JP2004054534A - 浴室監視システム - Google Patents

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小野 昌彦
Kenji Touya
洞谷 謙二
Masahide Ichikawa
市川 雅英
Hiroaki Tojima
東島 宏彰
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山田 竜也
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Abstract

【課題】入浴者により浴室監視運転の禁止が指示されたときに、次の入浴者が入浴するまでに浴室監視運転の禁止が確実に解除されるようにした浴室監視システムを提供する。
【解決手段】通信変換ユニット6に備えられたマイコン40は、入浴者が浴室リモコン3に備えられた浴室監視禁止スイッチ54を操作して浴室監視運転の禁止を設定した後、検出回路44の出力電圧から照明スイッチ13が点灯状態から消灯状態に切換わったことを検出したときに、入浴者が浴室から退室したと検知して浴室監視運転の禁止を解除する。これにより、次の入浴者が入浴したときに浴室監視運転が実行されるようにする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入浴者の動作の有無から入浴者の異常を検知したときに、異常報知を行う浴室監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、浴室内にCCDカメラ等の撮像機器を設けて入浴者の動作の有無を検知し、入浴者の動作が検知されなくなってから所定時間(例えば60秒)が経過したときに、入浴者に異常が生じて動けなくなったと判断して「大丈夫ですか、動いてみて下さい」等の異常報知を行い、この異常報知を行っても入浴者の動作が検知されなかったときには、警報を鳴動するようにした浴室監視システムが知られている。
【0003】
かかる浴室監視システムによれば、例えば高齢者が入浴中に倒れて動けなくなった場合に、警報により浴室外の同居者に知らせて適切な処置を促すことができる。しかし、その一方で、特に監視を必要としない健常者が入浴して、浴槽にのんびりつかっていたときにも、前記所定時間を超えると上述した異常報知がなされることになり、頻繁な異常報知により入浴者に不快感を与えると共に、警報が行われないように入浴者はある程度大きな動作をしなければならないという煩わしさがあった。
【0004】
そこで、浴室リモコンに入浴者の監視を行う浴室監視運転の実行と禁止を設定するスイッチを設け、健常者が入浴するときには、該スイッチの操作により浴室監視運転を禁止できるようにした浴室監視システムが提案されている。しかし、この場合に入浴者が浴室監視運転の禁止を解除する操作を忘れると、次の入浴者が入浴したときに浴室監視運転が実行されず、浴室監視システムを備えた意味がなくなってしまう。
【0005】
また、浴室監視運転が禁止されてから一定時間が経過したときに、浴室監視運転の禁止を解除するようにした浴室監視システムも提案されているが、入浴者の入浴時間はまちまちであるため、前記一定時間が経過する前に次の入浴者が入浴したときには、浴室監視運転が実行されないという不都合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記不都合を解消し、入浴者により浴室監視運転が禁止されたときに、次の入浴者が入浴するまでに浴室監視運転の禁止が確実に解除されるようにした浴室監視システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、入浴者を検出する入浴者検出手段と、異常報知手段と、該入浴者検出手段により入浴者の浴室への入室が検出された後、入浴者の動作が所定時間以上検出されない状況となったときに前記異常報知手段により異常報知を行う浴室監視運転を実行する浴室監視手段と、入浴者の指示に応じて前記浴室監視運転を禁止する浴室監視禁止手段とを備えた浴室監視システムの改良に関する。
【0008】
そして、入浴者の浴室への入室と浴室からの退室とのうちの少なくともいずれか一方を検知する入退室検知手段と、前記浴室監視禁止手段により前記浴室監視運転が禁止された状態であるときに、該入退室検知手段により入浴者の浴室への入室又は浴室からの退室が検知されたときには、前記浴室監視運転の禁止を解除する禁止解除手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
かかる本発明によれば、入浴者の指示により前記浴室監視運転が禁止された状態であるときに、その入浴者の浴室からの退室又は次の入浴者の浴室への退室が前記入退室検知手段により検知されたときには、前記禁止解除手段により前記浴室監視運転の禁止が解除される。そのため、次の入浴者が入浴するときに、前記浴室監視運転を確実に実行させることができる。
【0010】
また、浴室の照明の点灯/消灯を切替える照明スイッチの操作状態を検出するスイッチ状態検出手段を備え、前記入退室検知手段は、前記スイッチ状態検出手段により検出される前記照明スイッチの操作状態の変化に基づいて、入浴者の浴室への入室と浴室からの退室とのうちの少なくともいずれか一方を検知することを特徴とする。
【0011】
かかる本発明によれば、前記スイッチ状態検出手段により検出される前記照明スイッチの操作状態が消灯状態から点灯状態に変化したときは、入浴者が照明を点灯して浴室に入室したと判断することができる。また、前記スイッチ状態検出手段により検出される前記照明スイッチの操作状態が点灯状態から消灯状態に変化したときには、入浴者が浴室から退室して照明を消灯したと判断することができる。したがって、前記入退室検知手段は、前記スイッチ状態検出手段により検出される前記照明スイッチの操作状態の変化に基づいて、入浴者の浴室への入室と浴室からの退室を検知することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の一例について、図1及び図2を参照して説明する。図1は本発明の浴室監視システムの全体構成図、図2は図1に示した浴室監視システムの制御ブロック図である。
【0013】
図1を参照して、浴室1の壁面には、室外に設けられた給湯器2を遠隔操作するための浴室リモコン3が設けられ、浴室1の天井には、照明4と、入浴者Aの異常を検知する浴室監視ユニット5(本発明の入浴者検出手段、異常報知手段、及び浴室監視手段の機能を含む)とが設けられている。
【0014】
浴室監視ユニット5は、浴室1の天井裏に設けられた通信変換ユニット6(本発明の入退室検知手段及び禁止解除手段の機能を含む)と中継ケーブル7により接続され、通信変換ユニット6はリモコンケーブル8により給湯器2と接続されている。また、浴室リモコン3はリモコンケーブル9により給湯器2と接続され、さらに、台所に設置された台所リモコン10がリモコンケーブル11により給湯器2と接続されている。
【0015】
また、浴室1のドア12の近傍に、照明4の点灯/消灯を切替えるための照明スイッチ13が設けられている。
【0016】
次に、図2を参照して、浴室監視ユニット5、通信変換ユニット6、浴室リモコン3、及び台所リモコン10の構成について説明する。
【0017】
浴室監視ユニット5は、浴室1内の様子を明度と彩度により画像データとして検出するCCD20、CCD20からシリアル出力される画素データを取り込んで記憶する画像メモリ21、浴室監視ユニット5の全体的な作動を制御するマイコン22、マイコン22のシリアル通信ポートから出力される信号の電圧レベルをRS232Cレベルに変換するシリアルドライバ23、マイコン22から出力される選択信号に応じた音声信号を出力する音声ユニット24、及び音声ユニット24から出力された音声信号を増幅して出力するスピーカ25を備える。
【0018】
また、浴室監視ユニット5は、通信変換ユニット6から供給されるDC電力により作動する。そして、DC電力の供給が開始されると、マイコン22は、CCD20を介して画像メモリ21に取り込まれる浴室1の画像データから入浴者Aの動作の有無を検出し、入浴者Aの異常を検知する浴室監視運転を開始する。なお、CCD20により浴室1内の画像データを画像メモリ21に取り込んで、マイコン22により入浴者を検出する構成が、本発明の入浴者検出手段に相当する。
【0019】
浴室監視運転において、マイコン22は、入浴者Aの動作が検出されない状態となったときに、その時点からの経過時間の計測を開始する。そして、経過時間が第1の所定時間(例えば60秒)となったときに、入浴者Aに対して動作を促す確認音声(「大丈夫ですか、動いてみて下さい」等)を音声ユニット24とスピーカ25を介して出力する。
【0020】
そして、スピーカ25から確認音声を出力したにも拘わらず、入浴者Aの動作が検出されない状態が継続して、経過時間が第2の所定時間(例えば75秒)となったときに、マイコン22は、再び入浴者Aに対して動作を促す確認音声(「大丈夫ですか、大丈夫ですか」等)をスピーカ25から出力する。
【0021】
そして、この2回目の確認音声の出力を行っても、入浴者Aの動作が検出されない状態が継続して、経過時間が第3の所定時間(例えば90秒)となったときには、マイコン22は、スピーカ25から警報音を大音量で出力する異常報知を行って浴室1の外にいる同居者に対して入浴者Aの異常を報知する。
【0022】
なお、マイコン22により以上説明した浴室監視運転を実行する構成が本発明の浴室監視手段に相当し、前記異常報知を行う構成が本発明の異常報知手段に相当する。
【0023】
一方、上述した1回目又は2回目の確認音声の出力に対して、入浴者Aが動作したことが検知されたときには、入浴者に異常が生じていないと判断できるため、マイコン22は、経過時間の計測を終了する。そして、その後再び入浴者Aの動作が検出されない状態となったときにその時点からの経過時間の計測を開始し、経過時間に応じて上述した確認音声の出力及び異常報知を行う。
【0024】
また、浴室監視ユニット5は、シリアルケーブル31を介して、通信変換ユニット6との間でRS232C仕様の通信を行う。そして、マイコン22は、上述した確認音声の出力と異常報知を行うときには、シリアルドライバ23を介して、通信変換ユニット6に対してこれらの処理が実行されたことを示す信号を送信する。さらに、マイコン22は、入浴者Aの動作が検出されなくなってから50秒が経過したときにも、その旨を示す信号を通信変換ユニット6に送信する。
【0025】
通信変換ユニット6は、通信変換ユニット6の全体的な作動を制御するマイコン40、シリアルケーブル31を介して受信したRS232C仕様の信号をロジック電圧レベルに変換してマイコン40のシリアル通信ポートに入力するシリアルドライバ41、マイコン40から出力される信号を、浴室リモコン3と台所リモコン10と給湯器2間の通信仕様(以下、リモコン通信仕様という)に変換して出力するリモコンインターフェース回路42、入浴者センサ5に対するDC電力の供給/遮断を切替える電源供給スイッチ43、照明スイッチ13の操作状態を検出する検出回路44(本発明のスイッチ状態検出手段に相当する)、及び商用電源45(AC100V)から直流電源(5V,12V)を生成する電源回路46を備えている。
【0026】
そして、マイコン40は、I/Oポートから出力する制御信号により電源供給スイッチ43をON/OFFして浴室監視ユニット5に対する電源供給を制御し、I/Oポートに入力される検出回路44の出力電圧(0V/5V)から照明スイッチ13の操作状態(点灯状態/消灯状態)を検出する。
【0027】
また、通信変換ユニット6と、浴室リモコン3と、台所リモコン10とは、リモコンケーブル8,9,11を介して給湯器2において相互に接続されている。そのため、通信変換ユニット6、浴室リモコン3、台所リモコン10、及び給湯器2のうちのいずれかの機器から送信された信号は、他の全ての機器で受信される。
【0028】
そして、マイコン40は、リモコンケーブル8を介して受信される信号から給湯器2が作動中であることを検知し、かつ、検出回路44の出力電圧から浴室1の照明4が点灯状態であることを検出したときに、電源供給スイッチ43をONして浴室監視ユニット5に対するDC電力の供給を開始する。
【0029】
浴室リモコン3と台所リモコン10は、給湯器2を遠隔操作するものであり、浴室リモコン3は、給湯温度や時刻等が表示されるディスプレイ50、給湯温度や時刻を設定するためのUP/DOWNスイッチ51、給湯器2の運転/停止を切替える運転スイッチ52、浴槽14への自動湯張りを指示する湯張りスイッチ53、上述した浴室監視運転の実行を禁止する浴室監視禁止スイッチ54、及びスピーカ55を備えている。
【0030】
また、台所リモコン10も、浴室リモコン3と同様に、ディスプレイ60、UP/DOWNスイッチ61、運転スイッチ62、湯張りスイッチ63、及びスピーカ64を備えている。
【0031】
浴室リモコン3は、通信変換ユニット6から入浴者Aの動作が検出されなくなってから50秒が経過したことを示す信号を受信したときに、その後、異常状態が解除されたことを示す信号を受信するまで、ディスプレイ50に前記第3の所定時間(90秒)が経過するまでのカウントダウン表示(40〜0秒の範囲)を行う。
【0032】
そして、通信変換ユニット6から前記異常報知を行ったことを示す信号を受信したときに、浴室リモコン3は、ディスプレイ50に「0」を点滅表示すると共に、ブザー55から警報音を出力する。
【0033】
また、台所リモコン10は、通信変換ユニット6から前記異常報知処理を行ったことを示す信号を受信したときに、ディスプレイ50に「0」を点滅表示すると共に、スピーカ64から「お風呂の様子を調べて下さい」という音声を繰り返し出力する。
【0034】
そして、上述した浴室監視ユニット5による確認音声の出力及び異常報知と共に、このように、浴室リモコン3及び台所リモコン10による異常報知処理を行うことにより、入浴者に異常が生じたことを同居者に対してより確実に報知することができる。
【0035】
しかし、入浴中に具合が悪くなる可能性が極めて低い健常者が入力する場合に、浴室監視ユニット5により浴室監視運転が実行されると、例えば、入浴者Aが浴槽14にのんびりつかっているときに、前記第1の所定時間(60秒)が経過すると、上述したように、浴室監視ユニット5のスピーカ25から「大丈夫ですか、動いてみて下さい」という1回目の確認音声が流れることになる。
【0036】
そして、入浴者は、この音声に対してある程度大きな動作をして経過時間の計測を中止させ、2回目の確認音声が出力されないようにする必要があるが、入浴者が動作をやめると、再び経過時間の計測が開始されて、再び1回目の確認音声が出力されるため、入浴者に煩わしさや不快感を与えてしまう。
【0037】
そこで、浴室リモコン3には、浴室監視運転を禁止する浴室監視禁止スイッチ54が備えられており、入浴者が浴室監視禁止スイッチ54を操作すると、浴室リモコン3は、「浴室監視運転の禁止指示信号」をリモコンケーブル9を介して給湯器2に出力する。このとき、浴室リモコン3は、スピーカ55から「浴室の監視を停止します」と音声出力すると共に、ディスプレイ50に「OFF」と表示する。
【0038】
そして、リモコンケーブル11を介して「浴室監視運転の禁止指示信号」を受信した台所リモコン10においても、浴室リモコン3と同様に、スピーカ64から「浴室の監視を停止します」と音声出力すると共に、ディスプレイ60に「OFF」と表示する。
【0039】
また、通信変換ユニット6においては、リモコンケーブル8を介して給湯器2から「浴室監視運転の禁止指示信号」を受信すると、マイコン40が電源供給スイッチ43をOFFして浴室監視ユニット5に対する電力供給を遮断する。これにより、浴室監視ユニット5の作動が停止して、浴室監視運転が禁止される。
【0040】
また、浴室監視運転が禁止された状態で、入浴者が浴室監視禁止スイッチ54を操作すると、浴室リモコン3は、「浴室監視運転の実行指示信号」をリモコンケーブル9に出力する。そして、通信変換ユニット6のマイコン40は、リモコンケーブル8を介して「浴室監視運転の実行指示信号」を受信すると、電源供給スイッチ43をONして浴室監視ユニット5に対する電力供給を開始し、これにより、浴室監視ユニット5による浴室監視運転が再開される。
【0041】
なお、通信変換ユニット6のマイコン40は、電源供給スイッチ43をONする際に、「浴室監視運転の実行開始信号」をリモコンケーブル8を介して給湯器2に出力する。そして、浴室リモコン3は、「浴室監視運転の実行開始信号」をリモコンケーブル9を介して受信したときにスピーカ55から確認音(ピッピッ等)を出力する。また、同様に、台所リモコン10も、「浴室監視運転の実行開始信号」をリモコンケーブル11を介して受信したときにスピーカ64から確認音を出力する。
【0042】
以上説明したように、入浴者は、浴室リモコン3に備えられた浴室監視禁止スイッチ54を操作することにより、浴室監視運転の実行と禁止を設定することができる。
【0043】
しかし、入浴者が浴室監視禁止スイッチ54を操作して浴室監視運転を禁止した後、浴室監視運転の禁止を解除することを忘れると、次の入浴者は浴室監視運転が禁止された状態で入浴することになり、浴室監視システムを備えた意味がなくなってしまう。
【0044】
そこで、本実施の形態では、通信変換ユニット6に、入浴者が浴室1から退室したことを検知して、浴室監視運転の禁止を解除する機能を備えている。以下、この機能について説明する。
【0045】
上述したように、通信変換ユニット6のマイコン40は、I/Oポートに入力される検出回路44の出力電圧のレベルにより、照明スイッチ13の操作状態(点灯状態/消灯状態)を検出することができる。そして、一般的に入浴時間は夜間であるため、入浴者は、浴室1に入室する時に照明スイッチ13を操作して照明4を点灯し、入浴を終了して浴室1から退室する時に照明スイッチ13を操作して照明4を消灯すると想定される。
【0046】
そこで、マイコン40は、浴室監視運転が禁止された状態にあるときは、検出回路44の出力電圧から照明スイッチ13の操作状況を監視する。そして、検出回路44の出力電圧が0Vから5Vに切換わったとき、すなわち、照明スイッチ13の操作状態が点灯状態から消灯状態に切換わったときに、入浴者が浴室1から退出したと判断して浴室監視運転の禁止を解除する。
【0047】
なお、マイコン40が検出回路44の出力電圧の変化から入浴者の浴室1からの退室を検知する構成が、本発明の入浴終了検知手段に相当する。また、入浴者の浴室1からの退室を検知したときに、マイコン40が浴室監視運転の禁止を解除する構成が、本発明の禁止解除手段に相当する。
【0048】
具体的には、マイコン40は、上述した浴室監視禁止スイッチ54の操作に応じて浴室監視運転の禁止を解除する場合と同様に、電源供給スイッチ43をONして浴室監視ユニット5に対する電源供給を開始すると共に、「浴室監視運転の実行指示信号」をリモコンケーブル8に出力する。そして、これにより、次の入浴者が入浴したときに、浴室監視運転が実行される状態とすることができる。
【0049】
なお、本実施の形態では、通信変換ユニット6において、入浴者が浴室から退室したことが検知されたときに浴室監視運転の禁止を解除したが、入浴者が浴室に入室したことが検知されたときに浴室監視運転の禁止を解除するようにしてもよい。また、入浴者が浴室に入室したことが検知されたときと、入浴者が浴室から退室したことが検知されたときのいずれの場合にも、浴室監視運転の禁止を解除するようにしてもよい。
【0050】
また、本実施の形態では、検出回路44の出力電圧が0V(点灯状態)から5V(消灯状態)に変化したときに、入浴者が入浴を終了して浴室1から退室したと検知したが、検出回路44の出力電圧が5V(消灯状態)から0V(点灯状態)に変化したときに、入浴者が浴室1に入室したと検知することができる。
【0051】
また、入浴者の浴室への入室及び浴室からの退室を検知する方法は、照明スイッチの操作状態によるものに限られない。
【0052】
例えば、浴室のドア付近に設けた赤外線センサ、フォトセンサ、超音波センサ、電波センサ等の対物センサにより入浴者の浴室への入室と浴室からの退室を直接検出してもよい。
【0053】
また、浴室リモコンの運転スイッチのON/OFF操作、浴室の換気スイッチのON/OFF操作を検知して、入浴者の浴室への入室と浴室からの退室を検知してもよい。また、浴室リモコンの省エネモードへの移行動作(一定時間浴室リモコンが操作されなったときに、表示部の輝度を下げる動作)がなされたときに、入浴者が入浴を終了して浴室から退室したと検知してもよい。
【0054】
さらに、浴槽にふたがされていることを検知するセンサを設けて該センサのON/OFFから入浴者の浴室への入室と浴室からの退室を検知してもよく、洗い場の床や浴槽の床面に重量センサを設けて該重量センサの検出レベルの変化から入浴者の浴室への入室と浴室からの退室を検知してもよい。
【0055】
また、本実施の形態では、図2に示したように、通信変換ユニット6、浴室リモコン3、及び台所リモコン10を、それぞれリモコンケーブル8,9,11により給湯器2のリモコン接続端子49に接続することによって、通信変換ユニット6、浴室リモコン3、台所リモコン10、及び給湯器2間の通信を可能としたが、通信変換ユニット6にリモコン接続端子を設け、浴室リモコン3、台所リモコン10、及び給湯器2をリモコンケーブルにより該リモコン接続端子に接続することによって、通信変換ユニット6、浴室リモコン3、台所リモコン10、及び給湯器2間の通信を可能としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浴室監視システムの全体構成図。
【図2】図1に示した浴室監視システムの制御ブロック図。
【符号の説明】
1…浴室、2…給湯器、3…浴室リモコン、4…照明、5…浴室監視ユニット、6…通信変換ユニット、10…台所リモコン、12…ドア、13…照明スイッチ、14…浴槽、43…電源供給スイッチ、44…検出回路、54…浴室監視禁止スイッチ

Claims (2)

  1. 入浴者を検出する入浴者検出手段と、異常報知手段と、該入浴者検出手段により入浴者の浴室への入室が検出された後、入浴者の動作が所定時間以上検出されない状況となったときに前記異常報知手段により異常報知を行う浴室監視運転を実行する浴室監視手段と、入浴者の指示に応じて前記浴室監視運転を禁止する浴室監視禁止手段とを備えた浴室監視システムにおいて、
    入浴者の浴室への入室と浴室からの退室とのうちの少なくともいずれか一方を検知する入退室検知手段と、
    前記浴室監視禁止手段により前記浴室監視運転が禁止された状態であるときに、該入退室検知手段により入浴者の浴室への入室又は浴室からの退室が検知されたときには、前記浴室監視運転の禁止を解除する禁止解除手段とを備えたことを特徴とする浴室監視システム。
  2. 浴室の照明の点灯/消灯を切替える照明スイッチの操作状態を検出するスイッチ状態検出手段を備え、
    前記入退室検知手段は、前記スイッチ状態検出手段により検出される前記照明スイッチの操作状態の変化に基づいて、入浴者の浴室への入室と浴室からの退室とのうちの少なくともいずれか一方を検知することを特徴とする請求項1記載の浴室監視システム。
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