JP3875010B2 - 包装硬貨投出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定枚数の硬貨を重積して棒状に包装された包装硬貨の投出装置に係り、特に金融機関等の店舗内に設置して使用される自動両替機に適用して最適な包装硬貨投出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような包装硬貨を投出する装置として、包装硬貨を径方向に整列状態に収納する複数のカセットを装置本体内に前傾姿勢として多段に装填し、投出指令に基づいて該当金種のカセットの先端から投出手段により包装硬貨を1本ずつ押し出して投出するようになされたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかして上記構成による投出装置では、包装硬貨をカセット内に整列状態に並べて収納しているので、包装硬貨の収納量はカセットの長さで決まってしまい、現状では100円硬貨の場合1カセット当り26本の収納が限度となっている。
【0004】
したがって包装硬貨の収納量を増やそうとするには、カセットの長さを長くするか、あるいはカセットの数を増すほかはない。
【0005】
しかるにカセットを長くすると装置の奥行が大きくなるばかりでなくカセットの先端に加わる包装硬貨の重量が過大となって投出動作に支障をきたすことになり、これらによりカセットの長さを長くするにも自ずと限界があった。
【0006】
またカセットを増設するには、上下方向の段数を増すことは装置の高さとの関係から困難であり、したがって横に複数列として設置するほかはなく、それ故現状ではカセットを2列として設置するようになされている。
【0007】
しかしカセットを横に2列として設けた場合、装置の横幅がそれだけ大きくなり(現装置では横幅700mm)、金融機関等の店舗に設置するとき広いスペースを必要し、また複数台設置する場合には設置台数が少なくなるという問題があった。
【0008】
本発明は、装置本体の横幅を従来機よりも大幅に減少することができながら、カセットの長さおよびカセット数を増すことなく包装硬貨の保有量の増大を図ることができるようにすることを課題としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する手段として本発明は、包装硬貨を径方向に整列して収納する複数のカセットを前傾姿勢として上下方向に配設し、これらカセットの先端から包装硬貨を投出する包装硬貨投出装置において、前記複数のカセットのうち、相対的に使用量の多い金種のカセットを、その後端部が装置本体の背面扉より後方へ突出すべく他のカセットより長く形成された補充カセットとすると共に、装置本体の後面に包装硬貨補給ユニットを取り付け、この補給ユニットは包装硬貨を1本ずつ投出する補給投出手段を備え、この補給ユニットから前記補充カセットの突出後端部内へ包装硬貨を補給するようにしたことを特徴とする。
【0010】
前記包装硬貨補給ユニットは、包装硬貨を水平姿勢として縦方向に集積状態に収納する複数列の収納部と、これら収納部を集束して該収納部から排出される包装硬貨を転動させる下り傾斜の投出通路と、この投手通路の末端にあって包装硬貨を順次1本ずつ前記補充カセットの突出後端部内へ投出する補給投出手段とを備える構成とすることが包装硬貨の補給量を増すうえで好ましい。
【0011】
前記補給ユニットの各収納部の下部に開閉可能なゲート部材を設け、各収納部の定められた投出順に従ってゲート部材を開閉するようにして1本ずつ投出することが投出動作を確実に行わせるうえで望ましい。
【0013】
前記補充カセットは、使用量の多い少なくとも2金種用とし、そのカセットを上下に配置することが効率的である。
【0014】
前記補充カセット内の包装硬貨が投出される都度、前記補給ユニットからの包装硬貨の補給が行われるように構成されているのが好ましい。
なお、前記補給ユニットは前記装置本体に対しオプションとして着脱可能とすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して説明する。
図1は本発明を紙幣、包装硬貨、およびバラ硬貨を取り扱う自動両替機に適用した場合の外観を示し、この自動両替機はその本体(装置本体1とする)の内部に包装硬貨処理部2と紙幣処理部3とが並列に内蔵され、包装硬貨処理部2の上部にはバラ硬貨処理部4が設けられており、前記包装硬貨処理部2の背後位置の装置本体1に包装硬貨補給ユニット5が取り付けられている。
【0016】
装置本体1の前面側の上方位置には顧客が操作するタッチパネル方式の操作表示部6が設けられ、その側方にはバラ硬貨取出口7が開口され、この取出口7はシャッタ8により開閉される。また装置本体1の前面側中段部には紙幣入出金口9および包装硬貨取出口10がそれぞれ開口されており、これらのいずれもシャッタ11,12により開閉される。
【0017】
図2は本発明に係る包装硬貨投出装置部分の断面図を示すもので、装置本体1の内部に多数のカセット(符号13で総称)が前傾姿勢とされて幅方向1列として多段に設けられ、その前端部側には包装硬貨投出手段14が昇降自在に設けられている。
【0018】
上記カセット13は、装置本体1内に設置される機枠15に前傾姿勢として固着された断面上向きの浅いコ字状を有するガイドレール16にスライドさせて装填されるようになっており、カセット13の前端近くの側面に突設されたストッパ17がガイドレール16の前端に設けられたストッパ18に当接することによりカセット13の装着位置が定められるようになっている。
【0019】
前記カセット13の後端位置の機枠15にはカセット13の装脱時に開閉する扉19が開閉自在に設けられ、この扉19の内面側には後述する補充カセット13A、13B以外のカセット13の配設範囲をカバーし得る大きさの押圧板20がパンタグラフ21,21を介して取り付けられており、このパンタグラフ21,21は図示しないバネにより拡張方向に付勢されている。
【0020】
前記カセット13は、図示の実施形態では最上段が500円硬貨用、次の4段分が10円硬貨用、次の1段が50円硬貨用、次の1段が5円硬貨用、次の3段が1円硬貨用、次の4段が100円硬貨用とされており、前記10円硬貨用の3段目のカセットおよび100円硬貨用の最下段のカセットは他のカセット13よりも後方に長く形成されて前記押圧板20および扉19の窓孔を貫通し前記補給ユニット5に後端が臨んでおかれる補充カセット13A,13Bとされている。
【0021】
前記カセット13は、図3に補充カセット以外のカセットの一つを示すように、包装硬貨Cを径方向に整列状態に収納し得る幅を有し、その後方部所要範囲の上面が開放されていて包装硬貨装填用開口部22とされ、また先端部の上面は少なくとも1本の包装硬貨Cが上方へ脱出し得る大きさに開口された取出口23とされており、その取出口23の前端側の立壁24により包装硬貨Cの下降限が定められている。
【0022】
上記カセット13の左右の側板25,25には、カセット13内に存在する包装硬貨Cの本数を計数するための長孔状の検知孔26が互いに近接して間欠的にカセット13の前後方向全域にわたって形成されており、一つの検知孔26の長さは3本の包装硬貨Cに跨る程度とされ、検知孔26,26…間の継ぎ部27は可及的小幅とされている。
【0023】
上記カセット13の取出口23の領域で前記立壁24を含む底板には左右一対のスリット28,28が形成され、またカセット13の後端は上面板29が延在されていてその末端が下方に屈曲され、これがカセット13の装填時の手掛け30とされており、この手掛け30部分にそのカセット13に収納される包装硬貨Cの金種を示す切欠31が設置位置を特定して形成されている。
【0024】
補充カセット13A,13Bは一般の前記カセット13の後端の上面板29を有さずに後端までその上面が開放されており、後端壁32の部分には手掛け33が形成されている。また補充カセット13A,13Bの前記扉19から突出する後端部上に対応する位置には最後部の包装硬貨の存否を検出するためのセンサS1が設けられている。
【0025】
前記押圧板20には、カセット13の前記切欠31に対応して該切欠31に嵌入し得る検知片34がそのカセット個有の位置に取り付けられている。この検知片34は、金種別のカセット13の変更が生じたときそのカセット13の切欠31に対応する位置に付け替えができるよう、予め押圧板20に所定のピッチをもって検知片取り付け用のネジ孔35,35…が穿設されている。
【0026】
したがって各ガイドレール16,16…にカセット13を装着したのち扉19を閉じたとき、所定の場所に装着されるべきでない異なる金種用のカセット13が装着されていると、そのカセット13の切欠31と検知片34とが整合しないので押圧板20が押し戻され、装填間違いがあることを知ることができる。そのため押圧板20がバネ付勢に抗して後退したときそれを検知するセンサSが設けられており、その検知信号により装填異常を知らせるようにしている。なおSは扉19の開閉を検知するためのスイッチ、36は装置本体1の背面の扉を示し、この扉36に前記補給ユニット5が取り付けられる。
【0027】
図2においてSは各カセット13の取出口23に対応する位置の機枠15に配設されカセット13内の包装硬貨Cの有無を検知するためのセンサ(反射型)であり、37は各カセット13が保有する包装硬貨Cの数を前記検知孔26を通じて計数する包装硬貨計数部である。
【0028】
この計数部37は、機枠15の上下部に前記ガイドレール16と平行に配置されたガイドロッド38,38と、これらガイドロッド38,38にスライド自由に嵌合されたスライダ39,39と、これらスライダ39,39に上下端が固定されたセンサ支持部材40と、このセンサ支持部材40に各カセット13と対応しその検知孔26と対応する位置に支持された反射型のセンサS,S…と、前記機枠15の下部の前後部に設けられたプーリー41,42間に巻装され前記下部のスライダ39が固定されたベルト43と、前記一方のプーリー41を回転駆動してベルト43を回動させセンサ支持部材40を図2の矢印方向へスライドさせるモータ44とで構成されており、このモータ44の回転軸45上にはタイミングセンサ(図示せず)が設けられている。
【0029】
したがって計数を行うときは、モータ44の起動によりベルト43を回動してスライダ39,39を介してセンサ支持部材40がカセット13の先端の最下降位置から上方へ移動される。各センサS,S…からの投光はカセット13の検知孔26を通って包装硬貨Cの端面に到達し、包装硬貨Cの端面による遮光範囲ではセンサ出力ONとなり、包装硬貨Cの端面から外れて次位の包装硬貨Cの端面により遮光されるまでの透光範囲ではセンサ出力がOFFとなってパルス状の波形が得られ、これにより包装硬貨Cの本数を計数することができる。
【0030】
このときカセット13に収納されている包装硬貨Cの金種は予めカセット13が装填される位置で分かっているので、モータ44の軸45上のタイミングセンサとのタイミングで投光時間を測定し、予め記憶させている金種別の時間から包装硬貨Cの有無または本数を判定する。また前記遮光範囲の違いから異金種の包装硬貨の混在も判別することができる。
【0031】
前記包装硬貨投出手段14は、図4に図2のA−A矢視相当図を示すように、この投出手段14を構成する枠体46の一側部に固設のブロック47が装置本体1に垂直に固設のガイドロッド48に摺動自在に嵌挿されて昇降がガイドされ、他側は装置本体1に固設のガイドレール49にローラ50,50を介し当接されて枠体46が水平姿勢を保って昇降されるようになっている。
【0032】
一方、装置本体1内の上下部に軸支されたプーリー51,52間にベルト53が巻装され、このベルト53が前記ブロック47にベルト固定部54により固定されており、下部のプーリー52がモータ55により回動されることにより枠体46が昇降される。また上記枠体46を各カセット13に対応した位置で停止させるための位置決めセンサ(図示省略)が適宜設けられている。
【0033】
上記枠体46のカセット13の先端に面する側には、図4、図5に示すように投出レバー56とカセット押し上げ機構57とが設けられている。
【0034】
すなわち枠体46の左右の側枠46a,46b間に軸58が回転自在に支持され、この軸58の前記カセット13の前記スリット28,28に対応する位置に一対の投出レバー56,56が固着されている。図示の例では投出レバー56,56の1回転で2回の投出動作を行わせるよう直径線上に2つの投出レバーを有するものとされており、いずれも投出レバー55の回転半径Rは投出対象となっているカセット13の1段上位のカセット13には干渉せず、1段下位のカセット13には干渉する長さとされている。
【0035】
前記軸58は、枠体46の側枠46bの内面側に固定支持されたモータ59によりベルト60を介して回転が与えられる。なおSは投出レバー55の位置を検出するセンサである。
【0036】
前記押し上げ機構57は、図5にみられるように、前記カセット13の前傾角と等しい傾斜角をもって進退移動する押し上げ部材61を有し、この押し上げ部材61はカセット13の前端に当接してこれを押動する押し上げ面61aと側板61bと上板61cとを備えており、この側板60bの長手方向に長孔62が形成されていてこの長孔62に枠体46の側枠46bに突設されたピン63とギヤ64の軸65とが嵌挿され、これらピン63と軸65とをガイドとして押し上げ部材61が進退移動するように支持されている。
【0037】
上記押し上げ部材61を進退させる作動機構は、図示の例では前記ギヤ64(はす歯ギヤ)が押し上げ部材61の上板61cの下面に形成されたラック66(はす歯ラック)に噛合され、このギヤ64には枠体46に搭載のモータ67の出力軸上のウオーム68に噛み合うウオームギヤ69が噛合されており、モータ67の駆動により押し上げ部材61が進退移動してカセット13を押し上げた状態でモータ67を停止させてもウオーム68とウオームギヤ69との噛合によって押し戻されることはない。
【0038】
前記枠体46内には従来と同様に前記投出レバー56,56によりすくい上げられた包装硬貨Cをガイド部材70上から受け入れる収納部71が形成されており、前記ガイド部材70の上方位置には投出される包装硬貨Cが投出すべき金種であるか否かをその外径でチェックする径判別用揺動板72が設けられ、その揺動板72が包装硬貨Cにより揺動させられる際の揺動量をロータリエンコーダ73(図4示)により検出するようになっている。またその下方位置には硬貨の孔の有無を判別するセンサSが配設されている。
【0039】
次に前記包装硬貨補給ユニット5(以下補給ユニットと略称する)の一実施形態について説明する。
【0040】
上記補給ユニット5は、前記装置本体1の背面扉36に取り付けられるもので、縦長箱形状の外筺73内に使用頻度の高い2金種(例えば10円と100円)の包装硬貨Cをそれぞれ収納する2つの金種別収納部74A,74Bを上下に有している。なお上記各金種別収納部74A,74Bは同じ構造を有するので一方の収納部74Aのみを説明し、他方には対応符号を付すに留める。
【0041】
前記金種別収納部74Aは、包装硬貨Cを水平姿勢として縦方向に一列に重積状態に収納する複数列(図では4列)の収納部75,75,75,75(サフィックスは投出順を示す)が隔壁76,76…により仕切られて形成されており、いずれの収納部も側面の扉5aを開けて側部(図2の紙面手前側)から包装硬貨Cを挿入して補充することができるようになっている。
【0042】
図示の実施形態では、図8に詳細を示すように、収納部75〜75のうち装置本体1側よりみて1列目の収納部75の下端は2列目の収納部75との隔壁76に開口された開口部77によりこの2列目の収納部75の側部に連通されており、この開口部77の上端にゲート部材78の上端が軸79により枢支され、後述する開閉機構80により開閉されるようになっている。
【0043】
また上記1列目の収納部75の下方に形成されるスペース81には、包装硬貨Cを補充カセット13Aへ送り込む補給投出手段82が設けられている。
【0044】
前記2列目の収納部75から4列目の収納部75の下方には、補充カセット13Aの傾斜角と略等しい傾斜角を有して前傾し末端が前記補充カセット13Aの後端部上に臨む投出通路83が設けられており、この投出通路83の通路面より包装硬貨Cの直径よりやや大きい寸法の間隔をおいて前記収納部75,75,75の下端の開口部75a,75a…が臨み、これら開口部75a,75a…にはゲート部材78,78…の上流端が軸84により枢支され、その作動機構85により開閉されるようになっている。また上記投出通路83の前記2列目の収納部75の直下位置が包装硬貨の検出位置Pとされ、その位置に包装硬貨Cが存在するか否かを検出するセンサ(図示省略)が設けられている。
【0045】
前記補給投出手段82の作動機構85は、図6にその一例を示すように、前記投出通路83上におかれる包装硬貨Cの両端近くの前側上半部が嵌合する複数(図では6個)の円弧状凹部86,86…が周面に形成され中心が軸87に回転自由に支持された左右一対のスターホイル88と、一方のスターホイル88の同軸上の側方にあるボス部89の周囲に前記凹部86,86…と対応して形成されスターホイル88を1歯ごとに回転を拘束する回転拘束部90,90…と、この回転拘束部90に係脱し、スターホイル88の回転をロックするロックレバー91と、このロックレバー91を作動させるソレノイド92と、前記ロックレバー91を回転拘束部90に係合させる方向に付勢するバネ93とで構成されている。
【0046】
前記回転拘束部90は、スターホイル88の半径線上に延びる係止面90aを有し、その背後はスターホイル88が1歯分包装硬貨Cにより押圧されて回転する際にロックレバー91のロック部91aと干渉しないよう斜面90bとされており、この斜面90bの低位の末端と次位の回転拘束部90の係止面90aとの間には前記ロック部91aの先端が嵌入し得る間隙94が設けられている。
【0047】
したがって前記投出通路83へ送出された包装硬貨Cはロックレバー91により拘束されているスターホイル88の一つの凹部86に前面側上半部が当接して停止し、ロックレバー91の拘束が瞬時解かれたとき包装硬貨Cの自重によりスターホイル88を1歯分図6において反時計方向に押し回して通過することができる。
【0048】
前記収納部75から75のゲート部材78を開閉する開閉機構80は、図7にその一例を示すように、開閉作動用モータ95と、このモータ95により回動する軸96に一端が固定されたアーム97と、このアーム97の先端側部に突設されたピン99に長孔98を介して一端が連結された作動レバー100とを有し、この作動レバー100の他端が前記ゲート部材78の中間位置にピン101により連結され、前記アーム97が上死点にあるときゲート部材78が同図実線図示のように閉位置におかれ、アーム97が下死点に位置するときゲート部材78が同図鎖線図示のように開位置におかれるように構成されている。
【0049】
図示の実施形態では、補給ユニット5の金種別収納部74Aの各収納部75〜75からの投出順は、サフィックスの順とされており、この順番にしたがって前記開閉機構80が順次作動するように設定されている。
【0050】
同図においてSは前記作動レバー100の上端を検知してゲート部材78の閉状態を検知するセンサ、Sは作動レバー100の下端を検知してゲート部材78の開状態を検知するセンサを示す。
【0051】
次に上記実施形態の作用を説明する。
【0052】
カセット13に所定金種の包装硬貨Cを径方向に整列状態として収納したのち装置本体1の背面扉36および機枠15の扉19を開けてその金種に対応する各段のガイドレール16,16…にカセット13を装填する。補充カセット13A,13Bにも同様に所定の金種(上段の補充カセット13Aには10円、下段の補充カセット13Bには100円)の包装硬貨Cを収納して装填する。
【0053】
こうしたのち扉19および背面扉36を閉じると、前記補充カセット13A,13Bの後部は扉19および押圧板20の窓孔から後方に突出し、その後端は補給ユニット5の各金種別収納部74A,74Bの補給投出手段82,82の下部に臨む位置におかれる。
【0054】
一方、扉19の閉動によりスイッチSが扉19が閉じられたことを検出し、押圧板20の検知片34がカセット13の切欠31に嵌合して閉じられる。もし異なるカセット13が装填されているとそのカセット13の切欠31が検知片34に整合しないので押圧板20がバネ付勢に抗してパンタグラフ21,21を縮小させて後退し、その動きをセンサSが検知してカセット13の装填誤りを知らせる。
【0055】
他方、補給ユニット5の金種別収納部74A,74Bには使用頻度の高い金種(図示の例では上段の金種別収納部74Aには10円、下段の金種別収納部74Bには100円)の包装硬貨Cが各収納部75〜75に水平姿勢として重積状態に収納される。このときゲート部材78,78…は図2および図8(A)に示す状態におかれている。
【0056】
上記のようにしてカセット13の装填が完了すると、包装硬貨計数部37が作動して前述の作用によりカセット13内の包装硬貨の在高を計数する。
【0057】
両替時に操作表示部6に両替内容が指定されると、各カセット13の取出口23に位置するセンサSにより包装硬貨Cが存在するカセット13が検出され、予め定められている各段の金種情報に基づいて投出すべき金種の包装硬貨Cが収納されているカセット13を割り出し、モータ55が駆動して待機位置(最上昇位置)におかれている投出手段14の枠体46が投出すべき金種の包装硬貨Cが収納されているカセット13の位置までベルト53の回動によりガイドロッド48にそって下降する。
【0058】
このとき投出すべき金種の包装硬貨Cが複数のカセット13に収納されているときはそのグループの最下段のカセット13から順次投出を行い、そのカセット13が空になるごとに一段上のカセット13へと移行して投出を行う。また投出対象のカセット13の真下のカセット13にも包装硬貨Cが存在する場合には押し上げ機構57のモータ67が起動してウォーム68,ウォームギヤ69,ギヤ64,ラック66を通じて押し上げ部材61がその長孔62とピン63,軸65をガイドとして斜め上方へ移動し、押し上げ部材61の押し上げ面61aがカセット13の前端に当接してこれを投出レバー56の回転半径R外へ押し戻す(図5(B)の状態)。
【0059】
次いで投出レバー56がモータ59により図5(B)において時計方向に回動し、180°の回動でカセット13の取出口23に位置する包装硬貨Cを1本だけすくい上げてガイド部材70上へ移行させる。この投出レバー56の180°回転はセンサSによって停止位置が定められる。
【0060】
上記ガイド部材70上へ移行した包装硬貨Cは、径判別用揺動板72を押し上げながら通過し、その揺動板72の揺動量がロータリーエンコーダ73により検出されて適正な金種の包装硬貨か否かがチェックされ、また孔あき硬貨か否かもセンサSによりチェックされる。その後包装硬貨Cは枠体46内の収納部71内に転入して収納される。
【0061】
こうして投出すべき金種の投出すべき本数分の包装硬貨Cが収納部71内に投出されると、枠体46は最上昇位置まで上昇し、ここでシャッタ12を開けて取出口10から包装硬貨Cを取り出すことになる。
【0062】
上記投出時に、投出対象のカセット13の直下のカセット13が空である場合は、センサSが包装硬貨無しを検出することにより押し上げ機構57は作動せず、投出レバー56,56は空のカセット13のスリット28,28をすり抜けて回動する。
【0063】
上記のようにして投出動作が進み、最も使用頻度の高い金種の包装硬貨(この例では10円と100円の包装硬貨)の投出が行われると、その包装硬貨用の補充カセット13A,13Bの後部に包装硬貨CがなくなったことをセンサS,Sが検出し、その検出信号により補充カセット13Aまたは13Bの該当する金種の包装硬貨Cが収納されている金種別収納部74Aまたは74Bからの補給が行われる。
【0064】
すなわち補給ユニット5においては、前述のように補充ユニット13Aの最後部に包装硬貨Cが存在しないことをセンサSが検出すると、その検出信号によりソレノイド92に瞬時通電され、ロックレバー91が引かれてそのロック部91aが回転拘束部90の係止面90aから外れる。その間にスターホイル88は包装硬貨Cにより押されて自由回転し、そのスターホイル88の下を通過して補充カセット13Aの後部内に転入すると同時にロックレバー91はバネ93により復元し、ロック部91aが回転拘束部90の斜面90bに当接し、スターホイル88の回転に伴ってそのロック部91aが回転拘束部90に係合してスターホイル88を拘束し、包装硬貨Cの補給が停止する。
【0065】
このようにして補充カセット13A,13B内の包装硬貨Cが投出される都度補給ユニット5からの包装硬貨Cの補給が行われる。
【0066】
補給ユニット5においては、最初は前述のように第1番目の収納部75のゲート部材78がその開閉機構80のモータ95の回動によりアーム97,作動レバー100を介して図8(A)のように開放され、その収納部75に収納されている包装硬貨Cは自重により投出通路83上へ流出している。このときスターホイル88はロックレバー91のロック部91aが回転拘束部90の係止面90aに係合してロックされており、したがって投出通路83上へ流出した包装硬貨Cはスターホイル88の凹部86により流動が停められている。この収納部75内の包装硬貨Cの流出が進み、投出通路83上の検出位置Pに包装硬貨Cが無いことをセンサが検出すると第2番目の収納部75のゲート部材78が開き、第2番目の収納部75内の包装硬貨Cが第1番目の収納部75の下方を経由して投出通路83へ流出する(図8(B))。
【0067】
上記第2番目の収納部75からの包装硬貨Cの流出が進み、前記と同様に投出通路83の検出位置Pに包装硬貨Cが無いことをセンサが検出すると第1番目の収納部75のゲート部材78が閉じ、第3番目の収納部75のゲート部材78が開いてその収納部75内の包装硬貨Cが流出する(図8(C))。
【0068】
同様に投出通路83の検出位置Pに包装硬貨Cが無いことをセンサが検出すると、第3番目の収納部75のゲート部材78が閉じ、第4番目の収納部75のゲート部材78が開いてその収納部75内の包装硬貨Cが投出通路83へ流出する(図8(D))。
【0069】
こうして第4番目の収納部75内の包装硬貨Cが流出し終わるまでの間に第1〜第3番目の収納部75,75,75内に新たに包装硬貨Cを補充しておくことにより、装置本体1からカセットを取り出すことなく使用頻度の高い包装硬貨を該当するカセットに無制限に補給することができ、装置を停止させて補充する回数を大幅に減らすことができる。
【0070】
また、本実施形態のように、紙幣、包装硬貨、バラ硬貨を取り扱う自動両替機においては、機体全体の幅が大きく従来700mm程度あったが、近年、ATMやCD機の小型化に伴って自動機コーナーの設置スペースが570mm程度の幅狭のもの用に設定されてしまっており、従来の700mm幅の自動両替機をATMやCD機と並設できない場合もあったが、本発明により装置本体1内に装填するカセット13を複列として設ける必要がないことから、装置本体1の横幅を従来機の700mmから570mmに減少することができ、したがって図9に示すように金融機関に既設の自動機コーナーにも装置を設置することが可能となる。そして装置本体1に取り付けられる補給ユニット5は、店舗の壁102の内側(管理室側)におかれるもので、利用客とは隔絶された安全な箇所に位置し、保安の面においても安全である。
【0071】
なお補給ユニット5の金種別収納部74A,74Bの設置数は2種に限られるものではなく、1金種のみ、あるいは3金種とすることができる。また一つの金種別収納部内の収納部75〜75の設置数は装置の大きさや使用態様に応じ任意に選択することができる。
【0072】
さらに補給ユニット5の補給投出手段82、ゲート部材の開閉機構80の構成は一例を示したもので、その構成については図示の実施形態に限定されるものではない。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、包装硬貨の保有量を増大させながら装置本体の横幅を著しく減少することができるので、金融機関等の店舗内の狭いスペースへの設置や、より多くの台数の設置ができ、スペースの有効利用を図るうえで大きな効果を奏する。
【0074】
また補給ユニットは、装置本体の背後に取り付けるので店舗の管理室側におくことができ、これにより安全性が高く、補給ユニットの管理も容易である利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を両替機に適用した一実施形態を示す外観斜視図。
【図2】本発明の一実施形態を示す縦断面図。
【図3】カセットの一つを示す一部切欠斜視図。
【図4】図2のA−A矢視相当図。
【図5】包装硬貨投出手段の詳細を示し、(A)は投出前、(B)は投出時を示す断面図。
【図6】補給ユニットの投出手段の一例を示す正面図。
【図7】補給ユニットのゲート部材作動機構の一例を示す正面図。
【図8】(A)〜(D)は補給ユニットの作用を示す説明図。
【図9】本発明を適用した両替機を店舗に設置した状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 装置本体
2 包装硬貨処理部
5 包装硬貨補給ユニット
10 包装硬貨取出口
13 カセット
13A,13B 補充カセット
14 包装硬貨投出手段
15 機枠
19 扉
20 押圧板
37 包装硬貨計数部
56 投出レバー
57 カセット押し上げ機構
74A,74B 金種別収納部
75〜75 収納部
78 ゲート部材
80 ゲート部材開閉機構
82 補給投出手段
83 投出通路
85 補給投出手段の作動機構

Claims (5)

  1. 包装硬貨を径方向に整列して収納する複数のカセットを前傾姿勢として上下方向に配設し、これらカセットの先端から包装硬貨を投出する包装硬貨投出装置において、
    前記複数のカセットのうち、相対的に使用量の多い金種のカセットを、その後端部が装置本体の背面扉より後方へ突出すべく他のカセットより長く形成された補充カセットとすると共に、
    装置本体の後面に包装硬貨補給ユニットを取り付け、この補給ユニットは包装硬貨を1本ずつ投出する補給投出手段を備え、この補給ユニットから前記補充カセットの突出後端部内へ包装硬貨を補給するようにしたことを特徴とする包装硬貨投出装置。
  2. 前記包装硬貨補給ユニットは、包装硬貨を水平姿勢として縦方向に集積状態に収納する複数列の収納部と、これら収納部を集束して該収納部から排出される包装硬貨を転動させる下り傾斜の投出通路と、この投出通路の末端にあって包装硬貨を順次1本ずつ前記補充カセットの突出後端部内へ投出する補給投出手段とを備えている請求項1記載の包装硬貨投出装置。
  3. 前記補給ユニットの各収納部の下端には開閉可能なゲート部材を有し、各収納部の定められた投出順に従ってゲート部材を開閉するようにされている請求項2記載の包装硬貨投出装置。
  4. 前記補充カセットは、使用量の多い少なくとも2金種用とされ、そのカセットが上下に配置されている請求項1〜3のいずれか1項記載の包装硬貨投出装置。
  5. 前記補充カセット内の包装硬貨が投出される都度、前記補給ユニットからの包装硬貨の補給が行われるように構成された請求項1〜4のいずれか1項記載の包装硬貨投出装置。
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