JP3653765B2 - ディスクプレーヤ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ディスクカートリッジの如き記録媒体を用いて情報信号の記録及び再生を行うディスクプレーヤ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ディスク、磁気ディスク、または、光磁気ディスクの如き記録ディスクをカートリッジに収納して構成されたディスクカートリッジを記録媒体として用い、情報信号の記録及び再生を行うように構成されたディスクプレーヤ装置が提案されている。
【0003】
上記記録媒体として光磁気ディスクをカートリッジに収納して構成されたディスクカートリッジを用いるディスクプレーヤ装置は、光学ピックアップ装置及び磁気ヘッド装置を有して構成された記録再生部を備えている。この記録再生部は、このディスクプレーヤ装置のシャーシ上に配設されている。
【0004】
上記光学ピックアップ装置は、上記シャーシに支持されて上方側に向けて配設されている。上記磁気ヘッド装置は、上記光学ピックアップ装置に基端側を支持されたヘッドアームの先端側に、ジンバルバネ(リミッタバネ)を介して取り付けられ、該光学ピックアップ装置の対物レンズに対向して下方側に向けて配設されている。
【0005】
そして、このディスクプレーヤ装置は、上記ディスクカートリッジを保持して、このディスクカートリッジを上記記録再生部に装着させるためのホルダ部材としてカートリッジホルダを備えている。
【0006】
上記カートリッジホルダは、上記ディスクカートリッジが前方側より挿入されてこのディスクカートリッジを保持し得る薄い筐体状に構成され、後端側を上記シャーシに回動可能に支持されている。このカートリッジホルダは、上記光学ピックアップ装置と上記磁気ヘッド装置との間に位置して配設されている。
【0007】
このカートリッジホルダは、上記シャーシより上方側に離間されたアンローディング位置となされているときに、上記ディスクカートリッジの挿入操作及び取り出し操作をなされる。そして、このカートリッジホルダは、上記ディスクカートリッジを保持している状態で、上記シャーシに近接されたローディング位置となされると、このディスクカートリッジを、上記記録再生部に装着させる。
【0008】
そして、このディスクプレーヤ装置においては、上記カートリッジホルダ及び上記ヘッドアーム上には、上蓋が配設されている。この上蓋は、上記カートリッジホルダ及び上記ヘッドアームを覆い得るように下方側が開放された略々筐体状に構成され、後端側を回動可能に支持されている。この上蓋は、上記シャーシより離間する上方側に回動されて開蓋されると、上記カートリッジホルダを吊り上げて回動させて、上記アンローディング位置となすようになされている。
【0009】
上記記録再生部において、上記ヘッド装置は、上記カートリッジホルダが上記ローディング位置となされたときに、このカートリッジホルダに開設された透孔を介して、上方側よりこのカートリッジホルダ内に進入される。このとき、上記磁気ヘッド装置は、装着されているディスクカートリッジが記録再生兼用ディスクカートリッジであるときには、このディスクカートリッジのカートリッジの上面部に設けられた開口部を介してこのカートリッジ内に進入し、このカートリッジに収納された記録ディスクに近接する。
【0010】
そして、このヘッド装置は、上記カートリッジホルダが上記アンローディング位置となされたとき、及び、再生専用に構成された再生専用ディスクカートリッジが該カートリッジホルダに挿入されたときには、上記ヘッドアームが上方側に回動操作されることにより、上記カートリッジホルダ内より上方側に退出される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のようなディスクプレーヤ装置においては、装着されるディスクカートリッジの種別、例えば、記録再生兼用ディスクカートリッジか再生専用ディスクカートリッジかに依って、上記磁気ヘッド装置の位置を制御する必要がある。
【0012】
すなわち、上記再生専用ディスクカートリッジには上記磁気ヘッド装置がカートリッジ内に進入するための開口部が存在しないので、この再生専用ディスクカートリッジが上記カートリッジホルダに挿入されたときには、該磁気ヘッド装置をこの再生専用ディスクカートリッジより離間させておかないと、この磁気ヘッド装置は、上記カートリッジに当接し、破損される虞れがある。
【0013】
上記磁気ヘッド装置の上記ディスクカートリッジの種別に応じた位置制御は、装着されたディスクカートリッジの種別を検出するスイッチの如きセンサの出力に応じて、モータ、プランジャの如き電磁駆動装置を駆動することにより行っている。
【0014】
このように、スイッチ等のセンサやモータ、プランジャ等を設けることは、ディスクプレーヤ装置の装置構成の複雑化、大型化を招来している。
【0015】
なお、上記磁気ヘッド装置の位置制御のための駆動力を、記録ディスクを回転操作するためのスピンドルモータや光学ピックアップ装置を送り操作するためのスレッドモータより得ることが考えられるが、駆動力の伝達のための機構が複雑となり、実現は困難である。
【0016】
また、カートリッジの端部分にディスクカートリッジの種別に応じて設けられた識別用の凹部に倣って、上記磁気ヘッド装置の位置を機械的に制御することが考えられる。しかしながら、この凹部の形状のディスクカートリッジの種別に依る差異が小さいため、上記磁気ヘッド装置を充分な距離に亘って移動させることは困難であり、また、カートリッジの位置の誤差に依って生ずる該磁気ヘッド装置の位置の誤差が大きいため、該磁気ヘッド装置の位置を正確に制御することはできない。
【0017】
そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、装置構成の簡素化、小型化を図るとともに、装着される記録媒体の種別に応じた確実な磁気ヘッド装置の位置の制御が行えるようになされたディスクプレーヤ装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し、上記目的を達成するため、本発明に係るディスクプレーヤ装置は、内周側に非信号記録領域を有するディスク状記録媒体を収納したディスクカートリッジが挿入保持されるとともに、上記ディスクカートリッジの挿入取り出しが行われる第1の位置と、ディスク状記録媒体に対し記録又は再生が行われる第2の位置との間に亘って回動可能に支持されたホルダ部材と、上記ホルダ部材上に延在され、上記ホルダ部材に保持されたディスクカートリッジに収納されたディスク状記録媒体に接離するヘッド装置を先端側に支持するとともに、上記ディスクカートリッジに収納されたディスク状記録媒体の内外周に亘って移動可能に支持されたヘッド支持アームと、上記ホルダ部材と上記ヘッド支持アームとの間に位置して上記ホルダ部材に回動可能に取り付けられ、上記ヘッド装置を上記ホルダ部材に保持されたディスクカートリッジに収納されたディスク状記録媒体から離間させた第1の位置と、上記ヘッド装置を上記ディスク状記録媒体に接触可能とする第2の位置との間に亘って上記ヘッド支持アームを回動操作するヘッド操作部材と、上記ホルダ部材に保持されたディスクカートリッジに収納されたディスク状記録媒体の内周側の非信号記録領域に臨むように上記ヘッド操作部材に設けられた検出ピンを有し、上記ヘッド操作部材は、上記ホルダ部材に上記ヘッド装置が進入する開口部が形成されたディスクカートリッジが挿入されたときには、上記検出ピンを上記開口部から上記ディスクカートリッジ内に進入させるように回動し、上記ヘッド装置が第2の位置に移動するように上記ヘッド支持アームを回動させ、上記ホルダ部材に上記ヘッド装置が進入する開口部が設けられていないディスクカートリッジが挿入されたときには、上記検出ピンを上記ディスクカートリッジに当接させて上記ヘッド装置が第1の位置に移動するように上記ヘッド支持アームを回動させるようにしたものである。
【0021】
また、上記ヘッド操作部材は、上記ホルダ部材に設けた上記ヘッド装置を上記ホルダ部材内に進入させる透孔を挟んで上記ヘッド支持アームに対向する位置に軸を介して回動可能に支持され、上記ヘッド支持アーム側に向けた一端側部分により上記ヘッド支持アームを支持するようにしたものであってもよい。
【0023】
【作用】
本発明に係るディスクプレーヤ装置は、ホルダ部材にヘッド装置が進入する開口部が形成されたディスクカートリッジが挿入されたときには、検出ピンが開口部からディスクカートリッジ内に進入し、ヘッド装置が第2の位置に移動するようにヘッド支持アームを回動させ、ホルダ部材にヘッド装置が進入する開口部が設けられていないディスクカートリッジが挿入されたときには、検出ピンをディスクカートリッジに当接させてヘッド装置が第1の位置に移動するようにヘッド支持アームを回動させ、ヘッド装置のディスクカートリッジへの接触を阻止する。
【0026】
また、ヘッド操作部材は、上記ホルダ部材に設けた上記ヘッド装置を上記ホルダ部材内に進入させる透孔を挟んで上記ヘッド支持アームに対向する位置に軸を介して回動可能に支持され、上記ヘッド支持アーム側に向けた一端側部分により上記ヘッド支持アームを支持するように構成されることにより、ヘッド操作部材の回動角度に対して、該ヘッド支持アームの回動角度を充分に大きくすることができる。
【0028】
【実施例】
以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照しながら説明する。
【0029】
この例は、本発明に係るディスクプレーヤ装置を、光磁気ディスクをカートリッジに収納して構成された記録再生兼用ディスクカートリッジを記録媒体として用いた情報信号の記録及び再生、並びに、光ディスクをカートリッジに収納して構成された再生専用ディスクカートリッジを記録媒体として用いた情報信号の再生を行う装置として構成した例である。
【0030】
以下の順序により説明する。
【0031】
[1]ディスクカートリッジの構成
[2]ディスクプレーヤ装置の構成の概要
[3]ディスクプレーヤ装置の構成
[1]ディスクカートリッジの構成
このディスクプレーヤ装置において使用される光磁気ディスクは、直径が例えば64mm程度、あるいは、これより大径の、ポリカーボネイト、アクリルの如き透明合成樹脂材料、または、硝子材料よりなる円盤状のディスク基板に、磁性材料からなる信号記録層が被着形成されて構成されている。
【0032】
この信号記録層は、集光されたレーザビームの照射等の手段により局所的にいわゆるキュリー温度以上に加熱され、この加熱された部分に外部磁界が印加されることにより、情報信号の書き込みをなされる。このように書き込まれた情報信号は、上記信号記録層にレーザビームの如き直線偏光光束を照射し、この光束の反射光束についての該記信号記録層におけるいわゆるカー効果による偏光方向の回転角度を検出することにより、読み出すことができる。
【0033】
また、上記光ディスクは、上記光磁気ディスクのディスク基板と同様のディスク基板に、アルミニウムの如き金属材料よりなる反射層が被着形成されて構成されている。この光ディスクのディスク基板には、射出成形等の手段により、情報信号に対応した微細なピット列が形成されている。
【0034】
この光ディスクに書き込まれている情報信号は、上記ピット列にレーザビームの如きコヒーレント光光束を照射し、この光束の反射光束についての該記信号記録層における拡散や干渉による光量の変化量を検出することにより、読み出すことができる。
【0035】
上記光磁気ディスク、または、上記光ディスクである記録ディスクの中央部分には、図11及び図13に示すように、円形のチャッキング用透孔104が開設されている。そして、記録ディスクには、チャッキング用透孔104を上方側より閉蓋するようにして、円盤状のチャッキングプレート102が取り付けられている。このチャッキングプレート102は、鉄、ステンレスの如き磁性を有する金属材料により形成されている。
【0036】
上記記録ディスクは、ディスクプレーヤ装置において、回転操作されるディスクテーブルの上面部に形成された円錐台状の突起部により、上記チャッキング用透孔104を基準として、ディスク基板の主面部に沿う方向の位置決め、すなわち、センタリングをなされる。
【0037】
また、上記記録ディスクは、上記ディスクテーブルに内蔵されたマグネットにより、上記チャッキングプレート102を吸引され、該ディスクテーブル上に保持される。このとき、上記ディスクテーブルの上記突起部の周囲部分は、上記記録ディスクの上記チャッキング用透孔104の周囲部分を当接支持し、上記ディスク基板の主面部に垂直な方向、すなわち、高さ位置の位置決めを行う。
【0038】
そして、光磁気ディスクは、図10及び図11に示すように、カートリッジ105に回転可能に収納されて、情報信号の記録再生兼用ディスクカートリッジ120を構成する。また、光ディスクは、図12及び図13に示すように、カートリッジ116に回転可能に収納されて、情報信号の再生専用ディスクカートリッジ121を構成する。
【0039】
上記光磁気ディスクを収納して記録再生兼用ディスクカートリッジ120を構成する上記カートリッジ105は、上ハーフ及び下ハーフが突き合わせ結合されることにより、一辺の長さが該光磁気ディスクの直径に略々対応した矩形状の主面部を有する薄い筐体状に構成されている。
【0040】
このカートリッジ105は、図10に示すように、上面側の主面部に、光磁気ディスクの信号記録面の一部を外方に臨ませるための磁気ヘッド用開口部123を有している。
【0041】
この磁気ヘッド用開口部123は、本発明に係るディスクプレーヤ装置の検出部材が進入するための開口部となるものであって、上記上ハーフの主面部の略々中央部分より、この主面部の一側縁部近傍に亘って、長方形状に形成されている。
【0042】
また、このカートリッジ105は、下面側の主面部の上記磁気ヘッド用開口部123に対向する位置に光学ピックアップ用開口部122を有し、この下面側の主面部の略々中央部分にチャッキング用開口部113を有している。このチャッキング用開口部113は、上記チャッキング用透孔104及び上記チャッキングプレート102を外方に臨ませている。
【0043】
この記録再生兼用ディスクカートリッジ120は、上記ディスクプレーヤ装置に対して、図10及び図11中矢印Aで示すように、前方方向に挿入されて装着される。
【0044】
上記記録再生兼用ディスクカートリッジ120のカートリッジ105において、上記磁気ヘッド用開口部123及び上記光学ピックアップ用開口部122は、シャッタ部材106に依って開閉可能となされている。
【0045】
このシャッタ部材106は、これら開口部123,122に対応した互いに平行に相対向された上側及び下側蓋板部と、これら各蓋板部の一端側同士間を連結する被支持板部とを有して、薄い金属板材料により、一体的に構成されている。このシャッタ部材106は、上記被支持板部を、上記カートリッジ105の一側部に前後方向に亘って形成されたガイド溝部107に沿って摺動可能に支持されている。
【0046】
上記シャッタ部材106は、上記カートリッジ105の一側縁部に沿って後方にスライドされることにより上記各開口部123,122を開蓋し、後方側より前方にスライドされて初期位置に復帰されると上記各蓋板部により該各開口部123,122を閉蓋する。
【0047】
なお、上記カートリッジ105の上下主面部において、上記各蓋板部が移動する領域には、該各蓋板部の厚さに対応した深さの凹部が形成されている。したがって、上記各蓋板部は、上記凹部内に位置することによって、上記カートリッジ105の主面部に対して面一な状態となされている。
【0048】
また、上記カートリッジ105の上側の主面部には、上記凹部が形成された領域の外に、ラベル貼付領域115が形成されている。このラベル貼付領域115は、貼付されるラベルの厚さに対応した深さを有し該ラベルの形状に対応した形状の凹部として形成されている。
【0049】
そして、上記光ディスクを収納して再生専用ディスクカートリッジ121を構成する上記カートリッジ116は、上ハーフ及び下ハーフが突き合わせ結合されることにより、一辺の長さが該光磁気ディスクの直径に略々対応した矩形状の主面部を有する薄い筐体状に構成されている。
【0050】
このカートリッジ116は、下面側の主面部に、上記光ディスクの信号記録面の一部を外方に臨ませるための光学ピックアップ用開口部122を有している。この光学ピックアップ用開口部122は、上記下ハーフの主面部の略々中央部分より、この主面部の一側縁部近傍に亘って、長方形状に形成されている。
【0051】
また、このカートリッジ105は、下面側の主面部の略々中央部分にチャッキング用開口部113を有している。このチャッキング用開口部113は、上記チャッキング用透孔104及び上記チャッキングプレート102を外方に臨ませている。
【0052】
この再生専用ディスクカートリッジ121は、上記ディスクプレーヤ装置に対して、図12及び図13中矢印Aで示すように、前方方向に挿入されて装着される。
【0053】
上記再生専用ディスクカートリッジ121のカートリッジ116において、上記上記光学ピックアップ用開口部122は、シャッタ部材117に依って開閉可能となされている。
【0054】
このシャッタ部材117は、上記開口部122に対応した下側蓋板と、この下側蓋板部の一端側に連設された被支持板部とを有して、薄い金属板材料により、一体的に構成されている。
【0055】
このシャッタ部材117は、上記被支持板部を、上記カートリッジ116の一側部に前後方向に亘って形成されたガイド溝部107に沿って摺動可能に支持されている。
【0056】
上記シャッタ部材117は、上記カートリッジ105の一側縁部に沿って後方にスライドされることにより上記光学ピックアップ用開口部122を開蓋し、後方側より前方にスライドされて初期位置に復帰されると上記下側蓋板部により該光学ピックアップ用開口部122を閉蓋する。
【0057】
なお、上記カートリッジ116の下側主面部において、上記下側蓋板部が移動する領域には、該下側蓋板部の厚さに対応した深さの凹部が形成されている。したがって、上記下側蓋板部は、上記凹部内に位置することによって、上記カートリッジ116の下側の主面部に対して面一な状態となされている。
【0058】
また、上記カートリッジ116の上側の主面部には、略々全面に亘って、ラベル貼付領域119が形成されている。このラベル貼付領域119は、貼付されるラベルの厚さに対応した深さを有し該ラベルの形状に対応した形状の凹部として形成されている。
【0059】
上記各シャッタ部材106,117には、上記被支持板部の略々中央位置に、側方側に向けて、閉蓋操作孔108が開設されている。この閉蓋操作孔108は、上記ディスクプレーヤ装置において上記各シャッタ部材106,117を閉蓋操作するためのシャッタ閉蓋爪が嵌入係合するための透孔である。
【0060】
なお、上記ガイド溝部107は、上記カートリッジ105,117の前端面部にまで亘って形成され、この前端面部対し開放されている。
【0061】
上記カートリッジ105,116内には、前方側の一側側部分に位置して、ロック部材が配設されている。このロック部材は、支軸部と、この支軸部より突出形成された支持腕部及びロック腕部とを有して、合成樹脂材料により、一体的に形成されている。
【0062】
このロック部材は、上記支軸部を、上記カートリッジ105,116内の嵌合凹部に嵌合させて配設されている。そして、このロック部材は、上記支持腕部を上記カートリッジ105,116内に突設された壁部に当接させて上記支軸部回りの回動を阻止された状態で、上記ロック腕部を上記ガイド溝部107内に内側側より臨ませている。このロック腕部は、上記ロック部材の弾性力により、外方側に弾性付勢されている。
【0063】
上記ロック腕部は、上記シャッタ部材106,117が上記各開口部123,122を閉蓋する位置である閉蓋位置にあるときに、このシャッタ部材106,117に係合し、このシャッタ部材106,117が後方側、すなわち、上記各開口部123,122を開蓋させる方向へ移動することを阻止する。
【0064】
そして、このロック腕部は、上記ロック部材の弾性力に抗して内方側に変位されると、上記シャッタ部材106,117の第1のガイド爪への係合を解除し、このシャッタ部材106,117が後方側へ移動することを可能となす。
【0065】
また、このロック腕部は、上記シャッタ部材106,117が後方の開蓋位置より前方側に移動されて上記閉蓋位置に至ると、上記ロック部材の弾性力により、該シャッタ部材106,117に係合する。
【0066】
そして、上記各カートリッジ105,116の下側主面部には、対をなす前方側及び後方側位置決め穴109,110が形成されている。上記前方側位置決め穴109は、上記光学ピックアップ用開口部122の前方側の主面部の縁部近傍に位置しており、長径方向が前後方向となされた長円形に形成されている。また、上記後方側位置決め穴110は、上記光学ピックアップ用開口部122の後方側の主面部の縁部近傍に位置しており、円形に形成されている。
【0067】
また、上記各カートリッジ105,116の下側主面部後方側の他側側の縁部近傍には、複数の識別用穴124が形成されている。これら識別用穴124は、これらカートリッジ105,116が収納している記録ディスクの種別や状態、例えば情報信号の記録が可能か否かを識別するためのものである。
【0068】
上記記録再生兼用ディスクカートリッジ120のカートリッジ105内には、上記識別用穴124に対応して、セーブノッチが配設されている。このセーブノッチは、上記カートリッジ105の後面部に開設された操作孔114を介して、後方側の外方に臨んでいる。このセーブノッチは、上記操作孔114を介して移動操作されることにより、上記識別用穴124のうちの一の内方位置に対して進退し、この識別用穴124の深さを変えて、情報信号の記録可否の識別状態を切り換える。
【0069】
さらに、これら各カートリッジ105,116の下側主面部前方側の両側側の縁部には、一対の係合凹部112,112が形成されている。
【0070】
上記記録再生兼用ディスクカートリッジ120のカートリッジ105においては、下側主面部の前方側縁部に、光磁気ディスク識別凹部111が形成されている。また、上記再生専用ディスクカートリッジ121のカートリッジ116においては、下側主面部の前方側縁部に、光ディスク識別凹部118が形成されている。
【0071】
これら光磁気ディスク識別凹部111と光ディスク識別凹部118とは、互いに下側主面部よりの深さが異なっており、この深さの違いにより、収納されている記録ディスクが上記光磁気ディスクか上記光ディスクかを識別できるようになされている。
【0072】
[2]ディスクプレーヤ装置の構成の概要
このディスクプレーヤ装置は、外筐本体及び上蓋からなる図示しない外筐体を有して構成される。上記外筐本体は、上面側が開放されて構成されており、この上面側を上記上蓋により開閉可能となされている。上記上蓋は、後端側を、上記外筐本体の後端側に対して、上蓋支軸を介して回動可能に支持されている。この上蓋は、上記上蓋支軸を中心に上方側に回動操作されることにより、上記外筐本体の上面側を開蓋する。
【0073】
なお、上記上蓋は、上記外筐本体に対し、掛止部材により閉蓋状態に掛止され、該外筐本体に設けられた掛止解除ノブを操作することにより、該掛止部材による掛止を解除される。
【0074】
このディスクプレーヤ装置においては、上記上蓋を開蓋して、上記外筐体内に上記記録再生兼用ディスクカートリッジ120または再生専用ディスクカートリッジ121を装着することにより、上記光磁気ディスクに対する情報信号の記録または再生、並びに、上記光ディスクよりの情報信号の再生を行うことができる。
【0075】
上記外筐体の外面部には、このディスクプレーヤ装置に対して種々の動作モードの実行を指示するための複数の操作釦が配設されている。すなわち、上記外筐体の外面部には、再生釦、停止釦、フォワードトラックジャンプ釦、リバーストラックジャンプ釦、録音釦が配設され、これら各釦は、上記外筐体内に配設されこのディスクプレーヤ装置の動作を制御する制御回路に接続されている。
【0076】
また、上記外筐体外面部には、上記制御回路または上記外筐体内に配設される信号処理回路に接続された複数の接続ジャックが設けられている。さらに、上記上蓋には、上記制御回路に接続され、種々の情報を文字や図形により表示する表示デバイスが配設されている。
【0077】
[3]ディスクプレーヤ装置の構成
上記外筐本体内には、図1乃至図3、図5乃至図7に示すように、略々平板状のシャーシ16が固定して配設されている。このシャーシ16上には、上記各ディスクカートリッジ120,121を位置決めして保持するためのディスクテーブル25及びカートリッジ位置決めピン17,18が配設されている。
【0078】
上記ディスクテーブル25は、上記シャーシ16の下面部に取り付けられたスピンドルモータ24の駆動軸に取り付けられている。この駆動軸は、上記シャーシ16に設けられた透孔を介して、このシャーシ16の上面側に突出されている。
【0079】
上記ディスクテーブル25は、略々円盤状に形成されており、上記カートリッジ105,116のチャッキング用開口部113を介して該カートリッジ105,116内に進入され得るようになされている。このディスクテーブル25は、上面部に上記チャッキング孔104に嵌入する円錐台状の突起部及び上記チャッキングプレート102を吸引するマグネットを有している。
【0080】
このディスクテーブル25は、上記チャッキング用開口部113を介して上記カートリッジ105,116内に進入すると、外周縁部近傍に上記チャッキング孔104の周囲部を載置させるとともに、上記突起部を該チャッキング孔104内に嵌入させ、さらに、上記マグネットにより上記チャッキングプレート102を吸引することによって、上記光磁気ディスクまたは上記光ディスクを位置決めして保持することができる。
【0081】
このように上記ディスクテーブル25により保持された光磁気ディスクまたは光ディスクは、上記スピンドルモータ24により回転操作される。
【0082】
上記カートリッジ位置決めピン17,18は、上記シャーシ16上に突設されており、このシャーシ16上に上記記録再生兼用ディスクカートリッジ120または上記再生専用ディスクカートリッジ121が載置されると、上記カートリッジ105,116の前方側及び後方側位置決め穴109,110に対応して嵌合されて、該カートリッジ105,116の位置決めを行う。
【0083】
上記シャーシ16の下面側には、光学ピックアップ装置21が配設されている。この光学ピックアップ装置21は、レーザダイオードの如き光源、この光源より発する光束を導く種々の光学デバイス及び受光素子を有し、対物レンズを介して上記光磁気ディスク及び上記光ディスクに光束を照射して、該光磁気ディスク及び光ディスクよりの情報信号の読み出しが行えるように構成されている。
【0084】
この光学ピックアップ装置21は、上記シャーシ16の下面側に互いに平行となされて配設された一対のガイドシャフト22,23により、これらガイドシャフト22,23に沿って移動可能に支持されている。この光学ピックアップ装置21は、上記各ガイドシャフト22,23に沿って移動されることにより、上記スピンドルモータ24により回転操作される光磁気ディスク及び光ディスクの信号記録領域の全域よりの情報信号の読み出しが行えるようになされている。
【0085】
上記光学ピックアップ装置21には、ヘッド支持アームとなる連結アーム26及びヘッドアーム28を介して、ヘッド装置である磁気ヘッド装置31が取り付けられている。上記連結アーム26は、上記光学ピックアップ装置21に基端側を取り付けられ、先端側を上記シャーシ16の後端縁よりも後方側に延在させている。この連結アーム26の先端側は、上方側に屈曲されている。この連結アーム26の先端部には、板バネ27を介して、上記ヘッドアーム28の基端側が、該板バネ27の厚み方向に揺動可能に取り付けられている。
【0086】
なお、上記連結アーム26の先端側と上記ヘッドアーム28の基端側とは、上記板バネ27に代えて、該ヘッドアーム28の基端側を回動可能に支持する回動支軸を介して連結されることとしてもよい。
【0087】
上記磁気ヘッド装置31は、図4に示すように、上記ヘッドアーム28の先端側に、ジンバルバネ30を介して、下方側に向いて取り付けられており、上記光学ピックアップ装置21の対物レンズに対向している。
【0088】
この磁気ヘッド装置31は、上記板バネ27が変位されて上記ヘッドアーム28が移動操作されることにより、上記対物レンズに対する接離方向に移動操作される。上記ジンバルバネ30は、薄い板バネであって、厚み方向に変位することにより、上記磁気ヘッド装置31の上下方向の移動を可能となしている。
【0089】
また、上記ヘッドアーム28の先端側には、ストッパアーム29が一体的に連設されて前端側に延在されている。このストッパアーム29の先端側は、上記ジンバルバネ30の上方側に位置するように屈曲されて掛止部39となされている。そして、上記掛止部39には、上記ジンバルバネ30の先端側の上面部に形成された掛止保持部33が掛止されている。
【0090】
なお、上記ジンバルバネ30には、上記掛止部39のこのジンバルバネ30への当接を防止するための切り欠き部及びこのジンバルバネ30の弾性力を調整するための透孔部が設けられている。
【0091】
上記シャーシ16上には、上記光学ピックアップ装置21と上記磁気ヘッド装置31との間に介在されて、ホルダ部材となるカートリッジホルダ19が配設されている。
【0092】
すなわち、上記ヘッドアーム28は、上記上蓋とこのカートリッジホルダ19との間に位置している。このカートリッジホルダ19は、上記記録再生兼用ディスクカートリッジ120及び上記再生専用ディスクカートリッジ121が開放された前方側より挿入され得る薄い筐体状に形成されている。
【0093】
このカートリッジホルダ19は、後端側を、上記シャーシ16の後方側に設けられた支持片部に対して、カートリッジホルダ支軸20を介して、回動可能に支持されている。
【0094】
このカートリッジホルダ19は、図6に示すように、上記シャーシ16より離間する上方側に回動された位置であるアンローディング位置となされることにより、前方側よりの上記各ディスクカートリッジ120,121の挿入操作及び前方側への該各ディスクカートリッジ120,121の取り出し操作が行えるようになされている。
【0095】
前方側より上記ディスクカートリッジ120,121を挿入されたカートリッジホルダ19は、挿入されたディスクカートリッジ120,121を保持する。また、ディスクカートリッジ120,121は、上記カートリッジホルダ19に挿入されることにより、上記シャッタ部材106,117を開蓋される。
【0096】
そして、このカートリッジホルダ19は、上面部の一側側部分に、上記磁気ヘッド装置31がこのカートリッジホルダ19内に進入するための透孔34が開設されている。また、このカートリッジホルダ19は、下面側に上記ディスクテーブル25及び上記各カートリッジ位置決めピン17,18が進入するとともに上記光学ピックアップ装置21が上記各ディスクカートリッジ120,121に臨むための開口部が形成されている。
【0097】
このカートリッジホルダ19は、上記ディスクカートリッジ120,121を保持した状態で、上記シャーシ16に近接する下方側に回動された位置であるローディング位置となされると、図1、図2、図5及び図7に示すように、保持しているディスクカートリッジ120,121を上記各位置決めピン17,18及び上記ディスクテーブル25に装着させる。
【0098】
すなわち、上記ローディング位置となされたカートリッジホルダ19に保持されているディスクカートリッジ120,121は、上記カートリッジ105,116を上記各カートリッジ位置決めピン17,18により位置決めされるとともに、上記光磁気ディスクまたは上記光ディスクを上記ディスクテーブル25により位置決めされて保持される。
【0099】
そして、上記カートリッジホルダ19の上面部には、このカートリッジホルダ19と上記ヘッドアーム28との間に位置して、ヘッド操作部材となるヘッドリフト板1が配設されている。
【0100】
このヘッドリフト板1は、略々平板状に形成され、後縁側部分を、上記カートリッジホルダ19に対し、支軸2を介して、回動可能に支持されている。このヘッドリフト板1は、前端側を上記カートリッジホルダ19の上面部より所定の距離だけ離間させる上方側位置である第1の位置と、このカートリッジホルダ19の上面部に沿う下方側位置である第2の位置とに亘って、回動可能となされている。
【0101】
このヘッドリフト板1の前端縁部には、検出部材となる検出ピン4が、下方側に向けて突設されている。この検出ピン4は、上記カートリッジホルダ19に設けられた透孔34の後方側部分に臨んでいる。
【0102】
また、この検出ピン4は、上記カートリッジホルダ19に保持された記録再生兼用ディスクカートリッジ120の光磁気ディスクに対しては、上記磁気ヘッド用開口部123を介して、内周側の非信号記録領域に臨むように位置されている。
【0103】
上記ヘッドリフト板1の一側部には、掛合片部3が設けられている。この掛合片部3は、上記カートリッジホルダ19の側縁部よりも側方側に突出されている。そして、上記上蓋の下面部には、上記ヘッドリフト板1を介して上記カートリッジホルダ19を上方側に吊り上げるための、上記掛合片部3に対応した鈎状突片が設けられている。
【0104】
上記カートリッジホルダ19が上記ローディング位置となされ、上記上蓋が上記筐体本体の上面部を閉蓋する閉蓋位置となされているときには、上記鈎状突片の先端側部分は、上記掛合片部3の下方側、すなわち、上記シャーシ16側に、該掛合片部3に対して所定の距離を隔てて位置している。
【0105】
上記上蓋が上方側に回動されると、まず、上記鈎状突片の先端側部分が、上記掛合片部3の下面部に当接する。このとき、上記カートリッジホルダ19は、未だ、上記ローディング位置となされている。そして、さらに、上記上蓋が上方側に回動されると、上記ヘッドリフト板1は、上記掛合片部3を上記鈎状突片により吊り上げられて、図6中矢印Dで示すように、上記磁気ヘッド装置31を上記カートリッジホルダ19内より退出させる第1の位置まで上方側に回動される。さらに上記上蓋が上方側に回動されると、上記カートリッジホルダ19は、図3及び図6において矢印Bで示すように、上記ヘッドリフト板1に追従して、上記アンローディング位置まで回動される。
【0106】
上記開蓋位置となされた上蓋を下方側に回動させると、先ず、上記カートリッジホルダ19が上記ローディング位置まで回動され、次いで、上記ヘッドリフト板1が該カートリッジホルダ19側に回動されて第2の位置となされる。そして、上記鈎状突起の先端側部分と上記掛合片部3とが離間され、上記上蓋は、上記閉蓋位置となされる。
【0107】
上述のように本発明に係るディスクプレーヤ装置を有して構成されたディスクプレーヤ装置においては、初期状態においては、上記ディスクカートリッジ120,121が上記カートリッジホルダ19に挿入されておらず、このカートリッジホルダ19は、上記ローディング位置となされている。
【0108】
このとき、上記磁気ヘッド装置31は、上記透孔34を介して、上記カートリッジホルダ19内に進入されている。
【0109】
上記上蓋が開蓋されて上記カートリッジホルダ19がアンローディング位置となされると、図3及び図6に示すように、上記磁気ヘッド装置31は、上記ヘッドリフト板1が第1の位置となされていることにより、該カートリッジホルダ19の上方側に退出されており、該カートリッジホルダ19への上記ディスクカートリッジ120,121の挿入操作を可能とする。
【0110】
上記記録再生兼用ディスクカートリッジ120が上記カートリッジホルダ19に挿入されると、この記録再生兼用ディスクカートリッジ120は、上記シャッタ部材106を開蓋操作される。すなわち、このとき、上記磁気ヘッド用開口部123が開蓋される。
【0111】
そして、上記上蓋が上記シャーシ16側に回動されると、上記カートリッジホルダ19が上記ローディング位置となされる。上記カートリッジホルダ19が上記ローディング位置となされることにより、上記記録再生兼用ディスクカートリッジ120は、図7に示すように、上記シャーシ16上に装着される。
【0112】
さらに上記上蓋が上記シャーシ16側に回動されると、上記ヘッドリフト板1は、上記磁気ヘッド用開口部123が開蓋されていることにより、上記検出ピン4を上記透孔34及び該磁気ヘッド用開口部123を介して上記カートリッジ105内に進入させ、第2の位置となされる。
【0113】
したがって、上記磁気ヘッド装置31は、上記ヘッドリフト板1に阻害されることなく、上記カートリッジホルダ19内への進入が可能となされる。
【0114】
そして、上記磁気ヘッド装置31は、上記磁気ヘッド用開口部123が開蓋されていることにより、上記透孔34及び該磁気ヘッド用開口部123を介して、該カートリッジホルダ19に保持されたカートリッジ105内に進入する。この磁気ヘッド装置31は、上記記録再生兼用ディスクカートリッジ120の光磁気ディスクに摺接する。
【0115】
すなわち、上記シャーシ16上に装着された上記記録再生兼用ディスクカートリッジ120においては、上記光磁気ディスクの下面部に対して上記光学ピックアップ装置21の対物レンズが対向されるとともに、該光磁気ディスクの上面部に上記磁気ヘッド装置31が摺接される。
【0116】
このように、上記光磁気ディスクの下面部に対して上記光学ピックアップ装置21の対物レンズが対向され、該光磁気ディスクの上面部に上記磁気ヘッド装置31が摺接されることにより、この光磁気ディスクに対する情報信号の記録及び再生を行うことができる。
【0117】
そして、上記再生専用ディスクカートリッジ121が上記カートリッジホルダ19に挿入されると、この再生専用ディスクカートリッジ121は、上記シャッタ部材117を開蓋操作される。
【0118】
そして、上記上蓋が上記シャーシ16側に回動されると、上記カートリッジホルダ19が上記ローディング位置となされる。上記カートリッジホルダ19が上記ローディング位置となされることにより、上記再生専用ディスクカートリッジ121は、図5に示すように、上記シャーシ16上に装着される。
【0119】
さらに上記上蓋が上記シャーシ16側に回動されると、上記ヘッドリフト板1は、上記検出ピン4を上記透孔34を介して上記カートリッジホルダ19内に進入させるも、上記磁気ヘッド用開口部123が存在しないことにより、該検出ピン4を上記カートリッジ116の上面部により当接支持され、第1の位置と第2の位置との中間の位置となされる。
【0120】
したがって、上記磁気ヘッド装置31は、上記ヘッドアーム28を介して上記ヘッドリフト板1に支持され、上記再生専用ディスクカートリッジ121のカートリッジ116より離間した位置に維持される。
【0121】
上記シャーシ16上に装着された上記再生専用ディスクカートリッジ121においては、上記光ディスクの下面部に対して上記光学ピックアップ装置21の対物レンズが対向される。
【0122】
このように、上記光ディスクの下面部に対して上記光学ピックアップ装置21の対物レンズが対向されることにより、この光ディスクよりの情報信号の再生を行うことができる。
【0123】
上記ディスクカートリッジ120,121が上記シャーシ16上に装着された状態において、上記上蓋が開蓋操作されると、まず、上記ヘッドリフト板1が第1の位置となされ、次いで、上記カートリッジホルダ19が上記アンローディング位置に回動される。このとき、上記磁気ヘッド装置31は、図3及び図6に示すように、上記カートリッジホルダ19内より、上方側に退出されている。
【0124】
そして、このとき、上記ディスクカートリッジ120,121は、上記カートリッジホルダ19より前方側に取り出されることが可能となされている。
【0125】
上記ディスクカートリッジ120,121は、上記カートリッジホルダ19より抜き出されることにより、上記シャッタ部材106,117を閉蓋操作される。
【0126】
本発明に係るディスクプレーヤ装置は、上述の実施例に示した構成に限定されることなく、図8に示すように、上記検出ピン4を上記ヘッドアーム28の下面部に取り付けて構成してもよい。
【0127】
この場合においても、上記記録再生兼用ディスクカートリッジ120が装着されたときには、上記検出ピン4が上記磁気ヘッド用開口部123に進入して上記磁気ヘッド装置31が上記光磁気ディスクに摺接することが可能となり、上記再生専用ディスクカートリッジ121が装着されたときには、該検出ピン4が上記カートリッジ116の上面部に当接支持されて該磁気ヘッド装置31が該カートリッジ116より離間した位置に保持される。
【0128】
また、本発明に係るディスクプレーヤ装置は、図9に示すように、上記ヘッドリフト板1を、上記ヘッドアーム28に対し、上記透孔34を介して対向する位置に設けて構成してもよい。すなわち、このヘッドリフト板1は、上記ヘッドアーム28に対して上記透孔34を介して、すなわち、上記カートリッジホルダ19に挿入された記録再生兼用ディスクカートリッジ120の磁気ヘッド用開口部123を介して対向する位置に配設された支軸2を介して、上記カートリッジホルダ19に対して回動可能に支持されている。
【0129】
このヘッドリフト板1は、図9中矢印Fで示すように、上記上蓋が開蓋されることにより上記掛合片部3を介して上記第1の位置となされると、上記ヘッドアーム28側、すなわち、後方側に向けた一端側部分に有する支持片部5により、図9中矢印Gで示すように、該ヘッドアーム28を上方側に変位させた位置にて支持する。
【0130】
なお、この図9に示したヘッドリフト板1に設けられた検出ピン4は、上記磁気ヘッド用開口部123の前端縁側に位置して、この磁気ヘッド用開口部123を介して、上記記録再生兼用ディスクカートリッジ120のカートリッジ105内に進入する。
【0131】
この場合には、上記ヘッドリフト板1の上記カートリッジホルダ19に対する回動角度に対して、上記ヘッドアーム28の変位量、回動角度を充分に大きくすることができる。
【0135】
【発明の効果】
上述したように、本発明に係るディスクプレーヤ装置は、ホルダ部材にヘッド装置が進入する開口部が形成されたディスクカートリッジが挿入されたときには、検出ピンが開口部からディスクカートリッジ内に進入し、ヘッド装置が第2の位置に移動するようにヘッド支持アームを回動させ、ホルダ部材にヘッド装置が進入する開口部が設けられていないディスクカートリッジが挿入されたときには、検出ピンをディスクカートリッジに当接させてヘッド装置が第1の位置に移動するようにヘッド支持アームを回動させ、ヘッド装置のディスクカートリッジへの接触を阻止し、ヘッド装置の位置をディスクカートリッジの種類に応じて正確に、しかも確実に制御することができる。
【0139】
また、ヘッド操作部材を、ホルダ部材に設けたヘッド装置をホルダ部材内に進入させる透孔を挟んでヘッド支持アームに対向する位置に軸を介して回動可能に支持し、ヘッド支持アーム側に向けた一端側部分によりヘッド支持アームを支持するように構成されることにより、ヘッド操作部材の回動角度に対して、ヘッド支持アームの回動角度を充分に大きくすることができる。
【0141】
すなわち、本発明は、装置構成の簡素化、小型化を図るとともに、装着される記録媒体の種別に応じた確実な磁気ヘッド装置の位置の制御が行えるようになされたディスクプレーヤ装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るディスクプレーヤ装置に再生専用ディスクカートリッジが装着された状態を示す斜視図である。
【図2】 上記ディスクプレーヤ装置に記録再生兼用ディスクカートリッジが装着された状態を示す斜視図である。
【図3】 上記ディスクプレーヤ装置がディスクカートリッジの挿入及び排出操作を可能としている状態を示す斜視図である。
【図4】 上記ディスクプレーヤ装置の要部である磁気ヘッド支持アームの構成を示す要部拡大斜視図である。
【図5】 上記ディスクプレーヤ装置に再生専用ディスクカートリッジが装着された状態を一部を破断して示す側面図である。
【図6】 上記ディスクプレーヤ装置がディスクカートリッジの挿入及び排出操作を可能としている状態を一部を破断して示す側面図である。
【図7】 上記ディスクプレーヤ装置に記録再生兼用ディスクカートリッジが装着された状態を一部を破断して示す側面図である。
【図8】 本発明に係るディスクプレーヤ装置の構成の他の例を一部を破断して示す側面図である。
【図9】 本発明に係るディスクプレーヤ装置の構成のさらに他の例を一部を破断して示す側面図である。
【図10】 上記ディスクプレーヤ装置において記録媒体として使用される記録再生兼用ディスクカートリッジの構成を示す上面側より臨んだ斜視図である。
【図11】 上記記録再生兼用ディスクカートリッジの構成を示す底面側より臨んだ斜視図である。
【図12】 上記ディスクプレーヤ装置において記録媒体として使用される再生専用ディスクカートリッジの構成を示す上面側より臨んだ斜視図である。
【図13】 上記再生専用ディスクカートリッジの構成を示す底面側より臨んだ斜視図である。
【符号の説明】
1 ヘッドリフト板 4 検出ピン 19 カートリッジホルダ 28 ヘッドアーム 29 ストッパアーム 30 ジンバルバネ 31 磁気ヘッド装置 101 光磁気ディスク 120 記録再生兼用ディスクカートリッジ 121 再生専用カートリッジ 123 磁気ヘッド用開口部

Claims (2)

  1. 内周側に非信号記録領域を有するディスク状記録媒体を収納したディスクカートリッジが挿入保持されるとともに、上記ディスクカートリッジの挿入取り出しが行われる第1の位置と、ディスク状記録媒体に対し記録又は再生が行われる第2の位置との間に亘って回動可能に支持されたホルダ部材と、
    上記ホルダ部材上に延在され、上記ホルダ部材に保持されたディスクカートリッジに収納されたディスク状記録媒体に接離するヘッド装置を先端側に支持するとともに、上記ディスクカートリッジに収納されたディスク状記録媒体の内外周に亘って移動可能に支持されたヘッド支持アームと、
    上記ホルダ部材と上記ヘッド支持アームとの間に位置して上記ホルダ部材に回動可能に取り付けられ、上記ヘッド装置を上記ホルダ部材に保持されたディスクカートリッジに収納されたディスク状記録媒体から離間させた第1の位置と、上記ヘッド装置を上記ディスク状記録媒体に接触可能とする第2の位置との間に亘って上記ヘッド支持アームを回動操作するヘッド操作部材と、
    上記ホルダ部材に保持されたディスクカートリッジに収納されたディスク状記録媒体の内周側の非信号記録領域に臨むように上記ヘッド操作部材に設けられた検出ピンを有し、
    上記ヘッド操作部材は、上記ホルダ部材に上記ヘッド装置が進入する開口部が形成されたディスクカートリッジが挿入されたときには、上記検出ピンを上記開口部から上記ディスクカートリッジ内に進入させるように回動し、上記ヘッド装置が第2の位置に移動するように上記ヘッド支持アームを回動させ、上記ホルダ部材に上記ヘッド装置が進入する開口部が設けられていないディスクカートリッジが挿入されたときには、上記検出ピンを上記ディスクカートリッジに当接させて上記ヘッド装置が第1の位置に移動するように上記ヘッド支持アームを回動させることを特徴とするディスクプレーヤ装置。
  2. 上記ヘッド操作部材は、上記ホルダ部材に設けた上記ヘッド装置を上記ホルダ部材内に進入させる透孔を挟んで上記ヘッド支持アームに対向する位置に軸を介して回動可能に支持され、上記ヘッド支持アーム側に向けた一端側部分により上記ヘッド支持アームを支持することを特徴とする請求項1記載のディスクプレーヤ装置。
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