JP2004036039A - 嵩高捲縮加工糸 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】単繊維の扁平度が2.5〜7.0であり、かつ単繊維の扁平断面の長軸方向に対して垂直方向の両面に複数の凸部を有するポリアミドマルチフィラメントから構成されることを特徴とする嵩高捲縮加工糸。複数の凸部が扁平断面の長軸方向に対して垂直方向両面に対称に設けられており、凸部の数が合計6個以上であることを特徴とする嵩高捲縮加工糸。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、扁平断面形状を呈する単繊維からなるポリアミドマルチフィラメントに捲縮が施された嵩高捲縮加工糸であって、特に家庭用カーペットに適した嵩高捲縮加工糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カーペット用の素材としてはポリアミド、アクリル、ポリエステル、ポリプロピレン、ウール等が主に用いられている。また家庭用で使われるカーペットではアクリル、ポリエステル、ポリプロピレン等が肌触りや意匠性が優れるという理由で多く用いられている。しかしこれらの繊維は風合いが柔らかく肌触りが良いのが特徴であるが、耐久性が悪く、すぐにヘタリが生じて品位が低下してしまう。特にアクリルやポリエステルでは短繊維で使用されることが多いので遊び毛が発生し、ボリューム感や意匠性が低下したり、メンテナンス性に劣るという問題があった。
【0003】
そこでこれらの問題を解決する手段として、他繊維素材と比較して弾性回復力(ヘタリ難さ)や耐摩耗性(すり切れ難さ)などの機械的物性に優れたポリアミド繊維を家庭用カーペットの素材として用いる方法が考えられる。
このような特徴を有するために業務用として広く利用されており、通常使われる断面は、主に四つ穴中空糸やトライローバル糸が主流であり、それぞれが防汚性やバルキー性に優れているが、家庭用としては風合いの面でアクリル等に比べ肌触りが硬く不適である。
【0004】
そこで、ポリアミド繊維の風合いを柔らかくするために、ポリアミド繊維を扁平断面としたものが特開昭62−117505号公報や特開2000−220050号公報等で提案されている。これらの繊維は、ソフト感の点で優れているものの、カーペットとしたときに立毛したパイルの隙間から地部が透けて見えることがあり、すなわちカバリング性に劣っており、また、光沢感に方向性があるのでテカリが生じ、品位が低下するという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点を解決し、肌触りが良く、耐久性があり、また、カバリング性に優れ、さらには高級感のある穏やかな光沢を有する、家庭用カーペットに好適な嵩高捲縮加工糸を提供することを技術的な課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、単繊維の扁平度が2.5〜7.0であり、かつ単繊維の扁平断面の長軸方向に対して垂直方向の両面に複数の凸部を有するポリアミドマルチフィラメントから構成されることを特徴とする嵩高捲縮加工糸を要旨とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の加工糸を構成するポリアミドマルチフィラメント糸は、ナイロン4、ナイロン6、ナイロン12、ナイロン46、ナイロン66に代表されるポリアミドポリマーを主として用いることができるが、必ずしもこれらに限定されるものではなく、その他のポリアミドからなるものであってもよい。また、これらの複数のポリアミドポリマーを共重合、又は混合したものでもよい。中でもナイロン6、ナイロン66が好ましい。
【0008】
また、ポリアミドポリマー中には、本発明の効果を損なわない範囲内で、艶消剤、難燃剤、耐候剤、防汚剤、顔料等の種々の添加物を添加してもよい。
【0009】
本発明の捲縮加工糸は、ポリアミドマルチフィラメントに後述するような捲縮加工を施したものであるが、捲縮加工糸を構成する単繊維は特定の扁平度で、かつ複数の凸部を有する扁平断面形状のものである。
【0010】
まず、扁平度が2.5〜7.0であることが必要である。本発明でいう扁平度とは、図1に示すように、断面形状において、長軸方向の長さ(L)を短軸方向の凹部間距離(W)で除した値(L/W)である。扁平度が2.5未満であると、扁平度合いが不足し、得られるカーペットはソフト感に劣るものとなる。一方、7.0を超えるとパイルが屈曲しやすくなり、ハリコシに乏しいカーペットとなる。
【0011】
そして、複数の凸部は、図1に示すように、単繊維の扁平断面の長軸方向に対して垂直方向の両面に設けられていることが必要である。このように一方の面に偏ることなく、両面に複数の凸部が設けられていることによって、嵩高な加工糸とすることができ、カーペットにしたときのカバリング性に優れるものとなる。また、光の乱反射を抑えることができ、テカリ防止の効果を奏する。
【0012】
中でも、凸部が扁平断面の長軸方向に対して垂直方向の両面に対称に設けられており、片面に3個以上、合計6個以上あることが好ましい。このような凸部の数と配置にすることにより、上記したような効果、すなわち、カバリング性とテカリ防止効果がより向上することとなる。凸部の数としては、図1に示すような片面に4個、合計8個とすることがさらに好ましい。
【0013】
そして、凸部の高さを示す指標として、扁平断面における凸部の高さの比が1.0〜3.0であることが好ましい。本発明でいう凸部の高さ比とは、図1に示すように、扁平糸凸部の高さ(H)を扁平糸の短軸方向の凹部間距離(W)で除した値(H/W)である。凸部の高さ比を1.0〜3.0とすることによって、嵩高性に優れ、上記のカバリング性が向上し、かつテカリ防止効果もより向上することとなる。
凸部の高さ比が1.0未満であると、凸部の高さが低くなり、嵩高性が不十分となり、カバリング性も劣りやすくなる。また、テカリ防止効果も低下しやすい。一方、3.0を超えると、凸部の高さが高くなるため、ハリコシが低下しヘタリやすいものとなる。
【0014】
本発明の加工糸を構成するポリアミドマルチフィラメントの単繊維繊度は特に限定するものではないが、5.0〜10.0デシテックスであれば、家庭用カーペットとして柔らかい風合いとなり好ましい。ポリアミドマルチフィラメントの総繊度も特に限定するものではなく、通常カーペットに使用される範囲として、600〜3000デシテックスとすることが好ましい。
【0015】
そして、ポリアミドマルチフィラメントに捲縮加工を施す手段としては、例えば、仮撚法、押込法、擦過法、賦型法、空気噴射法等が挙げられるが、カーペット用途としては、押込加工法が好ましく、これにより3次元的なバルキー性のある捲縮を得ることができる。
【0016】
このような本発明の捲縮加工糸の捲縮率は、5.0〜10.0%であることが好ましい。捲縮率をこの範囲とすることによって、捲縮による嵩高性とソフト感とのバランスが特に良好となる。
【0017】
なお、捲縮率とは以下のようにして測定し、算出したものである。
捲縮加工糸を50cmのループにした試料を作成し、この試料を沸水中で30分間熱処理した後、沸水中から取り出して水分を拭き取り、荷重をかけずにフックに釣り下げ、温度20℃、湿度60%の室内で24時間風乾した。風乾後の試料をフックに釣り下げた状態で、0.09CN/dtexの荷重をかけ、荷重をかけてから1分後の糸長(L1)を測定し、測定後荷重を外して3分間放置した後、試料に0.0018CN/dtexの荷重をかけてから1分後の糸長(L2)を測定し、以下の式で算出した。
捲縮率(%)={(L1−L2)/L1}×100
【0018】
次に、本発明の嵩高捲縮加工糸の製造方法について一例を用いて説明する。
まず、扁平で凸部を有する断面形状を有する単繊維とするには、紡糸口金の吐出孔の形状や吐出量等を調整したり、ポリマーの粘度を変更することにより可能であり、通常の溶融紡糸、冷却、延伸等の工程を経てポリアミドマルチフィラメントを得た後、前記したような捲縮加工を施すことにより本発明の捲縮加工糸を得ることができる。なお、紡糸時の引き取り速度、延伸倍率、捲縮加工条件等によっても単繊維の断面形状を調整することができる。
【0019】
本発明の捲縮加工糸はカーペット用に適したものであり、本発明の捲縮加工糸を用いてカーペットとする場合、無撚りのまま用いれば、ソフトな風合いを最大限に生かしたベロア調カーペットが得られる。また、本発明の捲縮加工糸に撚糸を施し、パイルとして用いてカットパイルとすればハリコシにも優れたカットパイルカーペットを得ることができる。さらにこの場合、捲縮加工糸の複数本数を片撚りもしくは諸撚りとし、さらにスチームセットによって熱固定すれば、よりコシがあり耐久性にも優れたサキソニー調カーペットを得ることができる。
【0020】
そして、本発明の捲縮加工糸を用いてカーペットとする場合、パイル糸として少なくとも50質量%以上使用されていることが好ましい。50質量%未満であると、嵩高性やカバリング性の向上効果やテカリ防止効果が得られ難くなる。
【0021】
【実施例】
次に、本発明を実施例によってさらに具体的に説明する。なお、実施例中の各評価は次の通りに行った。
(1)捲縮率
前記の方法で測定した。
(2)風合い(ソフト感)
得られたカーペットの風合いを触感により、次の基準で評価した。
◎:非常に柔らかい肌触り
○:柔らかい肌触り
△:やや硬い肌触り
×:硬い肌触り
(3)ハリコシ感
得られたカーペット表面を手で押圧し、底付き感を判定した。
◎:パイル糸に強い反発力があり、ポイント感に優れる。
○:パイル糸に適度な反発力がある。
△:実用上使用可能な程度の反発感はある。
×:パイル糸を介して基布の底付き感がある。
(4)カバリング性
得られたカーペット表面を真上から観察し、基布の見え易さを目視により次の基準で評価した。
◎:嵩高性が特に優れており、基布が見えない。
○:嵩高性が良好で基布が見えない。
△:基布が若干見える。
×:嵩高性に乏しく、パイル糸間に基布が見え易い。
(5)光沢感
得られたカーペット表面を真上から観察し、テカリ具合を目視による次の基準で評価した。
◎:テカリがなく、光沢感に特に優れる。
○:テカリがなく光沢感に優れる。
△:ややテカリがある。
×:テカリがある。
【0022】
実施例1
相対粘度(96%硫酸を溶媒とし、濃度1g/dl、温度25℃で測定した。)3.2のナイロン6ペレットをエクストルーダーに供給し、紡糸温度275℃で溶融紡糸した。そして、紡糸に連続して冷却固化した糸条に油剤を付与してローラ間で160℃、延伸倍率3.0 倍で熱延伸を行った後、255℃、0.59MPaのエアーを用いて糸条にエアスタッファ法による捲縮加工を施し、2100m/分の速度で巻き取り、各単糸が図1に示すような扁平度5.5、凸部(片側)4個を両面対称に合計8個有し、凸部高さ比1.9の四山扁平断面形状の捲縮加工糸(1100dtex/120f)を得た。この捲縮糸の捲縮率は7.5%であった。
次いで得られた捲縮糸を撚りを施すことなく用い、1/8ゲージ、カットパイル、パイル長6.5mm、パイル目付400g/m2 の規格でポリプロピレン製織り基布にタフトした。その後常法にて染色、バッキングを行い、カットパイルカーペットを得た。
【0023】
実施例2
実施例1で得られた捲縮加工糸を2本引き揃え、80t/mで片撚りを施し、スチームによる熱処理で熱固定を行った。次いで、1/8ゲージ、カットパイル、パイル長6.5mm、パイル600目付g/m2の規格でポリプロピレン製織り基布にタフトした。その後常法にて染色、バッキングを行い、カットパイルカーペットを得た。
【0024】
実施例3
実施例1で得られた捲縮加工糸を2本用い、上撚り下撚りとも210t/mの諸撚りを施し、スチームによる熱処理で熱固定を行った。次いで、1/8ゲージ、カットパイル、パイル長6.5mm、パイル目付600g/m2の規格でポリプロピレン製織り基布にタフトした。その後常法にて染色、バッキングを行い、カットパイルカーペットを得た。
【0025】
実施例4
ナイロン6ペレットの相対粘度を2.5とした以外は実施例1と同様に行い、断面形状の扁平度が3.0、凸部の高さ比が1.3の四山扁平断面形状の捲縮加工糸(1100dtex/120f)を得た。この捲縮加工糸の捲縮率は7.5%であった。次に、得られた捲縮加工糸を実施例3と同様にしてカットパイルカーペットを得た。
【0026】
実施例5
ナイロン6ペレットの相対粘度を3.5とした以外は実施例1と同様に行い、断面形状の扁平度が6.5、凸部の高さ比が2.2の四山扁平断面形状の捲縮加工糸(1100dtex/120f)を得た。この捲縮加工糸の捲縮率は7.5%であった。次に、得られた捲縮加工糸を実施例3と同様にしてカットパイルカーペットを得た。
【0027】
実施例6
紡糸口金の吐出孔の形状を変更した以外は実施例1と同様に行い、断面形状の扁平度が5.5、凸部の高さ比が2.8の四山扁平断面形状の捲縮加工糸(1100dtex/120f)を得た。この捲縮加工糸の捲縮率は7.5%であった。次に、得られた捲縮加工糸を実施例3と同様にしてカットパイルカーペットを得た。
【0028】
実施例7
紡糸口金の吐出孔の形状を変更した以外は実施例1と同様に行い、断面形状の扁平度が5.5、凸部(片側)2個を両面対称に合計4個有し、凸部の高さ比が2.5の四山扁平断面形状の捲縮加工糸(1100dtex/120f)を得た。この捲縮加工糸の捲縮率は7.5%であった。次に、得られた捲縮加工糸を実施例3と同様にしてカットパイルカーペットを得た。
【0029】
比較例1
ナイロン6ペレットの相対粘度を2.1とした以外は実施例1と同様に行い、断面形状の扁平度が1.5、凸部の高さ比を0.9の四山扁平断面形状の捲縮加工糸(1100dtex/120f)を得た。この捲縮加工糸の捲縮率は7.5%であった。次に、得られた捲縮加工糸を実施例3と同様にしてカットパイルカーペットを得た。
【0030】
比較例2
ナイロン6ペレットの相対粘度を3.9とした以外は実施例1と同様に行い、断面形状の扁平度が8.0、凸部の高さ比を2.5の四山扁平断面形状の捲縮加工糸(1100dtex/120f)を得た。この捲縮加工糸の捲縮率は7.5%であった。次に、得られた捲縮加工糸を実施例3と同様にしてカットパイルカーペットを得た。
【0031】
比較例3
ナイロン6ペレットの相対粘度を2.5とし、紡糸口金の吐出孔の形状を変更し、単繊維の断面形状を凸部のない扁平断面糸とした以外は実施例1と同様に行い、断面形状の扁平度3.0の捲縮加工糸(1100dtex/120f)を得た。この捲縮加工糸の捲縮率は7.5%であった。次に、得られた捲縮加工糸を実施例3と同様にしてカットパイルカーペットを得た。
【0032】
比較例4
紡糸口金の吐出孔の形状を変更し、単繊維の断面形状をトライローバル断面糸とした以外は実施例1と同様に行い、異形度3.5の捲縮加工糸(1100dtex/120f)を得た。この捲縮加工糸の捲縮率は7.5%であった。次に、得られた捲縮加工糸を実施例3と同様にしてカットパイルカーペットを得た。
【0033】
比較例5
紡糸口金の吐出孔の形状を変更し、単繊維の断面形状を四穴中空糸(四角型)とした以外は実施例1と同様に行い、中空率10%の四穴中空糸の捲縮加工糸(1100dtex/120f)を得た。この捲縮加工糸の捲縮率は7.5%であった。次に、得られた捲縮加工糸を実施例3と同様にしてカットパイルカーペットを得た。
【0034】
比較例6
紡糸口金の吐出孔の形状を変更し、単繊維の断面形状を扁平度が5.5、凸部を片側4個のみ有し、凸部の高さ比が2.5の四山扁平断面形状の捲縮加工糸(1100dtex/120f)を得た。この捲縮加工糸の捲縮率は7.5%であった。次に、得られた捲縮加工糸を実施例3と同様にしてカットパイルカーペットを得た。
【0035】
実施例1〜7、比較例1〜6で得られた捲縮加工糸及びカットパイルカーペットの物性値、評価結果を表1、2に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
表1、2から明らかなように、実施例1〜7の捲縮加工糸からなるいずれのカーペットも非常に柔らかい感触を持ち、かつ嵩高性に優れており、カバリング性に優れ、またテカリ感が抑えられた落ち着いた光沢を有し、さらにはカーペットとしてのハリコシも十分であった。
一方、比較例1の繊維は、扁平度が低いため、得られたカーペットは風合い(ソフト感)に劣るものであった。比較例2の繊維は、扁平度が高すぎたため、一定方向にパイルが倒れやすくなり、得られたカーペットはハリコシ感の乏しいものとなった。比較例3の繊維は凸部を有していない扁平糸であったため、また、比較例6の繊維は凸部を片側にのみ有する繊維であったため、嵩高性に乏しく、得られたカーペットはカバリング性が不足しており、光の乱反射によるテカリも大きいものであった。比較例4の繊維はトライローバル断面糸であったため、得られたカーペットはカバリング性に優れているが風合いがガサつき家庭用には不適であった。比較例5の繊維は四角中空糸であったため、得られたカーペットはカバリング性が不足し、ソフトな風合いにも乏しいものであった。
【0038】
【発明の効果】
本発明の嵩高捲縮加工糸は、各単繊維が特定の扁平度を有する扁平断面形状を有し、かつ扁平断面形状の長軸方向に対して垂直方向の両面に複数の凸部を有するものであるため、嵩高性に優れ、カバリング性にも優れ、高級感のある穏やかな光沢を有するとともに、ソフトな感触と耐久性を有する、家庭用に好適なカーペットを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の嵩高捲縮加工糸の単繊維の一実施態様を示す断面模式図である。
【符号の説明】
1 扁平糸
2 扁平糸凸部
3 扁平糸凹部
L 扁平糸長軸方向の長さ
D 扁平糸短軸方向の長さ
H 扁平糸凸部の高さ
W 扁平糸短軸方向の凹部間距離
Claims (3)
- 単繊維の扁平度が2.5〜7.0であり、かつ単繊維の扁平断面の長軸方向に対して垂直方向の両面に複数の凸部を有するポリアミドマルチフィラメントから構成されることを特徴とする嵩高捲縮加工糸。
- 複数の凸部が扁平断面の長軸方向に対して垂直方向両面に対称に設けられており、凸部の数が合計6個以上であることを特徴とする請求項1記載の嵩高捲縮加工糸。
- 扁平断面における凸部の高さの比が1.0〜3.0である請求項1又は2に記載の嵩高捲縮加工糸。
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