の際、半抜き部92は、磁気ヘッド昇降部材80が磁気
ヘッド装置43を昇降させる際の回動する領域外に設け
られていることから、この半抜き部92により支軸97
bと軸穴90bの嵌合された状態が解除されることはな
い。
【0056】このように磁気ヘッド昇降部材80は、先
ずカートリッジホルダ42に対して垂直な方向より取り
付けることが可能であることから、極めて容易にその取
付け作業を行うことができる。また、磁気ヘッド昇降部
材80は、その取付け作業の際、支持片86bに半抜き
部92が形成されることから、無理に支持片86a、8
6bを図6中X3方向に弾性変位させることがない。す
なわち、支持片86a、86bは、図6中X3方向の弾
性力の限界を超えさせることもなくなり、外広がりの状
態に変形させること無く容易に取り付けることができ
る。したがって、完成された記録及び/又は再生装置が
ユーザにより落下されてしまった場合等の衝撃が加わっ
た場合においても、磁気ヘッド昇降部材80はカートリ
ッジホルダ42から外れてしまうといったこともない。
さらには、カートリッジホルダ42の上面が形成時等に
反りが発生してしまった場合においても、支軸97a、
97bを着実に軸穴90a、90bに嵌合させることが
できる。
【0057】さらには、このように構成される記録及び
/又は再生装置は、磁気ヘッド装置43を支持するのに
磁気ヘッド昇降部材80とカートリッジホルダ42側の
軸部95でよいことから、部品点数の削減及び装置全体
の小型化を図ることができる。なお、以上、光磁気ディ
スク11の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再
生装置について説明したが、磁気ディスクカートリッジ
の記録及び/又は再生装置に適用しても良いのは勿論で
ある。
【0058】
【発明の効果】本発明に係る回動部材の取付け装置によ
れば、回動部材に半抜き部が設けられていることから、
取付け部材への取付け作業を容易に行うことができる。
また、回動部材が取付け部材に取り付けられた際には、
この半抜き部は、取付け方向と略同じくして設けられて
いるだけであることから、実際に回動部材が回動する領
域には半抜き部は設けられておらず、取付け作業後に、
回動部材が外れることを防止することができる。
【0059】また、本発明に係る磁気ヘッド装置の取付
け装置によれば、磁気ヘッド昇降部材に半抜き部が設け
られていることから、記録媒体保持部材への取付け作業
を容易に行うことができる。また、磁気ヘッド昇降部材
が記録媒体保持部材に取り付けられた際には、この半抜
き部は、取付け方向と略同じくして設けられているだけ
であることから、実際に磁気ヘッド昇降部材により昇降
される磁気ヘッド装置の上下方向に移動する領域には半
抜き部は設けられておらず、取付け作業後に、磁気ヘッ
ド昇降部材が外れることもない。したがって、本発明が
適用された記録及び/又は再生装置が、ユーザにより誤
って落下された場合等の衝撃が加わった場合において
も、磁気ヘッド昇降部材が記録媒体保持部材より外れ、
記録及び/又は再生装置が故障することを防止すること
ができる。さらには、特に、この磁気ヘッド装置の取付
け装置は、記録媒体保持部材に直接磁気ヘッド昇降部材
が取り付けられることから、部品点数の削滅を図ること
ができ、携帯性に優れた小型の記録及び/又は再生装置
に適用した場合に特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気ヘッド装置の取付け装置が備
えられた記録及び/又は再生装置に用いられるディスク
カートリッジの上側から見た外観斜視図である。
【図2】同ディスクカートリッジの下側から見た外観斜
視図である。
【図3】本発明に係る磁気ヘッド装置の取付け装置が備
えられた記録及び/又は再生装置の内部に備えられるカ
ートリッジホルダ、シャーシ及び磁気ヘッド装置の取付
け状態を示す斜視図である。
【図4】磁気ヘッド昇降部材の全体斜視図である。
【図5】(A)は、磁気ヘッド昇降部材の支持片の要部
拡大平面図であり、(B)は、その側面図である。
【図6】磁気ヘッド昇降部材をカートリッジホルダの上
面に取り付ける状態を説明するための斜視図である。
【図7】磁気ヘッド昇降部材がカートリッジホルダに取
り付けられた状態を示す斜視図である。
【図8】従来の記録及び/又は再生装置に使用される磁
気ヘッド装置の昇降装置の要部斜視図である。
【図9】従来の磁気ヘッド装置の昇降装置の回動規制片
の動作を説明するための側面図である。
【符号の説明】
10 ディスクカートリッジ、11 光磁気ディスク、
12 カートリッジ本体、13 磁気ヘッド用の記録再
生開口部、14 ピックアップ用の記録再生開口部、1
5 ディスクテーブル用の中央開口部、41 シャー
シ、42 カートリッジホルダ、43 磁気ヘッド装
置、44 光ピックアップ装置、45 装着部、46
駆動軸、47 ディスクテーブル、48ピックアップ用
開口部、80磁気ヘッド昇降部材、81 駆動伝達部
材、85 磁気ヘッド支持部、86 支持片、87 回
動規制片、88 突片、89 突出片、90 軸穴、9
1 周縁部、92 半抜き部、93 係止部、95 軸
部、97 支軸、99 突出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の支軸部又は軸穴部が設けられる取
    付け部材と、 上記取付け部材に設けられる支軸部又は軸穴部に対応し
    て支軸部又は軸穴部が設けられ、上記取付け部材に回動
    自在に支持される回動部材とを備え、 上記取付け部材又は回動部材のいずれか一方に設けられ
    る軸穴部には、上記回動部材の取付け方向と略同じくし
    て半抜き部が設けられることを特徴とする回動部材の取
    付け装置。
  2. 【請求項2】 上記回動部材に設けられる一対の支軸部
    又は軸穴部の少なくともいずれか一方の延長方向に設け
    られる回動規制片と、 上記取付け部材に上記回動規制片が進入される切欠部と
    を備え、 上記切欠部には、上記回動規制片の端部が乗り上げる係
    止部が設けられることを特徴とする請求項1記載の回動
    部材の取付け装置。
  3. 【請求項3】 記録媒体を記録及び/又は再生位置に装
    着すると共に、一対の支軸部又は軸穴部が設けられる記
    録媒体保持部材と、 記録媒体に対し情報信号の記録及び/又は再生に用いら
    れる磁気ヘッドを有する磁気ヘッド装置と、 上記記録媒体保持部材に設けられる支軸部又は軸穴部に
    対応して支軸部又は軸穴部が設けられ、上記記録媒体保
    持部材に回動自在に支持され上記磁気ヘッド装置を昇降
    させる磁気ヘッド昇降部材とを備え、 上記記録媒体保持部材又は磁気ヘッド昇降部材のいずれ
    か一方に設けられた軸穴部には、上記磁気ヘッド昇降部
    材の取付け方向と略同じくして半抜き部が設けられるこ
    とを特徴とする磁気ヘッド装置の取付け装置。
  4. 【請求項4】 上記磁気ヘッド昇降部材に設けられる一
    対の支軸部又は軸穴部の少なくともいずれか一方の延長
    方向に設けられる回動規制片と、 上記記録媒体保持部材に上記回動規制片が進入される切
    欠部とを備え、 上記切欠部には、上記回動規制片の端部が乗り上げる係
    止部が設けられることを特徴とする請求項3記載の磁気
    ヘッド装置の取付け装置。
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