JP2004053008A - ビスカスダンパ - Google Patents

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渡辺 英昭
Kazumi Oki
大木 和己
Takashi Yoshida
吉田 隆
Masakazu Isono
磯野 正和
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Fukoku KK
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Fukoku Co Ltd
Fukoku KK
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Abstract

【課題】汎用性を向上し、その製造も容易で、製造コストの低減も可能なビスカスダンパである。
【解決手段】ビスカスダンパは、ケース10内に減衰液とともに収容される環状の慣性質量体14と、ケースを内燃機関の回転軸に固定するハブ11とからなっている。ケースは断面略U字状のケース本体12と、該本体の軸方向の一側に向けた開口部12dを液密に塞ぐカバー7とからなり、内側に密閉室13を画成している。慣性質量体は複数枚の円環板14aを重ね合わせて結合してなる。慣性質量体の軸方向両側の円環板の穴8に取付けられたスラストベアリング5と、慣性質量体の内周部の凹溝9に取付けられたジャーナルベアリング6とによって、慣性質量体は軸方向両側および径方向において支持して、密閉室13内に周方向に回転自在に配設されている。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のエンジン等の内燃機関の軸に取付けられるビスカスダンパに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関のクランク軸の捩り振動を吸収するビスカスダンパは、図12に示すように、断面略U字状の環状のケース本体2の軸方向の一側に設けられた開口部2aをカバー7で液密に閉じたケース3と、ケース3内に減衰液(図示せず)とともに収容される環状の慣性質量体4とを備え、ケース本体2に一体に形成された取付け部2cを介して内燃機関の回転軸1にボルト固定される
ケース3内にはケース本体2とカバー7とで密閉室2bが画成されており、慣性質量体4は、その軸方向の両側をスラストベアリング5により支持し、慣性質量体4の内周面をジャーナルベアリング6によって支持して、密閉室13内に周方向に回転自在に配設されている。
【0003】
スラストベアリング5はナイロン樹脂等の潤滑性のある材料の円盤からなり、慣性質量体4の径方向の両側の面に形成した浅い取付け穴8に嵌合して取付けられている。スラストベアリング5は、ケース本体2の開口側と反対側の垂直壁の内側面およびカバー7の内側面と当接して、これらの内側面と一定の狭間隙を開けて慣性質量体4を周方向に回転自在に支持する。ジャーナルベアリング6はナイロン樹脂等の円環からなり、その一所で切断したオープンリングに形成されている。ジャーナルベアリング6は、慣性質量体4の内周面とケース本体2の内周壁の内側面との間に配置され、該内側面と一定の狭間隙を開けて慣性質量体4を周方向に回転自在に支持する(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
実用新案登録第2579119号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このビスカスダンパは、所望の減衰特性を得るためには、適用する内燃機関の特性に合わせて慣性質量体4を調整する必要があり、慣性質量体4を変更すれば、ケース本体2およびカバー7も変更する必要がある。また慣性質量体4は、材料の無駄が少ないことや量産性に適することから、鋳造で成形するのが一般的であるが、慣性質量体を変更すればその鋳造型も変更しなければならない。
【0006】
またビスカスダンパの減衰力は、ケース3と慣性質量体4との相対的な速度差が生じたとき、ケース3と慣性質量体4との間に存在する高粘性の減衰液に剪断抵抗力が発生することに由来するので、減衰力はケース3と慣性質量体4との間隙の大きさのみならず、ケース3の内面や慣性質量体4の外面の表面状態に大きく影響される。このため鋳造した慣性質量体は、表面を切削等によって仕上げ加工する必要があり、製造工程が煩雑化する。
【0007】
このようなことから、汎用性に優れ、その製造も容易で、製造コストも低減したビスカスダンパの開発が望まれていた。
【0008】
したがって、本発明の課題は、汎用性を向上し、その製造も容易で、製造コストの低減も可能なビスカスダンパを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、断面略U字状の環状のケース本体の軸方向の一側に向けた開口をカバーで液密に閉じた、内燃機関の回転軸に固定するケースと、前記ケース内に減衰液とともに収容される環状の慣性質量体と、前記ケース内に前記慣性質量体を周方向に回転自在に支持する支持手段を備えたビスカスダンパにおいて、前記慣性質量体は、複数枚の円環板を重ね合わせ結合してなることを特徴とする。
【0010】
本発明のビスカスダンパでは、円環板を複数枚積層して慣性質量体を形成するので、円環板の積層枚数の増減や円環板の比重の増減等によって慣性質量体の質量を容易に調整することができる。したがって、適用する内燃機関の振動特性に合わせた慣性質量体の質量調整が容易にでき、ビスカスダンパの汎用性をより向上することができる。
【0011】
また慣性質量体の支持手段のスラストベアリングの取付けも、慣性質量体の両側の円環板に取付け穴を打ち抜くことによって簡単に行える。ジャーナルベアリングの取り付けも、慣性質量体の中央部の円環板の内径を小さくすることによって、慣性質量体の内周部に凹溝を設けることで簡単にできる。
【0012】
積層した円環板を結合するには、接着剤やピン等を使用することができるが、生産性を向上するために、好ましくは、円環板に係合片を形成して、プレスにより機械的に結合することがよい。本発明によれば、前記円環板の面に切曲げ片を周方向に間隔を開けて形成し、複数枚の円環板を切曲げ片が重なるようにして重ね合わせて押圧することにより、前記複数枚の円環板を結合することができる。あるいは前記円環板の一方の面から他方の面に突き出したダボを前記円環板の周方向に間隔を開けて形成し、複数枚の円環板をダボを周方向にずらせるようにして重ね合わせて押圧することにより、前記複数枚の円環板を結合することができる。この場合、前記ダボの凸部を凹部をよりも狭く形成することが好ましい。このようにすれば、円環板の面への凸部の食い込みが鋭くなって食い込み力が増し、円環板同士の結合強度が高くなる。また得られた慣性質量体の形状安定性がよくなる。
【0013】
本発明によれば、好ましくは、円環板は、複数のリング片を円環状に連結してなる。円環板は、プレスによって丸ごと打ち抜いてもよいが、複数に分割してこれを組立てて円環板にすれば、材料の無駄を少なくすることができる。本発明によれば、リング片の一端に膨出片を他端に該膨出片と嵌り合う穴を形成し、複数のリング片を円環状に配置して隣り合う一方のリング片の膨出片を他方のリング片の穴に締まりばめすることにより、複数のリング片を円環状に連結することができる。この場合、リング片の膨出片の基部の少なくとも一方に凹部を、前記穴の開口端の対応する側に該凹部と嵌り合う突部を形成することができる。このようにすれば、膨出片と穴の締まりばめの際、穴が膨出片により押し広げられても、凸部と凹部の嵌め合い部の箇所で変形を押さえ込んで吸収できるので、リング片の穴の半径方向外方の部分が外側に開くのを確実に防止することができる。
【0014】
本発明によれば、前記慣性質量体を内径の異なる円環板を積層して形成することによって前記慣性質量体の内周面に櫛歯状の凹凸部を設け、前記支持手段を環状体に形成すると共に、前記環状体の外周面に前記凹凸部に間隙を存して嵌り合う凹凸部を形成し、前記環状体をスペーサや固定溝などでケース内の軸方向位置を固定すれば、支持手段により軸方向および径方向において、慣性質量体を周方向に回転自在に支持することができるので、スラストベアリングが省略でき、その取付け穴の加工も省略できる。さらに、前記環状体を前記ケースの軸方向両側の内側面に当接する幅を有する環状体に形成した場合には、スペーサや固定溝の加工も省略することができ、より好適である。
【0015】
また前記慣性質量体を外径の異なる円環板を積層して形成することによって前記慣性質量体の内周面に櫛歯状の凹凸部を設け、前記支持手段を環状体に形成すると共に、前記環状体の内周面に前記慣性質量体の凹凸部に間隙を存して嵌り合う凹凸部を形成し、その環状体の凹凸部の少なくとも1つの凹部または凸部を除く残余の凹凸部を、該残余の凹凸部が嵌り合う慣性質量体の凹凸部と大きな間隙を存するようにしてもよい。
【0016】
このようにすれば、上記と同様、前記環状体をスペーサや固定溝などでケース内の軸方向位置を固定することにより、支持手段で軸方向および径方向において、慣性質量体を周方向に回転自在に支持することができて、スラストベアリングが省略でき、その取付け穴の加工も省略できる。また、前記環状体を前記ケースの軸方向両側の内側面に当接する幅を有する環状体に形成することにより、スーサや固定溝の加工も省略することができ、より好適である。さらに、支持手段の残余の凹凸部とこれが嵌り合う慣性質量体の凹凸との間に、その間の間隙に介在する減衰液によって所望の減衰力が生じるような適当な間隙を形成することができ、減衰力の付加が可能になる。
【0017】
本発明によれば、前記慣性質量体の軸方向両側の円環板の外面に放射方向の凸部を形成することができ、また、前記慣性質量体の軸方向両側の円環板の外面に放射方向の溝を回転方向先端側に傾斜させて形成することができる。このようにすれば、減衰力調整の自由度が広がる。さらに、前記環状ケース本体を取付ける環状固定部を有するハブを介して、前記ケースを内燃機関の回転軸に固定するようにしてもよい。このように、ケース本体に取付け部を一体に形成しなければ、ケース本体の形成が容易である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明のビスカスダンパの一実施の形態の要部を示す断面図、図2は、図1のダンパの慣性質量体で使用する円環板の部分を示す平面図である。本実施の形態において、ビスカスダンパは、断面略U字状の環状のケース本体12の軸方向の一側に向けた開口12dをカバー7で液密に閉じたケース10と、ケース10内に減衰液とともに収容される環状の慣性質量体14と、ケース10を内燃機関の回転軸、例えば自動車エンジンのクランク軸(図示せず)に固定するハブ11とからなっている。
【0020】
ハブ11は外周に環状固定部11bを有するように板材をプレス成形したもので、その径方向中心近くに設けた取付け穴11aを介して内燃機関の回転軸に取付けられ、外周の環状固定部11bにケース本体12が取付けられる。ケース本体12はハブ11の外周の環状固定部11bに嵌合して、ケース本体12と環状固定部11bとを軸方向両側の位置で周方向を溶接することによって、ケース本体12が環状固定部11bに固定される。
【0021】
ケース本体12の開口12dをカバー17で閉じたケース10は、ケース本体12の内周壁12a、外周壁12bおよびこれらを繋ぐ垂直壁12cとカバー7とで内側に断面略矩形の密閉室13が画成される。慣性質量体14は、その軸方向の両側をスラストベアリング5により支持し、慣性質量体14の内周面をジャーナルベアリング6によって支持して、密閉室13内に周方向に回転自在に配設されている。
【0022】
スラストベアリング5はナイロン樹脂等の潤滑性のある材料の円盤からなり、慣性質量体14の軸方向両側の面に形成した浅い取付け穴8に取付けている。スラストベアリング5は、それぞれケース12の垂直壁12cの内側面およびカバー7の内側面に当接して、これらの内面と一定の狭間隙を開けて慣性質量体14を周方向に回転自在に支持している。ジャーナルベアリング6はナイロン樹脂等の円環からなり、その一所で切断したオープンリングに形成されている。ジャーナルベアリング6は周方向の一所が切断されたオープンリングからなり、慣性質量体14の内周部に設けられた環状の浅い凹溝9に取付けて、ケース本体12の内周壁12a上に嵌装されている。ジャーナルベアリング6は、ケース本体12の内周壁12aの内側面に当接して、該内側面と一定の狭間隙を開けて慣性質量体14を周方向に回転自在に支持している。
【0023】
慣性質量体14は、円環板14aを重ね合わせて結合した積層体からなっており、軸方向両側に位置する薄い円環板14a1には、前記の取付け穴8が打ち抜きによって設けられている。慣性質量体14の幅方向(軸方向)の中央部に位置する円環板14a2は、他の円環板14a、14a1より内径をやや小さくしてあり、これによって慣性質量体14の内周部に前記の凹溝9が形成されている。
【0024】
ケース本体12は板材の冷間鍛造や板材のプレス加工によって形成することができる。板材としては、日本工業規格JIS G 3141で規定する冷間圧延鋼板または鋼帯SPCC(一般用)、SPCD(絞り用)、SPCE(深絞り用)等を用いることができる。上記の板材など、表面が実用上十分に平滑な板材を用いることにより、研削による表面の仕上げをする必要がなくなる。
【0025】
円環板14a(円環板14a1、14a2を含む)同士を結合して慣性質量体14を形成するには、接着剤を用いることができるが、後述するように、円環板14に結合片を形成して、円環板の積層体をプレスすることにより、結合片で円環板同士を機械的に結合するようにすることができる。円環板14a自体は、板材のプレス加工によって形成することができる。円環板14aのプレス加工は、円環板を丸ごと打ち抜いても、円環板を周方向に複数に分割した円弧状のリング片に打ち抜き、同時にリング片に結合片を形成しておいて、結合片同士をプレスで結合して円環板としてもよい。板材としては、SPCC、SPCD、SPCE等を用いることができる。上記の板材など、表面が実用上十分に平滑な板材を用いることにより、研削による表面の仕上げをする必要がなくなる。
【0026】
本実施の形態のビスカスダンパによれば、円環板14aを複数枚積層して慣性質量体14を形成するので、円環板14aの積層枚数の増減や円環板の厚さの増減によって慣性質量体の質量を調整することができる。また、厚み方向をプレスにて加圧することにより、高い寸法精度を有した慣性質量体14を得ることができる。したがって、適用する内燃機関の振動特性に合わせた慣性質量体14の質量調整が容易にでき、ビスカスダンパを汎用性の高いものにすることができる。慣性質量体14の質量調整は、比重の異なる円環板を使用することによっても容易に実現できる。
【0027】
またスラストベアリング5を装着する慣性質量体14の取付け穴8も、慣性質量体14の両側の円環板14a1の打ち抜きという簡単な加工によって形成できる。ジャーナルベアリング6を装着する凹溝9も、慣性質量体14の中央部の円環板14a2の内径を小さくすることによって簡単に形成することができる。また内燃機関の回転軸にケース10を固定するのに、ケース本体12に取付け部を一体に形成せずに取付け用のハブ11を別に設けたので、ケース本体12の形成が容易である。
【0028】
図3は、本発明の他の実施の形態を示す。本実施の形態では、慣性質量体14を内径の異なる円環板14a3、14a4を交互に積層して形成し、慣性質量体14の内周面に櫛歯状の凹凸(段差)14Aを設けた。そしてジャーナルベアリング6Aを、前記凹凸14Aに狭間隙を存して嵌り合う凹凸6A1を外周面に形成した環状体とし、ベアリング6Aに慣性質量体14を径方向に支持する本来の機能を持たせると共に、ベアリング6Aにケース10の軸方向両側の内面、つまりケース本体12の垂直壁12cの内側面およびカバー7の内側面に当接する幅を持たせて、慣性質量体14を軸方向に支持するスラストベアリングの機能を持たせた。
【0029】
本実施の形態では、一つのベアリング6Aによって軸方向および径方向において、慣性質量体14を周方向に回転自在に支持することができ、スラストベアリングおよびその取付け穴の加工を省略することができる。
【0030】
図4は、本発明のさらに他の実施の形態を示す。本実施の形態では、慣性質量体14を外径の異なる円環板14a5、14a6を交互に積層して形成し、慣性質量体の外周面に櫛歯状の凹凸部14Bを設けた。またジャーナルベアリング66Bに慣性質量体14を径方向に支持する本来の機能を持たせるために、ベアリング6Bの内周面に前記凹凸部14Bに間隙を存して嵌り合う凹凸6B1を形成すると共に、ベアリング6Bにケース10の軸方向両側の内面に当接する幅を持たせて、慣性質量体14を軸方向に支持するスラストベアリングの機能を持たせた。
【0031】
そしてその際、ベアリング6Bの凹凸6B1の少なくとも1つ、本例では中央の凸部6B1aを除く両側の凹凸6B1bと、これが嵌り合う慣性質量体14の凹凸14B1bとの間隙を比較的大きくして、該凹凸部6B1bと14B1bとの間隙を、その間隙に介在する減衰液によって所望の減衰力が生じるように適当に調整された間隙とした。ビスカスダンパを取付けた軸が回転して、ケース10の回転と共に減衰液が回転すると、減衰液は遠心力によって密閉室13内の外周方向に集まり、上記の凹凸部6B1bと14B1bとの間隙に入り込んで強い減衰力が発生する。したがって本実施の形態では、慣性質量体14とその外周側に配設するベアリング6Bとの間に凹凸を設けない図1のビスカスダンパと比較して、強い減衰力を付加することができる。
【0032】
上記のベアリング6Bの中央の凸部6B1aと、これが嵌り合う慣性質量体14の中央の凹凸部6B1aは狭間隙として、径方向および軸方向の支持機能を持たせる。
【0033】
本発明においては、慣性質量体14の軸方向両側に位置する円環板14aの外面に、図5に示すように、放射方向の凸部14bを形成することができる。このような凸部14bを設けることにより、ケース10の軸方向両側の内面との間隙を調整することができ、減衰力調整の自由度が広がる。また慣性質量体14の表面にオイル溜めの機能を付加することができる。即ち、内燃機関の配置姿勢から、一般にビスカスダンパはケース10を鉛直姿勢にして使用するため、静止状態では密閉室13内の減衰液が下降する。慣性質量体14の両側の表面に凸部14bを形成しておけば、下降する減衰液が該表面に保持されやすくなる。このため、内燃機関が起動してから短時間で減衰力を発揮させることが可能になる。
【0034】
慣性質量体14の両側の円環板14aには、図6に示すように、外面に放射方向の溝14cを回転方向先端側に傾斜させて設けることができる。このような溝14cを設ければ、減衰液の流れを変化させることができるので、減衰力の調整が可能になる。また慣性質量体14が回転したときに遠心力で外周方向に偏っている減衰液を、傾斜配置された溝14cによって中心方向に導けるので、ジャーナルベアリングが慣性質量体14の中心側に設けられている場合は特に有効である。なお、これらの円環板14aの凸部14bや溝14cは、円環板14をプレスで作製する際に同時に形成することができる。
【0035】
慣性質量体14の円環板14aは、プレスによって丸ごと打ち抜いてもよいが、複数に分割してこれを組立てて円環板にすることがよい。図7に示すように、円環板を周方向に複数、例えば4つとか5つに分割した円弧状のリング片(リング片)21を長尽の板材20から打ち抜き、そのうち抜きによって同時にリング片21の一端に膨出片21bを、他端に該膨出片21bと嵌り合う穴21aを形成する。そして複数のリング片21を周方向に並べて円環状に配置し、隣り合う一方のリング片21の膨出片21bを他方のリング片21の穴21aに当てて、リング片21、21の端部を突き当て、その突き当てた端部同士をプレスして膨出片21bを穴21aに締まりばめし、これにより複数のリング片21を連結して円環板に成形する。
【0036】
このように板材20から打ち抜くのをリング片21にすれば、所定の直線長さLを有するリング片21を、同一の幅L以上の幅を有する板材20から目一杯の枚数を取ることにより、材料の無駄をほとんどなくすことができる。
【0037】
好ましくは、このリング片21の膨出片21bの基部の両側には、図8(a)に示すように方形の凹部21b1を設け、リング片21の穴21aの開口端の両側には該凹部21bと嵌り合う方形の凸部21a1を設ける。膨出片21bと穴21aの締まりばめの際、穴21aが膨出片21bにより押し広げられるから、リング片21の穴21aの周囲の部分は半径方向に変形し、特に穴21aの半径方向外方の部分は、図8(b)のように外側に開きやすい。図8(a)のように、リング片21の膨出片21bの基部両側の凹部21b1とリング片21の穴21aの開口端両側の凸部21a1を嵌め合わせておけば、凸部21a1と凹部21b1の嵌め合い部の箇所で変形を押さえ込んで吸収できるので、穴21aの半径方向外方の部分が外側に開くのを確実に防止することができる。
【0038】
なお、膨出片21bの基部の凹部21b1および穴21aの開口端の凸部21a1は、開きやすい外側の部分のみに形成するだけでもよい。また、これらの凹部21b1および凸部21a1は、係合力が強いので方形が好適であるが、方形以外の円形等とすることもできる。
【0039】
また円環板14の寸法確保のため、円環板14aを厚み方向にプレスする場合があり、その場合リング片21に広がる力が加わるが、凸部21a1の凹部21b1の嵌め合い部を設けておけば、リング片21の形状保持性がよい。
【0040】
積層した円環板14aを結合するには、接着剤を使用することができるが、生産性を向上するために、好ましくは、円環板14aに係合片を形成して、プレスにより機械的に結合することがよい。係合片は図7に示してあるが、この例では、リング片21の円弧の中央部に半抜き加工を施して、2つの半抜き片(切曲げ片)21cをリング片21の面から曲げ起こして突出させた。
【0041】
そしてリング片21を連結して円環板14に形成後、複数枚の円環板14を切曲げ片21cが重なるようにして重ね合わせる。その円環板の積層体をプレスして、重なり合う一方の円環板の切曲げ片21cを他方の円環板にできた切曲げ片21cによる穴部に嵌め合わせて、円環板同士を結合する。円環板同士はプレスによる変形で実質的に隙間がない密接状態に結合される。
【0042】
もちろん、切曲げ片を形成する円環板はリング片を連結したものでなく、丸ごと打ち抜いた非連結の円環板でもよく、この非連結の円環板には周方向に間隔を開けて切曲げ片を形成し、同様に円環板の積層体をプレスして結合する。
【0043】
さらに、結合片としてダボを形成して結合してもよい。図9に示すように、リング片21の一方の面から他方の面に突き出したダボ22をプレスによるハーフピアス加工で成形し、リング片21を連結して円環板14aに形成した後、複数枚の円環板14aをダボ22が周方向にずれるようにして重ね合わせる。好ましくは1枚置きの円環板14a同士でダボ22が重なるようにする。そしてその円環板14aの積層体をプレスして、重なり合う一方の円環板14aのダボ22の凸部22aを他方の円環板14aの面に食い込ませて、複数枚の円環板14aを結合する。ダボ22の凸部22aが食い込むことによって押し出された対向面の板材のボリュームは、ダボ22の凹部22bに移動して凹部22bを埋めるため、外周方向等へ逃げないため、外径寸法の精度がよい。また、これにより円環板14a同士は実質的に隙間がない密接状態に結合される。
【0044】
この場合、ダボ22の凸部22aを凹部22bよりも狭く形成することが好ましい。凸部22aを凹部22bより狭くすれば、凸部22aと凹部22bとを同時に得るハーフピアス加工による突き出しで、凸部22aを高く形成することができる。したがって、円環板14の面への凸部22aの食い込みが鋭くなって食い込み力が増し、円環板同士の結合強度が高くなる。また得られた慣性質量体14の形状安定性がよくなる。
【0045】
もちろん、ダボを形成する円環板はリング片を連結したものでなく、丸ごと打ち抜いた非連結の円環板でもよく、非連結の円環板には周方向に間隔を開けてダボを形成し、同様に円環板の積層体をプレスして結合する。
【0046】
本発明によれば、円環板14a同士のダボ等による結合に加え、若しくはこれらの結合法に代えてピンあるいはネジ等による結合を行うこともできる。図11にピンによる結合法を示す。円環板14aの周方向の複数箇所にピン穴24aを形成しておく。円環板14aは、これまで通り、プレスによりこれを丸ごと打ち抜いたものでも、円弧状リング片に打ち抜いて結合したものでもよく、その打ち抜きの際もしくは打ち抜き後に穴24をプレス成形する。複数枚の円環板14aをピン穴24が重なるようにして重ね合わせ、円環板14aの積層体のピン穴24に両端にすり鉢状の凹部25aを有するピン25を挿入し、該両端の凹部25aに略同形のかしめ治具(図示せず)を当てて押圧して、凹部25aを2点鎖線で示す状態から実線で示す状態に押し広げてピン25をかしめ、積層された円環板14aを結合する。
【0047】
この場合、ピン25の端部が円環板14aの積層体から外方に突出するのを防ぐため、図に示すように、最外層に位置する円環板14aのピン穴24の開口端24aを面取り等により外に向けて拡径して、ピン25の端部の変形代を吸収可能なようにしておくことがよい。ピン25を多少短めにしておけば、必ずしも変形代は必要ない。
【0048】
ビスカスダンパは、ケース本体12に取付け部を一体に設けて、内燃機関の回転軸に直接取付けてもよいが、前述したように、ケース本体12を外周に環状固定部11bを有するハブ11に固定して、ハブ11を介して回転軸に取付けた。このケース本体12は、図10に示すように、ハブ11の環状固定部11bの外周部に嵌合後、ケース本体12の内周壁12aと環状固定部11bとに軸方向両側位置で周方向の溶接15aを施して接合する。強度が許せば、スポット溶接とすることもできる。
【0049】
ケース本体12の開口部12dを塞ぐカバー7も、図10(a)または(b)に示すように溶接で開口端に接合される。図10(a)は、従来と同様な取付け法である。ケース本体12の内周壁12aおよび外周壁12bの開口端部に段加工を施して、開口端部の内側面を削った内側、外側の段部12eを設け、この内外の段部12eにカバー7の上下端を嵌め込み、カバー17の上下端とケース本体12の外周壁12b、内周壁12bとの当接部に周方向全周の溶接15b(図では上側のみを示す)を施して、ケース本体12の開口端にカバー7を液密に接合する。
【0050】
図10(a)は、改良された取付け法である。ハブ11の環状固定部11bの先端をケース本体12の開口端から突出させ、突出した環状固定部11bの先端上にカバー7を載置してカバー7をケース本体12の開口端に当てて、カバー17の上下端とケース本体12の外周壁12b、内周壁12aとの当接部に溶接15d、15eを周方向に全周所施して、ケース本体12の開口端にカバー7を液密に接合すると共に、カバー17の下端とケース本体12の内周壁12aとの溶接15eにより、ケース本体12の開口端側とハブ11の環状固定部11bとを同時に接合する。上記溶接には、ビーム溶接やレーザー溶接などを用いることが好ましい。
【0051】
この取付け法によれば、カバー17の下端とケース本体12の内周壁12aとの溶接と、ケース本体12の内周壁12aの開口端側とハブ11の環状固定部11bとの溶接を別々に行わないで済むので、溶接作業が省力化される。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のビスカスダンパによれば、ケース内に減衰液と共に収容される環状の慣性質量体を、複数枚の円環板を重ね合わせて結合して構成したので、円環板の積層枚数の増減等によって慣性質量体の質量調整が容易にでき、ダンパプーリの汎用性をより向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のビスカスダンパの一実施の形態の要部を示す断面図である。
【図2】図1のビスカスダンパの慣性質量体の両側の円環板の一部分示す平面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態の要部を示す断面図である。
【図4】本発明のさらに他の実施の形態の要部を示す断面図である。
【図5】本発明のビスカスダンパの慣性質量体に使用可能な凸部を設けた円環板を示す平面図である。
【図6】本発明のビスカスダンパの慣性質量体に使用可能な溝を設けた円環板を示す平面図である。
【図7】本発明のビスカスダンパの慣性質量体の円環板に使用するリング片を示す平面図である。
【図8】図7のリング片同士を連結する締まりばめによる改良された連結部を示す平面図(a)および改良前の連結部を示す平面図(b)である。
【図9】ダボで結合される円環板を示す断面図(a)およびそのダボの拡大断面図(b)である。
【図10】本発明のビスカスダンパのケース本体へのカバーの改良前の取付け法を示す断面図(a)および改良後の断面図(b)である。
【図11】本発明で使用可能なピンによる円環板同士の結合を示す断面図である。
【図12】従来のビスカスダンパを示す断面図である。
【符号の説明】
7   カバー
10  ケース
11  ハブ
11b フランジ
12  ケース本体
12a 内周壁
12b 外周壁
13  密閉室
14  慣性質量体
14a 円環板
21  リング片
21a 穴
21b 膨出片
22  ダボ
24  ピン穴
25  ピン

Claims (12)

  1. 断面略U字状の環状のケース本体の軸方向の一側に向けた開口をカバーで液密に閉じた、内燃機関の回転軸に固定するケースと、前記ケース内に減衰液とともに収容される環状の慣性質量体と、前記ケース内に前記慣性質量体を周方向に回転自在に支持する支持手段を備えたビスカスダンパにおいて、
    前記慣性質量体は、複数枚の円環板を重ね合わせ結合してなることを特徴とするビスカスダンパ。
  2. 前記円環板の面に切曲げ片を周方向に間隔を開けて形成し、複数枚の円環板を切曲げ片が重なるようにして重ね合わせて押圧することにより、前記複数枚の円環板を結合したことを特徴とする請求項1のビスカスダンパ。
  3. 前記円環板の一方の面から他方の面に突き出したダボを前記円環板の周方向に間隔を開けて形成し、複数枚の円環板をダボを周方向にずらせるようにして重ね合わせて押圧することにより、前記複数枚の円環板を結合したことを特徴とする請求項1のビスカスダンパ。
  4. 前記ダボの凸部を凹部をよりも狭く形成することを特徴とする請求項3のビスカスダンパ。
  5. 前記円環板は、複数の円弧状リング片を円環状に連結してなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項のビスカスダンパ。
  6. 前記リング片の一端に膨出片を他端に該膨出片と嵌り合う穴を形成し、複数のリング片を円環状に配置して隣り合う一方のリング片の膨出片を他方のリング片の穴に締まりばめすることにより、複数のリング片を円環状に連結したことを特徴とする請求項5のビスカスダンパ。
  7. 前記リング片の膨出片の基部の少なくとも一方に凹部を、前記穴の開口端の対応する側に該凹部と嵌り合う突部を形成したことを特徴とする請求項6のビスカスダンパ。
  8. 前記慣性質量体を内径の異なる円環板を積層して形成することによって前記慣性質量体の内周面に櫛歯状の凹凸部を設け、前記支持手段を環状体に形成すると共に、前記環状体の外周面に前記凹凸部に間隙を存して嵌り合う凹凸部を形成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項のビスカスダンパ。
  9. 前記慣性質量体を外径の異なる円環板を積層して形成することによって前記慣性質量体の外周面に櫛歯状の凹凸部を設け、前記支持手段を環状体に形成すると共に、前記環状体の内周面に前記慣性質量体の凹凸部に間隙を存して嵌り合う凹凸部を形成し、その環状体の凹凸部の少なくとも1つの凹部または凸部を除く残余の凹凸部を、該残余の凹凸部が嵌り合う慣性質量体の凹凸部と大きな間隙を存するようにしたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項のビスカスダンパ。
  10. 前記慣性質量体の軸方向両側の円環板の外面に放射方向の凸部を形成したことを特徴とする請求項1〜9のいずれかの項のビスカスダンパ。
  11. 前記慣性質量体の軸方向両側の円環板の外面に放射方向の溝を回転方向先端側に傾斜させて形成したことを特徴とする請求項1〜9のいずれかの項のビスカスダンパ。
  12. 前記環状ケース本体を取付ける環状固定部を有するハブを介して前記ケースを内燃機関の回転軸に固定することを特徴とする請求項1〜11のいずれかの項のビスカスダンパ。
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