JP2004020620A - 電荷輸送能を有するエポキシ化合物及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真感光体の機械的耐久性(耐摩耗性、耐傷性など)を飛躍的に向上させるとともに電荷輸送材料の析出を抑え、さらに静電的特性も損なわない3次元架橋膜を作成しうる電荷輸送能を有するエポキシ化合物、及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真感光体に用いられる光導電性材料として、セレン、硫化カドミウム、酸化亜鉛等の無機系材料と、ポリ−N−ビニルカルバゾール、トリフェニルアミン化合物(米国特許第3,180,730号)、ベンジジン化合物(米国特許第3,265,496号、特公昭39−11546号公報、特開昭53−27033号公報)等のような有機系材料が提案されている。
無機感光体は、感度や耐久性が良好であるが生産コストが高く、毒性や廃棄性、可とう性などの問題を有することから、現在は安価で取扱い性の良い有機感光体が主流となっている。しかし、有機感光体は無機感光体と比べて、感度や機械的耐久性の点で劣る傾向があり、特に機械的耐久性の向上は強く求められている。
【0003】
現在、有機感光体は、電荷発生層と電荷輸送層からなる機能分離型の積層感光体が多く、機能分離型とすることで静電的特性と機械的耐久性の両立をはかっている。
また、有機感光体には個々の電子写真プロセスに応じた感度、静電的特性、光学的特性のほかに、電気的、機械的ハザード(帯電、露光、現像、転写、クリーニングなど)に対する耐久性も要求される。
【0004】
具体的には、電子写真プロセス中での帯電や酸化性ガス(オゾン、NOx)などによる感光体の静電的劣化(感度低下、電位低下、残留電位上昇等)、摺擦による物理的劣化(摩耗、傷、摩擦係数の上昇)などに対する耐久性向上が要求される。
【0005】
一般に有機感光体の表面層は、バインダー樹脂に電荷輸送物質を分子分散させた樹脂感光層からなる。この電荷輸送物質は可塑剤的な作用を示し、膜強度を低下させるため、感光体の機械的耐久性はバインダー樹脂の種類に大きく依存する。現在、上述の要求を満たす樹脂として、ポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂などが実用化されているが、すべての特性を満足していないのが実情である。さらに有機感光体には、保存中に電荷輸送物質が析出してしまうという問題も抱えている。
【0006】
これらの問題を解決する手段として、バインダー樹脂に硬化性樹脂を用いることが、特開平2−127652号公報などに開示されている。しかし、バインダー樹脂に硬化性樹脂を用いると耐摩耗性や耐傷性は大きく向上するが、単純に硬度が高すぎるだけでは電荷輸送能が低くなり易く、繰り返し使用における残留電位が上昇しやすい傾向がある。また、分子分散された電荷輸送物質は、あくまでも可塑剤として作用するので析出などの問題も根本的には解決されないことから、硬化性樹脂と電子写真特性を高いレベルで両立させることが求められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、従来の電子写真感光体のもつ問題点を解決し、とくに機械的耐久性(耐摩耗性、耐傷性など)を飛躍的に向上させ、かつ電荷輸送物質が析出しない感光層を形成するのに有用な電荷輸送能を有する新規なエポキシ化合物、及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、第一に、下記一般式(1)で表される電荷輸送能を有するジオール化合物と下記一般式(2)で表されるジオール化合物の混合物にグリシジル化剤を反応させて共重合した電荷輸送能を有するエポキシ化合物が提供される。
【化35】
HO−A−OH (1)
(式中、Aは電荷輸送能を有するアリレン基を表す。)
【化36】
HO−B1−OH (2)
(式中、B1は置換もしくは無置換の2価の脂肪族基、置換もしくは無置換のアリレン基を表す。)
【0009】
また、第二に、下記一般式(3)、(4)及び(5)で表される構成単位からなる上記第一記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物が提供される。
【化37】
【化38】
【化39】
〔式中、Aは電荷輸送能を有するアリレン基、B2は非環状脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(6)で表わされる2価基を表わす。
【化40】
(ここで、Ra及びRbは各々独立して置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基またはハロゲン原子であり、m及びnは各々独立して0〜4の整数であり、Xは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO2−を表わす。)〕
【0010】
また、第三に、下記一般式(7)、(4)及び(5)で表される構成単位からなる上記第一記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物が提供される。
【化41】
【化42】
【化43】
〔式中、R1は水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。Ar1は少なくとも1個の3級アミノ基を有するアリール基を表す。Ar2、Ar3は置換もしくは無置換のアリレン基を表す。但し、Ar2とAr3は同一でも異なっていてもよい。B2は非環状脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(6)で表わされる2価基を表わす。
【化44】
(ここで、Ra及びRbは各々独立して置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基またはハロゲン原子であり、m及びnは各々独立して0〜4の整数であり、Xは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO2−を表わす。)〕
【0011】
また、第四に、下記一般式(8)、(4)及び(5)で表される構成単位からなる上記第一記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物が提供される。
【化45】
【化46】
【化47】
〔式中、Ar1は少なくとも1個の3級アミノ基を有するアリール基を表す。Ar2、Ar3は置換もしくは無置換のアリレン基を表す。但し、Ar2とAr3は同一でも異なっていてもよい。Bは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(6)で表わされる2価基を表わす。
【化48】
(ここで、Ra及びRbは各々独立して置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基またはハロゲン原子であり、m及びnは各々独立して0〜4の整数であり、Xは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO2−を表わす。)〕
【0012】
また、第五に、下記一般式(9)、(4)及び(5)で表される構成単位からなる上記第一記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物が提供される。
【化49】
【化50】
【化51】
〔式中、R2、R3は置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。Ar2〜Ar4は置換もしくは無置換のアリレン基を表す。但し、R2とR3、Ar2〜Ar4は、それぞれ同一でも異なっていてもよい。B2は非環状脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(6)で表わされる2価基を表わす。
【化52】
(ここで、Ra及びRbは各々独立して置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基またはハロゲン原子であり、m及びnは各々独立して0〜4の整数であり、Xは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO2−を表わす。)〕
【0013】
また、第六に、下記一般式(10)、(4)及び(5)で表される構成単位からなる上記第一記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物が提供される。
【化53】
【化54】
【化55】
〔式中、R2、R3は置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。R4〜R11は水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基を表す。Ar4は置換もしくは無置換のアリレン基を表す。但し、R2とR3、R4〜R11はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。B2は非環状脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(6)で表わされる2価基を表わす。
【化56】
(ここで、Ra及びRbは各々独立して置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基またはハロゲン原子であり、m及びnは各々独立して0〜4の整数であり、Xは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO2−を表わす。)〕
【0014】
また、第七に、下記一般式(11)、(4)及び(5)で表される構成単位からなる上記第一記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物が提供される。
【化57】
【化58】
【化59】
〔式中、R2、R3は置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基を表す。R4〜R15は水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基を表す。但し、R2とR3、R4〜R15はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。B2は非環状脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(6)で表わされる2価基を表わす。
【化60】
(ここで、Ra及びRbは各々独立して置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基またはハロゲン原子であり、m及びnは各々独立して0〜4の整数であり、Xは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO2−を表わす。)〕
【0015】
また、第八に、下記一般式(12)、(4)及び(5)で表される構成単位からなる上記第一記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物が提供される。
【化61】
【化62】
【化63】
〔式中、R4〜R15は水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基を表し、それぞれ同一でも異なっていてもよい。R16〜R25は水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のアリールオキシ基を表し、それぞれ同一でも異なっていてもよい。B2は非環状脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(6)で表わされる2価基を表わす。
【化64】
(ここで、Ra及びRbは各々独立して置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基またはハロゲン原子であり、m及びnは各々独立して0〜4の整数であり、Xは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO2−を表わす。)〕
【0016】
また、第九に、下記一般式(13)、(4)及び(5)で表される構成単位からなる上記第一記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物が提供される。
【化65】
【化66】
【化67】
〔式中、R4〜R15は水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基を表し、それぞれ同一でも異なっていてもよい。R16〜R25は水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のアリールオキシ基を表し、それぞれ同一でも異なっていてもよい。B2は非環状脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、または下記一般式(6)で表わされる2価基を表わす。
【化68】
(ここで、Ra及びRbは各々独立して置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基またはハロゲン原子であり、m及びnは各々独立して0〜4の整数であり、Xは単結合、炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO2−を表わす。)〕
【0017】
また、第十に、数平均分子量が900〜500000である上記第一〜第九のいずれかに記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物が提供される。
【0018】
また、第十一に、前記一般式(1)で表されるジオール化合物および前記一般式(2)で表されるジオール化合物との混合物にグリシジル化剤を反応させて共重合させ電荷輸送能を有するエポキシ化合物を製造するに際して、該グリシジル化剤を該ジオール化合物の混合物に対して2倍モル以上使用することを特徴とする上記第一〜第十のいずれかに記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物の製造方法が提供される。
【0019】
また、第十二に、前記グリシジル化剤がエピクロロヒドリンであることを特徴とする上記第十一に記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物の製造方法が提供される。
【0020】
また、第十三に、反応温度が60℃〜150℃であることを特徴とする上記第十一又は第十二に記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物の製造方法が提供される。
【0021】
さらに、第十四に、グリシジル化反応時における反応系内の水分を反応系外へ排出することを特徴とする上記第十一〜第十三のいずれかに記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物の製造方法が提供される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の電荷輸送能を有するエポキシ化合物は新規物質であり、これを用いて感光体を作製した場合、該感光体は帯電時の静電的ハザードに対して耐久性が高く、耐摩耗性に優れたものとなる。
特に、本発明の前記一般式(7)〜(13)で表される構造を分子内に有する電荷輸送能を有するエポキシ化合物は、測鎖部分に3級アミノ基や芳香環以外の炭素−炭素二重結合を有するため、上記効果はさらに向上する。これは、主鎖方向での分子切断等が生起しないことによるものと考えられる。
一方、主鎖部分に3級アミノ基や芳香環以外の炭素−炭素二重結合を有する化合物では、帯電時の静電的ハザードに対して該アミノ基や該二重結合部位は切れやすいため、分子量が下がり耐摩耗性が低くなる傾向にある。
また、エポキシ基の硬化反応に光重合を利用する場合、感光体のような大面積の均一架橋膜を得ることは難しく、感光体特性や摩耗特性に不具合を生じやすいため、本発明の電荷輸送能を有するエポキシ化合物は、活性水素基を利用した熱硬化方法を利用することが好ましく、該方法により均一な膜質の大面積の架橋膜を得ることができる。
さらに本発明のようなエポキシ化合物(エポキシ樹脂)を用いて作製した感光体は、従来の熱可塑性樹脂から作製した感光体と異なり、3次元架橋された硬化性樹脂から構成されているために、機械的、静電的ハザードに対して飛躍的に強い。特に、エポキシ樹脂の3次元架橋膜は、他の堅くてもろい3次元架橋膜と異なり、靭性に優れていることから、耐摩耗性にも優れている。
【0023】
本発明の電荷輸送能を有するエポキシ化合物の、前記一般式(4)、及び(7)〜(13)のいずれかで表される構成単位を有する電荷輸送能を有するエポキシ化合物において、R1〜R25、Ra、Rbで表される置換もしくは無置換のアルキル基とは、炭素原子数1〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、ハロゲン原子やフェニル基で置換されていてもよく、該フェニル基は、さらにハロゲン原子や炭素原子数1〜5のアルキル基などで置換されていてもよい。具体的にはメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−ブチル基、i−ブチル基、n−ペンチル基、トリフルオロメチル基、ベンジル基、4−クロロベンジル基、4−メチルベンジル基等が挙げられる。
【0024】
また、R1〜R3、R16〜R25、Ra、Rbで表される置換もしくは無置換のアリール基として、フェニル基、ナフチル基、ビフェニリル基、ターフェニリル基、ピレニル基、フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフェニレニル基、クリセニル基等が挙げられ、これらのアリール基にはハロゲン原子や前述のアルキル基、フェニル基等が置換していてもよい。また、下記一般式(14)で表される基も挙げることができる。
【化69】
〔式中、Yは−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−及び以下の2価基を表す。
【化70】
【化71】
(ここで、R26、R27は水素原子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基を表し、cは1〜12の整数、dは1〜3の整数を表す。)〕
尚、前記一般式(14)中のR26、R27の置換もしくは無置換のアルキル基、及び置換もしくは無置換のアリール基は前記R1〜R25と、その定義及び具体例は同様である。
【0025】
また前記一般式(12)及び(13)で表される電荷輸送能を有するエポキシ化合物において、R16〜R25の置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリールオキシ基は、それぞれ、前記R1〜R25の説明において挙げた置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基からそれぞれ誘導される基が挙げられる。
【0026】
また前記一般式(7)及び(8)で表される電荷輸送能を有するエポキシ化合物において、Ar1の少なくとも1個の3級アミノ基を有するアリール基の該アリール基としては、前記R1〜R3、R16〜R25、Ra、Rbの説明において挙げたものと同様のものを挙げることができる。
さらに該3級アミノ基としては、−NR2R3基で表される基が挙げられ、該R2、R3の定義及び具体例は前記したものと同様である。
【0027】
また前記一般式(7)、(8)、(9)及び(10)で表される電荷輸送能を有するエポキシ化合物において、Ar2、Ar3及びAr4の置換もしくは無置換のアリレン基としては、前記Ar1の説明(即ちR1〜R3、R16〜R25、Ra、Rbの説明)において挙げたアリール基から誘導される2価の基が挙げられる。
さらに該アリレン基の置換基としては、前記R4〜R15の説明において挙げたものと同様のものを挙げることができる。
【0028】
さらにまた、前記各基におけるハロゲン原子の具体例として、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を挙げることができる。
【0029】
また前記一般式(1)で表される電荷輸送能を有するジオール化合物及び一般式(3)で表される構成単位において、Aで表される電荷輸送能を有するアリレン基としては、前述した一般式(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(13)で表される構成単位中の該Aの部分に相当する基等が挙げられる。
【0030】
また、前記一般式(2)で表されるジオール化合物において、B1で表される置換もしくは無置換の2価の脂肪族基としては、前記一般式(4)で表される構成単位のB2で表される2価の基が挙げられ、該B2で表される非環状脂肪族の2価基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、エチルエチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基等が挙げられ、また環状脂肪族の2価基としては、シクロペンタメチレン基、シクロヘキサメチレン基等が挙げられる。
【0031】
さらに該B1で表される置換もしくは無置換のアリレン基としては、前記Ar2〜Ar4の説明において挙げたものと同様のもの、及び前記一般式(6)で表されるものが挙げられる。
該一般式(6)で表される2価基中の炭素原子数1〜12の直鎖状、分岐状、環状のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、エチルエチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ドデカメチレン基、シクロペンタメチレン基、シクロヘキサメチレン基等が挙げられる。
【0032】
本発明の電荷輸送能を有するエポキシ化合物において、例えば前記一般式(3)で表される構成単位と前記一般式(4)で表される構成単位の組成比は、該一般式(3)で表される構成単位の組成比をα、該一般式(4)で表される構成単位の組成比をβとしたとき、0<α/β≦1000を満足すればよいが、好ましくは0.1≦α/β≦100、さらに好ましくは0.2≦α/β≦10である。
【0033】
本発明の電荷輸送能を有するエポキシ化合物の数平均分子量は900〜500000が好ましい。
該数平均分子量が900〜500000の場合、感光体製造において溶液系塗工が容易である。
一方、該数平均分子量が500000を超えた場合、溶剤に不溶であったり、溶液に不溶部を有する等の不具合などが生じ、溶液系塗工による均一な感光層の形成が困難となる。
【0034】
本発明の電荷輸送能を有するエポキシ化合物は新規物質であり、以下に一般的な製造方法の例を示すが、これに限定されるものではない。
例えば前記一般式(9)、(4)及び(5)で表される構成単位からなる電荷輸送能を有するエポキシ化合物は、下記一般式(15)で表されるヒドロキシ化合物と前記一般式(2)で表されるヒドロキシ化合物との化合物にエピクロロヒドリンを反応させることにより合成される。
【化72】
(式中、R2、R3、Ar2、Ar3、Ar4は、前記した定義と同一のものを表す。)
【0035】
ヒドロキシ化合物のグリシジル化による基本反応は、例えば、日刊工業新聞社新保正樹著の「エポキシ樹脂ハンドブック」P21〜23に記載されている。
このときの反応は、従来公知の方法でよく、例えばトルエン、ジクロロメタン、テトラヒドロフランなどの溶媒もしくは無溶媒下で、ヒドロキシ化合物とエピクロルヒドリンなどのグリシジル化剤を溶解もしくは分散させた後、水酸化カリウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液などのアルカリ物質を少しずつ加え、室温〜150℃付近、好ましくは60℃〜150℃で反応させることにより容易に合成することができる。また、グリシジル化剤の使用割合は、ヒドロキシ化合物成分の2倍モル以上、好ましくは2〜20倍モルである。さらに該反応に際してエポキシ基の加水分解を防ぐために反応系内の余分な水分は、エステル菅などを用いて反応系外へ排出する方が望ましい。
【0036】
本発明の電荷輸送能を有するエポキシ化合物は、電子写真感光体に於ける光導電性素材、とくに光導電性を有する硬化型保護層として極めて有用であり、染料やルイス酸などの増感剤によって光学的あるいは化学的に増感される。更にこのものは、有機顔料あるいは無機材料を電荷発生物質とする、いわゆる機能分離型に於ける電荷輸送物質としても有用である。
【0037】
上記増感剤としては、例えば、メチルバイオレット、クリスタルバイオレット等のトリアリールメタン染料、ローズベンガル、エリスロシン、ローダミン等のキサンテン染料、メチレンブルー等のチアジン染料、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノン、2,4−ジニトロ−9−フルオレノン等が挙げられる。
【0038】
また、有機顔料としてはシーアイピグメントブルー25(CI No.21180)、シーアイピグメントレッド41(CI No.21200)、シーアイピグメントレッド3(CI No.45210)等のアゾ顔料、シーアイピグメントブルー16(CI No.74100)等のフタロシアニン系顔料、シーアイバットブラウン5(CI No.73410)、シーアイバットダイ(CINo.73030)等のインジゴ系顔料、アルゴスカーレットB、インダンスレンスカーレッドR等のペリレン系顔料が挙げられる。また、セレン、セレン−テルル、硫化カドミウム、α−シリコン等の無機材料も使用できる。
【0039】
本発明の電荷輸送能を有するエポキシ化合物の具体例を下記の表1及び表2に示す。
【表1】
この表でのk、jは、それぞれの構成単位の組成比を表すものであり、繰り返し単位数を表すものではない。
【0040】
【表2】
この表でのk、jは、それぞれの構成単位の組成比を表すものであり、繰り返し単位数を表すものではない。
【0041】
【実施例】
以下に実施例を示し、本発明を更に具体的に説明する。しかしながら、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0042】
実施例1
<化合物No.1の合成>
かき混ぜ装置、温度計、滴下漏斗をつけた反応容器に、4−〔2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ビニル〕フェニル−ビス(4−メチルフェニル)アミン 4.50g(9.3mmol)とビスフェノールC 2.74g(10.7mmol)、エピクロロヒドリン2.22g(24.0mmol)を入れ、窒素気流下、60℃で5分間攪拌した。これに40wt%水酸化ナトリウム水溶液4.70g(46.0mmol)を5分間かけて滴下し、90℃で4時間反応させた。これを室温まで放冷し、過剰のエピクロルヒドリンを減圧回収した後、ジクロロメタンを加えて有機層を水洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮して黄色粉末7.44g(収率88.9%)を得た。これをゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定したところ、ポリスチレン換算の分子量は以下の通りであった。
数平均分子量 4500
重量平均分子量 8030
赤外線吸収スペクトル(NaCl液膜法)を図1に示す。
【0043】
実施例2
<化合物No.21の合成>
かき混ぜ装置、温度計、滴下漏斗をつけた反応容器に、4−〔2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ビニル〕フェニル−ビス(4−メチルフェニル)アミン 4.50g(9.3mmol)とビスフェノールZ 2.77g(10.3mmol)を入れ、窒素気流下、20wt%水酸化ナトリウム水溶液9.40g(46.0mmol)を加え、60℃で5分間攪拌した。これにエピクロロヒドリン2.18g(23.5mmol)を滴下し、トルエン10mlを加え、130℃で2時間反応させた。この際、反応系内の水はトルエンと共沸脱水させ反応系外へ排出した。これを室温まで放冷し、過剰のエピクロルヒドリンを減圧回収した後、ジクロロメタン抽出し、さらに有機層を水洗浄、無水硫酸マグネシウム乾燥、減圧濃縮した。これをメタノールで再沈を行い黄色粉末7.08g(収率84.6%)を得た。また、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるポリスチレン換算の分子量は以下の通りであった。
数平均分子量 4410
重量平均分子量 8590
赤外線吸収スペクトル(NaCl液膜法)を図2に示す
【0044】
実施例3
<化合物No.31の合成>
かき混ぜ装置、温度計、滴下漏斗をつけた反応容器に、4−〔2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ビニル〕フェニル−ビス(4−メチルフェニル)アミン 4.50g(9.3mmol)と4,4−ジヒドロキシジフェニルエーテル2.62g(13.0mmol)を入れ、窒素気流下、20wt%水酸化ナトリウム水溶液10.70g(53.5mmol)を加え、60℃で5分間攪拌した。これにエピクロロヒドリン2.47g(26.7mmol)を滴下し、90℃で2時間反応させた。これを室温まで放冷し、過剰のエピクロルヒドリンを減圧回収した後、ジクロロメタンを加えて有機層を水洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した後、メタノールで再沈して、黄色粉末6.25g(収率74.7%)を得た。これをゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定したところ、ポリスチレン換算の分子量は以下の通りであった。
数平均分子量 2810
重量平均分子量 4940
赤外線吸収スペクトル(NaCl液膜法)を図3に示す
【0045】
応用例1
<電子写真感光体の作製>
φ30mmのアルミニウムドラム上に、下記組成の下引き層用塗工液、電荷発生層用塗工液、電荷輸送層用塗工液1、電荷輸送層用塗工液2を順次、塗布乾燥することにより、3.5μmの下引き層、0.2μmの電荷発生層、30±1μmの電荷輸送層1、5±1μmの電荷輸送層2を形成して、電子写真感光体を得た。
〔下引き層用塗工液〕
アルキッド樹脂(ベッコゾール 1307−60−EL、
大日本インキ化学工業製) 6部
メラミン樹脂(スーパーベッカミン G−821−60、
大日本インキ化学工業製) 4部
酸化チタン 40部
メチルエチルケトン 50部
〔電荷発生層用塗工液〕
オキシチタニウムフタロシアニン顔料 3部
ポリビニルブチラール(UCC製:XYHL) 2部
テトラヒドロフラン 95部
〔電荷輸送層用塗工液1〕
ビスフェノールZ型ポリカーボネート
(帝人化成製:PCX−5) 10部
下記構造式で表される低分子電荷輸送材料 7部
【化73】
ジクロロメタン 150部
〔電荷輸送層用塗工液2〕
2,2−ビスグリシジルオキシフェニルプロパン 20部
実施例1で得られたエポキシ化合物 No.1 14部
イソホロンジアミン 5部
ジクロロメタン 370部
【0046】
比較例1
応用例1において、電荷輸送層用塗工液2を塗布しない以外は、応用例1と全く同様にして電子写真感光体を作製した。
【0047】
〔各種評価試験〕
応用例1および比較例1で作製した電子写真感光体を実装用にした後、(株)リコー製複写機イマジオMF2200に装着し、60K枚(A4用紙)の連続通紙試験を行い、感光体の膜厚減少量と耐傷性およびトナー画像の評価を行った。結果を下記表3に示す。
【0048】
【表3】
【0049】
評価方法及び評価基準
(1)膜厚減少量
評価方法:FISCHER社製 フィッシャースコープ MMS 渦電流式膜厚測定器で感光体上の任意の20点について、それぞれ10回測定し、それらの平均値をとって膜厚とした。
(2)耐傷性
評価方法:感光体の外観を目視により観察した。
評価基準:未発生を○、局所的に発生を△、全面に発生を×、とした。
(3)トナー画像評価
評価方法:白画像(全面露光画像)の地肌汚れについて、目視により観察した。
評価基準:未発生を○、局所的に発生を△、全面に発生を×、とした。
【0050】
この結果から電子写真感光体の最表面層として、本発明の電荷輸送能を有するエポキシ化合物を三次元架橋することで、機械的耐久性(耐摩耗性、耐傷性)を飛躍的に向上させ、かつトナー画像も良好な電子写真感光体を提供できた。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、従来の電子写真感光体の機械的耐久性(耐摩耗性、耐傷性)を飛躍的に向上させ、かつ電子写真特性をも満足する新規な電荷輸送能を有するエポキシ化合物、及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】化合物No.1の赤外線吸収スペクトル図(NaCl液膜法)。
【図2】化合物No.21の赤外線吸収スペクトル図(NaCl液膜法)。
【図3】化合物No.31の赤外線吸収スペクトル図(NaCl液膜法)。
Claims (14)
- 下記一般式(7)、(4)及び(5)で表される構成単位からなる請求項1記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物。
- 下記一般式(8)、(4)及び(5)で表される構成単位からなる請求項1記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物。
- 下記一般式(9)、(4)及び(5)で表される構成単位からなる請求項1記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物。
- 下記一般式(10)、(4)及び(5)で表される構成単位からなる請求項1記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物。
- 下記一般式(11)、(4)及び(5)で表される構成単位からなる請求項1記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物。
- 下記一般式(12)、(4)及び(5)で表される構成単位からなる請求項1記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物。
- 下記一般式(13)、(4)及び(5)で表される構成単位からなる請求項1記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物。
- 数平均分子量が900〜500000である請求項1〜9のいずれかに記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物。
- 前記一般式(1)で表されるジオール化合物および前記一般式(2)で表されるジオール化合物との混合物にグリシジル化剤を反応させて共重合させ電荷輸送能を有するエポキシ化合物を製造するに際して、該グリシジル化剤を該ジオール化合物の混合物に対して2倍モル以上使用することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物の製造方法。
- 前記グリシジル化剤がエピクロロヒドリンであることを特徴とする請求項11に記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物の製造方法。
- 反応温度が60℃〜150℃であることを特徴とする請求項11又は12に記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物の製造方法。
- グリシジル化反応時における反応系内の水分を反応系外へ排出することを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の電荷輸送能を有するエポキシ化合物の製造方法。
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