JP3550958B2 - ディスク装置 - Google Patents

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JP3550958B2
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はディスク装置に係り、特にディスク状記録媒体(以下「ディスク」と言う)が載置され移動可能に設けられたトレイを有するトレイ方式のディスクローディング機構を備えたディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のディスク装置としては、CD−ROMが載置されるトレイが装置内に移動すると、ターンテーブルを有する可動ベースが上方に移動してCD−ROMをクランプして回転駆動する構成のCD−ROM装置がある。
図25は従来のディスク装置の平面図である。
【0003】
図25に示されたディスク装置では、ディスク(CD−ROM)1が載置されるトレイ2、トレイ2の移動をガイドするトレイガイド3、ピックアップ4及びターンテーブル5を支持する可動ベース6を有する構成となっている。トレイ2は、トレイ駆動機構2aにより駆動されてディスク収容位置又はディスク交換位置へ移動する。
【0004】
また、可動ベース6は一端が板バネ7により支持されており、他端がスライダカム8に摺接している。そのため、スライダカム8が横方向に摺動すると、可動ベース6は板バネ7のバネ力により他端が上昇してトレイ2に載置されたディスク1がクランパ(図示せず)とターンテーブル5との間でクランプされる。これで、記録再生が可能となる。
【0005】
ところで、ディスク装置を縦向きに設置した状態で使用する場合、例えば特開平8−77673号にみられるように、ディスク1がトレイ2から脱落したり、あるいはクランプされる前に傾いた状態となってしまうことを防止するため、ディスク1をトレイ2の所定位置に係止するディスク保持部材がトレイ2に設けられている。
【0006】
このディスク保持部材は、ディスク1の面方向に移動可能に設けられている。そして、トレイ2がディスク交換位置からディスク収容位置に至る間は、ディスク保持部材がトレイ2側に変位してディスク1を垂直状態に保持している。
一方、装置本体内には、ディスク保持部材をディスク1から離間させる方向に移動させるための突起が設けられている。そのため、ディスク保持部材は、トレイ2がディスク収容位置に至る直前に装置本体内に設けられた突起部に当接してディスク1から離間する方向に移動する。これにより、ディスク1は、ディスク保持部材による係止を解除される。
【0007】
さらに、ターンテーブル5がディスク1をクランプする方向に回動すると、係止解除されたディスク1は、ターンテーブル5とクランパとの間でクランプされる。このようにしてディスク装置が縦向きに設置された場合でも、垂直状態とされたディスク1をトレイ2の移動により装置内に装着してクランプさせることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成とされた従来のディスク装置では、トレイ2がディスク収容位置に至る直前にディスク保持部材が係止解除動作し、その後可動ベース6の回動動作によりターンテーブル5がディスク1をクランパに押圧してクランプするため、トレイ2がディスク収容位置に移動して途中でディスク保持部材が係止解除動作を開始する。そのため、従来は、垂直状態で装着されたディスクがクランプされる前に傾いた状態となり、ディスクをターンテーブル5とクランパとの間で正常にクランプできないおそれがある。
【0009】
また、従来のディスク装置においては、ディスク保持部材がバネ力によりディスク1の面方向に移動してディスク1をトレイ2側に押圧して保持する構成であるので、ディスク1を保持するために比較的大きなばね力を要する。そのため、トレイ2がディスク収容位置に至る際の相対的動きによりディスク保持部材を係止解除方向に移動させるため、係止解除のために比較的大きな負荷が可動ベースを駆動するモータに印加される。よって、従来のような構成では、可動ベースを駆動するモータが大型化するといった問題がある。
【0010】
そこで、本発明は上記課題を解決したディスク装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は以下のような特徴を有する。
上記請求項1の発明は、シャーシと、
該シャーシに支持され、ディスク交換位置とディスク収容位置とを移動するトレイと、
ディスクを支持して回転するターンテーブルが設けられた可動ベースと、
前記ターンテーブルとの間で前記ディスクを挟持するクランパと、
前記トレイがディスク収容位置に移動したとき、モータに駆動されて前記ターンテーブルと前記クランパとの間で前記ディスクを挟持するように前記可動ベースを動作させる可動ベース駆動部材と、
前記トレイの一側に設けられ、ディスク外周を係止するディスク係止部と、
前記ディスク係止部と対向する前記トレイの他側に、ディスク半径方向に移動可能に設けられたディスク保持部材と、
前記ディスク保持部材を前記ディスク係止部側に付勢する付勢部材と、
前記可動ベース駆動部材に設けられ、前記可動ベースを動作させるのと略同時に前記ディスク保持部材を前記ディスクに対する係止解除方向に押圧する係止解除部と、
前記ターンテーブルが前記ディスクに当接する直前に、前記ディスクを前記付勢部材の付勢方向と逆の方向に押圧しながら前記ディスク外周を前記ディスク係止部から離間させるディスク押圧部材と、を備えており、
前記ターンテーブルと前記クランパとの間で前記ディスクを挟持する前に前記ディスク押圧部材が前記ディスクを押圧することによって、前記ディスク外周を前記ディスク係止部から離間させ、且つ、前記係止解除部が前記ディスク保持部材を押圧することによって、前記ディスク保持部材を前記ディスク外周から離間させることを特徴とするものである。
【0012】
従って、請求項1記載の発明によれば、トレイの一側に設けられたディスク係止部がディスク外周の一側を係止し、トレイの他側に設けられたディスク保持部材が付勢部材に付勢されてディスク外周の他側を係止するため、トレイに挿入されたディスクを垂直状態に係止してトレイをディスク収容位置に移動させることが可能になる。
さらに、ディスク外周が2方向からトレイのディスク係止部とディスク保持部材とにより係止されているので、比較的小さな力でディスクを垂直状態に保持することができる。また、ディスク保持部材が付勢部材によりディスク係止部側に付勢されているので、ディスクを付勢部材に抗して取り付ければ良いので、ディスクの装着操作が容易に行える。
そして、ターンテーブルとクランパとの間でディスクを挟持する前にディスク押圧部材がディスクを押圧することによって、ディスク外周をディスク係止部から離間させ、且つ、係止解除部がディスク保持部材を押圧することによって、ディスク保持部材をディスク外周から離間させるため、可動ベースがクランプ側に変位すると共にディスクの係止解除動作を行うことができる。そのため、垂直状態で装着されたディスクがクランプされる前に傾くことが防止され、ディスクを正常な状態でクランプすることができる。
【0013】
また、請求項2記載の発明は、前記請求項1記載のディスク装置であって、
ディスク押圧部材が、トレイの一側に対向する前記可動ベースに設けられたことを特徴とするものである。
【0014】
従って、請求項2記載の発明によれば、ディスク押圧部材が、トレイの一側に対向する可動ベースに設けらため、可動ベースがクランプ側に変位すると共にディスクの係止解除動作を行うことができる。そのため、垂直状態で装着されたディスクがクランプされる前に傾くことが防止され、ディスクを正常な状態でクランプすることができる。
また、請求項3記載の発明は、前記請求項1記載のディスク装置であって、係止部が、ディスクのトレイ挿入側の外周を係止するように形成されており、ディスク押圧部材の押圧動作によりディスクの外周をディスク係止部の係止部分から離間させることを特徴とするものである。
従って、請求項3記載の発明によれば、ディスク押圧部材の押圧動作によりディスクの外周を、ディスクのトレイ挿入側の外周を係止するように突出形成されたディスク係止部の係止部分から離間させるため、ディスクをクランプする際にディスクがディスク係止部に接触せず、垂直状態のディスクを安定的にクランプすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下図面と共に本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明になるディスク装置の一実施例の分解斜視図である。図2はトレイ12のガイド溝を残してトレイ12を外した状態の平面図である。図3は可動ベース駆動機構26付近の構造を示す正面図である。
【0016】
図1乃至図3に示すように、ディスク装置11は、CD−ROM装置であり、大略、CD−ROM(ディスク状記録媒体)が載置されるトレイ12がディスク交換位置またはディスク収容位置との間をA,B方向に移動可能に取り付けられている。トレイ12は、パソコン本体等に固定されるシャーシ13に移動自在に支持される。
【0017】
フローティングシャーシ14は、シャーシ13にフローティング状態に支持されるように取り付けられる。すなわち、フローティングシャーシ14の前側とシャーシ13との間には、振動を吸収するインシュレータゴム15が2箇所に介在している。また、フローティングシャーシ14には、可動ベース16が昇降可能に支持される。
【0018】
さらに、クランパホルダ17がフローティングシャーシ14に対し上方から取り付けられる。クランパホルダ17は、フローティングシャーシ14の上方に横架されるように両端がフローティングシャーシ14の両側部に固定される。そして、クランパホルダ17の中央穴17aにはディスクの中央孔に嵌合するクランパ18が回転可能に取り付けられている。
【0019】
このため、フローティングシャーシ14の重量にクランパホルダ17及びクランパ18の重量が加算される。よって、フローティングシャーシ14にかかる荷重が増大して振動しにくくなると共に、フローティングシャーシ14の固有振動数が変化して共振周波数がずれて振動が発生しにくくなる。
可動ベース16の上面には、ディスクを回転可能に支持するターンテーブル19及びターンテーブル19を回転駆動するディスクモータ20が支持される。また、可動ベース16の上面開口16aには、ディスクの記録面に記録された情報を光学的に読み取るピックアップ21がディスク半径方向(A,B方向)に移動可能に設けられている。
【0020】
また、可動ベース16の一端には、板バネ22が取り付けられている。フローティングシャーシ14の後部は、シャーシ13に対しインシュレータゴム15を介してフローティング状態に支持される。そして、可動ベース16の他端には、昇降動作の駆動力が伝達される一対のピン23がA方向に突出している。
さらに、可動ベース16の上面には、ディスク装置11が縦向きに(ディスクが垂直状態でクランプされる向き)に設置された場合、ディスククランプ動作を補助するためのディスク押圧片16b,16cが突出している。このディスク押圧片16b,16cは、ディスクの外周に当接する傾斜部を有する。
【0021】
また、シャーシ13の前側には、前面ベゼル24が取り付けられる。前面ベゼル24はトレイ12が移動する際に通過するための開口25を有する。そのため、ディスク交換を行う場合、トレイ12は前面ベゼル24の開口25からA方向に引き出される。そして、ディスクを装着させる際は、ディスクが載置されたトレイ12がB方向に移動し、開口25を通過して装置内のディスク収容位置に引き込まれる。
【0022】
尚、前面ベゼル24には、トレイ12の移動に応じて開口25を開閉する開閉蓋が設けられていない。そのため、トレイ12がディスク収容位置に移動した際、トレイ12の前面は開口25から露出された状態となる。
また、シャーシ13及びフローティングシャーシ14の前側には、可動ベース16の他端側を昇降させる可動ベース駆動機構26が設けられている。この可動ベース駆動機構26は、シャーシ13の上面をC,D方向に摺動可能に取り付けられた第1スライダ27と、フローティングシャーシ14の上面をC,D方向に摺動可能に取り付けられた第2スライダ28と、第1スライダ27の摺動位置に応じて回動動作するイマージェンシーアーム34とを有する。
【0023】
可動ベース駆動機構26を駆動する駆動モータ106は、シャーシ13上に取り付けられており減速ギヤ群(図示せず)を介して2段ギヤ29を駆動する。この駆動モータ106は、制御回路(図示せず)からの制御信号により回転方向が切替えられるように駆動制御され、可動ベース16の他端側を昇降させると共に、トレイ12をA,B方向に移動させる際の駆動源としても機能する。
【0024】
ここで、トレイ12の構成について説明する。
図1に示されるように、トレイ12は、上面側にディスクが載置される環状のディスク載置部30が形成されている。そして、ディスク載置部30の内側には、ターンテーブル19及びピックアップ21が対向するための開口31が設けられている。また、ディスク載置部30のA方向側には、ディスクホルダ32がA,B方向に移動可能に取り付けられ、ディスク載置部30のB方向側には、ディスクの周縁部を係止するためのディスク係止部33、33が設けられている。
【0025】
ディスクホルダ32は、第1スライダ27のピンが当接する傾斜部32aと、ディスク周縁部を係止するためのディスク係止部32bとを有する。また、ディスクホルダ32は、ディスクがディスク載置部30に載置された後、B方向に移動する。
これにより、ディスクはディスクホルダ32によりA方向側を係止されると共に、B方向側が一対のディスク係止部33、33に係止される。そのため、ディスク装置が縦向きに設置された場合でもディスクがトレイ12から脱落しないようになっている。
【0026】
さらに、トレイ12の左側面の後部には、ディスク交換位置に移動する際のストッパ12aが設けられている。
図4はトレイ12を下方からみた底面図である。
図4に示すように、トレイ12の下面には、駆動モータ106のギヤ106aが噛合するラック40がA,B方向に延在形成されている。また、トレイ12の下面には、第1スライダ27のスライド動作をガイドする第1ガイド溝42と、第2スライダ28のスライド動作をガイドする第2ガイド溝44とが設けられている。第1ガイド溝42は、両側がトレイ12の下面から突出する壁部42a,42bに囲まれた空間よりなる。そして、第1スライダ27は、ピン73が第1ガイド溝42の傾斜部42cを通過する際にC,D方向に移動する。
【0027】
尚、第1ガイド溝42は、A,B方向上トレイ12の開口31と重なる位置に設けられている。そのため、第1スライダ27のピン73は、開口31と対向する位置にあるときは、第1ガイド溝42に嵌合しておらず、トレイ12がディスク収容位置に至る過程で相対的に第1ガイド溝42に嵌合する。
また、第2ガイド溝44も上記第1ガイド溝42と同様に両側がトレイ12の下面から突出する壁部44a,44bに囲まれた空間よりなる。そして、第2スライダ28は、ピン83が第2ガイド溝44の傾斜部44c,44dを通過する際にC,D方向に移動する。
【0028】
トレイ12のA方向側の端部には、ディスクホルダ32がA,B方向に移動可能に取り付けられる取付穴45が設けられている。また、トレイ12の下面の両側には、A,B方向に延在形成された摺動部46,47が一体的に設けられている。
また、トレイ12には、可動ベース16のディスク押圧片16b,16cが進入するための開口12b,12cが設けられている。
【0029】
次にシャーシ13の構成について説明する。
図1に示されるように、シャーシ13は、両側の側壁51,52の内面にトレイ12を支持するトレイ支持部53,54が設けられている。この支持部53,54は、トレイ12の下面に形成された摺動部46,47に当接してトレイ12を摺動可能に支持するように複数箇所(本実施例では、3箇所)に設けられている。さらに、側壁51,52のA,B方向の中間位置には、凹部51a,52aが設けられている。
【0030】
また、シャーシ13の底部に形成された開口48の縁部には、第1スライダ27を摺動可能に保持する一対の爪部55,56が設けられている。そして、シャーシ13の底部には、円弧状穴57が設けられ、円弧状穴57の両端の下方にはマイクロスイッチからなる排出スイッチ58、クランプスイッチ59がシャーシ13の下部に支持されているプリント基板104に取り付けられている。さらに、シャーシ13の底部の前側には、前述したインシュレータゴム15の形状に対応した段付き凹部60が設けられている。
【0031】
次にフローティングシャーシ14の構成について説明する。
図1及び図2に示されるように、フローティングシャーシ14は、シャーシ13に対し複数のインシュレータゴム15によりフローティング状態に支持されている。そのため、シャーシ13に入力された振動は、複数のインシュレータゴム15で吸収されて絶縁される。
【0032】
また、フローティングシャーシ14には、可動ベース16が昇降するための開口61が設けられている。この開口61のB方向側には、可動ベース16を昇降可能に支持する板バネ22が固定される取付部62が形成されている。そして、フローティングシャーシ14の底面及び両側面の角部には、シャーシ13に設けられたトレイ支持部53,54が遊嵌状態で挿通される穴63,64が設けられている。
【0033】
従って、トレイ支持部53,54は、フローティングシャーシ14と非接触状態に組み込まれている。そのため、フローティングシャーシ14は、シャーシ13に入力された振動がトレイ支持部53,54を介して伝達されないように取り付けられている。
さらに、フローティングシャーシ14の底面には、2段ギヤ29aが挿通される円形の孔65と、第1スライダ27からのピンが挿通される長方形の開口66が設けられている。
【0034】
また、フローティングシャーシ14の両側面の上端には、クランパホルダ17の両端部が固定される平面状の取付部67,68が設けられている。この取付部67,68は、フローティングシャーシ14の両側面より外側に突出するように形成されている。さらに、シャーシ13の側壁51,52には、凹部51a,52aが設けられているので、フローティングシャーシ14がシャーシ13に取り付けられる際、取付部67,68は側壁51,52の凹部51a,52aに挿入され、フローティングシャーシ14はシャーシ13に非接触状態に取り付けられる。
【0035】
次に可動ベース駆動機構26について説明する。
図5(A)〜(C)は可動ベース駆動機構26の第1スライダ27の構成を説明するための図である。
第1スライダ27は、ギヤ29aに噛合するラック71と、シャーシ13の段部に当接してC方向に付勢するばね部72と、上方に突出して第2スライダ28に係合する係合ピン73と、爪部55,56に摺動可能に係合して摺動位置をガイドされるガイド部74,75とを有する。ばね部72は、D方向に傾斜して延在された弾性体であり、トレイ12がディスク交換位置に変位したときに弾性変形されて第1スライダ27をC方向に付勢する。
【0036】
また、第1スライダ27の下面には、イマージェンシーアーム34から上方に突出するピン96が嵌合するカム溝76がC,D方向に対して所定角度傾斜して設けられている。このイマージェンシーアーム34はカム溝76に係合することにより回動して排出スイッチ58又はクランプスイッチ59を押圧してオン状態に切り替える。
【0037】
図6(A)〜(C)は可動ベース駆動機構26の第2スライダ28の構成を説明するための図である。
第2スライダ28は、側方からみるとL字状に形成され、フローティングシャーシ14を摺動する平面部81と、平面部81の縁部から下方に垂下されたカム部82とからなる。平面部81は、上方に突出するピン83と、摺動方向(C,D方向)に延在形成された一対の長孔84,85と、第1スライダ27から起立した係合ピン73が遊嵌状態に挿入される四角形状の穴86と、フローティングシャーシ14の開口66の縁部に係合されて摺動方向がガイドされるように突出するガイド部87と、フローティングシャーシ14の開口61の縁部に係合されて摺動方向がガイドされるように突出するガイド部88とを有する。
【0038】
また、カム部82には、可動ベース16の前端から突出する一対のピン23が挿通される傾斜溝89,90が貫通している。そのため、第2スライダ28がC方向に摺動すると、可動ベース16の一対のピン23が相対的に傾斜溝89,90に沿って上動する。よって、可動ベース16に支持されたターンテーブル19及びピックアップ21がフローティングシャーシ14の開口61を通過して上方に変位する。
【0039】
これにより、トレイ12に載置されたディスクは、ターンテーブル19により持ち上げられてクランパ18との間でクランプされる。これと共にピックアップ21がクランプされたディスクの下面に対向してディスクに記録された情報を読み取ることができる。
また、長孔84,85には、フローティングシャーシ14上に設けられた突起91,92が嵌合する。そのため、第2スライダ28は、長孔84,85と突起91,92との嵌合により摺動方向がC,D方向となるように規制される。
【0040】
図7(A)〜(C)は可動ベース駆動機構26のイマージェンシーアーム34の構成を説明するための図である。
イマージェンシーアーム34は、棒状に延在するアーム本体93と、アーム本体93の一端より下方に突出する回転軸94と、アーム本体93の他端より下方に突出する押圧ピン95と、アーム本体93の他端より上方に突出し押圧ピン95と同軸的に設けられた第1スライダ27のカム溝76に嵌合するピン96とを有する。
【0041】
また、イマージェンシーアーム34は、アーム本体93の下面側にアーム本体93の長手方向に延在する係止部97が設けられている。この係止部97の先端には、半球状の突起97aが突出している。この突起97aは、イマージェンシーアーム34が取り付けられるシャーシ13の取付部98に設けられた小径な凹部98aに嵌合する。
【0042】
イマージェンシーアーム34は、回転軸94がシャーシ13の取付部98に設けられた取付孔99に挿通され、押圧ピン95がシャーシ13に設けられた円弧状穴57に挿通される。回転軸94には、取付孔99の内壁を押圧して抜けを防止する押圧部94aが設けられている。また、イマージェンシーアーム34が回転軸94を中心として回動すると、押圧ピン95は、シャーシ13の下面に配置された排出スイッチ58又はクランプスイッチ59を押圧してオン状態に切り替える。
【0043】
そのため、係止部97がシャーシ13の凹部98aに係止されると、イマージェンシーアーム34は押圧ピン95がクランプスイッチ59を押圧する位置に係止される。
また、イマージェンシーアーム34は、アーム本体93の側面に半円形状に凹んだ凹部100が形成されている。この凹部100は、トレイ12を駆動するモータ106又はモータ106を制御する電気系統で故障が発生して装置内に装着されたディスクをイジェクトできない場合に押圧操作される。
【0044】
すなわち、前面ベゼル24の正面に設けられた小孔24aから針金状のピン(図示せず)が挿入されて、イマージェンシーアーム34の凹部100がピンにより押圧されると、イマージェンシーアーム34が回動する。そのため、第1スライダ27及び第2スライダ28が上記手動操作により摺動して可動ベース16を降下させてディスクのクランプを解除できると共に、トレイ12をA方向に移動させてディスクを取り出すことができる。
【0045】
ここで、上記のように構成された可動ベース駆動機構26の動作をトレイ12の動作と共に説明する。
図8はトレイ12がディスク交換位置に移動した状態を示す側面図である。
図8に示されるように、トレイ12がA方向に引き出されてディスク交換位置に移動された状態では、可動ベース16の前端が降下している。そのため、可動ベース16は、回動支点としての板バネ22が撓んで傾斜した状態となる。よって、ターンテーブル19及びピックアップ21は、可動ベース16と共に降下している。
【0046】
図9はトレイ12がディスク交換位置に移動したときの可動ベース駆動機構26の動作状態▲1▼を示す平面図である。
図9に示されるように、トレイ12がディスク交換位置に移動した状態においては、トレイ12のラック40がモータ106に駆動されるギヤ29aに噛合している。また、第2スライダ28は、ピン83がトレイ12の下面側に形成されたガイド溝44に嵌合して傾斜部44dを通過した位置にあるため、D方向に移動した位置にロックされている。
【0047】
そして、第1スライダ27のピン73は、第2スライダ28の穴86に係合しているので、第2スライダ28と共にD方向に移動している。そのため、第1スライダ27のラック71は、ギヤ29aから離間した駆動解除位置にある。また、第1スライダ27の右端側に設けられた押圧部72は、シャーシ13の凹部98aの内壁に当接されて弾性変形している。
【0048】
第2スライダ28は、可動ベース16の前端から突出する一対のピン23が挿通される傾斜溝89,90を有するため、第2スライダ28がD方向に摺動すると、可動ベース16の一対のピン23が相対的に傾斜溝89,90に沿って下動する。よって、可動ベース16は図8に示す傾斜状態に変位する。
さらに、第1スライダ27の下方に取り付けられた、イマージェンシーアーム34はピン96が第1スライダ27のカム溝76に嵌合しているため、E方向に回動している。これにより、イマージェンシーアーム34の押圧ピン95は、シャーシ13の下面に配置された排出スイッチ58を押圧してオン状態としている。
【0049】
図10はトレイ12がディスク交換位置からB方向に移動し始めたときの可動ベース駆動機構26の動作状態▲2▼を示す平面図である。
トレイ12のディスク載置部30にディスクが載置された後、トレイ12がB方向に押圧操作される。このようにしてトレイ12がディスク交換位置からB方向に移動し始めると、図10に示されるように、トレイ12の下面に設けられたガイド溝44の傾斜部44dが第2スライダ28のピン83をC方向に押圧して第2スライダ28をC方向に移動させる。
【0050】
また、第1スライダ27の右端側に設けられた押圧部72はシャーシ13の凹部98aを押圧しているので、その反作用により第1スライダ27をC方向に付勢している。よって、第1スライダ27及び第2スライダ28は、ガイド溝44の傾斜部44dに沿ってスムーズにC方向に移動し始める。
これにより、イマージェンシーアーム34は、F方向に回動して押圧ピン95がシャーシ13の下面に配置された排出スイッチ58から離間する。そのため、排出スイッチ58は、オフ状態に切り替わる。そして、排出スイッチ58がオフになると、2段ギヤ29が時計方向に回転駆動される。
【0051】
図11はトレイ12がB方向に移動するときの可動ベース駆動機構26の動作状態▲3▼を示す平面図である。
図11に示されるように、トレイ12がモータ106に回転駆動力によりB方向に移動してディスク収容位置の直前位置に至ると、トレイ12のラック40がギヤ29aから離間する。これと共に、第1スライダ27のピン73及び第2スライダ28のピン83は、トレイ12の下面に設けられたガイド溝42の傾斜部42c及びガイド溝44の傾斜部44dに沿ってC方向に摺動する。
【0052】
そのため、第1スライダ27のラック71がギヤ29aに噛合する位置に移動する。これにより、第1スライダ27のピン73及び第2スライダ28のピン83は、トレイ12の下面に設けられたガイド溝42の傾斜部42c及びガイド溝44の傾斜部44dをC方向に押圧することによりトレイ12をB方向に移動させてディスク収容位置に移動させる。
【0053】
図12はトレイ12がディスク収容位置に移動したときの可動ベース駆動機構26の動作状態▲4▼を示す平面図である。
図12に示されるように、トレイ12がモータ106に回転駆動力により第1スライダ27のラック71がC方向に駆動されて最左端位置に至ると、第2スライダ28もピン73に駆動されて最左端位置に移動する。そのため、第2スライダ28の傾斜溝89,90がC方向に移動することにより、可動ベース16の前端から突出する一対のピン23が上動する。
【0054】
よって、可動ベース16に支持されたターンテーブル19がトレイ12に載置されたディスクを持ち上げ、ターンテーブル19上に突出するテーパ部分がディスクの芯だしを行いながら、クランパ18にディスクを押圧する。これと同時に、ピックアップ21がディスクの下面に対向してディスクに記録された情報を読み取ることが可能な状態となる。
【0055】
この状態において、第1スライダ27のピン73は、トレイ12のガイド溝42の壁部42aに当接してトレイ12のA方向への移動を阻止する。また、イマージェンシーアーム34は、F方向に回動して押圧ピン95がシャーシ13の下面に配置されたクランパスイッチ59を押圧してオン状態に切り替える。
クランパスイッチ59がオンになると、モータ106への通電が停止されてモータ106の回転が停止される。尚、第2スライダ28のピン83は、ガイド溝44の壁部44a,44bから離間している。
【0056】
図13はディスク再生状態のときの可動ベース駆動機構26の動作状態▲5▼を示す平面図である。
図13に示されるように、モータ106が所定時間上記とは逆方向に回転駆動される。これにより、ギヤ29aに噛合するラック71を有する第1スライダ27はD方向に移動する。そのため、第1スライダ27から上方に突出するピン73は第2スライダ28の穴86の略中間位置に至り、遊嵌状態で嵌合する。
【0057】
このように、第1スライダ27のピン73が第2スライダ28の穴86と非接触となるため、シャーシ13に入力された振動が第1スライダ27を介して第2スライダ28に伝播することが防止される。
尚、上記のようにモータ106が逆回転したとき、イマージェンシーアーム34は、突起97aがシャーシ13の凹部98aに嵌合しているため、回動せず押圧ピン95がクランパスイッチ59をオン状態に押圧している。
【0058】
図14は可動ベース16がディスククランプ位置に上動した状態を示す側面図である。図15は可動ベース16がディスククランプ位置に上動した状態を示す正面図である。
上記のように動作状態▲1▼〜▲5▼により、可動ベース16は図8に示す傾斜状態から図14及び図15に示すように水平状態に上動し、ターンテーブル19とクランパ18との間にディスクをクランプする。これで、ピックアップ21は、装置内に装着されたディスクに記録された情報を読み取ることができる。
【0059】
このように、トレイ12がディスク収容位置に移動した状態では、シャーシ13に設けられたギヤ29a、トレイ12、第1スライダ27、イマージェンシーアーム34は、フローティングシャーシ14に設けられた第2スライダ28、可動ベース16と分離された非接触状態となる。また、フローティングシャーシ14は、シャーシ13にインシュレータゴム15を介してフローティング状態に支持されているので、例え外部振動がシャーシ13又はトレイ12に入力されても可動ベース16に伝播することが防止される。よって、振動伝播によるピックアップ21のオフトラック発生を防止できる。
【0060】
また、トレイ12に接触した場合でもその衝撃が可動ベース16に伝播しないため、従来のように前面ベゼル25の開口25に開閉蓋を設けずに済み、その分部品点数を削減して組み付け工程を簡略化することができる。また、可動ベース16が水平状態に上動すると、可動ベース16上に取着されたゴム部材105がフローティングシャーシ14の下面に押圧されて弾性変形する。よって、可動ベース16はゴム部材105の弾性復元力により下方向に付勢された状態となり、一対のピン23が第2のスライダ23が第2のスライダ28の傾斜溝89,90に押圧されてがたつきのない状態に支持される。
【0061】
図16は上記動作状態▲1▼〜▲5▼に対応する各動作部分のタイムチャートである。尚、図16(a)はモータ106の動作状態を示す。図16(b)はトレイ12の動作状態を示す。図16(c)は第1スライダ27の動作状態を示す。図16(d)は第2スライダ28の動作状態を示す。図16(e)はイマージェンシーアーム34の動作状態を示す。図16(f)は排出スイッチ58、クランプスイッチ59の動作状態を示す。図16(g)は可動ベース16の動作状態を示す。図16(h)はディスクホルダ32の動作状態を示す。図16(i)はディスクの動作状態を示す。
【0062】
図17はディスク装置11が縦向きに取り付けられた場合のトレイ12がディスク交換位置に引き出された動作状態▲1▼’を示す側面図である。図18はディスク101がトレイ12に装着される様子を示す平面図である。図19はディスク101がトレイ12に装着された状態を示す平面図である。
図17に示されるように、トレイ12は、前述したようにディスク載置部30のA方向側にディスクホルダ32が設けられ、ディスク載置部30のB方向側にディスク係止部33、33が設けられている。
【0063】
ディスクホルダ32は、トレイ12の下面側に横架された棒状のばね102の中間位置に保持されている。また、ばね102の両端は、トレイ12の下面に形成されたばね係止部103,104により係止されている。そのため、ディスクホルダ32は、ばね102の付勢力によりディスク101を半径方向から保持することができる。このようにディスク101を半径方向から保持する場合、面方向から保持する場合よりも比較的小さな力でディスク101を垂直状態に保持することができる。
【0064】
さらに、トレイ12には、可動ベース16のディスク押圧片16b,16cが進入するための開口12b,12cが設けられている。
そして、ディスク係止部33、33とディスクホルダ32との離間距離は、ディスク101の直径よりも若干小さい寸法(数mm程度)となるように設けられている。そのため、ディスク101がトレイ12のディスク載置面30に装着する場合、まず図18に示すようにディスク101のB方向側の周縁部をディスク係止部33、33に係止させる。
【0065】
続いて、図18中の矢印方向にディスク101を回動させることにより、図19に示すようにディスク101はA方向側の周縁部をディスクホルダ32のディスク係止部32bに係止される。その際、ディスクホルダ32は、ばね102がA方向に変形することによりディスク101の装着動作を許容する。
そのため、ディスク101は、垂直状態のままディスク係止部33、33とディスクホルダ32とより周縁部を係止されてトレイ12のディスク載置面30に保持される。
【0066】
図20はディスク装置11が縦向きに取り付けられた場合のトレイ12がディスク収容位置に移動されたクランプ前の動作状態▲2▼’を示す側面図である。
図20に示されるように、トレイ12がモータ106の回転駆動力によりB方向に移動してディスク収容位置に到着する直前に可動ベース16より起立したディスク押圧片16b,16cがトレイ12の開口12b,12cに進入する。そのため、ディスク101は、ディスク押圧片16b,16cに当接してA方向に押圧される。これにより、ディスク101は、ディスク係止部33、33から離間する。
【0067】
このとき、第1スライダ27は下方(C方向)に移動する。そして、第1スライダ27から突出したピン73は、ディスクホルダ32の傾斜部32aに当接する。
図21及び図22はディスク装置11が縦向きに取り付けられた場合のディスクがクランプされた動作状態▲3▼’を示す側面図及び平面図である。
【0068】
図21及び図22に示されるように、第1スライダ27が下方(C方向)に移動するのに伴って、第1スライダ27もピン73がディスクホルダ32の傾斜部32aをA方向に押圧するため、ディスクホルダ32がA方向に変位する。そのため、ディスクホルダ32がディスク101の周縁部から離間する。これと同時に、可動ベース16の前端部分が回動変位してターンテーブル19及びピックアップ21がディスク101側に変位する。
【0069】
そのため、ディスク101の中心孔101aは、ターンテーブル19のテーパ部にガイドされながら芯だしされてA方向に約1mm移動する。これにより、ディスク101は、垂直状態まま脱落することなくディスク押圧片16b,16cから離間すると共にターンテーブル19とクランパ18との間でクランプされる。また、ディスクホルダ32によりディスク101を半径方向から比較的小さい力で垂直状態に保持できるので、ディスクホルダ32を係止解除位置に移動させるための負荷が小さくなり、第1スライダ27を駆動するモータ106の小型化を図ることが可能となる。
【0070】
図23及び図24はディスク装置11が縦向きに取り付けられた場合のイジェクト動作直前の動作状態▲4▼’を示す側面図及び平面図である。
図23及び図24に示されるように、ディスク装置11に装着されたディスク101をイジェクトする場合、モータ106が逆回転されて第1スライダ27が上方(D方向)に移動すると共に、可動ベース16がディスク101から離間する方向に回動する。その際、クランパ18が、クランパホルダ17の中央穴17aに遊嵌されているため、ターンテーブル19の移動と共にディスク101と一体となって同方向に1mm程度変位する。
【0071】
その間に第1スライダ27のピン73がD方向に移動し、ディスクホルダ32がばね102のばね力によりB方向に移動してディスク101の面方向への移動を規制する。
そして、クランプが解除されて可動ベース16が退避すると、ディスク101は、装着前と同様にディスクホルダ32及びディスク係止部33,33により周縁部の3点を係止される。これで、ディスク101は垂直状態のままトレイ12に係止され、イジェクト可能となる。
【0072】
また、上記動作状態▲1▼’〜▲4▼’の動作タイミングは、図16に図示されている。
尚、上記実施例では、CD−ROM装置を一例として挙げたが、これに限らず、CD−ROM以外の記録媒体が装着されるディスク装置にも適用できるのは勿論である。
【0073】
【発明の効果】
上述の如く、上記請求項1の発明によれば、トレイの一側に設けられたディスク係止部がディスク外周の一側を係止し、トレイの他側に設けられたディスク保持部材が付勢部材に付勢されてディスク外周の他側を係止するため、トレイに挿入されたディスクを垂直状態に係止してトレイをディスク収容位置に移動させることが可能になる。
さらに、ディスク外周が2方向からトレイのディスク係止部とディスク保持部材とにより係止されているので、比較的小さな力でディスクを垂直状態に保持することができる。また、ディスク保持部材が付勢部材によりディスク係止部側に付勢されているので、ディスクを付勢部材に抗して取り付ければ良いので、ディスクの装着操作が容易に行える。
そして、ターンテーブルとクランパとの間でディスクを挟持する前にディスク押圧部材がディスクを押圧することによって、ディスク外周をディスク係止部から離間させ、且つ、係止解除部がディスク保持部材を押圧することによって、ディスク保持部材をディスク外周から離間させるため、可動ベースがクランプ側に変位すると共にディスクの係止解除動作を行うことができる。そのため、垂直状態で装着されたディスクがクランプされる前に傾くことが防止され、ディスクを正常な状態でクランプすることができる。
【0074】
また、請求項2記載の発明によれば、ディスク押圧部材が、トレイの一側に対向する可動ベースに設けらため、可動ベースがクランプ側に変位すると共にディスクの係止解除動作を行うことができる。そのため、垂直状態で装着されたディスクがクランプされる前に傾くことが防止され、ディスクを正常な状態でクランプすることができる。
また、請求項3記載の発明によれば、ディスク押圧部材の押圧動作によりディスクの外周を、ディスクのトレイ挿入側の外周を係止するように突出形成されたディスク係止部の係止部分から離間させるため、ディスクをクランプする際にディスクがディスク係止部に接触せず、垂直状態のディスクを安定的にクランプすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるディスク装置の一実施例の分解斜視図である。
【図2】トレイのガイド溝を残してトレイを外した状態の平面図である。
【図3】可動ベース駆動機構付近の構造を示す正面図である。
【図4】トレイを下方からみた底面図である。
【図5】可動ベース駆動機構の第1スライダの構成を説明するための図である。
【図6】可動ベース駆動機構の第2スライダの構成を説明するための図である。
【図7】可動ベース駆動機構のイマージェンシーアームの構成を説明するための図である。
【図8】トレイがディスク交換位置に移動した状態を示す側面図である。
【図9】トレイがディスク交換位置に移動したときの可動ベース駆動機構の動作状態▲1▼を示す平面図である。
【図10】トレイがディスク交換位置からB方向に移動し始めたときの可動ベース駆動機構の動作状態▲2▼を示す平面図である。
【図11】トレイがB方向に移動するときの可動ベース駆動機構の動作状態▲3▼を示す平面図である。
【図12】トレイがディスク収容位置に移動したときの可動ベース駆動機構の動作状態▲4▼を示す平面図である。
【図13】トレイがディスク収容位置に移動したときの可動ベース駆動機構の動作状態▲5▼を示す平面図である。
【図14】可動ベースがディスククランプ位置に上動した状態を示す側面図である。
【図15】可動ベースがディスククランプ位置に上動した状態を示す正面図である。
【図16】動作状態▲1▼〜▲5▼に対応する各動作部分のタイムチャートである。
【図17】ディスク装置が縦向きに取り付けられた場合のトレイがディスク収容位置に移動されたクランプ前の動作状態▲1▼’を示す側面図である。
【図18】ディスクがトレイに装着される様子を示す平面図である。
【図19】ディスクがトレイに装着された状態を示す平面図である。
【図20】ディスク装置が縦向きに取り付けられた場合のトレイがディスク収容位置に移動されたクランプ前の動作状態▲2▼’を示す側面図である。
【図21】ディスク装置が縦向きに取り付けられた場合のディスクがクランプされた動作状態▲3▼’を示す側面図である。
【図22】ディスク装置が縦向きに取り付けられた場合のディスクがクランプされた動作状態▲3▼’を示す平面図である。
【図23】ディスク装置が縦向きに取り付けられた場合のイジェクト動作直前の動作状態▲4▼’を示す側面図である。
【図24】ディスク装置が縦向きに取り付けられた場合のイジェクト動作直前の動作状態▲4▼’を示す平面図である。
【図25】従来のディスク装置の平面図である。
【符号の説明】
11 ディスク装置
12 トレイ
13 シャーシ
14 フローティングシャーシ
15 インシュレータゴム
16 可動ベース
17 クランパホルダ
18 クランパ
19 ターンテーブル
20 ディスクモータ
21 ピックアップ
24 前面ベゼル
26 可動ベース駆動機構
27 第1スライダ
28 第2スライダ
30 ディスク載置部
32 ディスクホルダ
33 ディスク係止部
34 イマージェンシーアーム
40 ラック
42 第1ガイド溝
44 第2ガイド溝
53,54 トレイ支持部
58 排出スイッチ
59 クランプスイッチ
71 ラック
73 係合ピン
76 カム溝
81 平面部
82 カム部
83 ピン
86 穴
89,90 傾斜溝
93 アーム本体
94 回転軸
95 押圧ピン
96 ピン
101 ディスク
102 ばね
106 駆動モータ

Claims (3)

  1. シャーシと、
    該シャーシに支持され、ディスク交換位置とディスク収容位置とを移動するトレイと、
    ディスクを支持して回転するターンテーブルが設けられた可動ベースと、
    前記ターンテーブルとの間で前記ディスクを挟持するクランパと、
    前記トレイがディスク収容位置に移動したとき、モータに駆動されて前記ターンテーブルと前記クランパとの間で前記ディスクを挟持するように前記可動ベースを動作させる可動ベース駆動部材と、
    前記トレイの一側に設けられ、ディスク外周を係止するディスク係止部と、
    前記ディスク係止部と対向する前記トレイの他側に、ディスク半径方向に移動可能に設けられたディスク保持部材と、
    前記ディスク保持部材を前記ディスク係止部側に付勢する付勢部材と、
    前記可動ベース駆動部材に設けられ、前記可動ベースを動作させるのと略同時に前記ディスク保持部材を前記ディスクに対する係止解除方向に押圧する係止解除部と、
    前記ターンテーブルが前記ディスクに当接する直前に、前記ディスクを前記付勢部材の付勢方向と逆の方向に押圧しながら前記ディスク外周を前記ディスク係止部から離間させるディスク押圧部材と、を備えており、
    前記ターンテーブルと前記クランパとの間で前記ディスクを挟持する前に前記ディスク押圧部材が前記ディスクを押圧することによって、前記ディスク外周を前記ディスク係止部から離間させ、且つ、前記係止解除部が前記ディスク保持部材を押圧することによって、前記ディスク保持部材を前記ディスク外周から離間させることを特徴とするディスク装置。
  2. 前記請求項1記載のディスク装置であって、
    前記ディスク押圧部材は、前記トレイの一側に対向する前記可動ベースに設けられたことを特徴とするディスク装置。
  3. 前記請求項1記載のディスク装置であって、
    前記ディスク係止部は、前記ディスクのトレイ挿入側の外周を係止するように形成されており、
    前記ディスク押圧部材の押圧動作により前記ディスクの外周を前記ディスク係止部の係止部分から離間させることを特徴とするディスク装置。
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