JP2004051991A - マグネシウムポルフィリン複合体 - Google Patents

マグネシウムポルフィリン複合体 Download PDF

Info

Publication number
JP2004051991A
JP2004051991A JP2003275436A JP2003275436A JP2004051991A JP 2004051991 A JP2004051991 A JP 2004051991A JP 2003275436 A JP2003275436 A JP 2003275436A JP 2003275436 A JP2003275436 A JP 2003275436A JP 2004051991 A JP2004051991 A JP 2004051991A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silica
magnesium porphyrin
chlorophyll
fsm
complex
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003275436A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuji Ito
伊藤 徹二
Tsutomu Kajino
梶野 勉
Kazuhisa Yano
矢野 一久
Yoshiaki Fukushima
福嶋 喜章
Norihiko Setoyama
瀬戸山 徳彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP2003275436A priority Critical patent/JP2004051991A/ja
Publication of JP2004051991A publication Critical patent/JP2004051991A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】 クロロフィル等のマグネシウムポルフィリンを安定に、且つ大きな吸着量で吸着させたマグネシウムポルフィリン複合体を提供すること。
【解決手段】 シリカ系メソ多孔体の細孔内部にマグネシウムポルフィリンを備えるマグネシウムポルフィリン複合体であって、前記マグネシウムポルフィリンは前記細孔内部で多量体を形成しており、該多量体は前記シリカ系メソ多孔体の細孔内部に吸着していることを特徴とするマグネシウムポルフィリン複合体。
【選択図】 図2

Description

 本発明は、マグネシウムポルフィリン複合体に関する。
 マグネシウムポルフィリンの一つであるクロロフィルなどの天然色素は、合成色素では得られない独特の色調を有し、また環境に負荷を与える心配のない安全な色素であることから、多様な用途が期待できる。しかし、天然色素は一般的に、光、酸素、熱、pH等に対して敏感であり、それらに晒されるとすぐに退色や変色を起こすなど、生体から取り出し純粋な化合物にすると不安定になる傾向がある。
 例えば、藍藻に含まれる鮮やかな青色の色素であるフィコビアノリンといわれる発色団は、たんぱく質とチオール結合を介して化学結合し、複合体を形成しているが、複合体におけるたんぱく質の特定構造を破壊することによって直ちにその色調を失う。また、クロロフィルは、たんぱく質と複合体を形成して緑葉中に存在しているが、有機溶媒等により抽出して光に晒すとすぐに退色してしまう。このような不安定性を解消することを目的として、合成粘土鉱物であるスメクタイトにクロロフィルを結合させる方法が報告されている(Itoh,T. et al. Bioconjugate Chem. 9, 409-412, 1998)。
Itoh,T. et al.Bioconjugate Chem. 9, 409-412, 1998
 しかしながら、かかる報告における複合体では、クロロフィルの吸着のほとんどが粘土鉱物表面で生じているために、クロロフィルの吸着量が非常に小さいという欠点を有している。
 本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、クロロフィル等のマグネシウムポルフィリンを安定に、且つ大きな吸着量で吸着させたマグネシウムポルフィリン複合体を提供することを目的とする。
 本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、特定の多孔体に、特定の状態でマグネシウムポルフィリンを吸着させ、マグネシウムポルフィリン複合体を形成させることにより上記目的が達成可能であることを見出し、本発明を完成させた。
 すなわち、本発明のマグネシウムポルフィリン複合体は、シリカ系メソ多孔体の細孔内部にマグネシウムポルフィリンを備えるマグネシウムポルフィリン複合体であって、前記マグネシウムポルフィリンは前記細孔内部で多量体を形成しており、該多量体は前記シリカ系メソ多孔体の細孔内壁に吸着していることを特徴とするものである。
 本発明のマグネシウムポルフィリン複合体は、多孔質で表面積の非常に大きいシリカ系メソ多孔体にマグネシウムポルフィリンを吸着させたものであるために、マグネシウムポルフィリンの吸着量を増大させることができる。また、シリカ系メソ多孔体の細孔中でマグネシウムポルフィリンの多量体を形成せしめているために、マグネシウムポルフィリンの安定性を顕著に向上させることが可能になる。
 本発明のマグネシウムポルフィリン複合体において、前記多量体の少なくとも一部が二量体であることが好ましい。細孔中で、マグネシウムポルフィリンの二量体を形成させることにより、マグネシウムポルフィリンの安定性をより向上させることができる。
 前記マグネシウムポルフィリンはクロロフィルであることが好ましい。クロロフィルは前記シリカ系メソ多孔体の細孔内に効率よく吸着され、またシリカ系メソ多孔体の細孔内で効率よく多量化されるため特に安定化される傾向にある。また、同様に吸着能の観点からは前記マグネシウムポルフィリンがオクタエチルポルフィリンであることが好ましい。
 また、シリカ系メソ多孔体における細孔の中心細孔直径は、2.5〜7nmであることが好ましい。細孔の中心細孔直径を2.5〜7nmとすることにより、マグネシウムポルフィリンの多量化が容易となるため、よりマグネシウムポルフィリンを安定化することができる。
 シリカ系メソ多孔体は、pKa5〜14のシリカ系メソ多孔体であることが好ましい。シリカ系メソ多孔体のpKaが上記範囲内である場合は、酸に弱いクロロフィルを特に良好に安定化することができる。
 更に、本発明のマグネシウムポルフィリン複合体においては、前記シリカ系メソ多孔体の細孔内部に酸化触媒が更に担持されていることが好ましい。このようにマグネシウムポルフィリン複合体に更に酸化触媒を担持せしめることにより、水の光分解等に有用な色素増感光触媒を得ることが可能となる。
 以上説明したように、本発明によれば、クロロフィル等のマグネシウムポルフィリンを安定に、且つ大きな吸着量で吸着させたマグネシウムポルフィリン複合体を提供することが可能となる。
 まず、本発明におけるシリカ系メソ多孔体について説明する。
 本発明において、シリカ系メソ多孔体とは、ケイ素原子と酸素原子を必須成分として含む化合物の多孔体であり、細孔のサイズがメソ孔であるものをいう。ここで、メソ孔とは、中心細孔直径が2〜50nmであるものをいう。なお、中心細孔直径とは、シリカ系メソ多孔体の細孔容積(V)を細孔直径(D)で微分した値(dV/dD)を細孔直径(D)に対してプロットした曲線(細孔径分布曲線)の最大ピークにおける細孔直径を意味する。そして、細孔分布曲線は、シリカ系メソ多孔体を液体窒素温度(−196℃)に冷却して窒素ガスを導入し、定容量法によりその吸着量を求め、次いで、導入する窒素ガスの圧力を徐々に増加させ、各平衡圧に対する窒素ガス吸着量をプロットして吸着等温線を得た後に、Cranston−Inklay法を適用して求めることができる曲線である。
 本発明におけるシリカ系メソ多孔体の中心細孔直径は2.5〜7nmであることが好ましい。中心細孔直径が2.5nm未満では、マグネシウムポルフィリンの細孔内への吸着が不充分となる傾向があり、中心細孔直径が7nmを超えると、マグネシウムポルフィリンが効率よく多量化されない傾向がある。すなわち、シリカ系メソ多孔体の中心細孔直径を上記範囲内にすることにより、マグネシウムポルフィリンの吸着を効率化でき、多量化も容易となるため、マグネシウムポルフィリンを更に安定化することができる。
 本発明におけるシリカ系メソ多孔体は、0.1〜1.5mL/gの細孔容積を有するものであることが好ましく、また、200〜1500m2の比表面積を有するものであることが好ましい。そして、シリカ系メソ多孔体は、全細孔容積に占める、中心細孔直径の±40%の範囲内の直径を有する細孔の全容積の割合が60%以上の多孔体であることが好ましい。
 ここで、「全細孔容積に占める、中心細孔直径の±40%の範囲内の直径を有する細孔の全容積の割合が60%以上」とは、例えば、中心細孔直径が3.00nmである場合、この3.00nmの±40%、すなわち1.80〜4.20nmの範囲にある細孔の容積の合計が、全細孔容積の60%以上を占めていることを意味する。この条件を満たす多孔体は、細孔の直径が非常に均一であることを意味し、このような細孔配列構造を有するシリカ系メソ多孔体にマグネシウムポルフィリンを吸着させることにより、マグネシウムポルフィリンの安定性及び吸着量をより向上させることができる。なお、細孔容積は、上述のようにシリカ系メソ多孔体を液体窒素温度に冷却して窒素ガスを導入する方法(窒素吸着法)により算出することができる。
 本発明におけるシリカ系メソ多孔体は、1nm以上のd値に相当する回折角度に1本以上のピークを有するX線回折パターンを示す多孔体であることが好ましい。X線回折パターンでピークが現われる場合は、そのピーク角度に相当するd値の周期構造がシリカ系メソ多孔体中にあることを意味する。したがって、1nm以上のd値に相当する回折角度に1本以上のピークがあることは、細孔が1nm以上の間隔で規則的に配列していることを意味する。このように非常に規則的な細孔配列構造を有するシリカ系メソ多孔体にマグネシウムポルフィリンを吸着させることにより、マグネシウムポルフィリンの安定性及び吸着量をより向上させることが可能になる。
 上述のシリカ系メソ多孔体における、細孔の配列状態(細孔配列構造)は特に制限されない。シリカ系メソ多孔体は、例えば、ヘキサゴナルの細孔配列構造を有するものであっても、キュービックやディスオーダの細孔配列構造を有するものであってもよい。ここで、シリカ系メソ多孔体がヘキサゴナルの細孔配列構造を有するとは、シリカ系メソ多孔体の細孔の配置が六方構造であることを意味する(S. Inagaki, et al., J. Chem. Soc., Chem. Commun., 680, 1993; S.
Inagaki, et al., Bull. Chem. Soc. Jpn., 69, 1449; 1996、Q. Huo et al., Science,
268, 1324, 1995 参照)。
 ヘキサゴナルの細孔配列構造としては、2d−ヘキサゴナル(2次元ヘキサゴナル)および3d−ヘキサゴナル(3次元ヘキサゴナル)が挙げられる。図1は、本発明において好適に用いることのできる2次元ヘキサゴナルの細孔配列構造を有するシリカ系メソ多孔体の斜視図であり、図1に示すシリカ系メソ多孔体は、2次元ヘキサゴナル配列構造に基づいて、六角柱状の細孔が互いに平行に規則的に形成されている。
 シリカ系メソ多孔体がキュービックの細孔配列構造を有するとは、シリカ系メソ多孔体中の細孔の配置が立方構造であることを意味する(J. C. Vartuli et al., Chem. Mater., 6, 2317, 1994; Q. Huo et al.,
Nature, 368, 317, 1994 参照)。そして、シリカ系メソ多孔体がディスオーダの細孔配列構造を有するとは、細孔の配置が不規則であることを意味する(P.
T. Tanev et al., Science, 267, 865, 1995; S. A. Bagshaw et al., Science, 269,
1242, 1995; R. Ryoo et al., J. Phys. Chem., 100, 17718, 1996 参照)。
 シリカ系メソ多孔体が、ヘキサゴナルやキュービック等の規則的細孔配列構造を有する場合は、細孔の全てがこれらの規則的細孔配列構造である必要はない。すなわち、シリカ系メソ多孔体は、ヘキサゴナルやキュービック等の規則的細孔配列構造とディスオーダの不規則的細孔配列構造の両方を有していてもよい。しかしながら、全ての細孔のうち80%以上はヘキサゴナルやキュービック等の規則的細孔配列構造となっていることが好ましい。
 本発明におけるシリカ系メソ多孔体は、有機基を有するシリカ系メソ多孔体であっても、有機基を有しないシリカ系メソ多孔体であってもよい。そして、いずれの多孔体の場合においても、ケイ素以外の金属元素(例えば、Al、Zr、Ti等)を更に含んでいてもよい。なお、いずれのシリカ系メソ多孔体であっても、表面にはシラノール基(−SiOH基)が存在している。
 有機基を有するシリカ系メソ多孔体とは、シリカ系メソ多孔体を構成するケイ素原子の少なくとも一部に、有機基が、炭素−ケイ素結合を形成することによって結合しているものをいう。有機基としては、アルカン、アルケン、アルキン、ベンゼン、シクロアルカン等の炭化水素から1以上の水素がとれて生じる炭化水素基や、アミド基、アミノ基、イミノ基、メルカプト基、スルフォン基、カルボキシル基、エーテル基、アシル基、ビニル基等が挙げられる。
 本発明におけるシリカ系メソ多孔体は、pKa5〜14のシリカ系メソ多孔体であることが好ましく、pKa5〜8のシリカ系メソ多孔体であることがより好ましい。かかるシリカ系メソ多孔体を用いることにより、マグネシウムポルフィリンとして酸に弱いクロロフィルを適用した場合であっても、安定性及び吸着量の向上を図ることが可能になる。なお、シリカ系メソ多孔体のpKaは、指示薬法により測定可能である。
 シリカ系メソ多孔体のpKaを5〜14にする方法としては、シリカ系メソ多孔体の表面付近に存在するシラノール基を塩基と反応させることにより、塩を生じさせる方法が好適である。例えば、シリカ系メソ多孔体を水酸化ナトリウムの0.1%エタノール溶液に接触させることにより、シラノール基の少なくとも1部を−SiONa基に変換させ、上記pKaにすることができる。
 次に、本発明におけるマグネシウムポルフィリンについて説明する。
 本発明において、マグネシウムポルフィリンとは、ポルフィリンを配位子とするマグネシウム錯体をいい、その化学構造は、下記一般式(1)で表すことができる。
Figure 2004051991
 上記一般式(1)における、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11及びR12は、同一若しくは異なる1価有機基を示す。なお、隣り合う1価有機基はそれぞれ連結して2価有機基を形成していてもよい。
 マグネシウムポルフィリンとしては、クロロフィル、オクタエチルポルフィリン、テトラフェニルポルフィリン等が挙げられ、吸着能の観点からはポルフィリン骨格にアルキル鎖を有するクロロフィル、オクタエチルポルフィリン等が好ましく、安定化の観点からはクロロフィルであることが好ましい。クロロフィルとしては、クロロフィルa、クロロフィルb、クロロフィルc、クロロフィルd、クロロフィルe、バクテリオクロロフィル及びバクテリオピリジンが挙げられるが、下記一般式(2)で表される構造を有したクロロフィルが好ましい。なお、下記一般式(2)におけるR0は1価有機基である。
Figure 2004051991
 本発明においては、上記一般式(2)におけるR0がメチル基(−CH3)又はホルミル基(−CHO)であることが好ましい。なお、R0がメチル基である場合は、一般式(2)で表される化合物はクロロフィルaに該当し、R0がホルミル基である場合は、一般式(2)で表される化合物はクロロフィルbに該当する。
 シリカ系メソ多孔体に吸着させるマグネシウムポルフィリンの重量は、シリカ系メソ多孔体100重量部当たり、0.5〜50重量部であることが好ましく、20〜50重量部であることがより好ましい。マグネシウムポルフィリンの吸着量が上記範囲である場合、マグネシウムポルフィリンのシリカ系メソ多孔体への吸着が効率的に生じ、安定化の程度が向上する。
 次に、本発明のマグネシウムポルフィリン複合体について説明する。
 本発明のマグネシウムポルフィリン複合体は、シリカ系メソ多孔体の細孔内部にマグネシウムポルフィリンを備えており、前記マグネシウムポルフィリンは前記細孔内部で多量体を形成しており、更に、該多量体は前記シリカ系メソ多孔体の細孔内壁に吸着していることを特徴とするものである。
 ここで、マグネシウムポルフィリンの多量体とは、2以上のマグネシウムポルフィリンが、直接に又は水などの低分子を介して、結合してなる化合物をいい、結合には、共有結合、イオン結合、水素結合、配位結合が含まれる。
 図2は、図1に示すシリカ系メソ多孔体の細孔内部にクロロフィルaを備える、マグネシウムポルフィリン複合体を模式的に示す斜視図である。なお、図2は、図1のシリカ系メソ多孔体の中心部分の細孔のみを拡大して示したものである。
 図2に示すマグネシウムポルフィリン複合体において、シリカ系メソ多孔体の細孔内には、2分子のクロロフィルaが存在している。そして、細孔内のクロロフィルaは、水分子(H2O)を介して二量体を形成しており、この二量体はシリカ系メソ多孔体の細孔内壁に吸着している。吸着は二量体のマグネシウム原子と、シリカ系メソ多孔体の細孔内壁表面に存在する−Si−O−Na基の酸素原子との間の相互作用によるものであり、このような構造をとることによって、クロロフィルaの安定化の度合いが顕著に向上する。
 本発明のマグネシウムポルフィリン複合体は、図2の構造に限定されるものではなく、細孔中の2分子のマグネシウムポルフィリン複合体のポルフィリン環が互いに重複せず、隣接するように配置されていてもよい。また、マグネシウムポルフィリンは、細孔内で、三量体、四量体等を形成していてもよい。
 本発明のマグネシウムポルフィリン複合体は、(1)シリカ系メソ多孔体を、アルカリ金属水酸化物及びアルカリ土類金属水酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1つの塩基を含む溶液に接触させることにより、pKa5〜14のアルカリ処理シリカ系メソ多孔体を得る工程と、(2)上記アルカリ処理シリカ系メソ多孔体にマグネシウムポルフィリンを吸着させる工程と、を含む方法により好適に製造することができる。
 上記(1)で用いるシリカ系メソ多孔体は、米国特許5057296号公報、特開平8−67578号公、特開平8−277105号公報等に開示されている方法により合成できる。上記(2)において、アルカリ処理シリカ系メソ多孔体にマグネシウムポルフィリンを吸着させる方法としては、アルカリ処理シリカ系メソ多孔体をマグネシウムポルフィリンの有機溶剤溶液に浸漬する方法が好適である。マグネシウムポルフィリンとしてクロロフィルaを用いる場合は、クロロフィルa濃度が1〜30mM程度のベンゼン溶液が適用可能である。また、マグネシウムポルフィリンとしてオクタエチルポルフィリンやテトラフェニルポルフィリンを用いる場合は、マグネシウムポルフィリンの濃度が1〜30mM程度のクロロホルム溶液が適用可能である。
 また、本発明のマグネシウムポルフィリン複合体においては、前記シリカ系メソ多孔体の細孔内部に酸化触媒が更に担持されていることが好ましい。このような酸化触媒としては、酸化ルテニウム、酸化マンガン、酸化鉄、酸化チタン等が挙げられ、水を酸化できる酸化ルテニウムが好ましい。また、このような酸化触媒の担持量は特に制限されないが、0.1〜5重量%程度が一般的である。更に、このような酸化触媒を担持せしめる方法も特に制限されないが、例えば、シリカ系メソ多孔体を酸化触媒又はその前駆体の溶液中に入れて攪拌した後、減圧乾燥し、更に必要に応じて加熱等により前駆体を酸化せしめることにより、酸化触媒を担持したマグネシウムポルフィリン複合体を得ることが可能である。なお、このようにマグネシウムポルフィリン複合体に酸化触媒を担持せしめることにより色素増感光触媒として機能するようになる理由は定かではないが、酸化触媒の存在によりマグネシウムポルフィリン同士のエネルギー移動が起こって電荷の分離が進むようになり、水の光分解等が可能になったものと本発明者らは推察する。
 以下、本発明の好適な実施例について更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
 [シリカ系メソ多孔体の合成]
 (合成例1)
 乾燥水ガラス(SiO2/Na2O=2.00)を700℃で6時間、空気中で焼成し、ジケイ酸ソーダ(δ−Na2Si25)に結晶化させた。この結晶50gを500mLの水に分散させ、3時間攪拌した。その後、濾過して固形分を回収してカネマイトを得た。こうして得られたカネマイト50gを0.1Mのドコシルトリメチルアンモニウムクロライド水溶液1000mLに分散させ、70℃で3時間攪拌しながら加熱した。加熱初期の分散液のpHは12.3であった。その後70℃で加熱、攪拌しながら2Nの塩酸を添加して、分散液のpHを8.5に下げた。そして更に70℃で3時間加熱した後、室温まで放冷した。固形生成物をいったん濾過し、再び1000mLのイオン交換水に分散させ攪拌した。この濾過・分散攪拌を5回繰り返してから風乾した。風乾して得られた試料を、窒素中450℃で3時間加熱した後、空気中で550℃で6時間焼成することにより、中心細孔直径4nmのシリカ系メソ多孔体を得た。得られたシリカ系メソ多孔体を以下「FSM−22」とする。
 FSM−22について、粉末X線回折及び窒素吸着等温線の測定を行った。粉末X線回折は理学RAD−B装置を用い、窒素吸着等温線は液体窒素温度において定容積法により求めた。X線回折パターンにより、FSM−22は2次元ヘキサゴナルの細孔配列構造を有していることがわかった。また、窒素吸着等温線からCranston−Inklay法で計算した細孔分布曲線によると、全細孔容積に占める、中心細孔直径の±40%の範囲内の直径を有する細孔の全容積の割合は60%以上であることがわかった。
 (合成例2)
 合成例1におけるドコシルトリメチルアンモニウムクロライド水溶液を、同一濃度及び容量のヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド水溶液に代えた他は、合成例1と同様にして中心細孔直径2.7nmのシリカ系メソ多孔体を得た。得られたシリカ系メソ多孔体を以下「FSM−16」とする。合成例1と同様の測定を行った結果、FSM−16は2次元ヘキサゴナルの細孔配列構造をしており、全細孔容積に占める中心細孔直径の±40%の範囲内の直径を有する細孔の全容積の割合は60%以上であった。
 (合成例3)
 合成例1におけるドコシルトリメチルアンモニウムクロライド水溶液を、同一濃度及び容量のデシルメチルトリメチルアンモニウムクロライド水溶液に代えた他は、合成例1と同様にして中心細孔直径1.6nmのシリカ系メソ多孔体を得た。得られたシリカ系メソ多孔体を以下「FSM−10」とする。合成例1と同様の測定を行った結果、FSM−10は2次元ヘキサゴナルの細孔配列構造をしており、全細孔容積に占める中心細孔直径の±40%の範囲内の直径を有する細孔の全容積の割合は60%以上であった。
 (合成例4)
 合成例1におけるドコシルトリメチルアンモニウムクロライド水溶液を、同一濃度及び容量のドデシルメチルトリメチルアンモニウムクロライド水溶液に代えた他は、合成例1と同様にして中心細孔直径2nmのシリカ系メソ多孔体を得た。得られたシリカ系メソ多孔体を以下「FSM−12」とする。合成例1と同様の測定を行った結果、FSM−12は2次元ヘキサゴナルの細孔配列構造をしており、全細孔容積に占める中心細孔直径の±40%の範囲内の直径を有する細孔の全容積の割合は60%以上であった。
 (合成例5)
 合成例1におけるドコシルトリメチルアンモニウムクロライド水溶液を、同一濃度及び容量のテトラデシルメチルトリメチルアンモニウムクロライド水溶液に代えた他は、合成例1と同様にして中心細孔直径2.4nmのシリカ系メソ多孔体を得た。得られたシリカ系メソ多孔体を以下「FSM−14」とする。合成例1と同様に測定を行った結果、FSM−14は2次元ヘキサゴナルの細孔配列構造をしており、全細孔容積に占める中心細孔直径の±40%の範囲内の直径を有する細孔の全容積の割合は60%以上であった。
[アルカリ処理シリカ系メソ多孔体の調製]
 得られたシリカ系メソ多孔体それぞれの粉末1gを0.1%NaOHエタノール溶液100mL中に入れ、室温で20分攪拌した。その後、アルカリを除去するためにエタノールで洗浄し、その後、乾燥させてアルカリ処理シリカ系メソ多孔体を得た。得られたアルカリ処理後のFSM−22、FSM−16、FSM−10、FSM−12及びFSM−14を、それぞれ「Na−FSM−22」、「Na−FSM−16」、「Na−FSM−10」、「Na−FSM−12」及び「Na−FSM−14」とする。
 [マグネシウムポルフィリン複合体の合成]
 (実施例1)
 Na−FSM−22の粉末100gと、クロロフィルaのベンゼン溶液2mL(クロロフィルのモル濃度:20mM)とを混合し、25℃で30分間震盪させた。その後、7000rpmで20分間遠心分離を行い、沈殿物を凍結乾燥した。これにより、クロロフィルaとNa−FSM−22との複合体(以下、「複合体1」という。)を得た。
 (実施例2)
 Na−FSM−22に代えて、Na−FSM−16を用いた他は、実施例1と同様にしてクロロフィルaとNa−FSM−16との複合体(以下「複合体2」という。)を得た。
 (実施例3)
 Na−FSM−22に代えて、Na−FSM−10を用いた他は、実施例1と同様にしてクロロフィルaとNa−FSM−10との複合体(以下「複合体3」という。)を得た。
 (実施例4)
 Na−FSM−22に代えて、Na−FSM−12を用いた他は、実施例1と同様にしてクロロフィルaとNa−FSM−12との複合体(以下「複合体4」という。)を得た。
 (実施例5)
 Na−FSM−22に代えて、Na−FSM−14を用いた他は、実施例1と同様にしてクロロフィルaとNa−FSM−14との複合体(以下「複合体5」という。)を得た。
 [吸着量の測定]
 複合体1〜5に対するクロロフィルaの吸着量を測定した。吸着量の測定は、上記遠心分離で得られた上澄みを用いて行った。測定の結果を図3に示す。図3の左の縦軸は、それぞれのアルカリ処理シリカ系メソ多孔体100mgに対するクロロフィルaの吸着量、右の縦軸はそのときの吸収極大波長、横軸は中心細孔直径を示す。
 [光に対する安定性]
 複合体1、4及び5の光安定性について調べた。光安定性は、吸収極大波長における複合体の吸光度について、光照射前の値と光照射後の値の差から算出し、結果を図4に示した。図4における縦軸は、光照射前のクロロフィル複合体の吸光度を100とした場合の、光照射後のクロロフィル複合体における吸光度の相対%であり、横軸は光の照射時間(時間)を示す。また、測定はクロロフィルaのベンゼン溶液、複合体4、複合体5及び複合体1について行い、それぞれ曲線A、B、C及びDで表した。図4に示すとおり、ベンゼン中のクロロフィルaは光を照射するとすぐに退色し、複合体4及び複合体5は長時間の光照射によって徐々に退色した。これに対し、複合体1は長時間の光照射後でもほとんど退色が見られなかった。このことから、実施例の中では、4nmの中心細孔直径を有するシリカ系メソ多孔体が最もクロロフィルaを安定化することが分かった。
 [クロロフィルの蛍光寿命]
 複合体1及び3中のクロロフィルaの蛍光寿命を時間分解測定法により評価した。図5及び図6は、それぞれ複合体1及び3におけるクロロフィルaの蛍光寿命を200ピコ秒間隔の蛍光スペクトルを測定することにより示した図である。
 中心細孔直径1.6nmのFSM−10を用いた図6においては蛍光スペクトルのピーク位置が経時的にほとんど変化していないのに対して、中心細孔直径4nmのFSM−22(中心細孔直径が好適な範囲、すなわち2.5〜7nmの範囲に入っているシリカ系メソ多孔体)を用いた図5においては蛍光スペクトルのピーク位置が経時的に長波長側に移動している。以上の結果から、FSM−22を用いた複合体1においてはFSM−10を用いた複合体3に比べ、クロロフィルa間のエネルギー移動がより効率的に生じており、細孔内部クロロフィルaがより効率的に多量体を形成していることが推測される。
 [各種マグネシウムポルフィリン複合体の吸着量の測定]
 (実施例6)
 Na−FSM−22の粉末20mgと、濃度が相違する4種類のクロロフィルaのクロロホルム溶液0.4mL(クロロフィルaのモル濃度:0.3mM、3mM、10mM、20mM)とをそれぞれ混合し、25℃で30分間震盪させた。その後、7000rpmで20分間遠心分離を行い、沈殿物を風乾して複合体を得た。次に、このようにして得られた複合体におけるクロロフィルaの吸着量を、上記遠心分離で得られた上澄みを用いて測定した。測定の結果(吸着等温線)を図7に示す。
 (実施例7)
 クロロフィルaのクロロホルム溶液に代えてオクタエチルポルフィリン(OEP)のクロロホルム溶液0.4mL(OEPのモル濃度:0.3mM、3mM、10mM、20mM)を用いた以外は実施例6と同様にして複合体を得た。次に、このようにして得られた複合体におけるOEPの吸着量を実施例6と同様にして測定し、得られた結果(吸着等温線)を図7に示す。
 (実施例8)
 クロロフィルaのクロロホルム溶液に代えてテトラフェニルポルフィリン(TPP)のクロロホルム溶液0.4mL(TPPのモル濃度:0.3mM、3mM、10mM、20mM)を用いた以外は実施例6と同様にして複合体を得た。次に、このようにして得られた複合体におけるTPPの吸着量を実施例6と同様にして測定し、得られた結果(吸着等温線)を図7に示す。
 図7に示した結果から明らかな通り、クロロフィルa、OEP、TPPはいずれもFSMに吸着固定されたが、中でもOEPはクロロフィルaと同様に高い吸着性を示した。このことから、ポルフィリン骨格にアルキル鎖を有するクロロフィルa、OEPの吸着能が比較的高いことが確認された。
 [ジクロロフェノールインドフェノールの光還元試験]
 (実施例9)
 FSM−22の粉末0.5gを3%塩化ルテニウムの水溶液3mL中に入れ、室温で30分攪拌した。その後、減圧乾燥し、2時間かけて400℃に加熱した状態で1時間保持して酸化ルテニウムを担持したFSM(以下「FSM−RuO」という)を得た。
 次いで、FSM−RuOの粉末0.3gを1%NaOHエタノール溶液100mL中に入れ、室温で20分攪拌した。その後、アルカリを除去するためにエタノールで洗浄し、その後乾燥させてアルカリ処理されたFSM(以下「Na−FSM−RuO」という)を得た。
 更に、Na−FSM−RuOの粉末100mgと、クロロフィルaのベンゼン溶液2mL(クロロフィルのモル濃度:5mM)とを混合し、25℃で30分間震盪させた。その後、7000rpmで20分間遠心分離を行い、沈殿物を凍結乾燥した。これにより、クロロフィルaとNa−FSM−RuOとの複合体(以下「Chl−FSM−RuO)を得た。
 このようにして得られたChl−FSM−RuO20mgとジクロロフェノールインドフェノール(DCIP)6mgとをトリスバッファー(pH10)に入れ、暗室内にてキセノンランプ(ウシオ電機社製、UI−2502Q)を用いて可視光を照射し、DCIPが還元されて発生する還元型DCIP固有の吸収である600nmの吸光度を経時的に測定した。得られた結果(照射時間と吸光度との関係)を図8に示す。
 (比較例1)
 Chl−FSM−RuOに代えてNa−FSM−RuOを用いた以外は実施例9と同様にして還元型DCIP固有の吸収である600nmの吸光度を経時的に測定した。得られた結果(照射時間と吸光度との関係)を図8に示す。
 (比較例2)
 キセノンランプ(ウシオ電機社製、UI−2502Q)による可視光の照射をしなかった以外は実施例9と同様にして還元型DCIP固有の吸収である600nmの吸光度を経時的に測定した。得られた結果(経過時間と吸光度との関係)を図8に示す。
 図8に示した結果から明らかな通り、本発明のクロロフィル複合体に酸化触媒である酸化ルテニウムを担持せしめたものによれば、ジクロロフェノールインドフェノール(DCIP)が可視光の照射により光還元されて還元型DCIPが生成することが確認された。一方、クロロフィルが存在しない場合はこのような反応は進行せず、可視光を照射しなかった場合も同様にこのような反応は進行しなかった。
 なお、クロロフィル及び酸化ルテニウムが存在する系において電子伝達体としてDCIPを用いる場合においては、以下に示す反応スキームにしたがって酸素が発生すると考えられる。
Figure 2004051991
 すなわち、光(hν)の照射によりクロロフィル複合体(chl−FSM)は励起され、励起されたクロロフィル複合体(chl−FSM)により電子伝達体であるDCIPが還元されて還元型DCIP(DCIP)となり、クロロフィル複合体は強い酸化力を有したものとなる(FSM−chl)。そして、強い酸化力を持ったクロロフィル複合体により酸化触媒である酸化ルテニウム(RuO)から電子が引き抜かれ、電子を引き抜かれた酸化ルテニウムが吸着している水分子(HO)から電子を引き抜いて酸素(O)が発生する。クロロフィル及び酸化ルテニウムが存在する系においてはこのような反応が繰り返されてDCIPが還元されて酸素が発生することから、光還元反応が進行して還元型DCIPの生成が確認された上記実施例9の結果から、本発明のクロロフィル複合体に酸化触媒である酸化ルテニウムを担持せしめたものが色素増感光触媒として機能し、水を光分解して酸素を発生させることができるものであることが確認される。
 本発明によれば、クロロフィル等のマグネシウムポルフィリンが安定に且つ大きな吸着量で吸着させたマグネシウムポルフィリン複合体が提供され、このようなマグネシウムポルフィリン複合体に更に酸化触媒を担持せしめることにより水の光分解等に有用な色素増感光触媒を得ることが可能となる。
本発明において好適な2次元ヘキサゴナルの細孔配列構造を有するシリカ系メソ多孔体の斜視図である。 図1のシリカ系メソ多孔体の細孔内部にクロロフィルaを備える、マグネシウムポルフィリン複合体を模式的に示す斜視図である。 アルカリ処理シリカ系メソ多孔体に対するクロロフィルaの吸着量と、アルカリ処理シリカ系メソ多孔体の中心細孔直径との関係を表す図である。 複合体1、4及び5の、光に対する安定度を示す図である。 複合体1におけるクロロフィルaの蛍光寿命を200ピコ秒間隔の蛍光スペクトルを測定することにより示した図である。 複合体3におけるクロロフィルaの蛍光寿命を200ピコ秒間隔の蛍光スペクトルを測定することにより示した図である。 各種マグネシウムポルフィリン複合体の吸着量の測定結果を示すグラフである。 ジクロロフェノールインドフェノールの光還元試験の結果を示すグラフである。

Claims (7)

  1.  シリカ系メソ多孔体の細孔内部にマグネシウムポルフィリンを備えるマグネシウムポルフィリン複合体であって、
     前記マグネシウムポルフィリンは前記細孔内部で多量体を形成しており、該多量体は前記シリカ系メソ多孔体の細孔内壁に吸着していることを特徴とするマグネシウムポルフィリン複合体。
  2.  前記多量体の少なくとも一部が二量体であることを特徴とする請求項1記載のマグネシウムポルフィリン複合体。
  3.  前記マグネシウムポルフィリンが、クロロフィルであることを特徴とする請求項1又は2記載のマグネシウムポルフィリン複合体。
  4.  前記マグネシウムポルフィリンが、オクタエチルポルフィリンであることを特徴とする請求項1又は2記載のマグネシウムポルフィリン複合体。
  5.  前記細孔の中心細孔直径が2.5〜7nmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のマグネシウムポルフィリン複合体。
  6.  前記シリカ系メソ多孔体が、pKa5〜14のシリカ系メソ多孔体であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のマグネシウムポルフィリン複合体。
  7.  前記シリカ系メソ多孔体の細孔内部に酸化触媒が更に担持されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のマグネシウムポルフィリン複合体。
JP2003275436A 2002-07-17 2003-07-16 マグネシウムポルフィリン複合体 Pending JP2004051991A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003275436A JP2004051991A (ja) 2002-07-17 2003-07-16 マグネシウムポルフィリン複合体

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002208779 2002-07-17
JP2003275436A JP2004051991A (ja) 2002-07-17 2003-07-16 マグネシウムポルフィリン複合体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004051991A true JP2004051991A (ja) 2004-02-19

Family

ID=31949506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003275436A Pending JP2004051991A (ja) 2002-07-17 2003-07-16 マグネシウムポルフィリン複合体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004051991A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004292397A (ja) * 2003-03-27 2004-10-21 Toyota Central Res & Dev Lab Inc ポルフィリン複合体及びその製造方法
JP2006131592A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 有機化合物多孔体複合材料
JP2006248832A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Taiyo Kagaku Co Ltd 物質担持多孔質シリカ
JP2007051076A (ja) * 2005-08-16 2007-03-01 National Institute Of Advanced Industrial & Technology ミオグロビン複合体
JP2011514302A (ja) * 2008-02-11 2011-05-06 ガルシア−ベネット,アルフォンソ メソポーラス材料を製造する方法、それにより製造された材料及びメソポーラス材料の使用
CN112175414A (zh) * 2020-09-08 2021-01-05 上海大学 叶绿素/黏土矿物杂化的绿色颜料的制备方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61225148A (ja) * 1985-03-28 1986-10-06 Mitsui Toatsu Chem Inc カルボニル化合物の製造方法
JPS62178390A (ja) * 1986-01-31 1987-08-05 Mitsubishi Electric Corp 2色感熱記録紙
JPH024455A (ja) * 1987-12-29 1990-01-09 Mobil Oil Corp チタノシリケートのイオン交換能向上方法
JPH1017786A (ja) * 1996-07-04 1998-01-20 Kao Corp 着色顔料及びこれを含有する組成物
JPH1085594A (ja) * 1996-09-18 1998-04-07 Mitsubishi Chem Corp ガス吸着剤
JP2001049180A (ja) * 1999-08-05 2001-02-20 Asahi Chem Ind Co Ltd コーティング組成物、親水性被膜、及び親水性被膜を有する被覆物品
JP2001347162A (ja) * 2000-06-07 2001-12-18 Sharp Corp 酸化チタン薄膜を有する光触媒材
JP2002110260A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 光エネルギー変換材料及び光エネルギー変換方法
JP2003103178A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Toyota Central Res & Dev Lab Inc マグネシウムポルフィリン複合体及びその製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61225148A (ja) * 1985-03-28 1986-10-06 Mitsui Toatsu Chem Inc カルボニル化合物の製造方法
JPS62178390A (ja) * 1986-01-31 1987-08-05 Mitsubishi Electric Corp 2色感熱記録紙
JPH024455A (ja) * 1987-12-29 1990-01-09 Mobil Oil Corp チタノシリケートのイオン交換能向上方法
JPH1017786A (ja) * 1996-07-04 1998-01-20 Kao Corp 着色顔料及びこれを含有する組成物
JPH1085594A (ja) * 1996-09-18 1998-04-07 Mitsubishi Chem Corp ガス吸着剤
JP2001049180A (ja) * 1999-08-05 2001-02-20 Asahi Chem Ind Co Ltd コーティング組成物、親水性被膜、及び親水性被膜を有する被覆物品
JP2001347162A (ja) * 2000-06-07 2001-12-18 Sharp Corp 酸化チタン薄膜を有する光触媒材
JP2002110260A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 光エネルギー変換材料及び光エネルギー変換方法
JP2003103178A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Toyota Central Res & Dev Lab Inc マグネシウムポルフィリン複合体及びその製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004292397A (ja) * 2003-03-27 2004-10-21 Toyota Central Res & Dev Lab Inc ポルフィリン複合体及びその製造方法
JP4539023B2 (ja) * 2003-03-27 2010-09-08 株式会社豊田中央研究所 ポルフィリン複合体及びその製造方法
JP2006131592A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 有機化合物多孔体複合材料
JP2006248832A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Taiyo Kagaku Co Ltd 物質担持多孔質シリカ
JP2007051076A (ja) * 2005-08-16 2007-03-01 National Institute Of Advanced Industrial & Technology ミオグロビン複合体
JP4631032B2 (ja) * 2005-08-16 2011-02-16 独立行政法人産業技術総合研究所 ミオグロビン複合体
JP2011514302A (ja) * 2008-02-11 2011-05-06 ガルシア−ベネット,アルフォンソ メソポーラス材料を製造する方法、それにより製造された材料及びメソポーラス材料の使用
CN112175414A (zh) * 2020-09-08 2021-01-05 上海大学 叶绿素/黏土矿物杂化的绿色颜料的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Wang et al. In situ coating metal oxide on SBA-15 in one-pot synthesis
Badiei et al. One pot synthesis of functionalized SBA-15 by using an 8-hydroxyquinoline-5-sulfonamide-modified organosilane as precursor
Bourda et al. Functionalized periodic mesoporous organosilicas: from metal free catalysis to sensing
KR20210025921A (ko) 2종 이상의 리간드를 포함하는, 3차원 다공성 구조를 갖는 신규한 알루미늄-기반 금속-유기 골격체, 이의 제조방법 및 용도
WO2011142649A2 (es) Proceso para modificar las propiedades fisicoquímicas de zeolitas del tipo faujasita y
JP2009049346A (ja) 光エネルギー変換材料
Payra et al. Development of a dissolved oxygen sensor using tris (bipyridyl) ruthenium (II) complexes entrapped in highly siliceous zeolites
JP2004051991A (ja) マグネシウムポルフィリン複合体
Abboud et al. Synthesis of ferrocenylazobenzene-functionalized MCM-41 via direct co-condensation method
JP2019037921A (ja) 固定化光触媒およびその製造方法
Baranowska et al. Bifunctional catalyst based on molecular structure: spherical mesoporous TiO2 and gCN for photocatalysis
JP4117374B2 (ja) 球状多孔質シリカ粒子及びその製造方法
JP4631032B2 (ja) ミオグロビン複合体
JPH1062401A (ja) 液体クロマトグラフ用充填剤
JP4696433B2 (ja) マグネシウムポルフィリン複合体及びその製造方法
JP4798419B2 (ja) 錯体複合材料及びその製造方法
JP4518242B2 (ja) 錯体複合材料及びその製造方法
Bae et al. Photoionization of n-alkylphenothiazines in mesoporous metal silicoaluminophosphate molecular sieves
JP2009044963A (ja) カタラーゼ複合体
Lohse et al. Synthesis of zeolite beta Part 2.—Formation of zeolite beta and titanium-beta via an intermediate layer structure
JP4539023B2 (ja) ポルフィリン複合体及びその製造方法
Sayari et al. Nanoporous Materials IV: Proceedings of the 4th International Symposium on Nanoporous Materials, Niagara Falls, Ontario, Canada June 7-10, 2005
Yang et al. Preparation of spinous ZrO2 microspheres with tunable shell and chamber structure by controlling pollen as a nanoparticles reactor
JP4407141B2 (ja) マグネシウムポルフィリン複合体の製造方法
JP2004249407A (ja) 多孔質材料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20060320

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100202

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20100202

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100319

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100729