JP2004038493A - 紙幣払出機 - Google Patents

紙幣払出機 Download PDF

Info

Publication number
JP2004038493A
JP2004038493A JP2002193799A JP2002193799A JP2004038493A JP 2004038493 A JP2004038493 A JP 2004038493A JP 2002193799 A JP2002193799 A JP 2002193799A JP 2002193799 A JP2002193799 A JP 2002193799A JP 2004038493 A JP2004038493 A JP 2004038493A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bill
cassette
bills
main body
shutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002193799A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Takagi
高木 芳和
Yoshio Hara
原 吉男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BIRUKON KK
Original Assignee
BIRUKON KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BIRUKON KK filed Critical BIRUKON KK
Priority to JP2002193799A priority Critical patent/JP2004038493A/ja
Publication of JP2004038493A publication Critical patent/JP2004038493A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】使い勝手が良好であるうえに、セキュリティーの高い紙幣払出機を提供する。
【解決手段】紙幣用ホッパーカセット3cと、このホッパーカセットを挿脱自在に挿入させ装着せしめる1以上のカセット挿入部6c、このカセット挿入部内にホッパーカセットが挿入され装着されたときに、その挿入力によりカセットシャッター開閉機構に作動してカセットシャッターおよび排紙口を開扉させ、この排紙口が開口したときに、この排紙口を臨む位置に移動して紙幣収容部内の紙幣を排紙口から繰り出し搬送路に搬送させる紙幣繰出し機構22を有し、カセット挿入部毎に配設される紙幣繰出し部7c、この繰出し部の紙幣搬送路に連通して紙幣を搬送する紙幣搬送路31、この紙幣搬送路から搬送された紙幣を受ける払出ポケット35およびこの払出ポケットに連通する一方、外部に開口する紙幣払出口5aを有する払出部5を備えた紙幣払出機本体2と、を具備している。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は現金自動支払機(CD)や両替機、自動販売機等の主機に組み込まれる紙幣払出機に係り、特に、払出用の紙幣を収容する紙幣収容部等をカセット化した紙幣払出機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の紙幣払出機の一例としては、1金種の払出用の紙幣を収容する紙幣収容部を払出機本体に一体に組み付けているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の紙幣払出機では、払出用の紙幣が1金種であるので、ユーザにとって使い勝手が悪いという課題がある。例えば払出用の紙幣が千円札の1金種である場合には、1万円分を払出する場合には千円札を10枚払い出すことで済むが、10万円を払出する場合には千円札を100枚払出す必要があり、その払出に時間がかかる上に、払出用紙幣の収容部の大形化が必要になる。
【0004】
そこで、今度は払出用紙幣を仮に1万円札の1金種とすれば、10万円の払出に対しては1万円札を10枚払い出せばよいが、今度は1万円札以下の払出を行なうことができないという不都合が発生する。
【0005】
また、払出用紙幣の収容部を紙幣払出機本体に一体に組み付けているので、その収容部に払出用紙幣を補充する場合等では、紙幣払出機本体が組み込まれているCD等主機が設置されている場所まで現金を運搬し、補充する必要がある。しかし、このCD等主機の設置場所は一般にユーザ等多数の耳目を集め易い場所であることが多く、セキュリティーが必ずしも高くないという課題がある。
【0006】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、使い勝手が良好であるうえに、セキュリティーの高い紙幣払出機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1に係る発明は、開閉自在の開閉蓋から紙幣を出入し得る紙幣収容部およびこの紙幣収容部に収容されている紙幣を排出する排紙口をシャッターにより開閉自在に閉じる常閉のカセットシャッター開閉機構および上記紙幣収容部内の紙幣を上記排紙口側へ常時付勢する紙幣押えを備えたホッパーカセットと、このホッパーカセットを挿脱自在に挿入させ装着せしめる1以上のカセット挿入部、このカセット挿入部内に上記ホッパーカセットが挿入され装着されたときに、その挿入反力により上記カセットシャッター開閉機構に作動して上記カセットシャッターを開扉させ、上記排紙口を開口させるカセットシャッター開閉機構作動部材、この排紙口が開口したときに、この排紙口を臨む位置に位置して紙幣収容部内の紙幣を排紙口から繰り出し搬送路に搬送させる紙幣繰出し機構を有し、上記カセット挿入部毎に配設される繰出し部、この繰出し部の紙幣搬送路に連通して紙幣を搬送する紙幣搬送路、この紙幣搬送路から搬送された紙幣を受ける払出ポケットおよびこの払出ポケットに連通する一方、外部に開口する紙幣払出口を有する払出部を備えた本体と、を具備していることを特徴とする紙幣払出機である。
【0008】
請求項2に係る発明は、上記本体の繰出し部は、複数の上記カセット挿入部に応じて複数併設され、相互に隣り合う上記紙幣繰出し搬送路同士を連動自在に連結させて紙幣を払出部側へ順次搬送させる連結搬送路、をそれぞれ具備していることを特徴とする請求項1記載の紙幣払出機である。
【0009】
請求項3に係る発明は、上記紙幣搬送路に、所定の基準に適合しないエラー紙幣を検出する繰出センサを配設していることを特徴とする請求項1または2項記載の紙幣払出機である。
【0010】
請求項4に係る発明は、上記紙幣搬送路に、複数枚の紙幣の重送と枚数を検出する計数センサを配設していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の紙幣払出機である。ここで重送とは複数枚の紙幣が重なって搬送される状態をいう。
【0011】
請求項5に係る発明は、上記ホッパーカセットが上記カセット挿入部内の所定位置に挿入された状態を検出するカセット挿入センサ、を具備していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の紙幣払出機である。
【0012】
請求項6に係る発明は、上記紙幣搬送路を駆動する搬送モータと、この搬送モータの回転角を検出する搬送モータ制御センサと、この搬送モータ制御センサにより検出された回転角に基づいて上記搬送モータの駆動を制御する制御装置と、を具備していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の紙幣払出機である。
【0013】
請求項7に係る発明は、上記本体の紙幣繰出し機構は、上記紙幣収容部の排紙口からの紙幣を繰り出す繰出しドラムと、外周面をこの繰出しドラムの外周面に近接させて配置されるストップローラおよび上記繰出しドラムに回転自在に外接する従動ローラとをユニットに構成し、上記ホッパーカセットが上記カセット挿入部内に挿入装着されたときに、このホッパーカセットの上記排紙口の紙幣繰出し位置に上記繰出しドラムの繰出し位置が位置するように上記ユニットを配置させて紙幣を短手方向に繰り出すように構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の紙幣払出機である。
【0014】
請求項8に係る発明は、上記本体の払出部は、上記繰出センサにより検出されたエラー紙幣を上記紙幣搬送路から回収通路側に振り分けるゲートフラッパーと、このゲートフラッパーにより振り分けられたエラー紙幣を上記回収通路側から受ける外部に開口するリジェクトポケットと、このリジェクトポケット内にその上記外部開口から挿脱自在に挿入されてエラー紙幣を受けて収容するリジェクトカセットと、を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の紙幣払出機である。
【0015】
請求項9に係る発明は、上記リジェクトカセットが上記リジェクトポケット内の所定位置に挿入された状態を検出するリジェクトカセット挿入検出センサ、を具備していることを特徴とする請求項8記載の紙幣払出機である。
【0016】
請求項10に係る発明は、上記リジェクトカセット内の紙幣の有無を検出する残留紙幣検出センサ、を具備していることを特徴とする請求項8または9記載の紙幣払出機である。
【0017】
請求項11に係る発明は、上記本体の払出部は、その紙幣払出口側とは反対側の背面を開口自在に構成する一方、この背面より内方にある上記紙幣搬送路の一部片側を構成する紙幣搬送機構を、その一端部を上記背面開口から外部に引き出して傾動し得るように構成していることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項記載の紙幣払出機である。
【0018】
請求項12に係る発明は、上記本体のゲートフラップは、このゲートフラップへ紙幣を搬送する搬送路の一部から離れた位置に移動し得るように構成されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項記載の紙幣払出機である。
【0019】
請求項13に係る発明は、上記本体の払出部は、上記紙幣払出口をシャッターにより開閉する紙幣払出口開閉機構を、備えていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項記載の紙幣払出機である。
【0020】
請求項14に係る発明は、上記本体の払出部は、上記払出ポケット内の紙幣を検出する紙幣検出センサを、備えていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項記載の紙幣払出機である。
【0021】
請求項15に係る発明は、上記カセットシャッター機構は、上記本体のカセット挿入部から上記ホッパーカセットが外部から取り出される際に、上記ホッパーカセットの排紙口で残留する紙幣を上記紙幣収納部に押し戻すように上記カセットシャッターが動作するように構成されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項記載の紙幣払出機である。
【0022】
請求項16に係る発明は、上記カセットシャッター機構は、上記シャッターにより排紙口を閉扉したときに、このシャッターをロックする一方、このロックを上記カセットシャッター開閉機構作動部材の作動により解除させるロック機構を、具備していることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の紙幣払出機である。
【0023】
請求項17に係る発明は、上記ホッパーカセットは、上記開閉蓋を施錠するロック機構を、備えていることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の紙幣払出機である。
【0024】
請求項18に係る発明は、上記ホッパーカセットは、上記カセット挿入部内に挿入されるカセットケース本体に把手を回動自在に設ける一方、このカセットケース本体が上記カセット挿入部内の所定位置に挿入されたときに、このカセットケース本体の係止部にカセット挿入部の被係止部に係止させてこのカセット挿入部からのカセットケース本体の引抜きを防止するロック機構を設け、このロック機構は、上記把手の回動角に応じて施錠または解錠させるように構成されていることを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項記載の紙幣払出機である。
【0025】
請求項19に係る発明は、上記払出部は、上記カセット挿入部の上方または下方に配設されていることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項記載の紙幣払出機である。
【0026】
請求項20に係る発明は、紙幣払出機本体のカセット挿入部内に挿脱自在に挿入されるカセットケース本体と、このカセットケース本体内にて形成され紙幣を出入自在に収容する紙幣収容部と、この紙幣収容部内に収容されている紙幣をその排紙口側へ常時付勢する紙幣押えと、上記カセットケース本体内に配設されて上記紙幣収容部の紙幣を排出する排紙口をシャッターにより開閉自在に閉じる一方、上記カセットケース本体を上記カセット挿入部内に挿入した際の反力により作動するカセットシャッター開閉機構作動部材により上記排紙口を開扉させるように上記シャッターを駆動するカセットシャッター開閉機構と、を具備していることを特徴とするホッパーカセットである。
【0027】
請求項21に係る発明は、上記カセットケース本体の寸法が高さ140mm以下、横240mm以下、奥行140mm以下であることを特徴とする請求項20記載のホッパーカセットである。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。
【0029】
図1は本発明の第1の実施形態に係る紙幣払出機1の全体構成の外観を示す正面図、図2は、その側面図である。この紙幣払出機1は図示しない現金自動払出機や両替機、自動販売機、ゲーム機、現金自動預払機(ATM)等、紙幣の払出機能を必要とする主機に組み込まれるものであり、図1,図2に示すように紙幣払出機本体2と、横長角筒状の1台以上、例えば3台のホッパーカセット3a〜3cとを具備している。
【0030】
紙幣払出機本体2は金属製等の縦長角筒状の本体ケース4に、その図1,2中下端部において払出部5を一体に配設する一方、払出部5の上方にて3金種(例えば千円札、5千円札、1万円札)用の上、中、下段3台のホッパーカセット3a,3b,3cをそれぞれ挿脱自在に挿入せしめるカセット挿入部6a,6b,6cを上下方向にそれぞれ所定のピッチで1列で配設している。また、各ホッパーカセット3a〜3cの各カセット挿入部6a〜6cの背面側には繰出部7a,7b,7cをそれぞれ配設している。本体ケース4の寸法については、高さ600mm、幅250mm、奥行230mmである。但し、2金種用と1金種用の本体ケース4の高さはカセット挿入部6a〜6cがそれぞれ2段、1段と減少するので、高さも460mm、330mmと低くなる。
【0031】
各カセット挿入部6a〜6cは本体ケース4の前面に各ホッパーカセット3a〜3cを出入させる開口8をそれぞれ形成している。カセット挿入部6a〜6cの一側壁の内面には、その内方へ突出する例えば2個一対の誤挿入防止用ブロック9a,9bをそれぞれ突設している。
【0032】
各対の誤挿入防止用ブロック9a,9bは各挿入部6a〜6cの外側面からねじ止めにより結合され、そのねじ止め孔を例えば3金種のホッパーカセット3a〜3c毎に変更し得る位置に穿設している。一方、各ホッパーカセット3a〜3cの一外側面には、誤挿入防止用ブロック9a,9bと衝当しない位置において、各誤挿入防止用だぼ10をそれぞれ突設し、これら誤挿入防止用だぼ10をホッパーカセット3a〜3cの3金種に対応して例えば3箇所異なる位置にてねじ止めするためのねじ孔を形成している。
【0033】
すなわち、図1に示すように誤挿入防止用だぼ10は、図中最上段の挿入部6内に挿入される上段のホッパーカセット3aの側面には、これらホッパーカセット3a〜3cの中で図1中最も高い位置に設ける一方、これより下の中段、下段の各ホッパーカセット3b,3cの各側面には、所定ピッチで順次低くなる位置に設け、所定金種のカセット挿入部6a〜6c内に、その所定金種以外のホッパーカセット3a〜3cが挿入されたときに、誤挿入防止用だぼ10が誤挿入防止用ブロック10a,10bに衝当ないし干渉して挿入されないようになっている。
【0034】
図1,図2に示すように払出部5は、その前面のほぼ全面を開口し、その下部に払出口5aを形成する一方、その上部にリジェクト出口5bを形成し、これら出口5a,5bを払出シャッター11により開閉し得るようになっている。
【0035】
図3はこの払出部5と、その直上の下段カセット挿入部6c内に挿入されている状態の下段のホッパーカセット3cと、その図中右側方(後方)にある下段の繰出部7cとを側面から見たときの構成を示す構成図である。
【0036】
各ホッパーカセット3a〜3cは、有蓋有底角筒状のカセットケース本体12の図1中左右両側壁12b,12cの外面に、ピン状のガイドピン12dをそれぞれ突設する一方、これらガイドピン12dをそれぞれ摺動自在に嵌合させる左右一対のガイドレール4aを各挿入部6a〜6cの一対の側壁内面にそれぞれ敷設し、これらガイドピン12dを各ガイドレールに嵌合させ、これらガイドレール4a上を摺動させて挿入部6a〜6c内に挿入されるようになっている。カセットケース本体12は例えば金属製またはプラスチック等により形成され、例えば図1で示す正面形状における幅方向が240mm、高さが140mm、図2で示す奥行が140mmである。但し、これら寸法は適宜変更してもよい。
【0037】
また、各ホッパーカセット3a〜3cはカセット本体12の図3中、上部開口端の後端部(図3では右端部)に、開閉蓋である上蓋13をヒンジピン13aにより開閉自在に取り付け、この上蓋13を小型シリンダ錠14により施錠し得るようになっている。
【0038】
すなわち、各ホッパーカセット3a〜3cは、その前面上部に小型シリンダ錠14を取り付け、このシリンダ錠14のキー14aの所定方向への回動によりホッパーカセット3a〜3cの内方で回動する倒立L字状の錠ドグ14bをほぼL字状の上蓋ドグ13bに係脱自在に係止させて施錠させ、キー14aをその逆方向に回動させて上蓋ドグ13bと錠ドグ14bとの係止状態を解除させることにより解錠するようになっている。
【0039】
図5で示すように上蓋ドグ13bは上蓋13の前端部(図3では左端部)内面にて、垂直方向下方へ垂下するように固着され、L字状屈曲部の一側面に矩形平板状のストッパ13cを一体に形成し、このストッパ13cの反対側開口から錠ドグ14bの鉤状先端部が進入してストッパ13cに当接することにより錠ドグ14bが上蓋ドグ13aに係止して施錠するようになっている。
【0040】
各ホッパーカセット3a〜3cは、その内部に、本体底部12aよりも若干上方にて紙幣収容部15の底部15aを張設しており、紙幣収容部15内には複数枚の紙幣16を横置きで起立させた状態、すなわち紙幣16の長手方向が図3の紙面の表裏方向に一致し、かつ紙幣16の短手方向が図3中垂直方向(上下方向)に一致するように収容し、厚さ方向に積層するように並べて収容している。これら紙幣列の前面(図3では左端面)には、紙幣16を常時後方へ付勢し弾性的に押える紙幣押え17を配設している。紙幣押え17は後述するように紙幣収容部15の底部15a上を後方へ摺動し得るように構成され、この紙幣押え17を図3中U字状に折曲されたコイルばねにより常時後方側(図3中右方)へ付勢することにより紙幣列を後方へ常時押えている。なお、図1中符号18a,18bは紙幣払出機1を図示しない両替機等本体装置にねじ止め等により取り付けるための左右一対の取付耳である。
【0041】
また、本体ケース4の各カセット収納部6a,6b,6cの左右の外面壁あるいは内面壁には、紙幣ニアエンドセンサ19を設けている。この紙幣ニアエンドセンサ19は透光型センサであり、紙幣収容部15の紙幣16の配列後半部にて、この紙幣16の配列方向に直交する方向に沿って発光ダイオード等の発光素子と、この発光を受光する受光素子とを対向配置し、ホッパーカセット3a,3b,3cの紙幣収容部15内に収容されている紙幣16の残量が所定枚数(例えば50枚)に達したときには、これまで紙幣16の残量が十分にあるときには、これら紙幣16の列により遮光されていた発光素子からの発光を受光素子により受光することにより、紙幣16の所定枚数が所定枚数の残量に達したことを検出し、その検出信号を図2で示す制御装置Cに与えるものである。
【0042】
さらに、各ホッパーカセット3a〜3cは紙幣収容部15の底部15aの下方に、カセットシャッター開閉機構20を図3中両端矢印線で示す各ホッパーカセット3a〜3cの挿脱方向に往復動自在に収容するシャッター収容室21を形成している。
【0043】
このシャッター収容室21の背面側、すなわち、紙幣収容室15の背面側の底部15aには、紙幣16をシャッター収容室21側へ排出する排紙口15bを穿設している。
【0044】
この排紙口15bの下方には、排紙口15bから排出される紙幣16を繰り出す紙幣繰出し機構22をそれぞれ配設している。各紙幣繰出し機構22は、繰出ドラム22a、この繰出ドラム22aを駆動するパルスモータ22b、この繰出ドラム22aの外周面に近接させて配置され、紙幣繰出方向には回転せずにその逆方向に回転自在の複数のストップローラ22cおよび回転自在の複数の従動ローラ22dとを備えている。これら繰出ドラム22a、ストップローラ22cおよび従動ローラ22dとを図示しないフレーム等によりユニット化し、このユニットを、排紙口15bの下方位置、すなわち、図3で示す繰出位置に配置し、パルスモータ22bの回転軸に巻回した駆動ベルト22eを介して繰出ドラム22aを駆動するように構成している。
【0045】
繰出ドラム22aは、少なくともその外周面をゴム等の摩擦力が比較的大きい素材により形成し、その軸方向長さは紙幣16の長手方向の長さよりも短い寸法で形成されている。
【0046】
ストップローラ22cと従動ローラ22dはその軸方向長さが繰出ドラム22aの軸長よりも充分に短かくなるように形成され、これらの複数個を繰出ドラム22aの軸方向に所定の間隔を置いて配置しており、ストップローラ22cの外周面を繰出ドラム22aの外周面の摩擦力よりも小さい摩擦面に形成することにより紙幣16を2枚重ね等の重送で繰り出さずに、1枚ずつ繰り出すように構成されている。
【0047】
すなわち、繰出ドラム22aはストップローラ22cの外周面と対向する部分にてストップローラ22cの軸方向長さよりも若干長い幅の溝をそれぞれ形成し、これら溝の外周面にストップローラ22cの外周面を近接させ、直接接触させていない。
【0048】
したがって、仮に2枚重ね等の重送状態で紙幣16が排紙口15bから排出された場合、繰出ドラム22aの外周面側に接触した紙幣16は、繰出ドラム22aの大きい摩擦力により繰り出されるが、その途中で紙幣16が回転しないストップローラ22cの外周面に接触する。ここで例えば紙幣16が2枚重ねの場合には、これら紙幣16同士の摩擦抵抗が最小である一方、繰出ドラム22aの摩擦抵抗が最大であり、ストップローラ22cの摩擦抵抗がその中間であるので、繰出ドラム22aの外周面に接面している紙幣16のみが最大の摩擦力により繰り出される一方、ストップローラ22cの外周面に接面されている紙幣16の繰出しが停止される。そして、繰出ドラム22aの外周面に接面している紙幣16がこの繰出ドラム22aにより繰り出された後、ストップローラ22cにより繰出しが停止されていた紙幣16は、順に繰出ドラム22aの外周面上に接面し、その摩擦力により回転されて繰出搬送路23へ繰り出される。すなわち、重送紙幣16の繰出しを防止することができる。
【0049】
各繰出搬送路23はその図3中右端部の終端部23eを図3中下方の払出部5側へ向けて下方へ湾曲し、各繰出部7a〜7cの底部に繰出口23a〜23cとしてそれぞれ開口させている。
【0050】
そして、各繰出搬送路23の途中には、所定の基準に適合しないエラー紙幣16aを検出する繰出センサ24を配設している。この繰出センサ24は紙幣16の長手方向(図3の紙面の表裏方向)両側部にて左右一対の反射型光センサをそれぞれ配設することにより紙幣16の両側部をそれぞれ検出するように構成されており、これら光センサにより検出された左右一対の検出信号を上記制御装置Cに与える。制御装置Cは、これら左右一対の両反射光センサからの検出信号の出力同士の時間差に基づく紙幣16の搬送始端の検出時の時間のずれから紙幣16の斜行と斜行角を検出する手段と、左右反射光検出信号の両者または一方の検出信号の長さ等に基づいて紙幣16の短手方向の長さを検出する手段と、所定時間当りに検出した左右両反射光検出信号またはその一方の検出信号による検出回数に基づいて紙幣16の搬送枚数と半券等のエラー紙幣16aをそれぞれ検出する手段と、を具備している。
【0051】
すなわち、繰出センサ24は左右一対の反射型光センサの発光素子から検出用光が繰出搬送路23へ投光され、その投光が紙幣16に照射され、反射された反射光を受光センサにより検出するものであり、その反射光の検出信号と後述する搬送モータ制御センサ44のパルス信号に基づいて、制御装置Cにより各紙幣16の金種を検出すると共に繰り出された枚数を検出するものである。紙幣16の金種の検出は、例えば検出した紙幣16の短手方向の長さとその短手方向の長さに対応した金種とのデータテーブルを参照することにより検出する。あるいは、この反射光の検出信号の出力パターンから金種を検出してもよい。また、左右一対の受光センサにより検出した反射光の検出開始時の時間のずれに基づいて制御装置Cにより紙幣16の斜行の有無とその斜行角を検出することかできる。これら検出結果は制御装置Cにより所要の表示装置に表示される。
【0052】
そして、上段を除く中,下段繰出部7b,7cには、それらの各繰出機構22の背面側にて連結搬送路25b,25cをそれぞれ縦方向に設けている。下段連結搬送路25cはその一端部(図3では下端部)を下段繰出部7cの繰出口23cに連通させる一方、他端部(図3では上端部)を図4に示すように中段繰出部7bの繰出口23bに連通させている。
【0053】
また、中段連結搬送路25bはその図中上端部を上段繰出部7aの繰出口23aに連通させる一方、その図中下端部を中段繰出部7bの繰出口23bに連通させている。これにより上中下段繰出部7a〜7cの各繰出部23a〜23c同士を中,下段連結搬送路25b,25cにより上下方向に連結している。
【0054】
これら連結搬送路25b,25cは内外一対(図3中左右一対)の搬送ベルト機構26,27を上下方向に沿って並設することにより構成されている。これら搬送ベルト機構26,27は各上下一対のローラ26aと26b,27aと27bとの間の外周に搬送ベルト26c,27cをそれぞれ巻回している。これら搬送ベルト26c,27cは、その隣り合う対向面同士を外接させており、この外接面間で紙幣16を挟持した状態で図3中上から下へ向けて短手方向に搬送させるようになっている。
【0055】
そして、中,下段繰出部7b,7cはその背面側に、背面開閉蓋28をそれぞれ開閉自在に設け、これら各背面開閉蓋28の内面上に外側(図3では右側)の搬送ベルト機構27を立設している。このために、各背面開閉蓋28を、その図中下端部のピストンピンを中心にして図中上端部を外方へ傾動させると、背面開口29が開口すると共に、この背面開口29から外側搬送ベルト機構27の上端部がそれぞれ外方へ引き出して所要角傾動し得るように構成している。このために、万一、連結搬送路25b,25c内で紙幣16のジャムが発生した場合には、各背面開閉蓋28を開口させることにより各外側の搬送ベルト機構27の図中上端部を外方へ傾動させ、内側搬送ベルト機構26から引き離すことにより、これら内,外搬送ベルト機構26,27間でジャムを発生した紙幣16を除去することができる。
【0056】
そして、払出部5は、上記下段の繰出部7cの下段繰出口23cに連通する紙幣搬送路31、搬送モータ32、ゲートフラップユニット33、リジェクトカセット挿入部34、払出ポケット35および払出シャッター開閉機構36等を内蔵している。
【0057】
紙幣搬送路31は、上下方向に配設され、内外一対(図3では左右一対)の搬送ベルト機構37,38を図中左右に並設している。これら搬送ベルト機構37,38は、上下一対のローラ37aと37b、38aと38bの各間に搬送ベルト37c,38cをそれぞれ上下方向に巻回し、これら搬送ベルト37c,38cの隣り合う対向面同士を外接しており、この外接面間で紙幣16を挟持した状態で短手方向に搬送している。
【0058】
そして、外側の搬送ベルト機構38は、その上下一対のローラ38a,38bを払出部5の背面開口蓋30の内面上に立設している。背面開閉蓋30は上記繰出部7a〜7cの背面開閉蓋28と同様に図中上端部を外方へ傾動し得るように構成されている。したがって、この背面開閉蓋30を外方へ傾動させることにより、外側搬送ベルト機構38を内側搬送ベルト機構37から引き離し、これら内,外搬送ベルト機構37,38間でジャムを発生させた紙幣16を除去し、ジャムを解消させることができる。
【0059】
また、内側搬送ベルト機構37の下ローラである第1の駆動ローラ37bは、その一側面中心部に、これよりも小径の小ローラ37dを同心状に一体に突設しており、この小ローラ37dと第2の駆動ローラ40の小ローラ40aとの間に駆動ベルト41を巻回し、第2の駆動ローラ40をベルト駆動する搬送モータ32により内側搬送ベルト機構37の第1の駆動ローラ37bを駆動するようになっている。
【0060】
また、この搬送モータ32により上述した2箇所の繰出部7b,7cにおける連結搬送路25b,25cをそれぞれ駆動するようになっている。すなわち、払出部5の内側搬送ベルト機構37の上ローラ37aには図示省略した連結ベルトにより、下段繰出部7cの連結搬送路25cにおける内側搬送ベルト機構26の下ローラ26bに連動自在に連結している。さらに、この下段内側搬送ベルト機構26の上ローラ26aをその上方の中段繰出部7bの内側搬送ベルト機構26の下ローラ26bに図示省略した連結ベルトにより連動自在に連結している。
【0061】
そして、払出部5の紙幣搬送路31には、下段繰出部7cの繰出口23cの下方にて計数センサ42を配設している。この計数センサ42は発光ダイオード等の発光素子42aと、その発光を受光する受光センサ42bとを紙幣搬送路31を介して対向配置することにより構成されており、受光センサ42bにより検出された透過光検出信号を上記制御装置Cに与えるようになっている。制御装置Cはこの透過光検出信号の箇数に基づいて紙幣16の枚数を計数する計数手段と、紙幣16の複数枚重ねの搬送である重送を検出する手段を備えている。
【0062】
搬送モータ32は上述したように、中,下段繰出部7b,7cの各連結搬送路25b,25cおよび紙幣搬送路31のローラ37a〜38b等の各ローラと、第1,第2の駆動ローラ37b,40をそれぞれ回転駆動するものであり、搬送モータ32の回転軸には円板状のスリットディスク43を同心状に固着している。スリットディスク43はその外周部にて板厚方向に貫通する所定形状の複数のスリット43aを周方向に所定のピッチで穿設し、このスリット43aの表面側と裏面側(図3では紙面の表裏方向)には、発光ダイオード等の発光素子と、その発光を受光する受光センサとを対向配置して搬送モータ制御センサ44を構成している。この搬送モータ制御装置44には信号線を介して上記制御装置Cを接続している。
【0063】
制御装置Cは、この搬送モータ制御センサ44により検出されたパルス状の受光検出信号の単位時間当りのパルス数をカウントすることにより搬送モータ32の回転速度を検出すると共に、紙幣搬送路31の紙幣搬送速度および搬送距離を検出し、計数センサ42によりエラー紙幣16aとして検出された紙幣16が紙幣搬送路31の切換ポイントcpに達する迄の時間を算出する手段を備えている。
【0064】
また制御装置Cは、繰出センサ24と計数センサ42とにより検出したエラー紙幣16aが切換ポイントcpに達したときに、紙幣搬送路31から回収路であるリジェクト搬送路45側へ振り分けるようにゲートフラップ46を所定角回動させて切り換えるゲートフラップ切換手段を具備している。
【0065】
ゲートフラップ46は例えば平面形状がほぼ三角形をなし、その先細尖端部を紙幣搬送路31の終端部内に突出させ、紙幣16の長手方向に延在する1本の回転軸に、その軸方向に所要の間隔を置いて複数枚配設されている。このゲートフラップ46の回転軸はロータリソレノイドにより回動するように構成されており、ゲートフラップ46は紙幣搬送路31の終端部において、この紙幣搬送路31を、リジェクト搬送路45側と、エラー紙幣16aではない紙幣16(正券)を搬送する払出搬送路47側の一方に切り換えるものである。
【0066】
リジェクト搬送路45はエラー紙幣16aをリジェクトカセット挿入部34内に排出するために搬送するものであり、このリジェクト搬送路45は、これを構成する複数個のローラのうち、第1の駆動ローラ37bに巻回された図示しない伝動ベルトにより駆動されるローラ37e等複数のローラにより駆動される。リジェクト搬送路45の途中には、このリジェクト搬送路45側へ搬送されたエラー紙幣16aの進入と枚数を検出するためのリジェクトポケット進入センサ48を設けている。
【0067】
リジェクトカセット挿入部34は、その前方(図3では左側方)の払出部5の前面上部に、リジェクト口34aを穿設して外部に開口しており、このリジェクト口34aから有蓋有底角筒状のリジェクトカセット49を挿脱させてリジェクトカセット挿入口34内に着脱自在に装着できるようになっている。リジェクトカセット49はその挿入内端をほぼ全面的に開口させてリジェクト搬送路45の開口先端と連通する紙幣引込路49aとリジェクトポケット49bとを備えている。紙幣引込路49aはリジェクト搬送路45の終端口に連通する引込口から紙幣16をリジェクトカセット49内へ引き込み、リジェクトポケット49b内へ排出する一対の駆動ローラ49c,49dとを対向配置している。その一方の駆動ローラ49dはリジェクトカセット49をリジェクトカセット挿入部34内へ挿入したときに、リジェクト搬送路45の終端駆動ローラ45aの図示省略のギアの一部と噛み合ってリジェクトカセット49内へ紙幣を引き込む方向にのみ回転可能のワンウェイギアに構成されている。これはワンウェイ駆動ローラ49dを仮に紙幣引込み方向とは逆方向、すなわち、紙幣16をリジェクトカセット49の外部に繰出す方向にも回転可能であるとすると、この駆動ローラ49dを紙幣16の外部繰出方向へ手動で回転されることにより、リジェクトカセット49内の紙幣16を外部へ取り出され、盗まれる可能性が生ずるから、これを防止するためである。
【0068】
このリジェクトカセット挿入口34内へのリジェクトカセット49の挿入ないし装着はリジェクト装着センサ50により検出される。このリジェクト装着センサ50はリジェクトカセット49の外側面に突設したカセットピン50aが例えばマイクロスイッチからなるリミットスイッチ50bのレバーをリジェクトカセット49の挿入により押圧してONさせることにより検出するように構成されている。このリジェクトカセット装着検出(ON)信号は上記制御装置Cに与えられて所要の表示部に表示されるように構成されている。
【0069】
リジェクトカセット挿入部34には透光型のリジェクトカセット残留センサ51を設けている。このリジェクトカセット残留センサ51はリジェクトポケット49b内のエラー紙幣16a等、ゲートフラップ47によりリジェクトされたエラー紙幣16aに所要の光を投光する発光ダイオード等の発光素子51aをリジェクトカセット挿入部34の上部内面に設ける一方、この投光またはこの投光がエラー紙幣16aを透過した透過光を受光する受光センサ51bをリジェクト挿入部34の下部内面にて対向配置し、この受光センサ51bにより検出した受光信号を上記制御装置Cに与え、リジェクトポケット49b内に残留している紙幣16を検出するようになっている。
【0070】
すなわち、制御装置Cはこの受光信号の有無からリジェクトカセット49内にエラー紙幣16aが残留しているか否かを検出する手段と、上記リジェクト進入センサ48によりカウントされたエラー紙幣16aの枚数が所定枚数に達したときには、リジェクトカセット49のエラー紙幣16aの最大収容容量に達したものと判断して所要のアラームを出力するアラーム手段と、を備えている。
【0071】
一方、払出搬送路47はエラーではない正しい紙幣16を払出ポケット35内に排出するために搬送するものであり、この払出搬送路47は、これを構成する複数個のローラのうち、第2の駆動ローラ40に巻回された図示しない伝動ベルトにより駆動されるローラ40b等複数のローラにより駆動される。この払出搬送路47の途中には、この払出搬送路47側へ搬送された紙幣16の進入と枚数を検出するための払出ポケット進入センサ52を配設している。
【0072】
また、払出ポケット35には透光型の払出ポケット紙幣残留センサ53を設けている。払出ポケット紙幣残留センサ53は払出ポケット35内の紙幣16に所要の光を投光する発光ダイオード等の発光素子53aと、この投光またはこの投光が紙幣16を透過する透過光を受光する受光センサ53bとを対向配置し、この受光センサ53bにより検出した受光信号を上記制御装置Cに与えて払出ポケット35内に残留している紙幣16を検出ものである。
【0073】
すなわち、制御装置Cは、この受光信号の有無から紙幣16が払出ポケット35内に残留しているか否かを検出する残留紙幣検出手段と、払出ポケット35内の紙幣16がユーザ等により全部取り出され、残留紙幣16が無いと残留紙幣検出手段により判断したときには、払出シャッター開閉機構36の払出シャッター11により払出口5aを閉鎖させる手段と、を備えている。
【0074】
払出シャッター開閉機構36は正逆回転自在のシャッター開閉モータ54、このシャッター開閉モータ54の回転軸に巻回された伝動ベルト55を有し、この伝動ベルト55の両端部を払出シャッター11の内面の上,下両端部にそれぞれ固着し、伝動ベルト55の適宜箇所には複数のローラ56を配設して伝動ベルト55の充分な長さ、すなわち、払出シャッター11の充分な開閉行程を確保している。
【0075】
払出シャッター11の内面下端部には、その内方へ突出する所要大および所要形状の開閉検出用ドグ11aを突設し、払出シャッター11の開位置と閉位置の内方とに、開検出センサ57と閉検出センサ58とをそれぞれ配設している。これら開,閉検出センサ57,58は開閉検出用ドグ11aの有無を反射光の有無により検出する反射光型の光センサや開閉検出用ドグ11aによりオンされるマイクロスイッチ等のリミットスイッチのいずれでもよい。
【0076】
これら開,閉検出センサ57,58の検出信号は上記制御装置Cに与えられる。この制御装置Cは払出ポケット紙幣残留センサ53により払出ポケット35内の紙幣16がユーザ等により全部取り出されて残留紙幣16が無い状態を検出したときに、シャッター開閉モータ54を所定方向に回転させて払出シャッター11により払出口5aを閉鎖させ、閉検出センサ58が払出シャッター11の閉を検出したときに、シャッター開閉モータ54の回転を停止させる手段を有する。
【0077】
また、制御装置Cは、払出ポケット35内に紙幣16が所定枚数排出された状態を検出したときに、シャッター開閉モータ54を逆転させて、開検出センサ57により払出シャッター11の開を検出するまで回転させて払出口5aを開口させる手段を有する。
【0078】
そして、払出口5aの左右両端部(図3,図4では紙面の表裏方向両端部)には小幅の左右一対のストッパ59a,59bの図中上端部を揺動自在に枢着しており、払出ポケット35内に排出される紙幣16が払出口5aから外部へ飛び出すのを、これらストッパ59a,59bに紙幣16の長手方向両端部を衝当させることにより、その飛び出しを防止するようになっている。
【0079】
図5は上記各ホッパーカセット3a〜3cの各カセットシャッター開閉機構20の構成をそれぞれ示す側断面図であり、図6(A),(B),(C)はその作用を示す要部拡大図である。
【0080】
これらの図に示すように各カセットシャッター開閉機構20は、紙幣収容部15の排紙口15bを開閉する側断面形状がほぼクランク状で紙幣16の長手方向(図5では紙面の表裏方向)に延在するシャッタープレート60、このシャッタープレート60の前端部(図中左端部)に固着されたほぼL字状の左右(図5では紙面の表裏方向両側)一対のアーム61、ほぼ矩形平板状の左右一対のカムプレート62、各繰出部7a〜7c側にて固定された左右一対のプッシュロッド63を備えている。
【0081】
各アーム61は、その図5中水平部の前端部(図中左端部)と後端部とに、短軸のヒンジピン64とカムピン65をそれぞれ突設し、このヒンジピン64を摺動自在に嵌合させるガイド溝66をカセット本体12の内側面にて図中両端矢印線で示すホッパーカセット3a〜3cの挿脱方向に形成し、ヒンジピン64を図7で示すコイルばね等よりなる戻しばね64aによりホッパーカセット3a〜3cの挿入方向(図5中右側方)へ常時付勢している。
【0082】
一方、カムプレート62は上記カムピン65を摺動自在に嵌合させるほぼ右肩下がりのカム溝67を板厚方向に貫通する貫通孔として形成している。このカム溝67の長さはカムピン65とヒンジピン64との間隔にほぼ相当する。図5に示すようにカムプレート62の図5中右端部にはプッシュロッド63の先細先端部を挿入させ、その押圧力の反力により図5中左側方へ押圧させるロッド挿入部68を形成している。
【0083】
また、カムプレート62は、その図中下端部を、各ホッパーカセット3a〜3cのカセット本体12の内底部に形成した摺動溝69内に摺動自在に嵌合させる一方、カムプレート62の上端部を図示しないガイドレールに摺動自在に嵌合させ、このガイドレールと摺動溝69をホッパーカセット3a〜3cの挿脱方向に沿ってほぼ全長に亘って形成している。すなわち、カムプレート62の上下端を上下動させないように規制した状態でカムプレート62をホッパーカセット3a〜3cの挿脱方向にアーム61と平行に往復動させるようになっており、このカムプレート62も図示しないカム用ばねにより常時背面側(図5中右側方)へ押し付けられるように付勢されている。
【0084】
そして、一対のカムプレート62の両外側面後端部(図5では右端部)には、ほぼ逆くの字状の左右一対のシャッターロックレバー62aをヒンジピン62bにより揺動自在に枢着している。
【0085】
すなわち、各シャッターロックレバー62aはその逆くの字状屈曲部をヒンジピン62bにより各カムプレート62に枢着する一方、その図5中上端部のロック端62cをシャッタープレート60のクランク状屈曲部外底面60aに当接させ、その図5中下端部をロッド挿入部68内へ突出させることにより、シャッタープレート60をロックしている。
【0086】
このために、仮にシャッター収容室21の背面開口21aからシャッタープレート60の背面外端60bを図5,6中下方へ押し下げてもシャッターロックレバー62aがシャッタープレート60をロックしているので、このシャッタープレート60を下方へ押し下げることができない。これにより、このシャッター60が開放され、紙幣収容部15の排紙口15bから紙幣16が外部へ取り出され、盗まれるのを防止することができる。
【0087】
したがって、図5と図6(A)に示すようにホッパーカセット3a〜3cを紙幣払出機本体2の各カセット挿入部6a〜6c内に漸次挿入して行くと、まずカムプレート62のロッド挿入部67内に、左右一対のプッシュロッド63の先端部がそれぞれ挿入される。
【0088】
この後、さらに図6(A)に示すように、ホッパーカセット3a〜3cを戻しばね64aの引張力に抗してカセット挿入部6a〜6cの内側へ漸次深く挿入して行くと、その押圧力の反力により左右一対のプッシュロッド63がまずカムプレート62のみを前方(図5中左側方)へ押して前進させて行き、これに伴ってカムプレート62と共にシャッターロックレバー62aも前方へ移動するので、このシャッターロックレバー62aのロック端62cがシャッタープレート60の平坦外底面を摺動しながら漸次前方へ移動して行く。
【0089】
このカムプレート62が前方へ移動するに従ってカムピン65がカム溝67内を摺動して強制的に下方へ次第に移動させられて行く。このために、シャッタープレート60がヒンジピン64を中心にして下方へ徐々に傾動し、やがてロックレバー62のロックが解除され、排紙口15bに対応するシャッタープレート60の角部60aが垂直方向下方へ若干垂下して排紙口15bが徐々に開口してから全開するまで傾動する。やがて図6(B)に示すようにカムプレート62の前端がヒンジピン64の後面に衝き当る。
【0090】
ここでさらに、ホッパーカセット3a〜3cを挿入部6a〜6c内に深く挿入して行くと、プッシュロッド63がカムプレート62をさらに前方へ押圧し、カムプレート62の前端がヒンジピン64の後面をさらに前方へ押し込み、図6(C)に示すようにヒンジピン64がガイド溝66の前端に達するまでシャッタープレート60を移動させ、この位置でホッパーカセット3a〜3cがカセット挿入部6a〜6c内に装着され、その装着状態が図示省略のカセット装着センサにより検出され、その検出信号が上記制御装置Cに与えられ、ホッパーカセット3a〜3cが挿入部6a〜6cの所定位置に挿入装着されたことを知らせる。
【0091】
図7は各ホッパーカセット3a〜3cの右外側面図、図8は同前面部切欠正面図、図9は同平面図、図10は図8のX−X線矢視図である。これらの図に示すように各ホッパーカセット3a〜3cはそのカセットケース本体12の前面部側の左右外側面に、その高さ方向中間部にて、その前面部の幅方向寸法よりも若干大きい幅を有するほぼコ字状の把手70の鉤状屈曲端部70a,70bと、左右一対のロックレバー72a,72bとを同一平面上にて左右一対の把手ヒンジピン71a,71bにより回動自在に共締めしている。
【0092】
そして、図7(A),(B)に示すようにカセットケース本体12の左右両外側面には、各把手ヒンジピン71a,71bの近傍にて左右一対のロックばね73a,73bの一端を固定し、これらロックばね73a,73bの自由先端部73c,73dを各ロックレバー72a,72bの把手ヒンジピン71a,71bよりも先方(図7(A),(B)では右側方)の先端部に係止させ、常時左右一対のロックピン74a,74b側へ弾性的に押圧するように構成している。
【0093】
各ロックピン74a,74bは各カセット挿入部6a,6b,6cの左右一対の内側面に突設され、これら各ロックピン74a,74bに係脱自在に係合する係合凹部72c,72dを各ロックレバー72a,72bの自由先端部の図中上面部に形成している。
【0094】
各ロックレバー72a,72bは、把手ヒンジピン71a,71bにより枢着される枢着部よりも外方(図7では左側方)へ突出するあご72e,72fを一体に突設している。一方、各把手70は、把手ヒンジピン71a,71bにより枢着される枢着部近傍の図7中左側面に、ロックレバー72a,72bのあご72e,72fに挿脱自在に係合する係合段部70c,70dを形成している。
【0095】
したがって、図7(B)に示すように把手70をカセットケース本体前面12e上で起立させると、把手70の左右一対の係合段部70c,70dが左右一対のロックレバーf72a,72bの各あご72e,72fに係合して図7(B)中上方へ押し上げる。このために、各ロックレバー72a,72bの各あご72e,72fの反対側の自由先端部が各ロックばね73a,73bのばね力に抗して図中下方へ回動し、各ロックピン74a,74bと各係合凹部72c,72dとの係合が外れ、ロックが解除される。
【0096】
このように、各ロックレバー72a,72bのロックが外れた状態でホッパーカセット3a〜3cをカセット挿入部6a〜6c内に挿入する。
【0097】
この後、図7(A)に示すように把手70をカセットケース本体12の前面12eにて倒伏させると、把手70の各係合段部70c,70dとロックレバー72a,72bの各あご72e,72fとの係合が解除されるので、各ロックレバー72a,72bが各ロックばね73a,73bのばね力により各ロックピン74a,74b側へ付勢される。このために、各ロックレバー72a,72bの各係合凹部72c,72d内に各ロックピン74a,74bに係合されてロックされる。したがって、ホッパーカセット3a〜3cのカセット挿入部6a〜6cからの外方へ引抜きを規制するようになっている。
【0098】
これにより、ホッパーカセット3a〜3cをカセット挿入部6a〜6cから外方へ引き抜くときは、把手70を握ってカセットケース本体12の前面12eから起立させる。すると、上述したように各ロックレバー72a,72bの自由先端部が把手ヒンジピン71a,71b回りに図7中右回りに回動し、ロックピン74a,74bが各ロックレバー72a,72bの係止凹部72c,72dから外れるので、外方へ引き抜くことができる。
【0099】
図8〜図10に示すように上記各ホッパーカセット3a〜3cの紙幣押え17は紙幣16列の前面を押える横長平板状の前面押え板75、この前面押え板75の外側面(前面)の長手方向中間部にて固着された押え板支持装置76、紙幣16の長手方向両端部をガイドするほぼL状板の左右一対の側面押えガイド77,78を備えている。
【0100】
押え板支持装置76は、前面押え板75を若干の首振可能かつ紙幣収容部15の底部15a上を摺動可能に支持するものであり、断面コ字状のブラケット76aのコ字状上下対向部を押えヒンジピン76bにより図8中上下方向に貫通させ、押えヒンジピン76bをその中心軸回りに回転自在に支持させている。
【0101】
このヒンジピン76bはその上部外端部を中間軸部よりも大径の大径端部76cに形成する一方、下端部を、紙幣収容部15の底部15aの幅方向中間部にてその前後方向に穿設されたスリット15cを板厚方向に貫通させてから図示しない矩形片状の摺動子の中間部に固着している。また、前面押え板75は、その下端部を摺動板79の長手方向中央部に固着し、前面押え板75が紙幣収容部15の底部15a上を摺動するように構成している。摺動板79の長手方向両端部は、左右一対の側面押えガイド77,78の板厚方向に貫通する挿通孔を挿通してその外側方へそれぞれ延在してから図9中左右一対の引張ばね76e,76fの各一端にそれぞれ係止されている。各引張りばね76e,76fの他端部はカセットケース本体12の背面側へ延伸してから左右一対のローラ79a,79bに巻回されて、前方側へ転向し、カセットケース本体前面12dの内壁面に固着されており、前面押え板75を常時背面側へ引張るように付勢している。
【0102】
図8に示すように押えヒンジピン76bはそのコ字状ブラケット76a内の上部と下部において、上下一対のコイルばねよりなる戻しばね76g,76hを装着しており、押えヒンジピン76aをその中心軸回り正逆方向に常時回動し得るようにほぼ均等の付勢力で付勢しており、前面押え板75が常時紙幣16に正対した状態で後方へ押えるようになっている。
【0103】
また、前面押え板支持装置76は押えヒンジピン76bに、先端部を鉤状に形成した係止爪80を揺動自在に装着する一方、この係止爪80に係脱自在に係止する係止孔を穿設した係止プレート81をカセットケース本体12の前面12e内方にて立設し、前面押え板75を係止プレート81に当接したときに、この係止爪80が係止プレート81の係止孔内に係入して係止される一方、ロック解除レバー82を押えヒンジピン76b回りに回動させることにより、その係止(ロック)を解除し得るようになっている。
【0104】
一対の側面押えガイド77,78は断面形状がほぼL字状をなし、そのL字状屈曲下端部77a,78aをねじ止めにより固定し、紙幣16が前後方向に摺動する際に紙幣16の長手方向両端をガイドするものであり、そのねじ止め位置は左右一対の長穴(図9参照)82a,82bにより紙幣16の長手方向長さに応じて適宜調節することができるように複数箇所設けられている。
【0105】
図11は紙幣払出機1の電気的構成を示す機能ブロック図である。制御装置Cは、例えばマイクロプロセッサー等により構成され、機能上はセンサ駆動部Ca、モータ駆動部Cb、制御部Cc、電源部Cd、外部通信部Ce、操作/表示部Cfとを有し、電源部Cdは両替機等の本体装置Aの電源供給部Aaから所要の電力を受電するものである。また、外部通信部Ceは本体装置AのコントローラAbとの間で制御信号等を双方向で通信する機能を備えている。
【0106】
センサ駆動部Caは第1,第2,第3金種の紙幣ニアエンドセンサ19(19a,19b,19c)および同繰出センサ24(24a,24b,24c)、計数センサ42、搬送モータ制御センサ44、リジェクトポケット進入センサ48、リジェクトカセット残留センサ50、リジェクトカセット装着センサ51、払出ポケット進入センサ52、払出ポケット紙幣残留センサ53、払出シャッター11の開検出センサ57および同閉検出センサ58と図示しない信号線を介して電気的に接続され、これら各センサをそれらの機能に応じて駆動する一方、これらセンサにより検出された検出信号を受け、これらセンサの各機能に応じた種々の制御手段を制御部Ccに設けている。
【0107】
すなわち、紙幣収容部15内に列状に収容された紙幣16が減少してその紙幣16の列が所定残量までに減少したときに、これまでに紙幣列により遮光されていた検出用投光を制御部Ccは上述したように第1,第2,第3金種(例えば千円札、五千円札、一万円札)のニアエンドセンサ19(19a〜19c)により検出し、この検出信号に基づいて各ホッパーカセット3a〜3cの紙幣収容部15内に収容されている紙幣16の残留枚数が所定数に減少したことを検出し判断する手段を備えている。
【0108】
各ホッパーカセット3a〜3c内に収容される紙幣16の金種は、これらホッパーカセット3a〜3cが挿入装着されるカセット挿入部6a〜6cの位置によって予め適宜設定されており、その設定は操作/表示部Cfでの操作部の操作により設定され、これら金種の残量枚数は表示部Cfに数値等により表示される。
【0109】
また、制御部Ccは、上述したように第1,第2,第3金種の各繰出センサ24a〜24cにより検出された左右一対の検出信号を、予め記録されている紙幣16の種々の斜行や斜行角と左右一対の検出信号とを対応させたデータテーブルまたは参照パターンとの比較や参照により繰出搬送路23を搬送している紙幣16の斜行や斜行角を検出する手段、紙幣16の短手方向の長さを検出する手段、紙幣16の搬送枚数を検出する手段、紙幣16の短手方向長さ検出手段により検出した紙幣16の短手方向長さを、予め記憶している正しい短手方向長さ等の紙幣16の寸法と比較して所定の長さを有しない場合には、半券等のエラー紙幣16であると判断するエラー紙幣16の検出手段と、をそれぞれ金種毎に具備している。なお、各繰出センサ24a〜24cと制御部Ccには、紙幣16の短手方向の長さ、または紙幣16の磁気パターンないし光像パターン等から紙幣16の偽券をエラー紙幣16aとして検出する偽券検出手段を設けてもよい。
【0110】
さらに、制御部Ccは計数センサ42により紙幣16を透過した透過光の濃度(光量)を検出する透過光検出信号を、予め記録されている紙幣16の1枚分の透過光濃度(光量)と比較し、この紙幣16の1枚に相当する透過光検出信号の個数をカウントすることにより紙幣16の搬送枚数を計数する一方、紙幣16の1枚分の透過光濃度(光量)よりも薄い(光量が少ない)透過光検出信号を受信したときに紙幣16の重送を検出する手段を備えている。
【0111】
制御部Ccは搬送モータ制御センサ44により検出されたパルス状の検出信号の単位時間当りのパルス数をカウントすることにより搬送モータ32の回転速度を検出する手段、この回転速度検出手段により検出された搬送モータ32の回転速度を、予め設定した設定速度に制御するモータ駆動部Cb、エラー紙幣16aがゲートフラッパ46の切換ポイントCpに達するまでの時間を算出する手段を備えている。
【0112】
制御部Ccは、リジェクトカセット装置センサ50からの検出信号を受信したときに、リジェクトカセット49の装着を検出する一方、この検出信号を受信していないときに、リジェクトカセット49がリジェクトポケット49bにまだ装着されていないという状態を検出する手段を備えている。
【0113】
制御部Ccは、リジェクトカセット装着センサ50からの検出信号を受信したときに、リジェクトカセット49の装着を検出する一方、この検出信号を受信していないときに、リジェクトカセット49がリジェクトポケット49bにまだ装着されていないという状態を検出する手段を備えている。
【0114】
制御部Ccは、リジェクトカセット残留センサ51により検出された検出信号を受信したときには、リジェクトカセット49内に紙幣16が残留していない状態を検出する一方、その検出信号を受信しているときには、まだリジェクトカセット49内に紙幣16が残留しているという状態を検出する手段を備えている。
【0115】
制御部Ccは、払出ポケット進入センサ52により検出された検出信号に基づいて払出搬送路47側へ搬送された紙幣16の進入と枚数を検出する手段を備えている。
【0116】
制御部Ccは、払出ポケット紙幣残留センサ53により検出した検出信号を受信したときに、払出ポケット35内に紙幣16は残留していない状態を検出する一方、その検出信号を受信していないときには払出ポケット3内に紙幣16は残留していないという状態を検出する手段を備えている。
【0117】
制御部Ccは、払出シャッター11の開検出センサ57と閉検出センサ58によりそれぞれ検出された開検出信号と閉検出信号を受信したときに、払出シャッター11の開放と閉鎖をそれぞれ検出し、表示部Cfに表示する手段と、払出ポケット紙幣残留センサ53により払出ポケット35内に紙幣16が残留していない状態を検出したときに払出シャッター11を閉鎖するようにシャッター開閉モータ54の回転方向をモータ駆動部Cbを介して制御する手段と、を備えている。
【0118】
制御部Ccは、繰出モータである第1,第2,第3金種のパルスモータ22b(22b1〜22b3)の回転速度を、操作部Cfにより設定された速度にモータ駆動部Cbを介して制御する手段を備えている。
【0119】
そして、制御部Ccは各繰出センサ24a〜24cにより検出したエラー紙幣16aが切換ポイントCpに達するまでの時間の経過を検出したときに、モータ駆動部Cbを介してゲートフラップ46のロータリーソレノイドを駆動してエラー紙幣16aをリジェクト搬送路45側へ切り換えさせる手段を有する。
【0120】
次に、このように構成された紙幣払出機1の作用を説明する。
【0121】
まず、経理部等所要の場所において、各ホッパーカセット3a〜3cの各上蓋13を開け、その紙幣収容部15内に、所要の金種、例えば千円札、五千円札、一万円札の3金種の所要枚数をそれぞれ収容する。各紙幣収容部15内に収容された各紙幣16の列前面は紙幣押え17により後方へ押えるように弾性的に押えられ、紙幣16の長手方向両端は左右一対の側面押えガイド77,78により摺動自在に支持かつガイドされる。この後、上蓋13を閉じ、図3に示すようにシリンダー錠14のキー穴にキー14aを差し込み、回動することにより錠ドグ14bを上蓋ドグ13aに係止させて施錠することができる。これにより、ホッパーカセット3a〜3c内の紙幣16の盗難を防止できる。
【0122】
これらホッパーカセット3a〜3cをその把手70を握る等により紙幣払出機本体2の設置場所に運び、把手70をホッパーカセット3a〜3cの前面12eから起立させた状態でホッパーカセット3a〜3cの左右一対の側面ガイドピン12dをカセット挿入部6a〜6cの左右一対の側面ガイドレール4aに嵌合させてこのカセット挿入部6a〜6c内の奥に挿入して行く。
【0123】
すると、図5に示すようにカセットシャッター開閉機構20のカムプレート62のロッド挿入部68内に、各紙幣繰出部7a〜7cに固定された左右一対のプッシュロッド63の先端部が挿入される。
【0124】
この後、さらにホッパーカセット3a〜3cをカセット挿入部6a〜6c内の奥に挿入して行くと、その挿入反力により図6に示すように各プッシュロッド63がカセットシャッター開閉機構20の左右一対のカムプレート62とロックレバー62aとをさらに前方側(図6中左側方)へ押圧する。このために、図6(A)に示すようにシャッターロックレバー62aのロック端62がシャッタープレート60の外底面60aを前方へ向けて摺動してシャッタープレート60のロックを解除する一方、カムプレート62は上下一対のガイド溝により上下端部の上下方向への移動が規制されつつ、さらに前方へ摺動し、カムプレート62の前端がヒンジピン64の後端に当接するまで前方へ移動する。
【0125】
これにより、カムプレート62のカム溝67内に摺動自在に嵌合しているカムピン65がこのカム溝67により強制的に案内されてカム溝67内を摺動し、その下端へ移動する。
【0126】
このために、図6(B)に示すようにシャッタープレート60の角部60aが紙幣収容部15の排紙口15bから垂直方向下方へ若干移動してからシャッタープレート60のほぼ全体がヒンジピン64の中心軸回りに図中右下方へ傾動する。
【0127】
この後さらに、図6(C)に示すようにホッパーカセット3a〜3cをカセット挿入部6a〜6cの奥へ挿入すると、プッシュロッド63によりカムプレート62をさらに前方へ押圧するので、このカムプレート62の前端がヒンジピン64をさらに前方へ押圧する。
【0128】
このために、カセットシャッター開閉機構20の全体が紙幣収容部15の底部15aの下方のシャッター収容室21内に収容されると共に、排紙口15bが開口し、この排紙口15bから紙幣16が垂直方向下方へ落下し、排紙口15bの下方に位置する各紙幣繰出部7a〜7cの紙幣繰出し機構22の繰出しドラム22aの外面に紙幣16が接面する。
【0129】
これにより、ホッパーカセット3a〜3cは紙幣払出機本体2のカセット挿入部6a〜6c内の所定位置に装着された状態になる。このとき、図7に示すように把手70の左右一対のロックレバー72a,72bの係止凹部72c,72d内に、カセット挿入部6a〜6cの左右一対のロックピン74a,74bが係入されてロックされる。このロック状態で把手70をホッパーカセット3a〜3cの前面側へ倒伏すると、ロック状態が保持され、ホッパーカセット3a〜3cをカセット挿入部6a〜6cから外方へ引き抜くことができない。このために、ホッパーカセット3a〜3cの盗難を防止できる。
【0130】
なお、各ホッパーカセット3a〜3cを各カセット挿入部6aから引き抜くときは、図7(B)に示すように把手70を水平状に起立させる。すると、把手70の係合段部70c,70dがロックレバー72a,72bのあご72e,72fに衝当して押し上げる。このために、ロックレバー72a,72bの内端部がヒンジピン71a,71bを支点として図中下方へ回動して各ロックピン74a,74bと係合段部72c,72dとの係合が外れ、ロックが解除される。これにより、各ホッパーカセット3a〜3cを各カセット挿入部6a〜6cから引き抜くことができる。
【0131】
そうしてホッパーカセット3a〜3cがカセット挿入部6a〜6c内の所定位置に挿入された後に、この紙幣払出機1が装着された図示しない両替機等の本体装置からの制御信号を制御装置Cが受け取ると、この制御装置Cから本体装置の制御信号に応じた所要の金種を所要の枚数払出す制御信号が出力される。
【0132】
この制御信号は、その指示に該当する金種の紙幣16を収容している所要のホッパーカセット3a〜3cのいずれかのパルスモータ22bに、紙幣16の払出指示枚数に相当するパルス数で与えられる。
【0133】
これにより、パルスモータ22bが制御信号のパルス数相当分回動するので、繰出ドラム22aが回転し、紙幣収容部15の排紙口15bから所要枚数の紙幣16が繰出搬送路23へ繰り出される。
【0134】
こうして繰出搬送路23へ繰り出された所要枚数の紙幣16の枚数は繰出センサ24からの検出信号に基づいて制御装置Cによりカウントされる。また、制御装置Cは繰出センサ24からの検出信号に基づいて紙幣16の短手方向の長さ、斜行ないし斜行角、半券を検出し、斜行角が所定角を超えて搬送される紙幣16や、半券等の寸法不足および制御信号により指示された金種を相違する異金種の紙幣16はエラー紙幣16aとして判断される。
【0135】
こうして繰出搬送路23を搬送された紙幣16は繰出口23a〜23cから払出部5の紙幣搬送路31へ移送され、その途中計数センサ42により紙幣16の2枚重ね等の重送の有無と枚数が検出され、重送の紙幣16はエラー紙幣16aとして判断され、このエラー紙幣16aが紙幣搬送路31の切換点cpに達したときに、ゲートフラップ46の切換(振分け)操作によりリジェクト搬送路45側へ振り分けられ、正しい紙幣16はそのまま払出搬送路47側へ搬送される。
【0136】
リジェクト搬送路45側へ振り分けられたエラー紙幣16aはリジェクトポケット進入センサ48により枚数がカウントされてからリジェクトカセット49内の紙幣引込路49aにより引き込まれてリジェクトポケット49b内へ排出され、集積される。このリジェクトポケット49b内に残留するエラー紙幣16aはリジェクトカセット残留センサ51により検出される。
【0137】
なお、払出部5のリジェクトカセット挿入部34内の所定位置へのリジェクトカセット49の挿入はリジェクトカセット装着センサ50により検出される。
【0138】
一方、払出搬送路47側へ振り分けられた正しい紙幣16は払出ポケット進入センサ52により枚数がカウントされてから払出ポケット35内へ排出され、集積される。この払出ポケット35内へ紙幣16が排出されるときに紙幣16が払出口5aから外部へ飛び出すのを左右一対のストッパ59a,59bに当てることにより防止することができる。
【0139】
この払出ポケット35内に残留する紙幣16は払出ポケット紙幣残留センサ53により検出されなかったときは、制御装置Cからシャッター開閉モータ54へ与える制御信号によりシャッター開閉モータ54を所定方向へ所定回数回転させることにより払出シャッター11を閉じる。一方、残留紙幣16が検出されたときは、シャッター開閉モータ54を逆転させて払出シャッター11を開放させ、リジェクトカセット口34aを開口させる。この払出シャッター11の開閉は開,閉検出センサ57,58により検出することができる。
【0140】
したがって、この紙幣払出機1によれば、紙幣16を収容する紙幣収容部15を、ホッパーカセット3a〜3c内に形成し、紙幣払出機本体2とは別体のカセット式に構成したので、紙幣16の盗難等に対する安全性を向上させることができる。
【0141】
しかも、ホッパーカセット3a〜3cには繰出機構22や連結搬送路25a〜25cを内蔵せずに、紙幣払出機本体2の繰出部7a〜7c側に設置したので、ホッパーカセット3a〜3cの構成の簡単化ないし小型軽量化を図ることができる。
【0142】
さらにホッパーカセット3a〜3cの開閉自在の上蓋13には、小型シリンダー錠14によりカセット本体12に施錠できるので、ホッパーカセット3a〜3c内に収容される紙幣16の安全性を向上させることができる。
【0143】
また、ホッパーカセット3a〜3cを紙幣払出機本体2のカセット挿入部7a〜7c内の所定位置に挿入装着すると、把手70の一対のロックレバー72a,72bによりカセット挿入部7a〜7c、すなわち紙幣払出機本体2の一対のロックピン74a,74bがロックされるので、ホッパーカセット3a〜3cのカセット挿入部7a〜7cからの外部への引き出しを防止できるので、さらなる安全性の向上を図ることができる。
【0144】
さらに、ホッパーカセット3a〜3cの紙幣収容部15に、その紙幣16の残量を検出し、表示部に表示する紙幣ニアエンドセンサ19を設けたので、紙幣収容部15内の紙幣収容量の不足を防止し、適切なタイミングで紙幣16を紙幣収容部15内に補充することができる。
【0145】
そして、各繰出部7a〜7cには、連結搬送路25b,25cをそれぞれ配設しているので、これら連結搬送路25b,25cを介して指定金種の紙幣16を払出部5の紙幣搬送路31まで搬送することができる。
【0146】
また、各連結搬送路25b,25cの片側を傾動可能に構成したので、これら連結搬送路25b,25cの片側を傾動させることにより、ジャムを発生させた紙幣16等を除去することができるので、そのジャムを容易に解消し、原状に修復することができる。
【0147】
また、紙幣16の斜行や半券、あるいは指定金種以外の紙幣16をエラー紙幣16aとしてリジェクトカセット49側へ搬送集積し、払出ポケット35内へは搬送しないので、エラー紙幣16aをユーザに払い出すことを未然に防止することができる。しかも、このエラー紙幣16aの検出と所定紙幣16の枚数のカウントは繰出センサ24と計数センサ42とにより2重に行なうので、その検出精度を向上させることができる。
【0148】
さらに、エラー紙幣16aを収容するリジェクトポケット49bを着脱自在のリジェクトカセット49内に搬送し集積するので、このリジェクトポケット49bを紙幣払出機本体2に配設する場合に比してエラー紙幣16aを簡単かつ安全に一箇所で集中的に一元管理することができるうえに、リジェクトカセット49の紙幣引込路49aの駆動ローラ49dを、紙幣16を外部へ繰出す方向には回転しないワンウェイクラッチに構成したので、駆動ローラ49dを、紙幣16を外部へ繰出す方向へ回転させることにより外部へ取り出すのを防止することができ、安全性を向上させることができる。
【0149】
また、リジェクトカセット49を紙幣払出機本体2のリジェクトカセット挿入部34内への所定位置内に挿入装着していない場合には、アラームが出力されるので、リジェクトカセット49のリジェクトカセット挿入部34内への挿入装着のし忘れを防止できる。
【0150】
さらに、払出部5の紙幣搬送路31の片側を外方へ傾動可能に構成したので、万一この紙幣搬送路31内で紙幣16等のジャムが発生した場合でも、その紙幣搬送路31の片側を外方へ傾動させてジャムを発生させた紙幣16等を除去することにより、そのジャムを簡単かつ迅速に解消させ、簡単かつ迅速に原状に回復させることができる。
【0151】
これとほぼ同様に、払出部5のゲートフラップユニット33を所定方向へ傾動できるので、このゲートフラップ46やリジェクト搬送路45等で紙幣16等のジャムが発生した場合でも、そのジャムを簡単かつ迅速に解消させることができる。
【0152】
なお、本発明は図1に示すように払出部5をホッパーカセット3a〜3cのカセット挿入部6a〜6cの下方に配設した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、払出部5をカセット挿入部6a〜6cの上方に配設してもよく、この場合、各カセット挿入部6a〜6cの連結搬送路25a〜25cは紙幣16を下方から上方へ順次搬送し得るように構成すればよく、その変更は容易に行なうことができる。また、両替機等の本体装置に払出用のシャッター等を設けた場合は、上記払出シャッター11は省略してもよい。また両替機等の本体に紙幣受けを設け、直接、紙幣16を紙幣受けに投下する場合は、上記シャッター11と払出ポケット35を省略し、代りに排出用の搬送ローラ等を配置してもよい。
【0153】
図12は本発明の第2実施形態に係る紙幣払出機1Aの概略側断面図であり、これは上記払出部5の払出シャッター11、払出ポケット35、シャッター開閉モータ54、伝動ベルト55、開,閉検出センサ57,58、飛び出し防止用ストッパ59a,59bを削除した点に主な特徴を有する。
【0154】
すなわち、この第2の実施形態に係る紙幣払出機1Aは上記払出ポケット35に相当する払出ポケットを両替機等本体装置(図示省略)側に配設されている場合に、この本体装置に組み込む場合のために構成されている。
【0155】
そして、払出ポケット35の削除跡には、横置きの第2の払出搬送路83を配設している。この横置きの第2の払出搬送路83はその紙幣16の搬入口(図12中右端)を上記払出搬送路47の搬出口に連通させる一方、図12中左端の紙幣16の搬出口を払出口5aの内面近傍まで延伸させ、払出口5aの外側前方(図12中左側方)にある本体装置の払出ポケット内へ搬送するようになっている。
【0156】
この第2の払出搬送路83は上下一対のベルト搬送機構84,85を上下方向に近接させて対向配置している。これら上下一対のベルト搬送機構84,85の一方は、その他端を支点にして回動し得るように構成してもよい。
【0157】
図13は本発明の第3の実施形態に係る紙幣払出機1Bの概略側断面図であり、これは上記第1実施形態に係る紙幣払出機1の払出部5を本体ケース4の上端部に配設し、例えば3金種用のホッパーカセット3a〜3cの紙幣収容部15内の紙幣16を図13中上方の払出部5側へ搬送するように構成した点に特徴がある。
【0158】
すなわち、各繰出部7a〜7cに連結搬送路25a,25b,25cをそれぞれ設け、これら連結搬送路25a〜25c同士を連通させると共に、図13中上方の払出部5側へ紙幣16を搬送するように構成している。また、払出部5は、その下底部に紙幣16の搬入口を設け、この搬入口を上記上段連結搬送路25aの搬出口に連通させている。これら以外の構成は第1の実施形態とほぼ同様むであるので、その重複した説明は省略する。
【0159】
図14は本発明の第4実施形態に係る紙幣払出機1Cの概略側断面図であり、これは図13で示す第3の実施形態に係る紙幣払出機1Bの払出シャッター11を、図12で示す第2の実施形態に係る紙幣払出機1Bの払出シャッター11の削除と同様の趣旨により削除した点に特徴がある。
【0160】
なお、上記各実施形態では、ホッパーカセット3a〜3cを3台設けると共に、カセット挿入部6a〜6cを3箇所設け、3金種用に対応した紙幣払出機1〜1Cについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらホッパーカセット3a〜3cとカセット挿入部6a〜6cは金種数に対応して配設すればよい。例えば金種が1,2,4,5,6金種であるときには、ホッパーカセット3a〜3cとカセット挿入部6a〜6cも、1,2,4,5,6個ずつ設ける。しかし、1金種用に複数のホッパーカセット3a〜3cとカセット挿入部6a〜6cを使用してもよく、さらに、7金種以上設けてもよい。
【0161】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、紙幣を収容する紙幣収容部を、ホッパーカセット内に形成し、紙幣払出機本体とは別体のカセット式に構成したので、紙幣の盗難等に対する安全性を向上させることができる。
【0162】
しかも、ホッパーカセットには繰出機構や連結搬送路を内蔵せずに、紙幣払出機本体の繰出部側に設置したので、ホッパーカセットの構成の簡単化ないし小型軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の外観正面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】図1で示す払出部とその直上の下段ホッパーカセットの構成を示す概略側断面図。
【図4】図3で示す払出部と下段ホッパーカセットとを主に拡大して示す概略側断面図。
【図5】図1等で示すホッパーカセットをカセット挿入部内に挿入開始した状態を拡大して示す概略側断面図。
【図6】(A)は図1等で示すホッパーカセットをカセット挿入部内への挿入開始状態を示す概略側断面図、(B)は同ホッパーカセットをカセット挿入部の中間部まで挿入した状態を示す概略側断面図、(C)は同ホッパーカセットをカセット挿入部内の所定位置まで挿入した状態を示す概略側断面図。
【図7】(A)は図1等で示すホッパーカセットのロックレバーがカセット挿入部のロックピンに係合してロックした状態を示す概略側面図、(B)は同ロック状態が解除された状態を示す概略側面図。
【図8】図1等で示すホッパーカセットの前面を省略して示す正面図。
【図9】図1等で示すホッパーカセットの平面図。
【図10】図9のX−X線断面図。
【図11】図1〜図10で示す第1の実施形態に係る紙幣払出機の電気的構成を示す機能ブロック図。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る紙幣払出機の概略側断面図。
【図13】本発明の第3の実施形態に係る紙幣払出機の概略側断面図。
【図14】本発明の第4の実施形態に係る紙幣払出機の概略側断面図。
【符号の説明】
1 紙幣払出機
2 紙幣払出機本体
3a,3b,3c ホッパーカセット
4 本体ケース
4a ガイドレール
5 払出部
5a 払出口
6a,6b,6c カセット挿入部
7a,7b,7c 繰出部
8 挿入部開口
9a,9b 誤挿入防止用ブロック
10 誤挿入防止用だぼ
11 払出シャッター
11a 開閉検出用ドグ
12 カセットケース本体
12a カセットケース本体の底部
12b,12c カセットケース本体の一対の側壁
12d ガイドピン
12e カセットケースの前面
13 上蓋
13a 上蓋のヒンジピン
13b 上蓋ドグ
14 シリンダー錠
14a シリンダー錠のキー
14b 錠ドグ
15 紙幣収容部
15a 紙幣収容部の底部
15b 排紙口
15c スリット
16 紙幣
16a エラー紙幣
17 紙幣押え
18a,18b 左右一対の取付耳
19 紙幣ニアエンドセンサ
20 カセットシャッター開閉機構
21 シャッター収容室
22 紙幣繰出し機構
22a 繰出ドラム
22b パルスモータ
22c ストップローラ
22d 従動ローラ
22e 駆動ベルト
23 繰出搬送路
23a,23b,23c 上,中,下段の繰出口
23e 繰出搬送路終端部
24 繰出センサ
25a,25b,25c 連結搬送路
26,27 連結搬送路の左右一対の搬送ベルト機構
28a,28b 上下一対のローラ
29 フレーム
31 紙幣搬送路
32 搬送モータ
33 ゲートフラップユニット
34 リジェクトカセット挿入部
34a リジェクトカセット挿入口
35 払出ポケット
36 払出シャッター開閉機構
37,38 搬送ベルト機構
37b 第1の駆動ローラ
39 払出部の背面開口
40 第2払出部の背面開口
42 計数センサ
43 スリットディスク
43a スリット
44 搬送モータ制御センサ
45 リジェクト搬送路
45a 終端駆動ローラ
46 ゲートフラップ
47 払出搬送路
48 リジェクトポケット進入センサ
49 リジェクトカセット
49a 紙幣引込路
49b リジェクトポケット
50 リジェクト装着センサ
51 リジェクトカセット残留センサ
52 払出ポケット進入センサ
53 払出ポケット紙幣残留センサ
54 シャッター開閉モータ
55 伝動ベルト
57 開検出センサ
58 閉検出センサ
59a,59b 左右一対のストッパ
60 シャッタープレート
61 アーム
62 カムプレート
63 プッシュロッド
64 ヒンジピン
65 カムピン
66 ガイド溝
67 カム溝
68 ロッド挿入部
69 摺動溝
70 把手
71a,71b 左右一対の把手ヒンジピン
72a,72b ロックレバー
72c,72d 係止凹部
73a,73b 戻しばね
74a,74b 一対のロックピン
75 前面押え板
76 前面押え板支持装置
76a ブラケット
76b 押えヒンジピン
76c 大径端部
76d 摺動板
76e,76f 一対の引張ばね
76g,76h 一対の戻しばね
77,78 左右一対の側面押えガイド
82 ロック解除レバー
83 第2の払出搬送路

Claims (21)

  1. 開閉自在の開閉蓋から紙幣を出入し得る紙幣収容部およびこの紙幣収容部に収容されている紙幣を排出する排紙口をシャッターにより開閉自在に閉じる常閉のカセットシャッター開閉機構および上記紙幣収容部内の紙幣を上記排紙口側へ常時付勢する紙幣押えを備えたホッパーカセットと、
    このホッパーカセットを挿脱自在に挿入させ装着せしめる1以上のカセット挿入部、このカセット挿入部内に上記ホッパーカセットが挿入され装着されたときに、その挿入反力により上記カセットシャッター開閉機構に作動して上記カセットシャッターを開扉させ、上記排紙口を開口させるカセットシャッター開閉機構作動部材、この排紙口が開口したときに、この排紙口を臨む位置に位置して紙幣収容部内の紙幣を排紙口から繰り出し搬送路に搬送させる紙幣繰出し機構を有し、上記カセット挿入部毎に配設される繰出し部、この繰出し部の紙幣搬送路に連通して紙幣を搬送する紙幣搬送路、この紙幣搬送路から搬送された紙幣を受ける払出ポケットおよびこの払出ポケットに連通する一方、外部に開口する紙幣払出口を有する払出部を備えた本体と、
    を具備していることを特徴とする紙幣払出機。
  2. 上記本体の繰出し部は、複数の上記カセット挿入部に応じて複数併設され、相互に隣り合う上記紙幣繰出し搬送路同士を連動自在に連結させて紙幣を払出部側へ順次搬送させる連結搬送路、
    をそれぞれ具備していることを特徴とする請求項1記載の紙幣払出機。
  3. 上記紙幣搬送路に、所定の基準に適合しないエラー紙幣を検出する繰出センサ、
    を配設していることを特徴とする請求項1または2項記載の紙幣払出機。
  4. 上記紙幣搬送路に、複数枚の紙幣の重送と枚数を検出する計数センサ、
    を配設していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の紙幣払出機。
  5. 上記ホッパーカセットが上記カセット挿入部内の所定位置に挿入された状態を検出するカセット挿入センサ、
    を具備していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の紙幣払出機。
  6. 上記紙幣搬送路を駆動する搬送モータと、
    この搬送モータの回転角を検出する搬送モータ制御センサと、
    この搬送モータ制御センサにより検出された回転角に基づいて上記搬送モータの駆動を制御する制御装置と、
    を具備していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の紙幣払出機。
  7. 上記本体の紙幣繰出し機構は、上記紙幣収容部の排紙口からの紙幣を繰り出す繰出しドラムと、外周面をこの繰出しドラムの外周面に近接させて配置されるストップローラおよび上記繰出しドラムに回転自在に外接する従動ローラとをユニットに構成し、上記ホッパーカセットが上記カセット挿入部内に挿入装着されたときに、このホッパーカセットの上記排紙口の紙幣繰出し位置に上記繰出しドラムの繰出し位置が位置するように上記ユニットを配置させて紙幣を短手方向に繰り出すように構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の紙幣払出機。
  8. 上記本体の払出部は、
    上記繰出センサにより検出されたエラー紙幣を上記紙幣搬送路から回収通路側に振り分けるゲートフラッパーと、
    このゲートフラッパーにより振り分けられたエラー紙幣を上記回収通路側から受ける外部に開口するリジェクトポケットと、
    このリジェクトポケット内にその上記外部開口から挿脱自在に挿入されてエラー紙幣を受けて収容するリジェクトカセットと、
    を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の紙幣払出機。
  9. 上記リジェクトカセットが上記リジェクトポケット内の所定位置に挿入された状態を検出するリジェクトカセット挿入検出センサ、
    を具備していることを特徴とする請求項8記載の紙幣払出機。
  10. 上記リジェクトカセット内の紙幣の有無を検出する残留紙幣検出センサ、
    を具備していることを特徴とする請求項8または9記載の紙幣払出機。
  11. 上記本体の払出部は、その紙幣払出口側とは反対側の背面を開口自在に構成する一方、この背面より内方にある上記紙幣搬送路の一部片側を構成する紙幣搬送機構を、その一端部を上記背面開口から外部に引き出して傾動し得るように構成していることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項記載の紙幣払出機。
  12. 上記本体のゲートフラップは、このゲートフラップへ紙幣を搬送する搬送路の一部から離れた位置に移動し得るように構成されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項記載の紙幣払出機。
  13. 上記本体の払出部は、上記紙幣払出口をシャッターにより開閉する紙幣払出口開閉機構を、
    備えていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項記載の紙幣払出機。
  14. 上記本体の払出部は、上記払出ポケット内の紙幣を検出する紙幣検出センサを、備えていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項記載の紙幣払出機。
  15. 上記カセットシャッター機構は、上記本体のカセット挿入部から上記ホッパーカセットが外部から取り出される際に、上記ホッパーカセットの排紙口で残留する紙幣を上記紙幣収納部に押し戻すように上記カセットシャッターが動作するように構成されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項記載の紙幣払出機。
  16. 上記カセットシャッター機構は、上記シャッターにより排紙口を閉扉したときに、このシャッターをロックする一方、このロックを上記カセットシャッター開閉機構作動部材の作動により解除させるロック機構を、具備していることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の紙幣払出機。
  17. 上記ホッパーカセットは、上記開閉蓋を施錠するロック機構を、備えていることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の紙幣払出機。
  18. 上記ホッパーカセットは、上記カセット挿入部内に挿入されるカセットケース本体に把手を回動自在に設ける一方、このカセットケース本体が上記カセット挿入部内の所定位置に挿入されたときに、このカセットケース本体の係止部にカセット挿入部の被係止部に係止させてこのカセット挿入部からのカセットケース本体の引抜きを防止するロック機構を設け、
    このロック機構は、上記把手の回動角に応じて施錠または解錠させるように構成されていることを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項記載の紙幣払出機。
  19. 上記払出部は、上記カセット挿入部の上方または下方に配設されていることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項記載の紙幣払出機。
  20. 紙幣払出機本体のカセット挿入部内に挿脱自在に挿入されるカセットケース本体と、
    このカセットケース本体内にて形成され紙幣を出入自在に収容する紙幣収容部と、
    この紙幣収容部内に収容されている紙幣をその排紙口側へ常時付勢する紙幣押えと、
    上記カセットケース本体内に配設されて上記紙幣収容部の紙幣を排出する排紙口をシャッターにより開閉自在に閉じる一方、上記カセットケース本体を上記カセット挿入部内に挿入した際の反力により作動するカセットシャッター開閉機構作動部材により上記排紙口を開扉させるように上記シャッターを駆動するカセットシャッター開閉機構と、
    を具備していることを特徴とするホッパーカセット。
  21. 上記カセットケース本体の寸法が高さ140mm以下、横240mm以下、奥行140mm以下であることを特徴とする請求項20記載のホッパーカセット。
JP2002193799A 2002-07-02 2002-07-02 紙幣払出機 Pending JP2004038493A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002193799A JP2004038493A (ja) 2002-07-02 2002-07-02 紙幣払出機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002193799A JP2004038493A (ja) 2002-07-02 2002-07-02 紙幣払出機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004038493A true JP2004038493A (ja) 2004-02-05

Family

ID=31702677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002193799A Pending JP2004038493A (ja) 2002-07-02 2002-07-02 紙幣払出機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004038493A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006264977A (ja) * 2004-11-29 2006-10-05 Aruze Corp 紙幣処理装置
JP2010271912A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Laurel Machinery Co Ltd 硬貨処理機

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0352096A (ja) * 1989-07-20 1991-03-06 Laurel Bank Mach Co Ltd 紙幣入出金機におけるスタッカ開閉機構
JPH0630870U (ja) * 1992-09-21 1994-04-22 株式会社沖情報システムズ 紙幣自動支払い装置
JPH07149445A (ja) * 1993-11-30 1995-06-13 Kofu Nippon Denki Kk 紙幣処理装置の補充金庫
JPH08147530A (ja) * 1994-11-24 1996-06-07 Sanyo Electric Co Ltd 紙幣一括払出装置
JPH09115031A (ja) * 1995-10-16 1997-05-02 Oki Electric Ind Co Ltd 現金自動取引装置
JPH09204549A (ja) * 1996-01-24 1997-08-05 Hitachi Ltd 自動取引装置
JPH11120413A (ja) * 1997-10-16 1999-04-30 Glory Ltd 紙幣入出金装置
JP2000016668A (ja) * 1998-06-30 2000-01-18 Oki Electric Ind Co Ltd 紙幣収納箱
JP2000293732A (ja) * 1999-04-05 2000-10-20 Nippon Signal Co Ltd:The 紙幣処理装置
JP2001006018A (ja) * 1999-06-25 2001-01-12 Hitachi Ltd 紙幣取扱装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0352096A (ja) * 1989-07-20 1991-03-06 Laurel Bank Mach Co Ltd 紙幣入出金機におけるスタッカ開閉機構
JPH0630870U (ja) * 1992-09-21 1994-04-22 株式会社沖情報システムズ 紙幣自動支払い装置
JPH07149445A (ja) * 1993-11-30 1995-06-13 Kofu Nippon Denki Kk 紙幣処理装置の補充金庫
JPH08147530A (ja) * 1994-11-24 1996-06-07 Sanyo Electric Co Ltd 紙幣一括払出装置
JPH09115031A (ja) * 1995-10-16 1997-05-02 Oki Electric Ind Co Ltd 現金自動取引装置
JPH09204549A (ja) * 1996-01-24 1997-08-05 Hitachi Ltd 自動取引装置
JPH11120413A (ja) * 1997-10-16 1999-04-30 Glory Ltd 紙幣入出金装置
JP2000016668A (ja) * 1998-06-30 2000-01-18 Oki Electric Ind Co Ltd 紙幣収納箱
JP2000293732A (ja) * 1999-04-05 2000-10-20 Nippon Signal Co Ltd:The 紙幣処理装置
JP2001006018A (ja) * 1999-06-25 2001-01-12 Hitachi Ltd 紙幣取扱装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006264977A (ja) * 2004-11-29 2006-10-05 Aruze Corp 紙幣処理装置
JP4523497B2 (ja) * 2004-11-29 2010-08-11 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 紙幣処理装置
JP2010271912A (ja) * 2009-05-21 2010-12-02 Laurel Machinery Co Ltd 硬貨処理機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4497575B2 (ja) 紙葉収納払出装置
JP5642281B2 (ja) 紙葉類処理装置
JP4358481B2 (ja) 硬貨入出金機
US5271613A (en) Apparatus for loading and picking sheets
EP2045781B1 (en) Cash processing machine
JP5130060B2 (ja) 硬貨処理機
KR920009699B1 (ko) 지폐 취급 장치
JPH07249139A (ja) 棒金放出機
JP2015108931A (ja) 両替機
JP3710301B2 (ja) 紙幣取扱装置及び紙幣取扱方法
JP2004038493A (ja) 紙幣払出機
JP3875010B2 (ja) 包装硬貨投出装置
JPH10208107A (ja) 硬貨入金装置および循環式硬貨入出金機
JPH11238154A (ja) 紙幣入出金機
WO2005064552A1 (ja) 紙幣払出機
JP3755803B2 (ja) 紙幣取扱装置及び紙幣取扱方法
JP2002145462A (ja) 紙幣処理装置
JP2011198290A (ja) 硬貨処理機
KR920009700B1 (ko) 지폐 취급 장치
WO2015083682A1 (ja) 包装硬貨投出装置
JP3490199B2 (ja) 紙幣出金機
JP3001571U (ja) 紙幣の搬入収納払い出し装置
JP6580941B2 (ja) 自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造および自動釣銭入出金機
JP3476943B2 (ja) 硬貨払出回収切替自在な両替機
JP2613923B2 (ja) シート搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050530

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071113

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080311