JP3994451B2 - 記録及び/又は再生装置及び記録及び/又は再生装置の組み立て方法 - Google Patents

記録及び/又は再生装置及び記録及び/又は再生装置の組み立て方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気ヘッド装置を昇降操作する磁気ヘッド昇降部材を備えた記録及び/又は再生装置及びその組み立て方向に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、情報信号が記録される記録媒体として、光磁気ディスク、磁気ディスク等のディスクが用いられている。この種のディスクは、カートリッジに収納されてディスクカートリッジとして構成されている。このようなディスクカートリッジを記録媒体として用いる記録及び/又は再生装置は、ディスクカートリッジを記録再生位置に位置決めして装着され、このディスクカートリッジに収納されたディスクに対し音楽信号、映像信号等の情報信号を記録及び/又は再生手段を介して記録及び/又は再生を行う。このような記録及び/又は再生装置には、記録及び/又は再生装置に対して挿脱が行われるディスクカートリッジを記録再生位置に装着し、位置決めを行うためにカートリッジホルダが備えられている。そして、例えば光磁気ディスクが記録媒体として用いられるディスクカートリッジに適用されるカートリッジホルダには、上記記録及び/又は再生手段である磁気ヘッドが取り付けられ、また、このカートリッジホルダが回動自在に取り付けられるシャーシには、光ピックアップ装置が取り付けられる。
【0003】
このように光磁気ディスクが記録媒体として用いられるディスクカートリッジは、ディスクに対し情報信号の記録がなされる場合には、光ピックアップ装置の光源から出射された光ビームにより局所的にキュリー温度以上に加熱され、この加熱された部分に磁気ヘッドにより外部磁界が印加されることにより情報信号の記録が行われる。また、このように情報信号が記録されたディスクを再生する場合には、ディスクに対し直線偏光された光ビームを照射し、ディスクから反射される戻り光のカー効果による偏光方向の回転を光検出器により検出することにより再生がなされる。したがって、磁界を印加する磁気ヘッドは、ディスクに対し情報信号を記録する時以外は、ディスクに対し上方向に離れた位置に配設される。このような記録及び/又は再生装置は、近年、携帯性の向上を図るため、小型化が図られており、これに使用される種々の部品についても小型化がされている。
【0004】
ここで、この磁気ヘッドは、図8に示すような昇降装置により昇降駆動される。すなわち、この昇降装置200は、記録媒体であるディスクカートリッジを位置決めした状態で記録及び/又は再生位置に装着させるカートリッジホルダ201と、磁気ヘッドが上面に配置されると共にカートリッジホルダ201の上面に回動自在に支持される支持部材202とを備える。カートリッジホルダ201は、その内部にディスクカートリッジが収納される収納部203が構成され、また、その上面に、一対の突出片204a、204bが上方向に突出して形成されている。そして、この突出片204a、204bには、互いに外方向に向かって支軸205a、205bが形成されている。さらには、カートリッジホルダ201には、その上面であって、突出片204a、204bの外側に後述する支持部材202の回動規制片の逃げ穴206a、206bが穿設されている。
【0005】
また、支持部材202は、磁気ヘッドが配置される主面部208と、この主面部208の両側に設けられた一対の支持片209a、209bと、支持片209aから延長して設けられた回動規制片210とから構成される。また、この支持片209a、209bには、それぞれ上記支軸205a、205bが嵌合される軸穴211a、211bが穿設されている。
【0006】
このように構成される磁気ヘッドの昇降装置200は、支軸205a、205bに軸穴211a、211bが嵌合されることにより、カートリッジホルダ201に対し支持部材202が回動自在とされる。そして、磁気ヘッドは、この支持部材202が図示しない駆動機構により図8中上下方向に駆動されることにより、昇降される。すなわち、磁気ヘッドは、ディスクに対し情報信号を記録する場合には、下方向に移動されディスクの主面に近接した第1の位置とされる。また、磁気ヘッドは、ディスクに対し情報信号を記録しない再生時又は記録若しくは再生も行わない停止時の場合には、上記第1の位置から上昇され、ディスクの主面から離れた第2の位置とされる。ここで、支持部材202が上方向に回動される際には、図9に示すように、上記回動規制片210の端部がカートリッジホルダ201の上面に突き当てられることで、回動する領域が規制される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような昇降装置200は、次のようにカートリッジホルダ201に支持部材202が取り付けられる。すなわち、第1の取付け方法として、支持部材202は、カートリッジホルダ201の上面に平行にして、支持部材202の支持片209a、209bの横方向の弾性力を利用して、これら支持片209a、209bを互いに外方向に弾性変位させて、図8中A方向よりカートリッジホルダ201の突出片204a、204bの支軸205a、205bに嵌合さ取り付ける方法がある。
【0008】
また、第2の取付け方法として、支持部材202をカートリッジホルダ201の上面に対し垂直な方向、すなわち図8中B方向から、支持部材202の支持片209a、209bの横方向の弾性力を利用して、これら支持片209a、209bを互いに外方向に弾性変位させて、カートリッジホルダ201の突出片204a、204bの支軸205a、205bに嵌合さ取り付ける方法がある。
【0009】
しかしながら、上記第1の方法により支持部材202をカートリッジホルダ201に取り付ける場合には、カートリッジホルダ201と支持部材202とが極めて近接した状態で取り付けなければならず、その取付け作業が困難である。特に、小型の回動部材を取付け部材に取り付ける場合には、その取付け作業が極めて困難となる。
【0010】
また、上記第1の取付け方法、第2の取付け方法の何れの方法により、カートリッジホルダ201に支持部材202を取り付ける場合であっても、支持部材202をカートリッジホルダ201に取り付ける際、上述の通り支持片210を互いに外方向に弾性変位させることになるが、この際に、支持片209a、209bの弾性力の限界を超え弾性変位させてしまった場合には、支持片209a、209bが外広がりの状態となってしまい、支軸205a、205bに軸穴211a、211bに着実に嵌合させることができなくなる場合がある。このような場合、完成された記録及び/又は再生装置は、ユーザにより誤って落下されてしまった場合等の衝撃が加わった場合に、カートリッジホルダ201から支持部材202が外れてしまう場合がある。特に、支持部材202の支持片209a、209bは、その長手寸法が短いため、その弾性力の限界を超え弾性変位し易く、支持片209a、209bが外広がりの状態となりやすい。
【0011】
さらには、これに加えて、カートリッジホルダ201の上面に、形成時等に反りが発生してしまい、突出片204a、204bが内方に向いてしまった場合には、支軸205a、205bに軸穴211a、211bを嵌合させることができなくなる場合もあった。
【0012】
そこで、本発明は、記録媒体保持部材に磁気ヘッド装置を容易且つ着実に取り付けることを可能とする記録及び/又は再生装置を提供することを目的とする。
【0013】
また、本発明は、記録媒体保持部材に磁気ヘッド装置を容易且つ着実に取り付けることを可能とする記録及び/又は再生装置の組み立て方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る記録及び/又は再生装置は、記録媒体を記録及び/又は再生位置に装着すると共に一対の支軸部と係止部とを備える記録媒体保持部材と、情報信号の記録媒体に対する記録及び/又は再生に用いられる磁気ヘッドを備える磁気ヘッド装置と、一方に半抜き部が設けられると共に他方の延長方向に回動規制片が設けられ、更に上記記録媒体保持部材の上記一対の支軸部に係合することで上記記録媒体保持部材に対し回動自在に支持される一対の軸穴部が設けられ、回動することで上記磁気ヘッド装置と係合し、上記磁気ヘッド装置を昇降させると共に上記記録媒体保持部材の上記係止部に上記回動規制片が係止されることで回動が規制される磁気ヘッド昇降部材とを備え、上記記録媒体保持部材は、上記磁気ヘッド昇降部材の上記回動規制片が設けられる一方の軸穴部が係合する一方の上記支軸部の近傍に、上記回動規制片が製造時に進入する切欠部が設けられていることを特徴とする
【0015】
また、本発明に係る記録及び/又は再生装置は、記録媒体を記録及び/又は再生位置に装着すると共に一方に半抜き部が設けられた一対の軸穴部と係止部とを備える記録媒体保持部材と、情報信号の記録媒体に対する記録及び/又は再生に用いられる磁気ヘッドを備える磁気ヘッド装置と、上記記録媒体保持部材の半抜き部とは反対側の他方側の延長方向に回動規制片が設けられると共に、上記記録媒体保持部材の上記一対の軸穴部に係合することで上記記録媒体保持部材に対し回動自在に支持される一対の支軸部が設けられ、回動することで上記磁気ヘッドと係合し、上記磁気ヘッド装置を昇降させると共に上記記録媒体保持部材の係止部に上記回動規制片が係止されることで回動が規制される磁気ヘッド昇降部材とを備え、上記記録媒体保持部材は、上記磁気ヘッド昇降部材の上記回動規制片が設けられた一方の支軸部が係合する一方の上記軸穴部の近傍に、上記回動規制片が製造時に進入する切欠部が設けられていることを特徴とする
【0016】
さらに、本発明は、 記録媒体を記録及び/又は再生位置に装着すると共に一対の支軸部と一方の上記支軸部の近傍に設けられた切欠部と一端が上記切欠部と接する係止部とを備える記録媒体保持部材と情報信号の記録媒体に対する記録及び/又は再生に用いられる磁気ヘッドを備える磁気ヘッド装置と、一方に半抜き部が設けられると共に他方の延長方向に回動規制片が設けられ、更に上記記録媒体保持部材の上記一対の支軸部に係合することで上記記録媒体保持部材に対し回動自在に支持される一対の軸穴部が設けられ、回動することで上記磁気ヘッド装置と係合し、上記磁気ヘッド装置を昇降させると共に上記記録媒体保持部材の上記係止部に上記回動規制片が係止されることで回動が規制される磁気ヘッド昇降部材とを備える記録及び/又は再生装置の組み立て方法において、上記磁気ヘッド昇降部材の上記回動規制片を上記記録媒体保持部材の切欠部に進入させ、上記磁気ヘッド昇降部材の上記他方の軸穴部を上記記録媒体保持部材の一方の上記支軸部と係合させ、上記記録媒体保持部材の他方の上記支軸部を、上記磁気ヘッド昇降部材の上記半抜き部を通して上記磁気ヘッド昇降部材の他方の軸穴部と係合させ、上記磁気ヘッド昇降部材を上記記録媒体保持部材に近接する方向へ回動させることで上記磁気ヘッド支持部材の上記回動規制片が上記記録媒体保持部材の上記係止部の上面側に移動されるようにしたものである
【0017】
更にまた、本発明は、記録媒体を記録及び/又は再生位置に装着すると共に一方に半抜き部が設けられた一対の軸穴部と他方の上記軸穴部の近傍に設けられた切欠部と一端が上記切欠部と接する係止部とを備える記録媒体保持部材と、情報信号の記録媒体に対する記録及び/又は再生に用いられる磁気ヘッドを備える磁気ヘッド装置と、一方の延長方向に回動規制片が設けられると共に、上記記録媒体保持部材の上記一対の軸穴部に係合することで上記記録媒体保持部材に対し回動自在に支持される一対の支軸部が設けられ、回動することで上記磁気ヘッドと係合し、上記磁気ヘッド装置を昇降させると共に上記記録媒体保持部材の上記係止部に上記回動規制片が係止されることで回動が規制される磁気ヘッド昇降部材とを備える記録及び/又は再生装置の組み立て方法において、上記磁気ヘッド昇降部材の上記回動規制片を上記記録媒体保持部材の切欠部に進入させ、上記磁気ヘッド昇降部材の上記一方の支軸部を上記記録媒体保持部材の他方の上記軸穴部と係合させ、上記磁気ヘッド昇降部材の他方の支軸部を上記記録媒体保持部材の上記半抜き部を通して上記記録媒体保持部材の一方の軸穴部へ係合させ、上記磁気ヘッド昇降部材を上記記録媒体保持部材に近接する方向へ回動させることで上記磁気ヘッド支持部材の上記回動規制片が上記記録媒体保持部材の上記係止部の上面側に移動されるようにしたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0019】
ここで説明する回動部材の取付け装置は、音声信号等の情報信号が記録される光磁気ディスクを記録媒体として、この光磁気ディスクをカートリッジ本体内に回転自在に収納したディスクカートリッジを記録及び/又は再生する記録及び/又は再生装置に適用される。すなわち、この記録及び/又は再生装置は、光磁気ディスクがカートリッジ本体に収納された状態で、このカートリッジ本体と一体に記録及び/又は再生が行われる装着部に装着されるものである。
【0020】
ここで用いられるディスクカートリッジとしては、情報信号の再記録を可能とする光磁気ディスク11を収納した例えば図1及び図2に示すように構成されたディスクカートリッジ10が用いられる。
【0021】
情報信号の再記録を可能とする光磁気ディスク11は、直径が例えば64mm程度のポリカーボネート樹脂等の透明な合成樹脂材料より形成されるディスク基板に、垂直磁化膜よりなる信号記録層が被着形成されて構成されている。この信号記録層は、光ピックアップ装置の光源から出射された光ビームにより局所的にキュリー温度以上に加熱され、この加熱された部分に外部磁界が印加されることにより、情報信号の記録が行われる。また、このように記録された情報信号は、信号記録層に直線偏光された光ビームを照射し、信号記録層から反射される戻り光のカー効果による偏光方向の回転を光検出器により読み出される。
【0022】
そして、ディスクカートリッジ10は、光磁気ディスク11の外径を略内接円とする方形状のカートリッジ本体12を備えている。このカートリッジ本体12には、その上面側に、図1に示すように、収納した光磁気ディスク11の信号記録領域の一部を内外周に亘って外方に臨ませる磁気ヘッド用の記録再生開口部13が形成されている。また、カートリッジ本体12には、図2に示すように、その下面側に、磁気ヘッド用の記録再生開口部13に対向して、同じく光磁気ディスク11の信号記録領域の一部を外方に臨ませる光ピックアップ装置用の記録再生開口部14が形成されている。さらには、カートリッジ本体12には、その下面側に、光磁気ディスク11を回転操作するディスク駆動機構であるディスクテーブルが進入する円形のディスクテーブル用の中央開口部15が形成されている。
【0023】
そして、ディスクカートリッジ10は、上記カートリッジ本体12の記録再生開口部13、14を閉塞するシャッタ部材16が取り付けられている。このシャッタ部材16は、薄い金属板を打ち抜き折り曲げて形成され、記録再生開口部13、14を覆うに足る大きさを有するシャッタ板17、18とこれらシャッタ板17、18の基端部を連結する連結部19とから構成される。そして、シャッタ部材16は全体として略コ字状を呈して形成される。なお、このシャッタ部材16は、合成樹脂材料により成形しても良いのは勿論である。このように構成されるシャッタ部材16は、各シャッタ板17、18が各記録再生開口部13、14を覆うようにしてカートリッジ本体12の前面側に取り付けられ、この前面側に沿って移動することにより各記録再生開口部13、14を開閉する。シャッタ部材16は、連結部19に設けられた図示しない係合片を上記カートリッジ本体12の前面側に形成した移動ガイド溝20に係合されることにより、係合片が移動ガイド溝20にガイドされ安定した移動が保証される。
【0024】
以上のように構成されたディスクカートリッジ10は、シャッタ部材16が移動する前面側と直交する一側面を挿入端として記録及び/又は再生装置に挿脱がなされる。すなわち、ディスクカートリッジ10は、図1中X1、X2方向を挿脱方向として記録及び/又は再生装置に挿脱される。
【0025】
ディスクカートリッジ10には、シャッタ部材16の連結部19の中央部に、ディスクカートリッジ10を記録及び/又は再生装置からイジェクト操作する際、各記録再生開口部13、14を開放する位置に移動されたシャッタ部材16を閉塞する位置方向に移動操作する記録及び/又は再生装置側に設けられたシャッタ閉塞操作部材が係合する係合部21がそれぞれ設けられている。
【0026】
ところで、各ディスクカートリッジ10に収納される光磁気ディスク11は、その中央部にセンタ穴22が形成されている。このセンタ穴22には、これを閉塞するハブ23が取り付けられている。このハブ23は、ディスク駆動機構であるディスクテーブルに配設されたマグネットに吸引可能とさせる磁性を有する金属材料により形成されている。これらセンタ穴22及びハブ23は、カートリッジ本体12のディスクテーブル用の中央開口部15より外方に臨まされている。
【0027】
また、ディスクカートリッジ10には、そのカートリッジ本体12の下面側に、これらディスクカートリッジ10が記録及び/又は再生装置内の記録再生位置を構成する装着部に装着された際、装着部側の位置決めピンが係合する一対の位置決め穴24、25bが形成されている。これら位置決め穴24、25は、図2に示すように、シャッタ部材16が取り付けられるカートリッジ本体12の前面側の両側に位置して設けられている。なお、一方の位置決め穴24は、シャッタ部材16の移動方向を長径として形成され、長径方向の範囲で上記位置決めピンに対する係合位置を調整可能としている。また、他方の位置決め穴25は、真円に形成され、位置決めピンに対する係合位置を規制している。
【0028】
さらには、カートリッジ本体12には、図2に示すように、その下面側に位置決め穴24、25が設けられた前面側に対向する背面側に、複数の識別穴26が形成されている。この識別穴26は、カートリッジ本体12に収納されているディスクの種別や状態、例えば情報信号の記録が可能か否かを表示するものである。そして、ディスクカートリッジ10に設けられる1つの識別穴27は、誤記録検出用として用いられ、カートリッジ本体12、22内に移動可能に設けられた図1に示す誤記録防止部材28により開閉される。すなわち、識別穴27は、誤記録防止部材28が移動操作されることにより、光磁気ディスク11に対する情報信号の記録可能か否かを切り換える。また、カートリッジ本体12には、記録及び/又は再生装置への挿入端となる前面側の両側に、ディスクカートリッジ10を記録及び/又は再生装置内に引き込み操作をする引き込み機構の一部が係合する係合凹部29が形成されている。
【0029】
そして、このようなディスクカートリッジ10の記録及び/又は再生が行われる記録及び/又は再生装置は、小型化され、携帯性に優れた構成となっている。すなわち、この記録及び/又は再生装置は、その外装筐体が全体として矩形体形を有して構成され、その内部に、例えば図3に示すディスクカートリッジ10の装着部を構成するシャーシ41と、ディスクカートリッジ10を保持する記録媒体保持部材であるカートリッジホルダ42と、磁気ヘッド装置43や光ピックアップ装置44からなる記録及び/又は再生機構とが備えられている。
【0030】
この外装筐体には、例えば、記録及び/又は再生装置に装着されたディスクカートリッジ10の操作を行うための、パワースイッチ投入釦、記録釦、再生釦、一時停止釦、停止釦、音量調節釦、イジェクト釦等のキー入力部や、再生している情報信号のアドレスを表示する表示部等が設けられている。そして、このように構成されたキー信号入力部や表示部は、外装筐体の内部に取り付けられる電子基板に取り付けられた中央処理装置(central processing unit,以下、「CPU」という。)により制御される。そして、このCPUは、上記キー信号入力部からの信号に基づいてディスク駆動機構、記録及び/又は再生機構を制御する。また、この外装筐体には、ディスクカートリッジ10の挿脱操作を行うために、回動自在に蓋体が取り付けられいる。
【0031】
そして、シャーシ41は、図3に示すように、金属材料により略平板状に、ディスクカートリッジ10の主面の外形寸法よりやや大とされた大きさをして形成され、ディスクカートリッジ10の装着部45を構成する。そして、シャーシ41には、その中央領域に、ディスク駆動機構が備えられている。
【0032】
このディスク駆動機構は、シャーシ41の下面側に配設される図示しない駆動モータと、この駆動モータよりシャーシ41の上面側に向かって取り付けられた駆動軸46と、この駆動軸46に取り付けられシャーシ41の上面側に配設されるディスクテーブル47とから構成される。このディスクテーブル47は、全体が円盤状を呈して形成され、その内部にマグネットが配設されている。そして、このディスクテーブル47は、ディスクカートリッジ10が装着部45に装着されると、ディスクカートリッジ10のハブ23を磁気吸着して、ハブ23に嵌合される。このように装着部45に装着されたディスクカートリッジ10は、駆動軸46の同軸上に光磁気ディスク11の中心が配設され、位置決めがなされた状態で、ディスクテーブル47が駆動モータにより回転されて、光磁気ディスク11が回転操作される。
【0033】
また、シャーシ41には、その下側にディスク駆動機構に隣り合って光ピックアップ装置44を外方に臨ませるピックアップ用開口部48が設けられている。そして、このピックアップ用開口部48は、ディスクカートリッジ10のシャッタ部材16が記録再生開口部13、14を開放した状態で装着部45に装着された際に、光ピックアップ装置44が記録再生開口部14より外方に臨まされる光磁気ディスク11の内外周に亘って移動できるように、光ピックアップ装置44の移動領域に対応して形成されている。すなわち、この光ピックアップ装置44は、詳細は後述する対物レンズ49が光磁気ディスク11の記録領域に対向して配設される。
【0034】
この光ピックアップ装置44は、光学ブロック部を有し、この光学ブロック部内に、半導体レーザ等よりなる光源と、この光源から出射された光ビームをディスク11へと導く光学デバイス及び対物レンズ49とから構成される。この光ピックアップ装置44は、光源より出射される光ビームを光学デバイス、対物レンズ49を介して光磁気ディスク11の表面の信号記録層に集光して照射できるように構成されている。また、この光ピックアップ装置44は、光磁気ディスク11に照射された光ビームの反射光を上記対物レンズ49及び光学デバイスを介して検出する。また、この光ピックアップ装置44は、光量及び偏光方向の回転角を検出することができる。そして、光ピックアップ装置44は、ディスクテーブル47に保持されて回転される光磁気ディスク11への情報信号の書き込みのための光束の照射、及び、光磁気ディスク11より情報信号の読み出しを行うようになされている。
【0035】
このように構成される光ピックアップ装置44は、シャーシ41の下側に互いに平行に取り付けられたガイドシャフト50を介して移動可能に取り付けられている。そして、この光ピックアップ装置44は、シャーシ41の下側に取り付けられた図示しない送りモータによりガイドシャフト50に沿って送り操作される。この送りモータには、この送りモータの駆動軸に図示しない駆動ギヤが取り付けられている。そして、駆動ギヤは、シャーシ41の下側において回転可能に取り付けられた図示しない減速伝達ギヤに歯合されており、この伝達ギヤを回転させる。減速ギヤは、上記ガイドシャフト50に平行に回転可能に取り付けられたスクリューシャフト51の一端に取り付けられた従動ギヤ52に歯合されており、この従動ギヤ52を介してスクリューシャフト51を軸回りに回転させる。スクリューシャフト51は、外周面部にスクリューネジ部53が構成されており、このスクリューネジ部53を光ピックアップ装置44の光学ブロック部に歯合させている。したがって、光ピックアップ装置44は、送りモータが駆動されると、スクリューシャフト51が回転操作されて、ガイドシャフト50に沿って移動される。
【0036】
なお、この光ピックアップ装置44は、移動領域を移動されて光磁気ディスク11の最内周の位置にされた時、シャーシ41の駆動モータ近傍に設けられた光ピックアップ装置44の動きを停止させるための検出スイッチを押圧することで停止される。
【0037】
また、シャーシ41には、その上面側であって前縁部及び後縁部に位置決めピン54a、54bが植立されている。この位置決めピン54a、54bは、全体として円錐状に形成されている。そして、この位置決めピン54a、54bは、シャーシ41にディスクカートリッジ10に載置された際に、図2に示す位置決め穴24、25に嵌合されて、シャーシ41に対してディスクカートリッジ10の位置決めを行う。また、このシャーシ41には、その上面側であって前縁部及び後縁部に収納されるディスクカートリッジ10の高さ方向の位置決めを行う位置決め凸部55a、55bが設けられている。この位置決め凸部55a、55bは、シャーシ41に載置されたディスクカートリッジ10の下側の主面部に当接して、ディスクカートリッジ10の高さ方向の位置決めを行う。
【0038】
そして、前方側の位置決め凸部55aには、ディスクカートリッジ10の検出スイッチが設けられている。この検出スイッチには、その上方に向かって押圧子が設けられており、ディスクカートリッジ10がシャーシ41に載置された際には、この押圧子が押圧されることで、ディスクカートリッジ10の有無の検出を行う。そして、これら検出スイッチは、上記CPUに接続されている。
【0039】
このように構成されるシャーシ41は、ディスクカートリッジ10、20が載置された際には、上記位置決めピン54a、54bによりカートリッジ本体12の位置決めを行うと共に、ディスクテーブル47にハブ23をマグネットチャッキングさせることで、光磁気ディスク11の位置決めを行い光磁気ディスク11を回転させる。
【0040】
また、このシャーシ41には、その後方に一対の支持部材56a、56bが取り付けられている。この支持部材56a、56bは、詳細は後述するカートリッジホルダ42を回動自在に支持する。そして、この支持部材56a、56bは、その中央に支軸57が互いに内方に向かって植立されている。この支軸57は、後述するカートリッジホルダ42の軸穴66に嵌合される。
【0041】
また、このシャーシ41の上面側に回動自在に取り付けられるカートリッジホルダ42は、ディスクカートリッジ10の記録及び/又は再生を行う装着部45に保持できるように、天板部62と、この天板部62の両側縁より下方向に垂下された側壁部63a、63bと、この側壁部63a、63bより内方に曲折された支持部64a、64bとから構成される。そして、このカートリッジホルダ42は、金属材料が屈曲形成されて、一体的に形成されている。このカートリッジホルダ42は、ディスクカートリッジ10が前方側より天板部62下側で側壁部63a、63b間に挿入されると、各支持部64a、64bにディスクカートリッジ10の側縁部が支持されて保持される。
【0042】
このカートリッジホルダ42には、側壁部63bの中途部に、カートリッジホルダ42の内方に向かって、シャッタ開放片65が突設されている。このシャッタ開放片65は、このカートリッジホルダ42にディスクカートリッジ10が挿入されたとき、上記ディスクカートリッジ10の移動ガイド溝20に進入し、上記シャッタ部材16の連結部19の前端部に当接し、このディスクカートリッジ10がカートリッジホルダ42内に収納されたときに、シャッタ部材16を開状態とする。また、カートリッジホルダ42には、側壁部63a、63bの後方に平行に軸穴66が穿設されている。これら軸穴66は、シャーシ41の後方に設けられた支軸57に嵌合され、カートリッジホルダ42を軸回りに回動可能とさせる。また、カートリッジホルダ42には、その天板部62に複数の窓部67a、67bが開口されている。この窓部67a、67bには、例えば後述する磁気ヘッド71が臨まされ、ディスクカートリッジ10がカートリッジホルダ42に挿入された際に、磁気ヘッド71がディスクカートリッジ10の記録再生開口部13より光磁気ディスク11に臨むようにされている。さらには、カートリッジホルダ42には、支持部64aに突出部68が形成されている。この突出部68は、図示しないがシャーシ41の一部に係止されることによりカートリッジホルダ42をシャーシ1に対し閉状態とさせる。
【0043】
このように構成されたカートリッジホルダ42は、図3中上側に回動された状態において、ディスクカートリッジ10が挿入されて、このディスクカートリッジ10を保持した後、図3中下方向に回動されてシャーシ41に載置されると、シャーシ41の装着部45に装着させる。このようにして、シャーシ41に装着されたディスクカートリッジ10は、上記位置決めピン54a、54b、位置決め凸部55a、55b等により位置決めがなされ、記録及び/又は再生が可能な状態とされる。
【0044】
また、磁気ヘッド装置43は、上記光ピックアップ装置44に取り付けられる。そして、この磁気ヘッド装置43は、光磁気ディスク11に磁界を印加する磁気ヘッド71と、この磁気ヘッド71を支持する磁気ヘッド支持板72と、この磁気ヘッド支持板72を光ピックアップ装置44に取り付ける連結部材73とを備える。そして、連結部材73は、全体として略コ字状を呈して形成され、その一端側を上記光ピックアップ装置44の光学ブロック部の後方に取り付けられる。また、この連結部材73の他端側は、シャーシ41の後方側縁より後方側に位置されており、連結部材73が光ピックアップ装置44に取り付けられていることから、このシャーシ41に接触されることなく、光ピックアップ装置44の移動と共に移動される。また、この連結部材73は、シャーシ41の上面側より上方に突出されている。この連結部材73は、その他端部、すなわち上端部の近傍に、支軸74を介して磁気ヘッド支持板72の後方側縁部分が回動可能に取り付けられている。
【0045】
磁気ヘッド支持板72は、前側側縁部分を図3中上下方向、すなわちシャーシ41に対し接離する方向に回動可能となされている。そして、この磁気ヘッド支持板72には、図示しないアーム部が設けられおり、このアーム部はその先端側を前方に向けて突設されて、先端部近傍が側方側に屈曲されている。また、磁気ヘッド支持板72には、ジンバルバネ75が取り付けられている。そして、このジンバルバネ75には、その先端側に磁気ヘッド71が取り付けられると共に、このジンバルバネ75の一部が屈曲形成されて吊り下げ部が形成されている。この吊り下げ部は、上記アーム部の先端部近傍の屈曲部に掛合して吊り下げられている。
【0046】
このような磁気ヘッド装置43は、磁気ヘッド71が光ピックアップ装置44の対物レンズ49の上方に位置し、この対物レンズ49に対向して配設されている。また、磁気ヘッド71は、磁気ヘッド支持板72が上記連結部材73に対して回動されることにより、シャーシ41に対して接離する上下方向に回動可能に取り付けられている。
【0047】
このように構成される磁気ヘッド装置43は、次のような昇降駆動装置により昇降される。すなわち、この昇降駆動装置は、磁気ヘッド装置43を昇降させる磁気ヘッド昇降部材80と、駆動源から駆動伝達されてこの磁気ヘッド昇降部材80を駆動させる駆動伝達部材81とから構成される。
【0048】
磁気ヘッド昇降部材80は、例えば図3及び図4に示すように、カートリッジホルダ42の窓部67aに掛け渡されて取り付けられ、磁気ヘッド装置43を支持し持ち上げる磁気ヘッド支持部85と、この磁気ヘッド支持部85の両端部からの突出して設けられこの磁気ヘッド支持部85を回動自在に支持する支持片86a、86bと、この支持片86aから延長方向に突出して設けられる回動規制片87とから構成される。
【0049】
磁気ヘッド支持部85は、図4に示すように、その上面に、磁気ヘッド装置43が配設される。そして、この磁気ヘッド支持部85には、その短辺方向の側縁に突片88a、88bが突出して形成されている。この突片88a、88bは、図示しない規制凹部に係合され、磁気ヘッド昇降部材80の回動する領域を規制している。また、磁気ヘッド支持部85には、突出片89が支持片86b側に突出して形成されている。この突出片89は、その一方の側縁部が上向きの傾斜面となるように形成されている。
【0050】
また、支持片86a、86bは、磁気ヘッド支持部85の短辺方向の側縁から同方向に突出して形成されると共に、略水平方向、すなわち図4中X3方向に弾性変位するように形成されている。この支持片86a、86bには、その中央部に軸穴90a、90bが穿設されている。そして、この軸穴90a、90bには、カートリッジホルダ42の後方側であって窓部67aの近傍に設けられた軸部(詳細は後述する)に嵌合される。そして、一方の軸穴90bの周縁部91には、例えば図5(A)(B)に示すように、支持片86bと同方向であって、支持片86bの内方に半抜き部92が形成されている。この半抜き部92は、図5(A)に示すように、軸穴90bの周縁部から支持片86bの外周縁部に亘って形成され、また、その幅寸法が軸穴90bの直径寸法と略同じくして形成されている。さらには、半抜き部92は、図5(B)に示すように、磁気ヘッド支持部85の厚さ方向に非貫通とされている。このような半抜き部92は、磁気ヘッド昇降部材80のカートリッジホルダ42への取付け操作を容易としている。なお、この半抜き部92は、以上のように支持片86bに設けるだけでなく、支持片86aについても設けてもよく、また、支持片86aのみに設けても良いのは勿論である。
【0051】
また、磁気ヘッド昇降部材80には、図4に示すように、支持片86aの延長方向に回動規制片87が形成されている。この回動規制片87は、支持片86aから曲折して形成される。そして、この回動規制片87は、磁気ヘッド昇降部材80の回動する領域を規制している。また、この回動規制片87は、その端部93が円弧状に形成される。
【0052】
一方、この磁気ヘッド昇降部材80は、例えば図6に示すように、カートリッジホルダ42に回動自在に支持される。このカートリッジホルダ42には、この上面後方側の窓部67aの近傍に一対の軸部95a、95bが設けられている。この軸部95a、95bは、カートリッジホルダ42の上面に立設された支持部96a、96bと、この支持部96a、96bから外方に向かって植立された支軸97a、97bとから構成される。そして、この支軸97a、97bには、上記磁気ヘッド昇降部材80の軸穴90a、90bが嵌合され、これにより、磁気ヘッド昇降部材80は、カートリッジホルダ42に回動自在に支持されることになる。また、軸部95a、95bには、その根本部の外方側に切欠穴98a、98bが形成されている。そして、特に、切欠穴98aは、直方形状の一つのコーナ部に係止部99を設けた構成となっている。この係止部99は、カートリッジホルダ42の上面に対し略垂直方向、すなわち図6中X4方向に弾性変位するように形成されている。そして、この係止部99には、磁気ヘッド昇降部材80がカートリッジホルダ42の軸部95a、95bに取り付けられた際に回動規制片87の端部が突き当てられる。
【0053】
また、カートリッジホルダ42には、上記図3に示すように、窓部67bを囲むように駆動伝達部材81が配設されている。この駆動伝達部材81には、カートリッジホルダ42に取り付けられた際に、その内方側に側縁部に、カム片100が上方に向かって立設されている。そして、このカム片100には、上記駆動伝達部材81の突出片89が配置される。そして、この駆動伝達部材81は、シャーシ41の下側に配設された駆動機構によりカートリッジホルダ42の前方向にスライドされ、突出片89がカム片100により押し上げられることにより、磁気ヘッド昇降部材80が上方向に回動され、これと共に磁気ヘッド装置43が上方向に回動される。また、磁気ヘッド装置43が下降される際には、駆動伝達部材81は、カートリッジホルダ42の後方向にスライドされて、これによりカム片100を突出片89が下降される。
【0054】
そして、このように構成される磁気ヘッド装置43を昇降させる磁気ヘッド昇降部材80は、次のようにカートリッジホルダ42の軸部95a、95bに組み付けられる。すなわち、磁気ヘッド昇降部材80は、先ず、上記図6に示すように、支持片86a、86bの端部をカートリッジホルダ42の上面側にした、カートリッジホルダ42に対し略垂直状態とされる。次に、磁気ヘッド昇降部材80は、上述したように支持片86a、86bを外広がりとなるように図6中X3方向に弾性変位される。さらには、磁気ヘッド昇降部材80は、支持片86a、86bを外広がりに弾性変位させた状態で、先ず、支持片86a及び回動規制片87を切欠穴98aに挿入し、軸部95aの支軸97aに嵌合させる。そして、磁気ヘッド昇降部材80は、支持片86a、86bが外広がりに弾性変位された状態で、支持片86bを軸部95bの支軸97bに嵌合させる。この際、支持片88bには、その内方に半抜き部92が形成されていることから、支持片86a、86bのX3方向の弾性力の限界を超えさせ支持片86a、86bを外広がりの状態に変形させること無く容易に取り付けることができる。
【0055】
そして、磁気ヘッド昇降部材80は、図6中X5方向に略90度回動されて、例えば図7に示すように、カートリッジホルダ42の上面と略平行な状態とされる。この際、回動規制片87は、その端部が切欠穴98aの下側にあり、磁気ヘッド昇降部材80が図6中X5方向に回動されることにより、切欠穴98の係止部99に突き当たることになる。すると、この係止部99は、図6中X4方向に弾性変位され、回動規制片87の端部がカートリッジホルダ42の上面側に移動され、係止部99の上面側に突き当てられる。また、磁気ヘッド昇降部材80は、カートリッジホルダ42に組み付けられ、図7に示す状態にされた際には、半抜き部92がカートリッジホルダ42の上面と略平行な状態になる。この際、半抜き部92は、磁気ヘッド昇降部材80が磁気ヘッド装置43を昇降させる際の回動する領域外に設けられていることから、この半抜き部92により支軸97bと軸穴90bの嵌合された状態が解除されることはない。
【0056】
このように磁気ヘッド昇降部材80は、先ずカートリッジホルダ42に対して垂直な方向より取り付けることが可能であることから、極めて容易にその取付け作業を行うことができる。また、磁気ヘッド昇降部材80は、その取付け作業の際、支持片86bに半抜き部92が形成されることから、無理に支持片86a、86bを図6中X3方向に弾性変位させることがない。すなわち、支持片86a、86bは、図6中X3方向の弾性力の限界を超えさせることもなくなり、外広がりの状態に変形させること無く容易に取り付けることができる。したがって、完成された記録及び/又は再生装置がユーザにより落下されてしまった場合等の衝撃が加わった場合においても、磁気ヘッド昇降部材80はカートリッジホルダ42から外れてしまうといったこともない。さらには、カートリッジホルダ42の上面が形成時等に反りが発生してしまった場合においても、支軸97a、97bを着実に軸穴90a、90bに嵌合させることができる。
【0057】
さらには、このように構成される記録及び/又は再生装置は、磁気ヘッド装置43を支持するのに磁気ヘッド昇降部材80とカートリッジホルダ42側の軸部95でよいことから、部品点数の削減及び装置全体の小型化を図ることができる。なお、以上、光磁気ディスク11の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生装置について説明したが、磁気ディスクカートリッジの記録及び/又は再生装置に適用しても良いのは勿論である。
【0058】
【発明の効果】
上述したように、本発明は、磁気ヘッドの昇降操作を行う磁気ヘッド昇降部材と記録媒体保持部材とを回動可能に支持する構造において、いずれか一方に半抜き部が設けられていることから、互いの組み付けを容易に行うことができる。
また、磁気ヘッド昇降部材が記録媒体保持部材に取り付けられた際には、この半抜き部は、取付け方向と略同じくして設けられているだけであることから、実際に磁気ヘッド昇降部材が回動する領域には半抜き部は設けられておらず、取付け作業後に、磁気ヘッド昇降部材が外れることを防止することができる。
【0059】
また、本発明によれば、磁気ヘッド昇降部材に半抜き部が設けられていることから、記録媒体保持部材への取付け作業を容易に行うことができる。また、磁気ヘッド昇降部材が記録媒体保持部材に取り付けられた際には、この半抜き部は、取付け方向と略同じくして設けられているだけであることから、実際に磁気ヘッド昇降部材により昇降される磁気ヘッド装置の上下方向に移動する領域には半抜き部は設けられておらず、取付け作業後に、磁気ヘッド昇降部材が外れることもない。したがって、本発明が適用された記録及び/又は再生装置が、ユーザにより誤って落下された場合等の衝撃が加わった場合においても、磁気ヘッド昇降部材が記録媒体保持部材より外れ、記録及び/又は再生装置が故障することを防止することができる。さらには、特に、この磁気ヘッド装置の取付け装置は、記録媒体保持部材に直接磁気ヘッド昇降部材が取り付けられることから、部品点数の削滅を図ることができ、携帯性に優れた小型の記録及び/又は再生装置に適用した場合に特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気ヘッド装置の取付け装置が備えられた記録及び/又は再生装置に用いられるディスクカートリッジの上側から見た外観斜視図である。
【図2】同ディスクカートリッジの下側から見た外観斜視図である。
【図3】本発明に係る磁気ヘッド装置の取付け装置が備えられた記録及び/又は再生装置の内部に備えられるカートリッジホルダ、シャーシ及び磁気ヘッド装置の取付け状態を示す斜視図である。
【図4】磁気ヘッド昇降部材の全体斜視図である。
【図5】(A)は、磁気ヘッド昇降部材の支持片の要部拡大平面図であり、(B)は、その側面図である。
【図6】磁気ヘッド昇降部材をカートリッジホルダの上面に取り付ける状態を説明するための斜視図である。
【図7】磁気ヘッド昇降部材がカートリッジホルダに取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図8】従来の記録及び/又は再生装置に使用される磁気ヘッド装置の昇降装置の要部斜視図である。
【図9】従来の磁気ヘッド装置の昇降装置の回動規制片の動作を説明するための側面図である。
【符号の説明】
10 ディスクカートリッジ、11 光磁気ディスク、12 カートリッジ本体、13 磁気ヘッド用の記録再生開口部、14 ピックアップ用の記録再生開口部、15 ディスクテーブル用の中央開口部、41 シャーシ、42 カートリッジホルダ、43 磁気ヘッド装置、44 光ピックアップ装置、45 装着部、46 駆動軸、47 ディスクテーブル、48ピックアップ用開口部、80 磁気ヘッド昇降部材、81 駆動伝達部材、85 磁気ヘッド支持部、86 支持片、87 回動規制片、88 突片、89 突出片、90 軸穴、91 周縁部、92 半抜き部、93 係止部、95 軸部、97 支軸、99 突出部

Claims (6)

  1. 記録媒体を記録及び/又は再生位置に装着すると共に一対の支軸部と係止部とを備える記録媒体保持部材と、
    情報信号の記録媒体に対する記録及び/又は再生に用いられる磁気ヘッドを備える磁気ヘッド装置と、
    一方に半抜き部が設けられると共に他方の延長方向に回動規制片が設けられ、更に上記記録媒体保持部材の上記一対の支軸部に係合することで上記記録媒体保持部材に対し回動自在に支持される一対の軸穴部が設けられ、回動することで上記磁気ヘッド装置と係合し、上記磁気ヘッド装置を昇降させると共に上記記録媒体保持部材の上記係止部に上記回動規制片が係止されることで回動が規制される磁気ヘッド昇降部材とを備え、
    上記記録媒体保持部材は、上記磁気ヘッド昇降部材の上記回動規制片が設けられる一方の軸穴部が係合する一方の上記支軸部の近傍に、上記回動規制片が製造時に進入する切欠部が設けられていることを特徴とする記録及び/又は再生装置。
  2. 上記記録媒体保持部材の上記係止部は、一端が上記切欠部と接することを特徴とする請求項1記載の記録及び/又は再生装置。
  3. 記録媒体を記録及び/又は再生位置に装着すると共に一方に半抜き部が設けられた一対の軸穴部と係止部とを備える記録媒体保持部材と、
    情報信号の記録媒体に対する記録及び/又は再生に用いられる磁気ヘッドを備える磁気ヘッド装置と、
    上記記録媒体保持部材の半抜き部とは反対側の他方側の延長方向に回動規制片が設けられると共に、上記記録媒体保持部材の上記一対の軸穴部に係合することで上記記録媒体保持部材に対し回動自在に支持される一対の支軸部が設けられ、回動することで上記磁気ヘッドと係合し、上記磁気ヘッド装置を昇降させると共に上記記録媒体保持部材の係止部に上記回動規制片が係止されることで回動が規制される磁気ヘッド昇降部材とを備え、
    上記記録媒体保持部材は、上記磁気ヘッド昇降部材の上記回動規制片が設けられた一方の支軸部が係合する一方の上記軸穴部の近傍に、上記回動規制片が製造時に進入する切欠部が設けられていることを特徴とする記録及び/又は再生装置。
  4. 上記記録媒体保持部材の上記係止部は、一端が上記切欠部に接することを特徴とする請求項3記載の記録及び/又は再生装置。
  5. 記録媒体を記録及び/又は再生位置に装着すると共に一対の支軸部と一方の上記支軸部の近傍に設けられた切欠部と一端が上記切欠部と接する係止部とを備える記録媒体保持部材と、
    情報信号の記録媒体に対する記録及び/又は再生に用いられる磁気ヘッドを備える磁気ヘッド装置と、
    一方に半抜き部が設けられると共に他方の延長方向に回動規制片が設けられ、更に上記記録媒体保持部材の上記一対の支軸部に係合することで上記記録媒体保持部材に対し回動自在に支持される一対の軸穴部が設けられ、回動することで上記磁気ヘッド装置と係合し、上記磁気ヘッド装置を昇降させると共に上記記録媒体保持部材の上記係止部に上記回動規制片が係止されることで回動が規制される磁気ヘッド昇降部材とを備える記録及び/又は再生装置の組み立て方法において、
    上記磁気ヘッド昇降部材の上記回動規制片を上記記録媒体保持部材の切欠部に進入させ、
    上記磁気ヘッド昇降部材の上記他方の軸穴部を上記記録媒体保持部材の一方の上記支軸部と係合させ、
    上記記録媒体保持部材の他方の上記支軸部を、上記磁気ヘッド昇降部材の上記半抜き部を通して上記磁気ヘッド昇降部材の他方の軸穴部と係合させ、
    上記磁気ヘッド昇降部材を上記記録媒体保持部材に近接する方向へ回動させることで上記磁気ヘッド支持部材の上記回動規制片が上記記録媒体保持部材の上記係止部の上面側に移動されることを特徴とする記録及び/又は再生装置の組み立て方法。
  6. 記録媒体を記録及び/又は再生位置に装着すると共に一方に半抜き部が設けられた一対の軸穴部と他方の上記軸穴部の近傍に設けられた切欠部と一端が上記切欠部と接する係止部とを備える記録媒体保持部材と、
    情報信号の記録媒体に対する記録及び/又は再生に用いられる磁気ヘッドを備える磁気ヘッド装置と、
    一方の延長方向に回動規制片が設けられると共に、上記記録媒体保持部材の上記一対の軸穴部に係合することで上記記録媒体保持部材に対し回動自在に支持される一対の支軸部が設けられ、回動することで上記磁気ヘッドと係合し、上記磁気ヘッド装置を昇降させると共に上記記録媒体保持部材の上記係止部に上記回動規制片が係止されることで回動が規制される磁気ヘッド昇降部材とを備える記録及び/又は再生装置の組み立て方法において、
    上記磁気ヘッド昇降部材の上記回動規制片を上記記録媒体保持部材の切欠部に進入させ、
    上記磁気ヘッド昇降部材の上記一方の支軸部を上記記録媒体保持部材の他方の上記軸穴部と係合させ、
    上記磁気ヘッド昇降部材の他方の支軸部を上記記録媒体保持部材の上記半抜き部を通して上記記録媒体保持部材の一方の軸穴部へ係合させ、
    上記磁気ヘッド昇降部材を上記記録媒体保持部材に近接する方向へ回動させることで上記磁気ヘッド支持部材の上記回動規制片が上記記録媒体保持部材の上記係止部の上面側に移動されることを特徴とする記録及び/又は再生装置の組み立て方法。
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