JP3039274B2 - クランプ機構 - Google Patents

クランプ機構

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JP3039274B2
JP3039274B2 JP6150014A JP15001494A JP3039274B2 JP 3039274 B2 JP3039274 B2 JP 3039274B2 JP 6150014 A JP6150014 A JP 6150014A JP 15001494 A JP15001494 A JP 15001494A JP 3039274 B2 JP3039274 B2 JP 3039274B2
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクランプ機構に係り、特
にCD−ROMドライブ装置に装着されたディスクをク
ランプするクランプ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばデータベースやソフトウエアなど
の情報を記憶させる記憶媒体として、レーザ式ピックア
ップにより再生されるコンパクトディスク(直径12cm
又は8cm)が使用されつつある。そのため、小型化され
たノート型パソコン等にも組み込めるように、筐体内に
内蔵される内蔵形CD−ROMドライブ装置の開発が行
われている。
【0003】この種の装置では、トレーを手動操作によ
り摺動させる構成とするとともに、ディスクを回転させ
るターンテーブル及びディスクに記録された情報を光学
的に検出するピックアップ部がトレーに設けられてい
る。従って、トレーに設けられたターンテーブルにディ
スクを装着させる構成であるため、ターンテーブルには
ディスクをクランプするクランプ機構が設けられてい
る。
【0004】このクランプ機構は、ターンテーブル上の
クランプベースに装着された円盤状のクランプ部材に3
個の係止球が120°間隔で半径方向に進退自在に設け
られ、各係止球がコイルばねにより外側に押圧されてい
る。そして、ディスクの内周がクランプ部材に嵌合され
ると、係止球がディスク内周に当接して内側に移動す
る。これにより、コイルばねが圧縮されて係止球による
押圧力が大きくなり、ディスクが3個の係止球により係
止されてターンテーブル上にクランプされる。
【0005】そして、クランプ部材に係止球をガイドす
るガイド部が設けられているので、3個の係止球はクラ
ンプ部材の各ガイド部によりターンテーブルのディスク
載置面と平行に移動できるようにガイドされ、係止球を
外側に付勢するコイルばねもクランプ部材のガイド部に
よりターンテーブルのディスク載置面と平行となるよう
に保持されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記クラン
プ機構では、組立工程において、先ずクランプ部材のガ
イド部に係止球及びコイルばねを装着し、係止球及びコ
イルばねをばね力によりガイド部内に押圧保持させる。
次に、例えばクランプベース及びクランプ部材をほぼ垂
直な状態で対向させてクランプ部材をクランプベースの
軸に嵌合させる。
【0007】その際、係止球がディスク載置面と平行な
方向に押圧されているので、クランプ部材に衝撃が加え
られると、係止球及びコイルばねがガイド部から脱落し
やすかった。そのため、作業者は、係止球及びコイルば
ねがガイド部から脱落しないように注意しながら組立作
業を行うことになる。
【0008】従って、従来のクランプ機構では、係止球
及びコイルばねに神経を使うことになり、その分作業能
率が低く、組立作業時間が長くかかるといった課題があ
る。
【0009】又、クランプ部材の各ガイド部に係止球を
挿入する組立作業を行う場合、例えばピンセットなどに
より係止球をつまみ、1個ずつ係止球を各ガイド部に挿
入するのでは、係止球が比較的滑り易いため掴みづら
く、能率良く係止球を各ガイド部に挿入することができ
ない。
【0010】そこで、皿状の容器に多数の係止球を収納
させ、クランプ部材で容器内の係止球を拾い上げるよう
にすると、各ガイド部の開口部に係止球が挿入され、ピ
ンセットなどで1個ずつ組み付けるよりも短時間で係止
球を各ガイド部に挿入することができる。
【0011】しかるに、従来は、ガイド部の開口部から
係止球を2個挿入できるので、上記のような方法で係止
球を各ガイド部に挿入しようとすると、一つのガイド部
に2個挿入されてしまい、その都度狭いガイド部から係
止球1個を抜き取る作業が必要となり、組立作業効率を
高めることが難しかった。
【0012】そこで、本発明は上記課題を解決したクラ
ンプ機構を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】発明は、記録媒体とし
てのディスクが載置されるクランプベースと、前記ディ
スクの内周に当接して該クランプベースに載置された前
記ディスクを係止する係止部材と、前記クランプベース
に取り付けられ、該係止部材をディスク半径方向に進退
自在に保持するとともに前記ディスクの内周に対して斜
め方向にガイドするガイド部を有する規制部材と、該規
制部材のガイド部内に挿入され前記係止部材が前記ディ
スクの内周に対して斜め方向から押圧する向きに設けら
れた弾性部材と、よりなり、 前記規制部材は、 裏面に開
口するように形成され、前記ガイド部に前記係止部材を
挿入するための開口部と、 外周に開口するように形成さ
れ、前記係止部材を前記ディスクの内周に対して斜め方
向にガイドすると共にディスククランプ位置に突出させ
る前記ガイド部と、 前記開口部に設けられ、前記係止部
材が前記ガイド部に挿入された状態で2個目の前記係止
部材が前記ガイド部に挿入されることを阻止する挿入阻
止部と、 を有することを特徴とするものである。
【0014】
【0015】
【作用】発明によれば、規制部材が、開口部に設けら
れ係止部材がガイド部に挿入された状態で2個目の係止
部材がガイド部に挿入されることを阻止する挿入阻止部
を有するため、各ガイド部に係止部材を1個ずつのみ挿
入することができ、従来のように余分に挿入された係止
部材を抜き取る作業が不要となり、組立作業の作業効率
をより高めることができる。 さらに、係止部材及び弾性
部材がディスクの内周に対して斜め方向から押圧するよ
うにガイド部に装着することができるため、組立作業時
に係止部材及び弾性部材がガイド部から脱落しにくくな
り、係止部材及び弾性部材に神経を使わなくて済むの
で、その分組立作業の能率が向上して短時間で組み立て
ることが可能になる
【0016】
【0017】
【実施例】図1乃至図4に本発明になるクランプ機構の
一実施例が適用されたCD−ROMドライブ装置を示
す。
【0018】各図中、CD−ROMドライブ装置1(以
下「装置」と称する)は、ノート型パソコン(図示せ
ず)の筐体に内蔵される内蔵形の装置である。
【0019】この装置1は、大略、ディスク(図示せ
ず)を向かい入れるためのトレー2と、このトレー2を
支持するサブシャーシ3と、トレー2を摺動自在に支持
するトレー摺動機構4と、サブシャーシ3に設けられた
光学式のピックアップ部5と、載置されたディスク(C
D−ROM)を回転駆動するターンテーブル6と、トレ
ー2がディスク交換位置に移動したときトレー2を係止
する係止機構7と、トレー2がディスク装着位置に移動
したときトレー2をロックするロック機構8と、よりな
る。
【0020】図1は天板9を外してトレー2が装置内に
収納されたディスク装着位置に移動した状態を示し、図
2は同じく天板9を外してトレー2が装置外に引き出さ
れたディスク交換位置に移動した状態を示す。
【0021】このトレー2は、ディスク(図示せず)の
一部がトレー2からはみ出るようにディスク外径よりも
横幅寸法が小さくなるように形成されており、手動操作
によりA,B方向に摺動してディスク交換位置又はディ
スク装着位置に至る。
【0022】そのため、装置1には、トレー2をA,B
方向に駆動するための駆動機構(モータ及び伝達機構等
よりなる)が設けられてなく、その分部品点数が減少し
ているため、小型化及び薄型化が図られている。
【0023】10はシャーシで、上記各機構を収納する
収納部10aと、トレー2からはみ出したディスクを保
護するためにはみ出たディスクの下方を覆うカバー部1
0bと、よりなる。尚、カバー部9bの下方は、空間で
あり、例えば装置1が組み付けられるノート型パソコン
内の他の機器が配設されるようになる。
【0024】11は前面ベゼルで、トレー2の前端に固
定され、トレー2と一体的にA,B方向に摺動する。こ
の前面ベゼル11の中央には、トレー2を引き出す際に
ロック機構8によるロックを解除させるためのスイッチ
釦12が設けられている。従って、図1に示す状態でス
イッチ釦12がオンに操作されると、後述するように前
面ベゼル11が5〜10mm程度前方(A方向)に突出し
てトレー2の引き出し操作を容易にする。
【0025】図5に示すように、ターンテーブル6は、
ディスクをクランプするためのクランプ機構60を有す
る。このクランプ機構60は、記録媒体としてのディス
クD A が載置されるクランプベース61と、ディスクD
A の内周に当接してクランプベース61に載置されたデ
ィスクを係止する3個の係止球(係止部材)62と、ク
ランプベース61に取り付けられ、係止球62をディス
ク半径方向に進退自在に保持するとともにディスクDA
の内周に対して斜め方向にガイドするガイド部63を有
する規制部材64と、規制部材64のガイド部63内に
挿入され係止球62がディスクDA の内周に対して斜め
方向から押圧する向きに設けられたコイルばね(弾性部
材)65と、よりなる。
【0026】3個の係止球62は120°間隔で配設さ
れ、規制部材64の外周からその一部が突出することに
より、規制部材64に嵌合するディスク内周に当接し、
コイルばね65のばね力によりディスク内周に押圧され
る。従って、ディスクDA が規制部材64に嵌合するよ
うに装着されると、図5に示すように、ディスクDA
内周に当接した係止球62がガイド部63内に引っ込む
とともにディスクDAがクランプベース61に載置され
た状態でクランプされる。
【0027】その際、ディスクDA の厚さは、各係止球
62の半径より薄いため、ディスクDA の内周が各係止
球62の下側に潜り込み、ディスクDA の内周上端が各
係止球62に当接する。しかも、各係止球62は、後述
するようにコイルばね65のバネ力により角度αだけ上
方に向けて押圧されているため、ディスクDA の内周に
対して外側に押圧する水平方向の分力と、下方に押圧す
る垂下方向の分力とが作用することになり、ディスクD
A を確実にクランプすることができる。
【0028】図6に示すように、クランプベース61
は、後述するターンテーブル駆動用モータ29の駆動軸
が嵌合する嵌合部61aと、嵌合部61aより円盤状に
突出するディスク載置部61bと、嵌合部61aとディ
スク載置部61bとの間に設けられた環状のリブ61c
と、リブ61cに120°間隔で設けられた係止球62
の受け部61dとを有する。
【0029】又、嵌合部61aとリブ61cとの間に
は、上記コイルばね65が収納される収納部61eが形
成される。嵌合部61aの内周にはターンテーブル駆動
用モータ29の駆動軸が嵌合する貫通孔61fが穿設さ
れ、嵌合部61aの外周には規制部材64と係合するた
めの係合溝61gが設けられている。
【0030】ディスク載置部61bの上面には、ディス
クを保護するためゴム製のテーブルラバー66が貼着さ
れている。
【0031】図7に示すように、本発明の前提例となる
規制部材64は、クランプベース61の嵌合部61aが
嵌合する嵌合部64aと、嵌合部64aより半径方向に
延在する円盤状の平板部64bと、平板部64bの外周
に120°間隔で設けられた開口部64cと、嵌合部6
4aに穿設された貫通孔64dと、貫通孔64dの内周
に設けられクランプベース61の嵌合部61aの係合溝
61gに係合する突部64eとよりなる。
【0032】又、開口部64cの内側には、係止球62
及びコイルばね65が装着されるガイド部63が設けら
れている。このガイド部63は、コイルばね65が当接
するばね受部63aと、コイルばね65の上方及び両側
方を囲むように形成されたばね収納部63bと、係止球
62が進退自在に挿入された係止球収納部63cと、よ
りなる。
【0033】図8に示すように、本発明の前提例となる
規制部材64の係止球収納部63cは、係止球62の上
部2点に当接する傾斜面63dよりなり、この係止球収
納部63cの開き角度は60°となっている。尚、ばね
収納部63bの両側の傾斜面63d間には、平板部64
bの上面に貫通するスリット63eが設けられている
が、スリット63eは係止球62よりも小さい幅である
ので、係止球62が飛び出す心配はない。
【0034】又、ガイド部63は、ディスク内周に対し
て角度α傾斜(図5参照)して設けられており、ばね受
部63aがクランプベース61の軸線に対して角度α傾
斜しているとともに、ばね収納部63b及び係止球収納
部63cがディスク面に対して角度α傾斜している。
【0035】又、イド部63は、下方が開口となって
いるため、係止球62及びコイルばね65をガイド部6
3に取り付ける際は、規制部材64の下方から係止球6
2及びコイルばね65を係止球収納部63c,ばね収納
部63bに装着する。
【0036】上記ガイド部63が、ディスク内周に対し
て角度α傾斜しているため、係止球62及びコイルばね
65が装着されると、係止球62は係止球収納部63c
に対して下方から斜め上方に押圧されて脱落が防止され
る。
【0037】そのため、ガイド部63に係止球62及び
コイルばね65が装着された状態のまま規制部材64を
垂直状態あるいは水平状態にしても係止球62及びコイ
ルばね65が脱落せず、経験の少ない作業者でも容易に
クランプベース61の嵌合部61aと規制部材64の貫
通孔64dとを嵌合させて一体的に組み立てることがで
きる。
【0038】よって、上記クランプ機構60を組み立て
る際は、係止球62及びコイルばね65の脱落に注意す
る必要がないので、組立作業能率が向上し、従来よりも
短時間で組み立てることができる。
【0039】尚、上記貫通孔64d内の突部64eが嵌
合部61aの係合溝61gに係合すると、クランプベー
ス61と規制部材64とが機械的に結合されるため、衝
撃が加えられても両部材が分離することはない。
【0040】さらに、上記クランプ機構60では、コイ
ルばね65が角度α傾斜して取り付けるため、コイルば
ね65の全長を従来よりも長くするとともに、コイルば
ね65の線径を大きくして、その分ばね定数を低く設定
できるので、3個の係止球62を押圧する各押圧力が均
等になり、係止球62によりクランプ力がばらつくこと
を防止できる。
【0041】又、ガイド部63のばね受部63aがディ
スク載置部61bの上面よりも低い位置に下げることが
できるので、クランプ機構60の薄型化が図られてい
る。
【0042】図3及び図9に示すように、トレー2は、
ディスクを向かい入れるための空間を形成するディスク
対向面2aと、ディスク対向面2aに穿設されたピック
アップ及びターンテーブル用の開口2bと、ディスク対
向面2aに載置されたディスクを取り出す際に指が挿入
されるディスク取り出し用の円弧状の開口2cとを有す
る。
【0043】ディスク対向面2aは、シャーシ10の収
納部10aを覆うように横幅寸法がディスク外径よりも
小さくなっており、ディスクの約2/3の面積をカバー
するように形成されている。これにより、装置1の小型
化が可能になっている。
【0044】従って、図5に示すように、ディスクDA
は右側の周縁部がトレー2のディスク対向面2aから側
方にはみ出す。
【0045】そのため、ディスクDA を取り出す際は、
ディスク対向面2aからはみ出たディスクDA の周縁部
を把持することができるので、ディスクDA を把持する
ための凹部をトレー2に設ける必要がないばかりか、ト
レー2の右側方全体がディスクDA を把持するための空
間となる。従って、ディスクDA を把持する際は、一方
の指をディスク対向面2aからはみ出たディスクDA
周縁部にあてがい、他方の指を開口2cに挿入させるよ
うにしてディスクDA の反対側の周縁部にあてがう。
【0046】又、上記開口2cは、トレー2の左方向で
はなく、トレー2の角部の空いたスペースに設けられて
いるので、トレー2の左側の寸法のできるだけ小さくな
っている。そのため、トレー2の横幅寸法が大幅に小さ
くなっており、トレー2が従来よりもかなり小型化され
ている。これにより、装置1の小型化が可能になり、前
述したようにシャーシ10もトレー2の横幅寸法に対応
して、収納部10aの横幅寸法が小さくなっており、ト
レー2からはみ出したディスクを保護するためのカバー
部10bが収納部10aから側方に突出している。
【0047】図3及び図10に示すように、サブシャー
シ3は、上記トレー2が載置固定されピックアップ及び
ターンテーブル用の開口を有する四角形状の枠体3a
と、枠体3aの右側面に設けられA,B方向に延在する
ブラケット3bと、枠体3aの左側面3cにねじ止めさ
れたガイドレール押圧部材14とよりなる。ガイドレー
ル押圧部材14は枠体3aの上方に突出する一対の押圧
部14a,14bを有する。
【0048】図3,図4及び図11乃至図14に示すよ
うに、トレー摺動機構4は、上記サブシャーシ3の両側
に取り付けられる一対のガイドレール機構15,16を
有する。
【0049】一対のガイドレール機構15,16は、夫
々上記サブシャーシ3のブラケット3bに固着された可
動側レール17と、可動側レール17と平行に延在する
固定側レール18と、可動側レール17と固定側レール
18との間に介在し両部材に摺動自在に係合するスライ
ドレール19と、よりなる。
【0050】可動側レール17及び固定側レール18
は、断面がC字状に形成されており、内側に折曲された
縁部17a,18aを有する。可動側レール17の下側
の縁部17aには、長手方向に延在するラック17bが
設けられている。又、固定側レール18の上側の縁部1
8aには、長手方向に延在するラック18bが設けられ
ている。
【0051】スライドレール19は断面がH字状に形成
されており、可動側レール17の縁部17aが係合する
第1の軌道19aと、固定側レール18の縁部18aが
係合する第2の軌道19bと、第1の軌道19aと第2
の軌道19bとの間に形成された溝19cとを有する。
【0052】スライドレール19の溝19cの長手方向
上の中間位置には、ピニオン20が回転自在に収納され
ている。このピニオン20の上部,下部は、夫々上記可
動側レール17,固定側レール18のラック17b,1
8bに噛合している。
【0053】そして、ガイドレール機構15では、可動
側レール17がシャーシ10の側壁10cにねじ止めさ
れ、固定側レール18がトレー2を支持するサブシャー
シ3のブラケット3bにねじ止めされている。
【0054】従って、トレー2が引き出されると固定側
レール18がスライドレール19に対してA方向に摺動
しながらピニオン20を回転させる。このピニオン20
の回転とともにスライドレール19は可動側レール17
に対してA方向に摺動する。
【0055】又、図15に示すように、ガイドレール機
構16の可動側レール17は、上記サブシャーシ3に設
けられたガイドレール押圧部材14の押圧部14a,1
4bにねじ止めされている。この押圧部14a,14b
は、夫々板ばねとして機能するようにクランク状に曲げ
加工されており、可動側レール17に締結される際に外
側に撓む。
【0056】そのため、可動側レール17は、押圧部1
4a,14bの弾性復元力によりトレー摺動方向(A,
B方向)と直交するX方向に押圧されており、横方向の
がたつきが防止されている。
【0057】図8(A)に示すように、可動側レール1
7がX方向に押圧されると、可動側レール17と固定側
レール18との間に第1の隙間S1が形成され、固定側
レール18とスライドレール19の第2の軌道19bと
の間に第2の隙間S2が形成され、可動側レール17と
スライドレール19の第1の軌道19aとの間に第3の
隙間S3が形成される。
【0058】従って、ガイドレール機構16の各レール
17〜19の間には、上記のような第1〜第3の隙間S
1〜S3が形成されているため、各レール17〜19間
の摺動抵抗が軽減されている。よって、ガイドレール機
構16はトレー2を低摩擦で摺動自在に支持できるとと
もに、可動側レール17がX方向に押圧されることによ
り横方向のがたつきのない状態でトレー2を摺動させる
ことができる。
【0059】又、固定側レール18と可動側レール17
との間に介在するスライドレール19が固定側レール1
8及び可動側レール17に摺動自在に係合するため、可
動側レール17はスライドレール19の移動量の2倍の
ストロークで移動することができる。そのため、ガイド
レール機構15,16はトレー2をガイドするストロー
クを筐体内のディスク装着位置から筐体外のディスク交
換位置まで延長することができ、且つ可動側レール17
をX方向に押圧することによりトレー2の横方向のがた
つきを防止してトレー2をスムースに引き出すことがで
きる。
【0060】従って、トレー2に設けられたターンテー
ブル6及びピックアップ部5にトレー摺動動作による振
動が伝播しないため、ディスク記録面に記録された情報
を検出する際の検出精度の低下が防止される。
【0061】このようにトレー2は、サブシャーシ3の
両側とシャーシ10の側壁10c,10dとの間に介在
する上記ガイドレール機構15,16により摺動自在に
ガイドされており、トレー2がディスク装着位置にある
とき、各レール17〜19は図13に示すようにシャー
シ10内に収納されている。
【0062】そして、トレー2がA方向に引き出されて
ディスク交換位置に移動すると、図14に示すようにス
ライドレール19が固定側レール18に対して距離Lだ
けA方向に摺動するとともに、可動側レール17がスラ
イドレール19に対して距離LだけA方向に摺動する。
【0063】又、図2,図3及び図16に示すように、
サブシャーシ3の上方には、ピックアップ部5及びター
ンテーブル6を有する駆動ユニット21が設けられてい
る。この駆動ユニット21は、サブシャーシ3の上方に
固着されるベース22と、ベース22に取り付けられた
ピックアップ部5と、ピックアップ部5をディスク半径
方向に移動させるピックアップ駆動部23と、ベース2
2に取り付けられたターンテーブル6とよりなる。
【0064】ピックアップ駆動部23は、ベース22の
下面に設けられたピックアップ駆動用モータ24,複数
のギヤからなる伝達機構25,伝達機構25を介して駆
動されるリードスクリュウ26,リードスクリュウ26
と平行となるように延在しピックアップ部5をガイドす
るガイドシャフト27,よりなる。従って、ピックアッ
プ部5は、ディスク半径方向に延在するベース22の開
口22aに対向するように設けられ、両側をリードスク
リュウ26とガイドシャフト27とにより摺動自在にガ
イドされている。
【0065】そして、ピックアップ部5は、リードスク
リュウ26のねじ部に係合する係合部28を有するた
め、ピックアップ駆動用モータ24の回転によりリード
スクリュウ26が回転駆動されるとディスク半径方向に
移動する。
【0066】又、ターンテーブル6は、その下部にター
ンテーブル駆動用モータ29を有する。このターンテー
ブル駆動用モータ29は、トレー2が装置1内の所定装
着位置に到着すると、ターンテーブル6上にクランプさ
れたディスクを一定の回転数で定速駆動する。
【0067】図7及び図17に示すように、上記係止機
構7は、トレー2が図2に示すディスク交換位置に移動
したとき、トレー2を係止するための機構である。係止
機構7は、トレー2に設けられトレー2がディスク交換
位置に移動したとき、シャーシ10に穿設された係止用
穴30に係合してトレー2を係止する第1の係止部材3
1と、シャーシ10の側壁10cに設けられトレー2が
ディスク交換位置に移動したとき、トレー2の凹部に係
合してトレー2を係止する第2の係止部材33と、より
なる。
【0068】第1の係止部材31は、図18に示すよう
に、サブシャーシ3のブラケット3bの端部に設けられ
ており、ブラケット3bの端部の下面3dにリベット3
4により締結された板ばね31aと、板ばね31aの先
端に設けられた係止部31bとよりなる。係止部31b
はシャーシ10を摺接する摺接面31cと、シャーシ1
0の係止用穴30に係止される係止面31dと、係止部
31bが係止用穴30より離脱する際に使用される傾斜
面31eとを有する。
【0069】従って、トレー2がディスク交換位置に移
動する前は、図18(A)に示すように、第1の係止部
材31は、係止部31bの摺接面31cがシャーシ10
を摺接しており、板ばね31aがC方向に撓んでいる。
即ち、板ばね31aにより係止部31bの摺接面31c
がシャーシ10に押圧されているため、トレー2には板
ばね31aの反力が作用している。よって、トレー2
は、板ばね31aのばね力により上下方向のがたつきが
防止される。
【0070】尚、係止部31bは合成樹脂製のため、摩
擦抵抗が比較的小さくなっている。よって、摺接面31
cがシャーシ10を摺接する際の摩擦が低減され、トレ
ー2の移動を妨げることがない。
【0071】そして、トレー2がディスク交換位置に移
動したとき、上記係止部31bは図18(B)に示すよ
うに、D方向に変位してシャーシ10の係止用穴30に
嵌合し、係止面31dが係止用穴30の縁部に当接す
る。これにより、トレー2はA方向の移動が規制され
る。
【0072】又、トレー2がB方向に移動する際は、係
止部31bの傾斜面31eが係止用穴30の縁部に乗り
上げてC方向に変位して、係止解除状態となる。従っ
て、トレー2は第1の係止部材31と係止用穴30との
係合により、ディスク交換位置においてA方向のみの移
動が規制されるとともに、B方向への移動が許容され
る。
【0073】図19に示すように、第2の係止部材33
は、トレー2の側壁2eを転動するローラ35と、この
ローラ35を回転自在に支持するローラ支持部材36と
よりなる。ローラ35はトレー2の移動によりトレー2
の側壁2eを転動するとともに、トレー2がディスク装
着位置又はディスク交換位置に移動したとき側壁2eに
設けられた凹部2f,2gに嵌合してトレー2の移動を
規制する。
【0074】ローラ支持部材36は、一端36aがシャ
ーシ10の側壁10dにリベット37により締結されて
おり、腕部36bの先端36cにはローラ35が支承さ
れている。ローラ支持部材36の腕部36bは、ローラ
35をE方向に押圧する板ばねとして機能する。
【0075】即ち、ローラ支持部材36は、上記ローラ
35を回転自在に支持するとともに、ローラ35をトレ
ー2の側壁2eに押圧する板ばねとしても機能してお
り、ローラ35は、トレー2がディスク装着位置又はデ
ィスク交換位置に移動したときローラ支持部材36の押
圧力により上記凹部2f,2gに嵌合してトレー2を係
止する。
【0076】図11及び図20に示すように、ロック機
構8は、サブシャーシ3の枠体3aの取り付け部45a
に設けられ、シャーシ10の底部10fに設けられた係
止ローラ38に係止されるロックレバー39と、サブシ
ャーシ3の枠体3aの取り付け部45bに設けられ、ロ
ックレバー39をロック位置又はロック解除位置に回動
させるソレノイド40とよりなる。
【0077】ロックレバー39は、図20に拡大して示
すように、サブシャーシ3の枠体3aに起立する軸41
に嵌合する軸受部39aと、シャーシ10の係止ローラ
38に係合する爪部39bを先端に有するアーム39c
と、ソレノイド42に駆動されるプランジャ43に連結
される連結部アーム39dと、よりなる。
【0078】ソレノイド42は、前述した前面ベゼル1
1のスイッチ釦12がオンに操作されると、励磁されて
プランジャ43を吸引する。プランジャ43の端部は、
ロックレバー39の連結部アーム39dに穿設された孔
39eに貫通して連結されている。
【0079】又、プランジャ43はソレノイド42の電
磁力により連結部アーム39dを引き寄せる。従って、
ロックレバー39は、トーションバネ(図示せず)によ
りG方向に付勢されており、このばね力により爪部39
bを係止ローラ38に係合させてロック状態となる。そ
して、ソレノイド42の電磁力によりプランジャ43が
吸引されると、軸41を中心にH方向に回動して爪部3
9bが係止ローラ38から離間してロック解除状態とな
る。
【0080】尚、図17に示すように、サブシャーシ3
の枠体3aの取り付け部46には、コイルばね47によ
りB方向に付勢されたイジェクト用押圧部材48が設け
られている。このイジェクト用押圧部材48はサブシャ
ーシ3の枠体3aより起立するピン49に嵌合する長孔
48aを有し、A,B方向に摺動自在に取り付けられて
いる。コイルばね47は一端がサブシャーシ3の掛止ピ
ン3dに掛止され、他端がイジェクト用押圧部材48の
掛止部48bに掛止されている。
【0081】従って、上記ロック機構8によるロックが
解除されると、イジェクト用押圧部材48はコイルばね
47のばね力によりシャーシ10の後部10gを押圧す
る。その反作用によりサブシャーシ3は、A方向に移動
する。
【0082】その結果、サブシャーシ3に設けられたト
レー2は、前面ベゼル12がノート型パソコン(図示せ
ず)の筐体より所定距離A方向に移動してトレー2の引
き出し操作が容易となる。そして、前面ベゼル12が手
動でA方向に引っ張られるとトレー2は、図2に示すよ
うにディスク交換位置に移動する。
【0083】又、図4に示すように、トレー2の下面に
は、駆動ユニット21の各部を駆動制御するための回路
基板51が取り付けられている。この回路基板51は、
フレキシブルケーブル52を介して上記駆動ユニット2
1のピックアップ5,ターンテーブル6,ピックアップ
駆動用モータ24と外部接続用の基板53と接続されて
いる。従って、ピックアップ5,ターンテーブル6,ピ
ックアップ駆動用モータ24は、回路基板51から出力
された制御信号により所定の動作を行う。
【0084】尚、上記フレキシブルケーブル52は、サ
ブシャーシ3とシャーシ10の収納部10aの側壁との
間の隙間にU字状に弛ませた状態で介在しており、トレ
ー2の摺動動作を妨げないように設けられている。
【0085】ここで、上記構成になるCD−ROMドラ
イブ装置1の操作につき説明する。
【0086】ディスク装着前の装置1は、図1,図1
6,図17に示すようにトレー2が装置内に収納されて
いる。トレー2が装置内に装着された状態では、図11
に示すようにサブシャーシ3に設けられたロック機構8
のロックレバー39がシャーシ10の係止ローラ38に
係止され、且つ図19(A)に示すように、係止部材3
3のローラ35がトレー2の凹部2fに嵌合しており、
トレー2及びサブシャーシ3が装置内の装着位置に係止
されている。
【0087】前面ベゼル11のスイッチ釦12がオンに
操作されると、ソレノイド42の電磁力によりプランジ
ャ43が吸引され、ロックレバー39が軸41を中心に
H方向に回動して爪部39bが係止ローラ38から離間
してロック解除状態となる。
【0088】このように、上記ロック機構8によるサブ
シャーシ3のロックが解除されると、図17に示すイジ
ェクト用押圧部材48はコイルばね47のばね力により
シャーシ10の後部10gを押圧する。その反作用によ
りサブシャーシ3及びトレー2は、A方向に移動する。
【0089】係止部材33のローラ35はトレー2の凹
部2fに嵌合しているが、図19(B)に示すように、
上記イジェクト用押圧部材48がシャーシ10の後部1
0gを押圧すると、凹部2fの傾斜部を転動してトレー
2の側壁2eに摺接する。
【0090】そのため、サブシャーシ3及びトレー2
は、前面ベゼル12がノート型パソコン(図示せず)の
筐体より突出したトレー2の引き出し操作が容易となる
位置に所定距離A方向に移動する。そして、前面ベゼル
12が手動でA方向に引っ張られると、図14に示すよ
うに上記一対のガイドレール機構15,16の可動側レ
ール17がスライドレール19に沿ってA方向に摺動す
るとともに、スライドレール19が固定側レール18に
沿ってA方向に摺動する。
【0091】さらに、前面ベゼル12がA方向に引っ張
られると、サブシャーシ3及びトレー2は、上記一対の
ガイドレール機構15,16にガイドされながらA方向
に摺動する。このA方向への摺動動作中、上記係止部材
33のローラ35がトレー2の側壁2eに押圧されなが
ら転動するため、トレー2は横方向のがたつきが防止さ
れ、安定かつスムーズに摺動する。
【0092】さらに、前述したガイドレール押圧部材1
4がガイドレール機構15の可動側レール17をX方向
に押圧しているため、トレー2の横方向のがたつきが防
止されてトレー2はスムースに引き出せる。
【0093】図2,図21に示すように、トレー2がデ
ィスク交換位置に移動すると、図19(C)に示すよう
に、係止部材33のローラ35がトレー2の凹部2gに
クリック的に嵌合し、且つ図15(B)に示すように、
係止部材31の係止部31bがD方向に変位してシャー
シ10の係止用穴30に嵌合し、係止面31dが係止用
穴30の縁部に当接する。これにより、トレー2はディ
スク交換位置に係止されるとともにA方向への移動が規
制される。
【0094】従って、前面ベゼル12をA方向に引っ張
る過程で上記のように係止部材33のローラ35がトレ
ー2の凹部2gに嵌合するため、クリック的にトレー2
が係止されることになり、操作感が良好となる。そのた
め、トレー2をA方向に引っ張り過ぎてトレー2が脱落
することが防止され、あるいはディスク交換位置が分か
らずトレー2をディスク交換位置に達する手前で止めて
しまうことがない。
【0095】このようにしてトレー2がディスク交換位
置に係止されると、ターンテーブル6にディスクを装着
することができる。その際、ディスク内周が図5に示す
ようにクランプ機構60の係止球62を規制部材64内
に押し込みながら規制部材64に嵌合してクランプベー
ス61のディスク載置部61bに載置される。
【0096】このようにディスクをクランプ機構60に
クランプさせる際は、ディスク装着動作による力が傾斜
して設けられたコイルばね65の圧縮方向にも効率良く
作用するため、ディスク装着時の操作力が軽減される。
【0097】そして、ディスク内周に当接した係止球6
2がコイルばね65により外側に押圧されているため、
ディスクは、120°間隔で配設された3個の係止球6
2がディスク内周を均等に押圧してクランプベース61
に載置された状態でクランプされる。
【0098】さらに、前述したようにディスクDA の厚
さは、各係止球62の半径より薄いため、ディスクDA
の内周が各係止球62の下側に潜り込み、且つ、コイル
ばね65のバネ力により角度αだけ上方に向けて押圧さ
れているため、ディスクDAの内周に対して外側に押圧
する水平方向の分力と、下方に押圧する垂下方向の分力
とが作用することになる。
【0099】従って、各係止球62はコイルばね65の
ばね力によりディスク内周に対して外側の水平方向及び
垂下方向に押圧されるため、ディスクを確実にクランプ
することができる。よって、例え外部からの振動により
ディスクが上下動しても、上記各係止球62によりディ
スク内周が外側及び垂下方向に押圧保持されるため、デ
ィスクがターンテーブル6から脱落することがない。
【0100】このように、ディスクをターンテーブル6
にクランプさせた後、前面ベゼル11をB方向に押圧す
る。
【0101】前面ベゼル11がB方向に押圧されると、
係止部材33のローラ35がトレー2の凹部2gを転動
して側壁2eに至るとともに、係止部材31は係止部3
1bの傾斜面31eが係止用穴30の縁部に乗り上げて
C方向に変位して、係止解除状態となる。
【0102】そのため、トレー2は一対のガイドレール
機構15,16にガイドされながらディスク交換位置か
らB方向に摺動して図1,図11,図16に示すディス
ク装着位置に復帰する。その際も係止部材33のローラ
35がトレー2の側壁2eに押圧されながら転動するた
め、トレー2は横方向のがたつきが防止され、安定かつ
スムーズに摺動する。
【0103】そして、トレー2がディスク装着位置に到
着すると、係止部材33のローラ35がトレー2の凹部
2fにクリック的に嵌合するとともに、ロック機構8の
ロックレバー39がシャーシ10の係止ローラ38に係
止される。従って、係止部材33のローラ35がトレー
2の凹部2fに嵌合するときのクリック感によりトレー
2がディスク装着位置に到着したことが感触で分かる。
【0104】図22に本発明の要部を構成する規制部材
の一例を示す。
【0105】同図中、規制部材64は、開口部64cの
内側に係止球62及びコイルばね65が装着されるガイ
ド部63が設けられている。このガイド部63は、コイ
ルばね65が当接するばね受部63aと、コイルばね6
5の上方及び両側方を囲むように形成されたばね収納部
63bと、係止球62が進退自在に挿入された係止球収
納部63cと、よりなる。
【0106】ガイド部63の係止球収納部63cは、
制部材64の裏面に開口するように設けられ、下方から
ガイド部63に係止球62挿入するための開口部68
と、ガイド部63に1個目の係止球62が挿入された状
態で2個目の係止球62が開口部68からガイド部63
挿入されることを阻止するため開口部68の両側に突
出する突起(挿入阻止部)69とを有する。尚、突起6
9の形状は図22に示す形状に限らず、2個目の係止球
62がガイド部63に挿入されることを阻止できる形状
であれば、これ以外の形状としても良い。
【0107】この突起69は、開口部68の両側から収
納部63bまで上方に延在しており、両側の突起69間
の距離は、係止球62の直径よりも小さく、且つコイル
ばね65の外径よりも大となるように設定されている。
よって、突起69によりコイルばね65の装着操作及び
係止球62の押圧動作が妨げられることがない。
【0108】又、突起69は、開口部68の内側に寄っ
た位置に設けられているため、ばね収納部63bの両側
の傾斜面63dと突起69との間には、係止球62が通
過できる充分な空間が形成されている。
【0109】上記規制部材64の各ガイド部63に係止
球62を挿入する組立作業を行う場合、例えばピンセッ
トなどにより係止球62をつまみ、1個ずつ係止球62
を各ガイド部63に挿入するのでは、係止球2が比較的
滑り易いため掴みづらく、能率良く係止球62を各ガイ
ド部63に挿入することができない。
【0110】そこで、皿状の容器に多数の係止球62を
収納させ、規制部材64で容器内の係止球62を拾い上
げるようにすると、各ガイド部63の開口部8に係止球
62が挿入され、ピンセットなどで1個ずつ組み付ける
よりも短時間で係止球62を各ガイド部63に挿入する
ことができる。
【0111】このように、各ガイド部63に連通する開
口部68が規制部材64の下面側に開口しているため、
上記方法により能率良く係止球62を各ガイド部63に
挿入させることができる。その際、各ガイド部63の開
口部68には、2個以上の係止球62が挿入されること
を阻止するための突起69が突出しているため、図22
(A)に示すように、1個目の係止球62Aが開口部6
8からガイド部63に挿入されると、2個目の係止球6
2Bは開口部68に突出する突起69に当接して開口部
68からガイド部63に進入できない。
【0112】よって、上記のように皿状の容器に多数の
係止球62を収納させ、規制部材64で容器内の係止球
62を拾い上げるようにすることにより、各ガイド部6
3には、係止球62が1個ずつ挿入されることになる。
従って、2個目の係止球62Bをガイド部63から取り
出す作業が不要であるので、係止球62及びコイルばね
65をガイド部63に組み付ける組立作業の作業効率が
より高められる。
【0113】尚、本発明は、上記実施例のようなCD−
ROMドライブ装置に限らず、他のディスク状記録媒
体、例えば、CD、磁気ディスク、光磁気ディスク、光
ディスクの場合にも、同様に適用される。
【0114】又、本発明のディスク装置は、ノート形パ
ソコンの筐体内に収納される構成を一例として説明した
が、これに限らず、他に電子機器は勿論、電子機器とは
別体の外部機器として使用される構成の装置にも適用で
きる。
【0115】又、上記実施例では、トレーが手動操作に
より移動したが、これに限らず、本発明がモータ等の駆
動手段によりトレーを移動させる構成の装置にも適用で
きるのは勿論である。
【0116】又、上記実施例では、係止球を使用した
が、これに限らず、例えば半球状の係止部材を使用して
も良いし、あるいは3個以上の係止球を等間隔で配設す
るようにしても良い。
【0117】
【発明の効果】上述の如く、発明によれば、規制部材
が、開口部に設けられ係止部材がガイド部に挿入された
状態で2個目の係止部材がガイド部に挿入されることを
阻止する挿入阻止部を有するため、各ガイド部に係止部
材を1個ずつのみ挿入することができ、従来のように余
分に挿入された係止部材を抜き取る作業が不要となり、
組立作業の作業効率をより高めることができる。 また、
係止部材及び弾性部材がディスクの内周に対して斜め方
向から押圧するようにガイド部に装着することができる
ため、組立作業時に係止部材及び弾性部材がガイド部か
ら脱落しにくくなり、係止部材及び弾性部材に神経を使
わなくて済むので、その分組立作業の能率が向上して短
時間で組み立てることができる。さらに、ガイド部が傾
斜した分長くなるため、弾性部材を延長してばね定数が
低くなるようにして、複数の係止部材の各押圧力を均等
にすることができる。
【0118】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるクランプ機構の一実施例が適用さ
れたCD−ROMドライブ装置の斜視図である。
【図2】トレーを引き出した状態の斜視図である。
【図3】CD−ROMドライブ装置の分解斜視図であ
る。
【図4】図3の下方に続く分解斜視図である。
【図5】クランプ機構を拡大して示す半断面図である。
【図6】クランプベースを説明するための図である。
【図7】本発明の前提例となる規制部材を説明するため
の図である。
【図8】本発明の前提例となる規制部材の側面図であ
る。
【図9】トレーの平面図である。
【図10】サブシャーシの図である。
【図11】サブシャーシの両側がガイドレール機構に支
持された状態を示す平面図である。
【図12】ガイドレール機構及び押圧部材を示す縦断面
図である。
【図13】トレーが収納されたときのガイドレール機構
を説明するための側面図である。
【図14】トレーが引き出されたときのガイドレール機
構を説明するための側面図である。
【図15】ガイドレール機構及び押圧部材を拡大して示
す図である。
【図16】天板を外した状態の平面図である。
【図17】トレーの一部を切り欠いた平面図である。
【図18】第1の係止部材の作用を説明するため拡大し
て示す側断面図である。
【図19】第2の係止部材の作用を説明するため拡大し
て示す平面図である。
【図20】ロックレバーを拡大して示す平面図である。
【図21】トレーがディスク交換位置に引き出された状
態の平面図である。
【図22】本発明の規制部材を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 CD−ROMドライブ装置 2 トレー 3 サブシャーシ 4 トレー摺動機構 5 ピックアップ部 6 ターンテーブル 7 係止機構 8 ロック機構 10 シャーシ 11 前面ベゼル 12 スイッチ釦 14 ガイドレール押圧部材 15,16 ガイドレール機構 17 可動側レール 18 固定側レール 19 スライドレール 20 ピニオン 21 駆動ユニット 22 ベース 23 ピックアップ駆動部 24 ピックアップ駆動用モータ 26 リードスクリュウ 27 ガイドシャフト 30 係止用穴 31 第1の係止部材 33 第2の係止部材 35 ローラ 36 ローラ支持部材 38 係止ローラ 39 ロックレバー 60 クランプ機構 61 クランプベース 62 係止球 63 ガイド部 64 規制部材 65 コイルばね 68 開口部 69 突起

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体としてのディスクが載置される
    クランプベースと、 前記ディスクの内周に当接して該クランプベースに載置
    された前記ディスクを係止する係止部材と、 前記クランプベースに取り付けられ、該係止部材をディ
    スク半径方向に進退自在に保持するとともに前記ディス
    クの内周に対して斜め方向にガイドするガイド部を有す
    る規制部材と、 該規制部材のガイド部内に挿入され前記係止部材が前記
    ディスクの内周に対して斜め方向から押圧する向きに設
    けられた弾性部材と、よりなり、 前記規制部材は、 裏面に開口するように形成され、前記ガイド部に前記係
    止部材を挿入するための開口部と、 外周に開口するように形成され、前記係止部材を前記デ
    ィスクの内周に対して斜め方向にガイドすると共にディ
    スククランプ位置に突出させる前記ガイド部と、 前記開口部に設けられ、前記係止部材が前記ガイド部に
    挿入された状態で2個目の前記係止部材が前記ガイド部
    に挿入されることを阻止する挿入阻止部と、 を有する ことを特徴とするクランプ機構。
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