JPH10202332A - 積層プレス品およびその製造装置 - Google Patents

積層プレス品およびその製造装置

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JPH10202332A
JPH10202332A JP814697A JP814697A JPH10202332A JP H10202332 A JPH10202332 A JP H10202332A JP 814697 A JP814697 A JP 814697A JP 814697 A JP814697 A JP 814697A JP H10202332 A JPH10202332 A JP H10202332A
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JP
Japan
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thin plate
plate piece
concave portion
convex portion
circumferential direction
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JP814697A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Okada
伸浩 岡田
Noriyuki Akiyama
敬之 秋山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】互いに隣り合う薄板個片同志の結合力が大き
く、品質が安定した積層プレス品を容易に製造できるよ
うにする。 【解決手段】金属材料からなる薄板個片23を多数積層
し、互いに隣り合う薄板個片23,23同志を結合固着
してなる積層プレス品であって、薄板個片23に形成さ
れる打ち出し突起部24において、片面側に円形の凹部
24aを備え、他面側に周方向に等ピッチで小さな円弧
状凸起を多数設けたほぼ円形の凸部24bを備え、この
凸部24bの円弧状凸起における外径を前記凹部24a
の内径に比べて僅かに大きく設定し、互いに隣り合う他
方の薄板個片23の凸部24bの円弧状凸起が一方の薄
板個片23の凹部24aの内周面に対して圧縮変形しな
がら一方の薄板個片23の凹部24a内に圧入されるよ
うに構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばモーターコ
アやステーターコアなどの積層プレス品およびその製造
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、上記のモーターコアやステーター
コアなどの積層プレス品の精度はますます高精度が要求
されつつある。この積層プレス品の精度は金属製の薄板
に成形される打ち出し突起の凹凸のセンターがどの程度
同心になるかによって決まるといっても過言ではない。
【0003】以下、図面を参照しながら、従来の積層プ
レス品の製造装置の一例について説明する。図16は従来
の積層プレス品の部品となる金属製の薄板に打ち出し突
起を形成する製造用金型の打ち出し突起形成用工具部分
の断面図である。
【0004】図16において、1はパンチプレート2に下
向きに突出するように取り付けられた打ち出し突起成形
パンチである。前記パンチプレート2の下側には前記打
ち出し突起成形パンチ1に対向するように打ち出し突起
成形ダイボタン3が埋め込まれたダイプレート4が設け
られており、打ち出し突起成形ダイボタン3の内部には
成形された打ち出し突起を打ち出し突起成形ダイボタン
3から突き上げるエジェクター5が設けられている。こ
のエジェクター5はダイプレート4の下側に重なって設
けられる下ダイセット6の内部に下端部が位置し、下側
からばね7により上向きに付勢されている。
【0005】図17に前記打ち出し突起成形パンチ1を拡
大して示しており、下端部に角型の成形軸部1aを備え
ている。また、図18に前記打ち出し突起成形ダイボタン
3を拡大して示しており、前記打ち出し突起成形パンチ
1の成形軸部1aの形状に合った角型の孔部3aを備え
ている。
【0006】図19に前記打ち出し突起成形パンチ1およ
び打ち出し突起成形ダイボタン3によりモーターコアや
ステーターコアなどの積層プレス品の部品となる金属材
料からなる薄板8に打ち出し突起9を成形している状態
を示しており、薄板8は打ち出し突起成形パンチ1が下
降して成形軸部1aの下端部により突起成形ダイボタン
3の孔部3aに押し付けられることによって打ち出し突
起9が成形される。
【0007】図20に打ち出し突起9が成形された薄板8
が必要な形状に外形打ち抜きされるとともに上側の薄板
固片10の打ち出し突起9が下側の薄板固片10の打ち出し
突起9位置の上面の凹部11に嵌り込み薄板固片10が上下
方向に積層固着される状態を示しており、外形打ち抜き
ダイ12と外形打ち抜きパンチ13により薄板8が必要な形
状に外形打ち抜きされる。なお、前記打ち出し突起9の
上面の凹部11と下面の凸部は同じ形状に形成されてい
る。14は外形打ち抜きパンチ13の内部に設けられて下端
が打ち出し突起9位置の上面の凹部11に嵌り込み、外形
打ち抜きダイ12の内部で薄板固片10が上下方向に積層固
着される際に打ち出し突起9が上方に押し戻されるのを
防止するガイドである。
【0008】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、部品
の単品精度は現在の機械精度では±0.003mm が可能であ
るが、図16に示すような構成に組み立てられる金型の総
合精度には、やはり限界があり、図16におけるAで示す
ようなセンターずれが打ち出し突起成形パンチ1と打ち
出し突起成形ダイボタン3との間に発生する。このよう
な状態で薄板8に打ち出し突起9を成形すると、図19に
示すように打ち出し突起9の上面の凹部11と下面の凸部
との間にも同様にAで示すセンターずれが発生する。こ
のようにセンターずれの発生した打ち出し突起9を含む
部分を外形打ち抜きすると、図20に示すような状態にな
り、先行して外形打ち抜きダイ12の内部に打ち抜かれて
いる薄板個片10の打ち出し突起9位置の上面の凹部11と
次に打ち抜かれる打ち出し突起9のセンターがずれてい
るため薄板個片10,10同志の嵌合は完全に行なわれな
い。その理由は、前述のように打ち出し突起9の上面の
凹部11と下面の凸部が同じ形状に形成されていることが
原因であると考えられ、上下に重なる薄板個片10,10同
志の嵌合は完全に行なわれないことから積層プレス品の
精度を劣化させることになる。これを調整するためには
打ち出し突起成形ダイボタン3の位置修正、ダイプレー
ト4の位置修正などが必要であるが、これには多くの時
間を要している。
【0009】本発明はこのような課題を解決するもの
で、前記従来技術によって作られる積層プレス品に比べ
て互いに隣り合う薄板個片同志の結合力が大きく、品質
が安定した積層プレス品を容易に製造できるようにする
ことを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、互いに隣り合う薄板個片同志を一方の薄板
個片の凹部に他方の薄板個片の凸部を嵌合させて結合す
るに際し、他方の薄板個片の凸部の周方向に小さな凸起
部分を多数設け、この凸起部分における外径を一方の薄
板個片の凹部の内径に比べて僅かに大きく、他方の薄板
個片の凸部の凸起部分が一方の薄板個片の凹部の内周面
に対して圧縮変形しながら一方の薄板個片の凹部内に圧
入されるように構成した。
【0011】このように、互いに隣り合う薄板個片同志
を一方の薄板個片の凹部に他方の薄板個片の凸部を嵌合
させて結合するに際し、他方の薄板個片の凸部および一
方の薄板個片の凹部の少なくとも何れか一方に周方向に
凸起部分を形成し、互いに隣り合う他方の薄板個片の凸
部および一方の薄板個片の凹部の少なくとも何れか一方
の凸起部分が圧縮変形しながら他方の薄板個片の凸部が
一方の薄板個片の凹部内に圧入されるようになっている
ことから、前記従来技術によって作られる積層プレス品
に比べて互いに隣り合う薄板個片同志の結合力が大き
く、品質が安定した積層プレス品を容易に製造できるも
のである。即ち、互いに隣り合う2枚の薄板個片の嵌合
部の位置がある程度の範囲内でずれても、他方の薄板個
片の凸部の凸起部分と一方の薄板個片の凹部との摩擦抵
抗により大きい嵌合力が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、金属材料からなる薄板個片を多数積層し、互いに隣
り合う薄板個片同志を結合固着してなる積層プレス品で
あって、薄板個片に形成される打ち出し突起部におい
て、片面側に円形の凹部を備え、他面側に周方向に等ピ
ッチで小さな凸起部分を多数設けたほぼ円形の凸部を備
え、この凸部の凸起部分における外径を前記凹部の内径
に比べて僅かに大きく設定し、互いに隣り合う他方の薄
板個片の凸部の凸起部分が一方の薄板個片の凹部の内周
面に対して圧縮変形しながら一方の薄板個片の凹部内に
圧入されるように構成したことを要旨とするものであ
る。
【0013】また請求項2に記載の発明は、金属材料か
らなる薄板個片を多数積層し、互いに隣り合う薄板個片
同志を結合固着してなる積層プレス品であって、薄板個
片に形成される打ち出し突起部において、片面側に周方
向に等ピッチで小さな凸起部分を多数設けたほぼ円形の
凹部を備え、他面側に円形の凸部を備え、この凸部の外
径を前記凹部の凸起部分における内径に比べて僅かに大
きく設定し、互いに隣り合う一方の薄板個片の凹部の凸
起部分が他方の薄板個片の凸部外周面に対して圧縮変形
しながら他方の薄板個片の凸部が一方の薄板個片の凹部
内に圧入されるように構成したことを要旨とするもので
ある。
【0014】また請求項3に記載の発明は、金属材料か
らなる薄板個片を多数積層し、互いに隣り合う薄板個片
同志を結合固着してなる積層プレス品であって、薄板個
片に形成される打ち出し突起部において、片面側に周方
向に等ピッチで小さな凸起部分を多数設けたほぼ円形の
凹部を備え、他面側に周方向に等ピッチで小さな凸起部
分を多数設けたほぼ円形の凸部を備え、前記凹部の小さ
な凸起部分を前記凸部の小さな凸起部分に対して位置を
ずらして設定し、互いに隣り合う他方の薄板個片の凸部
の凸起部分が一方の薄板個片の凹部の内周面に対して圧
縮変形するとともに一方の薄板個片の凹部の小さな凸起
部分が他方の薄板個片の凸部の外周面に対して圧縮変形
しながら他方の薄板個片の凸部が一方の薄板個片の凹部
内に圧入されるように構成したことを要旨とするもので
ある。
【0015】また請求項4に記載の発明は、断面形状が
円形の打ち出し突起成形パンチと、周方向に嵌合代を変
化させる多数の凹部を等ピッチで有した断面形状がほぼ
円形の孔部を有する打ち出し突起成形ダイボタンとを互
いに対向して金型内に配置したことを要旨とするもので
ある。
【0016】また請求項5に記載の発明は、周方向に嵌
合代を変化させる多数の凸起を等ピッチで有した断面形
状がほぼ円形の打ち出し突起成形パンチと、断面形状が
円形の突起成形ダイボタンとを互いに対向して金型内に
配置したことを要旨とするものである。
【0017】さらに請求項6に記載の発明は、周方向に
嵌合代を変化させる多数の凸起を等ピッチで有した断面
形状がほぼ円形の打ち出し突起成形パンチと、周方向に
嵌合代を変化させる多数の凹部を等ピッチで有した断面
形状がほぼ円形の孔部を有する打ち出し突起成形ダイボ
タンとを、前記凸起と凹部の位置が互いにずれるように
互いに対向して金型内に配置したことを要旨とするもの
である。
【0018】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図15に基づいて説明する。先ず、図1〜図9に基づ
き、第1の実施の形態について説明する。図1は積層プ
レス品21としてモーターコアの一部破断斜視図を示し、
図1において周方向3ヵ所の嵌合部22は、金属材料、具
体的には磁性材料からなる互いに隣り合う薄板個片23,
23同志を結合固着する働きを持つ。
【0019】図2は1枚の薄板個片23の要部拡大断面図
を示し、前述のように互いに隣り合う薄板個片23,23同
志を結合固着させるために各薄板個片23の周方向3箇所
に打ち出し突起24が形成される。この打ち出し突起24の
上面の凹部24aの形状は円形(図3参照)であり、下面
の凸部24bの形状は周方向に互いに繋がる8箇所の小さ
な円弧状凸起24cを等ピッチで近接して備えたほぼ円形
(図4参照)である。
【0020】図5は互いに隣り合う薄板個片23,23同志
の結合部の拡大断面図を示し、一方の薄板個片23の凹部
24aに他方の薄板個片23の凸部24bが嵌合しており、こ
のとき他方の薄板個片23の凸部24bの周方向の円弧状凸
起24cの部分における外径は一方の薄板個片23の凹部24
aの内径に比べて僅かに大きく、他方の薄板個片23の凸
部24bの円弧状凸起24cが一方の薄板個片23の凹部24a
の内周面に対して圧縮変形しながら図6に示すように一
方の薄板個片23の凹部24a内に圧入される。本発明の実
施の形態では凹部24aに対する凸部24bの圧入代Bを薄
板個片23の厚さの3〜5%としている。
【0021】図7に積層プレス品を構成する薄板に打ち
出し突起を形成し、多数枚の薄板個片を上下方向に重ね
て上下方向に互いに隣り合う薄板個片同志を嵌合固着し
て積層プレス品を製造する装置を示し、25は上型、26は
下型で、これら両型25,26間の打ち出し突起形成位置C
で薄板27に打ち出し突起を形成し、外形打ち抜き積層位
置Dで打ち出し突起24が成形された薄板27を必要な形状
に外形打ち抜きしてプレスにより上下方向に互いに隣り
合う薄板個片23同志を嵌合固着して積層プレス品を製造
するものである。前記上型25は上ダイセット29と、この
上ダイセット29の下側に取り付けられたパンチプレート
30と、このパンチプレート30の下側にばね(図示せず)
を介して設けられたストリッパープレート31とから構成
される。前記下型26は下ダイセット32の上側にダイプレ
ート33を取り付けて構成される。そして、前記打ち出し
突起形成位置Cにおいて、上型25にはパンチプレート30
およびストリッパープレート31にまたがって打ち出し突
起成形パンチ34が下向きに設けられ、また下型26には打
ち出し突起成形パンチ34に対向してダイプレート33に埋
め込まれた打ち出し突起成形ダイボタン35が上向きに設
けられている。さらに、打ち出し突起成形ダイボタン35
の内部には成形された打ち出し突起を打ち出し突起成形
ダイボタン35から突き上げるエジェクター36が設けられ
ている。このエジェクター36はダイプレート33の下側に
重なって設けられる下ダイセット32の内部に下端部が位
置し、下側からばね37により上向きに付勢されている。
このような構成を有する打ち出し突起形成位置Cにおい
て、薄板27には図1に示すような積層プレス品21を製造
するために前記上型25の下降により前記打ち出し突起成
形パンチ34と打ち出し突起成形ダイボタン35によって3
箇所の打ち出し突起が形成される。また、前記外形打ち
抜き積層位置Dにおいて、上型25にはパンチプレート30
およびストリッパープレート31にまたがって製品打ち抜
きパンチ38が下向きに設けられ、下型26には製品打ち抜
きパンチ38に対向してダイプレート33および下ダイセッ
ト32のに埋め込まれた製品打ち抜きダイボタン39および
背圧ブロック40が設けられている。従って、前記打ち出
し突起形成位置Cにおいて3箇所の打ち出し突起が形成
された薄板27は外形打ち抜き積層位置Dに移動したとこ
ろで、前記上型25の下降により前記製品打ち抜きパンチ
38と製品打ち抜きダイボタン39により外形打ち抜きさ
れ、薄板個片23として製品打ち抜きダイボタン39の中に
順番に押し込まれていく。製品打ち抜きダイボタン39の
内径は背圧ブロック40の内径よりも僅かに大きく、前記
上型25の下降により前記製品打ち抜きパンチ38と製品打
ち抜きダイボタン39により外形打ち抜きされた薄板個片
23の内、一番始めに外形打ち抜きされた薄板個片23が背
圧ブロック40の位置まで下降した後は背圧ブロック40の
内径が薄板個片23の外径より僅かに小さくなっているこ
とから一番始めに外形打ち抜きされた薄板個片23は背圧
ブロック40の上端で一旦受け止められることになる。そ
して、製品打ち抜きダイボタン39の中に所定枚数の薄板
個片23が入った後は製品打ち抜きパンチ38の下降により
互いに隣り合う薄板個片23,23の下側の薄板個片23の凹
部24aに上側の薄板個片23の凸部24bが圧入され、外形
打ち抜きと同時に薄板個片23が順番に積層結合され、背
圧ブロック40の中に押し込まれていき、製造された積層
プレス品21は背圧ブロック40の下端から取り出される。
なお、前記一番始めに外形打ち抜きされた薄板個片23に
は上側の薄板個片23の下面の凸部24bが圧入される凹部
を上面に有するのみで良く、そのためにこの一番始めに
外形打ち抜きされる薄板個片23に対する凹部の形成は前
記打ち出し突起成形パンチ34および打ち出し突起成形ダ
イボタン35とは別の手段により行なわれる。
【0022】ところで、前記打ち出し突起成形パンチ34
および打ち出し突起成形ダイボタン35は図8および図9
に示すように構成されている。詳しくは、打ち出し突起
成形パンチ34は下端部に断面形状が円形の成形軸部34a
を備えている。また、打ち出し突起成形ダイボタン35は
周方向に互いに繋がる8箇所の小さな円弧状凹部35aを
等ピッチで近接して備えた断面形状がほぼ円形の孔部35
bを備えている。そして、打ち出し突起成形ダイボタン
35において孔部35bの周方向の円弧状凹部35aの部分に
おける内径は打ち出し突起成形パンチ34の成形軸部34a
の外径に比べて僅かに大きく形成されている。
【0023】このような構成の打ち出し突起成形パンチ
34および打ち出し突起成形ダイボタン35によって薄板27
に形成された打ち出し突起24には前述のように図2〜図
4で示す如く、薄板27上面側に円形の凹部24aを備え、
薄板27下面側に周方向に互いに繋がる8箇所の小さな円
弧状凸起24cを等ピッチで近接して備えたほぼ円形の凸
部24bを備えたものとなる。
【0024】以上、薄板27下面に周方向に互いに繋がる
8箇所の小さな円弧状凸起24cを等ピッチで近接して備
えたほぼ円形の凸部24bを形成し、一方の薄板個片23の
上面の円形の凹部24aに他方の薄板個片23の下面の周方
向に8箇所の小さな円弧状凸起24cを近接して備えたほ
ぼ円形の凸部24bを圧入させることにより互いに隣り合
う薄板個片23,23同志を結合させる第1の実施の形態に
ついて述べたが、薄板個片23の下面に円形の凹部を設
け、薄板個片23の上面に周方向に互いに繋がる8箇所の
小さな円弧状凸起を等ピッチで近接して備えたほぼ円形
の凸部を設けるようにしても同様に実施可能である。ま
た、薄板個片23の片面側に周方向に小さな凸起部分を等
ピッチで近接して多数設けたほぼ円形の凹部を備え、他
面側に円形の凸部を備え、この凸部の外径を前記凹部の
凸起部分における内径に比べて僅かに大きく設定し、互
いに隣り合う一方の薄板個片の凹部の凸起部分が他方の
薄板個片の凸部外周面に対して圧縮変形しながら他方の
薄板個片の凸部が一方の薄板個片の凹部内に圧入される
ように構成することも可能である。この場合、前記打ち
出し突起成形パンチ34および打ち出し突起成形ダイボタ
ン35の形状も所望の形状の凹部および凸部が得られるよ
うに構成する必要がある。さらに、薄板個片23の片面側
に周方向に小さな凸起部分を等ピッチで近接して多数設
けたほぼ円形の凹部を備え、他面側に周方向に小さな凸
起部分を等ピッチで近接して多数設けたほぼ円形の凸部
を備え、前記凹部の小さな凸起部分を前記凸部の小さな
凸起部分に対して位置(角度)をずらして設定し、互い
に隣り合う他方の薄板個片の凸部の凸起部分が一方の薄
板個片の凹部の内周面に対して圧縮変形するとともに一
方の薄板個片の凹部の小さな凸起部分が他方の薄板個片
の凸部の外周面に対して圧縮変形しながら他方の薄板個
片の凸部が一方の薄板個片の凹部内に圧入されるように
構成することも可能である。この場合も、前記打ち出し
突起成形パンチ34および打ち出し突起成形ダイボタン35
の形状も所望の形状の凹部および凸部が得られるように
構成する必要がある。
【0025】さらに、上記実施の形態では凸部24bの形
状を周囲に互いに繋がる8箇所の小さな円弧状凸起24c
を備えるように形成しているが、図10〜図12に示す第2
〜第4の実施の形態のように周方向に等ピッチで適当間
隔をあけて四角形(第2の実施の形態)、あるいは三角
形(第3の実施の形態)、あるいは円弧形(第4の実施
の形態)の8箇所の小さな凸起24d〜24fを備えたほぼ
円形の凸部24bとすることも可能であり、また図13〜図
15に示す第5〜第7の実施の形態のように周方向に等ピ
ッチで適当間隔をあけてV形(第5の実施の形態)、あ
るいは台形(第6の実施の形態)、あるいは円弧型(第
7の実施の形態)の8箇所の凹部24g〜24iを備え、こ
の凹部24g間、24h間、24i間に小さな凸起を備えたほ
ぼ円形の凸部24bとすることも可能である。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、互いに隣
り合う薄板個片同志を一方の薄板個片の凹部に他方の薄
板個片の凸部を嵌合させて結合するに際し、他方の薄板
個片の凸部および一方の薄板個片の凹部の少なくとも何
れか一方に周方向に凸起部分を形成し、互いに隣り合う
他方の薄板個片の凸部および一方の薄板個片の凹部の少
なくとも何れか一方の凸起部分が圧縮変形しながら他方
の薄板個片の凸部が一方の薄板個片の凹部内に圧入され
るようになっていることから、前記従来技術によって作
られる積層プレス品に比べて互いに隣り合う薄板個片同
志の結合力が大きく、品質が安定した積層プレス品を容
易に製造できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における積層プレス
品としてモーターコアの一部破断斜視図
【図2】同薄板個片の打ち出し突起部の要部拡大断面図
【図3】同薄板個片の打ち出し突起部の凹部の拡大平面
【図4】同薄板個片の打ち出し突起部の凸部の拡大底面
【図5】同打ち抜かれた薄板個片を2枚積層した状態を
示す要部拡大断面図
【図6】同互いに隣り合う薄板個片同志の結合部の要部
拡大断面図
【図7】同積層プレス品の製造装置の断面図
【図8】同打ち出し突起成形パンチの拡大斜視図
【図9】同打ち出し突起成形ダイボタンの拡大斜視図
【図10】本発明の第2の実施の形態における薄板個片
の打ち出し突起部の凸部の拡大底面図
【図11】本発明の第3の実施の形態における薄板個片
の打ち出し突起部の凸部の拡大底面図
【図12】本発明の第4の実施の形態における薄板個片
の打ち出し突起部の凸部の拡大底面図
【図13】本発明の第5の実施の形態における薄板個片
の打ち出し突起部の凸部の拡大底面図
【図14】本発明の第6の実施の形態における薄板個片
の打ち出し突起部の凸部の拡大底面図
【図15】本発明の第7の実施の形態における薄板個片
の打ち出し突起部の凸部の拡大底面図
【図16】従来の積層プレス品の部品となる金属製の薄
板に打ち出し突起を形成する製造用金型の打ち出し突起
形成用工具部分の断面図
【図17】同打ち出し突起成形パンチの拡大斜視図
【図18】同打ち出し突起成形ダイボタンの拡大斜視図
【図19】同打ち出し突起の成形状態を示す要部拡大断
面図
【図20】同打ち出し突起が成形された薄板を外形打ち
抜きするとともに薄板固片を上下方向に積層固着する状
態を示す要部拡大断面図
【符号の説明】
21 積層プレス品 22 嵌合部 23 薄板個片 24 打ち出し突起 24a 凹部 24b 凸部 24c 円弧状凸起 24d 凸起 24e 凸起 24f 凸起 24g 凹部 24h 凹部 24i 凹部 25 上型 26 下型 27 薄板 29 上ダイセット 30 パンチプレート 31 ストリッパープレート 32 下ダイセット 33 ダイプレート 34 打ち出し突起成形パンチ 34a 成形軸部 35 打ち出し突起成形ダイボタン 35a 円弧状凹部 35b 孔部 36 エジェクター 37 ばね 38 製品打ち抜きパンチ 39 製品打ち抜きダイボタン 40 背圧ブロック

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属材料からなる薄板個片を多数積層
    し、互いに隣り合う薄板個片同志を結合固着してなる積
    層プレス品であって、薄板個片に形成される打ち出し突
    起部において、片面側に円形の凹部を備え、他面側に周
    方向に等ピッチで小さな凸起部分を多数設けたほぼ円形
    の凸部を備え、この凸部の凸起部分における外径を前記
    凹部の内径に比べて僅かに大きく設定し、互いに隣り合
    う他方の薄板個片の凸部の凸起部分が一方の薄板個片の
    凹部の内周面に対して圧縮変形しながら一方の薄板個片
    の凹部内に圧入されるように構成したことを特徴とする
    積層プレス品。
  2. 【請求項2】 金属材料からなる薄板個片を多数積層
    し、互いに隣り合う薄板個片同志を結合固着してなる積
    層プレス品であって、薄板個片に形成される打ち出し突
    起部において、片面側に周方向に等ピッチで小さな凸起
    部分を多数設けたほぼ円形の凹部を備え、他面側に円形
    の凸部を備え、この凸部の外径を前記凹部の凸起部分に
    おける内径に比べて僅かに大きく設定し、互いに隣り合
    う一方の薄板個片の凹部の凸起部分が他方の薄板個片の
    凸部外周面に対して圧縮変形しながら他方の薄板個片の
    凸部が一方の薄板個片の凹部内に圧入されるように構成
    したことを特徴とする積層プレス品。
  3. 【請求項3】 金属材料からなる薄板個片を多数積層
    し、互いに隣り合う薄板個片同志を結合固着してなる積
    層プレス品であって、薄板個片に形成される打ち出し突
    起部において、片面側に周方向に等ピッチで小さな凸起
    部分を多数設けたほぼ円形の凹部を備え、他面側に周方
    向に等ピッチで小さな凸起部分を多数設けたほぼ円形の
    凸部を備え、前記凹部の小さな凸起部分を前記凸部の小
    さな凸起部分に対して位置をずらして設定し、互いに隣
    り合う他方の薄板個片の凸部の凸起部分が一方の薄板個
    片の凹部の内周面に対して圧縮変形するとともに一方の
    薄板個片の凹部の小さな凸起部分が他方の薄板個片の凸
    部の外周面に対して圧縮変形しながら他方の薄板個片の
    凸部が一方の薄板個片の凹部内に圧入されるように構成
    したことを特徴とする積層プレス品。
  4. 【請求項4】 断面形状が円形の打ち出し突起成形パン
    チと、周方向に嵌合代を変化させる多数の凹部を等ピッ
    チで有した断面形状がほぼ円形の孔部を有する打ち出し
    突起成形ダイボタンとを互いに対向して金型内に配置し
    たことを特徴とする積層プレス品の製造装置。
  5. 【請求項5】 周方向に嵌合代を変化させる多数の凸起
    を等ピッチで有した断面形状がほぼ円形の打ち出し突起
    成形パンチと、断面形状が円形の突起成形ダイボタンと
    を互いに対向して金型内に配置したことを特徴とする積
    層プレス品の製造装置。
  6. 【請求項6】 周方向に嵌合代を変化させる多数の凸起
    を等ピッチで有した断面形状がほぼ円形の打ち出し突起
    成形パンチと、周方向に嵌合代を変化させる多数の凹部
    を等ピッチで有した断面形状がほぼ円形の孔部を有する
    打ち出し突起成形ダイボタンとを、前記凸起と凹部の位
    置が互いにずれるように互いに対向して金型内に配置し
    たことを特徴とする積層プレス品の製造装置。
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