JP6580941B2 - 自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造および自動釣銭入出金機 - Google Patents
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さらに、硬貨収納出金装置には、通常、複数の硬貨収納部のうち少なくとも1つが満杯となった時点の硬貨を収納する不特定硬貨収納部が設けられている。
前記硬貨一括投入口カバーは、閉状態において前記硬貨一括投入口と連通する硬貨投入スリットと、前記筐体に取り付けられる取付軸とを有し、
前記筐体は、前記取付軸の両端部を受ける一対の凹形受け部を有し、
前記ロック部を解除すると前記付勢機構部によって前記硬貨一括投入口カバーが開きかつ前記取付軸の前記凹形受け部からの離脱が阻止されるように構成された自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造が提供される。
しかも、硬貨一括投入口カバーが開くと、付勢機構部によって硬貨一括投入口カバーの取付軸の凹形受け部からの離脱が阻止されるように構成されているため、硬貨一括投入口カバーがポップアップした勢いで取付軸が凹形受け部から離脱して硬貨一括投入口カバーが落下するという不具合は生じない。また、硬貨一括投入口カバーがポップアップした後に、ロック部に差し込んだ鍵を管理者が引き抜こうとした際に、硬貨一括投入口カバーが持ち上げられて取付軸が凹形受け部から離脱するということもない。
前記硬貨一括投入口カバーは、閉状態において前記硬貨一括投入口と連通する硬貨投入スリットと、前記筐体に取り付けられる取付軸とを有し、
前記筐体は、前記取付軸の両端部を受ける一対の凹形受け部を有し、
前記ロック部を解除すると前記付勢機構部によって前記硬貨一括投入口カバーが開きかつ前記取付軸の前記凹形受け部からの離脱が阻止されるように構成されている。
前記取付軸は、前記両端部のうちの少なくとも一方の端部近傍に、前記ピンの外周面に当接する円弧面部を有する円板形の当接部材を有してもよい。
このようにすれば、ピンによって硬貨一括投入口カバーのポップアップと脱落防止を行うことができる。
また、当接部材の円弧面部を取付軸から離れた位置に配置することができ、これにより硬貨一括投入口カバーにおける取付軸を保持するボス部を回避した部分をピンにて押圧して硬貨一括投入口カバーを確実にポップアップさせることができる。
このようにすれば、硬貨一括投入口カバーの開閉時に回動する当接部材の円弧面部にピンが接触していてもピンに対して垂直方向の力が加わらないため、ピンが曲がって付勢機構部が故障するという不具合を防止できる。
なお、前記当接部材の円弧面部の曲率中心が取付軸の軸心から僅かにずれる場合は、ピンと当接部材の円弧面部との間に僅かな隙間を設けておけばよい。
前記一対の凹形受け部は、前記取付軸の両端部を下から支持するよう前記筐体に上方開口状に設けられ、
前記付勢機構部は、前記筐体における前記取付軸の両端部の近傍に左右一対設けられてもよい。
このようにすれば、片方の付勢機構部が破損しても、もう一方の付勢機構部にて確実に硬貨一括投入口カバーのポップアップおよび硬貨一括投入口カバーの筐体からの脱落防止をすることができる。
図1は本発明の自動釣銭入出金機の実施形態1を示すブロック図であり、図2は実施形態1の自動釣銭入出金機を示す斜視図であり、図3は実施形態1の自動釣銭入出金機を示す正面図である。
本発明の実施形態1の自動釣銭入出金機100は、ボックス形の3つの硬貨収納出金装置1(1A、1B、1C)を備えると共に、筐体100aに取り付けられた硬貨投入スリット101を有する硬貨一括投入口カバー30を備える。
さらに、自動釣銭入出金機100は、硬貨投入スリット101または後述する硬貨一括投入口131(図5参照)に投入された硬貨(貨幣)Kの金種を識別する硬貨識別部102と、金種を識別された硬貨Kをいずれかの硬貨収納出金装置1に搬送する搬送通路103aを有する硬貨搬送部103と、各硬貨収納出金装置1に対応するモータMと、硬貨収納出金装置1内の硬貨Kを釣銭として払い出す硬貨払出口104と、硬貨識別部102、硬貨搬送部103および硬貨収納出金装置1と電気的に接続される制御部105とを備える。
実施形態1の場合、硬貨収納出金装置1Aの第1室1Aaと第2室1Abには1円硬貨と5円硬貨が収納され、硬貨収納出金装置1Bの第1室1Baと第2室1Bbには10円硬貨と50円硬貨が収納され、硬貨収納出金装置1Cの第1室1Caと第2室1Cbには100円硬貨と500円硬貨が収納される。
なお、1つの硬貨収納出金装置1内に収納する使用頻度の高い硬貨と低い硬貨の組み合わせは自由であり、例えば、1円硬貨と50円または500円硬貨の組み合わせ、10円硬貨と5円または500円硬貨の組み合わせ、100円硬貨と5円または50円硬貨の組み合わせであってもよい。
硬貨移動機構は、搬送通路103a上に設けられたゴム製のエンドレスベルトと、エンドレスベルトを張架しかつ回転させる複数のプーリーおよびモータ等を備えてなり、搬送通路103a上に寝た硬貨の平坦面にエンドレスベルトが接触しながら搬送方向(矢印A方向)へ移動することにより、硬貨を搬送通路103a上で滑らせて搬送するよう構成されている。
搬送通路切換機構103bは、ソレノイド103b1と、ソレノイド103b1によって所定の硬貨収納出金装置1へ通じる搬送通路103aに設けられた連通穴を開閉するシャッター103b2とを有してなる。
例えば、制御部105は、硬貨識別部102からの1円硬貨の硬貨識別信号を受信すると、硬貨収納出金装置1Aの第1室1Aaへ硬貨を搬送する搬送指令信号を搬送通路切換機構103aのソレノイド103b1へ送信する。これにより、硬貨収納出金装置1Aの第1室1Aaに対応するソレノイド103b1が作動してシャッター103b2を開くため、搬送通路103a上を移動する1円硬貨が硬貨収納出金装置1Aの第1室1Aaに落下して収納される。
図3〜図5に示すように、自動釣銭入出金機100の筐体100aの長辺方向に配置された正面において、上部には前記硬貨一括投入口131が設けられ、下部には前記硬貨払出口104、紙幣差入口141および紙幣払出口142が設けられている。なお、硬貨払出口104および紙幣払出口142は上下方向に揺動して開閉する透明カバー104a、142aにて覆われている。
図6は実施形態1の自動釣銭入出金機における硬貨一括投入口カバーが閉じた状態を示す簡略右側断面図であり、図7は実施形態1の自動釣銭入出金機における硬貨一括投入口カバーが開いた状態を示す簡略右側断面図である。
また、筐体100aにおける硬貨一括投入口131の上端部の左右にもU字形の係止凹部133が設けられている。この左右一対の係止凹部133は、硬貨一括投入口カバー30の後述のロック部40を構成する一部分である。
鍵差込部41は、例えば多角形(例えば、六角形)の溝部を有し、この溝部に嵌合する多角環形の鍵を差し込んで所定中心角度の範囲(例えば、45°〜90°)で回動させることができるよう構成されている。
ピン51は、筐体100aのピン挿通孔に挿通されてホルダ部52の筒部52a内に収納された後端膨出部51aを有する。
弾発部材53は、ホルダ部52の筒部52a内に収納されてピン51の膨出部51aを前方へ付勢するコイルスプリングからなる。
実施形態1では、コイルスプリング(弾発部材53)によってピン51が硬貨一括投入口カバー30をポップアップさせかつ取付軸31の凹形受け部132からの離脱を阻止するように付勢機構部50が構成された場合を例示したが、付勢機構部はこれに限定されるものではない。
例えば、略L形または略Z形の板バネの基端を筐体100aに固定しかつ先端を硬貨一括投入口カバー30および取付軸31の当接部材31aの円弧面部31a1に押し付けることにより、板バネによって硬貨一括投入口カバー30のポップアップおよび取付軸31の凹形受け部132からの離脱阻止を行うよう付勢機構部を構成してもよい。
実施形態1では、自動釣銭入出金機100の筐体100aにおける硬貨一括投入口131の左右に一対の付勢機構部50が設けられた場合を例示したが、右または左の付勢機構部50を省略してもよい。それに伴い、右または左の当接部材31aも省略してもよい。
実施形態1では、付勢機構部50が、ピン51が当接部材31aを押圧することにより取付軸31が凹形受け部132から離脱しないよう構成された場合を例示したが、当接部材31aを省略し、ピン51が取付軸31付近に突出することにより取付軸31が凹形受け部132から離脱しないように付勢機構部を構成してもよい。
硬貨一括投入口カバー30のロック部40は、実施形態1で例示したもの以外でもよい。例えば、硬貨一括投入口131の開口端縁の一部に係止可能な係止片を鍵差込部41に設け、鍵44にて鍵差込部41を回すと硬貨一括投入口131の開口端縁の一部に係止していた係止片が外れて硬貨一括投入口カバー30がポップアップする、というようにロック部を構成してもよい。
実施形態1では、硬貨を1枚ずつ投入可能な硬貨投入スリット101を例示したが、硬貨投入スリットの幅を広げて複数枚(例えば、2〜4枚)の硬貨を一度に投入できるようにしてもよい。
実施形態1では、取付軸31が筐体100aに水平方向に取り付けられた場合を例示したが、取付軸31を筐体100aに垂直方向に取り付けて硬貨一括投入口カバー30を垂直軸心を中心として左右方向に開閉させるようにしてもよい。
30:硬貨一括投入口カバー
31:取付軸
31a:当接部材
31a1:円弧面部
40:ロック部
50:付勢機構部
51:ピン
52:ホルダ部
53:弾発部材
100:自動釣銭入出金機
101:硬貨投入スリット
101a:筐体
102:硬貨識別部
103:硬貨搬送部
104:硬貨払出口
131:硬貨一括投入口
132:凹形受け部
K:硬貨
P:取付軸の軸心
Claims (5)
- 複数枚の硬貨を一括投入可能な硬貨一括投入口を有する自動釣銭入出金機の筐体と、前記硬貨一括投入口を開閉させるよう前記筐体に揺動可能に取り付けられた硬貨一括投入口カバーと、前記硬貨一括投入口を閉じた状態に前記硬貨一括投入口カバーをロックするロック部と、前記筐体に設けられて前記硬貨一括投入口カバーを開く方向に付勢する少なくとも1つの付勢機構部とを備え、
前記硬貨一括投入口カバーは、閉状態において前記硬貨一括投入口と連通する硬貨投入スリットと、前記筐体に取り付けられる取付軸とを有し、
前記筐体は、前記取付軸の両端部を受ける一対の凹形受け部を有し、
前記ロック部を解除すると前記付勢機構部によって前記硬貨一括投入口カバーが開きかつ前記取付軸の前記凹形受け部からの離脱が阻止されるように構成されたことを特徴とする自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造。 - 前記付勢機構部が、前記硬貨一括投入口カバーと接触可能なピンと、このピンを前記筐体に保持するホルダ部と、このホルダ部と前記ピンとの間に設けられて前記ピンを閉状態の前記硬貨一括投入口カバーへ押し付ける弾発部材とを有してなり、
前記取付軸は、前記両端部のうちの少なくとも一方の端部近傍に、前記ピンの外周面に当接する円弧面部を有する円板形の当接部材を有してなる請求項1に記載の自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造。 - 前記当接部材の円弧面部の曲率中心が、前記取付軸の軸心と一致する請求項2に記載の自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造。
- 前記取付軸は前記筐体に水平方向に取り付けられ、
前記一対の凹形受け部は、前記取付軸の両端部を下から支持するよう前記筐体に上方開口状に設けられ、
前記付勢機構部は、前記筐体における前記取付軸の両端部の近傍に左右一対設けられている請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造と、前記硬貨投入スリットまたは前記硬貨一括投入口に投入された硬貨の金種を識別する硬貨識別部と、硬貨を金種別に収納する複数の硬貨収納出金装置と、金種を識別された硬貨をその硬貨に対応する硬貨収納出金装置へ搬送する硬貨搬送部と、前記硬貨収納出金装置内の硬貨を釣銭として払い出す硬貨払出口とを備えた自動釣銭入出金機。
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JP2015207396A JP6580941B2 (ja) | 2015-10-21 | 2015-10-21 | 自動釣銭入出金機の硬貨一括投入口カバーの開閉構造および自動釣銭入出金機 |
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