JP2004065930A - 吸収体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】飛散状態で供給した高吸水性ポリマー及びパルプ繊維を、集積用凹部50に吸引堆積させ、離型して吸収体を製造する吸収体の製造方法であって、前記各集積用凹部50の底面部に、第1吸引領域51と第1吸引領域よりも開口面積率の低い第2吸引領域52を設け、前者の開口面積率R1を40〜80%、後者の開口面積率R2を2〜20%、両開口面積率の比(Rl/R2)を70/30〜99/1の範囲とし、これら両吸引領域に前記高吸水性ポリマー及び前記パルプ繊維を堆積させる。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸収容量を部分的に高く設計した部位を有し、該部位の吸収性能を十分に発現させることのできる吸収性能に優れた吸収体を、効率的且つ経済的に製造することのできる吸収体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
一般に、吸収性物品の吸収容量は、その用途に応じて設計される。例えば、使い捨ておむつの場合、新生児用から介護が必要な大人まで、幅広いユーザーが対象であり、その各々について吸収容量を設計する必要がある。
【0003】
例えば、新生児用は、その排泄物の殆どが軟便であることから、軟便に対応するために、おむつ長手方向中央部から後方部(背側)にかけての便吸収性能を高めるように設計することがあり、幼児用や大人用は、大量の排尿に対応するために、長手方向中央部から前方部(腹側)にかけての尿吸収性能を高めるように設計することがある。前者の場合には、新生児用であるため、全体の吸収容量をあまり高く設計しなくても漏れが生じることはあまりない。一方、後者の場合には、排尿が中心でしかもその量が多いことから、おむつ長手方向中央部から前方部の吸収容量を高める必要があり、その目的から、高吸水性ポリマーが前方に多くなるようにポリマーをパターン散布したり、前方のみを2層に重ねた吸収体構造とする方法が知られている。
【0004】
しかし、高吸水性ポリマーをパターン散布した場合には、パターン散布用の設備が必要である上に、散布パターンと散布されるシート基材とを正確に位置合わせする装置等が必要であり、更に散布パターンの位置を製造ライン上で検出しにくいという問題がある。また、場合によっては、ポリマーリッチな部位からのポリマー漏れが生じたり、ゲルブロッキングが生じる怖れがあり、期待した程の吸収容量が発現しないことがある。
前方のみを2層に重ねた吸収体としては、下層吸収体の一部に、別に製造した上層吸収体を積層した吸収体や、単一の層からなる吸収体の一部を折り返して2層の部分を形成した吸収体が知られているが、前者は、2種類の吸収体を製造するために、例えば積繊装置が複数必要になり、後者は、折り返し装置等が必要となるなど、何れの吸収体も製造設備が複雑となり、安価で高性能の吸収体を提供することができない。更には、上層の吸収体のポリマーが吸液膨潤してゲルブロッキングが生じると、下層の吸収体に液がスムーズに移行しなくなることがあるため、結果として前方に、ポリマーやパルプ繊維等の吸収性材料の量に見合った吸収性能が得られず、場合によっては漏れの原因となる。また、前方のみを2層に重ねた吸収体の場合には、後方の一層構造の部分との境界に剛性の差が生じる等により、着用時に違和感を感じることがある。
【0005】
所定の部位を高坪量とする製造方法として、特開昭62−206071号公報(特許文献1)には繊維素材を堆積させる平面プレートの一部に特定形状の凹部を設け、該凹部には高い圧力が加わるように凹部下を工夫した技術が開示されている。しかし、当該公報には、繊維素材の堆積についてしか記載がなく、高吸水性ポリマーとパルプの混合系については考慮されていない。しかも、当該方法では、高坪量とする部位に、開孔を有しない傾斜部を有する凹部を設けているため、当該個所には直接吸引力が発生せず、プレートの平坦部分と凹部とでは、物理的に不連続な堆積物構造になる可能性が高い。しかも、傾斜部では気流の乱れが生じたりするため、高吸水性ポリマーとパルプの混合系では混合比率が乱れて所望の吸収性能が得られない。
【0006】
また、特開2000−234255号公報(特許文献2)には、集積用凹部の底面部に、開口率の異なる複数の吸引領域を設け、これらの吸引領域に原料を吸引堆積させて高さや密度の異なる領域を有する繊維成形体を製造する方法が記載されている。しかし、当該公報には、具体的に高吸水性ポリマーとパルプ繊維の混合系で製造した場合についての記載がなく、また、凹部内に段差を設けて高さと密度を制御するもので、坪量の制御については記載がない。しかも、当該段差部分によって吸収体搬送時に吸収体が壊れてしまったりする可能性がある。
【0007】
【特許文献1】
特開昭62−206071号公報
【特許文献2】
特開2000−234255号公報
【0008】
従って、本発明の目的は、吸収容量を部分的に高く設計した部位を有し、該部位の吸収性能を十分に発現させることのできる吸収性能に優れた吸収体を、簡易な設備で効率的且つ経済的に製造することのできる吸収体の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、高吸水性ポリマー及びパルプ繊維を飛散状態で供給し、底面部に多数の吸引孔を設けた集積用凹部に吸引堆積させ、前記高吸水性ポリマー及び前記パルプ繊維の堆積物を、前記集積用凹部内から離型して吸収体を製造する吸収体の製造方法であって、前記集積用凹部の底面部に、開口面積率の高い第1吸引領域と第1吸引領域よりも開口面積率の低い第2吸引領域を設け、第1吸引領域の開口面積率R1を40〜80%、第2吸引領域の開口面積率R2を2〜20%、両開口面積率の比(Rl/R2)を70/30〜99/1の範囲とし、これら両吸引領域に前記高吸水性ポリマー及び前記パルプ繊維を堆積させることを特徴とする吸収体の製造方法を提供することにより、上記の目的を達成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基いて説明する。
先ず、本発明の吸収体の製造方法により製造される吸収体の好ましい例について説明する。図1及び図2に示される吸収体4は、使い捨ておむつ1用の吸収体である。使い捨ておむつ1は、液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面シート3、及び両シート2,3間に介在された液保持性の吸収体4を具備し、実質的に縦長に形成されており、長手方向の一端から他端に向かって、着用時に着用者の背側に配される背側部A、股下に配される股下部B及び腹側に配される腹側部Cを順に有している。使い捨ておむつ1は、いわゆる展開型の使い捨ておむつであり、背側部Aの左右両側縁部におむつ止着用のファスニングテープ11を有しており、対応するランディングテープ12を、腹側部Cの外表面に有している。
【0011】
吸収体4は、高吸水性ポリマー及びパルプ繊維からなり、該高吸水性ポリマー及び該パルプ繊維それぞれの坪量が、他の部位である低坪量領域42よりも高い高坪量領域41を有している。尚、高吸水性ポリマー及びパルプ繊維を含有するという表現には、高吸水性ポリマー及びパルプ繊維以外の成分を含む場合と、高吸水性ポリマー及びパルプ繊維以外の成分を含まない場合の両者が含まれる。
高坪量領域41は、吸収体4の長手方向の両端の内、おむつ1の着用時に着用者の腹側に配される側の一端4a側に偏倚した位置に形成されており、より具体的には、おむつ1における、着用者の排尿部に対向配置される部位(股下部Bから腹側部Cに亘る部位)に形成されている。
【0012】
高坪量領域41及び低坪量領域42は、物理的に連続した一体構造で形成されている。即ち、両領域は、単一の構造体を形成しており、両領域間には別個の吸収体を連結した様な界面が存在していない。尚、高坪量領域41における吸収体4の厚みは、低坪量領域42における吸収体4の厚みよりも若干厚い。
【0013】
両領域41、42に亘る吸収体4の断面構造(厚み方向の断面構造)は、従来の2層構造の吸収体、即ち下層吸収体の上に、別に製造した上層吸収体を積層した吸収体や、単一の層からなる吸収体の一部を折り返して2層の部分を形成した吸収体における断面構造とは異なるものである。具体的には、図2(b)のように高坪量領域と低坪量領域との間に不連続さがなく単一の構造となっている。
吸収体4は、図2(b)に示すように、高坪量領域41及び低坪量領域42の両領域が、各々厚み方向に複数の層からなっている。具体的には、両領域41,42は、それぞれ、厚み方向にパルプ繊維を主体とする上層41a、高吸水性ポリマーを主体とする中間層41b、及びパルプ繊維を主体とする下層41cを有している。そして、その複数の層41a〜41cのいずれもが両領域に亘って物理的に連続した一体構造をなしている。
従来技術では、高坪量の部分と低坪量の部分の間に物理的不連続さが生じてしまうのである。本発明においては高坪量領域と低坪量領域との間に物理的に不連続な領域ができないことが大きな差異である。
【0014】
吸収体4は、高坪量領域41と低坪量領域42との間に坪量差を有している。より具体的には、高坪量領域41及び低坪量領域42は、平面視した場合に両領域の境界面において坪量が急激に変化し、両領域間に坪量差を生じている。これは、両領域においては、密度がほぼ一定に保たれつつ、かつパルプ繊維と高吸水性ポリマーの積繊量が高坪量領域で低坪量領域よりも多いことに起因する。このような構造とするには、後述するような製造技術上の工夫が重要となる。
【0015】
両領域41、42の坪量差は20〜600g/m2、特に30〜200g/m2であることが、着用者に違和感を与えない程度の剛性差が得られ易く、しかも当該剛性差によって着用者所定部位に適度なフィット性を与え、着用し易いという効果が得られるので好ましい。
なお、各領域の坪量は以下のようにして測定される。
<坪量の測定方法>
各領域から平面視における寸法が3cm×3cm以上(好ましくは5cm×5cm以上)の同面積である測定片を採取し、各測定片の面積と重量を測定して、坪量(重量/面積)を算出した。測定片は、両領域から5つ、好ましくは各領域から5つずつ採取する。
【0016】
両領域の坪量差は、高坪量領域の測定片の坪量の平均値と低坪量領域の測定片の坪量の平均値とから算出する。
両領域の坪量は吸収体の用途等に応じて適宜決定でき、特に制限されるものではないが、例を示せば、高坪量領域の坪量は200〜400g/m2であり、低坪量領域の坪量は100〜300g/m2である。
【0017】
吸収体4は、高吸水ポリマーとパルプ繊維との混合比が、高坪量領域と低坪量領域とで実質的に同じである。というのは、そのような構成によって、高坪量領域と低坪量領域の吸収速度差がつき難くなるし、また一方側にゲルブロッキングが発生する等の問題が生じ難くなるからである。
具体的には、高坪量領域41における、前記高吸水性ポリマー及び前記パルプ繊維それぞれの配合比率(%)と、前記低坪量領域における、該高吸水性ポリマー及び該パルプ繊維それぞれの配合比率(%)との差が、それぞれ±5%の範囲内である。前記配合比率(%)は、高吸水性ポリマー及びパルプ繊維の合計量に対する該高吸水性ポリマー又は該パルプ繊維の配合割合を百分率(%)で示した値である。例えば高坪量領域41における、高吸水性ポリマーとパルプ繊維との混合比(前者:後者)が54:46の場合、該領域41における、該高吸水性ポリマーの配合比率は54%で、パルプ繊維の配合比率は46%である。そして、このとき、低坪量領域42における、高吸水性ポリマーの配合比率が55%であるとすれば、高坪量領域41におけるポリマー配合比率(%)と、低坪量領域42におけるポリマーの配合比率(%)との差は、−1%(54%−55%)である。
【0018】
また、吸収体4は、高坪量領域と低坪量領域の密度が実質的に同じである。具体的には、両領域41、42の密度の比(高坪量領域/低坪量領域)が0.9〜1.1である。当該範囲内とすることで両領域での吸収性能の設計が容易となり、しかも剛性差が両領域間で違和感を与えない程度と設計し易い。なお、各領域の密度は以下のようにして測定される。
<密度の測定方法>
高坪量領域と低坪量領域が十分な大きさを有している場合には、各々の領域を採取して体積と重量を測定し、密度を算出する。
両領域の一方が十分な大きさを有していない場合(例えば、平面積1cm2未満の複数の高坪量領域が低坪量領域に散りばめられているような場合)には、吸収体上の任意の部位5個所(但し、高坪量領域と低坪量領域は少なくとも該部位のうち1ケ所ずつに含まれるようにする)を、3cm×3cm以上(好ましくは5cm×5cm以上)の寸法で同面積となるように採取し、体積と重量を測定する。各々の測定片について密度(重量/体積)を算出する。この場合、各測定片の密度の差が±5%以内であれば、高坪量領域と低坪量領域の密度が実質的に同じである。
【0019】
吸収体4は、高坪量領域と低坪量領域でほぼ同じ密度とするために、後述するような製造方法を施すことによって、高吸水ポリマーとパルプ繊維との混合比が、両領域41、42において実質的に同じとなるようにし、且つ、両領域41,42に実質的に異なった圧力が加わらないような圧縮処理を施す(高坪量領域と低坪量領域の厚み差に合わせた段を備えたプレートで押さえる等)か、若しくは圧縮処理が施されていない。尚、図示した吸収体4は、全域で密度が略均一である。
【0020】
各領域41,42における高吸水性ポリマーの混合比は、以下のようにして測定される。
<ポリマー及びパルプ繊維の混合比の測定方法>
吸収体の高坪量領域及び低坪量領域を必ず1点は含むように5点切り出し(即ち、5点切り出したうち高坪量領域と低坪量領域とが1点ずつは含まれるように切り出し)、各々についてポリマーとパルプ繊維をふるい等によって分離し、ポリマーとパルプ繊維の各重量を測定する。混合比は、両領域毎に平均をとる。分離の手段は両者がほぼ完全に分離できればよく、種々の手段を用いることができる。例えば、粒径の差を利用し、目の細かいメッシュでふるい分けしたり、重量の差を利用してパルプのみが飛散するような風量下に置いて、飛散前後の重量を測定しても良い。
【0021】
吸水性ポリマーとしてポリアクリル酸系のものを使用した場合に特に好ましい方法は、パルプ繊維及び吸水性ポリマーを含むサンプル中の該ポリマーに低分子化を起こさせ、その低分子化により生じた低分子成分を分離除去し、該低分子成分を除去した後の残存物の重量を定量し、その定量した重量を用いて、前記サンプル中の繊維及び吸水性ポリマーの含有量を算出する方法である。
【0022】
具体的には、各領域41,42からサンプルを採取し、90℃で8時間以上乾燥処理を行った後、室温にて平衡化した後に正確に秤量する。
そして、各サンプルを、予め正確に秤量してある、メッシュ袋に充填し、該メッシュ袋ごと、4重量%のアスコルビン酸及び0.02重量%のリボフラビンを含有する水溶液中に浸漬させ、該水溶液をサンプルに充分に含ませる。次いで、メッシュ袋を水溶液中から取り出し、サンプルを日光(紫外線)による低分子化処理を8時間×3日間施し、低分子化により低分子化して可溶化した成分を、メッシュ袋から水洗により分離除去する。リボフラビンにより着色されたポリマーの色が消失していない場合又は水洗時のぬるぬる感が消失していない場合には、メッシュ袋を再度前記水溶液中に浸漬させ、日光による低分子化処理を繰り返す。すべてのサンプルについて前記ポリマーの色が完全に消失し且つ水洗時のぬるぬる感が消失した時点で処理を終了する。
【0023】
メッシュ袋を充分に水洗した後、遠心分離器を用いて800回転/分の速度で10分遠心して脱水する。次いで、90℃で18時間以上の乾燥を行い、室温にて平衡化した後、残存物を収容した状態のメッシュ袋の重量を秤量する(以下、この重量を処理後重量ともいう)。
そして、処理後重量からメッシュ袋単体の重量を差し引いた値をサンプル中のパルプ繊維の含有量とし、予め測定しておいたサンプル重量からパルプ繊維の重量を差し引いた値を吸水性ポリマーの含有量とする。
【0024】
上記構成の吸収体4は、高い吸収容量が要求される部位に高坪量領域41を設けると共に、要求される吸収容量が相対的に低い部位に低坪量領域42を設けることにより、高吸水性ポリマー、パルプ繊維等の吸収性材料、及びそれらにより実現される吸収容量を最も効果的な方法で有効に活用することができる。しかも、高吸収容量を目指した高坪量領域41が、吸収体同士を積層していない単一構造体から形成されている(即ち、低坪量領域の吸収体構造と基本構造は同じで、別の吸収体を積載していない)ため、該領域における吸収性能を効率的に発現させることができる。即ち、従来の、低吸収容量部分の吸収体構造に別の吸収体構造体を積載した2層構造の吸収体においては、上層の吸収体において、高吸水性ポリマーが排泄物と接して大きく膨潤すると、排泄物が下層の吸収体にスムーズに移行することが妨げられることがあるが(ゲルブロッキング)、上記構成の吸収体4のように、高坪量領域41が単一構造体から形成されていると、排泄物が厚さ方向の全体に導入され易く、下方に存在するポリマーまで有効に利用される。
また、高坪量領域41と低坪量領域(他の部位)が、物理的に連続した一体構造で形成されているため、従来の2層構造の吸収体とは異なり、高坪量領域41と低坪量領域42との間に大きな剛性の差が生じにくいため、おむつ等の吸収性物品に組み入れて用いる場合に、着用者が違和感を感じにくい。
【0025】
また、高吸水ポリマーとパルプ繊維との混合比率を両領域において実質的に同じにしてあるため、密度を均一にできるだけでなく、吸収体上での吸収性能の設計が非常に容易になる。というのは、密度が同じであっても、高吸水性ポリマーとパルプ繊維の混合比率が異なっていては、吸収体の吸収速度や吸収容量が局所的に望ましくない性能となることがありえ、その結果尿漏れやポリマー漏れなどの諸問題を誘発する恐れがあるからである。
【0026】
次に、本発明の吸収体の製造方法の好ましい一実施形態について説明する。図3に示す吸収体の製造装置は、本発明の実施に好ましく用いられる吸収体の製造装置である。本実施形態においては、図3に示す装置を用いて、上記構成の吸収体4を製造する。
図3に示す吸収体の製造装置は、外周面に、底面部に多数の吸引孔を有する複数の集積用凹部50を備えた回転ドラム(積繊ドラム)5と、該回転ドラム5の外周面に、吸収体原料を飛散させて供給する原料供給手段6とを備え、上記原料を上記各集積用凹部50内に吸引堆積させ、該原料の堆積物を該各集積用凹部50から順次離型して吸収体4を連続的に製造する装置である。
【0027】
回転ドラム5は、その外周面に、集積用凹部50を所定の間隔に複数有しており、集積用凹部50を有するリング状の部分が、図3中の矢印A方向に回転するようになっている。回転ドラム5の内部は、異なる圧力に調整可能な複数の部屋に区画されており、集積用凹部50に原料を堆積させる部位54,55,56の裏側に位置する各部屋は負圧に維持される。また、他の一部の部屋は陽圧とされ、その陽圧とされた部位において、集積用凹部50内の原料の堆積物が集積用凹部50内から排出される。部位54〜56の裏側の負圧を同一にする場合、部位54〜56の裏側に共通する一つの部屋を設けることもできる。
【0028】
原料供給手段6は、吸収体4を製造するための原料として、高吸水性ポリマー及びパルプ繊維を、回転ドラム50の外周面に飛散状態として供給するように構成されている。具体的には、第1及び第2パルプ繊維供給装置61,62が、それぞれパルプ繊維を供給し、ポリマー供給装置63が高吸水性ポリマーを供給する。両パルプ繊維供給装置61,62は、それぞれ公知の機構によりシート状の原料パルプを粉砕し、生じたパルプ繊維を、ダクト64内に生じた空気流に随伴させて回転ドラム5の外周面上に供給する。ポリマー供給装置63は、公知の機構により高吸水性ポリマーを、上記空気流中に導入し、回転ドラム5の外周面上に供給する
【0029】
原料供給手段6から供給された高吸水性ポリマー及びパルプ繊維は、回転ドラム5の負圧の作用により、各集積用凹部50内に吸引堆積され、所定部位まで搬送された後、各集積用凹部50から順次、搬送ベルト7上に離型される。
【0030】
各集積用凹部50の底面部には、図4に示すように、開口面積率の高い第1吸引領域51と第1吸引領域51よりも開口面積率の低い第2吸引領域52が設けられている。第1吸引領域51及び第2吸引領域52は、それぞれ上述した吸収体4の高坪量領域41及び低坪量領域42に対応する。
本発明では、吸引領域51と第2吸引領域52との境界部に、厚み調整手段としての段差を設ける必要がない。厚み調整手段としての段差とは、吸収体に厚みの厚い部分と厚みの薄い部分とを形成するための段差である。吸収体の厚みに影響しないような段差は、厚み調整手段としての段差ではない。
【0031】
本発明においては、第1吸引領域51の開口面積率R1と第2吸引領域52の開口面積率R2との比(R1/R2)を70/30〜99/1の範囲に設定する。
両領域51,52の開口面積率の比(R1/R2)が70/30未満であると、開口面積率の差が小さすぎ、高坪量領域と低坪量領域とが形成されない(即ち、坪量の差が殆ど生じない)ばかりでなく、ある一定の範囲では、パルプ/ポリマー混合比率が均一とならないことが生じたりする(ある一定の範囲とは、前記比(R1/R2)が70/30以下で、50/50近傍を除く比率の領域である)。
他方、前記開口面積率の比(R1/R2)が99/1超であると、第2吸収領域52の開口面積率R2が低くなり過ぎて、第2吸引領域にはパルプ/ポリマー混合物が積層しにくくなり、特に重量の重いポリマーは第1吸引領域に集中し易くなるため、パルプ/ポリマー比が極端に偏在してしまう。
【0032】
パルプ/ポリマー混合比率を高い確率で均一に保つことができるという観点から、第1及び第2吸引領域の開口面積率比(R1/R2)は75/25〜95/5であることがより好ましい。
【0033】
また、本発明においては、第1吸引領域51の開口面積率R1を40〜80%とし、第2吸引領域52の開口面積率R2を2〜20%とする。
第1吸引領域の開口面積率R1が40%未満であると、所望の風量が発生せず、ポリマーが失速し、パルプに対し充分にポリマーが混合されない。また、80%超であると、風量が過剰となり、集積用凹部にパルプ/ポリマーによる閉塞が生じやすい。
第2吸引領域の開口面積率R2が2%未満であると、吸収体の安定的な積繊が損なわれ、形状の欠陥、折れ、めくれが生じやすい。30%超であると、低坪量領域が形成されない。
【0034】
また、パルプ/ポリマー混合比の均一化及び保形性に優れた吸収体を得る目的から、第1吸引領域の開口面積率R1は45〜58%が好ましく、パルプ/ポリマー混合比の均一化とポリマー配合量を増やしても均一化が容易である点から、第2吸引領域の開口面積率R2は3〜18%が好ましい。
【0035】
ここで、各吸引領域の開口面積率Rは、各吸引領域の面積(吸引孔の面積を含む)をS1とし、該各吸引領域内に存する吸引孔の合計開口面積をS2としたときに、次式(1)により与えられる値である。
開口面積率R=(S2/S1)×100 (1)
【0036】
第1吸引領域51と第2吸引領域52とで開口面積率を異ならせる方法としては、▲1▼両領域で吸引孔の大きさ(直径等)は同じとするが、吸引孔のピッチを異ならせる方法、▲2▼両領域で吸引孔のピッチは同じとするが、吸引孔の大きさ(直径等)を異ならせる方法、▲3▼両領域で吸引孔のピッチと大きさの両者を異ならせる方法が挙げられる。後述する実施例においては、▲1▼の方法を用いている。
吸引孔の平均直径は、両領域51,52の何れにおいても0.05〜0.5mmの範囲内であることが好ましく、実質的に総ての吸引孔の直径が前記範囲内であることが好ましい。吸引孔は真円状が好ましいが、楕円状の場合の直径は、開口面積から真円と仮定した場合の直径を算出する。
尚、図示の装置においては、集積用凹部の底面部は、パンチング加工により多数の円形の吸引孔を設けたパンチングメタルからなり、隣接する吸引孔の中心点を結ぶ形状が3角形状である。
【0037】
上述した製造装置を用いて吸収体を製造するには、回転ドラム5を矢印A方向に一定速度で回転させると共に、集積用凹部50に原料を堆積させる部位54,55,56の裏側に位置する回転ドラム5内の各部屋を負圧にして、各吸引孔に吸引力を付与し、また、それにより、原料供給手段6のダクト64内に、原料を飛散状態にて搬送可能な空気流を生じさせる。
原料供給手段6により原料をダクト64内に導入すると、それらは飛散状態となって回転ドラム5に向かって供給される。そして、それらは各集積用凹部50内に吸引されて堆積する。尚、高吸水性ポリマーとパルプ繊維は混合状態で飛散させるとは、少なくとも一部が飛散状態にて混合されるようにすることを意味し、本実施形態においては、それぞれの供給口から供給されたパルプ及びポリマーがそれぞれ飛散状態となると共に少なくとも一部が混合した状態となって集積用凹部に向かって移動し集積される。
【0038】
集積用凹部50に、高吸水性ポリマー及びパルプ繊維を吸引堆積させる際には、第1及び第2吸引領域51,52に対して、集積用凹部50の底面部の裏側から、大気圧に対して1〜20kPa減圧した真空圧、特に5〜15kpa減圧した真空圧を作用させることが、パルプ/ポリマー混合比率をほぼ一定に保ちつつ、両領域の坪量を異ならせ(パルプ/ポリマーを偏在させ)ることができ、しかも両領域間に物理的に不連続な境界を形成しにくくなるので好ましい。
上記範囲の真空圧を作用させる方法としては、第1パルプ繊維供給装置61からのパルプ繊維を堆積させる部位54の裏側の部屋の真空圧を上記範囲とする方法、高吸水性ポリマーを堆積させる部位55の裏側の部屋の真空圧を上記範囲とする方法、第2パルプ繊維供給装置62からのパルプ繊維を堆積させる部位56の裏側の部屋の真空圧を上記範囲とする方法が挙げられるが、高吸水性ポリマー及び/又はパルプ繊維を吸引堆積させる部位の総ての部位54〜56の裏側の部屋の真空圧を上記範囲とすることが好ましい。尚、第1パルプ繊維供給装置61からのパルプ繊維を堆積させる部位54の裏側の部屋の圧力を上記範囲とする方法は、集積用凹部50に吸収体構成物が堆積していないので印加圧力を正確に測定できるので好ましい。
【0039】
本実施形態においては、各集積用凹部50に、パルプ繊維、高吸水性ポリマー、パルプ繊維が概ねこの順に堆積し、その堆積物に一定の形状が付与される。そして、集積用凹部50内の堆積物が回転ドラム5の下方において、順次離型される。回転ドラム5の回転を継続させ、原料の吸引堆積と堆積物の離型とが繰り返されることによって、吸収体4が効率的に連続生産される。
【0040】
本実施形態の吸収体の製造方法によれば、上述したような吸収体、即ち、吸収容量を部分的に高く設計した部位を有し、該部位の吸収性能を十分に発現させることのできる吸収性能に優れた吸収体を、このようにして、簡易な設備で効率的且つ経済的に製造することができる。
【0041】
尚、高吸水性ポリマーとしては、各種公知のものを特に制限なく用いることができ、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム架橋体、(でんぷん−アクリル酸)グラフト共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物、ポリアスパラギン酸等が挙げられる。また、吸収体の原料として、高吸水性ポリマー及びパルプ繊維に加え、レーヨン繊維やコットン、酢酸セルロース等の親水性繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエステル、ポリアミド等の縮合系繊維、塩化ビニル、酢酸ビニル等のビニルモノマー重合体の繊維等を用いても良い。尚、吸収体は、台紙や液透過性の不織布からなる被覆シートで被覆されていても良い。
【0042】
吸収体の原料として、パルプ繊維に加えて他の繊維を用いる場合、吸水性ポリマー及び全繊維の合計重量に対するポリマーの比率(重量%)並びに前記合計重量に対する全繊維合計の重量の比率(重量%)は、それぞれ、高坪量領域と低坪量領域とで差が±5%の範囲内であることが好ましい。吸水性ポリマー及びパルプ繊維の吸収体中の合計含有量は70〜100%、特に80〜100%が好ましい。
【0043】
尚、上述した実施形態においては、展開型の使い捨ておむつ用の吸収体を例に説明したが、本発明で製造する吸収体は、パンツ型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド、パンティライナー等の吸収性物品に用いられる吸収体、更には、ドリップシート、キッチン用吸収シート、家庭用清掃シート、ペット用シート等における吸収体として用いるものであっても良い。
また、吸収体の製造装置は、二つのパルプ繊維供給装置を具備するものに代えて、単一のパルプ繊維供給装置によりパルプ繊維を一カ所からダクト内に供給するものを用いることもできる。
【0044】
〔実施例1〕
(1)吸収体の製造
高吸水性ポリマー及びパルプ繊維を原料とし、図3に示すような構成の吸収体の製造装置を用いて、図2に示す形態の吸収体を製造した。
集積用凹部の形状並びに第1及び第2吸引領域の配置等は、図4(a)に示す形状及び配置等とし、第1吸引領域51の開口面積率は56%、第2吸引領域52の開口面積率は5%とした。吸引孔の直径は、両領域51,52の何れにおいても0.1〜0.3mmの範囲内に分布しており、吸引孔の平均直径は、両領域51,52の何れにおいても0.2mmであった。尚、図3中の部位54〜56の裏側に位置する各部屋の圧力は、大気圧に対して8〜11kPa減圧した真空圧とし、この圧力を第1及び第2吸引領域に作用させた。
各吸引領域の面積等を表1に示す通りとした。表1中「腹側」及び「背側」は、各々第1吸引領域及び第2吸引領域に対応する。吸収体1枚当たりのパルプ繊維量及び高吸水性ポリマー量は、順に14g及び12gとした。高吸水性ポリマーは、ポリアクリル酸系のものを用いた。
【0045】
〔実施例2,3〕
第2吸引領域52の開口面積率を10%又は18%に代えた以外は、実施例1と同様にして吸収体を製造した。
【0046】
〔比較例1〕
第1吸引領域51の開口面積率を50%、第2吸引領域52の開口面積率を25%に代えた以外は、実施例1と同様にして吸収体を製造した。但し、吸収体1枚当たりの吸水性ポリマー量を14gとした。
【0047】
〔比較例2〕
集積用凹部の底面部の開口面積率を底面部全域に亘って40%とした以外は、実施例1と同様にして吸収体を製造した。
【0048】
〔実施例4〕
第1及び第2吸引領域の配置を、図5に示す配置に代えた以外は、実施例2と同様にして吸収体を製造した。表1中「T領域」及び「Y領域」は、各々第1吸引領域及び第2吸引領域に対応する。
【0049】
(2)吸収体
実施例及び比較例で得られた吸収体について、第1吸引領域に対応する部位(高坪量領域41,表1中「腹側」又は「T領域」)及び第2吸引領域に対応する部位(低坪量領域42,表1中「腹側」又は「Y領域」)のパルプ繊維やポリマーの坪量等を測定又は算出して表1に示した。
【0050】
(3)吸収体の評価
実施例及び比較例で得られた吸収体を用いて使い捨ておむつを製造した。使い捨ておむつの構成は、実施例及び比較例で得られた吸収体を使う以外は、花王株式会社製の市販の使い捨ておむつ(商品名「メリーズパンツ もれないスマート」)と同一とした。吸収体は、おむつの腹側に高坪量領域が位置するように配置した。
得られた使い捨ておむつについて、漏れ難さを評価するため、以下のようにして前もれ値を測定した。結果を表1に示した。
【0051】
〔前もれ値の測定方法〕
前側にモデル排尿部を有する人体モデルに各吸収体を用いて製造したパンツ型おむつをはかせ、前側を床につけた状態(うつぶせ寝)で、生理食塩水を10g/秒の速度で、モデル排尿部からおむつ内に注入する。50g流す毎に10秒間間をおき、再度流すという操作を繰り返し、前側(ウエスト開口)から漏れ出すまでの重量を測定し、これを前もれ値とした。
【0052】
【表1】
【0053】
表1に示す結果から、実施例においては、得られた吸収体に、吸収容量を他の部位よりも高めた部位が十分に形成されており、該部位の吸収性能が十分に発揮されることが判る。これに対して、比較例の吸収体は、前側が高坪量にならなかったり(比較例1)、パルプ/ポリマー重量比が前後で大きく異なったりして、所望の前漏れ防止性能が発揮されなかった。
また、実施例で得られた吸収体を用いることにより、高吸水性ポリマーの使用量を抑えつつ、使い捨ておむつの漏れ防止性を向上させることができることが判る。
【0054】
【発明の効果】
本発明の吸収体の製造方法によれば、吸収容量を部分的に高く設計した部位を有し、該部位の吸収性能を十分に発現させることのできる吸収性能に優れた吸収体を、効率的且つ経済的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明で製造される吸収体の例を、使い捨ておむつの一部として用いた状態を示す平面図であり、使い捨ておむつを表面シート側から見た状態を示す一部破断図である。
【図2】図2は、図1の吸収体を単独で示す図で、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)のX−X線断面を模式的に示す断面図である。
【図3】図3は、本発明の実施に好ましく用いられる吸収体の製造装置を示す概略図である。
【図4】図4は、集積用凹部並びに第1及び第2吸引領域の配置の一例を示す図で、図4(a)は集積用凹部の俯瞰図、図4(b)は図4(a)のY−Y線断面を模式的に示す断面図である。
【図5】図5は、第1及び第2吸引領域の他の配置を示す図である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 回転(積繊)ドラム
50 集積用凹部
51 第1吸引領域
52 第2吸引領域
53 第1吸引領域と第2吸引領域の境界部
Claims (4)
- 高吸水性ポリマー及びパルプ繊維を飛散状態で供給し、底面部に多数の吸引孔を設けた集積用凹部に吸引堆積させ、前記高吸水性ポリマー及び前記パルプ繊維の堆積物を、前記集積用凹部内から離型して吸収体を製造する吸収体の製造方法であって、
前記集積用凹部の底面部に、開口面積率の高い第1吸引領域と第1吸引領域よりも開口面積率の低い第2吸引領域を設け、第1吸引領域の開口面積率R1を40〜80%、第2吸引領域の開口面積率R2を2〜20%、両開口面積率の比(Rl/R2)を70/30〜99/1の範囲とし、これら両吸引領域に前記高吸水性ポリマー及び前記パルプ繊維を堆積させることを特徴とする吸収体の製造方法。 - 第1吸引領域と第2吸引領域との境界部に、厚み調整手段としての段差を設けない請求項1記載の吸収体の製造方法。
- 前記集積用凹部に、前記高吸水性ポリマー及び前記パルプ繊維を吸引堆積させる際に、第1及び第2吸引領域に対し、前記底面部の裏側から、大気圧に対して1〜20kPa減圧した真空圧を作用させる請求項1又は2記載の吸収体の製造方法。
- 前記高吸水性ポリマーと前記パルプ繊維を混合状態で飛散させる請求項1〜3の何れか記載の吸収体の製造方法。
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