JP2002031910A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP2002031910A
JP2002031910A JP2000218938A JP2000218938A JP2002031910A JP 2002031910 A JP2002031910 A JP 2002031910A JP 2000218938 A JP2000218938 A JP 2000218938A JP 2000218938 A JP2000218938 A JP 2000218938A JP 2002031910 A JP2002031910 A JP 2002031910A
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Hiroaki Murase
裕明 村瀬
Hironori Sakamoto
浩規 阪本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニング性が良好であり、良好な画像品
質を長期間に亘って維持する、耐久性に優れた電子写真
感光体を提供する。 【解決手段】 導電性支持体上に少なくとも感光層と表
面保護層を有する電子写真感光体であって、該表面保護
層が、(a)一般式(1) 【化1】 [式中、Rは、水素原子、水酸基、アルキル基、アルケ
ニル基、アリールアルキル基、アリール基、アルコキシ
ル基またはシリル基を示す。Rは、全てが同一でも或い
は2つ以上が異なっていてもよい。x、y、zは、それ
ぞれ0以上の数を示し、x、yおよびzの和は5〜40
0である。]で表され、且つ末端に水酸基を有するポリ
シランと、(b)熱硬化性樹脂原料との混合物を加熱処
理することにより得られることを特徴とする電子写真感
光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面保護層を有す
る電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体の表面には、帯電、露
光、現像、転写、クリーニング等にともなう電気的、化
学的、機械的ストレスが加わるため、それらに対する耐
久性が要求される。すなわち、繰り返し使用による表面
層の磨耗および傷、コロナ帯電器から発生するオゾンに
よる酸化劣化などに対する耐久性が必要である。特に近
年、ローラー帯電方式の採用にともない、アーク放電に
よる高エネルギーが感光層表面の分子切断をともなった
磨耗を引き起こすことが問題となっている。さらに、プ
リンターのフルカラー化、高速化および感光ドラムの小
径化など、電子写真感光体の消耗を促進する条件が重な
るようになっており、電子写真感光体の耐久性が重要に
なっている。
【0003】これら表面層の問題を解決するために、感
光層の上に架橋硬化性樹脂を主成分とする表面保護層を
形成する方法が提案されている(特開昭54-148537)。
しかしながら、表面保護層を架橋硬化性樹脂成分のみで
構成した場合、撥水性が良好でない(水の接触角が小さ
い)ため、表面に付着残留したトナーの剥離が困難とな
り、クリーニング性に問題が生じる。また、潤滑性が良
好でないため、転写、クリーニング等による機械的摩擦
に対する耐久性が低下する。この結果、画像品質の劣化
や耐久性の低下を招くという問題がある。
【0004】これを解決するため、表面自由エネルギー
が小さく撥水性、潤滑性の良好なシリコーン系化合物や
フッ素系化合物を用いて表面保護層を構成する種々の試
みが成されている(例えば、特開昭63-30850、特開昭64
-35448、特開平2-189550、特開平2-189551)。しかしな
がら、これらの化合物は他の樹脂との相溶性や分散性に
乏しく、表面保護層を形成した際に透明性や均一性に劣
る。この結果、鮮明な画像が得られないという問題があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの問
題点を解決し、クリーニング性が良好であり、良好な画
像品質を長期間に亘って維持する、耐久性に優れた電子
写真感光体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意研究を
重ねた結果、ポリシラン系硬化膜を表面保護層として用
いることにより、上記目的を達成できることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、下記に示す表面保護
層を有する電子写真感光体を提供するものである。 項1. 導電性支持体上に少なくとも感光層と表面保護
層を有する電子写真感光体であって、該表面保護層が、
(a)一般式(1)
【0008】
【化3】
【0009】[式中、Rは、水素原子、水酸基、アルキ
ル基、アルケニル基、アリールアルキル基、アリール
基、アルコキシル基またはシリル基を示す。Rは、全て
が同一でも或いは2つ以上が異なっていてもよい。x、
y、zは、それぞれ0以上の数を示し、x、yおよびz
の和は5〜400である。]で表され、且つ末端に水酸
基を有するポリシランと、(b)熱硬化性樹脂原料との
混合物を加熱処理することにより得られることを特徴と
する電子写真感光体。 項2. 熱硬化性樹脂原料がエポキシ化合物である項1
に記載の電子写真感光体。 項3. 導電性支持体上に少なくとも感光層と表面保護
層を有する電子写真感光体であって、該表面保護層が、
(a)一般式(1)
【0010】
【化4】
【0011】[式中、Rは、水素原子、水酸基、アルキ
ル基、アルケニル基、アリールアルキル基、アリール
基、アルコキシル基またはシリル基を示す。Rは、全て
が同一でも或いは2つ以上が異なっていてもよい。x、
y、zは、それぞれ0以上の数を示し、x、yおよびz
の和は5〜400である。]で表されるポリシランと、
(b)光硬化性樹脂原料との混合物を露光処理すること
により得られることを特徴とする電子写真感光体。
【0012】
【発明の実施の形態】[ポリシラン]本発明の電子写真
感光体の表面保護層に使用するポリシランは、下記一般
式(1)で表される。
【0013】
【化5】
【0014】式中、Rは、水素原子、水酸基、アルキル
基、アルケニル基、アリールアルキル基、アリール基、
アルコキシル基またはシリル基を示す。Rは、全てが同
一でも或いは2つ以上が異なっていてもよい。x、y、
zは、それぞれ0以上の数を示し、x、yおよびzの和
は5〜400である。
【0015】上記一般式(1)で表されるポリシランに
おいて、アルキル基、アリールアルキル基のアルキル部
分およびアルコキシル基のアルキル部分としては、直鎖
状、環状または分岐状の炭素数1〜14、好ましくは炭
素数1〜10、より好ましくは炭素数1〜6の脂肪族炭
化水素基が挙げられる。
【0016】アルケニル基としては、少なくとも一つの
炭素−炭素二重結合を有する1価の直鎖状、環状または
分岐状の炭素数1〜14、好ましくは炭素数1〜10、
より好ましくは炭素数1〜6の脂肪族炭化水素基が挙げ
られる。
【0017】アリール基およびアリールアルキル基のア
リール部分としては、少なくとも1つの置換基を有して
いてもよい芳香族炭化水素が挙げられ、好ましくは少な
くとも1つの置換基を有していてもよいフェニル基また
はナフチル基が挙げられる。アリール基およびアリール
アルキル基のアリール部分の置換基は、特には制限され
ないが、アルキル基、アルコキシル基、アミノ基および
シリル基からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ま
しい。
【0018】本発明の表面保護層に使用するポリシラン
として、特に熱硬化性樹脂原料との混合物を加熱処理し
て熱硬化樹脂とする場合には、末端のSi原子に少なくと
も1つの水酸基が直接結合したポリシラン(すなわち、
末端に少なくとも1つのシラノール基を有するポリシラ
ン)を使用する。Si原子に直接結合した水酸基は、熱硬
化性樹脂原料の官能基、例えばエポキシ基、との良好な
反応性を示し、加熱処理によりポリシランと熱硬化性樹
脂原料との間に架橋構造が形成される。
【0019】この様な水酸基の含有割合は、Si1原子当
たり、通常平均0.01〜3程度であり、好ましくは平
均0.1〜2.5程度、より好ましくは平均0.2〜2程
度、特に好ましくは平均0.3〜1.5程度である。
【0020】また、この様な水酸基を有するポリシラン
としては、上記一般式(1)において、y>0および/
またはz>0である、分岐構造および/または網目構造
を含むポリシランがより好ましい。この様なポリシラン
は、熱硬化性樹脂原料との相溶性が良好であり、また硬
化膜とした場合に、硬度、耐熱性、耐薬品性などが向上
する。
【0021】[ポリシランの製造方法]本発明の表面保
護層に用いるポリシランは、公知の方法を用いて製造す
ることができる。例えば、それぞれの構造単位を有する
モノマーを原料として、以下の方法により重合させるこ
とができる。すなわち、アルカリ金属の存在下でハロシ
ラン類を脱ハロゲン縮重合させる方法(「キッピング
法」J.Am.Chem.Soc.,110,124(1988)、Macromolecules,2
3,3423(1990))、電極還元によりハロシラン類を脱ハロ
ゲン縮重合させる方法(J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,116
1(1990)、J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,897(1992))、マ
グネシウムを還元剤としてハロシラン類を脱ハロゲン縮
重合させる方法(国際公開番号WO98/2947
6)、金属触媒の存在下にヒドロシラン類を脱水素縮重
合させる方法(特開平4−334551号公報)、ビフ
ェニルなどで架橋されたジシレンのアニオン重合による
方法(Macromolecules,23,4494(1990))、環状シラン類
の開環重合による方法などにより製造することができ
る。
【0022】ポリシランに水酸基を導入する方法は、公
知の方法を用いることができる。例えば、ハロシラン類
を脱ハロゲン縮重合させる方法などにおいて、縮重合反
応終了時に水を添加することにより容易に行うことがで
きる。
【0023】[熱硬化性樹脂原料]本願の第1の発明に
おいては、電子写真感光体の表面保護層は、末端のSi原
子に少なくとも1つの水酸基が直接結合したポリシラン
(すなわち、末端に少なくとも1つのシラノール基を有
するポリシラン)と熱硬化性樹脂原料との混合物を、加
熱処理して熱硬化樹脂とすることにより得られる。これ
により、撥水性に優れるポリシランの特徴を保持しつ
つ、機械的強度が向上し、耐久性が優れた薄膜が得られ
る。このような熱硬化性樹脂原料としては、硬化後の薄
膜が透明性を有するものであれば特に限定はされない
が、エポキシ化合物、イソシアネート化合物、シアネー
ト化合物、ビスマレイミド樹脂、フェノール樹脂等が挙
げられる。
【0024】ポリシランと熱硬化性樹脂原料との混合割
合は、熱硬化性樹脂原料1重量部に対して、ポリシラン
0.01〜100重量部程度であり、好ましくは0.05
〜20重量部程度、より好ましくは0.1〜10重量部
程度、特に好ましくは0.2〜3重量部程度である。
【0025】上記熱硬化性樹脂原料の中でも、エポキシ
化合物が好適に使用できる。エポキシ化合物は、化合物
中に少なくとも1つのエポキシ基を有する化合物であ
る。エポキシ化合物の構造は特に制限されず、直鎖状、
環状、分岐状などが挙げられる。
【0026】このようなエポキシ化合物としては、エピ
・ビス型グリシジルエーテル、フェノールノボラック型
グリシジルエーテル、クレゾールノボラック型グリシジ
ルエーテル、臭素化グリシジルエーテル、含窒素型エポ
キシ化合物、グリシジルエステル、過酢酸酸化型エポキ
シ化合物、グリコール型グリシジルエーテル、含ケイ素
型エポキシ化合物、これらの化合物のアクリルまたはメ
タクリル変性エポキシ化合物などが挙げられる。これら
の化合物については、その代表的な化合物の構造を以下
に例示する(化6〜10)。更に、1,2,3,4−ジエ
ポキシブタン、1,4−シクロヘキサンジメタノールジ
グリシジルエーテル、N,N−ジグリシジル−4−グリ
シジルオキシアニリン、1,2,5,6−ジエポキシシ
クロオクタンなどを挙げることができる。これらのエポ
キシ化合物は、1種または2種以上を混合して用いるこ
とができる。これらの化合物は、目的、用途などに応じ
て適宜選択することができる。
【0027】
【化6】
【0028】
【化7】
【0029】
【化8】
【0030】
【化9】
【0031】
【化10】
【0032】[光硬化性樹脂原料]また本願の第2の発
明においては、電子写真感光体の表面保護層は、ポリシ
ランと光硬化性樹脂原料との混合物を露光処理して光硬
化樹脂とすることにより得られる。このような光硬化性
樹脂原料としては、硬化後の薄膜が透明性を有するもの
であれば特に限定はされないが、ビニル化合物やアクリ
レート化合物等が好適に使用できる。
【0033】なお、この場合のポリシランとしては、末
端のSi原子に少なくとも1つの水酸基が直接結合したポ
リシランでもよいし、そのような水酸基を有さないポリ
シランでもよい。
【0034】ポリシランと光硬化性樹脂原料との混合割
合は、光硬化性樹脂原料1重量部に対して、ポリシラン
0.01〜100重量部程度であり、好ましくは0.05
〜20重量部程度、より好ましくは0.1〜10重量部
程度、特に好ましくは0.2〜3重量部程度である。
【0035】[硬化剤、硬化促進剤など]本発明の表面
保護層を形成するに際して、必要に応じて硬化剤または
硬化促進剤を使用しても良い。硬化剤または硬化促進剤
は、当該分野で通常用いられる硬化促進剤等であれば特
に制限されない。例えば、1,2−ジシリルエタン、エ
チルシリケート、メチルシリケートなどのポリアルコキ
シシラン類などのケイ素化合物;テトラアルコキシチタ
ンなどのチタン化合物;フェニルジクロロボランなどの
ホウ素化合物;ベンゾイルパーオキサイド、tert−
ブチルパーオキサイド、アゾイソブチロニトリルなどの
ラジカルを発生する化合物;トリスメトキシアルミニウ
ム、トリスフェノキシアルミニウムなどの有機アルミニ
ウム化合物;トリエチルアミン、ピリジン、ジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミン、メタキシレンジ
アミン、ジアミノジフェニルメタン、トリス(ジメチル
アミノメチル)フェノール、2−エチル−4−メチルイ
ミダゾールなどのアミン化合物;ダイマー酸ポリアミド
などのアミド化合物;無水フタル酸、テトラヒドロメチ
ル無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水トリ
メリット酸、無水メチルナジック酸などの酸無水物;フ
ェノールノボラックなどのフェノール類;ポリサルファ
イドなどのメルカプタン化合物;3フッ化ホウ素・エチ
ルアミン錯体などのルイス酸錯体化合物;クロロホル
ム、ジクロロメタン、トリクロロメタンなどのハロゲン
化物;ナトリウムエトキシドなどの塩基性化合物などを
挙げることができる。露光処理する場合は、芳香族ジア
ゾニウム塩、ジアリルヨードニウム塩、トリアリルスル
ホニウム塩、トリアリルセレニウム塩などの光分解型硬
化剤を用いることができ、ベンゾフェノンおよびその誘
導体、o−ベンゾイル安息香酸エステルおよびその誘導
体、アセトフェノンおよびその誘導体、ベンゾイン、ベ
ンゾインエーテルおよびその誘導体、キサントンおよび
その誘導体、チオキサントンおよびその誘導体、ジスル
フィド化合物、キノン系化合物、ハロゲン化炭化水素基
含有化合物、アミン類並びに色素などの光増感剤などが
挙げられる。これらの硬化剤または硬化促進剤は、単独
または2種以上を混合して用いることができる。
【0036】硬化剤または硬化促進剤の添加量は、本発
明の効果を損なわない範囲において、使用するポリシラ
ンの種類、割合などにより適宜設定すればよい。これら
の添加量は、熱硬化性樹脂原料または光硬化性樹脂原料
100重量部に対して、通常150重量部程度以下、好
ましくは100重量部程度以下である。
【0037】また、本発明の表面保護層は、必要に応じ
て当該分野で通常用いられる種々の充填剤や添加剤を含
んでいてもよく、これらの混合量は本発明の効果を損な
わない範囲で適宜設定すれば良い。
【0038】充填剤の中でも特に、導電性の金属酸化物
微粉末、あるいは電荷輸送材料を分散させると、電荷輸
送性制御が可能となる。導電性金属酸化物微粒子として
は、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモ
ン、酸化インジウム、酸化ビスマス、スズをドープした
酸化インジウム、アンチモンをドープした酸化スズ、酸
化ジルコニウム等が挙げられる。これらのなかから単独
あるいは2種以上を混合して用いることができる。電荷
輸送材料としては、後述の感光層に用いる化合物が使用
できる。
【0039】[電子写真感光体の構成]本発明の電子写
真感光体の全体の構成としては、導電性支持体上に必要
に応じて下引き層が形成され、その上に感光層、さらに
その上に表面保護層が形成されてなる。この中の感光層
については、電荷発生材料と電荷輸送材料をバインダー
樹脂とともに含有する、いわゆる単層型、または、感光
層が電荷発生層と電荷輸送層の2層からなる積層型のい
ずれでもよい。積層型における電荷発生層と電荷輸送層
の順序は特に限定されない。
【0040】本発明で使用する導電性支持体は、公知の
材料から適宜選択して使用することができる。具体的に
は、アルミニウム、真鍮、銅、ニッケル、鋼等の金属
板、ドラム、金属シートまたはプラスチックシート上に
導電性材料(例えば、アルミニウム、ニッケル、クロ
ム、パラジウム、グラファイト等)を蒸着、スパッタリ
ング、塗布等の方法によりコーティングして導電化処理
したもの等を使用することができる。
【0041】本発明では、必要に応じて、電荷注入を阻
止するとともに感光層の密着性を向上させるための下引
き層を形成することができる。下引き層を形成する材料
としては、後述のバインダー樹脂や、ポリビニルアルコ
ール、エチレン−アクリル酸コポリマー、フェノール樹
脂、ポリアミド、ニトロセルロース、カゼイン、ゼラチ
ン等が使用できる。下引き層の膜厚は0.1〜5μm、
好ましくは0.2〜2μm程度である。
【0042】本発明の感光層に使用する電荷発生材料と
しては、例えば、セレンおよびその合金、硫化カドミウ
ム等の無機系電荷発生材料、フタロシアニン顔料、アゾ
顔料、キナクリドン顔料、インジゴ顔料、多環キノン顔
料、アントアントロン顔料、ベンズイミダゾール顔料等
の有機系電荷発生材料が挙げられる。
【0043】また、電荷輸送材料としては、2,4,7-トリ
ニトロフルオレノン、テトラシアノキノジメタン等の電
子吸引性物質、カルバゾール、インドール、イミダゾー
ル、オキサゾール、ピラゾール、オキサジアゾール、ピ
ラゾリン、チアジアゾール等の複素環化合物、アニリン
誘導体、ヒドラゾン化合物、芳香族アミン誘導体、スチ
ルベン誘導体、あるいはこれらの化合物から誘導される
主鎖もしくは側鎖に有する重合体等の電子供与性物質を
単独または2種以上混合して用いることができる。これ
ら電荷輸送材料のなかでも、本発明においては、特にベ
ンジジン系化合物およびトリフェニルアミン系化合物が
好ましい。
【0044】感光層のバインダー樹脂としては、種々の
樹脂が使用可能であり、特に制限はされないが、ポリカ
ーボネート、ポリビニルブチラール、ポリエステル、ポ
リウレタン、ポリスチレン、アクリル樹脂等が好適に使
用できる。
【0045】感光層については、単層型感光層における
電荷発生材料の配合量は、電荷発生材料の種類等に応じ
て適宜設定することができるが、バインダー樹脂100
重量部に対して、1〜60重量部程度とするのが好まし
い。また、電荷輸送材料の配合量も適宜設定することが
できるが、バインダー樹脂100重量部に対して、30
〜150重量部程度とするのが好ましい。
【0046】感光層が単層型である場合の感光層の膜厚
は、通常5〜50μm程度、好ましくは10〜30μm
程度である。
【0047】感光層が積層型である場合は、導電性基板
の上にまず電荷発生層を形成した後、電荷輸送層を形成
してもよいし、電荷輸送層を形成した後、該層の上に電
荷発生層を形成してもよい。
【0048】電荷発生層における電荷発生材料の配合量
は、特に限定されず、電荷発生材料の種類等に応じて適
宜設定することができるが、通常、バインダー樹脂10
0重量部に対して、30〜600重量部程度である。
【0049】電荷発生層の膜厚は、通常0.1〜1μm
程度、好ましくは0.15〜0.6μm程度である。
【0050】電荷輸送層は、通常、電荷輸送材料をバイ
ンダー樹脂に結着させた形で形成される。電荷輸送材料
の配合量は、適宜設定することができるが、バインダー
樹脂100重量部に対して、通常20〜150重量部程
度、好ましくは50〜110重量部程度である。あるい
は、ポリシラン等の単体で電荷輸送能を有する樹脂のみ
で電荷輸送層を形成しても良い。
【0051】電荷輸送層の膜厚は、通常5〜50μm程
度、好ましくは10〜45μm程度である。
【0052】なお、感光層(或いは、電荷発生層及び/
又は電荷輸送層)には、成膜性、可塑性、塗布性等を向
上させるために、周知の可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、レベリング剤等の添加剤を配合してもよい。
【0053】[電子写真感光体の製造方法]以下に、本
発明の電子写真感光体を製造する方法の一例を説明す
る。
【0054】公知の方法により、アルミニウム管等の導
電性支持体上に、下引き層(必要に応じて)、感光層を
順に形成する。各層は、それぞれの成分を溶媒に溶解・
分散させた塗布液を、順次塗布、乾燥させることにより
得る。溶媒としては各層の構成材料に応じて当該分野で
使用されている溶媒を適宜選択すれば良い。
【0055】次いで、感光層の上に表面保護層を形成す
る。
【0056】まず、塗布液の調製を行う。ポリシラン
と、必要に応じて熱硬化性樹脂原料、光硬化性樹脂原
料、充填剤や添加剤を、溶媒に溶解または均一分散させ
る。溶媒は、それぞれの化合物が有する置換基などによ
り異なるが、一例として、トルエン、キシレン、メチル
エチルケトン、テトラヒドロフラン、エチルセロソルブ
アセテート、乳酸エチル、乳酸ブチル、プロピレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート、またはこれらの
混合溶媒などを挙げることができる。
【0057】しかしながら、ポリシラン、または樹脂原
料が液状であり、上記の各成分を溶解または均一分散で
きる場合は、溶媒を使用せずに塗布液を調製しても良
い。
【0058】この塗布液を、支持体の形状に応じて、公
知の方法より選択して塗布する。特に限定はされない
が、ディップ法、スピンコート法、スプレーコート法、
スクリーン印刷法、キャスト法、バーコート法、カーテ
ンコート法、ロールコート法、グラビアコート法等が例
示される。
【0059】次に、必要に応じて塗布物の乾燥処理を行
う。乾燥処理は、常圧下、加圧下、または減圧下におい
て、常温下または加温して行う。
【0060】本発明では、必要に応じて熱硬化のための
加熱処理を行う。乾燥処理と加熱処理は、順次行っても
良いし、乾燥処理と加熱処理の工程を兼ねて一括して行
っても良い。加熱処理の温度範囲としては、50〜30
0℃、好ましくは70〜200℃、より好ましくは80
〜150℃である。上記温度に保持する時間は、1分間
〜24時間、好ましくは3分間〜10時間、より好まし
くは5分間〜5時間である。
【0061】加熱処理は複数の工程に分割して行っても
良く、昇温工程、一定温度に保持する工程、および降温
工程を任意に組み合わせて行っても良い。昇温および降
温の速度は特に限定されないが、0.1℃/分〜50℃
/秒が好ましい。
【0062】また本発明では、必要に応じて光硬化のた
めの露光処理を行う。光源としては特に制限されない
が、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ラン
プ、重水素ランプ、ハロゲンランプ、ヘリウム−カドミ
ウムレーザー、エキシマレーザー等が用いられる。露光
エネルギーは、通常1mJ/cm2〜100J/cm2
好ましくは10mJ/cm2〜10J/cm2程度であ
る。
【0063】露光処理と加熱処理とを併用してもよい。
この場合、露光処理と加熱処理の順番については特に制
限されないが、通常、露光処理の後に加熱処理を行う。
【0064】表面保護層の膜厚は、0.1〜10μm、
好ましくは0.3〜5μm程度である。
【0065】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するために種
々の実施例を示す。本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。
【0066】製造例1(電子写真感光体の製造) TiOPc(チタニルフタロシアニン)1重量部、ポリ
ビニルブチラール樹脂1重量部および酢酸n−ブチル5
0重量部を混合し、ボールミルにて16時間分散した。
得られた塗工液を、外径30mmのアルミニウム素管
(導電性支持体)上にディップ法により塗布し、100
℃で10分間乾燥させて厚さ0.4μmの電荷発生層を
形成した。
【0067】次に、電荷輸送層のバインダーとしてポリ
カーボネート1重量部および電荷輸送剤としてTPD
(N,N'−ジフェニル−N,N'−ジ(m−トリル)−
p−ベンジジン)1重量部を、テトラヒドロフラン10
重量部に溶解させ、前記電荷発生層の上にディップ法に
て塗布し、100℃で1時間乾燥させて厚さ16μmの
電荷輸送層を形成することにより、表面保護層を形成す
る前の電子写真感光体を得た。
【0068】実施例1 末端に水酸基を有するポリ(フェニルシリン)(重量平
均分子量1700)1重量部、クレゾールノボラック型
エポキシ樹脂(ECN1299;旭チバ製)1重量部お
よび平均粒径0.3μmの無機フィラー酸化チタン0.
2重量部を、エチルセロソルブアセテート(エチレング
リコールモノエチルエーテルアセテート)18重量部中
に溶解・分散させ、表面保護層形成用塗布液Aを調製し
た。この塗布液を製造例1で得られた電子写真感光体上
にディップ法により塗布し、120℃で2時間加熱硬化
させて膜厚2.5μmの表面保護層を形成し、電子写真
感光体を得た。
【0069】実施例2 末端に水酸基を有するポリ(フェニルシリン)(重量平
均分子量1700)1重量部、紫外線硬化型エポキシア
クリレート系塗料(ユニディックV−5502;大日本
インキ化学工業(株)製)1重量部、光重合開始剤(イル
ガキュア907;チバ・スペシャルティ・ケミカルズ
(株)製)0.1重量部および平均粒径0.3μmの無機
フィラー酸化チタン0.2重量部を、エチルセロソルブ
(エチレングリコールモノエチルエーテル)16重量部中
に溶解・分散させ、表面保護層形成用塗布液Bを調製し
た。この塗布液を製造例1で得られた電子写真感光体上
にディップ法により塗布し、室温で30分乾燥させた
後、超高圧水銀ランプにより1J/cm2の光を照射し
て硬化させることにより、膜厚2.5μmの表面保護層
を形成し、電子写真感光体を得た。
【0070】比較例1 末端に水酸基を有するポリ(フェニルシリン)(重量平
均分子量1700)1重量部に代えてメチルテトラヒド
ロフタル酸無水物(エピキュアYH300;油化シェル
エポキシ製)1重量部を用いる以外は実施例1と同様に
して電子写真感光体を得た。
【0071】比較例2 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(ECN129
9;旭チバ製)0.8重量部、メチルテトラヒドロフタ
ル酸無水物(エピキュアYH300;油化シェルエポキ
シ製)0.6重量部、シリコーン樹脂微粒子(トスパー
ル120;東芝シリコーン製)0.2重量部、PTFE
微粒子(ルブロンL−2;ダイキン工業製)0.4重量
部および平均粒径0.3μmの無機フィラー酸化チタン
0.2重量部を溶解・分散させ、表面保護層形成用塗布
液Dを調製した。
【0072】この塗布液を製造例1で得られた電子写真
感光体上にディップ法により塗布し、120℃で2時間
硬化させて膜厚2.5μmの表面保護層を形成し、電子
写真感光体を得た。
【0073】測定例1(透明性および撥水性の評価) 実施例1〜2、比較例1〜2に記載の塗布液A、B、
C、Dを、それぞれガラス基板上にフローコート法によ
り塗布し、それぞれ実施例1〜2、比較例1〜2に記載
の条件で乾燥・硬化させ、表面保護層のみの試料片を得
た。これらの試料片について、目視にて透明性を、水の
接触角にて撥水性を評価した。結果を表1に示す。
【0074】測定例2(電子写真感光体の評価) 実施例1〜2、比較例1〜2で得られた電子写真感光体
を、電子写真装置(光源:半導体レーザー、帯電:ロー
ラー帯電方式)に組み込み、印刷テストを行った。初期
の印字品質と10万枚印刷時の印字品質を目視により評
価した。結果を表1に示す。
【0075】
【表1】
【0076】
【発明の効果】本発明の電子写真感光体は、クリーニン
グ性が良好であり、良好な画像品質を長期間に亘って維
持しており、優れた耐久性を有している。
フロントページの続き (72)発明者 阪本 浩規 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 2H068 AA03 BB06 BB30 BB33 BB58 BB59

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも感光層と表
    面保護層を有する電子写真感光体であって、該表面保護
    層が、(a)一般式(1) 【化1】 [式中、Rは、水素原子、水酸基、アルキル基、アルケ
    ニル基、アリールアルキル基、アリール基、アルコキシ
    ル基またはシリル基を示す。Rは、全てが同一でも或い
    は2つ以上が異なっていてもよい。x、y、zは、それ
    ぞれ0以上の数を示し、x、yおよびzの和は5〜40
    0である。]で表され、且つ末端に水酸基を有するポリ
    シランと、(b)熱硬化性樹脂原料との混合物を加熱処
    理することにより得られることを特徴とする電子写真感
    光体。
  2. 【請求項2】 熱硬化性樹脂原料がエポキシ化合物であ
    る請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 導電性支持体上に少なくとも感光層と表
    面保護層を有する電子写真感光体であって、該表面保護
    層が、(a)一般式(1) 【化2】 [式中、Rは、水素原子、水酸基、アルキル基、アルケ
    ニル基、アリールアルキル基、アリール基、アルコキシ
    ル基またはシリル基を示す。Rは、全てが同一でも或い
    は2つ以上が異なっていてもよい。x、y、zは、それ
    ぞれ0以上の数を示し、x、yおよびzの和は5〜40
    0である。]で表されるポリシランと、(b)光硬化性
    樹脂原料との混合物を露光処理することにより得られる
    ことを特徴とする電子写真感光体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004020620A (ja) * 2002-06-12 2004-01-22 Ricoh Co Ltd 電荷輸送能を有するエポキシ化合物及びその製造方法
KR100979868B1 (ko) * 2002-07-23 2010-09-02 오사까 가스 가부시키가이샤 전자 사진 감광체 및 이것을 사용한 전자 사진 장치

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