JP6580941B2 - 自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造および自動釣銭入出金機 - Google Patents

自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造および自動釣銭入出金機 Download PDF

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本発明は自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造に関する。
自動販売機、自動券売機、セルフ式ガソリンスタンドやスーパーマーケット等に設置された自動精算機などには自動釣銭入出金機が内蔵されており、この自動釣銭入出金機には硬貨を金種別に収納する複数の硬貨収納部を有する硬貨収納出金装置が備えられている(例えば特許文献1および2参照)。
例えば、1円、5円、10円、50円、100円および500円硬貨を個別に収納することができる硬貨収納出金装置には6つの硬貨収納部が設けられており、特許文献1では、1円および5円硬貨を除く4種類の硬貨を金種別に収納する場合が例示されている。
硬貨収納出金装置において、複数の硬貨収納部は、収納する硬貨の金種に応じた内径を有する円筒形にそれぞれ形成され、複数枚の硬貨を平積みした状態で収納するよう構成されている。また、各硬貨収納部には、それらの下部から硬貨を1枚ずつ排出する硬貨排出機構が設けられている。
さらに、硬貨収納出金装置には、通常、複数の硬貨収納部のうち少なくとも1つが満杯となった時点の硬貨を収納する不特定硬貨収納部が設けられている。
このような自動釣銭入出金機は、投入口に投入された硬貨の金種を識別し、硬貨収納出金装置の金種に応じた硬貨収納部へ硬貨を搬送して収納し、釣銭が必要な場合は釣銭に応じた硬貨収納部から硬貨を1枚ずつ排出して硬貨払出口へ送るように構成されている。 さらに、自動釣銭入出金機は、一般に、釣銭切れを生じる前に管理者に対して警告ランプ等で警告するよう構成されている。
自動釣銭入出金機が釣銭切れの警告を発すると、管理者は釣銭切れしそうな硬貨をその硬貨収納部へ補充する。硬貨を補充する間、客は自動釣銭入出金機を使用することができなくなる。そのため、自動釣銭入出金機は、一般に作業効率化の観点から、複数枚の硬貨を一括投入できる硬貨一括投入口が設けられている。特許文献2の場合、決済操作ユニットの上面に硬貨一括投入口が設けられ、ロック付きの硬貨一括投入口カバーによって硬貨一括投入口が開閉できるようになっている。
特開平5−54231号公報 特許第5000600号公報
特許文献2の場合、管理者は、片手に持った鍵でロックを解除し、もう一方の手で硬貨一括投入口カバーを開けるという、両手を使う動作が必要であった。また、このような硬貨一括投入口のロックは一般にロック解除が見た目や感触で分かりづらいものであった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、片手でロックを解除し硬貨一括投入口を開くことができると共に、見た目や感触でロック解除を確認できる自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造および自動釣銭入出金機を提供することを目的とする。
かくして、本発明によれば、複数枚の硬貨を一括投入可能な硬貨一括投入口を有する自動釣銭入出金機の筐体と、前記硬貨一括投入口を開閉させるよう前記筐体に揺動可能に取り付けられた硬貨一括投入口カバーと、前記硬貨一括投入口を閉じた状態に前記硬貨一括投入口カバーをロックするロック部と、前記筐体に設けられて前記硬貨一括投入口カバーを開く方向に付勢する少なくとも1つの付勢機構部とを備え、
前記硬貨一括投入口カバーは、閉状態において前記硬貨一括投入口と連通する硬貨投入スリットと、前記筐体に取り付けられる取付軸とを有し、
前記筐体は、前記取付軸の両端部を受ける一対の凹形受け部を有し、
前記ロック部を解除すると前記付勢機構部によって前記硬貨一括投入口カバーが開きかつ前記取付軸の前記凹形受け部からの離脱が阻止されるように構成された自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造が提供される。
また、本発明の別の観点によれば、前記自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造と、前記硬貨投入スリットまたは前記硬貨一括投入口に投入された硬貨の金種を識別する硬貨識別部と、硬貨を金種別に収納する複数の硬貨収納出金装置と、金種を識別された硬貨をその硬貨に対応する硬貨収納出金装置へ搬送する硬貨搬送部と、前記硬貨収納出金装置内の硬貨を釣銭として払い出す硬貨払出口とを備えた自動釣銭入出金機が提供される。
本発明の自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造によれば、自動釣銭入出金機に釣銭用の硬貨を補充する際、管理者がロック部を解除することにより付勢機構部によって硬貨一括投入口カバーが自動的に飛び出すように開く(ポップアップする)。そのため、管理者は片手でロックを解除するだけで迅速かつ容易に硬貨一括投入口カバーを開くことができる。このとき、硬貨一括投入口カバーがポップアップすることにより見た目や感触でロック解除を確認できる。
また、本発明の硬貨一括投入口カバーの開閉構造は、凹形受け部に取付軸を嵌め入れただけの簡単な取付構造であるため、硬貨一括投入口カバーを蝶番を用いて自動釣銭入出金機の筐体にネジ止めするといった従来の一般的な取付構造に比べて部品点数を削減できる。
しかも、硬貨一括投入口カバーが開くと、付勢機構部によって硬貨一括投入口カバーの取付軸の凹形受け部からの離脱が阻止されるように構成されているため、硬貨一括投入口カバーがポップアップした勢いで取付軸が凹形受け部から離脱して硬貨一括投入口カバーが落下するという不具合は生じない。また、硬貨一括投入口カバーがポップアップした後に、ロック部に差し込んだ鍵を管理者が引き抜こうとした際に、硬貨一括投入口カバーが持ち上げられて取付軸が凹形受け部から離脱するということもない。
本発明の自動釣銭入出金機の実施形態1を示すブロック図である。 実施形態1の自動釣銭入出金機を示す斜視図である。 実施形態1の自動釣銭入出金機を示す正面図である。 実施形態1の自動釣銭入出金機における硬貨一括投入口カバーのロック部を解除する様子を示す説明図である。 実施形態1の自動釣銭入出金機における硬貨一括投入口カバーが開いた状態を示す部分的な斜視図である。 実施形態1の自動釣銭入出金機における硬貨一括投入口カバーが閉じた状態を示す簡略右側断面図である。 実施形態1の自動釣銭入出金機における硬貨一括投入口カバーが開いた状態を示す簡略右側断面図である。
本発明の自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造は、複数枚の硬貨を一括投入可能な硬貨一括投入口を有する自動釣銭入出金機の筐体と、前記硬貨一括投入口を開閉させるよう前記筐体に揺動可能に取り付けられた硬貨一括投入口カバーと、前記硬貨一括投入口を閉じた状態に前記硬貨一括投入口カバーをロックするロック部と、前記筐体に設けられて前記硬貨一括投入口カバーを開く方向に付勢する少なくとも1つの付勢機構部とを備え、
前記硬貨一括投入口カバーは、閉状態において前記硬貨一括投入口と連通する硬貨投入スリットと、前記筐体に取り付けられる取付軸とを有し、
前記筐体は、前記取付軸の両端部を受ける一対の凹形受け部を有し、
前記ロック部を解除すると前記付勢機構部によって前記硬貨一括投入口カバーが開きかつ前記取付軸の前記凹形受け部からの離脱が阻止されるように構成されている。
本発明の自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造は、次のように構成されてもよく、これらが適宜組み合わされてもよい。
(1)前記付勢機構部が、前記硬貨一括投入口カバーと接触可能なピンと、このピンを前記筐体に保持するホルダ部と、このホルダ部と前記ピンとの間に設けられて前記ピンを閉状態の前記硬貨一括投入口カバーへ押し付ける弾発部材とを有してなり、
前記取付軸は、前記両端部のうちの少なくとも一方の端部近傍に、前記ピンの外周面に当接する円弧面部を有する円板形の当接部材を有してもよい。
このようにすれば、ピンによって硬貨一括投入口カバーのポップアップと脱落防止を行うことができる。
また、当接部材の円弧面部を取付軸から離れた位置に配置することができ、これにより硬貨一括投入口カバーにおける取付軸を保持するボス部を回避した部分をピンにて押圧して硬貨一括投入口カバーを確実にポップアップさせることができる。
(2)前記当接部材の円弧面部の曲率中心が、前記取付軸の軸心と一致してもよい。
このようにすれば、硬貨一括投入口カバーの開閉時に回動する当接部材の円弧面部にピンが接触していてもピンに対して垂直方向の力が加わらないため、ピンが曲がって付勢機構部が故障するという不具合を防止できる。
なお、前記当接部材の円弧面部の曲率中心が取付軸の軸心から僅かにずれる場合は、ピンと当接部材の円弧面部との間に僅かな隙間を設けておけばよい。
(3)前記取付軸は前記筐体に水平方向に取り付けられ、
前記一対の凹形受け部は、前記取付軸の両端部を下から支持するよう前記筐体に上方開口状に設けられ、
前記付勢機構部は、前記筐体における前記取付軸の両端部の近傍に左右一対設けられてもよい。
このようにすれば、片方の付勢機構部が破損しても、もう一方の付勢機構部にて確実に硬貨一括投入口カバーのポップアップおよび硬貨一括投入口カバーの筐体からの脱落防止をすることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造および自動釣銭入出金機の実施形態について詳説する。
(実施形態1)
図1は本発明の自動釣銭入出金機の実施形態1を示すブロック図であり、図2は実施形態1の自動釣銭入出金機を示す斜視図であり、図3は実施形態1の自動釣銭入出金機を示す正面図である。
<自動釣銭入出金機の全体構成について>
本発明の実施形態1の自動釣銭入出金機100は、ボックス形の3つの硬貨収納出金装置1(1A、1B、1C)を備えると共に、筐体100aに取り付けられた硬貨投入スリット101を有する硬貨一括投入口カバー30を備える。
さらに、自動釣銭入出金機100は、硬貨投入スリット101または後述する硬貨一括投入口131(図5参照)に投入された硬貨(貨幣)Kの金種を識別する硬貨識別部102と、金種を識別された硬貨Kをいずれかの硬貨収納出金装置1に搬送する搬送通路103aを有する硬貨搬送部103と、各硬貨収納出金装置1に対応するモータMと、硬貨収納出金装置1内の硬貨Kを釣銭として払い出す硬貨払出口104と、硬貨識別部102、硬貨搬送部103および硬貨収納出金装置1と電気的に接続される制御部105とを備える。
詳しく説明すると、この自動釣銭入出金機100は、1円および5円硬貨を個別に収納する硬貨収納出金装置1Aと、10円および50円硬貨を個別に収納する硬貨収納出金装置1Bと、100円および500円硬貨を個別に収納する硬貨収納出金装置1Cとを備え、さらに、各硬貨収納出金装置1がオーバーフローする硬貨Kを収納する予備硬貨収納ボックス2を備えている。
自動釣銭入出金機100の筐体100aは直方体形であり、筐体100aの短辺方向に配置された平行な広い二側面のうちの一側面には、自動釣銭入出金機100内に設けられた収容スペースに3つの硬貨収納出金装置1を着脱可能に装着するための開口部が形成されている。そして、その収容スペースには、各硬貨収納出金装置1に対応する3つのモータMが設けられており、各モータMの出力は駆動ギアを介して各硬貨収納出金装置1の硬貨排出機構に設けられた回転力伝達部の各ギアに伝達されて硬貨の払い出しが行われる。
硬貨収納出金装置1は、釣銭使用頻度の高い硬貨(1円、10円または100円硬貨)を収納する容積が大きい第1室と、釣銭使用頻度が低い硬貨(5円、50円または500円硬貨)を収納する容積が小さい第2室とを有する。
実施形態1の場合、硬貨収納出金装置1Aの第1室1Aaと第2室1Abには1円硬貨と5円硬貨が収納され、硬貨収納出金装置1Bの第1室1Baと第2室1Bbには10円硬貨と50円硬貨が収納され、硬貨収納出金装置1Cの第1室1Caと第2室1Cbには100円硬貨と500円硬貨が収納される。
なお、1つの硬貨収納出金装置1内に収納する使用頻度の高い硬貨と低い硬貨の組み合わせは自由であり、例えば、1円硬貨と50円または500円硬貨の組み合わせ、10円硬貨と5円または500円硬貨の組み合わせ、100円硬貨と5円または50円硬貨の組み合わせであってもよい。
また、図示省略するが、この自動釣銭入出金機100は、複数種類の紙幣(例えば、千円、五千円および一万円札)を種類別に収納出金可能な紙幣収納出金装置と、紙幣導入口と、この紙幣導入口に導入された紙幣の金種を識別する紙幣識別部と、金種を識別された紙幣を紙幣収納出金装置に搬送する搬送通路を有する紙幣搬送部と、紙幣収納出金装置内の紙幣を釣銭として払い出す紙幣払出口とを備えてもよい。この場合、制御部105は、紙幣識別部、紙幣搬送部および紙幣収納出金装置とも電気的に接続される。
硬貨識別部102は、従来公知の方法、例えば硬貨の大きさ(厚みを含む)、重量、材質等から金種を識別し、硬貨識別信号を制御部105へ送信する。また、紙幣識別部は、従来公知の方法、例えば紙幣の印刷パターン(透かしを含む)、印刷インクの材質、縦横寸法等から金種を識別し、紙幣識別信号を制御部105へ送信する。
硬貨搬送部103は、搬送通路103a上に設けられた図示しない硬貨移動機構と、所定の硬貨収納出金装置1の後述する第1室1Aaまたは第2室1Abへ硬貨が搬送されるように搬送通路103aを切り換える複数の搬送通路切換機構103bを有している。
硬貨移動機構は、搬送通路103a上に設けられたゴム製のエンドレスベルトと、エンドレスベルトを張架しかつ回転させる複数のプーリーおよびモータ等を備えてなり、搬送通路103a上に寝た硬貨の平坦面にエンドレスベルトが接触しながら搬送方向(矢印A方向)へ移動することにより、硬貨を搬送通路103a上で滑らせて搬送するよう構成されている。
搬送通路切換機構103bは、ソレノイド103b1と、ソレノイド103b1によって所定の硬貨収納出金装置1へ通じる搬送通路103aに設けられた連通穴を開閉するシャッター103b2とを有してなる。
制御部105は、硬貨識別部102からの硬貨識別信号を受信し、硬貨識別信号に応じて所定の硬貨収納出金装置1の第1室または第2室へ硬貨を搬送する搬送指令信号を搬送通路切換機構103aへ送信するように構成されている。
例えば、制御部105は、硬貨識別部102からの1円硬貨の硬貨識別信号を受信すると、硬貨収納出金装置1Aの第1室1Aaへ硬貨を搬送する搬送指令信号を搬送通路切換機構103aのソレノイド103b1へ送信する。これにより、硬貨収納出金装置1Aの第1室1Aaに対応するソレノイド103b1が作動してシャッター103b2を開くため、搬送通路103a上を移動する1円硬貨が硬貨収納出金装置1Aの第1室1Aaに落下して収納される。
なお、自動釣銭入出金機100には、各硬貨収納出金装置1に収納される硬貨を金種毎にカウントする図示しないセンサが設けられており、制御部105はこれらのセンサからの出力信号に基づいてオーバーフローする硬貨を金種毎に判断して予備硬貨収納ボックス2へ搬送するよう硬貨搬送部103の後述する搬送通路切換機構103bの動作を制御する。
また、制御部105は、釣銭が必要となったときに所定の硬貨収納出金装置1のモータMへ正回転および/または逆回転を指令する回転指令信号を送信するように構成されている。この際、制御部105は、硬貨識別部102にて金種を識別された硬貨の枚数を計数して合計金額を算出し、かつ外部からの商品代金信号を受信し、合計金額と商品代金信号に含まれる金額とを比較して釣銭が必要であるか否かを判断し、釣銭が必要な場合に釣銭に応じた硬貨収納出金装置1のモータMへ正回転および/または逆回転の指令信号を送信する。
図4は実施形態1の自動釣銭入出金機における硬貨一括投入口カバーのロック部を解除する様子を示す説明図であり、図5は実施形態1の自動釣銭入出金機における硬貨一括投入口カバーが開いた状態を示す部分的な斜視図である。
図3〜図5に示すように、自動釣銭入出金機100の筐体100aの長辺方向に配置された正面において、上部には前記硬貨一括投入口131が設けられ、下部には前記硬貨払出口104、紙幣差入口141および紙幣払出口142が設けられている。なお、硬貨払出口104および紙幣払出口142は上下方向に揺動して開閉する透明カバー104a、142aにて覆われている。
<硬貨一括投入口カバーの開閉構造について>
図6は実施形態1の自動釣銭入出金機における硬貨一括投入口カバーが閉じた状態を示す簡略右側断面図であり、図7は実施形態1の自動釣銭入出金機における硬貨一括投入口カバーが開いた状態を示す簡略右側断面図である。
図3〜図7に示すように、この自動釣銭入出金機100の硬貨一括投入口カバー30の開閉構造は、複数枚の硬貨を一括投入可能な硬貨一括投入口131を有する自動釣銭入出金機100の筐体100aと、硬貨一括投入口131を開閉させるよう筐体100aに揺動可能に取り付けられた硬貨一括投入口カバー30と、硬貨一括投入口131を閉じた状態に硬貨一括投入口カバー30をロックするロック部40と、筐体100aに設けられて硬貨一括投入口カバー30を開く方向に付勢する左右一対の付勢機構部50とを備える。
硬貨一括投入口131は、自動釣銭入出金機100内のいずれかの硬貨が少なくなった場合に管理者が硬貨を複数枚(例えば100枚)一括投入して補充するための開口部であり、正面から視て矩形状に形成されている。
なお、実施形態1の場合、図2に示すように、自動釣銭入出金機100は、硬貨一括投入口131と硬貨搬送部103との間に、上流側の硬貨搬送部106と、ドラム部107とを有しており、硬貨一括投入口131に一括的に投入された複数枚の硬貨は硬貨搬送部106にてランダムにドラム部107まで搬送され、ドラム部107によって硬貨を1枚ずつ下流側の硬貨搬送部103に送り込み、硬貨搬送部103にて1枚ずつ搬送される硬貨の金種を硬貨識別部102にて識別するように構成されている。
自動釣銭入出金機100の筐体100aにおいて、硬貨一括投入口131の下端部の左右にU字形の凹形受け部132が設けられている。この左右一対の凹形受け部132に硬貨一括投入口カバー30の後述の取付軸31の両端部が嵌め入れられる。
また、筐体100aにおける硬貨一括投入口131の上端部の左右にもU字形の係止凹部133が設けられている。この左右一対の係止凹部133は、硬貨一括投入口カバー30の後述のロック部40を構成する一部分である。
硬貨一括投入口カバー30は、閉状態のときの後面30a2に複数のリブを有するカバー本体30aと、硬貨を1枚ずつ投入可能な幅でカバー本体30aに縦方向に形成された硬貨投入スリット101と、閉状態のカバー本体30aにおける硬貨投入スリット101の下方に設けられた鍵差込部41を有するロック部40と、閉状態のカバー本体30aにおける下端部に水平方向に設けられたボス部32と、ボス部32の孔を挿通した取付軸31と、カバー本体30aの前面30a1側に上下方向へ揺動可能に設けられた硬貨投入スリット101を覆う透明カバー33とを備える。なお、カバー本体30aの前面30a1の硬貨投入スリット101が設けられた部分は、硬貨を硬貨投入スリット101へ入れ易くするために後方へ陥没している。
また、取付軸31は、その両端部の近傍に、円弧面部31a1を外周部に有する円板形の当接部材31aを有している。この当接部材31aは、その外周部の一部が円弧面部31a1となっている。そして、この円弧面部31a1の曲率中心、すなわち、円弧面部31a1と一致する同心円の中心は、取付軸31の軸心Pと一致している。なお、実施形態1の場合、硬貨一括投入口カバー30は開閉の際に約180°回動するため、硬貨一括投入口カバー30と一体状に回動する当接部材31aの円弧面部31a1は中心角度180°以上の範囲であって、少なくとも後述するピン51と接触する範囲に亘って設けられている。
ロック部40は、カバー本体30aに回動可能に設けられた鍵差込部41と、一対の係止凹部133と、各係止凹部133と係脱可能な左右端部42aを有するU形の係止部材42と、前記鍵差込部41と係止部材42との間に設けられたバネ部材43とを有する。
鍵差込部41は、例えば多角形(例えば、六角形)の溝部を有し、この溝部に嵌合する多角環形の鍵を差し込んで所定中心角度の範囲(例えば、45°〜90°)で回動させることができるよう構成されている。
このロック部40は、硬貨一括投入口カバー30にて硬貨一括投入口131を閉じた状態においては、バネ部材43によって係止部材42の左右に折れ曲がった左右端部42aが下方へ付勢されて左右一対の係止凹部133に係止し、鍵差込部41に鍵44を差し込んで一方向(例えば、時計回り)に回動させるとバネ部材43の付勢力に抗して係止部材42の左右端部42aが上方へ移動して左右一対の係止凹部133から離脱してロックが解除されるように構成されている。なお、実施形態1の場合、バネ部材43としてねじりコイルバネが用いられている。
付勢機構部50は、硬貨一括投入口カバー30のカバー本体30aの後面30a2と接触可能なピン51と、このピン51を筐体100aに保持するホルダ部52と、このホルダ部52とピン51との間に設けられてピン51を閉状態の硬貨一括投入口カバー30へ押し付ける弾発部材53とを有してなる。
ホルダ部52は、筐体100aのピン挿通孔が形成されたピン取付位置の後面に設けられた筒部52aと、筒部52aの後端部に固定された蓋部52bとからなる。
ピン51は、筐体100aのピン挿通孔に挿通されてホルダ部52の筒部52a内に収納された後端膨出部51aを有する。
弾発部材53は、ホルダ部52の筒部52a内に収納されてピン51の膨出部51aを前方へ付勢するコイルスプリングからなる。
このように構成された硬貨一括投入口カバー30の開閉構造によれば、図4と図6に示す硬貨一括投入口カバー30の閉状態において、前述したようにロック部40(図5参照)の係止部材42の左右端部42aが左右の係止凹部133に係止している。このとき、付勢機構部50のピン51の前端は弾発部材53の付勢力によってカバー本体30aの後面30a2を押圧すると共に、当接部材31aの円弧面部31a1に接触している。
硬貨一括投入口カバー30の閉状態においては、透明カバー33を上げて硬貨投入スリット101に硬貨を1枚ずつ投入すると、前記硬貨搬送部106、ドラム部107、硬貨識別部102および硬貨搬送部103を経て金種に対応した硬貨収納出金装置1の第1室または第2室へ送られる(図1および図2参照)。
自動釣銭入出金機100内のいずれかの硬貨収納出金装置1に収納された硬貨が少なくなった場合、管理者が硬貨を複数枚一括投入して補充する必要がある。この際、図4に示すように、管理者は透明カバー33を上げて鍵44を鍵差込部41に差し込んで一方向に回す。すると、前述したようにロック部40(図5参照)の係止部材42の左右端部42aが左右の係止凹部133から浮き上がって離脱すると共に、鍵44を回したままの状態で鍵差込部41から引き抜く動作をすると、図5と図7に示すように、ピン51にて前方へ押圧されていた硬貨一括投入口カバー30がポップアップする。
このとき、取付軸31および当接部材31aは、硬貨一括投入口カバー30と一体状に約180°回動する。この間、円弧面部31a1の曲率中心は取付軸31の軸心Pと一致しているため、ピン51は当接部材31aによって垂直方向に押し上げられることなく円弧面部31a1に摺接しながら前方へ突出する。したがって、ピン51によって硬貨一括投入口カバー30のポップアップと取付軸31の凹形受け部132からの離脱防止の両方が行われている。
なお、硬貨の補充後、硬貨一括投入口カバー30を持ち上げて閉じることにより、ロック部40の係止部材42の左右端部42aが左右の係止凹部133に係止して自動的にロックする。
(実施形態2)
実施形態1では、コイルスプリング(弾発部材53)によってピン51が硬貨一括投入口カバー30をポップアップさせかつ取付軸31の凹形受け部132からの離脱を阻止するように付勢機構部50が構成された場合を例示したが、付勢機構部はこれに限定されるものではない。
例えば、略L形または略Z形の板バネの基端を筐体100aに固定しかつ先端を硬貨一括投入口カバー30および取付軸31の当接部材31aの円弧面部31a1に押し付けることにより、板バネによって硬貨一括投入口カバー30のポップアップおよび取付軸31の凹形受け部132からの離脱阻止を行うよう付勢機構部を構成してもよい。
(実施形態3)
実施形態1では、自動釣銭入出金機100の筐体100aにおける硬貨一括投入口131の左右に一対の付勢機構部50が設けられた場合を例示したが、右または左の付勢機構部50を省略してもよい。それに伴い、右または左の当接部材31aも省略してもよい。
(実施形態4)
実施形態1では、付勢機構部50が、ピン51が当接部材31aを押圧することにより取付軸31が凹形受け部132から離脱しないよう構成された場合を例示したが、当接部材31aを省略し、ピン51が取付軸31付近に突出することにより取付軸31が凹形受け部132から離脱しないように付勢機構部を構成してもよい。
(実施形態5)
硬貨一括投入口カバー30のロック部40は、実施形態1で例示したもの以外でもよい。例えば、硬貨一括投入口131の開口端縁の一部に係止可能な係止片を鍵差込部41に設け、鍵44にて鍵差込部41を回すと硬貨一括投入口131の開口端縁の一部に係止していた係止片が外れて硬貨一括投入口カバー30がポップアップする、というようにロック部を構成してもよい。
(実施形態6)
実施形態1では、硬貨を1枚ずつ投入可能な硬貨投入スリット101を例示したが、硬貨投入スリットの幅を広げて複数枚(例えば、2〜4枚)の硬貨を一度に投入できるようにしてもよい。
(実施形態7)
実施形態1では、取付軸31が筐体100aに水平方向に取り付けられた場合を例示したが、取付軸31を筐体100aに垂直方向に取り付けて硬貨一括投入口カバー30を垂直軸心を中心として左右方向に開閉させるようにしてもよい。
なお、開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1、1A、1B、1C:硬貨収納出金装置
30:硬貨一括投入口カバー
31:取付軸
31a:当接部材
31a1:円弧面部
40:ロック部
50:付勢機構部
51:ピン
52:ホルダ部
53:弾発部材
100:自動釣銭入出金機
101:硬貨投入スリット
101a:筐体
102:硬貨識別部
103:硬貨搬送部
104:硬貨払出口
131:硬貨一括投入口
132:凹形受け部
K:硬貨
P:取付軸の軸心

Claims (5)

  1. 複数枚の硬貨を一括投入可能な硬貨一括投入口を有する自動釣銭入出金機の筐体と、前記硬貨一括投入口を開閉させるよう前記筐体に揺動可能に取り付けられた硬貨一括投入口カバーと、前記硬貨一括投入口を閉じた状態に前記硬貨一括投入口カバーをロックするロック部と、前記筐体に設けられて前記硬貨一括投入口カバーを開く方向に付勢する少なくとも1つの付勢機構部とを備え、
    前記硬貨一括投入口カバーは、閉状態において前記硬貨一括投入口と連通する硬貨投入スリットと、前記筐体に取り付けられる取付軸とを有し、
    前記筐体は、前記取付軸の両端部を受ける一対の凹形受け部を有し、
    前記ロック部を解除すると前記付勢機構部によって前記硬貨一括投入口カバーが開きかつ前記取付軸の前記凹形受け部からの離脱が阻止されるように構成されたことを特徴とする自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造。
  2. 前記付勢機構部が、前記硬貨一括投入口カバーと接触可能なピンと、このピンを前記筐体に保持するホルダ部と、このホルダ部と前記ピンとの間に設けられて前記ピンを閉状態の前記硬貨一括投入口カバーへ押し付ける弾発部材とを有してなり、
    前記取付軸は、前記両端部のうちの少なくとも一方の端部近傍に、前記ピンの外周面に当接する円弧面部を有する円板形の当接部材を有してなる請求項1に記載の自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造。
  3. 前記当接部材の円弧面部の曲率中心が、前記取付軸の軸心と一致する請求項2に記載の自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造。
  4. 前記取付軸は前記筐体に水平方向に取り付けられ、
    前記一対の凹形受け部は、前記取付軸の両端部を下から支持するよう前記筐体に上方開口状に設けられ、
    前記付勢機構部は、前記筐体における前記取付軸の両端部の近傍に左右一対設けられている請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造と、前記硬貨投入スリットまたは前記硬貨一括投入口に投入された硬貨の金種を識別する硬貨識別部と、硬貨を金種別に収納する複数の硬貨収納出金装置と、金種を識別された硬貨をその硬貨に対応する硬貨収納出金装置へ搬送する硬貨搬送部と、前記硬貨収納出金装置内の硬貨を釣銭として払い出す硬貨払出口とを備えた自動釣銭入出金機。
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