JP2004048254A - インターネットファクシミリ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インターネットファクシミリ装置20の主制御部1は、図2に示すように、画像データが添付された電子メールを受信し、受信した電子メールを転送するか否かを判断し(ステップS2)、転送すると判断されたときに上記画像データをフォーマット変換することなくそのまま転送する(ステップS5)一方、転送しないと判断されたときに自局の処理能力に応じてフォーマット変換して出力する(ステップS3,S4)。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子メールを利用してインターネットを介して画像データを送受信しかつ受信した電子メールを必要があれば他の電子メールアドレスに転送する電子メール転送機能を備えたインターネットファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子メールを利用してインターネットを介して画像データを送受信するインターネットファクシミリ装置を用いたインターネットファクシミリ通信システムが、ITU−T勧告T.37において提案されている。このインターネットファクシミリ装置では、画像データを含む電子メールを送信側のメールサーバ装置(ゲートウェイ装置)及びインターネットを介して受信側のメールサーバ装置(ゲートウェイ装置)にSMTP方式で送信し、受信側のインターネットファクシミリ装置は、POP3方式で受信側のメールサーバ装置にアクセスして、画像データを含む電子メールを受信して、受信された画像データを画像記録部を用いて印字する。
【0003】
従来技術のインターネットファクシミリ装置においては、電子メールを利用して画像データをインターネットを介して送信するインターネットファクシミリ機能と、画像データを公衆電話回線を介して送信する通常ファクシミリ機能とを備えている。
【0004】
また、従来技術のインターネットファクシミリ装置では、電子メールの添付ファイルとして受信した画像データを、一旦自装置で処理し印刷可能なフォーマットに変換した上で、必要があれば他の電子メールアドレス等に転送する電子メール転送機能を備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のインターネットファクシミリ装置において、他の電子メールアドレス等に対して転送する場合には、必ずしもフォーマット変換が必要でないこともあり、例えば、転送先の処理能力(印字能力やサポートする符号化方式など)が自装置よりも高い処理能力を有している場合には、画像データを劣化させた後、転送する場合もあるという問題点があった。
【0006】
本発明の目的は以上の問題点を解決し、他の電子メールアドレス等に転送する場合において転送先で画像データが劣化することなく処理することができるインターネットファクシミリ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るインターネットファクシミリ装置は、電子メールを利用してインターネットを介して画像データを送受信しかつ受信した電子メールを必要があれば他の電子メールアドレスに転送する電子メール転送機能を備えたインターネットファクシミリ装置において、画像データが添付された電子メールを受信する受信手段と、受信した電子メールを転送するか否かを判断する手段と、転送すると判断されたときに上記画像データをフォーマット変換することなくそのまま転送する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、上記インターネットファクシミリ装置において、上記制御手段は、好ましくは、転送しないと判断されたときに自局の処理能力に応じてフォーマット変換して出力することを特徴とする。
【0009】
さらに、上記インターネットファクシミリ装置において、上記フォーマットは、好ましくは、符号化方式又は原稿サイズであることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。
【0011】
<実施形態>
図1は、本発明に係る実施形態である、電子メール転送機能を備えたインターネットファクシミリ装置20の構成を示すブロック図である。このインターネットファクシミリ装置20は、電子メールを利用してインターネットを介して画像データを送受信しかつ受信した電子メールを必要があれば他の電子メールアドレスに転送する電子メール転送機能を備えたインターネットファクシミリ装置であって、主制御部1は、図2に示すように、画像データが添付された電子メールを受信し、受信した電子メールを転送するか否かを判断し(ステップS2)、転送すると判断されたときに上記画像データをフォーマット変換することなくそのまま転送する(ステップS5)一方、転送しないと判断されたときに自局の処理能力に応じてフォーマット変換して出力する(ステップS3,S4)ことを特徴としている。
【0012】
図1において、インターネットファクシミリ装置20は、従来のG3方式等のファクシミリ通信機能を備えるとともに、電子メール転送機能を備えている。主制御部1は具体的にはCPUで構成されており、バス13を介して以下のハードウェア各部と接続されていてそれらを制御するほか、後述する種々のソフトウェアの機能を実行する。画像読取部2は、CCD等を利用したスキャナで原稿を読み取り、白黒2値に変換したドットイメージデータを出力する。画像記録部3は電子写真方式等のプリンタ装置であり、他のファクシミリ装置からファクシミリ通信により受信したイメージデータをハードコピーとしてプリントアウトして記録する。表示部4は、液晶表示装置(LCD)又はCRTディスプレイ等の表示装置であり、当該インターネットファクシミリ装置20の動作状態を表示したり、送信すべき原稿のイメージデータ、及び受信したイメージデータの表示を行う。
【0013】
操作部5は、当該インターネットファクシミリ装置20を操作するために必要な文字キー、ダイヤル用テンキー、短縮ダイヤルキー、ワンタッチダイヤルキー、及び各種のファンクションキー等を備える。なお、上述の表示部4をタッチパネル方式とすることにより、この操作部5の各種キーの内の一部又は全部を代用するように構成してもよい。
【0014】
ROM6は、当該インターネットファクシミリ装置20の動作に必要であって主制御部1によって実行される種々のソフトウェアのプログラムを予め格納する。ここで、ROM6は少なくとも図2の電子メール受信処理のプログラムを格納する。これらのプログラムは、例えば、フロッピーディスク、MO、DVD−RAMなどの記録媒体に記録して、必要に応じてそのドライブ装置を介してSRAM7にロードして当該プログラムを実行してもよい。
【0015】
SRAM7は、主制御部1のワーキングエリアとして使用されてプログラムの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。コンパクトフラッシュ(登録商標)8は、いわゆる画像メモリと、プログラム記録媒体、テーブル記録媒体としてのメモリとの役割を有する。ここで、コンパクトフラッシュ(登録商標)8は、画像処理及び画像記録部3におけるインチ/ミリ系、画像処理及び画像記録部3における解像度、画像記録部3における原稿サイズ、画像処理部における符号化方式、画像処理部における多値/2値、画像処理部及び画像記録部3におけるカラー/白黒などの自装置の処理能力を含む自局処理能力テーブル8aを記憶する。
【0016】
ファックスモデム10は、公衆電話回線Lを介して公衆電話網50に接続され、通常のファクシミリ通信用のファックスモデムの機能を有するモデムである。NCU(ネットワーク制御回路:Network Control Unit)11はアナログの公衆電話回線Lの直流ループなどの閉結及び開放の動作を行いかつ自動ダイヤル機能を有するハードウェア回路であり、必要に応じてファックスモデム10を公衆電話回線Lに接続する。ここで、NCU11は、発信電話番号通知サービスにおけるID受信端末起動信号、通常の電話呼出信号の検出を行うとともに、必要に応じて発信電話番号通知サービスにおける1次応答信号及び2次応答信号を発信することができる。なお、NCU11を所定のターミナルアダプタ及びDSU(加入者線終端装置:Digital Service Unit)を介して、ベースバンド伝送方式のデジタル回線(例えば、ISDN回線)に接続するようにしてもよい。
【0017】
インターフェース回路12は、当該インターネットファクシミリ装置20を、例えばイーサネット(登録商標)などのLAN30等に接続するために、信号やデータの信号変換やプロトコル変換を行うインターフェース回路であり、LAN30には電子メールサーバ装置31、ルータ装置32及びクライアントパーソナルコンピュータ60−1,60−2が接続される。
【0018】
さらに、ルータ装置32はインターネット40を介して相手先のメールサーバ装置(図示せず。)に接続される。当該インターネットファクシミリ装置20から画像データを電子メール本文に添付してメール送信するときは、LANインターフェース12からLAN30を介して一旦電子メールサーバ装置31に送信した後、電子メールサーバ装置31が当該インターネットメールを、LAN30、ルータ装置32、インターネット40、及び相手先のメールサーバ装置(図示せず。)を介して送信先のインターネットファクシミリ装置にメール送信する。一方、インターネットメールを受信するときは、上記の逆の経路で受信する。また、同様にして、インターネットファクシミリ装置20からLAN30及び電子メールサーバ装置31を介してクライアントパーソナルコンピュータ60−1又は60−2に電子メールを送信する一方、上記の逆の経路で受信する。ここで、電子メールサーバ装置31からインターネットネットメールを受信する方法は、POP3を用いてもよいし、SMTPにより受信してもよい。なお、インターネット40への回線接続は、専用回線などに限らず、公衆電話回線Lを用いたダイヤルアップ接続でもよい。
【0019】
以上のように構成された本実施形態のインターネットファクシミリ装置20は、通常のG3方式等のファクシミリ通信機能に加えて、電子メール転送機能を有している。ファクシミリ通信機能において、画像読取部2により読み取られたドットイメージデータはファクシミリ通信の規格で定められているMH,MR,MMR等の符号化方式に従って符号化された後、相手先のファクシミリ装置に送信される一方、逆に相手先のファクシミリ装置から受信した符号化データもソフトウェアによりイメージデータに復号化されて画像記録部3からハードコピーとして出力される。
【0020】
図2は、図1のインターネットファクシミリ装置20の主制御部1によって実行される電子メール受信処理を示すフローチャートである。図2において、ステップS1において電子メールを受信したか否かが判断され、YESとなればステップS2に進み、ステップS3において電子メールヘッダ(例えば、from, subject, X−など)又はメール本文中のコマンド等に基づいて転送するか否かが判断される。ここで、自局宛であれば、転送する必要がなくステップS3に進む一方、他の電子メールアドレス等であれば、転送するためにステップS5に進み、ステップS3のデータ変換処理を実行することなく受信した、画像データが添付された電子メールを指定された電子メールアドレスに対して転送した後、ステップS1に戻る。ステップS3では、自局処理能力テーブル8aに基づいて、受信した電子メールに添付された画像データについて自局処理能力に合致するようにフォーマット変換などのデータ変換処理を実行した後、ステップS4においてデータ変換処理された画像データや電子メール本文を表示部4に表示し、画像記録部3により印字出力し、ステップS1に戻る。
【0021】
この実施形態に係るインターネットファクシミリ装置20においては、電子メールを受信し添付されている画像データにおいて、自局処理能力テーブル8aに記述された自身の処理能力と異なる画像データを受信した場合に、受信した電子メールを自身で印字又は表示出力する場合には自身の処理体系に変換処理し、他の装置に転送する場合には変換処理を行わないという選択手段を有することを特徴としている。例えば、受信した画像データがインチ系で、自身にミリ系の出力手段(例えば画像記録部3)しかない場合において、自身で印刷処理する電子メールであると判断された場合は、インチ/ミリ変換を行い処理するが、他の装置への転送処理するメールであると判断された場合にはインチミリ変換は行わずそのまま転送する。あるいは、受信した画像データがA3、400dpiで自身にB4、200dpiの能力しかない場合、自身で印刷処理する電子メールであると判断された場合は縮小変換を行い処理するが、他の装置への転送処理するメールであると判断された場合には変換は行わずそのまま転送する。あるいは、受信した画像データが多値データで自身に2値の能力しかない場合、自身で印刷処理するメールであると判断された場合は2値化変換を行い処理するが、他の装置への転送処理するメールであると判断された場合には変換は行わずそのまま転送する。
【0022】
以上説明したように、本実施形態によれば、主制御部1は、図2に示すように、画像データが添付された電子メールを受信し、受信した電子メールを転送するか否かを判断し(ステップS2)、転送すると判断されたときに上記画像データをフォーマット変換することなくそのまま転送する(ステップS5)一方、転送しないと判断されたときに自局の処理能力に応じてフォーマット変換して出力する(ステップS3,S4)。従って、電子メールを転送する場合にはフォーマット変換しないので、画像データが劣化することを防止できる。すなわち、転送先の端末装置が自装置よりも高い処理能力を有しているときに、フォーマット変換されていない、すなわち劣化していない画像データを受信して、表示又は印字出力することができる。
【0023】
<変形例>
以上の実施形態においては、インターネットファクシミリ装置20の例について述べているが、本発明はこれに限らず、公衆電話網又は公衆デジタル回線網などの公衆網に接続された、例えば電話機、データ通信装置などを含む通信端末装置に適用することができる。
【0024】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明に係るインターネットファクシミリ装置によれば、電子メールを利用してインターネットを介して画像データを送受信しかつ受信した電子メールを必要があれば他の電子メールアドレスに転送する電子メール転送機能を備えたインターネットファクシミリ装置において、画像データが添付された電子メールを受信する受信手段と、受信した電子メールを転送するか否かを判断する手段と、転送すると判断されたときに上記画像データをフォーマット変換することなくそのまま転送する制御手段を備える。従って、電子メールを転送する場合にはフォーマット変換しないので、画像データが劣化することを防止できる。すなわち、転送先の端末装置が自装置よりも高い処理能力を有しているときに、フォーマット変換されていない、すなわち劣化していない画像データを受信して、表示又は印字出力することができる。
【0025】
また、上記インターネットファクシミリ装置において、上記制御手段は、好ましくは、転送しないと判断されたときに自局の処理能力に応じてフォーマット変換して出力することを特徴とする。従って、電子メールを転送しない場合には自局の処理能力に応じてフォーマット変換して出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態である、電子メール転送機能を備えたインターネットファクシミリ装置20の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のインターネットファクシミリ装置20の主制御部1によって実行される電子メール受信処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…主制御部、
2…画像読取部、
3…画像記録部、
4…表示部、
5…操作部、
6…ROM、
7…RAM、
8…コンパクトフラッシュ(登録商標)、
8a…自局処理能力テーブル、
10…ファックスモデム、
11…NCU、
12…インターフェース回路、
13…バス、
20…インターネットファクシミリ装置、
30…LAN、
31…電子メールサーバ装置
32…ルータ装置、
40…インターネット、
50…公衆電話網、
60−1,60−2…クライアントパーソナルコンピュータ、
L…公衆電話回線。
Claims (3)
- 電子メールを利用してインターネットを介して画像データを送受信しかつ受信した電子メールを必要があれば他の電子メールアドレスに転送する電子メール転送機能を備えたインターネットファクシミリ装置において、画像データが添付された電子メールを受信する受信手段と、受信した電子メールを転送するか否かを判断する手段と、転送すると判断されたときに上記画像データをフォーマット変換することなくそのまま転送する制御手段を備えたことを特徴とするインターネットファクシミリ装置。
- 上記制御手段は、転送しないと判断されたときに自局の処理能力に応じてフォーマット変換して出力することを特徴とする請求項1記載のインターネットファクシミリ装置。
- 上記フォーマットは、符号化方式又は原稿サイズであることを特徴とする請求項1又は2記載のインターネットファクシミリ装置。
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US7570396B2 (en) | 2005-09-14 | 2009-08-04 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Image communication apparatus and image communication control method |
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2002
- 2002-07-10 JP JP2002201256A patent/JP2004048254A/ja active Pending
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