JP2004033671A - 遊技機 - Google Patents

Abstract

【課題】連続予告表示の予告表示態様を多彩化することが可能な遊技機を提供することである。
【解決手段】複数の範疇に分けられた予告表示のうちから選択された範疇の予告表示データ（リーチ、キャラクタ、特定出目、リーチ＋キャラクタ、リーチ＋特定出目、キャラクタ＋特定出目）を用いて連続予告表示が実行されるようにした（（ａ））。
【選択図】　　　　図６

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機、コイン遊技機、スロットマシンなどで代表される遊技機に関する。詳しくは、可変表示を行なうとともに表示結果を導出表示可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置による可変表示の実行条件が成立した後、可変表示の開始条件の成立にもとづいて可変表示を開始し、導出表示された表示結果が特定の表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
この種の遊技機として従来から一般的に知られているものに、図柄等の識別情報を可変表示するとともに表示結果を導出表示可能な可変表示装置を有し、始動入賞等の可変表示の実行条件が成立した後、可変表示の開始条件の成立に基づいて可変表示を開始し、導出表示された表示結果が特定の表示態様（大当り図柄の組合せ）となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態（大当り遊技状態）に制御可能となるように構成されたものがあった。
【０００３】
また、このような遊技機では、可変表示の実行条件の成立時に、可変表示の表示結果を特定の表示態様とするか否かの判定（大当り判定）が行なわれる。そして、そのような判定の結果のデータは、可変表示の実行条件が成立したがいまだ可変表示の開始条件が成立していない可変表示について、予め定められた上限数まで始動記憶として記憶される。
【０００４】
このような従来の遊技機においては、前述したような始動記憶のデータの中に、特定の表示態様とする判定結果のデータが含まれているときに、該判定結果のデータに対応する可変表示が終了するまでに行なわれる複数回の可変表示において、特定の表示態様となることの予告を、たとえば、キャラクタを表示する、または、キャラクタの表示態様を変化させるというように、キャラクタという一つの予告表示方式での予告表示により連続的に行なう連続予告表示が実行されるときがある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述したような従来の遊技機では、たとえば、キャラクタにより連続予告表示を行なう予告表示態様を複数用意しておき、連続予告表示を実行するときには、キャラクタによる複数の予告表示態様のうちから選択した予告表示態様で連続予告表示を行なうというように、連続予告表示の予告表示が、たとえば、キャラクタによる予告表示等の一つの予告表示方式のみに限られていた。このため、従来の遊技機においては、連続予告表示の予告表示態様が、単調になるという問題があった。
【０００６】
この発明はかかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、連続予告表示の予告表示態様を多彩化することが可能な遊技機を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
（１）　識別情報（特別図柄）を可変表示するとともに表示結果を導出表示可能な可変表示装置（可変表示装置８、特別図柄表示部９）を有し、該可変表示装置による可変表示の実行条件（始動入賞）が成立した後、可変表示の開始条件（始動入賞記憶に基づく可変表示の実行順序が来たこと）の成立に基づいて可変表示を開始し、導出表示された表示結果が特定の表示態様（大当り図柄の組合せ）となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態（大当り遊技状態）に制御可能となる遊技機（パチンコ遊技機１）であって、
前記可変表示の実行条件の成立時に、可変表示の表示結果を前記特定の表示態様とするか否かの判定を行なう判定手段（入賞時判定手段５３ａ）と、
前記可変表示の実行条件が成立したがいまだ前記可変表示の開始条件が成立していない可変表示について前記判定手段による判定結果のデータを予め定められた上限数まで記憶可能な始動記憶手段（始動入賞記憶領域８０３）と、
前記可変表示の開始条件の成立に基づいて、前記始動記憶手段に記憶された判定結果のデータに対応して前記可変表示を実行する可変表示実行手段（図８の表示制御プロセス処理Ｓ１０１〜Ｓ１０５）と、
前記始動記憶手段に記憶されている複数のデータの中に前記特定の表示態様とする判定結果のデータが含まれているときに、該判定結果のデータに対応する可変表示が終了するまでに行なわれる複数回の可変表示において、前記特定の表示態様となることの予告表示を連続的に行なう連続予告表示（図７参照）を実行する予告表示実行手段（連続予告表示実行設定処理Ｓ５、図柄変動中処理Ｓ１０３）と、
前記連続予告表示を実行するために用いられる予告表示データを記憶する手段であって、予め定められた複数の予告表示方式のうちのいずれかの予告表示方式を用いて前記連続予告表示を実行するために、前記複数の予告表示方式のそれぞれについて予告表示データ（特定出目の表示データ、キャラクタの表示データ、リーチの表示データ）を記憶する予告表示データ記憶手段（予告表示データ記憶領域８０２）と、
前記複数の予告表示方式のうちから連続予告表示に用いる予告表示方式を選択する選択手段（連続予告態様選択処理Ｓ４，Ｓ１２）とを含み、
前記予告表示実行手段は、前記選択手段により選択された予告表示方式に属する前記予告表示データを用いて、前記連続予告表示を実行する（Ｓ４，Ｓ５，Ｓ１５，Ｓ１８，Ｓ２１，Ｓ１０３参照）。
【０００８】
このような構成によれば、複数の予告表示方式のうちから選択された予告表示方式に属する予告表示データを用いて連続予告表示が実行されるので、予告表示態様の種類がバラエティに富むようになり、連続予告表示の予告表示態様を多彩化することができる。そして、連続予告表示の予告表示態様の多彩化により、遊技の興趣を向上させることができる。
【０００９】
（２）　前記遊技機の遊技の進行を制御する遊技制御手段（遊技制御用マイクロコンピュータ５３）と、
該遊技制御手段とは別に設けられ、当該遊技制御手段からのコマンド（表示制御コマンド）に基づいて前記可変表示装置における可変表示を制御する表示制御手段（表示制御用マイクロコンピュータ８００）とをさらに含み、
該表示制御手段は、少なくとも前記可変表示実行手段、前記予告表示データ記憶手段、および、前記選択手段を含む（表示制御プロセス処理、連続予告態様選択処理、および、連続予告表示実行設定処理が表示制御用マイクロコンピュータ８００により実行される）。
【００１０】
このような構成によれば、表示制御手段が少なくとも可変表示実行手段、予告表示データ記憶手段、および、選択手段を含むので、遊技制御手段において、制御用のプログラム量および制御回路の構成を簡素化することができる。これにより、不正行為の対象となる遊技制御手段が実行するプログラムに不正行為がなされても、そのような不正行為が発見しやすくなるようにできるとともに、そのような不正行為を発見する際の検査作業を容易化することができる。さらに、遊技制御手段の制御回路に不正行為がなされても、そのような不正行為が発見しやすくなるようにできるとともに、そのような不正行為を発見する際の検査作業を容易化することができる。
【００１１】
（３）　前記選択手段は、前記連続予告表示を実行するための予告表示方式として２以上の所定数の予告表示方式を同時に選択可能であり（図６の（ａ）参照）、
前記予告表示実行手段は、前記選択手段により同時に２以上の所定数の予告表示方式が選択されたときに、選択された２以上の所定数の予告表示方式に属する予告表示データに基づいて、前記２以上の所定数の予告表示方式の連続予告表示を同時に実行する（Ｓ５、図７の（ｄ），（ｅ），（ｆ））。
【００１２】
このような構成によれば、連続予告表示を実行するための予告表示方式として２以上の所定数の予告表示方式が同時に選択されたときに、選択された予告表示方式に属する予告表示データに基づいて、２以上の所定数の予告表示方式での連続予告表示が同時に実行されるので、連続予告表示の表示態様がさらに華やかに演出されるとともに、予告表示態様の種類がより一層バラエティに富むようになり、連続予告表示の予告表示態様をより一層多彩化することができる。
【００１３】
（４）　前記予告表示実行手段が前記連続予告表示を実行するか否かを所定の確率で決定する連続予告表示実行決定手段をさらに含む（Ｓ１，Ｓ２）。
【００１４】
このような構成によれば、連続予告表示を実行するか否かが所定の確率で決定されるので、可変表示の表示結果が特定の表示態様とする判定がされた場合であっても、常に連続予告表示が実行されるとは限らないため、連続予告表示が実行されないときの遊技者の落胆を防ぐことができ、連続予告表示をより一層多彩化することができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに限らず、コイン遊技機、スロットマシン等のその他の遊技機であってもよく、識別情報を可変表示するとともに表示結果を導出表示可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置による可変表示の実行条件が成立した後、可変表示の開始条件の成立に基づいて可変表示を開始し、導出表示された表示結果が特定の表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機であればすべて対象となる。
【００１６】
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機の全体構成について説明する。図１はパチンコ遊技機１を正面から見た正面図である。
【００１７】
図１に示すように、パチンコ遊技機１は、縦長な方形状に枠組形成される外枠２ａと、該外枠２ａの内側に開閉可能に軸支されかつパチンコ遊技機１の主要構成部が集約して設けられる前面枠２ｂと、該前面枠２ｂの前面上部に開閉自在に軸支されて設けられる額縁状のガラス扉枠２とから構成されている。ガラス扉枠２の下部表面には打球供給皿６が設けられている。前面枠２ｂにおいて、打球供給皿６の下部には、打球供給皿６から溢れた貯留球を貯留する余剰球受皿４と打球を発射する打球操作ハンドル（操作ノブ）５とが設けられている。また、ガラス扉枠２の後方に位置する前面枠２ｂには、前面側に遊技領域７が形成された遊技盤１００が着脱可能に設けられている。前面枠２ｂおよびガラス扉枠２は、パチンコ遊技機１の正面から見て左側の端部において軸支され、軸支位置を開閉軸として開閉される。ガラス扉枠２には、遊技盤１００の遊技領域７をほぼ透視し得る透視窓が開設され、該透視窓の裏面からガラス板が装着されている。
【００１８】
この遊技領域７には、打球操作ハンドル５を操作することに応じて打球発射装置（図示省略）によって発射された遊技球が誘導レール７６に誘導されて打ち込まれるが、この遊技球は、誘導レール７６と遊技領域７との境界に設けられた近接スイッチにより構成される打込球スイッチ７７によって検出される。この打込球スイッチ７７によって検出された遊技球の数は、後述する遊技制御基板３１によって特定される。
【００１９】
遊技領域７の中央付近には、液晶表示器よりなる特別図柄表示部９とＬＥＤ表示器よりなる普通図柄表示部３とを含む可変表示装置８が設けられている。なお、特別図柄表示部９は、液晶表示器に限らず、ＣＲＴ（Ｃａｔｈｏｄｅ　Ｒａｙ　Ｔｕｂｅ）、ＦＥＤ（Ｆｉｅｌｄ　Ｅｍｉｓｓｉｏｎ　Ｄｉｓｐｌａｙ）、ＰＤＰ（Ｐｌａｓｍａ　Ｄｉｓｐｌａｙ　Ｐａｎｅｌ）、ドットマトリクス、７セグメントＬＥＤ等のＬＥＤ（Ｌｉｇｈｔ　Ｅｍｉｔｔｉｎｇ　Ｄｉｏｄｅ）、エレクトロルミネッセンス、蛍光表示管等のその他の画像表示式の表示装置により構成されてもよい。
【００２０】
特別図柄表示部９は、数字、数字以外の文字、図形、および、模様等からなる識別情報としての特別図柄（図柄画像）を可変表示（更新表示，変動表示ともいう）可能であるとともに、キャラクタ等のその他の画像を可変表示可能な可変表示部である。ここで、キャラクタとは、数字、数字以外の文字、図形、および、模様等からなる特別図柄とは異なるものである。
【００２１】
普通図柄表示部３は、図形等の複数種類の識別情報（普通識別情報）としての普通図柄を可変表示可能である。なお、普通図柄表示部３により可変表示される識別情報は、数字、文字、図形、模様、キャラクタ等の識別情報であれば、どのような識別情報であってもよく、数字のみ、文字のみ、図形のみ、模様のみ、キャラクタのみ、または、これらを適宜組合せたもの等であってもよい。
【００２２】
特別図柄表示部９の表示領域９０では、表示画面上で左可変表示部，中可変表示部，右可変表示部という複数（３つ）の可変表示部を有し、これら可変表示部で特別図柄，中特別図柄，右特別図柄という複数（３つ）の特別図柄がそれぞれ左右方向に並んで可変表示される。表示領域９０では、これら特別図柄をスクロール等の可変表示方式で可変表示可能であり、可変表示の表示結果を導出表示する。
【００２３】
また、普通図柄表示部３は、当り図柄である○印を点灯表示可能な当り表示器３ａと、はずれ図柄である×印を点灯表示可能なはずれ表示器３ｂとを含む。当り表示器３ａおよびはずれ表示器３ｂは、ＬＥＤ（発光ダイオード）により点灯表示されるように構成されており、所定距離を隔てて左右に並んで設けられている。このような普通図柄表示部３では、当り表示器３ａおよびはずれ表示器３ｂを交互に点灯するよう点滅させる（交互点灯であるため、各表示器では、所定周期で点滅していることとなる）ことにより普通図柄としての○印と×印とを所定時間間隔で可変表示（更新表示，変動表示ともいう）する。
【００２４】
本実施の形態においては、ＬＥＤよりなる当り表示器３ａおよびはずれ表示器３ｂを普通図柄表示部３に用いた場合を説明したが、これに限らず、７セグメント表示器など、数字等のそのほかの図柄を可変表示可能なものを普通図柄表示部３に使用してもよい。つまり、普通図柄としては、何らかの形で特別図柄と区別して認識できるようなものであればよい。なお、ここでは、普通図柄表示部３を特別図柄表示部９と分離構成した例を示したが、普通図柄表示部は、特別図柄表示部９を構成する液晶表示器の表示領域の一部により構成されてもよい。
【００２５】
また、可変表示装置８には、それぞれ４個のＬＥＤからなる始動入賞記憶表示器１８とゲート通過記憶表示器４１とが設けられている。この始動入賞記憶表示器１８のＬＥＤの点灯している数により、特別図柄の可変表示を始動させるための始動入賞口１４への入賞（始動入賞）が所定数（たとえば、４）を上限として記憶（後述するＲＡＭ５５への記憶であり、始動入賞記憶と呼ばれる）されていることが表示される。
【００２６】
また、ゲート通過記憶表示器４１のＬＥＤの点灯している数により、普通図柄の可変表示を始動させるための通過ゲート１１への遊技球の通過が所定数（たとえば、４）を上限として記憶（後述するＲＡＭ５５への記憶であり、普通始動記憶と呼ばれる）されていることが表示される。
【００２７】
なお、始動入賞口１４を通過した遊技球の通路には、入賞した遊技球である入賞球（入賞玉）を検出する始動口スイッチ１７が設けられており、始動口スイッチ１７により遊技球が検出された場合には、始動入賞記憶表示器１８で表示される始動入賞記憶数を増やすための制御が行なわれる。そして、特別図柄の可変表示の開始条件が成立した場合には、始動入賞記憶表示器１８で表示される始動入賞記憶数を減らすための制御が行なわれるとともに、特別図柄の可変表示を開始させる制御が行なわれる。
【００２８】
また、通過ゲート１１を通過した遊技球の通路には、通過した遊技球を検出するゲートスイッチ１２が設けられており、ゲートスイッチ１２が遊技球を検出した場合には、ゲート通過記憶表示器４１で表示される普通始動記憶数を増やすための制御が行なわれる。そして、普通図柄の可変表示の開始条件が成立した場合には、ゲート通過記憶表示器４１で表示される始動入賞記憶数を減らすための制御が行なわれるとともに、普通図柄の可変表示を開始させる制御が行なわれる。
【００２９】
可変表示装置８の下方位置には、ソレノイド（図２のソレノイド１６）によって開閉動作される始動入賞球装置１５（電動チューリップ役物）を兼用する始動入賞口１４と、ソレノイド（図２のソレノイド２１）により駆動される開閉板２９の開閉動作により開閉される大入賞口２０を有する可変入賞球装置３０とが上から順に配列されている。始動入賞口１４に入った球は、始動口スイッチ１７によって検出された後、遊技盤の背面に導かれる。また、大入賞口２０に入った球は、Ｖカウントスイッチ２３もしくはカウントスイッチ２２に検出された後、遊技盤の背面に導かれる。また、大入賞口２０から可変入賞球装置３０内に入った球のうち、Ｖカウントスイッチ２３により検出された球は、その後、カウントスイッチ２２に向けて誘導され、カウントスイッチ２２により検出される。したがって、大入賞口２０から内部に入った球は、結果的にすべてカウントスイッチ２２により検出される。
【００３０】
遊技盤１００には、複数の入賞口１９，２４が通常入賞口として設けられている。遊技球の入賞口１９，２４への入賞は、入賞口スイッチ１９ａ，２４ａによってそれぞれ検出される。このように、複数の入賞口１９，２４それぞれに対応して入賞口スイッチ１９ａ，２４ａが設けられているため、各入賞口１９，２４ごとに入賞した球の検出が迅速に行なわれる。
【００３１】
遊技領域７の左右周辺には、遊技中に点灯表示される装飾ランプ２５が設けられている。また、遊技領域７の下部には、入賞しなかった打球を吸収するアウト口２６が設けられいる。また、遊技領域７の外側の左右上部には、効果音を発する２つのスピーカ２７が設けられている。また、遊技領域７の外周には、遊技効果ＬＥＤ（遊技効果ランプ）２８ａ，２８ｂ，２８ｃが設けられている。
【００３２】
遊技効果ＬＥＤ２８ａが遊技領域７の上方、遊技効果ＬＥＤ２８ｂが遊技領域７の左側方、遊技効果ＬＥＤ２８ｃが遊技領域７の右側方にそれぞれ設けられている。そして、この例では、遊技効果ＬＥＤ２８ｂの近傍に景品球払出時に点灯する賞球ランプ５１が設けられ、遊技効果ＬＥＤ２８ａの近傍に補給球が切れたときに点灯する球切れランプ５２が設けられている。
【００３３】
打球発射装置（図示省略）から発射され遊技領域７に入った打球（打玉）は、遊技領域７を下りてくる。打球が通過ゲート１１を通ってゲートスイッチ１２で検出されると、その検出信号に基づいて普通図柄表示部３を所定期間可変表示させた（前述したように交互に点灯するよう点滅させた）後、表示結果を導出表示させる（点滅を停止してどちらか一方を点灯させる）制御が行なわれる。普通図柄表示部３の可変表示結果が、普通図柄における当り図柄として予め定められた表示態様、すなわち、当り表示器３ａの点灯表示（○印の点灯表示）である場合には、始動入賞球装置１５が所定時間閉状態から開放状態に制御され、始動入賞口１４に打球が入賞しやすい状態となる。その後、始動入賞球装置１５は、閉状態となる。
【００３４】
始動入賞記憶数が上限数になっていない状態で打球が始動入賞口１４に入り始動口スイッチ１７で検出されると、可変表示の実行条件が成立する。そして、このように可変表示の実行条件が成立した始動入賞については、その始動入賞よりも前に生じたその他の始動入賞についての始動入賞記憶がなく図柄の変動を開始できる状態となれば可変表示の開始条件が成立し、特別図柄表示部９において特別図柄の可変表示を開始させる制御が行なわれる。一方、始動入賞があって可変表示の実行条件が成立したときでも、その始動入賞に応じた図柄の可変表示が開始できる状態でなく、まだ可変表示の開始条件が成立しない状態であれば、始動入賞記憶が１増やされる。そして、特別図柄表示部９での可変表示が開始されるごとに始動入賞記憶が１ずつ減り、点灯するＬＥＤが１ずつ減らされる。記憶された始動入賞についての可変表示の開始条件は、他の始動入賞記憶が消化（可変表示が実行されることにより消化）されてその始動入賞記憶に基づく可変表示が実行できるようになったときに成立し、その可変表示の開始条件の成立に応じて可変表示が開始される。
【００３５】
特別図柄表示部９で開始された特別図柄の可変表示は、一定時間が経過したときに停止し、表示結果が導出表示される。導出表示された特別図柄の組合せが特定の表示態様としての大当り図柄の組合せ（たとえば、７７７等のぞろ目の特定の図柄の組合せ）なると、遊技者にとって有利な特定遊技状態である大当り遊技状態が発生する。このように、可変表示の表示結果が大当り図柄の組合せとなると、パチンコ遊技機１の遊技状態を、通常遊技状態から大当り遊技状態に移行させる制御が行なわれる。つまり、パチンコ遊技機１では、可変表示装置８の表示結果が特定の表示態様となったことを条件として特定遊技状態という価値（遊技価値）が付与されるのである。
【００３６】
大当り遊技状態においては、開閉板２９の動作により、通常状態において閉状態とされている大入賞口２０が、一定時間（たとえば３０秒）経過するまで、または、所定個数（たとえば１０個）の打球が入賞するまで開放させる制御が行なわれる。そして、打球が大入賞口２０の開放中に特定入賞領域に入賞しＶカウントスイッチ２３で検出されると、継続権が発生し大入賞口２０を開放させる制御が再度行なわれる。このような継続権の発生は、所定回数（たとえば１５ラウンド）許容される。このような継続権の発生を繰り返す制御は、繰返し継続制御と呼ばれる。
【００３７】
図示を省略するが、可変入賞球装置３０の内部（大入賞口２０内）においては、シーソー式の玉振分部材としての大入賞口内誘導板が設けられている。この大入賞口内誘導板は、Ｖカウントスイッチ２３の方向へ向けて傾斜した状態と、Ｖカウントスイッチ２３とは逆の方向へ向けて傾斜した状態とのいずれかの状態に切換え可能となるようにソレノイド（図示省略）により駆動制御される。その場合、大入賞口２０が１回開放されたとき（１ラウンド中）には、Ｖカウントスイッチ２３が玉を１個検出するまでは、振分部材がＶカウントスイッチ２３の方向へ向けて傾斜した状態にされることにより、玉がＶカウントスイッチ２３により検出されやすい状態にされ、Ｖカウントスイッチ２３が玉を１個検出した後は、振分部材がＶカウントスイッチ２３とは逆方向へ向けて傾斜した状態にされることにより、玉がＶカウントスイッチ２３により検出されにくい状態にされる。
【００３８】
また、可変表示装置８の可変表示中（この場合は、特別図柄表示部９の更新表示中）においては、リーチ状態（リーチ表示態様）が発生する場合がある。ここで、リーチとは、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置が時期を異ならせて複数の識別情報の表示結果を導出表示し、該複数の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せとなった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記複数の識別情報の表示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に導出表示されている識別情報の表示結果が前記特定の表示態様の組合せとなる条件を満たしている表示状態をいう。また、別の表現をすれば、リーチとは、表示状態が変化可能な可変表示部を複数有する可変表示装置における識別情報の表示結果が予め定められた特定の表示態様の組合せになった場合に、遊技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技機において、前記可変表示装置の表示結果がまだ導出表示されていない段階で、前記特定の表示態様の組合せが表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示状態をいう。そして、たとえば、前記特定の表示態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の前記可変表示部による可変表示を行なう状態もリーチ表示状態に含まれる。さらにリーチの中には、それが出現すると、通常のリーチに比べて、大当りが発生しやすいものがある。このような特定のリーチをスーパーリーチという。
【００３９】
また、リーチ状態とは、可変表示装置が可変開始された後表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点でも、前記特定の表示態様となる表示条件から外れていない表示態様をもいう。
【００４０】
また、リーチ状態とは、可変表示装置の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導出表示される以前に決定されている複数の可変表示領域の表示結果の少なくとも一部が前記特定の表示態様となる条件を満たしている場合の表示状態をもいう。
【００４１】
可変表示の停止時における特別図柄表示部９での特別図柄の組合せが大当り発生の確率変動を伴う大当り図柄の組合せ（確率変動図柄の組合せともいう）である場合には、次に大当りとなる確率が高くなる（大当りが発生しやすくなる）。つまり、可変表示装置の表示結果が特定の表示態様のうちの特別の表示態様となった場合には、特別遊技状態として、特定の表示態様のうちの特別の表示態様以外の表示態様となった場合と比べて、付与される価値が大きくなる付加価値が付与される。このような場合には、予め定められた確率変動終了条件（たとえば次の大当り状態が発生すること）が成立するまで、特別遊技状態としての確率変動状態（以下、「確変」という。）という遊技者にとってさらに有利な状態となる。このような確率変動状態は、大当りとなる確率が向上した確率向上状態とも呼ばれる。
【００４２】
また、確率変動状態では、普通図柄表示部３における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、始動入賞球装置１５の開放時間の増加と開放回数の増加（複数回開放するようになる）とが行なわれる。さらに、確率変動状態では、特別図柄表示部９および普通図柄表示部３における図柄の変動（可変表示）開始から変動停止までの時間である変動時間が短縮される時短制御（変動時間短縮制御）が行なわれる。
【００４３】
また、このパチンコ遊技機１においては、特別図柄の表示結果が大当りとなることが事前決定された場合には、特別図柄を一旦大当り図柄の組合せで仮に停止した後、確率変動状態を発生させるか否かを抽選により決定するように見せる演出としての再抽選表示が行なわれる。つまり、再抽選表示は、大当り図柄となる特別図柄を一時的に仮の表示結果として表示させた後、再度可変表示開始させ、確定する表示結果をいずれかの大当り図柄として導出表示させる演出を行なう再可変表示である。さらに言い換えると、再抽選表示は、可変表示の過程において特定表示態様（大当り図柄の組合せ）を導出した後に、再度表示結果として当該特定表示態様（大当り図柄の組合せ）と同じ、または異なる特定表示態様を導出する再可変表示である。その再可変表示の表示結果となった大当り図柄が予め定められた確率変動図柄（たとえば、「３」，「７」等の予め定められた大当り図柄）となった場合に、大当り制御終了後において確率変動状態が発生する。一方、再抽選の結果として確率変動図柄以外の非確率変動図柄が表示された場合には確率変動状態は発生しない。
【００４４】
また、特別図柄の可変表示中には、リーチ状態が発生する旨を事前報知（予告）する予告報知（リーチ予告）が行なわれる場合があり、また、大当り状態が発生する旨を事前報知（予告）する予告報知（大当り予告）が行なわれる場合がある。リーチ予告を行なうか否かおよび大当り予告を行なうか否かは、それぞれ個別に、後述する遊技制御用マイクロコンピュータにおいて予め定められたランダムカウンタ（後述する各種ランダムカウンタと同様の機能のもの）の数値データを用いた抽選により事前にランダムに決定される。リーチ予告は、実際にリーチ状態が発生する場合と実際にはリーチ状態が発生しない場合との両方の場合に行なわれる。また、大当り予告は、実際に大当り状態が発生する場合と実際には大当り状態が発生しない場合との両方の場合に行なわれる。
【００４５】
以上に示したようなパチンコ遊技機１の遊技の進行および遊技の進行に伴った各種機器の駆動等の制御（遊技制御）は、遊技制御基板（図２参照）に設けられたＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ　）、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）、およびＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）を含む遊技制御用マイクロコンピュータ（図２参照）により実行される。
【００４６】
さらに、図１には、パチンコ遊技機１に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることによって球貸を可能にするカードユニット５０も示されている。カードユニットに挿入されたカード内に残額情報が記憶されている場合には、その残額の引落としに応じて、遊技者に対する遊技球の貸出しが行なわれる。
【００４７】
カードユニット５０には、使用可能状態であるか否かを示す使用可能表示ランプ１５１、カード内に記憶された残額情報に端数（１００円未満の数）が残存する場合にその端数を打球供給皿３の近傍に設けられている度数表示ＬＥＤに生じさせるための端数表示スイッチ１５２、カードユニット５０がいずれの側のパチンコ遊技機１に対応しているのかを示す連結台方向表示器１５３、カードユニット５０内にカードが投入されていることを示すカード投入表示ランプ１５４、記憶媒体としてのカードが挿入されるカード挿入口１５５、および、カード挿入口１５５の裏面に設けられているカードリーダライタの機構を点検する場合にカードユニット５０を開放するためのカードユニット錠１５６が設けられている。
【００４８】
図２は、パチンコ遊技機１における各種制御基板を含む制御回路の構成の一例を示すブロック図である。なお、図２には、制御基板として、遊技制御基板３１、払出制御基板３７、ランプ制御基板３５、および表示制御基板８０が示されている。
【００４９】
遊技制御基板３１には、遊技制御用マイクロコンピュータ５３と、スイッチ回路５８と、ソレノイド回路５９とが含まれている。遊技制御用マイクロコンピュータ５３は、プログラムに従ってパチンコ遊技機１を制御する。スイッチ回路５８は、ゲートスイッチ１２、始動口スイッチ１７、カウントスイッチ２２、Ｖカウントスイッチ２３、入賞口スイッチ１９ａ，２４ａ、満タンスイッチ４８、球切れスイッチ１８７、球切れ検出スイッチ１６７、および、賞球カウントスイッチ３０１Ａからの信号を遊技制御用マイクロコンピュータ５３に与える。ソレノイド回路５９は、始動入賞球装置１５を開閉するソレノイド１６、および、大入賞口２０の開閉板２９を開閉するソレノイド２１等のソレノイドを遊技制御用マイクロコンピュータ５３からの指令に従って駆動する。
【００５０】
また、遊技制御基板３１は、遊技制御用マイクロコンピュータ５３から与えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情報、特別図柄表示部９の可変表示開始（始動）に利用された始動入賞球の個数を示す有効始動情報、および、確率変動が生じたことを示す確変情報をホール管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して出力する情報出力回路６４を含んでいる。
【００５１】
遊技制御用マイクロコンピュータ５３は、遊技制御用のプログラム等を記憶する記憶手段の一例であるＲＯＭ５４、ワークメモリとして使用される記憶手段の一例であるＲＡＭ５５、制御用プログラムに従って制御動作を行なうＣＰＵ５６およびＩ／Ｏポート部５７を含む遊技制御用のマイクロコンピュータである。この実施の形態ではＲＯＭ５４，ＲＡＭ５５はＣＰＵ５６に搭載されている。すなわち、ＣＰＵ５６は、１チップマイクロコンピュータである。なお、ＣＰＵ５６とＲＯＭ５４，ＲＡＭ５５とは１チップ化されていなくてもよい。つまり、ＲＯＭ５４、ＲＡＭ５５およびＩ／Ｏポート部５７は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、Ｉ／Ｏポート部５７は、マイクロコンピュータにおける情報入出力可能な端子である。遊技制御用マイクロコンピュータ５３は、接続された各種スイッチ（検出器）からの信号を受け、接続された制御対象の機器を駆動する制御を行なう。
【００５２】
さらに、遊技制御基板３１には、遊技制御用マイクロコンピュータ５３から与えられるアドレス信号をデコードしてＩ／Ｏポート部５７のうちいずれかのＩ／Ｏポート部を選択するための信号を出力するアドレスデコード回路６７が設けられている。なお、球払出装置９７から遊技制御基板３１に入力されるスイッチ情報もあるが、図２においてそれらは省略されている。
【００５３】
また、この実施の形態では、ランプ制御基板３５に搭載されているランプ制御手段であるランプ制御用マイクロコンピュータ３５０が、遊技効果ＬＥＤ２８ａ２８ｂ，２８ｃ、賞球ランプ５１、球切れランプ５２、装飾ランプ２５、ゲート通過記憶表示器４１、および、始動入賞記憶表示器１８のような発光体の表示制御を行なう。このランプ制御用マイクロコンピュータ３５０の構成は、前述した遊技制御用マイクロコンピュータ５３と同様である。
【００５４】
遊技制御基板３１からランプ制御基板３５には、ランプ制御基板３５により制御が行なわれる機器の制御のための指令情報であるランプ制御コマンド等の情報が伝送される。ランプ制御基板３５では、ランプ制御用マイクロコンピュータ３５０が、ランプ制御コマンドに応じて制御対象機器を駆動する制御を行なう。
【００５５】
また、この実施の形態では、表示制御基板８０に搭載されている表示制御手段である表示制御用マイクロコンピュータ８００が、特別図柄を可変表示する特別可変表示部９および普通図柄を可変表示する普通可変表示部３の表示制御を行なう。この表示制御用マイクロコンピュータ８００の構成は、前述した遊技制御用マイクロコンピュータ５３と基本的に同様である。
【００５６】
遊技制御基板３１から表示制御基板８０には、表示御基板８０により制御が行なわれる機器の制御のための指令情報である表示制御コマンド等の情報が伝送される。表示制御基板８０では、表示制御用マイクロコンピュータ８００が、表示制御コマンドに応じて制御対象機器を駆動する制御を行なう。たとえば、表示制御コマンドでは、可変表示の変動パターン（可変表示時間も含む）、可変表示の停止図柄、可変表示の停止、大当り時の表示等の可変表示に関する各種指令が示される。
【００５７】
また、この実施の形態では、音制御基板７０に搭載されている音制御手段である音制御用マイクロコンピュータ７００が、スピーカ２７へ与える音制御信号を制御することによりスピーカ２７から出力される（発生される）音声の制御を行なう。この音制御用マイクロコンピュータ７００の構成は、前述した遊技制御用マイクロコンピュータ５３と同様である。
【００５８】
遊技制御基板３１から音制御基板７０には、音制御基板７０により制御が行なわれる機器の制御のための指令情報である音制御コマンド等の情報が伝送される。音制御基板７０では、音制御用マイクロコンピュータ７００が、音制御コマンドに応じて制御対象機器、すなわち、スピーカ２７を駆動する制御を行なう。
【００５９】
また、遊技制御基板３１から払出制御基板３７には、払出制御基板３７により駆動制御される球払出装置９７による賞球の払出制御に関する指令情報としての払出制御コマンド等の情報が伝送される。この払出制御コマンドは、入賞球の発生に応じた賞球の払出数等を指令するコマンドである。払出制御基板３７では、払出制御用マイクロコンピュータ３７０（払出制御手段）が搭載されており、この払出制御用マイクロコンピュータ３７０が、払出制御コマンドに応じて賞球の払出制御を行なう。この払出制御用マイクロコンピュータ３７０の構成は、前述した遊技制御用マイクロコンピュータ５３と同様である。また、払出制御用マイクロコンピュータ３７０では、カードユニット５０と相互に情報通信することにより、カードユニット５０からの指令に応じた貸球の払出制御も行なわれる。
【００６０】
この実施の形態では、遊技制御基板３１および払出制御基板３７に設けられたＲＡＭが、バックアップ電源でバックアップされている。すなわち、パチンコ遊技機１に対する電力供給が停止しても、所定期間はＲＡＭの内容が保存される。そして、各制御基板におけるＣＰＵは、電源電圧の低下を検出すると、所定の処理（たとえば、ＲＡＭの内容の保存処理）を行なった後に電源復旧待ちの状態になる。また、電源投入時に、各制御基板におけるＣＰＵは、ＲＡＭにデータが保存されている場合には、保存データに基づいて電源断前の状態を復元する。
【００６１】
遊技制御基板３１（遊技制御用マイクロコンピュータ５３）から各制御基板へ送信される情報には、制御の指令内容を示す制御コマンドと、該コマンドの取込みタイミングを示すＩＮＴ信号とが含まれる。ここで、コマンドは、１コマンドが２バイトのデータで構成されており、制御モードの種類を指令する１バイトのＭＯＤＥデータと、ＭＯＤＥデータで指令された制御モードにおける具体的な制御内容を指令する１バイトのＥＸＴデータとにより構成される。遊技制御用マイクロコンピュータ５３は、このような２バイトのデータを、指令先の各制御基板へ順次送信することにより、制御内容を指令する。
【００６２】
なお、図２においては、可変表示制御機能と音制御機能とランプ制御機能とを１つのマイクロコンピュータ８００に含ませる例を示したが、これに限らず、可変表示制御機能、ランプ制御機能、および、音制御機能のすべてを１つのマイクロコンピュータに含ませ、そのマイクロコンピュータが前述したような表示制御コマンド、音制御コマンド、および、ランプ制御コマンドを受信し、そのコマンドに応じて各種制御を行なうようにしてもよい。
【００６３】
次に、この実施の形態に示されたパチンコ遊技機における大当りとするかはずれとするかの決定（大当り判定ともいう）、リーチ状態とするか否かの決定（リーチ判定ともいう）、識別情報（特別図柄、キャラクタ）の可変表示における変動パターンの決定、および、特別図柄の予定停止図柄の決定等の制御内容の決定について、決定のための処理手順を簡単に説明する。
【００６４】
大当りとするかはずれとするかの決定は、大当り決定用のランダムカウンタのカウント値を用いて行なわれる。このランダムカウンタは、大当りを発生させるか否かをランダムに決定するためのものであり、たとえば、０からカウントアップして所定の上限値までカウントアップした後再度０からカウントアップし直す数値データ更新手段である。このカウント動作は、所定周期（２ｍｓｅｃごと）で１ずつ加算されることとなる。始動口スイッチ１７により始動入賞が検出されると、それに応じてこのランダムカウンタのカウント値が抽出されて始動入賞記憶データとして記憶される。そして、その抽出値が、予め定められた大当り判定値と一致するか否かの判断がなされる。抽出されたランダムカウンタの値と大当り判定値とが一致した場合は、大当りを発生させることが決定され、大当り状態の制御が行なわれる。確率変動状態以外の通常の確率状態においては、大当り判定値がたとえば１つの数値に設定される。確率変動状態においては、大当り判定値が複数の数値に設定されることにより、確率変動状態の場合には大当りの発生確率が向上するのである。
【００６５】
この実施の形態の場合、大当り決定用のランダムカウンタの抽出値の大当り判定は、始動入賞時のタイミングと、その始動入賞に対応した可変表示開始前のタイミングとの両方のタイミングで行なわれる。つまり、始動入賞時には、始動入賞記憶の現状を表示制御用マイクロコンピュータ８００に把握させるための判定結果データをコマンドとして送信するために大当り判定が行なわれ、可変表示開始前には、遊技制御のためおよび表示制御用マイクロコンピュータ８００に可変表示の実行に関する表示制御コマンドを送信するために大当り判定が行なわれる。したがって、始動入賞時のタイミングで行なわれる大当り判定の判定結果は、始動入賞記憶の状態を表示制御用マイクロコンピュータ８００に知らせることのみに用いられる。
【００６６】
次に、可変表示がはずれとなる場合においてリーチ状態とするか否かの決定（リーチ判定ともいう）は、リーチ決定用のランダムカウンタのカウント値を用いて行なわれる。このランダムカウンタは、大当り判定においてはずれとする決定がされた場合にリーチ状態を発生させるか否かをランダムに決定するためのものであって、大当り決定用のランダムカウンタと同様に機能する数値データ更新手段であり、特別図柄の変動開始時等の所定のタイミングで抽出されたカウンタの値が予め定められたリーチ決定値と一致する場合に、リーチ状態とすることが決定される。一方、大当り判定において大当りとする決定がされた場合には、リーチ決定用のランダムカウンタを用いた決定は行なわれず、すべての場合にリーチ状態となる。
【００６７】
また、特別図柄の可変表示においてリーチ状態となる決定がされた場合（大当りとする決定が行なわれた場合と、はずれとする決定が行なわれた場合との両方を含む）には、リーチ状態の変動パターンが複数種類の変動パターンのうちから選択的に決定（ランダムに決定）される。このような変動パターンの決定は、変動パターン決定用のランダムカウンタのカウント値を用いて行なわれる。このランダムカウンタは、リーチ状態の変動パターンをランダムに決定するためのものであって、大当り決定用のランダムカウンタと同様に機能する数値データ更新手段であり、特別図柄の変動開始時等の所定のタイミングで抽出されたカウンタの値が、複数種類予め定められた変動パターン決定値のうちの一致するものに対応する変動パターンとすることが決定される。
【００６８】
また、特別図柄の可変表示における停止図柄の決定は、左，中，右の各図柄に対応する３つの停止図柄決定用のランダムカウンタのそれぞれのカウント値を用いて行なわれる。この各ランダムカウンタは、対応する特別図柄の停止図柄をランダムに決定するためのものであって、大当り決定用のランダムカウンタと同様に機能する数値データ更新手段である。左，中，右の各図柄として表示される複数種類の特別図柄には、左，中，右の特別図柄ごとに図柄の配列順序が予め定められている。複数種類の特別図柄は、図柄の配列順序に従って可変（更新）表示されていく。このような複数種類の停止図柄のそれぞれには図柄決定用の数値データが対応付けられており、はずれとする決定がされた場合には、特別図柄の変動開始時等の所定のタイミングで各ランダムカウンタから抽出されたカウンタの値と一致する数値データに対応する図柄が左，中，右の各停止図柄として決定される。一方、大当りとする決定がされた場合には、特別図柄の変動開始時等の所定のタイミングで左特別図柄決定用のランダムカウンタから抽出されたカウンタの値と一致する数値データに対応する図柄が左，中，右の各停止図柄として決定される。また、はずれとなる場合においてリーチ状態とすることが決定された場合には、左，右の各停止図柄が一致するように決定される。
【００６９】
以上に示したような大当り判定機能、リーチ判定機能、変動パターン決定機能および、停止図柄決定機能は、遊技制御用マイクロコンピュータ５３の制御機能により実現される。
【００７０】
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ５３のＣＰＵ５６により実行される制御を説明する。遊技制御用マイクロコンピュータ５３では、遊技の進行を制御するための処理である遊技制御のメイン処理およびタイマ割込み処理が実行され、これらの処理により、各種制御用のサブルーチンプログラムが呼び出されて実行されることにより、各種の遊技制御が行なわれる。
【００７１】
遊技制御用マイクロコンピュータ５３では、特別図柄表示部９における可変表示の制御を指令するために表示制御コマンドを表示制御用マイクロコンピュータ８００へ送信するが、そのコマンドの送信は、基本的に、次のように行なわれる。
【００７２】
まず、遊技制御用マイクロコンピュータ５３は、特別図柄の変動パターン（可変表示時間を含む）を指定する変動パターンコマンドを送信する。そして、遊技制御用マイクロコンピュータ５３は、変動パターンコマンドの送信に引続き、左，中，右特別図柄の予定停止図柄を指定する停止図柄コマンドを送信する。その後、特別図柄の可変表示が開始されてから変動パターンコマンドにより指定した可変表示時間が経過した時に、遊技制御用マイクロコンピュータ５３は、特別図柄の可変表示の停止を指示するための変動停止コマンドを送信する。
【００７３】
そして、可変表示の結果として大当りとなった場合、遊技制御用マイクロコンピュータ５３では、大当り制御時の表示制御内容を指定するコマンド等の各種コマンドを送信する制御が行なわれる。
【００７４】
また、遊技制御用マイクロコンピュータ５３は、有効な始動入賞があるごとに、前述した判定結果データ（大当りかはずれかを示すデータ）を示すコマンドを表示制御用マイクロコンピュータ８００へ送信する制御を行なう。表示制御用マイクロコンピュータ８００では、このように送信された判定結果データを示すコマンドを受信し、その判定結果データを遊技制御用マイクロコンピュータ５３で管理されている始動入賞記憶と対応付けて記憶する。つまり、表示制御用マイクロコンピュータ８００では、始動入賞記憶データと同様の順序および上限数で判定結果データを管理することにより、判定結果データを遊技制御用マイクロコンピュータ５３で管理されている始動入賞記憶と対応付けて記憶する。
【００７５】
表示制御用マイクロコンピュータ８００では、前述したような各種表示制御コマンドを受信した場合に、そのコマンドにより指定される表示制御を実行する制御を行なう。
【００７６】
このパチンコ遊技機１においては、始動入賞記憶のデータの中に大当りとなる判定が行なわれるデータが含まれているときに、当該始動入賞記憶のデータに対応する可変表示が終了するまでに行なわれる複数回の可変表示において、特定の表示態様となることの予告を所定の予告表示方式での予告表示により連続的に行なう連続予告表示が実行されるときがある。このような連続予告表示は、表示制御用マイクロコンピュータ８００において、実行するか否かの決定がされるとともに、実行する連続予告表示の予告表示方式と、その予告表示方式内での予告の種類が決定される。ここで、予告表示方式とは、予告表示をする際の一定の形式（たとえば、リーチ状態を用いること、キャラクタを用いること、特定出目を用いること等）、または、特定出目を大当りに近づけることをいう。
【００７７】
次に、連続予告表示を実行するための構成を説明する。図３は、連続予告表示を実行するための構成を示すブロック図である。図３においては、連続予告表示を実行するための構成として、遊技制御用マイクロコンピュータ５３、表示制御用マイクロコンピュータ８００、および、特別図柄表示部９が示されている。
【００７８】
連続予告表示としては、リーチを用いた連続予告表示、キャラクタを用いた連続予告表示、特定出目（特別図柄の停止図柄）を用いた連続予告表示、リーチおよびキャラクタを用いた連続予告表示、リーチおよび特定出目を用いた連続予告表示、キャラクタおよび特定出目を用いた連続予告表示という複数の予告表示方式のうちから選択された予告表示方式での予告表示が実行される。さらに、各予告表示方式の連続予告表示は、複数種類の予告態様のうちから選択された予告態様で実行される。
【００７９】
遊技制御マイクロコンピュータ５３では、特別図柄の可変表示結果を大当りとするかはずれとするかを始動入賞時（可変表示の実行条件の成立時）に事前に判定する機能としての入賞時判定手段５３ａと、その判定結果を示す判定結果データを記憶する機能としての始動入賞記憶手段５３ｂと、表示制御コマンドを送信する機能としてのコマンド送信手段５３ｃとが設けられている。コマンド送信手段５３ｃは、前述したように、変動パターンコマンド等の可変表示の実行に関するコマンドの他に、入賞時判定手段５３ａの判定による判定結果データ（始動入賞記憶データ）を送信する。このコマンドとして送信される判定結果データは、入賞時判定手段５３ａで始動入賞に応じた判定が行なわれたタイミングごとに送信される。
【００８０】
表示制御用マイクロコンピュータ８００には、前述したようにＣＰＵ８０１ａ、ＲＡＭ８０１ｂ、および、ＲＯＭ８０１ｃが設けられている。ＲＡＭ８０１ｂには、前述したような連続予告を実行するための予告表示データを記憶するための予告表示データ記憶領域８０２と、前述したような判定結果データを遊技制御用マイクロコンピュータ５３の始動入賞記憶手段５３ｂと同様に記憶するための始動入賞記憶領域８０３とが設けられている。
【００８１】
始動入賞記憶領域８０３は、バンク０〜バンク３の４つの記憶部で構成されている。表示制御用マイクロコンピュータ８００では、コマンドとして送られてくる判定結果データを受信し、その判定結果データを受信順にバンク０〜バンク３にバンク０，１，２，３の順序で記憶して行く。つまり、最も古いタイミングで記憶された判定結果データがバンク０に記憶される。そして、各判定結果データに対応した可変表示が実行されるごとに、バンク０の記憶データがクリアされるとともに、バンク１，２，３のそれぞれの記憶データが、１バンクずつバンク０に向けてシフトされる。そして、そのような判定結果データについての記憶と、クリアおよびシフトとが繰返し実行されることにより、表示制御用マイクロコンピュータ８００では、始動入賞記憶領域８０３の記憶データに基づいて、遊技性制御用マイクロコンピュータ５３での現在の始動入賞記憶の状態が把握される。
【００８２】
また、予告表示データ記憶領域８０２には、特定出目を用いた連続予告表示をするための表示データを複数種類記憶した領域である特別出目表示データの記憶領域８０２１、キャラクタを用いた連続予告表示をするための表示データを複数種類記憶したキャラクタ表示データの記憶領域８０２２、および、リーチを用いた連続予告表示をするための表示データを複数種類記憶したリーチ表示データの記憶領域８０２３が含まれている。
【００８３】
ＣＰＵ８０１ａは、連続予告表示を実行するときに、予告表示データ記憶領域８０２から連続予告表示に用いる表示データを１つの予告表示方式または２つの予告表示方式から選択的に読出し、その表示データを用い、特別図柄表示部９に連続予告を表示する。
【００８４】
次に、表示制御用マイクロコンピュータ８００での制御に用いられる各種ランダムカウンタを説明する。図４は、表示制御用マイクロコンピュータ８００の制御に用いられる乱数を生成するための各種ランダムカウンタを表形式で示す図である。
【００８５】
ランダムカウンタＲ１は、連続予告表示をするか否かを決定するために用いられる数値データ更新手段である。この連続予告決定用のランダムカウンタＲ１は、０からカウントアップしてその上限である３９までカウントアップした後再度０からカウントアップし直すものである。このカウント動作は、２ｍｓｅｃ毎に１ずつ加算更新されることとなる。
【００８６】
ランダムカウンタＲ１が取り得る範囲の数値データは、連続予告表示をする、連続予告表示をしないのいずれかに割振られて対応付けられている。所定のタイミングでランダムカウンタＲ１から抽出された数値に基づいて、連続予告表示をするか否かが決定される。これにより、連続予告表示をするか否かは、ランダムに決定される。このような複数の連続予告表示をするか否かと、ランダムカウンタＲ１の抽出値との関係は、ＲＯＭ８０１ｃにデータテーブルとして記憶され、ＲＡＭ８０１ｂに読出されて使用される。
【００８７】
ランダムカウンタＲ２は、連続予告表示の予告表示方式を決定するために用いられる数値データ更新手段である。このリーチ切換態様決定用のランダムカウンタＲ２は、０からカウントアップしてその上限である５９までカウントアップした後再度０からカウントアップし直すものである。このカウント動作は、２ｍｓｅｃ毎に１ずつ加算更新されることとなる。
【００８８】
前述した複数の連続予告表示の予告表示方式のそれぞれには、ランダムカウンタＲ２が取り得る範囲の数値データが割振られて対応付けられている。所定のタイミングでランダムカウンタＲ２から抽出された数値が対応する連続予告表示の予告表示方式が、実行される連続予告表示の予告表示方式として選択決定される。これにより、連続予告表示の予告表示方式は、ランダムに決定される。このような複数の連続予告表示の予告表示方式とランダムカウンタＲ２の抽出値との関係は、ＲＯＭ８０１ｃにデータテーブルとして記憶され、ＲＡＭ８０１ｂに読出されて使用される。
【００８９】
ランダムカウンタＲ３は、連続予告表示に用いられるリーチの種類を決定するために用いられる数値データ更新手段である。このリーチ種類決定用のランダムカウンタＲ３は、０からカウントアップしてその上限である４９までカウントアップした後再度０からカウントアップし直すものである。このカウント動作は、２ｍｓｅｃ毎に１ずつ加算更新されることとなる。
【００９０】
連続予告表示の予告表示方式のうちには、リーチを用いた連続予告表示がある。このリーチを用いた連続予告表示としては、複数のリーチ種類から選択されたリーチでの連続予告表示が行なわれる。リーチ種類のそれぞれにはランダムカウンタＲ３が取り得る範囲の数値データが割振られて対応付けられている。所定のタイミングでランダムカウンタＲ３から抽出された数値が対応する種類のリーチが、実行される連続予告表示で用いられるリーチとして選択決定される。これにより、リーチを用いた連続予告表示についてのリーチの種類は、ランダムに決定される。このようなリーチの種類とランダムカウンタＲ３の抽出値との関係は、ＲＯＭ８０１ｃにデータテーブルとして記憶され、ＲＡＭ８０１ｂに読出されて使用される。
【００９１】
ランダムカウンタＲ４は、連続予告表示に用いられるキャラクタの種類を決定するために用いられる数値データ更新手段である。このキャラクタ種類決定用のランダムカウンタＲ４は、０からカウントアップしてその上限である２９までカウントアップした後再度０からカウントアップし直すものである。このカウント動作は、２ｍｓｅｃ毎に１ずつ加算更新されることとなる。
【００９２】
連続予告表示の予告表示方式のうちには、キャラクタを用いた連続予告表示がある。このキャラクタを用いた連続予告表示としては、複数のキャラクタ種類から選択されたキャラクタでの連続予告表示が行なわれる。キャラクタ種類のそれぞれにはランダムカウンタＲ４が取り得る範囲の数値データが割振られて対応付けられている。所定のタイミングでランダムカウンタＲ４から抽出された数値が対応する種類のキャラクタが、連続予告表示に用いられるキャラクタとして選択決定される。これにより、キャラクタを用いた連続予告表示についてのキャラクタの種類は、ランダムに決定される。このようなキャラクタの種類とランダムカウンタＲ４の抽出値との関係は、ＲＯＭ８０１ｃにデータテーブルとして記憶され、ＲＡＭ８０１ｂに読出されて使用される。
【００９３】
ランダムカウンタＲ５は、連続予告表示に用いられる特定出目の種類を決定するために用いられる数値データ更新手段である。この特定出目種類決定用のランダムカウンタＲ５は、０からカウントアップしてその上限である２９までカウントアップした後再度０からカウントアップし直すものである。このカウント動作は、２ｍｓｅｃ毎に１ずつ加算更新されることとなる。
【００９４】
連続予告表示の予告表示方式のうちには、特定出目を用いた連続予告表示がある。この特定出目を用いた連続予告表示としては、複数の特定出目種類から選択された特定出目での連続予告表示が行なわれる。特定出目種類のそれぞれにはランダムカウンタＲ５が取り得る範囲の数値データが割振られて対応付けられている。所定のタイミングでランダムカウンタＲ５から抽出された数値が対応する種類の特定出目が、連続予告表示で用いられる特定出目として選択決定される。これにより、特定出目を用いた連続予告表示についての特定出目の種類は、ランダムに決定される。このような特定出目の種類とランダムカウンタＲ５の抽出値との関係は、ＲＯＭ８０１ｃにデータテーブルとして記憶され、ＲＡＭ８０１ｂに読出されて使用される。
【００９５】
次に、連続予告表示決定用のランダムカウンタＲ１の抽出値と決定される連続予告表示の有無との関係を説明する。図５は、連続予告表示決定用のランダムカウンタＲ１の抽出値と決定される連続予告表示の有無との関係を表形式で示す図である。
【００９６】
連続予告表示を実行するか否かの決定は、新たな判定結果データが始動入賞記憶データとして追加されたときになされる。図５を参照して、大当りとなる判定結果データが始動入賞記憶データとして追加されたときには、Ｒ１の抽出値が０〜２９のうちの範囲内である場合に連続予告表示をすることが決定され、Ｒ１の抽出値が３０〜３９のうちの範囲内である場合に連続予告表示をしないことが決定される。また、はずれとなる判定結果データが始動入賞記憶データとして追加されたときには、Ｒ１の抽出値が０〜２のうちの範囲内である場合に連続予告表示をすることが決定され、Ｒ１の抽出値が３〜３９のうちの範囲内である場合に連続予告表示をしないことが決定される。図５に示されるように、連続予告表示は、所定の確率で実行される。また、連続予告表示は、大当りとなる判定結果データが始動入賞記憶データに含まれていない場合でも実行されるときがある。また、連続予告表示は、大当りとなる判定結果データが始動入賞記憶データに含まれている場合でも実行されないときがある。また、大当りとなる判定結果データが始動入賞記憶データとして追加されたときには、はずれとなる判定結果データが始動入賞記憶データとして追加されたときと比べて、連続予告表示が行なわれやすい。
【００９７】
次に、連続予告表示を実行することが決定された場合に連続予告の予告表示方式の決定および決定された予告表示方式内での表示の種類の決定のために用いられる各ランダムカウンタの抽出値と決定される事項との関係を説明する。図６は、連続予告の予告表示方式の決定および決定された予告表示方式内での表示の種類の決定に用いられる各ランダムカウンタの抽出値と決定される事項との関係を表形式で示す図である。
【００９８】
図６を参照して、（ａ）には、連続予告表示の予告表示方式決定用のランダムカウンタＲ２の抽出値と決定される連続予告表示の予告表示方式との対応関係が表形式で示されている。連続予告表示は、リーチによる連続予告表示、キャラクタによる連続予告表示、特定出目による連続予告表示、リーチおよびキャラクタの両方による連続予告表示、リーチおよび特定出目の両方による連続予告表示、キャラクタおよび特定出目の両方による連続予告表示というように複数の予告表示方式に分けられている。このような複数の予告表示方式のそれぞれに対して図に示されるような態様でＲ２の抽出値が対応付けられており、Ｒ２の値に応じて、実行する連続予告表示の予告表示方式が決定される。
【００９９】
（ｂ）には、リーチ種類決定用のランダムカウンタＲ３の抽出値と決定されるリーチ種類との対応関係が表形式で示されている。リーチ種類は、リーチＡ〜Ｄのように複数設けられている。このようなリーチ種類のそれぞれに対して図に示されるような態様でＲ３の抽出値が対応付けられており、Ｒ３の値に応じて、連続予告表示に使用されるリーチ種類が決定される。
【０１００】
（ｃ）には、キャラクタ種類決定用のランダムカウンタＲ４の抽出値と決定されるキャラクタ種類との対応関係が表形式で示されている。キャラクタ種類は、キャラクタＡ〜Ｄのように複数設けられている。このようなキャラクタ種類のそれぞれに対して図に示されるような態様でＲ４の抽出値が対応付けられており、Ｒ４の値に応じて、連続予告表示に使用されるキャラクタ種類が決定される。
【０１０１】
（ｄ）には、特定出目種類決定用のランダムカウンタＲ４の抽出値と決定される特定出目種類との対応関係が表形式で示されている。特定出目種類は、特定出目Ａ〜Ｄのように複数設けられている。このような特定出目種類のそれぞれに対して図に示されるような態様でＲ４の抽出値が対応付けられており、Ｒ４の値に応じて、連続予告表示に使用される特定出目種類が決定される。
【０１０２】
次に、始動入賞記憶の判定結果データと連続予告表示の態様との関係について説明する。図７は、始動入賞記憶の判定結果データと連続予告表示の態様との関係を示す図である。
【０１０３】
図７においては、（ａ）にリーチによる連続予告表示の例、（ｂ）にキャラクタによる連続予告表示の例、（ｃ）に特定出目による連続予告表示の例、（ｄ）にリーチおよびキャラクタによる連続予告表示の例、（ｅ）にリーチおよび特定出目による連続予告表示の例、（ｆ）にキャラクタおよび特定出目による連続予告表示の例がそれぞれ示されている。（ａ）〜（ｆ）のそれぞれにおいては、左側に始動入賞記憶の判定結果データ（大当り、はずれ）が記憶順序にしたがって１〜４（左側の表参照）に示されており、右側に１〜４のそれぞれの判定結果データに対応して実行される連続予告表示が実行順序にしたがって１〜４（右側の表参照）の順の可変表示について示されている。
【０１０４】
（ａ）〜（ｆ）を参照して、判定結果データが始動入賞記憶として追加記憶されると、その追加記憶時点での１〜４の始動入賞記憶の判定結果データに対応して、前述したＲ２に基づいて決定された予告表示方式での連続予告表示が実行される。連続予告表示については、始動入賞記憶１〜４に対応する１〜４のすべての可変表示において同じ種類の表示が実行される。
【０１０５】
リーチによる連続予告表示の予告表示方式が選択されたときには、（ａ）に示されるように、Ｒ３の抽出値に基づいて選択決定されたリーチ種類（図の例ではリーチＡ）でのリーチ状態が始動入賞記憶１〜４に対応する１〜４のすべての可変表示において表示されることにより、連続予告表示が行なわれる。
【０１０６】
キャラクタによる連続予告表示の予告表示方式が選択されたときには、（ｂ）に示されるように、Ｒ４の抽出値に基づいて選択決定されたキャラクタ種類（図の例ではキャラクタＡ）でのキャラクタが始動入賞記憶１〜４に対応する１〜４のすべての可変表示において表示されることにより、連続予告表示が行なわれる。
【０１０７】
特定出目による連続予告表示の予告表示方式が選択されたときには、（ｃ）に示されるように、Ｒ５の抽出値に基づいて選択決定された特定出目種類（図の例では「７」というリーチ図柄によるリーチ状態をともなう特別図柄の表示結果が大当り図柄の組合せに可変表示の実行ごとに近づいていく特定出目）での特定出目が始動入賞記憶１〜４に対応する１〜４のすべての可変表示において表示されることにより、連続予告表示が行なわれる。
【０１０８】
リーチおよびキャラクタによる連続予告表示の予告表示方式が選択されたときには、（ｄ）に示されるように、Ｒ３の抽出値に基づいて選択決定されたリーチ種類（図の例ではリーチＡ）でのリーチ状態と、Ｒ４の抽出値に基づいて選択決定されたキャラクタ種類（図の例ではキャラクタＡ）でのキャラクタとが始動入賞記憶１〜４に対応する１〜４のすべての可変表示において同時に表示されることにより、連続予告表示が行なわれる。
【０１０９】
リーチおよび特定出目による連続予告表示の予告表示方式が選択されたときには、（ｅ）に示されるように、Ｒ３の抽出値に基づいて選択決定されたリーチ種類（図の例ではリーチＡ）でのリーチ状態と、Ｒ５の抽出値に基づいて選択決定された特定出目種類（図の例では「７」というリーチ図柄によるリーチ状態をともなう特別図柄の表示結果が大当り図柄の組合せに可変表示の実行ごとに近づいていく特定出目）での特定出目とが始動入賞記憶１〜４に対応する１〜４のすべての可変表示において同時に表示されることにより、連続予告表示が行なわれる。
【０１１０】
キャラクタおよび特定出目による連続予告表示の予告表示方式が選択されたときには、（ｆ）に示されるように、Ｒ４の抽出値に基づいて選択決定されたキャラクタ種類（図の例ではキャラクタＡ）でのキャラクタと、Ｒ５の抽出値に基づいて選択決定された特定出目種類（図の例では「７」というリーチ図柄によるリーチ状態をともなう特別図柄の表示結果が大当り図柄の組合せに可変表示の実行ごとに近づいていく特定出目）での特定出目とが始動入賞記憶１〜４に対応する１〜４のすべての可変表示において同時に表示されることにより、連続予告表示が行なわれる。
【０１１１】
このように、このパチンコ遊技機１においては、連続予告表示の予告表示方式が複数のうちから選択されるので、可変表示が変化に富んで面白くなる。さらに、パチンコ遊技機１においては、選択された予告表示方式の連続予告表示について、複数種類のうちから１つの種類の予告表示が選択されるので、可変表示がより一層変化に富んで面白くなる。さらに、連続予告表示の予告表示方式が１つのみならず複数同時に選択され、複数の予告表示方式での連続予告表示が同時に行なわれるので、可変表示がさらに一層変化に富んで面白くなる。
【０１１２】
次に、表示制御用マイクロコンピュータ８００のＣＰＵ８０１ａにより実行される制御を説明する。表示制御用マイクロコンピュータ８００では、制御用のメイン処理の実行にしたがって、各種制御用のサブルーチンプログラムが呼び出されて実行されることにより、各種の表示制御が行なわれる。
【０１１３】
次に、表示制御用マイクロコンピュータ８００においてサブルーチンの１つとして実行される表示制御プロセス処理を説明する。図８は、表示制御プロセス処理を説明するためのフローチャートである。
【０１１４】
表示制御プロセス処理においては、ステップＳ（以下、単にＳという）１０１において変動開始コマンド受信待処理が行なわれる。変動開始コマンド受信待処理においては、変動表示時間および可変表示パターンを特定可能な変動開始コマンド（変動パターンコマンド）を受信したか否かを確認する。
【０１１５】
次に、Ｓ１０２においては、可変表示動作設定処理が行なわれる。可変表示動作設定処理においては、特別図柄の可変表示を実行するために必要な制御データの設定を行なうとともに、変動パターンに対応したタイマをスタートさせ可変表示が開始されるように制御するための処理が行なわれる。
【０１１６】
次に、Ｓ１０３においては、図柄変動中処理が行なわれる。図柄変動中処理においては、変動パターンを構成する各変動状態（特別図柄、キャラクタ、背景等の変動状態）を制御するとともに、変動時間の終了を監視する。また、この図柄変動中処理においては、リーチ状態が発生した場合にリーチ状態を演出するためのリーチ演出表示が行なわれる。また、この図柄変動中処理においては、前述した連続予告表示も行なわれる。
【０１１７】
Ｓ１０４においては、全図柄停止待ち処理が行なわれる。全図柄停止待ち処理においては、変動時間の終了時に、全図柄の停止を指示する図柄確定コマンドを受信していたら、図柄の変動を停止するための表示制御（図柄確定制御）を行なう。また、Ｓ１０５においては大当り表示処理が行なわれる。大当り表示処理においては、特別図柄の変動時間の経過後、大当り表示を行なうとともに、再抽選の表示、ラウンド中の表示、および、大当り終了表示等の大当りに関する表示制御が行なわれる。
【０１１８】
表示制御用マイクロコンピュータ８００においては、前述した可変表示動作設定処理（Ｓ１０２）に、サブルーチンとして、連続予告表示を制御するための連続予告制御処理が含まれている。
【０１１９】
図９は、連続予告制御処理の処理内容を示すフローチャートである。この連続予告制御処理は、受信したコマンドに基づいて始動入賞記憶としての判定結果データが追加されるごとに１回ずつ実行される。
【０１２０】
連続予告制御処理においては、まず、Ｓ１により、前述した連続予告決定用のランダムカウンタＲ１からカウンタ値を抽出する処理がなされる。そして、Ｓ２に進み、図５に示されるデータテーブルを用い、連続予告有無と抽出値との関係に基づいて、Ｓ１により抽出された抽出値から連続予告表示を行なうか否かがランダムに決定される。これにより、連続予告表示を行なうか否かは、所定の確率で決定されることとなる。
【０１２１】
次に、Ｓ３により、Ｓ２で連続予告表示を行なうことが決定されたか否かが判断される。Ｓ３により連続予告表示を行なわない決定がされたと判断された場合は、この連続予告制御処理が終了する。一方、Ｓ３により連続予告表示を行なわなうことが決定されたと判断された場合は、Ｓ４に進み、連続予告表示の予告表示方式および予告表示方式内の種類を決定するための連続予告態様選択処理が実行される。この連続予告態様選択処理の処理内容については、図１０を用いて後述する。
【０１２２】
Ｓ４の後、Ｓ５に進み、連続予告表示実行設定処理がなされる。この連続予告表示実行設定処理では、Ｓ４で選択決定された連続予告表示の予告表示方式および予告表示方式内の種類での連続予告表示を実行するために、選択決定された予告表示方式に属する選択決定された種類の連続予告表示の実行に必要な表示データを予告表示データ記憶領域８０１ｂに記憶された表示データのうちから選択的に読出し、その表示データを用いて、選択決定された連続予告表示が図柄変動中処理（Ｓ１０３）において実行されるように表示制御データが設定される。このような表示制御データの設定がされると、その表示制御データに基づいて、前述したＳ１０４の図柄変動中処理においてＳ４により選択決定された連続予告表示が実行される。Ｓ５の後、この連続予告制御処理が終了する。
【０１２３】
次に、連続予告制御処理において実行されるサブルーチンとしての連続予告態様選択処理の内容を詳細に説明する。図１０は、連続予告態様選択処理の処理内容を示すフローチャートである。
【０１２４】
連続予告態様選択処理においては、まず、Ｓ１１により、前述した連続予告表示の予告表示方式決定用のランダムカウンタＲ２からカウンタ値を抽出する処理がなされる。そして、Ｓ１２に進み、図６の（ａ）に示されるデータテーブルを用い、連続予告表示の予告表示方式と抽出値との関係に基づいて、Ｓ１１により抽出された抽出値から、実行する連続予告表示の予告表示方式がランダムに決定される。
【０１２５】
次に、Ｓ１３により、Ｓ１２により決定された連続予告表示の予告表示方式について、リーチが連続予告表示に使用されるか否かが判断される。Ｓ１３によりリーチが連続予告表示に使用されないと判断された場合は、後述するＳ１６に進む。
【０１２６】
一方、Ｓ１３によりリーチが連続予告表示に使用されると判断された場合は、Ｓ１４に進み、前述したリーチ種類決定用のランダムカウンタＲ３からカウンタ値を抽出する処理がなされる。そして、Ｓ１５に進み、図６の（ｂ）に示されるデータテーブルを用い、リーチ種類と抽出値との関係に基づいて、Ｓ１４により抽出された抽出値から、連続予告表示として表示するリーチの種類がランダムに決定される。Ｓ１５の後、Ｓ１６に進む。
【０１２７】
Ｓ１６では、Ｓ１２により決定された連続予告表示の予告表示方式について、キャラクタが連続予告表示に使用されるか否かが判断される。Ｓ１６によりキャラクタが連続予告表示に使用されないと判断された場合は、後述するＳ１９に進む。
【０１２８】
一方、Ｓ１６によりキャラクタが連続予告表示に使用されると判断された場合は、Ｓ１７に進み、前述したキャラクタ種類決定用のランダムカウンタＲ４からカウンタ値を抽出する処理がなされる。そして、Ｓ１８に進み、図６の（ｃ）に示されるデータテーブルを用い、キャラクタ種類と抽出値との関係に基づいて、Ｓ１７により抽出された抽出値から、連続予告表示として表示するキャラクタの種類がランダムに決定される。Ｓ１８の後、Ｓ１９に進む。
【０１２９】
Ｓ１９では、Ｓ１２により決定された連続予告表示の予告表示方式について、特定出目が連続予告表示に使用されるか否かが判断される。Ｓ１９により特定出目が連続予告表示に使用されないと判断された場合は、この連続予告態様選択処理が終了する。
【０１３０】
一方、Ｓ１９により特定出目が連続予告表示に使用されると判断された場合は、Ｓ２０に進み、前述した特定出目種類決定用のランダムカウンタＲ５からカウンタ値を抽出する処理がなされる。そして、Ｓ２１に進み、図６の（ｄ）に示されるデータテーブルを用い、特定出目種類と抽出値との関係に基づいて、Ｓ２０により抽出された抽出値から、連続予告表示として表示する特定出目の種類がランダムに決定される。Ｓ２１の後、この連続予告態様選択処理が終了する。
【０１３１】
このようなＳ１３〜Ｓ２１の処理が実行されることにより、連続予告表示を実行するための予告表示方式として一つの予告表示方式が選択されたときには、一つの予告表示方式内に属する予告表示データに基づいて、図７の（ａ）〜（ｄ）に示されるような一つの予告表示方式内で選択された種類の連続予告表示が実行される。また、連続予告表示を実行するための予告表示の予告表示方式として複数の予告表示方式が同時に選択されたときには、選択された複数の予告表示方式内に属する予告表示データに基づいて、図７の（ｄ）〜（ｆ）に示されるような複数の予告表示方式内で選択された連続予告表示が同時に実行される。
【０１３２】
次に、この実施の形態により得られる主な効果をまとめて説明する。
連続予告表示については、図６の（ａ）に示されるような複数の予告表示方式のうちから選択された予告表示方式に属する連続予告表示の表示データを用いて（図１０のＳ１５，Ｓ１８，Ｓ２１参照）連続予告表示が実行されるので、予告表示態様の種類がバラエティに富むようになり、連続予告表示の予告表示態様を多彩化することができる。そして、連続予告表示の予告表示態様の多彩化により、遊技の興趣を向上させることができる。
【０１３３】
また、表示制御用マイクロコンピュータ８００が、表示制御プロセス処理、連続予告態様選択処理、および、連続予告表示実行設定処理というような比較的複雑な処理を実行するので、遊技制御用マイクロコンピュータ５３において、制御用のプログラム量および制御回路の構成を簡素化することができる。これにより、不正行為の対象となる遊技制御用マイクロコンピュータ５３が実行するプログラムに不正行為がなされても、そのような不正行為が発見しやすくなるようにできるとともに、そのような不正行為を発見する際の検査作業を容易化することができる。さらに、遊技制御用マイクロコンピュータ５３の制御回路に不正行為がなされても、そのような不正行為が発見しやすくなるようにできるとともに、そのような不正行為を発見する際の検査作業を容易化することができる。
【０１３４】
また、図７の（ｄ），（ｅ），（ｆ）および図１０に示されるように、連続予告表示を実行するための予告表示方式として複数の予告表示方式が同時に選択されたときに、選択された予告表示方式に属する予告表示データに基づいて、複数の予告表示方式での連続予告表示が同時に実行されるので、連続予告表示の表示態様がさらに華やかに演出されるとともに、予告表示態様の種類がより一層バラエティに富むようになり、連続予告表示の予告表示態様をより一層多彩化することができる。
【０１３５】
また、図９のＳ１，Ｓ２に示されるように、連続予告表示を実行するか否かが所定の確率で決定されるので、可変表示の表示結果を大当り図柄の組合せとする判定がされた場合であっても、常に連続予告表示が実行されるとは限らないため、連続予告表示が実行されないときの遊技者の落胆を防ぐことができ、連続予告表示をより一層多彩化することができる。
【０１３６】
次に、以上説明した実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
（１）　前述した実施の形態においては、表示制御用マイクロコンピュータ８００、ランプ制御用マイクロコンピュータ３５０、および、音制御用マイクロコンピュータ７００がそれぞれ独立的に設けられている例を示したが、これに限らず、これらのマイクロコンピュータが有する機能を１つのマイクロコンピュータに持たせるようにしてもよい。つまり、可変表示制御、ランプ制御、および、音制御を１つのマイクロコンピュータが実行するようにし、そのマイクロコンピュータが遊技制御用マイクロコンピュータ５３から各制御用のコマンドを受けて各制御を行なうようにしてもよい。また、可変表示制御と、ランプ制御または音制御のうちのいずれか１つとを１つのマイクロコンピュータが実行するようにし、そのマイクロコンピュータが遊技制御用マイクロコンピュータ５３から各制御用のコマンドを受けて各制御を行なうようにしてもよい。
【０１３７】
（２）　また、前述した実施の形態においては、可変表示制御用のマイクロコンピュータが、遊技制御用マイクロコンピュータ５３から各種制御用のコマンドを受け、さらに、ランプ制御用のマイクロコンピュータ、および、音制御用のマイクロコンピュータのそれぞれに各制御用のコマンドを送信することにより、可変表示制御、ランプ制御、および、音制御が同期して実行される演出制御が実行できるようにしてもよい。
【０１３８】
（３）　前述した実施の形態においては、図１０に示されるように、連続予告表示の予告表示方式を何らの制限なしに選択決定する例を示した。しかし、これに限らず、過去の１回分（前回）の選択決定された連続予告表示の予告表示方式を記憶しておき、前回選択された予告表示方式と同じ予告表示方式の連続予告表示が選択されないようにする制御を可変表示制御用マイクロコンピュータ８００が連続予告態様選択処理において実行するようにしてもよい。そのようにすれば、連続予告表示が変化に富むようになり、表示の面白さを向上させることができる。また、複数回分の過去の連続予告表示の選択された予告表示方式を記憶し、その記憶された予告表示方式と同じ予告表示方式の連続予告表示が選択されないようにする制御を可変表示制御用マイクロコンピュータ８００が連続予告態様選択処理において実行するようにしてもよい。
【０１３９】
（４）　前述した実施の形態においては、図６に示されるように、２つの予告表示方式での連続予告表示を同時に実行可能となる例を示した。しかし、これに限らず、２つ以上の予告表示方式での連続予告表示を同時に実行可能となるようにしてもよい。つまり、同時に実行される連続表示の予告表示方式は２つに限定されるものではない。
【０１４０】
（５）　前述した実施の形態においては、図６に示されるように、複数の予告表示方式での連続予告表示を同時に実行可能となる例を示した。このように複数の予告表示方式での連続予告表示が同時に実行されるときには、１つの予告表示方式での連続予告表示が実行されるときよりも、表示結果が大当り図柄の組合せとなる信頼度（確率）が高くなるように制御してもよい。また、２つの予告表示方式での連続予告表示と３つの予告表示方式での連続予告表示とがともに実行可能である場合のように、異なる複数の予告表示方式での連続予告表示を同時に実行可能となるように制御してもよく、そのような制御を行なう場合には、同時に実行される連続予告表示の予告表示方式の数が多くなる程表示結果が大当り図柄の組合せとなる信頼度（確率）が高くなるように制御してもよい。このようにすれば、同時に実行される連続予告表示の予告表示方式の数に基づいて、遊技機の期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
【０１４１】
（６）　前述した実施の形態では、連続予告表示としてリーチを用いるときには、連続予告表示の対象となる期間の可変表示において必ずリーチ状態が表示されるようにする例を示した。しかし、これに限らず、連続予告表示としてリーチを用いるときには、連続予告表示の対象となる期間の各可変表示においてリーチ状態が表示される確率を、それ以外のときにリーチ状態が表示される確率よりも高する制御を行なうようにしてもよい。そのようにすれば、リーチ状態が所定回数連続しないときでも、表示結果が大当り図柄の組合せとなる場合も生じるので、リーチ状態が所定回数連続しないときであっても遊技者が期待感を失って遊技の興趣が低下しないようにすることができる。
【０１４２】
（７）　今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図１】パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。
【図２】パチンコ遊技機における各種制御基板を含む制御回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図３】連続予告表示を実行するための構成を示すブロック図である。
【図４】表示制御用マイクロコンピュータ８００の制御に用いられる乱数を生成するための各種ランダムカウンタを表形式で示す図である。
【図５】連続予告表示決定用のランダムカウンタＲ１の抽出値と決定される連続予告表示の有無との関係を表形式で示す図である。
【図６】連続予告の予告表示方式の決定および決定された予告表示方式内での表示の種類の決定に用いられる各ランダムカウンタの抽出値と決定される事項との関係を表形式で示す図である。
【図７】始動入賞記憶の判定結果データと連続予告表示の態様との関係を示す図である。
【図８】表示制御プロセス処理を説明するためのフローチャートである。
【図９】連続予告制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
【図１０】連続予告態様選択処理の処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
９　特別図柄表示部、８　可変表示装置、１　パチンコ遊技機、５３ａ　入賞時判定手段、８０３　始動入賞記憶領域、８０２　予告表示データ記憶領域、５３　遊技制御用マイクロコンピュータ、８００　表示制御用マイクロコンピュータ。

Claims (4)

1. 識別情報を可変表示するとともに表示結果を導出表示可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置による可変表示の実行条件が成立した後、可変表示の開始条件の成立に基づいて可変表示を開始し、導出表示された表示結果が特定の表示態様となったときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技機であって、
   前記可変表示の実行条件の成立時に、可変表示の表示結果を前記特定の表示態様とするか否かの判定を行なう判定手段と、
   前記可変表示の実行条件が成立したがいまだ前記可変表示の開始条件が成立していない可変表示について前記判定手段による判定結果のデータを予め定められた上限数まで記憶可能な始動記憶手段と、
   前記可変表示の開始条件の成立に基づいて、前記始動記憶手段に記憶された判定結果のデータに対応して前記可変表示を実行する可変表示実行手段と、
   前記始動記憶手段に記憶されている複数のデータの中に前記特定の表示態様とする判定結果のデータが含まれているときに、該判定結果のデータに対応する可変表示が終了するまでに行なわれる複数回の可変表示において、前記特定の表示態様となることの予告表示を連続的に行なう連続予告表示を実行する予告表示実行手段と、
   前記連続予告表示を実行するために用いられる予告表示データを記憶する手段であって、予め定められた複数の予告表示方式のうちのいずれかの予告表示方式を用いて前記連続予告表示を実行するために、前記複数の予告表示方式のそれぞれについて予告表示データを記憶する予告表示データ記憶手段と、
   前記複数の予告表示方式のうちから連続予告表示に用いる予告表示方式を選択する選択手段とを含み、
   前記予告表示実行手段は、前記選択手段により選択された予告表示方式に属する前記予告表示データを用いて、前記連続予告表示を実行することを特徴とする、遊技機。
2. 前記遊技機の遊技の進行を制御する遊技制御手段と、
   該遊技制御手段とは別に設けられ、当該遊技制御手段からのコマンドに基づいて前記可変表示装置における可変表示を制御する表示制御手段とをさらに含み、該表示制御手段は、少なくとも前記可変表示実行手段、前記予告表示データ記憶手段、および、前記選択手段を含むことを特徴とする、請求項１に記載の遊技機。
3. 前記選択手段は、前記連続予告表示を実行するための予告表示方式として２以上の所定数の予告表示方式を同時に選択可能であり、
   前記予告表示実行手段は、前記選択手段により同時に２以上の所定数の予告表示方式が選択されたときに、選択された２以上の所定数の予告表示方式に属する予告表示データに基づいて、前記２以上の所定数の予告表示方式の連続予告表示を同時に実行することを特徴とする、請求項１または２に記載の遊技機。
4. 前記予告表示実行手段が前記連続予告表示を実行するか否かを所定の確率で決定する連続予告表示実行決定手段をさらに含むことを特徴とする、請求項１から３のいずれかに記載の遊技機。

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